JP2001056089A - ライニング管 - Google Patents

ライニング管

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JP2001056089A
JP2001056089A JP2000174164A JP2000174164A JP2001056089A JP 2001056089 A JP2001056089 A JP 2001056089A JP 2000174164 A JP2000174164 A JP 2000174164A JP 2000174164 A JP2000174164 A JP 2000174164A JP 2001056089 A JP2001056089 A JP 2001056089A
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resin layer
lining
pipe
tube
gas pipe
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JP2000174164A
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Fumio Tsukimoto
文雄 月本
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管が破損するようなことがあっても、流体が
漏洩しにくいライニング管を提供する。 【解決手段】 管内面Aにライニング用樹脂層3を設け
てあるライニング管であって、ライニング用樹脂層を、
管内面に対して非接着で、又は、剥離自在に設けてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管内部に流通する
流体(ガス、水等)の漏洩を防止するライニング管に関
し、詳しくは、管内面にライニング用樹脂層を設けてあ
るライニング管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のライニング管としては、
図15(イ),(ロ)に示すように、例えばエポキシ樹
脂5を硬化させて形成したライニング用樹脂層3を管内
面Aに設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のライニ
ング管1は、ライニング用樹脂層3が管内面Aに接着し
て管2と一体になるため、地盤の不等沈下、地震などに
起因する外力で管2が変形すると、ライニング用樹脂層
3も一体に変形するので、管2が亀裂や破断などで破損
するようなことがあると、ライニング用樹脂層3も同時
に破損して、流体が漏洩し易い欠点がある。本発明は上
記実情に鑑みてなされたものであって、管が破損するよ
うなことがあっても、流体が漏洩しにくいライニング管
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の特
徴構成は、図1,図3,図5,図9,図12に例示する
ように、管内面Aにライニング用樹脂層3を設けてある
ライニング管1であって、前記ライニング用樹脂層3
を、前記管内面Aに対して非接着で、又は、剥離自在に
設けてある点にある。 〔作用〕外力で管が変形するときに、管とライニング用
樹脂層との相対変位を許容できる。 〔効果〕管が変形しても、管の変形に追従してライニン
グ用樹脂層を変形させようとする外力を伝達しにくいの
で、ライニング用樹脂層が破損しにくくなり、管が破損
するようなことがあっても、流体が漏洩しにくい。
【0005】請求項2記載の発明の特徴構成は、図7,
図9,図10,図12に例示するように、管内面Aにラ
イニング用樹脂層3を設けてあるライニング管であっ
て、前記ライニング用樹脂層を、複数の樹脂層を積層し
て設け、前記樹脂層のうちの互いに隣り合う一部又は全
部の樹脂層どうしを、互いに非接着で、又は、剥離自在
に積層して複数の樹脂層6,19を形成してある点にあ
