JP2001053334A - 端面発光素子および自己走査型発光装置 - Google Patents

端面発光素子および自己走査型発光装置

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JP2001053334A
JP2001053334A JP22713499A JP22713499A JP2001053334A JP 2001053334 A JP2001053334 A JP 2001053334A JP 22713499 A JP22713499 A JP 22713499A JP 22713499 A JP22713499 A JP 22713499A JP 2001053334 A JP2001053334 A JP 2001053334A
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高志 田上
Yukihisa Kusuda
幸久 楠田
Seiji Ono
誠治 大野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部発光効率の良い端面発光サイリスタを提
供する。 【解決手段】 端面発光サイリスタは、n形の半導体基
板10上に、n形の半導体層12と、p形の半導体層1
4と、n形の半導体層16と、p形の半導体層18とが
この順に積層され、p形半導体層18上に設けられたア
ノード電極20と、n形半導体層16上に設けられたゲ
ート電極22とを備えている。半導体層12,14,1
6は、アノード電極の領域とゲート領域との間に、くび
れ部30を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端面発光素子の外
部発光効率を高めるための構造、およびこのような端面
発光素子を用いた自己走査型発光装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から発光ダイオード(LED)アレ
イの高精細化,放出光の指向性によるレンズとの結合効
率を向上するために端面発光LEDアレイが知られてい
る。端面発光LEDの基本構造は、IEEE Tran
s. Electoron Devices,ED−2
6,1230(1979)などで知られている。
【0003】しかし、LEDアレイを駆動するために
は、1つ1つのLEDをワイヤボンディングなどにより
駆動ICと接続するため、高精細化,コンパクト化,低
コスト化が困難であった。
【0004】この問題に対して、本発明者らは、駆動回
路と発光素子アレイを一体化したpnpn構造を持つ自
己走査型端面発光素子アレイを既に特許出願している
(特開平9−85985号公報参照)。
【0005】この特開平9−85985号公報に記載の
端面発光素子に用いられる端面発光サイリスタを図1に
示す。(a)は平面図、(b)は側面図を示す。
【0006】この端面発光サイリスタは、図1(b)に
示すように、n形半導体基板10上に形成されたn形半
導体層12,p形半導体層14,n形半導体層16,p
形半導体層18と、p形半導体層18にオーミック接触
するように形成されたアノード電極20と、n形半導体
層16にオーミック接触するように形成されたゲート電
極22とを備えている。この構造上には、図示しないが
全体に絶縁被膜(光を透過する絶縁材料よりなる)が設
けられ、その上に図1(a)に示すように、Al配線2
4が設けられている。絶縁被膜には、電極とAl配線と
を電気的に接続するためのコンタクトホール26が開け
られている。また、n形半導体基板10の裏面には、カ
ソード電極(図示せず)が設けられている。
【0007】このような端面発光サイリスタでは、ゲー
ト層14,16の端面から光が出射する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の端面発光サイリ
スタでは、アノード電極からの注入電流が図1(b)に
矢印で示すように、アノード電極20の真下に向かって
主に流れるが(I1で示す)、一部はゲート電極22の
方へ回り込んで流れる(I2で示す)。注入電流I1お
よびI2とも発光に寄与するが、電流I2による発光は
端面から離れているため、端面からの外部発光に利用で
きない。したがって、外部発光効率が低く端面から取り
出せる発光光量が低下する。
【0009】したがって、本発明の目的は、外部発光効
率を向上させた端面発光素子を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、このような端面発光
素子を用いた自己走査型発光装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、発光層に電流
を注入する電極を有する半導体層と、しきい電圧または
しきい電流を制御する制御電極を有する半導体層とを有
