JP2001057383A - 半導体装置用素子分離絶縁膜、これを用いた半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置用素子分離絶縁膜、これを用いた半導体装置およびその製造方法

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JP2001057383A
JP2001057383A JP2000170746A JP2000170746A JP2001057383A JP 2001057383 A JP2001057383 A JP 2001057383A JP 2000170746 A JP2000170746 A JP 2000170746A JP 2000170746 A JP2000170746 A JP 2000170746A JP 2001057383 A JP2001057383 A JP 2001057383A
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element isolation
film
groove
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Daishin Fukui
井 大 伸 福
Takashi Yamaguchi
口 崇 山
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置の微細化に対しても素子間分離特
性の良好な素子分離絶縁膜、これを含む半導体装置、お
よびその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明にかかる素子分離絶縁膜によれ
ば、その底面を通るリーク経路を延ばす構造、すなわち
素子分離絶縁膜の底部(102,103)の幅が上部の
幅(102)より大きく形成されたものあるいは素子分
離絶縁膜の底部に形成されたさらに深い溝(210,3
09)内に素子分離絶縁膜(213,311)を有する
ものを備えている。半導体装置はこのような素子分離絶
縁膜を備えており、半導体装置の製造方法は、素子分離
絶縁膜の底部幅を増加させるために溝形成後に溝の側壁
に対して斜めに酸素イオンを注入したり、溝形成後に側
壁に耐酸化性の膜(209,306)を形成して底部に
さらに深い溝(210,309)を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置におい
て半導体基板上に形成される素子分離絶縁膜の構造、こ
れを含む半導体装置およびその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、素子間を電気的に分離する方法と
して、浅いトレンチによる分離法(Shallow T
rench Isolation ; STI)が用い
られている。このトレンチ分離法は半導体基板上の素子
分離領域にトレンチを形成し、このトレンチ内に酸化膜
などの絶縁膜を埋め込む方法である。素子分離法により
形成された素子分離領域の断面を図12に示す。シリコ
ン基板11上に拡散層12と拡散層13を有し、拡散層
間に酸化物を埋め込んだ素子分離領域14を形成してい
る。素子の動作時に流れるリーク電流15は拡散層12
から素子分離領域の周辺に沿って流れ、もう一方の拡散
層13に到達する。この電流経路が短いほど、リーク電
流15は増加する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体装置の高
集積化に伴い、素子の微細化も進んできている。
【0004】従来の半導体装置は微細化により拡散層の
間隔を狭くする必要上STIのトレンチ幅の狭小化を招
いている。これに伴い、トレンチ14の周辺長も短くな
り、電流経路の短縮を招いてリーク電流は増加する。す
なわち、微細化に伴ってリーク電流の増加を引き起こ
し、素子間を電気的に分離することが困難となる。
【0005】リーク電流防止のためにはリーク電流経路
長を長くすれば良く、これはトレンチを深くすることで
解決される。ところが、トレンチと幅の深さの比(アス
ペクト比)が増加すると、絶縁膜でトレンチを埋め込む
ことが難しくなる。
【0006】図13(a)〜(c)はこのような問題を
示す工程別断面図である。
【0007】半導体基板21の上に熱酸化膜22、シリ
コン窒化膜23,シリコン酸化膜24を順次積層し、そ
の上にレジストを塗布して素子分離領域形成予定領域の
み選択的にレジストを除去し、RIE等の異方性エッチ
