JP2001050287A - 粉体取扱機器の軸封装置 - Google Patents

粉体取扱機器の軸封装置

Info

Publication number
JP2001050287A
JP2001050287A JP11219475A JP21947599A JP2001050287A JP 2001050287 A JP2001050287 A JP 2001050287A JP 11219475 A JP11219475 A JP 11219475A JP 21947599 A JP21947599 A JP 21947599A JP 2001050287 A JP2001050287 A JP 2001050287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
body case
lip seal
main body
bracket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11219475A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironobu Fujii
博允 藤井
Masaru Hiramatsu
勝 平松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Starlite Co Ltd
Original Assignee
Starlite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Starlite Co Ltd filed Critical Starlite Co Ltd
Priority to JP11219475A priority Critical patent/JP2001050287A/ja
Publication of JP2001050287A publication Critical patent/JP2001050287A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing Of Bearings (AREA)
  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無潤滑の乾燥状態でも摩擦係数が低く、滑り
特性が良く、また温度変化によるシール特性の変化も少
なく、粉体を確実に封入することが可能であり、更にそ
れ自体安価であるとともに、回転軸及び本体ケースへの
組付作業性にも優れた粉体取扱機器の軸封装置を提供す
る。 【解決手段】 少なくとも粉体6を収容することが可能
な側面部7を備えた本体ケース1を有し、本体ケースの
対向側面部に貫通した回転軸2を軸受4にて回転可能に
支持してなる粉体取扱機器において、軸受4よりも内方
であって、本体ケース1の側面部7と回転軸2との間に
フッ素系樹脂製のリップシール5を配設して、粉体6を
封入してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉体取扱機器の軸
封装置に係わり、更に詳しくは本体ケースとそれを貫通
した回転軸との間で粉体を封入するための軸封装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、粉体取扱機器においては、粉体を
収容する本体ケースの対向側面部に、粉体の攪拌あるい
は輸送等に供する回転軸を貫通させた構造が採用されて
いる。ここで、前記回転軸は、本体ケースの側面部に軸
受によって回転可能に支持するとともに、本体ケース内
に収容した粉体を封入するため、前記軸受よりも内方で
あって、前記本体ケースの側面部と回転軸との間にシー
ル部材を配設している。
【0003】この種の粉体取扱機器では、粉体を封入す
るためのシール部材として、オイルシール100(図7
参照)又はV型シール200(図8参照)と呼ばれるも
のが使用され、本体ケース300の側面部301の内部
側A(粉体側)に配設し、側面部301に形成した開口
302に貫通させた回転軸304と該側面部301との
間を密封している。また、本体ケース300の側面部3
01の外部側B(大気側)には、回転軸304を回転可
能に支持するための軸受305を配設している。
【0004】先ず、オイルシール100は、図7に示す
ように、開口302内に形成した環状の取付溝306
に、金属体101で補強された本体部102を保持し、
該本体部102の内周部に内部側Aへ向けて傾斜して延
びたリップ部103を形成し、該リップ部103の先端
部が回転軸304に摺接することで密封するものであ
