JP2001064251A - メルカプトカルボン酸類の製造方法 - Google Patents
メルカプトカルボン酸類の製造方法Info
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- JP2001064251A JP2001064251A JP27731299A JP27731299A JP2001064251A JP 2001064251 A JP2001064251 A JP 2001064251A JP 27731299 A JP27731299 A JP 27731299A JP 27731299 A JP27731299 A JP 27731299A JP 2001064251 A JP2001064251 A JP 2001064251A
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- mercaptocarboxylic acid
- mercaptocarboxylic
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Abstract
(57)【要約】
【課題】メルカプトカルボン酸類の蒸留精製過程におい
て、目的物であるメルカプトカルボン酸類の熱劣化を抑
制し、収率を向上させるとともに、高純度の製品を一定
品質において短時間で安定製造する方法を提供する。 【解決手段】メルカプトカルボン酸類の反応混合物を、
蒸留面に液膜を形成することにより蒸留を行う膜型又は
管型蒸発器に、大気圧以下の減圧、100〜200℃の
温度下において、蒸発面への接触時間10分以下の条件
で供給し、目的物であるメルカプトカルボン酸類の熱劣
化を抑制すると同時に、高収率で高純度の製品を製造す
る。
て、目的物であるメルカプトカルボン酸類の熱劣化を抑
制し、収率を向上させるとともに、高純度の製品を一定
品質において短時間で安定製造する方法を提供する。 【解決手段】メルカプトカルボン酸類の反応混合物を、
蒸留面に液膜を形成することにより蒸留を行う膜型又は
管型蒸発器に、大気圧以下の減圧、100〜200℃の
温度下において、蒸発面への接触時間10分以下の条件
で供給し、目的物であるメルカプトカルボン酸類の熱劣
化を抑制すると同時に、高収率で高純度の製品を製造す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般式(I) HS−R1−COOR2 (R1は炭素数1〜2のアルキル基、R2はHもしくは
炭素数1〜8のアルキル基を示す)で表されるメルカプ
トカルボン酸類を高純度、高収率で製造する方法に関す
る。詳しくは、メルカプトカルボン酸類を含む溶液を薄
膜化し、大気圧以下の減圧下、高温状態において、蒸発
面での接触時間を限定することにより、メルカプトカル
ボン酸類の熱劣化を抑制し、収率を向上させると同時
に、メルカプトカルボン酸類の高純度品を安定に製造す
る方法に関する。メルカプトカルボン酸類は分子内に存
在するメルカプト基およびカルボキシル基により、反応
性に富み、農薬、医薬をはじめとする有機合成品の原料
として、また、塩化ビニルの安定剤、エポキシ樹脂やア
クリル酸類ポリマーの架僑剤、プラスチックレンズモノ
マーなどの原料として有用な化合物である。
炭素数1〜8のアルキル基を示す)で表されるメルカプ
トカルボン酸類を高純度、高収率で製造する方法に関す
る。詳しくは、メルカプトカルボン酸類を含む溶液を薄
膜化し、大気圧以下の減圧下、高温状態において、蒸発
面での接触時間を限定することにより、メルカプトカル
ボン酸類の熱劣化を抑制し、収率を向上させると同時
に、メルカプトカルボン酸類の高純度品を安定に製造す
る方法に関する。メルカプトカルボン酸類は分子内に存
在するメルカプト基およびカルボキシル基により、反応
性に富み、農薬、医薬をはじめとする有機合成品の原料
として、また、塩化ビニルの安定剤、エポキシ樹脂やア
クリル酸類ポリマーの架僑剤、プラスチックレンズモノ
マーなどの原料として有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】一般式(I)で表す各メルカプトカルボ
ン酸類を含む溶液から目的とするメルカプトカルボン酸
類を高純度で得るためには、蒸留による方法が一般に知
られている。たとえば、特開昭58−135852、特
開昭58−140067、特開平4−305563、特
