JP2001048099A - 展開構造物 - Google Patents

展開構造物

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JP2001048099A
JP2001048099A JP11276834A JP27683499A JP2001048099A JP 2001048099 A JP2001048099 A JP 2001048099A JP 11276834 A JP11276834 A JP 11276834A JP 27683499 A JP27683499 A JP 27683499A JP 2001048099 A JP2001048099 A JP 2001048099A
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panel
panels
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hinge
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JP11276834A
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Inventor
Shoichi Iikura
省一 飯倉
Makoto Jinno
誠 神野
Toshikatsu Akiba
敏克 秋葉
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、パネル表面精度の高精度化を図っ
たうえで、パネル収納効率の高効率化を図ることにあ
る。 【解決手段】第1のパネル11を第1のヒンジ機構15
を介してその背面が、宇宙航行体10の取付け面に対向
して折畳み収容され、この第1のパネル11の背面に第
2のパネル12が、第2のヒンジ機構16を介してその
背面を対向させた状態で、宇宙航行体10の取付け面と
の間に折畳み収容され、第1のパネル11の表面に対し
て、第3のパネル13が第3のヒンジ機構17を介して
その表面が対向されて折畳み収容され、この第3のパネ
ル13の背面に対して、第4のパネル14が第4のヒン
ジ機構18を介してその背面が対向されて折畳み収容さ
れるように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば人工衛星
等の宇宙航行体に搭載される展開型アンテナ装置や折畳
み展開自在に搭載される太陽電池パドル等に用いるのに
好適する展開構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、人工衛星に搭載される展開型ア
ンテナ装置は、所望の観測性能を確保するために、搭載
する衛星構体より大きな形状に構築される。そこで、こ
のような展開型アンテナ装置は、正方形を含む矩形状の
複数のアンテナパネルの相互間をヒンジ機構を介して回
動自在に連結して、これら複数のアンテナパネルを折畳
み展開機構を介して衛星構体に取付け配置される。
【0003】ところで、このような展開型アンテナ装置
は、宇宙空間までの輸送を考慮して、アンテナパネルを
折畳み収容して、そのパネル面を衛星取付部に積層する
如く組み付けて保持機構を介して位置決めされた状態
で、宇宙空間まで輸送する方法が採られる。そして、宇
宙空間に到達したアンテナパネルは、保持解放機構の保
持が開放された後、折畳み展開機構が駆動制御されて矩
形状に展開されて運用に供される。
【0004】しかしながら、上記展開型アンテナ装置で
は、パネル保持機能やパネル展開機能を備える構成上、
アンテナ特性の低下原因となる放射面に突起部や孔、あ
るいは比較的大きなパネル相互間の間隙が存在するため
に、所望のアンテナ特性を確保するのが困難であるとい
う問題を有する。
【0005】また、上記展開型アンテナ装置にあって
は、その折畳み収納効率をあげるために、パネルを2次
元的に展開することが望ましいが、その複数のアンテナ
パネルを折畳み展開する折畳み展開機構を備えたり、パ
ネルを折畳み位置で位置決め保持する保持機構を備える
必要があるために、アンテナ形状の大口径化を図るのが
困難であるという問題を有する。
【0006】さらに、上記展開型アンテナ装置にあって
は、その使用環境が宇宙空間という極限環境のため、非
常に厳しい温度雰囲気にさらされたり、パネルから発生
される熱に起因して生じるパネル間の温度差が生じたり
して、パネル間に熱変形が発生して、所望のアンテナ特
性を確保するのが困難となるという問題を有する。
【0007】係る問題は、高信頼性と共に、長寿命化が
要求される宇宙開発の分野では、重要な課題となってい
る。
【0008】また、上記事情は、展開型アンテナ装置に
限るものでなく、例えば複数の太陽電池パネルを折畳み
展開可能に組合わせ配置される太陽電池パドル等の展開
構造物においても同様である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の展開型アンテナ装置では、放射面精度が悪く、アン
テナ特性の高精度化を図るのが困難であると共に、パネ
ル収納効率が低いという問題を有する。
【0010】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、構成簡易にして、パネル表面精度の高精度化を図
り得、且つ、パネル収納効率の高効率化を図り得るよう
にした展開構造物を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、略矩形状に
形成されるものであって、その一辺が宇宙航行体の取付
け面に第1のヒンジ機構を介して回動自在に支持された
第1のパネルと、略矩形状に形成されるものであって、
前記第1のパネルの一辺に対向する他辺に対して、第2
のヒンジ機構を介して、その一辺が、折畳み状態で、前
記第1のパネルと前記宇宙航行体の取付け面との間に、
その背面が前記第1のパネルの背面と対向するように回
動自在に連結された第2のパネルと、略矩形状に形成さ
れるものであって、前記第1のパネルの一辺と略直交す
る辺の一方に対して、第3のヒンジ機構を介して、その
一辺が、折畳み状態で、その表面が前記第1のパネルの
表面と対向するように回動自在に連結された第3のパネ
ルと、略矩形状に形成されるものであって、前記第3の
パネルの一辺と略直交する辺の一方に第4のヒンジ機構
を介して、その一辺が、その折畳み状態で、その背面が
前記第3のパネルの背面と対向するように回動自在に連
結された第4のパネルと、前記第1乃至第4のヒンジ機
構を駆動制御して前記第1乃至第4のパネルを前記宇宙
航行体の取付け面に対して折畳み展開する駆動手段とを
備えて展開構造物を構成した。
【0012】上記構成によれば、第1のパネルは、第1
のヒンジ機構を介してその背面が、宇宙航行体の取付け
面に対向して折畳み収容され、この第1のパネルの背面
に第2のパネルが、第2のヒンジ機構を介してその背面
を第1のパネルの背面に対向させた状態で、宇宙航行体
の取付け面との間に折畳み収容される。そして、第1の
パネルの表面には、第3のパネルが第3のヒンジ機構を
介してその表面を対向させて折畳み収容され、この第3
のパネルの背面には、第4のパネルが第4のヒンジ機構
を介してその背面を対向させて折畳み収容される。これ
により、第1乃至第4のパネルは、2次元的に展開可能
で、且つ、その折畳み状態における近接配置が可能とな
り、そのパネル収納効率の高効率化が図れ、しかも、パ
ネル展開状態におけるパネル間の間隙防止の促進が図れ
て、表面精度の高精度化の促進が図れる。
