JPH10265159A - 可変速型乗客コンベヤ - Google Patents
可変速型乗客コンベヤInfo
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- JPH10265159A JPH10265159A JP7392397A JP7392397A JPH10265159A JP H10265159 A JPH10265159 A JP H10265159A JP 7392397 A JP7392397 A JP 7392397A JP 7392397 A JP7392397 A JP 7392397A JP H10265159 A JPH10265159 A JP H10265159A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 構造が簡単で、部品点数の少ない設備費の安
価な可変速型乗客コンベヤを提供する。 【解決手段】 搬送ラインＡおよび戻りラインＢにルー
プ状に対で設けられたパレット走行レール１と、該走行
レール１に沿って走行する複数のパレット３と、前記搬
送ラインＡの両端部に設けられ外周に前記パレット３と
係合して該パレットに走行力を付与するパレット駆動ド
ラム２と、前記走行レール１に併設されて設けられ乗り
口から高速ゾーンにかけて徐々に幅間隔を縮小させ高速
ゾーンでは縮小した幅間隔が保持され高速ゾーンの終わ
りから降り口にかけて徐々に幅間隔を拡大させたガイド
レール５と、前記パレット３の底面の前後に対で基部が
軸支されたリンク体４とからなる。
価な可変速型乗客コンベヤを提供する。 【解決手段】 搬送ラインＡおよび戻りラインＢにルー
プ状に対で設けられたパレット走行レール１と、該走行
レール１に沿って走行する複数のパレット３と、前記搬
送ラインＡの両端部に設けられ外周に前記パレット３と
係合して該パレットに走行力を付与するパレット駆動ド
ラム２と、前記走行レール１に併設されて設けられ乗り
口から高速ゾーンにかけて徐々に幅間隔を縮小させ高速
ゾーンでは縮小した幅間隔が保持され高速ゾーンの終わ
りから降り口にかけて徐々に幅間隔を拡大させたガイド
レール５と、前記パレット３の底面の前後に対で基部が
軸支されたリンク体４とからなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、動く歩道またはエ
スカレータ等の乗客コンベヤに関し、特に、乗り口と降
り口との間でパレット（踏面）の移動速度が変化する可
変速型乗客コンベヤに関する。
スカレータ等の乗客コンベヤに関し、特に、乗り口と降
り口との間でパレット（踏面）の移動速度が変化する可
変速型乗客コンベヤに関する。
【０００２】
【従来の技術】乗客を歩くことなしに搬送する乗客コン
ベヤは、最近、空港、駅または観光地施設等で数多く設
置されている。
ベヤは、最近、空港、駅または観光地施設等で数多く設
置されている。
【０００３】前記、従来の乗客コンベヤの速度は、乗り
口から降り口まで一定速度のものが主流である。乗り口
および降り口は乗客の乗移り時の安全を図るため約４０
ｍ／分以下の定常速度とする必要があり、この速度で乗
り口から降り口まで一定速度となっている。
口から降り口まで一定速度のものが主流である。乗り口
および降り口は乗客の乗移り時の安全を図るため約４０
ｍ／分以下の定常速度とする必要があり、この速度で乗
り口から降り口まで一定速度となっている。
【０００４】しかし、都市交通機関への利用等のために
設置された乗客コンベヤは、長距離型が出現し、中間部
での搬送速度をスピードアップすることへの要望が強
い。
設置された乗客コンベヤは、長距離型が出現し、中間部
での搬送速度をスピードアップすることへの要望が強
い。
【０００５】そこで、乗り口では前記速度とし、次第に
加速し中間ではそれより高速とし、降り口では徐々に減
速して前記乗り口での速度と同じにして乗客の乗移りの
安全性を確保した可変速型乗客コンベヤが提案されてい
るが、パレットの間隔を変化させて可変速としたものが
主流である。
加速し中間ではそれより高速とし、降り口では徐々に減
速して前記乗り口での速度と同じにして乗客の乗移りの
安全性を確保した可変速型乗客コンベヤが提案されてい
るが、パレットの間隔を変化させて可変速としたものが