ングを行うことにより半導体基板21内に達するトレン
チ25を形成する(図13(a))。このトレンチ25
に絶縁膜26を埋め込むが、アスペクト比が増加する
と、埋め込んだ絶縁膜26中にボイド27が発生する
(図13(b))。このようなボイド27は熱酸化膜2
2、シリコン窒化膜23,シリコン酸化膜24とともに
絶縁膜26を基板表面と一致するまでエッチバックした
際露出し、素子分離機能を低下させる(図13
(c))。
【0008】従来はこのようなボイドの発生のおそれが
あるため、十分な深さのSTIを形成することができ
ず、素子間を電気的に分離することが困難となってい
た。
【0009】本発明はこのような問題に鑑み、よりアス
ペクト比が高い、あるいはリーク電流が低減されたトレ
ンチ構造を有する半導体装置用素子分離絶縁膜、これを
用いた半導体装置およびその製造方法を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる半導体装
置用素子分離絶縁膜によれば、素子領域を分離するため
の素子分離絶縁膜において、素子分離膜は溝内に形成さ
れ、その底面を通るリーク経路を延ばす構造を有するこ
とを特徴とする。
【0011】具体的には前記リーク経路を延ばす構造
は、素子分離絶縁膜の底部の幅が上部の幅より大きく形
成されたものであり、また、素子分離絶縁膜の底部に形
成されたさらに深い溝内に素子分離絶縁膜を有するもの
である。
【0012】このような素子分離絶縁膜では拡散層間の
リーク電流の経路が長くなるため、深い溝を形成する必
要がなくなるか、アスペクト比を問題にすることなく深
い溝を形成することが可能となる。したがって、高いア
スペクト比に伴うボイド等の問題も発生しない。
【0013】また、本発明にかかる半導体装置は、半導
体基板と、前記基板上に形成された複数の素子と、前記
素子間に形成され、前記素子に隣接した素子分離領域と
を具備し、前記素子分離領域は前述したような構成とな
っている。
【0014】また、前記素子分離領域はトレンチ内部に
形成された酸化膜と、トレンチ側面の外側に形成された
下部に広い形状の酸化膜とからなることを特徴とする。
【0015】更に、前記素子分離領域はシリコン酸化
膜、あるいはシリコン窒化膜、あるいは他の絶縁膜から
なることを特徴とする。
【0016】さらに、本発明にかかる半導体装置の製造
方法によれば、半導体基板上の素子分離予定領域に溝を
形成する工程と、前記溝の側面に酸素イオンを照射して
溝の側面に底部ほど厚い酸化膜層を形成する工程と、前
記溝内に絶縁膜を充填する工程とを備えた半導体装置の
製造方法および半導体基板上の素子分離予定領域に溝を
形成する工程と、前記溝の側壁に耐酸化性の膜を形成す
る工程と、酸化を行って前記溝の底面に酸化膜を形成す
る工程と、前記側壁の耐酸化性膜を剥離する工程と、絶
縁膜を埋め込む工程と、前記溝の上端と一致するまで前
記絶縁膜をエッチバックして平坦化を行う工程と、を備
えたことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供され
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下の実施
例によって説明する。
【0018】図1は本発明の第1の実施の形態における
半導体装置の構造を示す断面図である。ここではMOS
トランジスタを例として素子分離領域の構造を示してい
るが、素子分離領域の構造はMOSトランジスタ以外の
半導体装置にも利用可能であることは言うまでもない。
【0019】本実施例の半導体装置は、トレンチ側面の
外側に下部に広い形状のシリコン酸化膜を形成して、リ
ーク電流経路を長くすることにより、リーク電流の低減
を行っいる。
【0020】この半導体装置の構造について詳しく説明
する。半導体装置はシリコン基板101上に形成された
複数のトレンチの内部にTEOS(Tetraethy
lorthosilicate)膜102を充填してお
り、トレンチの側面の外側にはシリコン酸化膜103を
形成して素子分離領域104、105、106を形成し
ている。シリコン酸化膜103下部の幅は上部よりも広
くなっている。従って素子分離領域104、105、1
06は全体として素子領域との接続部より下の部分にお
いて、下部のほうが上部よりも広い形状となっている。
素子分離領域104及び素子分離領域105の間の半導
体基板上と、素子分離領域105及び素子分離領域10
6の間の半導体基板表面部にはソース、ドレイン領域1
07が形成されている。これら2組の素子領域上にはそ
れぞれゲート酸化膜108が形成され、ゲート酸化膜1