【0013】また、この発明は、前記第1乃至第4のパ
ネルを、周囲面の対向する2面に太陽電池パドルが搭載
された略六角柱形状の宇宙航行体の周囲面の他の4面に
それぞれ駆動手段を介して折畳み展開自在に組付けるよ
うに構成した。
【0014】これによれば、宇宙航行体の小形化を確保
したうえで、展開構造物及び太陽電池パドルの高効率な
塔載が可能となる。
【0015】また、この発明は、前記第1のパネルを折
畳み位置及び展開位置において位置決め保持する支持部
材を備えて構成した。これによれば、第1乃至第4のパ
ネルの折畳み展開動作の安定した動作が可能となると共
に、展開状態における堅牢化が図れて、固有振動数の向
上が実現される。
【0016】また、この発明は、前記第2及び4のヒン
ジ機構が駆動されて前記第2及び第4のパネルの対向す
る辺が対向された状態で、相互の辺を前記第3のヒンジ
機構が駆動可能に回動自在に連結するラッチ機構を備え
て構成した。これによれば、第3のヒンジ機構の駆動に
より、第3のパネルの安定した展開動作が可能となると
共に、その展開状態におけるパネル平面度の向上が図れ
る。
【0017】また、この発明は、前記第1乃至第4のパ
ネルの展開状態で、パネル間を熱的に結合する熱結合手
段を備えて構成した。これによれば、第1乃至第4のパ
ネルの温度の均一化が図れてパネル変形の防止の促進が
図れる。
【0018】また、この発明は、前記第1乃至第4のヒ
ンジ機構のすくなくとも第3のヒンジ機構を、前記第1
のパネルのパネル背面に対して第1のスライドアームの
一端を固着し、前記第3のパネルのパネル背面に対して
弧状の第2のスライドアームの一端を固着して、これら
第1及び第2のスライドアームの他端部を支持部材に対
して出入り方向が逆に収容して、前記第1及び第2のス
ライドアームの出状態で第1及び第3のパネルの折畳み
を許容し、前記第1及び第2のスライドアームの入り状
態で、第1及び第3のパネルの展開を許容するように構
成した。
【0019】これによれば、第1及び第3のパネルは、
第3のヒンジ機構により、互いの表面方向に回動され
て、その表面が積層する如く接近した状態で折畳み収容
され、パネル収納効率の向上が図れると共に、展開時に
ヒンジ機構部がパネル背面に収納されるため、アンテナ
特性を低下させることはない。
【0020】また、この発明は、前記宇宙航行体の取付
け面と略平行な軸回りに回動自在に設けられ、先端に係
止部の設けられた保持部材と、前記第1乃至第4のパネ
ルの折畳み収容状態で、前記保持部材を回動制御して前
記係止部を前記第1乃至第4のパネルの最上層のパネル
表面を除く部位に解放自在に係止させる駆動手段と、前
記第1乃至第4のパネルの折畳み収容状態で、該第1乃
至第4のパネルを所定の間隔に位置決めする位置決め手
段とを有したパネル保持解放機構を備えて構成した。
【0021】これによれば、第1乃至第4のパネルは、
その折畳み状態において、パネル保持解放機構の保持部
材の係止部により、その最上層のパネル表面を除く部位
が係止されて解放自在に保持されることにより、パネル
に係止のための孔や突起部を設けることなく、且つ、パ
ネル展開時に保持解放機構部とパネルとの間に機構的な
干渉がない保持解放機構が提供でき、宇宙空間への安全
にして、信頼性の高い輸送が可能となる。
【0022】また、この発明は、宇宙航行体に折畳み展
開自在に支持されるものであって、その一方面同士及び
他方面同士が対向した状態で積層状に折畳み収容され、
折畳み状態から直並列状に展開される略矩形状の複数の
パネルと、この複数のパネルの他方面同士が対向されて
折畳まれるパネル間を回動自在に連結するもので、その
回動中心が該パネル間の略中心に位置し、パネル折畳み
状態でパネル間に介在される複数の第1のヒンジと、前
記複数のパネルの一方面同士が対向されて折畳まれるパ
ネル間を回動自在に連結するもので、これらパネルの他
方面間にその回動中心が略パネルの一方面に位置するよ
うに架設されて、パネル展開状態で他方面側に位置され
る複数の第2のヒンジと、前記第1及び第2のヒンジを
駆動制御して前記複数のパネルを回動させて前記宇宙航
行体の取付け面に対して折畳み展開する駆動手段とを備
えて展開構造物を構成した。
【0023】上記構成によれば、複数枚のパネルが殆ど
密接した状態で積層状に収納されることにより、その折
畳み状態におけるパネル容積を最小限に確保することが
でき、しかも、そのパネル展開された状態で、複数のパ
ネルが直並列状に展開され婁ことにより、パネル面積の
大口径化が容易に図れると共に、パネル間の間隙の殆ど
無い高精度なパネル面を容易に実現することができる。
【0024】また、この発明は、宇宙航行体に折畳み展
開自在に支持されるものであって、積層状に折畳み収容
され、折畳み状態から直並列状に展開される略矩形状の
複数のパネルと、この複数のパネルを折畳み展開自在に
連結するヒンジ手段と、このヒンジ手段を駆動制御して
前記複数のパネルを一方の列方向のパネル列の折畳み展
開を完了し、その後、略直交する他方の列方向のパネル
列の折畳み展開を行なう駆動手段とを備えて展開構造物
を構成した。
【0025】上記構成によれば、複数のパネルを直交す
る一方の列毎に回動させて積層状あるいは直並列状にい
ることにより、その折畳み展開動作を最小限の動作工程
で行なうことができて、効率的な折畳み展開が可能とな
る。従って、駆動手段の簡略化が図れて、駆動系の小形
化と共に、省電力化の促進が図れる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。
【0027】図1は、この発明の一実施の形態に係る展
開構造物を示すもので、宇宙航行体10には、その一方
面に取付け面が形成され、この取付け面には、例えば平
面アンテナを構成する略矩形状の第1乃至第4のパネル
11〜14が折畳み展開自在に搭載される。これら第1
乃至第4のパネル11〜14は、例えば補強フレームを
用いて所望の強度に形成され、その表面が放射面を形成
する。
【0028】即ち、第1のパネル11は、その背面の一
辺が、例えば2個の後述する第1のヒンジ機構15を介
して宇宙航行体10の取付け面に回動自在に支持され
る。そして、この第1のパネル11の一辺に対向する他
辺には、第2のパネル12の一辺が例えば2個の後述す
る第2のヒンジ機構16を介して表面方向に回動自在に
連結される。
【0029】また、第1のパネル11の一辺と直交する
辺の一方には、第3のパネル13の一辺が、後述する第
3のヒンジ機構17を介して背面方向に回動自在に連結
される。そして、この第3のパネル13の背面の一辺と
直交する辺の一方には、第4のパネル14の一辺が、例
えば2個の後述する第4のヒンジ機構18を介して表面
方向に回動自在に連結される。
【0030】さらに、この第1のパネル11の背面と上
記宇宙航行体10の取付け面との間には、折曲り自在な
第1及び第2の支持部材19,20が架設されて、これ
ら第1及び第2の支持部材19,20の両端が第1のパ
ネル11の背面及び取付け面にリンク結合される(図2
及び図3参照)。これら第1及び第2の支持部材19,
20は、略同様に一方の支持棒191,201の基端を
2本の支持棒192,201でそれぞれ挟装して、相互
の端部を回動自在に結合した中間部が折曲り自在(回動
自在)に構成される(図4参照)。これにより、これら
第1及び第2の支持部材19,20は、その折曲がり動
作時の偏芯によるモーメントの発生が防止される。
【0031】ここで、上記第1及び第2のヒンジ機構1
5,16、第4のヒンジ機構18の構成について説明す
る。これら第1及び第2のヒンジ機構15,16、第4
