JPH1168120A - 半導体圧力センサ及びその製造方法 - Google Patents

半導体圧力センサ及びその製造方法

Info

Publication number
JPH1168120A
JPH1168120A JP22652197A JP22652197A JPH1168120A JP H1168120 A JPH1168120 A JP H1168120A JP 22652197 A JP22652197 A JP 22652197A JP 22652197 A JP22652197 A JP 22652197A JP H1168120 A JPH1168120 A JP H1168120A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type
semiconductor substrate
pressure sensor
strain gauge
diffusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22652197A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Naito
和哉 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Seiki Co Ltd filed Critical Nippon Seiki Co Ltd
Priority to JP22652197A priority Critical patent/JPH1168120A/ja
Publication of JPH1168120A publication Critical patent/JPH1168120A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路基板と圧力センサチップとの電気的接続
のためのワイヤボンディングを廃止し、製造工程を簡素
化させ、生産性を向上させることを目的とする。 【解決手段】 ゲージ抵抗(歪みゲージ)13はシリコ
ン基板(半導体基板)12に拡散により形成されるとと
もに、シリコン基板12の表面に少なくとも一部が露出
する。リード部(拡散層)14は前記歪みゲージと接触
するように延長形成される。絶縁台座17はシリコン基
板12に形成されるゲージ抵抗13に対向する面に凹部
18を有し、シリコン基板12を配設する。電極部16
はリード部14に接触し、シリコン基板12のゲージ抵
抗13の非形成面側に形成される。回路基板7は電極部
16と接触するランド部9を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体,液体等の媒
体の圧力を検出する半導体式圧力センサ及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体圧力センサは、特開昭63
−191037号公報の第1図や図4に示すような構造
のものが知られている。この半導体圧力センサは、シリ
コン単結晶の薄肉状の受圧起歪ダイアフラム1を形成す
るセンサ素子2と、ダイアフラム1に相当する箇所に圧
力導入孔3を形成し、かつセンサ素子2に熱膨張係数が
略等しいガラス台座4とを陽極接合法によって接合して
圧力センサチップ5を得た後、前記媒体を導入する圧力
導入部6が形成された回路基板7上に圧力センサチップ
5の圧力導入孔3が回路基板7の圧力導入部6に対向す
るように圧力センサチップ5を配設し、回路基板7と圧
力センサチップ5とを接着剤により接合したり、ガラス
台座4の底面にメタライズ層を形成し、このメタライズ
層と回路基板7に形成する接続ランドとを半田を介し接
合するものであった。
【0003】そして、圧力センサチップ5による圧力検
出及び圧力センサチップ5への電源供給を行うため、圧
力センサチップ5の電極部8と回路基板7のランド部9
とを金やアルミ等の導電部材10によりワイヤボンディ
ングして、圧力センサチップ5と回路基板7とを電気的
に接続することで半導体圧力センサ11が得られるもの
であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる構成の半導体圧
力センサ11は、製造工程において圧力センサチップ5