主流である。
【０００６】前述の可変速型乗客コンベヤの一つの提案
として、特開昭４９ー４３３７１号公報に開示された
「可変速度駆動装置」は、進行方向に高さが変化するレ
ールに沿って走行するキャリッジと２ケのパレットに連
結された三角形状のベルトリンクがレールの高さで変化
し、パレット間隔を変化させる方式である。
として、特開昭４９ー４３３７１号公報に開示された
「可変速度駆動装置」は、進行方向に高さが変化するレ
ールに沿って走行するキャリッジと２ケのパレットに連
結された三角形状のベルトリンクがレールの高さで変化
し、パレット間隔を変化させる方式である。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
公開公報に開示された技術は、以下の課題を有する。 （１）構造が複雑であり、パレット下部の構造体の占有
スペースが大きくなり設備コストが高い問題がある。 （２）可撓性のベルトリンクであるため、パレット間隔
を精度良く設定することが困難であり、運転中にはベル
トの伸び出しが発生し、乗り心地が悪化する。 （３）可撓性のベルトリンクであるため、常に、引張り
負荷を与えて運転しなければならず、引張り力が小さか
ったり、圧縮負荷となっては構造系が機能しない構造で
ある。
公開公報に開示された技術は、以下の課題を有する。 （１）構造が複雑であり、パレット下部の構造体の占有
スペースが大きくなり設備コストが高い問題がある。 （２）可撓性のベルトリンクであるため、パレット間隔
を精度良く設定することが困難であり、運転中にはベル
トの伸び出しが発生し、乗り心地が悪化する。 （３）可撓性のベルトリンクであるため、常に、引張り
負荷を与えて運転しなければならず、引張り力が小さか
ったり、圧縮負荷となっては構造系が機能しない構造で
ある。
【０００８】さらに、一般的に、可変速型乗客コンベヤ
は、耐久性、コストを考慮すると構造的にシンプルなも
のを求められている。
は、耐久性、コストを考慮すると構造的にシンプルなも
のを求められている。
【０００９】本発明は、前述の課題を解決する構造的に
簡単な可変速型乗客コンベヤを提供することを目的とす
る。
簡単な可変速型乗客コンベヤを提供することを目的とす
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決する第
一の手段は、乗り口から降り口までの区間でパレットの
間隔を変化させて搬送速度を変化させる可変速型乗客コ
ンベヤにおいて、搬送ラインおよび戻りラインにループ
状に対で設けられたパレット走行レールと、該走行レー
ルに沿って走行する複数のパレットと、前記搬送ライン
に設けられ外周に前記パレットと係合して該パレットに
走行力を付与するパレット駆動機構と、前記走行レール
に併設されて設けられ乗り口から高速ゾーンにかけて徐
々に幅間隔を縮小させ高速ゾーンでは縮小した幅間隔が
保持され高速ゾーンの終わりから降り口にかけて徐々に
幅間隔を拡大させたガイドレールと、前記パレットの底
面の前後に対で基部が軸支されたリンク体とからなり、
前記リンク体の先端は、隣接するパレットのリンク体の
先端と前記ガイドレール内のガイドローラと軸芯を同じ
にして連結されて平面菱形のリンク体が構成され、前記
ガイドレールの幅間隔の変化に応じてパレットの相互間
隔が変化することを特徴とする可変速型乗客コンベヤで
ある。
一の手段は、乗り口から降り口までの区間でパレットの
間隔を変化させて搬送速度を変化させる可変速型乗客コ
ンベヤにおいて、搬送ラインおよび戻りラインにループ
状に対で設けられたパレット走行レールと、該走行レー
ルに沿って走行する複数のパレットと、前記搬送ライン
に設けられ外周に前記パレットと係合して該パレットに
走行力を付与するパレット駆動機構と、前記走行レール
に併設されて設けられ乗り口から高速ゾーンにかけて徐
々に幅間隔を縮小させ高速ゾーンでは縮小した幅間隔が
保持され高速ゾーンの終わりから降り口にかけて徐々に
幅間隔を拡大させたガイドレールと、前記パレットの底
面の前後に対で基部が軸支されたリンク体とからなり、
前記リンク体の先端は、隣接するパレットのリンク体の
先端と前記ガイドレール内のガイドローラと軸芯を同じ
にして連結されて平面菱形のリンク体が構成され、前記
ガイドレールの幅間隔の変化に応じてパレットの相互間