のヒンジ機構18は、通常、パネル間に複数個配置され
る機械的な回転ヒンジ機能を有すると共に、少なくとも
一個が図5に示す熱的な結合機能を有する機構が付加さ
れた構成になっている。もちろん、機械的な回転ヒンジ
機能を有するヒンジ機構と、熱的な結合機能を有する機
構とを別々の機構として配置してもよい。この場合、熱
伝達容量を大きくしたい場合など、多くの熱的な結合機
能を有する機構を付加することが可能である。
【0032】また、熱的に結合する部分を、機械的なヒ
ンジ機構の位置の制約を受けることなく、独立に配置す
ることが可能である。即ち、本実施例の特徴は、回動自
在に支持されたパネル間を熱的に結合することが可能な
機能を有する機構を提供することが可能ということにあ
る。
【0033】従って、ここでは、第2のヒンジ機構16
の熱的な結合機能を有する機構のみを説明し、機械的な
回転機能を有するヒンジ機構部分については特に説明し
ないこととする。
【0034】即ち、第1及び第2のパネル11,12の
背面には、支持部161がそれぞれ設けられ、この支持
部161間には、回動部を構成する第1及び第2の熱伝
達部材162,163が、例えばサーマルグリースを介
して熱的に結合された状態で、相互が軸方向に移動自在
に設けられる。そして、この支持部161には、加圧機
構164が図示しないロック機構を介して組付けられ
る。
【0035】加圧機構164は、第1及び第2のパネル
11,12が、図示しない展開機構を介して図6に示す
ように展開されると、上記ロック機構(図示せず)のロ
ックが解除されて駆動される。この加圧機構164は、
上記ロック機構(図示せず)のロックが解除されると、
その解除に連動して上記第1及び第2の熱伝達部材16
2,163を圧接して、この第1及び第2の熱伝達部材
162,163を介して第1及び第2のパネル11,1
2間を熱的に結合する。
【0036】ここで、上記第4のヒンジ機構18は、上
記第2のヒンジ機構16と同様に構成することにより、
第3のパネル13と第4のパネル14との間を熱的に結
合して相互の温度を均一に設定する。
【0037】また、上記第1及び第2のヒンジ機構1
5,16、第4のヒンジ機構18の熱結合構造として
は、その他の実施例として、図7に示すように構成され
る。但し、図7においては、前記図5及び図6と同一部
分については、同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0038】即ち、第1のパネル11の背面には、熱伝
達材料製の係止部165を設けて、第2のパネル12の
背面には、同様に熱伝達材料製の弾性係止部166を上
記係止部165に対応して設ける。これにより、第2の
ヒンジ機構16が駆動されて展開されると、第1のパネ
ル11の係止部165が第2のパネル12の係止部16
6に係止され(図7(b)参照)、この係止部165及
び係止部166を介して第1及び第2のパネル11,1
2が熱的に結合される。この場合、係止部165が係止
部166に係止された状態で、図示しない加圧手段を介
して相互間を圧接するように構成したり、その係止部1
65と係止部166との間にサーマルグリースを介在す
るように構成すると、さらに良好な熱結合を実現するこ
とが可能となる。なお、上記係止部165,166に弾
性機能を設けることにより、より密着した結合が可能と
なる。
【0039】次に、上記第3のヒンジ機構17について
説明する。即ち、第3のヒンジ機構17は、図9に示す
ように第1及び第3のパネル11,13の背面に、例え
ば一対の弧状のスライドアーム171,172の一端が
所定間隔、位置をずらせて対向して取付けられる。この
スライドアーム171,172は、それぞれ熱伝導材料
で形成され、その他端が、例えばサーマルグリースを介
在して支持部173に出入り自在に収容される。
【0040】これにより、第3のヒンジ機構17は、そ
のスライドアーム171,172の保持部173からの
出状態で、第1及び第3のパネル11,13をその表面
を対接させて折畳み収容される(図9参照)。そして、
第3のヒンジ機構17は、第1及び第3のパネル11,
13が図示しない展開機構を介して図10に示すように
展開されると、スライドアーム171,172が支持部
173に侵入され、その入り状態で相互の先端部が積層
されて、第1及び第3のパネル11,13を平面状に展
開させる。この状態で、この第1及び第3のパネル1
1,13は、例えば図示しないロック部により位置決め
される。
【0041】また、上記支持部173には、加圧機構1
74が図示しないロック機構を介して組付けられる。加
圧機構174は、第1及び第3のパネル11,13が、
図示しない展開機構を介して図7の折畳み位置から図1
0に示すように展開されると、上記ロック機構(図示せ
ず)のロックが解除されて駆動される。この加圧機構1
74は、上記ロック機構(図示せず)のロックが解除さ
れると、その解除に連動して上記スライドアーム17
1,172を圧接する。すると、このスライドアーム1
71,172は、サーマルグリースを介して熱的に結合
されて第1及び第3のパネル11,13間を熱的に結合
する。これにより、第1及び第3のパネル11,13
は、相互間の温度が均一に設定される。
【0042】上記第3のヒンジ機構17は、複数個、例
えば2個配置する場合、少なくとも1個に熱結合構造を
用いることにより、パネル間の熱制御が可能となるが、
2個全てを熱結合構造に構成してもよい。この第3のヒ
ンジ機構17を用いて第1及び第3のパネル11,13
を表面側に内折り構造に結合していることにより、その
表面に突起部や孔等を形成することなく、表面同士を対
向させた折畳み展開が可能となり、折畳み収納効率の向
上が可能となると共に、アンテナ特性の向上を図ること
が可能となる。
【0043】また、上記第3のヒンジ機構17に、図8
(a)(b)に示すように図7(a)(b)に示す機構
と同様の方式を用いることも可能である。この場合、ヒ
ンジ機構のない、第2のパネル12と第4のパネル14
の間に、熱的な結合機能を有する機構を配置することも
可能であり、パネル間の温度より均一に設定することが
可能になる。
【0044】なお、上記第3のヒンジ機構17の機械的
な回転ヒンジ機能を有するヒンジ機構に、上記第1及び
第2のヒンジ機構15,16、第4のヒンジ機構と同様
の従来の構成のヒンジ機構を設けた場合、展開後には第
1のパネル11と第3のパネル13のパネル間に間隙が
生じたり、ヒンジ機構がパネル表面側に配置されること
により、アンテナ特性を低下させる原因となってしま
う。展開後に機構部がパネル背面に配置される上記第3
のヒンジ機構17の機械的な回転ヒンジ機能を有するヒ
ンジ機構の実施例を、図11〜図14に示す。但し、図
11〜図14においては、前記図9及び図10と同一部
分については、同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0045】即ち、図11に示す第3のヒンジ機構17
は、スライドアーム171,172の各先端部に案内ロ
ーラ17a,17bをそれぞれ複数個所定の間隔に設け
て、支持部173にローラ案内レール17c,17dを
設けて、これらスライドアーム171,172の案内ロ
ーラ17a,17bを、図11(a)のパネル折畳み位
置と図12のパネル展開位置との間を支持部173のロ
ーラ案内レール17c,17dに沿って出入り案内する
構成である。
【0046】図13に示す第3のヒンジ機構17は、支
持部173に案内ローラ17eを所定の間隔に設けて、
スライダアーム171,172には、支持部173の案
内ローラ17eに移動自在に係合されるコ字状の案内レ