開昭59−29656では減圧下での蒸留による精製
が、また、特開昭58−198460ではウィドマー分
留管による精密蒸留が記されている。
ン酸類を含む溶液から目的とするメルカプトカルボン酸
類を高純度で得るためには、蒸留による方法が一般に知
られている。たとえば、特開昭58−135852、特
開昭58−140067、特開平4−305563、特
開昭59−29656では減圧下での蒸留による精製
が、また、特開昭58−198460ではウィドマー分
留管による精密蒸留が記されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記に示すような蒸留
方法でメルカプトカルボン酸類の蒸留を行う場合、反応
混合物が長時間高温にさらされることになり、メルカプ
トカルボン酸類の有するメルカプト基又はカルボキシル
基が加熱縮合を起こし二量体或いは多量体などの未知化
合物が多量に生成し、収率低下の原因となる。上記蒸留
の際には留分を初留、本留、後留の3種類に分留し、製
品となる本留を除き、低沸点物を含む初留と高沸点物を
含む後留は再蒸留して精製する必要があり、熱劣化を繰
り返すことになるため、生産効率が悪く、収率も低下す
ることになる。更に、分留した本留の純度は各バッチに
より異なることが多く、一定品質の製品を安定製造する
ために蒸留条件の厳密な管理が必要となる。
方法でメルカプトカルボン酸類の蒸留を行う場合、反応
混合物が長時間高温にさらされることになり、メルカプ
トカルボン酸類の有するメルカプト基又はカルボキシル
基が加熱縮合を起こし二量体或いは多量体などの未知化
合物が多量に生成し、収率低下の原因となる。上記蒸留
の際には留分を初留、本留、後留の3種類に分留し、製
品となる本留を除き、低沸点物を含む初留と高沸点物を
含む後留は再蒸留して精製する必要があり、熱劣化を繰
り返すことになるため、生産効率が悪く、収率も低下す
ることになる。更に、分留した本留の純度は各バッチに
より異なることが多く、一定品質の製品を安定製造する
ために蒸留条件の厳密な管理が必要となる。
【0004】また、蒸留釜残である高沸点物中の有効成
分として挙げられるチオジカルボン酸類やジチオジカル
ボン酸類も長時間の高温条件により熱劣化し減少してい
くため、高沸点物からの回収が不可能になり、結果とし
て産業廃棄物を増やすことになる。従って本発明が解決
しようとする課題は、反応混合物から目的とするメルカ
プトカルボン酸類を蒸留精製するにあたり、メルカプト
カルボン酸類の熱劣化を抑制し収率を向上させるととも
に、高純度の製品を一定品質において安定製造する方法
を提供することである。
分として挙げられるチオジカルボン酸類やジチオジカル
ボン酸類も長時間の高温条件により熱劣化し減少してい
くため、高沸点物からの回収が不可能になり、結果とし
て産業廃棄物を増やすことになる。従って本発明が解決
しようとする課題は、反応混合物から目的とするメルカ
プトカルボン酸類を蒸留精製するにあたり、メルカプト
カルボン酸類の熱劣化を抑制し収率を向上させるととも
に、高純度の製品を一定品質において安定製造する方法
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の従来
の方法が持つ課題を解決するため、メルカプトカルボン
酸類の熱安定性について詳細な検討を加えた結果、ある
特定の操作条件で蒸留操作を行うことにより目的物の劣
化が抑制され、高純度のメルカプトカルボン酸類が高収
率で得られることを知り、本発明方法を完成した。本発
明は、メルカプトカルボン酸類を含む溶液から必要に応
じて低沸点物を除去した後液膜を形成させ、大気圧以下
の減圧下、100〜200℃の温度において、蒸発面へ
の接触時間が10分以下になるような条件で蒸留し、高
品質のメルカプトカルボン酸類を高収率で製造する方法
である。
の方法が持つ課題を解決するため、メルカプトカルボン
酸類の熱安定性について詳細な検討を加えた結果、ある
特定の操作条件で蒸留操作を行うことにより目的物の劣
化が抑制され、高純度のメルカプトカルボン酸類が高収
率で得られることを知り、本発明方法を完成した。本発
明は、メルカプトカルボン酸類を含む溶液から必要に応
じて低沸点物を除去した後液膜を形成させ、大気圧以下
の減圧下、100〜200℃の温度において、蒸発面へ
の接触時間が10分以下になるような条件で蒸留し、高
品質のメルカプトカルボン酸類を高収率で製造する方法
である。
