JP2001057802A - 草刈耕耘装置における草刈耕耘爪の取付構造 - Google Patents

草刈耕耘装置における草刈耕耘爪の取付構造

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JP2001057802A
JP2001057802A JP11232474A JP23247499A JP2001057802A JP 2001057802 A JP2001057802 A JP 2001057802A JP 11232474 A JP11232474 A JP 11232474A JP 23247499 A JP23247499 A JP 23247499A JP 2001057802 A JP2001057802 A JP 2001057802A
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裕光 早田
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将憲 中野
Mitsuhiko Tanji
光彦 丹治
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を減少できてコストダウンが図れる
草刈耕耘装置における草刈耕耘爪の取付構造を得ること
を課題とする。 【解決手段】 正逆転可能に構成したロータリー軸に、
正転時には耕耘作業を、逆転時には草刈作業を行えるよ
うに成形した草刈耕耘爪を取り付けた草刈耕耘装置にお
いて、草刈耕耘爪をロータリー軸に取り付けるための爪
取付部材を断面視略コ字状に形成し、耕耘作業時に、草
刈耕耘爪がその略コ字状をなす爪取付部材の連接部に当
接するように構成するとともに、その連接部に切り欠き
を設け、爪取付部材の内側に設けた板ばねの一部をその
切り欠きから突出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耕耘作業と草刈作
業の両方を行うことが可能な草刈耕耘爪を備えた草刈耕
耘装置に関するものであり、更に詳しくは、その草刈耕
耘爪の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特公平4−58284号公
報で開示されているように、耕耘作業と草刈作業の両方
を行える草刈耕耘爪を正逆転可能なロータリー軸に取り
付けて、正転時における低速回転で耕耘作業を行い、逆
転時における高速回転で草刈作業を行う草刈耕耘装置が
ある。このような草刈耕耘装置における草刈耕耘爪(1
00)は、図8で示すように、爪取付部材(101)に
支軸(102)によって枢支されており、ロータリー軸
(103)を正転(矢印B方向に回転)させて行う耕耘
作業において、草刈耕耘爪(100)の回動を押さえる
ストッパー(105)が、別途爪台(104)に設けら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなストッパーを別途設けなければならないとすると、
当然ながら部品点数やコストの増加等が問題となる。そ
こで、本発明は、部品点数を減少できてコストダウンが
図れる草刈耕耘装置における草刈耕耘爪の取付構造を得
ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、本発明は、次のような草刈耕耘装置におけ
る草刈耕耘爪の取付構造を提供するものである。すなわ
ち、正逆転可能に構成したロータリー軸に、正転時には
耕耘作業を、逆転時には草刈作業を行えるように成形し
た草刈耕耘爪を取り付けた草刈耕耘装置において、草刈
耕耘爪をロータリー軸に取り付けるための爪取付部材を
断面視略コ字状に形成し、耕耘作業時に、草刈耕耘爪が
その略コ字状をなす爪取付部材の連接部に当接するよう
に構成したことを特徴とする草刈耕耘装置における草刈
耕耘爪の取付構造である。そして、爪取付部材の内側に
板ばねを設けるとともに、爪取付部材の連接部に切り欠
きを設け、板ばねの一部をその切り欠きから突出させた
ことを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を基に説明する。図1、図2で示すよう
に、草刈耕耘装置(30)を装設する管理機は、左右一
対の走行輪(1)がミッションケース(2)に車軸
(3)を介して装設され、ミッションケース(2)の後
部にハンドル台(4)の下部が固定されて、ハンドル台
(4)の上部に平面視ループ状の操向ハンドル(5)が