の電極部8と回路基板7のランド部9とを1箇所づつワ
イヤボンディングするため、大量生産を考慮した場合に
生産性が悪いばかりでなく、ワイヤボンディングの本数
が増加することに伴い、製造コストが高くなってしまう
と言った問題点を有している。
【0005】そこで本発明は、前記問題点に着目し、回
路基板と圧力センサチップとの電気的接続のためのワイ
ヤボンディングを廃止し、製造工程を簡素化させ、生産
性を向上させることで低コスト化を実現できる半導体圧
力センサ及びその製造方法を提供することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、n型又はp型の半導体基板と、前記半導体
基板に拡散により形成するp型又はn型の拡散型歪みゲ
ージと、前記歪みゲージと接触するように延長形成され
るとともに、前記半導体基板の表面に少なくとも一部が
露出するp型又はn型の拡散層と、前記半導体基板に形
成される前記歪みゲージに対向する面に凹部を有し、前
記半導体基板を配設する絶縁台座と、前記拡散層に接触
し、前記半導体基板の前記歪みゲージの非形成面側に形
成される電極部と、から構成されるものである。
【0007】また、前記電極部と前記ランド部とは半田
を介し接続してなるものである。
【0008】また、n型又はp型の半導体基板に拡散に
よりp型又はn型の拡散型歪みゲージを形成する歪みゲ
ージ形成工程と、前記歪みゲージに接触するようにp型
又はn型の拡散層を延長形成する拡散層形成工程と、ガ
ラス材料等の絶縁材料からなり所定箇所に凹部が形成さ
れた絶縁基板を用意し、前記半導体基板の前記歪みゲー
ジと前記絶縁基板の前記凹部とが対向するように両部材
を接合する接合工程と、前記半導体基板の前記歪みケー
ジ及び前記拡散層の非形成面側を、前記拡散層の少なく
とも一部が外部に露出するように前記半導体基板を薄肉
状に形成する半導体基板形成工程と、前記半導体基板形
成工程で露出させた前記拡散層に接触するように電極部
を形成する電極部形成工程と、前記半導体基板及び前記
絶縁基板の所定位置を切断し、個々の圧力センサチップ
を得るための切断工程と、前記圧力センサチップの前記
電極部に接続するランド部を有する回路基板を用意し、
前記電極部及び前記ランド部を半田を介し接続するリフ
ロー半田工程と、を含むものである。
【0009】また、n型又はp型の半導体基板に拡散に
よりp型又はn型の拡散型歪みゲージを形成する歪みゲ
ージ形成工程と、前記歪みゲージに接触するようにp型
又はn型の拡散層を延長形成する拡散層形成工程と、記
半導体基板の前記歪みケージ及び前記拡散層の非形成面
側を、前記拡散層の少なくとも一部が外部に露出するよ
うに前記半導体基板を薄肉状に形成する半導体基板形成
工程と、前記半導体基板形成工程で露出させた前記拡散
層に接触するように電極部を形成する電極部形成工程
と、ガラス材料等の絶縁材料からなり所定箇所に凹部が
形成された絶縁基板を用意し、前記半導体基板の前記歪
みゲージと前記絶縁基板の前記凹部とが対向するように
両部材を接合する接合工程と、前記接合工程後に前記半
導体基板及び前記絶縁基板の所定位置を切断し、個々の
圧力センサチップを得るための切断工程と、前記圧力セ
ンサチップの前記電極部に接続するランド部を有する回
路基板を用意し、前記電極部及び前記ランド部を半田を
介し接続するリフロー半田工程と、を含むものである。
【0010】また、前記半導体基板の前記歪みケージ及
び前記拡散層の非形成面側を、エッチング処理により薄
肉状に形成するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の半導体圧力センサ23
は、n型又はp型のシリコン基板(半導体基板)12
と、シリコン基板12に拡散により形成するp型又はn
型の拡散型のゲージ抵抗(歪みゲージ)13と、ゲージ
抵抗13と接触するように延長形成されるとともに、シ
リコン基板12の表面に一部が露出するp型又はn型の
リード部(拡散層)14と、シリコン基板12に形成さ
れるゲージ抵抗13に対向する面に凹部18を有し、シ
リコン基板12を配設する絶縁台座17と、リード部1
4に接触し、シリコン基板12のゲージ抵抗13の非形
成面側に形成される電極部16と、電極部16に接続す
るランド部9を有する回路基板7と、から構成され、電
