JP2001057888A - 大腸癌抑制遺伝子関連蛋白質 - Google Patents

大腸癌抑制遺伝子関連蛋白質

Info

Publication number
JP2001057888A
JP2001057888A JP11234809A JP23480999A JP2001057888A JP 2001057888 A JP2001057888 A JP 2001057888A JP 11234809 A JP11234809 A JP 11234809A JP 23480999 A JP23480999 A JP 23480999A JP 2001057888 A JP2001057888 A JP 2001057888A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polypeptide
polynucleotide
apc
leu
amino acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11234809A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001057888A5 (ja
JP4426023B2 (ja
Inventor
Toru Akiyama
徹 秋山
Yoshihiro Kawasaki
善博 川崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiichi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP23480999A priority Critical patent/JP4426023B2/ja
Publication of JP2001057888A publication Critical patent/JP2001057888A/ja
Publication of JP2001057888A5 publication Critical patent/JP2001057888A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4426023B2 publication Critical patent/JP4426023B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】大腸癌抑制遺伝子APCに関与する新規物質を
見いだし、APCの制御を可能にし、大腸癌を制御する
こと。 【解決手段】APC遺伝子産物、特に該遺伝子産物のア
ルマジロリピート(Arm)部位との結合能をもつ新規
蛋白質M1、すなわち配列表の配列番号1に示すアミノ
酸配列からなるポリペプチド、及び該ポリペプチドの一
部を有するポリペプチド、該ポリペプチドをコードする
ポリヌクレオチドまたはその相補鎖、該ポリヌクレオチ
ドまたはその相補鎖を含むベクター、該ベクターを有す
る形質転換体、当該ポリペプチドに対する抗体、当該ポ
リペプチドの製造法、上記のものを利用したM1の機能
および発現の阻害剤・拮抗剤・賦活剤のスクリーニング
方法、該方法で同定された化合物を提供し、更にこれら
を利用し、大腸腫瘍に用いる医薬組成物・診断手段を提
供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大腸癌に関与する癌抑
制遺伝子(Adenomatous Polyposi
s Coli:APC)がコードするポリペプチドに対
する結合能、特にAPC遺伝子産物のアルマジロリピー
ト部位に対する結合能を有する新規な蛋白質(以下、M
1と呼称する)およびポリペプチドに関するものであ
る。さらに詳しくは、新規蛋白質M1のアミノ酸配列の
全部または一部を有するポリペプチド、該ポリペプチド
をコードするポリヌクレオチド、該ポリヌクレオチドを
含有する組換えベクター、該組換えベクターで形質転換
された形質転換体、該形質転換体を使ったペプチドまた
はポリペプチドの製造方法、該ペプチドまたはポリペプ
チドに対する抗体、これらを利用した化合物のスクリー
ニング方法、該スクリーニングされた化合物、該ポリペ
プチド若しくは該ポリヌクレオチドに作用する活性阻害
化合物または活性賦活化合物、これらに関係する医薬組
成物、およびこれらに関係する疾病診断手段に関係す
る。
【0002】
【従来の技術】癌抑制遺伝子APCは、家族性腺腫性ポ
リポーシス(familial adenomatou
s polyposis:FAP)の原因遺伝子として
単離され、散発性の大腸癌の70〜80%では、該AP
Cの異常が報告されている。APC遺伝子産物は、2,
843個のアミノ酸からなる300kDaの巨大な蛋白
質である(Cell,87:159−170,199
6)。APC遺伝子産物は、種々の蛋白質との相互作用
が知られており、その1つにβ−カテニンがある。β−
カテニンは、カドヘリンの細胞質側ドメインに結合して
細胞接着に役割を果たすと同時に、発生過程や腫瘍形成
において重要な役割を担うWnt/Winglessシ
グナル伝達経路の重要な構成要素の1つとしても機能し
ている(Cell,86:391−399,1996)
(Nature,382:638−642,199
6)。β−カテニンは、一種の癌遺伝子産物で、APC
遺伝子産物は、β−カテニンの機能を抑制することによ
り癌抑制機能を発揮していると考えられている(Sci
ence,275:1784−1787,1997)
(Science,275:1787−1790,19
97)(Science,275:1790−179
2,1997)。その他、APC遺伝子産物は、GSK
−3b、Axinもしくはコンダクチン/Axilとの
相互作用が知られている(Science,280:5
96−599,1998)(Current Biol
ogy,8:573−581,1998)(J.Bio
l.Chem.,273:10823−10826,1
998)(Genes Cells,6:395−40
3,1998)。また、APC遺伝子産物は、EB1と
hDLGとの、そのC末端を介した相互作用も報告され
ている(Science,272:1020−102
3,1996)。さらに、APC遺伝子産物には、蛋白
質間の相互作用の役割を担うアルマジロリピートドメイ
ンが存在することも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、上記のように多様な物質との相互作用を担
う大腸癌の癌抑制遺伝子であるAPC遺伝子に関与する
新規物質を見いだすことであり、該新規物質を癌の制御
を目的とする手段として使用することである。より具体
的には、本発明の課題はAPC遺伝子産物との結合能、
特にAPC遺伝子産物由来のアルマジロリピートドメイ
ンとの結合能、をもつ新規な物質(M1)を提供するこ
とであり、それに伴い有用性ある新規物質(M1)由来
のポリペプチドを提供することである。また本発明の別
の課題は、M1由来のポリペプチドをコードするポリヌ
クレオチドを提供し、遺伝子工学手法による、M1由来
のポリペプチドの製造法を提供することである。さらに
本発明の別の課題は、M1由来のポリペプチドに対する
抗体を提供することである。その他の本発明の課題は、
上記のものを利用してM1の有する作用の阻害剤・拮抗
剤・賦活剤のスクリーニングをおこなうことであり、ス
クリーニングされた化合物を提供することであり、また
これらを利用した大腸腫瘍に用いる医薬組成物・診断手
段を提供することである。
【0004】
【解決するための手段】課題解決のため、本発明者は、
ヒト胎児脳cDNAライブラリーからAPC遺伝子産物
のアルマジロリピートドメイン(以下、armと呼称す
ることもある)に結合する新規蛋白質M1のcDNAを
2ハイブリッドスクリーニング法を用いて同定し、その
塩基配列および該新規蛋白質M1のcDNAがコードす
るアミノ酸配列を決定し、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は下記の群より選ばれる
ポリペプチド;配列表の配列番号1に記載のアミノ酸
配列で示されるポリペプチド、前記のポリペプチド
のアミノ酸配列を含有するポリペプチド、前記のポ
リペプチドと少なくとも約70%のアミノ酸配列上の相
同性を有しかつ大腸癌の癌抑制遺伝子(Adenoma
tous Polyposis Coli:APC)の
遺伝子産物のアルマジロリピート部位をコードするポリ
ペプチドに対する結合能を有するポリペプチド、および
前記からのポリペプチドのアミノ酸配列において
1ないし数個のアミノ酸の欠失、置換、付加などの変異
あるいは誘発変異を有し、かつAPC遺伝子産物のアル
マジロリピート部位に対する結合能を有するポリペプチ
ド;配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列の少なく
とも5個のアミノ酸配列を有し、かつAPC遺伝子産物
のアルマジロリピート部位に対する結合能を有するポリ
ペプチド;本発明のポリペプチドをコードするポリヌク
レオチドまたはその相補鎖;本発明のポリヌクレオチド
またはその相補鎖とストリンジェントな条件下でハイブ
リダイゼーションするポリヌクレオチド;本発明のポリ
ヌクレオチドまたはその相補鎖の塩基配列のうち少なく
とも15個の連続した塩基配列で示されるポリヌクレオ
チドであって、該ポリヌクレオチドの転写によって発現
されるポリペプチドがAPC遺伝子産物のアルマジロリ
ピート部位に対する結合能を有する、ポリヌクレオチ
ド;本発明のポリヌクレオチドを含有する組換えベクタ
ー;本発明の組換えベクターで形質転換された形質転換
体;本発明の形質転換体を培養する工程を含む、本発明
のポリペプチドの製造方法;本発明のポリペプチドのA
PC遺伝子産物のアルマジロリピート部位に対する結合
性を阻害もしくは増強する化合物のスクリーニング方法
であって、本発明のポリペプチド、本発明の抗体のうち
少なくともいずれか1つを用いることを特徴とするスク
リーニング方法;本発明のポリヌクレオチドと相互作用
して該ポリヌクレオチドの発現を阻害もしくは増強する
化合物のスクリーニング方法であって、本発明のポリヌ
クレオチド、本発明のベクター、本発明の形質転換体、
本発明の抗体のうち少なくともいずれか1つを用いるこ
とを特徴とするスクリーニング方法;本発明のポリペプ
チドのGEF(グアニンヌクレオチド交換因子:Gua
nine nucleotide Exchange
Factor)活性を阻害もしくは増強する化合物のス
クリーニング方法であって、本発明のポリペプチド、本
発明の抗体のうち少なくともいずれか1つを用いること
を特徴とするスクリーニング方法;本発明のスクリーニ
ング方法でスクリーニングされる化合物;本発明のポリ
ペプチドのAPC遺伝子産物のアルマジロリピート部位
に対する結合性を阻害もしくは増強する化合物;本発明
のポリヌクレオチドと相互作用して該ポリヌクレオチド
の発現を阻害もしくは増強する化合物;本発明のポリペ
プチドのGEF活性を阻害もしくは増強する化合物;本
発明のポリペプチド、本発明のポリヌクレオチド、本発
明のベクター、本発明の形質転換体、本発明の抗体、ま
たは本発明の化合物のうち少なくともいずれか1つを含
有することを特徴とする大腸腫瘍の治療に用いる医薬組
成物;本発明のポリペプチドの発現または活性に関連し
た疾病の診断手段であって、試料中の(a)該ポリペプ
チドをコードしているポリヌクレオチド、および/また
は(b)該ポリペプチド、をマーカーとして分析するこ
とを含む診断手段、を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】(新規M1)本発明において提供
される新規蛋白質M1をコードするポリヌクレオチド
は、ヒトの胎児脳cDNAライブラリーから、APC遺
伝子産物のアルマジロリピートドメインを使い、2ハイ
ブリッドスクリーニング法により、新規なアミノ酸配列
を有する物質として、そのcDNAが取得されたもので
ある。本発明の新規蛋白質M1のcDNAは、619個
のアミノ酸からなる蛋白質をコードし、既知のDblフ
