JP2001059788A - 半導体圧力センサ - Google Patents
半導体圧力センサInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い破壊圧力を有し、信頼性の高い半導体圧
力センサを提供すること。 【解決手段】 変形量を検出するピエゾ抵抗24を形成
したダイヤフラム3を有する半導体基板1に、貫通孔2
5を有する支持基板2を、前記貫通孔25がダイヤフラ
ム3内部に連通するように接合し、圧力を導入する圧力
導入路7を有するステム9を、前記圧力導入路7と貫通
孔25が連通するように支持基板2に接合してなる半導
体圧力センサにおいて、半導体基板1の上面縁部を支持
する固定部材10を設け、前記固定部材10をステム9
に固着して、ステム9と固定部材10の間の半導体基板
1及び支持基板2を挟持するようにしている。
力センサを提供すること。 【解決手段】 変形量を検出するピエゾ抵抗24を形成
したダイヤフラム3を有する半導体基板1に、貫通孔2
5を有する支持基板2を、前記貫通孔25がダイヤフラ
ム3内部に連通するように接合し、圧力を導入する圧力
導入路7を有するステム9を、前記圧力導入路7と貫通
孔25が連通するように支持基板2に接合してなる半導
体圧力センサにおいて、半導体基板1の上面縁部を支持
する固定部材10を設け、前記固定部材10をステム9
に固着して、ステム9と固定部材10の間の半導体基板
1及び支持基板2を挟持するようにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピエゾ抵抗を付設
したダイヤフラムを有する半導体基板を備え、圧力を検
出する半導体圧力センサに関するものである。
したダイヤフラムを有する半導体基板を備え、圧力を検
出する半導体圧力センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の半導体圧力センサにおいては、
図5に示すように、変形量を検出するピエゾ抵抗24を
形成したダイヤフラム3を有する半導体基板1に、貫通
孔25を有する支持基板2を、前記貫通孔25がダイヤ
フラム3内部に連通するように接合し、圧力を導入する
圧力導入路7を有するステム9を、前記圧力導入路7と
貫通孔25が連通するように支持基板2に接合したもの
で、圧力導入路7からの圧力によりダイヤフラム3に発
生する応力を、ピエゾ抵抗24のピエゾ抵抗24効果に
よる抵抗値の変化として検出し、圧力を検出するもので
ある。上記半導体圧力センサは、量産性に優れているこ
と、小型化及び微細加工が容易で検出感度が高いという
利点があり、また、特性の再現性が良く信頼性も高いと
いう利点を有している。
図5に示すように、変形量を検出するピエゾ抵抗24を
形成したダイヤフラム3を有する半導体基板1に、貫通
孔25を有する支持基板2を、前記貫通孔25がダイヤ
フラム3内部に連通するように接合し、圧力を導入する
圧力導入路7を有するステム9を、前記圧力導入路7と
貫通孔25が連通するように支持基板2に接合したもの
で、圧力導入路7からの圧力によりダイヤフラム3に発
生する応力を、ピエゾ抵抗24のピエゾ抵抗24効果に
よる抵抗値の変化として検出し、圧力を検出するもので
ある。上記半導体圧力センサは、量産性に優れているこ
と、小型化及び微細加工が容易で検出感度が高いという
利点があり、また、特性の再現性が良く信頼性も高いと
いう利点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、圧力導入路7からの圧力が上昇し
たとき、半導体基板1と支持基板2との接合部分が破壊
するが、使用される圧力が高い場合(例えば、車載用な
ど)には、前記接合部分の破壊圧力は、要求される破壊
圧力をわずかに上回る程度で信頼性が低いという問題が
あった。
来の技術においては、圧力導入路7からの圧力が上昇し
たとき、半導体基板1と支持基板2との接合部分が破壊
するが、使用される圧力が高い場合(例えば、車載用な
ど)には、前記接合部分の破壊圧力は、要求される破壊
圧力をわずかに上回る程度で信頼性が低いという問題が
あった。
【0004】例えば、2.6mm角の半導体基板1を備
えた半導体圧力センサの場合、半導体基板1と支持基板
2との接合部分の破壊圧力が140〜180kgf/c
m2であるのに対し、車載用圧力センサの定格圧力は6