る。 〔作用〕外力で管が変形するときに、管の変形に追従し
てライニング用樹脂層が変形しようとしても、互いに非
接着で、又は、剥離自在に積層して設けてある樹脂層ど
うしの相対変位を許容できる。 〔効果〕管の変形に追従してライニング用樹脂層が変形
しようとしても、互いに非接着で、又は、剥離自在に積
層して設けてある樹脂層のうちの内周側に積層してある
樹脂層を変形させようとする外力を伝達しにくいので、
その内周側に積層してある樹脂層が破損しにくくなり、
管が破損するようなことがあっても、流体が漏洩しにく
い。
【0006】請求項3記載の発明の特徴構成は、図7,
図9に例示するように、保形性の高い樹脂層6と、その
内周側の伸縮性の高い樹脂層19とを互いに非接着で、
又は、剥離自在に積層してある点にある。 〔作用〕管の変形に追従してライニング用樹脂層が変形
しようとするときに、外周側の保形性の高い樹脂層と、
内周側の伸縮性の高い樹脂層との相対変位を許容でき
る。 〔効果〕管の変形に追従して保形性の高い樹脂層が変形
しても、内周側の伸縮性の高い樹脂層を変形させようと
する外力を伝達しにくいので、伸縮性の高い樹脂層が破
損しにくくなり、管が破損するようなことがあっても、
流体が漏洩しにくい。その上、伸縮性の高い樹脂層を、
保形性の高い樹脂層の変形形状に拘束されずに伸縮させ
易いので、管が大きく変形して破損するようなことがあ
っても、流体が漏洩しにくい。
【0007】請求項4記載の発明の特徴構成は、図1
0,図12に例示するように、伸縮性の高い樹脂層19
と、その内周側の保形性の高い樹脂層6とを互いに非接
着で、又は、剥離自在に積層してある点にある。 〔作用〕管の変形に追従して伸縮性の高い樹脂層が変形
しようとするときに、外周側の伸縮性の高い樹脂層と、
内周側の保形性の高い樹脂層との相対変位を許容でき
る。 〔効果〕管の変形に追従して伸縮性の高い樹脂層が変形
しても、内周側の保形性の高い樹脂層を変形させようと
する外力を伝達しにくいので、保形性の高い樹脂層が破
損しにくくなり、管が破損するようなことがあっても、
流体が漏洩しにくい。その上、伸縮性の高い樹脂層が管
の変形に追従し易く、管が破損しても伸縮性の高い樹脂
層が破損しにくいので、流体の漏洩を確実に防止し易
い。
【0008】尚、図面との対照を便利にするために符号
を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限
定されるものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の
符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示してい
る。
【0010】〔第1実施形態〕本発明に係わるライニン
グ管1は、図1(イ),(ロ)に示すように、地中に埋
設してある都市ガス供給用の鋼製ガス管16(既設管2
の一例)の腐食によるガス漏れを補修したり予防する為
に、ガス管内面Aにエポキシ樹脂5を硬化させた保形性
の高いエポキシ樹脂層(ライニング用樹脂層3の一例)
6を設け、そのエポキシ樹脂層6とガス管16との間
に、エポキシ樹脂層6をガス管内面Aに対して非接着
で、又は、剥離自在に接着する離型界面部4を形成して
ある。
【0011】前記離型界面部4は、グリス17等の粘性
流体により形成され、接着力の高いエポキシ樹脂5が、
ガス管内面Aに強固に接着接合するのを阻止してガス管
16とエポキシ樹脂層6との相対移動が可能になるよう
に構成されている。
【0012】前記ライニング管1の製造は、図2(イ)
に示すように、ガス管内面Aにグリス17等の粘性流体
をノズル7を介して吹き付け塗布して離型界面部4を形
成し、次に、図2(ロ)に示すように、離型界面部4が
形成されたガス管16の管端部から未硬化のエポキシ樹
脂5からなるライニング材を充填する。そして、ガス管
16の内面形状にほぼ沿う断面形状を有し、かつ管内を
移動することでライニング材を管内面に塗布するライニ
