JP2001063008A - 記録装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ - Google Patents

記録装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ

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JP2001063008A JP23752199A JP23752199A JP2001063008A JP 2001063008 A JP2001063008 A JP 2001063008A JP 23752199 A JP23752199 A JP 23752199A JP 23752199 A JP23752199 A JP 23752199A JP 2001063008 A JP2001063008 A JP 2001063008A
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哲宏 前田
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  • Quality & Reliability (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定かつ効率的な記録を実現する記録装置及
びその制御方法、コンピュータ可読メモリを提供する。 【解決手段】 少なくとも前記複数の記録素子の内の不
良記録素子に関する不良記録素子情報をEEPROM8
54に記憶する。不良記録素子情報が示す不良記録素子
に対応する記録データをマスクし、不良記録素子に対応
する記録データを補完して記録するための補完記録素子
を決定する。決定された補完記録素子を用いて、不良記
録素子の記録データの記録を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の記録素子を
有する記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置及びその
制御方法、コンピュータ可読メモリに関するものであ
る。
【0002】尚、本発明は、一般的なプリント装置のほ
か、複写機、通信システムを有するファクシミリ、プリ
ント部を有するワードプロセッサ等の装置、さらには各
種処理装置と複合的に組み合わされた産業用記録装置に
適用することができる。
【0003】
【従来の技術】記録ヘッドを被記録媒体上で走査させな
がら記録するシリアル走査型の記録装置は、さまざまな
画像形成に適用されている。特に、インクジェット方式
によるものは、近年高解像度化やカラー化が進み、画像
品位が目覚しく向上したことから、急速に普及してきて
いる。
【0004】このような記録装置では、インク滴を吐出
するノズルの集積密度をあげながら、1ドット当たりの
インク吐出量を小さくすることで、更なる高解像度画像
の記録を実現する。一方、より銀塩写真に迫る画質を実
現するために、基本となる4色インク(シアン、マゼン
タ、イエロー、ブラック)の他に、これらの染料濃度を
低くした淡インクを同時に記録する等の多彩な技術が展
開されている。更には、この高画質化が進むにつれて懸
念される記録スピードの低下も、記録素子の多数化や駆
動周波数の向上、更には、記録ヘッドの往復の走査時に
記録を行う両方向記録のような記録技術により良好な結
果が得られている。
【0005】このように多数の記録素子を含む記録ヘッ
ドでは、使用頻度に応じて経時的に不良記録素子(以
下、不良チャンネルともいう)が発生する。また、高い
集積密度で配列される記録素子数が多くなると、ヘッド
製造時の不良記録素子が存在する確率も高くなる。更
に、色ずれ防止のためや使い勝手向上のために複数色一
体型の構成をとると、なお一層その確率は高くなる。多
くの記録素子は正常であっても1つの記録素子が不良に
なっただけで、画像品位は劣化する。特に、近年要求さ
れる写真調の画像においては実使用が困難になる程であ
る。
【0006】この場合の対応方法として、様々な不良記
録素子の検出方法や、その結果に応じての回復方法ある
いは記録方法などが既に数多く提案されている。不良記
録素子を含む場合の記録時の対応方法を開示したものと
して、特開平5−309874号、特開昭61−123
545号、特開平11−988号、特開平11−779
86号、特開平10−258526号が挙げられる。
【0007】特開平5−309874号では、画像の所
定領域を記録ヘッドの複数回の走査で記録するマルチパ
ス記録を行うことで不良記録素子による画像劣化が緩和
されることから、記録する画像データや不良記録素子の
有無や画像の種類によってマルチパス記録の回数を設定
することを開示している。
【0008】しかし、近年要求される写真調の高画質画
像においては、マルチパス記録における走査の回数(パ
ス数)を多くしても不良記録素子の画像への影響は、ス
ジとしてかなり目出ち易くなっている。また、十分な画
質を得ようとするとパス数をかなり多くしなければなら
なくなり、双方の点から上記発明は実使用上不十分な方
法であった。
【0009】特開昭61−123545号では、主に1
パス記録で、不良チャンネルの画像データを正常チャン
ネルで記録する方法を開示している。キャリッジが右方
向へ記録するときは正常の記録を行い、キャリッジが左
方向へ移動する時は、不良記録素子により記録できなか
った画素を他の正常な記録素子で記録する代行記録のた
めに1画素の整数倍分だけの紙送りを行ったのち、不良
チャネル部分を正常チャンネルで補完する方法を開示し
ている。本方法では、画像データは完全に補完される
が、1パス記録を前提にしており、やはり、本発明が目
的とするところの写真調高画質を記録するカラーモード
では対応不可能である。また、元々の記録方法が1パス
記録であるのに対し、代行記録を行うと実質2パス記録
となり、スループットは低下してしまう。
【0010】また、特開平11−77986号では、補
完記録する側の補完ノズルの寿命を考慮し、補完ノズル
の使用頻度をカウントし、総使用頻度が所定値に達した
場合には補完ノズルを逐次切り替える方法を開示してい
る。本方法も特開昭61−123545号と同様に、1
パス記録を前提としており、本発明が目的とする写真調
高画質を記録するカラーモードでは十分に対応すること
ができなかった。
【0011】また、特開平11−988号では、ノズル
数の約数であるmで割ったn/m個の記録素子を通常の
記録走査に用いる第1記録素子とし、別のn(m−1)
/m個の記録素子を通常の記録走査には用いない第2記
録素子として設定し、第1記録素子が不良である場合の
み第2記録素子を代替記録素子として記録動作させる構
成が開示されている。ここでは、基本的に同一画像領域
に対し、m回の記録走査と紙送りで画像完成させている
マルチパス記録である。この方法であれば、スループッ
トの低下なしに画像の補完が可能である。但し、記録方
法としては、通常インターレース記録と呼ばれる方法
で、キャリッジ走査方向の1ライン分については1回の
記録走査、1つの記録素子で画像を完成させている。
【0012】更に、特開平10−258526号では、
特開平5−309874号と同様、マルチパス記録を前
提としているが、1つノズルの欠落データを完全に他の
ノズルで置き換える方法を開示している。記録前に標準
のマスクを得た後に、不良ノズルを特定し、その位置に
よって代替の交換ノズルを選択する。その後、不良ノズ
ルのマスクから記録データを削除し、その記録データを
交換ノズルのマスクに追加する方法をとっている。この
方法であれば、本件が目的とする写真調高画質を記録す
るカラーモードでも、スループットを低下させることな
く画像の記録を行うことが可能である。
【0013】一方、プリンタのパーソナル化や小型化が
進み、これに伴いカートリッジ型の記録ヘッドやインク
タンクが普及している。この場合、それぞれの記録ヘッ
ドやインクタンクには製造上あるいは実使用上の個別差
が現れる。例えば、適切な量のインク滴を吐出するため
の駆動方法や、別本体で既に記録に用いられたインクタ
ンク内の残インク量などが挙げられる。このカートリッ
ジの特性に関わる情報は、複数のカートリッジが複数の
本体に着脱されることを考慮すれば、記録装置そのもの
ではなく個々の記録ヘッドやインクタンクに記憶されて
いる方が有効である。この考えから、既に、特開平06
−320732号では、「記録ヘッドを構成する基板に
EEPROMを設け、記録ヘッドの駆動条件や、濃度ム
ラ補正データのような記録ヘッドの特性に関わるもの、
また、記録枚数や吐出数のような記録履歴に関わるもの
を格納し、これらに応じて駆動条件等を更新する」内容
を開示しており、実際にも数々の記録装置でこのような
構成が取られている。
【0014】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、上記従
来の不良記録素子を含む場合の記録時の対応方法は、全
て補完が不完全であるか、スループットの低下を伴う、
あるいは補完に関わる負担が1ノズルに集中してしまっ
ているといった問題点があった。マルチパスを前提とし
た特開平10−258526号に記載の補完方法であっ
ても、補完するための候補数は増えるが、実記録では1
つのノズルに通常の倍の吐出や連続駆動等の負担が集中
してしまっている。よって、ノズル及び記録ヘッドその
ものの寿命に関して最も好ましい補完方法とは言えなか
った。
【0015】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、安定かつ効率的な記録を実現する記録装置及
びその制御方法、コンピュータ可読メモリを提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による記録装置は以下の構成を備える。即
ち、複数の記録素子を有する記録ヘッドを用いて記録を
行う記録装置であって、少なくとも前記複数の記録素子
の内の不良記録素子に関する不良記録素子情報を記憶す
る記憶手段と、前記不良記録素子情報が示す不良記録素
子に対応する記録データをマスクし、前記不良記録素子
に対応する記録データを補完して記録するための補完記
録素子を決定する決定手段と、前記決定手段で決定され
た補完記録素子を用いて、前記不良記録素子の記録デー
タの記録を行う記録手段とを備える。
【0017】上記の目的を達成するための本発明による
記録装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、複数
の記録素子を有する記録ヘッドを用いて記録を行う記録
装置の制御方法であって、少なくとも前記複数の記録素
子の内の不良記録素子に関する不良記録素子情報を記憶
する記憶媒体を参照して、前記不良記録素子情報が示す
不良記録素子に対応する記録データをマスクし、前記不
良記録素子に対応する記録データを補完して記録するた
めの補完記録素子を決定する決定工程と、前記決定工程
で決定された補完記録素子を用いて、前記不良記録素子
の記録データの記録を行う記録工程とからなることを特
徴とする。
【0018】上記の目的を達成するための本発明による
コンピュータ可読メモリは以下の構成を備える。複数の
記録素子を有する記録ヘッドを用いて記録を行う記録装
置の制御のプログラムコードが格納されたコンピュータ
可読メモリであって、少なくとも前記複数の記録素子の
内の不良記録素子に関する不良記録素子情報を記憶する