08上にはゲート電極109が所定位置に形成されてい
る。
【0021】次にこのような半導体装置の製造方法につ
いて説明する。図2(a)(b)、図3(a)〜
(c)、図4(a)(b)は第1の実施の形態にかかる
半導体装置の製造方法を示す工程別断面図である。
【0022】まず、図2(a)に示すように、面方位
(100)のシリコン基板101の表面全体上に膜厚1
5nmのシリコン酸化膜108を熱酸化法により形成す
る。このシリコン酸化膜108上に膜厚150nmのシ
リコン窒化膜112を減圧CVD法により形成する。更
にシリコン窒化膜112上にCVD法により膜厚100
nmのシリコン酸化膜113を形成する。ついで、シリ
コン酸化膜113上にフォトレジスト114をスピンコ
ーティング法等で塗布する。
【0023】次に図2(b)に示すように、フォトリソ
グラフィによりフォトレジスト114を素子領域に対応
する部分のみかが残存するようにパターニングする。こ
の派ターニングされたフォトレジスト114をマスクと
して、シリコン酸化膜113、シリコン窒化膜112、
シリコン酸化膜108を順次エッチングし、シリコン基
板101を露出させる。
【0024】その後、フォトレジスト114は酸素アッ
シャ等を用いて除去し、次にシリコン酸化膜113をマ
スクとして、RIE(Reactive Ion Et
ching)法によりシリコン基板101のエッチング
を行い、深さ1μmのトレンチ115a、115b、1
15cを形成し、続いてシリコン酸化膜113をNH
Fの溶液により除去する(図3(a))。この際、
シリコン酸化膜8も横方向にエッチングされるため横方
向のエッチング量を適宜選択する必要がある。
【0025】次に図3(b)に示すようにシリコン窒化
膜112をマスクとして、酸素イオンをトレンチ115
a、115b、115cの右斜め上と左斜め上から照射
してイオン注入する。この工程により、トレンチ115
a、115b、115cのそれぞれの側面にシリコン酸
化膜103が形成される。ここで側面のシリコン酸化膜
103の下部の幅は上部よりも広くなるように形成す
る。
【0026】次に図3(c)に示すように、トレンチ1
15a、115b、115c内及びシリコン窒化膜11
2上に有機系酸化膜であるTEOS酸化膜102を1.
1μm〜1.5μmの膜厚に堆積させる。
【0027】次に、シリコン窒化膜112をストッパと
して、CMP法(ChemicalMechanica
l Polishing:CMP化学的機械研磨法)に
よりTEOS酸化膜102を平坦化して、シリコン窒化
膜112の表面高さに等しくする。なお、CMP法にお
ける研磨剤としては例えば酸化セリウム(CeO )等
を用いる。これにより素子分離領域104、105、1
06を形成する図4(a)。
【0028】続いて図4(b)に示すように、シリコン
窒化膜112を熱燐酸(HPO)によるウェットエ
ッチングにより除去する。次いで、例えば温度1190
℃の窒素雰囲気で約1時間程度、熱処理を行う。また、
この熱処理により酸素イオンの照射により形成されたシ
リコン酸化膜103が緻密になり、膜質が改善され、そ
のエッチングレートも減少する。
【0029】前述したシリコン酸化膜108はゲート酸
化膜108となるので、ゲート酸化膜108上に図1で
説明したゲート電極109を形成する。更に素子領域内
にソース、ドレイン領域107を自己整合的に形成し、
図1に示すMOSトランジスタの半導体装置が得られ
る。
【0030】このようにして得られた半導体装置におい
ては、トレンチの側面にシリコン酸化膜103を形成す
ることにより、素子動作時のリーク電流を低減すること
ができる。すなわち、図5は本実施の形態における素子
形成後の素子分離領域の断面を示している。素子の動作
時にはリーク電流115は拡散層107から素子分離領
域102の周辺に沿って流れ、もう一方の拡散層107
に到達する。素子分離領域102は側面に下部の広い形
状のシリコン酸化膜103を有しているため、従来の方
法で製造した同じトレンチ深さと幅を持つ半導体装置
(図12)と比べてリーク電流経路長が長い。従って半
導体装置の微細化により生じていたリーク電流の増加を
防止することができる。
【0031】本実施例における半導体装置の製造方法は
上記の方法にのみ限定されるものではない。例えばフォ
トレジスト114は酸素アッシャにより剥離したが、硫
酸と過酸化水素水の混合液を用いて剥離することも可能
である。また、シリコン酸化膜103は酸素をイオン注
入することにより形成したが、絶縁膜を形成できる他の