隔が変化することを特徴とする可変速型乗客コンベヤで
ある。
【００１１】前記第一の手段によれば、パレットは走行
レールによって荷重を支持されながらエンドレスに走行
し、その際のパレットの全体の走行駆動は、パレット駆
動機構がパレットに係合して行われ、各パレット間の加
減速ゾーンにおける間隔変化は、ガイドレールの幅間隔
の変化および該ガイドレールの幅間隔の変化によりもた
らされるリンク体の開き角度の変化により行われる。
レールによって荷重を支持されながらエンドレスに走行
し、その際のパレットの全体の走行駆動は、パレット駆
動機構がパレットに係合して行われ、各パレット間の加
減速ゾーンにおける間隔変化は、ガイドレールの幅間隔
の変化および該ガイドレールの幅間隔の変化によりもた
らされるリンク体の開き角度の変化により行われる。
【００１２】また、リンク体の基部はパレットに軸支さ
れ、リンク体の先端相互はガイドレール位置のガイドロ
ーラに軸支される構造であるので、部品が少なくて済
む。
れ、リンク体の先端相互はガイドレール位置のガイドロ
ーラに軸支される構造であるので、部品が少なくて済
む。
【００１３】前述の課題を解決する第二の手段は、上
下、水平回動および左右移動可能にパレット底面にリン
ク体が軸支されていることを特徴とする前記第一の手段
に記載の可変速型乗客コンベヤである。
下、水平回動および左右移動可能にパレット底面にリン
ク体が軸支されていることを特徴とする前記第一の手段
に記載の可変速型乗客コンベヤである。
【００１４】前記第二の手段によれば、リンク体は、パ
レットの走行ガタおよびガイドレールの精度誤差に対
し、無理な応力がかかることなくリンク運動を行う。
レットの走行ガタおよびガイドレールの精度誤差に対
し、無理な応力がかかることなくリンク運動を行う。
【００１５】即ち、リンク体は、パレットの下面に上下
回動可能に軸支されているので、パレットの反転部にお
いて、リンク体に無理な力が作用せずスムーズに反転す
ることができ、また、リンク体は、パレットの下面に水
平回動可能に軸支されているので、リンク体の開き動作
がスムーズに行われる。
回動可能に軸支されているので、パレットの反転部にお
いて、リンク体に無理な力が作用せずスムーズに反転す
ることができ、また、リンク体は、パレットの下面に水
平回動可能に軸支されているので、リンク体の開き動作
がスムーズに行われる。
【００１６】前述の課題を解決する第三の手段は、ガイ
ドレールに案内されるガイドローラの軸芯と一致させて
リンク体の先端がガイドレール内で軸支されていること
を特徴とする前記第一の手段に記載の可変速型乗客コン
ベヤである。
ドレールに案内されるガイドローラの軸芯と一致させて
リンク体の先端がガイドレール内で軸支されていること
を特徴とする前記第一の手段に記載の可変速型乗客コン
ベヤである。
【００１７】前記第三の手段によれば、ガイドレールに
案内されるガイドローラは、リンク体相互の連結部と軸
芯が一致する高さで、軸支されているので、ガイドロー
ラの走行とリンク体の開き運動とが、お互いに干渉しな
い。
案内されるガイドローラは、リンク体相互の連結部と軸
芯が一致する高さで、軸支されているので、ガイドロー
ラの走行とリンク体の開き運動とが、お互いに干渉しな
い。
【００１８】前述の課題を解決する第四の手段は、ガイ
ドレールに案内されるガイドローラを上下二段に構成
し、該上下二段のガイドローラの間に、前記ガイドロー
ラと同一軸芯のリンク体を連結したことを特徴とする請
求項１または請求項３に記載の可変速型乗客コンベヤで
ある。
ドレールに案内されるガイドローラを上下二段に構成
し、該上下二段のガイドローラの間に、前記ガイドロー
ラと同一軸芯のリンク体を連結したことを特徴とする請
求項１または請求項３に記載の可変速型乗客コンベヤで
ある。
【００１９】前記第四の手段によれば、ガイドローラが
上下二段に構成され、該上下二段のガイドローラの間
に、リンク体の連結部が同一軸芯で設けられたので、リ
ンク体が安定して支持され、リンク体の開き角度の変化
がスムーズに行われる。
上下二段に構成され、該上下二段のガイドローラの間
に、リンク体の連結部が同一軸芯で設けられたので、リ
ンク体が安定して支持され、リンク体の開き角度の変化
がスムーズに行われる。
【００２０】