記憶媒体を参照して、前記不良記録素子情報が示す不良
記録素子に対応する記録データをマスクし、前記不良記
録素子に対応する記録データを補完して記録するための
補完記録素子を決定する決定工程のプログラムコード
と、前記決定工程で決定された補完記録素子を用いて、
前記不良記録素子の記録データの記録を行う記録工程の
プログラムコードとからなることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の記
録装置に係る実施形態を説明する。置としてプリンタを
例に挙げ説明する。
【0020】なお、本明細書において、「プリント」
(「記録」という場合もある)とは、文字、図形等有意
の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、
また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであ
るか否かを問わず、広くプリント媒体上に画像、模様、
パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も
言うものとする。
【0021】ここで、「プリント媒体」とは、一般的な
プリント装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プ
ラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミック
ス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも言うもの
とする。
【0022】さらに、「インク」(「液体」と言う場合
もある)とは、上記「プリント」の定義と同様広く解釈
されるべきもので、プリント媒体上に付与されることに
よって、画像、模様、パターン等の形成またはプリント
媒体の加工、或いはインクの処理(例えばプリント媒体
に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供
され得る液体を言うものとする。
【0023】[装置本体]図1及び図2にインクジェッ
ト記録方式を用いたプリンタの概略構成を示す。図1に
おいて、この実施形態におけるプリンタの外殻をなす装
置本体M1000は、下ケースM1001、上ケースM
1002、アクセスカバーM1003及び排出トレイM
1004の外装部材と、その外装部材内に収納されたシ
ャーシM3019(図2参照)とから構成される。
【0024】前記シャーシM3019は、所定の剛性を
有する複数の板状金属部材によって構成され、記録装置
の骨格をなし、後述の各記録動作機構を保持するものと
なっている。また、前記下ケースM1001は装置本体
M1000の略下半部を、上ケースM1002は装置上
本体M1000の略上半部をそれぞれ形成しており、両
ケースの組合せによって内部に後述の各機構を収納する
収納空間を有する中空体構造をなし、その上面部及び前
面部にはそれぞれ開口部が形成されている。
【0025】さらに、前記排出トレイM1004はその
一端部が下ケースM1001に回転自在に保持され、そ
の回転によって下ケースM1001の前面部に形成され
る前記開口部を開閉させ得るようになっている。このた
め、記録動作を実行させる際には、排出トレイM100
4を前面側へと回転させて開口部を開成させることによ
り、ここから記録シートが排出可能となると共に排出さ
れた記録シートPを順次積載し得るようになっている。
また、排紙トレイM1004には、2枚の補助トレイM
1004a,M1004bが収納されており、必要に応
じて各トレイを手前に引き出すことにより、用紙の支持
面積を3段階に拡大、縮小させ得るようになっている。
【0026】アクセスカバーM1003は、その一端部
が上ケースM1002に回転自在に保持され、上面に形
成される開口部を開閉し得るようになっており、このア
クセスカバーM1003を開くことによって本体内部に
収納されている記録ヘッドカートリッジH1000ある
いはインクタンクH1900等の交換が可能となる。な
お、ここでは特に図示しないが、アクセスカバーM10
03を開閉させると、その裏面に形成された突起がカバ
ー開閉レバーを回転させるようになっており、そのレバ
ーの回転位置をマイクロスイッチなどで検出することに
より、アクセスカバーの開閉状態を検出し得るようにな
っている。
【0027】また、上ケースM1002の後部上面に
は、電源キーE0018及びレジュームキーE0019
が押下可能に設けられると共に、LED E0020が
設けられており、電源キーE0018を押下すると、L
ED E0020が点灯し記録可能であることをオペレ
ータに知らせるものとなっている。また、LED E0
020は点滅の仕方や色の変化をさせたり、ブザーE0
021(図7)をならすことによりプリンタのトラブル
等をオペレータに知らせる等種々の表示機能を有する。
なお、トラブル等が解決した場合には、レジュームキー
E0019を押下することによって記録が再開されるよ
うになっている。
【0028】[記録動作機構]次に、上記プリンタの装
置本体M1000に収納、保持される本実施形態におけ
る記録動作機構について説明する。
【0029】本実施形態における記録動作機構として
は、記録シートPを装置本体内へと自動的に給送する自
動給送部M3022と、自動給送部から1枚ずつ送出さ
れる記録シートPを所望の記録位置へと導くと共に、記
録位置から排出部M3030へと記録シートPを導く搬
送部M3029と、搬送部M3029に搬送された記録
シートPに所望の記録を行なう記録部と、前記記録部等
に対する回復処理を行う回復部(M5000)とから構
成されている。
【0030】(記録部)ここで、前記記録部を説明す
る。
【0031】前記キャリッジ軸M4021によって移動
可能に支持されたキャリッジM4001と、このキャリ
ッジM4001に着脱可能に搭載される記録ヘッドカー
トリッジH1000とからなる。
【0032】記録ヘッドカートリッジ まず、前記記録ヘッドカートリッジについて図3〜5に
基づき説明する。
【0033】この実施形態における記録ヘッドカートリ
ッジH1000は、図3に示すようにインクを貯留する
インクタンクH1900と、このインクタンクH190
0から供給されるインクを記録情報に応じてノズルから
吐出させる記録ヘッドH1001とを有し、前記記録ヘ
ッドH1001は、後述するキャリッジM4001に対
して着脱可能に搭載される、いわゆるカートリッジ方式
を採るものとなっている。
【0034】ここに示す記録ヘッドカートリッジH10
00では、写真調の高画質なカラー記録を可能とするた
め、インクタンクとして、例えば、ブラック、ライトシ
アン、ライトマゼンタ、シアン、マゼンタ及びイエロー
の各色独立のインクタンクが用意されており、図4に示
すように、それぞれが記録ヘッドH1001に対して着
脱自在となっている。
【0035】そして,前記記録ヘッドH1001は、図
5の分解斜視図に示すように、記録素子基板H110
0、第1のプレートH1200、電気配線基板H130
0、第2のプレートH1400、タンクホルダーH15
00、流路形成部材H1600、フィルターH170
0、シールゴムH1800から構成されている。
【0036】記録素子基板H1100には、Si基板の
片面にインクを吐出するための複数の記録素子と、各記
録素子に電力を供給するAl等の電気配線とが成膜技術
により形成され、この記録素子に対応した複数のインク
流路と複数の吐出口H1100Tとがフォトリソグラフ
ィ技術により形成されると共に、複数のインク流路にイ
ンクを供給するためのインク供給口が裏面に開口するよ
うに形成されている。また、前記記録素子基板H110
0は第1のプレートH1200に接着固定されており、
ここには、前記記録素子基板H1100にインクを供給
するためのインク供給口H1201が形成されている。
さらに、第1のプレートH1200には、開口部を有す
る第2のプレートH1400が接着固定されており、こ
の第2のプレートH1400は、電気配線基板H130
0と記録素子基板H1100とが電気的に接続されるよ
う電気配線基板H1300を保持している。
【0037】この電気配線基板H1300は、前記記録
素子基板H1100にインクを吐出するための電気信号
を印加するものであり、記録素子基板H1100に対応
する電気配線と、この電気配線端部に位置し本体からの
電気信号を受け取るための外部信号入力端子H1301
とを有しており、前記外部信号入力端子H1301は、
後述のタンクホルダーH1500の背面側に位置決め固
定されている。
【0038】一方、前記インクタンクH1900を着脱
可能に保持するタンクホルダーH1500には、流路形
成部材H1600が超音波溶着され、インクタンクH1
900から第1のプレートH1200に亘るインク流路
H1501を形成している。また、インクタンクH19
00と係合するインク流路H1501のインクタンク側
端部には、フィルターH1700が設けられており、外
部からの塵埃の侵入を防止し得るようになっている。ま
た、インクタンクH1900との係合部にはシールゴム
H1800が装着され、前記係合部からのインクの蒸発
を防止し得るようになっている。
【0039】さらに、前述のようにタンクホルダーH1
500、流路形成部材H1600、フィルターH170
0及びシールゴムH1800から構成されるタンクホル
ダー部と、前記記録素子基板H1100、第1のプレー
トH1200、電気配線基板H1300及び第2のプレ
ートH1400から構成される記録素子部とを、接着等
で結合することにより、記録ヘッドH1001を構成し
ている。
【0040】(キャリッジ)次に、図2に基づき前記キ
ャリッジM4001を説明する。
【0041】図示のように、キャリッジM4001に
は、キャリッジM4001と係合し記録ヘッドH100
1をキャリッジM4001の装着位置に案内するための
キャリッジカバーM4002と、記録ヘッドH1001
のタンクホルダーH1500と係合し記録ヘッドH10
00を所定の装着位置にセットさせるよう押圧するヘッ
ドセットレバーM4007とが設けられている。すなわ
ち、ヘッドセットレバーM4007はキャリッジM40
01の上部にヘッドセットレバー軸に対して回動可能に
設けられると共に、記録ヘッドH1000との係合部に
は不図示のヘッドセットプレートがばねを介して備えら
れ、このばね力によって記録ヘッドH1001を押圧し
ながらキャリッジM4001に装着する構成となってい
る。
【0042】またキャリッジM4001の記録ヘッドH
1001との別の係合部にはコンタクトフレキシブルプ
リントケーブル(以下、コンタクトFPCと称す)E0
011が設けられ、コンタクトFPC E0011上の
コンタクト部E0011aと記録ヘッドH1001に設
けられたコンタクト部(外部信号入力端子)H1301
とが電気的に接触し、記録のための各種情報の授受や記
録ヘッドH1001への電力の供給などを行い得るよう
になっている。
【0043】ここでコンタクトFPC E0011のコ
ンタクト部E0011aとキャリッジM4001との間
には不図示のゴムなどの弾性部材が設けられ、この弾性
部材の弾性力とヘッドセットレバーばねによる押圧力と
によってコンタクト部E0011aとキャリッジM40
01との確実な接触を可能とするようになっている。さ
らに前記コンタクトFPC E0011はキャリッジM
4001の背面に搭載されたキャリッジ基板E0013
に接続されている(図7参照)。
