JP2015128396A - 歩行型作業機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】走行クラッチレバー63を操縦ハンドル4に備え、アクセルレバー64を走行クラッチレバー63と操縦ハンドル4との間に備える。アクセルレバー64がアイドリング位置において操縦ハンドル4から所定間隔を置いて位置し、走行クラッチレバー63が遮断位置においてアイドリング位置のアクセルレバー64から所定間隔を置いて位置する。走行クラッチレバー63を操縦ハンドル4に向けて操作することにより、走行クラッチレバー63がアクセルレバー64に当たり、走行クラッチレバー63をさらに操縦ハンドル4に向けて操作すると、走行クラッチレバー63によりアクセルレバー64が高速側に操作される。
【選択図】図10
Description
特許文献1では、エンジンの動力が遠心クラッチに伝達され、遠心クラッチの伝動下手側から、刈刃に動力を伝達する作業伝動系と、車輪に動力を伝達する走行伝動系とが並列的に分岐されて、刈刃及び車輪に動力が伝達されており、走行伝動系に走行クラッチが備えられている。
本発明は、走行クラッチを操作する走行クラッチレバー及びエンジンのアクセルを操作するアクセルレバーを備えた歩行型作業機において、走行クラッチ及びエンジンのアクセルの操作性の向上を図ることを目的としている。
(構成)
本発明の第1特徴は、歩行型作業機において次のように構成することにある。
エンジンと、対地作業装置と、走行用の車輪と、操縦ハンドルとを備え、
アイドリング状態で遮断状態となりエンジンの回転数がアイドリング状態よりも上昇すると伝動状態となる遠心クラッチとを備えて、
前記エンジンの動力が前記遠心クラッチに伝達されるように構成し、前記遠心クラッチの伝動下手側から、前記対地作業装置に動力を伝達する作業伝動系と、前記車輪に動力を伝達する走行伝動系とを並列的に分岐させて、前記対地作業装置及び前記車輪に動力が伝達されるように構成し、
前記走行伝動系に走行クラッチを備え、
前記走行クラッチを操作する走行クラッチレバーを前記操縦ハンドルに備え、前記エンジンのアクセルを操作するアクセルレバーを、前記走行クラッチレバーと前記操縦ハンドルとの間に備えて、
前記アクセルレバーがアイドリング位置において前記操縦ハンドルから所定間隔を置いて位置し、前記走行クラッチレバーが遮断位置においてアイドリング位置の前記アクセルレバーから所定間隔を置いて位置するように構成して、
遮断位置の前記走行クラッチレバーを前記操縦ハンドルに向けて操作することにより、前記走行クラッチレバーが伝動位置に操作されて前記アクセルレバーに当たり、前記走行クラッチレバーをさらに前記操縦ハンドルに向けて操作すると、前記走行クラッチレバーにより前記アクセルレバーが高速側に操作されるように構成されている。
[I]−1
本発明の第1特徴によれば、走行クラッチレバー及びアクセルレバーから手を離していると、アイドリング位置のアクセルレバーが操縦ハンドルから所定間隔を置いて位置し、遮断位置の走行クラッチレバーがアクセルレバーから所定間隔を置いて位置している。
この状態において、走行クラッチが遮断状態に操作され、エンジンがアイドリング状態であることによって、遠心クラッチが遮断状態となっており、歩行型作業機は停止している。
これにより、走行クラッチレバーを操作するだけで、走行クラッチの伝動状態への操作及びエンジンのアクセルの高速側への操作を行うことができて、走行クラッチ及びエンジンのアクセルの操作性の向上を図ることができる。
本発明の第1特徴によれば、前項[I]−1に記載の状態において、走行クラッチレバーを操縦ハンドルに向けて操作すると、走行クラッチが伝動状態に操作されて、走行クラッチレバーがアイドリング位置のアクセルレバーに当たる。