【発明の実施の形態】図１は、本発明にかかる可変速型
乗客コンベヤの駆動形態の概念を示す側面図である。
乗客コンベヤの駆動形態の概念を示す側面図である。
【００２１】図１において、１はパレットの荷重を支持
する走行レールで、該走行レール１は、搬送ラインＡ，
戻りラインＢおよび反転部Ｓ４，Ｓ８にループ状に設け
られている。パレットは、以下のゾーンで速度を変化す
る。
する走行レールで、該走行レール１は、搬送ラインＡ，
戻りラインＢおよび反転部Ｓ４，Ｓ８にループ状に設け
られている。パレットは、以下のゾーンで速度を変化す
る。
【００２２】ＳＩは、乗り口では乗客の乗り移りが安全
な定常速度で搬送し、一定距離搬送された位置から徐々
に速度が加速される加速ゾーンであり、Ｓ２は高速ゾー
ン、Ｓ３は降り口に向かって徐々に減速され、降り口で
は、再び、定常速度となる減速ゾーンである。
な定常速度で搬送し、一定距離搬送された位置から徐々
に速度が加速される加速ゾーンであり、Ｓ２は高速ゾー
ン、Ｓ３は降り口に向かって徐々に減速され、降り口で
は、再び、定常速度となる減速ゾーンである。
【００２３】また、戻りラインＢは、加速ゾーンＳ５、
高速ゾーンＳ６および減速ゾーンＳ７から構成されてい
る。
高速ゾーンＳ６および減速ゾーンＳ７から構成されてい
る。
【００２４】２、２′は前記搬送ラインＡおよび戻りラ
インＢの反転部Ｓ４，Ｓ８に設けられたパレット駆動機
構（ドラム）で、搬送ラインＡおよび戻りラインＢの駆
動方式の一実施の形態であり、パレット搬送方向（矢
視）に対し右方のパレット駆動機構２は、主牽引用であ
り、この右方のパレット駆動機構２の回転速度によりパ
レットの牽引機能（搬送ラインＡ）およびパレットの一
部押し出し機能（戻りラインＢ）の搬送速度を決定す
る。
インＢの反転部Ｓ４，Ｓ８に設けられたパレット駆動機
構（ドラム）で、搬送ラインＡおよび戻りラインＢの駆
動方式の一実施の形態であり、パレット搬送方向（矢
視）に対し右方のパレット駆動機構２は、主牽引用であ
り、この右方のパレット駆動機構２の回転速度によりパ
レットの牽引機能（搬送ラインＡ）およびパレットの一
部押し出し機能（戻りラインＢ）の搬送速度を決定す
る。
【００２５】また、左方のパレット駆動機構２′は、戻
りラインＢでのパレットの牽引および搬送ラインＡへの
パレットの押し出しを行い、駆動動力の一部を負担する
ものであるが、搬送ラインＡが長距離の場合は、駆動力
の大半を負担する等、駆動トルクが任意に設定される。
りラインＢでのパレットの牽引および搬送ラインＡへの
パレットの押し出しを行い、駆動動力の一部を負担する
ものであるが、搬送ラインＡが長距離の場合は、駆動力
の大半を負担する等、駆動トルクが任意に設定される。
【００２６】前記走行レール１は、例えば、前記パレッ
ト駆動機構２および２′の近傍で傾斜部１ａが形成され
ており、前記パレット駆動機構２および２′の突起部材
とパレットの係合金具との良好な嵌脱を図る。当然、パ
レット駆動機構２および２′の直径を大とすれば、傾斜
部１ａを必ずしも形成する必要はない。
ト駆動機構２および２′の近傍で傾斜部１ａが形成され
ており、前記パレット駆動機構２および２′の突起部材
とパレットの係合金具との良好な嵌脱を図る。当然、パ
レット駆動機構２および２′の直径を大とすれば、傾斜
部１ａを必ずしも形成する必要はない。
【００２７】前記パレット駆動機構２および２′の外周
には、パレットの係合金具に係合する突起部材（後述）
が所定のピッチで複数設けられている。
には、パレットの係合金具に係合する突起部材（後述）
が所定のピッチで複数設けられている。
【００２８】図２は、本発明にかかる可変速型乗客コン
ベヤの右方のパレット駆動機構２とパレットとの駆動形
態の部分拡大を示す側面図である。
ベヤの右方のパレット駆動機構２とパレットとの駆動形
態の部分拡大を示す側面図である。
【００２９】図２において、パレット３の係合金具３ａ
の端部に設けた凹部３ｂに、前記パレット駆動機構２お
よび２′の外周に設けた突起部材２ａが下方から順次、
係合して、パレット３を搬送方向へ駆動させる。尚、１
は走行レール、３０は該走行レール１に沿って転動する
パレット３の走行ローラである。
の端部に設けた凹部３ｂに、前記パレット駆動機構２お
よび２′の外周に設けた突起部材２ａが下方から順次、
