JPH11195701A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH11195701A
JPH11195701A JP1201698A JP1201698A JPH11195701A JP H11195701 A JPH11195701 A JP H11195701A JP 1201698 A JP1201698 A JP 1201698A JP 1201698 A JP1201698 A JP 1201698A JP H11195701 A JPH11195701 A JP H11195701A
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film
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレンチ分離においてリ一ク電流を発生させ
ず、またサブスレショルド電流にハンプを発生させる形
状上の問題を回避し、さらに素子分離部分に、その後の
形状形成を困難にする段差を形成することのない、特性
を向上した半導体素子の構造と製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板の素子分離用の溝内に素子分
離用絶縁膜が埋込まれてなる半導体装置において、素子
分離用の溝は、その溝の上部を構成する第1の溝105
と、溝の下部を構成する第2の溝107により構成さ
れ、第1の溝は第2の溝より、広い溝幅を有し、第1の
溝の側壁に接するように第1の絶縁膜106aが形成さ
れ、第1の溝のうち、第1の絶縁膜が形成されていない
部分と第2の溝とが、第1の絶縁膜と被エッチング速度
の異なる第2の絶縁膜110で埋設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に係わ
り、特に、トレンチ分離(STI;shallow t
rench isolalion)におけるリーク電流
の防止と集積度向上に好適な半導体装置及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】−般的に、半導体装置に広く用いられる
選択酸化による素子分離方法(LocaI oxida
tion of silicon;LOCOS)は、側
面酸化膜によるバーズビーク、熱処理で誘起されるバッ
ファ層の応力によるシリリコン基板の結晶欠陥およびチ
ャネル形成を阻止するためにイオン注入された不純物の
再分布などの問題により、半導体装置の電気的特性の向
上および高集積を妨げる原因となっている。
【0003】LOCOS法の問題点を改善するための方
法の−つとして、半導体基板をエッチングしてトレンチ
を形成し、これに絶稼膜を埋め込んで素子分離層を形成
するトレンチ分離(STI;shallow tren
ch isolalion)が提案された。このSTI
は、素子分離の形成において、LOCOSのように熱酸
化工程によらないため、熱酸化工程に誘発されるLOC
OS法の短所をある程度軽減することができる。STI
法によれば、STIの深さを調節することにより、1G
ビットクラス以上のDRAMの高集積化のために必要な
0.2μm以下の幅を有する素子分離(トレンチ)の形
成が可能である。
【0004】図7及び図8は、従来のトレンチ分離方法
にて製作されたMOSFETの問題点を説明するための
平面図および断面図である。
【0005】図7において、201が素子領域、202
がゲート電極、203がコンタクト孔である、図に示さ
れるように、コンタクト孔203が素子領域201の外
側にずれて形成されると、素子分離領域すなわちトレン
チ分離205部分をエッチングすることになり、素子、
例えばMOSFETを形成した際の、リーク電流発生の
原因となる。
【0006】これは、図8に示すようにコンタクト孔2
03を開口した時に、トレンチ分離205がのった部分
は、トレンチ分離205内の層間絶縁膜207がエッチ
ンクされ、拡散層206のオーバーエッチング領域20
8となる。これは、拡散層206の拡散層領域よりも深
く開口されるために、この内部にコンタクトの埋め込み
部材を埋め込んでも、拡散層206より深い部分に埋め
込み部村が、直接埋設されるため、電気的にリークを発
生させる原因となる。204はシリコン基板を示してい
る。
【0007】このような、トレンチ分離領域にコンタク
ト孔がのるといった間違を防止するために、トレンチ分
離領域をフォトリソグラフイーで決定される最小寸法よ
りも小さく製作する方法が開示されている。