ール17f,17gを形成する。これにより、スライド
アーム171,172は、その案内レール17f,17
gが、支持部173の案内ローラ17eに案内されて支
持部173から出入り案内されてパネル折畳み展開を許
容する。
【0047】図14に示す第3のヒンジ機構17は、支
持部173に案内ローラ17hをスライドアーム17
1,172に対応して設けて、この案内ローラ17hに
案内されてスライドアーム171,172を支持部17
3に対して出入りさせる。即ち、スライドアーム172
は、アーム収容孔17iを形成して、その支持部173
からの出入りに連動して、スライドアーム171がアー
ム収容孔17iに出入りして、パネル折畳み展開を許容
する。
【0048】また、上記第2及び第4のパネル12,1
4の相互間には、ラッチ機構21が設けられる。
【0049】即ち、ラッチ機構21は、図15に示すよ
うに棒状の被ラッチ部211と、この被ラッチ部211
が着脱されるラッチ部212で構成される。このうち被
ラッチ部211は、例えば第2のパネル12の先端部に
第4のパネル14の方向に突出して設けられる。そし
て、ラッチ部212は、第4のパネル14に被ラッチ部
211に対向して設けられる。
【0050】ラッチ部212は,ばね部材213を介し
て開閉自在に設けられ、第2及び第4のパネル12,1
4が第2及び第4のヒンジ機構16,18を介して展開
されると、第2のパネル12の被ラッチ部211がばね
部材213の付勢力に抗してラッチ部212にラッチ
(係止)される。これにより、ラッチ機構21は、第3
のヒンジ機構17が駆動されて第1及び第3のパネル1
1,13が展開されると、これに連動して、第2及び第
4のパネル12,14の同方向への回動を許容する。
【0051】さらに、上記宇宙航行体10の取付け面に
は、第1乃至第4のパネル11〜14を折畳み状態で取
付け面に解放自在に位置決め保持する保持解放機構22
が、例えば図16及び図17に示すように所定の間隔を
有して上下2個所づつ設けられる。
【0052】即ち、保持解放機構22は、図18に示す
ように保持リンク221が、トグルリンク222を介し
て取付け面方向に回動自在に設けられ、この保持リンク
221の先端部には、係止部223が設けられる。これ
ら保持リンク221の各トグルリンク222と宇宙航行
体10の取付け面間には、例えばコイルばねや引張ばね
等のばね部材224が係着される。
【0053】そして、第1乃至第4のパネル11〜14
には、その周縁部にパネル間位置決め用の被保持部11
1〜141が、パネル間隔に対応して形成される。これ
ら被保持部111〜141には、嵌合溝112〜142
が保持リンク221に対応して形成され、第1乃至第4
のパネル11〜14の折畳み状態で、その端部が係合し
てパネル間隔を所定間隔に位置決めされると共に、その
各嵌合溝112〜141が連通されて、該嵌合溝112
〜142に保持リンク221の中間部が嵌合される。こ
の状態で、保持リンク221は、その係止部223が第
4のパネル14の被保持部141の先端に係止され、第
1乃至第4のパネル11〜14を折畳み位置に位置決め
保持する。
【0054】また、保持リンク221のトグルリンク2
22には、上記ばね部材224の付勢力に抗して保持リ
ンクを保持位置に位置決めするロック機構23(図17
参照)が組付けられる。このロック機構23は、保持リ
ンク221のトグルリンク222を、保持位置において
ばね部材224の付勢力に抗して解除可能の位置決めロ
ックし、そのロック解除に連動して、ばね部材224及
びトグルリンク222による保持リンク221の被保持
部111〜141の位置決めを解放させ、第1乃至第4
のパネル11〜14の展開を可能とする。
【0055】そして、保持リンク221の係止部223
としては、被保持部141との係合部位に、例えば図1
9に示すように傾斜面225を設け、被保持部141の
嵌合溝142に同様の傾斜面を設けて傾斜面同士を係止
するように構成する。これにより、第1乃至第4のパネ
ル11〜14は、折畳み状態において、さらに、宇宙航
行体10の取付け面への確実な位置決め保持が可能とな
る。
【0056】なお、保持リンク221の係止部223と
被保持部141との係止形状としては、上記傾斜面形状
に代えて段状に形成するようにしても、これによって
も、略同様に位置決め保持の確実化を図ることが可能と
なる。
【0057】また、上記保持リンク221を駆動するト
グルリンク222としては、上記実施例では、1段トグ
ルに構成にしたが、複数段トグルに構成することによ
り、さらに保持力の向上を図ることが可能となる。
【0058】さらに、上記保持解放機構22は、他の実
施例として、図20〜図22に示すように構成される。
但し、図20〜図22においては、前記図18と同一部
分については、同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0059】図20の保持解放機構22は、第1及び第
4のパネル11,14の背面に嵌合溝を有した被保持部
11a,14aをそれぞれ対応して設け、保持リンク2
21には、係止部223と基端との間に第1及び第2の
位置決め部22a,22bを軸方向に移動自在に装着す
る。
【0060】そして、第1乃至第4のパネル11〜14
の折畳み状態において、保持リンク221は、ばね部材
224の付勢力に抗して、図中時計方向に回動される
と、その中間部が被保持部11a,14aの嵌合溝11
b,14bに嵌合されると共に、その第1及び第2の位
置決め部22a,22bが被保持部11a,14aとの
間に介在される。同時に、保持リンク221は、その係
止部223が第4のパネル14の被保持部14aの端部
に係止され、ここに、パネル位置決めが行なわれる(図
20(a)参照)。
【0061】また、上記保持リンク221は、ロック機
構23のロックが解除されると、ばね部材224の付勢
力で反転され、第1乃至第4のパネル11〜14を展開
可能に解放する(図20(b)参照)。
【0062】図21の保持解放機構22は、第1及び第
2のパネル11,12の各背面に嵌合溝11c,12c
を有した被保持部11d,12dを対向させて設けると
共に、第3及び第4のパネル13,14の各背面に嵌合
溝13c,14cを有した被保持部13d,14dを対
向させて設ける(図22参照)。一方、保持リンク22
1には、係止部223と基端との間に位置決め部22c
を軸方向に移動自在に装着する。
【0063】そして、第1乃至第4のパネル11〜14
の折畳み状態において、保持リンク221は、ばね部材
224の付勢力に抗して、図中時計方向に回動される
と、その中間部が被保持部11d〜14dの嵌合溝11
c〜11dにそれぞれ嵌合されると共に、その位置決め
部22cが被保持部12dと14dとの間に介在され、
且つ、その係止部223が第3のパネル13の被保持部
13dの端部に係止され、ここに、パネル位置決めが完
了される(図21(a)参照)。
【0064】また、上記保持リンク221は、ロック機
構23のロックが解除されると、ばね部材224の付勢
力で反転され、第1乃至第4のパネル11〜14を展開
可能に解放する(図21(b)参照)。
【0065】ここで、上記第1乃至第4のパネル11〜
14の展開動作を図23を参照して説明する。
【0066】即ち、上記第1乃至第4のパネル11〜1
4は、図23(d)に示すように第1乃至第4のヒンジ
機構15〜18を介してそれぞれ折畳み方向に折畳まれ
て宇宙航行体10の取付け面上に積層する如く折畳み収
容され、この折畳み状態で保持解放機構22を介して位
置決め保持されて搭載される。そして、展開する場合に
