JP2001062566A - 溶接線位置検出装置 - Google Patents

溶接線位置検出装置

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JP2001062566A
JP2001062566A JP24340599A JP24340599A JP2001062566A JP 2001062566 A JP2001062566 A JP 2001062566A JP 24340599 A JP24340599 A JP 24340599A JP 24340599 A JP24340599 A JP 24340599A JP 2001062566 A JP2001062566 A JP 2001062566A
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welding
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仮付け溶接部がある箇所の場合、一方の部材
に開先があるような場合、ワーク断面形状が直線でなく
上に凸の円弧を示すものになる場合、などにおいても溶
接線位置を検出できるようにすること。 【解決手段】 溶接線WLを横切って延びるワーク表面
の断面形状を示す2次元断面形状データを得るレーザ式
形状計測器1と、2次元ワーク断面形状データに基づい
て複数個の線分によりワーク断面形状を近似する線分近
似手段と、前記複数個の線分をグループ化する線分グル
ーピング手段と、グループ化された線分グループより、
溶接線WLを形成する一方の部材W1の断面形状パター
ンと、他方の部材W2の断面形状パターンとを得る溶接
線位置絞込み手段と、前記各断面形状パターンの端点の
位置等に基づいて溶接線WLの位置を演算し検出する溶
接線位置演算検出手段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アーク溶接ロボッ
トに備えられて好適な溶接線位置検出装置に関し、溶接
線を横切って延びるワーク表面の断面形状データを得る
光学式のワーク断面形状計測手段を有し、そのワーク断
面形状データに基づいて溶接線位置を自動検出するよう
にした溶接線位置検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】記憶・再生型のアーク溶接ロボットで
は、あらかじめ、基準となるワークの溶接線位置をティ
ーチングしてメモリに記憶させておき、次いで、前記基
準ワークと同形のワークを次々に溶接する際には、前記
ティーチングされた溶接線位置データに基づき溶接トー
チを溶接線に沿って移動させ、各ワークを自動溶接する
ようにしている。ところで、(イ)ワーク(溶接すべき
溶接継手)には組立誤差があったり、また溶接すべきワ
ークをポジショナに固定するときにワークの取付け誤差
があったりすることから、基準ワークにてティーチング
された溶接線位置とこれから溶接しようとしているワー
クの溶接線位置との間に位置ずれが生じることがある。
また、(ロ)溶接中のワークの熱歪みによる該ワークの
変形により位置ずれが生じることがある。
【0003】そのため、前記位置ずれを解消するため
に、各ワーク毎にその溶接開始に先立ちワークの所要箇
所(例えば溶接開始設定箇所及び溶接停止設定箇所)の
溶接線位置を自動検出したり、アークが発生している溶
接中において所要箇所におけるアーク発生点前方の溶接
線位置を自動検出するための溶接線位置検出装置が備え
られている。そして、アーク溶接ロボットでは、溶接線
位置検出装置により検出した所要箇所の実際の溶接線位
置データに基づいて前記ティーチングされている溶接線
の位置データを修正することにより、これから溶接しよ
うとしているワークの溶接線の正しい真の位置データを
得るようにしている。
【0004】このような溶接線位置検出装置の一例とし
て、従来、ワーク表面に該ワークWの溶接線WLを横切
るようにレーザスポット光を走査しながら照射して照射
方向と異なる方向においてその反射光を検出することに
より、溶接線WLを横切って延びるワーク表面の断面形
状を示す2次元のワーク断面形状データを得るレーザ式
形状計測器51を有し、ワーク断面形状データに基づい
て溶接線WLの位置を検出するようにしたものが知られ
ている。
【0005】この従来の溶接線位置検出装置は、ワーク
断面形状データに基づいて2本の直線によりワークWの
断面形状を近似し、該2本の直線の交点を溶接線位置と
して検出するようにしたものである。したがって、すみ
肉のT継手(下板と立板により構成されるすみ肉継手)
の場合、図20に示すように、ワーク断面形状は2本の
直線で近似でき、この2本の直線の交点qを溶接線位置
として求めることができる。なお、図20(b)に示す
ワーク断面形状データは、実際は2次元座標(Y,Z)
を持つ点データの多数の集まりであるが(図2参照)、
理解を容易にするため連続する実線で示してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記従来の溶接
線位置検出装置では、溶接ロボットの対象ワークとして
最も多用されるすみ肉溶接を行う継手に適用するに際
し、次のような〜の場合には溶接線位置を検出でき
ないという問題点がある。
【0007】 図21(a)に示すように、レーザ式
