JP2001062903A - ブロー成形品のバリ取り方法及びその装置 - Google Patents

ブロー成形品のバリ取り方法及びその装置

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JP2001062903A
JP2001062903A JP2000171509A JP2000171509A JP2001062903A JP 2001062903 A JP2001062903 A JP 2001062903A JP 2000171509 A JP2000171509 A JP 2000171509A JP 2000171509 A JP2000171509 A JP 2000171509A JP 2001062903 A JP2001062903 A JP 2001062903A
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deburring
cavity
mold
blow
burrs
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K Rogers J
ケイ ロジャーズ ジェイ
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HOBSON MOULD WORKS Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの半割型の間で、キャビテイの外側の型
内面に沿って摺動するバリ除去部材により、成形品を取
出す前に、固化したバリを成形品から引張ることによ
り、成形品がキャビテイ内に在る状態で、型開き以前に
ブロー成形品からバリを自動的に除去可能とする。 【解決手段】 円筒状のパリソンを半割型11、12の
間に供給し、2つ半割型11、12を閉じ、このパリソ
ンを膨張し、加圧してキャビテイ内面に押し付ける。こ
のとき、キャビテイからはみ出した軟化状態のバリ46
はバリ除去部材19のギザギザ部20に押し込まれる。
この後、バリ46が固化した時点で、油圧シリンダー2
2が結合バー21を介して水平方向のバリ除去部材19
を相互に離反するようにキャビテイに対して外側に移動
させる。この結果、固化したバリ46は,、成形品44
の周囲から分離される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はブロー成形、特に
ブロー成形品がブロー成形型内に在る間にこのブロー成
形品からバリを除去する方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最も一般的なバリ取り方法は、金型から
バリ付き成形品を取出した後、作業者が、手でバリを切
り取るものである。この為、人手を余り要せずなおかつ
品質面で充分信頼性があるバリ取り方法と装置に対する
要求が強い。前記要求に沿う発明が特開昭58−459
59号として公開されており、その内容は、金型に対し
て、型開き方向に摺動可能に配置されたバリ取り板と、
成形機に設置された前記バリ取り板を摺動させるための
駆動機構とを備え成形品が冷却固化した後に前記駆動機
構を駆動させて前記バリ取り板を金型の開方向に摺動さ
せることにより成形品よりバリを切断分離するようにし
たブロー成形におけるバリ取り装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報のバリ取り装
置においては、バリ取り板が型開き方向に摺動するた
め、金型の開き方向の駆動機構が複雑化する傾向にあ
り、またバリ取り板を作動させる多数のロッドを金型に
貫通させる必要があり、金型自体の構造及びその加工が
複雑となる。バリ取り装置そのものを更に改良する余地
がある。この発明は、2つの半割型の間で、キャビテイ
の外側の型内面に沿って摺動するバリ除去部材により、
成形品を取出す前に、固化したバリを成形品から引張る
ことにより、成形品がキャビテイ内に在る状態でバリ取
りを行う方法とその装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、特定発明は開いている2つの半割型の間にプラスチ
ック製パリソンを挿入し、前記2つの半割型を閉じ型締
めする際に発生したバリを、これら半割型のうち少なく
とも一方の半割型のキャビテイ周囲に形成した型内面に
沿い移動可能に設けたバリ除去部材に押し込み、パリソ
ン内に圧縮空気を吹き込みパリソンをキャビテイ内面に
押し付けブロー成形品を成形し、このバリが固化後にこ
のバリ除去部材を前記半割型のキャビテイから離反させ
