JP2001062571A - 電極チップの研磨用カッタ - Google Patents

電極チップの研磨用カッタ

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JP2001062571A
JP2001062571A JP24320699A JP24320699A JP2001062571A JP 2001062571 A JP2001062571 A JP 2001062571A JP 24320699 A JP24320699 A JP 24320699A JP 24320699 A JP24320699 A JP 24320699A JP 2001062571 A JP2001062571 A JP 2001062571A
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cutter body
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holder
polishing
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Kazuhiro Tezawa
和宏 手澤
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KYOKUTOO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容易に研いで再利用することができ、また、製
造工数・製造コストを低減させることができる電極チッ
プの研磨用カッタを提供すること。 【解決手段】研磨用カッタCは、カッタ本体10とホル
ダ40とからなり、ドレッサの回転駆動部に取り付けて
使用される。カッタ本体10は、電極チップ先端形状に
対応する収納凹部11・16を備えた板状として、チッ
プを研磨可能な切刃14・19を有した刃部13・18
を備える。ホルダ40は、チップの先端を受ける一対の
受面42・47を備えた柱状とし、カッタ本体の切刃を
突出可能な開口を有した嵌合孔52と、切粉の排出口5
8と、を備える。嵌合孔への嵌合時のカッタ本体の切刃
14・19は、受面42・47における回転軸Yを通っ
て回転軸Yと直交する方向に一致させて配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スポット溶接に使
用する一対の電極チップの相互を研磨する電極チップの
研磨用カッタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の研磨用カッタでは、小判
形状等の板状の基盤の表裏に、それぞれ、対向する一対
の電極チップを研磨可能な凹部を先端面に配置させた刃
部を、十字状に突出させて、構成されていた(特許第2
639602号、実用新案登録第3022928号等参
照)。
【0003】そして、所定の治具(ドレッサ)に保持さ
せるとともに、電極チップ相互間に挟持されるように配
置させ、治具を作動させて、研磨用カッタを回転させる
ことにより、電極チップの先端相互を研磨していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の研磨用
カッタは、基盤の表裏から刃部が十字状に突出する形状
であり、さらに、刃部の電極チップを研磨する切刃は、
それらの刃部の側面側の縁に配置されることから、カッ
タの刃部が摩耗した場合、切刃を研磨しようとしても、
基盤が邪魔となって、簡単には研ぐことができず、研磨
用カッタ自体を交換することとなっていた。
【0005】また、従来の研磨用カッタでは、基盤の表
裏から切刃を備えた刃部が十字状に突出する形状であ
り、さらに、切粉を排出するための排出口も基盤に設け
ていたため、複雑な形状となって、製造に手間がかかっ
ていた。
【0006】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、容易に研いで再利用することができ、また、製造工
数・製造コストを低減させることができる電極チップの
研磨用カッタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る研磨用カッ
タは、カッタ本体と、該カッタ本体を保持するホルダ
と、から構成されるとともに、ドレッサの回転駆動部に
取り付けて使用され、スポット溶接用の一対の電極チッ
プの先端相互を、前記ホルダに保持されたカッタ本体に
対して相互に対向するように押圧させた状態で、回転さ
せることにより、前記一対の電極チップを研磨する電極
チップの研磨用カッタであって、前記カッタ本体が、一
対の収納凹部を回転軸方向の両端面に備えた鼓形状の板
状とするとともに、前記一対の収納凹部を、前記一対の
電極チップの先端を回転軸と直交する方向へ投影した形
状に一致させて、凹まさせて形成し、前記収納凹部を配
置させた両端面における回転軸と直交する左右方向の略
半分に、それぞれ、回転方向側の正面側の縁を前記電極
チップを研磨可能な切刃として、回転軸方向に沿って突
出させた刃部を配置させて、構成され、前記ホルダが、
前記一対の電極チップの先端の形状に一致させて凹んだ
一対の受面を、回転軸方向の両端面に配置させた柱状と
するとともに、前記一対の受面から前記カッタ本体の切
刃をそれぞれ突出可能な開口を備えて、前記カッタ本体
を嵌合可能な嵌合孔を、配設させ、さらに、前記カッタ
本体における刃部を配置させた正面側の面と対向する部