0kgf/cm2で、要求される破壊圧力は、定格圧力
の2〜3倍とすることが一般的で、120〜180kg
f/cm2である。
えた半導体圧力センサの場合、半導体基板1と支持基板
2との接合部分の破壊圧力が140〜180kgf/c
m2であるのに対し、車載用圧力センサの定格圧力は6
0kgf/cm2で、要求される破壊圧力は、定格圧力
の2〜3倍とすることが一般的で、120〜180kg
f/cm2である。
【0005】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、高い破壊圧力を有し、信
頼性の高い半導体圧力センサを提供することにある。
で、その目的とするところは、高い破壊圧力を有し、信
頼性の高い半導体圧力センサを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の半導体圧力センサは、変形量を検出
するピエゾ抵抗を形成したダイヤフラムを有する半導体
基板に、貫通孔を有する支持基板を、前記貫通孔がダイ
ヤフラム内部に連通するように接合し、圧力を導入する
圧力導入路を有するステムを、前記圧力導入路と貫通孔
が連通するように支持基板に接合してなる半導体圧力セ
ンサにおいて、半導体基板の上面縁部を支持する固定部
材を設け、前記固定部材をステムに固着して、ステムと
固定部材の間の半導体基板及び支持基板を挟持するよう
になしたことを特徴とする。
に、請求項1記載の半導体圧力センサは、変形量を検出
するピエゾ抵抗を形成したダイヤフラムを有する半導体
基板に、貫通孔を有する支持基板を、前記貫通孔がダイ
ヤフラム内部に連通するように接合し、圧力を導入する
圧力導入路を有するステムを、前記圧力導入路と貫通孔
が連通するように支持基板に接合してなる半導体圧力セ
ンサにおいて、半導体基板の上面縁部を支持する固定部
材を設け、前記固定部材をステムに固着して、ステムと
固定部材の間の半導体基板及び支持基板を挟持するよう
になしたことを特徴とする。
【0007】したがって、固定部材により半導体基板及
び支持基板がステム方向に押し付けられるため、圧力導
入路からの圧力により半導体基板と支持基板との接合部
分が引き剥がされるのを防止し、圧力導入路からの圧力
による破壊圧力を向上させることができる。
び支持基板がステム方向に押し付けられるため、圧力導
入路からの圧力により半導体基板と支持基板との接合部
分が引き剥がされるのを防止し、圧力導入路からの圧力
による破壊圧力を向上させることができる。
【0008】また、請求項2記載の半導体圧力センサ
は、請求項1記載の固定部材が、半導体基板の材質に近
い熱膨張係数を有する材質であることを特徴とする。
は、請求項1記載の固定部材が、半導体基板の材質に近
い熱膨張係数を有する材質であることを特徴とする。
【0009】したがって、半導体基板及び固定部材まわ
りの温度による熱歪みが略同等となるため、半導体基板
及び固定部材の熱歪みの違いより、半導体基板と固定部
材の間に発生する力が半導体基板、つまり、ダイヤフラ
ムにかかり、圧力導入路からの圧力測定の精度を低下さ
せることを防止することができる。
りの温度による熱歪みが略同等となるため、半導体基板
及び固定部材の熱歪みの違いより、半導体基板と固定部
材の間に発生する力が半導体基板、つまり、ダイヤフラ
ムにかかり、圧力導入路からの圧力測定の精度を低下さ
せることを防止することができる。
【0010】また、請求項3記載の半導体圧力センサ
は、請求項2記載の半導体基板の材質がシリコンで、前
記固定部材の材質が4.2アロイであることを特徴とす
る。
は、請求項2記載の半導体基板の材質がシリコンで、前
記固定部材の材質が4.2アロイであることを特徴とす
る。
【0011】したがって、半導体基板及び固定部材まわ
りの温度による熱歪みが略同等となるため、半導体基板
及び固定部材の熱歪みの違いより、半導体基板と固定部
材の間に発生する力が半導体基板、つまり、ダイヤフラ
ムにかかり、圧力導入路からの圧力測定の精度を低下さ
せることを防止することができる。
りの温度による熱歪みが略同等となるため、半導体基板
及び固定部材の熱歪みの違いより、半導体基板と固定部
材の間に発生する力が半導体基板、つまり、ダイヤフラ
ムにかかり、圧力導入路からの圧力測定の精度を低下さ
せることを防止することができる。
【0012】また、請求項4記載の半導体圧力センサ
