JP2001054233A - 脱調検出時ロック方式 - Google Patents

脱調検出時ロック方式

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JP2001054233A
JP2001054233A JP11223568A JP22356899A JP2001054233A JP 2001054233 A JP2001054233 A JP 2001054233A JP 11223568 A JP11223568 A JP 11223568A JP 22356899 A JP22356899 A JP 22356899A JP 2001054233 A JP2001054233 A JP 2001054233A
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Masayuki Yoshida
正幸 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2回線に跨る多重事故時に、脱調検出回路が
不要に動作しないようにする。 【解決手段】 距離要素としてモー要素1と前記モー要
素より広い動作範囲を有するオフセットモー要素2とを
有し電力系統の電圧、電流を導入して事故を検出し、遮
断器引き外し指令を出力する距離継電器と、この内のオ
フセットモー要素2が動作でモー要素1が不動作である
ことが所定時限以上継続したことを条件に脱調を検出し
てその出力により前記遮断器引き外し指令をロックする
脱調検出回路とを備えた保護継電装置において、前記脱
調検出をオフセットモー要素2動作、モー要素1不動作
であることが所定時限以上継続し、更にその後モー要素
1が動作したことにより行なうようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保護継電装置の脱
調検出時ロック方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より電力系統を保護する保護継電器
としては種々のものが用いられているが、系統への適用
が容易で、かつ広範囲な保護動作を行ない得るという点
から距離継電器が多く用いられている。この距離継電器
は、電力系統の相電圧と相電流あるいは線間電圧と線間
電流を導入し、故障点までの線路インピーダンスを測定
して、その距離及び方向を判定して事故を検出するよう
にしたものである。
【0003】ところで、この距離継電器を使用した保護
継電装置では、系統事故以外に脱調現象でも不要動作す
る場合がある。つまり、これは脱調現象が発生すると発
電機の電力位相の同期がとれず、各々が勝手な回転数の
運転となってしまうもので、各発電機間の電圧位相は、
同位相及び逆位相を繰り返し、このため電圧及び電流を
入力とする距離継電器は、脱調を事故と見誤り不要応動
するものである。
【0004】このため、距離継電器により遮断器に引き
外し指令を送出する様に構成している場合は、脱調時に
誤遮断することがある。しかし脱調時には電圧、電流が
徐々に変化し、事故時には急変するのでこのことを利用
して脱調を検出し、この出力により距離継電器による引
き外し回路をロックするようにしている。
【0005】この場合の脱調検出方法は距離継電器のモ
ー要素を兼用し、このモー要素よりも更に広い動作範囲
を有するオフセットモー要素との組合せにより脱調検出
回路が構成される。図7は、この種の一般的な脱調検出
回路の構成をブロック図に示したものである。
【0006】図において、1はモー要素、2はオフセッ
トモー要素、4,8,11はノット回路、5,9,12
はアンド回路、3はオア回路、6は脱調検出タイマ、7
はフリップフロップ回路、10は脱調検出リセット用タ
イマ、13は距離継電器による遮断器への引き外し指令
用継電器、Aは距離継電器出力である。
【0007】ここでモー要素1は保護に使用の距離継電
器を兼用出来るため、3相分を使用、オフセットモー要
素2は脱調検出専用に必要なため一般に代表1相分を使
用する。これは、脱調時は3相とも同じ現象として現れ
ることよりオフセットモー要素は1相、系統事故時には
不要に脱調検出をさせないためモー要素は3相使用とし
ている。
【0008】図2は、図7の構成要素であるモー要素1
と、オフセット要素2の動作特性(範囲)をR−X図に
て示したものである。図6において、イは平常時の送電
線の負荷インピーダンス点、ロは送電線のインピーダン
ス、ハは保護範囲内の事故点インピーダンス、ニは脱調
時のインピーダンス軌跡を各々示すものである。
【0009】以下、図7,図2により脱調検出回路につ