極部16とランド部9とは半田22を介し接続してなる
ことから、従来のような圧力センサチップ5の電極部8
と回路基板7のランド部9とのワイヤボンディングを廃
止することができるとともに、接着剤や半田等を用いた
回路基板7とガラス台座4との固定構造を考慮しなくと
もよいことから、センサ構造を簡素化することができ
る。
【0012】また、本発明の半導体圧力センサ23の製
造方法としては、例えば、n型又はp型のシリコンウエ
ハ(半導体基板)24に拡散によりp型又はn型の拡散
型ゲージ抵抗(歪みゲージ)13を形成する歪みゲージ
形成工程と、ゲージ抵抗13に接触するようにp型又は
n型のリード部14(拡散層)を延長形成し、ブリッジ
回路15を形成する拡散層形成工程と、ガラス材料等の
絶縁材料からなり所定箇所に凹部18が形成された絶縁
基板25を用意し、シリコンウエハ24に形成されるゲ
ージ抵抗13及びリード部14で構成されるブリッジ回
路15と絶縁基板25の凹部18とが対向するように両
部材を接合する接合工程と、シリコンウエハ24のケー
ジ抵抗13の非形成面側を、リード部14の接合部(拡
散層)14a〜14dの少なくとも一部が外部に露出す
るように、KOH等のアルカリエッチング液によるウエ
ットエッチング等の適宜方法によりシリコンウエハ24
を薄肉状に形成する半導体基板形成工程と、前記半導体
基板形成工程で露出させた接合部14a〜14bに接触
するように電極部16を、蒸着もしくはスパッタリング
法及びフォトエッチング等によりシリコンウエハ24の
表面に形成する電極部形成工程と、シリコンウエハ24
及び絶縁基板25の所定位置を切断し、個々の圧力セン
サチップ21を得るための切断工程と、電極部16に接
続するランド部9を有する回路基板7を用意し、圧力セ
ンサチップ21の電極部16及びランド部9を半田22
を介し接続するリフロー半田工程と、を含むものであ
る。従って、従来のワイヤボンディング方式の半導体式
圧力センサ11に比べ、圧力センサチップ5の電極部8
と回路基板7のランド部9とのワイヤボンディングが不
要となり、リフロー半田工程により前記両電極を接続す
ることができることから、製造工程を簡素化させ、生産
性を向上させることができる。また、生産性が向上する
ことから、低コスト化を実現できる半導体圧力センサを
提供することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を添付図面に記載した実施例に
基づき説明するが、従来例と同等もしくは相当箇所には
同一符号を付してその詳細な説明は省く。
【0014】図1は本発明の実施例における半導体圧力
センサの要部部分断面図、図2は半導体圧力センサの回
路構成を示す図、図3は前記半導体圧力センサの製造工
程を示す図である。
【0015】図1及び図2において、12は、シリコン
等の半導体材料からなり、厚さ20〜50μmの薄肉状
のn型の半導体基板からなるシリコン基板であり、この
シリコン基板12の後述する凹部の対向面には、p型領
域からなるピエゾ抵抗効果を有するゲージ抵抗(歪みゲ
ージ)13(13a〜13d)と、各ゲージ抵抗13a
〜13d間を接続するための低抵抗体からなるリード部
(拡散層)14が拡散により形成され、各ゲージ抵抗1
3a〜13d及びリード部14により図2で示すような
ブリッジ回路15を形成している。また、リード部14
は、各ゲージ抵抗13a〜13dに接触するとともにシ
リコン基板12の表面に一部が露出する構造としてい
る。16(16a〜16d)は、リード部14の各接合
部(拡散層)14a〜14dに接触するように、アルミ
等の導電部材を蒸着もしくはスパッタリング法等により
形成し、前記導電部材をフォトエッチング等により所定
形状に形成する電極部である。17は、シリコン基板1
2を配設するガラス材料等の絶縁部材からなる絶縁台座
であり、この絶縁基板17のシリコン基板12に形成さ
れる各歪みゲージ13a〜13dに対向する面には、数
十μm程度の深さを有する凹部18がガラスエッチング
等の手段により形成されている。この凹部18の大きさ
は、シリコン基板12に形成されるブリッジ回路15よ
り若干大きめに形成される。前述した凹部18を絶縁台
座17に形成することにより、シリコン基板12の凹部
18の対向面が媒体の圧力を受圧するダイアフラム部1