【0044】[スキャナ]この実施形態におけるプリン
タは、記録ヘッドをスキャナと交換することで読取装置
としても使用することができる。
【0045】このスキャナは、プリンタ側のキャリッジ
と共に移動し、記録媒体に代えて給送された原稿画像を
副走査方向において読み取るようになっており、その読
み取り動作と原稿の給送動作とを交互に行うことによ
り、1枚の原稿画像情報を読み取るようになっている。
【0046】図6はこのスキャナM6000の概略構成
を示す図である。
【0047】図示のように、スキャナホルダM6001
は箱型形状となしており、その内部には読み取りに必要
な光学系・処理回路などが収納されている。また、この
スキャナM6000をキャリッジM4001へと装着し
た時、原稿面と対面する部分にはスキャナ読取レンズM
6006が設けられており、ここから原稿画像を読み取
るようになっている。スキャナ照明レンズM6005は
内部に不図示の光源を有し、その光源から発せられた光
が原稿へと照射される。
【0048】前記スキャナホルダM6001の底部に固
定されたスキャナカバーM6003は、スキャナホルダ
M6001内部を遮光するように嵌合し、側面に設けら
れたルーバー状の把持部によってキャリッジM4001
への着脱操作性の向上を図っている。スキャナホルダM
6001の外形形状は記録ヘッドカートリッジH100
0と略同形状であり、キャリッジM4001へは記録ヘ
ッドカートリッジH1000と同様の操作で着脱するこ
とができる。
【0049】また、スキャナホルダM6001には、前
記処理回路を有する基板が収納される一方、この基板に
接続されたスキャナコンタクトPCBが外部に露出する
よう設けられており、キャリッジM4001へとスキャ
ナM6000を装着した際、前記スキャナコンタクトP
CB M6004がキャリッジM4001側のコンタク
トFPC E0011に接触し、前記基板を、前記キャ
リッジM4001を介して本体側の制御系に電気的に接
続させるようになっている。
【0050】次に、本発明の実施形態における電気的回
路構成を説明する。図7は、この実施形態における電気
的回路の全体構成を概略的に示す図である。
【0051】この実施形態における電気的回路は、主に
キャリッジ基板(CRPCB)E0013、メインPC
B(Printed Circuit Board)E0014、電源ユニッ
トE0015等によって構成されている。ここで、前記
電源ユニットは、メインPCB E0014と接続さ
れ、各種駆動電源を供給するものとなっている。また、
キャリッジ基板E0013は、キャリッジM4001
(図2)に搭載されたプリント基板ユニットであり、コ
ンタクトFPC E0011を通じて記録ヘッドとの信
号の授受を行うインターフェースとして機能する他、キ
ャリッジM4001の移動に伴ってエンコーダセンサE
0004から出力されるパルス信号に基づき、エンコー
ダスケールE0005とエンコーダセンサE0004と
の位置関係の変化を検出し、その出力信号をフレキシブ
ルフラットケーブル(CRFFC)E0012を通じて
メインPCB E0014へと出力する。
【0052】さらに、メインPCBはこの実施形態にお
けるインクジェット記録装置の各部の駆動制御を司るプ
リント基板ユニットであり、紙端検出センサ(PEセン
サ)E0007、ASFセンサE0009、カバーセン
サE0022、パラレルインターフェース(パラレルI
/F)E0016、シリアルインターフェース(シリア
ルI/F)E0017、リジュームキーE0019、L
ED E0020、電源キーE0018、ブザーE00
21等に対するI/Oポートを基板上に有し、さらにC
RモータE0001、LFモータE0002、PGモー
タE0003と接続されてこれらの駆動を制御する他、
インクエンドセンサE0006、GAPセンサE000
8、PGセンサE0010、CRFFC E0012、
電源ユニットE0015との接続インターフェイスを有
する。
【0053】図8は、メインPCBの内部構成を示すブ
ロック図である。図において、E1001はCPUであ
り、このCPU E1001は内部にオシレータOSC
E1002を有すると共に、発振回路E1005に接
続されてその出力信号E1019によりシステムクロッ
クを発生する。また、制御バスE1014を通じてRO
M E1004およびASIC(Application Specific
Integrated Circuit)E1006に接続され、ROM
に格納されたプログラムに従って、ASICの制御、電
源キーからの入力信号E1017、及びリジュームキー
からの入力信号E1016、カバー検出信号E104
2、ヘッド検出信号(HSENS)E1013の状態の
検知を行ない、さらにブザー信号(BUZ)E1018
によりブザーE0021を駆動し、内蔵されるA/Dコ
ンバータE1003に接続されるインクエンド検出信号
(INKS)E1011及びサーミスタ温度検出信号
(TH)E1012の状態の検知を行う一方、その他各
種論理演算・条件判断等を行ない、インクジェット記録
装置の駆動制御を司る。
【0054】ここで、ヘッド検出信号E1013は、記
録ヘッドカートリッジH1000からフレキシブルフラ
ットケーブルE0012、キャリッジ基板E0013及
びコンタクトフレキシブルプリントケーブルE0011
を介して入力されるヘッド搭載検出信号であり、インク
エンド検出信号はインクエンドセンサE0006から出
力されるアナログ信号、サーミスタ温度検出信号E10
12はキャリッジ基板E0013上に設けられたサーミ
スタ(図示せず)からのアナログ信号である。
【0055】E1008はCRモータドライバであっ
て、モータ電源(VM)E1040を駆動源とし、AS
IC E1006からのCRモータ制御信号E1036
に従って、CRモータ駆動信号E1037を生成し、C
RモータE0001を駆動する。E1009はLF/P
Gモータドライバであって、モータ電源E1040を駆
動源とし、ASIC E1006からのパルスモータ制
御信号(PM制御信号)E1033に従ってLFモータ
駆動信号E1035を生成し、これによってLFモータ
を駆動すると共に、PGモータ駆動信号E1034を生
成してPGモータを駆動する。
【0056】E1010は電源制御回路であり、ASI
C E1006からの電源制御信号E1024に従って
発光素子を有する各センサ等への電源供給を制御する。
パラレルI/F E0016は、ASIC E1006
からのパラレルI/F信号E1030を、外部に接続さ
れるパラレルI/FケーブルE1031に伝達し、また
パラレルI/FケーブルE1031の信号をASIC
E1006に伝達する。シリアルI/F E0017
は、ASIC E1006からのシリアルI/F信号E
1028を、外部に接続されるシリアルI/Fケーブル
E1029に伝達し、また同ケーブルE1029からの
信号をASIC E1006に伝達する。
【0057】一方、前記電源ユニットE0015から
は、ヘッド電源(VH)E1039及びモータ電源(V
M)E1040、ロジック電源(VDD)E1041が
供給される。また、ASIC E1006からのヘッド
電源ON信号(VHON)E1022及びモータ電源O
N信号(VMOM)E1023が電源ユニットE001
5に入力され、それぞれヘッド電源E1039及びモー
タ電源E1040のON/OFFを制御する。電源ユニ
ットE0015から供給されたロジック電源(VDD)
E1041は、必要に応じて電圧変換された上で、メイ
ンPCB E0014内外の各部へ供給される。
【0058】またヘッド電源E1039は、メインPC
B E0014上で平滑された後にフレキシブルフラッ
トケーブルE0011へと送出され、記録ヘッドカート
リッジH1000の駆動に用いられる。
【0059】E1007はリセット回路で、ロジック電
源電圧E1040の低下を検出して、CPU E100
1及びASIC E1006にリセット信号(RESE
T)E1015を供給し、初期化を行なう。
【0060】このASIC E1006は1チップの半
導体集積回路であり、制御バスE1014を通じてCP
U E1001によって制御され、前述したCRモータ
制御信号E1036、PM制御信号E1033、電源制
御信号E1024、ヘッド電源ON信号E1022、及
びモータ電源ON信号E1023等を出力し、パラレル
I/F E0016およびシリアルI/F E0017
との信号の授受を行なう他、PEセンサE0007から
のPE検出信号(PES)E1025、ASFセンサE
0009からのASF検出信号(ASFS)E102
6、GAPセンサE0008からのGAP検出信号(G
APS)E1027、PGセンサE0007からのPG
検出信号(PGS)E1032の状態を検知して、その
状態を表すデータを制御バスE1014を通じてCPU
E1001に伝達し、入力されたデータに基づきCP
U E1001はLED駆動信号E1038の駆動を制
御してLEDE0020の点滅を行なう。
【0061】さらに、エンコーダ信号(ENC)E10
20の状態を検知してタイミング信号を生成し、ヘッド
制御信号E1021で記録ヘッドカートリッジH100
0とのインターフェイスをとり記録動作を制御する。こ
こにおいて、エンコーダ信号(ENC)E1020はフ
レキシブルフラットケーブルE0012を通じて入力さ
れるCRエンコーダセンサE0004の出力信号であ
る。また、ヘッド制御信号E1021は、フレキシブル
フラットケーブルE0012、キャリッジ基板E001
3、及びコンタクトFPC E0011を経て記録ヘッ
ドカートリッジH1000に供給される。
【0062】図9は、ASIC E1006の内部構成
を示すブロック図である。
【0063】なお、同図において、各ブロック間の接続
については、記録データやモータ制御データ等、ヘッド
や各部機構部品の制御にかかわるデータの流れのみを示
しており、各ブロックに内蔵されるレジスタの読み書き
に係わる制御信号やクロック、DMA制御にかかわる制
御信号などは図面上の記載の煩雑化を避けるため省略し
ている。
【0064】図中、E2002はPLLであり、図9に
示すように前記CPU E1001から出力されるクロ
ック信号(CLK)E2031及びPLL制御信号(P
LLON)E2033により、ASIC E1006内
の大部分へと供給するクロック(図示しない)を発生す
る。
【0065】また、E2001はCPUインターフェー
ス(CPUI/F)であり、リセット信号E1015、
CPU E1001から出力されるソフトリセット信号
(PDWN)E2032、クロック信号(CLK)E2
031及び制御バスE1014からの制御信号により、
以下に説明するような各ブロックに対するレジスタ読み
書き等の制御や、一部ブロックへのクロックの供給、割
り込み信号の受け付け等(いずれも図示しない)を行な
い、CPU E1001に対して割り込み信号(IN
T)E2034を出力し、ASIC E1006内部で
の割り込みの発生を知らせる。
【0066】また、E2005はDRAMであり、記録
用のデータバッファとして、受信バッファE2010、
ワークバッファE2011、プリントバッファE201
4、展開用データバッファE2016などの各領域を有
すると共に、モータ制御用としてモータ制御バッファE
2023を有し、さらにスキャナ動作モード時に使用す
るバッファとして、上記の各記録用データバッファに代
えてスキャナ取込みバッファE2024、スキャナデー
タバッファE2026、送出バッファE2028などの
領域を有する。
【0067】また、このDRAM E2005は、CP