【0008】図9〜図13の、1994 シンポジウム
オン ブイエルエスアイ テクノロジー (Simp
osium on VLSI Technology)
p.19−20 「A Straight−Line一
Isolation andTrench−Gate
Transisitor(SLIT)Cell for
Giga−bit DRAMs」に示された方法につ
いて説明する。
【0009】図9のように、初めにP型シリコン基板3
01を熱酸化し、酸化シリコン膜302を形成し、素子
分離を形成するためのフォトレジスト303をパターニ
ングする。この時、フォトレジストは、フォトリソグラ
フイーで形成できる最小寸法になっている。この状態か
らシリコン酸化膜302をP型シリコン基板301が露
出するまで、エッチングする。
【0010】続いて、図10の様に、酸化シリコン膜3
04を成膜し、さらに、図11の様に、ドライエッチン
ク技術を用いてエッチバックし、酸化シリコン膜302
に形成された、開口の側壁部分のみに側壁酸化シリコン
膜304aとして付設する。
【0011】さらに、図12の様に、P型シリコン基板
301をエッチングし、溝305を形成する。ここで、
図中に示したように、リソグラフィーで決定される最小
寸法よりも、Sの間隔だけ小さな開口幅で講305が形
成できる。
【0012】この状態から、酸化シリコン膜(図示しな
い)を堆積し、エッチバックを行なうことにより、P型
シリコン基板301内に酸化シリコン膜を埋め込みトレ
ンチ素子分離306が形成される。
【0013】このように、リソグラフィーで決定される
最小寸法より小さいサィズでトレンチ素子分離が形成で
きるために、図7、8で示したコンタクトのずれに対す
るマージンよりも、大きなマージンが確保できる。
【0014】しかし、図14に示すように、MOSFE
Tなどの素子を形成するためには、チャネルイオン注入
(図中の矢印B)をするための犠牲酸化膜307を形成
する必要がある。
【0015】この時、イオン注入後にこの犠牲酸化膜3
07を除去する際、トレンチ素子分離306の上部分の
酸化膜も同時にエッチングされ、図15に示す凹部30
9が形成されてしまう。
【0016】この状態でMOSFETを形成形成する
と、図16のように、凹部309にゲー卜酸化膜310
とゲート電極311が埋め込まれる。従って、ゲート電
極311に電圧が印加されると、凹部の角の部分の電界
が、本来のチャネルより強くなり(電界集中領域31
2)、この角の部分において、反転層が先に形成され
る。そのため、この部分のスレショルド電圧が低下し、
このMOSFETの電気特性上、サブスレショルド電圧
が変化するようになり、サブスレショルド領域で電流の
ハンプ現象を起こす。従って、リーク電流の増加およぴ
オン・オフ特性の劣化を招く。
【0017】また、上記の問題を回避する方法として、
特開平5−343515に、開示された方法がある。こ
れを、図17〜図21に示す。
【0018】まず図17では、半導体基板401上に、
CVD酸化膜からなる第1の酸化膜402を形成する。
次に、素子分離領域を含む領域に対応する部分の第1の
酸化膜402を選択的に除去して開口する。この開口は
フォトリソグラフィーでの最小解像幅に設定される。
【0019】次いで、第2の酸化膜403を開口部を含
む全面に形成する。この状態から、エッチバックを行な
い、図18のように、第1の酸化膜402の側壁にサイ
ドウォール404を形成する。ここで、第1の酸化膜と
サイドウォールをマスクとして半導体基板にエッチング
を行ない、溝408を形成する。次に、サイドウォール
が形成された第1の酸化膜402をマスクとして、ボロ
ン(B)を注入することで、チャネルストッパ領域40
9が形成される。
【0020】次に、図19に示されるように、第1の酸
化膜402とサイドウオール404を除去した後、半導
体基板401を熱酸化し、さらに、TEOS(テトラエ
トキシシラン)膜からなる第3の酸化膜406を堆積
し、熱酸化膜406を形成する。これを熱処理によりリ
フローし、第3の酸化膜406の表面を平坦化する。
【0021】次いで、図20のようにフォトレジスト膜
407を用い、ドライエッチングにより第3の酸化膜4
06をキャップ酸化膜410に形成する。
【0022】次に、図21のように、フォトレジスト膜
407を除去後、キャップ酸化膜410に等方性エッチ
ングを行ない、キャップ酸化膜407の幅を縮小する。
【0023】この、素子分離では、先に掲げた例の様
な、トレンチ分離の角が形成されないため、この部分で
生じるサブスレショルド時性の劣化は発生しない。しか