9になるものである。20は、凹部18の底面から外部
に連通し、媒体の圧力をダイアフラム部19に伝達する
圧力導入孔である。
【0016】前述したシリコン基板12と絶縁台座17
は陽極接合により固着され、圧力センサチップ21を構
成する。この圧力センサチップ21は、回路基板7に形
成されるにランド部9に半田22を介し接合すること
で、半導体圧力センサ23を構成する。
【0017】かかる構成の半導体圧力センサ23は、ブ
リッジ回路15の接合部14a,14bに接触する電極
部16a,16bに回路基板7を介して電源電圧Vcc
を印加すると、絶縁台座17に形成される圧力導入孔2
0から伝達される媒体の圧力により、ダイアフラム部1
9の表裏の圧力差による歪みが生じ、各ゲージ抵抗13
a〜13dの変化に応じてブリッジ回路15の接合部1
4c,14dに接触する電極部16c,16dから回路
基板7を介し外部に出力電圧Voを取り出すものであ
る。
【0018】次に、かかる半導体圧力センサ23の製造
方法を図3を用いて説明する。
【0019】まず、0.2mm程度の厚さを有するn型
の半導体基板からなるシリコンウエハ24内の所定箇所
にボロン等のp型の半導体材料を用い、拡散により各ゲ
ージ抵抗13a〜13dを形成し、各ゲージ抵抗13a
〜13dを図2で示すブリッジ回路15状にするため、
例えば、各ゲージ抵抗13a〜13dの両端から各ゲー
ジ抵抗13a〜13dよりも濃度が高いボロン等のp型
の半導体材料を用い、拡散により各リード部14及び接
合部14a〜14dを形成しブリッジ回路15を形成す
る「図3(a)〜歪みゲージ,拡散層形成工程」。
【0020】次に、所定の厚さ(例えば2mm)を有
し、ガラス材料等の絶縁材料からなる絶縁基板25を用
意し、この絶縁基板24に前述したブリッジ回路15の
大きさよりも若干大きい各凹部18をフッ酸等を用いた
ガラスエッチングにより形成する。そして、この各凹部
18の略中央に、サンドブラスト法や超音波法等により
凹部18の底面から裏面に貫通する各圧力導入孔20を
形成する「図3(b)〜凹部形成工程」。
【0021】そして、絶縁基板25の各凹部18と、シ
リコンウエハ24のブリッジ回路15とが対向し、ゲー
ジ抵抗13が凹部18側に向くようにシリコンウエハ2
3を裏返して、絶縁基板25上に配設し、シリコンウエ
ハ24と絶縁基板25とを陽極接合することにより、両
部材を固着させる「図3(c)〜接合工程」
【0022】次に、KOH等のアルカリエッチング液に
よるウエットエッチング等の適宜方法により、各リード
部14に接触する各接合部14a〜14dがシリコンウ
エハ24の表面に露出し、シリコンウエハ24の厚さが
20〜50μm程度の厚さになるようにシリコンウエハ
24をエッチング処理を行う。そして、エッチング処理
により露出した各接合部14a〜14dに接触し、各接
合部14a〜14dから外方に引き出すように、シリコ
ンウエハ24の表面にアルミ等の導電部材を蒸着もしく
はスパッタリング法等により形成し、前記導電部材をフ
ォトエッチング等を用いて所定形状の各電極部16a〜
16dに形成する「図3(d)〜電極部形成工程」。
【0023】次に、各電極部16a〜16dを形成した
シリコンウエハ24及シリコンウエハ24に陽極接合し
た絶縁基板25の所定位置(点線で示す部分)をダイサ
ー等の手段により切断することで、個々の圧力センサチ
ップ21が得られる「図3(e)〜切断工程」。
【0024】そして、回路基板7のランド部9にスクリ
ーン印刷等の手段により半田22を供給し、このランド
部9に個々の圧力センサチップ21を配設してリフロー
炉に投入することで、回路基板7上に圧力センサチップ
21が固着された半導体圧力センサ23が得られるもの
である「図3(f)〜リフロー半田工程」。
【0025】かかる半導体式圧力センサは、回路基板7
に実装される他の表面実装部品と同様にリフロー半田等
の手段により、回路基板7上に圧力センサチップ21を
電気的に配設することが可能となるため、従来のワイヤ
ボンディング方式の半導体式圧力センサに比べ、製造工
程を簡素化させるとともに、生産性を向上させることが
できる。また、従来の半導体圧力センサ11のように接
着剤や半田等を用いた回路基板7と絶縁台座(ガラス台
座)4との固定構造を考慮しなくともよいことから、セ