係合して、パレット３を搬送方向へ駆動させる。尚、１
は走行レール、３０は該走行レール１に沿って転動する
パレット３の走行ローラである。
【００３０】尚、パレット駆動機構２は、搬送ラインＡ
の中間に設け、搬送ラインＡの両端部は、アイドルドラ
ムとしても良い。
の中間に設け、搬送ラインＡの両端部は、アイドルドラ
ムとしても良い。
【００３１】図３は、本発明にかかる可変速型乗客コン
ベヤの高速ゾーンＳ２から降り口へ向かう減速ゾーンの
状態を示した平面概略図である。
ベヤの高速ゾーンＳ２から降り口へ向かう減速ゾーンの
状態を示した平面概略図である。
【００３２】図３において、３はパレットで、該パレッ
ト３は隣接するパレット３と互いに枢着された４本のリ
ンク体４で菱形に連結されており、リンク体４の基端は
該パレット３の底面に枢着され、また、その先端は、ガ
イドレール５、５に沿って転動するガイドローラ６、６
の部分で軸支されて相互に連結されており、前記ガイド
ローラ６、６は、ガイドレール５、５の幅変化に追従す
る構造となっている。
ト３は隣接するパレット３と互いに枢着された４本のリ
ンク体４で菱形に連結されており、リンク体４の基端は
該パレット３の底面に枢着され、また、その先端は、ガ
イドレール５、５に沿って転動するガイドローラ６、６
の部分で軸支されて相互に連結されており、前記ガイド
ローラ６、６は、ガイドレール５、５の幅変化に追従す
る構造となっている。
【００３３】尚、ガイドレール５、５も走行レール１と
同様に、搬送ラインＡ、戻りラインＢ、および反転部Ｓ
４、Ｓ８の全周にループ状に設けられており、以下の各
ゾーンでその幅間隔を変化させて、パレット３相互の間
隔を変化させて速度変化をもたらす。
同様に、搬送ラインＡ、戻りラインＢ、および反転部Ｓ
４、Ｓ８の全周にループ状に設けられており、以下の各
ゾーンでその幅間隔を変化させて、パレット３相互の間
隔を変化させて速度変化をもたらす。
【００３４】ガイドレール５、５の幅は、乗り口から高
速ゾーンＳ２への加速ゾーンＳ１または戻りラインの反
転部Ｓ４から高速ゾーンＳ６に至る加速ゾーンＳ５で
は、徐々に狭く形成されている。図３の高速ゾーンＳ２
では、リンク体４は相互の連結部であるガイドローラ６
で内方に移動され、リンク体４は開き型の菱形となり図
示のごとくパレット３、３の間隔は広がり高速状態とな
っている。
速ゾーンＳ２への加速ゾーンＳ１または戻りラインの反
転部Ｓ４から高速ゾーンＳ６に至る加速ゾーンＳ５で
は、徐々に狭く形成されている。図３の高速ゾーンＳ２
では、リンク体４は相互の連結部であるガイドローラ６
で内方に移動され、リンク体４は開き型の菱形となり図
示のごとくパレット３、３の間隔は広がり高速状態とな
っている。
【００３５】また、減速ゾーンＳ３では、ガイドレール
５、５は、その幅間隔が広がり状態となり、ガイドロー
ラ６、６で移動されるリンク体４は、狭まり型の菱形と
なり図示のごとくパレット３、３の間隔は狭まり減速状
態となっている。
５、５は、その幅間隔が広がり状態となり、ガイドロー
ラ６、６で移動されるリンク体４は、狭まり型の菱形と
なり図示のごとくパレット３、３の間隔は狭まり減速状
態となっている。
【００３６】図４は、図２のＡ−Ａ矢視図であり、パレ
ット３は踏面３ｃとフレーム３ｄとからなり、該フレー
ム３ｅの両端部に走行ローラ３０が設けられている。
ット３は踏面３ｃとフレーム３ｄとからなり、該フレー
ム３ｅの両端部に走行ローラ３０が設けられている。
【００３７】また、コンベヤ架台７には、搬送ラインＡ
および戻りラインＢの全域にループ状に形成された走行
レール１が取付けられ、該走行レール１に沿って前記走
行ローラ３０が転動して乗客その他の荷重を支持する。
および戻りラインＢの全域にループ状に形成された走行
レール１が取付けられ、該走行レール１に沿って前記走
行ローラ３０が転動して乗客その他の荷重を支持する。
【００３８】パレット３の底面には搬送方向に対し幅方
向にリンク体４、４が軸支状態で取付けられており、該
リンク体４、４は、隣接するパレット３からのリンク体
４とガイドレール５、５のガイドローラ６、６の位置で
連結されている。
向にリンク体４、４が軸支状態で取付けられており、該
リンク体４、４は、隣接するパレット３からのリンク体
４とガイドレール５、５のガイドローラ６、６の位置で