ングピグ8を、管端部に挿入した後、ガス管16に対し
て圧送し、ライニングピグ8による押し拡げに基づく押
し出し作用によって管内面の圧送方向の上流側からエポ
キシ樹脂層6を形成し、そのエポキシ樹脂6を硬化させ
てライニング管を形成する。この際、エポキシ樹脂層6
が、離型界面部4によりガス管内面Aに強固に接着接合
するのが阻止され、ガス管16と、エポキシ樹脂層6は
相対移動可能に形成される。
【0013】〔第2実施形態〕本発明の第2の実施形態
に係わるライニング管1は、図3(イ)(ロ)に示すよ
うに、ガス管内面Aにライニング用樹脂層3を設け、ラ
イニング用樹脂層3とガス管16との間に、ライニング
用樹脂層3をガス管内面Aに対して非接着で、又は、剥
離自在に接着する離型界面部4を形成し、ライニング用
樹脂層3を、ガス管16の径方向外側から順にエポキシ
樹脂5を含浸させた組紐9で形成した保形性の高い樹脂
層と、ゴムチューブ10で形成された伸縮性の高い樹脂
層との二層の樹脂層により形成してある。
【0014】前記ライニング管1の製造は、図4(イ)
に示すように、グリス17等の粘性流体をノズル7を介
して吹き付け塗布して離型界面部4が形成されたガス管
内面Aに、図示しない通線具等を用いて牽引ワイヤー1
1を導通し、径方向に伸縮自在な筒状組紐9の一端部を
牽引ワイヤー11に連結し、牽引ワイヤーを牽引するこ
とでガス管16の一端側から他端側に向けて筒状組紐9
をガス管16内に挿入する。このとき、筒状組紐9は牽
引ワイヤー11の牽引力により伸張されるとともに縮径
し、略ガス管16の形状に沿った姿勢に引き込まれる。
図4(ロ)に示すように、ゴムチューブ10の繰り出し
側端部の内外面を手作業で反転させて、筒状組紐9と共
に治具12でガス管16端部に仮固定し、ケーシング1
3に設けた接続部14で、そのケーシング13をガス管
16の開口端部に機密に接続する。
【0015】次に、ケーシング13内に加圧流体として
の常温の加圧空気15を供給して、その加圧空気15の
圧力で、縮径変形させてガス管16内に挿入してある筒
状組紐9の内側に、径方向に折り畳み変形させたゴムチ
ューブ10を挿入しながら、そのゴムチューブ10の内
外面を挿入方向先端側から順に反転させて、筒状組紐9
内に挿通した反転前のチューブ部分と反転後のチューブ
部分との間に供給した加圧空気15で、筒状組紐9とゴ
ムチューブ10とを拡径変形させ、反転させたゴムチュ
ーブ10をライニング対象区間の全長に亘って挿通して
形成する。この際、エポキシ樹脂5を含浸させた組紐9
で形成した保形性の高い樹脂層6が、離型界面部4によ
りガス管内面Aに強固に接着接合するのが阻止され、ガ
ス管16とライニング用樹脂層3とが相対移動可能に形
成される。
【0016】〔第3実施形態〕図5は、地中に埋設して
ある都市ガス供給用の鋼製ガス管16(既設管2の一
例)の腐食によるガス漏れを補修したり予防する為に、
ガス管内面Aにライニング用樹脂層3を設けてあるライ
ニング管1の別実施形態を示す。前記ライニング用樹脂
層3は、シリコーン樹脂18を硬化させた伸縮性の高い
樹脂層19と、その内周側のエポキシ樹脂5を硬化させ
た保形性の高い樹脂層6とを積層して形成してあり、ガ
ス管内面Aとライニング用樹脂層3との間に、グリス1
7等の粘性流体を塗布した離型界面部4を形成して、ラ
イニング用樹脂層3をガス管内面Aに対して互いに非接
着で、又は、剥離自在に設けてある。
【0017】前記ライニング管1の製造方法について説
明する。第1実施形態で示したと同様の方法でグリス1
7等の粘性流体をノズル7を介して吹き付け塗布して、
ガス管内面Aに離型界面部4を形成した後、ガス管16
の内側端部に未硬化のシリコーン樹脂18を充填して、
図6(イ)に示すように、第1ライニングピグ20でガ
ス管内面Aに塗布し、その塗布した未硬化のシリコーン
樹脂18を硬化させて、伸縮性の高い樹脂層19を形成
する。。次に、伸縮性の高い樹脂層19の内側端部に未