位に、切粉を排出可能な排出口を、配設させて、構成さ
れ、前記嵌合孔が、嵌合時の前記カッタ本体の切刃を、
前記受面における回転軸を通って回転軸と直交する方向
に一致させて配置させるように、構成され、前記カッタ
本体が、前記収納凹部を配置させた両端面について、前
記ホルダへの嵌合時、前記刃部の非配置部位では、背面
側の縁を前記受面の開口における背面側の縁と略一致さ
せ、正面側の縁に向かって、前記カッタ本体の厚さ方向
と平行に形成され、前記刃部の配置部位では、前記切刃
を前記受面の開口における背面側の縁より回転軸方向に
突出させた状態として、背面側の縁に向かって、前記カ
ッタ本体の厚さ方向と平行若しくは逃げ角を設けるよう
に傾斜させて、形成されていることを特徴とする。
【0008】そして、前記嵌合孔における前記排出口と
連通する周縁は、前記カッタ本体正面の刃部側における
回転軸から離れた縁部を、前記カッタ本体から前記ホル
ダにかけての左右方向で面一とするように、構成するこ
とが望ましい。
【0009】また、前記カッタ本体には、前記切刃の配
置領域における正面側の端面側に、切粉の案内凹部を設
け、前記切刃を、前記案内凹部の回転軸方向の縁に、形
成することが望ましい。
【0010】さらに、前記嵌合孔の内周面と前記カッタ
本体とには、前記カッタ本体における前記嵌合孔の軸回
り方向の嵌合姿勢を一定とするために、相互に係合する
係合部を、形成することが望ましい。
【0011】さらにまた、前記刃部は、前記カッタ本体
の回転軸を僅かに越えて形成することが望ましい。
【0012】さらに、前記嵌合孔は、前記カッタ本体を
前記ホルダに対して回転軸方向に沿って嵌合させるよう
に構成し、前記カッタ本体には、嵌合方向と逆方向の端
部側に、左右方向へ延びる耳部を設け、前記ホルダに
は、前記カッタ本体を嵌合する方向の逆方向から前記耳
部の一部を露出させる開口を有して、前記耳部を嵌合可
能な耳用嵌合部を、設けることが望ましい。
【0013】さらにまた、前記ホルダを、前記回転駆動
部の取付部位に対して回転軸方向に沿って嵌合可能な異
形の柱状とするとともに、前記ホルダ部の回転軸方向の
端部にフランジ部を設けて構成し、該フランジ部は、前
記耳用嵌合部を備えて、前記耳部の嵌合時に、端面を前
記耳部と面一にするように、構成することが望ましい。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る研磨用カッタでは、所定の
ドレッサの回転駆動部に取り付けて、一対の電極チップ
の先端相互を、ホルダに保持されたカッタ本体に対して
相互接近するように押圧させた状態で、刃部の切刃側方
向(刃部の正面側方向)へ回転させれば、電極チップの
先端が、切刃で研磨される。切粉は、ホルダの排出口を
経て、研磨用カッタの外部側に排出される。
【0015】そして、ホルダの嵌合孔が、嵌合時のカッ
タ本体の切刃を、受面における回転軸を通って回転軸と
直交する方向に一致させて配置させるように、構成され
ており、電極チップの先端が、略球状に形成されていて
も、カッタ本体における収納凹部の配置された両端面か
ら突出している切刃を、電極チップの先端面に最も接近
させることができて、円滑に、電極チップを研磨するこ
とができる。
【0016】また、ホルダの各受面が、電極チップ先端
の形状に対応して凹む形状に形成されており、さらに、
カッタ本体が、収納凹部を配置させた両端面に関して、
ホルダへの嵌合時、刃部の非配置部位では、背面側の縁
を受面の開口における背面側の縁と略一致させ、正面側
の縁に向かって、カッタ本体の厚さ方向と平行に形成さ
れ、刃部の配置部位では、切刃を受面の開口における背
面側の縁より回転軸方向に突出させた状態として、背面
側の縁に向かって、カッタ本体の厚さ方向と平行若しく
は逃げ角を設けるように傾斜させて、形成されている。
そのため、カッタ本体の配置されていないホルダの受面
が、カッタ本体の背面側の縁と段差を少なくして連続さ
れていることから、電極チップの円滑な支持が可能とな
り、カッタ本体の刃部への不必要な押圧力をホルダの受
面で逃がすことが可能となって、カッタ本体が板状とし
て薄くとも、カッタ本体の破損を防ぐことができ、さら
に、電極チップを奇麗に研磨できる。
【0017】さらに、カッタ本体は、刃部を備えている
ものの、一対の電極チップの先端を回転軸と直交する方
向へ投影した形状に対応して凹んだ一対の収納凹部を、
回転軸方向の両端面に備えた鼓形状を基本形状として、
板状としていることから、所定の板材から、ワイヤカッ
タ等のワイヤ放電加工機等を利用して、容易に製造する
ことができる。
【0018】そしてまた、カッタ本体の刃部が摩耗して
も、カッタ本体が板状で、その端面側に刃部が配置され
ているため、簡単に、切刃を研ぐことができて、カッタ
本体を再使用することができる。
【0019】したがって、本発明に係る研磨用カッタで
は、容易に研いで再利用することができ、また、製造工
数・製造コストを低減させることができる。
【0020】そして、請求項2に記載したように構成す
る場合には、つぎの作用・効果を得ることができる。
【0021】すなわち、切粉の排出時、切粉は、カッタ
本体における切刃側の正面に沿って、カッタ本体の回転
軸側から半径方向(左右方向)外方へ流れる。その際、
嵌合孔における排出口と連通する周縁が、カッタ本体正
面の刃部側における回転軸から離れた縁部を、カッタ本
体からホルダにかけての左右方向で面一とするように、
構成されている。そのため、切粉が、カッタ本体とホル