形状計測器51の視野内にワークWの溶接線WLの形成
に関与しない無関係な第3部材W3が入るような場合に
は、図21(b)に示すように、ワーク断面形状が2本
の直線により近似できず、2つの交点(屈曲点)q,
q’が存在することとなり、ワークWを構成する第1部
材W1と第3部材W3との継ぎ目であって、偽りの溶接
線位置を示す交点q’を除外することができない。
【0008】 図22(a)に示すように仮付け溶接
部における溶接線位置を検出しようとする場合には、図
22の(b)に示すように、ワーク断面形状データにお
ける仮付け溶接部の部分が曲線(上に凸の円弧)を示す
ものとなるので、溶接線位置を検出することができな
い。
【0009】 図23(a)に示すように、すみ肉T
継手(ワークW)において溶接部の強度を高めるために
第1部材(立板)W1に開先面WGが設けられている場
合には、図23の(b)に示すように、ワーク断面形状
が2本の直線により近似できず、2つの交点q,q’が
存在することとなり、ワークWを構成する第1部材W1
と第2部材W2とにより形成される溶接線WLの位置を
示す交点qを検出することができない。また、鋼板表面
の酸化皮膜を除去すべく開先面WGがグラインダ等で磨
かれて鏡面状態になっていると、レーザ式形状計測器5
1の配置位置によっては計測器51の2次元受光アレイ
に開先面WGから十分な反射光が返ってこなくなり、図
23の(c)に示すように、ワーク断面形状データにお
ける開先面WG部分のデータ欠落が発生する。このた
め、溶接線WLの位置を検出することができない。
【0010】 図24(a)に示すようにワークWが
円形パイプ材W1と平板W2とにより構成されている場
合には、図24の(b)に示すように、ワーク断面形状
データにおける円形パイプ材W1部分が直線でなく曲線
(上に凸の円弧)を示すものとなるので、溶接線位置を
検出することができない。また、図25(a)に示すよ
うにワークWが第1部材である円形パイプ材W1と第2
部材である円形パイプ材W2とにより構成されている場
合には、図25(b)に示すように、ワーク断面形状デ
ータにおける両方の円形パイプ材W1,W2部分が直線
でなく曲線(上に凸の円弧)を示すものとなるので、溶
接線位置を検出することができない。
【0011】そこで本発明の目的は、前記従来の問題点
を解消し、溶接線を横切って延びるワーク表面の断面形
状データを得る光学式のワーク断面形状計測手段を有
し、前記ワーク断面形状データに基づいて溶接線位置を
検出する溶接線位置検出装置において、対象ワークとし
てすみ肉溶接を行うワークに適用するに際し、前記光学
式の計測手段の視野内にワークの溶接線の形成に関与し
ない無関係な第3の部材が入るような場合でも該第3の
部材に邪魔されて誤ることなく溶接線位置を検出でき、
また、仮付け溶接部がある箇所の場合でも該仮付け溶接
部における溶接線位置を検出でき、また、開先が設けら
れている場合や該開先の断面形状データが得られないよ
うな場合でも溶接線位置を検出でき、さらにワークが中
空あるいは中実の円柱状部材で構成され、ワーク断面形
状が直線でなく上に凸の円弧を示すものになる場合でも
溶接線位置を検出することができる溶接線位置検出装置
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、(a)光を照射して照射方向
と異なる方向においてその反射光を検出することによ
り、溶接線を横切って延びるワーク表面の断面形状を示
す2次元の断面形状データを得るワーク断面形状計測手
段と、(b)前記ワーク断面形状計測手段により得られ
た2次元のワーク断面形状データに基づいて、複数個の
線分によりワーク断面形状を近似する線分近似手段と、
(c)前記線分近似手段による前記複数個の線分を所定
の規則に従ってグループ化する線分グルーピング手段
と、(d)前記線分グルーピング手段によりグループ化
された線分グループから長さの長い順に2つの線分グル
ープを抽出することにより、前記ワークの前記溶接線を
形成する一方の部材の断面形状パターンを示す第1部材
断面形状パターンと、前記溶接線を形成する他方の部材
の断面形状パターンを示す第2部材断面形状パターンと
を得る溶接線位置絞込み手段と、(e)前記第1部材断
面形状パターンの前記第2部材断面形状パターン側に位
置する端点と、該端点近傍のワーク断面形状データと、
前記第2部材断面形状パターンの前記第1部材断面形状
パターン側に位置する端点と、該端点近傍のワーク断面
形状データとに基づいて、前記溶接線の位置を演算し検
出する溶接線位置演算検出手段と、を備えていることを
特徴とする溶接線位置検出装置である。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の溶接線
位置検出装置において、前記溶接線演算検出手段は、前
記第1部材断面形状パターンにおける前記端点の近傍部
分に沿って延びる第1直線を演算するとともに、前記第
2部材断面形状パターンにおける前記端点の近傍部分に
沿って延びる第2直線を演算し、次いで前記両直線の交
点を演算してから、前記2つの端点及び前記交点のこれ
ら3点の位置関係を判定し、前記溶接線の位置を検出す
るものであることを特徴とするものである。
【0014】本発明による溶接線位置検出装置において
は、まず、光学式のワーク断面形状計測手段により、ワ