ァミリー(低分子量G蛋白質Rhoファミリーに作用す
るGDP解離促進蛋白質の1つである)(Curren
t Opinion in CellBiology,
8:216−222,1996)に類似のドメイン構造
を有していた。遺伝子データベース(The Nati
onal Center for Biotechno
logy Information)を検索したとこ
ろ、本発明の新規蛋白質M1のcDNAは、Dblファ
ミリーの1つである既知物質KIAA0424と約73
%の相同性を有することが判明した。KIAA0424
は、本発明の新規蛋白質M1とは、該M1のN末端領域
を欠如する点に最も大きな差異を有する。両者は、Db
l相同(DH)ドメイン、プレックストリン(Prec
kstrin)相同(PH)ドメイン、Src相同3
(SH3)ドメインを担持する点において同一である。
また、マウスを用いた新規蛋白質M1の組織分布研究に
おいて、該M1のmRNAが脳に高レベルで発現してお
り、他の臓器でも低レベルで発現していることを確認し
た。
【0007】新規蛋白質M1のペプチド断片(配列表、
配列番号1のアミノ酸73〜126)を使用して作製し
た抗体は、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ(G
ST)との融合蛋白として得た新規蛋白質M1に対し強
い反応性を示した。また、該作製した抗体を用い、脳に
存在する新規物質M1が、約85kDaの蛋白質である
ことを抗原抗体反応を利用した測定系で確認した。
【0008】また、新規蛋白質M1とAPC遺伝子産物
との直接的な相互作用を確認するための実験において、
グルタチオン−S−トランスフェラーゼ(GST)との
融合蛋白として得たAPC遺伝子産物のアルマジロリピ
ートドメイン(APC−arm)は、GST融合M1断
片(GST−M1−M)と相互作用したが、GST単独
とは反応せず、同様に、M1−Mは、GST−APC−
armとは反応したが、GST融合β−カテニンのアル
マジロリピートドメイン又はGST単独とは反応しない
ことを確認した。すなわち、新規蛋白質M1はAPC遺
伝子産物と、該APC遺伝子産物のアルマジロリピート
ドメインを介して結合していると推定される。また、ラ
ット胎児脳の溶解物(lysate)を抗APC抗体で
免疫沈降し、ついで抗M1抗体でイムノブロットするこ
とにより、APC遺伝子産物と本発明のM1が共沈殿す
ることが判明した。この反応において、抗M1抗体を、
抗原性を保持するM1断片で前処理すると、M1とAP
C遺伝子産物の共沈殿が阻害された。すなわち、M1と
APC遺伝子産物とは生体内で結合していると考えられ
る。また、M1とAPC遺伝子産物の結合部位を2ハイ
ブリッド法を用いて確認したところ、少なくともM1の
アミノ酸73〜126で示される領域に結合部位が存在
することが推定された。このことは、M1のSH3ドメ
インの上流域に、APC遺伝子産物のアルマジロリピー
トドメインとの結合部位が存在することを意味する。K
IAA0424は、このような領域をもたないので、A
PC遺伝子産物との反応性がない。
【0009】さらに、新規蛋白質M1はその作用とし
て、Rhoファミリーの1つであるRacに特異的なG
EF活性をもつことを確認した。つまり、新規蛋白質M
1は、Racに結合しGDP/GTP交換反応を促進し
てRacを活性化し、Racの関与する細胞情報伝達の
下流に位置するNFκB、c−jun、SRE等に作用
する。また、Racの生理機能である、細胞のラメリポ
ディア(葉状仮足)や細胞膜のラッフリングを誘導する
可能性もあり、細胞接着への関与が推定される。
【0010】APC遺伝子産物の細胞内局在について
は、細胞が大腸絨突起先端へクリプトから移動する際
に、移動する細胞の微小管先端部位に集積していること
が報告されている(J.Cell Biol.,13
4:165−179,1996)が、本発明の新規蛋白
M1も同様の部位に集積していることを見出した。この
ことから、本発明の新規蛋白質M1が、大腸絨突起にお
ける細胞移動制御の鍵を握っている可能性がある。
【0011】(ポリペプチド)本発明の新規蛋白質M1
は、配列表の配列番号1に示すアミノ酸配列からなるポ
リペプチドである。さらに本発明のポリペプチドは、こ
の配列表の配列番号1に示すポリペプチドの部分配列を
有するポリペプチドから選択される。その選択されるポ
リペプチドは、配列表の配列番号1に示すポリペプチド
と、好ましくは約70%以上、より好ましくは約80%
以上、さらに好ましくは約90%をこえる相同性を有す
る。この相同性をもつポリペプチドの選択は、例えばA
PC遺伝子産物のアルマジロリピートドメインとの結合
性を指標にして行うことができる。
【0012】アミノ酸配列の相同性を決定する技術は、
自体公知であり、例えばアミノ酸配列を直接決定する方
法、推定されるポリヌクレオチドの塩基配列を決定後こ
れにコードされるアミノ酸配列を推定する方法等を使用
することができる。
【0013】本発明のポリペプチドは、配列表の配列番
号1に示すアミノ酸配列からなるポリペプチドの、部分
配列を有するポリペプチドから選択されるアミノ酸配列
を試薬・標準物質・免疫原として利用できる。その最小
単位としては、少なくとも約5個以上、好ましくは少な
くとも約8〜10個以上、さらに好ましくは少なくとも
約11〜15個以上のアミノ酸で構成されるアミノ酸配
列からなり、免疫学的にスクリーニングしうるポリペプ
チドを本発明の対象とする。
【0014】さらに、このように特定されたポリペプチ
ドをもとにして、APC遺伝子産物のアルマジロリピー
トドメインとの結合性を指標とすることにより、1ない
し数個のアミノ酸の欠失・置換・付加などの変異あるい
は誘発変異を有するアミノ酸配列からなるポリペプチド
も提供することができる。欠失・置換・付加あるいは挿
入の手段は自体公知であり、例えばUlmerの技術
(Science,219:666,1983)を利用
することが出来る。さらに、これら利用できるペプチド
は、その構成アミノ基もしくはカルボキシル基などを修
飾するなど、機能の著しい変更を伴わない程度に改変が
可能である。
【0015】本発明のポリペプチドは、それら自体で、
新規蛋白質M1の機能を調節するための医薬組成物に使
用できる。また、本発明のポリペプチドは、新規蛋白質
M1の機能を調節しうる化合物、例えば、阻害剤、拮抗
剤、賦活剤等を得るためのスクリーニングや、新規蛋白
質M1に対する抗体の取得に用いることができる。さら
に、本発明のポリペプチドは、試薬・標準品としても使
用可能である。
【0016】(ポリヌクレオチド)本発明のポリヌクレ
オチドおよびその相補鎖は、配列表の配列番号1に記載
のアミノ酸配列をコードする、配列表の配列番号2のポ
リヌクレオチドおよび該ポリヌクレオチドに対する相補
鎖、これらのポリヌクレオチドとストリンジェントな条
件下でハイブリダイゼーションするポリヌクレオチド、
およびこれらのポリヌクレオチドのうち少なくとも15
個の連続した塩基配列を有しかつコードするペプチドが
APC遺伝子産物のarmドメインとの結合能を有する
ポリヌクレオチド、を意味する。ポリヌクレオチドとし
てDNAを代表例にとると、「DNAにストリンジェン
トな条件下でハイブリダイズするDNA」は、例えば前
述のMoleculer Cloningに記載の方法
によって得ることができる。ここで、「ストリンジェン
トな条件下でハイブリタイズする」とは、例えば、6×
SSC、0.5%SDSおよび50%ホルムアミドの溶
液中で42℃にて加温した後、0.1×SSC、0.5
%SDSの溶液中で 68℃にて洗浄する条件でも依然
として陽性のハイブリタイズのシグナルが観察されるこ
とを表す。
【0017】本発明のポリヌクレオチドは、配列表の配
列番号1に記載のアミノ酸配列をコードする、配列表の
配列番号2のポリヌクレオチドの情報から選択される相
同鎖および相補鎖を意味し、指定されたヌクレオチド配
列の領域に対応する少なくとも約15〜20個以上の配
列からなるポリヌクレオチド配列及び該相補鎖を意味す
る。この有用なポリヌクレオチド配列の決定は、公知の
蛋白質発現系、例えば無細胞蛋白質発現系を利用して簡
易に発現蛋白質の確認を行い、その生理活性特にAPC
遺伝子産物のアルマジロリピートドメインとの結合性を
指標にして選別することにより行うことができる。無細
胞蛋白質発現系としては、例えば胚芽、家兎網状赤血球
等由来のリボソーム系の技術を利用できる(Natur
e、179、160〜161、1957)。
【0018】これらのポリヌクレオチドは、いずれも本
発明の新規蛋白質M1および本発明のポリペプチドの製
造に有用な遺伝子情報を提供するものであり、これらを
コードする遺伝子等の核酸、またはmRNA検出のため
のプローブもしくはプライマーとして、あるいは遺伝子
発現を調節するためのアンチセンスオリゴマーとして使
用することができる。例えば、本発明のポリヌクレオチ
ドをアンチセンスとして使用する場合、他の既知蛋白
質、例えばDblファミリーの1つであるKIAA04
24等、とのコンセンサス配列領域以外の新規蛋白質M
1に固有な領域のヌクレオチド配列を用いることによ
り、M1の発現が特異的に阻害される。さらに、本発明
のポリヌクレオチドは、核酸に関する試薬・標準品とし
ても利用できる。
【0019】(形質転換体)上記のような無細胞蛋白質
発現系以外にも、大腸菌、酵母、枯草菌、昆虫細胞、動
物細胞等の自体公知の宿主を利用した遺伝子組換え技術
によって、本発明からなる新規蛋白質M1およびその由
来物からなるポリペプチドを提供可能である。本発明の
具体例においては、COS−7細胞を利用したが、無論
これに限定されるものではない。
【0020】形質転換は、自体公知の手段を応用するこ
とができ、例えばレプリコンとして、プラスミド、染色
体、ウイルス等を利用して宿主の形質転換を行う。より
好ましい系としては、遺伝子の安定性を考慮するなら
ば、染色体内へのインテグレート法があげられるが、簡
便には核外遺伝子を用いた自律複製系を利用する。ベク
ターは、宿主の種類により選択され、発現目的の遺伝子
配列と複製そして制御に関する情報を担持した遺伝子配
列とを構成要素とする。構成要素は宿主が原核細胞か真
核細胞かによって選択し、プロモーター、リボソーム結
合部位、ターミネーター、シグナル配列、エンハンサー
等を自体公知の方法によって組合せて使用する。
【0021】形質転換体は、自体公知の各々の宿主の培
養条件に最適な条件を選択して培養することにより、本
発明のポリペプチドの製造に用いることができる。培養
は、発現産生される新規蛋白質M1およびその由来物か
らなるポリペプチドの生理活性、特にAPC遺伝子産物
のアルマジロリピートドメインとの結合性を指標にして
行ってもよいが、培地中の形質転換体量を指標にして継
代培養またはバッチによって行う。
【0022】(新規蛋白質M1およびその由来物の回
収)培地からの新規蛋白質M1およびその由来物からな
るポリペプチドの回収は、APC遺伝子産物のアルマジ
ロリピートドメインとの結合性を指標にして、分子篩、
イオンカラムクロマトグラフィー、アフィニティクロマ
トグラフィー等を組合せるか、溶解度差にもとづく硫
安、アルコール等の分画手段によっても精製回収でき
る。より好ましくは、アミノ酸配列の情報に基づき、該
アミノ酸配列に対する抗体を作成し、ポリクローナル抗
体またはモノクロ−ナル抗体によって、特異的に吸着回
収する方法を用いる。
【0023】(抗体)抗体は、本発明の新規蛋白質M1
およびその由来物からなるポリペプチドの抗原決定基を
選別し、作成する。抗原決定基は、少なくとも5個、よ
り好ましくは少なくとも8〜10個のアミノ酸で構成さ
れる。このアミノ酸配列は、必ずしも配列表の配列番号
1と相同である必要はなく、蛋白質の立体構造上の外部
への露出部位であればよく、露出部位が不連続部位であ
れば、該露出部位について連続的なアミノ酸配列である
ことも有効である。実施例では、アミノ酸配列の73位
〜126位の断片を免疫原として利用した。抗体は、免
疫学的に新規蛋白質M1およびその由来物からなるポリ
ペプチドを認識する限り特に限定されない。この認識の