次に走行クラッチレバーをさらに操縦ハンドルに向けて操作すると、アクセルレバーがアイドリング位置から高速側に操作されて、エンジンの回転数がアイドリング状態から上昇し、遠心クラッチが伝動状態となって、歩行型作業機が滑らかに走行を開始する。
本発明の第1特徴によれば、走行クラッチレバー及びアクセルレバーから手を離していると、アイドリング位置のアクセルレバーが操縦ハンドルから所定間隔を置いて位置し、遮断位置の走行クラッチレバーがアクセルレバーから所定間隔を置いて位置している。
これにより、前述の状態において、走行クラッチレバーとアクセルレバーとの間に手を入れて、走行クラッチレバーを遮断位置に残した状態で、アクセルレバーを操縦ハンドルに向けて操作することができるのであり(高速側に操作することができるのであり)、車輪を停止させた状態で遠心クラッチを伝動状態に操作して、対地作業装置を作動させることができる。
刈刃を収容するハウジングの内部に刈草が滞留した場合、走行クラッチレバー及びアクセルレバーから手を離して、車輪及び刈刃を停止させ、操縦ハンドルを押し下げて刈刃ハウジングを前上がり状態として、刈刃を地面から上方に位置させる。
次に前述のように、走行クラッチレバーとアクセルレバーとの間に手を入れて、走行クラッチレバーを遮断位置に残した状態で、アクセルレバーを操縦ハンドルに向けて操作することにより、車輪を停止させた状態で遠心クラッチを伝動状態に操作して、刈刃を回転駆動する。これにより、地面の上方に位置する刈刃が空転する状態となって、刈刃ハウジングの内部に滞留した刈草が刈刃により強制的に放出される。
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の歩行型作業機において次のように構成することにある。
前記走行クラッチレバーと前記アクセルレバーとを前記操縦ハンドルの握り部の下側に備えて、
前記アクセルレバーがアイドリング位置において前記握り部から所定間隔を置いて下側に位置し、前記走行クラッチレバーが遮断位置においてアイドリング位置の前記アクセルレバーから所定間隔を置いて下側に位置するように構成して、
前記握り部と前記走行クラッチレバーと前記アクセルレバーとを共握り可能に構成している。
本発明の第2特徴によると、走行クラッチレバーとアクセルレバーとが操縦ハンドルの握り部の下側に備えられてので、操縦ハンドルの握り部を持つ手(指)により、走行クラッチレバーを握り操作(伝動位置に操作)することができるのであり、走行クラッチレバーを握り操作(伝動位置に操作)することにより、アクセルレバーも一緒に握り操作(高速側に操作)することができるようになって、操作性の良いものとなる。
(構成)
本発明の第3特徴は、本発明の第1又は第2特徴の歩行型作業機において次のように構成することにある。
前記操縦ハンドルに支持部を備えて、前記走行クラッチレバーと前記アクセルレバーとを前記支持部に揺動自在に支持している。
本発明の第3特徴によると、操縦ハンドルに備えられた共通の支持部に走行クラッチレバーとアクセルレバーとが揺動自在に支持されるので、走行クラッチレバーの支持部とアクセルレバーの支持部とを、操縦ハンドルに別々に備える場合に比べて、構造の簡素化を図ることができる。
(構成)
本発明の第4特徴は、本発明の第1〜第3特徴の歩行型作業機うちのいずれか一つにおいて次のように構成することある。
前記走行クラッチレバーの横幅が前記アクセルレバーの横幅よりも大きなものに構成されている。
本発明の第4特徴によると、走行クラッチレバーを操縦ハンドルに向けて操作する場合に、走行クラッチレバーがアクセルレバーに対して外れることなく当たり、走行クラッチレバーと一緒にアクセルレバーが操縦ハンドルに向けて確実に操作されるようになる。