ークWの溶接線WLを横切って延びるワーク表面の断面
形状を示す2次元断面形状データを得る。線分近似手段
は、このワーク断面形状計測手段からの2次元断面形状
データに基づいて、一連をなす複数個の線分により、ワ
ーク断面形状を該ワーク断面形状の直線性はもとより屈
曲性,曲線性をも反映しうる程度に近似する(図10,
図11参照)。
【0015】次いで線分グルーピング手段は、前記線分
近似手段にて求めた複数個の線分について、隣り合う2
つの線分がなす角度差(屈曲度合い)と、隣り合う2つ
の線分が上あるいは下のいずれに凸をなしているかとを
解析することにより、2つ以上の線分グループにグルー
プ化する(図12参照)。線分グループそれぞれは、一
連をなす複数個の線分で構成される。これにより、線分
近似手段にて求めた複数個の線分は、ワークWの溶接線
WLを形成する一方の部材W1の断面形状を示す部分
と、該溶接線WLを形成する他方の部材W2の断面形状
を示す部分と、これら以外の部位(溶接線WLの形成に
関与しない無関係な第3部材W3や、溶接線WLの部位
にある仮付け溶接部など)を示す部分とにグループ分け
がなされる。このグループ化の際には、すみ肉溶接を行
う継手を対象ワークとすると、溶接線WLを形成する部
材W1,W2の断面形状が、長さの長い直線、あるいは
長さが長く上に凸の円弧になるという特性(性質)を利
用している。
【0016】このグループ化の後、溶接線位置絞込み手
段により、前記2つ以上の線分グループから長さの長い
順に2つの線分グループを抽出することにより、溶接線
WLの位置検出に支障となる前記第3部材W3や仮付け
溶接部などの部分を除外し、溶接線WLを形成する一方
の部材W1の断面形状パターンを示す第1部材断面形状
パターンPS1と、該溶接線WLを形成する他方の部材
W2の断面形状パターンを示す第2部材断面形状パター
ンPS2とを得ることができる。
【0017】これにより、第1部材断面形状パターンP
S1の第2部材断面形状パターンPS2側の端点(溶接
線側に位置する端点)をP1Lとする一方、第2部材断面
形状パターンPS2の第1部材断面形状パターンPS1
側の端点(溶接線側に位置する端点)をP2Rとすると、
検出すべき溶接線位置は、前記両方の端点P1L,P2Rが
重なり同一位置にある場合にはこの位置となり、そうで
ない場合にはこれらの端点P1L,P2Rの近傍に存在する
ことから、溶接線位置の存在範囲を絞り込むことができ
る。
【0018】次いで、溶接線位置演算検出手段は、第1
部材断面形状パターンPS1における端点P1L近傍部分
に沿って延びる第1直線L1を演算するとともに、第2
部材断面形状パターンPS2における端点P2R近傍部分
に沿って延びる第2直線L2を演算し、しかる後に前記
両直線L1,L2の交点Qを演算して求める。そして溶
接線位置演算検出手段により、2つの端点P1L,P2R及
び交点Qのこれら3点の位置関係を解析し判定すること
により、ワークの溶接線位置を検出することができる
(図14〜図19参照)。例えば、3点P1L,P2R,Q
が同一位置にある場合、交点Qを溶接線位置とする。
【0019】なお、前記の線分近似手段、線分グルーピ
ング手段、線分グルーピング手段、溶接線位置絞込み手
段及び溶接線位置演算検出手段は、プログラムされたコ
ンピュータにより実現することができる。
【0020】このように本発明による溶接線位置検出装
置によると、溶接線を横切って延びるワーク表面の断面
形状データを得る光学式のワーク断面形状計測手段を有
し、前記ワーク断面形状データに基づいて溶接線位置を
検出するに際し、前記光学式の計測手段の視野内にワー
クの溶接線の形成に関与しない無関係な第3の部材が入
るような場合(図21参照)でも該第3の部材に邪魔さ
れて誤ることなく溶接線位置を検出でき、また、仮付け
溶接部がある箇所の場合(図22参照)でも該仮付け溶
接部における溶接線位置を検出でき、また、開先が設け
られている場合(図23参照)や該開先の断面形状デー
タが得られないような場合(図23(c)参照)でも溶
接線位置を検出でき、さらにワークが中空あるいは中実
の円柱状部材で構成され、ワーク断面形状が直線でなく
上に凸の円弧を示すものになる場合(図24,25参
照)でも溶接線位置を検出することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態
による溶接線位置検出装置の全体構成を示す図である。
【0022】図1に示すように、溶接線位置検出装置
は、レーザ式形状計測器(ワーク断面形状計測手段)1
とコンピュータ2とにより構成されている。レーザ式形
状計測器1は、後述するアーク溶接ロボット3の手先部
に溶接トーチとともに搭載され、すみ肉溶接を行うワー
クWの近くに位置決めされる。このレーザ式形状計測器
1は、レーザスポット光を発射するレーザ投光器11
と、レーザ投光器11からのレーザスポット光をワーク
Wの表面上を移動させるためのミラー12付きの回動可
能なスキャナ13と、ミラー12による照射方向とは異
なる方向においてワーク表面からの反射光を受光レンズ
14を通して集めて検出するCCD(受光素子)よりな
る2次元受光アレイ15とを有している。ここで、ミラ
ー12を介してワークWの表面にレーザスポット光を照
射し、ワーク表面からのその反射光を2次元受光アレイ
15で検出すると、ミラー12の角度,2次元受光アレ