は、請求項2記載の半導体基板の材質がシリコンで、前
記固定部材の材質がコパールであることを特徴とする。
は、請求項2記載の半導体基板の材質がシリコンで、前
記固定部材の材質がコパールであることを特徴とする。
【0013】したがって、半導体基板及び固定部材まわ
りの温度による熱歪みが略同等となるため、半導体基板
及び固定部材の熱歪みの違いより、半導体基板と固定部
材の間に発生する力が半導体基板、つまり、ダイヤフラ
ムにかかり、圧力導入路からの圧力測定の精度を低下さ
せることを防止することができる。
りの温度による熱歪みが略同等となるため、半導体基板
及び固定部材の熱歪みの違いより、半導体基板と固定部
材の間に発生する力が半導体基板、つまり、ダイヤフラ
ムにかかり、圧力導入路からの圧力測定の精度を低下さ
せることを防止することができる。
【0014】また、請求項5記載の半導体圧力センサ
は、請求項2記載の半導体基板の材質がシリコンで、前
記固定部材の材質がガラスであることを特徴とする。
は、請求項2記載の半導体基板の材質がシリコンで、前
記固定部材の材質がガラスであることを特徴とする。
【0015】したがって、半導体基板及び固定部材まわ
りの温度による熱歪みが略同等となるため、半導体基板
及び固定部材の熱歪みの違いより、半導体基板と固定部
材の間に発生する力が半導体基板、つまり、ダイヤフラ
ムにかかり、圧力導入路からの圧力測定の精度を低下さ
せることを防止することができる。
りの温度による熱歪みが略同等となるため、半導体基板
及び固定部材の熱歪みの違いより、半導体基板と固定部
材の間に発生する力が半導体基板、つまり、ダイヤフラ
ムにかかり、圧力導入路からの圧力測定の精度を低下さ
せることを防止することができる。
【0016】また、請求項6記載の半導体圧力センサ
は、請求項1又は請求項2記載の固定部材の上面が、先
端に向かって半導体基板の上面に近接する傾斜面を有す
るものであることを特徴とする。
は、請求項1又は請求項2記載の固定部材の上面が、先
端に向かって半導体基板の上面に近接する傾斜面を有す
るものであることを特徴とする。
【0017】したがって、半導体基板上面にピエゾ抵抗
の出力を取り出すための電極部を設け、前記電極部にワ
イヤの一端を接続し、前記ワイヤを固定部材の上面近傍
を通過するように電極部から引き出す場合には、ワイヤ
が固定部材に接触することが少なくなるため、製造時及
び使用時に、ワイヤが固定部材に接触して損傷すること
を防止することができる。
の出力を取り出すための電極部を設け、前記電極部にワ
イヤの一端を接続し、前記ワイヤを固定部材の上面近傍
を通過するように電極部から引き出す場合には、ワイヤ
が固定部材に接触することが少なくなるため、製造時及
び使用時に、ワイヤが固定部材に接触して損傷すること
を防止することができる。
【0018】また、請求項7記載の半導体圧力センサ
は、請求項1又は請求項2記載の固定部材が、先端を櫛
状としたものであることを特徴とする。
は、請求項1又は請求項2記載の固定部材が、先端を櫛
状としたものであることを特徴とする。
【0019】したがって、半導体基板上面にピエゾ抵抗
の出力を取り出すための電極部を設け、前記電極部にワ
イヤの一端を接続し、前記ワイヤを固定部材の上面近傍
を通過するように電極部から引き出す場合には、ワイヤ
が固定部材の櫛状の空間部分を通って引き出されて、固
定部材に接触することがないため、製造時及び使用時
に、ワイヤが固定部材に接触して損傷することを防止す
ることができる。
の出力を取り出すための電極部を設け、前記電極部にワ
イヤの一端を接続し、前記ワイヤを固定部材の上面近傍
を通過するように電極部から引き出す場合には、ワイヤ
が固定部材の櫛状の空間部分を通って引き出されて、固
定部材に接触することがないため、製造時及び使用時
に、ワイヤが固定部材に接触して損傷することを防止す
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1乃至図2は、本発明の第1の
実施の形態を示し、図3は、本発明の第2の実施の形態
を示し、図4は、本発明の第3の実施の形態を示してい
る。
実施の形態を示し、図3は、本発明の第2の実施の形態
を示し、図4は、本発明の第3の実施の形態を示してい
る。
【0021】[第1の実施の形態]図1は、第1の実施
の形態の概略構成を示す断面図である。図2は、同実施