いて説明する。図7の脱調検出回路は、系統事故時と脱
調時のインピーダンス軌跡の移行時間が異なることを利
用して脱調を検出するものである。つまり、図2におい
てまず、系統事故時は負荷インピーダンス点イより事故
点ハへ瞬時にインピーダンスが移行する。
【0010】そのため図7のモー要素1及びオフセット
モー要素2が同時に動作し、モー要素1の出力はオア回
路3、ノット回路4を介してアンド回路5に入力される
ためにアンド条件は成立しない。従って、フリップフロ
ップ回路7はセットされず、この場合は脱調検出はしな
い。
【0011】次に脱調が発生した場合は、図2の脱調時
のインピーダンス軌跡ニがR−X図上をゆっくり移動す
る。この時まずオフセットモー要素2が動作し、モー要
素1が動作していないので、オア回路3、ノット回路4
を介してアンド回路5のアンド条件が成立し、脱調検出
タイマ6がカウントを開始する。
【0012】この脱調時は、脱調検出タイマ6の整定時
限以内にモー要素1が動作しないのでフリップフロップ
回路7のセット側に信号が入り、この時はオフセットモ
ー要素2が動作しているのでノット回路8で反転され、
アンド回路9は成立せずリセット側に信号は入力されて
いない。
【0013】従って、フリップフロップ回路7がセット
されて、Qの出力が出てノット回路11を介してアンド
回路12に入るので、距離継電器出力Aが出ていてもア
ンド回路12のアンド条件が成立せず、距離継電器によ
る遮断器引き外し指令用継電器13は動作しない。
【0014】又、一旦脱調検出した時は、脱調時のイン
ピーダンス軌跡ニが早くなっても確実にロックを継続さ
せる様、脱調検出回路のリセットはオフセットモー要素
2不動作が、脱調検出リセット用タイマ10以上継続し
たことで行ない、タイマは一般に数百mSのオンデレィ
タイマとなっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の脱調検出回
路は一般に1回線事故時は正常に機能する(不動作とな
る)が、2回線に跨る多重事故時は脱調検出回路が不要
に動作する場合がある。これは2回線に跨る多重事故時
は、背後に電源がない(非電源端)場合、距離リレーが
インピーダンスを正確に見ることができないことによる
ためである。
【0016】即ち、系統内部事故であるにも拘らず、事
故モードによっては距離リレーの見るインピーダンスが
図2の負荷インピーダンス点イより、事故時に背後方向
のホへ瞬時に移行すると代表相のオフセットモー要素動
作、及びモー要素3相とも不動作となる場合があり、こ
の場合は脱調検出回路が不要に動作する。
【0017】この脱調検出回路のリセットは隣回線遮断
後、自回線側に事故電流の回り込みが無くなってからオ
フセットモー要素復帰となり、脱調検出リセット用タイ
マの時限を待って脱調検出回路がリセットされる。方向
比較継電方式の如く使用するリレーが距離リレーであれ
ば、脱調検出時に自端のトリップをロックすると共に、
相手端にもトリップ阻止信号を送信して相手端のトリッ
プもロックする方式をとっている場合があり、この場合
は相手端(電源端)側のトリップが、自端側の脱調検出
回路がリセットされてから可能となるため大幅にトリッ
プ遅れを生じる。
【0018】又、前記問題点以外にも次の問題がある。
背後至近端に事故が発生した場合、まずオフセットモー
要素が動作、モー要素が不動作の状態となる。これによ
り所定時限経過後脱調検出回路が動作する。この後自回
線に進展事故が発生した場合、脱調検出により距離リレ
ーによるトリップがロックされており、この場合は他の
手段によるトリップに頼ることになる。
【0019】同様に前方の遠方端に事故が発生した場合
も、まずオフセットモー要素が動作、モー要素が不動作
の状態となる。これにより所定時限経過後脱調検出回路
が動作する。この後保護区間に進展事故が発生した場
合、脱調検出により距離リレーによるトリップがロック
されており、この場合も他の手段によるトリップに頼る
ことになる。
【0020】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、上記2回線に跨る多重事故時に脱調検
出回路が不要に動作しない、あるいは動作しても即時に
リセット可能であるばかりか、上記に加え進展事故時に
も脱調検出回路が不要に動作することのない脱調検出時
ロック方式を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の[請求項1]に
係る脱調検出時ロック方式は、距離要素としてモー要素
と前記モー要素より広い動作範囲を有するオフセットモ
ー要素とを有し、オフセットモー要素が動作でモー要素