原子をイオン注入して形成しても良い。たとえば窒素を
イオン注入してシリコン窒化膜を形成することが可能で
ある。
【0032】本発明の第2の実施の形態にかかる半導体
装置の製造方法を図6〜9に示す。
【0033】まず、シリコン基板201上表面に熱酸化
により膜厚15nmのシリコン酸化膜202を形成し、そ
の後、減圧CVD法により、膜厚150nmのシリコン窒
化膜203、膜厚100nmのシリコン酸化膜204を順
次堆積させる(図6(a))。
【0034】次いでレジスト膜205をスピンコート法
等により塗布し、活性化領域のみが残存するようにレジ
スト膜のパターニングを行う(図6(b)) このパターニングされたレジスト膜205をマスク材に
してシリコン酸化膜204、シリコン窒化膜203、及
びシリコン酸化膜202をエッチングし、基板201の
上面を露出させる(図6(c))。
【0035】次いでレジスト膜205を剥離した後、シ
リコン酸化膜204をマスク材としてシリコン基板20
1をエッチングし、トレンチ206を形成する(図6
(d))。
【0036】次に、その上に減圧CVD法により、厚さ
数nm程度の薄いシリコン酸化膜207、及びシリコン窒
化膜208を順次堆積する(図7(a))。
【0037】その後、異方性の高い条件でシリコン窒化
膜208をエッチングする。このエッチングにより、ト
レンチ側面に堆積されたシリコン窒化膜209のみ残る
(図7(b))。
【0038】次いで、フッ酸HF等を用いたウエットエ
ッチングにより薄いシリコン酸化膜207をエッチング
する(図7(c))。
【0039】その後シリコン窒化膜209、及びシリコ
ン酸化膜208をマスク材としてトレンチ底面のシリコ
ンを更にRIEでエッチングしてさらに深いトレンチ2
10を形成する(図7(d))。この領域の幅は元のト
レンチの幅よりも側壁の分だけ狭くなっている。例え
ば、図7(c)の工程においてトレンチ底部の幅が0.
25μmであったとすれば、図7(d)の工程で形成さ
れるトレンチの幅は0.1ミクロン以下である。
【0040】次に熱酸化を行い、トレンチの深くなった
部分を酸化する。この部分のトレンチ幅は狭くなってお
り、トレンチの両側で酸化により体積が増加するため、
トレンチが酸化膜211によって埋まる。また、このと
きシリコン窒化膜で覆われたトレンチ側面は酸化されな
いため素子分離幅は広がらない(図8(a))。
【0041】その後、ホットリン酸(H3PO4)など
を用いて側壁のシリコン窒化膜209を、フッ酸などを
用いて側壁の薄いシリコン酸化膜を順次エッチングする
(図8(b)。
【0042】この状態で、従来工程と同様に、トレンチ
部分のシリコンを酸化するとトレンチ側壁にシリコン酸
化膜212が形成されると共に、底部のシリコン酸化膜
211の形状も変化して211’で示すような状態とな
る(図8(c))。
【0043】この状態で一旦シリコン酸化膜211’、
212をエッチング除去し、改めてこのトレンチにシリ
コン酸化膜等の絶縁膜213を埋め込む(図8
(d))。
【0044】続いてシリコン窒化膜203をストッパー
膜としてCMPを用いて平坦化を行うことにより、素子
分離領域213が形成される(図9)。
【0045】図10および11を参照して本発明にかか
る半導体装置の製造方法の第3の実施の形態を説明する
工程別断面図である。
【0046】まず、シリコン基板301上表面に熱酸化
により膜厚15nmのシリコン酸化膜302を形成し、そ
の後、減圧CVD法により、膜厚150nmのシリコン窒
化膜303、膜厚100nmのシリコン酸化膜304を順
次堆積させる(図10(a))。その後図6の(b)
(c)(d)と同様の工程によりトレンチ308を形成
する。
【0047】そして、さらにトレンチの側壁に薄いシリ
コン酸化膜305、シリコン窒化膜306を形成した
後、レジスト膜307を塗布し、パターニングを行う
(図10(a))。
【0048】この説明図ではトレンチは2つ示されてお
り、左側は通常のトレンチ素子分離、右側は本発明にか
かる構造のトレンチ素子分離を採用している。以下、右
側の構造を形成する方法を説明する。
【0049】パターニングされたレジスト307を用い
てシリコン窒化膜306をRIEによりエッチングする
と、第1の実施の形態と同様にトレンチ底面のシリコン
窒化膜306が除去され、また、シリコン酸化膜305
上のシリコン窒化膜はパターニングされる(図10
(b))。すなわち、レジスト307で覆われた部分は
シリコン窒化膜306がエッチングされない。
【0050】その後、図7(c)に示したのと同様にフ
