JP2001052263A - 光ファイバ保持装置および侵入検出装置 - Google Patents

光ファイバ保持装置および侵入検出装置

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JP2001052263A
JP2001052263A JP11227913A JP22791399A JP2001052263A JP 2001052263 A JP2001052263 A JP 2001052263A JP 11227913 A JP11227913 A JP 11227913A JP 22791399 A JP22791399 A JP 22791399A JP 2001052263 A JP2001052263 A JP 2001052263A
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Japan
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optical fiber
holding
detection line
intrusion
lid
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JP11227913A
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English (en)
Inventor
Koichi Tominaga
幸一 冨永
Kunio Otaka
邦雄 尾高
Tomiyuki Takeuchi
富幸 武内
Kumiko Imai
久美子 今井
Hiroyuki Yanase
博之 柳瀬
Katsuya Amihoshi
勝也 網干
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 監視領域への侵入行為を偏波変動に基づいて
安定して高精度に検出できる光ファイバ保持装置を提供
する。 【解決手段】 検知線ガイドとマンドレル12との間に
挟んで検知線31が保持される。検知線31に外力が加
えられると、検知線31が傾斜面12aを蓋21に向け
て滑り落ち、蓋21を押圧する。これにより、爪21a
と留め具10aとの係合が外れ、回転軸11を中心とし
て蓋21が回転して蓋21が開く。そして、検知線31
が落下し、検知線31に格納された光ファイバ内を伝搬
する光に偏波変動が生じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ内を伝
搬する光の偏波変動に基づいて光ファイバに外力が加え
られたか否かを検出する際に用いられる光ファイバ保持
装置と、当該光ファイバ保持装置を用いた侵入検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】外部から人間などが侵入することが禁止
されている鉄道沿線などには、例えば、監視領域に沿っ
て設けられたフェンス上に侵入検出用の検知線を張って
監視領域への侵入を検出する侵入検出装置がある。当該
検知線は、例えばフェンスの支柱に設けられた検知線固
定具で定位置に固定されており、内部には光ファイバ心
線が格納されている。このような侵入検出装置における
侵入検出手法としては、光ファイバの受光側で受光した
光の光損失の変動を検出するものの他に、受光した光の
偏波変動を検出するものがある。当該偏波変動を検出す
る手法は、検知線が破壊されるに至らなくても、侵入行
為により当該検知線が振動した際に生じた偏波変動に基
づいて侵入行為を検出できるという利点がある。
【0003】ところで、上述した従来の検知線固定具
は、検知線を完全に固定しており、例えば、侵入者が検
知線を移動させて監視領域内に侵入した場合でも、検知
線が外れないように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の侵入検出装置では、例えば、侵入者が検知線を
ゆっくりと移動させて監視領域に侵入した場合に、当該
侵入行為によって光ファイバ内に生じる偏波変動を、外
部環境による偏波変動と区別して検出することが困難で
あり、このような侵入行為を適切に検出できないという
問題がある。
【0005】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
てなされ、監視領域への侵入行為を安定して高精度に検
出できる光ファイバ保持装置および侵入検出装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の
光ファイバ保持装置は、光ファイバを保持し、前記光フ
ァイバ内を伝搬する光の偏波変動に基づいて前記光ファ
イバに外力が加えられたか否かを検出する際に用いられ