ダとの嵌合部位を円滑に通過し、カッタ本体とホルダと
の間の隙間に入らず、カッタ本体のホルダからの取り外
しを疎外しない。ちなみに、切粉が、カッタ本体とホル
ダとの間の隙間に入り込めば、切粉が楔の作用を奏し
て、カッタ本体をホルダから取り外せなくなり、カッタ
本体自体の研磨や交換が行なえない虞れを招く。
【0022】また、請求項3に記載したように構成する
場合には、切刃で削られた切粉は、案内凹部の周面を構
成するすくい面に案内されて、案内凹部の底面に当接す
る。そして、この案内凹部の底面に当接すれば、切粉
は、さらに細かく折れて小さくなり、円滑に排出口を経
て排出されることとなる。ちなみに、切粉が、大きいま
まであると、排出口内で詰まる虞れが生じ、排出口内で
切粉が詰まれば、電極チップの研磨面が切粉で傷付けら
れてしまう場合が生ずる。
【0023】さらに、請求項4に記載したように、嵌合
孔の内周面とカッタ本体とに、カッタ本体の嵌合姿勢を
一定とするための相互に係合する係合部を、形成すれ
ば、嵌合孔の軸回り方向の嵌合姿勢を間違えずに、カッ
タ本体をホルダに嵌合させることができて、所定の切刃
を所定位置に配置させることができる。
【0024】さらにまた、請求項5のように、刃部を、
カッタ本体の回転軸を僅かに越えて形成すれば、電極チ
ップの研磨時、電極チップが押圧力で僅かにずれて研磨
されることとなっても、電極チップ先端に未研磨部分を
残すことなく、電極チップを研磨できる。
【0025】さらに、請求項6に記載するように構成す
る場合には、つぎのような作用・効果を得ることができ
る。
【0026】すなわち、カッタ本体の耳部をホルダの耳
用嵌合部に回転軸方向に沿って嵌合させた際、その耳用
嵌合部では、嵌合方向の逆方向の開口から、耳部の一部
を露出させることとなる。そのため、ホルダからカッタ
本体を外す際には、耳部における耳用嵌合部の開口から
露出した部位を、嵌合方向と逆方向、すなわち、取り外
し方向へ、ハンマ等で叩くことができて、カッタ本体が
ホルダに強く嵌合されていても、支障なく、カッタ本体
を取り外すことができる。さらにまた、カッタ本体の回
転軸方向の端部に左右方向に延びる耳部が形成されてい
れば、一対の電極チップの先端形状が相互に異なってい
るような場合でも、円滑に、回転軸方向に沿う配置位置
を誤ることなく、所定の刃部を配置させることができ
て、円滑に、電極チップの研磨作業を行なうことができ
る。
【0027】さらにまた、請求項7に記載するように構
成する場合には、つぎのような作用・効果を得ることが
できる。
【0028】すなわち、ホルダフランジ部の耳用嵌合部
にカッタ本体の耳部を回転軸方向に沿って嵌合させて、
研磨用カッタをドレッサの回転駆動部へ回転軸方向に沿
って配置させれば、ホルダフランジ部の端面が耳部と面
一となっているため、回転駆動部の取付部位に固着され
る例えば押えリングで、フランジ部端面と耳部とを回転
駆動部の取付部位側へ固定することができる。勿論、ホ
ルダは、回転駆動部の取付部位に対して、回転軸方向に
沿って嵌合されることから、その結果、押えリングを使
用するだけで、簡単に、カッタ本体のホルダからの外れ
を防止して、ホルダを回転駆動部の取付部位に取り付け
ることができる。また、ホルダは、異形の柱状としてお
り、円筒状でないことから、回転駆動部の取付部位に対
して、回転軸方向に沿って嵌合されれば、回転軸回り方
向への回転が防止されて、取り付けられることとなる。
【0029】さらに、この構成では、ホルダのフランジ
部が、回転軸方向の端部に設けられており、回転軸に沿
って反転させるような取付姿勢の間違えを起こさずに、
研磨用カッタをドレッサ回転駆動部に取り付けることが
できて、切刃を所定位置に配置させることができ、円滑
に、電極チップの研磨作業を行なうことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0031】実施形態の研磨用カッタCは、図1〜3に
示すように、板状のカッタ本体10と、カッタ本体10
を保持するホルダ40と、を備えて構成され、ドレッサ
4の回転駆動部5に取り付けて、一対の電極チップ1・
2を研磨するために使用される。
【0032】カッタ本体10は、図1〜6に示すよう
に、研磨用カッタCの回転軸Yに沿った回転軸方向の両
端面12・17に、一対の収納凹部11・16を備えた
鼓形状の板状としている。各収納凹部11・16は、一
対の電極チップ1・2の先端を回転軸Yに沿った回転軸
方向と直交する方向へ投影した形状に一致させて、凹ん
でいる。
【0033】なお、実施形態の場合、研磨する電極チッ
プ1・2は、直径Dを16mmとし、カッタ本体10にお
ける回転軸方向と直交する左右方向の幅寸法Wは、30
mm、カッタ本体10の回転軸方向に沿う高さ寸法Hは、
20mm、さらに、カッタ本体10の厚さ寸法T0は、4
mmとしている(図3〜5参照)。
【0034】また、収納凹部11・16を配置させた両
端面12・17における回転軸方向と直交する左右方向
の略半分には、それぞれ、回転方向側の正面29側の縁
を電極チップ1・2を研磨可能な切刃14・19とし
て、回転軸方向に沿って突出した刃部13・18が、配
設されている。
【0035】なお、研磨用カッタCの回転方向は、図2
において、時計方向に回転する。
【0036】また、カッタ本体10における各切刃14
・19の配置領域における正面29側の両端面側には、
切粉Sの案内凹部15・20が形成され、切刃14・1
9は、案内凹部15・20の回転軸方向の縁に配置され