有無は、公知の抗原抗体結合反応によって決定する。
【0024】抗体を産生するためには、本発明の新規蛋
白質M1およびその由来物からなるポリペプチドを、ア
ジュバントの存在または非存在下で、単独または担体に
結合して、動物に対して体液性応答および/または細胞
性応答等の免疫誘導を行う。担体は、自身が宿主に対し
て有害作用をおこさなければ特に限定されず、例えばセ
ルロース、重合アミノ酸、アルブミン等が例示される。
免疫する動物としては、マウス、ラット、兎、やぎ、馬
等が好適に用いられる。ポリクローナル抗体は、自体公
知の血清からの抗体回収法によって取得する。好ましい
手段としては、免疫アフィニティークロマトグラフィー
法である。実施例においては、GST−M1を結合させ
たアフィニティークロマトグラフィーにより、抗M1抗
体を精製した。
【0025】モノクロ−ナル抗体を生産するためには、
上記の免疫手段が施された動物から抗体産生細胞を回収
し、自体公知の永久増殖性細胞への形質転換手段を導入
することによって行われる。
【0026】ポリクローナル抗体またはモノクローナル
抗体は、直接本発明からなる新規蛋白質M1と結合し、
その活性を制御可能であり、APC遺伝子産物と新規蛋
白質M1との相互作用系の制御を容易に行うことができ
る。そのため、APC遺伝子産物と新規蛋白質M1が関
連する疾患の治療・予防のために有用である。
【0027】(スクリーニング)かくして調製された新
規蛋白質M1およびその由来物からなるポリペプチド、
これらをコードするポリヌクレオチドおよびその相補
鎖、これらのアミノ酸配列および塩基配列の情報に基づ
き形質転換させた細胞、並びに新規蛋白質M1およびそ
の由来物からなるポリペプチドを免疫学的に認識する抗
体は、単独または複数手段を組合せることによって、新
規蛋白質M1およびその由来物からなるポリペプチドと
APC遺伝子産物との結合性、新規蛋白質M1のGEF
活性等の機能、または新規蛋白質M1の発現に対する阻
害剤もしくは賦活剤のスクリーニングに有効な手段を提
供する。すなわち、本発明のポリペプチド、本発明の抗
体の少なくともいずれか1つを用いることで、本発明の
ポリペプチドとAPC遺伝子産物との結合性を阻害もし
くは増強する化合物を得るためのスクリーニング方法
が、本発明のポリヌクレオチド、本発明のベクター、本
発明の形質転換体、本発明の抗体の少なくともいずれか
1つを用いることで本発明のポリヌクレオチドと相互作
用し該ポリヌクレオチドの発現を阻害もしくは増強する
化合物のスクリーニング方法が、本発明のポリペプチ
ド、本発明の抗体の少なくともいずれか1つを用いるこ
とで本発明のポリペプチドのGEF活性等の機能を阻害
もしくは増強する化合物のスクリーニング方法が提供可
能である。例えば、ポリペプチドの立体構造に基づくド
ラッグデザインによる拮抗剤の選別、蛋白質発現系を利
用した遺伝子レベルでの発現調整剤の選別、抗体を利用
した抗体認識物質の選別等が、自体公知の医薬品スクリ
ーニングシステムにおいて利用可能である。
【0028】(化合物、医薬組成物)上記のスクリーニ
ング方法で得られた化合物は、新規蛋白質M1およびそ
の由来物からなるポリペプチドとAPC遺伝子産物との
相互作用、または新規蛋白質M1のGEF活性等の機能
を調節する阻害剤、拮抗剤、賦活剤等の候補化合物とし
て利用可能である。また、遺伝子レベルでの新規蛋白質
M1およびその由来物からなるポリペプチドの発現に対
する阻害剤、拮抗剤、賦活剤等の候補化合物としても利
用可能である。上記の阻害剤、拮抗剤、賦活剤等の候補
化合物としては、蛋白質、ポリペプチド、抗原性を有さ
ないポリペプチド、低分子化合物等が挙げられ、好まし
くは低分子化合物である。
【0029】かくして選別された候補化合物は、生物学
的有用性と毒性のバランスを考慮して選別することによ
って、大腸腫瘍の治療に用いる医薬組成物として調製可
能である。また、本発明からなる新規蛋白質M1および
その由来物からなるポリペプチド、これらをコードする
ポリヌクレオチドおよびその相補鎖、これらの塩基配列
を含むベクター並びに、新規蛋白質M1およびその由来
物からなるポリペプチドを免疫学的に認識する抗体は、
それら自体が、新規蛋白質M1とAPC遺伝子産物との
相互作用に対する阻害・拮抗・賦活等の機能を有する、
大腸腫瘍の治療に用いる医薬手段として使用できる。こ
こで、大腸腫瘍とは、良性腫瘍ならびに悪性腫瘍を含
み、具体的には、家族性腺腫性ポリポーシス(FAP)
および大腸癌が挙げられる。なお、製剤化にあたって
は、自体公知のポリペプチド、蛋白質、ポリヌクレオチ
ド、抗体等、各対象に応じた製剤化手段を導入すればよ
い。
【0030】本発明からなる新規蛋白質M1およびその
由来物からなるポリペプチド、これらをコードするポリ
ヌクレオチドおよびその相補鎖、これらの塩基配列を含
むベクター並びに、新規蛋白質M1およびその由来物か
らなるポリペプチドを免疫学的に認識する抗体は、本発
明のポリペプチドの発現またはその活性が関連する疾
患、例えば、本発明の新規蛋白質M1の発現またはAP
C遺伝子産物との相互作用に関連した疾患等の診断手段
として使用することができる。特に、大腸腫瘍の診断マ
ーカーおよび/または試薬等の診断手段として有用であ
る。診断は、新規蛋白質M1をコードしている核酸配列
との相互作用・反応性を利用して、相応する核酸配列の
存在量を決定すること、および/または新規蛋白質M1
について生体内分布を決定すること、および/または新
規蛋白質M1の試料中での存在量を決定することによっ
て行う。詳しくは、新規蛋白質M1を診断マーカーとし
て検定する。その測定法は、自体公知の抗原抗体反応
系、酵素反応系、PCR反応系等を利用すればよい。な
お、ここで言う手段とは、目的達成のために使用する方
法および/または媒体を意味する。すなわち、例えば、
診断手段には、診断するための方法、診断に用いる試薬
キットなどが含まれる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に限定されない。 (cDNAのクローニング )APC遺伝子産物のアル
マジロリピートドメイン(以下、APC−armと略称
することもある)に対する結合能を有する蛋白質を得る
ことを目的として、2ハイブリッドスクリーニング(t
wo hybrid screens)(CLONTE
CH MATCHMAKERTM Two−Hybri
d System)を行った。すなわち、ベイト(ba
it)として、ヒトAPC遺伝子産物アルマジロリピー
トドメイン(アミノ酸残基446−880)を融合させ
たGAL4 DNA結合ドメインを含有するプラスミド
GBT9−APCを用い、ヒト胎児脳(human f
etal brain)cDNAライブラリー(Clo
ntech)を対象としてスクリーニングした。該cD
NAライブラリーとベイトとを、レポーター遺伝子とし
てhis3とlacZとを導入した酵母にトランスフェ
クションし、β−galアッセイおよびHIS栄養要求
性を指標として、陽性クローンを検出した。
【0032】形質転換体1.1×10個から、1つの
陽性クローンを得た。この得られたクローンから、該ク
ローンで発現されているAPC−armに結合するポリ
ペプチドをコードするcDNA断片の塩基配列をDNA
シークエンスにより決定したところ、新規な配列であっ
た。得られたcDNA断片の下流領域の配列は’Mar
athon’−ready ヒト脳cDNA(Clon
tech)を用いて3’RACEシステム(Clont
ech)により取得した。プライマーは5’−CGAC
ATCTGCGAGGGCTACGTCCGG−3’を
用いた。また上記で得られたcDNA断片の配列の一部
(配列表、配列番号2の塩基番号97−269)をプロ
ーブとして、ヒトゲノムライブラリー(Clontec
h)について、ジゴキシゲニン(digoxigeni
n;DIG)標識プローブを用いたハイブリダイゼーシ
ョンによりスクリーニングした。その結果、配列表、配
列番号2の塩基番号1−81を含む2つのオーバーラッ
プするクローンを得、目的とするAPC−armに結合
する蛋白質の完全長cDNAの配列を決定した。
【0033】(アミノ酸配列)上記方法で得られた、配
列表の配列番号2に示すcDNAは新規な塩基配列を有
していた。該cDNAをもとに、その塩基配列の翻訳に
よって、新規蛋白質M1の推定アミノ酸配列、すなわち
配列表の配列番号1に示すアミノ酸残基619の配列が
得られた(図1A)。
【0034】(既存蛋白質との相同性)該新規蛋白質M
1の推定アミノ酸配列を用いて、既存のdatabas
e(Genbank)に対してBLAST(The N
ational Centerfor Biotech
nology Information)を用いた相同
性検索を行ったところDblファミリーのサブファミリ
ーメンバーの1つであるKIAA0424と73%の相
同性を認めた(図2B、C)。両者は、Dbl相同(D
bl homology;DH)ドメイン、プレックス
トリン相同(Preckstrin homolog
y;PH)ドメイン、Src相同3(SH3)ドメイン
を保持する点において同一であるが、KIAA0424
には、新規蛋白質M1のN末端領域は存在しないことが
判明した。この結果、配列表の配列番号1に示すアミノ
酸配列を有する本発明の蛋白質M1は新規蛋白質である
ことが確認された。
【0035】(発現組織の確認)次に配列表の配列番号
1の推定アミノ酸配列で示される新規蛋白質M1の、ヒ
ト組織における発現を、ノザンブロット解析により確認
した。多種のヒト組織から得たpoly(A)RNA
をブロットしたフィルターをClontech社より入
手し、DIG標識したM1のcDNAプローブ、5’−
GACCACACTGCCATCGCTG−3’および
5’−TGTAGTTTACCAAGGACCG−3’
でハイブリダイゼーションした。その結果、脳に高レベ
ルで発現していることを確認した。また、tissue
blotsによる解析では、脳以外に、睾丸でも存在
を確認した。さらに、腎由来の細胞でも発現を確認し
た。
【0036】(抗体の産生)M1に対する抗体は、NZ
WウサギをM1のアミノ酸73−126を含むペプチド
を用いて公知の方法で免疫し調製した。APCに対する
抗体は、NZWウサギをAPC遺伝子産物(以下APC
と略称することもある)のアミノ酸1122−1729
を含むペプチドを用いて公知の方法で免疫して調製し
た。APCのN末端領域に対するマウスモノクローナル
抗体は公知の方法で調製した(Miyashiro e
t al.1995)。抗体は、それぞれ免疫に用いた
抗原を結合させたアフィニティーカラムを使用してアフ
ィニティークロマトグラフィーを行うことにより精製し
た。精製したウサギポリクローナル抗M1抗体とGST
融合M1(GST−M1)との結合反応性を調べたとこ
ろ、得られた抗体は、GST−M1に強い反応性を示し
た。
【0037】(M1の発現)本発明の新規蛋白質M1を
発現させるために、発現プラスミドpcDNA3.1
(+)のEcoRI/NotI部位にM1のcDNAを
組み込み、COS−7細胞にトランスフェクションし
た。新規蛋白質M1の発現確認のため、M1cDNAを
組み込んだベクター、コントロールベクター、HA−タ
グで標識したM1cDNAを組み込んだベクター、HA
−タグを組み込んだベクターを、COS−7細胞にトラ
ンスフェクションした。培養した各形質転換体の溶解
物、およびM1の存在が確認されているラット胎児脳の
溶解物について、上記の様に取得した抗M1抗体、およ
び抗HA抗体を用いて免疫沈降し、SDS−PAGEに
より分画し、次いで抗M1抗体および抗HA抗体を用い
てイムノブロットを行った。M1cDNAを組み込んだ
ベクター(レーン3)、HA−タグで標識したM1cD
NAを組み込んだベクター(レーン6、8)で形質転換
したCOS−7細胞およびラット胎児脳(レーン1)で
は明らかに新規蛋白質の発現が認められ、その分子量は
約85kDaであることが判明した(図2)。また、用
いた抗M1抗体を抗原で事前処理しておく(図2中、p
ep.±で表示)と、新規蛋白質は検出されなかった。
