JP2001049026A - 架橋シリコーン化合物廃材の再生方法 - Google Patents
架橋シリコーン化合物廃材の再生方法Info
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- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
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- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
Abstract
合物廃材を再生することができるとともに、加水分解の
進行を廃材各部で均一にして品質が均一な再生物が得ら
れる架橋シリコーン化合物廃材の再生方法を提供する。 【解決手段】 架橋シリコーン化合物からなる廃棄物
を、アルコール・水混合溶媒と加熱下で接触させて加水
分解し、未架橋シリコーンコンパウンドまたはシリコー
ン油状物として回収することを特徴とする架橋シリコー
ン化合物廃材の再生方法。
Description
脂やゴムからなる廃棄物の再生方法に関し、さらに詳し
くは、これら架橋シリコーン化合物廃材を加水分解して
未架橋シリコーンゴムコンパウンドまたはシリコーン油
状物として回収する架橋シリコーン化合物廃材の再生方
法に関する。
再生方法として、架橋シリコーン化合物廃材を、150
〜200℃で水蒸気を用いて加水分解し、未架橋シリコ
ーンゴムコンパウンドまたはシリコーン油状物として回
収する方法(蒸解法)が知られている(特開昭59−1
79537号公報等)。しかし、この蒸解法では、加水
分解速度が遅く、再生に例えば約5〜8時間といった長
時間を要し、再生コストが高くなるという問題がある。
ルを用いての再生方法を提案している(特願平11−1
37414号)。この方法によれば、加水分解に要する
時間を15分程度にまで短縮させることができる。しか
しながら、架橋シリコーン化合物廃材中へのアルコール
の拡散速度が遅く、分解速度が早いために廃材の内部に
比べて表層部での分解が過多となり、結果として再生物
に加工する際の原料ムラとなって現れて再生物の品質に
バラツキを生じることもある。
従来の状況に鑑み、分解速度が速く、短時間で架橋シリ
コーン化合物廃材を再生することができるとともに、加
水分解の進行を廃材各部で均一にして品質が均一な再生
物が得られる架橋シリコーン化合物廃材の再生方法を提
供することにある。
的を達成すべく鋭意研究した結果、架橋シリコーン化合
物廃材を加熱下、アルコール・水混合溶媒で加水分解す
ることにより、短時間でかつ均一に架橋シリコーン化合
物廃材を分解できることを見出し、本発明を完成するに
至った。
めに、架橋シリコーン化合物からなる廃棄物を、アルコ
ール・水混合溶媒と加熱下で接触させて加水分解し、未
架橋シリコーンコンパウンドまたはシリコーン油状物と
して回収することを特徴とする架橋シリコーン化合物廃
材の再生方法を提供する。
する。本発明において、再生対象となる架橋シリコーン
化合物廃材は制限されるものではなく、充填材等の各種
配合物の有無を含めてその組成、物理特性、架橋方法、
成形等の加工の形態、用途等は不問である。また、架橋
シリコーン化合物廃材の形状や寸法も制限されるのもで
はないが、加水分解反応をより促進する上で小さな断片
にすることが好ましい。
下で、アルコール・水混合溶媒と接触される。アルコー
ルとしてはメタノール、エタノール及びプロパノールを
好ましく用いることができ、またこれらの混合物でもよ
い。この混合溶媒における水の含有量は、少なくとも2
0重量%であることが好ましい。水はアルコールとの溶
解性が高く、しかも架橋シリコーン化合物への拡散性も
高いため、アルコールを架橋シリコーン化合物廃材の内
部にまで浸透させる作用を有する。従って、水の含有量
が20重量%未満では架橋シリコーン化合物廃材の内部
にまで十分にアルコールを浸透させることができず、分
解ムラを生じるようになる。また、水の含有量の上限は
特に制限されるものではないが、水の含有量が多くなる
のに従って加水分解速度が低下するため、20重量%程
度が適当である。
が、温度が低いほど加水分解速度も低くなる。また、高
温にし過ぎてもそれに見合う加水分解速度の上昇は得ら
れず、不経済となる。これらのことから、加熱温度は2
20〜250℃の範囲とすることが好ましい。
ン化合物廃材とアルコール・水混合溶媒とを攪拌機能付
きの容器に充填し、容器内を所定温度に維持して攪拌を
所定時間続ける。これにより、架橋シリコーン化合物廃
材はその内部まで均一に加水分解されて未架橋シリコー
ンゴムコンパウンド状物、あるいはシリコーン油状物に
転化される。
溶媒の使用量は、架橋シリコーン化合物廃材100重量
部に対して300重量部以上の割合とすることが適当で
ある。また、この再生処理の処理時間は、再生対象の架
橋シリコーン化合物廃材の種類、用いるアルコール・水
混合溶媒の組成及び使用量、加熱温度、あるいは目的と
する分解の程度等により適宜選択され得るが、15分程
度で十分であり、従来の蒸解法に比べてかなりの時間短
縮となる。尚、再生物は、処理温度が高いほど、また処
理時間が長いほど、シリコーン油状物になりやすい。
溶媒を加熱等により除去することにより、未架橋シリコ
ーンゴムコンパウンド状またはシリコーン油状の再生物
が得られる。このようにして得られた再生物は、例え
ば、再度成形、架橋硬化させて、架橋シリコーンゴム成