ている。案内凹部15・20は、切刃14・19を縁に
配置させて回転軸Yに沿ったすくい面15a・20a
と、すくい面15a・20aから正面29側に延びる底
面15b・20bと、から構成されている。案内凹部1
5・20の凹み高さ寸法f(すくい面15a・20aの
高さ寸法)は、1〜3mm、案内凹部15・20の凹み深
さ寸法gは、1mmとし、各底面15b・20bとすくい
面15a・20aとの交差角ψは、88°としている
(図4・5参照)。
【0037】さらにまた、実施形態の場合、刃部13・
18は、カッタ本体10の回転軸Yを僅かに越えて形成
されている。実施形態の場合、刃部13・18の回転軸
Yを越える寸法e(図4参照)は、1mmとしている。
【0038】なお、案内凹部15・20は、切粉Sの排
出を考慮して、刃部13・18の部位を、さらに僅かに
越える位置まで形成されている。
【0039】また、カッタ本体10では、収納凹部11
・16を配置させた両端面12・17に関して、ホルダ
40への嵌合時、刃部13・18の非配置部位27で
は、背面側の縁12a・17aをホルダ40の後述する
受面42・47の開口43・48における背面側の縁4
4・49と一致させ、正面側の縁12b・17bに向か
って、カッタ本体10の厚さ方向と平行に形成され、刃
部13・18の配置部位26では、切刃14・19を受
面42・47の開口43・48における背面側の縁44
・49より回転軸方向に突出させた状態として、背面側
の縁13a・18aに向かって、切刃14・19に逃げ
角θ(図5参照)を設けるように、傾斜して形成されて
いる。
【0040】なお、実施形態の場合、切刃14・19に
おける受面42・47の開口43・48における背面側
の縁44・49から回転軸方向に突出する突出量P(図
5参照)は、約0.3mm、逃げ角θは、3.8°とし
て、刃部13・18の背面側における縁13a・18a
が、受面42・47の開口43・48における縁44・
49と一致している。
【0041】また、カッタ本体10の背面側には、刃部
13・18の非配置部位27における左右方向の端部側
に、ホルダ40の後述する嵌合孔52の内周面に設けら
れた係合凸部56に嵌合する係合凹部24が、回転軸方
向に沿って形成されている。係合凹部24は、係合凸部
56とともに、嵌合孔52の軸回り方向におけるカッタ
本体10の嵌合姿勢を一定とするための係合部を構成す
る。
【0042】さらに、カッタ本体10の嵌合方向と逆方
向の端面12側には、左右方向に延びる2つの耳部21
・22が形成されている。なお、耳部21の背面側に
は、係合凹部24が連なって形成されている。
【0043】そして、実施形態のカッタ本体10は、厚
さ寸法T0の高速度工具鋼等の金属板から、ワイヤカッ
タで刃部13・18を含めたカッタ本体10の平面形状
を抜き取り、熱処理を施した後、案内凹部15・20や
係合凹部24をエンドミル等で研削して、製造する。な
お、切刃14・19を整えるために、研削後、切刃14
・19を研磨しても良い。
【0044】ホルダ40は、炭素工具鋼等の金属材から
形成されて、図1〜3・6〜8に示すように、略四角柱
状のホルダ本体41と、ホルダ本体41の上端に円板状
に突出するフランジ部62と、を備えて構成されてい
る。
【0045】ホルダ40には、一対の電極チップ1・2
の先端の形状に一致させて凹ませた一対の受面42・4
7が、回転軸方向の両端面に配置されている。
【0046】そして、ホルダ40には、回転軸方向に沿
ってカッタ本体10を嵌合可能とする嵌合孔52が、回
転軸Yに沿った方向で貫通して、配設されている。一対
の受面42・47には、嵌合孔52によって、カッタ本
体10の切刃14・19を突出可能な開口43・48
が、形成されている。さらに、この嵌合孔52は、嵌合
時のカッタ本体10の切刃14・19を、受面42・4
7の回転軸Yを通って回転軸Yと直交する方向Xに一致
させて配置させるように、構成されている(図2参
照)。
【0047】また、受面42・47の開口43・48の
背面側の縁44・49は、既述したように、カッタ本体
10の嵌合孔52への嵌合時、カッタ本体10の両端面
12・17の背面側の縁12a・13a・17a・18
aと、一致するように、構成されている。なお、開口4
3・48の正面側における縁45・50(図1・7・8
参照)は、受面42・47が、電極チップ1・2の先端
の略球状の曲面に対応するように、回転軸Yを中心に凹
んで形成され、さらに、縁45・50がチップ1・2の
先端に近い位置に配置せれているため、縁45・50と
対向している縁44・49の部位より、受面42・47
間の中央側へ相互に接近している。
【0048】さらに、嵌合孔52の内周面には、カッタ
本体10の係合凹部24に対応して係合する係合部とし
ての係合凸部56が、左方側の背面側の隅に、回転軸方
向に沿って形成されている。
【0049】また、ホルダ40には、カッタ本体10に
おける刃部13・18を配置させた正面29と対向する
部位に、切粉を排出可能な排出口58が、回転軸方向に
沿って貫通して形成されている。
【0050】さらに、嵌合孔52における排出口58に
連通する周縁では、嵌合時のカッタ本体正面29におけ
る刃部13・18側の回転軸Yから離れた縁部29a
(図4・6・8参照)を、カッタ本体10からホルダ本
体41にかけての左右方向で面一とするように、構成さ
れている。すなわち、嵌合孔52におけるの排出口58
から背面側に凹む深さ寸法iが、カッタ本体41の厚さ