る。また、V型シール200は、図8に示すように、内
部側Aで前記回転軸304に本体部201を固定し、該
本体部201の軸方向外側に側面部301へ向けて傾斜
して延びたリップ部202を形成し、該リップ部202
が側面部301の内面307に摺接することで密封する
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記オイルシール10
0及びV型シール200の材質は、摩擦係数が高く、滑
り特性が良くないNBR等のゴムが主体であり、通常の
用途では潤滑剤を併用してその欠点を補っている。しか
し、粉体を扱う場合には、無潤滑の乾燥状態でのシール
性が要求されるので、ゴム材に固体潤滑剤を配合して滑
り特性を改善する工夫がなされている。それでも、シー
ル部材の摩擦係数は比較的高く、摩耗粉の発生は避けら
れず、また温度変化によるシール特性の変化が大きいと
いった問題を有している。
【0006】その上、シール部材の形状からも明らかな
ように、相手部材とリップ部の先端が線接触することで
密封する構造であるので、リップ部の先端部に損傷が生
じると直ぐにシール特性が損なわれ、特に粉体はこの先
端部を損傷する作用が往々にして大きいので、更に耐久
性が低下する。このように、前述のシール部材では、粉
体を完全に密封することは困難であるが、それに代わる
安価なシール部材の提供がなかったので、多少の不都合
には目をつむって使用しているのが現状である。
【0007】また、従来から液体や気体を封入するため
に、PTFE又は充填材入りPTFEで作製したリップ
シールが使用されている。このようなリップシールは、
シール性に優れているものの、通常は封入対象物の方へ
リップ部を向けて回転軸に挿着するので、回転軸の端部
からリップシールを外挿するにはリップ部を案内する特
殊な治具を用いなければならないので組付作業性が悪い
といった欠点を有している。一方、組付作業性を改善す
るためにリップ部の向きを逆にすると、回転軸とリップ
部の間に封入対象物が侵入し、特に封入対象物が粉体で
ある場合には、該粉体によってリップ部が押し広げられ
て粉体が洩れるのではないかという固定観念があって、
粉体の軸封にはこの種のリップシールは採用されてな
い。
【0008】そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決
しようとするところは、無潤滑の乾燥状態でも摩擦係数
が低く、滑り特性が良く、また温度変化によるシール特
性の変化も少なく、粉体を確実に封入することが可能で
あり、更にそれ自体安価であるとともに、回転軸及び本
体ケースへの組付作業性にも優れた粉体取扱機器の軸封
装置を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、少なくとも粉体を収容することが可能な側
面部を備えた本体ケースを有し、該本体ケースの対向側
面部に貫通した回転軸を軸受にて回転可能に支持してな
る粉体取扱機器において、前記軸受よりも内方であっ
て、前記本体ケースの側面部と回転軸との間にフッ素系
樹脂製のリップシールを配設して、粉体を封入してなる
粉体取扱機器の軸封装置を構成した。
【0010】ここで、前記リップシールは、PTFE又
は充填材入りPTFEで作製され、前記本体ケースの側
面部に直接的又は間接的に取付けるためのフランジ部
と、該フランジ部の半径方向内方に前記回転軸に面接触
状態で摺接する軸方向へ延びたリップ部とを有するもの
であるとより好ましいのである。
【0011】そして、前記リップシールは、リップ部を
本体ケースの外方へ向けて本体ケースの側面部に装着し
てなると、回転軸への組付作業性に優れたものとなる。
【0012】また、前記本体ケースの両側面部に形成し
た開口に前記回転軸を貫通させた状態で、前記軸受とリ
ップシールを組込んだブラケットを前記回転軸の両端部
に挿着するとともに、該ブラケットを前記開口内又は側
面部外面に取付けてなると、本体ケースに対する装着作
業性にも優れたものとなる。
【0013】この場合、前記リップシールは、フランジ
部を合成樹脂製のブラケットに一体的に固定したもので
あると更に好ましい。
【0014】具体的には、前記ブラケットの内周部に段
部を形成するとともに、該段部より軸方向に延びた突部
を形成し、前記段部に前記リップシールのフランジ部を
当接した状態で、前記突部を熱変形させて該フランジ部
を包持してなるもの、あるいは前記ブラケットの内周部
に前記リップシールのフランジ部をインサート成形によ
って一体的に固定してなるもの、あるいは前記ブラケッ
トの内周部に形成した段部に、前記リップシールのフラ
