JP2001058965A - フッ素化芳香族化合物の製造方法 - Google Patents

フッ素化芳香族化合物の製造方法

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JP2001058965A JP11234161A JP23416199A JP2001058965A JP 2001058965 A JP2001058965 A JP 2001058965A JP 11234161 A JP11234161 A JP 11234161A JP 23416199 A JP23416199 A JP 23416199A JP 2001058965 A JP2001058965 A JP 2001058965A
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Koitsu Hirota
幸逸 廣田
Tomohiro Nakae
智洋 中江
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B39/00Halogenation
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/093Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
    • C07C17/20Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of halogen atoms by other halogen atoms
    • C07C17/202Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of halogen atoms by other halogen atoms two or more compounds being involved in the reaction
    • C07C17/208Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of halogen atoms by other halogen atoms two or more compounds being involved in the reaction the other compound being MX

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般式(1) 【化1】 (Xはハロゲン原子、nは1〜5の整数(ただし、n=
1のとき、Xはフッ素原子以外のハロゲン原子であり、
n=2〜5のとき、Xの少なくとも1つはフッ素原子以
外のハロゲン原子である)、Yはシアノ基、ニトロ基ま
たはトリフルオロメチル基である)で表されるハロゲン
化芳香族化合物とアルカリ金属フッ化物とを反応させ
て、一般式(2) 【化2】 (式中、X、Yは一般式(1)と同じ、Fはフッ素原
子、mは1〜5の整数、pはp=n−mを満たす整数で
ある)で表されるフッ素化芳香族化合物を製造するにあ
たり、目的フッ素化芳香族化合物を高収率で製造し得る
ようにした、工業的に有利なフッ素化芳香族化合物の製
造方法を提供する。 【解決手段】 反応をトルニトリル化合物およびシアノ
ピリジン化合物から選ばれる少なくとも1種の溶媒の存
在下に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフッ素化芳香族化合
物の製造方法、詳しくはハロゲン化芳香族化合物をハロ
ゲン置換反応によりフッ素置換してフッ素化芳香族化合
物を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フッ素化芳香族化合物を製造する方法と
しては、従来から種々の方法が提案されている。
【0003】フルオロベンゾニトリルを製造する方法と
しては、無溶媒法と溶媒法とがある。無溶媒法として
は、金属フッ化物を用いる方法(特表平10−5119
41)、アルカリ金属フッ化物とアルカリ土類金属フッ
化物とを同時に使用する方法(特開昭62−11493
9)などが知られている。また、溶媒法としては、第四
級ホスホニウム フルオライドからなるフッ素化剤を用
いトルエン中で反応を行う方法(特開昭4−12414
6)、フッ化カリウムを用いたフッ素化置換反応をジメ
チルスルホキシド中で行う方法(特開昭60−7285
0)、フッ化アルカリを用いたフッ素化置換反応を中性
溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
ン、スルホラン)中、かつ特定の金属イオン封鎖剤の存
在下で行う方法(特公昭58−24430)、非プロト
ン性極性溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホンジメチルスルホキシド、テトラメチレンスル
ホン、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチル
アセトアミド)中でアルカリ金属フッ化物を用いたフッ
素置換反応を行うにあたり、この反応をラジカル重合禁
止剤の存在下に行う方法(特開昭63−39824)、
フッ化カリウムを用いたフッ素化置換反応をテトラメチ
レンスルフォン中で行う方法(特開昭60−7285
1)、フッ化カリウムを用いたフッ素化置換反応をスル
ホラン中で行う方法(米国特許明細書4,209,45
7)、触媒として第四級ホスホニウム塩を用いる方法
