JPH1191698A - 展開構造物及び展開構造物の結合構造 - Google Patents

展開構造物及び展開構造物の結合構造

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JPH1191698A
JPH1191698A JP9253485A JP25348597A JPH1191698A JP H1191698 A JPH1191698 A JP H1191698A JP 9253485 A JP9253485 A JP 9253485A JP 25348597 A JP25348597 A JP 25348597A JP H1191698 A JPH1191698 A JP H1191698A
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JP9253485A
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English (en)
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Masatake Tabata
真毅 田畑
Wataru Horiuchi
弥 堀内
Kazuhiko Fukushima
一彦 福島
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑なヒンジ機構を用いたりすることなく、
また、展開後にパネル間の段差を生じにくく展開後の平
面形成にすぐれ、コンパクトに収納可能で、かつ展開信
頼性が高く、軽量な二次元展開構造物及び展開構造物の
結合構造を提供すること。 【解決手段】 本発明に係る展開構造物の結合構造は、
平面体からなる第1の展開物の端部に設けられ第1の展
開物の平面方向に対して垂直な方向に所定の厚みを有す
る第1のオフセット部材5と、平面体からなる第2の展
開物の端部に設けられ第2の展開物の平面方向に対して
垂直な方向に所定の厚みを有する第2のオフセット部材
5と、展開物の展開時に第1及び第2のオフセット部材
が設けられた面とが同一方向になるように第1の展開物
に設けられたオフセット部材と第2の展開物に設けられ
たオフセット部材とを結合する回動可能な結合部材6と
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、人工衛星などに
収納状態で搭載され、宇宙空間にて展開する太陽電池パ
ネルやフェイズドアレイアンテナなどの基本構造体とし
て用いられる2次元的に広がる平面を構成する展開構造
物すなわち2次元展開構造物とその結合構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】人工衛星や宇宙船に搭載される太陽電池
アレイやフェイズドアレイアンテナは、打ち上げ時には
コンパクトに折りたたまれてロケットフェアリング内に
収納され、所定の宇宙空間に到達した後は、大面積を確
保するために展開される展開構造物によって構築される
ことが多い。
【0003】太陽電池アレイは大面積であるほど発生電
力が大きく、またフェイズドアレイアンテナは大面積で
あるほど電波の指向性を高めたり感度を上げることが可
能になるから、これらは、展開後により大きな面積を確
保することが要求される。従って、二次元的に展開し、
より大きな平面を構成することのできる二次元展開構造
物が求められる。一方、これらはロケットに収納されて
打ち上げられるという制約条件から、よりコンパクトに
折り畳み収納が可能で、展開信頼性が高く、軽量な構造
であることが同時に要求される。
【0004】図23〜図25は、特公平2−1720号
公報に記載された従来の技術による二次元展開構造物の
展開機構を示す図であり、図23はヒンジを示す図、図
24は展開構造物の展開後形状を示す図、図25は展開
前形状を示す図である。また、図26〜図28は、特開
平7−223597号公報に記載された、別の概念によ
る従来の二次元展開構造物を示す図であり、図26は展
開構造物の展開後状態を示す図、図27、図28は展開