ンジ部を当接した状態で、該段部に押えリングを圧入し
てフランジ部を保持してなるもの、あるいは前記ブラケ
ットの内周部に段部を形成し、固定リングの内周部に前
記リップシールのフランジ部をインサート成形によって
一体的に固定し、該固定リングを前記段部に圧入してな
るものである。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を添付図
面に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明の軸封装
置を組込んだ粉体取扱機器の説明用の簡略断面図であ
り、図2はその要部の拡大断面図であり、図中符号1は
本体ケース、2は回転軸、3はブラケット、4は軸受、
5はリップシールをそれぞれ示している。尚、図中符号
Aは本体ケース1の内部側(粉体側)、Bは本体ケース
1の外部側(大気側)を示している。
【0016】本発明の軸封装置は、少なくとも粉体6を
収容することが可能な側面部7,…を備えた本体ケース
1を有し、該本体ケース1の対向側面部7,7に貫通し
た回転軸2を軸受4にて回転可能に支持してなる粉体取
扱機器において、前記軸受4よりも内方であって、前記
本体ケース1の側面部7と回転軸2との間にフッ素系樹
脂製のリップシール5を配設して、粉体6を封入してな
るものである。
【0017】本発明に係る軸封装置を組込んだ粉体取扱
機器としては、複写機やプリンターのトナー回りの周辺
機器、例えばトナーカートリッジ、禁油が条件となる食
品関係の粉末、例えば小麦粉、あるいは化粧品関係の粉
末を取り扱う機器が挙げられる。
【0018】ここで、本実施形態では、フッ素系樹脂製
のリップシール5として、PTFE又は充填材入りPT
FEで作製されたものが好適に使用される。充填材とし
ては、相手部材となる前記回転軸2の材質や使用環境条
件に応じて、ガラスファイバー、カーボンファイバー、
グラファイト粉末、MoS2、耐熱性高分子等の単体又
はそれらを組み合わせた材料を選択して使用する。
【0019】通常、前記リップシール5は、ペレット化
したPTFE又は充填材入りPTFE材料で円筒状に圧
縮・加熱成形し、それを所定の厚さにスライスした後、
周囲のフランジ部8を治具で保持し、中心部をコーン状
の治具で軸方向一方向に癖付け加工してリップ部9を形
成したものである。ここで、前記リップシール5のフラ
ンジ部8は、前記本体ケース1の側面部7に直接的又は
間接的に取付けるために利用し、該フランジ部8の半径
方向内方で軸方向へ延びたリップ部9は、前記回転軸2
に面接触状態で摺接して密封するのである。このように
作製したリップシール5は、回転軸2との摺動による摩
擦熱あるいは他の熱源からの熱によって軟化しても、癖
付け加工したリップ部9の復元方向が回転軸2を締付け
る方向であるので、シール性を損なうことがないのであ
る。また、PTFE自体は、軟化温度が高い材料である
ので、耐熱性が高く、しかも低摩擦性、耐薬品性にも優
れているので、無潤滑の乾燥状態でのシール性は申し分
が無いのである。
【0020】前述の如く、このようなリップシール5
は、リップ部9の先端側から回転軸2に外挿する作業時
に特殊な治具を使用しなければならないが、リップ部9
を本体ケース1の外方へ向けて回転軸2に外挿する作業
は簡単である。しかも、本発明者は、リップ部9を本体
ケース1の外方へ向けて回転軸2に外挿して本体ケース
1の側面部7に装着しても、粉体6を効果的に封入する
ことができることを見出したのである。
【0021】前記本体ケース1は、粉体6を一時的に収
容して一定量ずつ他の消費部位に供給したり、内部で攪
拌、混合するため等に供するものであり、そのため周囲
に側面部7,…と底面部10及び上面部11とを有する
密閉型、あるいは底面部10がロート状になって上面部
11が開放した開放型等、その構造は任意であるが、少
なくとも前記回転軸2の両端部を貫通状態で支持するこ
とが可能な一対の対向側面部7,7を備えていることが
本発明では要求される。
【0022】そして、前記対向側面部7,7には、前記
回転軸2を貫通させる開口12が形成されており、該開
口12に回転軸2を貫通させた状態で、該開口12内に
前記軸受4とリップシール5を組込んだブラケット3を
前記回転軸2の両端部に挿着するとともに、該ブラケッ
ト3を前記開口12内に取付ける。ここで、前記リップ
シール5は、リップ部9を本体ケース1の外方へ向けて
ブラケット3に装着しており、該ブラケット3を回転軸
2の両端部に挿着する際には、リップシール5はフラン
ジ部8側から外挿されるので、その作業は極めて簡単で
ある。
【0023】前記開口12は、側面部7の外側部分に内