連結されており、ミッションケース(2)の後方斜上方
に操向ハンドル(5)が位置するように構成されてい
る。そして、主変速レバー(6)、クラッチレバー
(7)、デフロックレバー(8)や、エンジンの回転数
を変更するアクセルレバー(9)等が操向ハンドル
(5)近傍に取り付けられている。なお、主変速レバー
(6)はPTOクラッチの断接操作兼用になっており、
主変速レバー(6)の前後傾動により管理機の前後進及
び速度の変更操作を行い、左右傾動によりPTOクラッ
チの断接操作を行うようになっている。
【0006】また、ミッションケース(2)の略水平な
上面(2a)上にはエンジン(10)が載置固定され、
ミッションケース(2)後部の左右どちらか一側面には
エンジン(10)の出力を無段変速する静油圧式無段変
速装置(以下、HSTという)(11)が配設されてい
る。このミッションケース(2)の後部は下方に突き出
された形状の上下延設部(21)となっており、HST
(11)はその上下延設部(21)の上部一側面に設け
られている。そして、この上下延設部(21)内に走行
変速機構(20)が設けられ、上下延設部(21)の下
部に左右の車軸(3)が軸支されている。また、この車
軸(3)の略直上方にHST(11)の入力軸(13)
が配設され、更にその入力軸(13)の略直上方にエン
ジン(10)の出力軸(12)が配設されて、出力軸
(12)と入力軸(13)とを出力プーリ(14)、入
力プーリ(15)、ベルト(16)により連結してい
る。なお、エンジン(10)の上部には燃料タンク(1
9)が設けられている。
【0007】また、出力軸(12)と入力軸(13)の
動力伝達を断接するためのベルトテンションクラッチ
(17)が設けられており、ベルトテンションクラッチ
(17)は図示しないリンク機構、ワイヤー等を介して
クラッチレバー(7)に連係され、クラッチレバー
(7)によりベルトテンションクラッチ(17)の断接
が操作されるようになっている。そして、ベルトテンシ
ョンクラッチ(17)の「断」への切替と連動して制動
を行うブレーキがHST(11)の入力軸(13)に配
設されており、クラッチ「断」操作直後の慣性力による
回転を制動して、駆動停止を素早く行うようにしてい
る。
【0008】また、ミッションケース(2)の前部は前
方に突き出された形状の前後延設部(22)となってお
り、その前後延設部(22)の前部にPTO軸(23)
が機体幅方向に軸支されている。そして、そのPTO軸
(23)を被装するようにパイプ部材(24)が設けら
れ、そのパイプ部材(24)の一端にはサイドフレーム
(25)が設けられ、他端には伝動ケース(26)が設
けられている。そして更に、そのサイドフレーム(2
5)と伝動ケース(26)を介して、草刈耕耘装置(3
0)がミッションケース(2)の前部側に装設されてい
る。この草刈耕耘装置(30)は、サイドフレーム(2
5)と伝動ケース(26)に両端を回転自在に軸支され
たロータリー軸(27)に、耕耘と草刈に兼用できる切
削刃を備えた草刈耕耘爪(28)が複数取り付けられて
構成され、各草刈耕耘爪(28)の上面及び左右をロー
タリーカバー(29)で閉塞して構成されている。
【0009】そして、ミッションケース(2)の前後延
設部(22)内にはPTOクラッチや正逆転切替機構や
減速機構等からなるPTO変速機構(60)が設けられ
ており、草刈耕耘爪(28)を走行輪(1)の前進回転
方向(図1の矢印A方向)と同一方向(以下、正転方向
という)に低速で回転させることによって耕耘作業を行
い、草刈耕耘爪(28)をそれと逆方向(以下、逆転方
向という)に高速で回転させることによって草刈作業を
行うように構成している。なお、図示の管理機は、草刈
耕耘装置(30)の耕耘作業と同時に畦立作業を行うこ
とができる畦立装置(55)を備えており、この畦立装
置(55)はミッションケース(2)後面のヒッチ(5
6)にヒッチピン(57)を介して着脱自在に設けられ
るとともに、ヒッチピン(57)回りに回動して昇降自
在となるように構成されている。したがって、畦立作業
を行わないときには、ハンドル台(4)後側の非作業位
置に畦立装置(55)を退避させることができる。
【0010】また、図3で示すように、HST(11)
には、その出力軸(61)の回転方向及び回転速度を変
更するためのトラニオンレバー(18)が装設されてお
り、トラニオンレバー(18)は、ワイヤーやリンク機
構等を介して主変速レバー(6)に連係されている。そ
して、HST(11)の出力軸(61)にはパイプ状の