する端面発光素子において、電流注入電極領域と制御電
極領域との間で、前記制御電極を有する半導体層の両側
に切込みを設け、前記半導体層にくびれ部を形成し、端
面近傍に電流が流れるようにして、外部発光効率を高め
たことを特徴とする端面発光素子である。
【0012】この端面発光素子によれば、くびれ部の抵
抗が大きくなる結果、制御電極領域側に流れる電流成分
が減少し、電流注入電極領域側に集中して流れるので、
外部発光効率が増大する。
【0013】また本発明は、発光層に電流を注入する電
極を有する半導体層と、しきい電圧またはしきい電流を
制御する制御電極を有する半導体層とを有する端面発光
素子において、電流注入電極領域と制御電極領域との間
で、前記制御電極を有する半導体層に掘込み部を設け、
端面近傍に電流が流れるようにして、外部発光効率を高
めたことを特徴とする端面発光素子である。
【0014】この端面発光素子によれば、掘込み部の存
在により、電流注入電極領域と制御電極領域との間の抵
抗値が大きくなる。その結果、制御電極側には流れる電
流成分が減少し、電流注入電極側に集中して流れるの
で、外部発光効率が増大する。
【0015】さらに本発明によれば、以上のような端面
発光素子を、pnpn構造の端面発光サイリスタで構成
するのが好適である。
【0016】端面発光サイリスタを発光素子として用い
ることにより、以下のような構造の自己走査型発光装置
を実現できる。
【0017】第1の構造は、しきい電圧またはしきい電
流の制御電極を有する発光素子を複数個配列し、各発光
素子の前記制御電極をその近傍に位置する少なくとも1
つの発光素子の制御電極に、電気抵抗または電気的に一
方向性を有する電気素子を介して接続し、各発光素子の
発光を制御する電極に、外部から電圧あるいは電流を印
加する複数本の配線を接続させた自己走査型発光装置で
ある。
【0018】また第2の構造は、スイッチング動作のた
めのしきい電圧またはしきい電流の制御電極を有するス
イッチ素子を複数個配列し、各スイッチ素子の前記制御
電極をその近傍に位置する少なくとも1つのスイッチ素
子の制御電極に、電気抵抗または電気的に一方向性を有
する電気素子を介して接続するとともに、各スイッチ素
子に電源ラインを電気的手段を用いて接続し、かつ各ス
イッチ素子にクロックラインを接続して形成した自己走
査スイッチ素子アレイと、しきい電圧またはしきい電流
の制御電極を有する発光素子を複数個配列した発光素子
アレイとからなり、前記発光素子アレイの各制御電極を
前記スイッチ素子の制御電極と電気的手段にて接続し、
各発光素子に発光のための電流を注入するラインを設け
た自己走査型発光装置である。
【0019】このような構造の自己走査型発光装置によ
れば、外部発光効率が大きく、かつ、高精細化,コンパ
クト化,低コスト化を図った発光装置を実現できる。
【0020】
【発明の実施の形態】図2(a),(b)は、本発明の
端面発光サイリスタの第1の実施例の平面図および側面
図を示す。
【0021】この端面発光サイリスタは、n形基板10
上に、n形半導体層12,p形半導体層14,n形半導
体層16,p形半導体層18が順に積層されている。p
形半導体層18上にアノード電極20、n形半導体層1
6上にゲート電極22、n形基板10の裏面にカソード
電極(図示せず)が設けられている。
【0022】本実施例の端面発光サイリスタによれば、
アノード電極領域とゲート電極領域との間で、半導体層
12,14,16の両サイドに切込み28を設け、半導
体層12,14,16にくびれ部30が形成されてい
る。切込み28の形成はエッチングによって容易に行う
ことができる。
【0023】このようなくびれ部30の幅dは、半導体
層12,14,16の幅Dに比べて小さいので、くびれ
部30の抵抗値が大きくなる。その結果、アノード電極
20からの注入電流は、図2(b)に矢印で示すよう
に、ゲート電極側に流れる成分が減少し、注入電流はア
ノード電極下部での発光に寄与する。D=13μm、d
=5μmとした場合は、従来の構造に比べて外部発光効
率は約10%増大した。
【0024】なお、図2(a)において、図1(a)と
同じ構成要素には、同一の参照番号を付して示してあ
る。
【0025】ここで、端面発光サイリスタの外部発光効
率を向上するためには、アノード電極20は端面近傍に
設置することが望ましい。また、発光効率の向上には、
アノード電極20の大きさが重要である。電極の接続面
積が小さいほど、発光部の電流密度を端面近傍に集中で
きるので外部発光効率が向上する。例えば、図2(a)
に示すようなアノード電極のサイズ(長さL=15μ
m,幅W=10μm)において、長さLを10μmに短
くすると(L=10μm,W=10μm)、端面近傍で
の電流密度を増加できるので、外部発光効率を約30%
増加できた。
【0026】図3(a),(b)は、本発明の第2の実
