JP2001060665A - 入力保護回路 - Google Patents

入力保護回路

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JP2001060665A
JP2001060665A JP11235641A JP23564199A JP2001060665A JP 2001060665 A JP2001060665 A JP 2001060665A JP 11235641 A JP11235641 A JP 11235641A JP 23564199 A JP23564199 A JP 23564199A JP 2001060665 A JP2001060665 A JP 2001060665A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サージ電圧印加時のサージ電荷の集中を緩和し
た入力保護回路を提供することを目的とする。 【解決手段】N型半導体基板12上に形成されたP型エ
ピタキシャル層4と、前記P型エピタキシャル層4に形
成されたN型エピタキシャル領域1及びN型エピタキシ
ャル領域5と、前記N型エピタキシャル領域5に形成さ
れたN拡散領域9及びP型拡散層6と、前記P型拡散
層6に形成されたP拡散領域7及びP拡散領域8
と、N型エピタキシャル領域1に形成され、PADを介
して入力端子と接続しているP拡散領域3及びN
散領域2を具備することを特徴とする入力保護回路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置中の入力
保護回路に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置は高電圧の印加による破壊を
防止するために、パッドに入力保護回路を設けている。
図14に従来の入力保護回路の平面図を示している。入
力保護回路のAA´断面は図13に示している。従来の
入力保護回路は図13に示すようにN型半導体基板89
上にP型拡散層81を有し、P型拡散層81に第一のN
型エピタキシャル領域82と第二のN型エピタキシャル
領域87を有している。第一のN型エピタキシャル領域
82と第二のN型エピタキシャル領域87は分離領域9
0により分離されている。第一のN型エピタキシャル領
域82にはP型拡散層83を有している。P型拡散層8
3にはPADを介して入力端子に接続したP拡散領域
84と、アルミニウム配線を介して内部回路に接続した
拡散領域85を形成している。そして、第一のN型
エピタキシャル領域82上の一部にはPADを介して入
力端子に接続したN拡散領域86を形成している。第
一のエピタキシャル領域82下部にはN埋込領域88
を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】N型半導体基板89の
裏面から正サージ電圧が印加されると、P型拡散層81
が高電位となるため、N型半導体基板89、P型拡散層
81、第一のN型エピタキシャル領域82で構成される
寄生NPNトランジスタが動作し、その結果、N拡散
領域86へ大電流が流れ込み、半導体装置の破壊が生じ
てしまう。また、N型半導体基板89の裏面から負サー
ジ電圧が印加されると、N型半導体基板89とP型拡散
層81間が逆バイアスされ、P型拡散層81が高電位と
なる。そして第一のN型エピタキシャル領域82、P型
拡散層81、N型半導体基板89で構成される寄生NP
Nトランジスタが動作する。更にこの寄生NPNトラン
ジスタが動作することにより、第一のN型エピタキシャ
ル領域82が高電位となり、P型拡散層83、第一のN
型エピタキシャル領域82、P型拡散層81で構成され
る寄生PNPトランジスタが動作する。したがって、P
型拡散層83、第一のN型エピタキシャル領域82、P
型拡散層81、N型半導体基板89で構成されるPNP
Nサイリスタが動作し、N型半導体基板89の裏面へ大
電流が流れ込み、半導体装置の破壊が生じてしまう。
【0004】そこで本発明はサージ電圧印加時のサージ
電荷の集中を緩和した入力保護回路を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の入力保護回路
は、N型半導体基板と、前記N型半導体基板上に形成さ
れたP型エピタキシャル層と、前記P型エピタキシャル
層上に形成された第一のN型エピタキシャル領域と、前
記第一のN型エピタキシャル領域に形成されたP型拡散
層と、前記第一のN型エピタキシャル領域に形成され、
PADを介して入力端子と接続している第一のN型拡散
領域と、前記P型拡散層に形成され、PADを介して入
力端子と接続している第一のP型拡散領域と、前記P型