し、リソグラフィーで得られる最小寸法より、溝の部分
は小さくなるものの、素子分離の占有領域はこれより大
きくなっている。
【0024】また、半導体基板の上に、分離用酸化膜が
形成されるため、基板上に凹凸が形成され、この上層の
微細なゲート電極の形成が困難となる欠点が残る。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に鑑みてなされたものであり、トレンチ分離(ST
I)において、コンタクトが素子領域からはずれて、素
子分離上に形成されても、リ一ク電流を発生させること
なく、また、MOSFETにおいてサブスレショルド電
流にハンプを発生させる形状上の問題を回避し、さらに
素子分離部分に、その後の形状形成を困難にする段差
(凹凸)を形成することのない、特性を向上した半導体
素子の構造と製造方法を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】前記問題を解決するた
め、本発明では、半導体基板の素子分離領域に形成され
た素子分離用の溝内に、素子分離用絶縁膜が埋込まれて
なる半導体装置において、素子分離用の溝は、その溝の
上部を構成する第1の溝と、溝の下部を構成する第2の
溝により構成され、第1の溝は第2の溝より、広い溝幅
を有し、第1の溝の側壁に接するように第1の絶縁膜が
形成され、第1の溝のうち、第1の絶縁膜が形成されて
いない部分と第2の溝とが、第1の絶縁膜と被エッチン
グ速度の異なる第2の絶縁膜で埋設されている構成とし
た。その場合、第1の溝のうち、第1の絶縁膜が形成さ
れいない部分の幅が、フォトリソグラフイーにおける最
小解像幅よりも狭い幅となっている構成とすることもで
きる。また、第1の溝の深さが、素子領域上に形成すべ
き電極のコンタクト孔が素子領域から外れてオーバーエ
ッチングされる予想深さよりも深い構成とすることもで
きる。また、第1の絶縁膜が窒化シリコン膜である構成
とすることもできる。また、第2の絶縁膜が酸化シリコ
ン膜である構成とすることもできる。一方、本発明で
は、半導体基板の素子分離領域に形成した素子分離用の
溝に理込まれた絶縁膜により半導体基板の素子分離を行
なう半導体装置の製造方法において、半導体基板上に酸
化シリコン膜と窒化シリコン膜を積層して形成し、それ
ら酸化シリコン膜と窒化シリコン膜の前記素子分離領域
に対応する部分を選択的に除去するとともに、半導体基
板に第1の溝を形成する工程と、第1の溝の側壁に接す
るように側壁絶縁膜を形成する工程と、窒化シリコン膜
と側壁絶縁膜をマスクとしてエッチングを行ない、半導
体基板に第2の溝を形成する工程と、第1の溝のうち側
壁絶縁膜の形成されていない部分及び第2の溝内に、側
壁絶縁膜と被エッチング速度の異なる絶縁膜を埋設する
工程と、窒化シリコン膜と酸化シリコン膜を除去する工
程とを含む方法を採用した。その際、第1の溝のうち、
第1の絶縁膜が形成されいない部分の幅を、フォトリソ
グラフイーにおける最小解像幅よりも狭い幅に形成する
方法とすることもできる。また、第1の溝の深さを、素
子領域上に形成すべき電極のコンタクト孔が素子領域か
ら外れてオーバーエッチングされる予想深さよりも予め
深く形成しておくこともできる。また、第1の絶縁膜に
窒化シリコン膜を用いることもできる。また、第2の絶
縁膜に酸化シリコン膜を用いることもできる。また、窒
化シリコン膜と酸化シリコン膜を除去する工程におい
て、化学的機械研磨とエッチング技術を用いることもで
きる。
【0027】本発明によれば、トレンチ分離(STI)
において、コンタクトが素子領域からはずれて、素子分
離上に形成されても、リーク電流を発生させることな
く、また、本発明のトレンチ素子分離を使用して形成し
たMOSFETにおいてサブスレショルド電流にハンプ
を発生させるような形状上の問題を回避し、さらに素子
分離部分に、その後の形状形成を困難にするような、段
差(凹凸)を形成することがなく、これらにより電気的
特性を向上した半導体素子の構造と製造方法を提供する
ことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を参照して説明する。図1〜図6は、本発
明の実施の形態に係る半導体装置を説明するために製造
工程順に示した断面図である。
【0029】図1に示す工程では、P型シリコン基板1
01上に、熱酸化により第1の酸化シリコン膜102を
10μm程度形成する。次に、CVD法により第1の窒
化シリコン膜103を100μm程度形成する。続い
て、フォトリソグラフイー技術によリフォトレジスト1
04に後の工程で第1の溝105を形成するための開口