イ15におけるレーザスポット光の受光位置などから、
三角測量法の原理により、ワーク表面における照射され
たレーザスポット光の位置を求めることができる。この
レーザ式形状計測器1では、スキャナ13でミラー12
を回動させ、ワーク表面に該ワークWの溶接線WLを横
切るようにレーザスポット光を移動させながら照射し、
その反射光を検出することにより、溶接線WLを横切っ
て延びるワーク表面の断面形状を示す2次元のワーク断
面形状データが得られるようになっている。
【0023】コンピュータ2は、線分近似手段、線分グ
ルーピング手段、溶接線位置絞込み手段及び溶接線位置
演算検出手段を構成し、レーザ式形状計測器1からのワ
ーク断面形状データが入力され、出力として検出した溶
接線WLの位置データを後述のロボット制御盤4に出力
するものである。
【0024】図2は図1におけるレーザ式形状計測器に
より得られ、2次元座標(Y,Z)を持つ点位置のデー
タよりなるワーク断面形状データを模式的に示す図であ
る。ここでYZの座標系については、レーザ式形状計測
器1に向かう方向にZ軸、その直交方向にY軸を設定し
ている。
【0025】図3は図1に示す溶接線位置検出装置が備
えられたアーク溶接ロボットを説明するための図であ
る。同図に示すように、アーク溶接ロボット3の手先部
にレーザ式形状計測器1が搭載されている。溶接線位置
検出装置のコンピュータ2により演算されて求められた
溶接線位置データは、ロボット制御盤4に与えられる。
ロボット制御盤4では、先に説明したように、溶接線位
置検出装置のコンピュータ2からの溶接線位置データに
基づいて、これから溶接しようとしているワークWにつ
いて予めティーチングされている溶接線位置の誤差を修
正し、アーク溶接ロボット3には位置ずれのない実際の
溶接線位置を示す位置データが与えられるようになって
いる。
【0026】以下、図1に示すように構成される溶接線
位置検出装置において、コンピュータ2による溶接線位
置検出について図面を参照して説明する。図4は図1に
おけるコンピュータ2による溶接線位置検出手順を説明
するための図であり、同図に示すように、コンピュータ
2はレーザ式形状計測器1からの2次元ワーク断面形状
データを受けて、線分近似処理、線分グルーピング処
理、溶接線位置絞込み処理及び溶接線位置演算検出処理
を実施し、溶接線位置の検出を行うようにしている。
【0027】まず、線分近似処理を図5及び図10を参
照して説明する。線分近似処理は、レーザ式形状計測器
1により得られ、YZ座標系の2次元座標値を持つ多数
個の点である位置Pk,k=1〜nよりなるワーク断面形
状データを処理し、複数個の線分(S1,S2,…)によりワ
ーク断面形状をこれを倣うように近似する処理である。
ここで、線分近似する手法としては、文献「T.Pavlidis
and S.L.Horowitz ,“Segmentation of Planes Curve
s ”,IEEE Trans.Comput.,vol.c-23,pp.860-870,Au
gust 1974 」に開示されたものが知られており、この手
法を利用している。図5は図4における線分近似処理の
手順を示すフローチャートである。ここで図5、及び後
記の図6〜図9中に使用されているN1,N2,…は手
順(ステップ)の番号を示すものである。図10は線分
近似処理を説明するための図である。
【0028】本実施例ではワーク断面形状データは、Y
Z座標系の2次元座標値を持つn個の位置Pk,k=1〜
nのデータよりなっている。まず、ステップN1では、
i=1、j=nという初期設定が行われる。次いでステ
ップN2では、ワーク断面形状データにおける区間(P
i,Pj)の一方の端点Piと他方の端点Pj(PjのY座標値
>PiのY座標値)とを結ぶ直線Eの式が計算により求め
られる。1回目は始点P1と終点Pnとを結ぶ直線Eの式が
求められる(図10(a)参照)。次のステップN3で
は、各点ごとに各点から直線Eまでの距離D(Pk),k
=i〜jがそれぞれ算出される。ここでD(Pk)は位置
Pkにおける直線Eまでの距離の値を示し、1回目は始点
P1から直線Eまでの距離の値D(P1),点P2から直線E
までの距離の値D(P2),……,終点Pnから直線Eまで
の距離の値D(Pn)が算出される(図10(b)参
照)。
【0029】次いでステップN4では、ステップN3で
算出された距離D(Pk),k=i〜jのうちから距離D
(Pk)の最大値を求め、そのときの点をPkmax 、距離を
D(Pkmax )とする(図10(c)参照)。そしてステ
ップN5において、最大距離D(Pkmax )が予め定めら
れた距離のしきい値Lthより大きいか否かが判定され
る。最大距離D(Pkmax )がしきい値Lthより大きい場
合にはステップN6に進み、点Pkmax を屈曲点として登
録する(図10(d)参照)。
【0030】屈曲点が得られるとステップN7では、i
=i、j=kmaxとし、区間(Pi,Pkmax )において前記
のステップN2からステップN6までと同内容の処理が
なされる一方、ステップN8では、i=kmax、j=jと
し、区間(Pkmax ,Pj)において前記のステップN2か
らステップN6までと同内容の処理がなされる(図10
(e)参照)。そして各区間での最大距離D(Pkmax )
がしきい値Lth以下であると、その区間には屈曲点は存