図1,2,3に示すように、第1刈刃ハウジング1、第2刈刃ハウジング2、第1及び第2刈刃ハウジング1,2に収容された第1刈刃11(対地作業装置に相当)及び第2刈刃12(対地作業装置に相当)、第1刈刃ハウジング1の上部に支持されたエンジン3、第1刈刃ハウジング1に連結された操縦ハンドル4、第1刈刃ハウジング1に支持された第1前輪5(走行用の車輪に相当)及び後輪7(走行用の車輪に相当)、第2刈刃ハウジング2に支持された第2前輪6(走行用の車輪に相当)等を備えて、歩行型作業機の一例である2面刈り型式の歩行型草刈機が構成されている。
第1及び第2刈刃ハウジング1,2の間の後部に位置するカバー69が第1刈刃ハウジング1の左後部に連結されており、刈草が第1及び第2刈刃ハウジング1,2の間から後方に飛散しないように、カバー69により刈草を抑えている。
次に、エンジン3の支持構造について説明する。
図1,3,4,6に示すように、第1刈刃ハウジング1の上壁部の裏面に支持フレーム13が配置され、第1刈刃ハウジング1の上壁部の上面に断面L字状の連結金具14が配置されており、支持フレーム13と連結金具14とに亘ってボルト15を連結することにより、支持フレーム13と連結金具14との間で第1刈刃ハウジング1の上壁部を挟み込むようにして、第1刈刃ハウジング1に支持フレーム13及び連結金具14が連結されている。
遠心クラッチ16は、エンジン3のアイドリング状態で遮断状態となり、エンジン3の回転数がアイドリング状態よりも上昇すると伝動状態となる。
図2に示すように、平面視において、第1刈刃駆動軸31が中央線CLに対して少し左側(第2刈刃ハウジング2側)に配置されており、エンジン3(出力軸3a)が第1刈刃駆動軸31に対して右側(第2刈刃ハウジング2の反対側)にオフセットして配置されている。
次に、後輪7への走行伝動系について説明する。
遠心クラッチ16の伝動下手側から、第1及び第2刈刃11,12にエンジン3の動力を伝達する作業伝動系と、後輪7にエンジン3の動力を伝達する走行伝動系とが、並列的に分岐されて、エンジン3の動力が第1及び第2刈刃11,12、後輪7に伝達されるように構成されている。
次に、作業伝動系における第1刈刃11への部分について説明する。
図5,6,9に示すように、第1刈刃駆動軸31が、伝動軸17と平行に第1支持ケース21の上下軸芯P5周りに回転自在に支持されている。第1刈刃駆動軸31の下部に第1刈刃11が連結されており、第1刈刃11が第1刈刃ハウジング1の内部に配置されている。
これにより、シフト部材38を伝動ギヤ37に咬合させると(刈刃クラッチ40の伝動状態)、エンジン3の動力がシフト部材38を介して第1刈刃駆動軸31に伝達されて、第1刈刃11が上下軸芯P5周りに回転駆動されるのであり、後述する[5]に記載のように、エンジン3の動力が第2刈刃駆動軸32に伝達されて、第2刈刃12が上下軸芯P6周りに回転駆動される。
シフト部材38を伝動ギヤ37から離間させると(刈刃クラッチ40の遮断状態)、エンジン3の動力がシフト部材38の位置で遮断されて、第1及び第2刈刃11,12は停止する。
次に、操作軸43の操作アーム43bを押し下げた状態で第1支持ケース21の係合部(図示せず)に係合させることにより、刈刃クラッチ40を遮断状態に維持することができる。
次に、作業伝動系における第2刈刃12への部分について説明する。
図5,6,9に示すように、伝動軸18の上側の上下位置に位置するように、伝動ギヤ37が第1刈刃駆動軸31に相対回転自在に支持されて、伝動軸18の下側の上下位置に位置するように、ベベルギヤ41が第1刈刃駆動軸31に固定されており、バネ39の下部がベベルギヤ41により支持されている。
この場合、2個の自在継手46が互いに直接に直列に連結されているので、一方の自在継手46に対して他方の自在継手46を、回転方向での適切な位相に連結しておくことにより、この後において2個の自在継手46を互いに分離する必要がない。
これにより、自在継手46と第1支持ケース21との間隔が大きなものとなるので、第1支持ケース21において、伝動軸44を支持する一対のベアリングの間隔を大きなものに設定することができて、伝動軸44を安定して支持することができる。