【0006】一般的には、メルカプトカルボン酸類を含
む反応混合物から必要により常圧又は減圧条件下で低沸
点物を除去したあと、速やかに蒸発面に近い温度まで加
熱し、大気圧以下の減圧状態に調整した蒸発器に連続で
一定量フィードする。反応混合物が蒸発面に膜状となっ
て落下又は強制的に膜状に塗布された際、目的とするメ
ルカプトカルボン酸類は蒸気となり、系内又は系外のコ
ンデンサにより凝縮され、液体として取り出される。こ
の際、蒸発しない高沸点物は重力により又は強制的に下
部に排出される。
む反応混合物から必要により常圧又は減圧条件下で低沸
点物を除去したあと、速やかに蒸発面に近い温度まで加
熱し、大気圧以下の減圧状態に調整した蒸発器に連続で
一定量フィードする。反応混合物が蒸発面に膜状となっ
て落下又は強制的に膜状に塗布された際、目的とするメ
ルカプトカルボン酸類は蒸気となり、系内又は系外のコ
ンデンサにより凝縮され、液体として取り出される。こ
の際、蒸発しない高沸点物は重力により又は強制的に下
部に排出される。
【0007】本発明方法の操作条件を満足させるならば
どのような装置を用いてもかまわないが、上記の方法を
実施できる装置の例としては、例えば、膜型又は管型蒸
発器(化学工学便覧 改訂6版 403〜405頁に記
載の装置)があげられる。本発明で使用する膜型又は管
型蒸発器の一例を図1に示す。図中1は胴体、2はフィ
ードライン、3は内部コンデンサ、4は蒸発物出口ライ
ン、5は高沸点物出口ライン、6は真空ラインであり、
胴体1の内部は多管型、または回転翼が胴体内壁に近接
して回転する構造になっている。
どのような装置を用いてもかまわないが、上記の方法を
実施できる装置の例としては、例えば、膜型又は管型蒸
発器(化学工学便覧 改訂6版 403〜405頁に記
載の装置)があげられる。本発明で使用する膜型又は管
型蒸発器の一例を図1に示す。図中1は胴体、2はフィ
ードライン、3は内部コンデンサ、4は蒸発物出口ライ
ン、5は高沸点物出口ライン、6は真空ラインであり、
胴体1の内部は多管型、または回転翼が胴体内壁に近接
して回転する構造になっている。
【0008】胴体1内部の多管内壁又は胴体内壁はジャ
ケット等によりスチーム又は熱媒油で加熱され定温に保
たれるようになっており、コンデンサ3は水又は冷媒に
より冷却できる。尚、図1は1例であり、本発明の目的
を達成する他の方法、装置も使用できる。例えば、3は
1の外部に取り付けて外部コンデンサとして使用するこ
ともできる。
ケット等によりスチーム又は熱媒油で加熱され定温に保
たれるようになっており、コンデンサ3は水又は冷媒に
より冷却できる。尚、図1は1例であり、本発明の目的
を達成する他の方法、装置も使用できる。例えば、3は
1の外部に取り付けて外部コンデンサとして使用するこ
ともできる。
【0009】この蒸発器で反応混合物に含まれるメルカ
プトカルボン酸類を熱劣化させることなく蒸留回収する
ためには、可能な限り蒸発面への接触時間を短くする必
要がある。しかし、接触時間が短いほど蒸発量は減少
し、高沸点物に残留するメルカプトカルボン酸類の量は
増え、結果として収率は低下することになる。従って蒸
留の際のフィード量、フィード時間、減圧度、蒸発面で
の温度、蒸発面への接触時間などの設定は、目的とする
メルカプトカルボン酸類の沸点、混合液の濃度、高沸点
物の融点、熱劣化性などの諸条件によりそれぞれ決定さ
れる。メルカプトカルボン酸類を蒸留する際は100℃
以下では蒸留効率が低く200℃以上では熱劣化が顕著
に起こることから、温度は100〜200℃、好ましく
は120〜180℃の範囲で蒸留することが適当であ
る。
プトカルボン酸類を熱劣化させることなく蒸留回収する
ためには、可能な限り蒸発面への接触時間を短くする必
要がある。しかし、接触時間が短いほど蒸発量は減少
し、高沸点物に残留するメルカプトカルボン酸類の量は
増え、結果として収率は低下することになる。従って蒸
留の際のフィード量、フィード時間、減圧度、蒸発面で
の温度、蒸発面への接触時間などの設定は、目的とする
メルカプトカルボン酸類の沸点、混合液の濃度、高沸点
物の融点、熱劣化性などの諸条件によりそれぞれ決定さ
れる。メルカプトカルボン酸類を蒸留する際は100℃
以下では蒸留効率が低く200℃以上では熱劣化が顕著
に起こることから、温度は100〜200℃、好ましく
は120〜180℃の範囲で蒸留することが適当であ
る。
【0010】また、減圧度は蒸留効率から大気圧以下の