る光ファイバ保持装置であって、前記光ファイバを保持
し、当該保持が解除されたときに前記光ファイバを落下
させる保持手段と、前記光ファイバに所定以上の張力が
生じたときに、前記保持手段による前記光ファイバの保
持を解除する解除手段とを有する。
【0007】本発明の光ファイバ保持装置では、光ファ
イバに外力が加わったときに、保持手段で保持されてい
た光ファイバが落下する。このとき、当該光ファイバの
落下によって、光ファイバ内を伝搬する光に、外部環境
による偏波変動とは容易に識別可能な偏波変動が生じ
る。その結果、光ファイバ内を伝搬する光の偏波変動を
監視することで、光ファイバに外力が加えられたことを
容易に検出できる。
【0008】また、本発明の光ファイバ保持装置は、好
ましくは、前記保持手段は、前記光ファイバをガイドす
るガイド部と、前記ガイドされた前記光ファイバを前記
ガイド部との間で挟むように押圧し、前記光ファイバに
所定以上の張力が生じたときに当該張力に応じて前記光
ファイバが上方から下方に向かって滑り落ちるように傾
斜した傾斜面を有する押圧部とを有し、前記解除手段
は、前記押圧部の下方に位置し、前記傾斜面を滑り落ち
た前記光ファイバによって所定以上の荷重で下方に向け
て押圧されたときに開いて前記光ファイバを落下させる
蓋を有する。
【0009】また、本発明の光ファイバ保持装置は、好
ましくは、前記光ファイバを前記押圧部が押圧する力を
供給する弾性部材をさらに有し、前記蓋が開いた状態で
前記押圧部と係合して前記ガイド部と前記傾斜面との間
に前記光ファイバの直径以上の幅の隙間が形成されるよ
うに、前記弾性部材が供給する力による前記押圧部の移
動をロックし、前記蓋が閉じた状態で前記ロックを解除
するロック手段を有する。
【0010】また、本発明の光ファイバ保持装置は、好
ましくは、前記押圧部の前記傾斜面は、前記押圧する光
ファイバの長手方向に沿って光ファイバの許容曲げ半径
以上の曲率半径を有する曲面を形成し、前記ガイド部
は、前記ガイドする光ファイバの長手方向に沿って光フ
ァイバの許容曲げ半径以上の曲率半径を有する面を形成
している。
【0011】また、本発明の侵入検出装置は、光ファイ
バと、前記光ファイバを保持する光ファイバ保持手段
と、前記光ファイバの一端から前記光ファイバ内に光を
出射する光源と、前記光ファイバの他端で受光した光の
偏波変動を監視し、前記光ファイバ保持手段から前記光
ファイバが落下したときの偏波変動を検出して前記光フ
ァイバに外力が加わったことを検出する検出手段とを有
し、前記光ファイバ保持手段は、前記光ファイバを保持
し、当該保持が解除されたときに前記光ファイバを落下
させる保持手段と、前記光ファイバに所定以上の張力が
発生したときに、前記保持手段による前記光ファイバの
保持を解除する解除手段とを有する。
【0012】さらに、本発明の侵入検出装置は、好まし
くは、前記光ファイバは、所定の監視領域に沿って張ら
れ、前記検出手段は、前記光ファイバ保持手段から前記
光ファイバが落下したときの偏波変動を検出すると、前
記監視領域への侵入行為が行われたと判断する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係わる
侵入検出装置について説明する。図1は、本実施形態に
係わる侵入検出装置1を説明するための図である。図1
に示すように、侵入検出装置1は、光源2、侵入検出モ
ジュール3、検知線31および検知線固定具32を有す
る。侵入検出装置1では、複数の支柱棒33に図示しな
いネットや鉄筋などの横桟を固定したフェンスが監視領
域に沿って配設され、支柱棒33に設けられた検知線固
定具32によって検知線31がフェンスに沿って固定さ
れている。検知線31は、上下方向において人間などが
検知線31に触れずに監視領域に侵入できる間隔より狭
い間隔、例えば約20cm間隔で張りめぐらされてい
る。従って、監視領域に侵入する場合には、侵入者は検
知線31を動かさなければならない。従って、監視領域
への侵入行為が行われたときに、人間の手などで検知線
31が引っ張られ、検知線31に外力による所定以上の
張力がかかり、当該張力によって検知線固定具32の下
面に設けられた蓋が開いて検知線31が落下する。な
お、検知線31の内部には光ファイバが格納されてい
る。
【0014】侵入検出装置1では、光源2からの出射さ
れた光が、検知線31内の光ファイバを伝搬して侵入検
出モジュール3で受光される。侵入検出モジュール3
は、検知線31内の光ファイバを伝搬した光を受光し、
当該受光した光の偏波変動を監視し、上述した検知線3
1の落下によって生じた偏波変動を検出して監視領域へ
の侵入行為の有無を検出する。当該検出方法については
後述する。
【0015】以下、検知線固定具32について詳細に説
明する。図2は蓋21が開いた状態での検知線固定具3