U E1001の動作に必要なワーク領域としても使用
されている。すなわち、E2004はDRAM制御部で
あり、制御バスによるCPU E1001からDRAM
E2005へのアクセスと、後述するDMA制御部E
2003からDRAM E2005へのアクセスとを切
り替えて、DRAM E2005への読み書き動作を行
なう。
【0068】DMA制御部E2003では、各ブロック
からのリクエスト(図示せず)を受け付けて、アドレス
信号や制御信号(図示せず)、書込み動作の場合には書
込みデータ(E2038、E2041、E2044、E
2053、E2055、E2057)などをRAM制御
部に出力してDRAMアクセスを行なう。また読み出し
の場合には、DRAM制御部E2004からの読み出し
データ(E2040、E2043、E2045、E20
51、E2054、E2056、E2058、E205
9)を、リクエスト元のブロックに受け渡す。
【0069】また、E2006は1284I/Fであ
り、CPUI/F E2001を介したCPU E10
01の制御により、パラレルI/F E0016を通じ
て、図示しない外部ホスト機器との双方向通信インター
フェイスを行なう他、記録時にはパラレルI/F E0
016からの受信データ(PIF受信データE203
6)をDMA処理によって受信制御部E2008へと受
け渡し、スキャナ読み取り時にはDRAM E2005
内の送出バッファE2028に格納されたデータ(12
84送信データ(RDPIF)E2059)をDMA処
理によりパラレルI/Fに送信する。
【0070】E2007はUSBI/Fであり、CPU
I/F E2001を介したCPUE1001の制御に
より、シリアルI/F E0017を通じて、図示しな
い外部ホスト機器との双方向通信インターフェイスを行
なう他、記録時にはシリアルI/F E0017からの
受信データ(USB受信データE2037)をDMA処
理により受信制御部E2008に受け渡し、スキャナ読
み取り時にはDRAM E2005内の送出バッファE
2028に格納されたデータ(USB送信データ(RD
USB)E2058)をDMA処理によりシリアルI/
F E0017に送信する。受信制御部E2008は、
1284I/F E2006もしくはUSBI/F E
2007のうちの選択されたI/Fからの受信データ
(WDIF)E2038)を、受信バッファ制御部E2
039の管理する受信バッファ書込みアドレスに、書込
む。E2009は圧縮・伸長DMAであり、CPUI/
F E2001を介したCPUE1001の制御によ
り、受信バッファE2010上に格納された受信データ
(ラスタデータ)を、受信バッファ制御部E2039の
管理する受信バッファ読み出しアドレスから読み出し、
そのデータ(RDWK)E2040を指定されたモード
に従って圧縮・伸長し、記録コード列(WDWK)E2
041としてワークバッファ領域に書込む。
【0071】E2013は記録バッファ転送DMAで、
CPUI/F E2001を介したCPU E1007
の制御によってワークバッファE2011上の記録コー
ド(RDWP)E2043を読み出し、各記録コード
を、記録ヘッドカートリッジH1000へのデータ転送
順序に適するようなプリントバッファE2014上のア
ドレスに並べ替えて転送(WDWP E2044)す
る。また、E2012はワーククリアDMAであり、C
PUI/F E2001を介したCPU E1001の
制御によって記録バッファ転送DMA E2015によ
る転送が完了したワークバッファ上の領域に対し、指定
したワークフィルデータ(WDWF)E2042を繰返
し書込み転送する。
【0072】E2015は記録データ展開DMAであ
り、CPUI/F E2001を介したCPU E10
01の制御により、ヘッド制御部E2018からのデー
タ展開タイミング信号E2050をトリガとして、プリ
ントバッファ上に並べ替えて書込まれた記録コードと展
開用データバッファE2016上に書込まれた展開用デ
ータとを読み出し、展開記録データ(RDHDG)E2
045を生成し、これをカラムバッファ書込みデータ
(WDHDG)E2047としてカラムバッファE20
17に書込む。ここで、カラムバッファE2017は、
記録ヘッドカートリッジH1000へと転送データ(展
開記録データ)とを一時的に格納するSRAMであり、
記録データ展開DMAとヘッド制御部とのハンドシェー
ク信号(図示せず)によって両ブロックにより共有管理
されている。
【0073】E2018はヘッド制御部で、CPUI/
F E2001を介したCPU E1001の制御によ
り、ヘッド制御信号を介して記録ヘッドカートリッジH
1000またはスキャナとのインターフェイスを行なう
他、E2019エンコーダ信号処理部E2019からの
ヘッド駆動タイミング信号E2049に基づき、記録デ
ータ展開DMAに対してデータ展開タイミング信号E2
050の出力を行なう。
【0074】また、記録時には、前記ヘッド駆動タイミ
ング信号E2049に従って、カラムバッファから展開
記録データ(RDHD)E2048を読み出し、そのデ
ータをヘッド制御信号E1021を通じて記録ヘッドカ
ートリッジH1000に出力する。また、スキャナ読み
取りモードにおいては、ヘッド制御信号E1021を通
して入力された取込みデータ(WDHD)E2053を
DRAM E2005上のスキャナ取込みバッファE2
024へとDMA転送する。E2025はスキャナデー
タ処理DMAであり、CPUI/F E2001を介し
たCPU E1001の制御により、スキャナ取込みバ
ッファE2024に蓄えられた取込みバッファ読み出し
データ(RDAV)E2054を読み出し、平均化等の
処理を行なった処理済データ(WDAV)E2055を
DRAM E2005上のスキャナデータバッファE2
026に書込む。E2027はスキャナデータ圧縮DM
Aで、CPUI/F E2001を介したCPU E1
001の制御により、スキャナデータバッファE202
6上の処理済データ(RDYC)E2056を読み出し
てデータ圧縮を行ない、圧縮データ(WDYC)E20
57を送出バッファE2028に書込む。
【0075】E2019はエンコーダ信号処理部であ
り、エンコーダ信号(ENC)を受けて、CPU E1
001の制御で定められたモードに従ってヘッド駆動タ
イミング信号E2049を出力する他、エンコーダ信号
E1020から得られるキャリッジM4001の位置や
速度にかかわる情報をレジスタに格納して、CPU E
1001に提供する。CPU E1001はこの情報に
基づき、CRモータE0001の制御における各種パラ
メータを決定する。また、E2020はCRモータ制御
部であり、CPUI/F E2001を介したCPU
E1001の制御により、CRモータ制御信号E103
6を出力する。
【0076】E2022はセンサ信号処理部で、PGセ
ンサE0010、PEセンサE0007、ASFセンサ
E0009、及びGAPセンサE0008等から出力さ
れる各検出信号を受けて、CPU E1001の制御で
定められたモードに従ってこれらのセンサ情報をCPU
E1001に伝達する他、LF/PGモータ制御部D
MA E2021に対してセンサ検出信号E2052を
出力する。
【0077】LF/PGモータ制御DMAE2021
は、CPUI/F E2001を介したCPU E10
01の制御により、DRAM E2005上のモータ制
御バッファE2023からパルスモータ駆動テーブル
(RDPM)E2051を読み出してパルスモータ制御
信号Eを出力する他、動作モードによっては前記センサ
検出信号を制御のトリガとしてパルスモータ制御信号E
1033を出力する。また、E2030はLED制御部
であり、CPUI/F E2001を介したCPU E
1001の制御により、LED駆動信号E1038を出
力する。さらに、E2029はポート制御部であり、C
PUI/F E2001を介したCPU E1001の
制御により、ヘッド電源ON信号E1022、モータ電
源ON信号E1023、及び電源制御信号E1024を
出力する。
【0078】次に、上記のように構成された本発明の実
施形態におけるインクジェット記録装置の動作を図10
のフローチャートに基づき説明する。
【0079】AC電源に本装置が接続されると、まず、
ステップS1では装置の第1の初期化処理を行なう。こ
の初期化処理では、本装置のROMおよびRAMのチェ
ックなどの電気回路系のチェックを行ない、電気的に本
装置が正常に動作可能であるかを確認する。
【0080】次にステップS2では、装置本体M100
0の上ケースM1002に設けられた電源キーE001
8がONされたかどうかの判断を行い、電源キーE00
18が押された場合には、次のステップS3へと移行
し、ここで第2の初期化処理を行う。
【0081】この第2の初期化処理では、本装置の各種
駆動機構及びヘッド系のチェックを行なう。すなわち、
各種モータの初期化やヘッド情報の読み込みを行うに際
し、本装置が正常に動作可能であるかを確認する。
【0082】次にステップS4ではイベント待ちを行な
う。すなわち、本装置に対して、外部I/Fからの指令
イベント、ユーザ操作によるパネルキーイベントおよび
内部的な制御イベントなどを監視し、これらのイベント
が発生すると当該イベントに対応した処理を実行する。
【0083】例えば、ステップS4で外部I/Fからの
記録指令イベントを受信した場合には、ステップS5へ
と移行し、同ステップでユーザ操作による電源キーイベ
ントが発生した場合にはステップS10へと移行し、同
ステップでその他のイベントが発生した場合にはステッ
プS11へと移行する。
【0084】ここで、ステップS5では、外部I/Fか
らの記録指令を解析し、指定された紙種別、用紙サイ
ズ、記録品位、給紙方法などを判断し、その判断結果を
表すデータを本装置内のRAM E2005に記憶し、
ステップS6へと進む。
【0085】次いでステップS6ではステップS5で指
定された給紙方法により給紙を開始し、用紙を記録開始
位置まで送り、ステップS7に進む。
【0086】ステップS7では記録動作を行なう。この
記録動作では、外部I/Fから送出されてきた記録デー
タを、一旦記録バッファに格納し、次いでCRモータE
0001を駆動してキャリッジM4001の走査方向へ
の移動を開始すると共に、プリントバッファE2014
に格納されている記録データを記録ヘッドカートリッジ
H1000へと供給して1行の記録を行ない、1行分の
記録データの記録動作が終了するとLFモータE000
2を駆動し、LFローラM3001を回転させて用紙を
副走査方向へと送る。この後、上記動作を繰り返し実行
し、外部I/Fからの1ページ分の記録データの記録が
終了すると、ステップ8へと進む。
【0087】ステップS8では、LFモータE0002
を駆動し、排紙ローラM2003を駆動し、用紙が完全
に本装置から送り出されたと判断されるまで紙送りを繰
返し、終了した時点で用紙は排紙トレイM1004a上
に完全に排紙された状態となる。
【0088】次にステップS9では、記録すべき全ペー
ジの記録動作が終了したか否かを判定し、記録すべきペ
ージが残存する場合には、ステップS5へと復帰し、以
下、前述のステップS5〜S9までの動作を繰り返し、
記録すべき全てのページの記録動作が終了した時点で記
録動作は終了し、その後ステップS4へと移行し、次の
イベントを待つ。
【0089】一方、ステップS10ではプリンタ終了処
理を行ない、本装置の動作を停止させる。つまり、各種
モータやヘッドなどの電源を切断するために、電源を切