硬化のエポキシ樹脂5を充填して、図6(ロ)に示すよ
うに、第2ライニングピグ21で伸縮性の高い樹脂層1
9の内面に塗布し、その塗布した未硬化のエポキシ樹脂
5を硬化させて、保形性の高い樹脂層6を形成する。
【0018】〔第4実施形態〕図7は、地中に埋設して
ある都市ガス供給用の鋼製ガス管16(既設管2の一
例)の腐食によるガス漏れを補修したり予防する為に、
ガス管内面Aにライニング用樹脂層3を設けてあるライ
ニング管1の別実施形態を示す。前記ライニング用樹脂
層3は、エポキシ樹脂5を硬化させた保形性の高い樹脂
層6と、その内周側のシリコーン樹脂18を硬化させた
伸縮性の高い樹脂層19との間に、グリス17等の粘性
流体を塗布した離型界面部4を形成して、2層の樹脂層
6,19を互いに非接着で、又は、剥離自在に積層して
ある。
【0019】前記ライニング管1の製造方法について説
明する。図8(イ)に示すように、ガス管16の内側端
部に未硬化のエポキシ樹脂5を充填して、第1ライニン
グピグ20でガス管内面Aに塗布し、その塗布した未硬
化のエポキシ樹脂5を硬化させて、保形性の高い樹脂層
6を形成する。次に、図8(ロ)に示すように、保形性
の高い樹脂層6の内面にグリス17等の粘性流体をノズ
ル7を介して吹き付け塗布して離型界面部4を形成した
後、図8(ハ)に示すように、保形性の高い樹脂層6の
内側端部に未硬化のシリコーン樹脂18を充填して、第
2ライニングピグ21で保形性の高い樹脂層6の内面に
塗布し、その塗布した未硬化のシリコーン樹脂18を硬
化させて、伸縮性の高い樹脂層19を形成する。
【0020】〔第5実施形態〕図9は、地中に埋設して
ある都市ガス供給用の鋼製ガス管16(既設管2の一
例)の腐食によるガス漏れを補修したり予防する為に、
ガス管内面Aにライニング用樹脂層3を設けてあるライ
ニング管1の別実施形態を示す。前記ライニング用樹脂
層3は、エポキシ樹脂5を硬化させた保形性の高い樹脂
層6と、その内周側のシリコーン樹脂18を硬化させた
伸縮性の高い樹脂層19とを積層して形成してあり、ガ
ス管内面Aとライニング用樹脂層3との間と、保形性の
高い樹脂層6と伸縮性の高い樹脂層19との間との各々
に、グリス17等の粘性流体を塗布した離型界面部4を
形成して、ライニング用樹脂層3をガス管内面Aに対し
て互いに非接着で、又は、剥離自在に設けるとともに、
2つの樹脂層6,19を互いに非接着で、又は、剥離自
在に積層してある。その他の構成は第2実施形態又は第
4実施形態と同様である。
【0021】〔第6実施形態〕図10は、地中に埋設し
てある都市ガス供給用の鋼製ガス管16(既設管2の一
例)の腐食によるガス漏れを補修したり予防する為に、
ガス管内面Aにライニング用樹脂層3を設けてあるライ
ニング管1の別実施形態を示す。前記ライニング用樹脂
層3は、シリコーン樹脂18を硬化させた伸縮性の高い
樹脂層19と、その内周側のエポキシ樹脂5を硬化させ
た保形性の高い樹脂層6との間に、グリス17等の粘性
流体を塗布した離型界面部4を形成して、2層の樹脂層
19,6を互いに非接着で、又は、剥離自在に積層して
ある。
【0022】前記ライニング管1の製造方法について説
明する。図11(イ)に示すように、ガス管16の内側
端部に未硬化のシリコーン樹脂18を充填して、第1ラ
イニングピグ20でガス管内面Aに塗布し、その塗布し
た未硬化のシリコーン樹脂18を硬化させて、伸縮性の
高い樹脂層19を形成する。次に、図11(ロ)に示す
ように、伸縮性の高い樹脂層19の内面にグリス17等
の粘性流体をノズル7を介して吹き付け塗布して離型界
面部4を形成した後、図11(ハ)に示すように、伸縮
性の高い樹脂層19の内側端部に未硬化のエポキシ樹脂
5を充填して、第2ライニングピグ21で伸縮性の高い
樹脂層19の内面に塗布し、その塗布した未硬化のエポ
キシ樹脂5を硬化させて、保形性の高い樹脂層6を形成
する。
【0023】〔第7実施形態〕図12は、地中に埋設し
てある都市ガス供給用の鋼製ガス管16(既設管2の一