外側へこの型内面に沿い移動させることにより、閉じて
いる2つの半割型のキャビテイ内にあるプラスチック製
ブロー成形品から固化したバリを分離し、次いで、2つ
の半割型を開き、このキャビテイからバリが除去された
ブロー成形品を取出すことを特徴とするブロー成形品の
バリ取り方法としてある。
【0005】前記課題を解決するために、この方法にお
ける2つの半割型が開く前にバリをブロー成形品から分
離する為に、複数の前記バリ除去部材を用いることを特
徴とする。
【0006】前記課題を解決するために、この方法にお
ける前記複数のバリ除去部材の内、少なくとも2つをバ
リ取り工程に於いて、反対方向に移動することを特徴と
してある。前記課題を解決するために、この方法におけ
る前記複数のバリ除去部材の内、少なくとも2つをバリ
取り工程に於いて実質的に互いに交差する方向に移動す
ることを特徴としてある。
【0007】前記課題を解決するために、この方法にお
ける前記複数のバリ除去部材の内、少なくとも2つをバ
リ取り工程に於いて実質的に互いに直角方向に移動する
ことを特徴としてある。
【0008】前記課題を解決するために、関連発明は相
互に接触、離反可能に装備された前記一対の半割型のう
ちの少なくとも一方の半割型には、少なくとも1つのバ
リ除去部材がこの半割型のキャビテイ周囲に形成した型
内面に沿い、前記キャビテイに対して接近離反可能に取
り付けられ、このバリ除去部材は、前記半割型が閉じる
以前に前記キャビテイに接近した位置を取り、前記半割
型が開く以前に前記キャビテイ周囲の接近位置から離反
しバリをブロー成形品から取り外す方向に移動すること
を特徴とするブロー成形品のバリ取り装置とする。
【0009】前記課題を解決するために、この装置にお
ける前記バリ除去部材には、バリとなるプラスチック材
料が固化する前に前記プラスチック材料を収納する窪み
が少なくとも1つ設けられていることを特徴とする。
【0010】前記課題を解決するために、この装置にお
ける前記窪みは前記除去部材に設けられたギザギザ部で
形成されていることを特徴とする。
【0011】前記課題を解決するために、この装置にお
ける第1、第2半割型のキャビテイ周囲に、バリを前記
キャビテイの外側に引張るバリ除去部材が複数個取り付
けてあることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項6、7、8記載の発明の代
表的な形態を説明する。図2において10は、バリ取り
装置全体を示す。このバリ取り装置10は第1の半割型
11と第2の半割型12からなるブロー成形金型に使用
されるものである。これら半割型11、12には上バリ
を左右に分離する為のブレーカー17が設けられている
(図3乃至図5参照)。上バリとは押出ダイヘッド(図示
せず)側にはみ出したバリを意味する。半割型11には
位置決めピン18が設けてあり、この位置決めピン18
は2つの半割型11、12の位置がずれない様に半割型
12の孔(図示せず)に、嵌り込むようになっている。
2つの半割型11、12の開閉機構は、公知のものなの
で、特に図示していない。キャビテイ14と型内面13
の境界部に当たるピンチオフ部23は、パリソン40を
挟持した際にこの境界部で喰い切る喰い切りエッジ38
としてある(図5参照)。このバリ取り装置10におい
て、水平方向にバリを取る一対3組のバリ除去部材19
は、図3、図4において水平方向でキャビテイ14に接
離可能つまり前後動可能に配置してある。各組の一方の
バリ除去部材19は共通の垂直なバー21により相互に
その基部で結合されている。この共通のバー21は、図
7、図8に模式的に示してある油圧シリンダー22によ
り、一方の半割型11の側辺に対し接近離反するように
設けてある。各組の一方のこれらバリ除去部材19は前
記バー21の動きにより前記一方の半割型11のキャビ
テイ14周面に形成した型内面13に沿い水平方向で、
かつキャビテイ14に対して接近離反可能に設けられて
いる。各組の他方のバリ除去部材19も共通のバー21
に相互にその基部で結合され、この型内面13に沿って
水平方向で移動可能に設けてある。各バリ除去部材19
のキャビテイ14寄りの端部には、窪みの一種で、側面
鋸歯形状のギザギザ部分20が設けてある。水平方向の
バリ除去部材19は図5の矢印方向に前後進できる様に
ブラケット24とボルト26により前記一方の半割型1
1の所定の位置に支持されている。垂直方向にバリを取
るバリ除去部材29は、ブラケット34とボルト36に
より、この半割型11の所定の位置に図5の矢印方向に
上下動可能に支持されている。このバリ除去部材29
は、基本的にバリ除去部材19と同じものである。ま
