JPH07223597A - 二次元展開構造物 - Google Patents
二次元展開構造物Info
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- JPH07223597A JPH07223597A JP6014513A JP1451394A JPH07223597A JP H07223597 A JPH07223597 A JP H07223597A JP 6014513 A JP6014513 A JP 6014513A JP 1451394 A JP1451394 A JP 1451394A JP H07223597 A JPH07223597 A JP H07223597A
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- Japan
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- panel
- panels
- dimensional
- hinge
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 複雑な機構を用いること無く構造物の機構の
自由度の過拘束状態を回避し、収納形状の包絡域を小さ
くし、パネルの個数が増えても収納形状と展開形状の最
適設計を必要としない高い拡張性を持ち、展開段数のよ
り少い二次元展開構造物を得る。 【構成】 複数個のパネル1、隣接するパネル同士を結
合する複数個のヒンジ3によって構成され、パネル1を
一列のパネル列となるように、かつパネル列の隣り合う
任意のパネルの展開方向が異なるようにして展開形状を
形成できるようにヒンジ3によってパネル1が結合され
る。
自由度の過拘束状態を回避し、収納形状の包絡域を小さ
くし、パネルの個数が増えても収納形状と展開形状の最
適設計を必要としない高い拡張性を持ち、展開段数のよ
り少い二次元展開構造物を得る。 【構成】 複数個のパネル1、隣接するパネル同士を結
合する複数個のヒンジ3によって構成され、パネル1を
一列のパネル列となるように、かつパネル列の隣り合う
任意のパネルの展開方向が異なるようにして展開形状を
形成できるようにヒンジ3によってパネル1が結合され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば宇宙船に収納
状態で搭載され、軌道上にて展開する太陽電池パネルや
フェーズドアレイアンテナ等の平面、または大型アンテ
ナや太陽光集光板等の曲面を構成するような宇宙用の二
次元展開構造物に関するものである。
状態で搭載され、軌道上にて展開する太陽電池パネルや
フェーズドアレイアンテナ等の平面、または大型アンテ
ナや太陽光集光板等の曲面を構成するような宇宙用の二
次元展開構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図34(a)、図34(b)、図34
(c)は太陽電池パネル等に代表される一次元展開構造
物の収納形状及び、展開途中形状、展開形状を示し、図
35(a)、図35(b)は4個パネル構成の二次元展
開構造物の展開形状及び収納形状を示し、図36
(a)、図36(b)は特許公報、平2−1720に示
される9個パネル構成の二次元展開構造物の展開形状及
び収納形状を示す図である。図において、1は平行四辺
形パネル、2は宇宙船、3は1軸回転自在ヒンジ、5は
多自由度ヒンジである。
(c)は太陽電池パネル等に代表される一次元展開構造
物の収納形状及び、展開途中形状、展開形状を示し、図
35(a)、図35(b)は4個パネル構成の二次元展
開構造物の展開形状及び収納形状を示し、図36
(a)、図36(b)は特許公報、平2−1720に示
される9個パネル構成の二次元展開構造物の展開形状及
び収納形状を示す図である。図において、1は平行四辺
形パネル、2は宇宙船、3は1軸回転自在ヒンジ、5は
多自由度ヒンジである。
【0003】二次元的な広がりを持つ宇宙用展開構造物
は、従来その収納方法として、構成要素が隣接する全要
素と結合されたまま折り畳むという概念が適用されてい
る。そのため構造物が剛体パネル等の厚みを持ったもの
から構成される場合、収納から展開への動作が円滑に行
われ、さらに展開形状で高剛性及び高精度を実現するた
めには折り目に相当するパネル間の機構及びその折り畳
み方式には工夫を要する。
は、従来その収納方法として、構成要素が隣接する全要
素と結合されたまま折り畳むという概念が適用されてい
る。そのため構造物が剛体パネル等の厚みを持ったもの
から構成される場合、収納から展開への動作が円滑に行
われ、さらに展開形状で高剛性及び高精度を実現するた
めには折り目に相当するパネル間の機構及びその折り畳
み方式には工夫を要する。
【0004】特に、要求される展開形状の面積に対して
収納形状の包絡域が十分に大きく取れる場合は、従来の
太陽電池パネル等に代表されるように構成要素であるパ
ネル面積を十分に大きく取り、図34(b)に示すよう
にびょうぶ状に折り畳めるようにパネル間を1軸回転自
在ヒンジで直列に結合していく。すると、図34(a)
〜(c)に示すように一方向のみの展開動作となり、こ
のような構造物を一次元展開構造物と呼ぶことにする。
収納形状の包絡域が十分に大きく取れる場合は、従来の
太陽電池パネル等に代表されるように構成要素であるパ
ネル面積を十分に大きく取り、図34(b)に示すよう
にびょうぶ状に折り畳めるようにパネル間を1軸回転自
在ヒンジで直列に結合していく。すると、図34(a)
〜(c)に示すように一方向のみの展開動作となり、こ
のような構造物を一次元展開構造物と呼ぶことにする。
【0005】この構造物の特徴は、図34(a)に示す
ように収納形状が1個のパネル上に一方向に積み重ねる
ように折り畳むことができるため、その包絡域は比較的
小さい。また、パネルの個数を追加する場合、追加パネ
ル個数とパネル1個の厚みの積が収納形状の包絡域のパ
ネルの積み重ね方向に加算されるだけで、展開形状の面
積が追加パネル個数とパネル1個の面積の積だけ増加す
る。展開方式は折り畳んだびょうぶを広げる方式と同じ
ままである。よって展開方向のパネル個数、すなわち展
開形状の面積、の追加に対する拡張性が高いといえる。
ように収納形状が1個のパネル上に一方向に積み重ねる
ように折り畳むことができるため、その包絡域は比較的
小さい。また、パネルの個数を追加する場合、追加パネ
ル個数とパネル1個の厚みの積が収納形状の包絡域のパ
ネルの積み重ね方向に加算されるだけで、展開形状の面
積が追加パネル個数とパネル1個の面積の積だけ増加す
る。展開方式は折り畳んだびょうぶを広げる方式と同じ
ままである。よって展開方向のパネル個数、すなわち展
開形状の面積、の追加に対する拡張性が高いといえる。
【0006】さらに、びょうぶ状に山折りと谷折りを交
互に繰り返すことで収納形状になるので、同一形状の単
純な機構である1軸回転自在ヒンジによって全てのパネ
ル間を結合できる。すると展開動作中においてパネル同
士が幾何学的に干渉することがないため、これを利用し
て一段階で展開することが可能であるため、結果として
展開動作信頼性が高い。
互に繰り返すことで収納形状になるので、同一形状の単
純な機構である1軸回転自在ヒンジによって全てのパネ
ル間を結合できる。すると展開動作中においてパネル同
士が幾何学的に干渉することがないため、これを利用し
て一段階で展開することが可能であるため、結果として
展開動作信頼性が高い。
【0007】さらに、展開形状における前記ヒンジ剛性
を向上させれば構造物の剛性及び展開精度も容易に向上
することが可能である。
を向上させれば構造物の剛性及び展開精度も容易に向上
することが可能である。
【0008】しかし、収納包絡域は搭載宇宙船等により
大きく制限されるため、パネルが常に大きな面積を稼ぐ
のは困難である。したがって前記一次元展開構造物の展
開面積の展開方向以外の拡張性は、乏しいといえる。よ
って二方向に展開する展開構造物の必然性が生じ、この
ような展開構造物を二次元展開構造物と呼ぶことにす
る。
大きく制限されるため、パネルが常に大きな面積を稼ぐ
のは困難である。したがって前記一次元展開構造物の展
開面積の展開方向以外の拡張性は、乏しいといえる。よ
って二方向に展開する展開構造物の必然性が生じ、この
ような展開構造物を二次元展開構造物と呼ぶことにす
る。
【0009】図35(a)に示す二次元展開構造物は、