例)の腐食によるガス漏れを補修したり予防する為に、
ガス管内面Aにライニング用樹脂層3を設けてあるライ
ニング管1の別実施形態を示す。前記ライニング用樹脂
層3は、シリコーン樹脂18を硬化させた伸縮性の高い
樹脂層19と、その内周側のエポキシ樹脂5を硬化させ
た保形性の高い樹脂層6とを積層して形成してあり、ガ
ス管内面Aとライニング用樹脂層3との間と、伸縮性の
高い樹脂層19と保形性の高い樹脂層6との間との各々
に、グリス17等の粘性流体を塗布した離型界面部4を
形成して、ライニング用樹脂層3をガス管内面Aに対し
て互いに非接着で、又は、剥離自在に設けるとともに、
2つの樹脂層19,6を互いに非接着で、又は、剥離自
在に積層してある。その他の構成は第3実施形態又は第
6実施形態と同様である。
【0024】〔第8実施形態〕本発明の第8実施形態に
係わるライニング管1は、図13(イ),(ロ)に示す
ように、ガス管内面Aにライニング用樹脂層3を設け、
そのライニング用樹脂層3を、ガス管16の径方向外側
から順にシリコーン樹脂18を硬化させた伸縮性の高い
樹脂層19と、その内側のエポキシ樹脂5を硬化させた
保形性の高い樹脂層6との二層の樹脂層により形成して
ある。
【0025】前記ライニング管1の製造は、図14
(イ)に示すように、ガス管16の管端部から未硬化の
シリコーン樹脂18からなるライニング材を充填する。
そして、管の内面形状にほぼ沿う断面形状を有し、かつ
管内を移動することでライニング材を管内面に塗布する
第1ライニングピグ20を、管端部に挿入した後、ガス
管16に対して圧送し、第1ライニングピグ20による
押し拡げに基づく押し出し作用によって管内面の圧送方
向の上流側からシリコーン樹脂18を塗布し、そのシリ
コーン樹脂18を硬化させて伸縮性の高い樹脂層19を
形成する。
【0026】次に、図14(ロ)に示すように、管内面
に伸縮性の高い樹脂層19が形成されたガス管16の管
端部から未硬化のエポキシ樹脂5からなるライニング材
を充填する。そして、管の内面形状にほぼ沿う断面形状
を有し、かつ管内を移動することでライニング材を管内
面に塗布する第1ライニングピグ20よりも小径の第2
ライニングピグ21を使用して、伸縮性の高い樹脂層1
9が形成された管端部に挿入した後、ガス管16に対し
て圧送し、第2ライニングピグ21による押し拡げに基
づく押し出し作用によって管内面Aの圧送方向の上流側
からエポキシ樹脂5を塗布し、そのエポキシ樹脂5を硬
化させて保形性の高い樹脂層6を形成する。
【0027】〔第9実施形態〕図示しないが、ライニン
グ用樹脂層を、例えば、互いに接着しにくいポリエチレ
ン樹脂製の樹脂層と、エポキシ樹脂製の樹脂層とを隣り
合わせに積層してある複数の樹脂層で構成して、樹脂層
のうちの互いに隣り合う一部又は全部の樹脂層どうし
を、互いに非接着で、又は、剥離自在に積層して形成し
てあるライニング管であっても良い。つまり、互いに接
着しにくい樹脂どうしや、互いに剥離し易い樹脂どうし
を隣り合わせに積層して、隣り合う一部又は全部の樹脂
層どうしを、互いに非接着で、又は、剥離自在に積層し
て形成してあっても良い。
【0028】〔その他の実施形態〕 〈1〉既設管内面への粘性流体の塗布は、先の実施形態
で説明したノズルによる吹きつけに限るものではなく、
例えば、ピグライニングによるものでも良い。 〈2〉離型界面部は、先の実施形態で説明した粘性流体
により形成されるものに限るものではなく、例えば、ポ
リウレタン、テフロン、ポリオレフィンの内のいずれか
で形成されたチューブを、予め既設管内面に引き込んで
おいて、そのチューブ内面に樹脂層を形成する構成であ
っても良い。これだと、前記チューブと既設管とは接着
されることがないだけでなく、さらに、素材による滑り
効果が高いので、既設管と樹脂層は相対移動可能に形成
される。 〈3〉上記実施形態では、離型界面部を予め管内面に形
成してから樹脂層を形成する例を示したが、樹脂層をチ
ューブ等で形成する場合、予め離型界面部を一体に形成