た、バリ除去部材29のギザギザ部30もバリ除去部材
19のギザギザ部20と同じ形状のものである。キャビ
テイ14の底部には、番号の付いていない穴に嵌め込ま
れたエジェクターピン(ノックアウトピンとも云う)3
7が設けてある。この垂直方向にバリを取るバリ除去部
材29は、上バリ分離用ブレーカー17より下方で、ブ
ロー成形品の下部に発生するバリを除去するもので、油
圧シリンダ41にベルクランク42を介して連結され
(図2、図6参照)、前記型内面13に沿い上下動可能
に設けてある。前記油圧シリンダー21、41は一方の
半割型11に着脱可能に設けられたブロック体に設けら
れている。
【0013】次に、図3、図4、図7、図8に基づきこ
の形態の作用を請求項1、2、3、4、5記載の方法発
明の代表的な実施の形態として説明する。円筒状のパリ
ソン40(斜線部)が半割型11、12の間、例えば図
3に示す位置に供給されると、2つの半割型11、12
はしっかりと閉じ前記喰い切りエッジ38でパリソン4
0をキャビテイ14と型内面13との境界部で喰い切り
挟持し、かつ、上バリをブレーカー17で切断して、通
常のブロー成形で用いられる方法でもって、このパリソ
ン40内部が加圧され、キャビテイ14内面に押し付け
られる。このとき、キャビテイ14からはみ出した軟化
状態のバリは前記ギザギザ部20、30に押し込まれ
る。この後、バリ46が固化(半固化、完全固化も含
む)した時点で、図7、図8に模式的に示した油圧シリ
ンダー22が結合バー21を介して一対3組の水平方向
のバリ除去部材19を相互に離反するようにキャビテイ
14に対して外側に移動させる(図7、図8参照)。こ
れと同時に図2、図6に示すように油圧シリンダー41
がベルクランク42を介して、垂直方向のバリ除去部材
29を図3に示す位置から図4に示す状態へキャビテイ
14に対して外側下方に向け移動させる。この結果、固
化したバリ46は,図4に示す如く、成形品44の周囲
から分離される。次いで通常のブロー成形と同じく成形
品44は半割型11、12を開き、エジェクターピン3
7を使ってキャビテイ14から突き出すことで、ブロー
成形機から取出される。そして、図2、図3に示す状
態、即ち、開いた状態で半割型11、12は次の成形サ
イクル用のパリソン40を受け入れる位置に待機する。
【0014】キャビテイの形状の異なる半割型11、1
2を使用するときは前記ブロック体を交換し、そのキャ
ビテイ形状に合致した長さのバリ除去部材19、29を
使用する。
【0015】その他バリ除去部材19、29のギザギザ
部20、30の形状は図示のものでは側面鋸歯形状とし
たが、不連続な突起、若しくは不連続な孔であっても、
この発明のギザギザ部20、30の概念に入るものとす
る。要は一対の半割型11、12を閉じたとき、ピンチ
オフ部23のバリが、バリ除去部材19、29の先端部
に喰い込む形状であれば特にその形状に限定はない。前
記形態では、バリ除去部材19、29を一方の半割型1
1に設けたが、両方の半割型11、12に設ける場合も
ある(請求項9記載の発明に対応)。
【0016】
【発明の効果】請求項1記載の発明においては、前記バ
リ除去部材により、ブロー成形品が成形型内にある状態
で、バリを受取り、このバリの固化後にブロー成形品か
らバリを機械的に除去することができる。請求項2記載
の発明においては、複数のバリ除去部材を用いることに
より、ブロー成形品がマニーホールドのような屈曲管で
あっても、バリを全周面から除去することができる。請
求項3記載の発明においては、ブロー成形品の両側面に
出たバリを確実に除去できる。請求項4及び請求項5記
載の発明においては、2つの半割型の間に広がるバリを
確実に除去できる。
【0017】請求項6記載の発明においては、請求項1
記載の方法発明を実施でき、その効果を奏することがで
きる。更にバリ除去部材を型内面に沿いキャビテイに対
して接近離反動可能に設けることにより、バリ除去部材
を型開き方向に動かすことなくバリ取りを行うことがで
きる。従って、バリ除去部材を作動させる駆動源例えば
電動回転モータ、リニヤモータ、油圧シリンダー,空気
圧シリンダーなどは前記半割型の外側乃至別箇に配置
し、これらとバリ除去部材とを連結するリンクやレバ
ー、ロッドなどは前記半割型とは別箇に前記半割型の外
側で連結でき、半割型に殆ど特殊な加工を施さなくと
も、バリ取りを実施することができる。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明の効果に加えて、前記窪みで型締め時に生じるバリを
受け取り、固化後にバリ除去部材の移動によりこのバリ
をブロー成形品から除去できる。請求項8記載の発明