途中の形状を順次示す立体図である。
【0005】まず、図23〜図25について説明する。
図23において101は平行四辺形のパネル、103は
1軸回転動作自在なヒンジ、105は1軸回転動作自在
なヒンジ103を複数個組み合わせたヒンジである。こ
の二次元展開構造物は、展開状態において図24に示さ
れるように隣接するパネルどうしをヒンジで互いに結合
し平面形状を形成するものであるが、展開前状態すなわ
ち収納状態から展開後状態へ移行する際において、パネ
ル間の距離が変動する。このパネル間距離の変動を吸収
するために、この従来技術では、距離の変動する部位に
配設されるヒンジを、図23に示すように、1軸回転動
作自在なヒンジを直列に複数個組み合わせたヒンジで構
成している。
【0006】次に、図26〜図28に示される別の従来
技術による二次元展開構造物について説明する。図26
において、106は矩形パネル、107は宇宙船、10
8はヒンジである。この展開構造物では、すべてのパネ
ル106をヒンジ108で直列に結合し、このパネル列
に沿って、山折り谷折りを交互に繰り返して折りたたむ
ことにより収納し、図27、図28に示すような形状変
化を経て展開する。ここで直列に結合するという意味
は、宇宙船107への取付け部を始点にしてパネルの結
合を順にたどったとき、すべてのパネルは、それに隣接
するパネルのうちの2枚(始点と終点では1枚)のみに
しか結合しておらず、3枚(最後のパネルに関しては2
枚)以上のパネルには結合することがないということで
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の第1番目に示し
た従来の二次元展開構造物は、パネル間の距離の変化を
吸収するために1軸回転動作自在なヒンジを複数個直列
に組み合わせたヒンジを用いなければならず、ヒンジ機
構が複雑になるために、重量の増加、展開信頼性の低下
など、人工衛星に搭載する展開構造物として好ましくな
い結果を招く。
【0008】また、上記の第2番目に示した従来の二次
元展開構造物は、すべてのパネルが直列に結合されてい
るので、展開後のパネルが振動などの外乱を受けたとき
に、隣接しているが結合されていないパネル間(たとえ
ば、図26のパネル106dとパネル106i)に大き
な段差を生じることがあり、この展開構造物を平面アン
テナとして利用する場合などにはアンテナ性能の劣化を
招き、好ましくない。
【0009】さらに、この展開構造物は、展開途中の各
パネルの通過する経路や各パネルの空間的姿勢が様々に
変化するので、この構造物を地上で展開動作試験する場
合に、各パネルの動きに追従して構造物を空間的に保持
することが困難である。宇宙船に搭載することを目的に
作られた展開構造物では、打ち上げ前に地上で展開動作
試験をする場合に、重力の影響を補償するために懸架す
るなどの方法で保持することが必須であるから、上記の
ように、地上試験時において空間的に保持することが困
難であれば、展開構造物として好ましくないばかりでな
く、事実上は製造することが困難であるといえる。
【0010】この発明はかかる課題を解決するためにな
されたものであり、複雑なヒンジ機構を用いたり、ヒン
ジによるパネル相互間の結合が全パネル直列結合に限定
され地上試験が困難になったりすることなく、また、展
開後にパネル間の段差を生じにくく展開後の平面形成に
すぐれ、コンパクトにおりたたみ収納可能で、かつ展開
信頼性が高く、軽量な二次元展開構造物及び展開構造物
の結合構造を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる展開構
造物の結合構造は、平面体からなる第1の展開物の端部
に設けられこの第1の展開物の平面方向に対して垂直な
方向に所定の厚みを有する第1のオフセット部材と、平
面体からなる第2の展開物の端部に設けられこの第2の
展開物の平面方向に対して垂直な方向に所定の厚みを有
する第2のオフセット部材と、展開物の展開後形状にお
いて、第1の展開物の第1のオフセット部材が設けられ
た面と第2の展開物の第2のオフセット部材が設けられ
た面とが同一方向になるように第1の展開物に設けられ