(特開昭64−13037)などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】無溶媒法は、反応速度
が遅く、このため反応時に撹拌などが必要であり、これ
にともなう付帯設備の設置が必要となるなどの問題があ
る。また、溶媒法の場合、前記のとおり、ジメチルホル
ムアミド、N−メチルピロリドンなどの非プロトン性極
性溶媒が用いられているが、これら従来方法の場合、目
的フッ素化芳香族化合物の収率が十分高いといえず、さ
らにこれら非プロトン性極性溶媒は熱安定性が悪く、溶
媒の回収・再使用が困難であるなどの問題がある。
【0005】そこで、本発明は、フッ素化置換反応を熱
安定性に優れ、回収・再使用が容易な溶媒の存在下に行
い、しかも目的フッ素化芳香族化合物を高収率で製造し
得るようにした、工業的に有利なフッ素化芳香族化合物
の製造方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らの研究によれ
ば、従来公知の非プロトン性極性溶媒の代わりにトルニ
トリル化合物やシアノピリジン化合物を溶媒として用い
ることにより、上記課題が解決できることがわかった。
本発明はこのような知見に基づいて完成されたものであ
る。
【0007】すなわち、本発明は、一般式(1)
【0008】
【化3】
【0009】(式中、Xはハロゲン原子、nは1〜5の
整数(ただし、n=1のとき、Xはフッ素原子以外のハ
ロゲン原子であり、n=2〜5のとき、Xの少なくとも
1つはフッ素原子以外のハロゲン原子である)、Yはシ
アノ基、ニトロ基またはトリフルオロメチル基である)
で表されるハロゲン化芳香族化合物とアルカリ金属フッ
化物とを反応させて、一般式(2)
【0010】
【化4】
【0011】(式中、X、Yは一般式(1)と同じであ
り、Fはフッ素原子、mは1〜5の整数、pはp+m=
nを満たす整数である)で表されるフッ素化芳香族化合
物を製造するにあたり、該反応をトルニトリル化合物お
よびシアノピリジン化合物から選ばれる少なくとも1種
の溶媒の存在下に行うことを特徴とするフッ素化芳香族
化合物の製造方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】一般式(1)において、Xで表さ
れるハロゲン原子の代表例は、塩素、臭素、フッ素であ
り、特に塩素が好適である。nは1〜5の整数であり、
好ましくは2〜4である。n=1のとき、Xはフッ素原
子以外のハロゲン原子であり、n=2〜5のとき、Xの
少なくとも1つはフッ素原子以外のハロゲン原子であ
る。そして、Yはシアノ基、ニトロ基またはトリフルオ
ロメチル基である。
【0013】一般式(1)で表されるハロゲン化芳香族
化合物の代表例としては、2−クロロベンゾニトリル、
3−クロロベンゾニトリル、4−クロロベンゾニトリ
ル、2,6−ジクロロベンゾニトリル、2−クロロ−6
−フルオロベンゾニトリル、3,5−ジクロロベンゾニ
トリル、3−クロロ−5−フルオロベンゾニトリル、
2,4−ジクロロベンゾトリフルオライド、2,5−ジ
クロロベンゾトリフルオライド、3,4−ジクロロベン
ゾトリフルオライド、2,4−ジクロロニトロベンゼ
ン、3,4−ジクロロニトロベンゼン、3,5−ジクロ
ロニトロベンゼン、2,3,4−トリクロロベンゾニト
リル、2,3,6−トリクロロベンゾニトリル、2,
4,5−トリクロロベンゾニトリル、3,4,5−トリ
クロロベンゾニトリル、3,4,5−トリクロロベンゾ
トリフルオライド、2,3,4,5−テトラクロロベン
ゾニトリル、2,3,5,6−テトラクロロベンゾニト
リル、2,3,4,5−テトラクロロニトロベンゼン、
2,3,5,6−テトラクロロニトロベンゼン、ペンタ
クロロベンゾニトリル、ペンタクロロニトロベンゼンな
どを挙げることができる。これらのなかでも、2,6−
ジクロロベンゾニトリル、ペンタクロロベンゾニトリル
などが好適に用いられる。
【0014】アルカリ金属フッ化物とは、フッ化カリウ
ム、フッ化ナトリウムなどであり、フッ化カリウムが好
適に用いられる。
【0015】本発明の一般式(2)で表されるフッ素化
芳香族化合物は、上記一般式(1)で表されるハロゲン
化芳香族化合物とアルカリ金属フッ化物とをフッ素化置
換反応に供して得られる。この反応により、フッ素原子
以外のハロゲン原子がフッ素原子により置換される。こ
の際のフッ素置換の数は少なくとも1つであるが、通
常、一般式(2)において、Yを除く置換基の全てがフ
ッ素原子となるようにするのが好ましい(p=0、m=
n)。本発明では、このような一般式(2)においてp
=0、m=nとなるフッ素化芳香族化合物を「全フッ素
化芳香族化合物」という。
【0016】したがって、一般式(2)のフッ素化芳香
族化合物の代表例としては、前記一般式(1)のハロゲ
ン化芳香族化合物の代表例として挙げた化合物におい
て、フッ素元素以外の全てのハロゲン原子(塩素)をフ
ッ素原子で置換したものを挙げることができる。
【0017】かくして、本発明の好適な態様は、2,6
−ジクロロベンゾニトリルまたはペンタクロロベンゾニ
トリルをフッ素化置換して、対応する2,6−ジフルオ
ロベンゾニトリルまたはペンタフルオロベンゾニトリル
を製造するものである。
【0018】本発明のフッ素化置換反応は、トルニトリ
ル化合物およびシアノピリジン化合物から選ばれる少な
くとも1種の溶媒の存在下に行う点を除けば、この種の
反応に一般に用いられている条件下に行うことができ
る。例えば、一般式(1)のハロゲン化芳香族化合物と
アルカリ金属フッ化物との割合(アルカリ金属フッ化物
/ハロゲン化芳香族化合物(モル比))は、通常、0.
