JP2001058786A - コンベヤ装置 - Google Patents

コンベヤ装置

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JP2001058786A
JP2001058786A JP11219140A JP21914099A JP2001058786A JP 2001058786 A JP2001058786 A JP 2001058786A JP 11219140 A JP11219140 A JP 11219140A JP 21914099 A JP21914099 A JP 21914099A JP 2001058786 A JP2001058786 A JP 2001058786A
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endless
transport
power transmission
conveyor device
pallet
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JP11219140A
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Inventor
Tomoaki Sato
友章 佐藤
Shinichiro Aoe
信一郎 青江
Ryuichi Okuno
隆一 奥野
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動装置の高さの圧縮化を図り、動く歩道に
あっては既設の床上に設置することを可能ならしめる。 【解決手段】 無端搬送路の面と平行する面内に無端牽
引部材45を配置して、部分的に無端搬送路との略平行
部45a,45bを形成させ、この略平行部45a,4
5bにおいて無端牽引部材45の動きを無端パレット3
0側に伝えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送経路が任意に
設定できるコンベヤ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のコンベヤ、例えば乗客コ
ンベヤは、水平移動型の動く歩道および昇降型のエスカ
レータが公知であるが、これら動く歩道やエスカレータ
は、直線状経路をもつものが一般的であり、直線や曲線
を任意に組み合わせて、またはこれらに昇降が可能な搬
送路を組み合わせて設定したものはほとんど実用化され
ていない。
【0003】そこで、本出願人により、無端搬送路が形
成するループ内に、任意の曲線経路ばかりでなく、これ
に昇降・下降経路をも組み合わせることができるように
したコンベヤ装置が提案されている。図27はこの提案
に係る従来のコンベヤ装置の平坦経路部の構成を示す側
面図、図28はその踏板となるパレットの構成を示す側
面図、図29はそのパレットと無端搬送路および駆動系
との関係を示す正面図、図23は図29のA−A矢視断
面図である。
【0004】この従来のコンベヤ装置は、踏板となるパ
レット1a〜1g…の下面に、それぞれ支持脚2を垂下
して設け、各支持脚2の下部にそれぞれ自在継手3を取
付けている。自在継手3は、支持脚2に横軸4により取
り付けられて鉛直面内で回動自在な箱形部材5と、箱形
部材5内に横軸4とは直交する方向に取り付けられた縦
軸6とから構成されている。各箱形部材5の底部外面に
は、図28,図30のようにそれぞれ連結ロッド7の一
端7Aが固定され、連結ロッド7が、それぞれ箱形部材
5と一体に横軸4周りに回動できるようになっている。
【0005】連結ロッド7の他端7Bは、それぞれ前方
へ延び、互いに隣接するパレットの自在継手3の縦軸6
に球面継手8を介して連結され、縦軸6に対しては主に
水平面内で回動自在に構成されている。つまり、各連結
ロッド7a〜7f…は、それぞれ自己のパレットに対し
ては鉛直面内で回動自在に連結され、また隣接するパレ
ットに対しては、それぞれ自在継手3と球面継手8とか
らなる二重ユニバーサルジョイントにより、鉛直面およ
び水平面内で回動自在に連結されている。このように、
各連結ロッド7a〜7f…によって各パレット1a〜1
g…が、互いに水平面内および鉛直面内での変位量を大
きくできるように連結されて、無端パレット1に形成さ
れているため、無端パレット1で形成されるループ内に
任意の曲線経路ばかりでなく、これに昇降・下降経路を
も組み合わせることができるようになっている。
【0006】また、各パレット1a〜1g…は、隣接す
るパレット相互の水平面上の接触面9,10が、それぞ
れ連結ロッドの二重ユニバーサルジョイント部との連結
部を中心とする円弧状に形成されているとともに、鉛直
面上の接触面11,12も、昇降路形成時に連結ロッド
によって相対離隔距離の規制を受けるため、干渉しない
ように内方へ湾曲する円弧に形成されている。
【0007】また、各パレット1a〜1g…の下面のそ
れぞれの前後左右には、スパンを異ならせて支持脚1
3,13と支持脚14,14を垂下して設け、これら支
持脚の下端にそれぞれ走行輪15,15及び16,16
が取り付けられ、前方の走行輪15,15と後方の走行
輪16,16とが独立した2組のレール17,17及び
18,18で案内されるようになっており、昇降・下降
経路部においては、内側レール17,17と外側レール
18,18の互いの設定高さを昇降・下降の傾斜に合わ
せて調整することで、各パレット1a〜1g…の姿勢を
常に水平状態に保持できるようにしている。
【0008】さらに、自在継手3の下方には、無端パレ
ット1を案内する無端搬送路となる対向配置された2条
のガイドレール19,19が敷設され、各自在継手3の
箱形部材5に、ガイドレール19,19の内面で案内さ
れる一対のガイドローラ21,21が設けられ、連結ロ
ッド7の横軸4を中心とする回動に伴ってガイドローラ
21,21の車軸の向きも変位し、ガイドローラ21,
21が常にパレット移動方向を向くように設定されてい
るとともに、各連結ロッド7a〜7f…のそれぞれの両
端位置がガイドローラ21,21によって常にガイドレ
ール19,19の間すなわち無端搬送路上にあるように
規定され、これによって各パレット1a〜1g…の自由
回動も規制され、各走行輪15,15及び16,16の
各レール17,17及び18,18からの脱輪が防止さ
れるようになっている。なお、箱形部材5に取り付けら
れるガイドローラは1ケでも良いとしている。
【0009】また、ガイドレール19,19からなる無
端搬送路の底部には、この無端搬送路の面と直交する鉛