拡散層に形成され、内部回路と接続している第二のP型
拡散領域と、前記P型エピタキシャル層に形成された第
二のN型エピタキシャル領域と、前記第二のN型エピタ
キシャル領域に形成され、PADを介して入力端子と接
続している第三のP型拡散領域と、前記第二のN型エピ
タキシャル領域に形成され、PADを介して入力端子と
接続している第二のN型拡散領域とを有することを特徴
とする。又は、前記第二のN型拡散領域あるいは前記第
三のP型拡散領域あるいはその両拡散領域は、枠状に形
成されていることを特徴とする。又は、前記第二のN型
拡散領域は枠状に形成された前記第三のP型拡散領域の
内側に形成されていることを特徴とする。
【0006】又は、前記第二のN型拡散領域あるいは前
記第三のP型拡散領域あるいはその両拡散領域は、コー
ナー部分が面取りされていることを特徴とする。あるい
は本発明の入力保護回路は、N型半導体基板と、前記N
型半導体基板上に形成されたP型エピタキシャル層と、
前記P型エピタキシャル層に形成されたN型エピタキシ
ャル領域と、前記N型エピタキシャル領域に形成された
P型拡散層と、前記P型拡散層に形成され、PADを介
して入力端子と接続している第一のP型拡散領域と、前
記P型拡散層に形成され、内部回路と接続している第二
のP型拡散領域と、前記N型エピタキシャル領域に形成
され、PADを介して入力端子と接続しているN型拡散
領域と、前記N型エピタキシャル領域に形成され、PA
Dを介して入力端子と接続している第三のP型拡散領域
とを具備し、前記第三のP型拡散領域は前記第一のP型
拡散領域に接して形成されていることを特徴とする。又
は、前記N型拡散領域あるいは前記第三のP型拡散領域
あるいはその両拡散領域は、枠状に形成されていること
を特徴とする。又は、前記N型拡散領域は枠状に形成さ
れた前記第三のP型拡散領域の内側に形成されているこ
とを特徴とする。
【0007】又は、前記N型拡散領域あるいは前記第三
のP型拡散領域あるいはその両拡散領域は、コーナー部
分が面取りされていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明における入力保護回路の実
施の形態を以下の実施例により説明する。第一の実施例
における半導体装置の入力保護回路の平面図を図2に、
図2中のAA´断面を図1に示す。第一の実施例におけ
る入力保護回路はPAD下の第二のN型拡散層1にN
拡散領域2及びP拡散領域3を有している点で従来の
半導体装置と異なる。入力保護回路の構造について図1
を用いて詳しく説明する。N型半導体基板12上にP型
拡散層4を有し、P型拡散層4の上部に第一のN型エピ
タキシャル領域5と第二のN型エピタキシャル領域1を
有している。第一のN型エピタキシャル領域5と第二の
N型エピタキシャル領域1は分離領域13により分離さ
れている。第一のN型エピタキシャル領域5内にP型拡
散層6を有している。P型拡散層6内にはP拡散領域
7及びP拡散領域8を形成しており、第一のN型エピ
タキシャル領域5上の一部にはN拡散領域9を形成し
ている。P拡散領域8はアルミニウム配線を介して内
部回路へ接続しており、P拡散領域7とN拡散領域
9はPADを介して入力端子と接続している。第一のN
型エピタキシャル領域5及び第二のN型エピタキシャル
領域1下部にはN埋込領域10及びN埋込領域11
を形成している。第二のN型エピタキシャル領域1上に
は図2に示すようにP拡散領域3を枠状に形成してお
り、内側にはN拡散領域2を枠状に形成している。
【0009】本実施例の半導体装置の入力保護回路にお
いて、第二のN型エピタキシャル領域1上にN拡散領
域2及びP拡散領域3を形成することにより、サージ
電圧印加時のサージ電荷の受け面積を拡大してサージ耐
量を増加し、半導体装置の破壊を防止することができ
る。第一の実施例においてP拡散領域3及びN拡散
領域2は図3に示すようにコーナー部分を面取りしても
よい。面取りすることによりコーナーへの電流集中を防
ぐことが可能となる。次に第二の実施例における半導体
装置の入力保護回路の構造について説明する。入力保護
回路の平面図を図5に、図5中のAA´断面を図4に示
している。第二の実施例の入力保護回路は枠状に形成さ
れたP+拡散領域23の内側全体にN 拡散領域22を
形成している点で第一の実施例と異なる。入力保護回路
の構造について、N型半導体基板32、P型拡散層2
4、第一のN型エピタキシャル領域25、第二のN型エ
ピタキシャル領域21、分離領域33、P型拡散層2
6、P拡散領域27、P拡散領域28、N拡散領
域29、N埋込領域30、N埋込領域31、P+
散領域23の構造は第一の実施例と同様であるため説明
を省略する。図4に示すようにN拡散領域22はP
拡散領域23の内側全体に形成している。従ってサージ
