JP2001056380A - 計数率測定用放射線モニタ - Google Patents

計数率測定用放射線モニタ

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JP2001056380A
JP2001056380A JP23157199A JP23157199A JP2001056380A JP 2001056380 A JP2001056380 A JP 2001056380A JP 23157199 A JP23157199 A JP 23157199A JP 23157199 A JP23157199 A JP 23157199A JP 2001056380 A JP2001056380 A JP 2001056380A
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Noriyuki Seki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 突発的に放射線パルスが入射した場合におい
ても、計数率が受ける影響を緩和し、もって、計数率が
低い測定条件であっても計数率の演算精度の低下を抑制
することができる計数率測定用放射線モニタを提供する
こと。 【解決手段】 所定のサンプリング周期毎に、放射線を
計数して単位時間当たりの放射線数を示す計数率を求め
る計数率測定用放射線モニタにおいて、放射線を検出す
る放射線検出手段1と、放射線検出手段1によって検出
される連続したサンプリング周期における放射線の計数
値と、連続したサンプリング周期とから、計数値の変化
率を算出し、この算出された変化率が所定の値以上の場
合に、所定の値を用いて計数値を補正し、この補正され
た計数値を用いて計数率を算出する計数率演算手段10
とを備えること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば原子力関連
施設及び医療機関等において、放射線管理に適用される
計数率測定用放射線モニタに係わり、更に詳しくは、通
常のサンプリング時間中にほとんど放射線パルスが検出
されない条件において用いられる計数率測定用放射線モ
ニタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来から用いられている計数率
測定用放射線モニタは、入力パルス数がある一定幅の範
囲で変動している時、多くのパルスが測定されても、高
速応答性を確保するために、標準偏差が所定の値になっ
たところでパルスカウント処理を打ち切り、その時に得
られたパルス数を基に計数率を決定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の計数率測定用放射線モニタでは、バックグラ
ンドレベルとほぼ等しい程度の低計数率条件における計
数測定を行う場合、突発的な放射線パルスの入射によっ
て計数率の演算に与える影響が大きくなる。
【0004】すなわち、計数率演算結果の変動幅が大き
くなり、計数率の演算精度が低下するという問題があっ
た。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、突発的に放射線パルスが入射した場合にお
いても計数率が受ける影響を緩和し、もって、計数率が
低い測定条件であっても計数率の演算精度の低下を抑制
することができる計数率測定用放射線モニタを提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0007】すなわち、請求項1の発明では、所定のサ
ンプリング周期毎に、放射線を計数して単位時間当たり
の放射線数を示す計数率を求める計数率測定用放射線モ
ニタにおいて、放射線を検出する放射線検出手段と、放
射線検出手段によって検出される連続したサンプリング
周期における放射線の計数値と、連続したサンプリング
周期とから、計数値の変化率を算出し、この算出された
変化率が所定の値以上の場合に、所定の値を用いて計数
値を補正し、この補正された計数値を用いて計数率を算
出する計数率演算手段とを備える。
【0008】請求項2の発明では、所定のサンプリング
周期毎に、放射線を計数して単位時間当たりの放射線数
を示す計数率を求める計数率測定用放射線モニタにおい