在しないとして線分近似のための屈曲点の抽出は終了と
なる(ステップN9)。
【0031】このようにして抽出された屈曲点Pkmax を
結ぶ複数個の線分S1,S2,…によりワーク断面形状が線
分近似される(図11参照)。前記のステップN1〜N
9のようにレーザ式形状計測器1により得られた2次元
座標値を持つワーク断面形状データ(Pk,k=1〜n)
に基づいて、複数個の線分によりワーク断面形状をこれ
を倣うように近似する手順を実行するのが線分近似手段
である。
【0032】次に、ワーク断面形状を近似する図11に
示すような複数個の線分S1,S2,…について2つ以上の
線分グループにグループ化する。グループ化の目的は、
前記の線分近似処理で得られた複数個の線分S1,S2,…
を、ワークWの溶接線WLを形成する一方の部材W1の
断面形状を示す部分と、該溶接線WLを形成する他方の
部材W2の断面形状を示す部分と、これら以外の部位
(溶接線WLの形成に関与しない無関係な第3部材W3
や、溶接線WLの部位にある仮付け溶接部など)を示す
部分とに分けることにある。グループ化においては、溶
接線WLを形成する部材W1,W2の断面形状が、長さ
の長い直線、あるいは長さが長く上に凸の円弧になると
いう性質を利用し、隣り合う2つの線分Si,Si+1の角度
差Δθが小さいとき、又は隣り合う2つの線分Si,Si+1
が上に凸をなしているときには、2つの線分Si,Si+1は
同一グループに属するとしてグループ化している。
【0033】図6は図4における線分グルーピング処理
の手順を示すフローチャート、図12は線分グルーピン
グ処理を説明するための図、図13は線分Siと線分Si+1
との角度差Δθの説明図である。以下、線分グルーピン
グ処理について説明する。
【0034】はじめに、隣り合う2つの線分Si,Si+1が
なす角度差Δθについて図13を参照して説明してお
く。図13に示すように、線分Siを構成する点列を用い
て最小二乗法にて直線Siを計算により求める。同様に、
線分Si+1を構成する点列を用いて最小二乗法にて直線Si
+1を求める。そして、求めた直線Siと直線Si+1との角度
差Δθを算出する。角度差Δθの値は、図13に示すよ
うに反時計回り方向を正(プラス)と定めている。この
ように求められた角度差Δθを線分Si,Si+1の角度差と
している。
【0035】さてまず、ステップN10では、i=1、
g=1という初期設定が行われる。次のステップN11
では、線分Siが属する線分グループの番号をgと定める
初期設定が行われ、線分S1は線分グループ1に属するも
のとして設定される。
【0036】次いでステップN12では、線分Siと線分
Si+1との前記した角度差Δθが算出される。そして次の
ステップN13において、角度差Δθが予め設定された
しきい値θthより小さいか否か、又は線分Siと線分Si+1
とが上に凸(角度差Δθ≧0)をなしているか否かが判
定される。ここで、角度差Δθ<θth、又は角度差Δθ
≧0を満足する場合(ステップN13でYES)には、
線分Si+1が線分Siと同一グループに属するので、ステッ
プN14に進み、線分Si+1が属する線分グループの番号
をgとする。1回目(i=1)は線分S2は線分グループ
1に属するものとなされる。一方、角度差Δθ<θth、
又は角度差Δθ≧0を満たさない場合(ステップN13
でNO)には、線分Si+1は線分Siと同一グループに属さ
ないので、ステップN15において線分グループ番号g
を+1だけインクリメントしてから、前記のステップN
14に進む。例えば1回目(i=1)においてステップ
N13でNOの場合には、線分S2は線分グループ2に属
するものとなされる。
【0037】次いでステップN16においてiを+1し
てからステップN17に進み、ステップN17で最終線
分Snまで線分グループ番号を付与した否かをチェックし
てステップN12へ戻る。
【0038】このようにして線分S1,S2,…,Snのグル
ープ化がなされる。例えば図12に示す例では、線分S4
と線分S5とは、前記した角度差Δθ<θth、又は角度差
Δθ≧0を満足しておらず、下に凸をなすことから同一
グループに属さず、よって線分S1〜S6は、線分S1〜S4よ
りなる線分グループ1と、線分S5,S6よりなる線分グル
ープ2との2つの線分グループにグループ化される。前
記のN10〜N17のように線分近似処理による複数個
の線分S1,S2,…,Snを所定の規則に従ってグループ化
する手順を実行するのが線分グルーピング手段である。
【0039】次に溶接線位置絞込み処理について説明す
る。図7は図4における溶接線位置絞込み処理の手順を
示すフローチャートである。溶接線位置絞込み処理は、
前記線分グルーピング処理で得られた2つ以上の線分グ
ループから長さの長い順に2つの線分グループを抽出す
ることにより、溶接線WLの位置検出に支障となる第3
部材W3や仮付け溶接部などの部分を除外し、溶接線W
Lを形成する一方の部材W1の断面形状パターンを示す
第1部材断面形状パターンPS1と、該溶接線WLを形
成する他方の部材W2の断面形状パターンを示す第2部
材断面形状パターンPS2とを得るための処理である。
【0040】まずステップN18では、各線分グループ
の長さ(当該線分グループに属する線分の長さの総和)
が算出される。次いでステップN19では、予め所定長
