JPH1144624A - 金属薄板の引っ張り時における保持方法 - Google Patents
金属薄板の引っ張り時における保持方法Info
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- JPH1144624A JPH1144624A JP20366597A JP20366597A JPH1144624A JP H1144624 A JPH1144624 A JP H1144624A JP 20366597 A JP20366597 A JP 20366597A JP 20366597 A JP20366597 A JP 20366597A JP H1144624 A JPH1144624 A JP H1144624A
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- Japan
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- holding
- metal thin
- metal sheet
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- Pending
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- Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】金属薄板の引っ張り時において、保持部におけ
る滑りに起因する破断が発生しない保持方法を提供す
る。 【解決手段】金属薄板2を保持部材4を介して左右方向
にかつ金属薄板2の破断応力の1/2以上の応力に対応
する力でもって引っ張る際に、金属薄板2の端面と保持
部材4との間に隙間aを設けて、金属薄板2の内側部分
を保持する方法である。
る滑りに起因する破断が発生しない保持方法を提供す
る。 【解決手段】金属薄板2を保持部材4を介して左右方向
にかつ金属薄板2の破断応力の1/2以上の応力に対応
する力でもって引っ張る際に、金属薄板2の端面と保持
部材4との間に隙間aを設けて、金属薄板2の内側部分
を保持する方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属薄板の引っ張
り時における保持方法に関する。
り時における保持方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属薄板の引張試験装置(または
架張装置)において、図4および図5に示すように、金
属薄板51を矢印方向aに引っ張るためにその両端縁部
51aを角柱状の保持部材61により保持(クランプ)
する場合、金属薄板51の端縁部51a全体を所定幅に
亘って保持するとともに、その保持力(クランプ力)F
は大きく、例えば金属薄板51の破断応力の1/2以上
の応力に対応する力にされていた。
架張装置)において、図4および図5に示すように、金
属薄板51を矢印方向aに引っ張るためにその両端縁部
51aを角柱状の保持部材61により保持(クランプ)
する場合、金属薄板51の端縁部51a全体を所定幅に
亘って保持するとともに、その保持力(クランプ力)F
は大きく、例えば金属薄板51の破断応力の1/2以上
の応力に対応する力にされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、金属
薄板51の破断応力の1/2以上の応力に対応(相当)
するような大きい力Fで金属薄板51を押えて引っ張る
場合、金属薄板51の厚さが薄いほど(例えば、50μ
m以下)、また保持部材61で保持する金属薄板51の
面積が大きいほど、その保持力Fが金属薄板51全体に
均等に伝わらなくなり、したがって保持部において滑り
が発生し、金属薄板51が破断してしまうという問題が
あった。
薄板51の破断応力の1/2以上の応力に対応(相当)
するような大きい力Fで金属薄板51を押えて引っ張る
場合、金属薄板51の厚さが薄いほど(例えば、50μ
m以下)、また保持部材61で保持する金属薄板51の
面積が大きいほど、その保持力Fが金属薄板51全体に
均等に伝わらなくなり、したがって保持部において滑り
が発生し、金属薄板51が破断してしまうという問題が
あった。
【0004】そこで、本発明は、金属薄板の引っ張り時
において、保持部における滑りに起因する破断が発生し
ない保持方法を提供することを目的とする。
において、保持部における滑りに起因する破断が発生し
ない保持方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の金属薄板の引っ張り時における保持方法
は、金属薄板を保持部材を介して所定方向に引っ張る際
に、金属薄板の端面と上記保持部材との間に隙間を設け
て、金属薄板の内側部分を保持する方法である。
に、本発明の金属薄板の引っ張り時における保持方法
は、金属薄板を保持部材を介して所定方向に引っ張る際
に、金属薄板の端面と上記保持部材との間に隙間を設け
て、金属薄板の内側部分を保持する方法である。
【0006】この保持方法によると、金属薄板の引張る