寸法T0と等しく設定され、また、ホルダ本体41の嵌
合孔52周縁に、カッタ本体正面29と面一となる縁部
53が形成されている。
【0051】なお、ホルダ本体41には、嵌合されたカ
ッタ本体10の非配置部位27側の正面を固定ねじ64
で押えて、位置ずれせずに確実に固定できるように、固
定ねじ64を螺合させる固着孔60が、回転軸Yの直交
方向に沿って形成されている。勿論、位置ずれせずに確
実に、嵌合孔52にカッタ本体10を嵌合できれば、固
定ねじ64は不要である。
【0052】また、フランジ部62の厚さ寸法tは、カ
ッタ本体10の耳部21・22の高さ寸法hと等しく設
定されている。そして、フランジ部62には、嵌合孔5
2と連なって左右方向に延びるように、回転軸Yに沿っ
て貫通する間隙が形成され、この間隙が、カッタ本体1
0の各耳部21・22を嵌合させる耳用嵌合部54a・
54aとしている。耳用嵌合部54・54の間隙におけ
る下方側(カッタ本体10の嵌合方向の逆方向側)の開
口は、カッタ本体10をホルダ40に嵌合させた後に、
カッタ本体10の嵌合方向の逆方向から、その開口54
a・54aを経て、耳部21・22をハンマ等で叩い
て、カッタ本体10をホルダ40から取り外す開口54
a・54aとなる。
【0053】そして、実施形態の研磨用カッタCでは、
カッタ本体10を、回転軸Yに沿って上方から、ホルダ
40の嵌合孔52に嵌合させ、カッタ本体10の各耳部
21・22の下面を、各耳用嵌合部54a・54aに位
置するホルダ本体41の上端面41a・41aに当接さ
せれば、カッタ本体10をホルダ40に対して位置決め
して組み付けることができる。
【0054】さらに、固定ねじ64を固着孔60に螺合
させた後、図3に示すように、ドレッサ4の回転駆動部
5における本体部6の収容孔6aに嵌合させ、押えリン
グ7でカッタ本体10の耳部21・22とホルダ40の
フランジ部62とを押えて、押えリング7を図示しない
取付ボルトにより本体部6に固定すれば、ドレッサ4の
回転駆動部5に研磨用カッタCを取り付けることができ
る。
【0055】取り付け後、一対の電極チップ1・2の先
端相互を、図3の二点鎖線で示すように、ホルダ40に
保持されたカッタ本体10に対して相互接近するように
押圧させた状態で、研磨用カッタCを回転させれば、電
極チップ1・2の先端が、切刃14・19で研磨され
る。切粉S(図2・3・6参照)は、ホルダ40の排出
口58を経て、研磨用カッタCの外部側に排出される。
【0056】そして、実施形態の研磨用カッタCでは、
ホルダ40の嵌合孔52が、嵌合時のカッタ本体10の
切刃14・19を、受面42・47の回転軸Yを通って
回転軸Yと直交する方向Xに一致させて配置させるよう
に、構成されており、電極チップ1・2の先端が、略球
状に形成されていても、カッタ本体10における収納凹
部11・16に配置された両端面12・17から突出し
ている切刃14・19を、電極チップ1・2の先端面に
最も接近させることができて、円滑に、電極チップ1・
2を研磨することができる。
【0057】また、ホルダ40の各受面42・47が、
電極チップ1・2の先端の形状に対応して凹む形状に形
成されており、さらに、カッタ本体10が、収納凹部1
1・16を配置させた両端面12・17に関して、ホル
ダ40への嵌合時、刃部13・18の非配置部位27で
は、背面側の縁12a・17aをホルダ40の受面42
・47の開口43・48における背面側の縁44・49
と一致させ、正面側の縁12b・17bに向かって、カ
ッタ本体10の厚さ方向と平行に形成されている。一
方、刃部13・18の配置部位26では、切刃14・1
9を受面42・47の開口43・48における背面側の
縁44・49より回転軸方向に突出させた状態として、
背面側の縁13a・18aに向かって、切刃14・19
に逃げ角θを設けるように傾斜させ、そして、刃部13
・18の背面側における縁13a・18aを、受面42
・47の開口43・48における縁44・49と一致さ
せている。そのため、カッタ本体10の配置されていな
いホルダ受面42・47の開口43・48における縁4
4・49が、カッタ本体10の背面側の縁12a・17
a・13a・18aと段差を少なくして連続されている
ことから、受面42・47による電極チップ1・2の円
滑な支持が可能となり、カッタ本体10の刃部13・1
8への不必要な押圧力をホルダ40の受面42・47で
逃がすことが可能となって、カッタ本体10が板状とし
て薄くとも、カッタ本体10の破損を防ぐことができ、
さらに、電極チップ1・2を奇麗に研磨できることとな
る。
【0058】さらに、カッタ本体10は、刃部13・1
8を備えているものの、一対の電極チップ1・2の先端
を回転軸方向と直交する方向へ投影した形状に対応して
凹んだ一対の収納凹部11・16を、回転軸方向の両端
面12・17に備えた鼓形状を基本形状として、板状と
していることから、所定の板材から、ワイヤカッタ等を
利用して、容易に製造することができる。
【0059】そしてまた、カッタ本体10の刃部13・
18が摩耗しても、カッタ本体10が板状で、その端面
12・17側に刃部13・18が配置されているため、
ホルダ40からカッタ本体10を取り外して、簡単に、
切刃14・19を研ぐことができて、カッタ本体10を
再使用することができる。
【0060】なお、切刃14・19の研磨は、刃部13
・19の回転軸方向における端面の全面を沈み込ませる
ように平行に削って行なう。そして、刃部13・18の
背面側の縁13a・18aが、受面42・47の開口4