電圧印加時のサージ電荷の受け面積を拡大することがで
き、サージ電荷の集中を防止することができる。そのた
め、サージ電圧印加による半導体装置の破壊を防止する
ことができる。N拡散領域22は第一の実施例のN
拡散領域に比べて大きいコンタクト面積を有するため、
より大きなサージ電荷の分散効果を有する。
【0010】第二の実施例においてP拡散領域23及
びN拡散領域22は図6の平面図に示すようにコーナ
ー部分を面取りしてもよい。面取りすることによりコー
ナーへの電流集中を防ぐことが可能となる。次に第三の
実施例における半導体装置の入力保護回路の構造につい
て説明する。入力保護回路の平面図を図8に、図8中の
AA´断面を図7に示す。第三の実施例における入力保
護回路は一つのN型エピタキシャル領域41に抵抗体の
領域であるP型拡散層42とP拡散領域43及びP
拡散領域44とPADの領域であるP拡散領域45及
びN拡散領域46を有しており、かつP拡散領域4
3は枠状のP拡散領域45に接している。第三の実施
例の入力保護回路について図7を用いて詳しく説明す
る。入力保護回路はN型半導体基板49上にP型拡散層
48を有しており、P型拡散層48にN型エピタキシャ
ル領域41を形成している。N型エピタキシャル領域4
1上部にP型拡散層42を形成しており、P型拡散層4
2にP拡散領域43及びP拡散領域44を有してい
る。P拡散領域44はAl配線により内部回路に接続
している。P拡散領域43は、N型エピタキシャル領
域41上に形成されたP拡散領域45に接しており、
且つAl配線によりPADを介して入力端子と接続して
いる。P拡散領域45は図6のように枠状の構造であ
る。P拡散領域45及びP拡散領域45の内側に形
成されたN拡散領域46はPAD(図示せず)を介し
てAl配線により入力端子と接続している。N拡散領
域46も図8に示すように枠状の構造である。N型エピ
タキシャル領域41下部にはN埋込領域47を有して
いる。
【0011】第三の実施例において、抵抗体の領域であ
るP型拡散層42及びP拡散領域43及びP拡散領
域44とPADの領域であるP拡散領域45及びN
拡散領域46をN型エピタキシャル領域41に形成する
ことにより、入力装置の微細化が可能となる。また、N
拡散領域46及びP拡散領域45を形成することに
よりサージ電荷の受け面積を拡大し、サージ電圧印加時
にサージ電荷の集中を防止し、半導体装置の破壊を防止
することができる。第三の実施例においてP拡散領域
45及びN拡散領域46は図9に示すようにコーナー
部分を面取りしてもよい。面取りすることによりコーナ
ーへの電流集中を防ぐことが可能となる。第四の実施例
における半導体装置の入力保護回路の構造について説明
する。入力保護回路の平面図を図11に、図11中のA
A´断面を図10に示している。第四の実施例における
入力保護回路はN拡散領域51をP拡散領域52の
内側全体に形成している点で第三の実施例と異なる。図
11に示した第四の実施例の入力保護回路の構造におい
て、N型半導体基板59、P型拡散層53、N型エピタ
キシャル領域54、P型拡散層55、P拡散領域5
6、P拡散領域57、P拡散領域52、N埋込領
域58は第三の実施例と同様であるため説明を省略す
る。N拡散領域51は図10に示すようにP拡散領
域52の内部全体に形成している。
【0012】第四の実施例において、抵抗体の領域であ
るP型拡散層55及びP拡散領域56及びP拡散領
域57とPADの領域であるP拡散領域52及びN
拡散領域51をN型エピタキシャル領域54に形成する
ことにより、入力装置の微細化が可能となる。また、P
拡散領域52及びN拡散領域51を形成することに
よりサージ電荷の受け面積を拡大し、サージ電圧印加時
にサージ電荷の集中を防止し、半導体装置の破壊を防止
することができる。第四の実施例においてP拡散領域
52及びN拡散領域51は図12に示すようにコーナ
ー部分を面取りしてもよい。面取りすることによりコー
ナーへの電流集中を防ぐことが可能となる。
【0013】
【発明の効果】本実施例における入力保護回路におい
て、PAD下のN型エピタキシャル領域に拡散領域を形
成することによりサージ電荷の受け面積が大きくなりサ
ージ耐量が増すため、サージ電圧印加時の半導体装置の
破壊を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例における入力保護回路の
構造を示す断面図、
【図2】本発明の第一の実施例における入力保護回路を
示す平面図、
【図3】本発明の第一の実施例において、面取りされた
拡散領域を有する入力保護回路を示す平面図、
【図4】本発明の第二の実施例における入力保護回路の
構造を示す断面図、
【図5】本発明の第二の実施例における入力保護回路を