連結されている。
【００３９】また、前記パレット駆動機構２は軸２０に
取付けられ、該軸２０はコンベヤ架台７の軸受７ａ，７
ｂに軸支されている。
取付けられ、該軸２０はコンベヤ架台７の軸受７ａ，７
ｂに軸支されている。
【００４０】尚、２１はモータ（図示せず）からの動力
伝達用スプロケットであり、２２は欄干２３内の可変速
型手すり（図示せず）への動力伝達用スプロケットであ
り、図４の下方は、パレット３の戻り側を示している。
伝達用スプロケットであり、２２は欄干２３内の可変速
型手すり（図示せず）への動力伝達用スプロケットであ
り、図４の下方は、パレット３の戻り側を示している。
【００４１】図５は、本発明の前記パレット３およびガ
イドレール５、５とリンク体４との取付け構造をパレッ
ト３の裏面から見た底面図である。
イドレール５、５とリンク体４との取付け構造をパレッ
ト３の裏面から見た底面図である。
【００４２】図５において、３はパレットであり、５、
５はガイドレールである。前記パレット３の底部には軸
受８、８が取付けられ、該軸受８、８にリンク受金具９
が軸支され、リンク体４をパレット３底面に対し離間ま
たは接近する方向（上下方向の回動）に回動するように
取付けてある（図６で詳細を述べる）。
５はガイドレールである。前記パレット３の底部には軸
受８、８が取付けられ、該軸受８、８にリンク受金具９
が軸支され、リンク体４をパレット３底面に対し離間ま
たは接近する方向（上下方向の回動）に回動するように
取付けてある（図６で詳細を述べる）。
【００４３】さらに、リンク受金具９にリンク体４の基
端が水平方向に回動可能に軸支されている。
端が水平方向に回動可能に軸支されている。
【００４４】図６は、図５のＢ−Ｂ断面図で、パレット
３に取付けられた軸受８には、リンク受金具９が軸支さ
れ、上下方向に回動可能となっている。また、リンク受
金具９は、パレット３の幅方向にスライドするように矢
視方向の「遊び」を形成して軸支されている。４ａは、
リンク体４と前記リンク受金具９との軸支ピンで、リン
ク体４の開き方向（水平方向）の回動が可能となってい
る。
３に取付けられた軸受８には、リンク受金具９が軸支さ
れ、上下方向に回動可能となっている。また、リンク受
金具９は、パレット３の幅方向にスライドするように矢
視方向の「遊び」を形成して軸支されている。４ａは、
リンク体４と前記リンク受金具９との軸支ピンで、リン
ク体４の開き方向（水平方向）の回動が可能となってい
る。
【００４５】図７は、図５のＣ−Ｃ断面図で、前後のパ
レット３、３から延出したリンク体４、４の先端が軸４
ｂで軸支され、該軸４ｂはガイドローラ６も同一の軸芯
となるように取付けている。
レット３、３から延出したリンク体４、４の先端が軸４
ｂで軸支され、該軸４ｂはガイドローラ６も同一の軸芯
となるように取付けている。
【００４６】図８は、図５のＤ−Ｄ断面図であり、説明
は前述と同様であるので省略する。図９は、本発明にか
かるガイドローラ６の他の実施の形態を示す断面図で、
前述の図７の断面方向と概略同一の断面図である。
は前述と同様であるので省略する。図９は、本発明にか
かるガイドローラ６の他の実施の形態を示す断面図で、
前述の図７の断面方向と概略同一の断面図である。
【００４７】図９において、ガイドレール５をＣ形鋼で
形成し、ガイドローラ６を、上下方向に二段構成で設
け、その間にリンク体４、４を軸４ｂで同一軸芯となる
ように軸支した構造である。
形成し、ガイドローラ６を、上下方向に二段構成で設
け、その間にリンク体４、４を軸４ｂで同一軸芯となる
ように軸支した構造である。
【００４８】この構造によれば、ガイドローラ６のガイ
ドレール５からの離脱が防止され、リンク体４、４が安
定して支持される。
ドレール５からの離脱が防止され、リンク体４、４が安
定して支持される。
【００４９】図１０は、本発明にかかるリンク体のガイ
ドの他の実施の形態を示す断面図で、前述の図８の断面
方向と概略同一の断面図である。
ドの他の実施の形態を示す断面図で、前述の図８の断面
方向と概略同一の断面図である。
【００５０】図１０において、図９と同様にガイドロー
ラ６を上下方向に二段構成で設け、その間にリンク体
４、４を軸４ｂで同一軸芯となるように軸支し、前記ガ
イドローラ６、６は、二本のガイドレール５、５に各々