て、放射線を検出する放射線検出手段と、放射線検出手
段によって検出される連続したサンプリング周期におけ
る放射線の計数値と、連続したサンプリング周期とか
ら、計数値の変化率の絶対値を算出し、この算出された
変化率の絶対値が所定の値以上の場合に、所定の値を用
いて計数値を補正し、この補正された計数値を用いて計
数率を算出する計数率演算手段とを備える。
【0009】請求項3の発明では、請求項1または請求
項2の発明の計数率測定用放射線モニタにおいて、所定
の値を、直前のサンプリング周期に算出された計数率の
関数とする。
【0010】請求項4の発明では、所定のサンプリング
周期毎に、放射線を計数して単位時間当たりの放射線数
を示す計数率を求める計数率測定用放射線モニタにおい
て、放射線を検出する放射線検出手段と、放射線の検出
開始後少なくとも1サンプリング周期以上連続して放射
線が検出されないサンプリング周期の後に放射線が検出
された場合に、連続して放射線が検出されないサンプリ
ング周期の総和時間と、当該放射線が検出されたサンプ
リング周期とを加えた時間で、当該放射線が検出された
サンプリング周期における計数値を除することによって
計数率を算出する計数率演算手段とを備える。
【0011】従って、請求項1から請求項4の発明の計
数率測定用放射線モニタにおいては、突発的に放射線パ
ルスが入射した場合においても、計数率の演算精度の低
下が抑えられる。
【0012】請求項5の発明では、所定のサンプリング
周期毎に、放射線を計数して単位時間当たりの放射線数
を示す計数率を求める計数率測定用放射線モニタにおい
て、放射線を検出する放射線検出手段と、請求項1に記
載の計数率演算手段と請求項2に記載の計数率演算手段
と請求項3に記載の計数率演算手段とのうち少なくとも
2つの計数率演算手段を備えた演算部と、演算部に備え
られた複数の計数率演算手段の中から計数率演算手段を
選択する選択情報の入力と当該計数率演算手段による演
算に必要なパラメータの入力とがなされる入力手段と、
当該計数率演算手段によって演算された結果が表示され
る表示手段とを備える。
【0013】従って、請求項5の発明の計数率測定用放
射線モニタにおいては、計数率の演算結果を参照しなが
ら測定状態を把握することができるので、それに基づい
て最適な演算パラメータ、および演算手法を選択するこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0015】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態を図1から図2を用いて説明する。
【0016】図1は、本発明の実施の形態に係る計数率
測定用放射線モニタの構成の一例を示す全体構成図であ
る。
【0017】すなわち、本実施の形態による計数率測定
用放射線モニタは、図1にその全体構成例を示すように
検出部1と、演算部10と、外部装置20とを備えてい
る。
【0018】検出部1は、放射線を検出する検出器2を
備えている。この検出器2は、例えば一般的な放射線検
出器であるシンチレーション検出器や半導体検出器で構
成されている。検出器2は放射線を検出するとパルス信
号を演算部10に出力する。
【0019】演算部10は、検出部1が出力するパルス
信号をカウントするパルスカウントモジュール11と、
パルスカウントモジュール11がカウントしたパルス信
号情報を記憶するメモリ12と、メモリ12に記憶され
たパルス信号情報に基づいて計数率の演算を行なうマイ
クロプロセッサ13と、マイクロプロセッサ13によっ
てなされた演算結果を外部出力用のデータ形式に変換す
る出力インタフェース14とを備えている。
【0020】外部装置20は、計数率の演算に必要なパ
ラメータなどを演算部10に入力する入力手段21、出
力インタフェース14から出力される演算結果を表示す
る表示手段22を備えている。
【0021】図2は、本発明の実施の形態に係る計数率
測定用放射線モニタの演算ロジックを示すフローチャー
トである。
【0022】本実施の形態に係る計数率測定用放射線モ
ニタは、図2に示すような演算ロジックが搭載されたマ
イクロプロセッサ13を備えている。
【0023】次に、以上のように構成した本実施の形態
の計数率測定用放射線モニタの動作を図2を用いて説明
する。
【0024】先ず、サンプリング周期dtと計数変化率