同様に、自在継手46と第2支持ケース22との間隔が大きなものとなるので、第2支持ケース22において、ベベルギヤ51を支持する一対のベアリングの間隔を大きなものに設定することができて、ベベルギヤ51を安定して支持することができる。
これにより、シャーピンが破断したとしても、カバー56,57を第1及び第2刈刃ハウジング1,2から取り外すことにより、シャーピンの交換が容易に行える。
次に、第2刈刃ハウジング2を第1刈刃ハウジング1に対して前後軸芯P1周りに上下に姿勢変更する構造について説明する。
図7に示すように、路面及び路面から下方に向う傾斜面としての法面の草刈りを行う場合、第2刈刃ハウジング2を第1刈刃ハウジング1に対して斜め下向きに設定して、第1刈刃11により路面の草刈りを行い、第2刈刃12により法面の草刈りを行う。
次に前項[6]に記載に構造に基づいて、第2刈刃ハウジング2を第1刈刃ハウジング1に対して前後軸芯P1周りに上下に姿勢変更する操作について説明する。
図6,13,14に示す状態は、操作レバー48をレバーガイド50の平行位置50aに操作して保持している状態であり、ワイヤ53のインナー53aにおけるアーム54との接続部分53cが図6に示す位置に位置している。
操作レバー48をレバーガイド50の第1下降位置50b、第2下降位置50c、第3下降位置50dに操作して保持することにより、第2刈刃ハウジング2の下限姿勢を上下に3段階に設定することができるのであり、レバーガイド50の第3下降位置50dが最も下方に位置する第2刈刃ハウジング2の下限姿勢に対応する。
次に前項[7]に記載のように、第2刈刃ハウジング2が上下に姿勢変更した場合の第2支持ケース22及び伝動軸45の状態について説明する。
前項[7]に記載のように、第2刈刃ハウジング2が上下に姿勢変更すると、図6及び図7に示すように、自在継手46を屈曲点として伝動軸45が上下に姿勢変更するのに対して、第2支持ケース22は上下に姿勢変更すると同時に左右にも位置変更する。
これにより、図6及び図7に示すように、伝動軸45に対してベベルギヤ51(第2支持ケース22)がスライドすることによって、第2支持ケース22が上下に姿勢変更すると同時に左右にも位置変更する状態が許容されるのであり、第2刈刃ハウジング2が下方に姿勢変更するほど、伝動軸45に対してベベルギヤ51(第2支持ケース22)が左側(外側)にスライドする(ベベルギヤ51(第2支持ケース22)から伝動軸45が引き出される)。
この場合、操作レバー48を第3下降位置50dに操作した状態が、第2刈刃ハウジング2の下限姿勢が最も下方に位置する状態であり、第2刈刃ハウジング2が下限姿勢まで下方に姿勢変更しても、ベベルギヤ51がストッパー部材59に当たらないように、ワイヤ53(インナー53a)の長さが設定されている。
次に、エンジン3のアクセルを操作するアクセルレバー64の構造について説明する。
図1,2,10,11,12に示すように、左の操縦ハンドル4の握り部4aの前側の下面に、パイプ状の支持部62が横向き(左右方向)に連結されている。板材を折り曲げて基部65が構成されて、基部65が支持部62の横軸芯P8周りに上下に揺動自在に支持され、丸棒状のアクセルレバー64が基部65に連結されており、アクセルレバー64が左の操縦ハンドル4の握り部4aの下側に位置して、左の操縦ハンドル4(支持部62)の横軸芯P8周りに上下に揺動自在に支持されている。
図1及び図10に示す状態は、エンジン3のアクセルがアイドリング位置に位置して、アクセルレバー64が下限姿勢であるアイドリング位置に位置している状態であり、アクセルレバー64が左の操縦ハンドル4の握り部4aから所定間隔を置いて下側に位置している。
次に、走行クラッチ35を操作する走行クラッチレバー63の構造について説明する。