たオフセット部材と第2の展開物に設けられたオフセッ
ト部材とを結合する回動可能な結合部材とを備え、展開
物の収納時には、第1の展開物のオフセット部材が設け
られた面と第2の展開物のオフセット部材が設けられた
面とが対向し、オフセット部材により第1の展開物と第
2の展開物間に所定の収納空間を有するようにし、この
収納空間に第1または第2の展開物のいずれか一方と回
動可能な結合部材を介して結合された第3の展開物が収
納されるようにする。
【0012】また、結合部材の回転動作をさせる駆動力
源を備えている。さらに、駆動力源は弾性バネ、モー
タ、形状記憶合金の少なくともいずれか1つである。
【0013】また、結合部材は弾性体で形成されてい
る。さらに、弾性体は、フレキシブルな板バネである。
さらにまた、板バネは形状がC型断面形状で、2枚の板
バネを互いの凸部または凹部が対向するように配設され
ている。
【0014】また、弾性体の表面に柔軟で粘弾性効果の
大きいダンピング部材を設けている。さらに、展開物が
所定量以上回動しないようにオフセット部材にストッパ
ーを設けている。さらにまた、ストッパーには液体また
は粘弾性体からなるダンパーが設けられている。また、
結合部材に結合されているオフセット部材のいずれか一
方に設けられた液体または粘弾性体からなるブロック部
と、他方に設けられ展開時にブロック部に打ち込まれる
ように配設されたくさび状のペネトレータとを備えてい
る。
【0015】この発明にかかる展開構造物は、展開構造
物の結合構造によって結合された第1の展開物及び第2
の展開物を備えている。
【0016】また、展開構造物の結合構造によって結合
された第1の展開物及び第2の展開物と、展開構造物の
結合構造によって結合された第3の展開物及び第4の展
開物と、展開物の展開後形状において結合構造が設けら
れている面が同一方向になるように第2の展開物の結合
構造が設けられている側に対して反対側と第3の展開物
の結合構造が設けられている側に対して反対側とを結合
する回動可能な結合部材とを備え、展開物の収納時に
は、第2の展開物の結合部材が設けられている面と反対
の面と第3の展開物の結合部材が設けられている面と反
対の面とが対向するようにする。
【0017】また、展開構造物の結合構造によって結合
されている展開物の結合構造が結合されていない側に回
動可能な結合部材により結合されている複数の展開物か
らなる展開物列を備えている。さらに、展開後形状にお
いて隣り合う展開物列間が結合部材または展開構造物の
結合構造により結合される。さらにまた、収納時におい
て、展開物列に結合されている展開物を互いに結合する
結合する展開構造物の結合構造が回動する軸と隣り合う
展開物列間を結合する結合部材または展開構造物の結合
構造が回動する軸とが同一直線上になるようにする。
【0018】また、回動する軸が同一直線上になる結合
部材または展開構造物の結合構造のうち少なくとも1つ
は強固な展開力と剛性を有する結合部材で、他は柔軟性
が大きな結合部材である。さらに、柔軟性が大きな結合
部材を柔軟なケーブルに置き換えた。さらにまた、展開
物の展開後に前記展開物間のズレが生じないように、柔
軟なケーブルを巻き取る巻き取り機構を備えている。
【0019】また、展開物の収納時に、展開物の収納状
態を維持させる保持機構を備え、展開構造物の結合構造
が結合されている展開物が展開した後に、展開物列が展
開するように保持機構により展開物を保持させる。さら
に、展開物は収納時に展開構造物の結合構造に接触しな
いように切り欠き部を設けている。さらにまた、展開時
に展開物を包絡し伸展自在なフレームと、フレームと展
開物の端部とに結合された結合ケーブルとを備え、展開
物の展開時には、フレームを伸展させ、このフレームに
結合されている結合ケーブルにより展開物を引っ張って
展開させる。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1〜図3はこの実施の形態の展開構造
物の展開後の形状を示す図で、図1は展開後の形状を示
す斜視図、図2は図1と表裏逆転して示した展開後の形
状の斜視図、図3は展開後の形状の平面図である。図に