2の外観図、図3は図2に示す矢印Aから見た検知線固
定具32内の構造図、図4は図3に示す断面線B−Bに
おける断面図である。図1〜4に示すように、検知線固
定具32は、筐体10内に、回転軸11、マンドレル1
2、支持棒13、バネ14、ロック板15a,15b、
検知線ガイド16a,16b、ロック部17a,17
b、検知線ホルダ19a,19bおよび蓋21を有す
る。
【0016】筐体10は、図2〜図4に示すように、回
転軸11を有し、筐体10の下面には回転軸11を中心
に回転自在な蓋21が取り付けてある。また、筐体10
には、支持棒13に取り付けられた状態で下方に向かっ
て延びる留め具10aが、例えば一体成形によって形成
されている。留め具10aには、図4に示すように、蓋
21を閉じた状態で、蓋21の爪21aが係合され、こ
れによって蓋21が筐体10に固定される。留め具10
aと爪21aとの係合は、回転軸11を中心として蓋2
1を回転して、所定以上の力で爪21aを留め具10a
に押し込んだときに固定される。
【0017】また、筐体10には、例えば筐体10と一
体成形されたバネ固定部9にバネ14の一端が固定され
ている。バネ14の他端には支持棒13が固定され、支
持棒13にはマンドレル12が固定されている。マンド
レル12は、図2に示す矢印Aの方向から見ると図3に
示すように半円状に延び、図3に示す断面B−Bから見
ると、図4に示すように図4中上から下に向かって半径
が小さくなるように傾斜した傾斜面12aを有し、この
傾斜面12aがバネ14の弾性力を受けて検知線31を
図2中下方に向かって押圧する。このとき、傾斜面12
aの中央部は、光ファイバ内における光の伝搬特定が悪
化することを回避するために、押圧する検知線31の長
手方向に沿って光ファイバの許容曲げ半径以上の曲率半
径を有する曲面となるように半径約2cmの円弧を形成
している。
【0018】例えば、図1に示す検知線31を手などで
引っ張って監視領域への侵入行為が行われたときに、検
知線31が引っ張られたことにより、マンドレル12の
傾斜面12aが図3に示すバネ14の弾性力に抗した向
き(図3中上向き)に押圧され、当該押圧力によって傾
斜面12aに沿って検知線31が蓋21の向きに滑り落
ち(移動し)、図5に示すように検知線31が蓋21を
押圧する。このとき、鉛直方向に所定の力、例えば5k
gf以上の力で検知線31が蓋21を押圧すると、図6
に示すように、爪21aと留め具10aとの係合が外
れ、回転軸11を中心として蓋21が矢印の向きに回転
して蓋21が開き、図6に示すように検知線31が落下
する。
【0019】また、マンドレル12には、図3に示すよ
うに、左右対称の位置にロック板15a,15bが一体
成形により形成されている。ロック板15a,15b
は、後述するように、蓋21が閉じた状態で、ロック部
17の凸部17a1 ,17b1とそれぞれ係合し、バネ
14の弾性力によるマンドレル12の移動を止める。
【0020】また、筐体10には、図3においてマンド
レル12の両側に位置するように、検知線ガイド16
a,16bが設けられている。検知線ガイド16a,1
6bは、その曲面によって検知線31をガイドする。傾
斜面12aは、光ファイバ内における光の伝搬特定が悪
化することを回避するために、押圧する検知線31の長
手方向に沿って光ファイバの許容曲げ半径以上の曲率半
径を有する曲面となるように半径約2cmの円弧を形成
している。また、筐体10には、図3に示すように、図
3中マンドレル12の下方の左右対称の位置に、検知線
ホルダ19a,19bが設けられている。検知線ホルダ
19a,19bは、検知線31をセットする際に検知線
31をガイドする機能を有し、検知線31のセット後は
特に機能しない。検知線ホルダ19a,19bは、例え
ば、図3に示す断面線D−Dにおいて図9に示す断面形
状をしており、マンドレル12に検知線31を沿わせて
巻いた後に蓋21を閉じるまでの間、検知線31がマン
ドレル12を滑り落ちないように保持する。
【0021】また、筐体10の中央の図3中左側には、
図3に示す断面C−Cで見ると、図8に示すように、図
8中左から右に向かって下方に傾斜し、その先端が自由
端となるロック部17aが、筐体10と例えば一体成形
によって形成されている。ロック部17aは、図8に示
すように、蓋21の凸部21bによって図3に示す被押
圧部17a2 が押圧されていない状態(蓋21が開いた
状態)で、その先端に位置する凸部17a1 を、ロック
板15aの図8中水平方向の移動経路に位置させる。こ
れにより、マンドレル12と共にバネ14の弾性力によ
って図8中右方向に付勢されたロック板15aの移動
が、凸部17a1 によって止められる。このように、蓋
21が開いた状態でマンドレル12の位置が固定されて
いると、検知線31をマンドレル21に沿わせることに