図10,11,12に示すように、縦長の板材を湾曲状に曲げて走行クラッチレバー63が構成されており、走行クラッチレバー63の基部63aが、基部65(アクセルレバー64)の外側に位置して、左の操縦ハンドル4の支持部62の横軸芯P8周りに上下に揺動自在に支持されている。
走行クラッチ35(図5及び図9参照)に切換機構(図示せず)が備えられており、ワイヤ67のインナー67aが切換機構に接続されている。図5及び図9に示すように、一対のバネ70によりシフト部材27が中立位置(遮断位置)に付勢されていることによって、ワイヤ67のインナー67aが切換機構側に引かれる構成となっている。
この状態において、遮断位置の走行クラッチレバー63が、アイドリング位置のアクセルレバー64から所定間隔を置いて下側に位置しており、遮断位置の走行クラッチレバー63と左の操縦ハンドル4との間に、アイドリング位置のアクセルレバー64が位置している。
次に、走行クラッチレバー63及びアクセルレバー64の操作について説明する(その1)。
図1及び図10に示すように、走行クラッチレバー63及びアクセルレバー64から手を離している状態において、走行クラッチレバー63が遮断位置に位置し、アクセルレバー64がアイドリング位置に位置している(遠心クラッチ16の遮断状態)。
この場合、前項[10]に記載の切換機構を事前に低速状態又は高速状態に操作しておき、刈取クラッチ40(図6及び図9参照)を事前に伝動状態に操作しておく。
この場合、アクセルレバー64(エンジン3のアクセル)はアイドリング位置であるので、遠心クラッチ16は遮断状態であり、後輪7、第1及び第2刈刃11,12は停止している。
この場合、シフト部材27は低速ギヤ25(高速ギヤ26)に咬合する位置を越えて操作されないので、走行クラッチレバー63の上方への操作はバネ68が伸びることによって許容される。
左手を握り操作して、走行クラッチレバー63及びアクセルレバー64を左の操縦ハンドル4の握り部4aに当たる位置まで操作すると、エンジン3のアクセルが最高速位置に操作される。
次に、走行クラッチレバー63及びアクセルレバー64の操作について説明する(その2)。
図1及び図10に示すように、走行クラッチレバー63及びアクセルレバー64から手を離している状態において、走行クラッチレバー63が遮断位置に位置し、アクセルレバー64がアイドリング位置に位置している。この状態において、走行クラッチレバー63とアクセルレバー64との間に空間がある。
図10に示す状態において、刈取クラッチ40(図6及び図9参照)を事前に伝動状態に操作しておき、左の操縦ハンドル4の握り部4aに左手を置いて、左手の指を走行クラッチレバー63とアクセルレバー64との間に入れて、左手を握り操作することによりアクセルレバー64を上方に操作する。
前述のように、走行クラッチレバー64を遮断位置に残した状態(走行クラッチ35の遮断状態)で、アクセルレバー64を高速側(エンジン3のアクセルを高速側)に操作する状態は、以下のような状態である。
次に、走行クラッチレバー64を遮断位置に残した状態(走行クラッチ35の遮断状態)で、アクセルレバー64を高速側(エンジン3のアクセルを高速側)に操作することにより、歩行型草刈機(後輪7)を停止させた状態で、地面の上方に位置する第1及び第2刈刃11,12が空転する状態となって、第1及び第2刈刃ハウジング1,2の内部に滞留した刈草が第1及び第2刈刃11,12により強制的に放出される。
以上のような状態は、刈取作業を行わずに路上を移動するような場合に適しており、切換機構を高速状態に操作しておくとよい。
前述の[発明を実施するための形態]において、以下の(1)〜(7)に示すように構成してもよい。
(1)第2刈刃ハウジング2を廃止して、1つの刈刃ハウジング及び刈刃を備えた歩行型草刈機に構成する。
(2)走行クラッチレバー63及びアクセルレバー64を右の操縦ハンドル4に備える。