施例である端面発光サイリスタの平面図および側面図で
ある。この端面発光サイリスタは、n形半導体基板10
上にGaAsよりなるn形半導体層12,p形半導体層
14,n形半導体層16,p形半導体層18が順に積層
されている。p形半導体層18上にアノード電極20、
n形半導体層14上にゲート電極22、n形基板10の
裏面にカソード電極(図示せず)が設けられている。
【0027】本実施例の端面発光サイリスタによれば、
アノード電極領域とゲート電極領域との間で、n形半導
体層(n形ゲート層)16に掘込み部32を設ける。こ
の掘込み部を設けることにより、n形ゲート層16のア
ノード電極領域とゲート電極領域との間の抵抗値が大き
くなる。その結果、アノード電極20からの注入電流
は、図3(b)に矢印で示すように、ゲート電極側に流
れる成分が減少し、注入電流はアノード電極下部での発
光に寄与する。n形ゲート層16の厚さTが1μmのと
き、掘込み部の深さtを0.5μmとした場合に、従来
の構造に比べて、外部発光効率は約10%増大した。
【0028】以上の第1および第2の実施例は、ともに
n形半導体基板上に、npnpの順序で半導体層を積層
したが、p形半導体基板上に、pnpnの順序で半導体
層を積層した構造にも、本発明を適用できることはもち
ろんである。この場合には、最上層のn形半導体層上に
設けられる電極はカソード電極、p形半導体基板の裏面
に設けられる電極は、アノード電極となる。
【0029】また、以上の実施例では、半導体基板の直
上に、半導体基板と同一導電形の半導体層を積層してい
るが、これは以下の理由による。すなわち、一般に、半
導体基板表面に直接pn(あるいはnp)接合を形成す
ると、その形成した半導体層の結晶性の悪さから、デバ
イスとしての特性が劣化する傾向がある。つまり、基板
表面に結晶相をエピタキシャル成長する場合、基板表面
近傍層の結晶性が、結晶層がある一定以上に成長した後
の結晶性と比べて、悪くなっているためである。このた
め、半導体基板と同一の半導体層を一旦形成してから、
pn(あるいはnp)接合を形成すると、上述した問題
は解決できるからである。したがって、この半導体層を
介することが好ましい。
【0030】以上のような端面発光サイリスタを適用で
きる自己走査型発光装置の3つの基本構造について説明
する。
【0031】図4は、自己走査型発光装置の第1の基本
構造の等価回路図である。発光素子として、発光サイリ
スタT(−2)〜T(+2)を用い、発光サイリスタT
(−2)〜T(+2)には、各々ゲート電極G-2〜G+2
が設けられている。各々のゲート電極には、負荷抵抗R
L を介して電源電圧VGKが印加される。また、各々のゲ
ート電極G-2〜G+2は、相互作用を作るために抵抗RI
を介して電気的に接続されている。また、各単体発光サ
イリスタのアノード電極に、3本の転送クロックライン
(φ1 ,φ2 ,φ3 )が、それぞれ3素子おきに(繰り
返されるように)接続される。
【0032】動作を説明すると、まず転送クロックφ3
がハイレベルとなり、発光サイリスタT(0)がオンし
ているとする。このとき3端子サイリスタの特性から、
ゲート電極G0 は零ボルト近くまで引き下げられる。電
源電圧VGKを仮に5ボルトとすると、負荷抵抗RL 、相
互作用抵抗RI のネットワークから各発光サイリスタの
ゲート電圧が決まる。そして、発光サイリスタT(0)
に近い素子のゲート電圧が最も低下し、以降順にT
(0)から離れるにしたがいゲート電圧は上昇してい
く。これは次のように表せる。
【0033】 VG0<VG1=VG-1 <VG2=VG-2 (1) これらの電圧の差は、負荷抵抗RL ,相互作用抵抗RI
の値を適当に選択することにより設定することができ
る。
【0034】3端子サイリスタのアノード側のターンオ
ン電圧VONは、ゲート電圧より拡散電位Vdif だけ高い
電圧となることが知られている。
【0035】 VON≒VG +Vdif (2) したがって、アノードにかける電圧をこのターンオン電
圧VONより高く設定すれば、その発光サイリスタはオン
することになる。
【0036】さてこの発光サイリスタT(0)がオンし
ている状態で、次の転送クロックパルスφ1 にハイレベ
ル電圧VH を印加する。このクロックパルスφ1 は発光
サイリスタT(+1)とT(―2)に同時に加わるが、
ハイレベル電圧VH の値を次の範囲に設定すると、発光
サイリスタT(+1)のみをオンさせることができる。
【0037】 VG-2 +Vdif >VH >VG+1 +Vdif (3) これで発光サイリスタT(0),T(+1)が同時にオ
ンしていることになる。そしてクロックパルスφ3 のハ
イレベル電圧を切ると、発光サイリスタT(0)がオフ
となりオン状態の転送ができたことになる。
【0038】このように、自己走査型発光装置では抵抗