を形成する。ここで、開口幅をフォトリソグラフィー工
程における最小解像幅に設定した。ここでは、0.2μ
mとした。
【0030】次に、図2に示す工程では、フォトレジス
ト104をマスクにエッチンクを行ない。第1の酸化シ
リコン膜102、第1の窒化シリコン膜103、P型シ
リコン基板101に開口を転写するとともに、第1の溝
105を形成する。
【0031】この第1の溝105の深さは100μmか
ら150μm程度が選択される。この深さは、100か
ら150nm程度のみでなく、近接する拡散層の深さや
トレンチ素子分離の深さ、幅の設定に対し適当に選択で
きる。これは、前述のオーバーエッチング領域の深さを
考慮して設定することができ、オーバーエッチング領域
の深さより深い方が、本発明の特徴が活かせるからであ
る。
【0032】続いて、CVD法を用いて、第2の窒化シ
リコン膜106を第1の溝105内を含む全面に形成す
る。この第1の溝105の幅と第2の窒化シリコン膜1
06の膜厚により、後で形成されるトレンチ素子分離の
幅が決定される。第2の窒化シリコン膜106を50μ
m程度に選訳すると、先に記したように、フォトレジス
ト104で決定される第1の溝105の幅が0.2μm
程度であるため、後の工程で形成されるトレンチ素子分
離の幅は、0.1μm程度に縮小できる。
【0033】次に、図3に示すように、第2の窒化シリ
コン膜106をエッチバックして、第1の溝105の側
壁部分にのみ残し、側壁窒化シリコン膜106aとす
る。この状態から、第1の窒化シリコン膜103と側壁
窒化シリコン膜106aをマスクにP型シリコン基板1
01をエッチングし、第2の溝107を形成する。
【0034】次に、図4の工程に示されるように、例え
ば、ハイデンシティープラズマ(HDP)を用いた装置
で、第2の酸化シリコン膜108を第2の溝107を完
全に埋め込むように形成する。膜厚は、400〜500
μm程度が適当である。
【0035】次に、図5に示すように、ケミカル・メカ
ニカル・ポリッシング(CMP)法を用いて、第2の酸
化シリコン膜108をポリッシング除去し、主に、第2
の酸化シリコン膜108を第2の溝107内に残置し、
理込み酸化シリコン膜109とする。
【0036】このCMPにおいて、第1の窒化シリコン
膜103が、CMPの停止層として機能する。これは、
CMPの加工速度が酸化シリコン膜と窒化シリコン膜で
10倍程度異なるため、酸化シリコン膜のポッリシング
が終了した後、窒化シリコン膜が露出することにより、
その加工がほとんど進行しなくなるため、CMP(加
工)の停止層として機能することによる。
【0037】また、CMPを用いた酸化シリコン膜の埋
込み法だけでなく、ドライエッチンク技術を用いて第2
の酸化シリコン膜108を第2の溝107内に理め込む
ことも可能である。その際も、第1の窒化シリコン膜1
03が、停止層として機能する。これは、窒化シリコン
膜の露出を検出することにより、酸化シリコン膜の埋込
みが完了したことを確認できることによる。
【0038】次に、図6に示す工程において、第1の窒
化シリコン膜103をウェットエッチングにより除去
し、さらに、第1の酸化シリコン膜102もウエットエ
ッチングにより除去することにより、素子分離110が
形成される。素子分離110のP型シリコン基板101
からの突出量は、50μm以下であり、後工程のフォト
リソグラフィーにも充分な余裕を与える、良好な平坦性
が得られる。
【0039】この平坦性は、第1の酸化シリコン膜10
2と第1の窒化シリコン膜103の膜厚の設定と酸化シ
リコン膜のウェットエッチング量により決定されるもの
であり、この50μmのみに限定されるものではない。
【0040】この後、図示していないが、デバイスに必
要となるゲート電極等を形成し、酸化シリコン膜が主と
なる層問絶縁膜を形成した後、窒化シリコン膜と酸化シ
リコン膜でエッチングの選択比のあるエッチング方法で
層問絶縁膜にコンタクト孔を開口する。
【0041】このように、酸化シリコン膜が窒化シリコ
ン膜に対して選択的にエッチングされる条件によってエ
ッチングすることにより、コンタクトが素子領域からず
れて形成されても、側壁窒化シリコン膜106aの部分
がエッチングの停止層となり、リーク電流を生じるよう
なコンタクトのオーバーエッチング部分を形成すること
を防止できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、半導
体基板の素子分離領域に形成した、溝の上部側壁には窒
化シリコン膜が形成されており、その窒化シリコン膜の