の形態の半導体基板近傍を拡大した断面図である。
の形態の概略構成を示す断面図である。図2は、同実施
の形態の半導体基板近傍を拡大した断面図である。
【0022】この実施の形態の半導体圧力センサは、変
形量を検出するピエゾ抵抗24を形成したダイヤフラム
3を有する半導体基板1に、貫通孔25を有する支持基
板2を、前記貫通孔25がダイヤフラム3内部に連通す
るように接合し、圧力を導入する圧力導入路7を有する
ステム9を、前記圧力導入路7と貫通孔25が連通する
ように支持基板2に接合してなる半導体圧力センサにお
いて、半導体基板1の上面縁部を支持する固定部材10
を設け、前記固定部材10をステム9に固着して、ステ
ム9と固定部材10の間の半導体基板1及び支持基板2
を挟持するようにしている。また、この実施の形態の固
定部材10においては、半導体基板1の材質に近い熱膨
張係数を有する材質としている。
形量を検出するピエゾ抵抗24を形成したダイヤフラム
3を有する半導体基板1に、貫通孔25を有する支持基
板2を、前記貫通孔25がダイヤフラム3内部に連通す
るように接合し、圧力を導入する圧力導入路7を有する
ステム9を、前記圧力導入路7と貫通孔25が連通する
ように支持基板2に接合してなる半導体圧力センサにお
いて、半導体基板1の上面縁部を支持する固定部材10
を設け、前記固定部材10をステム9に固着して、ステ
ム9と固定部材10の間の半導体基板1及び支持基板2
を挟持するようにしている。また、この実施の形態の固
定部材10においては、半導体基板1の材質に近い熱膨
張係数を有する材質としている。
【0023】半導体基板1は、シリコン製の基板に対し
て異方性エッチングを行うことにより形成されたダイヤ
フラム3と、ダイヤフラム3の薄肉部に設けられたピエ
ゾ抵抗24がブリッジを構成した形となっている。ピエ
ゾ抵抗24の形成方法としては、例えば、低濃度のボロ
ンをイオン注入し、その後、熱拡散処理を行うことによ
り形成する。前記ブリッジを構成した部分からは、ワイ
ヤ4が引き出されており、センサーパッケージ5の金属
端子6に電気的に接続されている。
て異方性エッチングを行うことにより形成されたダイヤ
フラム3と、ダイヤフラム3の薄肉部に設けられたピエ
ゾ抵抗24がブリッジを構成した形となっている。ピエ
ゾ抵抗24の形成方法としては、例えば、低濃度のボロ
ンをイオン注入し、その後、熱拡散処理を行うことによ
り形成する。前記ブリッジを構成した部分からは、ワイ
ヤ4が引き出されており、センサーパッケージ5の金属
端子6に電気的に接続されている。
【0024】支持基板2は、一方の表面に金属薄膜を、
他方の表面にろう材8と容易に共晶結合する材料からな
る金属薄膜層を形成している。
他方の表面にろう材8と容易に共晶結合する材料からな
る金属薄膜層を形成している。
【0025】ステム9は、表面にろう材8と容易に共晶
結合する材料からなるメッキ層を形成している。
結合する材料からなるメッキ層を形成している。
【0026】半導体基板1、支持基板2、ステム9は、
支持基板2の金属薄膜を形成した表面を半導体基板1に
陽極接合等により接合し、他方の金属薄膜層を形成した
表面ををステム9のメッキ層を形成した表面をろう材8
により接合する。ろう材8としては、半田などが挙げら
れる。
支持基板2の金属薄膜を形成した表面を半導体基板1に
陽極接合等により接合し、他方の金属薄膜層を形成した
表面ををステム9のメッキ層を形成した表面をろう材8
により接合する。ろう材8としては、半田などが挙げら
れる。
【0027】圧力測定については、圧力導入路7からの
圧力によるダイヤフラム3の変形を、ピエゾ抵抗24が
ブリッジを構成した部分で検出する。詳細には、外部か
ら所定の電力をブリッジを構成する部分に供給し、圧力
変化をブリッジの両端の電圧変化として取り出すもので
ある。
圧力によるダイヤフラム3の変形を、ピエゾ抵抗24が
ブリッジを構成した部分で検出する。詳細には、外部か
ら所定の電力をブリッジを構成する部分に供給し、圧力
変化をブリッジの両端の電圧変化として取り出すもので
ある。
【0028】本実施の形態によれば、固定部材10によ
り半導体基板1及び支持基板2がステム9方向に押し付
けられるため、圧力導入路7からの圧力により半導体基
板1と支持基板2との接合部分が引き剥がされるのを防
止し、圧力導入路7からの圧力による破壊圧力を向上さ
せることができる。また、半導体基板1及び固定部材1