径が大きい大径口12Aと内側部分に内径が小径口12
Bとを有し、その境に軸方向と直交する径方向面12C
を有するものである。前記ブラケット3は、合成樹脂製
であり、前記開口12に外方から嵌入し得る外形状を有
し、つまり大径口12Aと対応する外径の大径部3A
と、小径口12Bと対応する外径の小径部3Bと、径方
向面12Cと対面する径方向面3Cとを有している。そ
して、当該ブラケット3を前記開口12に外方から嵌入
するとともに、両径方向面3C,12C間にOリング1
3を介在させてブラケット3と側面部7との間を密閉
し、適宜な固定手段でブラケット3を側面部7に固定す
る。ここで、前記開口12の内径を前記回転軸2が貫通
するだけの小さいものとし、前記ブラケット3を側面部
7の外面に取付けても良い。
【0024】また、前記ブラケット3の内部には、前記
回転軸2を遊挿する中心孔14を有し、該中心孔14内
で本体ケース1の外側に対応する部分には、前記軸受4
を嵌着する嵌合段部15を形成するとともに、本体ケー
ス1の内側に対応する部分には、前記リップシール5の
フランジ部8を一体的に固定している。
【0025】前記ブラケット3にリップシール5を一体
的に固定するには、図3に示した第1実施形態では、ブ
ラケット3の内周部に段部16を形成するとともに、該
段部16より軸方向に延びた突部17を形成し(図3
(a)参照)、前記段部16に前記リップシール5のフ
ランジ部8を当接した状態で、前記突部17を半径方向
内方へ熱変形させて、それにより成形された変形部17
Aで該フランジ部8を包持する(図3(c)参照)。
尚、前記変形部17Aで形成される孔17Bの内径を、
前記中心孔14の内径より小さく且つ回転軸2の外径よ
り僅かに大きくすることにより、回転軸2と変形部17
Aとの隙間が小さくなって粉体6がブラケット3内に侵
入することを制限するので、前記リップシール5による
シール性が更に高まるのである。
【0026】また、図4に示した第2実施形態では、前
記ブラケット3の成形時に、その金型内にリップシール
5を保持しておき、該ブラケット3の内周部に前記リッ
プシール5のフランジ部8をインサート成形によって一
体的に固定しても良い。この場合、前記リップシール5
は、所定の厚さの円盤状に成形し、周囲のフランジ部8
をブラケット3に一体的に固定した後、中心部をコーン
状の治具で軸方向一方向に癖付け加工してリップ部9を
形成しても良い。
【0027】また、図5に示した第3実施形態では、前
記ブラケット3の内周部に形成した段部18に、前記リ
ップシール5のフランジ部8を当接した状態で、該段部
18に押えリング19を圧入してフランジ部8を保持し
ている。ここで、押えリング19を段部18に圧入する
だけでは不十分な場合には、接着剤による接着を併用す
ることも可能である。その他の構成は、第1実施形態と
同様であるので、同一構成には同一符号を付してその説
明は省略する。
【0028】そして、図6に示した第4実施形態では、
前記ブラケット3の内周部に段部20を形成し、合成樹
脂製の固定リング21の内周部に前記リップシール5の
フランジ部8をインサート成形によって一体的に固定
し、該固定リング21を前記段部20に圧入している。
ここで、固定リング21を段部20に圧入するだけでは
不十分な場合には、接着剤による接着を併用することも
可能である。その他の構成は、第1実施形態と同様であ
るので、同一構成には同一符号を付してその説明は省略
する。
【0029】
【発明の効果】以上にしてなる請求項1に係る発明の粉
体取扱機器の軸封装置は、少なくとも粉体を収容するこ
とが可能な側面部を備えた本体ケースを有し、該本体ケ
ースの対向側面部に貫通した回転軸を軸受にて回転可能
に支持してなる粉体取扱機器において、前記軸受よりも
内方であって、前記本体ケースの側面部と回転軸との間
にフッ素系樹脂製のリップシールを配設して、粉体を封
入してなるので、無潤滑の乾燥状態でも摩擦係数が低
く、滑り特性が良く、また温度変化によるシール特性の
変化も少なく、粉体を確実に封入することができる。そ
のため、
【0030】請求項2によれば、特に摩擦係数が低く、
滑り特性が良く、耐薬品性にも優れており、また温度変
化によるシール特性の変化も少なく、無潤滑の乾燥状態
でも粉体を確実に封入することができ、更に充填材入り
の場合には充填材の選択と配合量を調整して相手回転軸
の材質に最適なものとすることができる。また、静摩擦
係数が動摩擦係数より小さいので、スティックスリップ
が起きないのである。その上、リップシールの構造が簡
単であり、製造も容易であるので安価であり、更に回転
軸とは面接触状態であるのでシール性に優れ、リップ部