は、先ず保持解放機構22が反転駆動されて、その保持
リンク221が被保持部111〜141から離脱され、
ここで、上記展開機構(図示せず)が駆動されて、第1
のヒンジ機構15を介して第1のパネル11が第2乃至
第4のパネル12〜14とともに展開位置に展開される
(図23(c)参照)。
【0067】次に、図23(b)に示すように第2及び
第4のヒンジ機構16,18が回動されて第2及び第4
のパネル12,14が展開方向に展開される。すると、
第2及び第4のパネル12,14は、その先端部がラッ
チ機構21を介して連結される。ここで、第3のヒンジ
機構17が回動制御される。すると、第1及び第2のパ
ネル11,12と第3及び第4のパネル13,14は、
図23(a)に示すように展開方向に展開され、その各
表面で矩形状の鏡面形状に展開され、所望の運用に供さ
れる。上記の展開シーケンスとすることにより、前述の
支持部材20とパネルとが機械的に干渉することなく収
納展開が可能となる。
【0068】この際、これら第1乃至第4のパネル11
〜14は、上述したように第2乃至第4のヒンジ機構1
6〜18を介して熱的に結合されて、相互の温度が略均
一に保たれる。
【0069】このように、上記展開構造物は、第1のパ
ネル11を第1のヒンジ機構15を介してその背面が、
宇宙航行体10の取付け面に対向して折畳み収容され、
この第1のパネル11の背面に第2のパネル12が、第
2のヒンジ機構16を介してその背面を対向させた状態
で、宇宙航行体10の取付け面との間に折畳み収容さ
れ、第1のパネル11の表面に対して、第3のパネル1
3が第3のヒンジ機構17を介してその表面が対向され
て折畳み収容され、この第3のパネル13の背面に対し
て、第4のパネル14が第4のヒンジ機構18を介して
その背面が対向されて折畳み収容されるように構成し
た。
【0070】これによれば、第1乃至第4のパネル11
〜14は、2次元的に展開可能で、且つ、その折畳み状
態における接近配置が可能となり、パネル収納効率の高
効率化の促進が図れると共に、そのパネル展開状態にお
けるパネル間の間隙防止の促進が図れて、表面精度の高
精度化の促進が図れる。
【0071】なお、上記第1のパネル11、第2及び第
4のパネル12,14、続いて第3及び第4のパネル1
3,14を同時に展開方向に回動させて、所望の面形状
に展開させるように構成した場合で説明したが、このパ
ネル展開順序に限ることなく、その他の折畳み展開構成
が可能である。
【0072】また、上記実施の形態では、中間部が折曲
り自在な第1及び第2の支持部材19,20を第1のパ
ネル11と宇宙航行体10の取付け面との間にのみ配設
した支持構造で構成した場合で説明したが、この支持構
造に限ることなく、例えば図24に示すように2第1パ
ネル11と第2のパネル12との間、第3のパネル13
と第4のパネル14との間にそれぞれに中間部が折曲が
り自在な支持部材24,25を配設するように構成して
もよい。これによれば、さらに、折畳み状態及び展開状
態における支持構造の堅牢化の促進が図れる。
【0073】さらに、宇宙航行体10の一方面にのみに
取付け面を設けて、この取付け面のみに第1乃至第4の
パネル11〜14を折畳み展開自在に塔載するように構
成した場合で説明したが、これに限ることなく、図25
及び図26に示すように構成することも可能である。
【0074】即ち、宇宙航行体10を、例えば略六角柱
形状に形成して、その周囲面の対向する2面に折畳み展
開自在な太陽電池パドル31が搭載され、略六角柱形状
のその他の周囲面の四面にそれぞれ第1乃至第4のパネ
ル11〜14を同様に折畳み展開自在に搭載する。これ
により、多数組の第1乃至第4のパネル11〜14を1
台の宇宙航行体10に塔載することが可能となり、パネ
ル面積の大面積化の促進が図れると共に、例えば各組の
パネル毎にアンテナを構成することにより、通信の多様
化を図ることが可能となる。
【0075】また、上記実施の形態では、展開型アンテ
ナに適用した場合で説明したが、これに限ることなく、
その他、折畳み展開自在な太陽電池パドル等の展開構造
物においても適用可能であり、同様の効果が期待され
る。
【0076】さらに、上記実施の形態では、第1乃至第
4のパネル11〜14の4枚を折畳み展開自在に配設す
るように構成した場合で説明したが、これに限ることな
く、複数のパネルを複数行×複数列の直並列状に配列し
た折畳み展開自在に配設することも可能である。これに
よると、折畳み状態におけるパネル積重寸法の小形化を
確保したうえで、さらに、パネル面積の大口径化を図る
ことが可能となる、但し、この実施の形態の説明におい
ては、前記図1乃至図26で説明した実施の形態と同一
部分については、同一符号を付して、その詳細な説明を
省略する。
【0077】即ち、この実施の形態においては、複数の
パネル、例えば図27に示すように16枚のパネル40
0〜415を、そのうち4枚をM方向に展開自在に連設
し、この4枚に対してN方向に4枚を展開自在に連設し
て構成する。そして、この16枚のパネル400〜41
5は、宇宙航行体の取付部41に対して、例えば図A〜
Pの部位において第1及び第2のヒンジ42,43を選
択的に用いて折畳み展開自在(回動自在)に連結され
る。言換えると、16枚のパネル400〜415は、上
記取付部41に対して第1及び第2のヒンジ42,43
を交互に用いて(A,C,E,G,I,K,M,Oの部
位に第1のヒンジ42、そのB,D,F,H,J,L,
N,Pの部位に第2のヒンジ43)、回動自在に順に連
結され、その折畳み状態で取付部に対して図28に示す
ように積層状に積重される。ここで、これら16枚のパ
ネル400〜415は、前記保持解放機構22(図28
中では、図の都合上、図示しないが、前記図16乃至図
22参照)により位置決め保持され、この保持解放機構
22の保持解除に連動して、図27に示すように直並列
状に展開される。
【0078】ここで、上記第1のヒンジ42は、例えば
略同様に図29に示すようにパネル他方面(背面)同士
が対向して折畳まれるパネル間を回動自在に連結するも
ので、外折りヒンジと称され、その回動部421,42
2の回動中心が該パネル401,402間の略中心に位
置し、パネル折畳み状態でパネル間に介在され(同図
(a)参照)、そのパネル展開状態で、パネル端部の当
接を許容してパネル401,402間に殆ど間隙が発生
しないように組付けられる(同図(b)参照)。
【0079】即ち、第1のヒンジ42は、その対の支持
部423,424がそれぞれ展開支持するパネル40
1,402の背面に取付けられ、これら支持部423,
424の先端部には上記回動部421,422が設けら
れる。そして、この回動部421,422は、軸を介し
て回動自在に結合され、その回動によりパネル401,
402間の折畳み展開が可能となる。なお、図29にお
いては、第1のヒンジ42の配置構成は、全て略同様に
構成されることで、パネル401,402間の配置構成
を代表して図示する。
【0080】また、上記第2のヒンジ43は、例えば図
30に示すようにパネル一方面(表面)同士が対向され
て折畳まれるパネル400,404間を回動自在に連結
するもので、これらパネル400,404の他方面(背
面)側間に、その回動中心が該パネルの表面側に位置す
るように架設されて、パネル折畳み状態で(同図
(a))、パネル一方面(表面)を接触する如く接近さ
せて折畳み収容し、パネル展開状態(同図(b))で他
方面(背面)側に位置される。この結果、14枚のパネ
ル400〜415は、最小限の積重高さ寸法が可能とな
る。
【0081】即ち、第2のヒンジ43は、一対の円弧状