上限値Kmaxとを設定する(S1)。これらサンプリ
ング周期dt、計数変化率上限値Kmaxは、オペレー
タから入力手段21に入力されることによって設定され
る。尚、計数変化率上限値Kmaxについては後述す
る。
【0025】このようにS1で設定されたサンプリング
周期dt毎にパルスカウントモジュール11において、
検出器2が検出した放射線パルスの計数Nのカウント
がなされる(S2)。この結果はメモリ12に記憶され
る。そして、マイクロプロセッサ13において、今回の
サンプリングにおいて得られた計数Nと、メモリ12
に記憶されている直前のサンプリングにおける計数N
i-1とが用いられ、以下に示す(1)式により放射線パ
ルスの計数変化率ΔKが算出される(S3)。
【0026】ΔK=(N−Ni-1)/dt …(1) ここで、N :今回のサンプリングにおける計数(カ
ウント)、 Ni-1 :直前のサンプリングにおける計数(カウン
ト)、 dt :サンプリング周期(秒)、 ΔK :計数変化率(カウント/秒)。
【0027】更にマイクロプロセッサ13において、こ
の計数変化率ΔKの絶対値と計数変化率上限値Kmax
との大小比較が行なわれる(S4)。
【0028】計数変化率ΔKの絶対値が、計数変化率上
限値Kmaxよりも小さい場合(|ΔK|<Kmax)
においては、以下の(2)式に示すような、従来用いら
れている計数率演算式に従って、計数率の演算がなされ
る(S5)。
【0029】 λ={(λi-1・dt−N)・exp(−dt/τ)+N}/dt…(2 ) ここで、λ :今回のサンプリングにおける計数率
(カウント/秒)、 λi-1:直前のサンプリングにおける計数率(カウント
/秒)、 τ :時定数(秒) 、τ=1/(2・λi-1
σ2)(秒)、 σ :標準偏差(%)。
【0030】一方、計数変化率ΔKの絶対値が、計数変
化率上限値Kmax以上である(|ΔK|≧Kmax)
の場合においては、以下の(3−1)式または(3−
2)式に基づいて補正された補正計数N’が得られ
(S6)、更にその補正計数N’を用いて以下の
(4)式に基づいて計数率λが得られる(S7)。
【0031】 N’=dt・Kmax+Ni-1 :(ΔK≧0)…(3−1) N’=−dt・Kmax+Ni-1:(ΔK<0)…(3−2) λ =N’/dt …(4) このようにして、今回のサンプリング計数Nが反映さ
れた計数率λが算出され、測定を終了する(S8:Y
es)まで引き続き次のサンプリング周期におけるサン
プリングが行なわれる。サンプリング毎に得られる計数
、補正計数N’、計数率λはメモリ12に記憶
される。
【0032】このような動作をする本実施の形態に係る
計数率測定用放射線モニタの効果について具体的な数値
を用いて以下に説明する。
【0033】例えば、サンプリング周期dt=0.2
(秒)、標準偏差σ=3(%)、計数変化率上限値Km
ax=1の場合において、直前のサンプリングまでに得
られた計数率λi-1=0.01(カウント/秒)、直前
のサンプリング計数Ni-1=0(カウント)及び今回の
サンプリング計数N=2(カウント)の場合について
説明する。
【0034】この場合、|ΔK|=|(2−0)/0.
2|=10>1=Kmaxとなり(S4:Yes)、S
6、S7へと処理が進行され、S6ではΔK≧0が該当
する(3−1)式によって、補正計数N’=0.2
(カウント)が、またS7では(4)式により計数率λ
=1.0(カウント/秒)がそれぞれ算出される。
【0035】仮に、従来用いられている(2)式を用い
て計数率を算出するものとすると、計数率λ=0.3
6(カウント/秒)が算出される。この値は、上記に比
べて低い計数率となり、非保守的な計数率を算出するこ
とになる。
【0036】また、計数変化率ΔKの値に関わらず補正
計数N’に計数Nを用いて(4)式により計数率λ
を算出した場合、λは5.0(カウント/秒)とな
り、過剰に大きな計数率を算出することになる。
【0037】上述したように、本実施の形態の計数率測
定用放射線モニタにおいては、サンプリング計数の計数
変化率上限値として適当な値を設定し、その値を超える
場合には計数変化率上限値を用いてサンプリング計数を
補正し、この補正計数を用いて計数率を算出する。これ
によって、適切な計数率を算出することができるように
なる。