すなわち、抗M1抗体で認識される新規蛋白質M1が発
現されたことが確認された。
【0038】(M1とAPCとのin vivoにおけ
る結合の解析)ラット胎児脳溶解物について、上記で作
製した新規蛋白質M1、およびAPCに対するウサギポ
リクローナル抗体、ならびにβ−カテニンに対するマウ
スモノクローナル抗体(Transduction L
aboratories)を用いて免疫沈降し、SDS
−PAGEにより各沈降物を分離後、各抗体を用いてイ
ムノブロットを行った(図3)。レーン1および2はラ
ット胎児脳の溶解物を抗M1抗体で、レーン3および4
は抗APC抗体で、レーン5および6は抗β−カテニン
抗体で免疫沈降した結果を、レーン1、3、5は、予め
各抗体を対応する抗原で吸収して用いた結果(図3中、
pep.±で表示)を示す。抗M1抗体で免疫沈降した
M1が抗APC抗体もしくは抗β−カテニン抗体で検出
され、抗APC抗体で免疫沈降したAPC遺伝子産物が
抗M1抗体で検出され、抗β−カテニン抗体で免疫沈降
したβ−カテニンが抗M1抗体で検出されることから、
新規蛋白質M1はin vivoにおいてもAPCおよ
びβ−カテニンと結合していることが明らかとなった。
【0039】(M1とAPCの相互作用部位の解析)新
規蛋白質M1の、APC結合ドメインの解析を行うた
め、M1の様々な欠失変異体(deletion mu
tant)を公知の方法で作製し、APCとの結合領域
を酵母(yeast)を用いた2ハイブリッドシステム
により調べた。具体的には、M1の欠失変異体を、下記
の特異的なプライマーを用いPCRを行って、pGAD
424にクローニングし、GAL4活性化ドメインとの
融合体を作成した。 5’−ATTTATTGTAGTTTACCAAGGAC−3’ 5’−TGCGCTGAAGCACTCTGGGAC−3’ 5’−GACCACACTGCCATCGCTGATG−3’ 5’−CCTCAGCCGAACGAAGCTGGCTG−3’ 5’−CTTGCTGCTCTGCGCCTCCGC−3’ 5’−GTGAATCAGGACGAGCCCGCG−3’ 5’−GATGTTCCCGAAGATGGTACG−3’ 5’−ATGCCTGATGGAGCTCTGGAC−3’ ついで、該GAL4活性化ドメインとの融合体を2ハイ
ブリッドシステムにおいてHIS3 auxotrop
hyとβ−gal リポーター活性を用いて、その相互
作用を試験した。その結果、図4に示すように、SH3
の上流の領域にAPC結合部位が存在することが判明し
た。
【0040】(M1とRhoファミリー低分子量G蛋白
質との結合解析)新規蛋白質M1は、Dblファミリー
のサブファミリーの1つであるKIAA0424と高い
相同性を有する。Dblファミリーは低分子量G蛋白質
の1つであるRhoファミリーに作用するGDP解離促
進蛋白質である。新規蛋白質M1と、KIAA0424
との相同性に着目し、新規蛋白質M1の機能解析のた
め、Rhoファミリー低分子量G蛋白質(small
G protein;RhoA、Rac1、CDC4
2)との結合を調べた。ニッケルビーズに吸着させた新
規蛋白質M1をRhoA、Rac1およびGST−CD
C42と、0.1%NP−40を含むE1A緩衝液〔5
0mM HEPES,pH7.0,150mMNaC
l,50mM NaF,5mM EDTA,1mMDT
T,50μg/mL phenylmethylsul
phonyl fluoride(PMSF),1μg
/ml ロイペプチン,1μg/mlアプロチニン〕中
で4℃にて1時間混合し、共沈殿物をイムノブロッティ
ングで検出した。図5に示すように、陽性コントロール
として使用したDblは用いた全てのRhoファミリー
低分子量G蛋白質と結合するが、新規蛋白質M1はRh
oAおよびRac1とは結合したが、CDC42とは結
合しなかった。
【0041】(M1のGEF活性)次に、新規蛋白質M
1のGEF活性について検討した。低分子量G蛋白質か
らのGDP解離を調べるために使用する[H]GDP
結合型の低分子量G蛋白質を、2pmolの各低分子量
G蛋白質を0.2μM[H]GDPと30℃で20分
間、導入用緩衝液(loading buffer;2
0mM Tris−HCl、pH8.0、3mM Mg
Cl、10mM EDTAおよび1mMジチオスレイ
トール)中でインキュベートすることにより得た。低分
子量G蛋白質からの[H]GDPの解離を防ぐため、
375mM MgClを終濃度が18mMとなるよう
に加え、直ちに、該混合液を氷冷した。[H]GDP
の解離は、反応溶液(20mM Tris−HCl、p
H8.0、6mM MgCl 、3.5mM EDTA
および1mM ジチオスレイトール)に250倍過剰の
非標識GDP、GTPおよびM1を加えることにより2
5℃で行った(図6A、B)。次に、低分子量G蛋白質
へのGTPの結合を調べるために使用するGDP結合型
の低分子量G蛋白質を、2pmolの各低分子量G蛋白
質を0.2μM非標識GDPと30℃で20分間、導入
用緩衝液(loading buffer)中でインキ
ュベートし、375mM MgClを終濃度が18m
Mとなるように加えることにより得た。[35S]GT
γSの、GDP結合型低分子量G蛋白質への結合は、
10μMの[35S]GTPγSおよびM1を反応溶液
に加えることにより、25℃で実施した(図7A、
B)。解離試験、結合試験の両方において、反応は1m
lの氷冷した停止用緩衝液(20mM Tris−HC
l、pH8.0、25mM MgClおよび100m
M NaCl)を加えて、停止した。希釈した混合溶液
をニトロセルロースろ紙で濾過し、フィルターを数回、
停止用緩衝液で洗浄した。ろ紙上に捕捉された放射活性
をカウントした。タンパク質濃度はウシ血清アルブミン
(BSA)を標準蛋白質として用いて測定した。
【0042】図6に示すように、新規蛋白質M1は、結
合しうる低分子量G蛋白質であるRac1に作用して、
Rac1からのGDP解離を促進したが(図6A)、R
hoAには結合しないのでRhoAからのGDP解離に
は作用しなかった(図6B)。また、図7に示すよう
に、新規蛋白質M1は、Rac1へのGTP結合を促進
した(図7A)が、RhoAへのGTP結合には影響し
なかった(図7B)。すなわち、本発明の新規蛋白質M
1は、低分子量G蛋白質に作用し、GEF活性を有す
る。
【0043】(M1のGEF活性に対するAPCの作
用)さらに、様々な濃度のM1について、APC−ar
mの存在下または非存在下で、20nMの[H]GD
Pを結合させた結合型のRac1からの[H]GDP
解離促進能を30℃で15分間インキュベーションして
測定した。APC−armはM1より過剰量、モル比で
5倍となるように加えた。図8に示すように、M1のG
DP解離促進能は、APC−armの添加により、増強
された。すなわち、M1は、APCと結合することによ
り、GDP解離促進能が増強されることが示唆された。
【0044】(M1の細胞内局在)次に、本発明の新規
蛋白質M1の細胞内局在について検討した。まず、Ma
din−Darby canine kidney(M
DCK)上皮細胞株を10%ウシ胎児血清(FBS)を
含むDulbecco’s modified Eag
le’s medium(DMEM)中で培養した。全
長のM1およびM1△NB(アミノ酸127−619)
cDNAはCMVプロモーターを有する哺乳動物発現ベ
クターpcDNA3.1(+)中にサブクローン化し
た。プラスミドDNA、pMKITNeo−Mycタグ
で標識したAPC−armは、APC(アミノ酸446
−880)の部分配列をコードしているDNA断片をS
Rαプロモーターを有するpMKITNeoに挿入する
ことにより構築した。発現プラスミドは、リポフェクト
アミン(LipofectAMINE;Life Te
chnologies社)を用いて、使用者マニュアル
にしたがって、MDCK細胞にトランスフェクトした。
【0045】MDCK細胞は、リン酸緩衝生理食塩水
(Phosphate Buffered Salin
e;PBS)中で3.7%ホルムアルデヒドを用いて4
℃で1時間、固定した。固定した細胞は室温で10分
間、0.2%トリトンX−100を含むトリス緩衝生理
食塩水(Tris Buffered Saline;
TBS)で処理し、TBSで3回洗浄した。細胞を透過
化した(permeabilize)後、1%BSA、
3%FBS、0.2%トリトンX−100を含むTBS
中で一次抗体と室温で1時間、インキュベートした。一
次抗体を除去し、細胞をTBSで3回洗浄した。結合し
た一次抗体は、FITC(Fluorescein i
sothiocyanate)またはローダミンを結合
したヤギ二次抗体(Cappel社)を用いて、検出し
た。染色したサンプルは、カールツイスLSM510
レーザー走査顕微鏡(Carl Zeiss LSM5
10Laser scanning microsco
pe)下で、観察した。
【0046】結果は、図9に示す。図9中、a、bはH
A−タグで標識したM1蛋白質を発現させた同一細胞、
c、dはHA−タグで標識したM1蛋白質とMyc−タ
グで標識したAPC−armとを両方発現させた同一細
胞、eはHA−タグで標識したM1△NB(アミノ酸1
27−619)を発現させた細胞、fはMyc−タグで
標識したAPC−armを発現させた細胞である。ま
た、a、bは抗HA抗体と抗APC抗体で二重染色し、
c、dは抗HA抗体と抗Myc抗体で二重染色し、eは
抗HA抗体で、fは抗Myc抗体で処理した。b中の矢
印頭で示すように、APC蛋白質のクラスターが伸長し
ている膜中に存在しており、また、a〜d中の矢印で示
すように、M1とAPCが上皮細胞中で細胞の辺縁の同
一部位に共存していることが判明した。
【0047】(M1発現細胞株の形態解析)さらに、M
1△NBを安定に発現するMDCK細胞株を樹立し、M
1が細胞の形態、骨格に与える影響を調べたところ、M
1△NB発現細胞株5クローンはいずれも密に接着せず
ばらばらに増殖する傾向が見られた。新規蛋白質M1の
細胞接着への関与が推定された。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明のM1は、新
規蛋白質であり、そのAPC遺伝子産物のアルマジロリ
ピート部位との結合性が特徴的で、GEF(グアニンヌ
クレオチド交換因子:Guanine nucleot
ide Exchange Factor)活性を有す
る。この特性を利用した新規医薬組成物、診療手段の提
供は、APC遺伝子産物関連の臨床・基礎の医用領域に
おいて大きな有用性を提供する。