さの値のしきい値を設定し、各線分グループについて該
しきい値との比較を行い、これらの線分グループのなか
から所定長さ以上のものを抽出する。そして次のステッ
プN20において、前記ステップN19で抽出された線
分グループの数が2個以上であるか否かが判定される。
ここで2個以上ある場合(ステップN20でYES)に
はステップN21に進む。
【0041】ステップN21ではこれらの線分グループ
から長さの長い順に2つの線分グループを抽出する。そ
してステップN22において、前記抽出された2つの線
分グループから、ワークWの溶接線WLを形成する一方
の部材W1の断面形状パターンを示す第1部材断面形状
パターンPS1と、溶接線WLを形成する他方の部材W
2の断面形状パターンを示す第2部材断面形状パターン
PS2とを得る。本例ではY座標値の小さい方を第1部
材断面形状パターンPS1とし、これよりもY座標値が
大きい方を第2部材断面形状パターンPS2とする(図
14参照)。
【0042】一方、前記ステップN19で抽出された線
分グループの数が2個未満の場合(ステップN20でN
O)には溶接線位置が存在しないこととなり、例えば、
ワークWに対するレーザ式形状計測器1の位置決めが不
適切である場合を含めてレーザ式形状計測器1に不具合
が発生していると考えられるので、本例ではエラー表示
を行って処理を停止するようにしている。
【0043】前記のステップN18〜N22のように線
分グルーピング処理によりグループ化された線分グルー
プから長さの長い順に2つの線分グループを抽出するこ
とにより、溶接線WLを形成する一方の部材W1の断面
形状パターンを示す第1部材断面形状パターンPS1
と、溶接線WLを形成する他方の部材W2の断面形状パ
ターンを示す第2部材断面形状パターンPS2とを得る
手順を実行するのが溶接線位置絞込み手段である。そし
てこれにより、第1部材断面形状パターンPS1の第2
部材断面形状パターンPS2側の端点(溶接線側に位置
する端点)をP1Lとし、第2部材断面形状パターンPS
2の第1部材断面形状パターンPS1側の端点(溶接線
側に位置する端点)をP2Rとすると、検出すべき溶接線
位置は、前記両方の端点P1L,P2Rが重なり同一位置に
ある場合にはこの位置となり、そうでない場合にはこれ
らの端点P1L,P2Rの近傍に存在することから、溶接線
位置の存在範囲を絞り込むことができる(図14参
照)。
【0044】図8及び図9は図4における溶接線位置演
算検出処理の手順を示すフローチャートである。溶接線
位置演算検出処理は、前記溶接線位置絞込み処理により
得られた溶接線位置の存在範囲を解析し、該溶接線WL
の位置を検出する処理を行うものである。
【0045】ステップN23〜N27については図14
を参照しながら説明する。まず、ステップN23では、
第1部材断面形状パターンPS1の前記パターンPS2
側の端点をP1Lとし、第2部材断面形状パターンPS2
の前記パターンPS1側の端点をP2Rとする。次いでス
テップN24では、第1部材断面形状パターンPS1に
おける端点P1Lの近傍部分Dthに沿って延びる第1直線
L1(直線式:A1・Y+B1・Z=C1)を計算により求め
る。この第1直線L1の算出は所定長さの前記近傍部分
Dthにおける断面形状データを用いて最小二乗法にてな
される。同様に、次のステップN25では、第2部材断
面形状パターンPS2における端点P2Rの近傍部分Dt
h’に沿って延びる第2直線L2(直線式:A2・Y+B2
・Z=C2)を計算により求める。第2直線L2の算出は
所定長さの前記近傍部分Dth’における断面形状データ
を用いて最小二乗法にてなされる。ここでステップN2
4,N25において、部材断面形状パターンPS1,P
S2が曲線形状を線分近似してなるものの場合、近傍部
分Dth,Dth’の長さは、大きな値にすると本来の断面
形状との間に誤差が発生することになるので、該断面形
状を反映し、かつ誤差が許容できる程度に小さな値に設
定されている。また、近傍部分Dth,Dth’の長さは開
先面幅よりも小さい値に設定される。
【0046】次いでステップN26において第1直線L
1と第2直線L2との交点Qを算出し、次のステップN
27に進む。ステップN27では、第1部材断面形状パ
ターンPS1の端点P1Lと交点Qとの距離D1、及び、
第2部材断面形状パターンPS2の端点P2Rと交点Qと
の距離D2が算出される。
【0047】次にステップN28〜N35において、こ
のようにして求められた端点P1L、端点P2R及び交点Q
の3点のついての位置関係を解析し、溶接線WLの位置
を検出する。まずステップN28では、前記両距離D
1,D2のうちの小さい方が予め設定されたしきい値L
ENthより小さいか否かが判定される。ここでしきい値
LENthより小さい場合(ステップN28でYES)に
は、ステップN29に進み、端点P1L、端点P2R及び交
点Qの3点が極めて接近していることから(3点が重な
っている場合を含む)、図15に示すように、すみ肉T
継手による溶接線WLを有するワークW(図20、図2
1(a)参照)、円形パイプ材W1と円形パイプ材W2
とによる溶接線WLを有するワークW(図25参照)又
は円形パイプ材W1と平板W2とによる溶接線WLを有
するワークW(図24参照)、あるいは、図16に示す
ように、開先を有するすみ肉T継手(図23(a)参