(3)走行クラッチレバー63及びアクセルレバー64を右(左)の操縦ハンドル4に備える場合、走行クラッチレバー63を右(左)の操縦ハンドル4の握り部4aの上側に所定間隔を置いて備え、走行クラッチレバー63と右(左)の操縦ハンドル4の握り部4aとの間にアクセルレバー64を備える。
(4)走行クラッチレバー63及びアクセルレバー64を、右及び左の操縦ハンドル4の上側又は下側に亘るアーチ状に構成する。
(5)走行クラッチレバー63及びアクセルレバー64を、右(左)の操縦ハンドル4の互いに異なる支持部62に揺動自在に支持する。
(6)走行クラッチレバー63とアクセルレバー64とを略同じ横幅に構成して、走行クラッチレバー63とアクセルレバー64とを左右方向にずらして配置し、走行クラッチレバー63に横向きの凸部を備える。走行クラッチレバー63を右(左)の操縦ハンドル4に向けて操作すると、走行クラッチレバー64の凸部がアクセルレバー64に当たり、走行クラッチレバー64と一緒にアクセルレバー64が右(左)の操縦ハンドル4に向けて操作される。
(7)エンジン3の動力を後輪7ばかりではなく、第1前輪5にも伝達するように構成したり、第1及び第2前輪5,6の両方にも伝達するように構成する。
4 操縦ハンドル
4a 操縦ハンドルの握り部
11,12 対地作業装置
5,6,7 走行用の車輪
16 遠心クラッチ
35 走行クラッチ
62 支持部
63 走行クラッチレバー
64 アクセルレバー
Claims (4)
- エンジンと、対地作業装置と、走行用の車輪と、操縦ハンドルとを備え、
アイドリング状態で遮断状態となりエンジンの回転数がアイドリング状態よりも上昇すると伝動状態となる遠心クラッチとを備えて、
前記エンジンの動力が前記遠心クラッチに伝達されるように構成し、前記遠心クラッチの伝動下手側から、前記対地作業装置に動力を伝達する作業伝動系と、前記車輪に動力を伝達する走行伝動系とを並列的に分岐させて、前記対地作業装置及び前記車輪に動力が伝達されるように構成し、
前記走行伝動系に走行クラッチを備え、
前記走行クラッチを操作する走行クラッチレバーを前記操縦ハンドルに備え、前記エンジンのアクセルを操作するアクセルレバーを、前記走行クラッチレバーと前記操縦ハンドルとの間に備えて、
前記アクセルレバーがアイドリング位置において前記操縦ハンドルから所定間隔を置いて位置し、前記走行クラッチレバーが遮断位置においてアイドリング位置の前記アクセルレバーから所定間隔を置いて位置するように構成して、
遮断位置の前記走行クラッチレバーを前記操縦ハンドルに向けて操作することにより、前記走行クラッチレバーが伝動位置に操作されて前記アクセルレバーに当たり、前記走行クラッチレバーをさらに前記操縦ハンドルに向けて操作すると、前記走行クラッチレバーにより前記アクセルレバーが高速側に操作されるように構成されている歩行型作業機。 - 前記走行クラッチレバーと前記アクセルレバーとを前記操縦ハンドルの握り部の下側に備えて、
前記アクセルレバーがアイドリング位置において前記握り部から所定間隔を置いて下側に位置し、前記走行クラッチレバーが遮断位置においてアイドリング位置の前記アクセルレバーから所定間隔を置いて下側に位置するように構成して、
前記握り部と前記走行クラッチレバーと前記アクセルレバーとを共握り可能に構成している請求項1に記載の歩行型作業機。 - 前記操縦ハンドルに支持部を備えて、前記走行クラッチレバーと前記アクセルレバーとを前記支持部に揺動自在に支持している請求項1又は2に記載の歩行型作業機。
- 前記走行クラッチレバーの横幅が前記アクセルレバーの横幅よりも大きなものに構成されている請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載の歩行型作業機。
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