直面内で閉ループを形成するように複数のスプロケット
22に掛け渡された搬送チェーン23が配設され、搬送
チェーン23には、所定ピッチ毎にそのループ外方へ突
出する突起24が設けられているとともに、各連結ロッ
ド7a〜7f…の一端7A側に、それぞれチェーン側突
起24が嵌入可能な横溝25aを有する当接部材25が
ガイドローラ21,21よりも下方へ延出して設けられ
ており、スプロケット22を図示しないモータで回転さ
せて原動側のチェーンの突起24から従動側の当接部材
25へ動力を伝え、無端パレット1を駆動するようにし
ている。なお、26は欄干、27はパレットと欄干26
との隙間をなくすためにパレット両側に設けた補助踏み
板である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のコ
ンベヤ装置は、無端搬送路の面と直交する鉛直面内にお
いて搬送チェーン23を循環させることで無端パレット
1に動力を伝達する形態を採っており、そのために駆動
装置の高さが大きくなり、この駆動装置を設置するため
の床下の掘り下げ代La(図27)が大きくなって、施
工費が増大するのを避けられない。
【0011】また、床下の構造物の重量が大きくなるた
め、周辺設備の強度も大きく設定する必要があり、搬送
路が水平面に設定される動く歩道にあっても、その駆動
装置を設置するにあたり床下工事を必要とし、既存の床
上に設置することができなかった。
【0012】本発明の技術的課題は、駆動装置の高さの
圧縮化を図り、動く歩道にあっては既設の床上に設置す
ることを可能ならしめることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
コンベヤ装置は、相互に屈曲自在に連結された無端パレ
ットと、無端パレットを案内する無端搬送路と、無端パ
レットを搬送する搬送手段とを備え、搬送手段を、無端
搬送路の面と平行する面内に配置されて、部分的に無端
搬送路との略平行部が形成された無端牽引部材と、無端
牽引部材を駆動する駆動手段と、略平行部において無端
牽引部材の動きを無端パレット側に伝える動力伝達手段
と、から構成したものである。
【0014】また、本発明の請求項2に係るコンベヤ装
置は、無端搬送路には、屈曲路を挟む直線路を有し、無
端牽引部材は、前記一方の直線路に対応する第1の無端
牽引部材と、前記他方の直線路に対応する第2の無端牽
引部材とからなり、これら各無端牽引部材が同期駆動さ
れるものである。
【0015】また、本発明の請求項3に係るコンベヤ装
置は、屈曲路に無端パレットを搬入する前記第1の無端
牽引部材と、屈曲路から無端パレットを搬出する前記第
2の無端牽引部材が、それぞれ屈曲路を挟んで所定範囲
内に配置されてなるものである。
【0016】また、本発明の請求項4に係るコンベヤ装
置は、無端牽引部材が搬送チェーンからなり、動力伝達
手段が、前記搬送チェーンに所定ピッチ毎に設置され、
搬送チェーンの動きを無端パレット側に伝える原動側動
力伝達部材と、無端パレット側に設置され、前記略平行
部において原動側動力伝達部材と係合し、原動側動力伝
達部材から動力が伝達される従動側動力伝達部材と、か
らなるものである。
【0017】また、本発明の請求項5に係るコンベヤ装
置は、原動側動力伝達部材が、搬送チェーンの連結リン
クに回転自在に設置した嵌合用ローラからなり、従動側
動力伝達部材が、前記嵌合用ローラが嵌入自在な凹部を
有し、無端パレットの下面側に設置した当接部材からな
るものである。
【0018】また、本発明の請求項6に係るコンベヤ装
置は、少なくとも動力伝達区間に、搬送チェーン及び嵌
合用ローラの少なくとも一方を案内するガイドを設けた
ものである。
【0019】また、本発明の請求項7に係るコンベヤ装
置は、嵌合用ローラを、搬送チェーンにおける上方に位
置する連結リンクの外面に設置するとともに、当接部材
を無端パレット側に設置し、この当接部材の側面に前記
嵌合用ローラが嵌入自在な凹部を設けたものである。
【0020】また、本発明の請求項8に係るコンベヤ装
置は、嵌合用ローラを、搬送チェーンの上下連結リンク
の各外面に一対設置するとともに、当接部材を無端パレ
ット側に設置し、この当接部材の側面の上下部に前記一
対の嵌合用ローラがそれぞれ嵌入自在な凹部を設けたも
のである。
【0021】また、本発明の請求項9に係るコンベヤ装
置は、嵌合用ローラを、搬送チェーンの上下連結リンク
側から側方へ延出して対向する一対の突出片の間に設置
するとともに、当接部材を無端パレット側に設置し、こ
の当接部材の側面に前記嵌合用ローラが嵌入自在な凹部
を設けたものである。
【0022】また、本発明の請求項10に係るコンベヤ
装置は、無端牽引部材が搬送用ロープからなり、動力伝
達手段が、無端パレット側に設置されて前記搬送用ロー
プを把持および解放自在なロープ把持装置からなるもの
である。
【0023】また、本発明の請求項11に係るコンベヤ
装置は、ロープ把持装置が、無端パレット側に設置され
て搬送用ロープを把持するハンドと、無端搬送路におけ
る前記略平行部の両端位置にそれぞれ設置されて、前記
ハンドの把持間隔を拡大させる解放手段と、前記ハンド
の把持間隔を縮小させて前記搬送用ロープを把持させる
把持力付与手段と、からなるものである。
【0024】また、本発明の請求項12に係るコンベヤ
装置は、ロープ把持装置が、無端パレット側に設置され
て搬送用ロープを把持するハンドと、このハンドの把持
間隔を拡大させる解放手段と、無端搬送路における前記
略平行部位置に設置されて、前記ハンドの把持間隔を縮
小させて搬送用ロープを把持させる把持力付与手段と、
からなるものである。
【0025】
【発明の実施の形態】実施形態1.以下、図示実施形態
に基づき本発明を説明する。図1乃至図6は本発明の第
1の実施形態に係るコンベヤ装置を示すもので、図1は
その全体構成を示す平面図、図2はその全体構成を示す
側面図、図3は図2のB−B矢視断面図、図4はその踏
板となるパレットと駆動系との関係を示す側面図、図5
は図4のC−C矢視断面図、図6はそのパレットと無端
搬送路と駆動系およびチェーンガイドとの関係を部分的
に拡大して示す分解斜視図である。
【0026】この第1実施形態のコンベヤ装置は、本発
明を動く歩道に適用したもので、31a〜31c…は踏
板となる平板状のパレットであり、それぞれ連結ロッド
32a〜32c…で連結され、無端パレット30に形成
されている。各パレット相互の接触面となる前端縁33
と後端縁34は、それぞれ連結ロッド32の球面継手3
5部を中心とする円弧に形成され、互いに球面継手35