よって検知線31の張力のばらつきを少なくできる。す
なわち、マンドレル21が固定されていないと、作業者
が適当な位置までマンドレル21を押し込んでスペース
を空けてから検知線31をセットするので、検知線31
の張力にばらときが生じてしまう。
【0022】また、ロック部17aは、図10に示すよ
うに、蓋21の凸部21bによって図3に示す被押圧部
17a2 が押圧されている状態(蓋21が閉じた状態)
で、その先端に位置する凸部17a1 を、ロック板15
aの図10中水平方向の移動経路の上方に位置させる。
これにより、バネ14の弾性力によって図10中右方向
に付勢されたロック板15aが、凸部21bに対して図
10中右側に移動する。このロック板15aの移動は、
図3に示す支持棒13およびマンドレル12と一体とな
って行われ、ロック板15aが図10に示す位置にある
ときに、マンドレル12は図11に示す位置にあり、検
知線ガイド16a,16bの曲面とマンドレル12の曲
面12aとによって検知線31を挟んで安定した状態で
固定する。このとき、検知線31には、バネ14の弾性
力によるマンドレル12の押圧によって、例えば、常
時、約1kgfの張力が生じている。これにより、気温
の上昇や経年劣化などの要因で、隣接する検知線固定具
32の間で検知線31が弛むことが回避され、高い精度
の侵入検出を実現できる。
【0023】また、筐体10の中央の図3中右側には、
ロック部17aと同じ形状のロック部17bが設けられ
ている。なお、ロック板15bとロック部17bとの関
係は、上述したロック板15bとロック部17aとの関
係と同じである。
【0024】以下、図1に示す侵入検出モジュール3に
おける侵入行為の検出方法について説明する。
【0025】侵入検出モジュール3は、図1に示す全て
の検知線固定具32において検知線31が固定されてい
るときの検知線31内の偏波変動の状態と、少なくとも
一部の検知線固定具32から検知線31が落下したとき
の検知線31内の偏波変動の状態とを識別して侵入行為
の発生の有無を検出する。
【0026】図12は全ての検知線固定具32において
検知線31が固定されているときに侵入検出モジュール
3が受光した光の周波数成分(Hz)と偏波の偏光角の
変動量との関係を示す周波数スペクトルの図、図13
は、少なくとも一部の検知線固定具32から検知線31
が落下したときに侵入検出モジュール3が受光した光の
周波数成分(Hz)と偏波の偏光角の変動量との関係を
示す周波数スペクトルの図である。
【0027】図12および図13から分かるように、検
知線31が検知線固定具32から落下すると、図1に示
す全ての検知線固定具32において検知線31が固定さ
れている場合に比べて、約0〜約200Hzの周波数成
分が強くなっている。侵入検出モジュール3では、検知
線31から受光した光の周波数スペクトルに応じた電気
信号を得て、当該電気信号に基づいて演算処理を行うこ
とで約0〜約200Hzの周波数成分の偏波の偏光角の
変動量を検出し、当該検出結果に基づいて侵入行為の発
生の有無を判断する。侵入検出モジュール3は、侵入行
為が発生したと判断すると、例えば、警報装置に指示を
出して警報を出力させたり、警備事務所に通報したりす
る。
【0028】以下、侵入検出装置1の作用について説明
する。先ず、検知線固定具32に検知線31をセットす
る際の作用について説明する。この場合には、例えば、
人間が手などで、留め具10aと爪21aとの係合を外
して、バネ14の弾性力に抗してマンドレル12を押し
込む。これにより、マンドレル12は、図3および図8
に示す状態を保持する。そして、人間が手などで、検知
線ホルダ19a,19bによるガイドを受けながら、開
口部10c,10dを通して、検知線ガイド16a,1
6bおよびマンドレル12の傾斜面12aに沿って検知
線31を配設する。
【0029】次に、人間が手などで、回転軸11を中心
として蓋21を回転させ、蓋21の爪21aを筐体10
の留め具10aに押し込んで固定する。このとき、凸部
21bによって、図3に示すロック部17の被押圧部1
7a2 が図8の上方に押圧され、凸部17a1 がロック
板15aの移動経路から外れる。このとき、ロック部1
7bとロック板15bとの間にも同様の作用が生じる。
これにより、バネ14の弾性力によってマンドレル12
が図3中下方に移動し、図11に示す位置で検知線ガイ
ド16a,16bおよびマンドレル12の傾斜面12a
によって検知線31を固定する。そして、図1に示すよ
うに、複数の検知線固定具32によって、検知線31を
固定した状態で、光源2から出射された光が、検知線3
1に収納された光ファイバ内を伝搬して侵入検出モジュ
ール3で受光される。そして、侵入検出モジュール3に
おいて、図12に示すような光スペクトルに応じた偏波
変動が検出され、監視領域への侵入行為は行われないと