【配列表】 Sequence Listing <110> Daiichi Pharmaceutical Co.,Ltd. <120> Colon carcinoma suppressor gene related protein <130> DP99-1045 <160> 2 <210> 1 <211> 619 <212> PRT <213> human <400> 1 Met Arg Pro Asp Gly Gln Gln Ala Leu Asp Ala Val Val Arg Ser Phe 1 5 10 15 Asp Cys His Ser Glu Ala Ala Leu Arg Gln Arg Asn Asp Val Ile Tyr 20 25 30 Cys Ser Leu Pro Arg Thr Ala Gln Gly Ile Val Gln Arg Glu Asp Gln 35 40 45 Leu Glu Val Leu Val Ser Leu Arg Glu Val Trp Gly Arg Arg Arg Gly 50 55 60 Arg Asp Gly Thr Cys Thr Gly Ala Met Pro Asp Gly Ala Leu Asp Thr 65 70 75 80 Ala Val Cys Ala Asp Glu Val Gly Ser Glu Glu Asp Leu Tyr Asp Asp 85 90 95 Leu His Ser Ser Ser His His Tyr Ser His Pro Gly Gly Gly Gly Glu 100 105 110 Gln Leu Ala Ile Asn Glu Leu Ile Ser Asp Gly Ser Val Val Cys Ala 115 120 125 Glu Ala Leu Trp Asp His Val Thr Met Asp Asp Gln Glu Leu Gly Phe 130 135 140 Lys Ala Gly Asp Val Ile Glu Val Met Asp Ala Thr Asn Arg Glu Trp 145 150 155 160 Trp Trp Gly Arg Val Ala Asp Gly Glu Gly Trp Phe Pro Ala Ser Phe 165 170 175 Val Arg Leu Arg Val Asn Gln Asp Glu Pro Ala Asp Asp Asp Ala Pro 180 185 190 Leu Ala Gly Asn Ser Gly Ala Glu Asp Gly Gly Ala Glu Ala Gln Ser 195 200 205 Ser Lys Asp Gln Met Arg Thr Asn Val Ile Asn Glu Ile Leu Ser Thr 210 215 220 Glu Arg Asp Tyr Ile Lys His Leu Arg Asp Ile Cys Glu Gly Tyr Val 225 230 235 240 Arg Gln Cys Arg Lys Arg Ala Asp Met Phe Ser Glu Glu Gln Leu Arg 245 250 255 Thr Ile Phe Gly Asn Ile Glu Asp Ile Tyr Arg Cys Gln Lys Ala Phe 260 265 270 Val Lys Ala Leu Glu Gln Arg Phe Asn Arg Glu Arg Pro His Leu Ser 275 280 285 Glu Leu Gly Ala Cys Phe Leu Glu His Gln Ala Asp Phe Gln Ile Tyr 290 295 300 Ser Glu Tyr Cys Asn Asn His Pro Asn Ala Cys Val Glu Leu Ser Arg 305 310 315 320 Leu Thr Lys Leu Ser Lys Tyr Val Tyr Phe Phe Glu Ala Cys Arg Leu 325 330 335 Leu Gln Lys Met Ile Asp Ile Ser Leu Asp Gly Phe Leu Leu Thr Pro 340 345 350 Val Gln Lys Ile Cys Lys Tyr Pro Leu Gln Leu Ala Glu Leu Leu Lys 355 360 365 Tyr Thr His Pro Gln His Arg Asp Phe Lys Asp Val Glu Ala Ala Leu 370 375 380 His Ala Met Lys Asn Val Ala Gln Leu Ile Asn Glu Arg Lys Arg Arg 385 390 395 400 Leu Glu Asn Ile Asp Lys Ile Ala Gln Trp Gln Ser Ser Ile Glu Asp 405 410 415 Trp Glu Gly Glu Asp Leu Leu Val Arg Ser Ser Glu Leu Ile Tyr Ser 420 425 430 Gly Glu Leu Thr Arg Val Thr Gln Pro Gln Ala Lys Ser Gln Gln Arg 435 440 445 Met Phe Phe Leu Phe Asp His Gln Leu Ile Tyr Cys Lys Lys Asp Leu 450 455 460 Leu Arg Arg Asp Val Leu Tyr Tyr Lys Gly Arg Leu Asp Met Asp Gly 465 470 475 480 Leu Glu Val Val Asp Leu Glu Asp Gly Lys Asp Arg Asp Leu His Val 485 490 495 Ser Ile Lys Asn Ala Phe Arg Leu His Arg Gly Ala Thr Gly Asp Ser 500 505 510 His Leu Leu Cys Thr Arg Lys Pro Glu Gln Lys Gln Arg Trp Leu Lys 515 520 525 Ala Phe Ala Arg Glu Arg Glu Gln Val Gln Leu Asp Gln Glu Thr Gly 530 535 540 Phe Ser Ile Thr Glu Leu Gln Arg Lys Gln Ala Met Leu Asn Ala Ser 545 550 555 560 Lys Gln Gln Val Thr Gly Lys Pro Lys Ala Val Gly Arg Pro Cys Tyr 565 570 575 Leu Thr Arg Gln Lys His Pro Ala Leu Pro Ser Asn Arg Pro Gln Gln 580 585 590 Gln Val Leu Val Leu Ala Glu Pro Arg Arg Lys Pro Ser Thr Phe Trp 595 600 605 His Ser Ile Ser Arg Leu Ala Pro Phe Arg Lys * 610 615 620 <210> 2 <211> 1860 <212> cDNA <213> human <400> 2 atg agg cca gat ggg cag caa gct ttg gat gct gtg gta agg agt ttt 48 Met Arg Pro Asp Gly Gln Gln Ala Leu Asp Ala Val Val Arg Ser Phe 1 5 10 15 gac tgt cac tct gaa gca gct ctc agg cag agg aat gat gtg att tat 96 Asp Cys His Ser Glu Ala Ala Leu Arg Gln Arg Asn Asp Val Ile Tyr 20 25 30 tgt agt tta cca agg acc gct cag ggt att gtg cag agg gaa gac cag 144 Cys Ser Leu Pro Arg Thr Ala Gln Gly Ile Val Gln Arg Glu Asp Gln 35 40 45 ctg gag gtt ctt gtg tca ctc cgt gaa gtg tgg ggg cgg cgg agg ggc 192 Leu Glu Val Leu Val Ser Leu Arg Glu Val Trp Gly Arg Arg Arg Gly 50 55 60 aga gat ggg acc tgc act gga gcc atg cct gat gga gct ctg gac aca 240 Arg Asp Gly Thr Cys Thr Gly Ala Met Pro Asp Gly Ala Leu Asp Thr 65 70 75 80 gct gtc tgc gct gac gaa gtg ggg agc gag gag gac ctg tat gat gac 288 Ala Val Cys Ala Asp Glu Val Gly Ser Glu Glu Asp Leu Tyr Asp Asp 85 90 95 ctg cac agc tcc agc cac cac tac agc cac cct gga ggg ggt ggg gag 336 Leu His Ser Ser Ser His His Tyr Ser His Pro Gly Gly Gly Gly Glu 100 105 110 cag ctg gct atc aat gag ctc atc agc gat ggc agt gtg gtc tgc gct 384 Gln Leu Ala Ile Asn Glu Leu Ile Ser Asp Gly Ser Val Val Cys Ala 115 120 125 gaa gca ctc tgg gac cat gtc acc atg gac gac cag gag ctg ggc ttc 432 Glu Ala Leu Trp Asp His Val Thr Met Asp Asp Gln Glu Leu Gly Phe 130 135 140 aaa gct ggg gac gtc atc gaa gtg atg gat gcc acc aac aga gag tgg 480 Lys Ala Gly Asp Val Ile Glu Val Met Asp Ala Thr Asn Arg Glu Trp 145 150 155 160 tgg tgg ggc cgg gtc gcc gat ggc gag ggc tgg ttt cca gcc agc ttc 528 Trp Trp Gly Arg Val Ala Asp Gly Glu Gly Trp Phe Pro Ala Ser Phe 165 170 175 gtt cgg ctg agg gtg aat cag gac gag ccc gcg gat gac gac gcc cct 576 Val Arg Leu Arg Val Asn Gln Asp Glu Pro Ala Asp Asp Asp Ala Pro 180 185 190 ctg gcc ggg aac agc gga gcg gag gac ggc ggg gcg gag gcg cag agc 624 Leu Ala Gly Asn Ser Gly Ala Glu Asp Gly Gly Ala Glu Ala Gln Ser 195 200 205 agc aag gac cag atg cgg acc aac gtc atc aac gag atc ctc agc act 672 Ser Lys Asp Gln Met Arg Thr Asn Val Ile Asn Glu Ile Leu Ser Thr 210 215 220 gag cgg gac tac atc aag cac ctg cgc gac atc tgc gag ggc tac gtc 720 Glu Arg Asp Tyr Ile Lys His Leu Arg Asp Ile Cys Glu Gly Tyr Val 225 230 235 240 cgg cag tgc cgc aag cgc gca gac atg ttc agc gag gag cag ctg cgt 768 Arg Gln Cys Arg Lys Arg Ala Asp Met Phe Ser Glu Glu Gln Leu Arg 245 250 255 acc atc ttc ggg aac atc gag gac atc tac cgc tgc cag aag gcc ttc 816 Thr Ile Phe Gly Asn Ile Glu Asp Ile Tyr Arg Cys Gln Lys Ala Phe 260 265 270 gtg aag gcc ctg gag cag agg ttc aac cgc gag cgc cca cac ctg agc 864 Val Lys Ala Leu Glu Gln Arg Phe Asn Arg Glu Arg Pro His Leu Ser 275 280 285 gag ctg ggt gcc tgc ttc ctg gag cat caa gcc gac ttc cag atc tac 912 Glu Leu Gly Ala Cys Phe Leu Glu His Gln Ala Asp Phe Gln Ile Tyr 290 295 300 tcg gag tac tgc aat aac cac ccc aac gcc tgc gtg gag ctc tcc cgg 960 Ser Glu Tyr Cys Asn Asn His Pro Asn Ala