型品として、あるいは他の用途(例えばシリコーングリ
ス、オイル等)に再利用することができる。
説明するが、本発明はこれにより何ら限定されるもので
はない。
cのオートクレーブに、市販の架橋シリコーンゴム(ジ
メチルシリコーンゴム)からなるシート(150×15
0×3mm)と、メタノールと蒸留水とを表1に示す割
合で混合した混合溶媒200mlとを仕込み、オートク
レーブ内の温度を温度制御器により250℃に維持して
15分間加水分解処理を行なった。尚、水単独の溶媒
については、8時間の処理を行った。
ら0.5mm以内)と深層部(表面から1mm)とにつ
いて熱分析を行い、耐熱温度の比較を行った。結果を表
2に示す。
加水分解の進行度合の差異が大きいことを示すが、メタ
ノール単独である溶媒では深層部の耐熱温度が約12
℃高く加水分解が十分に進行していないことが判る。こ
れに対して、メタノールと水との混合物である溶媒及
び溶媒では温度差が小さく、表層部及び深層部とも均
一に加水分解が進行していることが判る。尚、水単独の
溶媒は表層部と深層部との温度差が小さく加水分解が
均一に行われているが、処理に長時間を要した。
トの断面を顕微鏡で観察したところ、溶媒で処理した
シート断面には表層部と深層部とで組織形状の違いによ
る境界部がはっきりと認められたのに対して、溶媒で
処理したシート断面ではこのような境界部が認められ
ず、加水分解が均一に行われていることが確認された。
によれば、架橋シリコーン化合部廃材を、短時間で、し
かも内部まで均一に加水分解が可能で、均一な再生品が
得られる。
Claims (3)
- 【請求項1】 架橋シリコーン化合物からなる廃棄物
を、アルコール・水混合溶媒と加熱下で接触させて加水
分解し、未架橋シリコーンコンパウンドまたはシリコー
ン油状物として回収することを特徴とする架橋シリコー
ン化合物廃材の再生方法。 - 【請求項2】 前記アルコール・水混合溶媒は、水を少
なくとも20重量%含むことを特徴とする請求項1に記
載の架橋シリコーン化合物廃材の再生方法。 - 【請求項3】 加熱温度時間により加水分解速度を制御
することを特徴とする請求項1または2に記載の架橋シ
リコーン化合物廃材の再生方法。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP22664999A JP3721012B2 (ja) | 1999-08-10 | 1999-08-10 | 架橋シリコーン化合物廃材の再生方法 |
EP20000304144 EP1057855A1 (en) | 1999-05-18 | 2000-05-17 | Method of recycling crosslinked silicone compound waste |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22664999A JP3721012B2 (ja) | 1999-08-10 | 1999-08-10 | 架橋シリコーン化合物廃材の再生方法 |
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JP2001049026A true JP2001049026A (ja) | 2001-02-20 |
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Family
ID=16848501
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP22664999A Expired - Fee Related JP3721012B2 (ja) | 1999-05-18 | 1999-08-10 | 架橋シリコーン化合物廃材の再生方法 |
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Country | Link |
---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006524266A (ja) * | 2003-04-22 | 2006-10-26 | ブライアン, エイチ. ハリソン, | ゴムの還元 |
CN110305322A (zh) * | 2019-07-11 | 2019-10-08 | 枣阳市华威硅氟材料有限公司 | 二甲基硅油的生产方法 |
-
1999
- 1999-08-10 JP JP22664999A patent/JP3721012B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006524266A (ja) * | 2003-04-22 | 2006-10-26 | ブライアン, エイチ. ハリソン, | ゴムの還元 |
JP4708033B2 (ja) * | 2003-04-22 | 2011-06-22 | ソービーコン コンサルタンツ インコーポレーテッド | ゴムの還元 |
CN110305322A (zh) * | 2019-07-11 | 2019-10-08 | 枣阳市华威硅氟材料有限公司 | 二甲基硅油的生产方法 |
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JP3721012B2 (ja) | 2005-11-30 |
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