判断する。
【0030】次に、監視領域への侵入行為が行われた場
合の侵入検出装置1の作用について説明する。この場合
には、図1に示すように張りめぐらされた検知線31
を、侵入者が手などで移動して監視領域内への侵入行為
が行われる。このとき、検知線31が引っ張られること
により、その張力によって、図4に示すマンドレル12
の傾斜面12aを検知線31が下方に向かって滑り落
ち、蓋21を下方に向かって押圧する。これにより、爪
21aと留め具10aとの係合が外れ、蓋21が回転軸
11を中心に回転して図7に示すように、検知線31が
落下する。そして、侵入検出モジュール3において、図
13に示すような約0〜約200Hzの周波数成分が強
められた光スペクトルに応じた偏波変動が検出され、監
視領域への侵入行為が行われたと判断される。
【0031】以上説明したように、侵入検出装置1で
は、検知線固定具32を用いて検知線31を固定するこ
とで、侵入行為が行われたときに検知線31を落下させ
ることができる。そして、当該検知線31の落下によっ
て、検知線31に格納された光ファイバ内を伝搬する光
に図13に示すような周波数スペクトルの偏波変動を発
生させることができ、侵入検出モジュール3において、
侵入行為による偏波変動を簡単かつ高精度に検出でき
る。その結果、侵入検出装置1によれば、侵入行為の発
生を高精度に検出できる。また、検知線固定具32によ
れば、図3に示すように、マンドレル12をバネ14の
弾性力によって移動可能にし、しかも蓋21の開閉によ
ってロック部17のロック状態をオン/オフさせること
で、工具を用いることなく簡単に検知線31をセットで
きる共に、検知線31に損傷を与えることなく、検知線
31を安定した状態で固定(保持)できる。
【0032】本発明は上述した実施形態には限定されな
い。例えば、上述した実施形態では、光ファイバ保持装
置として、検知線固定具32として図2〜図4などに示
した構成のものを例示したが、光ファイバ保持装置は、
検知線31に所定以上の外力が加わったときに検知線3
1の保持を解除して検知線31を落下させるものであれ
ば、その構造は特に限定されない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ファイ
バ保持装置によれば、光ファイバに所定以上の外力が加
わったときに、光ファイバが落下する。そのため、当該
光ファイバ保持装置を用いれば、光ファイバ内を伝搬す
る光の偏波変動に基づいて光ファイバに外力が加わった
か否かを判断する際に、光ファイバに外力が加わったこ
とによる偏波変動を安定して高精度に検出できる。ま
た、本発明の侵入検出装置によれば、監視領域への侵入
行為を安定して高精度に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係わる侵入検出装
置を説明するための図である。
【図2】図2は、下面の蓋が開いた状態での図1に示す
検知線固定具の外観図である。
【図3】図3は、図1に示す矢印Aから見た検知線固定
具内の構造図である。
【図4】図4は、図3に示す断面線B−Bにおける断面
図であり、検知線が手などで引っ張られていないときの
状態を示している。
【図5】図5は、図3に示す断面線B−Bにおける断面
図であり、検知線が手などで引っ張られている過程の状
態を示している。
【図6】図6は、図3に示す断面線B−Bにおける断面
図であり、蓋が開いて検知線が落下するときの状態を示
している。
【図7】図7は、検知線が検知線固定具から落下したと
きの状態を示す図である。
【図8】図8は、図3に示す断面線C−Cにおける断面
図であり、蓋が開いた状態を示している。
【図9】図9は、図3に示す断面線D−Dにおける断面
図である。
【図10】図10は、図3に示す断面線C−Cにおける
断面図であり、蓋が閉じた状態を示している。
【図11】図11は、検知線固定具内の構造図であり、
蓋が閉じた状態を示している。
【図12】図12は全ての検知線固定具において検知線
が固定されているときに侵入検出モジュールが受光した
光の周波数成分(Hz)と偏波の偏光角の変動量との関
係を示す周波数スペクトルの図である。
【図13】図13は、少なくとも一部の検知線固定具か
ら検知線が落下したときに侵入検出モジュール3が受光
した光の周波数成分(Hz)と偏波の偏光角の変動量と
の関係を示す周波数スペクトルの図である。
【符号の説明】
1…侵入検出装置、2…光源、3…侵入検出モジュー
ル、10…筐体、11…回転軸、12…マンドレル、1
2a…傾斜面、13…支持棒、14…バネ、15a,1
5b…ロック板、17a,17b…ロック部、17
1 ,17b1 …凸部、17a2 ,17b2 …被押圧
部、19a,19b…検知線ホルダ、16a,16b…
検知線ガイド、21…蓋、31…検知線、32…検知線