部を中心として水平面内で干渉することなく相対回動で
きるようになっている。
【0027】これを更に詳述すると、各パレット31a
〜31c…の凹状前端縁の中心部の下面には、図3のよ
うにそれぞれ内部に縦軸36を有する箱形部材37が底
部を前方へ向けて直接固定され、その箱形部材底部の外
面に、それぞれ連結ロッド32の一端32A側が固定さ
れているとともに、連結ロッド32の他端32B側が、
それぞれ前方へ延び、隣接する先行パレットの箱形部材
37内の縦軸36に球面継手35を介して連結されてい
る。従って、後続パレットは隣接する先行パレットに対
し縦軸36を中心に相対的に水平面内での回動および若
干の鉛直面内での回動が可能となり、これによって無端
パレット30で形成されるループ内に任意の曲線経路を
形成できるようになっているとともに、設置床面に凹凸
があってもガタを吸収できるようになっている。さらに
水平回動がスムーズに行われるように、先行パレットの
凸状の後端縁34は、後続パレットから延びる連結ロッ
ド32の連結点である球面継手35、つまり縦軸36を
中心とする円弧に形成され、これと接触する後続パレッ
トの凹状前端縁33も同縦軸36を中心とする円弧に形
成されている。
【0028】各パレット31a〜31c…の下面のそれ
ぞれの前後左右には、スパンが同一となるように走行輪
38,38及び39,39が取り付けられ、一側の前後
走行輪38,39と他側の前後走行輪38,39とが、
それぞれ左右1組のレール41,41で案内されるよう
になっている。
【0029】球面継手35からなる自在継手を収容した
箱形部材37の下方には、水平面内に配置されて無端パ
レット30を案内する無端搬送路となる対向配置された
2条のガイドレール42,42が敷設されている。この
ガイドレール42,42からなる無端搬送路は、図1の
ように略直線上の往路42Aおよび復路42Bと、これ
ら往路42Aと復路42Bとを連結する旋回路42C,
42Dとを有している。一方、箱形部材37の下面に
は、ガイドレール42,42の内面で案内される単一の
ガイドローラ43が設けられている。つまり、連結ロッ
ド32は、その両端位置がガイドローラ43によって規
定されて常に無端搬送路上を移動するようになってお
り、これによって各パレット31a〜31c…の自由回
動も規制され、各走行輪38,38及び39,39の各
レール41,41からの脱輪が防止されるようになって
いる。
【0030】また、ガイドレール42,42からなる無
端搬送路の底部には、その両端側の2箇所において、図
1のようにこの無端搬送路の面と平行な面、すなわち水
平面内で複数のスプロケット44a,44b,44c,
44d,44e,44fに掛け渡されて、その閉ループ
内に、部分的に往路42Aと平行な第1の略平行部45
aと、復路42Bと平行な第2の略平行部45bが形成
された搬送チェーン45が配設され、スプロケットの1
つ(ここではスプロケット44aと44c)がチェーン
駆動手段に連結されている。チェーン駆動手段は、無端
搬送路の側方に配置されたモータ46に減速機47を介
して連結された原動側動力伝達用スプロケット48と、
スプロケット44a(又は44c)の軸に取り付けた従
動側動力伝達用スプロケット49と、これらスプロケッ
ト48,49間に掛け渡された動力伝達用チェーン51
とから構成されている。なお、第1の略平行部45aを
形成するためのスプロケット44a,44bと第2の略
平行部45bを形成するためのスプロケット44c,4
4dとの中間部に配設したスプロケット44e,44f
は、搬送チェーン45の張力調整や後述する嵌合用ロー
ラ52の位相(位置)調整等を行う機能を有している。
【0031】搬送チェーン45から無端パレット30へ
の動力伝達は、原動側動力伝達部材から従動側動力伝達
部材を介して行われる。原動側動力伝達部材は、搬送チ
ェーン45の連結リンクの外面に所定ピッチ毎に設置し
た回転自在な嵌合用ローラ52から構成されている。従
動側動力伝達部材は、嵌合用ローラ52が嵌入可能な凹
部53aを有し、嵌合用ローラ52のピッチに合わせて
無端パレット30の下面側(ここでは連結ロッド32の
一端32A側)に設置されて、略平行部45a,45b
において嵌合用ローラ52と係合する当接部材53とか
ら構成されている。なお、嵌合用ローラ52と当接部材
53の取付位置関係は逆でもよく、この場合には当接部
材が原動側動力伝達部材となり、嵌合用ローラが従動側
動力伝達部材となる。更に無端パレット30側に取り付
けられる動力伝達部材は、パレット下面に支持脚等を介
して直接的に取り付けるようにしてもよい。
【0032】また、略平行部45a,45bには、図4
乃至図6に示すように無端搬送路に沿って搬送チェーン
45の上下連結リンク45c,45dを案内する溝から
なるチェーンガイド54が設けられており、これによっ
て略平行部45a,45bにおける嵌合用ローラ52と
当接部材53との係合状態を安定なものにしている。な
お、ここでは搬送チェーン45を略平行部45a,45
bの全域でガイドすることで嵌合用ローラ52と当接部
材53との係合状態の安定化を図ったものを例に挙げて
説明しているが、これに限るものでなく、ガイドする区
間を、略平行部45a,45b内の実際に動力が伝達さ
れる嵌合用ローラ52と当接部材53との係合区間に絞
ってもよく、更にガイドする対象を嵌合用ローラ52と
してもよい。このような場合でも、嵌合用ローラ52と
当接部材53との係合状態の安定化を図ることができ
る。なお、嵌合用ローラ52と当接部材53の係合時
に、当接部材53に若干作用する横方向力は、ガイドロ
ーラ43を介してガイドレール42,42で支持するこ
とができる。これらのことは、以下の第2乃至第8実施
形態でも同様である。
【0033】また、図2中の符号55は無端搬送路の略
平行部45a,45bの両側に設けたは移動手すりであ
る。
【0034】この第1実施形態のコンベヤ装置は、以上
のように、無端搬送路の面と平行な水平面内で、搬送チ
ェーン45を複数のスプロケット44a,44b,44
c,44d,44e,44fに掛け渡して、部分的に無
端搬送路との略平行部を形成し、この略平行部において
搬送チェーン45から無端パレット30へ動力を伝達す
るようにしているので、駆動装置の構成が簡略化され、
かつ駆動装置の高さを抑えることができ、床下の掘り下
げ代Lb(図2)の寸法を大幅に圧縮することができ
る。このため、コンベヤ装置がこの第1実施形態のよう
な動く歩道の場合には、既設の床上に設置することも可
能となり、施工費を大幅に低減することができる。さら