照)よりなるワークW、であると判定する。そしてこれ
らの場合は先に算出された交点Qを溶接線位置とする。
この交点Qを溶接線位置としてロボット制御盤4に出力
する。
【0048】距離D1,D2のうちの小さい方がしきい
値LENth以上である場合(ステップN28でNO)に
はステップN30に進み、端点P1LのY座標値<交点Q
のY座標値<端点P2RのY座標値、という関係を満足し
ているか否かが判定される。ここで当該関係を満たして
いる場合(ステップN30でYES)には、ステップN
31に進み、図17に示すように仮付け溶接部の箇所
(図22(a)参照)であると判定し、先に算出された
交点Qを溶接線位置とする。この交点Qを溶接線位置と
してロボット制御盤4に出力する。
【0049】一方、前記の関係を満たしていない場合
(ステップN30でNO)にはステップN32に進み、
端点P2RのY座標値<交点QのY座標値、という関係を
満足しているか否かが判定される。ここで当該関係を満
たしている場合(ステップN32でYES)にはステッ
プN33に進み、図18に示すように、開先を有し且つ
該開先の断面形状データが得られないワークWであると
判定し(図23(c)参照)、前記端点P2Rを溶接線位
置とする。この端点P2Rを溶接線位置としてロボット制
御盤4に出力する。
【0050】次いで、前記の関係を満たしていない場合
(ステップN32でNO)にはステップN34に進み、
端点P1LのY座標値>交点QのY座標値、という関係を
満足しているか否かが判定される。ここで当該関係を満
たしている場合(ステップN34でYES)にはステッ
プN35に進み、図19に示すように、開先を有し且つ
該開先の断面形状データが得られないワークWであると
判定し、前記端点P1Lを溶接線位置とする。この端点P
1Lを溶接線位置としてロボット制御盤4に出力する。一
方、ステップN34でNOの場合には例えばレーザ式形
状計測器1に不具合が発生していると考えられるので、
本例ではエラー表示を行って処理を停止するようにして
いる。
【0051】前記のステップN23〜N35のように第
1部材断面形状パターンPS1の第2部材断面形状パタ
ーンPS2側に位置する端点P1Lと、該端点P1L近傍の
ワーク断面形状データと、第2部材断面形状パターンP
S2の第1部材断面形状パターンPS1側に位置する端
点P2Rと、該端点P2R近傍のワーク断面形状データとに
基づいて、溶接線WL位置を演算し検出する手順を実行
するのが溶接線位置演算検出手段である。
【0052】このように以上説明した一実施形態による
溶接線位置検出装置によると、対象ワークWとしてすみ
肉溶接を行うワークに適用するに際し、レーザ式形状計
測器1の視野内にワークの溶接線WLの形成に関与しな
い無関係な第3の部材W3が入るような場合(図21参
照)でも該第3の部材W3に邪魔されて誤ることなく溶
接線WLの位置を検出でき、また、仮付け溶接部がある
箇所の場合(図22参照)でも該仮付け溶接部における
溶接線位置を検出でき、また、開先が設けられている場
合(図23参照)や該開先の断面形状データが得られな
いような場合(図23(c)参照)でも溶接線位置を検
出でき、さらにワークが中空あるいは中実の円柱状部材
で構成され、ワーク断面形状が直線でなく上に凸の円弧
を示すものになる場合(図24,25参照)でも溶接線
位置を検出することができる。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による溶接線
位置検出装置によると、溶接線を横切って延びるワーク
表面の断面形状データを得る光学式のワーク断面形状計
測手段を有し、前記ワーク断面形状データに基づいて溶
接線位置を検出するに際し、前記光学式の計測手段の視
野内にワークの溶接線の形成に関与しない無関係な第3
の部材が入るような場合でも該第3の部材に邪魔されて
誤ることなく溶接線位置を検出でき、また、仮付け溶接
部がある箇所の場合でも該仮付け溶接部における溶接線
位置を検出でき、また、開先が設けられている場合や該
開先の断面形状データが得られないような場合でも溶接
線位置を検出でき、さらにワークが中空あるいは中実の
円柱状部材で構成され、ワーク断面形状が直線でなく上
に凸の円弧を示すものになる場合でも溶接線位置を検出
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による溶接線位置検出装置
の全体構成を示す図である。
【図2】図1におけるレーザ式形状計測器により得ら
れ、2次元座標(Y,Z)を持つ点位置のデータよりな
るワーク断面形状データを模式的に示す図である。
【図3】図1に示す溶接線位置検出装置が備えられたア
ーク溶接ロボットを説明するための図である。
【図4】図1におけるコンピュータによる溶接線位置検
出手順を説明するための図である。
【図5】図4における線分近似処理の手順を示すフロー
チャートである。
【図6】図4における線分グルーピング処理の手順を示
すフローチャートである。
【図7】図4における溶接線位置絞込み処理の手順を示
すフローチャートである。
【図8】図4における溶接線位置演算検出処理の手順を
示すフローチャートである。
【図9】図4における溶接線位置演算検出処理の手順を
示すフローチャートである。
【図10】線分近似処理を説明するための図である。
【図11】複数個の線分S1,S2,…により近似されたワー