Cys Val Glu Leu Ser Arg 305 310 315 320 ctc acc aag ctc agc aag tac gtg tac ttc ttc gag gcc tgc cgg ctg 1008 Leu Thr Lys Leu Ser Lys Tyr Val Tyr Phe Phe Glu Ala Cys Arg Leu 325 330 335 ctg cag aag atg att gac atc tcc ctg gat ggc ttc ctg ctg act ccg 1056 Leu Gln Lys Met Ile Asp Ile Ser Leu Asp Gly Phe Leu Leu Thr Pro 340 345 350 gtg cag aag atc tgc aag tac cct ctg cag ctg gcc gag ctg ctc aaa 1104 Val Gln Lys Ile Cys Lys Tyr Pro Leu Gln Leu Ala Glu Leu Leu Lys 355 360 365 tac acg cac ccc cag cac agg gac ttc aag gat gtt gaa gcc gcc ttg 1152 Tyr Thr His Pro Gln His Arg Asp Phe Lys Asp Val Glu Ala Ala Leu 370 375 380 cat gcc atg aag aac gtg gcc cag ctc atc aac gag cgg aag cgg aga 1200 His Ala Met Lys Asn Val Ala Gln Leu Ile Asn Glu Arg Lys Arg Arg 385 390 395 400 ctt gag aac atc gac aag att gct cag tgg cag agc tcc ata gag gac 1248 Leu Glu Asn Ile Asp Lys Ile Ala Gln Trp Gln Ser Ser Ile Glu Asp 405 410 415 tgg gag gga gaa gat ctc ttg gtc agg agc tca gaa ctc atc tac tcg 1296 Trp Glu Gly Glu Asp Leu Leu Val Arg Ser Ser Glu Leu Ile Tyr Ser 420 425 430 ggg gag ctg act cga gtt aca cag cct caa gcc aaa agc cag cag cga 1344 Gly Glu Leu Thr Arg Val Thr Gln Pro Gln Ala Lys Ser Gln Gln Arg 435 440 445 atg ttc ttt ctc ttt gac cac cag ctc atc tac tgt aag aag gac ctg 1392 Met Phe Phe Leu Phe Asp His Gln Leu Ile Tyr Cys Lys Lys Asp Leu 450 455 460 ctc cgc cgc gac gtg ttg tac tac aag ggc cgg ctg gac atg gac ggc 1440 Leu Arg Arg Asp Val Leu Tyr Tyr Lys Gly Arg Leu Asp Met Asp Gly 465 470 475 480 ctg gag gtg gtg gac ctg gag gac ggg aag gac aga gac ctc cat gtg 1488 Leu Glu Val Val Asp Leu Glu Asp Gly Lys Asp Arg Asp Leu His Val 485 490 495 agc atc aag aac gcc ttc cgg ctg cac cgt ggc gcc aca ggg gac agc 1536 Ser Ile Lys Asn Ala Phe Arg Leu His Arg Gly Ala Thr Gly Asp Ser 500 505 510 cac ctg ctg tgc acc agg aag ccc gag cag aag cag cgc tgg ctc aag 1584 His Leu Leu Cys Thr Arg Lys Pro Glu Gln Lys Gln Arg Trp Leu Lys 515 520 525 gcc ttt gcc agg gag agg gag cag gtg cag ctg gac cag gag aca ggc 1632 Ala Phe Ala Arg Glu Arg Glu Gln Val Gln Leu Asp Gln Glu Thr Gly 530 535 540 ttc tcc atc act gaa ctg cag agg aag cag gcc atg ctg aat gcc agc 1680 Phe Ser Ile Thr Glu Leu Gln Arg Lys Gln Ala Met Leu Asn Ala Ser 545 550 555 560 aag cag cag gtc aca ggg aag ccc aaa gct gtt ggc cgg ccc tgc tac 1728 Lys Gln Gln Val Thr Gly Lys Pro Lys Ala Val Gly Arg Pro Cys Tyr 565 570 575 ctg acg cgc cag aag cac cca gcc ctg ccc agc aac cgg ccc cag cag 1776 Leu Thr Arg Gln Lys His Pro Ala Leu Pro Ser Asn Arg Pro Gln Gln 580 585 590 cag gtc ctg gtg ctg gcg gag ccc agg cgc aag cca tct acc ttc tgg 1824 Gln Val Leu Val Leu Ala Glu Pro Arg Arg Lys Pro Ser Thr Phe Trp 595 600 605 cac agc atc agc cgg ctg gca ccc ttc cgc aag tga 1860 His Ser Ile Ser Arg Leu Ala Pro Phe Arg Lys * 610 615 620
【図面の簡単な説明】
【図1】 新規蛋白質M1のアミノ酸配列の特徴および
相同ドメインの配列比較を説明する図である。(A)ヒ
トM1の推定アミノ酸配列。SH3ドメインは太字、D
Hドメインは囲み太字、PHドメインは太字かつ下線で
表示する。(B)M1と、Dblファミリーのサブファ
ミリーメンバー;KIAA0424、Dbl、Tiam
−1、Vav、p115−RhoGEF、CDC24お
よびSos1との比較。DHドメインの相同性はM1の
DHドメインとほかのタンパクのDHドメインとの対応
比較における同一性/相同性の割合として計算した。
(C)DHドメインのアミノ酸配列表。M1、KIAA
0424、Dbl、Tiam−1、Vav、p115−
RhoGEF、CDC24およびSos1のDHドメイ
ンを並列し、さらに最適化した。同一アミノ酸は白抜き
文字で示す。(D)PHドメインのアミノ酸配列表。M
1と他のGEF蛋白質および基準となるヒトプレクスト
リン(pleckstrin)に存在するPHドメイン
を並列した。同一アミノ酸は白抜き文字で示す。
【図2】 新規蛋白質M1の発現を、ラット胎児脳、お
よびM1cDNAを組み込んだ発現プラスミドpcDN
A3.1(+)をトランスフェクトしたCOS−7細胞
で確認した図面である。図中、レーン1、2はラット胎
児脳、レーン3〜9は形質転換したCOS−7細胞での
M1発現を示し、形質転換のためのベクターとして、レ
ーン3と4はM1cDNAを組み込んだベクター、レー
ン5はコントロールベクター、レーン6と8はHA−タ
グで標識したM1cDNAを組み込んだベクター、レー
ン7と9はHA−タグを組み込んだコントロールベクタ
ーを使用した。また、レーン1、3、5は、予め抗M1
抗体を対応する抗原であるM1ペプチドで吸収して(p
ep.+)用いた結果である。
【図3】 新規蛋白質M1とAPC遺伝子産物とのin
vivoでの結合をラット胎児脳溶解物について解析
した結果を示す図面である。図中、レーン1および2は
ラット胎児脳の溶解物を抗M1抗体で、レーン3および
4は抗APC抗体で、レーン5および6は抗β−カテニ
ン抗体で免疫沈降した結果、レーン1、3、5は、予め
各抗体を対応する抗原で吸収して(pep.+)用いた
結果である。
【図4】 新規蛋白質M1とAPC遺伝子産物との結合
部位を説明する図である。+はAPC遺伝子産物との結
合活性陽性、−は陰性を表す。*はAPC遺伝子産物の
アルマジロ配列をベイトとした2ハイブリッドスクリー
ニングで得られたクローンを示す。
【図5】 新規蛋白質M1とRhoファミリー低分子量
G蛋白質との結合を示す図面である。
【図6】 新規蛋白質M1の低分子量G蛋白質からのG
DP解離に対する促進作用を示す図であり、図Aは低分
子量G蛋白質Rac1に対する作用、図Bは低分子量G
蛋白質RhoAに対する作用を示す。。
【図7】 新規蛋白質M1の低分子量G蛋白質へのGT
P結合に対する促進作用を示す図であり、図Aは低分子
量G蛋白質Rac1に対する作用、図Bは低分子量G蛋
白質RhoAに対する作用を示す
【図8】 新規蛋白質M1のGEF活性が、APC−ア
ルマジロドメインの添加により増強されることを示す図
である。
【図9】 新規蛋白質M1とAPC遺伝子産物とが、そ
れらを発現した上皮細胞株中の細胞の辺縁の同一部位に
存在することを示す図面である。図中、a、bはHA−
タグで標識したM1蛋白質を発現させた同一細胞、c、
dはHA−タグで標識したM1蛋白質とMyc−タグで
標識したAPC−armとを両方発現させた同一細胞、
eはHA−タグで標識したM1△NB(アミノ酸127
−619)を発現させた細胞、fはMyc−タグで標識
したAPC−armを発現させた細胞である。また、
a、bは抗HA抗体と抗APC抗体で二重染色し、c、
dは抗HA抗体と抗Myc抗体で二重染色し、eは抗H
A抗体で、fは抗Myc抗体で処理したものである。b
中の矢印頭は、APC蛋白質のクラスターの存在を示し
ており、また、a〜d中の矢印は、M1とAPCの存在
を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 45/00 A61K 48/00 4C084 48/00 A61P 35/00 4C085 A61P 35/00 C07K 14/47 4C086 C07K 14/47 16/18 4H045 16/18 C12N 1/15 C12N 1/15 1/19 1/19 1/21 1/21 C12P 21/02 C 5/10 C12Q 1/68 A C12P 21/02 G01N 33/15 Z C12Q 1/68 33/50 T G01N 33/15 Z 33/50 33/574 A C12P 21/08 33/574 A61K 37/02 // C12P 21/08 C12N 5/00 A Fターム(参考) 2G045 AA26 AA34 AA35 CB02 DA12 DA13 DA14 DA36 FB02 FB03 4B024 AA01 BA44 BA80 CA04 DA12 GA11 HA01 4B063 QA01 QA19 QQ02 QQ43 QQ46 QQ58 QR32 QR40 QR72 QS25 QS33 4B064 AG01 CA06 CA19 CA20 CC24 DA01 DA14 4B065 AA72X AA93Y AB01 BA02 CA24 CA25 CA44 CA46 4C084 AA02 AA06 AA07 AA13 AA24 BA01 BA08 BA22 CA27 CA53 DA39 DC50 MA01 NA14 ZB262 ZC782 4C085 AA13 AA14 AA17 AA19 BB01 BB11 CC22 EE01 4C086 AA01 AA02 EA16 MA04 NA14 ZB26 4H045 AA10 AA11 BA10 CA40 DA86 EA50 FA74