ガイドされる構造である。
ラ６を上下方向に二段構成で設け、その間にリンク体
４、４を軸４ｂで同一軸芯となるように軸支し、前記ガ
イドローラ６、６は、二本のガイドレール５、５に各々
ガイドされる構造である。
【００５１】この構造によれば、ガイドローラ６のガイ
ドレール５からの離脱が、さらに防止され、リンク体
４、４が安定して支持される。
ドレール５からの離脱が、さらに防止され、リンク体
４、４が安定して支持される。
【００５２】
【発明の効果】本発明は以上のとおりであるので、以下
の効果がある。
の効果がある。
【００５３】（イ）リンク体のパレットおよびリンク体
相互の取付け構造が回動のみの軸支構造であるので、部
品点数が少なくて済み、組立て、保守が容易であり、コ
スト的に安価となる。
相互の取付け構造が回動のみの軸支構造であるので、部
品点数が少なくて済み、組立て、保守が容易であり、コ
スト的に安価となる。
【００５４】（ロ）菱形状の剛体リンクで構成されてい
るため、リンクに作用する負荷の大きさや方向が変化し
ても、パレット間隔を精度良く設定することができ、乗
り心地が悪化することがない。
るため、リンクに作用する負荷の大きさや方向が変化し
ても、パレット間隔を精度良く設定することができ、乗
り心地が悪化することがない。
【００５５】（ハ）リンク体は、パレットの走行ガタお
よびガイドレールの精度誤差に対し、無理な応力がかか
ることなくリンク運動を行うことができる。
よびガイドレールの精度誤差に対し、無理な応力がかか
ることなくリンク運動を行うことができる。
【００５６】即ち、リンク体は、パレットの下面に上下
回動可能に軸支されているので、パレットの反転部にお
いて、リンク体に無理な力が作用せずスムーズに反転す
ることができ、また、リンク体は、パレットの下面に水
平回動可能に軸支されているので、リンク体の開き動作
がスムーズに行われる。
回動可能に軸支されているので、パレットの反転部にお
いて、リンク体に無理な力が作用せずスムーズに反転す
ることができ、また、リンク体は、パレットの下面に水
平回動可能に軸支されているので、リンク体の開き動作
がスムーズに行われる。
【００５７】（ニ）ガイドレールに案内されるガイドロ
ーラは、リンク体相互の連結部と軸芯が一致する高さ
で、軸支されているので、ガイドローラの走行とリンク
体の開き運動とが、お互いに干渉しない。
ーラは、リンク体相互の連結部と軸芯が一致する高さ
で、軸支されているので、ガイドローラの走行とリンク
体の開き運動とが、お互いに干渉しない。
【００５８】（ホ）ガイドローラを上下二段に構成し、
該上下二段のガイドローラに、ガイドレールと嵌合さ
せ、該ガイドローラの間にリンク体の連結部を設けたの
で、リンク体が安定して支持され、リンク体の開き角度
の変化がスムーズに行われる。
該上下二段のガイドローラに、ガイドレールと嵌合さ
せ、該ガイドローラの間にリンク体の連結部を設けたの
で、リンク体が安定して支持され、リンク体の開き角度
の変化がスムーズに行われる。
【図１】本発明にかかる可変速型乗客コンベヤの搬送形
態の概略側面図。
態の概略側面図。
【図２】本発明におけるパレット３の駆動機構の詳細を
示す部分拡大側面図。
示す部分拡大側面図。
【図３】本発明にかかる可変速型乗客コンベヤの高速ゾ
ーンＳ２から減速ゾーンＳ３への減速状態を示した平面
概略図。
ーンＳ２から減速ゾーンＳ３への減速状態を示した平面
概略図。
【図４】図２のＡ−Ａ断面図。
【図５】本発明のパレットとリンクとの取付け構造をパ
レットの裏面から見た底面図。
レットの裏面から見た底面図。
【図６】図５のＢ−Ｂ断面図。
【図７】図５のＣーＣ断面図。
【図８】図５のＤ−Ｄ断面図。
【図９】本発明の他の実施の形態を示す断面図。
【図１０】本発明の他の実施の形態を示す断面図。
１ 走行レール １ａ 傾斜部 ２ パレット駆動機構 ２ａ 突起部材 ２０ 軸 ２１ 動力伝達用スプロケット ２２ 動力伝達用スプロケット ２３ 欄干 ３ パレット ３ａ 係合金具 ３ｂ 凹部 ３ｃ 踏面 ３ｄ フレーム ３０ 走行ローラ ４ リンク体 ４ａ ピン ４ｂ 軸 ５ ガイドレール ６ ガイドローラ ７ フレーム ８ 軸受 Ｓ１，Ｓ５ 加速ゾーン Ｓ２，Ｓ６ 高速ゾーン Ｓ３，Ｓ７ 減速ゾーン Ｓ４，Ｓ８ 反転部
Claims (4)