内側及び、その内側部分の下部には、酸化シリコン膜が
形成されているため、前記の窒化シリコン膜の部分が、
コンタクト形成の目合せのずれに対するマージンとな
る。マージンについては、実施の形態のように50nm
程度となり、これは、現状の露光装置が有する目合せの
精度に対して充分な値である。
【0043】また、本発明では、溝の上側部分を広い溝
とし、下側部分のみ狭い(フォトリソグラフィーの最小
解像幅以下の)溝としている。これにより、一様に狭い
溝に埋込み絶縁膜を埋込む場合に比較して、応力を緩和
することができ、応力起因のリーク電流を抑制すること
ができる。
【0044】また、窒化シリコン膜は溝の上側の側壁部
分のみに形成されている。これは、酸化シリコン膜に比
べ、窒化シリコン膜の応力が大きいため、コンタクト形
成のマージン拡大及びリークの発生原因となるコンタク
トのオーバーエッチング部分の形成防止に必要となる最
小の額城にのみ窒化シリコン膜を設けていることによ
る。
【0045】従って、例えば、窒化シリコン膜が講内全
体に理込まれている構造や、溝の上側のみでなく溝の下
側にも亘って側壁全体に理込まれている場合に比べて、
応力が小さく形成できる。従って、応力起因の素子分離
部分のリーク電流を抑制する効果を有する。
【0046】また、素子領域に接する素子分離部分に窒
化シリコン膜が形成されているため、チャネル注入で砂
要となる犠牲酸化及びそれにょって形成された酸化膜を
除去する工程をともなっても、窒化シリコン膜の部分が
膜減りすることはなく、従って、素子領域の端に角部が
形成され、ゲート電極からの電界集中が生じるといった
問題の発生も防止できる。
【0047】これにより、MOSFETの特性としてサ
ブスレショルド特性の変動、すなわち、逆峡チャネル効
果やハンプ現象の抑制を行なう効果をもつものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る製造工程を示す断面
図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る製造工程を示す断面
図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る製造工程を示す断面
図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る製造工程を示す断面
図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る製造工程を示す断面
図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る製造工程を示す断面
図である。
【図7】従来のトレンチ素子分離を示す平面図である。
【図8】従来のトレンチ素子分離を示す断面図である。
【図9】従来のトレンチ素子分離の製造工程を示す断面
図である。
【図10】従来のトレンチ素子分離の製造工程を示す断
面図である。
【図11】従来のトレンチ素子分離の製造工程を示す断
面図である。
【図12】従来のトレンチ素子分離の製造工程を示す断
面図である。
【図13】従来のトレンチ素子分離の製造工程を示す断
面図である。
【図14】従来のトレンチ素子分離の問題点を示す断面
図である。
【図15】従来のトレンチ素子分離の問題点を示す断面
図である。
【図16】従来のトレンチ素子分離の問題点を示す断面
図である。
【図17】従来のトレンチ素子分離の他の問題点を示す
断面図である。
【図18】従来のトレンチ素子分離の他の問題点を示す
断面図である。
【図19】従来のトレチ素子分離の他の問題点を示す断
面図である。
【図20】従来のトレンチ素子分離の他の問題点を示す
断面図である。
【図21】従来のトレンチ素子分離の他の問題点を示す
断面図である。
【符号の説明】
101 P型シリコン基板 102 酸化シリコン膜 103 窒化シリコン膜 104 フォトレジスト 105 第1の溝 106 窒化シリコン膜 107 第2の溝 108 酸化シリコン膜 109 埋込み酸化シリコン膜 110 素子分離 201 素子領域 202 ゲート電極 203 コンタクト孔 204 シリコン基板 205 トレンチ分離 206 拡散層 207 層間絶縁膜 301 P型シリコン基板 302 酸化シリコン膜 303 フォトレジスト 304 酸化シリコン膜 304a 側壁酸化シリコン膜 305 溝 306 トレンチ素子分離 307 犠牲酸化膜 308 不純物注入領域 309 凹部 310 ゲート酸化膜 311 ゲート電極 312 電界集中領域 401 半導体基板 402 第1の酸化膜 403 第2の酸化膜 404 サイドウォール 405 熱酸化膜 406 第3の酸化膜 407 フォトレジスト膜 408 溝 409 チャネルストッパ領域 410 キャップ酸化膜