に、装置全体の軽量化が図れ、周辺設備の強度を低く設
定することができ、設計的自由度が拡大する。
【0035】また、旋回路42C,42Dを挟んでその
近傍の直線部(往路42Aおよび復路42B)で無端パ
レット30を駆動するようにしているので、旋回路42
C,42Dの動きがスムーズになり、その結果、必要と
する駆動力が軽減される。
【0036】実施形態2.図7は本発明の第2の実施形
態に係るコンベヤ装置の要部を示す平面図であり、図
中、前述の第1実施形態のものと同一部分には同一符号
を付してある。
【0037】この第2実施形態のコンベヤ装置も本発明
を動く歩道に適用したものである。この第2実施形態の
コンベヤ装置は、図示しないガイドレールからなる無端
搬送路のループ内に、進行方向を略90°異ならせた直
線路42E,42Fと、これら直線路42E,42F間
を連結する屈曲路42Gとを有し、屈曲路42Gを挟む
両側の直線路42E,42Fで無端パレット30を駆動
するようにしたものである。
【0038】これを更に詳述すると、搬送チェーンは、
無端搬送路の面と平行な面、すなわち水平面内で一方の
直線路42Eと平行となるように一対のスプロケット6
1a,61bに掛け渡された第1の搬送チェーン62
と、同水平面内で他方の直線路42Fと平行となるよう
に一対のスプロケット63a,63bに掛け渡された第
2の搬送チェーン64とからなり、これら各搬送チェー
ン62,64が単一のチェーン駆動手段に連結されて同
期駆動されるようになっている。
【0039】チェーン駆動手段は、無端搬送路のコーナ
部の内側に配置されたモータ65にギヤボックス66を
介して同方向に同期回転するように連結された一対の原
動側動力伝達用スプロケット67,68と、第1の搬送
チェーン62側の一方のスプロケット61aの軸に取り
付けた第1の従動側動力伝達用スプロケット71と、第
2の搬送チェーン64側の一方のスプロケット63aの
軸に取り付けた第2の従動側動力伝達用スプロケット7
2と、一方の原動側動力伝達用スプロケット67と第1
の従動側動力伝達用スプロケット71間に掛け渡された
第1の動力伝達用チェーン73と、他方の原動側動力伝
達用スプロケット68と第2の従動側動力伝達用スプロ
ケット72間に掛け渡された第2の動力伝達用チェーン
74とから構成されている。それ以外の構成、すなわち
各パレット31a〜31c…の構成、各パレット31a
〜31c…と各連結ロッド32との連結態様、各走行輪
38,38及び39,39とレール(図示せず)との関
係、ガイドローラ43の取付態様、ガイドローラ43と
無端搬送路との関係、各搬送チェーン62,64から無
端パレット30への動力伝達系(嵌合用ローラと当接部
材)の構成、無端搬送路に沿って各搬送チェーン62,
64を案内する溝からなるチェーンガイド(図示せず)
の構成は、基本的に前述の第1実施形態の図3乃至図6
で説明したものと同一である。
【0040】この第2実施形態のコンベヤ装置において
も、無端搬送路の面と平行な水平面内で、各搬送チェー
ン62,64をそれぞれスプロケット61a,61bと
63a,63bに掛け渡して、部分的に無端搬送路との
略平行部を形成し、この略平行部において各搬送チェー
ン62,64から無端パレット30へ動力を伝達するよ
うにしているので、駆動装置の構成が簡略化され、かつ
駆動装置の高さを抑えることができ、床下の掘り下げ代
Lb(図2)の寸法を大幅に圧縮することができる。こ
のため、コンベヤ装置がこの第2実施形態のような搬送
経路を有している動く歩道の場合でも、既設の床上に設
置することも可能となり、施工費を大幅に低減すること
ができる。さらに、装置全体の軽量化が図れ、周辺設備
の強度を低く設定することができ、設計的自由度が拡大
する。
【0041】また、屈曲路42Gを挟む両側の直線路4
2E,42Fで無端パレット30を駆動するようにして
いるので、屈曲路42Gの動きがスムーズになり、その
結果、必要とする駆動力が軽減される。
【0042】実施形態3.図8は本発明の第3の実施形
態に係るコンベヤ装置の要部である踏板となるパレット
と駆動系との関係を示す側面図であり、図中、前述の第
1実施形態のもの(図4)と同一部分には同一符号を付
してある。
【0043】この第3実施形態のコンベヤ装置も本発明
を動く歩道に適用したものである。この第3実施形態の
コンベヤ装置は、原動側動力伝達部材である嵌合用ロー
ラ52と従動側動力伝達部材である当接部材53とから
なる対の複数組(ここでは3組52,53A、52,5
3B、52,53C)を基本単位として所定ピッチ毎に
設置されるように、連結ロッド32に3つの当接部材5
3A,53B,53Cを設けるとともに、これに当接部
材53A,53B,53C間のピッチに合わせて搬送チ
ェーン45側に多数の嵌合用ローラ52を設置したもの
である。
【0044】この第3実施形態のコンベヤ装置において
は、嵌合用ローラ52と当接部材53との係合が確実に
行われるとともに、動力伝達部間のスパンが、実質的に
当接部材53A,53B,53C間のピッチとなり、動
力伝達部相互の負担の均一化が図れる。
【0045】実施形態4.図9は本発明の第4の実施形
態に係るコンベヤ装置の要部である動力伝達部の嵌合用
ローラと当接部材との係合状態を示す横断面図、図10
はその側面図であり、各図中、前述の第1実施形態のも
の(図4)と同一部分には同一符号を付してある。
【0046】この第4実施形態のコンベヤ装置も本発明
を動く歩道に適用したものである。この第4実施形態の
コンベヤ装置は、連結ロッド32に取り付けられる従動
側動力伝達部材である当接部材81A,81Bのそれぞ
れに、1つの嵌合用ローラ52に対して3つの凹部81
aを形成したものである。
【0047】この第4実施形態のコンベヤ装置において
は、搬送チェーン45に延びが生じても、このチェーン
の延びを各凹部81aにて吸収することができ、各嵌合
用ローラ52と当接部材81A,81Bとの係合がより
確実に行われる。
【0048】実施形態5.図11は本発明の第5の実施
形態に係るコンベヤ装置の踏板となるパレットと駆動系
との関係を示す側面図、図12は図11のD−D矢視断
面図、図13はその要部である動力伝達部の嵌合用ロー
ラと当接部材との係合状態を示す縦断面図、図14は図
13のE−E矢視図、図15はその動力伝達部を正面側
より示す縦断面図、図16はその搬送チェーンと嵌合用
ローラ及び当接部材との関係を示す一部破砕表示を含む
分解斜視図であり、各図中、前述の第1実施形態のもの
と同一部分には同一符号を付してある。
【0049】この第5実施形態のコンベヤ装置も本発明