の一部に損傷が発生しても粉体シール効果を持続でき、
またリップ部には弾性形状記憶特性を備えているので、
常圧でも常に回転軸への緊迫力を保持している。
【0031】請求項3によれば、回転軸の各端部からの
リップシールの外挿作業がフランジ部側からであり、フ
ランジ部とリップ部の間に形成されたコーン状の部分で
案内しながらリップ部を回転軸へ外挿するので、回転軸
への組付作業性に特に優れたものとなる。
【0032】請求項4によれば、軸受とリップシールを
組込んだブラケットを回転軸の両端部に挿着するので、
回転軸及び本体ケースへの組付作業性に優れ、また本体
ケースの対向側面部に回転軸を貫通させた状態でもリッ
プシールを所定位置に装着することができるので、軸封
装置の粉体取扱機器への組付作業も簡単になるのであ
る。
【0033】請求項5によれば、本体ケースへの組付作
業時に、ブラケットにリップシールを固定する工程がな
くなり、部品点数の減少と工数の削減が達成できる。
【0034】請求項6によれば、ブラケットの成形が容
易であるとともに、ブラケットに対するリップシールの
固定が強固であり、しかも部品点数が少なく、信頼性の
高いものとなる。
【0035】請求項7によれば、ブラケットの成形が複
雑にはなるが、ブラケットに対するリップシールの固定
が非常に強固であり、ブラケットとリップシールのフラ
ンジ部との密閉も確実である。
【0036】請求項8によれば、ブラケットとリップシ
ールとを別々に作製し、それを嵌合作業のみで簡単に組
み立てて一体化できるので、製作コストを最も抑えるこ
とができる。
【0037】請求項9によれば、ブラケットとリップシ
ールとを別々に作製し、リップシールをブラッケトに取
付けるための固定リングを予めリップシールと一体化し
ているので、リップシールを正確な位置に設定して簡単
に組み立てることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軸封装置を組込んだ粉体取扱機器
を示す簡略断面図である。
【図2】同じく要部の拡大断面図である。
【図3】ブラケットにリップシールを一体化する第1実
施形態の製造工程を説明するための断面図である。
【図4】同じくブラケットにリップシールを一体化する
第2実施形態を示す要部の断面図である。
【図5】同じくブラケットにリップシールを一体化する
第3実施形態を示す要部の断面図である。
【図6】同じくブラケットにリップシールを一体化する
第4実施形態を示す要部の断面図である。
【図7】オイルシールによる従来の粉体シール構造を示
す要部の断面図である。
【図8】V型シールによる従来の粉体シール構造を示す
要部の断面図である。
【符号の説明】
A 本体ケースの内部側(粉体側) B 本体ケースの外部側(大気側) 1 本体ケース 2 回転軸 3 ブラケット 4 軸受 5 リップシール 6 粉体 7 側面部 8 フランジ部 9 リップ部 10 底面部 11 上面部 12 開口 13 Oリング 14 中心孔 15 嵌合段部 16 段部 17 突部 17A 変形部 17B 孔 18 段部 19 押えリング 20 段部 21 固定リング 100 オイルシール 200 V型シール 300 本体ケース 301 側面部 304 回転軸 305 軸受

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも粉体を収容することが可能な
    側面部を備えた本体ケースを有し、該本体ケースの対向
    側面部に貫通した回転軸を軸受にて回転可能に支持して
    なる粉体取扱機器において、前記軸受よりも内方であっ
    て、前記本体ケースの側面部と回転軸との間にフッ素系
    樹脂製のリップシールを配設して、粉体を封入してなる
    ことを特徴とする粉体取扱機器の軸封装置。
  2. 【請求項2】 前記リップシールは、PTFE又は充填
    材入りPTFEで作製され、前記本体ケースの側面部に
    直接的又は間接的に取付けるためのフランジ部と、該フ
    ランジ部の半径方向内方に前記回転軸に面接触状態で摺
    接する軸方向へ延びたリップ部とを有するものである請
    求項1記載の粉体取扱機器の軸封装置。
  3. 【請求項3】 前記リップシールは、リップ部を本体ケ
    ースの外方へ向けて本体ケースの側面部に装着してなる
    請求項2記載の粉体取扱機器の軸封装置。
  4. 【請求項4】 前記本体ケースの両側面部に形成した開
    口に前記回転軸を貫通させた状態で、前記軸受とリップ
    シールを組込んだブラケットを前記回転軸の両端部に挿
    着するとともに、該ブラケットを前記開口内又は側面部