おいて、1、2、3、4はオフセットヒンジ(以下で詳
しく説明する)によって結合されている平面体の展開物
である展開パネルである(以下、展開パネル1、2、
3、4を基本展開パネルと呼ぶ)。
【0021】1a〜1cは基本展開パネル1におけるオ
フセットヒンジによって結合されていない他の辺にヒン
ジを介して順に結合されている平面体の展開物である展
開パネルである。(以下、基本展開パネルに順に結合さ
れている展開パネルをまとめて展開パネル列と呼ぶ)。
同様に、2a〜2c、3a〜3c、4a〜4cは基本展
開パネル2、3、4のオフセットヒンジによって結合さ
れていない他の辺にヒンジを介して順に結合されている
平面体の展開物である展開パネルである。なお、これら
の基本展開パネルを含めた展開パネルの形状は、展開及
び収納を効率良く行うために、矩形形状にするのが望ま
しい。
【0022】1d〜1fは展開パネル相互間を回転動作
可能に結合する結合部材であるヒンジで、ヒンジ1dは
基本展開パネル1と展開パネル1aとを結合し、ヒンジ
1eは展開パネル1aと展開パネル1bとを結合し、そ
して、ヒンジ1fは展開パネル1bと展開パネル1cと
を結合している。同様に、2d〜2f、3d〜3f、4
d〜4fは展開パネル相互間を回転動作可能に結合する
ヒンジで、2d〜2fは基本展開パネル2から順に展開
パネル列を結合するヒンジ、3d〜3fは基本展開パネ
ル3から順に展開パネル列を結合するヒンジ、4d〜4
fは基本展開パネル4から順に展開パネル列を結合する
ヒンジである。
【0023】本発明において、ヒンジは一対の金属板
で、中心軸の周りに互いに揺動できるようになったもの
に限定するものではなく、パネル間を結合し、結合され
ているパネルが中心軸(仮想的な中心軸を含む)の周り
に互いに揺動できるものをも含めてヒンジと呼ぶことに
する。
【0024】5は展開パネル端部に展開パネルの平面方
向と垂直な方向に所定の厚みを有するように設けられた
オフセット部材である。このオフセット部材の所定の厚
みは、展開パネルの収納時にこのオフセット部材の厚み
間に展開パネルが収納できるように、収納される展開パ
ネルの厚みの総和以上になるようにする。5aは基本展
開パネル1、2に設けられたオフセット部材、5bは基
本展開パネル3、4に設けられたオフセット部材、5c
は展開パネル2c、3cに設けられたオフセット部材で
ある。
【0025】6、7は展開パネル間を結合するヒンジ
で、6a〜6cは上記オフセット部材5の上部間に結合
されることにより展開パネル間を結合し、7a、7bは
展開パネル列間、7cは基本展開パネル間に結合されて
いるヒンジである。
【0026】以上説明した各々のヒンジは、フレキシブ
ルな板バネを主たる結合機構かつ回転動作機構とし、こ
の板バネの弾性変形によってたたみこみおよび展開の動
作を可能にしている。なお、以下オフセット部材間をヒ
ンジによって結合し、展開パネル間を結合するヒンジを
オフセット部材をも含めてオフセットヒンジと、他の展
開パネル間をヒンジによって結合し、展開パネル間を結
合するヒンジを通常ヒンジと呼ぶ場合がある。また、こ
の実施の形態では基本展開パネル1が人工衛星本体と直
接または間接的に結合しているものとする(説明を簡単
にするため、人工衛星本体の図示は省略する。)
【0027】次に、上記展開構造物の収納時の形状を説
明する。図4、5はこの実施の形態の展開構造物の収納
時の形状を示した図で、図4は収納時の形状を示した斜
視図、図5は収納時の形状を示した側面図である。図に
おける符号は図1〜3で説明したものと同様であるので
説明は省略する。
【0028】この収納状態は、以下のようにようにして
収納することにより図4、5に示した形状になる。図2
に示した展開状態において、展開パネル1bと1c、2
bと2c、3bと3c、4bと4cが通常ヒンジ1f、
2f、3f、4fを介してこの通常ヒンジ部が谷になる
ように谷折りにたたむ(すなわち、図2に示した展開パ
ネル1bの上面と展開パネル1cの上面とが対向するよ
うにたたみこむ)。ただし、図2においてオフセット部
材が設けられている面側を各展開パネルの上面とする。