前記太陽電池パネルに用いた1軸回転自在なヒンジ3a
〜dを用いて4個のパネル1a〜dを展開させるもので
ある。この二次元展開構造物は例えば図35(b)のよ
うに折り畳んだ時にはヒンジ3eが図に示されているよ
うにその形状を保てないという現象が起きる。これは展
開構造物を機構として見た場合、機構の持つ自由度が過
拘束状態にあることを意味しており、このような機構で
は展開及び収納は不可能である。
前記太陽電池パネルに用いた1軸回転自在なヒンジ3a
〜dを用いて4個のパネル1a〜dを展開させるもので
ある。この二次元展開構造物は例えば図35(b)のよ
うに折り畳んだ時にはヒンジ3eが図に示されているよ
うにその形状を保てないという現象が起きる。これは展
開構造物を機構として見た場合、機構の持つ自由度が過
拘束状態にあることを意味しており、このような機構で
は展開及び収納は不可能である。
【0010】この問題を解決する、すなわち機構の自由
度の過拘束状態を回避するためには、前記ヒンジを全て
1軸回転自在ヒンジとするのでは無く、例えばヒンジ3
eを適当な自由度を持たせた多自由度ヒンジに置きかえ
れば良い。
度の過拘束状態を回避するためには、前記ヒンジを全て
1軸回転自在ヒンジとするのでは無く、例えばヒンジ3
eを適当な自由度を持たせた多自由度ヒンジに置きかえ
れば良い。
【0011】この考えかたを適用した二次元展開構造物
を、図36(a)、及び図36(b)にその展開形状及
び収納形状を示す。この構造物は9個のパネル1a〜1
i、宇宙船2、そのパネル間を結合する1軸回転自在ヒ
ンジ3a〜3i、多自由度ヒンジ5a〜5dによって構
成されており、図36(a)に示すように収納形状はパ
ネルを積み重ねるように折り畳まれ、図36(b)から
2方向6a、6bに展開形状図36(b)になるように
二次元展開を達成するものである。
を、図36(a)、及び図36(b)にその展開形状及
び収納形状を示す。この構造物は9個のパネル1a〜1
i、宇宙船2、そのパネル間を結合する1軸回転自在ヒ
ンジ3a〜3i、多自由度ヒンジ5a〜5dによって構
成されており、図36(a)に示すように収納形状はパ
ネルを積み重ねるように折り畳まれ、図36(b)から
2方向6a、6bに展開形状図36(b)になるように
二次元展開を達成するものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のような二次元展
開構造物は、機構の自由度の過拘束状態を回避するため
にヒンジ5a〜5dのように多自由度ヒンジという複雑
な機構が必要となる。機構が複雑になれば重量の増加、
展開形状の剛性・精度の低下、展開動作信頼性の低下が
生じるため望ましくない。
開構造物は、機構の自由度の過拘束状態を回避するため
にヒンジ5a〜5dのように多自由度ヒンジという複雑
な機構が必要となる。機構が複雑になれば重量の増加、
展開形状の剛性・精度の低下、展開動作信頼性の低下が
生じるため望ましくない。
【0013】さらに展開面積に対して収納形状の包絡域
が一次元展開構造物と比較して大きい。またさらにパネ
ル個数が増えた場合、その個数に応じて収納形状と展開
形状の関係に留意してヒンジ配置、ヒンジ形状、ヒンジ
の自由度配分等を最適設計する必要が生じるため、結果
として拡張性に乏しい。
が一次元展開構造物と比較して大きい。またさらにパネ
ル個数が増えた場合、その個数に応じて収納形状と展開
形状の関係に留意してヒンジ配置、ヒンジ形状、ヒンジ
の自由度配分等を最適設計する必要が生じるため、結果
として拡張性に乏しい。
【0014】さらにパネル形状が平行四辺形である、可
展ダブルコルゲーションのように同時に二方向に展開す
るものも存在するが、パネル形状が長方形ならば二方向
同時展開は不可能となり、1方向ずつ展開していく多段
階展開となって、展開動作信頼性が下がるという課題が
あった。
展ダブルコルゲーションのように同時に二方向に展開す
るものも存在するが、パネル形状が長方形ならば二方向
同時展開は不可能となり、1方向ずつ展開していく多段
階展開となって、展開動作信頼性が下がるという課題が
あった。
【0015】この発明は、かかる課題を解決するために
なされたものであり、複雑な機構を用いること無く機構
の自由度の過拘束状態を回避し、収納形状の包絡域を小
さくし、パネル個数が増えても収納形状と展開形状の最
適設計を必要としない高い拡張性を持ち、展開段数のよ
り少い展開動作信頼性の高い二次元展開構造物を得るこ
とを目的としている。
なされたものであり、複雑な機構を用いること無く機構
の自由度の過拘束状態を回避し、収納形状の包絡域を小
さくし、パネル個数が増えても収納形状と展開形状の最
適設計を必要としない高い拡張性を持ち、展開段数のよ
り少い展開動作信頼性の高い二次元展開構造物を得るこ
とを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる二次元
展開構造物においては、隣接するパネル同士をヒンジで
直列に結合して作られる一列のパネル列で要求する展開
形状を形成するものである。
展開構造物においては、隣接するパネル同士をヒンジで
直列に結合して作られる一列のパネル列で要求する展開
形状を形成するものである。
【0017】また、前記パネル列を山折りと谷折りを交
互に繰り返してパネルの面外方向に積み重ねるようにし
て収納状態にするものである。
互に繰り返してパネルの面外方向に積み重ねるようにし
て収納状態にするものである。
【0018】また、隣接する前記パネル同士のなす展開
角度はパネルの枚数から1を引いた数だけあるが、展開
動作中において、これら展開角度がある関係を持って展
開するような同期機構を備えたものである。
角度はパネルの枚数から1を引いた数だけあるが、展開
動作中において、これら展開角度がある関係を持って展
開するような同期機構を備えたものである。
【0019】また、上記同期機構に加えて、前記ヒンジ
の一箇所に粘性等を利用したダンパを組込んだものであ
る。
の一箇所に粘性等を利用したダンパを組込んだものであ
る。
【0020】また、前記ヒンジに巻きばね等のばねを組
込んで、収納状態でばねに蓄積された弾性歪エネルギー
を解放することで展開するものである。
込んで、収納状態でばねに蓄積された弾性歪エネルギー
を解放することで展開するものである。
【0021】また、前記のばねを組込んだヒンジ全てに
粘性等を利用した速度ダンパを組込んだものである。
粘性等を利用した速度ダンパを組込んだものである。
【0022】また、収納状態では隣接しないが、展開状
態では隣接する前記パネル間の適当な箇所にラッチ機構
を備えるものである。
態では隣接する前記パネル間の適当な箇所にラッチ機構
を備えるものである。
【0023】また、前記パネル列の端のパネルが宇宙船
に取付けられるものである。
に取付けられるものである。
【0024】また、前記パネル列の端のパネル宇宙船と
の間にパネル以外の取付け部材が介入したものである。
の間にパネル以外の取付け部材が介入したものである。
【0025】また、前記パネル列の端ではないパネルが
宇宙船に取付けられるものである。
宇宙船に取付けられるものである。
【0026】また、前記パネル列の端ではないパネルと
衛星との間にパネル以外の取付け用部材が介入したもの
である。
衛星との間にパネル以外の取付け用部材が介入したもの
である。
【0027】
【作用】上記のように構成された二次元展開構造物にお
いて、前記パネルが直列に1列に結合されているので、
パネル列が輪にならない限り機構の自由度の過拘束状態
を容易に回避できるのでパネル個数追加に対する拡張性
を高くできる。
いて、前記パネルが直列に1列に結合されているので、
パネル列が輪にならない限り機構の自由度の過拘束状態
を容易に回避できるのでパネル個数追加に対する拡張性
を高くできる。
【0028】また、前記パネル列を山折り谷折りを繰り
返して折り畳んで収納形状にすることで、その包絡域を
縮少し、同一ヒンジで前記パネルを結合できて、さらに
展開動作中のパネル同士の干渉回避可能であるので、よ
り少ない段数で展開可能となり、結果として展開動作信
頼性を向上でき、さらにパネル個数追加においても収納
方法は変化しないため拡張性を高くできる。
返して折り畳んで収納形状にすることで、その包絡域を
縮少し、同一ヒンジで前記パネルを結合できて、さらに
展開動作中のパネル同士の干渉回避可能であるので、よ
り少ない段数で展開可能となり、結果として展開動作信
頼性を向上でき、さらにパネル個数追加においても収納