は、請求項7記載の発明の効果をより顕著に発揮でき
る。請求項9記載の発明は、請求項6、7、8記載の発
明の効果を発揮でき、且つ確実にバリを除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半割型が閉じた状態でバリ除去部材が後退した
状態の斜視図である。
【図2】半割型がパリソンを受け入れる位置まで開き、
バリ除去部材が前進している状態を示す斜視図である。
【図3】バリ除去部材が前進した状態で破線で示すパリ
ソンを受け入れる状態にある一方の半割型の正面図であ
る。
【図4】バリ除去部材が後退した位置にあり、金型が開
く前にバリを成形品から切り離す状態を示す図3同様の
正面図である。
【図5】キヤビテイの各側部にセットされた3つのバリ
除去部材並びに一番左側のバリ除去部材をキャビテイに
対して移動させる為の油圧シリンダー駆動で水平方向に
移動させられる水平なバーを示す一方の半割型を拡大し
た部分斜視図である。
【図6】油圧シリンダーとベルクランクを用いた垂直方
向のバリ除去部材の駆動装置および水平油圧シリンダー
と結合バーを用いた水平方向のバリ除去部材の駆動装置
を示す透視図である。
【図7】バリ除去部材が前進した状態、即ち非後退位置
にある状態にて、成形品が成形される状況を示す概略図
である。
【図8】型開きして成形品を取出す前に、バリ除去部材
が後退して、バリを成形品から切り離している状態を示
す図7同様の概略図である。
【符号の説明】
19、29 バリ除去部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月5日(2000.7.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ブロー成形品のバリ取り方法及びその
装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はブロー成形、特に
ブロー成形品がブロー成形型内に在る間にこのブロー成
形品からバリを除去する方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最も一般的なバリ取り方法は、金型から
バリ付き成形品を取出した後、作業者が、手でバリを切
り取るものである。この為、人手を余り要せずなおかつ
品質面で充分信頼性があるバリ取り方法と装置に対する
要求が強い。前記要求に沿う発明が特開昭58−459
29号として公開されており、その内容は、金型に対し
て、型開き方向に摺動可能に配置されたバリ取り板と、
成形機に設置された前記バリ取り板を摺動させるための
駆動機構とを備え成形品が冷却固化した後に前記駆動機
構を駆動させて前記バリ取り板を金型の開方向に摺動さ
せることにより成形品よりバリを切断分離するようにし
たブロー成形におけるバリ取り装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報のバリ取り装
置においては、バリ取り板が型開き方向に摺動するた
め、金型の開き方向の駆動機構が複雑化する傾向にあ
り、またバリ取り板を作動させる多数のロッドを金型に
貫通させる必要があり、金型自体の構造及びその加工が
複雑となり、バリ取り装置そのものを更に改良する余地
がある。この発明は、2つの半割型の間で、キャビテイ
の外側の型内面に沿って摺動するバリ除去部材により、
成形品を取出す前に、固化したバリを成形品から引張る
ことにより、成形品がキャビテイ内に在る状態でバリ取
りを行う方法とその装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、特定発明は開いている2つの半割型の間にプラスチ
ック製パリソンを挿入し、前記2つの半割型を閉じ型締
めする際に発生したバリを、これら半割型のうち少なく
とも一方の半割型のキャビテイ周囲に形成した型内面に
沿い移動可能に設けたバリ除去部材に押し込み、パリソ
ン内に圧縮空気を吹き込みパリソンをキャビテイ内面に
押し付けブロー成形品を成形し、このバリが固化後にこ
のバリ除去部材を前記半割型のキャビテイから離反させ
外側へこの型内面に沿い移動させることにより、閉じて
いる2つの半割型のキャビテイ内にあるプラスチック製
ブロー成形品から固化したバリを分離し、次いで、2つ
の半割型を開き、このキャビテイからバリが除去された
ブロー成形品を取出すことを特徴とするブロー成形品の
バリ取り方法としてある。
【0005】前記課題を解決するために、この方法にお
ける2つの半割型が開く前にバリをブロー成形品から分
離する為に、複数の前記バリ除去部材を用いることを特
徴とする。