を動く歩道に適用したものである。この第5実施形態の
コンベヤ装置は、原動側動力伝達部材である嵌合用ロー
ラを、搬送チェーン45の上下連結リンク45c,45
dの各外面に互いに軸線を一致させて一対52a,52
b設置するとともに、連結ロッド32に取り付けられる
従動側動力伝達部材である当接部材81Cの一側面に、
搬送チェーン45の上下連結リンク45c,45dとロ
ーラ部45eが挿通可能なコ字部81bを形成し、コ字
部81bの上下片部に、前記一対の嵌合用ローラ52
a,52bがそれぞれ独立して嵌入自在な凹部81c,
81dを側面より凹陥させて設けている。
【0050】また、無端搬送路の略平行部に沿って搬送
チェーン45を案内するチェーンガイド54Aを設けて
いる。チェーンガイド54Aは、凸状に形成されて搬送
チェーン45の一側に配置され、その突部54aにて搬
送チェーン45のローラ部45eを案内し、その両肩部
54b,54cにて上下連結リンク45c,45dを案
内するようになっている。なお、チェーンガイド54A
に対向させて、当接部材81Cの背面側を案内する当接
部材ガイドを設置することは好ましい。
【0051】この第5実施形態のコンベヤ装置において
は、搬送チェーン45の上下に嵌合用ローラ52a,5
2bを設けているため、動力伝達時に搬送チェーン45
に捻れのモーメントが作用せず、チェーンに駆動負荷が
均一に作用する。このため、脈動が発生せず、チェーン
の軌道が安定し、嵌合用ローラ52a,52bと凹部8
1c,81dとの嵌合が円滑に行われる。この結果、チ
ェーンの強度低下や不均一な伸びの発生がなくなり、運
用に支障を来すようなこともなくなる。
【0052】実施形態6.図17は本発明の第6の実施
形態に係るコンベヤ装置の踏板となるパレットと駆動系
との関係を示す側面図、図18は図17のF−F矢視断
面図、図19はその要部である動力伝達部の嵌合用ロー
ラと当接部材との係合状態を示す縦断面図、図20は図
19のG−G矢視図、図21はその動力伝達部を正面側
より示す縦断面図、図22はその搬送チェーンと嵌合用
ローラ及び当接部材との関係を示す分解斜視図であり、
各図中、前述の第5実施形態のものと同一部分には同一
符号を付してある。
【0053】この第6実施形態のコンベヤ装置も本発明
を動く歩道に適用したものである。この第6実施形態の
コンベヤ装置は、原動側動力伝達部材である嵌合用ロー
ラ52cを、搬送チェーン45の上下連結リンク45
c,45dの外面に基部が固定されて一側へ延出して対
向する一対の上下突出片45f,45gの間に設置する
とともに、連結ロッド32に取り付けられる従動側動力
伝達部材である当接部材81Dの一側面に、搬送チェー
ン45の上突出片45fが挿通可能なコ字部81eを形
成し、コ字部81eの下片部に、嵌合用ローラ52cが
嵌入自在な凹部81fを側面より凹陥させて設けてい
る。
【0054】また、無端搬送路の略平行部に沿って搬送
チェーン45を案内するチェーンガイド54Bを設けて
いる。チェーンガイド54Bは、搬送チェーン45の反
突出片側に配置され、その凹部54dにて搬送チェーン
45の上下突出片45f,45gの基部を案内するよう
になっている。なお、ここでは搬送チェーン45の上下
連結リンク45c,45dの外面に上下突出片45f,
45gを設けて、チェーンガイド54Bにて上下突出片
45f,45gの基部を案内するようにしているが、上
下連結リンク45c,45dに直接上下突出片を形成し
てもよく、この場合にはチェーンガイドは搬送チェーン
45の上下連結リンク45c,45dを案内することに
なる。なお、ここでもチェーンガイド54Bに対向させ
て、当接部材81Dの背面側を案内する当接部材ガイド
を設置することは好ましい。
【0055】この第6実施形態のコンベヤ装置において
は、搬送チェーン45の一側における高さ方向の中間位
置に嵌合用ローラ52cを配置している。従って、動力
伝達時に搬送チェーン45にモーメントが作用しても、
チェーンが本来有する回転自在方向の荷重であるため、
搬送チェーン45にねじりが作用せず、不均一な伸びの
発生はない。この結果、嵌合用ローラ52cと凹部81
fとの嵌合が円滑に行われる。さらに嵌合部が1ヶ所で
あるため、動力伝達系の構造を小形化、簡易化できると
同時に、嵌合動作の信頼性が向上する。
【0056】実施形態7.図23乃至図25は本発明の
第7の実施形態に係るコンベヤ装置を示すもので、図2
3はその動力伝達部を正面側より示す縦断面図、図24
はその踏板となるパレットと駆動系との関係を示す側面
図、図25はその全体構成を示す平面図であり、各図
中、前述の第1実施形態のものと同一部分には同一符号
を付してある。
【0057】この第7実施形態のコンベヤ装置も本発明
を動く歩道に適用したものである。この第7実施形態の
コンベヤ装置は、無端牽引部材として搬送用ロープ91
を用い、これを無端搬送路の面と平行な面、すなわち水
平面内で複数のプーリ90a,90b,90c,90
d,90e,90fに掛け渡し、その閉ループ内に、部
分的に往路42Aと平行な第1の略平行部45aと、復
路42Bと平行な第2の略平行部45bを形成するとと
もに、無端パレット30側すなわち連結ロッド32に、
支持板92を介し略平行部45a,45bにおいて搬送
用ロープ91を把持するロープ把持装置93を設けたも
のである。
【0058】これを更に詳述すると、ロープ把持装置9
3は、支持板92に長手中間部がそれぞれ軸94a,9
4bを介して揺動自在に取り付けられて対向し、一端が
搬送用ロープ91側に延びてハンド96に形成された一
対のロッド95a,95bと、各ロッド95a,95b
の他端の対向面間に張設されてハンド96が常時閉じる
方向に付勢する把持力付与手段すなわち圧縮ばね97
と、各ロッド95a,95bの他端にそれぞれ取り付け
られたローラ98a,98bと、搬送用ロープ91が形
成する閉ループの4隅、すなわち第1の略平行部45a
の入口と出口、第2の略平行部45bの入口と出口にそ
れぞれ配置されて、ロープ把持装置93がプーリ90
a,90b,90c,90d部を越える間、ローラ98
a,98bの間隔を狭めてハンド96を圧縮ばね97の
付勢力に抗して開かせる上下に配設された解放手段すな
わち一対のガイド99,99とから構成されている。
【0059】また、各パレット下面の無端搬送路を挟む
両側には、ロープ把持装置93よりも上位となる位置に
一対のガイドローラ43A,43Bとこれらガイドロー
ラ43A,43Bを案内するガイドレール42,42が
配設され、各走行輪38,38及び39,39の各レー