ク断面形状を示す図である。
【図12】線分グルーピング処理を説明するための図で
ある。
【図13】線分Siと線分Si+1との角度差Δθの説明図で
ある。
【図14】溶接線位置演算検出処理を説明するための図
である。
【図15】溶接線位置演算検出処理を説明するための図
である(すみ肉T継手による溶接線を有するワーク、円
形パイプ材と円形パイプ材とによる溶接線を有するワー
ク又は円形パイプ材と平板とによる溶接線を有するワー
クの場合)。
【図16】溶接線位置演算検出処理を説明するための図
である(開先を有するすみ肉T継手よりなるワークの場
合)。
【図17】溶接線位置演算検出処理を説明するための図
である(仮付け溶接部での場合)。
【図18】溶接線位置演算検出処理を説明するための図
である(開先を有し且つ該開先の断面形状データが得ら
れないワークの場合)。
【図19】溶接線位置演算検出処理を説明するための図
である(開先を有し且つ該開先の断面形状データが得ら
れないワークの場合)。
【図20】すみ肉T継手の場合においてレーザ式形状計
測器によるワーク断面形状を説明するための図である。
【図21】溶接線の形成に関与しない第3部材を有する
すみ肉T継手の場合においてレーザ式形状計測器による
ワーク断面形状を説明するための図である。
【図22】仮付け溶接部での溶接線位置を検出しようと
する場合においてレーザ式形状計測器によるワーク断面
形状を説明するための図である。
【図23】立板に開先面が設けられている場合において
レーザ式形状計測器によるワーク断面形状を説明するた
めの図である。
【図24】ワークが円形パイプ材と平板とにより構成さ
れている場合においてレーザ式形状計測器によるワーク
断面形状を説明するための図である。
【図25】ワークが円形パイプ材と円形パイプ材とによ
り構成されている場合においてレーザ式形状計測器によ
るワーク断面形状を説明するための図である。
【符号の説明】
1…レーザ式形状計測器 11…レーザ投光器 12…
ミラー 13…スキャナ 14…受光レンズ 15…2
次元受光アレイ 2…コンピュータ 3…アーク溶接ロ
ボット 4…ロボット制御盤 W…ワーク W1…第1
部材 W2…第2部材 W3…第3部材 WL…溶接線
WG…開先面 PS1…第1部材断面形状パターン
PS2…第2部材断面形状パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 15/62 400 (72)発明者 西川 晃平 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 Fターム(参考) 2F065 AA52 CC15 FF09 GG04 GG12 HH05 HH18 JJ03 JJ26 LL13 LL62 MM15 QQ08 QQ17 QQ18 QQ21 QQ29 QQ32 3F059 AA05 DA02 DB05 DB09 FB12 5B057 AA01 AA04 BA21 CF05 DA07 DB03 DC07 DC09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 光を照射して照射方向と異なる
    方向においてその反射光を検出することにより、溶接線
    を横切って延びるワーク表面の断面形状を示す2次元の
    断面形状データを得るワーク断面形状計測手段と、 (b) 前記ワーク断面形状計測手段により得られた2
    次元のワーク断面形状データに基づいて、複数個の線分
    によりワーク断面形状を近似する線分近似手段と、 (c) 前記線分近似手段による前記複数個の線分を所
    定の規則に従ってグループ化する線分グルーピング手段
    と、 (d) 前記線分グルーピング手段によりグループ化さ
    れた線分グループから長さの長い順に2つの線分グルー
    プを抽出することにより、前記ワークの前記溶接線を形
    成する一方の部材の断面形状パターンを示す第1部材断
    面形状パターンと、前記溶接線を形成する他方の部材の
    断面形状パターンを示す第2部材断面形状パターンとを
    得る溶接線位置絞込み手段と、 (e) 前記第1部材断面形状パターンの前記第2部材
    断面形状パターン側に位置する端点と、該端点近傍のワ
    ーク断面形状データと、前記第2部材断面形状パターン
    の前記第1部材断面形状パターン側に位置する端点と、
    該端点近傍のワーク断面形状データとに基づいて、前記
    溶接線の位置を演算し検出する溶接線位置演算検出手段
    と、を備えていることを特徴とする溶接線位置検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記溶接線演算検出手段は、前記第1部
    材断面形状パターンにおける前記端点の近傍部分に沿っ
    て延びる第1直線を演算するとともに、前記第2部材断
    面形状パターンにおける前記端点の近傍部分に沿って延
    びる第2直線を演算し、次いで前記両直線の交点を演算
    してから、前記2つの端点及び前記交点のこれら3点の
    位置関係を判定し、前記溶接線の位置を検出するもので
    ある請求項1記載の溶接線位置検出装置。
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