【0006】前記課題を解決するために、この方法にお
ける前記複数のバリ除去部材の内、少なくとも2つをバ
リ取り工程に於いて、反対方向に移動することを特徴と
してある。前記課題を解決するために、この方法におけ
る前記複数のバリ除去部材の内、少なくとも2つをバリ
取り工程に於いて実質的に互いに交差する方向に移動す
ることを特徴としてある。
【0007】前記課題を解決するために、この方法にお
ける前記複数のバリ除去部材の内、少なくとも2つをバ
リ取り工程に於いて実質的に互いに直角方向に移動する
ことを特徴としてある。
【0008】前記課題を解決するために、関連発明は相
互に接触、離反可能に装備された前記一対の半割型のう
ちの少なくとも一方の半割型には、少なくとも1つのバ
リ除去部材がこの半割型のキャビテイ周囲に形成した型
内面に沿い、前記キャビテイに対して接近離反可能に取
り付けられ、このバリ除去部材は、前記半割型が閉じる
以前に前記キャビテイに接近した位置を取り、前記半割
型が開く以前に前記キャビテイ周囲の接近位置から離反
しバリをブロー成形品から取り外す方向に移動すること
を特徴とするブロー成形品のバリ取り装置とする。
【0009】前記課題を解決するために、この装置にお
ける前記バリ除去部材には、バリとなるプラスチック材
料が固化する前に前記プラスチック材料を収納する窪み
が少なくとも1つ設けられていることを特徴とする。
【0010】前記課題を解決するために、この装置にお
ける前記窪みは前記除去部材に設けられたギザギザ部で
形成されていることを特徴とする。
【0011】前記課題を解決するために、この装置にお
ける第1、第2半割型のキャビテイ周囲に、バリを前記
キャビテイの外側に引張るバリ除去部材が複数個取り付
けてあることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項6、7、8記載の発明の代
表的な形態を説明する。図1、図2において10は、バ
リ取り装置全体を示す。このバリ取り装置10は第1の
半割型11と第2の半割型12からなるブロー成形金型
に使用されるものである。これら半割型11、12には
上バリを左右に分離する為のブレーカー17が設けられ
ている(図3乃至図5参照)。上バリとは押出ダイヘッ
ド(図示せず)側にはみ出したバリを意味する。第1の
半割型11には位置決めピン18が設けてあり(図2参
照)、この位置決めピン18は2つの半割型11、12
の位置がずれない様に第2の半割型12の孔(図示せ
ず)に、嵌り込むようになっている。2つの半割型1
1、12の開閉機構は、公知のものなので、特に図示し
ていない。キャビテイ14と型内面13の境界部に当た
るピンチオフ部は、パリソン40を挟持した際にこの境
界部でバリを分離し易くするため喰い切りエッジ38と
してある(図5参照)。このバリ取り装置10におい
て、水平方向にバリを取る一対3組のバリ除去部材19
は、図3、図4において水平方向でキャビテイ14に接
離可能つまり前後動可能に配置してある。各組の一方の
バリ除去部材19は共通の垂直なバー21により相互に
その基部で結合されている。この共通のバー21は、図
7、図8に模式的に示してある油圧シリンダー22によ
り、第1の半割型11の側辺に対し接近離反するように
設けてある。各組の一方のこれらバリ除去部材19は前
記バー21の動きにより前記一方の半割型11のキャビ
テイ14周面に形成した型内面13に沿い水平方向で、
かつキャビテイ14に対して接近離反可能に設けられて
いる。各組の他方のバリ除去部材19も共通のバー21
に相互にその基部で結合され、この型内面13に沿って
水平方向で移動可能に設けてある。各バリ除去部材19
のキャビテイ14寄りの端部には、窪みの一種で、側面
鋸歯形状のギザギザ部分20が設けてある。水平方向の
バリ除去部材19は図5の矢印方向に前後進できる様に
ブラケット24とボルト26により前記第1の半割型1
1の所定の位置に支持されている。垂直方向にバリを取
るバリ除去部材29は、ブラケット34とボルト36に
より、この半割型11の所定の位置に図5の矢印方向に
上下動可能に支持されている。このバリ除去部材29
は、基本的にバリ除去部材19と同じものである。ま
た、バリ除去部材29のギザギザ部30もバリ除去部材
19のギザギザ部20と同じ形状のものである。キャビ
テイ14の底部には、番号の付いていない穴に嵌め込ま
れたエジェクターピン(ノックアウトピンとも云う)3
7が設けてある。この垂直方向にバリを取るバリ除去部
材29は、上バリ分離用ブレーカー17より下方で、ブ
ロー成形品の下部に発生するバリを除去するもので、油
圧シリンダ41にベルクランク42を介して連結され