ネットワークで各発光サイリスタのゲート電極間を結ぶ
ことにより、発光サイリスタに転送機能をもたせること
が可能となる。上に述べたような原理から、転送クロッ
クφ1 ,φ2 ,φ3 のハイレベル電圧を順番に互いに少
しずつ重なるように設定すれば、発光サイリスタのオン
状態は順次転送されていく。すなわち、発光点が順次転
送され、自己走査型端面発光素子アレイを実現すること
ができる。
【0039】図5は、自己走査型発光装置の第2の基本
構造の等価回路図である。この自己走査型発光装置は、
発光サイリスタのゲート電極間の電気的接続の方法とし
てダイオードを用いている。発光サイリスタT(−2)
〜T(+2)は、一列に並べられた構成となっている。
-2〜G+2は、発光サイリスタT(−2)〜T(+2)
のそれぞれのゲート電極を表す。RL はゲート電極の負
荷抵抗を表し、D-2〜D+2は電気的相互作用を行うダイ
オードを表す。またVGKは電源電圧を表す。各単体発光
サイリスタのアノード電極に、2本の転送クロックライ
ン(φ1 ,φ2)がそれぞれ1素子おきに接続される。
【0040】動作を説明する。まず転送クロックφ2
ハイレベルとなり、発光サイリスタT(0)がオンして
いるとする。このとき3端子サイリスタの特性からゲー
ト電極G0 は零ボルト近くまで引き下げられる。電源電
圧VGKを仮に5ボルトとすると、抵抗RL ,ダイオード
-2〜D+2のネットワークから各発光サイリスタのゲー
ト電圧が決まる。そして発光サイリスタT(0)に近い
素子のゲート電圧が最も低下し、以降順にT(0)から
離れるにしたがいゲート電圧は上昇していく。
【0041】しかしながら、ダイオード特性の一方向
性,非対称性から、電圧を下げる効果は、T(0)の右
方向にしか働かない。すなわちゲート電極G1 はG0
対し、ダイオードの順方向立ち上がり電圧Vdif だけ高
い電圧に設定され、ゲート電極G2 はG1 に対し、さら
にダイオードの順方向立ち上がり電圧Vdif だけ高い電
圧に設定される。一方、T(0)の左側のゲート電極G
-1はダイオードD-1が逆バイアスになっているため電流
が流れず、したがって電源電圧VGKと同電位となる。
【0042】次の転送クロックパルスφ1 は、最近接の
発光サイリスタT(1),T(−1)、そしてT(3)
およびT(−3)等に印加されるが、これらのなかで、
最もターンオン電圧の最も低い素子はT(1)であり、
T(1)のターンオン電圧は約G1 のゲート電圧+V
dif であるが、これはVdif の約2倍である。次にター
ン電圧の低い素子はT(3)であり、Vdif の約4倍で
ある。T(−1)とT(−3)のオン電圧は、約VGK
dif となる。
【0043】以上から、転送クロックパルスのハイレベ
ル電圧をVdif の約2倍からVdifの約4倍の間に設定
しておけば、発光サイリスタT(1)のみをオンさせる
ことができ、転送動作を行うことができる。
【0044】図6は、自己走査型発光装置の第3の基本
構造の等価回路図である。この自己走査型発光装置は、
スイッチ素子T(−1)〜T(2)、書き込み用発光素
子L(−1)〜L(2)からなる。スイッチ素子部分の
構成は、ダイオード接続を用いた例を示している。スイ
ッチ素子のゲート電極G-1〜G1 は、書き込み用発光素
子のゲートにも接続される。書き込み用発光素子のアノ
ードには、書き込み信号Sinが加えられている。
【0045】以下に、この自己走査型発光装置の動作を
説明する。いま、転送素子T(0)がオン状態にあると
すると、ゲート電極G0 の電圧は、VGK(ここでは5ボ
ルトと想定する)より低下し、ほぼ零ボルトとなる。し
たがって、書き込み信号Sinの電圧が、pn接合の拡散
電位(約1ボルト)以上であれば、発光素子L(0)を
発光状態とすることができる。
【0046】これに対し、ゲート電極G-1は約5ボルト
であり、ゲート電極G1 は約1ボルトとなる。したがっ
て、発光素子L(−1)の書き込み電圧は約6ボルト、
発光素子L(1)の書き込み電圧は約2ボルトとなる。
これから、発光素子L(0)のみに書き込める書き込み
信号Sinの電圧は、約1〜2ボルトの範囲となる。発光
素子L(0)がオン、すなわち発光状態に入ると、書き
込み信号Sinラインの電圧は約1ボルトに固定されてし
まうので、他の発光素子が選択されてしまう、というエ
ラーは防ぐことができる。
【0047】発光強度は書き込み信号Sinに流す電流量
で決められ、任意の強度にて画像書き込みが可能とな
る。また、発光状態を次の素子に転送するためには、書
き込み信号Sinラインの電圧を一度零ボルトまでおと
し、発光している素子をいったんオフにしておく必要が
ある。
【0048】このような自己走査型発光装置の端面発光
素子に本発明の端面発光サイリスタを用いて構成した自
己走査型発光装置は、光プリントヘッドなどに応用可能
である。光プリントヘッドに用いた場合、各発光素子の