ンサ構造を簡素化することができる。
【0026】また、本実施例では、シリコン基板12の
表裏面に、熱酸化膜や窒化シリコン等の保護膜を形成し
ていないが、この半導体圧力センサ23を用いて媒体の
圧力を測定する場合は、前記保護膜をシリコン基板12
の表裏面に形成することが望ましい。
【0027】この場合の製造工程において、例えば、シ
リコンウエハ23を高温炉に投入し、シリコンウエハ2
3の表裏面に熱酸化膜を形成する。その後、各ゲージ抵
抗13a〜13dの形成箇所に対応する表面の熱酸化膜
を除去し、ボロン等のp型の半導体材料を用い、拡散に
よりシリコンウエハ23内の所定位置に各ゲージ抵抗1
3a〜13dを形成し、再び、各ゲージ抵抗13a〜1
3dの形成部分に熱酸化膜を形成する。そして、各ゲー
ジ抵抗13a〜13dを図2で示すブリッジ回路15状
にするため、例えば、各ゲージ抵抗13a〜13dの両
端から所定パターンで熱酸化膜を除去し、各ゲージ抵抗
13a〜13dよりも濃度が高いボロン等のp型の半導
体材料を用い、拡散により各リード部14及び各接合部
14a〜14dを形成し、ブリッジ回路15を形成す
る。そして、ブリッジ回路15を形成した後、シリコン
ウエハ23の表面の熱酸化膜上に窒化シリコンからなる
ナイトライド膜を形成する。シリコンウエハ24の裏面
の熱酸化膜を除去し、KOH等のアルカリエッチング液
によるウエットエッチング等の適宜方法により、薄肉状
のシリコンウエハ24を形成した後、再び高温炉に投入
しシリコンウエハ24の裏面に熱酸化膜を形成する。そ
して、前述した処理を施すことによりシリコンウエハ2
4の表裏面に前記保護膜が形成されることになる。そし
て、各電極部16a〜16dの形成位置の熱酸化膜を除
去し、蒸着やスパッタリング法等により電極部材を形成
し、この電極部材をフォトエッチング等により所定形状
の各電極部16a〜16dに形成した後、シリコンウエ
ハ24を絶縁基板25に陽極接合させ、所定位置を切断
することで前記保護膜が形成された圧力センサチップ2
1が得られるものである。
【0028】上記の製造方法は、前述した製造方法とは
異なり、シリコンウエハ24にゲージ抵抗13及びリー
ド部14を形成した後に薄肉状のシリコンウエハ24を
形成し、その後、薄肉状のシリコンウエハ24と絶縁基
板25とを陽極接合するものである。
【0029】尚、本実施例では、絶縁基板17の凹部1
8を形成し、この凹部18の底面に圧力導入孔20を形
成するようにしたが、本発明は圧力導入孔20を形成せ
ずに凹部18のみの構成とし、絶対圧力を測定する半導
体圧力センサであっても良い。
【0030】また、本実施例では、シリコンウエハ24
をエッチング処理により所定の厚さを有するシリコンウ
エハ24としたが、切削や研磨等の手段により薄肉状の
シリコンウエハを形成するようにしても良い。
【0031】
【発明の効果】本発明は、n型又はp型の半導体基板
と、前記半導体基板に拡散により形成するp型又はn型
の拡散型歪みゲージと、前記歪みゲージと接触するよう
に延長形成されるとともに、前記半導体基板の表面に少
なくとも一部が露出するp型又はn型の拡散層と、前記
半導体基板に形成される前記歪みゲージに対向する面に
凹部を有し、前記半導体基板を配設する絶縁台座と、前
記拡散層に接触し、前記半導体基板の前記歪みゲージの
非形成面側に形成される電極部と、前記電極部に接続す
るランド部を有する回路基板と、から構成されるもの
で、また、前記電極部と前記ランド部とは半田を介し接
続することから、前記回路基板に実装される他の表面実
装部品と同様にリフロー半田等の手段により、前記回路
基板上に圧力センサチップを電気的に配設することが可
能になるため、従来のような電極部とランド部とを接続
するワイヤボンディングが不要となる。また、従来の半
導体圧力センサのように、接着剤や半田等を用いた回路
基板と絶縁台座との固定構造を考慮しなくともよいこと
から、センサ構造を簡素化することができる。
【0032】また、本発明は、n型又はp型の半導体基
板に拡散によりp型又はn型の拡散型歪みゲージを形成
する歪みゲージ形成工程と、前記歪みゲージに接触する
ようにp型又はn型の拡散層を延長形成する拡散層形成
工程と、ガラス材料等の絶縁材料からなり所定箇所に凹
部が形成された絶縁基板を用意し、前記半導体基板の前