断可能な状態に移行した後、電源を切断しステップS4
に進み、次のイベントを待つ。
【0090】また、ステップS11では、上記以外の他
のイベント処理を行なう。例えば、本装置の各種パネル
キーや外部I/Fからの回復指令や内部的に発生する回
復イベントなどに対応した処理を行なう。なお、処理終
了後にはステップS4に進み、次のイベントを待つ。 <実施形態1>実施形態1の記録ヘッドのノズル構成に
ついて、図11を用いて説明する。
【0091】図11は実施形態1の記録ヘッドのノズル
構成を示す図である。
【0092】実施形態1では、各色の記録ヘッドとし
て、ノズルを600dpiの解像度に対応したピッチ
(約20μm)で128個配列したノズル列を、互いに
(約10μm)ずらした2列(計256ノズル)構成と
して、1200dpiの解像度を実現している。このよ
うなノズル列を6色分、図11に示すように並列させ、
すべて一体化された計12列で1200dpiの6色記
録を構成している。但し、製造上は並列する2色分が1
チップとして同時に作成され、その後、3チップを並列
して接着させる構成をとっているので、隣り合う2チッ
プ(ブラック(Bk)と淡シアン(LC)、淡マゼンタ
(LM)とシアン(C)、マゼンタ(M)とイエロー
(Y))は他に比べ駆動条件が似通ったものとなってい
る。
【0093】次に、記録ヘッド内に搭載される基板の構
成について、図12を用いて説明する。
【0094】図12は実施形態1の記録ヘッド内に搭載
される基板の構成を示す図である。
【0095】図12において、851はプリント基板、
852はアルミ放熱板、853は発熱素子とダイオード
マトリクスからなるヒータボード、854は記録ヘッド
に関するヘッド情報を記憶しているEEPROM等の不
揮発性メモリである。その他、適宜の形態を可能とす
る。855は本体とのジョイント部となる接点電極であ
る。尚、ここでは、ライン状に配列された吐出口群は図
示していない。
【0096】このように、記録ヘッドの内部にヘッド情
報を記憶するためのEEPROM854を実装する。こ
れにより、本体装置に記録ヘッドが装着されると、本体
装置は、記録ヘッドからヘッド情報を読出し、この情報
に基づいて所定の制御を行うことができる。これによ
り、良質な画像品位を確保することが可能となる。
【0097】次に、実施形態1のEEPROM854の
メモリ内容について、図13を用いて説明する。
【0098】図13は実施形態1のEEPROMのメモ
リ内容を示す図である。
【0099】EEPROM854の容量は、全1Kbi
t=63wordからなり、記録ヘッドに関するヘッド
情報として、以下の項目および内容を記憶している。
【0100】・ヘッドVersion情報(1wor
d):バージョンアップに伴う駆動条件の変更等に対応
するための情報 ・メモリに用いるフレーム数(1word):メモリ内
容の読み取りエラー防止 ・ヘッドシリアルナンバー(1word):個々の記録
ヘッドの判別に用いる情報 ・ヘッド駆動条件(8bit×3チップ分):1チップ
毎の適切な駆動パルスを選択するための情報 ・双方向レジ調節データ(4bit):往路記録時と複
路記録時の記録位置補正値 ・色間レジ調節データ(4bit×5色):各色のBk
に対する記録位置補正値 ・偶奇ノズルレジ調節データ(4bit×6色分):各
色の偶奇列間記録位置補正値 ・不良記録素子情報(4bit×12列):各列内の不
良ノズルの位置情報 ・吐出量情報(4bit×6色):各色の記録吐出量の
レベル ・エラーチェック(1word) の以上である。
【0101】実施形態1では、ヘッド情報の取得エラー
を防止するために、上記内容を同一のEEPROM85
4に、同じ内容をA領域=B領域として2回繰り返して
記憶させている。
【0102】実施形態1で示す不良記録素子とは、正常
に記録が行えないノズルのことを指し、不吐出ノズル、
および正常な位置から大きくズレた位置に記録する大よ
れノズル等が該当する。不吐出ノズルとは、駆動パルス
を与えてもインクを吐出しないノズルのことを示す。大
よれノズルとは、吐出はするが他のノズルに対し着弾位
置が大きくズレた位置に記録してしまい、反って画像を
劣化させるノズル(以下、大よれノズルと称する)のこ
とを示す。
【0103】実施形態1では、ヘッド情報として、製造
時から存在するこのような不良記録素子に関する不良記
録素子情報をあらかじめ記録ヘッドのEEPROM85
4に記憶しておく。そして、実際に記録する際に、この
不良記録素子情報を基に記録動作を制御し、画像上およ
び記録速度に何ら影響を及ぼすことなく記録を完成させ
ることを目的としている。
【0104】例えば、工場出荷時にBkの偶数ノズル列
15番目が不吐出と判明した時、そのアドレス(8bi
t)に0X0F(00001111)、奇数ノズル列の
64番目が大よれノズルと判明した時にそのアドレスに
0X40(01000000)、他のノズルについては
全て0X80(10000000)と記憶させる。ここ
で、不良記録素子情報の表現方法としては、上位1bi
tがそのノズル列に不良ノズルがあるかないかを示し、
1ノズルでも不良があれば0、ない場合には1にする。
以下、7bitは不良記録素子の位置を示し、上から0
〜127番ノズルの番号を示している。実施形態1で
は、各列につき1ノズルしか不良記録素子を認めず、大
よれノズルと不吐出ノズルの区別もつけないのでこの方
法で十分である。
【0105】不良記録素子情報を含んだEEPROM8
54の内容は、ユーザ元に着荷し、ヘッドユニットが本
体に装着された状態で電源を入れたときに、本体装置の
制御により、本体装置のEEPROM上にコピーされ
る。以後、電源ON時に本体に記憶されたヘッドシリア
ルナンバーとEEPROM854のヘッドシリアルナン
バーとが一致している限り、記録ヘッドのEEPROM
854の内容はコピーされず、全て本体側にて処理、制
御される。
【0106】以下に、ブラックの偶数ノズル列の15番
のノズルが不吐出、奇数ノズル目の65番が大よれノズ
ルであった場合について2つの記録モードを例に述べ
る。
【0107】カラープリンタであっても、通常はモノク
ロキャラクタを想定したスピードを優先させるブラック
モードが備わっている。このブラックモードでは、マル
チパスのような画像品位を重視した記録方法ではなく、
1パスかつ双方向で記録する場合が多い。1パス双方向
記録とは、図14に示すように、1回の走査で記録可能
な記録領域のデータは、その走査で全て記録し、記録幅
(256ノズル分)の紙送りと往復記録走査を交互に繰
り返しながら画像を完成させていく。このモードで、不
吐出ノズルがある場合、画像上の白スジが記録走査方向
に連続するので確認されやすい。また、大よれノズルが
ある場合は、ズレて記録した位置の濃度が高くなるので
余計白スジが目立ちやすい。
【0108】ここでは、EEPROM854から得られ
る不良記録素子に対する同じラスタ上の記録データを完
全に消去する。同時に、同じラスタの別位置のカラーイ
ンク用の記録ヘッドで同じ記録データを記録するため、
そのラスタへと記録データを移し替える。もともと、ブ
ラックモードであるから他の色の記録ヘッドには記録デ
ータが入っていないので、このような記録を実現でき
る。
【0109】実施形態1では、例えば、図15に示すよ
うに、ブラックの偶数ノズル列15番が記録すべきラス
タの記録データを消去し、シアン偶数ノズル列の15番
が記録すべきラスタにコピーする。また、大よれノズル
である奇数列65番ノズルが記録すべきラスタの記録デ
ータについても同様に消去し、シアン奇数列65番のラ
スタにコピーする。このように置き換えられた記録デー
タで記録すると実際はBkインクで記録されるべき位置
に、シアンインクの画像が横(走査方向)一線に並ぶ。
【0110】しかし、実施形態1のように、1200d
piという高解像度な記録装置においては、ドットの有
無は確認できるが色の差は確認できない。よって、ここ
で示したブラックの記録データの欠落をシアンで補完す
ることは、画像品位上有効な方法といえる。
【0111】ブラックモードにおいてもモノクロフォト
のように画像品位を重視する場合もある。また、記録媒
体によってはブラックの欠落データを補完するシアンイ
ンクが目立ってしまう場合もある。この時には、シアン
のみでなく他色も織り交ぜながら記録を完成させていく
方法を取ればよい。例えば、シアン、イエロー、マゼン
タ3色を混合させた色味が最もブラックに近いことか
ら、図15のラスタの記録データをシアンのみでなくマ
ゼンタ、イエローに同様にコピーしてもよい。3色を同
時に1画素に記録すると、その部分だけインクあふれが
起きたり濃度が極端に高くなってしまう場合には、図1
6に示すように3色のラスターそれぞれに、Bkラスタ
を交互に振り分けてもよい。ブラックの色味に、より微
妙に近づけるために、3色の記録する割合を変えたり、
他の淡シアンや、淡マゼンタを織り交ぜてもよい。この
ような方法はいくらでも展開でき、記録装置や記録モー
ドに適した方法を取ればよい。いずれにしても、不吐出
の白スジによる画像劣化は改善される。このようなデー
タ制御は記録装置本体のハードで行ってもよいし、デー
タを作成する際に、記録装置内あるいは当該記録装置に
接続されるホストコンピュータ内のプリンタドライバ側
で行ってもよい。
【0112】次に、同じ記録装置のカラー画像モードで
の補完方法について説明する。
【0113】このカラー画像モードは、カラーフォト画
像を対象とした画像品位を最も重視したモードである。
ここでは、あらかじめマルチパス記録を行っている。以
下にマルチパス記録について、図17を用いて説明す
る。
【0114】図17(a)において、281はマルチヘ
ッドであり、今は簡単のため8個のマルチノズル282
によって構成されているものとする。283はマルチノ
ズル282によって吐出されたインクドロップレットで
あり、通常はこの図のように揃った吐出量で、揃った方
向にインクが吐出されるのが理想である。このような吐
出が実行されれば、図17(b)に示すように紙面上に
揃った大きさのドットが着弾され、図17(c)に示す
ように全体的にも濃度ムラの無い一様な濃度分布が得ら
れる。
【0115】しかし、実際には先にも述べたようにノズ
ル1つ1つにはそれぞれバラツキがあり、そのまま上記
と同じように記録を実行してしまうと、図18(a)に
示したように、それぞれのノズルより吐出されるインク
ドロップの大きさ及び向きにバラツキが生じる。また、
紙面上に於いては図18(b)に示すように着弾され
る。この図によれば、ヘッド主走査方向に対し、周期的
にエリアファクター100%を満たせない白紙の部分が
存在したり、また、逆に必要以上にドットが重なり合っ
たり、あるいはこの図中央に見られるような白筋が発生
する。このような状態で着弾されたドットの集まりはノ
ズル並び方向に対し、図18(c)に示すような濃度分
布となる。、結果的には、通常人間の目でみた限りで、
これらの現象が濃度ムラとして感知される。
【0116】そこで、この濃度ムラ対策として、図19
に示すようなマルチパス記録方法が考案されている。
【0117】この方法によると、図17及び図18で示
した記録領域を完成させるのにマルチヘッド281を3
回走査する。この場合、マルチヘッド281の8ノズル
は、上4ノズルと、下4ノズルのグループに分けられ、
1ノズルが1回のスキャンで記録するドットは、規定の
画像データを、ある所定の画像データ配列に従って約半
分に間引いたものである。そして、2回目の記録走査で