1〜10、好ましくは1〜5である。反応温度は、通
常、100〜400℃、好ましくは150〜300℃で
ある。反応は、通常、不活性ガス、例えば窒素ガス雰囲
気中で行う。
【0019】トルニトリル化合物としては、o−トルニ
トリル、m−トルニトリルおよびp−トルニトリルがあ
り、p−トルニトリルが好適に用いられる。シアノピリ
ジン化合物としては、2−シアノピリジン、3−シアノ
ピリジンおよび4−シアノピリジンがあり、2−シアノ
ピリジンが好適に用いられる。
【0020】本発明における溶媒の使用量については特
に制限はなく、通常、一般式(1)のハロゲン化芳香族
化合物に対し、1〜10重量倍、好ましくは3〜5重量
倍を使用する。
【0021】本発明のフッ素化置換反応が終了すると、
目的生成物であるフッ素化芳香族化合物、未反応物、溶
媒、生成無機塩などを含む反応混合物が得られる。そこ
で、この反応混合物を蒸留、例えば減圧下、50〜30
0℃の温度で減圧蒸留することにより、生成無機塩など
からなる固形分を分離して、フッ素化芳香族化合物、溶
媒などを含む留出液が得られる。
【0022】次に、上記留出液を蒸留、例えば減圧下、
50〜300℃の温度で減圧蒸留することにより、目的
生成物のフッ素化芳香族化合物が得られる。本発明にお
いては、この目的生成物分離のための蒸留を「精留」と
いう。
【0023】上記精留後の残留物中には、溶媒のほか
に、ハロゲン原子がフッ素置換されていない未反応化合
物も含まれているので、必要に応じて、反応系にリサイ
クルして、再度フッ素化置換反応に供することができ
る。この方法は、ハロゲン原子を全てフッ素置換させ、
全フッ素化芳香族化合物とする場合に、その最終収率
(歩留り)を向上できるという点で有効である。
【0024】したがって、反応器内でのフッ素化置換反
応が終了した後、反応混合物を蒸留して、固形物を分離
し、留出液は蒸留塔に導入して、ここで精留して、塔頂
からは目的生成物を回収し、塔底物は反応器にリサイク
ルし、必要に応じて、新たなアルカリ金属フッ化物およ
び溶媒を補充して反応を繰り返すのが、特に全フッ素化
芳香族化合物を製造する場合に好適である。
【0025】なお、従来の溶媒は、蒸留によって熱劣化
を受け易いが、本発明で用いる溶媒は熱安定性が高く、
繰り返して有効に利用することができる。また、本発明
で用いる溶媒は目的生成物のフッ素化芳香族化合物との
沸点差が大きいので、従来の溶媒に比べて、目的生成物
の蒸留分離が容易である。
【0026】
【発明の効果】本発明の方法によれば、従来の非プロト
ン性極性溶媒を使用する方法に比べて、目的とするフッ
素化芳香族化合物を高収率、かつ短い反応時間で製造す
ることができる。
【0027】本発明で使用する溶媒は、熱安定性に優れ
ているので、反応終了後、回収してフッ素置換反応に再
使用することができる。また、目的生成物のフッ素化芳
香族化合物との蒸留分離が容易である。
【0028】したがって、本発明の方法によれば、フッ
素化芳香族化合物、特に全フッ素化芳香族化合物を工業
的に有利に製造することができる。
【0029】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説
明する。
【0030】実施例1 1L(リットル)のステンレス製オートクレーブに2−
シアノピリジン300g、2,6−ジクロロベンゾニト
リル100g(0.5814モル)および微粒子状乾燥
フッ化カリウム74g(1.2737モル)を仕込み、
反応容器内の空気を窒素ガスで置換した後、300℃で
加熱、撹拌しながら6時間反応を行った。
【0031】反応終了後、ロータリーエバポレーターを
使って減圧下に、150〜180℃で反応混合物を蒸留
して、塩化カリウム、未反応のフッ化カリウムを分離し
た。留出液をガスクロ分析したところ、生成物の収率は
次のとおりであった(仕込み2,6−ジクロロベンゾニ
トリル基準) 2,6−ジフルオロベンゾニトリル:95モル%、 2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル:4モル% 留出液を、精密蒸留装置(オルダーショウ32φ、段数
20段)を使用し、100mmHg、118℃の条件下