記歪みゲージと前記絶縁基板の前記凹部とが対向するよ
うに両部材を接合する接合工程と、前記半導体基板の前
記歪みケージ及び前記拡散層の非形成面側を、前記拡散
層の少なくとも一部が外部に露出するように前記半導体
基板を薄肉状に形成する半導体基板形成工程と、前記半
導体基板形成工程で露出させた前記拡散層に接触するよ
うに電極部を形成する電極部形成工程と、前記半導体基
板及び前記絶縁基板の所定位置を切断し、個々の圧力セ
ンサチップを得るための切断工程と、前記圧力センサチ
ップの前記電極部に接続するランド部を有する回路基板
を用意し、前記電極部及び前記ランド部を半田を介し接
続するリフロー半田工程と、を含むものであり、また、
n型又はp型の半導体基板に拡散によりp型又はn型の
拡散型歪みゲージを形成する歪みゲージ形成工程と、前
記歪みゲージに接触するようにp型又はn型の拡散層を
延長形成する拡散層形成工程と、記半導体基板の前記歪
みケージ及び前記拡散層の非形成面側を、前記拡散層の
少なくとも一部が外部に露出するように前記半導体基板
を薄肉状に形成する半導体基板形成工程と、前記半導体
基板形成工程で露出させた前記拡散層に接触するように
電極部を形成する電極部形成工程と、ガラス材料等の絶
縁材料からなり所定箇所に凹部が形成された絶縁基板を
用意し、前記半導体基板の前記歪みゲージと前記絶縁基
板の前記凹部とが対向するように両部材を接合する接合
工程と、前記接合工程後に前記半導体基板及び前記絶縁
基板の所定位置を切断し、個々の圧力センサチップを得
るための切断工程と、前記圧力センサチップの前記電極
部に接続するランド部を有する回路基板を用意し、前記
電極部及び前記ランド部を半田を介し接続するリフロー
半田工程と、を含むものであり、また、前記半導体基板
の前記歪みケージ及び前記拡散層の非形成面側を、エッ
チング処理により薄肉状に形成するものであることか
ら、従来のワイヤボンディング方式の半導体式圧力セン
サに比べ、圧力センサチップの電極部と回路基板のラン
ド部とのワイヤボンディングが不要となり、リフロー半
田工程により前記両電極を接続することができることか
ら、製造工程を簡素化させ、生産性を向上させることが
できる。また、生産性が向上することから、低コスト化
を実現できる半導体圧力センサを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の半導体圧力センサを示す要部
部分断面図。
【図2】同上実施例の半導体圧力センサの回路構成を示
す図。
【図3】同上実施例の半導体圧力センサの製造方法を示
す図。
【図4】従来の半導体圧力センサを示す要部部分断面
図。
【符号の説明】
7 回路基板 9 ランド部 12 シリコン基板(半導体基板) 13 ゲージ抵抗(歪みゲージ) 14 リード部(拡散層) 14a〜14d 接合部(拡散層) 15 ブリッジ回路 16(16a〜16d)電極部 17 絶縁基板 18 凹部 19 ダイアフラム部 20 圧力導入孔 21 圧力センサチップ 22 半田 23 半導体圧力センサ 24 シリコンウエハ 25 絶縁基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n型又はp型の半導体基板と、前記半導
    体基板に拡散により形成するp型又はn型の拡散型歪み
    ゲージと、前記歪みゲージと接触するように延長形成さ
    れるとともに、前記半導体基板の表面に少なくとも一部
    が露出するp型又はn型の拡散層と、前記半導体基板に
    形成される前記歪みゲージに対向する面に凹部を有し、
    前記半導体基板を配設する絶縁台座と、前記拡散層に接
    触し、前記半導体基板の前記歪みゲージの非形成面側に
    形成される電極部と、前記電極部に接続するランド部を
    有する回路基板と、から構成されることを特徴とする半
    導体圧力センサ。
  2. 【請求項2】 前記電極部と前記ランド部とは半田を介
    し接続してなることを特徴とする請求項1に記載の半導
    体圧力センサ。
  3. 【請求項3】 n型又はp型の半導体基板に拡散により
    p型又はn型の拡散型歪みゲージを形成する歪みゲージ
    形成工程と、前記歪みゲージに接触するようにp型又は
    n型の拡散層を延長形成する拡散層形成工程と、ガラス