(図2、図6参照)、前記型内面13に沿い上下動可能
に設けてある。前記油圧シリンダー22、41は第1の
半割型11に着脱可能に設けられたブロック体に設けら
れている。
【0013】次に、図3、図4、図7、図8に基づきこ
の形態の作用を請求項1、2、3、4、5記載の方法発
明の代表的な実施の形態として説明する。円筒状のパリ
ソン40(斜線部)が半割型11、12の間、例えば図
3に示す位置に供給されると、2つの半割型11、12
はしっかりと閉じ前記喰い切りエッジ38でパリソン4
0をキャビテイ14と型内面13との境界部で喰い切り
挟持し、かつ、上バリをブレーカー17で切断して、通
常のブロー成形で用いられる方法でもって、このパリソ
ン40内部が加圧され、キャビテイ14内面に押し付け
られる。このとき、キャビテイ14からはみ出した軟化
状態のバリは前記ギザギザ部20、30に押し込まれ
る。この後、バリ46が固化(半固化、完全固化も含
む)した時点で、図7、図8に模式的に示した油圧シリ
ンダー22が結合バー21を介して一対3組の水平方向
のバリ除去部材19を相互に離反するようにキャビテイ
14に対して外側に移動させる(図7、図8参照)。こ
れと同時に図2、図6に示すように油圧シリンダー41
がベルクランク42を介して、垂直方向のバリ除去部材
29を図3に示す位置から図4に示す状態へキャビテイ
14に対して外側下方に向け移動させる。この結果、固
化したバリ46は,図4に示す如く、成形品44の周囲
から分離される。次いで通常のブロー成形と同じく成形
品44は半割型11、12を開き、エジェクターピン3
7を使ってキャビテイ14から突き出すことで、ブロー
成形機から取出される。そして、図2、図3に示す状
態、即ち、開いた状態で半割型11、12は次の成形サ
イクル用のパリソン40を受け入れる位置に待機する。
【0014】キャビテイの形状の異なる半割型11、1
2を使用するときは前記ブロック体を交換し、そのキャ
ビテイ形状に合致した長さのバリ除去部材19、29を
使用する。
【0015】その他バリ除去部材19、29のギザギザ
部20、30の形状は図示のものでは側面鋸歯形状とし
たが、不連続な突起、若しくは不連続な孔であっても、
この発明のギザギザ部20、30の概念に入るものとす
る。要は一対の半割型11、12を閉じたとき、バリ
が、バリ除去部材19、29の先端部に喰い込む形状で
あれば特にその形状に限定はない。前記形態では、バリ
除去部材19、29を第1の半割型11に設けたが、両
方の半割型11、12に設ける場合もある(請求項9記
載の発明に対応)。
【0016】
【発明の効果】請求項1記載の発明においては、前記バ
リ除去部材により、ブロー成形品が成形型内にある状態
で、バリを受取り、このバリの固化後にブロー成形品か
らバリを機械的に除去することができる。請求項2記載
の発明においては、複数のバリ除去部材を用いることに
より、ブロー成形品がマニーホールドのような屈曲管で
あっても、バリを全周面から除去することができる。請
求項3記載の発明においては、ブロー成形品の両側面に
出たバリを確実に除去できる。請求項4及び請求項5記
載の発明においては、2つの半割型の間に広がるバリを
確実に除去できる。
【0017】請求項6記載の発明においては、請求項1
記載の方法発明を実施でき、その効果を奏することがで
きる。更にバリ除去部材を型内面に沿いキャビテイに対
して接近離反動可能に設けることにより、バリ除去部材
を型開き方向に動かすことなくバリ取りを行うことがで
きる。従って、バリ除去部材を作動させる駆動源例えば
電動回転モータ、リニヤモータ、油圧シリンダー,空気
圧シリンダーなどは前記半割型の外側乃至別箇に配置
し、これらとバリ除去部材とを連結するリンクやレバ
ー、ロッドなどは前記半割型とは別箇に前記半割型の外
側で連結でき、半割型に殆ど特殊な加工を施さなくと
も、バリ取りを実施することができる。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明の効果に加えて、前記窪みで型締め時に生じるバリを
受け取り、固化後にバリ除去部材の移動によりこのバリ
をブロー成形品から除去できる。請求項8記載の発明
は、請求項7記載の発明の効果をより顕著に発揮でき
る。請求項9記載の発明は、請求項6、7、8記載の発
明の効果を発揮でき、且つ確実にバリを除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半割型が閉じた状態でバリ除去部材が前進した
状態の斜視図である。
【図2】半割型がパリソンを受け入れる位置まで開き、
バリ除去部材が後退している状態を示す斜視図である。