ル41,41からの脱輪が防止されるようになってい
る。
【0060】なお、第1の略平行部45aを形成するた
めのプーリ90a,90bと第2の略平行部45bを形
成するためのプーリ90c,90dとの中間部に配設し
たプーリ90e,90fは、搬送用ロープ91の張力調
整を行う機能を有しており各、略平行部45a,45b
から受ける張力よりも大きな付勢力を有する付勢手段に
よって常に閉ループの内方へ付勢されている。
【0061】この第7実施形態のコンベヤ装置は、以上
のように、無端搬送路の面と平行な水平面内で、搬送用
ロープ91を複数のプーリ90a,90b,90c,9
0d,90e,90fに掛け渡して、部分的に無端搬送
路との略平行部を形成し、この略平行部において、ロー
プ把持装置93が搬送用ロープ91を把持するようにし
ているので、搬送用ロープ91に延び(この延びはプー
リ90e,90fにて吸収される)が生じても、影響を
受けることがなく、搬送用ロープ91から無端パレット
30側に確実に駆動力を伝達させることができる。
【0062】また、旋回路42C,42Dを挟んでその
近傍の直線部(往路42Aおよび復路42B)で無端パ
レット30を駆動するようにしているので、旋回路42
C,42Dの動きがスムーズになり、その結果、必要と
する駆動力が軽減される。
【0063】実施形態8.図26は本発明の第8の実施
形態に係るコンベヤ装置の要部である駆動系を示す正面
図であり、図中、前述の第7実施形態のものと同一部分
には同一符号を付してある。
【0064】この第8実施形態のコンベヤ装置も本発明
を動く歩道に適用したものである。この第8実施形態の
コンベヤ装置は、ロープ把持装置100を構成する一対
のロッド105a,105bが軸101によって互いに
挟みのように連結され、圧縮ばね102によってハンド
103が常時開かれる方向に付勢されるようになってお
り、各ロッド105a,105bに取り付けたローラ1
04a,104bの間隔を、第1の略平行部45aと第
2の略平行部45b(図25参照)にそれぞれ配置した
把持力付与すなわち一対のガイド106,106により
狭めて、ハンド103を圧縮ばね102の付勢力に抗し
て閉じさせることにより、搬送用ロープ91の把持力が
発生するようになっている。
【0065】この第8実施形態のコンベヤ装置も前述の
第7実施形態のものと同様の作用効果、すなわち搬送用
ロープ91に延びが生じても、影響を受けることがな
く、搬送用ロープ91から無端パレット30側に確実に
駆動力を伝達させることができる。
【0066】なお、前述の各実施形態では本発明をいず
れも平坦経路からなる動く歩道に用いたものを例に挙げ
て説明したが、これを例えば図1で示す往路42Aと復
路42Bが昇降・下降経路に構成されているものにも本
発明を適用することができる。この場合、無端搬送路に
おける昇降・下降経路部の面と平行するフラットな面内
で搬送チェーンや搬送用ロープが複数のスプロケットや
プーリに掛け渡される。これを平面的にみると図1と同
様の図となる。このような場合でも、前述の各実施形態
と同様に無端パレット下の寸法を従来(図27)に比し
大幅に圧縮することができる。
【0067】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の発明によ
れば、無端搬送路の面と平行する面内に無端牽引部材を
配置して、部分的に無端搬送路との略平行部を形成さ
せ、この略平行部において無端牽引部材の動きを無端パ
レット側に伝えるようにしたので、駆動装置の構成が簡
略化され、かつ駆動装置の高さを抑えることができ、無
端パレット下の寸法を大幅に圧縮することができる。こ
のため、コンベヤ装置が平坦経路からなる動く歩道の場
合には、既設の床上に設置することも可能となり、施工
費を大幅に低減することができる。さらに、装置全体の
軽量化が図れ、周辺設備の強度を低く設定することがで
き、設計的自由度が拡大する。
【0068】また、請求項2の発明によれば、無端搬送
路には、屈曲路を挟む直線路を形成し、無端牽引部材
を、前記一方の直線路に対応する第1の無端牽引部材
と、前記他方の直線路に対応する第2の無端牽引部材と
から構成して、これら各無端牽引部材が同期駆動される
ようにしたので、動きがスムーズになり、必要とする駆
動力を軽減させることができた。
【0069】また、請求項3の発明によれば、屈曲路に
無端パレットを搬入する第1の無端牽引部材と、屈曲路
から無端パレットを搬出する第2の無端牽引部材が、そ
れぞれ屈曲路を挟んで所定範囲内に配置されるように構
成したので、屈曲路の動きがスムーズになり、その結
果、必要とする駆動力を軽減させることができた。
【0070】また、請求項4の発明によれば、無端牽引
部材に搬送チェーンを用い、動力伝達手段が、搬送チェ
ーンに所定ピッチ毎に設置され、搬送チェーンの動きを
無端パレット側に伝える原動側動力伝達部材と、無端パ
レット側に設置され、前記略平行部において原動側動力
伝達部材と係合し、原動側動力伝達部材から動力が伝達
される従動側動力伝達部材とから構成されるようにした
ので、部分駆動方式を採用しているにも拘わらず、駆動
力を効率よく伝達することができた。
【0071】また、請求項5の発明によれば、原動側動
力伝達部材として搬送チェーンの連結リンクに回転自在
に設置した嵌合用ローラを用いるとともに、従動側動力
伝達部材として前記嵌合用ローラが嵌入自在な凹部を有
し、無端パレットの下面側に設置した当接部材から構成
したので、略平行部の基端側での各動力伝達部材相互の
係合状態への移行動作、及び略平行部の末端側での各動
力伝達部材の係合解除動作を、スムーズに行わせること
ができた。
【0072】また、請求項6の発明によれば、少なくと
も動力伝達区間に、搬送チェーン及び嵌合用ローラの少
なくとも一方を案内するガイドを設けたので、動力伝達
区間における嵌合用ローラと当接部材との係合状態を安
定なものにすることができた。
【0073】また、請求項7の発明によれば、嵌合用ロ
ーラを、搬送チェーンにおける上方に位置する連結リン
クの外面に設置するとともに、当接部材を無端パレット
側に設置し、この当接部材の側面に前記嵌合用ローラが
嵌入自在な凹部を設けたので、略平行部の基端側での嵌
合用ローラと当接部材との係合状態への移行動作、及び
略平行部の末端側での嵌合用ローラと当接部材の係合解
除動作を、スムーズに行わせることができた。
【0074】また、請求項8の発明によれば、嵌合用ロ
ーラを、搬送チェーンの上下連結リンクの各外面に一対
設置するとともに、当接部材を無端パレット側に設置