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の群より選ばれるポリペプチド; 配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列で示される
    ポリペプチド、 前記のポリペプチドのアミノ酸配列を含有するポリ
    ペプチド、 前記のポリペプチドと少なくとも約70%のアミノ
    酸配列上の相同性を有しかつ大腸癌の癌抑制遺伝子(A
    denomatous Polyposis Col
    i:APC)の遺伝子産物のアルマジロリピート部位を
    コードするポリペプチドに対する結合能を有するポリペ
    プチド、および 前記からのポリペプチドのアミノ酸配列において
    1ないし数個のアミノ酸の欠失、置換、付加などの変異
    あるいは誘発変異を有し、かつAPC遺伝子産物のアル
    マジロリピート部位に対する結合能を有するポリペプチ
    ド。
  2. 【請求項2】 配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配
    列の少なくとも5個のアミノ酸配列を有し、かつAPC
    遺伝子産物のアルマジロリピート部位に対する結合能を
    有するポリペプチド。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のポリペプチド
    をコードするポリヌクレオチドまたはその相補鎖。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のポリヌクレオチドまた
    はその相補鎖とストリンジェントな条件下でハイブリダ
    イゼーションするポリヌクレオチド。
  5. 【請求項5】 配列表の配列番号2に記載のポリヌクレ
    オチドまたはその相補鎖の塩基配列のうち少なくとも1
    5個の連続した塩基配列で示されるポリヌクレオチドで
    あって、該ポリヌクレオチドの転写によって発現される
    ポリペプチドがAPC遺伝子産物のアルマジロリピート
    部位に対する結合能を有する、ポリヌクレオチド。
  6. 【請求項6】 請求項3から5のいずれか1項に記載の
    ポリヌクレオチドを含有する組換えベクター。
  7. 【請求項7】 請求項6の組換えベクターで形質転換さ
    れた形質転換体。
  8. 【請求項8】 請求項7の形質転換体を培養する工程を
    含む、請求項1または2に記載のポリペプチドの製造方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項1または2に記載のポリペプチド
    を免疫学的に認識する抗体。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のポリペプチドの、A
    PC遺伝子産物のアルマジロリピート部位に対する結合
    性を阻害もしくは増強する化合物のスクリーニング方法
    であって、請求項1または2に記載のポリペプチド、請
    求項9に記載の抗体のうち、少なくともいずれか1つを
    用いることを特徴とするスクリーニング方法。
  11. 【請求項11】 請求項3もしくは4に記載のポリヌク
    レオチドと相互作用して該ポリヌクレオチドの発現を阻
    害もしくは増強する化合物のスクリーニング方法であっ
    て、請求項3から5のいずれか1項に記載のポリヌクレ
    オチド、請求項6に記載のベクター、請求項7に記載の
    形質転換体、請求項9に記載の抗体のうち少なくともい
    ずれか1つを用いることを特徴とするスクリーニング方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載のポリペプチドのGE
    F(グアニンヌクレオチド交換因子:Guanine
    nucleotide ExchangeFacto
    r)活性を阻害もしくは増強する化合物のスクリーニン
    グ方法であって、請求項1または2に記載のポリペプチ
    ド、請求項9に記載の抗体のうち少なくともいずれか1
    つを用いることを特徴とするスクリーニング方法。
  13. 【請求項13】 請求項10から12のいずれか1項に
    記載のスクリーニング方法でスクリーニングされる化合
    物。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載のポリペプチドの、A
    PC遺伝子産物のアルマジロリピート部位に対する結合
    性を阻害もしくは増強する化合物。
  15. 【請求項15】 請求項3から5のいずれか1項に記載
    のポリヌクレオチドと相互作用して該ポリヌクレオチド
    の発現を阻害もしくは増強する化合物。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載のポリペプチドのGE
    F活性を阻害もしくは増強する化合物。
  17. 【請求項17】 請求項1または2に記載のポリペプチ
    ド、請求項3から5のいずれか1項に記載のポリヌクレ
    オチド、請求項6に記載のベクター、請求項7に記載の
    形質転換体、請求項9に記載の抗体、または請求項13
    から16のいずれか1項に記載の化合物のうち、少なく
    ともいずれか1つを含有することを特徴とする、大腸腫
    瘍の治療に用いる医薬組成物。
  18. 【請求項18】 請求項1のポリペプチドの発現または
    活性に関連した疾病の診断手段であって、試料中の
    (a)該ポリペプチドをコードしているポリヌクレオチ
    ド、および/または(b)該ポリペプチド、をマーカー
    として分析することを含む診断手段。
JP23480999A 1999-08-20 1999-08-20 大腸癌抑制遺伝子関連蛋白質 Expired - Lifetime JP4426023B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23480999A JP4426023B2 (ja) 1999-08-20 1999-08-20 大腸癌抑制遺伝子関連蛋白質