が不動作であることが所定時限以上継続し、更にその後
モー要素が動作した場合に脱調検出するようにしたもの
である。
【0022】したがって2回線に跨る多重事故が発生し
てもモー要素が動作しなければ新たに付加したアンド回
路が動作しないため、脱調検出はしない。又、2回線に
跨る多重事故でモー要素が動作した場合は、オフセット
モー要素も同時に動作するため、アンド回路が成立せず
脱調検出するには至らない。
【0023】本発明の[請求項2]に係る脱調検出時ロ
ック方式は、[請求項1]において、脱調検出回路のリ
セットを、モー要素が一旦動作した場合はオフセットモ
ー要素復帰より所定時限後に、又、モー要素不動作時は
オフセットモー要素復帰により即時とする様にしたもの
である。
【0024】本発明の[請求項2]は、2回線に跨る多
重事故時に不要に脱調検出しても、脱調検出回路のリセ
ットを、モー要素不動作時は時限を持たせないようにす
るため、即時に行なうことが可能である。
【0025】本発明の[請求項3]に係る脱調検出時ロ
ック方式は、[請求項1]において、脱調検出回路のリ
セットを、脱調検出回路が2回動作した場合にはオフセ
ットモー要素復帰より所定時限後に、又、2回動作しな
かった場合はオフセットモー要素復帰により即時とした
ものである。
【0026】本発明の[請求項3]は、2回線に跨る多
重事故時に不要に脱調検出しても、脱調検出回路のリセ
ットを、脱調検出回路が2回動作しない場合は時限を持
たせないようにするため、即時に行なうことが可能であ
る。
【0027】本発明の[請求項4]に係る脱調検出時ロ
ック方式は、距離要素としてモー要素と前記モー要素よ
り広い動作範囲を有する第1のオフセットモー要素と、
更に広い動作範囲を有する第2のオフセットモー要素を
設け、第2のオフセットモー要素が動作で第1のオフセ
ットモー要素が不動作であることが所定時限以上継続し
たことを検出後、第1のオフセット要素が動作でモー要
素が不動作であることが所定時限以上継続した場合に脱
調検出するようにしたものである。
【0028】本発明の[請求項4]は、脱調検出を3個
の動作範囲の異なるリレーによるインピーダンスの滞在
時間確認により行なうので、2回線に跨る多重事故時及
び進展事故時にも不要に脱調検出させないことが可能で
ある。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は本発明の[請求項1]に係
る脱調検出回路の実施の形態を示す構成図である。図1
において、図7と同一機能部分については同一符号を付
して説明を省略する。本実施の形態の構成上の特徴点
は、協調タイマ14とアンド回路15が増えたものであ
り、その他の構成は図7と同様である。
【0030】かかる構成の脱調検出回路の動作について
説明する。今、2回線に跨る多重事故が発生した場合、
背後に電源がない場合、事故モードによっては距離リレ
ーがインピーダンスを正確に見ることができないため
に、系統内部事故であるにも拘らず、既に説明したよう
に距離リレーの見るインピーダンスが図2の負荷インピ
ーダンス点イより事故時に背後方向のホへ瞬時に移行す
る場合がある。この場合、オフセットモー要素動作,モ
ー要素不動作の状態が隣回線が事故遮断されるまで継続
する。
【0031】図7の従来の脱調検出回路は、この状態で
脱調検出するため、隣回線遮断後オフセットモー要素が
復帰し、所定時間待って脱調検出回路がリセットされ
る。この場合、方向比較継電方式の如く、脱調検出時に
相手端にトリップ阻止信号を送信して相手端のトリップ
もロックしている場合には大幅に相手端のトリップ遅れ
を生じる。
【0032】図1において上記2回線に跨る多重事故が
発生してもモー要素1が動作しなければアンド回路15
が成立せず脱調検出には至らない。もし2回線に跨る多
重事故でモー要素1が動作した場合はオフセットモー要
素2も同時に動作するのでアンド回路5が成立せず脱調
検出には至らない。
【0033】次に脱調が発生した場合は、図2の脱調時
のインピーダンス軌跡ニがR−X図上をゆっくり移動す
る。この時まずオフセット要素2が動作し、モー要素1
が動作していないので、オア回路3、ノット回路4を介
してアンド回路5のアンド条件が成立し、脱調検出タイ
マ6がカウントアップする。
【0034】この後、脱調時のインピーダンス軌跡ニが
モー要素の動作ゾーンに入って来るとモー要素1が動作
する。これによりアンド回路15の一方の条件が成立す
る。他方の条件はモー要素1が動作することにより復帰
するが、オフディレイの協調タイマ14により引き延ば
される。
【0035】これによりアンド回路15が成立して脱調