【0038】その結果、突発的に放射線パルスが入射し
た場合においても、より計数精度の高い計数率測定用放
射線モニタを実現することが可能となる。
【0039】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態を図3を用いて説明する。
【0040】本発明の第2の実施の形態に係る計数率測
定用放射線モニタは、その構成を第1の実施の形態で説
明した図1と同一とし、マイクロプロセッサ13に書き
こまれた計数率演算プログラムのみが第1の実施の形態
で説明した計数率測定用放射線モニタと異なるのみであ
る。
【0041】従って、ここではその構成に関する説明は
省略し、マイクロプロセッサ13に搭載されたプログラ
ムの動作のみについて説明する。
【0042】図3は、本発明の実施の形態に係る計数率
測定用放射線モニタの演算ロジックを示すフローチャー
トである。
【0043】本実施の形態に係る計数率測定用放射線モ
ニタを用いる場合においては、先ずサンプリング周期d
tと、下記の(5)式に示す計数変化率上限値Kmax
を定義づける計数率λの関数式におけるパラメータA、
B、C、a、bを設定する(S11)。すなわち、本実
施の形態に係る計数率測定用放射線モニタにおいては、
計数変化率上限値Kmaxは直前のサンプリングまでに
得られた計数率λi-1の関数として決定される。
【0044】なお、これらサンプリング周期dt、パラ
メータA、B、C、a、bは、オペレータによって入力
手段21から入力されることによって設定される。
【0045】 Kmax=f(λi-1) =A・exp(a・λi-1)+{1−B・exp(b・λi-1)}+C…(5) ただし、A>0、B>0、a<0、b<0、Cは任意の
実数。
【0046】このようにS11で設定されたサンプリン
グ周期dt毎に、パルスカウントモジュール11におい
て、検出器2が検出した放射線パルスの計数Nのカウ
ントがなされる(S12)。
【0047】放射線パルスの計数Nがカウントされる
(S12)と、この結果はメモリ12に記憶される。そ
して、マイクロプロセッサ13において、今回のサンプ
リングにおける計数Nと、メモリ12に記憶されてい
る直前のサンプリングにおける計数率λi-1とが用いら
れ、以下に示す(6)式により放射線パルスの計数変化
率ΔKが算出される(S13)。
【0048】 ΔK=N/(λi-1・dt) …(6) 更にマイクロプロセッサ13において、前記(5)式を
用いて計数変化率上限値Kmaxが算出される(S1
4)。
【0049】S13で得られた計数変化率ΔKと、S1
4で得られた計数変化率上限値Kmaxとから、下記
(7)式か下記(8)式かのいずれかの関係が満足され
るかどうかの比較がなされる(S15)。
【0050】 ΔK ≧ Kmax …(7) ΔK ≦ 1/Kmax…(8) 上記(7)式または上記(8)式かのいずれかが成立す
る場合(S15:Yes)、下記(9)式または下記
(10)式に基づいて、補正された補正計数N’が算
出される(S16)。
【0051】 ΔK≧Kmax のとき N’=λi-1・dt・Kmax …(9) ΔK≦1/Kmaxのとき N’=λi-1・dt/Kmax …(10) 更に、このようにして得られた計数補正N’を、すで
に述べた(4)式に代入することにより計数率λの演
算がなされる(S17)。
【0052】一方、S13で得られた計数変化率ΔK
と、S14で得られた計数変化率上限値Kmaxとが、
上記(7)式および上記(8)式のいずれも満足しない
場合(S15:No)、今回のサンプリングにおける計
数Nを用いて、下記(11)式によって計数率λ
演算がなされる(S18)。
【0053】λ =N/dt …(11) このようにして、今回のサンプリングにおける計数率λ
が算出された後に、測定が終了する(S19:Ye
s)まで、次のサンプリング周期におけるサンプリング
が行なわれる。
【0054】サンプリング毎に得られる計数N、補正
係数N’、計数率λはメモリ12に記憶される。
【0055】このような動作をする本実施の形態に係る
計数率測定用放射線モニタの効果について具体的な数値
を用いて以下に説明する。
【0056】例えば、サンプリング周期dt=0.2
(秒)、また(5)式のパラメータ(A、B、a、b、
C)=(2.0、0.5、−0.3、−0.9、1.