減圧、好ましくは圧力10〜50mmHgが最適であ
り、更に、蒸発面への接触時間は熱劣化をほとんど起こ
さない程度である10分以内、好ましくは20秒以内が
適当である。例えば、3−メルカプトプロピオン酸の場
合は、反応混合液のフィード量3.7kg/分、圧力1
8mmHg、蒸発面での温度150℃、接触時間8秒の
ような条件下で本発明を実施できる。本発明は単蒸留の
ように加熱温度、減圧度、分留量など条件設定を自動化
することが困難である操作と違い、一度条件を設定すれ
ば安定した連続運転が可能であり、操作に必要な人手も
減らすことができる利点もある。
減圧、好ましくは圧力10〜50mmHgが最適であ
り、更に、蒸発面への接触時間は熱劣化をほとんど起こ
さない程度である10分以内、好ましくは20秒以内が
適当である。例えば、3−メルカプトプロピオン酸の場
合は、反応混合液のフィード量3.7kg/分、圧力1
8mmHg、蒸発面での温度150℃、接触時間8秒の
ような条件下で本発明を実施できる。本発明は単蒸留の
ように加熱温度、減圧度、分留量など条件設定を自動化
することが困難である操作と違い、一度条件を設定すれ
ば安定した連続運転が可能であり、操作に必要な人手も
減らすことができる利点もある。
【0011】本発明において蒸発器は複数連続で設ける
ことが可能であり、例えば、1段目で低沸点物を除去し
2段目で目的物を蒸留する、又は、1段目で目的物を蒸
留し高沸点物に残留する少量の目的物を再度2段目にて
蒸留回収することも可能である。
ことが可能であり、例えば、1段目で低沸点物を除去し
2段目で目的物を蒸留する、又は、1段目で目的物を蒸
留し高沸点物に残留する少量の目的物を再度2段目にて
蒸留回収することも可能である。
【0012】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を詳し
く説明するが、本発明はこれら実施例のみになんら限定
されるものではない。
く説明するが、本発明はこれら実施例のみになんら限定
されるものではない。
【0013】実施例1.回転翼付薄膜蒸発器の蒸発面温
度をスチームジャケットにより150℃に加熱し、胴体
内を圧力18mmHgの条件にする。内部コンデンサに
冷却水を通し、回転翼を100rpmで回転させた後、
予め80℃に加熱した3−メルカプトプロピオン酸を含
む反応混合物をフィードし連続蒸留を行った。反応混合
物1244kg、1020リットル(L)の全量を蒸留
するのに、フィード速度3.7kg/分、3.0リット
ル(L)/分で5時間40分を要し、製品として3−メ
ルカプトプロピオン酸948.1kg、高沸点物29
4.3kgを得た。この時の蒸発面への接触時間は8秒
であった。高速液体クロマトグラフィーによる成分分析
の結果、蒸留前反応混合物中の3−メルカプトプロピオ
ン酸のうち、98.5%重量が蒸留回収され、純度は9
9.5%であった。尚、蒸留前後での成分バランスを分
析し比較したところ、熱劣化による3−メルカプトプロ
ピオン酸の減少は1.2%であった。
度をスチームジャケットにより150℃に加熱し、胴体
内を圧力18mmHgの条件にする。内部コンデンサに
冷却水を通し、回転翼を100rpmで回転させた後、
予め80℃に加熱した3−メルカプトプロピオン酸を含
む反応混合物をフィードし連続蒸留を行った。反応混合
物1244kg、1020リットル(L)の全量を蒸留
するのに、フィード速度3.7kg/分、3.0リット
ル(L)/分で5時間40分を要し、製品として3−メ
ルカプトプロピオン酸948.1kg、高沸点物29
4.3kgを得た。この時の蒸発面への接触時間は8秒
であった。高速液体クロマトグラフィーによる成分分析
の結果、蒸留前反応混合物中の3−メルカプトプロピオ
ン酸のうち、98.5%重量が蒸留回収され、純度は9
9.5%であった。尚、蒸留前後での成分バランスを分
析し比較したところ、熱劣化による3−メルカプトプロ
ピオン酸の減少は1.2%であった。
【0014】実施例2.回転翼付薄膜蒸発器の蒸発面温
度をスチームジャケットにより120℃に加熱し、胴体
内を圧力40mmHgの条件にする。内部コンデンサに
冷却水を通し、回転翼を100rpmで回転させた後、
予め50℃に加熱したメチル−3−メルカプトプロピオ
ネートを含む反応混合物をフィードし連続蒸留を行っ
た。反応混合物516kg、469リットル(L)の全
量を蒸留するのに、フィード速度7.2kg/分、6.