をした第1及び第2のスライドアーム431,432の
一端及び他端を、対向するパネル400,404の背面
に固定して、これら第1及び第2のスライドアーム43
1,432の他端部及び一端部を支持部材433に出入
り自在に収容する。この支持部材433には、図31に
示すように複数の案内ローラ434が所定の間隔に設け
られ、この案内ローラ434で、パネル400,404
間の回動に連動して第1及び第2のスライドアーム43
1,432の他端部及び他端部が出入りしてパネル間の
回動を案内する。
【0082】また、第1及び第2のスライドアーム43
1,432と支持部材433との間には、それぞれ展開
方向に付勢力を付与するように係着される展開ばね4
4,45が係着される。この展開ばね44,45は、そ
の付勢力で、第1及び第2のスライドアーム431,4
32に展開トルクを付与する。なお、この付勢力は、支
持部材433に対して略等しい付勢力を付与することと
なることにより、支持部材433を第1及び第2のスラ
イドアーム431,432の中間位置に位置決め保持す
る作用を奏する。
【0083】そして、上記支持部材43には、図32及
び図33に示すようにラッチ機構46が第1及び第2の
スライドアーム431,432に対応してそれぞれ設け
られる。
【0084】このラッチ機構46は、ラッチ部461が
第1及び第2のスライドアーム431,432の係止孔
435(第1のスライドアーム431のみ図示、第2の
スライドアーム431側は図示せず)に対応して矢印
X,Y方向に移動自在に設けられる。これらラッチ部4
61は、それぞればね部材462を介して矢印X方向に
付勢力が付与されており、第1及び第2のスライドアー
ム431,432が図中反時計及び時計方向に回動され
た展開状態で、ばね部材462の付勢力により矢印X方
向に移動されて第1及び第2のスライドアーム431,
432の係止孔435に挿入されて該第1及び第2のス
ライドアーム431,432を展開位置に位置決めす
る。
【0085】また、上記第2のヒンジ43には、その支
持部材433に例えばリミットスイッチ47がラッチ部
461に対応して設けられ、このリミットスイッチ47
により、上記ラッチ部461の動作状態が検出され、そ
のラッチ動作の信頼性が図られている。
【0086】なお、上記説明においては、第2のヒンジ
43を、ラッチ機構46を設けた構造のものを用いて構
成したが、これに限ることなく、ラッチ機構46を備え
ることなく構成することも可能である。
【0087】また、上記16枚のパネル400〜415
は、そのA,B,C,D,E,I,Mの部位に第1乃至
第7の駆動モータ481〜487が動力伝達可能に組付
けられる。これにより、16枚のパネル400〜415
は、そのAの部位の第1の駆動モータ481が駆動され
て図28に示す位置から第1のヒンジ42の回りに全体
が図34に示すように展開され、その後、第2の駆動モ
ータ482が駆動されて、図35及び図36に示す動作
順序でN方向の1列目におけるM方向の2行目の展開が
行なわれる。この際、パネル400と401、404と
405,408と409は、パネル相互間に設けられる
ラッチ部49を介してN方向の展開が可能に連結され
る。
【0088】その後、パネル400〜415は、その第
3の駆動モータ483が駆動されて、図37及び図38
に示す動作順序で展開され、続いて第4の駆動モータ4
84が駆動されて、図39及び図40に示す動作順序で
展開され、ここに、N方向の1列目におけるのM方向の
展開動作が完了される。この際、パネル405と40
6、409と410、413と414,402と40
3、406と407、410と411、414と415
は、ラッチ部を介してN方向の展開が可能に連結され
る。
【0089】次に、パネル400〜415は、その第5
の駆動モータ485が駆動されて図41及び図42に示
す動作順序でN方向の2列目が展開され、その後、第6
の駆動モータ486が駆動されて図43及び図44に示
す動作順序でN方向の3列目が展開される。続いて、パ
ネル400〜415は、その第7の駆動モータ487が
駆動されて図45及び上記図29に示す動作順序でN方
向の4列目が展開され、N方向のパネル展開が完了され
る。
【0090】このように、パネル400〜415は、取
付部41に対して第1及び第2のヒンジ42,43を介
して直並列状に展開可能に組付けて、先ず取付部41に
対して展開される軸方向と略平行なM方向にパネル展開
させてM方向の展開が完了した状態で、略直交するN方
向のパネル展開を行なうように構成した。
【0091】これによれば、14枚のパネル400〜4
15を、最小限の第1乃至第7の駆動モータ481乃至
487を備えるだけで直並列状にパネル展開することが
可能となり、簡易な構成が実現され、小形・軽量化の促
進を図ることができる。
【0092】また、複数のパネル、例えば14枚の上記
パネル400〜415で直並列に展開される展開構造物
は、前述したものと同様に、展開型アンテナ、折畳み展
開自在な太陽電池パドル等の各種の展開構造物に適用さ
れる。
【0093】よって、この発明は、上記実施の形態に限
ることなく、その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形を実施し得ることは勿論である。
【0094】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、構成簡易にして、パネル表面精度の高精度化を図り
得、且つ、パネル収納効率の高効率化を図り得るように
した展開構造物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る展開構造物の構
成を示した斜視図である。
【図2】図1の第1乃至第4のパネルの折畳み状態を示
した図である。
【図3】図1の第1、第2及び第4のヒンジ機構の展開
動作の完了状態を示した図である。
【図4】図1の展開完了状態を示した図である。
【図5】図1の第1、第2及び第4のヒンジ機構の構成
を説明するために示した図である。
【図6】図5のパネル展開状態を示した図である。
【図7】第1、第2及び第4のヒンジ機構の他の実施例
を説明するために示した図である。
【図8】図7の熱結合手段を第3のヒンジ機構に適用し
た実施例を示した図である。
【図9】図1の第3のヒンジ機構の構成を説明するため
に示した図である。
【図10】図9のパネル展開状態を示した図である。
【図11】第3のヒンジ機構の他の実施例を説明するた
めに示した図である。
【図12】図11のパネル展開状態を示した図である。
【図13】第3のヒンジ機構の他の実施例を説明するた
めに示した図である。
【図14】第3のヒンジ機構の他の実施例を説明するた
めに示した図である。
【図15】図1のラッチ機構を説明するために示した図
である。
【図16】この発明の一実施の形態に係る展開構造物の
保持解放機構を示した図である。
【図17】図16の保持解放機構のシステム構成を示し
た図である。
【図18】図16の保持解放機構の詳細を示した図であ
る。
【図19】図16の保持リンクの係止部の他の実施例を
説明するために示した図である。
【図20】保持解放機構の他の実施例を示した図であ
る。
【図21】保持解放機構の他の実施例を示した図であ
る。
【図22】図21の要部を取り出して示した図である。
【図23】図1の第1乃至第4のパネルの展開手順を示
した図である。
【図24】この発明の他の実施の形態に係る展開構造物
を示した斜視図である。
【図25】この発明の一実施の形態に係る展開構造物の
宇宙航行体への塔載例を示した図である。
【図26】図25の宇宙航行体に塔載した太陽電池パド