残りの半分の画像データを記録し、4画素単位領域の記
録を完成させる。以上のような記録方法を、以下、マル
チパス記録と称する。
【0118】このようなマルチパス記録方法を用いる
と、図18で示したマルチヘッドと等しいものを使用し
ても、各ノズル固有の記録画像への影響が半減されるの
で、記録された画像は図19(b)のようになり、図1
8(b)で示したような黒筋や白筋が余り目立たなくな
る。従って、濃度分布も図19(c)に示すように、画
像劣化が緩和され、特にグラフィック画像のようなハー
フトーンの一様性を追求される場合には非常に効果的で
ある。ここでは、簡単のため、2つに分割した2パス記
録について8ノズルを用い説明した。当然のことなが
ら、この分割数を多くする程、画像品位は上がるが一方
でスループットは低下するので、使用目的に応じて適宜
設計すれば良い。
【0119】このようなマルチパス記録では、不吐出ノ
ズルによる白スジや大よれノズルによる画像の乱れは、
1パス記録で記録される画像に比べかなり緩和されてい
る。従来例で示した特開平5−309874号がこの効
果を利用したものである。しかし、銀塩写真に迫る画質
が要求される世界では、やはり不十分な画像品位であ
る。
【0120】実施形態1では、4パス記録を標準とし、
不吐出ノズルおよび大よれノズルを他のノズルで補完す
る方法をとる。このカラー画像モードでも先のブラック
モードと同様に、EEPROM854より得られた不良
記録素子の記録データは削除する。但し、その記録デー
タのコピー先は同色ヘッドの別の記録領域のノズルであ
る。例えば、4パス記録の場合、ヘッド上の1列128
ノズルは128/4=32個ずつの4つのブロックに分
割される。先に説明したマルチパス記録方法によれば、
それぞれのブロック内のn番目にある4つのノズルはす
べて同じラスタの記録データを互いに補完しあいながら
記録完成させている。
【0121】例えば、実施形態1の偶数列15番ノズル
が記録すべきラスタでは、このノズルの他に47番、7
9番、101番ノズルが互いに補完しあいながら記録完
成させている。また、奇数列65番ノズルが記録するべ
きラスタでは、このノズルの他に1番、33番、97番
が互いに補完しあっている。
【0122】以下、実施形態1のマルチパス記録におけ
る記録データの振分方法について、図20を用いて説明
する。
【0123】図20は実施形態1のマルチパス記録にお
ける記録データの振分方法を示す図である。ここでは、
16カラム分の不吐補完用マスクを通常の記録マスクと
は別に保持している。通常の記録マスクは、256×2
56画素という大きなサイズであるのに対し、不吐補完
用マスクは1ラスタ×16カラムというかなり小サイズ
なものである。2401〜2404は注目ラスタについ
て、元々各ノズルの記録データを示す。これらは互いに
補完し合い、重ねあわせることにより本来の画像が完成
される。
【0124】例えば、偶数列15番ノズルの記録データ
2401は、15番が記録不能と確認された時点で、1
5番のラスタからは削除され、同時に4パス不吐補完用
マスク(2405〜2407)に掛けられる。これら3
種のマスクも互いに補完の関係にあり全てのカラムが必
ずどこかのマスクでON(記録)されるように構成され
ている。この図では黒く塗りつぶした部分がON(記
録)である。記録データ2401と不吐補完用マスクの
ANDをとり、抽出されたデータが2408〜2410
である。
【0125】これは、47番、79番、101番が新た
に15番の変わりに記録すべき記録データを示してい
る。従って、15番、47番、79番、101番の最終
的な記録データは2402と2408、2403と24
09、2404と2410それぞれのORをとった記録
データ2411〜2414となる。このように、結果的
には、注目ラスタの記録データを3種類のノズルによっ
て分割記録した状態となる。
【0126】ここでは、4パス記録を例に挙げたが、本
方法はマルチパス記録ならばパス数によらず実現可能で
ある。不良ノズルの記録すべきラスタは、4パスならば
3パス、2パスならば1パス、8ならば7パス・・・と
常に他のラスタよりも1パス分少ない記録走査で画像が
形成される。パス数が減るだけでデータの欠落は無いの
で、単純なマルチパス記録よりも画像品位が一段と改善
される。
【0127】実施形態1では、ブラックの不良記録素子
を例に、2つのモードの不吐補完に対応する方法を述べ
てきたが、もちろん他色の不良記録素子についても、ま
た、同時に複数色の不良記録素子が存在する場合にも実
施形態1は有効である。
【0128】更に、実施形態1では、1つの不良ノズル
の記録データを他のノズルで補完するので、ノズル列1
つにつき1ノズルしか不良ノズルを認めていない。これ
は互いに補完する組み合わせの中で複数の不良ノズルが
あることを防止するためである。しかし、互いに補完し
合うグループでなければ1列中に複数の不良ノズルが存
在しても本発明は有効であるのは言うまでもない。
【0129】次に、実施形態1で実行される処理につい
て、図21を用いて説明する。
【0130】図21は実施形態1で実行される処理を示
すフローチャートである。
【0131】尚、以下の処理は、上述した図8のメイン
PCB(E0014)が実現する。
【0132】まず、ステップS101で、記録ヘッドの
EEPROM854より、ヘッド情報を取得する。ステ
ップS102で、取得したヘッド情報中の不良記録素子
情報に基づいて、不良記録素子の記録データを、他の記
録素子の記録データとして置き換える。尚、この具体例
については、上述した通りであり、記録装置の記録モー
ドや記録ヘッドの構成によって、不良記録素子の記録デ
ータを補完する記録素子を決定する。
【0133】詳細に説明すると、不良記録素子の記録デ
ータをマスクし、その記録データの記録に用いる他の正
常な記録素子を決定する代表マスクパターンを予め装置
本体のEEPROM等のメモリに格納しておく。次に、
記録ヘッドのEEPROM854より不良記録素子情報
を読み出し、その不良記録素子情報が示す記録ヘッドの
不良記録素子の位置に応じたマスクパターンを、メモリ
に格納された代表マスクパターンを参照して生成する。
そして、記録ヘッドの不良記録素子と、該不良記録素子
の記録を補うために使用する他の正常な記録素子の記録
データを生成されたマスクパターンに基づいて、新規の
記録データに置き換える。これによって、不良記録素子
で記録されない記録データの欠落を補うことができる。
【0134】次に、ステップS103で、置き換えられ
た記録データに基づいて、記録を実行する。
【0135】尚、実施形態1では、記録ヘッドに搭載す
るEEPROM854を書換可能としたが、これに限定
されるものではない。実施形態1では、記録ヘッドのE
EPROM854に記憶された内容は読み取り専用にし
か扱わないので、通常の不揮発メモリであっても十分対
応可能である。
【0136】以上説明しように、実施形態1によれば、
記録ヘッド出荷時の不良ノズルデータ位置を記録ヘッド
のEEPROM854に記憶しておくこと、および各記
録モードでそれぞれ不良ノズルの記録データを他のノズ
ルで補完記録することにより、先に示した1パス記録に
おいても4パス記録を例にしたマルチパス記録において
も不良ノズルの有無に関わらず白スジの無い安定した記
録が可能となる。ユーザにおいては、記録ヘッドの不良
ノズルの状態を気に掛けること無く、どのような場合に
も好適な画像品位とスループットで所望の画像を取得で
きる。
【0137】更には、各12列それぞれにおいて1ノズ
ル分ずつの不良ノズルでも出荷可能となるのでヘッド出
荷時の歩留まりが改善され、ヘッドコストを下げること
が可能となる。
【0138】尚、以上説明した本発明の実施形態1の特
徴的な構成は、記録ヘッドに設けられる記憶手段である
EEPROM854に記憶される不良記録素子情報を本
体装置により読取り、読み取った情報に基づいて、記録
ヘッドの不良記録素子に対応する記録データを、不良記
録素子を除く他の記録素子により補完して記録を行うよ
う制御することにある。 <実施形態2>実施形態1では、工場出荷時の不良ノズ
ルの対処方法について説明したが、実施形態2では、経
時的に現れる不良ノズルの対処方法について説明する。
【0139】尚、実施形態2の不吐補完方法は、実施形
態1に順ずるものとする。
【0140】記録枚数が増加したり、記録デューティの
高いパターンを集中して記録した場合、一時的にあるい
はノズルの寿命として、不吐出ノズルや大よれノズルが
発生することがある。通常は、先に延べたマルチパス記
録によってこれらの画像劣化は緩和対応されてきたが、
更に画像品位の安定を必要とするユーザにとっては実使
用に耐え難い状況もある。実施形態2では、このような
時、ユーザ自身によって定期的あるいは必要に応じてテ
ストパターン(ノズルチェックパターン)を記録し、不
良ノズルの状況を新たに取得する方法を提供する。
【0141】まず、ノズルチェックパターンの一例と、
ノズルチェックパターンによる不良ノズルの検出手順
(不吐検出モード)について、図22、図23を用いて
説明する。
【0142】図22は実施形態2のノズルチェックパタ
ーンの一例を示す図であり、図23は実施形態2の不良
ノズルの検出手順を示すフローチャートである。
【0143】ユーザは、画像品位が劣化したと感じた
時、あるいは定期的に、記録装置が制御するプリントド
ライバのユーティリティにてノズルチャックパターン
(図22)を記録する(ステップS2501)。尚、プ
リンタドライバは、記録装置に接続されるホストコンピ
ュータ上に搭載されていても良い。
【0144】このノズルチェックパターンは、図22に
示すように、不良ノズルがあると所定部分のラインが継
続的に欠落し、一目で欠落の有無とその位置が確認でき
る仕様になっている。記録の際、記録ヘッドのEEPR
OM854に既に不吐ノズルや大よれノズルと記憶され
ている不良ノズルの記録データは隣接ノズルで補完記録
して、画像上では欠落が起きないようになっている。ユ
ーザは、出力されたノズルチェックパターンをチェック
し、不良ノズルがあるかないかを判定する。不良ノズル
がない場合(ステップS2502でNO)、処理を終了
する。一方、不良ノズルがある場合(ステップS250
2でYES)、吸引回復動作を行う(ステップS250
3)。
【0145】吸引回復動作完了後、再度、ノズルチェッ
クパターンを記録する(ステップS2504)。ユーザ
は、出力されたノズルチェックパターンをチェックし、
不良ノズルがあるかないかを判定する(ステップS25
01)。不良ノズルがない場合(ステップS2505で
NO)、処理を終了する。一方、不良ノズルがある場合
(ステップS2505でYES)、不良ノズルの位置
を、例えば、専用のGUIを用いて、プリンタドライバ
に入力する(ステップS2506)。
【0146】プリンタドライバは、入力された不良ノズ
ルのノズル番号情報に従い、再び、ノズルチェックパタ
ーンを出力する。この場合、既にEEPROM854に
記憶されている不良ノズルと同様に、新たに入力された
不良ノズルの記録位置も隣接ノズルで補完する形で出力
する。この時の記録結果を図24に示す。このように出
力画像が正常であることをユーザが確認し、新たに検出
した不良記録素子情報を本体及び記録ヘッドのEEPR
OM854に上書きする(ステップ2509)。このよ
うに、不良記録素子情報を、本体のみでなく記録ヘッド
のEEPROMにも上書きすることにより、この着脱可
能な記録ヘッドが、別の本体に装着された場合にも、記
録した不良記録素子情報が有効に働くことになる。