し、この当接部材の側面の上下部に前記一対の嵌合用ロ
ーラがそれぞれ嵌入自在な凹部を設けたので、動力伝達
時に搬送チェーンに捻れのモーメントが作用せず、チェ
ーンに駆動負荷を均一に作用させることができる。この
ため、脈動が発生せず、チェーンの軌道が安定し、嵌合
用ローラと凹部との嵌合を円滑に行わせることができ
る。この結果、チェーンの強度低下や不均一な伸びの発
生をなくすることができて、運用に支障を来すような問
題を未然に防止することができた。
【0075】また、請求項9の発明によれば、嵌合用ロ
ーラを、搬送チェーンの上下連結リンク側から側方へ延
出して対向する一対の突出片の間に設置するとともに、
当接部材を無端パレット側に設置し、この当接部材の側
面に前記嵌合用ローラが嵌入自在な凹部を設けたので、
動力伝達時に搬送チェーンにモーメントが作用しても、
チェーンが本来有する回転自在方向の荷重として受けさ
せることができ、搬送チェーンの強度低下や不均一な伸
びの発生を防止することができる。この結果、嵌合用ロ
ーラと凹部との嵌合が円滑に行わせることができる。さ
らに嵌合部が1ヶ所であるため、動力伝達系の構造を小
形化、簡易化できると同時に、嵌合動作の信頼性を向上
させることができた。
【0076】また、請求項10の発明によれば、無端牽
引部材として搬送用ロープを用いるとともに、動力伝達
手段を無端パレット側に設置されて搬送用ロープを把持
および解放自在なロープ把持装置から構成したので、駆
動系の微調整が必要なくなって、操作性、保全性を向上
させることができた。
【0077】また、請求項11の発明によれば、ロープ
把持装置を、無端パレット側に設置されて搬送用ロープ
を把持するハンドと、無端搬送路における前記略平行部
の両端位置にそれぞれ設置されて、ハンドの把持間隔を
拡大させる解放手段と、ハンドの把持間隔を縮小させて
搬送用ロープを把持させる把持力付与手段と、から構成
したので、ロープ把持装置によって搬送用ロープを確実
に把持させることができた。
【0078】また、請求項12の発明によれば、ロープ
把持装置を、無端パレット側に設置されて搬送用ロープ
を把持するハンドと、このハンドの把持間隔を拡大させ
る解放手段と、無端搬送路における前記略平行部位置に
設置されて、ハンドの把持間隔を縮小させて搬送用ロー
プを把持させる把持力付与手段と、から構成したので、
ロープ把持装置によって搬送用ロープを確実に把持させ
ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るコンベヤ装置の全
体構成を示す平面図である。
【図2】第1実施形態に係るコンベヤ装置の全体構成を
示す側面図である。
【図3】図2のB−B矢視断面図である。
【図4】第1実施形態に係るコンベヤ装置の踏板となる
パレットと駆動系との関係を示す側面図である。
【図5】図4のC−C矢視断面図である。
【図6】第1実施形態に係るコンベヤ装置のパレットと
無端搬送路と駆動系およびチェーンガイドとの関係を部
分的に拡大して示す分解斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るコンベヤ装置の
要部を示す平面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係るコンベヤ装置の
パレットと駆動系との関係を示す側面図である。
【図9】本発明の第4の実施形態に係るコンベヤ装置の
動力伝達部の嵌合用ローラと当接部材との係合状態を示
す横断面図である。
【図10】第4の実施形態に係るコンベヤ装置の側面図
である。
【図11】本発明の第5の実施形態に係るコンベヤ装置
の踏板となるパレットと駆動系との関係を示す側面図で
ある。
【図12】図11のD−D矢視断面図である。
【図13】第5の実施形態に係るコンベヤ装置の要部で
ある動力伝達部の嵌合用ローラと当接部材との係合状態
を示す縦断面図である。
【図14】図13のE−E矢視図である。
【図15】第5の実施形態に係るコンベヤ装置の動力伝
達部を正面側より示す縦断面図である。
【図16】第5の実施形態に係るコンベヤ装置の搬送チ
ェーンと嵌合用ローラ及び当接部材との関係を示す一部
破砕表示を含む分解斜視図である。
【図17】本発明の第6の実施形態に係るコンベヤ装置
の踏板となるパレットと駆動系との関係を示す側面図で
ある。
【図18】図17のF−F矢視断面図である。
【図19】第6の実施形態に係るコンベヤ装置の要部で
ある動力伝達部の嵌合用ローラと当接部材との係合状態
を示す縦断面図である。
【図20】図19のG−G矢視図である。
【図21】第6の実施形態に係るコンベヤ装置の動力伝
達部を正面側より示す縦断面図である。
【図22】第6の実施形態に係るコンベヤ装置の搬送チ
ェーンと嵌合用ローラ及び当接部材との関係を示す分解
斜視図である。
【図23】本発明の第7の実施形態に係るコンベヤ装置
の動力伝達部を正面側より示す縦断面図である。
【図24】第7の実施形態に係るコンベヤ装置のパレッ
トと駆動系との関係を示す側面図である。
【図25】第7の実施形態に係るコンベヤ装置の全体構
成を示す平面図である。
【図26】本発明の第8の実施形態に係るコンベヤ装置
の駆動系を示す正面図である。
【図27】従来のコンベヤ装置の平坦経路部の構成を示
す側面図である。
【図28】従来のコンベヤ装置の踏板となるパレットの
構成を示す側面図である。
【図29】従来のコンベヤ装置のパレットと無端搬送路
および駆動系との関係を示す正面図である。
【図30】図29のA−A矢視断面図である。
【符号の説明】
30 無端パレット 32 連結ロッド 35 球面継手 42 ガイドレール(無端搬送路) 42A 往路 42B 復路 42E,42F 直線路 42G 屈曲路 43 ガイドローラ 44a,44b,44c,44d,44e,44f ス
プロケット 45 搬送チェーン(無端牽引部材) 45a 第1の略平行部 45b 第2の略平行部 45c,45d 上下連結リンク 45e ローラ部 45f,45g 上下突出片 46 モータ 47 減速機 48 原動側動力伝達用スプロケット 49 従動側動力伝達用スプロケット 51 動力伝達用チェーン 52,52a,52b,52c 嵌合用ローラ(原動側
動力伝達部材) 53,53A,53B,53C,81A,81B,81