に精留したところ、目的生成物2,6−ジフルオロベン
ゾニトリルが68g回収できた。
【0032】実施例2 1Lのステンレス製オートクレーブにパラトルニトリル
300g、2,6−ジクロロベンゾニトリル100g
(0.5814モル)、微粒子状乾燥フッ化カリウム7
4g(1.2737モル)を仕込み、反応容器内の空気
を窒素ガスで置換した後、300℃で加熱、撹拌しなが
ら15時間反応を行った。
【0033】反応終了後、ロータリーエバポレーターを
使って減圧下に、150〜180℃で反応混合物を蒸留
して、塩化カリウム、未反応のフッ化カリウムを分離し
た。留出液をガスクロ分析したところ、生成物の収率は
次のとおりであった(2,6−ジクロロベンゾニトリル
基準) 2,6−ジフルオロベンゾニトリル:92モル% 2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル:7モル% 留出液を実施例1と同様に精留したところ、目的生成物
2,6−ジフルオロベンゾニトリルが65g得られた。
【0034】実施例3 実施例1において、2,6−ジクロロベンゾニトリルの
代わりに4−クロロベンゾニトリル159gを使用した
以外は、実施例1と同様に反応を行った。
【0035】反応終了後、実施例1と同様に蒸留して得
られた留出液をガスクロ分析したところ、生成物の収率
は次のとおりであった。
【0036】4−フルオロベンゾニトリル:95モル% 実施例4 実施例1において、2,6−ジクロロベンゾニトリルの
代わりに3,4−ジクロロベンゾトリフルオライド12
4gを使用し、300℃で加熱、撹拌しながら12時間
反応を行った以外は、実施例1と同様に反応を行った。
【0037】反応終了後、実施例1と同様に蒸留して得
られた留出液をガスクロ分析したところ、生成物の収率
は次のとおりであった。
【0038】3,4−ジフルオロベンゾトリフルオライ
ド:90モル% 3−クロロ−4−フルオロベンゾトリフルオライド:8
モル% 実施例5 実施例2において、2,6−ジクロロベンゾニトリルの
代わりに2,3,5,6−テトラクロロニトロベンゼン
76gを使用し、320℃で加熱、撹拌して12時間反
応した以外は、実施例2と同様に反応を行った。
【0039】反応終了後、実施例1と同様に蒸留して得
られた留出液をガスクロ分析したところ、生成物の収率
は次のとおりであった。
【0040】2,3,5,6−テトラフルオロニトロベ
ンゼン:82モル% 3−クロル−2,5,6−トリフルオロニトロベンゼ
ン:12モル% 3,5−ジクロロ−2,6−ジフルオロニトロベンゼ
ン:5モル% 実施例6 実施例2において、2,6−ジクロロベンゾニトリルの
代わりに2,3,5,6−テトラクロロベンゾニトリル
74gを使用し、320℃で加熱、撹拌しながら15時
間反応した以外は、実施例2と同様に反応を行った。
【0041】反応後、実施例1と同様に蒸留して得られ
た留出液をガスクロ分析したところ、生成物の収率は次
のとおりであった。
【0042】2,3,5,6−テトラフルオロベンゾニ
トリル:88モル% 3−クロロ−2,5,6−トリフルオロベンゾニトリ
ル:7モル% 3,5−ジクロロ−2,6−ジフルオロベンゾニトリ
ル:4モル% 留出液を実施例1と同様に精留することにより、目的生
成物である2,3,5、6−テトラフルオロベンゾニト
リル43gを得た。
【0043】実施例7 実施例1において、反応終了後、精留して2,6−ジフ
ルオロベンゾニトリルを得た後の塔底に残留する2−ク
ロロ−6−フルオロベンゾニトリル4gおよび2−シア
ノピリジン268gを含有する液272gを反応器に仕
込んだ。これに、新たに2−シアノピリジン28g、
2,6−ジクロロベンゾニトリル100g、微粒子状乾
燥フッ化カリウム76gを仕込み、反応容器内の空気を
窒素ガスで置換した後、300℃で6時間反応を行っ
た。
【0044】反応終了後、実施例1と同様に蒸留し、留
出液をガスクロ分析したところ、生成物の収率は次のと
おりであった。
【0045】2,6−ジフルオロベンゾニトリル:93
モル% 2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル:6モル% 実施例8 実施例6において、反応終了後、精留して2,3,5,