ッ酸HF等を用いたウエットエッチングにより薄いシリ
コン酸化膜305をエッチングする(図10(c))。
【0051】続いてシリコン窒化膜306、及びシリコ
ン酸化膜305をマスク材としてトレンチ底面のシリコ
ンを更にエッチングすることにより、さらに深いトレン
チ309を形成する。この領域の幅は元のトレンチの幅
よりも側壁の分だけ狭くなっている点は図7(d)の場
合と同様である(図10(d))。
【0052】次に熱酸化を行い、トレンチの深くなった
部分を酸化する。この部分のトレンチ幅は狭くなってお
り、トレンチの両側で酸化により体積が増加するため、
トレンチが酸化膜310によって埋まる。また、このと
きシリコン窒化膜で覆われたトレンチ側面は酸化されな
いため素子分離幅は広がらない(図11(a))。
【0053】その後、ホットリン酸(H3PO4)など
を用いて側壁のシリコン窒化膜306を、フッ酸などを
用いて側壁の薄いシリコン酸化膜305をフッ酸などを
用いて順次エッチングする。この状態で、トレンチ部分
のシリコンを酸化するとトレンチ側壁にシリコン酸化膜
211が形成されると共に、底部のシリコン酸化膜31
10の形状も変化して310’で示すような状態となる
(図11(b))。
【0054】この状態で一旦シリコン酸化膜310’、
311をエッチング除去し、改めてこのトレンチにシリ
コン酸化膜等の絶縁膜312を埋め込む(図11
(c))。
【0055】続いてシリコン窒化膜303をストッパー
膜としてCMPを用いて平坦化を行うことにより、素子
分離領域312が形成される(図11(d))。
【0056】この実施の形態ではトレンチ表面にシリコ
ン酸化膜とシリコン窒化膜を堆積した後にその除去を必
要に応じて選択的に行うことにより、通常のトレンチ素
子分離膜と本発明で特徴的な2重トレンチによる深いト
レンチ素子分離膜とを同じ素子内で選択的に形成するこ
とができる。
【0057】
【発明の効果】本発明における半導体装置用素子分離絶
縁膜によれば、リーク電流の経路を長くする構造が採用
されるので、リーク電流を抑制することができる。下部
ほど広幅の絶縁膜とすることによりトレンチ深さを深く
する必要がなくなり、ボイド等による劣化がなくなる。
また、段階形状のトレンチではボイド等を招くことなく
高アスペクト比のトレンチ絶縁膜を得ることができる。
また、選択的に深い形状のものを形成でき、種々の電源
電圧に対応させることができる。
【0058】本発明にかかる半導体装置は上記素子分離
絶縁膜を有しており、優れた素子分離特性を得ることが
できる。
【0059】本発明にかかる半導体装置の製造方法によ
れば、このような半導体装置を容易に製造する事が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体装置
の構造を示す断面図。
【図2】図1の構成を得るための製造方法を示す工程別
断面図である。
【図3】図1の構成を得るための製造方法の続きを示す
工程別断面図である。
【図4】図1の構成を得るための製造方法のさらに続き
を示す工程別断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるリーク電流
経路の延長効果を説明する断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態にかかる半導体装置
の製造方法を示す工程別断面図へである。
【図7】図6に続く工程を示す工程別断面図である。
【図8】図7に続く工程を示す工程別断面図である。
【図9】図8に続く工程を示す工程別断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態にかかる半導体装
置の製造方法を示す工程別断面図である。
【図11】図10に続く工程を示す工程別断面図であ
る。
【図12】従来技術による素子分離領域の断面図であ
る。
【図13】従来技術による素子分離領域の製造方法およ
びその問題点を示す工程別断面である。
【符号の説明】
101 シリコン基板 102 TEOS膜 103 シリコン酸化膜 104,105,106 素子分離領域 107 ソース、ドレイン領域 108 ゲート酸化膜 109 ゲート電極 201 シリコン基板 202 熱酸化膜 203 シリコン窒化膜 204 シリコン酸化膜 205 レジスト膜 206 トレンチ 207 シリコン酸化膜 208,209 シリコン窒化膜 210,211 トレンチ 212 シリコン酸化膜 213 シリコン酸化膜 301 シリコン基板 302 熱酸化膜 303 シリコン窒化膜 304 シリコン酸化膜 305 シリコン酸化膜 306 シリコン窒化膜 307 レジスト膜 308,309,310 トレンチ 311 シリコン酸化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 301R