0)とする。このパラメータ値は、計数率λが10(カ
ウント/秒)未満の測定条件において用いられる典型的
な値である。
【0057】更に、直前のサンプリングまでに得られた
計数率λi-1=0.1(カウント/秒)、今回のサンプ
リング計数N=4(カウント)とする。
【0058】この場合、上記(6)式より計数変化率Δ
K=N/(λi-1・dt)=200が得られる。ま
た、(5)式から計数変化率上限値Kmax=f(λ
i-1)=3.5が算出されるので、Kmax=f(λ
i-1)=3.5<ΔK=200 となる。
【0059】よって、(9)式が適用となり補正計数N
’=0.07(カウント)が算出され、この値を用い
て(4)式より計数率λ=0.35(カウント/秒)
が算出される。
【0060】仮に、計数変化率上限値Kmaxの値にか
かわらず(11)式を用いて計数率が算出されると、計
数率λ=4/0.2=20(カウント/秒)が算出さ
れる。この値は、上記(4)式で得られる計数率に比べ
て厳しすぎる結果をもたらすことなる。
【0061】また、サンプリング周期、(5)式のパラ
メータ、直前のサンプリングまでに得られた計数率とも
に上記と同一条件であり、今回のサンプリング計数N
=0(カウント)のときについて考える。
【0062】この場合、上記(6)式より計数変化率Δ
K=N/(λi-1・dt)=0が得られる。また、
(5)式から得られる値は上記と変わらないので計数変
化率上限値Kmax=f(λi-1)=3.5が算出さ
れ、1/Kmax=1/=3.5>ΔK=0が成立す
る。
【0063】よって、(10)式が適用となり補正計数
’=0.006(カウント)が算出され、この値を
用いて(4)式より計数率λ=0.03(カウント/
秒)がそれぞれ算出される。
【0064】仮に、計数変化率上限値Kmaxの値にか
かわらず(11)式を用いて計数率が算出されると、計
数率λ=0/0.2=0(カウント/秒)が算出され
る。この値は、上記(4)式で得られる計数率に比べ
て、非保守的な結果をもたらすことなる。
【0065】上述したように、本実施の形態の計数率測
定用放射線モニタにおいては、直前のサンプリングまで
に得られた計数率の関数から計数変化率上限値を設定
し、その値を超えるサンプリング計数が得られた場合
に、サンプリング計数を補正し、この補正計数値を用い
て計数率を算出する。これによって、適切な計数率を算
出することができるようになる。
【0066】その結果、突発的に放射線パルスが入射し
た場合においても、より計数精度の高い計数率測定用放
射線モニタを実現することが可能となる。
【0067】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態を図4を用いて説明する。
【0068】本発明の第3の実施の形態に係る計数率測
定用放射線モニタは、その構成を第1の実施の形態で説
明した図1と同一とし、マイクロプロセッサ13に書き
こまれた計数率演算プログラムのみが第1の実施の形態
で説明した計数率測定用放射線モニタと異なるのみであ
る。
【0069】従って、ここではその構成に関する説明は
省略し、マイクロプロセッサ13に搭載されたプログラ
ムの動作のみについて説明する。
【0070】図4は、本発明の実施の形態に係る計数率
測定用放射線モニタの演算ロジックを示すフローチャー
トである。
【0071】本実施の形態に係る計数率測定用放射線モ
ニタを用いる場合においては、先ずサンプリング周期d
tを設定すると共に、パルスカウントモジュール11の
サンプリング回数iをリセット(i=0)する(S2
1)。これらは、オペレータによって入力手段21から
入力されることによって設定される。
【0072】次に、このようにS21で設定されたサン
プリング周期dt毎に、パルスカウントモジュール11
において、検出器2が検出した放射線パルスの計数N
のカウントがなされる。また、サンプリング周期毎にパ
ルスカウントモジュール11において、サンプリング回
数がカウントアップ(i=i+1)される。(S2
2)。
【0073】更に計数Nが零か否かの判定がなされN
=0(S23:No)であれば、再び次のサンプリン
グ周期における計数N+1のカウントが行なわれる。
【0074】一方、当該サンプリング周期において計数
≠0(S23:Yes)であれば、下記(12)式
に基づいて計数率λの計算がなされ(S24)、その
後は、その計数率λを初期値として、計数率の演算方
法の選択(S25)がなされる。
【0075】λ=N/(i・dt)…(12) S25では、第1または第2の実施の形態で説明した計
数率の演算方法のいずれか一方を選択することができ
る。S26は、第1の実施の形態で説明した図2のルー
チンに示す演算方法であり、またS27は第2の実施の
形態で説明した図3のルーチンに示す演算方法であるの
で、これらの動作の説明は省略する。
【0076】なお、S25から、S26またはS27に
移行する場合、図2のS1、図3のS11においてサン
プリング周期dtを新たに設定する必要は無く、S21
で設定されたサンプリング周期dtの値がそのまま引き
継がれる。
【0077】このようにして、計数率が算出され、測定
を終了する(S28:Yes)まで、引き続き次のサン