外部発光効率が向上しているので、高品質の印字を実現
することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、アノード電極からの注
入電流がゲート電極領域に回り込まないよう、アノード
電極領域とゲート電極領域との間で、半導体層にくびれ
部を設置している。これにより、アノード電極からの注
入電流はアノード電極直下に流れるので、発光を端面近
傍に限定できる。端面近傍の発光は容易に取り出せるの
で、外部発光効率を向上できる。
【0050】また本発明によれば、端面発光素子をアレ
イ化し自己走査機能も加えることにより、外部発光効率
を高めた自己走査型発光装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の端面発光サイリスタの構造図である。
【図2】本発明の第1の実施例の端面発光サイリスタの
構造を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例の端面発光サイリスタの
構造を示す図である。
【図4】自己走査型発光装置の第1の基本構造の等価回
路図である。
【図5】自己走査型発光装置の第2の基本構造の等価回
路図である。
【図6】自己走査型端面発光素子アレイの第3の基本構
造の等価回路図である。
【符号の説明】
10 n形半導体基板 12 n形半導体層 14 p形半導体層 16 n形半導体層 18 p形半導体層 20 アノード電極 22 ゲート電極 24 Al配線 26 コンタクトホール 28 切込み 30 くびれ部 32 掘込み部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 誠治 大阪府大阪市中央区道修町3丁目5番11号 日本板硝子株式会社内 Fターム(参考) 5F041 AA03 CA07 CA14 CA75 CB25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光層に電流を注入する電極を有する半導
    体層と、しきい電圧またはしきい電流を制御する制御電
    極を有する半導体層とを有する端面発光素子において、 電流注入電極領域と制御電極領域との間で、前記制御電
    極を有する半導体層の両側に切込みを設け、前記半導体
    層にくびれ部を形成し、端面近傍に電流が流れるように
    して、外部発光効率を高めたことを特徴とする端面発光
    素子。
  2. 【請求項2】発光層に電流を注入する電極を有する半導
    体層と、しきい電圧またはしきい電流を制御する制御電
    極を有する半導体層とを有する端面発光素子において、 電流注入電極領域と制御電極領域との間で、前記制御電
    極を有する半導体層に掘込み部を設け、端面近傍に電流
    が流れるようにして、外部発光効率を高めたことを特徴
    とする端面発光素子。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の端面発光素子よ
    りなるpnpn構造の端面発光サイリスタ。
  4. 【請求項4】しきい電圧またはしきい電流の制御電極を
    有する発光素子を複数個配列し、各発光素子の前記制御
    電極をその近傍に位置する少なくとも1つの発光素子の
    制御電極に、電気抵抗または電気的に一方向性を有する
    電気素子を介して接続し、各発光素子の発光を制御する
    電極に、外部から電圧あるいは電流を印加する複数本の
    配線を接続させた自己走査型発光装置において、 前記発光素子は、請求項3に記載されている端面発光サ
    イリスタであることを特徴とする自己走査型発光装置。
  5. 【請求項5】スイッチング動作のためのしきい電圧また
    はしきい電流の制御電極を有するスイッチ素子を複数個
    配列し、各スイッチ素子の前記制御電極をその近傍に位
    置する少なくとも1つのスイッチ素子の制御電極に、電
    気抵抗または電気的に一方向性を有する電気素子を介し
    て接続するとともに、各スイッチ素子に電源ラインを電
    気的手段を用いて接続し、かつ各スイッチ素子にクロッ
    クラインを接続して形成した自己走査スイッチ素子アレ
    イと、 しきい電圧またはしきい電流の制御電極を有する発光素
    子を複数個配列した発光素子アレイとからなり、 前記発光素子アレイの各制御電極を前記スイッチ素子の
    制御電極と電気的手段にて接続し、各発光素子に発光の
    ための電流を注入するラインを設けた自己走査型発光装
    置において、 前記発光素子は、請求項3に記載されている端面発光サ
    イリスタであることを特徴とする自己走査型発光装置。
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