0まわりの温度による熱歪みが略同等となるため、半導
体基板1及び固定部材10の熱歪みの違いより、半導体
基板1と固定部材10の間に発生する力が半導体基板
1、つまり、ダイヤフラム3にかかり、圧力導入路7か
らの圧力測定の精度を低下させることを防止することが
できる。
り半導体基板1及び支持基板2がステム9方向に押し付
けられるため、圧力導入路7からの圧力により半導体基
板1と支持基板2との接合部分が引き剥がされるのを防
止し、圧力導入路7からの圧力による破壊圧力を向上さ
せることができる。また、半導体基板1及び固定部材1
0まわりの温度による熱歪みが略同等となるため、半導
体基板1及び固定部材10の熱歪みの違いより、半導体
基板1と固定部材10の間に発生する力が半導体基板
1、つまり、ダイヤフラム3にかかり、圧力導入路7か
らの圧力測定の精度を低下させることを防止することが
できる。
【0029】半導体基板1の材質をシリコン(熱膨張係
数 2.9×10-6/℃)とした場合には、前記固定部
材10の材質を4.2アロイ(熱膨張係数 4.5×1
0-6/℃)、コパール(熱膨張係数 4.6×10-6/
℃)とすれば、半導体基板1及び固定部材10まわりの
温度による熱歪みが略同等となり、同様の効果を奏す
る。固定部材10の材質がガラスである場合について
も、ガラスとシリコンは近い熱膨張係数を有するため同
様の効果が得られる。ガラスとしては、アルミ珪酸塩系
ガラス(熱膨張係数 2.9×10-6/℃)が挙げられ
る。
数 2.9×10-6/℃)とした場合には、前記固定部
材10の材質を4.2アロイ(熱膨張係数 4.5×1
0-6/℃)、コパール(熱膨張係数 4.6×10-6/
℃)とすれば、半導体基板1及び固定部材10まわりの
温度による熱歪みが略同等となり、同様の効果を奏す
る。固定部材10の材質がガラスである場合について
も、ガラスとシリコンは近い熱膨張係数を有するため同
様の効果が得られる。ガラスとしては、アルミ珪酸塩系
ガラス(熱膨張係数 2.9×10-6/℃)が挙げられ
る。
【0030】[第2の実施の形態]図3は、第2の実施
の形態の概略構成を示す図で、(a)は断面図、(b)
は半導体基板1を上面から見たときの平面図を示す。
の形態の概略構成を示す図で、(a)は断面図、(b)
は半導体基板1を上面から見たときの平面図を示す。
【0031】この実施の形態は、固定部材10の構成の
みが第1の実施の形態と異なるもので、他の構成部材は
第1の実施の形態のものと同一である。
みが第1の実施の形態と異なるもので、他の構成部材は
第1の実施の形態のものと同一である。
【0032】このものの固定部材10は、上面が先端に
向かって半導体基板1の上面に近接する傾斜面を有する
ものとしている。
向かって半導体基板1の上面に近接する傾斜面を有する
ものとしている。
【0033】したがって、半導体基板1上面にピエゾ抵
抗24の出力を取り出すための電極部を設け、前記電極
部にワイヤ4の一端を接続し、前記ワイヤ4を固定部材
10の上面近傍を通過するように電極部から引き出す場
合には、ワイヤ4が固定部材10に接触することが少な
くなるため、製造時及び使用時に、ワイヤ4が固定部材
10に接触して損傷することを防止することができる。
抗24の出力を取り出すための電極部を設け、前記電極
部にワイヤ4の一端を接続し、前記ワイヤ4を固定部材
10の上面近傍を通過するように電極部から引き出す場
合には、ワイヤ4が固定部材10に接触することが少な
くなるため、製造時及び使用時に、ワイヤ4が固定部材
10に接触して損傷することを防止することができる。
【0034】[第3の実施の形態]図4は、第3の実施
の形態の半導体基板1を上面から見たときの平面図を示
す。
の形態の半導体基板1を上面から見たときの平面図を示
す。
【0035】この実施の形態は、固定部材10の構成の
みが第1の実施の形態と異なるもので、他の構成部材は
第1の実施の形態のものと同一である。
みが第1の実施の形態と異なるもので、他の構成部材は
第1の実施の形態のものと同一である。
【0036】このものの固定部材10は、先端を櫛状と
している。
している。
【0037】したがって、半導体基板1上面にピエゾ抵
抗24の出力を取り出すための電極部を設け、前記電極
部にワイヤ4の一端を接続し、前記ワイヤ4を固定部材
10の上面近傍を通過するように電極部から引き出す場