5リットル(L)/分で1時間10分を要し、製品とし
てメチル−3−メルカプトプロピオネート485.5k
g、高沸点物27.8kgを得た。この時の蒸発面への
接触時間は10秒であった。ガスクロマトグラフィーに
よる成分分析の結果、蒸留前反応混合物中のメチル−3
−メルカプトプロピオネートのうち、97.9%重量が
蒸留回収され、純度は99.7%であった。尚、蒸留前
後での成分バランスを分析し比較したところ、熱劣化に
よるメチル−3−メルカプトプロピオネートの減少は
0.7%であった。
度をスチームジャケットにより120℃に加熱し、胴体
内を圧力40mmHgの条件にする。内部コンデンサに
冷却水を通し、回転翼を100rpmで回転させた後、
予め50℃に加熱したメチル−3−メルカプトプロピオ
ネートを含む反応混合物をフィードし連続蒸留を行っ
た。反応混合物516kg、469リットル(L)の全
量を蒸留するのに、フィード速度7.2kg/分、6.
5リットル(L)/分で1時間10分を要し、製品とし
てメチル−3−メルカプトプロピオネート485.5k
g、高沸点物27.8kgを得た。この時の蒸発面への
接触時間は10秒であった。ガスクロマトグラフィーに
よる成分分析の結果、蒸留前反応混合物中のメチル−3
−メルカプトプロピオネートのうち、97.9%重量が
蒸留回収され、純度は99.7%であった。尚、蒸留前
後での成分バランスを分析し比較したところ、熱劣化に
よるメチル−3−メルカプトプロピオネートの減少は
0.7%であった。
【0015】実施例3.回転翼付薄膜蒸発器の蒸発面温
度をスチームジャケットにより150℃に加熱し、胴体
内を圧力25mmHgの条件にする。内部コンデンサに
冷却水を通し、回転翼を100rpmで回転させた後、
予め80℃に加熱した2−エチルヘキシル−3−メルカ
プトプロピオネートを含む反応混合物をフィードし連続
蒸留を行った。反応混合物1210kg、1255リッ
トル(L)の全量を蒸留するのに、フィード速度5.1
kg/分、5.3リットル(L)/分で4時間を要し、
製品として2−エチルヘキシル−3−メルカプトプロピ
オネート1138.1kg、高沸点物61.3kgを得
た。この時の蒸発面への接触時間は8秒であった。ガス
クロマトグラフィーによる成分分析の結果、蒸留前反応
混合物中の2−エチルヘキシル−3−メルカプトプロピ
オネートのうち、99.2%重量が蒸留回収され、純度
は99.8%であった。尚、蒸留前後での成分バランス
を分析し比較したところ、熱劣化による2−エチルヘキ
シル−3−メルカプトプロピオネートの減少は0.4%
であった。
度をスチームジャケットにより150℃に加熱し、胴体
内を圧力25mmHgの条件にする。内部コンデンサに
冷却水を通し、回転翼を100rpmで回転させた後、
予め80℃に加熱した2−エチルヘキシル−3−メルカ
プトプロピオネートを含む反応混合物をフィードし連続
蒸留を行った。反応混合物1210kg、1255リッ
トル(L)の全量を蒸留するのに、フィード速度5.1
kg/分、5.3リットル(L)/分で4時間を要し、
製品として2−エチルヘキシル−3−メルカプトプロピ
オネート1138.1kg、高沸点物61.3kgを得
た。この時の蒸発面への接触時間は8秒であった。ガス
クロマトグラフィーによる成分分析の結果、蒸留前反応
混合物中の2−エチルヘキシル−3−メルカプトプロピ
オネートのうち、99.2%重量が蒸留回収され、純度
は99.8%であった。尚、蒸留前後での成分バランス
を分析し比較したところ、熱劣化による2−エチルヘキ
シル−3−メルカプトプロピオネートの減少は0.4%
であった。
【0016】実施例4.回転翼付薄膜蒸発器の蒸発面温
度をスチームジャケットにより120℃に加熱し、胴体
内を圧力45mmHgの条件にする。内部コンデンサに
冷却水を通し、回転翼を100rpmで回転させた後、
予め50℃に加熱したメチル−チオグリコレートを含む
反応混合物をフィードし連続蒸留を行った。反応混合物
772kg、671リットル(L)の全量を蒸留するの