【0029】次に、展開パネル1aと1b、2aと2
b、3aと3b、4aと4bとが通常ヒンジ1e、2
e、3e、4eを介してこの通常ヒンジ部が山になるよ
うに山折りにたたむ(すなわち、図2に示した展開パネ
ル1aの下面と展開パネル1bの下面とが対向するよう
にたたみこむ)。そして、基本展開パネル1と展開パネ
ル1a、基本展開パネル2と展開パネル2a、基本展開
パネル3と展開パネル3a、基本展開パネル4と展開パ
ネル4aとが通常ヒンジ1d、2d、3d、4dを介し
てこの通常ヒンジ部が谷になるように谷折りにたたむ
(すなわち、図2に示した基本展開パネル1の上面と展
開パネル1aの上面とが対向するようにたたみこむ)。
【0030】図6は上記したように基本展開パネルに結
合されている展開パネル列がたたみ込まれた状態を示し
た側面図である。図において、8は基本展開パネル上に
たたみ込まれた展開パネルとこの基本展開パネルとを束
ねたスタックで、8aは基本展開パネル1、展開パネル
列1a〜1cを束ねたスタック、8bは基本展開パネル
2と展開パネル列2a〜2c、8cは基本展開パネル3
と展開パネル列3a〜3c、8dは基本展開パネル4と
展開パネル列4a〜4cを束ねたスタックである。
【0031】図6に示すように基本展開パネルに結合さ
れている展開パネル列は順に山、谷折りにされて基本展
開パネル上に折りたたまれる。このとき、基本展開パネ
ルに設けたオフセット部材の厚み内に折りたたまれた展
開パネルの展開パネルの厚みの総和が収まっていること
になる。そして、このように展開パネル列を収納してい
る基本展開パネルが各々オフセット部材間を結合してい
るヒンジ6によって結合されている。
【0032】次に、この展開パネルを収納した基本展開
パネル3上に設けられたオフセット部材5bと基本展開
パネル4上に設けられたオフセット部材5bとを結合し
ているヒンジ6bが谷になるように谷折りにたたむ(す
なわち、図6に示した展開パネル3cと展開パネル4c
とが対向するようにたたみこむ)。そして、基本展開パ
ネル2と基本展開パネル3とを結合しているヒンジ7c
が山になるように山折りにたたむ(すなわち、図6に示
した基本展開パネル2と基本展開パネル3とが対向する
ようにたたみこむ)。
【0033】最後に、基本展開パネル1上に設けられた
オフセット部材5aと基本展開パネル2上に設けられた
オフセット部材5aとを結合しているヒンジ6aが谷に
なるように谷折りにたたむ(すなわち、図6に示した展
開パネル1cと展開パネル2cとが対向するようにたた
みこむ)。このようにして図4、5に示した展開パネル
の収納状態なる。
【0034】図4、図5に示した収納時形状において
は、オフセット部材5aとヒンジ6aとにより互いにオ
フセット結合されている基本展開パネル1と基本展開パ
ネル2とは、この基本展開パネル間に展開パネル1a〜
1c、2a〜2cをはさみこんだ形になっている。この
とき、オフセット部材5aが基本展開パネル1の平面方
向と垂直な方向に所定の厚みを有していることにより、
この厚み分だけ基本展開パネル上に収納空間が生じ、こ
の収納空間に折りたたまれた展開パネル列1a〜1cを
収納させることができる。同様に、基本展開パネル2上
にもオフセット部材5aの厚み分だけ収納空間が作られ
るので、この収納空間に折りたたまれた展開パネル列2
a〜2cを収納させることができる。
【0035】また、図4に示したように、基本展開パネ
ル1、基本展開パネル2間を結合するオフセットヒンジ
のヒンジ6aと展開パネル1c、展開パネル2c間を結
合する通常ヒンジ7aとは、たたみ込まれた状態におい
て、角柱状に積み重ねられた展開パネルの集合体の同じ
側面上に存在する。
【0036】このように、図4、図5に示したようにた
たみこんだ状態では、オフセット結合を構成するヒンジ
6aの板バネのほぼ中央部にあるこのヒンジ6aの概略
回転動作中心軸と、展開パネル列間を通常結合するヒン
ジ7aの板バネのほぼ中央部にあるこのヒンジ7aの概
略回転動作中心軸とがほぼ共通となり、この共通の概略
回転軸まわりに、基本展開パネル1及び展開パネル列1
a〜1cを束ねたスタック8aと、基本展開パネル2及