減速出力軸(62)が相対回転不能に取り付けられ、減
速出力軸(62)の外周面にはギア(63)が刻設さ
れ、出力軸(61)と同回転で駆動されるようになって
いる。また、減速出力軸(62)の下方には減速中間軸
(64)が配設され、減速中間軸(64)にはギア(6
5)が固設され、ギア(65)は減速出力軸(62)の
ギア(63)に噛合されている。
【0011】また、減速中間軸(64)にはギア(6
6)が固設され、ギア(66)は減速出力軸(62)上
に遊嵌したパイプ状の減速最終軸(67)上に固定した
ギア(68)に噛合されている。したがって、出力軸
(61)からの駆動力はギア(63)、ギア(65)、
ギア(66)、ギア(68)によって減速され、低回転
数の駆動力が減速最終軸(67)に伝えられる。減速最
終軸(67)にはスプロケット(69)が一体的に固設
されており、スプロケット(69)は、左右車軸(3)
を差動的に結合するボールデフ機構(70)に設けられ
た入力スプロケット(71)に走行駆動チェーン(7
2)を介して連動連結されている。そして、ボールデフ
機構(70)にはデフロックレバー(8)に連係される
デフロック機構(73)が配設されている。
【0012】したがって、入力プーリー(15)を介し
て入力軸(13)に入力されたエンジン(10)からの
動力は、HST(11)にて回転速度及び回転方向の制
御が行われた後、出力軸(61)から減速出力軸(6
2)→ギア(63)→ギア(65)→減速中間軸(6
4)と伝達されて減速された後、ギア(66)→ギア
(68)→減速最終軸(67)と伝達され、スプロケッ
ト(69)から走行駆動チェーン(72)を経由し、ボ
ールデフ機構(70)を介して左右車軸(3)を駆動す
るようになっている。
【0013】また、入力軸(13)にはPTO出力スプ
ロケット(74)が一体的に固設されており、入力軸
(13)の前方に設けられた伝動軸(75)には入力ス
プロケット(76)が相対回転自在に遊嵌され、PTO
出力スプロケット(74)と入力スプロケット(76)
はPTO入力チェーン(77)を介して連動連結されて
いる。そして、伝動軸(75)にはPTOクラッチスラ
イダ(80)が相対回転不能及び軸方向に摺動自在にス
プライン嵌合されており、PTOクラッチスライダ(8
0)には爪クラッチ(79)が設けられている。したが
って、PTOクラッチスライダ(80)が図3における
右方向へ摺動することにより、爪クラッチ(79)が入
力スプロケット(76)に係合してPTOクラッチが
「接」となり、入力スプロケット(76)の回転がPT
Oクラッチスライダ(80)を介して伝動軸(75)に
伝達される。なお、PTOクラッチスライダ(80)に
は逆転ギア(78)が固定されている。
【0014】また、伝動軸(75)には耕耘側出力スプ
ロケット(81)が一体的に固設されており、耕耘側出
力スプロケット(81)は、伝動軸(75)の前方に軸
支されたPTO軸(23)に相対回転自在に取り付けら
れた耕耘側入力スプロケット(82)に、低速正転チェ
ーン(83)を介して連動連結されている。そして、P
TO軸(23)には正逆転切替クラッチスライダ(8
5)が相対回転不能及び軸方向に摺動自在にスプライン
嵌合されており、正逆転切替クラッチスライダ(85)
には、耕耘側入力爪クラッチ(86)と草刈側入力ギア
(84)とが設けられている。
【0015】したがって、正逆転切替クラッチスライダ
(85)が図3における右方向へ摺動したときには、逆
転ギア(78)と草刈側入力ギア(84)との噛合が解
除され、耕耘側入力スプロケット(82)に耕耘側入力
爪クラッチ(86)が係合して、耕耘側入力スプロケッ
ト(82)の回転が正逆転切替クラッチスライダ(8
5)を介してPTO軸(23)に伝達されて、ロータリ
ー軸(27)を低速で正転させ、耕耘作業を行わせる。
一方、正逆転切替クラッチスライダ(85)が図3にお
ける左方向へ摺動した場合には、耕耘側入力スプロケッ
ト(82)と耕耘側入力爪クラッチ(86)の係合が解
除され、逆転ギア(78)と草刈側入力ギア(84)と
が噛合されて、逆転ギア(78)の回転が正逆転切替ク
ラッチスライダ(85)を介してPTO軸(23)に伝
達されて、ロータリー軸(27)を高速で逆転させ、草
刈作業を行わせる。
【0016】また、図3、図5で示すように、PTO軸
(23)はパイプ部材(24)の内部を挿通して伝動ケ
ース(26)内に突出されており、その突出部分にはス
プロケット(87)が取り付けられている。そして、草