合には、ワイヤ4が固定部材10の櫛状の空間部分を通
って引き出されて、固定部材10に接触することがない
ため、製造時及び使用時に、ワイヤ4が固定部材10に
接触して損傷することを防止することができる。
抗24の出力を取り出すための電極部を設け、前記電極
部にワイヤ4の一端を接続し、前記ワイヤ4を固定部材
10の上面近傍を通過するように電極部から引き出す場
合には、ワイヤ4が固定部材10の櫛状の空間部分を通
って引き出されて、固定部材10に接触することがない
ため、製造時及び使用時に、ワイヤ4が固定部材10に
接触して損傷することを防止することができる。
【0038】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1記載の半
導体圧力センサは、固定部材により半導体基板及び支持
基板がステム方向に押し付けられ、圧力導入路からの圧
力により半導体基板と支持基板との接合部分が引き剥が
されるのを防止し、圧力導入路からの圧力による破壊圧
力を向上させるので、信頼性の高い半導体圧力センサを
提供することができる。
導体圧力センサは、固定部材により半導体基板及び支持
基板がステム方向に押し付けられ、圧力導入路からの圧
力により半導体基板と支持基板との接合部分が引き剥が
されるのを防止し、圧力導入路からの圧力による破壊圧
力を向上させるので、信頼性の高い半導体圧力センサを
提供することができる。
【0039】また、請求項2乃至請求項5記載の半導体
圧力センサは、請求項1記載のものの効果に加え、半導
体基板及び固定部材まわりの温度による熱歪みが略同等
となり、半導体基板及び固定部材の熱歪みの違いより、
半導体基板と固定部材の間に発生する力が半導体基板、
つまり、ダイヤフラムにかかり、圧力導入路からの圧力
測定の精度を低下させることを防止するので、測定精度
の高い半導体圧力センサを提供することができる。
圧力センサは、請求項1記載のものの効果に加え、半導
体基板及び固定部材まわりの温度による熱歪みが略同等
となり、半導体基板及び固定部材の熱歪みの違いより、
半導体基板と固定部材の間に発生する力が半導体基板、
つまり、ダイヤフラムにかかり、圧力導入路からの圧力
測定の精度を低下させることを防止するので、測定精度
の高い半導体圧力センサを提供することができる。
【0040】また、請求項6記載の半導体圧力センサ
は、請求項1又は請求項2記載のものの効果に加え、半
導体基板上面にピエゾ抵抗の出力を取り出すための電極
部を設け、前記電極部にワイヤを接続し、前記ワイヤを
固定部材の上面近傍を通過するように電極部から引き出
す場合には、ワイヤが固定部材に接触することが少なく
し、製造時及び使用時に、ワイヤが固定部材に接触して
損傷することを防止するので、信頼性の高い半導体圧力
センサを提供することができる。
は、請求項1又は請求項2記載のものの効果に加え、半
導体基板上面にピエゾ抵抗の出力を取り出すための電極
部を設け、前記電極部にワイヤを接続し、前記ワイヤを
固定部材の上面近傍を通過するように電極部から引き出
す場合には、ワイヤが固定部材に接触することが少なく
し、製造時及び使用時に、ワイヤが固定部材に接触して
損傷することを防止するので、信頼性の高い半導体圧力
センサを提供することができる。
【0041】また、請求項7記載の半導体圧力センサ
は、請求項1又は請求項2記載のものの効果に加え、半
導体基板上面にピエゾ抵抗の出力を取り出すための電極
部を設け、前記電極部にワイヤを接続し、前記ワイヤを
固定部材の上面近傍を通過するように電極部から引き出
す場合には、ワイヤが固定部材の櫛状の空間部分を通っ
て引き出されて、固定部材に接触することがなくし、製
造時及び使用時に、ワイヤが固定部材に接触して損傷す
ることを防止するので、信頼性の高い半導体圧力センサ
を提供することができる。
は、請求項1又は請求項2記載のものの効果に加え、半
導体基板上面にピエゾ抵抗の出力を取り出すための電極
部を設け、前記電極部にワイヤを接続し、前記ワイヤを
固定部材の上面近傍を通過するように電極部から引き出
す場合には、ワイヤが固定部材の櫛状の空間部分を通っ
て引き出されて、固定部材に接触することがなくし、製
造時及び使用時に、ワイヤが固定部材に接触して損傷す
ることを防止するので、信頼性の高い半導体圧力センサ
を提供することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す断