方法は変化しないため拡張性を高くできる。
【0029】また、隣接する前記パネル同士のなす展開
角度がある関係を持って展開するような同期機構を備え
ているので、展開動作中のパネルの軌道を容易に予測で
きるので、結果として展開動作信頼性を向上できる。
角度がある関係を持って展開するような同期機構を備え
ているので、展開動作中のパネルの軌道を容易に予測で
きるので、結果として展開動作信頼性を向上できる。
【0030】また、上記同期機構に加えて、前記ヒンジ
の一箇所に粘性等を利用したダンパを組込むことで、全
展開角度の動作を制御することで展開動作信頼性を向上
できる。
の一箇所に粘性等を利用したダンパを組込むことで、全
展開角度の動作を制御することで展開動作信頼性を向上
できる。
【0031】また、前記ヒンジに巻きばね等のばねを組
込んで、収納状態でばねに蓄積された弾性歪エネルギー
を解放することで展開するので、構造物全体が簡素なも
のとなり、結果として展開動作信頼性を向上できる。
込んで、収納状態でばねに蓄積された弾性歪エネルギー
を解放することで展開するので、構造物全体が簡素なも
のとなり、結果として展開動作信頼性を向上できる。
【0032】また、前記のばねを組込んだヒンジ全てに
粘性等を利用したダンパを組込んでいるので、各展開角
度の動作を制御することができるため、展開動作信頼性
を向上できる。
粘性等を利用したダンパを組込んでいるので、各展開角
度の動作を制御することができるため、展開動作信頼性
を向上できる。
【0033】また、収納状態では隣接しないが、展開状
態では隣接する前記パネルの間のうちの適当な箇所にラ
ッチ機構を備えているので、展開形状の剛性および精度
が向上する。
態では隣接する前記パネルの間のうちの適当な箇所にラ
ッチ機構を備えているので、展開形状の剛性および精度
が向上する。
【0034】また、前記パネル列の端のパネルが宇宙船
に取付けられているので、展開動作中のパネルと宇宙船
との干渉が回避可能となり、1段階で展開することがで
きるので結果として高い展開動作信頼性が得られる。
に取付けられているので、展開動作中のパネルと宇宙船
との干渉が回避可能となり、1段階で展開することがで
きるので結果として高い展開動作信頼性が得られる。
【0035】また、前記パネル列の端のパネルが前記パ
ネル以外の取付け部材を介して宇宙船に取付けられてい
るので、展開動作中のパネルと宇宙船との干渉を回避
し、かつ構造物と宇宙船との距離を離すことで、構造物
の視野を拡大することができる。
ネル以外の取付け部材を介して宇宙船に取付けられてい
るので、展開動作中のパネルと宇宙船との干渉を回避
し、かつ構造物と宇宙船との距離を離すことで、構造物
の視野を拡大することができる。
【0036】また、前記パネル列の端ではない適当なパ
ネルを選んで宇宙船に取付けることで、宇宙船に対する
展開構造物の対称性を向上できる。
ネルを選んで宇宙船に取付けることで、宇宙船に対する
展開構造物の対称性を向上できる。
【0037】また、前記パネル列の端ではない選んだパ
ネルが前記パネル以外の取付け部材を介して宇宙船に取
付けられているので、宇宙船にたいする展開構造物の対
称性を向上できて、かつ構造物と宇宙船との距離を離す
ことで、構造物の視野を拡大することができる。
ネルが前記パネル以外の取付け部材を介して宇宙船に取
付けられているので、宇宙船にたいする展開構造物の対
称性を向上できて、かつ構造物と宇宙船との距離を離す
ことで、構造物の視野を拡大することができる。
【0038】
実施例1 図1〜10はこの発明の実施例1を示す図で、そのうち
図1は全体の構成図、図2〜5は構成品の詳細を説明す
る図、図6は収納状態を説明する図、図7〜11は展開
の途中経過を示す図である。
図1は全体の構成図、図2〜5は構成品の詳細を説明す
る図、図6は収納状態を説明する図、図7〜11は展開
の途中経過を示す図である。
【0039】図1において、1はパネル、2は宇宙船、
20はパネル1同士を結合しさらに同期機構が付加され
たヒンジ、21はヒンジ20から同期機構を除いた宇宙
船2とパネル1を結合するヒンジ、22はヒンジ20と
異なる同期機構が付加された宇宙船2とパネル1を結合
するヒンジである。
20はパネル1同士を結合しさらに同期機構が付加され
たヒンジ、21はヒンジ20から同期機構を除いた宇宙
船2とパネル1を結合するヒンジ、22はヒンジ20と
異なる同期機構が付加された宇宙船2とパネル1を結合
するヒンジである。
【0040】図1は実施例1の展開状態を示すものであ
る。
る。
【0041】図2(a)は図1におけるヒンジ20bの
展開状態の背面図、図2(b)は図1におけるヒンジ2
0bの展開状態の上面図、図2(c)は図1におけるヒ
ンジ20bの展開状態の正面図を示す図である。
展開状態の背面図、図2(b)は図1におけるヒンジ2
0bの展開状態の上面図、図2(c)は図1におけるヒ
ンジ20bの展開状態の正面図を示す図である。
【0042】図2(a)において、1はパネル、23は
同期機構の一部をなす同期ケーブル、31は固定ブラケ
ット、32は軸受が組込まれた軸受ブラケット、33a
は固定ブラケット31に固定された回転軸、34は中心
側の端部が回転軸33aに固定された渦巻ばね、36は
片方が渦巻ばね34の外側の端部が引っかけられもう片
方が回転ブラケット32に固定されたばねシャフト、3
7は同期ケーブル23bを引っかける為のプーリ、38
は同期ケーブル23bがプーリ37に対して滑らないよ
うにする滑り止め、35はプーリ37が固定ブラケット
31に対して回転しないためのプーリシャフト、Aは固
定ブラケット31と軸受ブラケット32が展開状態にお
ける接触面を示す。
同期機構の一部をなす同期ケーブル、31は固定ブラケ
ット、32は軸受が組込まれた軸受ブラケット、33a
は固定ブラケット31に固定された回転軸、34は中心
側の端部が回転軸33aに固定された渦巻ばね、36は
片方が渦巻ばね34の外側の端部が引っかけられもう片
方が回転ブラケット32に固定されたばねシャフト、3
7は同期ケーブル23bを引っかける為のプーリ、38
は同期ケーブル23bがプーリ37に対して滑らないよ
うにする滑り止め、35はプーリ37が固定ブラケット
31に対して回転しないためのプーリシャフト、Aは固
定ブラケット31と軸受ブラケット32が展開状態にお
ける接触面を示す。
【0043】前述のように構成されたヒンジ20bにお
いて、このヒンジは軸受ブラケット32に球面軸受を組
込むことで回転軸33aの垂直面内回転とそれ以外の方
向の回転も許容されている三軸回転自在ヒンジである。
展開状態である図2(b)において、軸受ブラケット3
2を時計まわりに180度回転させてパネル1aとパネ
ル1bを平行にすると収納状態となる。
いて、このヒンジは軸受ブラケット32に球面軸受を組
込むことで回転軸33aの垂直面内回転とそれ以外の方
向の回転も許容されている三軸回転自在ヒンジである。
展開状態である図2(b)において、軸受ブラケット3
2を時計まわりに180度回転させてパネル1aとパネ
ル1bを平行にすると収納状態となる。
【0044】収納状態から展開状態への展開力と展開状
態の保持力は、渦巻ばね34の中心側の端部を回転軸3
3aに固定して図2(b)において時計まわりに適当角
度だけ巻き込んでばねシャフト36に引っかけることで
得られる。
態の保持力は、渦巻ばね34の中心側の端部を回転軸3
3aに固定して図2(b)において時計まわりに適当角
度だけ巻き込んでばねシャフト36に引っかけることで
得られる。
【0045】図3(a)〜(c)はヒンジ20とパネル
1の結合関係と同期機構による同期を説明する図であ
る。図3(a)は正面図、図3(b)は展開状態の上面
図、図3(c)は展開途中の上面図を示す。
1の結合関係と同期機構による同期を説明する図であ
る。図3(a)は正面図、図3(b)は展開状態の上面
図、図3(c)は展開途中の上面図を示す。
【0046】図3(a)において、パネル1aとパネル
1bはヒンジ20aと20bで結合され、パネル1bと
パネル1cはヒンジ20cとヒンジ20dで結合されて
いる。ヒンジ20は同一ヒンジであり、20aを基準す
れば、左右を入れ換えるように180度回転したものが
ヒンジ20b、上下を入れ換えるように180度回転し
たものが20c、上下左右を入れ換えるように180度
回転したものが20dとなっている。1軸回転自在ヒン
ジの回転軸が同一直線上に並ぶ配置は、その位置の調整
が困難であるため、ヒンジ20を三軸回転自在ヒンジに