    外面に取付けてなる請求項1〜3何れかに記載の粉体取
    扱機器の軸封装置。
  5. 【請求項5】 前記リップシールは、フランジ部を合成
    樹脂製のブラケットに一体的に固定したものである請求
    項4記載の粉体取扱機器の軸封装置。
  6. 【請求項6】 前記ブラケットの内周部に段部を形成す
    るとともに、該段部より軸方向に延びた突部を形成し、
    前記段部に前記リップシールのフランジ部を当接した状
    態で、前記突部を熱変形させて該フランジ部を包持して
    なる請求項5記載の粉体取扱機器の軸封装置。
  7. 【請求項7】 前記ブラケットの内周部に前記リップシ
    ールのフランジ部をインサート成形によって一体的に固
    定してなる請求項5記載の粉体取扱機器の軸封装置。
  8. 【請求項8】 前記ブラケットの内周部に形成した段部
    に、前記リップシールのフランジ部を当接した状態で、
    該段部に押えリングを圧入してフランジ部を保持してな
    る請求項5記載の粉体取扱機器の軸封装置。
  9. 【請求項9】 前記ブラケットの内周部に段部を形成
    し、固定リングの内周部に前記リップシールのフランジ
    部をインサート成形によって一体的に固定し、該固定リ
    ングを前記段部に圧入してなる請求項5記載の粉体取扱
    機器の軸封装置。
JP11219475A 1999-08-03 1999-08-03 粉体取扱機器の軸封装置 Pending JP2001050287A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11219475A JP2001050287A (ja) 1999-08-03 1999-08-03 粉体取扱機器の軸封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11219475A JP2001050287A (ja) 1999-08-03 1999-08-03 粉体取扱機器の軸封装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001050287A true JP2001050287A (ja) 2001-02-23

Family

ID=16736028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11219475A Pending JP2001050287A (ja) 1999-08-03 1999-08-03 粉体取扱機器の軸封装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001050287A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6692007B2 (en) 2001-10-31 2004-02-17 Transcom, Inc. Seal for a shaft
US6726212B2 (en) 1997-09-25 2004-04-27 Transcom, Inc. Retrofittable severe duty seal for a shaft
JP2009257366A (ja) * 2008-04-14 2009-11-05 Starlite Co Ltd シール付き滑り軸受及びその製造方法
JP2010175020A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Starlite Co Ltd シール機能付き軸受装置
JP2016098869A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 Kyb株式会社 シール部材及びそれを具備した流体圧装置
JP2017509850A (ja) * 2014-03-27 2017-04-06 サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション 回転軸用ハウジングおよびシール
KR102213834B1 (ko) * 2020-03-12 2021-02-08 박태범 회전축용 ptfe 립 씰
JP7465070B2 (ja) 2018-09-27 2024-04-10 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 駆動装置、液圧ポンプ、自動車