検出用のフリップフロップ7がセットされて脱調検出す
る。脱調検出回路のリセットについては従来と同様であ
る。以上により2回線に跨る多重事故時に不要に脱調検
出させないことが可能である。
【0036】図3は本発明の[請求項2]の実施の形態
を示す構成図である。図3において、図7と同一機能部
分については同一符号を付して説明を省略する。本実施
の形態では図7の従来の脱調検出回路に対して脱調検出
回路のリセットを、モー要素が一旦動作時はオフセット
モー要素復帰より所定時限後に、又、モー要素不動作時
はオフセットモー要素復帰により即時としたものであ
る。
【0037】図3にて新たに付加されたものは、アンド
回路21,24、ノット回路23、フリップフロップ回
路22、オア回路25である。なお、オア回路25の出
力はフリップフロップ回路7,22のリセット端子に、
フリップフロップ回路7の出力はノット回路11とアン
ド回路21の一方に接続され、アンド回路21のもう一
方の入力にはモー要素1の出力が接続される。
【0038】従って、2回線に跨る多重事故が発生した
場合、背後に電源がない場合に事故モードによっては脱
調検出回路のセット回路は、従来と同じであるためフリ
ップフロップ7がセットされる。これによりアンド回路
21の一方の条件が成立する。しかしモー要素1が動作
しなければアンド回路21の出力は出ない。
【0039】従って、フリップフロップ回路22はセッ
トされず、アンド回路24の一方の条件はノット回路2
3を介して成立しているが、アンド回路9の一方の条件
は成立しない。この状態で隣回線が事故遮断されるとオ
フセットモー要素2が復帰して、ノット回路8を介して
アンド回路9及び24のもう一方の条件が成立し、結果
的にアンド回路24のみが出力する。
【0040】これにより、即時に脱調検出用のフリップ
フロップ7がリセットされ脱調検出回路がリセットされ
る。もし、2回線に跨る多重事故でモー要素1が動作し
た場合は、オフセットモー要素2も同時に動作するので
アンド回路5が成立せず、脱調検出には至らないので問
題はない。
【0041】次に脱調が発生した場合は、脱調検出用の
フリップフロップ7が動作するところまでは従来と同じ
である。これによりアンド回路21の一方が成立する。
この後、図2の脱調時のインピーダンス奇跡ニがモー要
素の動作ゾーンに入って来るとモー要素1が動作する。
【0042】これによりアンド回路21が成立してフリ
ップフロップ22がセットされ、アンド回路9の一方の
条件は成立するが、アンド回路24の一方の条件はノッ
ト回路23を介すため成立しない。更に、図2の脱調時
のインピーダンス奇跡ニがオフセットモー要素のゾーン
を抜けるとオフセットモー要素2が復帰する。
【0043】これによりノット回路8を介して結果的に
アンド回路9のみが出力する。これによりオンデレイタ
イマ10の時限後脱調検出用のフリップフロップ7がリ
セットされ脱調検出回路がリセットされる。以上により
2回線に跨る多重事故時に不要に脱調検出しても、脱調
検出回路のリセットを、モー要素不動作時は時限を持た
せないで即時に行なうことが可能である。
【0044】図4は本発明の[請求項3]の実施の形態
を示す構成図である。図4において、図7と同一機能部
分については同一符号を付して説明を省略する。本実施
の形態では図7の従来の脱調検出回路に対して脱調検出
回路のリセットを、脱調検出回路が2回動作した場合に
はオフセットモー要素復帰より所定時限後、2回動作し
なかった場合にはオフセットモー要素復帰により即時と
したものである。
【0045】図4において新たに付加されたものは、オ
ンディレイタイマ31、オフディレイタイマ32、アン
ド回路33,36、フリップフロップ回路34、ノット
回路35、オア回路37である。そして、オア回路37
の出力はフリップフロップ回路7,34のリセット端子
に接続され、フリップフロップ回路34の出力はノット
回路36の入力に接続されている。
【0046】この場合も[請求項2]の場合と同様に2
回線に跨る多重事故が発生した場合、背後に電源がない
場合に事故モードによっては脱調検出回路のセット回路
は、従来と同じであるためフリップフロップ7がセット
される。これによりアンド回路33の1つの条件は成立
する。しかしモー要素1が動作しなければアンド回路3
3は動作されない。
【0047】そのためフリップフロップ34はセットさ
れずアンド回路36の一方の条件はノット回路35を介
して成立しているが、アンド回路9の一方の条件は成立
しない。この状態で隣回線が事故遮断されるとオフセッ
トモー要素2が復帰して、ノット回路8を介してアンド