ルを含む展開構造物の折畳み状態を示した図である。
【図27】この発明の他の実施の形態に係る展開構造物
を示す図である。
【図28】図27の折畳み収容状態を示した図である。
【図29】図27の第1のヒンジを示した図である。
【図30】図27の第2のヒンジを示した図である。
【図31】図30(b)のA―B断面を示した図であ
る。
【図32】図30(b)のA―A断面を示した図であ
る。
【図33】図30(b)のA―C断面を示した図であ
る。
【図34】図28の折畳み収容状態からM方向の第1列
目に展開された状態を示した図である。
【図35】図34の状態から次の第2列目への展開途中
を示した図である。
【図36】図34の状態からM方向の第2列目に展開さ
れた状態を示した図である。
【図37】図36の状態から第3列目への展開途中を示
した図である。
【図38】図36の状態からM方向の第3列目に展開さ
れた状態を示した図である。
【図39】図38の状態から第4列目への展開途中を示
した図である。
【図40】図38の状態からM方向の第4列目に展開さ
れた状態を示した図である。
【図41】図40の状態からN方向の第2列目への展開
途中を示した図である。
【図42】図40の状態からN方向の第2列目に展開さ
れた状態を示した図である。
【図43】図42の状態からN方向の第3列目への展開
途中を示した図である。
【図44】図42の状態からN方向の第3列目に展開さ
れた状態を示した図である。
【図45】図44の状態からN方向の第4列目への展開
途中を示した図である。
【符号の説明】
10 … 宇宙航行体。 11 … 第1のパネル。 12 … 第2のパネル。 13 … 第3のパネル。 14 … 第4のパネル。 15 … 第1のヒンジ機構。 16 … 第2のヒンジ機構。 161 … 支持部。 162 … 第1の熱伝達部材。 163 … 第2の熱伝達部材。 164 … 加圧機構。 165 … 係止部。 166 … 係止部。 17 … 第3のヒンジ機構。 171,172 … スライドアーム。 173 … 支持部。 174 … 加圧機構。 17a,17b … 案内ローラ。 17c,17d … ローラ案内レール。 17e … 案内ローラ。 17f,17g … 案内レール。 17h … 案内ローラ。 17i … アーム収容孔。 18 … 第4のヒンジ機構。 19 … 第1の支持部材。 191,192 … 支持棒。 20 … 第2の支持部材。 201,202 … 支持棒。 21 … ラッチ機構。 211 … 被ラッチ部。 212 … ラッチ部。 213 … ばね部材。 22 … 保持解放機構。 221 … 保持リンク。 222 … トグルリンク。 223 … 係止部。 224 … ばね部材。 225 … 傾斜面。 22a,22b … 第1及び第2の位置決め部。 22c … 位置決め部。 111〜141 … 被保持部。 112〜142 … 嵌合溝。 11a,14a … 被保持部。 11b,14b … 嵌合溝。 11c,12c,13c,14c … 嵌合溝。 11d,12d,13d,14d … 被保持部。 23 … ロック機構。 24,25 …支持部材。 31 … 太陽電池パドル。 400〜415 … パネル。 41 … 取付部。 42 … 第1のヒンジ。 43 … 第2のヒンジ。 421 … 回動部。 422 … 回動部。 423 … 支持部。 424 … 支持部。 431 … 第1のスライドアーム。 432 … 第2のスライドアーム。 433 … 支持部材。 434 … 案内ローラ。 435 … 係止孔。 44,45 … 展開ばね。 46 … ラッチ機構。 461 … ラッチ部。 462 … ばね部材。 47 … リミットスイッチ。 481 … 第1の駆動モータ。 482 … 第2の駆動モータ。 483 … 第3の駆動モータ。 484 … 第4の駆動モータ。 485 … 第5の駆動モータ。 486 … 第6の駆動モータ。 487 … 第7の駆動モータ。 49 … ラッチ部。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略矩形状に形成されるものであって、そ
    の一辺が宇宙航行体の取付け面に第1のヒンジ機構を介
    して回動自在に支持された第1のパネルと、 略矩形状に形成されるものであって、前記第1のパネル
    の一辺に対向する他辺に対して、第2のヒンジ機構を介
    して、その一辺が、折畳み状態で、前記第1のパネルと
    前記宇宙航行体の取付け面との間に、その背面が前記第
    1のパネルの背面と対向するように回動自在に連結され
    た第2のパネルと、 略矩形状に形成されるものであって、前記第1のパネル
    の一辺と略直交する辺の一方に対して、第3のヒンジ機
    構を介して、その一辺が、折畳み状態で、その表面が前
    記第1のパネルの表面と対向するように回動自在に連結
    された第3のパネルと、 略矩形状に形成されるものであって、前記第3のパネル
    の一辺と略直交する辺の一方に第4のヒンジ機構を介し
    て、その一辺が、その折畳み状態で、その背面が前記第
    3のパネルの背面と対向するように回動自在に連結され
    た第4のパネルと、 前記第1乃至第4のヒンジ機構を駆動制御して前記第1
    乃至第4のパネルを前記宇宙航行体の取付け面に対して
    折畳み展開する駆動手段とを具備したことを特徴とする
    展開構造物。
  2. 【請求項2】 さらに、少なくとも1枚のパネルをヒン
    ジ機構を介して前記いずれかのパネルの1枚に折畳み展
    開自在に設けたことを特徴とする請求項1記載の展開構
    造物。
  3. 【請求項3】 前記第1乃至第4のパネルは、周囲面の
    対向する2面に太陽電池パドルが搭載された略六角柱形
    状の宇宙航行体の周囲面の他の4面にそれぞれ前記駆動
    手段を介して折畳み展開自在に組付けられることを特徴
    とする請求項1記載の展開構造物。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段は、前記第1のヒンジ機構
    を駆動させた後、前記第2及び第4のヒンジ機構を駆動
    し、その後、前記第3のヒンジ機構を駆動して前記第1
    乃至第4のパネルを折畳み位置から前記宇宙航行体の取
    付け面に対して展開させることを特徴とする請求項1又
    は3記載の展開構造物。
  5. 【請求項5】 さらに、前記第1のパネルを折畳み位置
    及び展開位置において位置決め保持する支持部材を備え
    ることを特徴とする請求項1、3、4のいずれか記載の
    展開構造物。
  6. 【請求項6】 さらに、前記第2及び4のヒンジ機構が
    駆動されて前記第2及び第4のパネルの対向する辺が対
    向された状態で、相互の辺を前記第3のヒンジ機構が駆
    動可能に回動自在に連結するラッチ機構を備えたことを
    特徴とする請求項1、3、4、5のいずれか記載の展開
    構造物。
  7. 【請求項7】 前記第1乃至第4のパネルの展開状態
    で、パネル間を熱的に結合する熱結合手段を備えてなる
    ことを特徴とする請求項1、3、4、5、6のいずれか
    記載の展開構造物。
  8. 【請求項8】 前記熱結合手段は、パネル相互に対応し
    て設けられ、パネル展開状態で、結合される第1及び第
    2の熱伝達部材を備えてなることを特徴とする請求項7
    記載の展開構造物。
  9. 【請求項9】 前記熱結合手段は、パネル相互に対応し