示す平面図、
【図6】本発明の第二の実施例において、面取りされた
拡散領域を有する入力保護回路を示す平面図、
【図7】本発明の第三の実施例における入力保護回路の
構造を示す断面図、
【図8】本発明の第三の実施例における入力保護回路を
示す平面図、
【図9】本発明の第三の実施例において、面取りされた
拡散領域を有する入力保護回路を示す平面図、
【図10】本発明の第四の実施例における入力保護回路
の構造を示す断面図、
【図11】本発明の第四の実施例における入力保護回路
を示す平面図、
【図12】本発明の第四の実施例において、面取りされ
た拡散領域を有する入力保護回路を示す平面図、
【図13】従来の入力保護回路の構造を示す断面図、
【図14】従来の入力保護回路を示す平面図。
【符号の説明】
1…第二のN型エピタキシャル領域 2、9…N+拡散領域 3…P+拡散領域 4…P型拡散層 5…第一のN型エピタキシャル領域 6…P型拡散層 7、8…P+拡散領域 10、11…N+埋込領域 12…N型半導体基板 13…分離領域

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N型半導体基板と、 前記N型半導体基板上に形成されたP型エピタキシャル
    層と、 前記P型エピタキシャル層上に形成された第一のN型エ
    ピタキシャル領域と、 前記第一のN型エピタキシャル領域に形成されたP型拡
    散層と、 前記第一のN型エピタキシャル領域に形成され、PAD
    を介して入力端子と接続している第一のN型拡散領域
    と、 前記P型拡散層に形成され、PADを介して入力端子と
    接続している第一のP型拡散領域と、 前記P型拡散層に形成され、内部回路と接続している第
    二のP型拡散領域と、 前記P型エピタキシャル層に形成された第二のN型エピ
    タキシャル領域と、 前記第二のN型エピタキシャル領域に形成され、PAD
    を介して入力端子と接続している第三のP型拡散領域
    と、 前記第二のN型エピタキシャル領域に形成され、PAD
    を介して入力端子と接続している第二のN型拡散領域
    と、 を有することを特徴とする入力保護回路。
  2. 【請求項2】前記第二のN型拡散領域あるいは前記第三
    のP型拡散領域あるいはその両拡散領域は、枠状に形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の入力保護
    回路。
  3. 【請求項3】前記第二のN型拡散領域は枠状に形成され
    た前記第三のP型拡散領域の内側に形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の入力保護回路。
  4. 【請求項4】前記第二のN型拡散領域あるいは前記第三
    のP型拡散領域あるいはその両拡散領域は、コーナー部
    分が面取りされていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項3のいずれかに記載の入力保護回路。
  5. 【請求項5】N型半導体基板と、 前記N型半導体基板上に形成されたP型エピタキシャル
    層と、 前記P型エピタキシャル層に形成されたN型エピタキシ
    ャル領域と、 前記N型エピタキシャル領域に形成されたP型拡散層
    と、 前記P型拡散層に形成され、PADを介して入力端子と
    接続している第一のP型拡散領域と、 前記P型拡散層に形成され、内部回路と接続している第
    二のP型拡散領域と、 前記N型エピタキシャル領域に形成され、PADを介し
    て入力端子と接続しているN型拡散領域と、 前記N型エピタキシャル領域に形成され、PADを介し
    て入力端子と接続している第三のP型拡散領域と、 を具備し、 前記第三のP型拡散領域は前記第一のP型拡散領域に接
    して形成されていることを特徴とする入力保護回路。
  6. 【請求項6】前記N型拡散領域あるいは前記第三のP型
    拡散領域あるいはその両拡散領域は、枠状に形成されて
    いることを特徴とする請求項5に記載の入力保護回路。
  7. 【請求項7】前記N型拡散領域は枠状に形成された前記
    第三のP型拡散領域の内側に形成されていることを特徴
    とする請求項5に記載の入力保護回路。
  8. 【請求項8】前記N型拡散領域あるいは前記第三のP型
    拡散領域あるいはその両拡散領域は、コーナー部分が面
    取りされていることを特徴とする請求項5乃至請求項7
    のいずれかに記載の入力保護回路。
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