回路9及び36のもう一方の条件が成立し、結果的にア
ンド回路36のみが出力する。
【0048】これにより即時に脱調検出用のフリップフ
ロップ7がリセットされ脱調検出回路がリセットされ
る。もし2回線に跨る多重事故でモー要素1が動作した
場合はオフセットモー要素2も同時に動作するのでアン
ド回路5が成立せず脱調検出には至らないので問題はな
い。
【0049】次に脱調が発生した場合は、脱調検出用の
フリップフロップ7が動作するところまでは従来と同じ
である。当然この時は脱調検出用のオンディレイタイマ
6は動作しているのでアンド回路33の2つの入力条件
は成立している。この後、図2の脱調時のインピーダン
ス軌跡ニがモー要素の動作ゾーンに入って来るとモー要
素1が動作する。
【0050】これによりオンディレイタイマ31及びオ
フディレイタイマ32が動作することによりアンド回路
33の残り1つ条件が成立して来るが、その前にノット
回路4を介してアンド回路5がロックされオンディレイ
タイマ6がリセットしてアンド回路33をロックするの
で、アンド回路33の出力は出ない。
【0051】この後更に図2の脱調時のインピーダンス
奇跡ニがモー要素のゾーンを抜けるとモー要素1が復帰
する。これによりオフセットモー要素2が動作、モー要
素1が不動作の状態となり再度脱調検出を行ないオンデ
ィレイタイマ6が動作してアンド回路33の1つの条件
が成立して来る。
【0052】ただしこの時同時に、オンディレイタイマ
31は復帰して来るがオフディレイタイマ32の時間だ
け信号が引き延ばされるためアンド回路33の入力全て
が成立してフリップフロップ34がセットされる。これ
によりアンド回路9の一方の条件は成立するがアンド回
路36の一方の条件はノット回路35を介すため成立し
ない。
【0053】更に図2の脱調時のインピーダンス奇跡ニ
がオフセットモー要素のゾーンを抜けるとオフセットモ
ー要素2が復帰する。これによりノット回路8を介して
結果的にアンド回路9のみが出力する。これによりオン
デレイタイマ10の時限後脱調検出用のフリップフロッ
プ7がリセットされ、脱調検出回路がリセットされる。
【0054】以上により2回線に跨る多重事故時に不要
に脱調検出しても、脱調検出回路のリセットを、脱調検
出回路が2回動作した場合にはオフセットモー要素復帰
より所定時限後に、又、2回動作しなかった場合は時限
を持たさないで即時に行うことが可能である。
【0055】図5は[請求項4]に係る実施の形態を示
す構成図である。図6は本発明で使用する脱調検出回路
の特性図である。図5において、図7と同一機能部分に
ついては同一符号を付して説明を省略する。本実施の形
態では図6に示すように、従来の脱調検出回路に対し更
に動作範囲の広いリレーを使用し、そのリレーの動作ゾ
ーンも使用して脱調検出をさせるようにしたものであ
る。
【0056】図5において新たに付加されたものは、オ
フセットモー要素41と、ノット回路42、アンド回路
43,46、オンディレイタイマ44、フリップフロッ
プ回路45である。そして、アンド回路46の出力はア
ンド回路5の一方の入力に接続し、オンディレイタイマ
10の出力はフリップフロップ回路7と45のリセット
端子に接続される。
【0057】この場合2回線に跨る多重事故が発生した
場合、背後に電源がない場合に事故モードによって距離
リレーの見るインピーダンスが図6の負荷インピーダン
ス点イより事故時、背後方向のホへ瞬時に移行すると、
オフセットモー要素41及び2が同時に動作して、オフ
セットモー要素2の出力はノット回路42を介してアン
ド回路43に入力されるためにアンド条件は成立しな
い。
【0058】従って、フリップフロップ回路45はセッ
トされず、この場合は脱調検出はしない。同様に図6の
負荷インピーダンス点イより事故が事故点ホに発生し、
更に事故点ハに進展した場合あるいは、事故が事故点へ
に発生し、更に事故点ハに進展した場合などは従来の脱
調検出回路は不要動作するが、本回路では脱調検出しな
い。
【0059】次に脱調が発生した場合は、図6の脱調時
のインピーダンス軌跡ニがR−X図上をゆっくり移動す
る。この時まずオフセットモー要素41が動作し、オフ
セットモー要素2が動作していないので、ノット回路4
2を介してアンド回路43のアンド条件が成立し、脱調
検出タイマ44がカウントアップしてフリップフロップ
45がセットする。
【0060】この後、図6の脱調時のインピーダンス軌
跡ニがオフセットモー要素2の動作ゾーンに入って来る
とオフセットモー要素2が動作する。これによりアンド
回路46が動作してアンド回路5の一方の条件が成立す
る。この時モー要素1が動作していないので、オア回路