刈耕耘装置(30)のロータリー軸(27)には基軸
(31)を介してスプロケット(88)が相対回転不能
に取り付けられており、伝動チェーン(89)により、
両スプロケット(87)(88)が連動連結されて、P
TO軸(23)の回転をロータリー軸(27)に伝達す
るようになっている。更に、ミッションケース(2)の
内壁には制動部材(90)が設けられており、PTOク
ラッチスライダ(80)が「断」となったときは、制動
部材(90)を逆転ギア(78)の側面に圧接させて制
動作用を行わせて、特に草刈作業におけるPTOクラッ
チ「断」操作直後の草刈耕耘爪(28)の慣性力による
回転を素早く停止するようにしている。
【0017】以上のような構成の管理機において、更に
草刈耕耘装置(30)について詳細に説明をする。図
4、図5で示すように、草刈耕耘装置(30)の左右の
適宜位置にはゲージフレーム(41)及び調高アーム
(42)が支軸(43)を中心に回動自在に枢支されて
おり、ゲージフレーム(41)の先端が前方に突出され
てゲージ輪(40)が方向転換自在に取り付けられると
ともに、ゲージフレーム(41)を介してゲージ輪(4
0)が昇降可能となるように構成されている。また、ゲ
ージフレーム(41)にはブラケット(45)が固定さ
れており、このブラケット(45)に平面視門型形状の
前面カバー(39)の左右両端部が支軸(44)を介し
て回動自在に取り付けられている。そして、ゲージフレ
ーム(41)の上下回動操作と連動して前面カバー(3
9)の上昇・下降が行われるようにしている。
【0018】また、前面カバー(39)の左右側面上縁
には板状部材(46)が突設され、その板状部材(4
6)にピン(47)が突設されている。そして、調高ア
ーム(42)の前縁部には上下2つの凹部(42a)
(42b)が形設されている。したがって、ゲージフレ
ーム(41)を上方へ回動させて、ピン(47)を上側
凹部(42a)に係止することにより、ゲージ輪(4
0)を耕耘作業位置へ保持することができ、また、ゲー
ジフレーム(41)を下方へ回動させて、ピン(47)
を下側凹部(42b)に係止することにより、ゲージ輪
(40)を草刈作業位置へ保持できるようにしている。
なお、ゲージ輪(40)の高さの変更は、前面カバー
(39)の前部に設けた把持部(49)をオペレーター
が握って昇降操作することにより行われる。また、ブラ
ケット(45)に連結されたワイヤー(48)がミッシ
ョンケース(2)のPTO変速機構(60)に配設され
た正逆転切替クラッチスライダ(85)に連係されてお
り、ゲージ輪(40)が耕耘作業位置に上昇していると
きには正転方向の低速回転がロータリー軸(27)に伝
達され、ゲージ輪(40)が草刈作業位置に下降してい
るときには逆転方向の高速回転がロータリー軸(27)
に伝達されるように構成されている。
【0019】すなわち、前面カバー(39)の把持部
(49)をオペレーターが握って持ち上げたときは、ゲ
ージフレーム(41)が上方へ回動されてゲージ輪(4
0)が耕耘作業位置まで上昇され、ロータリー軸(2
7)のゲージ輪(40)に対する相対高さが低くなっ
て、耕耘作業に適した深さで草刈耕耘爪(28)を地中
に突入可能にするとともに、前面カバー(39)も上昇
位置に退避されて耕耘作業の邪魔にならないようにでき
る。そして、ブラケット(45)によるワイヤー(4
8)の張引が解除され、これに連動してPTO変速機構
(60)内の正逆転切替クラッチスライダ(85)が摺
動されてクラッチの係脱が行われ、この状態で管理機を
駆動させた場合は、ロータリー軸(27)に正転方向の
低速回転が伝達されて、耕耘作業が行われる。
【0020】一方、把持部(49)を握って押下したと
きは、ゲージフレーム(41)が下方へ回動されてゲー
ジ輪(40)が草刈作業位置まで下降され、ロータリー
軸(27)のゲージ輪(40)に対する相対高さが高く
なって、草刈作業に適した位置になるとともに、前面カ
バー(39)が下降してロータリーカバー(29)の前
部を遮蔽するので、刈り取られた雑草等が飛散するのを
防止することができる。そして、ブラケット(45)が
ワイヤー(48)を張引するので、これに連動してPT
O変速機構(60)内でクラッチの係脱が行われ、この
状態で管理機が駆動された場合は、ロータリー軸(2
7)に逆転方向の高速回転が伝達されて、草刈作業が行
われる。
【0021】このように、管理機による耕耘作業及び草
刈作業の切替操作が、草刈耕耘装置(30)前方の把持
部(49)を操作することにより行われると、オペレー