したチューブを、既設管内に引き込んで樹脂層を形成す
るものでも良い。これだと、一度の手間で既設管内に挿
入することができるので、作業の簡略化を図ることがで
きる。 〈4〉伸縮性の高い樹脂層を形成する樹脂としては、先
の実施形態で説明したシリコーン樹脂に限るものではな
く、例えば、ウレタン樹脂であってもよい。 〈5〉伸縮性の高い樹脂層は先の実施形態で説明したゴ
ムチューブに限るものではなく、例えば、ウレタンチュ
ーブ、テフロンチューブによるものでも良い。 〈6〉上記実施形態では、複数の樹脂層を積層して設け
てあるライニング用樹脂層として、保形性の高い樹脂層
と伸縮性の高い樹脂層との2つの樹脂層を積層して設け
たものを示したが、3つ以上の樹脂層を積層して設けた
ものでも良く、それらの樹脂層のうちの互いに隣り合う
一部又は全部の樹脂層どうしを、互いに非接着で、又
は、剥離自在に積層して形成してあっても良い。 〈7〉上記第1実施形態では、ライニング用樹脂層とし
て保形性の高い樹脂層のみを設けて、その保形性の高い
樹脂層を管内面に対して非接着で、又は、剥離自在に設
けてあるライニング管を示したが、ライニング用樹脂層
として伸縮性の高い樹脂層のみを設けて、その伸縮性の
高い樹脂層を管内面に対して非接着で、又は、剥離自在
に設けてあるライニング管であっても良い。 〈8〉上記実施形態では、既設管の内面にライニング用
樹脂層を設けたライニング管を示したが、工場等におい
て、未使用の管の内面にライニング用樹脂層を設けて製
造したものであっても良い。 〈9〉上記実施形態では、ガス用のライニング管を示し
たが、水などの液体用のライニング管であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ライニング管の第1実施形態を示す説明図
【図2】第1実施形態のライニング管の製造方法の説明
【図3】ライニング管の第2実施形態を示す説明図
【図4】第2実施形態のライニング管の製造方法の工程
説明図
【図5】ライニング管の第3実施形態を示す説明図
【図6】第3実施形態のライニング管の製造方法の説明
【図7】ライニング管の第4実施形態を示す説明図
【図8】第4実施形態のライニング管の製造方法の説明
【図9】ライニング管の第5実施形態を示す説明図
【図10】ライニング管の第6実施形態を示す説明図
【図11】第6実施形態のライニング管の製造方法の説
明図
【図12】ライニング管の第7実施形態を示す説明図
【図13】ライニング管の第8実施形態を示す説明図
【図14】第8実施形態のライニング管の製造方法の説
明図
【図15】従来のライニング管を示す説明図
【符号の説明】 1 ライニング管 3 ライニング用樹脂層 6 樹脂層( 保形性の高い樹脂層) 19 樹脂層( 伸縮性の高い樹脂層) A 管内面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管内面にライニング用樹脂層を設けてあ
    るライニング管であって、 前記ライニング用樹脂層を、前記管内面に対して非接着
    で、又は、剥離自在に設けてあるライニング管。
  2. 【請求項2】 管内面にライニング用樹脂層を設けてあ
    るライニング管であって、 前記ライニング用樹脂層を、複数の樹脂層を積層して設
    け、 前記樹脂層のうちの互いに隣り合う一部又は全部の樹脂
    層どうしを、互いに非接着で、又は、剥離自在に積層し
    て形成してあるライニング管。
  3. 【請求項3】 保形性の高い樹脂層と、その内周側の伸
    縮性の高い樹脂層とを互いに非接着で、又は、剥離自在
    に積層してある請求項2記載のライニング管。
  4. 【請求項4】 伸縮性の高い樹脂層と、その内周側の保
    形性の高い樹脂層とを互いに非接着で、又は、剥離自在
    に積層してある請求項2記載のライニング管。
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