3,ノット回路4を介してアンド回路5のアンド条件が
成立し、脱調検出タイマ6がカウントアップしフリップ
フロップ7がセットされ脱調検出する。脱調検出回路の
リセットについてはオフセットモー要素41の復帰によ
り行なう。以上により2回線に跨る多重事故時に不要に
脱調検出させないことが可能である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば系
統事故時に不要に脱調検出をしない、あるいは脱調検出
回路が不要に動作しても即時にリセット可能とすること
により信頼性の高い脱調検出時ロック方式を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の[請求項1]の実施の形態を示す脱調
検出回路の構成図。
【図2】本発明の[請求項1],[請求項2],[請求
項3]及び従来の脱調検出回路に使用する距離リレーの
動作範囲を示す特性図。
【図3】本発明の[請求項2]の実施の形態を示す脱調
検出回路の構成図。
【図4】本発明の[請求項3]の実施の形態を示す脱調
検出回路の構成図。
【図5】本発明の[請求項4]の実施の形態を示す脱調
検出回路の構成図。
【図6】本発明の[請求項4]の脱調検出回路に使用す
る距離リレーの動作範囲を示す特性図。
【図7】従来の脱調検出回路の構成図。
【符号の説明】
1 モー要素 2,41 オフセットモー要素 3,25,37 オア回路 4,8,11,23,35,42 ノット回路 5,9,12,15,21,24,33,36,43,
46 アンド回路 6,10,31,44 オンディレイタイマ 7,22,34,45 フリップフロップ回路 13 距離リレーによる遮断器引き外し指令用補助
リレー 14,32 オフディレイタイマ A 距離リレー出力 イ 平常時の送電線の負荷インピーダンス点 ロ 送電線のインピーダンス ハ 保護範囲内の事故点インピーダンス ニ 脱調時のインピーダンス軌跡 ホ 2回線多重事故時に距離リレーの見るインピ
ーダンスあるいは背後至近端事故時のインピーダンス ヘ 前方遠方端事故時のインピーダンス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 距離要素としてモー要素と前記モー要素
    より広い動作範囲を有するオフセットモー要素とを有し
    電力系統の電圧、電流を導入して事故を検出し、遮断器
    引き外し指令を出力する距離継電器と、前記オフセット
    モー要素が動作でモー要素が不動作であることが所定時
    限以上継続したことを条件に脱調を検出して、その出力
    により前記遮断器引き外し指令をロックする脱調検出回
    路とを備えた保護継電装置において、前記脱調検出をオ
    フセットモー要素動作、モー要素不動作であることが所
    定時限以上継続し、更にその後モー要素が動作したこと
    により行なうことを特徴とする脱調検出時ロック方式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の脱調検出時ロック方式に
    おいて、脱調検出回路のリセットを、モー要素が一旦動
    作時はオフセットモー要素復帰より所定時限後に、又、
    モー要素不動作時はオフセットモー要素復帰により即時
    としたことを特徴とする脱調検出時ロック方式。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の脱調検出時ロック方式に
    おいて、脱調検出回路のリセットを、脱調検出回路が2
    回動作した場合にはオフセットモー要素復帰より所定時
    限後に、又、2回動作しなかった場合はオフセットモー
    要素復帰により即時としたことを特徴とする脱調検出時
    ロック方式。
  4. 【請求項4】 距離要素としてモー要素と前記モー要素
    より広い動作範囲を有する第1のオフセットモー要素と
    更に広い動作範囲を有する第2のオフセットモー要素を
    有し電力系統の電圧、電流を導入して事故を検出し、遮
    断器引き外し指令を出力する距離継電器と、前記第2の
    オフセットモー要素が動作で第1のオフセットモー要素
    が不動作であることが所定時限以上継続したことを検出
    後、第1のオフセット要素が動作でモー要素が不動作で
    あることが所定時限以上継続した場合に、脱調を検出し
    てその出力により前記遮断器引き外し指令をロックする
    ことを特徴とする脱調検出時ロック方式。
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