    材料等の絶縁材料からなり所定箇所に凹部が形成された
    絶縁基板を用意し、前記半導体基板の前記歪みゲージと
    前記絶縁基板の前記凹部とが対向するように両部材を接
    合する接合工程と、前記半導体基板の前記歪みケージ及
    び前記拡散層の非形成面側を、前記拡散層の少なくとも
    一部が外部に露出するように前記半導体基板を薄肉状に
    形成する半導体基板形成工程と、前記半導体基板形成工
    程で露出させた前記拡散層に接触するように電極部を形
    成する電極部形成工程と、前記半導体基板及び前記絶縁
    基板の所定位置を切断し、個々の圧力センサチップを得
    るための切断工程と、前記圧力センサチップの前記電極
    部に接続するランド部を有する回路基板を用意し、前記
    電極部及び前記ランド部を半田を介し接続するリフロー
    半田工程と、を含むことを特徴とする半導体圧力センサ
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 n型又はp型の半導体基板に拡散により
    p型又はn型の拡散型歪みゲージを形成する歪みゲージ
    形成工程と、前記歪みゲージに接触するようにp型又は
    n型の拡散層を延長形成する拡散層形成工程と、記半導
    体基板の前記歪みケージ及び前記拡散層の非形成面側
    を、前記拡散層の少なくとも一部が外部に露出するよう
    に前記半導体基板を薄肉状に形成する半導体基板形成工
    程と、前記半導体基板形成工程で露出させた前記拡散層
    に接触するように電極部を形成する電極部形成工程と、
    ガラス材料等の絶縁材料からなり所定箇所に凹部が形成
    された絶縁基板を用意し、前記半導体基板の前記歪みゲ
    ージと前記絶縁基板の前記凹部とが対向するように両部
    材を接合する接合工程と、前記接合工程後に前記半導体
    基板及び前記絶縁基板の所定位置を切断し、個々の圧力
    センサチップを得るための切断工程と、前記圧力センサ
    チップの前記電極部に接続するランド部を有する回路基
    板を用意し、前記電極部及び前記ランド部を半田を介し
    接続するリフロー半田工程と、を含むことを特徴とする
    半導体圧力センサの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記半導体基板の前記歪みケージ及び前
    記拡散層の非形成面側を、エッチング処理により薄肉状
    に形成することを特徴とする請求項3もしくは請求項4
    に記載の半導体圧力センサの製造方法。
JP22652197A 1997-08-22 1997-08-22 半導体圧力センサ及びその製造方法 Pending JPH1168120A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22652197A JPH1168120A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 半導体圧力センサ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22652197A JPH1168120A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 半導体圧力センサ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1168120A true JPH1168120A (ja) 1999-03-09

Family

ID=16846442

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22652197A Pending JPH1168120A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 半導体圧力センサ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1168120A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003065874A (ja) * 2001-08-28 2003-03-05 Kyocera Corp 圧力検出装置用パッケージ