際の保持部において、滑りに起因する破断が発生するの
を防止することができる。
際の保持部において、滑りに起因する破断が発生するの
を防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に係る金属薄板
の引っ張り時における保持方法は、金属薄板を保持部材
を介して所定方向に引っ張る際に、金属薄板の端面と上
記保持部材との間に隙間を設けて、金属薄板の内側部分
を保持する方法である。
の引っ張り時における保持方法は、金属薄板を保持部材
を介して所定方向に引っ張る際に、金属薄板の端面と上
記保持部材との間に隙間を設けて、金属薄板の内側部分
を保持する方法である。
【0008】また、本発明の請求項2に係る金属薄板の
引っ張り時における保持方法は、請求項1の保持方法に
おける金属薄板の引張力を、金属薄板の破断応力の1/
2以上の応力に対応する力とする方法である。
引っ張り時における保持方法は、請求項1の保持方法に
おける金属薄板の引張力を、金属薄板の破断応力の1/
2以上の応力に対応する力とする方法である。
【0009】上記各保持方法によると、金属薄板の端面
より内側部分を押さえることにより、金属薄板を大きい
力でもって、例えば金属薄板の破断応力の1/2以上の
力でもって引っ張った場合でも、保持部材の外側のコー
ナ部と金属薄板の表面との間に、大きい摩擦抵抗が発生
して、保持部材との間に滑りが生じず、したがって確実
に金属薄板に引張力を与えることができる。
より内側部分を押さえることにより、金属薄板を大きい
力でもって、例えば金属薄板の破断応力の1/2以上の
力でもって引っ張った場合でも、保持部材の外側のコー
ナ部と金属薄板の表面との間に、大きい摩擦抵抗が発生
して、保持部材との間に滑りが生じず、したがって確実
に金属薄板に引張力を与えることができる。
【0010】以下、本発明の実施の形態における金属薄
板の引っ張り時における保持方法を、図1および図2に
基づき説明する。図1は金属薄板を保持部材により保持
した状態を示す平面図で、図2は同側面図である。
板の引っ張り時における保持方法を、図1および図2に
基づき説明する。図1は金属薄板を保持部材により保持
した状態を示す平面図で、図2は同側面図である。
【0011】図1および図2に示すように、1は例えば
厚さが50μm以下の金属薄板2を所定方向に引っ張る
ための引張試験装置で、この金属薄板2は、保持装置3
により所定箇所に保持されている。
厚さが50μm以下の金属薄板2を所定方向に引っ張る
ための引張試験装置で、この金属薄板2は、保持装置3
により所定箇所に保持されている。
【0012】この保持装置3は、例えば左右の2方向
(矢印aにて示す)に引っ張る場合、左右の保持部材
(押え部材ともいう)4と、これら各保持部材4に対応
する下方位置に設けられた受け部材(図示せず)と、上
記保持部材4を下方に押圧するとともに左右の外方に移
動させる引張駆動装置(図示せず)とが具備されてい
る。
(矢印aにて示す)に引っ張る場合、左右の保持部材
(押え部材ともいう)4と、これら各保持部材4に対応
する下方位置に設けられた受け部材(図示せず)と、上
記保持部材4を下方に押圧するとともに左右の外方に移
動させる引張駆動装置(図示せず)とが具備されてい
る。
【0013】そして、上記各保持部材4は、例えば金属
薄板2の端面に沿うような細長いもの、例えば角柱体に
より構成されるとともに、その保持位置は、図1および
図2に示すように、金属薄板2の端面より内側位置とな
るように、すなわち保持部材4の端面と金属薄板2の端
面との間に所定幅の隙間bができるような位置にされて
いる。
薄板2の端面に沿うような細長いもの、例えば角柱体に
より構成されるとともに、その保持位置は、図1および
図2に示すように、金属薄板2の端面より内側位置とな
るように、すなわち保持部材4の端面と金属薄板2の端
面との間に所定幅の隙間bができるような位置にされて
いる。
【0014】このように、金属薄板2の端面より内側部
分を保持することにより、たとえ金属薄板2の破断応力
の1/2以上の力でもって引っ張った場合でも、保持部
材4の外側のコーナ部cと金属薄板2表面との間に、大
きい摩擦抵抗力が発生するため、保持部材4との間に滑
りが生じず、したがって破断が発生しないので、確実に
引張試験を行うことができる。
分を保持することにより、たとえ金属薄板2の破断応力
の1/2以上の力でもって引っ張った場合でも、保持部
材4の外側のコーナ部cと金属薄板2表面との間に、大
きい摩擦抵抗力が発生するため、保持部材4との間に滑
りが生じず、したがって破断が発生しないので、確実に
引張試験を行うことができる。
【0015】ところで、上記実施の形態においては、金
属薄板の引張試験を行う際の保持方法について説明した
が、例えば図3に示すように、金属薄板2の全周囲に、
保持部材4を配置して、大きい力(例えば、金属薄板2
の破断応力の1/2以上の応力に対応する力)で全周囲
を外側に引っ張る場合にも、すなわち架張させる場合に
も適用し得る方法である。
属薄板の引張試験を行う際の保持方法について説明した
が、例えば図3に示すように、金属薄板2の全周囲に、
保持部材4を配置して、大きい力(例えば、金属薄板2