に、フィード速度7.8kg/分、6.8リットル
(L)/分で1時間40分を要し、製品としてメチル−
チオグリコレート728.5kg、高沸点物30.9k
gを得た。この時の蒸発面への接触時間は10秒であっ
た。ガスクロマトグラフィーによる成分分析の結果、蒸
留前反応混合物中のメチル−チオグリコレートのうち、
96.6%重量が蒸留回収され、純度は99.7%であ
った。尚、蒸留前後での成分バランスを分析し比較した
ところ、熱劣化によるメチル−3−メルカプトプロピオ
ネートの減少は0.7%であった。
度をスチームジャケットにより120℃に加熱し、胴体
内を圧力45mmHgの条件にする。内部コンデンサに
冷却水を通し、回転翼を100rpmで回転させた後、
予め50℃に加熱したメチル−チオグリコレートを含む
反応混合物をフィードし連続蒸留を行った。反応混合物
772kg、671リットル(L)の全量を蒸留するの
に、フィード速度7.8kg/分、6.8リットル
(L)/分で1時間40分を要し、製品としてメチル−
チオグリコレート728.5kg、高沸点物30.9k
gを得た。この時の蒸発面への接触時間は10秒であっ
た。ガスクロマトグラフィーによる成分分析の結果、蒸
留前反応混合物中のメチル−チオグリコレートのうち、
96.6%重量が蒸留回収され、純度は99.7%であ
った。尚、蒸留前後での成分バランスを分析し比較した
ところ、熱劣化によるメチル−3−メルカプトプロピオ
ネートの減少は0.7%であった。
【0017】比較例1.コンデンサ付1500リットル
(L)単蒸留槽に3−メルカプトプロピオン酸を含む反
応混合物1262kg、1034リットル(L)を投入
し、スチームジャケットにより内液温150〜230℃
に加熱しながら、胴体内を圧力5〜25mmHgで蒸留
を行った。全蒸留に9時間を要し、初留58.5kg、
本留660.2kg、後留163.0kg、残渣36
2.2kgを得た。高速液体クロマトグラフィーによる
成分分析の結果、蒸留前反応混合物中の3−メルカプト
プロピオン酸のうち、本留として66.8%重量が蒸留
回収され、純度は98.5%であった。尚、蒸留前後で
の成分バランスを分析し比較したところ、熱劣化による
3−メルカプトプロピオン酸の減少は10.2%であっ
た。
(L)単蒸留槽に3−メルカプトプロピオン酸を含む反
応混合物1262kg、1034リットル(L)を投入
し、スチームジャケットにより内液温150〜230℃
に加熱しながら、胴体内を圧力5〜25mmHgで蒸留
を行った。全蒸留に9時間を要し、初留58.5kg、
本留660.2kg、後留163.0kg、残渣36
2.2kgを得た。高速液体クロマトグラフィーによる
成分分析の結果、蒸留前反応混合物中の3−メルカプト
プロピオン酸のうち、本留として66.8%重量が蒸留
回収され、純度は98.5%であった。尚、蒸留前後で
の成分バランスを分析し比較したところ、熱劣化による
3−メルカプトプロピオン酸の減少は10.2%であっ
た。
【0018】比較例2.コンデンサ付1000リットル
(L)単蒸留槽にメチル−3−メルカプトプロピオネー
トを含む反応混合物528kg、480リットル(L)
を投入し、スチームジャケットにより内液温100〜1
70℃に加熱しながら、胴体内を圧力10〜60mmH
gで蒸留を行った。全蒸留に5時間を要し、初留25.
6kg、本留404.3kg、後留21.1kg、残渣
65.0kgを得た。ガスクロマトグラフィーによる成
分分析の結果、蒸留前反応混合物中のメチル−3−メル
カプトプロピオネートのうち、本留として78.3%重
量が蒸留回収され、純度は99.1%であった。尚、蒸
留前後での成分バランスを分析し比較したところ、熱劣
化によるメチル−3−メルカプトプロピオネートの減少
は6.1%であった。
(L)単蒸留槽にメチル−3−メルカプトプロピオネー
トを含む反応混合物528kg、480リットル(L)
を投入し、スチームジャケットにより内液温100〜1
70℃に加熱しながら、胴体内を圧力10〜60mmH
gで蒸留を行った。全蒸留に5時間を要し、初留25.