ターは必ず操向ハンドル(5)から一旦離れて、つまり
クラッチレバー(7)から手を離した状態で切替操作を
することになるので、切替操作時には草刈耕耘装置(3
0)及び走行輪(1)に動力が伝達されない状態で行わ
れることになり、よって、誤操作等が確実に防止され、
故障等が発生する可能性も低くなる。
【0022】その他、左右のパイプ部材(24)の中途
部に固定される受け台(54)には調高ハンドル軸(5
1)が回転自在及び摺動不能に取り付けられており、調
高ハンドル軸(51)の前端にはネジ部(51a)が設
けられている。そして、左右の調高アーム(42)はそ
の上部が連結パイプ(52)により連結され、連結パイ
プ(52)の中途部に取り付ける螺着子(53)にネジ
部(51a)が螺挿されて、調高ハンドル軸(51)の
後端に固設された調高ハンドル(50)(図1、図2参
照)を回転操作することによって、支軸(43)回りに
ゲージフレーム(41)が回動するように構成されてお
り、ゲージ輪(40)の高さを微調整できるように構成
されている。
【0023】次に、本発明にかかる草刈耕耘爪(28)
の取付構造について詳細に説明をする。図5、図6で示
すように、ロータリー軸(27)には、180度対向
し、かつ平面視で僅かに位置がずれるように、複数の爪
取付部材(32)が所定間隔で配設されており、この爪
取付部材(32)に板ばね(33)を介して草刈耕耘爪
(28)が支軸(34)によって枢支されている。爪取
付部材(32)は、図7で示すように、ロータリー軸
(27)の軸方向に平行な断面視で略コ字状に形成さ
れ、その略コ字状に連接されている連接部(32a)の
ほぼ中央が側面視略U字状に切り欠かれている。そし
て、その連接部(32a)が、図6で示す下位置で機体
前方を向くように(もしくは上位置で機体後方を向くよ
うに)、ロータリー軸(27)に固設されている。
【0024】したがって、ロータリー軸(27)を正転
(矢印A方向に回転)させて耕耘作業を行うと、その断
面視略コ字状をなす連接部(32a)の内面に草刈耕耘
爪(28)が当接し、草刈耕耘爪(28)の回動を爪取
付部材(32)で押さえることができる。このため、従
来のように別途草刈耕耘爪を押さえるためのストッパー
等を設ける必要がなく、部品点数の減少及びそれによる
コストの低減を図ることができる。なお、図示の爪取付
部材(32)は、2つの部材を溶接部(35)によって
接合して断面視略コ字状に形成しているが、1つの部材
を屈曲成形して断面視略コ字状に形成しても勿論構わな
い。
【0025】また、板ばね(33)は、草刈耕耘爪(2
8)の機体幅方向、即ち支軸(34)の軸方向のガタつ
きを抑止するために設けられているもので、断面視略コ
字状に形成された爪取付部材(32)の内方側に草刈耕
耘爪(28)と一緒に支軸(34)で共締めされて設け
られている。したがって、板ばね(33)は爪取付部材
(32)によって保護することができる。そして、板ば
ね(33)の先端部(33a)が、図7で示すように平
面視略く字状に屈曲して延設され、図6で示すように爪
取付部材(32)の連接部(32a)に形設した側面視
略U字状の切欠部(36)から突出している。この先端
部(33a)の突出長さは、爪取付部材(32)におけ
る連接部(32a)の内面側を結ぶ仮想線(T)を少な
くとも越えるような長さであることが重要であり、これ
により、草刈耕耘爪(28)の回動に伴って板ばね(3
3)が回動するのを防止することができる。
【0026】すなわち、板ばね(33)は、その一端が
草刈耕耘爪(28)と共に支軸(34)によって枢支さ
れているだけなので、草刈耕耘爪(28)の回動によっ
て一緒に回動してしまうことが十分に考えられるが、爪
取付部材(32)の切欠部(36)から突出している板
ばね(33)の先端部(33a)が所定の長さ、つまり
仮想線(T)をある程度越えるような長さまで延設され
ていると、板ばね(33)が回動してもその先端部(3
3a)が切欠部(36)における爪取付部材(32)の
上面(32b)や下面(32c)に当接することになる
ので、それ以上回動しないように押さえることができ
る。したがって、別途板ばね回動防止用の部材等を設け
る必要がなく、部品点数の減少及びそれによるコストの
低減を図ることができる。
【0027】何れにしても、このような取付構造によれ
ば、ロータリー軸(27)を正転方向に低速回転させて
耕耘作業を行うときには、草刈耕耘爪(28)が爪取付
部材(32)の断面視略コ字状に連接されている連接部