して図のように2つ用いてパネル1同士を結合して等価
的に1軸自在ヒンジとすれば、取付け誤差や熱変形を吸
収することもできる。
1bはヒンジ20aと20bで結合され、パネル1bと
パネル1cはヒンジ20cとヒンジ20dで結合されて
いる。ヒンジ20は同一ヒンジであり、20aを基準す
れば、左右を入れ換えるように180度回転したものが
ヒンジ20b、上下を入れ換えるように180度回転し
たものが20c、上下左右を入れ換えるように180度
回転したものが20dとなっている。1軸回転自在ヒン
ジの回転軸が同一直線上に並ぶ配置は、その位置の調整
が困難であるため、ヒンジ20を三軸回転自在ヒンジに
して図のように2つ用いてパネル1同士を結合して等価
的に1軸自在ヒンジとすれば、取付け誤差や熱変形を吸
収することもできる。
【0047】図3(b)と図3(c)において同期機構
とその動作について説明する。図3(b)の同期ケーブ
ル23bはヒンジ20bのプーリ37とヒンジ20dの
プーリ37に適当な張力状態で掛けられ、さらに滑り止
め38で各々のプーリ37に滑らないように固定されて
いる。さらに2つのプーリ37はプーリシャフト35で
それぞれの固定ブラケット31に対して回転しないよう
に固定されている。
とその動作について説明する。図3(b)の同期ケーブ
ル23bはヒンジ20bのプーリ37とヒンジ20dの
プーリ37に適当な張力状態で掛けられ、さらに滑り止
め38で各々のプーリ37に滑らないように固定されて
いる。さらに2つのプーリ37はプーリシャフト35で
それぞれの固定ブラケット31に対して回転しないよう
に固定されている。
【0048】仮にパネル1bを固定して収納状態からあ
る角度θ1 だけパネル1aを回転させると、ヒンジ20
bのプーリ37は固定ブラケット31に対して回転しな
いためパネル1aと同じ角度θ1 回転する。すると同期
ケーブル23bは滑り止め38によってプーリ37に固
定されているので、図3(c)に示すようにパネル1c
に対してθ2 の回転角を幾何学的に伝達する。またプー
リ半径が同じ為、回転角θ1 とθ2 は等しい。
る角度θ1 だけパネル1aを回転させると、ヒンジ20
bのプーリ37は固定ブラケット31に対して回転しな
いためパネル1aと同じ角度θ1 回転する。すると同期
ケーブル23bは滑り止め38によってプーリ37に固
定されているので、図3(c)に示すようにパネル1c
に対してθ2 の回転角を幾何学的に伝達する。またプー
リ半径が同じ為、回転角θ1 とθ2 は等しい。
【0049】図1においてパネル1eに対してパネル1
fとパネル1dはヒンジ20jとヒンジ20hと同期ケ
ーブル23eによって、パネル1hに対してパネル1g
とパネル1iはヒンジ20jとヒンジ20hと同期ケー
ブル23hによって同様に同期される。
fとパネル1dはヒンジ20jとヒンジ20hと同期ケ
ーブル23eによって、パネル1hに対してパネル1g
とパネル1iはヒンジ20jとヒンジ20hと同期ケー
ブル23hによって同様に同期される。
【0050】図4において、40は同期ケーブル23を
引っかけるためにパネルに取付けられたステーa、41
は同期ケーブル23を引っかけるためにパネルに取付け
られたステーbである。図4においてパネル1e〜hの
同期機構とその動作について説明する。パネル1gは図
3(a)のパネル1bと異なって隣り合う二辺にヒンジ
20kとヒンジ20lによってパネル1fが結合され、
ヒンジ20nとヒンジ20mによってパネル1hが結合
されている。同期ケーブル23gは図3(a)の同期ケ
ーブル23bと同様にヒンジ20lとヒンジ20mのプ
ーリ37に各々滑り止め38で固定されている。ただ
し、同期ケーブル23gはパネル1gに取付けられたス
テー41bを通す。ステー41bの同期ケーブル23g
と接触する部位には溝が設けられている。上記構成のヒ
ンジ20lとヒンジ20mによってパネル1fとパネル
1hのパネル1gの回転角度は回転軸は90°回転して
いるが、基本的には図3(c)と同様に同期される。
引っかけるためにパネルに取付けられたステーa、41
は同期ケーブル23を引っかけるためにパネルに取付け
られたステーbである。図4においてパネル1e〜hの
同期機構とその動作について説明する。パネル1gは図
3(a)のパネル1bと異なって隣り合う二辺にヒンジ
20kとヒンジ20lによってパネル1fが結合され、
ヒンジ20nとヒンジ20mによってパネル1hが結合
されている。同期ケーブル23gは図3(a)の同期ケ
ーブル23bと同様にヒンジ20lとヒンジ20mのプ
ーリ37に各々滑り止め38で固定されている。ただ
し、同期ケーブル23gはパネル1gに取付けられたス
テー41bを通す。ステー41bの同期ケーブル23g
と接触する部位には溝が設けられている。上記構成のヒ
ンジ20lとヒンジ20mによってパネル1fとパネル
1hのパネル1gの回転角度は回転軸は90°回転して
いるが、基本的には図3(c)と同様に同期される。
【0051】同様にパネル1fに対するパネル1e及び
パネル1gの回転角度もヒンジ20iとヒンジ20kと
同期ケーブル23fによって同期される。ただし、同期
ケーブル23fの張力方向を90°変換するためにパネ
ル1fに取付けられたステー40bの外側を回す。ステ
ー40bの同期ケーブル23fと接触する部位には溝が
設けられている。パネル1b〜eの4枚についても同様
に同期される。
パネル1gの回転角度もヒンジ20iとヒンジ20kと
同期ケーブル23fによって同期される。ただし、同期
ケーブル23fの張力方向を90°変換するためにパネ
ル1fに取付けられたステー40bの外側を回す。ステ
ー40bの同期ケーブル23fと接触する部位には溝が
設けられている。パネル1b〜eの4枚についても同様
に同期される。
【0052】次に図5(a)〜(b)において、宇宙船
2とパネル1aの同期機構とその動作について説明す
る。図においてプーリ39の半径はプーリ37の半径の
2倍で他の構成部品はヒンジ20と同じである。
2とパネル1aの同期機構とその動作について説明す
る。図においてプーリ39の半径はプーリ37の半径の
2倍で他の構成部品はヒンジ20と同じである。
【0053】同期の動作は図3(b)〜(c)と同じで
あるが、プーリ39の半径がプーリ37の半径の2倍で
あるため、パネル1aの宇宙船2に対する展開角度はパ
ネル1aとパネル1bのなす角度の半分となる。なお、
ヒンジ21aと図1のヒンジ21bはパネル1の構成上
同期機構を必要としないヒンジであるので、図に示すよ
うに同期機構のプーリ37、プーリシャフト35、滑り
止め38を除いて、他の構成部品はヒンジ20と同等の
ヒンジである。
あるが、プーリ39の半径がプーリ37の半径の2倍で
あるため、パネル1aの宇宙船2に対する展開角度はパ
ネル1aとパネル1bのなす角度の半分となる。なお、
ヒンジ21aと図1のヒンジ21bはパネル1の構成上
同期機構を必要としないヒンジであるので、図に示すよ
うに同期機構のプーリ37、プーリシャフト35、滑り
止め38を除いて、他の構成部品はヒンジ20と同等の
ヒンジである。
【0054】図1の実施例1は前記のように構成されて
いるので、すべてのパネル1および宇宙船2が同期して
展開することがわかる。
いるので、すべてのパネル1および宇宙船2が同期して
展開することがわかる。
【0055】次に図6〜11において、実施例1の収納
状態から展開状態までの経過を説明する。
状態から展開状態までの経過を説明する。
【0056】図6〜11において、実施例1を示す概念
図であり、図において3はヒンジ20またはヒンジ21
を組み合わせた1軸回転自在ヒンジ、8aはヒンジ22
とヒンジ21から構成される1軸回転自在ヒンジを示
す。同期ケーブル23、ステー40、ステー41は省略
してある。
図であり、図において3はヒンジ20またはヒンジ21
を組み合わせた1軸回転自在ヒンジ、8aはヒンジ22
とヒンジ21から構成される1軸回転自在ヒンジを示
す。同期ケーブル23、ステー40、ステー41は省略
してある。
【0057】図6及び図7は収納状態すなわちパドル1
同士の展開角度が0°の状態を示している。図8は展開
角度が45°の展開途中を、図9は展開角度が90°の
展開途中を、図10は展開角度が135°の展開途中
を、図11は展開角度が180°すなわち展開状態を示
す。宇宙船2とパネル1aの展開角度は前記のパネル1
同士の展開角度の半分である。
同士の展開角度が0°の状態を示している。図8は展開