プリング周期のサンプリングが行なわれる。
【0078】このように、本実施の形態に係る計数率測
定用放射線モニタは、サンプリングを開始して第n回目
のサンプリングで初めて「0」以外のサンプリング計数
Nnが得られた時、計数率をNn/n/dt(カウント
/秒)として、以降のサンプリングを継続する計数率測
定用放射線モニタである。
【0079】上述したように、本実施の形態の計数率測
定用放射線モニタにおいては、計数のカウントがあった
ときのみを考慮して計数率を算出するのではなく、計数
がゼロカウントのときも考慮する。
【0080】これによって、実質的に広範なサンプリン
グ周期を考慮することになり、低計数率の測定条件にお
いても、適切な計数率を算出することができるようにな
る。
【0081】その結果、突発的に放射線パルスが入射し
た場合においても、より計数精度の高い計数率測定用放
射線モニタを実現することが可能となる。
【0082】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態を図5を用いて説明する。
【0083】本発明の第4の実施の形態に係る計数率測
定用放射線モニタは、その構成を第1の実施の形態で説
明した図1と同一とし、マイクロプロセッサ13に計数
率演算方法を選択する選択オプションと、複数の計数率
演算プログラムとを格納している。そして、選択された
方法に基づいて計数率の演算がなされるようになってい
ることのみが第1の実施の形態で説明した計数率測定用
放射線モニタと異なる。
【0084】従って、ここではその構成に関する説明は
省略し、マイクロプロセッサ13に搭載されたプログラ
ムの動作のみについて説明する。
【0085】図5は、本発明の実施の形態に係る計数率
測定用放射線モニタの演算ロジックを示すフローチャー
トである。
【0086】本実施の形態に係る計数率測定用放射線モ
ニタを用いる場合においては、オペレータによって、サ
ンプリング周期dtの設定(S31)、計数率の演算方
法の選択(S32)、計数変化率上限値Kmaxの設定
(S33)がなされる。なお、計数率の演算方法とし
て、第2の実施の形態で説明した方法を選択した場合に
おいては、上述した(5)式のパラメータA、B、C、
a、bの設定もなされる。また、計数率の演算方法とし
て、第3の実施の形態で説明した方法を選択した場合に
おいては、計数のカウントがゼロでなくなったときの演
算方法の設定を、第1の実施の形態の方法で行なうか、
第2の実施の形態の方法で行なうかの設定もなされる。
【0087】これらは、オペレータによって入力手段2
1から入力されることによって設定される。尚、パラメ
ータ設定はキー入力、ハンディーターミナル及び各種伝
送ラインを介した遠隔入力等を用いても良い。更に、出
力手段22を介して計数率演算中に任意に設定値の確認
ができるようになっている。
【0088】このように設定されたパラメータ、演算方
法に基づいて計数率の演算がなされ、表示手段22から
結果が表示される(S34)。
【0089】演算結果を確認し、S31、S32、S3
3で設定されたパラメータを変更するか、そのまま変更
しないかを選択することができる(S35)。
【0090】変更する場合(S35:No)においては
再びS31に戻る。変更しない場合(S35:Yes)
は、測定が終了する(S36:Yes)まで次のサンプ
リング周期におけるサンプリングが行なわれる。
【0091】上述したように、本実施の形態に係る計数
率測定用放射線モニタは、計数率演算パラメータの設
定、演算方法の選択がなされる。また、設定したパラメ
ータ、および計数率演算の結果が表示手段22からリア
ルタイムでモニタされる。
【0092】これによって、測定を行いながら最適な演
算パラメータ、および演算手法を選択することが可能と
なり、もって、計数率の演算精度の高い計数率測定用放
射線モニタを実現することが可能となる。
【0093】なお、本発明に係る計数率測定用放射線モ
ニタは、図1に示す構成に限るものではなく、単に演算
部10のみであってもよい。
【0094】また、請求項でいう放射線検出手段は、上
記各実施の形態における検出部1に相当するが、単に検
出器2のことでもよい。更に、請求項でいう計数率演算
手段および演算部は、上記各実施の形態における演算部
10でも、また単にマイクロプロセッサ13のことでも
よい。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の計数率測
定用放射線モニタによれば、突発的な放射線パルスの入
射によって計数率が受ける影響を緩和することができ
る。
【0096】従って、計数率が低い測定条件であって
も、計数率の演算精度の低下を抑制することができる計
数率測定用放射線モニタを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る計数率測定用放射線
モニタの構成の一例を示す全体構成図。
【図2】第1の実施の形態に係る計数率測定用放射線モ
ニタの演算ロジックを示すフローチャート。
【図3】第2の実施の形態に係る計数率測定用放射線モ
ニタの演算ロジックを示すフローチャート。
【図4】第3の実施の形態に係る計数率測定用放射線モ