【0147】尚、図24に示したノズルチェックパター
ンは、不吐検出モードでなくともユーザが適宜プリンタ
ドライバのユーティリティモードにて出力できる。ユー
ザは、このノズルチェックパターンを確認することで、
不吐出以外にもよれ状態などを確認し、適宜回復動作を
行ったり記録ヘッドの交換時期を判断する。この場合に
も、既に不吐と判断された不良ノズルについては、図2
4に示したように、隣接ノズルで補完記録を行う。図2
4では、ノズル37が不吐出であるのに対し、ノズル3
6にて補完記録している例を示しているが、これに限定
されるものではなく、38番ノズルで補完してもよい。
更に、図11で示した記録ヘッドでは、制御方法が偶数
ノズルと奇数ノズルで夫々独立になっている回路構成が
考えられる。この場合には、奇数ノズルの不吐は奇数ノ
ズルで、偶数ノズルの不吐は偶数ノズルで補完するとい
った方法でも良い。図24の場合には、35番か39番
ノズルで補完してもよい。いずれにしてもユーザの目視
判断で、弊害が無ければ問題ない。
【0148】記録ヘッドのEEPROM854への不良
記録素子情報の書込領域は、記録ヘッド出検時に不良記
録素子情報を入力した領域に上書きしてもよいが、実施
形態2では、図25に示すように、実施形態1と同一の
EEPROM854のB領域に記憶させ、別々に管理す
る。これは、経時的変化による不吐出は、非記録の状態
で放置されたり、何回か吸引を繰り返すうちに再び回復
することもあるからである。
【0149】この場合、先の不吐検出モードでは、ノズ
ルチェックパターンを最初に記録するときに(ステップ
S2501)、工場出検時の情報のみで出力する。以前
の不吐検出モードで不吐出であった不良ノズルでも、も
し回復していればこの段階から再び使用可能となる。こ
のように新たな不良記録素子情報が得られるたびに不吐
検出モード専用のEEPROM854のB領域に書き換
えられることが望ましい。また、不良記録素子情報以外
のEEPROM854のヘッド情報においても経時的に
変化するデータについては、工場出検時検時の初期デー
タを保存しておくことが重要となる場合がある。従っ
て、実施形態1ではA領域とB領域は常に同等な工場出
検時の内容が記憶されているのに対し、実施形態2で
は、A領域では工場出検時の初期データ、領域Bでは着
荷後の最新データが常に記憶されている状態となる。
【0150】実施形態2では、出力されたノズルチェッ
クパターンを、ユーザの目視判断で、手入力で不良記録
素子情報を入力する方法を説明してきたが、これに限定
されるものではない。例えば、高精細なノズル構成や、
コントラストの低いイエローインク等を考慮すると、実
際ユーザが目視で判断するのが難しい場合もある。この
様な時、予め本体に画像読取機構を設け、出力されたノ
ズルチェックパターンを読み取ることで、不良ノズルの
有無と位置を自動で判断する構成が望ましい。画像読取
機構は、キャリッジの側にCCDを搭載している構成で
もよく、また、記録ヘッドと入れ替えに本体キャリッジ
にスキャナユニットを装着してもよい。前者の場合は、
ユーザは不吐検出モードを実行するのみで、その後は、
全て自動で処理できる。記録と読取が同位置でできるの
で、記録紙を何度も排紙することなく1枚で全て完了す
る。後者の場合、ノズルチェックパターンの記録時で
は、キャリッジに記録ヘッドを搭載し、読取の場面では
スキャナユニットに交換しなければならず、その点ユー
ザの手間をかける。しかし、前者やユーザの目視判断に
比べ、高精細で正確な判別が可能となる。
【0151】更に、自動の場合には、本発明が主題とし
ている不良ノズルの判別意外にも、記録ヘッドの偶数列
/奇数列のズレや色間のズレ、あるいは双方向記録のズ
レ等、経時変化を起こしやすい記録ヘッド固有の項目に
ついて、一括してヘッド情報を取得することができる。
実際、画像品位の劣化を起こす要因は数々あるが一般ユ
ーザがどの要因によるものかをいちいち判断することは
難しい。よって、不吐補完も含め、定期的に補正データ
を作成すべき要因については、全て一括して自動で済ま
せることが望ましい。
【0152】以上説明したように、実施形態2によれ
ば、記録ヘッド出荷時の不良ノズルデータのみでなく、
使用に応じて経時的に変化するノズルの状態を、適宜記
録ヘッドのEEPROM854に書き直していくこと、
および各記録モードでそれぞれ不良ノズルの記録データ
を他のノズルで補完記録することにより、不良ノズルの
有無及び経時的変化に関わらず白スジの無い安定した記
録が可能となる。
【0153】尚、以上の実施形態において、記録ヘッド
から吐出される液滴はインクであるとして説明し、さら
にインクタンクに収容される液体はインクであるとして
説明したが、その収容物はインクに限定されるものでは
ない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めたり、
その画像品質を高めたりするために記録媒体に対して吐
出される処理液のようなものがインクタンクに収容され
ていても良い。
【0154】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0155】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0156】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0157】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0158】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0159】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0160】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0161】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0162】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0163】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0164】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0165】尚、本発明は、複数の機器(例えばホスト
コンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ
など)から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置な
ど)に適用してもよい。
【0166】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0167】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0168】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0169】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0170】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0171】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した図21、図23に示すフ
ローチャートに対応するプログラムコードが格納される
ことになる。
【0172】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
安定かつ効率的な記録を実現する記録装置及びその制御
方法、コンピュータ可読メモリを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるインクジェットプリ
ンタの外観構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示すものの外装部材を取り外した状態を
示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に用いる記録ヘッドカートリ
ッジを示す分解斜視図である。
【図4】図3に示す記録ヘッドカートリッジを組立てた
状態を示す側面図である。
【図5】図4に示した記録ヘッドを斜め下方から観た斜
視図である。
【図6】本発明の実施形態におけるスキャナカートリッ
ジを示す斜視図である。
【図7】本発明の実施形態における電気的回路の全体構
成を概略的に示すブロック図である。
【図8】図7に示したメインPCBの内部構成を示すブ
ロック図である。
【図9】図8に示したASICの内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】本発明の実施形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図11】実施形態1の記録ヘッドのノズル構成を示す
図である。
【図12】実施形態1の記録ヘッド内に搭載される基板
の構成を示す図である。
【図13】実施形態1のEEPROMのメモリ内容を示
す図である。
【図14】1パス双方向記録を説明するための図であ
る。
【図15】実施形態1の1パス記録でのデータ補完方法
を示す図である。
【図16】実施形態1の1パス記録でのデータ補完方法
を示す図である。
【図17】マルチパス記録を説明するための図である。
【図18】マルチパス記録を説明するための図である。
【図19】マルチパス記録を説明するための図である。
【図20】実施形態1のマルチパス記録における記録デ
ータの振分方法を示す図である。
【図21】実施形態1で実行される処理を示すフローチ
ャートである。
【図22】実施形態2のノズルチェックパターンの一例
を示す図である。
【図23】実施形態2の不良ノズルの検出手順を示すフ
ローチャートである。
【図24】実施形態2の不吐補完後のノズルチェックパ
ターンの一例を示す図である。
【図25】実施形態2のEEPROMのメモリ内容を示
す図である。
【符号の説明】