(32a)の内面に当接して後傾姿勢で保持され、この
とき形成される後退角により、耕耘抵抗が低減されると
ともに、耕耘力(耕耘深さ)が確保される。そして、ロ
ータリー軸(27)を逆転方向に高速回転させて草刈作
業を行うときには、草刈耕耘爪(28)は遠心力によっ
て放射線方向に保持されながら回転するので、雑草等を
好適に刈り取ることができる。なお、草刈作業時に草刈
耕耘爪(28)が石等に当たっても、その衝撃は草刈耕
耘爪(28)の支軸(34)回りの回転によって吸収さ
れるので、草刈耕耘装置(30)が破損するような不具
合は生じない。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、草刈耕耘爪をロータリ
ー軸に取り付けるための爪取付部材を断面視略コ字状に
形成し、耕耘作業時に、草刈耕耘爪がその略コ字状をな
す爪取付部材の連接部に当接するように構成したので、
従来のように別途草刈耕耘爪を押さえるストッパー等を
設ける必要がなくなって部品点数を減らすことができ、
コストダウンを図ることができる。また、爪取付部材の
内側に板ばねを設けたので、板ばねを爪取付部材で保護
することができ、更に、爪取付部材の連接部に切り欠き
を設け、板ばねの一部をその切り欠きから突出させたの
で、板ばねが草刈耕耘爪と共に回動するのを防止するこ
とができる。つまり、板ばねが回動すると、切り欠きか
ら突出した板ばねの一部が爪取付部材に当接するので、
その回動を押さえることができる。そして、別途板ばね
回動防止用の部材等を設ける必要がなくなって部品点数
を減らすことができ、コストダウンを図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】管理機全体を示す概略側面図
【図2】同上の概略平面図
【図3】ミッションケース内の構成を示す概略断面図
【図4】草刈耕耘装置の構成を示す概略側面図
【図5】同上の一部断面概略平面図
【図6】本発明の草刈耕耘爪の取付構造を示す概略側面
【図7】同上の概略平面図
【図8】従来の草刈耕耘爪の取付構造を示す概略側面図
【符号の説明】
27 ロータリー軸 28 草刈耕耘爪 30 草刈耕耘装置 32 爪取付部材 32a 連接部 33 板ばね 33a 先端部 34 支軸 35 溶接部 36 切欠部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹治 光彦 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 Fターム(参考) 2B033 AA06 AB01 AB11 AB18 AC05 AC08 BA01 BB04 CA22 CA27 ED01 ED04 ED20 2B083 AA01 BA06 BA13 BA15 CA03 CA06 CB14 DA02 EA01 EA03 EA06 GA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正逆転可能に構成したロータリー軸に、
    正転時には耕耘作業を、逆転時には草刈作業を行えるよ
    うに成形した草刈耕耘爪を取り付けた草刈耕耘装置にお
    いて、草刈耕耘爪をロータリー軸に取り付けるための爪
    取付部材を断面視略コ字状に形成し、耕耘作業時に、草
    刈耕耘爪がその略コ字状をなす爪取付部材の連接部に当
    接するように構成したことを特徴とする草刈耕耘装置に
    おける草刈耕耘爪の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記爪取付部材の内側に板ばねを設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の草刈耕耘装置におけ
    る草刈耕耘爪の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記爪取付部材の連接部に切り欠きを設
    け、前記板ばねの一部をその切り欠きから突出させたこ
    とを特徴とする請求項2に記載の草刈耕耘装置における
    草刈耕耘爪の取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020195310A (ja) * 2019-05-31 2020-12-10 株式会社アテックス 草刈兼用耕耘機

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