面図である。
面図である。
【図2】同実施の形態の要部を示す拡大図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の概略構成を示す説
明図である。
明図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態の構成を示す平面図
である。
である。
【図5】本発明の従来例の概略構成を示す断面図であ
る。
る。
1 半導体基板 2 支持基板 3 ダイヤフラム 7 圧力導入路 9 ステム 10 固定部材 24 ピエゾ抵抗 25 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高倉 信之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 安池 則之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2F055 AA40 BB20 CC02 DD04 EE23 FF07 FF43 GG13
Claims (7)
- 【請求項1】 変形量を検出するピエゾ抵抗を形成した
ダイヤフラムを有する半導体基板に、貫通孔を有する支
持基板を、前記貫通孔がダイヤフラム内部に連通するよ
うに接合し、圧力を導入する圧力導入路を有するステム
を、前記圧力導入路と貫通孔が連通するように支持基板
に接合してなる半導体圧力センサにおいて、半導体基板
の上面縁部を支持する固定部材を設け、前記固定部材を
ステムに固着して、ステムと固定部材の間の半導体基板
及び支持基板を挟持するようになしたことを特徴とする
半導体圧力センサ。 - 【請求項2】 前記固定部材が、半導体基板の材質に近
い熱膨張係数を有する材質であることを特徴とする請求
項1記載の半導体圧力センサ。 - 【請求項3】 前記半導体基板の材質がシリコンで、前
記固定部材の材質が4.2アロイであることを特徴とす
る請求項2記載の半導体圧力センサ。 - 【請求項4】 前記半導体基板の材質がシリコンで、前
記固定部材の材質がコパールであることを特徴とする請
求項2記載の半導体圧力センサ。 - 【請求項5】 前記半導体基板の材質がシリコンで、前
記固定部材の材質がガラスであることを特徴とする請求
項2記載の半導体圧力センサ。 - 【請求項6】 前記固定部材の上面が、先端に向かって
半導体基板の上面に近接する傾斜面を有するものである
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の半導体圧
力センサ。 - 【請求項7】 前記固定部材が、先端を櫛状としたもの
であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の半
導体圧力センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11237025A JP2001059788A (ja) | 1999-08-24 | 1999-08-24 | 半導体圧力センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11237025A JP2001059788A (ja) | 1999-08-24 | 1999-08-24 | 半導体圧力センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001059788A true JP2001059788A (ja) | 2001-03-06 |
Family
ID=17009286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11237025A Pending JP2001059788A (ja) | 1999-08-24 | 1999-08-24 | 半導体圧力センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001059788A (ja) |
-
1999
- 1999-08-24 JP JP11237025A patent/JP2001059788A/ja active Pending
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