の破断応力の1/2以上の応力に対応する力)で全周囲
を外側に引っ張る場合にも、すなわち架張させる場合に
も適用し得る方法である。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明の各保持方法によ
ると、金属薄板の端面より内側部分を保持することによ
り、金属薄板を大きい力でもって、例えば金属薄板の破
断応力の1/2以上の応力に対応する力でもって引っ張
った場合でも、保持部材の外側のコーナ部と金属薄板の
表面との間に大きい摩擦抵抗力が発生して、保持部材と
の間に滑りが生じないので、金属薄板を確実に引っ張る
ことができる。
ると、金属薄板の端面より内側部分を保持することによ
り、金属薄板を大きい力でもって、例えば金属薄板の破
断応力の1/2以上の応力に対応する力でもって引っ張
った場合でも、保持部材の外側のコーナ部と金属薄板の
表面との間に大きい摩擦抵抗力が発生して、保持部材と
の間に滑りが生じないので、金属薄板を確実に引っ張る
ことができる。
【図1】本発明の実施の形態における保持方法により金
属薄板を保持した状態を示す平面図である。
属薄板を保持した状態を示す平面図である。
【図2】同保持方法により金属薄板を保持した状態を示
す側面図である。
す側面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態における保持方法によ
り金属薄板を保持した状態を示す平面図である。
り金属薄板を保持した状態を示す平面図である。
【図4】従来例における保持方法により金属薄板を保持
した状態を示す平面図である。
した状態を示す平面図である。
【図5】従来例の保持方法により金属薄板を保持した状
態を示す側面図である。
態を示す側面図である。
1 引張試験装置 2 金属薄板 3 保持装置 4 保持部材
Claims (2)
- 【請求項1】金属薄板を保持部材を介して所定方向に引
っ張る際に、金属薄板の端面と上記保持部材との間に隙
間を設けて、金属薄板の内側部分を保持することを特徴
とする金属薄板の引っ張り時における保持方法。 - 【請求項2】金属薄板の引張力を、金属薄板の破断応力
の1/2以上の応力に対応する力でもって引っ張ること
を特徴とする請求項1に記載の金属薄板の引っ張り時に
おける保持方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20366597A JPH1144624A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 金属薄板の引っ張り時における保持方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20366597A JPH1144624A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 金属薄板の引っ張り時における保持方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1144624A true JPH1144624A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16477832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20366597A Pending JPH1144624A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 金属薄板の引っ張り時における保持方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1144624A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107398736A (zh) * | 2017-08-11 | 2017-11-28 | 宝鸡市亿丰德工贸有限公司 | 用于轨道车车体蒙皮的自动化开卷张拉设备 |
CN109738278A (zh) * | 2018-12-24 | 2019-05-10 | 上海出入境检验检疫局工业品与原材料检测技术中心 | 金属材料压痕制造专用薄板夹紧器 |
-
1997
- 1997-07-30 JP JP20366597A patent/JPH1144624A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107398736A (zh) * | 2017-08-11 | 2017-11-28 | 宝鸡市亿丰德工贸有限公司 | 用于轨道车车体蒙皮的自动化开卷张拉设备 |
CN107398736B (zh) * | 2017-08-11 | 2023-08-04 | 宝鸡市亿丰德工贸有限公司 | 用于轨道车车体蒙皮的自动化开卷张拉设备 |
CN109738278A (zh) * | 2018-12-24 | 2019-05-10 | 上海出入境检验检疫局工业品与原材料检测技术中心 | 金属材料压痕制造专用薄板夹紧器 |
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