【図3】バリ除去部材が前進した状態で破線で示すパリ
ソンを受け入れる状態にある第1の半割型の正面図であ
る。
【図4】バリ除去部材が後退した位置にあり、金型が開
く前にバリを成形品から切り離す状態を示す図3同様の
正面図である。
【図5】キヤビテイの各側部にセットされた3つのバリ
除去部材並びに一番左側のバリ除去部材をキャビテイに
対して移動させる為の油圧シリンダー駆動で水平方向に
移動させられる水平なバーを示す第1の半割型を拡大し
た部分斜視図である。
【図6】油圧シリンダーとベルクランクを用いた垂直方
向のバリ除去部材の駆動装置およびバーで結合された水
平方向のバリ除去部材を示す透視図である。
【図7】バリ除去部材が前進した状態、即ち非後退位置
にある状態にて、成形品が成形される状況を示す概略図
である。
【図8】型開きして成形品を取出す前に、バリ除去部材
が後退して、バリを成形品から切り離している状態を示
す図7同様の概略図である。
【符号の説明】 19、29 バリ除去部材
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開いている2つの半割型の間にプラスチッ
    ク製パリソンを挿入し、前記2つの半割型を閉じ型締め
    する際に発生したバリを、これら半割型のうち少なくと
    も一方の半割型のキャビテイ周囲に形成した型内面に沿
    い移動可能に設けた少なくとも1つのバリ除去部材に押
    し込み、パリソン内に圧縮空気を吹き込みパリソンをキ
    ャビテイ内面に押し付けブロー成形品を成形し、このバ
    リが固化後にこのバリ除去部材を前記半割型のキャビテ
    イから離反させ外側へこの型内面に沿い移動させること
    により、閉じている2つの半割型のキャビテイ内にある
    プラスチック製ブロー成形品から固化したバリを分離
    し、次いで、2つの半割型を開き、このキャビテイから
    バリが除去されたブロー成形品を取出すことを特徴とす
    るブロー成形品のバリ取り方法。
  2. 【請求項2】2つの半割型が開く前にバリをブロー成形
    品から分離する為に、複数の前記バリ除去部材を用いる
    ことを特徴とする請求項1に記載のブロー成形品のバリ
    取り方法。
  3. 【請求項3】前記複数のバリ除去部材の内、少なくとも
    2つをバリ取り工程に於いて、反対方向に移動すること
    を特徴とする請求項2記載のブロー成形品のバリ取り方
    法。
  4. 【請求項4】前記複数のバリ除去部材の内、少なくとも
    2つをバリ取り工程に於いて実質的に互いに交差する方
    向に移動することを特徴とする請求項2記載のブロー成
    形品のバリ取り方法。
  5. 【請求項5】前記複数のバリ除去部材の内、少なくとも
    2つをバリ取り工程に於いて実質的に互いに直角な方向
    に移動することを特徴とする請求項2記載のブロー成形
    品のバリ取り方法。
  6. 【請求項6】相互に接触、離反可能に装備された前記一
    対の半割型のうちの少なくとも一方の半割型には、少な
    くとも1つのバリ除去部材がこの半割型のキャビテイ周
    囲に形成した型内面に沿い、前記キャビテイに対して接
    近離反可能に取り付けられ、このバリ除去部材は、前記
    半割型が閉じる以前に前記キャビテイに接近した位置を
    取り、前記半割型が開く以前に前記キャビテイ周囲の接
    近位置から離反しバリをブロー成形品から取り外す方向
    に移動することを特徴とするブロー成形品のバリ取り装
    置。
  7. 【請求項7】前記バリ除去部材には、バリとなるプラス
    チック材料が固化する前に前記プラスチック材料を収納
    する窪みが少なくとも1つ設けられていることを特徴と
    する請求項6記載のブロー成形品のバリ取り装置。
  8. 【請求項8】前記窪みは前記除去部材に設けられたギザ
    ギザ部で形成されていることを特徴ととする請求項7記
    載のブロー成形品のバリ取り装置。
  9. 【請求項9】第1、第2半割型のキャビテイ周囲に、バ
    リを前記キャビテイの外側に引張るバリ除去部材が複数
    個取り付けてあることを特徴とする請求項6、7または
    8記載のブロー成形品のバリ取り装置。
JP2000171509A 1999-06-24 2000-06-08 ブロー成形品のバリ取り方法及びその装置 Pending JP2001062903A (ja)

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