3・48における背面側の縁44・49より落ち込んで
も、切刃14・19が、受面42・47の開口43・4
8における背面側の縁44・49より回転軸Y方向に突
出しているかぎり、再使用することができる。
【0061】したがって、実施形態の研磨用カッタCで
は、容易に研いで再利用することができ、また、ワイヤ
カッタ等を利用してカッタ本体10を容易に製造できる
ため、製造工数・製造コストを低減させることができ
る。
【0062】また、実施形態では、嵌合孔52の周縁の
縁部53が、嵌合時のカッタ本体正面29の刃部13・
18側における回転軸Yから離れた縁部29aを、カッ
タ本体10からホルダ40にかけての左右方向で面一と
するように、構成されている。
【0063】そのため、切粉Sの排出時、図2・6の二
点鎖線で示すように、切粉Sが、カッタ本体10におけ
る切刃13・18側の正面29に沿って、回転軸Y側か
ら半径方向(左右方向)外方へ流れる。その際、嵌合孔
52の周縁の縁部53がカッタ本体10の縁部29aと
面一となっているため、切粉Sが、カッタ本体10とホ
ルダ40との嵌合部位を円滑に通過して、カッタ本体1
0とホルダ40との間の隙間に入らず、カッタ本体10
のホルダ40からの取り外しを疎外しない。ちなみに、
切粉Sが、カッタ本体10とホルダ40との間の隙間に
入り込めば、切粉Sが楔の作用を奏して、カッタ本体1
0をホルダ40から取り外せなくなり、カッタ本体10
自体の研磨や交換が行なえない虞れを招く。
【0064】さらに、実施形態では、カッタ本体10
が、切刃14・19の配置領域における正面29側の端
面側に、切粉Sの案内凹部15・20を備え、切刃14
・19が、案内凹部15・20の回転軸方向の縁に形成
されている。
【0065】そのため、切刃14・19で削られた切粉
Sは、案内凹部15・20の周面を構成するすくい面1
5a・20aに案内されて、案内凹部15・20の底面
15b・20bに当接する。そして、この案内凹部底面
15b・20bに当接すれば、切粉Sは、さらに細かく
折れて小さくなり、円滑に排出口58を経て排出される
こととなる。ちなみに、切粉Sが、大きいままである
と、排出口58内で詰まる虞れが生じ、排出口58内で
切粉Sが詰まれば、電極チップ1・2の研磨面が切粉S
で傷付けられてしまう場合が生ずる。
【0066】なお、実施形態では、案内凹部15・20
の凹み高さ寸法fを1〜3mmとし、凹み深さ寸法gを1
mmとしているが、凹み高さ寸法fと凹み深さ寸法gとは
0.5mm以上設ければ、切粉Sを細かく折ることが可能
となる。ただし、凹み高さ寸法fと凹み深さ寸法gと
は、大きくなっても良いが、カッタ本体10が大型化し
たり、刃部13・18の厚さ寸法T1が小さくなって、
破損し易くなることから、凹み高さ寸法fと凹み深さ寸
法gとは、4mm以下が望ましい。
【0067】また、実施形態では、案内凹部15・20
における底面15b・20bとすくい面15a・20a
との交差角ψを88°としている。そのため、すくい面
15a・20aで案内された切粉Sが、底面15b・2
0bに干渉し、その底面15b・20bを乗り越えて、
排出口58に移動することとなり、その底面15b・2
0bが、切粉Sを反転させるように、すくい面15a・
20aに対して鋭角に配置されているため、切粉Sが一
層細かく折れることとなる。ちなみに、この交差角ψ
は、80〜90°の範囲で適宜設定する。80°未満で
は、案内凹部15・20の加工が困難となり、90°を
超えれば、切粉Sを折り難くなるからである。
【0068】さらに、実施形態では、嵌合孔52の内周
面とカッタ本体10とに、カッタ本体10における嵌合
孔52の軸回り方向の嵌合姿勢を一定とするために、相
互に係合する係合凸部56と係合凹部24とが、形成さ
れている。そのため、係合凸部56と係合凹部24との
係合により、嵌合姿勢(左右方向の嵌合姿勢)を間違え
ずに、カッタ本体10をホルダ40に嵌合させることが
できて、切刃14・19を所定位置に配置させることが
できる。
【0069】さらにまた、実施形態では、刃部13・1
8が、カッタ本体10の回転軸Yを僅かに越えて形成さ
れている。そのため、電極チップ1・2の研磨時、電極
チップ1・2が押圧力で僅かにずれて研磨されることと
なっても、電極チップ1・2の先端に未研磨部分を残す
ことなく、電極チップ1・2を研磨できる。
【0070】ちなみに、実施形態では、刃部13・18
の回転軸Yを越える寸法eを、1mmとした場合を示した
が、この寸法eは、0.5〜1.5mmの範囲とすること
が望ましい。0.5mm未満では、研削時、未研磨部分を
残す虞れが生じ、1.5mmを超えては、電極チップ1・
2の先端面を奇麗に研削できない虞れが生じ、好ましく
ないからである。
【0071】さらに、実施形態では、ホルダ40の嵌合
孔52が、カッタ本体10を回転軸Yに沿って嵌合させ
るように構成されるとともに、カッタ本体10が、嵌合
方向と逆方向の端部側に、左右方向へ延びる耳部21・
22を備え、ホルダ40が、カッタ本体10を嵌合する
方向の逆方向から耳部21・22の一部を露出させる開
口54a・54aを有して、耳部21・22を嵌合可能
な耳用嵌合部54・54を、備えている。
【0072】そのため、ホルダ40からカッタ本体10
を外す際には、固定ねじ64を外した後、耳部21・2
2における耳用嵌合部54の開口54aから露出した部
位を、嵌合方向と逆方向、すなわち、取り外し方向へ、
ハンマ等で叩くことができて、カッタ本体10がホルダ