US6962085B2 (en) 2003-02-17 2005-11-08 Denso Corporation Pressure detector having elongate housing containing pressure-sensitive element therein
JP2008102146A (ja) * 2007-11-22 2008-05-01 Kyocera Corp 圧力検出器および圧力検出器組立体
WO2011078043A1 (ja) * 2009-12-25 2011-06-30 アルプス電気株式会社 フォースセンサ及びその製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003065874A (ja) * 2001-08-28 2003-03-05 Kyocera Corp 圧力検出装置用パッケージ
JP4713029B2 (ja) * 2001-08-28 2011-06-29 京セラ株式会社 圧力検出装置用パッケージ
US6962085B2 (en) 2003-02-17 2005-11-08 Denso Corporation Pressure detector having elongate housing containing pressure-sensitive element therein
JP2008102146A (ja) * 2007-11-22 2008-05-01 Kyocera Corp 圧力検出器および圧力検出器組立体
WO2011078043A1 (ja) * 2009-12-25 2011-06-30 アルプス電気株式会社 フォースセンサ及びその製造方法
US8516906B2 (en) 2009-12-25 2013-08-27 Alps Electric Co., Ltd. Force sensor and method of manufacturing the same
JP5295388B2 (ja) * 2009-12-25 2013-09-18 アルプス電気株式会社 フォースセンサ及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100372340B1 (ko) 압력 센서 및 그 제조방법
US4295115A (en) Semiconductor absolute pressure transducer assembly and method
US7191661B2 (en) Capacitive pressure sensor
WO2020248466A1 (zh) 背孔引线式压力传感器及其制备方法
JPH10325772A (ja) 半導体圧力センサおよびその製造方法
JP3316555B2 (ja) 圧力センサ
JPH1168120A (ja) 半導体圧力センサ及びその製造方法
JP3500040B2 (ja) フローセンサ
JPH10321874A (ja) 半導体式圧力センサ及びその製造方法
JPH11258055A (ja) サーモパイル型温度センサ
JP2002267559A (ja) 静電容量式圧力センサ、センサ素子およびセンサ素子の製造方法
JPH0831608B2 (ja) 半導体圧力センサの製造方法
JP2001201418A (ja) 静電容量型半導体圧力センサ及びその製造方法
JP2000046667A (ja) 半導体圧力センサ素子
JPH09101219A (ja) 圧力センサ
JP2000180282A (ja) 半導体圧力センサ
JP3061249B2 (ja) 静電容量型圧力センサとその製造方法
JP2894478B2 (ja) 静電容量型圧力センサとその製造方法
JPH06203712A (ja) 絶対圧型半導体圧力センサ
JP3375533B2 (ja) 半導体圧力変換器
JPH07318445A (ja) 静電容量型圧力センサとその製造方法
JPH0688762A (ja) 半導体圧力センサ
JPH10242481A (ja) 半導体圧力センサ
JPS62260371A (ja) 半導体圧力センサの製造方法
JPH10221144A (ja) マイクロヒータ及びその製造方法