角度が45°の展開途中を、図9は展開角度が90°の
展開途中を、図10は展開角度が135°の展開途中
を、図11は展開角度が180°すなわち展開状態を示
す。宇宙船2とパネル1aの展開角度は前記のパネル1
同士の展開角度の半分である。
【0058】前述のように構成された二次元展開構造物
において、図6を見ればその収納形状は図32(a)の
一次元展開構造物のようにパネル列を山折りと谷折りを
繰り返すことでパネルの面外方向に積み重ねるように折
り畳むことができることを示している。従って、収納形
状の包絡領域は図34(b)に示したものより縮少さ
れ、さらにヒンジ3a〜iが複雑な多自由度ヒンジを用
いず構成がほぼ同一なヒンジで構成できるので軽量化が
できて展開動作信頼性も向上できる。
において、図6を見ればその収納形状は図32(a)の
一次元展開構造物のようにパネル列を山折りと谷折りを
繰り返すことでパネルの面外方向に積み重ねるように折
り畳むことができることを示している。従って、収納形
状の包絡領域は図34(b)に示したものより縮少さ
れ、さらにヒンジ3a〜iが複雑な多自由度ヒンジを用
いず構成がほぼ同一なヒンジで構成できるので軽量化が
できて展開動作信頼性も向上できる。
【0059】また、図6〜11の展開途中形状を見る
と、展開動作中においてパネル同士が幾何学的に干渉し
ないことがわかる。よって一段階の展開動作で図7の収
納形状から図11の展開形状まで一気に展開することが
できるので、展開動作信頼性を向上できる。
と、展開動作中においてパネル同士が幾何学的に干渉し
ないことがわかる。よって一段階の展開動作で図7の収
納形状から図11の展開形状まで一気に展開することが
できるので、展開動作信頼性を向上できる。
【0060】また、パネル個数を追加する場合、収納・
展開形状やヒンジ配置及びヒンジの自由度配分等の最適
設計は必要なく、図11のパネル1iにパネル1をヒン
ジ3で結合して追加することが可能で、しかも追加しな
い時と同様に展開及び収納できて、さらに収納形状の包
絡領域の増加分が少ないため、面積拡大の拡張性が高
い。さらにヒンジの展開角度を変化させれば展開形状が
平面のみならず、ある曲率を持った構造物に対応できる
ことはいうまでもない。
展開形状やヒンジ配置及びヒンジの自由度配分等の最適
設計は必要なく、図11のパネル1iにパネル1をヒン
ジ3で結合して追加することが可能で、しかも追加しな
い時と同様に展開及び収納できて、さらに収納形状の包
絡領域の増加分が少ないため、面積拡大の拡張性が高
い。さらにヒンジの展開角度を変化させれば展開形状が
平面のみならず、ある曲率を持った構造物に対応できる
ことはいうまでもない。
【0061】実施例2 図12(a)、図12(b)はこの発明の実施例2を示
す図で、図12(a)において42はカップリング、4
5はダンパ本体、44はダンパをパネル1bに固定する
ダンパブラケット、43はダンパ回転軸、33bはカッ
プリング42が取付け可能な回転軸を示す。また、この
ヒンジは図1では20bに相当するヒンジであり、この
ダンパを装着したヒンジとヒンジ20aを組み合わせた
ヒンジ10aは図12(b)に示すような位置に配置さ
れる。
す図で、図12(a)において42はカップリング、4
5はダンパ本体、44はダンパをパネル1bに固定する
ダンパブラケット、43はダンパ回転軸、33bはカッ
プリング42が取付け可能な回転軸を示す。また、この
ヒンジは図1では20bに相当するヒンジであり、この
ダンパを装着したヒンジとヒンジ20aを組み合わせた
ヒンジ10aは図12(b)に示すような位置に配置さ
れる。
【0062】回転軸33bとカップリング42とダンパ
回転軸43はパネル1aに対して回転が固定されてお
り、ダンパ45とダンパブラケット44はパネル1bに
対して固定されている。ダンパ回転軸43は粘性流体に
よってダンパ45に対してその回転速度を抑制されるた
め、結果としてパネル1aとパネル1bの展開速度は抑
制される。
回転軸43はパネル1aに対して回転が固定されてお
り、ダンパ45とダンパブラケット44はパネル1bに
対して固定されている。ダンパ回転軸43は粘性流体に
よってダンパ45に対してその回転速度を抑制されるた
め、結果としてパネル1aとパネル1bの展開速度は抑
制される。
【0063】本発明の構造物が太陽電池パネルやフェー
ズドアレーアンテナ等の電気機器の場合、パネル1間に
は複数本の電気ケーブルが通過する。軌道上での電気ケ
ーブルの展開抵抗力は予想が困難であるため、ばねで展
開するヒンジの場合、その展開動作信頼性の主要因であ
るマージンは展開抵抗力に対して、どれだけの展開力余
裕を持っているかということで定義され、これを向上さ
せるためにはばねの展開力が大きい程よい。ところがば
ねによる展開運動は所望の展開角度に設けられたストッ
パ等で急に停止させられるため、ばねに蓄えられた歪エ
ネルギーに比例する展開衝撃力が発生して機構を破損す
る恐れが生じる。
ズドアレーアンテナ等の電気機器の場合、パネル1間に
は複数本の電気ケーブルが通過する。軌道上での電気ケ
ーブルの展開抵抗力は予想が困難であるため、ばねで展
開するヒンジの場合、その展開動作信頼性の主要因であ
るマージンは展開抵抗力に対して、どれだけの展開力余
裕を持っているかということで定義され、これを向上さ
せるためにはばねの展開力が大きい程よい。ところがば
ねによる展開運動は所望の展開角度に設けられたストッ
パ等で急に停止させられるため、ばねに蓄えられた歪エ
ネルギーに比例する展開衝撃力が発生して機構を破損す
る恐れが生じる。
【0064】それを避けるために図12(b)のように
ヒンジ3aの代わりにダンパを組込んだヒンジ10aに
よってパネル1aとパネル1bを結合すれば、パネル1
の展開角度は同期機構により幾何学的に拘束されている
ため、一箇所にダンパを組込めば全パネルの展開運動を
抑制しヒンジの展開衝撃力を制御することができて、結
果的に展開動作信頼性を向上することができる。
ヒンジ3aの代わりにダンパを組込んだヒンジ10aに
よってパネル1aとパネル1bを結合すれば、パネル1
の展開角度は同期機構により幾何学的に拘束されている
ため、一箇所にダンパを組込めば全パネルの展開運動を
抑制しヒンジの展開衝撃力を制御することができて、結
果的に展開動作信頼性を向上することができる。
【0065】実施例3 図13(a)、図13(b)はこの発明の実施例3を示
す図で、図において42はカップリング、45はダンパ
本体、44はダンパをパネル1bに固定するダンパブラ
ケット、43はダンパ回転軸、33bはカップリング4
2が取付け可能な回転軸を示す。図13(a)に示され
る構成のヒンジをヒンジ11とし、図13(b)に示す
ようにヒンジ3の代わりにパネルを結合する。ダンパの
効果は実施例2で説明した通りである。
す図で、図において42はカップリング、45はダンパ
本体、44はダンパをパネル1bに固定するダンパブラ
ケット、43はダンパ回転軸、33bはカップリング4
2が取付け可能な回転軸を示す。図13(a)に示され
る構成のヒンジをヒンジ11とし、図13(b)に示す
ようにヒンジ3の代わりにパネルを結合する。ダンパの
効果は実施例2で説明した通りである。
【0066】本実施例ではパネルの同期機構はないが、
前記の軌道上での電気ケーブルの展開抵抗力よりはるか
に大きい展開力を渦巻ばね34に持たせてその展開速度
をダンパ45で抑制することで擬似的な同期性を持た
せ、結果として展開動作信頼性を向上することができ
る。
前記の軌道上での電気ケーブルの展開抵抗力よりはるか
に大きい展開力を渦巻ばね34に持たせてその展開速度
をダンパ45で抑制することで擬似的な同期性を持た
せ、結果として展開動作信頼性を向上することができ
る。
【0067】実施例4 図14、図15(a)、図15(b)、図16(a)、
図16(b)はこの発明の実施例4を示す図で、図14
において47はラッチ機構を示している。図15
(a)、図15(b)はラッチ機構47aのラッチする
前の上面図と側面図、図16(a)、図16(b)はラ
ッチ機構47aのラッチ後の上面図と側面図を示してお
り、図において48はハンドル、49は固定爪、50は
可動爪、51は可動爪回転軸、52はトリガー、53は
ねじりコイルばね、54は可動爪50に設けられた切り
欠き、55は固定爪49に固定されたトリガー回転軸を
示す。
図16(b)はこの発明の実施例4を示す図で、図14
において47はラッチ機構を示している。図15
(a)、図15(b)はラッチ機構47aのラッチする