- 【請求項１】 乗り口から降り口までの区間でパレット
の間隔を変化させて搬送速度を変化させる可変速型乗客
コンベヤにおいて、搬送ラインおよび戻りラインにルー
プ状に対で設けられたパレット走行レールと、該走行レ
ールに沿って走行する複数のパレットと、前記搬送ライ
ンに設けられ外周に前記パレットと係合して該パレット
に走行力を付与するパレット駆動機構と、前記走行レー
ルに併設されて設けられ乗り口から高速ゾーンにかけて
徐々に幅間隔を縮小させ高速ゾーンでは縮小した幅間隔
が保持され高速ゾーンの終わりから降り口にかけて徐々
に幅間隔を拡大させたガイドレールと、前記パレットの
底面の前後に対で基部が軸支されたリンク体とからな
り、前記リンク体の先端は、隣接するパレットのリンク
体の先端と前記ガイドレール内のガイドローラと軸芯を
同じにして連結されて平面菱形のリンク体が構成され、
前記ガイドレールの幅間隔の変化に応じてパレットの相
互間隔が変化することを特徴とする可変速型乗客コンベ
ヤ。 - 【請求項２】 上下、水平回動および左右移動可能にパ
レット底面にリンク体が軸支されていることを特徴とす
る請求項１に記載の可変速型乗客コンベヤ。 - 【請求項３】 ガイドレールに案内されるガイドローラ
の軸芯と一致させてリンク体の先端がガイドレール内で
軸支されていることを特徴とする請求項１に記載の可変
速型乗客コンベヤ。 - 【請求項４】 ガイドレールに案内されるガイドローラ
を上下二段に構成し、該上下二段のガイドローラの間
に、前記ガイドローラと同一軸芯のリンク体を連結した
ことを特徴とする請求項１または請求項３に記載の可変
速型乗客コンベヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7392397A JPH10265159A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 可変速型乗客コンベヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7392397A JPH10265159A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 可変速型乗客コンベヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10265159A true JPH10265159A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13532166
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7392397A Pending JPH10265159A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 可変速型乗客コンベヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10265159A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ES2768429A1 (es) * | 2018-12-20 | 2020-06-22 | De Antonio Carlos Hernandez | Sistema de control de velocidad de elementos moviles en serie para lineas de transporte |
-
1997
- 1997-03-26 JP JP7392397A patent/JPH10265159A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ES2768429A1 (es) * | 2018-12-20 | 2020-06-22 | De Antonio Carlos Hernandez | Sistema de control de velocidad de elementos moviles en serie para lineas de transporte |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020903 |