    て設けられ、パネル展開状態で、結合される第1及び第
    2の熱伝達部材と加圧手段を備えてなることを特徴とす
    る請求項7記載の展開構造物。
  10. 【請求項10】 前記熱結合手段は、少なくとも前記第
    1及び第2の弾性結合部材の弾性結合部にサーマルグリ
    ースを塗着してなることを特徴とする請求項7又は8記
    載の展開構造物。
  11. 【請求項11】 前記第1乃至第4のヒンジ機構のすく
    なくとも第3のヒンジ機構は、前記第1のパネルのパネ
    ル背面に対して第1のスライドアームの一端を固着し、
    前記第3のパネルのパネル背面に対して弧状の第2のス
    ライドアームの一端を固着して、これら第1及び第2の
    スライドアームの他端部を支持部材に対して出入り方向
    が逆に収容して、前記第1及び第2のスライドアームの
    出状態で第1及び第3のパネルの折畳みを許容し、前記
    第1及び第2のスライドアームの入り状態で、第1及び
    第3のパネルの展開を許容してなることを特徴とする請
    求項1、3、4、5、6のいずれか記載の展開構造物。
  12. 【請求項12】 さらに、ガイドローラを前記支持部材
    あるいは第1及び第2のスライドアームの一方に設け
    て、前記第1及び第2のスライドアームが前記ガイドロ
    ーラに案内されて前記支持部材に出入り案内されること
    を特徴とする請求項10記載の展開構造物。
  13. 【請求項13】 さらに、前記第1及び第2のアーム部
    材は、パネル展開状態で、前記支持部材に入り収容され
    ると、該第1及び第2のアーム部材相互が圧接されて熱
    的に結合されることを特徴とする請求項11又は12記
    載の展開構造物。
  14. 【請求項14】 前記第1及び第2のアーム部材は、他
    端部間にサーマルグリスが介在されることを特徴とする
    請求項11乃至13のいずれか記載の展開構造物。
  15. 【請求項15】 さらに、前記宇宙航行体の取付け面と
    略平行な軸回りに回動自在に設けられ、先端に係止部の
    設けられた保持部材と、前記第1乃至第4のパネルの折
    畳み収容状態で、前記保持部材を回動制御して前記係止
    部を前記第1乃至第4のパネルの最上層のパネル表面を
    除く部位に解放自在に係止させる駆動手段と、前記第1
    乃至第4のパネルの折畳み収容状態で、該第1乃至第4
    のパネルを所定の間隔に位置決めする位置決め手段とを
    有したパネル保持解放機構を備えたことを特徴とする請
    求項1、3乃至14のいずれか記載の展開構造物。
  16. 【請求項16】 前記位置決め手段は、前記保持部材の
    係止部が前記第1乃至第4のパネルの最上層のパネル表
    面を除く部位に解放自在に係止された状態で、前記第1
    乃至第4のパネルを所定の間隔に位置決めすることを特
    徴とする請求項15記載の展開構造物。
  17. 【請求項17】 前記第1乃至第4のパネルは、展開状
    態でアンテナ面を形成してなることを特徴とする請求項
    1、3乃至16のいずれか記載の展開構造物。
  18. 【請求項18】 複数のパネルの展開状態で、パネル間
    を熱的に結合する熱結合手段を具備したことを特徴とす
    る展開構造物。
  19. 【請求項19】 パネル間を回動自在に結合するもので
    あって、一方のパネルのパネル面に対して第1のスライ
    ドアームの一端を固着し、他方のパネルのパネル面に対
    して弧状の第2のスライドアームの一端を固着して、こ
    れら第1及び第2のスライドアームの他端部を支持部材
    に対して出入り方向が逆に収容して、前記第1及び第2
    のスライドアームの出状態で前記パネル間の折畳みを許
    容し、前記第1及び第2のスライドアームの入り状態
    で、前記パネルの展開を許容するヒンジ機構を具備した
    ことを特徴とする展開構造物。
  20. 【請求項20】 複数のパネルが折畳み展開自在に配設
    される宇宙航行体の取付け面と略平行な軸回りに回動自
    在に設けられ、先端に係止部の設けられた保持部材と、
    前記複数のパネルの折畳み収容状態で、前記保持部材を
    回動制御して前記係止部を前記複数のパネルの上層のパ
    ネル表面を除く部位に解放自在に係止させる駆動手段
    と、前記複数のパネルの折畳み収容状態で、該複数のパ
    ネルを所定の間隔に位置決めする位置決め手段とを有し
    たパネル保持解放機構を具備したことを特徴とする展開
    構造物。
  21. 【請求項21】 宇宙航行体に折畳み展開自在に支持さ
    れるものであって、その一方面同士及び他方面同士が対
    向した状態で積層状に折畳み収容され、折畳み状態から
    直並列状に展開される略矩形状の複数のパネルと、 この複数のパネルの他方面同士が対向されて折畳まれる
    パネル間を回動自在に連結するもので、その回動中心が
    該パネル間の略中心に位置し、パネル折畳み状態でパネ
    ル間に介在される複数の第1のヒンジと、 前記複数のパネルの一方面同士が対向されて折畳まれる
    パネル間を回動自在に連結するもので、これらパネルの
    他方面間にその回動中心が略パネルの一方面に位置する
    ように架設されて、パネル展開状態で他方面側に位置さ
    れる複数の第2のヒンジと、 前記第1及び第2のヒンジを駆動制御して前記複数のパ
    ネルを回動させて前記宇宙航行体の取付け面に対して折
    畳み展開する駆動手段とを具備したことを特徴とする展
    開構造物。
  22. 【請求項22】 前記第1及び第2のヒンジは、前記複
    数のパネルの折畳み状態において積層方向のパネル間に
    交互に配置されてなることを特徴とする請求項21記載
    の展開構造物。
  23. 【請求項23】 前記第2のヒンジは、対向するパネル
    の一方のパネルの他方面に第1のスライドアームの一端
    を固定して、他方のパネルの他方面に第2のスライダの
    他端を固定し、これら第1及び第2のスライドアームの
    他端部及び一端部を支持部材に出入り自在に収容して、
    パネル間の回動に連動して前記第1及び第2のスライド
    アームの他端部及び他端部が支持部材に出入りしてパネ
    ル間の回動を案内することを特徴とする請求項21叉は
    22記載の展開構造物。
  24. 【請求項24】 宇宙航行体に折畳み展開自在に支持さ
    れるものであって、積層状に折畳み収容され、折畳み状
    態から直並列状に展開される略矩形状の複数のパネル
    と、 この複数のパネルを折畳み展開自在に連結するヒンジ手
    段と、 このヒンジ手段を駆動制御して前記複数のパネルを一方
    の列方向のパネル列の折畳み展開を完了し、その後、略
    直交する他方の列方向のパネル列の折畳み展開を行なう
    駆動手段とを具備したことを特徴とする展開構造物。
  25. 【請求項25】 前記駆動手段は、パネル展開動作に少
    なくとも一つの駆動モータを備えてなることを特徴とす
    る請求項24記載の展開構造物。
  26. 【請求項26】 さらに複数のパネルの一方の列方向の
    展開時に、隣接する他方の列方向のパネル間をラッチす
    るラッチ部を備えてなることを特徴とする請求項24叉
    は25記載の展開構造物。
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