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体装置に用いられる、素子領域を分離
    するための素子分離絶縁膜において、素子分離膜は溝内
    に形成され、その底面を通るリーク経路を延ばす構造を
    有することを特徴とする半導体装置用素子分離絶縁膜。
  2. 【請求項2】前記リーク経路を延ばす構造は、素子分離
    絶縁膜の底部の幅が上部の幅より大きく形成されたもの
    であることを特徴とする請求項1に記載の素子分離絶縁
    膜。
  3. 【請求項3】前記リーク経路を延ばす構造は、素子分離
    絶縁膜の底部に形成されたさらに深い溝内に素子分離絶
    縁膜を有するものであることを特徴とする請求項1に記
    載の素子分離絶縁膜。
  4. 【請求項4】前記素子分離絶縁膜はシリコン酸化膜、あ
    るいはシリコン窒化膜、あるいは他の絶縁膜からなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の素子分離絶縁膜。
  5. 【請求項5】前記素子分離絶縁膜は、半導体基板表面部
    に形成された溝内に充填された酸化膜と、トレンチ側面
    の外側に形成された下部に広い形状の酸化膜とからなる
    ことを特徴とする請求項2に記載の素子分離絶縁膜。
  6. 【請求項6】半導体基板と、 前記半導体基板上に形成された複数の素子と、 前記素子間に形成され、前記素子に隣接した溝内に形成
    された素子分離領域とを具備し、 前記素子分離領域は、その両側の素子領域間でその素子
    分離領域の下を通るリーク電流経路が長く形成されたこ
    とを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】前記素子分離領域は前記素子と隣接した部
    分より下において、下部に広い形状を有することを特徴
    とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】前記素子分離領域は第1の溝内に充填され
    た第1の素子分離絶縁膜と、前記第1の溝の底部に形成
    されたさらに深い第2の溝内に充填された第2の素子分
    離絶縁膜を有するものであることを特徴とする請求項6
    に記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】前記素子分離領域はシリコン酸化膜、ある
    いはシリコン窒化膜、あるいは他の絶縁膜からなること
    を特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】前記素子分離領域はトレンチ内部に形成
    された酸化膜と、トレンチ側面の外側に形成された下部
    に広い形状の酸化膜とからなることを特徴とする請求項
    7に記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】半導体基板上の素子分離予定領域に溝を
    形成する工程と、 前記溝の側面に酸素イオンを照射して溝の側面に底部ほ
    ど厚い酸化膜層を形成する工程と、 前記溝内に絶縁膜を充填する工程とを備えた半導体装置
    の製造方法。
  12. 【請求項12】絶縁膜が酸化膜であることを特徴とする
    請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】半導体基板上の素子分離予定領域に溝を
    形成する工程と、 前記溝の側壁に耐酸化性の膜を形成する工程と、 酸化を行って前記溝の底面に酸化膜を形成する工程と、 前記側壁の耐酸化性膜を剥離する工程と、 絶縁膜を埋め込む工程と、 前記溝の上端と一致するまで前記絶縁膜をエッチバック
    して平坦化を行う工程と、を備えたことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20190142272A (ko) * 2018-06-15 2019-12-26 타이완 세미콘덕터 매뉴팩쳐링 컴퍼니 리미티드 역으로 경사진 격리 구조체

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