前の上面図と側面図、図16(a)、図16(b)はラ
ッチ機構47aのラッチ後の上面図と側面図を示してお
り、図において48はハンドル、49は固定爪、50は
可動爪、51は可動爪回転軸、52はトリガー、53は
ねじりコイルばね、54は可動爪50に設けられた切り
欠き、55は固定爪49に固定されたトリガー回転軸を
示す。
【0068】図14において、ラッチ機構でラッチされ
るのはパネル1aと1f、1dと1iで、これらパネル
は収納形状及び展開動作中は図6に示すように隣接しな
いが、図14の展開形状になってはじめて隣接する。
るのはパネル1aと1f、1dと1iで、これらパネル
は収納形状及び展開動作中は図6に示すように隣接しな
いが、図14の展開形状になってはじめて隣接する。
【0069】図15(a)、図15(b)において、両
端が固定爪51と可動爪50に固定されたねじりコイル
ばね53によって、可動爪50は可動爪回転軸51を回
転中心とした時計まわりの回転力を与えられている。ラ
ッチ前には切り欠き54にトリガー52が引っ掛かって
おり、可動爪50の展開力を固定爪49に固定されたト
リガー回転軸55で受けている。ラッチ機構47にハン
ドル48は両図に示したような接近をする。
端が固定爪51と可動爪50に固定されたねじりコイル
ばね53によって、可動爪50は可動爪回転軸51を回
転中心とした時計まわりの回転力を与えられている。ラ
ッチ前には切り欠き54にトリガー52が引っ掛かって
おり、可動爪50の展開力を固定爪49に固定されたト
リガー回転軸55で受けている。ラッチ機構47にハン
ドル48は両図に示したような接近をする。
【0070】図16(a)、図16(b)において、接
近したハンドル48はトリガー52にぶつかって、トリ
ガー回転軸55まわりに回転させる。すると可動爪50
が回転してハンドル48を固定爪49と可動爪50では
さんでラッチ動作を完了する。
近したハンドル48はトリガー52にぶつかって、トリ
ガー回転軸55まわりに回転させる。すると可動爪50
が回転してハンドル48を固定爪49と可動爪50では
さんでラッチ動作を完了する。
【0071】実施例1〜3ではパネル1は宇宙船2から
先端のパネル1iまで直列に結合されてパネル列が長い
ため、展開状態において宇宙船2から見たときの構造物
の剛性は低いことが予想される。さらに、ヒンジ20、
21、22の展開角度誤差が宇宙船2からパネル1iま
で蓄積して構造物の精度が低下することも予想される。
先端のパネル1iまで直列に結合されてパネル列が長い
ため、展開状態において宇宙船2から見たときの構造物
の剛性は低いことが予想される。さらに、ヒンジ20、
21、22の展開角度誤差が宇宙船2からパネル1iま
で蓄積して構造物の精度が低下することも予想される。
【0072】この問題を解決するためには収納形状及び
展開動作中は隣接しないが、図14の展開形状では隣接
する箇所にラッチ機構47を設けてパネル1aと1f、
1dと1iを結合すれば、直列になっているパネル列が
短くなるので展開状態の構造物の剛性および精度を向上
することができる。
展開動作中は隣接しないが、図14の展開形状では隣接
する箇所にラッチ機構47を設けてパネル1aと1f、
1dと1iを結合すれば、直列になっているパネル列が
短くなるので展開状態の構造物の剛性および精度を向上
することができる。
【0073】実施例5 図17〜19はこの発明の実施例5を示す図で、図にお
いて7は取付け部材を示している。図17と図18は収
納状態を、図19は展開状態を示す。
いて7は取付け部材を示している。図17と図18は収
納状態を、図19は展開状態を示す。
【0074】実施例1と同様に取付け部材7と宇宙船2
とパネル1はヒンジ20、21、22から構成される1
軸回転自在ヒンジ3i、3j、8aで結合されており、
同期して展開する。
とパネル1はヒンジ20、21、22から構成される1
軸回転自在ヒンジ3i、3j、8aで結合されており、
同期して展開する。
【0075】本発明の構造物が太陽電池パネルやフェー
ズドアレイアンテナの場合、直接宇宙船に取付いている
と宇宙船自身が構造物の上に影を落として構造物の視野
を狭めることが考えられる。このようなときに構造物と
衛星の間にパネル以外の適当な取付け部材7a、7bを
介入させて構造物と宇宙船の距離を取ることで構造物の
視野を拡大することができる。
ズドアレイアンテナの場合、直接宇宙船に取付いている
と宇宙船自身が構造物の上に影を落として構造物の視野
を狭めることが考えられる。このようなときに構造物と
衛星の間にパネル以外の適当な取付け部材7a、7bを
介入させて構造物と宇宙船の距離を取ることで構造物の
視野を拡大することができる。
【0076】実施例6 図20〜26はこの発明の実施例6を示す図である。
【0077】図において2aは収納状態においてパネル
1aが宇宙船2と干渉しないようにするための宇宙船2
の取付け部を示す。
1aが宇宙船2と干渉しないようにするための宇宙船2
の取付け部を示す。
【0078】図20と図21は収納状態を、図22は一
段階目の展開状態を、図23はパネル1の展開角度45
度の展開途中を、図24はパネル1の展開角度90度の
展開途中を、図25はパネル1の展開角度135度の展
開途中を、図26はパネル1の展開角度180度すなわ
ち展開状態を示す。
段階目の展開状態を、図23はパネル1の展開角度45
度の展開途中を、図24はパネル1の展開角度90度の
展開途中を、図25はパネル1の展開角度135度の展
開途中を、図26はパネル1の展開角度180度すなわ
ち展開状態を示す。
【0079】宇宙船に大型の構造物が結合される場合、
衛星全体の姿勢制御をする観点から宇宙船に対する構造
物の対称性があるほうが望ましい。実施例1のようにパ
ネル1が直列に結合された列の端のパネル1aに宇宙船
2が取付いていると宇宙船2に対する構造物の対称性は
損われる。
衛星全体の姿勢制御をする観点から宇宙船に対する構造
物の対称性があるほうが望ましい。実施例1のようにパ
ネル1が直列に結合された列の端のパネル1aに宇宙船
2が取付いていると宇宙船2に対する構造物の対称性は
損われる。
【0080】この問題を解決するために図26に示すよ
うに前記パネル列の端のパネル1aではなく1bに宇宙
船2を取付けて、宇宙船2から見たときの構造物の対称
性を向上するようにした。
うに前記パネル列の端のパネル1aではなく1bに宇宙
船2を取付けて、宇宙船2から見たときの構造物の対称
性を向上するようにした。
【0081】実施例7 図27〜31はこの発明の実施例7を示す図である。
【0082】図において、7a〜cは取付け部材を示
す。取付け部材7、宇宙船2、パネル1bはヒンジ11
で結合されている。
す。取付け部材7、宇宙船2、パネル1bはヒンジ11
で結合されている。
【0083】図27、28は収納状態を、図29は一段
階目の展開状態を、図30はパネル1の展開角度が90
度の展開途中を、図31は展開状態を示す。
階目の展開状態を、図30はパネル1の展開角度が90
度の展開途中を、図31は展開状態を示す。
【0084】実施例5と同等な理由で図のように宇宙船
2とパネル1の間に取付部材7a、7b、7cを介入さ
せて構造物の視野を拡大し、さらに宇宙船から見たとき
の構造物の対称性を向上するために、パネル1bに取付
け部材7を結合した。
2とパネル1の間に取付部材7a、7b、7cを介入さ
せて構造物の視野を拡大し、さらに宇宙船から見たとき
の構造物の対称性を向上するために、パネル1bに取付
け部材7を結合した。
【0085】実施例8 図32はこの発明の実施例8を示す図である。
【0086】図において、宇宙船から順番にパネルa〜
iまでの一列のパネル列を渦巻状に折り曲げたパネル1
とヒンジ3及びヒンジ8の結合関係となっている。この
ようにパネル列の隣り合う任意のパネルの展開方向が異
なるようにして展開形状を形成することもできる。
iまでの一列のパネル列を渦巻状に折り曲げたパネル1
とヒンジ3及びヒンジ8の結合関係となっている。この
ようにパネル列の隣り合う任意のパネルの展開方向が異
なるようにして展開形状を形成することもできる。
【0087】実施例9 図33はこの発明の実施例9を示す図である。
【0088】図において、宇宙船から順番にパネルa〜
iまでの一列のパネル列をジグザグに折り曲げたパネル
1とヒンジ3及びヒンジ8の結合関係となっている。こ
のようにパネル列の隣り合う任意のパネルの展開方向が
異なるようにして展開形状を形成することもできる。