6kg、本留404.3kg、後留21.1kg、残渣
65.0kgを得た。ガスクロマトグラフィーによる成
分分析の結果、蒸留前反応混合物中のメチル−3−メル
カプトプロピオネートのうち、本留として78.3%重
量が蒸留回収され、純度は99.1%であった。尚、蒸
留前後での成分バランスを分析し比較したところ、熱劣
化によるメチル−3−メルカプトプロピオネートの減少
は6.1%であった。
【0019】比較例3.コンデンサ付1500リットル
(L)単蒸留槽に2−エチルヘキシル−3−メルカプト
プロピオネートを含む反応混合物1185kg、123
0リットル(L)を投入し、スチームジャケットにより
内液温100〜220℃に加熱しながら、胴体内を圧力
6〜40mmHgで蒸留を行った。全蒸留に9時間を要
し、初留31.3kg、本留1043.1kg、後留2
0.9、残渣74.8kgを得た。ガスクロマトグラフ
ィーによる成分分析の結果、蒸留前反応混合物中の2−
エチルヘキシル−3−メルカプトプロピオネートのう
ち、本留として92.1%重量が蒸留回収され、純度は
99.6%であった。尚、蒸留前後での成分バランスを
分析し比較したところ、熱劣化による2−エチルヘキシ
ル−3−メルカプトプロピオネートの減少は2.1%で
あった。
(L)単蒸留槽に2−エチルヘキシル−3−メルカプト
プロピオネートを含む反応混合物1185kg、123
0リットル(L)を投入し、スチームジャケットにより
内液温100〜220℃に加熱しながら、胴体内を圧力
6〜40mmHgで蒸留を行った。全蒸留に9時間を要
し、初留31.3kg、本留1043.1kg、後留2
0.9、残渣74.8kgを得た。ガスクロマトグラフ
ィーによる成分分析の結果、蒸留前反応混合物中の2−
エチルヘキシル−3−メルカプトプロピオネートのう
ち、本留として92.1%重量が蒸留回収され、純度は
99.6%であった。尚、蒸留前後での成分バランスを
分析し比較したところ、熱劣化による2−エチルヘキシ
ル−3−メルカプトプロピオネートの減少は2.1%で
あった。
【0020】比較例4.コンデンサ付1000リットル
(L)単蒸留槽にメチル−チオグリコレートを含む反応
混合物766kg、666リットル(L)を投入し、ス
チームジャケットにより内液温100〜160℃に加熱
しながら、胴体内を圧力12〜60mmHgで蒸留を行
った。全蒸留に5時間を要し、初留40.4kg、本留
612.6kg、後留25.0kg、残渣78.0kg
を得た。ガスクロマトグラフィーによる成分分析の結
果、蒸留前反応混合物中のメチル−チオグリコレートの
うち、本留として80.7%重量が蒸留回収され、純度
は99.2%であった。尚、蒸留前後での成分バランス
を分析し比較したところ、熱劣化によるメチル−チオグ
リコレートの減少は7.5%であった。
(L)単蒸留槽にメチル−チオグリコレートを含む反応
混合物766kg、666リットル(L)を投入し、ス
チームジャケットにより内液温100〜160℃に加熱
しながら、胴体内を圧力12〜60mmHgで蒸留を行
った。全蒸留に5時間を要し、初留40.4kg、本留
612.6kg、後留25.0kg、残渣78.0kg
を得た。ガスクロマトグラフィーによる成分分析の結
果、蒸留前反応混合物中のメチル−チオグリコレートの
うち、本留として80.7%重量が蒸留回収され、純度
は99.2%であった。尚、蒸留前後での成分バランス
を分析し比較したところ、熱劣化によるメチル−チオグ
リコレートの減少は7.5%であった。
【0021】
【発明の効果】本発明の製造方法に従って、大気圧以下
の減圧下、蒸発面温度100〜200℃、蒸発面への接
触時間を10分以内の条件にて、蒸発面に液膜を形成す
ることにより蒸留を行う蒸発器を使用してメルカプトカ
ルボン酸類の蒸留を行った場合、その反応混合物中のメ
ルカプトカルボン酸類を熱劣化させることなく、高収率
で高純度の製品を短時間で安定して製造することができ
る。更に、蒸留残渣として得られる高沸点物の有効成分
の熱劣化も抑えることができるため、高沸点物からの回
収が可能となることから、廃棄物の量も減少する。
の減圧下、蒸発面温度100〜200℃、蒸発面への接
触時間を10分以内の条件にて、蒸発面に液膜を形成す
ることにより蒸留を行う蒸発器を使用してメルカプトカ
ルボン酸類の蒸留を行った場合、その反応混合物中のメ
ルカプトカルボン酸類を熱劣化させることなく、高収率
で高純度の製品を短時間で安定して製造することができ
る。更に、蒸留残渣として得られる高沸点物の有効成分
の熱劣化も抑えることができるため、高沸点物からの回
収が可能となることから、廃棄物の量も減少する。
【図1】〔図1〕は膜型又は管型蒸発器の概略図
1…胴体、2…フィードライン、3…内部コンデンサ、
4…蒸発物出口ライン、5…高沸点物出口ライン、6…
真空ライン
4…蒸発物出口ライン、5…高沸点物出口ライン、6…
真空ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川崎 徳明 大阪府堺市戎島町5丁1番地 堺化学工業 株式会社中央研究所内 (72)発明者 竹綱 啓尚 大阪府堺市戎島町5丁1番地 堺化学工業 株式会社中央研究所内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AD11 BC50 BC51 BC52 TA04 TB53
Claims (5)
- 【請求項1】液膜を形成することにより蒸留を行う装置
を使用することを特徴とする一般式(I) HS−R1−COOR2 (R1は炭素数1〜2のアル
キル基、R2はHもしくは炭素数1〜8のアルキル基を
示す) で表されるメルカプトカルボン酸類の製造方法。 - 【請求項2】一般式(I) HS−R1−COOR2 (R1は炭素数1〜2のアル
キル基、R2はHもしくは炭素数1〜8のアルキル基を