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6726212B2 (en) 1997-09-25 2004-04-27 Transcom, Inc. Retrofittable severe duty seal for a shaft
US6692007B2 (en) 2001-10-31 2004-02-17 Transcom, Inc. Seal for a shaft
JP2009257366A (ja) * 2008-04-14 2009-11-05 Starlite Co Ltd シール付き滑り軸受及びその製造方法
JP2010175020A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Starlite Co Ltd シール機能付き軸受装置
JP2017509850A (ja) * 2014-03-27 2017-04-06 サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション 回転軸用ハウジングおよびシール
US20170184201A1 (en) * 2014-03-27 2017-06-29 Saint-Gobain Performance Plastics Corporation Rotary shaft housing and seal
KR20190055255A (ko) * 2014-03-27 2019-05-22 생-고뱅 퍼포먼스 플라스틱스 코포레이션 회전축 하우징 및 시일
US10393268B2 (en) 2014-03-27 2019-08-27 Saint-Gobain Performance Plastics Corporation Rotary shaft housing and seal
KR102110756B1 (ko) * 2014-03-27 2020-05-15 생-고뱅 퍼포먼스 플라스틱스 코포레이션 회전축 하우징 및 시일
JP2016098869A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 Kyb株式会社 シール部材及びそれを具備した流体圧装置
JP7465070B2 (ja) 2018-09-27 2024-04-10 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 駆動装置、液圧ポンプ、自動車
KR102213834B1 (ko) * 2020-03-12 2021-02-08 박태범 회전축용 ptfe 립 씰

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007198479A (ja) 軸受ユニット及びこの軸受ユニットを用いたモータ
JPS6275178A (ja) 磁性流体軸封装置
JP2007321760A (ja) 遠心ポンプ用、詳細には内燃機関の冷却液ポンプ用低摩擦の環状密閉アセンブリ
JP2001050287A (ja) 粉体取扱機器の軸封装置
CN106662251B (zh) 密封装置
JP2019165620A (ja) 電気モータのためのクロージャーシステム及び対応する密閉方法
JP3962863B2 (ja) トナー容器の回転軸のシール方法
JP2006300191A (ja) シール装置
JP2002323139A (ja) 軸受兼用シール装置
JP4654681B2 (ja) 防水モータの出力軸部防水構造
JPH11236977A (ja) 回転軸シール
JP2017089701A (ja) 密封装置
JPH09210215A (ja) ウォ−タポンプの密封装置
JP5092166B2 (ja) シャフトシール装置
JP5582608B2 (ja) 軸封装置
JP2008020244A (ja) 流体軸受装置の軸受部材の検査方法
JPH09133217A (ja) リップ型シール
JP3751701B2 (ja) ウォータポンプの密封装置
JPS61167779A (ja) ロータリシヤフトリツプシール
JPH10220593A (ja) ウォ−タポンプの密封装置
JP2009210083A (ja) モータ軸受構造
JP5585933B2 (ja) 密封装置
JP2002115762A (ja) 密封装置
CN111433472B (zh) 流体动压轴承装置
JPH10220592A (ja) ウォ−タポンプの密封装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040608

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050308