ニタの演算ロジックを示すフローチャート。
【図5】第4の実施の形態に係る計数率測定用放射線モ
ニタの演算ロジックを示すフローチャート。
【符号の説明】
1…検出部、 2…検出器、 10…演算部、 11…パルスカウントモジュール、 12…メモリ、 13…マイクロプロセッサ、 14…出力インタフェース、 20…外部装置、 21…入力手段、 22…表示手段。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のサンプリング周期毎に、放射線を
    計数して単位時間当たりの放射線数を示す計数率を求め
    る計数率測定用放射線モニタにおいて、 放射線を検出する放射線検出手段と、 前記放射線検出手段によって検出される連続したサンプ
    リング周期における放射線の計数値と、前記連続したサ
    ンプリング周期とから、前記計数値の変化率を算出し、
    この算出された変化率が所定の値以上の場合に、前記所
    定の値を用いて前記計数値を補正し、この補正された計
    数値を用いて前記計数率を算出する計数率演算手段とを
    備えたことを特長とする計数率測定用放射線モニタ。
  2. 【請求項2】 所定のサンプリング周期毎に、放射線を
    計数して単位時間当たりの放射線数を示す計数率を求め
    る計数率測定用放射線モニタにおいて、 放射線を検出する放射線検出手段と、 前記放射線検出手段によって検出される連続したサンプ
    リング周期における放射線の計数値と、前記連続したサ
    ンプリング周期とから、前記計数値の変化率の絶対値を
    算出し、この算出された変化率の絶対値が所定の値以上
    の場合に、前記所定の値を用いて前記計数値を補正し、
    この補正された計数値を用いて前記計数率を算出する計
    数率演算手段とを備えたことを特長とする計数率測定用
    放射線モニタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の計数率
    測定用放射線モニタにおいて、 前記所定の値を、直前のサンプリング周期に算出された
    計数率の関数としたことを特徴とする計数率測定用放射
    線モニタ。
  4. 【請求項4】 所定のサンプリング周期毎に、放射線を
    計数して単位時間当たりの放射線数を示す計数率を求め
    る計数率測定用放射線モニタにおいて、 放射線を検出する放射線検出手段と、 放射線の検出開始後少なくとも1サンプリング周期以上
    連続して放射線が検出されないサンプリング周期の後に
    放射線が検出された場合に、前記連続して放射線が検出
    されないサンプリング周期の総和時間と、当該放射線が
    検出されたサンプリング周期とを加えた時間で、当該放
    射線が検出されたサンプリング周期における計数値を除
    することによって前記計数率を算出する計数率演算手段
    とを備えたことを特徴とする計数率測定用放射線モニ
    タ。
  5. 【請求項5】 所定のサンプリング周期毎に、放射線を
    計数して単位時間当たりの放射線数を示す計数率を求め
    る計数率測定用放射線モニタにおいて、 放射線を検出する放射線検出手段と、 請求項1に記載の計数率演算手段と請求項2に記載の計
    数率演算手段と請求項3に記載の計数率演算手段とのう
    ち少なくとも2つの計数率演算手段を備えた演算部と、 前記演算部に備えられた複数の計数率演算手段の中から
    計数率演算手段を選択する選択情報の入力と当該計数率
    演算手段による演算に必要なパラメータの入力とがなさ
    れる入力手段と、 当該計数率演算手段によって演算された結果が表示され
    る表示手段とを備えたことを特徴とする計数率測定用放
    射線モニタ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004184390A (ja) * 2002-05-13 2004-07-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 放射性物質容器の状態検出装置及び方法
JP2007017374A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Toshiba Corp パルス計数計とそれを用いた原子炉出力監視装置ならびにパルス計数方法
JP2008292249A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Hitachi High-Tech Manufacturing & Service Corp 分光光度計
JP2010112826A (ja) * 2008-11-06 2010-05-20 Japan Atomic Energy Agency 放射線モニタリング方法
CN104382611A (zh) * 2014-11-13 2015-03-04 沈阳东软医疗系统有限公司 光电倍增管输出能量的校正方法和装置

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