6−テトラフルオロベンゾニトリルを得た後の塔底に残
留する3−クロロ−2,5,6−トリフルオロベンゾニ
トリル4g、3、5−ジクロロ−2、6−ジフルオロベ
ンゾニトリル3gおよびベンゾニトリル290gを含有
する液297gを反応器に仕込んだ。これに、新たにパ
ラトルニトリル3g、2,3,5、6−テトラクロロベ
ンゾニトリル74gおよび微粒子状乾燥フッ化カリウム
77gを仕込み、反応容器内の空気を窒素ガスで置換し
た後、320℃で15時間反応を行った。
【0046】反応終了後、実施例1と同様に蒸留し、留
出液をガスクロ分析したところ、未反応3−クロロ−
2,5,6−トリフルオロベンゾニトリル、3,5−ジ
クロロ−2、6−ジフルオロベンゾニトリルのほかに次
の生成物が得られた。
【0047】2,3,5,6−テトラフルオロベンゾニ
トリル:89モル% 3−クロロ−2,5,6−トリフルオロベンゾニトリ
ル:7モル% 3、5−ジクロロ−2、6−ジフルオロベンゾニトリ
ル:4モル% 比較例1 1Lのステンレス製オートクレーブに2,6−ジクロロ
ベンゾニトリル150g(0.8433モル)、微粒子
状乾燥フッ化カリウム112g(1.9277モル)を
仕込み、反応容器内の空気を窒素ガスで置換した後、3
00℃で加熱、撹拌しながら12時間反応を行った。
【0048】反応終了後、ロータリーエバポレーターを
使って減圧下に、150〜180℃で反応混合物を蒸留
して、塩化カリウム、未反応のフッ化カリウムを分離し
た。留出液をガスクロ分析したところ、生成物の収率は
次のとおりであった(仕込みの2,6−ジクロロベンゾ
ニトリル基準) 2,6−ジフルオロベンゾニトリル:43モル% 2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル:46モル% 未反応2,6−ジクロロベンゾニトリル:9モル%
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 255/50 C07C 255/50

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、Xはハロゲン原子、nは1〜5の整数(ただ
    し、n=1のとき、Xはフッ素原子以外のハロゲン原子
    であり、n=2〜5のとき、Xの少なくとも1つはフッ
    素原子以外のハロゲン原子である)、Yはシアノ基、ニ
    トロ基またはトリフルオロメチル基である)で表される
    ハロゲン化芳香族化合物とアルカリ金属フッ化物とを反
    応させて、一般式(2) 【化2】 (式中、X、Yは一般式(1)と同じであり、Fはフッ
    素原子、mは1〜5の整数、pはp=n−mを満たす整
    数である)で表されるフッ素化芳香族化合物を製造する
    にあたり、該反応をトルニトリル化合物およびシアノピ
    リジン化合物から選ばれる少なくとも1種の溶媒の存在
    下に行うことを特徴とするフッ素化芳香族化合物の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 トルニトリル化合物がp−トルニトリル
    である請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 シアノピリジン化合物が2−シアノピリ
    ジンである請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 反応終了後、反応混合物を蒸留、次いで
    精留して得られる残留液をリサイクルして反応に使用す
    る請求項1に記載のフッ素化芳香族化合物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110804001A (zh) * 2019-11-27 2020-02-18 济宁康盛彩虹生物科技有限公司 一种3,4-二氟苯腈工艺生产方法
CN112409169A (zh) * 2020-12-01 2021-02-26 连云港杰瑞药业有限公司 一种制备多氟代芳烃的方法

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