C,81D 当接部材(従動側動力伝達部材) 53a、81c,81d,81f 凹部 54,54A,54B チェーンガイド(ガイド) 61a,61b,63a,63b スプロケット 62 第1の搬送チェーン(第1の無端牽引部材) 64 第2の搬送チェーン(第2の無端牽引部材) 65 モータ 66 ギヤボックス 67,68 原動側動力伝達用スプロケット 71 第1の従動側動力伝達用スプロケット 72 第2の従動側動力伝達用スプロケット 73 第1の動力伝達用チェーン 74 第2の動力伝達用チェーン 90a,90b,90c,90d,90e,90f プ
ーリ 91 搬送用ロープ 93 ロープ把持装置 96 ハンド 97 圧縮ばね(把持力付与手段) 99 ガイド(解放手段) 103 ハンド 102 圧縮ばね(解放手段) 106 ガイド(把持力付与手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥野 隆一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 3F321 AA05 BA07 BA10 CA04 CA06 CA18 CA24 CB12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に屈曲自在に連結された無端パレッ
    トと、 前記無端パレットを案内する無端搬送路と、 前記無端パレットを搬送する搬送手段とを備え、 前記搬送手段を、 前記無端搬送路の面と平行する面内に配置されて、部分
    的に前記無端搬送路との略平行部が形成された無端牽引
    部材と、 前記無端牽引部材を駆動する駆動手段と、 前記略平行部において前記無端牽引部材の動きを無端パ
    レット側に伝える動力伝達手段と、から構成したことを
    特徴とするコンベヤ装置。
  2. 【請求項2】 前記無端搬送路は、屈曲路を挟む直線路
    を有し、 前記無端牽引部材は、前記一方の直線路に対応する第1
    の無端牽引部材と、前記他方の直線路に対応する第2の
    無端牽引部材とからなり、 これら各無端牽引部材が同期駆動されることを特徴とす
    る請求項1記載のコンベヤ装置。
  3. 【請求項3】 前記屈曲路に無端パレットを搬入する前
    記第1の無端牽引部材と、該屈曲路から無端パレットを
    搬出する前記第2の無端牽引部材が、それぞれ該屈曲路
    を挟んで所定範囲内に配置されてなることを特徴とする
    請求項2記載のコンベヤ装置。
  4. 【請求項4】 前記無端牽引部材は搬送チェーンからな
    り、 前記動力伝達手段は、 前記搬送チェーンに所定ピッチ毎に設置され、該搬送チ
    ェーンの動きを無端パレット側に伝える原動側動力伝達
    部材と、 前記無端パレット側に設置され、前記略平行部において
    該原動側動力伝達部材と係合し、該原動側動力伝達部材
    から動力が伝達される従動側動力伝達部材と、からなる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載のコンベヤ装置。
  5. 【請求項5】 前記原動側動力伝達部材は、前記搬送チ
    ェーンの連結リンクに回転自在に設置した嵌合用ローラ
    からなり、 前記従動側動力伝達部材は、前記嵌合用ローラが嵌入自
    在な凹部を有し、無端パレットの下面側に設置した当接
    部材からなることを特徴とする請求項4記載のコンベヤ
    装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも動力伝達区間に、搬送チェー
    ン及び嵌合用ローラの少なくとも一方を案内するガイド
    を設けたことを特徴とする請求項5記載のコンベヤ装
    置。
  7. 【請求項7】 嵌合用ローラを、搬送チェーンにおける
    上方に位置する連結リンクの外面に設置するとともに、 当接部材を無端パレット側に設置し、該当接部材の側面
    に前記嵌合用ローラが嵌入自在な凹部を設けたことを特
    徴とする請求項5記載のコンベヤ装置。
  8. 【請求項8】 嵌合用ローラを、搬送チェーンの上下連
    結リンクの各外面に一対設置するとともに、 当接部材を無端パレット側に設置し、該当接部材の側面
    の上下部に前記一対の嵌合用ローラがそれぞれ嵌入自在
    な凹部を設けたことを特徴とする請求項5記載のコンベ
    ヤ装置。
  9. 【請求項9】 嵌合用ローラを、搬送チェーンの上下連
    結リンク側から側方へ延出して対向する一対の突出片の
    間に設置するとともに、 当接部材を無端パレット側に設置し、該当接部材の側面
    に前記嵌合用ローラが嵌入自在な凹部を設けたことを特
    徴とする請求項5記載のコンベヤ装置。
  10. 【請求項10】 前記無端牽引部材は搬送用ロープから
    なり、 前記動力伝達手段は、前記無端パレット側に設置されて
    前記搬送用ロープを把持および解放自在なロープ把持装
    置からなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
    ずれかに記載のコンベヤ装置。
  11. 【請求項11】 前記ロープ把持装置は、 前記無端パレット側に設置されて前記搬送用ロープを把
    持するハンドと、 前記無端搬送路における前記略平行部の両端位置にそれ
    ぞれ設置されて、前記ハンドの把持間隔を拡大させる解
    放手段と、 前記ハンドの把持間隔を縮小させて前記搬送用ロープを
    把持させる把持力付与手段と、からなることを特徴とす
    る請求項10記載のコンベヤ装置。
  12. 【請求項12】 前記ロープ把持装置は、 前記無端パレット側に設置されて前記搬送用ロープを把
    持するハンドと、 該ハンドの把持間隔を拡大させる解放手段と、 前記無端搬送路における前記略平行部位置に設置され
    て、前記ハンドの把持間隔を縮小させて前記搬送用ロー
    プを把持させる把持力付与手段と、からなることを特徴
    とする請求項10記載のコンベヤ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008189468A (ja) * 2006-12-29 2008-08-21 Thyssenkrupp Norte Sa 歩道及びエスカレータの手摺駆動キャリッジ
JP2012533494A (ja) * 2009-07-20 2012-12-27 オーチス エレベータ カンパニー 解放可能な踏段ロックシステム
CN109695186A (zh) * 2019-02-01 2019-04-30 长安大学 一种提高行人过街安全的自动式过街装置

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