40に強く嵌合されていても、支障なく、カッタ本体4
0を取り外すことができる。
【0073】そしてさらに、カッタ本体10の回転軸方
向の端部に、左右方向へ延びる耳部21・22が形成さ
れていれば、実施形態と相違して、一対の電極チップの
先端形状が相互に異なっているような場合でも、円滑
に、回転軸Yに沿う上下の配置位置を誤ることなく、所
定の刃部14・19を配置させることができて、円滑
に、電極チップの研磨作業を行なうことができる。
【0074】さらにまた、実施形態では、ホルダ40
が、ドレッサ4の回転駆動部本体部6に対して回転軸方
向に沿って嵌合可能に、異形の略四角柱状とするととも
に、回転軸方向の端部にフランジ部62を備え、フラン
ジ部62が、耳用嵌合部54・54を備えるとともに、
耳部21・22の嵌合時に、端面62aを耳部21・2
2と面一にするように、そのフランジ部62の厚さ寸法
tと耳部21・22の高さ寸法hと等しく設定されてい
る。
【0075】そのため、回転駆動部5の取付部位である
本体部6に固着される押えリング7で、フランジ部端面
62aと耳部21・22とを回転駆動部本体部6側へ固
定することができる。勿論、ホルダ40は、回転駆動部
5の本体部6に対して、回転軸方向に沿って嵌合される
ことから、その結果、押えリング7を使用するだけで、
簡単に、カッタ本体10のホルダ40からの外れを防止
して、ホルダ40を回転駆動部5の本体部6に取り付け
ることができる。また、ホルダ40は、異形の柱状とし
ており、円筒状でないことから、回転駆動部本体部6に
対して、回転軸方向に沿って嵌合されれば、回転軸Y回
りへの回転が防止されて、取り付けられることとなる。
【0076】さらに、ホルダ40のフランジ部62が、
回転軸方向の端部に設けられており、回転軸Yに沿って
反転させるような取付姿勢の間違えを起こさずに、研磨
用カッタCをドレッサ回転駆動部5に取り付けることが
できて、切刃14・19を所定位置に配置させることが
でき、円滑に、電極チップ1・2の研磨作業を行なうこ
とができる。
【0077】なお、実施形態では、カッタ本体10にお
ける刃部13・18の厚さ寸法T1を、3mmとして、電
極チップ1・2の直径Dの3/16としているが、刃部
13・18の厚さ寸法T1は、1mm以上として、研磨す
る電極チップの直径Dの1/4以下とすることが望まし
い。厚さ寸法T1を、1mm未満とすれば、刃部13・1
8が破損する虞れが生じ、電極チップの直径Dの1/4
を超えるようにすれば、ホルダ40の受面42・47が
電極チップ1・2の先端を支持しずらくなり、刃部13
・14の破損や摩耗が激しくなることから、好ましくな
い。
【0078】また、実施形態では、カッタ本体10の刃
部13・18に逃げ角θを設けるように構成したが、切
刃14・19が、受面42・47の開口43・48にお
ける背面側の縁44・49より回転軸Y方向に突出して
おれば、逃げ角θを0°とするように、刃部13・18
の端面を切刃14・19から背面側の縁13a・18a
に向かって、カッタ本体10の厚さ方向と平行に、形成
しても良い。
【0079】さらに、実施形態の場合には、カッタ本体
10の配置されていないホルダ受面42・47の開口4
3・48における縁44・49が、カッタ本体10の背
面側の縁12a・17a・13a・18aと一致するよ
うに構成した場合を示した。しかし、受面42・47で
円滑に電極チップ1・2を支持でき、かつ、切刃14・
19の突出量Pを確保できれば、縁44・49とカッタ
本体10の背面側の縁12a・17a・13a・18a
とは、厳密に一致しなくとも良く、僅かな段差が生じて
いても良い。
【0080】また、実施形態では、ホルダ40に設けた
嵌合孔52を、カッタ本体10を回転軸方向に沿って、
嵌合させるように構成した。しかし、カッタ本体10の
嵌合孔52は、カッタ本体10を回転軸Yと直交する方
向からホルダ40に嵌合させるように、構成しても良
い。例えば、図2・3に示すホルダ40の左方側からカ
ッタ本体10を嵌合させるように、嵌合孔を構成しても
良い。
【0081】さらにまた、嵌合孔52の内周面とカッタ
本体10とに設ける係合部として、嵌合孔52側に係合
凹部24を設け、カッタ本体10側に係合凸部56を設
けても良く、さらに、嵌合孔52の軸回り方向の嵌合姿
勢を一定にできれば、実施形態に限定されることなく、
他の凹凸形状であっても良い。
【0082】さらに、実施形態では、電極チップ1・2
を上下方向で研磨する構成としたが、勿論、一対の電極
チップ1・2の対向方向に対応させて、研磨用カッタC
の回転軸Yを、上下方向以外の水平方向等に配置させて
も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の研磨用カッタの分解斜視
図である。
【図2】同実施形態の研磨用カッタの平面図である。
【図3】図2の III− III部位の断面図である。
【図4】同実施形態に使用するカッタ本体の正面図であ
る。
【図5】同実施形態に使用するカッタ本体の断面図であ
り、図4のV−V部位に対応する。
【図6】同実施形態に使用するカッタ本体の平面図であ
る。
【図7】同実施形態に使用するホルダの右側面図であ
る。
【図8】同実施形態に使用するホルダの底面図である。
【符号の説明】