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の素子分離領域に形成された
    素子分離用の溝内に、素子分離用絶縁膜が埋込まれてな
    る半導体装置において、素子分離用の溝は、その溝の上
    部を構成する第1の溝と、溝の下部を構成する第2の溝
    により構成され、第1の溝は第2の溝より、広い溝幅を
    有し、第1の溝の側壁に接するように第1の絶縁膜が形
    成され、第1の溝のうち、第1の絶縁膜が形成されてい
    ない部分と第2の溝とが、第1の絶縁膜と被エッチング
    速度の異なる第2の絶縁膜で埋設されていることを特徴
    とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の溝のうち、前記第1の絶縁膜
    が形成されていない部分の幅が、フォトリソグラフイー
    における最小解像幅よりも狭い幅となっていることを特
    徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の溝の深さが、素子領域上に形
    成すべき電極のコンタクト孔が素子領域から外れてオー
    バーエッチングされる予想深さよりも深いことを特徴と
    する請求項1又は2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の絶縁膜が窒化シリコン膜であ
    ることを特徴とする請求項1〜3記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の絶縁膜が酸化シリコン膜であ
    ることを特徴とする請求項1〜3記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 半導体基板の素子分離領域に形成した素
    子分離用の溝に理込まれた絶縁膜により、半導体基板の
    素子分離を行なう半導体装置の製造方法において、半導
    体基板上に酸化シリコン膜と窒化シリコン膜を積層して
    形成し、それら酸化シリコン膜と窒化シリコン膜の前記
    素子分離領域に対応する部分を選択的に除去するととも
    に、半導体基板に第1の溝を形成する工程と、第1の溝
    の側壁に接するように側壁絶縁膜を形成する工程と、前
    記窒化シリコン膜と側壁絶縁膜をマスクとしてエッチン
    グを行ない、半導体基板に第2の溝を形成する工程と、
    前記第1の溝のうち前記側壁絶縁膜の形成されていない
    部分及び前記第2の溝内に、側壁絶縁膜と被エッチング
    速度の異なる絶縁膜を埋設する工程と、前記窒化シリコ
    ン膜と前記酸化シリコン膜を除去する工程とを含むこと
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の溝のうち、前記第1の絶縁膜
    が形成されいない部分の幅を、フォトリソグラフイーに
    おける最小解像幅よりも狭い幅に形成することを特徴と
    する請求項6記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の溝の深さを、素子領域上に形
    成すべき電極のコンタクト孔が素子領域から外れてオー
    バーエッチングされる予想深さよりも予め深く形成して
    おくことを特徴とする請求項6又は7記載の半導体装置
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の絶縁膜が窒化シリコン膜であ
    ることを特徴とする請求項6〜8記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の絶縁膜が酸化シリコン膜で
    あることを特徴とする請求項6〜8記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記窒化シリコン膜と前記酸化シリコ
    ン膜を除去する工程において、化学的機械研磨とエッチ
    ング技術を用いることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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