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23480999A JP4426023B2 (ja) 1999-08-20 1999-08-20 大腸癌抑制遺伝子関連蛋白質

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009208771A Division JP4579328B2 (ja) 2009-09-10 2009-09-10 大腸癌抑制遺伝子関連蛋白質

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001057888A true JP2001057888A (ja) 2001-03-06
JP2001057888A5 JP2001057888A5 (ja) 2006-08-31
JP4426023B2 JP4426023B2 (ja) 2010-03-03

Family

ID=16976740

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23480999A Expired - Lifetime JP4426023B2 (ja) 1999-08-20 1999-08-20 大腸癌抑制遺伝子関連蛋白質

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4426023B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004047867A1 (ja) * 2002-11-24 2004-06-10 Daiichi Pharmaceutical Co.,Ltd. 大腸癌転移抑制剤
US7358350B2 (en) 2003-01-20 2008-04-15 Nec Corporation Oncogene, recombinant protein derived therefrom, and uses thereof
KR101512678B1 (ko) 2014-07-01 2015-04-17 대구대학교 산학협력단 Igα-2 chain C를 함유하는 대장암 진행예측용 바이오마커 조성물 및 이를 포함하는 대장암 진단용 바이오키트
CN109320592A (zh) * 2018-09-20 2019-02-12 山西医科大学 用于治疗结肠癌的多肽、多肽组合物及其应用
WO2023071821A1 (zh) * 2021-10-27 2023-05-04 南京安吉生物科技有限公司 抗hmmw抗体、包含该抗体的组合物、编码该抗体的核酸分子及其用途

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004047867A1 (ja) * 2002-11-24 2004-06-10 Daiichi Pharmaceutical Co.,Ltd. 大腸癌転移抑制剤
US7297779B2 (en) 2002-11-24 2007-11-20 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. Colon cancer metastasis inhibitor
US7358350B2 (en) 2003-01-20 2008-04-15 Nec Corporation Oncogene, recombinant protein derived therefrom, and uses thereof
KR101512678B1 (ko) 2014-07-01 2015-04-17 대구대학교 산학협력단 Igα-2 chain C를 함유하는 대장암 진행예측용 바이오마커 조성물 및 이를 포함하는 대장암 진단용 바이오키트
CN109320592A (zh) * 2018-09-20 2019-02-12 山西医科大学 用于治疗结肠癌的多肽、多肽组合物及其应用
WO2023071821A1 (zh) * 2021-10-27 2023-05-04 南京安吉生物科技有限公司 抗hmmw抗体、包含该抗体的组合物、编码该抗体的核酸分子及其用途

Also Published As

Publication number Publication date
JP4426023B2 (ja) 2010-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6368826B1 (en) IGF-1 receptor interacting proteins
KR100553300B1 (ko) 혈관신생 및 심혈관형성의 촉진 또는 억제 방법
JP2003509006A (ja) A−33関連抗原およびそれらの薬理学的使用
JP2001057888A (ja) 大腸癌抑制遺伝子関連蛋白質
US6872558B1 (en) Heparanase-2 a member of the heparanase protein family
US20030032018A1 (en) Human smooth muscle myosin heavy chain
EP1757692A1 (en) GENE ENCODING GUANINE NUCLEOTIDE EXCHANGE FACTOR BINDING TO RhoA
JP4579328B2 (ja) 大腸癌抑制遺伝子関連蛋白質
US7348165B2 (en) Methods for detecting cancer cells by using nucleic acid encoding for IGF-1 receptor interacting proteins
US20080274954A1 (en) Gene Encoding a Guanine Nucleotide Exchange Factor and Its Gene Product
NZ526016A (en) Gene encoding syntaxin interacting protein
JP2003523758A (ja) 新規転写因子carp−2
JP2004518409A (ja) 新規な腫瘍抑制因子をコードする核酸、ptx1、およびその使用方法
JP2001149075A (ja) WWドメインを有するヒト核蛋白質とそれをコ−ドするcDNA
JPWO2007058336A1 (ja) Rec168を介する肥満細胞の脱顆粒反応抑制物質またはプロスタグランジンD2産生抑制物質のスクリーニング方法及び同定方法、並びにそれら物質を含有してなる炎症性疾患の治療剤
JP2006212003A (ja) がん抑制遺伝子産物関連タンパク質
JP2003510048A (ja) 破骨細胞で発現されるg−タンパク質レギュレーターであるrgs10b
KR20050053628A (ko) 혈관신생 및 심혈관형성의 촉진 또는 억제 방법
JP2003530883A (ja) Nf−at相互作用タンパク質nip45変異体の調節
JP2002300881A (ja) 新規なgタンパク質共役型受容体タンパク質及びその遺伝子
JP2002238579A (ja) ヒト腫瘍関連遺伝子とタンパク質
JP2001258557A (ja) 蛋白質papin
JP2003009868A (ja) 新規なgタンパク質共役型受容体タンパク質及びその遺伝子
JP2003047469A (ja) ヒト表皮自己抗原蛋白質及びその遺伝子
JP2003061686A (ja) ヒトm−トモシン

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060713

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060713

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20081022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090715

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4426023

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131218

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term