1・2…電極チップ、 4…ドレッサ、 5…回転駆動部、 6…(取付部位)本体部、 10…カッタ本体、 11・16…収納凹部、 12・17…端面、 13・18…刃部、 14・19…切刃、 21・22…耳部、 24…(係合部)係合凹部、 26…刃部配置部位、 27…刃部非配置部位、 29…正面、 29a…縁部、 40…ホルダ、 42・47…受面、 43・48…開口、 52…嵌合孔、 53…縁部、 54…耳用嵌合部、 54a…(耳用嵌合部の)開口、 56…(係合部)係合凸部、 58…排出口、 62…フランジ部、 62a…端面、 C…研磨用カッタ、 Y…回転軸。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッタ本体と、該カッタ本体を保持する
    ホルダと、から構成されるとともに、ドレッサの回転駆
    動部に取り付けて使用され、 スポット溶接用の一対の電極チップの先端相互を、前記
    ホルダに保持されたカッタ本体に対して相互に対向する
    ように押圧させた状態で、回転させることにより、前記
    一対の電極チップを研磨する電極チップの研磨用カッタ
    であって、 前記カッタ本体が、 一対の収納凹部を回転軸方向の両端面に備えた鼓形状の
    板状とするとともに、前記一対の収納凹部を、前記一対
    の電極チップの先端を回転軸と直交する方向へ投影した
    形状に一致させて、凹ませて形成し、 前記収納凹部を配置させた両端面における回転軸と直交
    する左右方向の略半分に、それぞれ、回転方向側の正面
    側の縁を前記電極チップを研磨可能な切刃として、回転
    軸方向に沿って突出させた刃部を、配置させて、 構成され、 前記ホルダが、 前記一対の電極チップの先端の形状に一致させて凹んだ
    一対の受面を、回転軸方向の両端面に配置させた柱状と
    するとともに、 前記一対の受面から前記カッタ本体の切刃をそれぞれ突
    出可能な開口を備えて、前記カッタ本体を嵌合可能な嵌
    合孔を、配設させ、 さらに、前記カッタ本体における刃部を配置させた正面
    側の面と対向する部位に、切粉を排出可能な排出口を、
    配設させて、 構成され、 前記嵌合孔が、嵌合時の前記カッタ本体の切刃を、前記
    受面における回転軸を通って回転軸と直交する方向に一
    致させて配置させるように、構成され、 前記カッタ本体が、前記収納凹部を配置させた両端面に
    ついて、前記ホルダへの嵌合時、 前記刃部の非配置部位では、背面側の縁を前記受面の開
    口における背面側の縁と略一致させ、正面側の縁に向か
    って、前記カッタ本体の厚さ方向と平行に形成され、 前記刃部の配置部位では、前記切刃を前記受面の開口に
    おける背面側の縁より回転軸方向に突出させた状態とし
    て、背面側の縁に向かって、前記カッタ本体の厚さ方向
    と平行若しくは逃げ角を設けるように傾斜させて、形成
    されていることを特徴とする電極チップの研磨用カッ
    タ。
  2. 【請求項2】 前記嵌合孔における前記排出口と連通す
    る周縁が、前記カッタ本体正面の刃部側における回転軸
    から離れた縁部を、前記カッタ本体から前記ホルダにか
    けての左右方向で面一とするように、構成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電極チップの研磨用カ
    ッタ。
  3. 【請求項3】 前記カッタ本体が、前記切刃の配置領域
    における正面側の端面側に、切粉の案内凹部を備え、 前記切刃が、前記案内凹部の回転軸方向の縁に、形成さ
    れていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に
    記載の電極チップの研磨用カッタ。
  4. 【請求項4】 前記嵌合孔の内周面と前記カッタ本体と
    に、前記カッタ本体における前記嵌合孔の軸回り方向の
    嵌合姿勢を一定とするために、相互に係合する係合部
    が、形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載の電極チップの研磨用カッタ。
  5. 【請求項5】 前記刃部が、前記カッタ本体の回転軸を
    僅かに越えて形成されていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項4のいずれかに記載の電極チップの研磨用カ
    ッタ。
  6. 【請求項6】 前記嵌合孔が、前記カッタ本体を前記ホ
    ルダに対して回転軸方向に沿って嵌合させるように構成
    され、 前記カッタ本体が、嵌合方向と逆方向の端部側に、左右
    方向へ延びる耳部を備え、 前記ホルダが、前記カッタ本体を嵌合する方向の逆方向
    から前記耳部の一部を露出させる開口を有して、前記耳
    部を嵌合可能な耳用嵌合部を、備えて構成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    の電極チップの研磨用カッタ。
  7. 【請求項7】 前記ホルダが、前記回転駆動部の取付部
    位に対して回転軸方向に沿って嵌合可能な異形の柱状と
    するとともに、回転軸方向の端部に、フランジ部を備え
    て構成され、 該フランジ部が、前記耳用嵌合部を備えるとともに、前
    記耳部の嵌合時に、端面を前記耳部と面一にするように
    構成されていることを特徴とする請求項6に記載の電極
    チップの研磨用カッタ。
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