iまでの一列のパネル列をジグザグに折り曲げたパネル
1とヒンジ3及びヒンジ8の結合関係となっている。こ
のようにパネル列の隣り合う任意のパネルの展開方向が
異なるようにして展開形状を形成することもできる。
【0089】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れるので、以下に記載されるような効果を奏する。
れるので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0090】前記パネルが直列に1列に結合されている
ので、構造物の機構の自由度の過拘束状態を容易に回避
でき、パネル個数追加に対する拡張性が高い二次元展開
構造物が得られる。
ので、構造物の機構の自由度の過拘束状態を容易に回避
でき、パネル個数追加に対する拡張性が高い二次元展開
構造物が得られる。
【0091】また、前記パネル列を山折り谷折りを繰り
返して折り畳んで収納形状にすることで、その包絡域を
減少し、同一ヒンジで前記パネルを結合できて、さらに
展開動作中のパネル同士の干渉回避可能であるので、よ
り少ない段数で展開可能となり、結果として展開動作信
頼性を向上でき、さらにパネル個数追加においても収納
方法は変化しないため、拡張性の高い二次元展開構造物
が得られる。
返して折り畳んで収納形状にすることで、その包絡域を
減少し、同一ヒンジで前記パネルを結合できて、さらに
展開動作中のパネル同士の干渉回避可能であるので、よ
り少ない段数で展開可能となり、結果として展開動作信
頼性を向上でき、さらにパネル個数追加においても収納
方法は変化しないため、拡張性の高い二次元展開構造物
が得られる。
【0092】また、隣接する前記パネル同士のなす展開
角度がある関係を持って展開するような同期機構を備え
ているので、展開動作中のパネルの軌道を容易に予測可
能となり、高い展開動作信頼性を持つ二次元展開構造物
が得られる。
角度がある関係を持って展開するような同期機構を備え
ているので、展開動作中のパネルの軌道を容易に予測可
能となり、高い展開動作信頼性を持つ二次元展開構造物
が得られる。
【0093】また、上記同期機構に加えて、前記ヒンジ
の一箇所に粘性等を利用したダンパを組込むことで、全
展開角度の動作を制御可能のため高い展開動作信頼性を
持つ二次元展開構造物が得られる。
の一箇所に粘性等を利用したダンパを組込むことで、全
展開角度の動作を制御可能のため高い展開動作信頼性を
持つ二次元展開構造物が得られる。
【0094】また、前記ヒンジに巻きばね等のばねを組
込んで、収納状態でばねに蓄積された弾性歪エネルギー
を解放することで展開するので、構造物全体が簡素なも
のとなり、軽量化ができかつ高い展開動作信頼性を持つ
二次元展開構造物が得られる。
込んで、収納状態でばねに蓄積された弾性歪エネルギー
を解放することで展開するので、構造物全体が簡素なも
のとなり、軽量化ができかつ高い展開動作信頼性を持つ
二次元展開構造物が得られる。
【0095】また、前記のばねを組込んだヒンジ全てに
粘性等を利用した速度ダンパを組込んでいるので、各展
開角度の動作を制御可能のため高い展開動作信頼性を持
つ二次元展開構造物が得られる。
粘性等を利用した速度ダンパを組込んでいるので、各展
開角度の動作を制御可能のため高い展開動作信頼性を持
つ二次元展開構造物が得られる。
【0096】また、収納状態では隣接しないが、展開状
態では隣接する前記パネルの間のうちの適当な箇所にラ
ッチ機構を備えているので、展開形状が高剛性および高
精度の二次元展開構造物が得られる。
態では隣接する前記パネルの間のうちの適当な箇所にラ
ッチ機構を備えているので、展開形状が高剛性および高
精度の二次元展開構造物が得られる。
【0097】また、前記パネル列の端のパネルが宇宙船
に取付けられているので、展開動作中のパネルと宇宙船
との干渉が回避可能となり、1段階で展開することがで
きるので結果として高い展開動作信頼性を持つ二次元展
開構造物が得られる。
に取付けられているので、展開動作中のパネルと宇宙船
との干渉が回避可能となり、1段階で展開することがで
きるので結果として高い展開動作信頼性を持つ二次元展
開構造物が得られる。
【0098】また、前記パネル列の端のパネルが前記パ
ネル以外の取付け部材を介して宇宙船に取付けられてい
るので、展開動作中のパネルと宇宙船との干渉を回避
し、かつ構造物と宇宙船との距離を離すことで、構造物
の視野を拡大することができる二次元展開構造物が得ら
れる。
ネル以外の取付け部材を介して宇宙船に取付けられてい
るので、展開動作中のパネルと宇宙船との干渉を回避
し、かつ構造物と宇宙船との距離を離すことで、構造物
の視野を拡大することができる二次元展開構造物が得ら
れる。
【0099】また、前記パネル列の端ではない適当なパ
ネルを選んで宇宙船に取付けることで、宇宙船から見た
展開構造物の対称性が向上した二次元展開構造物が得ら
れる。
ネルを選んで宇宙船に取付けることで、宇宙船から見た
展開構造物の対称性が向上した二次元展開構造物が得ら
れる。
【0100】また、前記パネル列の端ではない選んだパ
ネルが前記パネル以外の取付け部材を介して宇宙船に取
付けられているので、宇宙船から見た展開構造物の対称
性を向上できて、かつ構造物と宇宙船との距離を離すこ
とで、構造物の視野を拡大した二次元展開構造物が得ら
れる。
ネルが前記パネル以外の取付け部材を介して宇宙船に取
付けられているので、宇宙船から見た展開構造物の対称
性を向上できて、かつ構造物と宇宙船との距離を離すこ
とで、構造物の視野を拡大した二次元展開構造物が得ら
れる。
【図1】この発明の実施例1の展開状態を示す図であ
る。
る。
【図2】この発明の実施例1のヒンジ20bを示す図で
ある。
ある。
【図3】この発明の実施例1のパネル1a〜c、ヒンジ
20a〜dの結合関係を示す図である。
20a〜dの結合関係を示す図である。
【図4】この発明の実施例1のパネル1e〜h、ヒンジ
20i〜n、同期ケーブル23f〜gの結合関係を示す
展開状態の平面図である。
20i〜n、同期ケーブル23f〜gの結合関係を示す
展開状態の平面図である。
【図5】この発明の実施例1の宇宙船2、パネル1a〜
b、ヒンジ20a〜b、ヒンジ21a、ヒンジ22、同
期ケーブル23aの結合関係を示す図である。
b、ヒンジ20a〜b、ヒンジ21a、ヒンジ22、同
期ケーブル23aの結合関係を示す図である。
【図6】この発明の実施例1の収納状態の側面図であ
る。
る。
【図7】この発明の実施例1の収納状態の立体図であ
る。
る。
【図8】この発明の実施例1のパネル展開角度45°の
展開途中を示す立体図である。
展開途中を示す立体図である。
【図9】この発明の実施例1のパネル展開角度90°の
展開途中を示す立体図である。
展開途中を示す立体図である。
【図10】この発明の実施例1のパネル展開角度135
°の展開途中を示す立体図である。
°の展開途中を示す立体図である。
【図11】この発明の実施例1の展開状態を示す立体図
である。
である。
【図12】この発明の実施例2を示す図である。
【図13】この発明の実施例3を示す図である。
【図14】この発明の実施例4の展開状態を示す立体図
である。
である。
【図15】この発明の実施例4のラッチ機構47のラッ
チ前を示す図である。
チ前を示す図である。
【図16】この発明の実施例4のラッチ機構47のラッ
チ後を示す図である。
チ後を示す図である。
【図17】この発明の実施例5の収納状態の側面図であ
る。
る。
【図18】この発明の実施例5の収納状態の立体図であ
る。
る。
【図19】この発明の実施例5の展開状態の立体図であ
る。
る。
【図20】この発明の実施例6の収納状態の側面図であ
る。
る。
【図21】この発明の実施例6の収納状態の立体図であ
る。
る。
【図22】この発明の実施例6の一段階の展開状態を示
す立体図である。
す立体図である。
【図23】この発明の実施例6のパネル展開角度45°
の展開途中を示す立体図である。
の展開途中を示す立体図である。
【図24】この発明の実施例6のパネル展開角度90°
の展開途中を示す立体図である。
の展開途中を示す立体図である。
【図25】この発明の実施例6のパネル展開角度135
°の展開途中を示す立体図である。
°の展開途中を示す立体図である。
【図26】この発明の実施例6の展開状態を示す立体図
である。
である。
【図27】この発明の実施例7の収納状態の側面図であ
る。
る。
【図28】この発明の実施例7の収納状態の立体図であ