固定具、33…支柱棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武内 富幸 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 今井 久美子 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 柳瀬 博之 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 網干 勝也 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 5C084 AA02 AA07 BB04 CC19 DD35 DD87

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバを保持し、前記光ファイバ内を
    伝搬する光の偏波変動に基づいて前記光ファイバに外力
    が加えられたか否かを検出する際に用いられる光ファイ
    バ保持装置において、 前記光ファイバを保持し、当該保持が解除されたときに
    前記光ファイバを落下させる保持手段と、 前記光ファイバに所定以上の張力が生じたときに、前記
    保持手段による前記光ファイバの保持を解除する解除手
    段とを有する光ファイバ保持装置。
  2. 【請求項2】前記保持手段は、 前記光ファイバをガイドするガイド部と、 前記ガイドされた前記光ファイバを前記ガイド部との間
    で挟むように押圧し、前記光ファイバに所定以上の張力
    が生じたときに当該張力に応じて前記光ファイバが上方
    から下方に向かって滑り落ちるように傾斜した傾斜面を
    有する押圧部とを有し、 前記解除手段は、 前記押圧部の下方に位置し、前記傾斜面を滑り落ちた前
    記光ファイバによって所定以上の荷重で下方に向けて押
    圧されたときに開いて前記光ファイバを落下させる蓋を
    有する請求項1に記載の光ファイバ保持装置。
  3. 【請求項3】前記光ファイバを前記押圧部が押圧する力
    を供給する弾性部材をさらに有し、 前記蓋が開いた状態で前記押圧部と係合して前記ガイド
    部と前記傾斜面との間に前記光ファイバの直径以上の幅
    の隙間が形成されるように、前記弾性部材が供給する力
    による前記押圧部の移動をロックし、前記蓋が閉じた状
    態で前記ロックを解除するロック手段を有する請求項2
    に記載の光ファイバ保持装置。
  4. 【請求項4】前記押圧部の前記傾斜面は、前記押圧する
    光ファイバの長手方向に沿って光ファイバの許容曲げ半
    径以上の曲率半径を有する曲面を形成し、 前記ガイド部は、前記ガイドする光ファイバの長手方向
    に沿って光ファイバの許容曲げ半径以上の曲率半径を有
    する面を形成している請求項2または請求項3に記載の
    光ファイバ保持装置。
  5. 【請求項5】光ファイバと、 前記光ファイバを保持する光ファイバ保持手段と、 前記光ファイバの一端から前記光ファイバ内に光を出射
    する光源と、 前記光ファイバの他端で受光した光の偏波変動を監視
    し、前記光ファイバ保持手段から前記光ファイバが落下
    したときの偏波変動を検出して前記光ファイバに外力が
    加わったことを検出する検出手段とを有し、 前記光ファイバ保持手段は、 前記光ファイバを保持し、当該保持が解除されたときに
    前記光ファイバを落下させる保持手段と、 前記光ファイバに所定以上の張力が発生したときに、前
    記保持手段による前記光ファイバの保持を解除する解除
    手段とを有する侵入検出装置。
  6. 【請求項6】前記光ファイバは、所定の監視領域に沿っ
    て張られ、 前記検出手段は、前記光ファイバ保持手段から前記光フ
    ァイバが落下したときの偏波変動を検出すると、前記監
    視領域への侵入行為が行われたと判断する請求項5に記
    載の侵入検出装置。
JP11227913A 1999-08-11 1999-08-11 光ファイバ保持装置および侵入検出装置 Pending JP2001052263A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009128103A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Furukawa Electric Co Ltd:The 異常振動検知装置
CN111060247A (zh) * 2019-11-25 2020-04-24 中联重科股份有限公司 监测装置、方法、工程机械和紧固件的安装方法

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