M1000 装置本体 M1001 下ケース M1002 上ケース M1003 アクセスカバー M1004 排出トレイ M3029 搬送部 M3030 排出部 M4000 記録部 M4001 キャリッジ M4002 キャリッジカバー M4007 ヘッドセットレバー M5000 回復系ユニット M6001 スキャナ M6003 スキャナカバー M6004 スキャナコンタクトPCB M6005 スキャナ照明レンズ M6006 スキャナ読取レンズ E0001 キャリッジモータ E0002 LFモータ E0003 PGモータ E0004 エンコーダセンサ E0005 エンコーダスケール E0006 インクエンドセンサ E0007 PEセンサ E0008 GAPセンサ E0009 ASFセンサ E0010 PGセンサ E0011 コンタクトFPC E0012 CRFFC E0013 キャリッジ基板 E0014 メイン基板 E0015 電源ユニット E0016 パラレルI/F E0017 シリアルI/F E0018 電源キー E0019 リジュームキー E0020 LED E0021 ブザー E0022 カバーセンサ E1001 CPU E1002 OSC E1003 A/Dコンバータ E1004 ROM E1005 発振回路 E1006 ASIC E1007 リセット回路 E1008 CRモータドライバ E1009 LF/PGモータドライバ E1010 電源制御回路 E1014 制御バス E1018 電源キー E1019 レジュームキー E1029 シリアルI/Fケーブル E1031 パラレルI/Fケーブル E1039 ヘッド電源 E1040 モータ電源 E1041 ロジック電源 E2001 CPUインタフェース E2002 PLL E2003 DMA制御部 E2004 DRAM制御部 E2005 DRAM E2006 1284I/F E2007 USBI/F E2008 受信制御部 E2009 圧縮・伸長DMA E2010 受信バッファ E2011 ワークバッファ E2012 ワークエリアDMA E2013 記録バッファ転送DMA E2014 プリントバッファ E2015 記録データ展開DMA E2016 展開用データバッファ E2017 カラムバッファ E2018 ヘッド前記部 E2019 エンコーダ信号処理部 E2020 CRモータ制御部 E2021 LF/PGモータ制御部 E2022 センサ信号処理部 E2023 モータ制御バッファ E2024 スキャナ取込みバッファ E2025 スキャナデータ処理DMA E2026 スキャナデータバッファ E2027 スキャナデータ圧縮DMA E2028 送出バッファ E2029 ポート制御部 E2030 LED制御部 E2039 受信バッファ制御部 H1000 記録ヘッドカートリッジ H1001 記録ヘッド H1200 第1プレート H1201 インク供給口 H1300 電気配線基板 H1301 外部信号入力端子 H1400 第2プレート H1500 タンクホルダー H1501 インク流路 H1600 流路形成部材 H1700 フィルター H1800 シールゴム H1900 インクタンク 851 プリント基板 852 アルミ放熱板 853 ヒータボード 854 EEPROM 855 接点電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今野 裕司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 川床 徳宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 枝村 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 前田 哲宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA04 EB08 EB27 EB40 EB59 EC07 EC24 EC28 EC57 EC69 EC71 EC74 EC80 FA11 HA01 HA22

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録素子を有する記録ヘッドを用
    いて記録を行う記録装置であって、 少なくとも前記複数の記録素子の内の不良記録素子に関
    する不良記録素子情報を記憶する記憶手段と、 前記不良記録素子情報が示す不良記録素子に対応する記
    録データをマスクし、前記不良記録素子に対応する記録
    データを補完して記録するための補完記録素子を決定す
    る決定手段と、 前記決定手段で決定された補完記録素子を用いて、前記
    不良記録素子の記録データの記録を行う記録手段とを備
    えることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は、前記記録ヘッド内に搭
    載されていることを特徴とする請求項1に記載の記録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記不良記録素子情報は、前記記録装置
    および記録ヘッド着荷後に、所定記録モードにて検出さ
    れ、前記記憶手段に記憶されることを特徴とする請求項
    1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段は、工場出荷時の前記不良
    記録素子情報を記憶する第1領域と、前記記録装置およ
    び前記記録ヘッド着荷後に、所定記録モードにて検出さ
    れた不良記録素子情報を記憶する第2記憶領域を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記決定手段は、前記記録ヘッドの記録
    走査方向に前記不良記録素子と並列する記録素子を補完
    記録素子として決定し、 前記記録手段は、前記不良記録素子が記録すべき記録走
    査と同一の記録走査で、前記補完記録素子を用いて該不
    良記録素子の記録データの記録を行うことを特徴とする
    請求項1に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記決定手段は、前記不良記録素子と同
    一色のインクを記録する同一記録素子列に属する記録素
    子を補完記録素子として決定し、 前記記録手段は、前記不良記録素子が記録すべき記録走
    査と異なる記録走査で、前記補完記録素子を用いて該不
    良記録素子の記録データの記録を行うことを特徴とする
    請求項1に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録装置が複数の記録モードを有す
    る場合、前記決定手段は、指定される記録モードに応じ
    て、前記不良記録素子情報が示す不良記録素子の記録デ
    ータをマスクし、該記録データの記録を補完する補完記
    録素子を決定することを特徴とする請求項1に記載の記
    録装置。
  8. 【請求項8】 複数の記録素子を有する記録ヘッドを用
    いて記録を行う記録装置の制御方法であって、 少なくとも前記複数の記録素子の内の不良記録素子に関
    する不良記録素子情報を記憶する記憶媒体を参照して、
    前記不良記録素子情報が示す不良記録素子に対応する記
    録データをマスクし、前記不良記録素子に対応する記録
    データを補完して記録するための補完記録素子を決定す
    る決定工程と、 前記決定工程で決定された補完記録素子を用いて、前記
    不良記録素子の記録データの記録を行う記録工程とを備
    えることを特徴とする記録装置の制御方法。
  9. 【請求項9】 前記記憶媒体は、前記記録ヘッド内に搭
    載されていることを特徴とする請求項8に記載の記録装
    置の制御方法。
  10. 【請求項10】 前記不良記録素子情報は、前記記録装
    置および記録ヘッド着荷後に、所定記録モードにて検出
    され、前記記憶工程で前記記憶媒体に記憶されることを
    特徴とする請求項8に記載の記録装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記記憶媒体は、工場出荷時の前記不
    良記録素子情報を記憶する第1領域と、前記記録装置お
    よび前記記録ヘッド着荷後に、所定記録モードにて検出
    された不良記録素子情報を記憶する第2記憶領域を有す
    ることを特徴とする請求項7記載の記録装置の制御方
    法。
  12. 【請求項12】 前記決定工程は、前記記録ヘッドの記
    録走査方向に前記不良記録素子と並列する記録素子を補
    完記録素子として決定し、 前記記録工程は、前記不良記録素子が記録すべき記録走
    査と同一の記録走査で、前記補完記録素子を用いて該不
    良記録素子の記録データの記録を行うことを特徴とする
    請求項8に記載の記録装置の制御方法。
  13. 【請求項13】 前記決定工程は、前記不良記録素子と
    同一色のインクを記録する同一記録素子列に属する記録
    素子を補完記録素子として決定し、 前記記録工程は、前記不良記録素子が記録すべき記録走
    査と異なる記録走査で、前記補完記録素子を用いて該不
    良記録素子の記録データの記録を行うことを特徴とする
    請求項8に記載の記録装置の制御方法。
  14. 【請求項14】 前記記録装置が複数の記録モードを有
    する場合、前記決定工程は、指定される記録モードに応
    じて、前記不良記録素子情報が示す不良記録素子の記録
    データをマスクし、該記録データの記録を補完する補完
    記録素子を決定することを特徴とする請求項8に記載の
    記録装置の制御方法。
  15. 【請求項15】 複数の記録素子を有する記録ヘッドを
    用いて記録を行う記録装置の制御のプログラムコードが
    格納されたコンピュータ可読メモリであって、 少なくとも前記複数の記録素子の内の不良記録素子に関
    する不良記録素子情報を記憶する記憶媒体を参照して、
    前記不良記録素子情報が示す不良記録素子に対応する記
    録データをマスクし、前記不良記録素子に対応する記録
    データを補完して記録するための補完記録素子を決定す
    る決定工程のプログラムコードと、 前記決定工程で決定された補完記録素子を用いて、前記
    不良記録素子の記録データの記録を行う記録工程のプロ
    グラムコードとを備えることを特徴とするコンピュータ
    可読メモリ。
  16. 【請求項16】 複数の記録素子を有する記録ヘッドを
    用い、各記録素子に対応した記録データに基づいて記録
    を行う記録装置であって、 前記記録ヘッドに設けられて記録ヘッドの不良記録素子
    に関する情報を記憶する記憶手段より、前記情報を読み
    取る読取手段と、 前記読取り手段により読み取った前記情報に基づき、前
    記記録ヘッドの不良記録素子に対応する記録データを、
    該不良記録素子を除く他の記録素子により補完して記録
    を行うための補完記録制御手段と、 を有することを特徴とする記録装置。
  17. 【請求項17】 複数の記録素子を有する記録ヘッドを
    用い、各記録素子に対応した記録データに基づいて記録
    を行う記録装置の制御方法であって、 前記記録ヘッドに設けられて記録ヘッドの不良記録素子
    に関する情報を記憶する記憶手段より、前記情報を読み
    取る読取工程と、 前記記憶手段より読み取った前記情報に基づき、前記記
    録ヘッドの不良記録素子に対応する記録データを、該不
    良記録素子を除く他の記録素子により補完して記録を行
    うための補完記録工程と、 からなることを特徴とする記録装置の制御方法。
  18. 【請求項18】 複数の記録素子を有する記録ヘッドを
    用い、各記録素子に対応した記録データに基づいて記録
    を行う記録装置の制御のプログラムコードが格納された
    コンピュータ可読メモリであって、 前記記録ヘッドに設けられて記録ヘッドの不良記録素子
    に関する情報を記憶する記憶手段より、前記情報を読み
    取る読取工程のプログラムコードと、 前記記憶手段より読み取った前記情報に基づき、前記記
    録ヘッドの不良記録素子に対応する記録データを、該不
    良記録素子を除く他の記録素子により補完して記録を行
    うための補完記録工程のプログラムコードと、 からなることを特徴とするコンピュータ可読メモリ。
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