る。
る。
【図29】この発明の実施例7の一段階の展開状態を示
す立体図である。
す立体図である。
【図30】この発明の実施例7のパネル展開角度90°
の展開途中を示す立体図である。
の展開途中を示す立体図である。
【図31】この発明の実施例7の展開状態を示す立体図
である。
である。
【図32】この発明の実施例8の展開状態を示す図であ
る。
る。
【図33】この発明の実施例9の展開状態を示す図であ
る。
る。
【図34】従来の一次元展開構造物を示す立体図であ
る。
る。
【図35】従来の4枚パネル構成の二次元展開構造物を
示す立体図である。
示す立体図である。
【図36】従来の9枚パネル構成の二次元展開構造物を
示す立体図である。
示す立体図である。
1 パネル 2 宇宙船及び構造物取付部 3 1軸回転自在ヒンジ 7 取付け部材 8 1軸回転自在ヒンジ 10 1軸回転自在ヒンジ 11 1軸回転自在ヒンジ 20 三軸回転自在ヒンジ 21 三軸回転自在ヒンジ 22 三軸回転自在ヒンジ 23 同期ケーブル 31 固定ブラケット 32 軸受ブラケット 33 回転軸 34 渦巻ばね 35 プーリシャフト 36 ばねシャフト 37 プーリ 38 滑り止め 39 プーリ 40 ステーa 41 ステーb 42 カップリング 43 ダンパ回転軸 44 ダンパブラケット 45 ダンパ 47 ラッチ機構 48 ハンドル 49 固定爪 50 可動爪 51 可動爪回転軸 53 トリガー 54 切り欠き 55 トリガー回転軸
Claims (11)
- 【請求項1】 宇宙船に収納状態で搭載されて軌道上で
展開する二次元展開構造物において、複数個のパネル、
隣接する前記パネル同士を結合する複数個のヒンジによ
って構成され、前記複数個のパネルを一列のパネル列と
なるように、かつ前記パネル列の隣り合う任意のパネル
の展開方向が異なるようにして展開形状を形成できるよ
うに前記複数個のヒンジによって前記複数個のパネルが
結合されたことを特徴とする二次元展開構造物。 - 【請求項2】 隣接する前記パネル列を山折りと谷折り
を交互に繰り返すことによって収納形状になるようにパ
ネル間をヒンジで結合したことを特徴とする請求項1記
載の二次元展開構造物。 - 【請求項3】 前記ヒンジに、展開動作中において隣接
する前記パネル同士のなす各々の展開角度がある関係を
もって展開するような同期機構を備えたことを特徴とす
る請求項2記載の二次元展開構造物。 - 【請求項4】 前記ヒンジの一箇所にダンパを備えたこ
とを特徴とする請求項3記載の二次元展開構造物。 - 【請求項5】 前記ヒンジにばねを組込んで収納状態で
蓄積されたばねの歪エネルギーを解放することで展開す
ることを特徴とする請求項2記載の二次元展開構造物。 - 【請求項6】 前記ヒンジの全てにダンパを備えたこと
を特徴とする請求項5記載の二次元展開構造物。 - 【請求項7】 収納状態及び展開途中では隣接しないが
展開状態では隣接する前記パネル同士の間にラッチ機構
を備えたことを特徴とする請求項1記載の二次元展開構
造物。 - 【請求項8】 前記パネル列の端となるパネルが宇宙船
に取付けられることを特徴とする請求項1記載の二次元
展開構造物。 - 【請求項9】 前記パネル列の端となるパネルが前記パ
ネル以外の取付け部材を介して宇宙船に取付けられてい
ることを特徴とする請求項8記載の二次元展開構造物。 - 【請求項10】 前記パネル列の端ではないパネルが宇
宙船に取付けられることを特徴とする請求項1記載の二
次元展開構造物。 - 【請求項11】 前記パネル列の端ではないパネルが前
記パネル以外の取付け部材を介して宇宙船に取付けられ
ていることを特徴とする請求項10記載の二次元展開構
造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6014513A JPH07223597A (ja) | 1994-02-08 | 1994-02-08 | 二次元展開構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6014513A JPH07223597A (ja) | 1994-02-08 | 1994-02-08 | 二次元展開構造物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07223597A true JPH07223597A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=11863170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6014513A Pending JPH07223597A (ja) | 1994-02-08 | 1994-02-08 | 二次元展開構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07223597A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6772479B2 (en) * | 2001-06-21 | 2004-08-10 | The Aerospace Corporation | Conductive shape memory metal deployment latch hinge |
JP2008247150A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | パネル装置 |
JP2009262791A (ja) * | 2008-04-25 | 2009-11-12 | Sharp Corp | 太陽電池ブランケットおよびそれを用いた太陽電池パドル |
US7714797B2 (en) | 2005-03-04 | 2010-05-11 | Astrium Limited | Phased array antenna |
JP2012090253A (ja) * | 2010-09-24 | 2012-05-10 | Nihon Univ | 展開型フェーズドアレイアンテナ |
JP2012153357A (ja) * | 2010-12-23 | 2012-08-16 | Thales | 人工衛星用の太陽発電機を備えたアンテナを形成する展開可能な構造 |
EP2498334A1 (en) * | 2011-03-09 | 2012-09-12 | Raytheon Company | Deployable flat panel array |
KR101495246B1 (ko) * | 2014-03-20 | 2015-02-25 | 한국과학기술원 | 구조물 전개장치 및 이를 구비하는 인공위성 |
JP2015080213A (ja) * | 2013-10-16 | 2015-04-23 | エアバス デーエス ゲーエムベーハーAirbus DS GmbH | 宇宙配備用のアンテナ・システム |
KR101537355B1 (ko) * | 2013-12-10 | 2015-07-17 | 한국항공우주연구원 | 소형 인공위성용 안테나 모듈 |
CN107939928A (zh) * | 2017-11-07 | 2018-04-20 | 广西大学 | 一种仿含羞草柔性铰链连接的空间折展机构 |
JP2019205335A (ja) * | 2018-03-28 | 2019-11-28 | ザ・ボーイング・カンパニーTheBoeing Company | 単一シートの折り畳み式ソーラーアレイ |
-
1994
- 1994-02-08 JP JP6014513A patent/JPH07223597A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US9048530B2 (en) | 2011-03-09 | 2015-06-02 | Raytheon Company | Deployable flat panel array |
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US11967923B2 (en) | 2018-03-28 | 2024-04-23 | The Boeing Company | Single sheet foldout solar array |
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