示す) で表されるメルカプトカルボン酸類を含む溶液を薄膜化
し、大気圧以下の減圧下、高温状態で蒸発させることを
特徴とするメルカプトカルボン酸類の製造方法。 - 【請求項3】メルカプトカルボン酸類を含む溶液の蒸発
面での温度を100〜200℃、接触時間を10分以下
とすることを特徴とする請求項2の方法。 - 【請求項4】メルカプトカルボン酸類が3−メルカプト
プロピオン酸であり、圧力10〜50mmHg、蒸発面
での温度120〜180℃、接触時間20秒以下である
ことを特徴とする請求項2の方法。 - 【請求項5】一般式(I) HS−R1−COOR2 (R1は炭素数1〜2のアル
キル基、R2はHもしくは炭素数1〜8のアルキル基を
示す) で表されるメルカプトカルボン酸類を含む溶液を連続し
て供給し蒸留を行うことにより、高純度メルカプトカル
ボン酸類を連続して製造する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27731299A JP2001064251A (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | メルカプトカルボン酸類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27731299A JP2001064251A (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | メルカプトカルボン酸類の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001064251A true JP2001064251A (ja) | 2001-03-13 |
Family
ID=17581795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27731299A Pending JP2001064251A (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | メルカプトカルボン酸類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001064251A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20110245530A1 (en) * | 2006-04-21 | 2011-10-06 | Mitsui Chemicals, Inc. | Process for producing pentaerythritol mercaptocarboxylic esters and polymerizable compositions containing the esters |
JP2014529598A (ja) * | 2011-08-24 | 2014-11-13 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | メルカプトアルキルカルボキシラートの製造方法 |
JP2018521039A (ja) * | 2015-06-19 | 2018-08-02 | ケーオーシーソリューションカンパニーリミテッドKoc Solution Co., Ltd. | 3−メルカプトプロピオン酸の製造方法、並びにそれを用いたメルカプト基を有するカルボン酸エステル化合物及びチオウレタン系光学材料の製造方法 |
CN115286545A (zh) * | 2022-06-23 | 2022-11-04 | 潍坊加华化工有限公司 | 一种利用mvr蒸发浓缩液制备巯基乙酸钠循环利用工艺 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58198460A (ja) * | 1982-05-17 | 1983-11-18 | Yotsukaichi Gosei Kk | β−メルカプトプロピオン酸の製造法 |
JPH04305563A (ja) * | 1991-04-03 | 1992-10-28 | Mitsui Toatsu Chem Inc | β−メルカプトカルボン酸類の製造方法 |
JPH06172301A (ja) * | 1992-09-08 | 1994-06-21 | Basf Ag | R/S−γ−リポ酸またはR/S−α−リポ酸の製造法、8−アルコキシ−6−ホルミルオキシオクタン酸およびその製造法 |
JPH11343278A (ja) * | 1998-05-29 | 1999-12-14 | Daicel Chem Ind Ltd | チオグリコール酸又はその塩の製造法 |
-
1999
- 1999-08-23 JP JP27731299A patent/JP2001064251A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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EP2011784B1 (en) | 2006-04-21 | 2016-04-06 | Mitsui Chemicals, Inc. | Process for producing a pentaerythritol ester of 3-mercaptocarboxylic acid |
JP2014529598A (ja) * | 2011-08-24 | 2014-11-13 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | メルカプトアルキルカルボキシラートの製造方法 |
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