び展開パネル列2a〜2cを束ねたスタック8bとが互
いに回転動作することが可能になっている。ここで、上
記スタック8a、8bは、それぞれのスタックに含まれ
る展開パネルを束ねた状態で保持し適切なタイミングで
開放することが可能な保持開放機構(図示しない)によ
って保持されている。
【0037】この共通軸は1つのスタックに対してのみ
ではなく、図6に示した形態から各スタックが展開する
ときには、スタック8a〜8dの各スタックのこの共通
軸を全て略同一軸にすることができ、これらのスタック
の展開時にも上記効果をえることができる。
【0038】オフセット部材5の厚み(オフセット量)
は、はさみこまれる展開パネルの厚さの総和の約2分の
1、すなわちこの例では、はさみこまれている展開パネ
ル(展開パネル1a〜1c、2a〜2c)が6枚である
ので、これら6枚の展開パネルの厚さの総和の2分の
1、つまり、1枚の展開パネルの厚さの3倍になるよう
にしている。そのため、上記のようにたたみ込まれた状
態でヒンジ6aとヒンジ7aとが共通軸まわりに回転動
作可能であるばかりでなく、たたみこんだ展開パネルは
すべて平行に重ね合わせることができている。
【0039】なお、上記で示した展開パネルの厚さは、
展開パネルそのものの物理的厚さと、展開パネル間のす
きまを各展開パネルにほぼ均等に振り分けた値とを加算
したものである。また、たたみこんだ状態での展開パネ
ル間のすきまを一定に保つために、展開パネル間に適切
な厚さのスペーサを挿入し保持することは当然である
が、ここでは上記スペーサも図示省略している。
【0040】なお、上記において、たたみ込まれた状態
におけるヒンジ6aの概略回転軸とヒンジ7aの概略回
転軸とを共通にし、基本展開パネル1、展開パネル列1
a〜1cを保持開放機構で束ねたスタック8aと、展開
パネル2、展開パネル列2a〜2cを保持開放機構で束
ねたスタック8bとを上記共通軸まわりに回転動作する
ようにさせるには、このヒンジ6aとヒンジ7の回転軸
の共通性が高いこと、すなわち換言すれば、ヒンジ6a
の回転軸と、ヒンジ7aの回転軸とがたたみこまれた状
態において良い精度で一致し、両軸相互間の平行ずれや
傾きが小さいことが必要となる。
【0041】本実施の形態においては、ヒンジ6、7
を、フレキシブルな板バネを主たる結合部材かつ回転動
作部材として構成しているので、上記の軸間のずれが仮
にあったとしても、フレキシブルな板バネ自身が柔軟に
変形することによって、上記軸ずれを吸収し、実現可能
な共通軸を自ら形成するように働く。その結果、上記の
ごときパネルのスタック相互間の回転動作の確実性が増
す。同様に、パネル列間を結合しているヒンジもフレキ
シブルな板バネを主たる結合部材かつ回転動作部材とし
て構成しているので、位置ずれの問題に対してもフレキ
シブルな板バネ自身が柔軟に変形することによって解消
することができる。
【0042】なお、本実施の形態ではすべてのヒンジを
フレキシブルな板バネを主たる結合部材かつ回転動作部
材として構成したが、共通軸まわりに回転動作すべき複
数個のヒンジの個数をNとすると、その中でフレキシブ
ルに変形し軸ずれを吸収できるように構成すべきヒンジ
の個数はN−1個であれば良い。なぜならば、N個の中
の1個は軸位置の変動を許さない強固なヒンジであった
としても、その他のN−1個が上記1個のヒンジの軸に
合わせて柔軟に変形するので結果としてN個全てのヒン
ジはひとつの共通軸まわりに回転動作できるからであ
る。
【0043】また、上記展開パネルの基本展開パネル1
と基本展開パネル2間の構成と同様に、オフセット部材
5bとヒンジ6bとからなるオフセット結合で結合され
た基本展開パネル3と基本展開パネル4間には、展開パ
ネル列3a〜3c、4a〜4cをはさみこんでおり、ヒ
ンジ6bとヒンジ7bとが概略同一軸まわりに回転動作
可能になり、基本展開パネル3、展開パネル列3a〜3
cを束ねたスタック8cと基本展開パネル4、展開パネ
ル4a〜4cを束ねたスタック8dとが互いに回転動作
することが可能になっている。
【0044】さらに同様に、展開パネル2cと展開パネ
ル3cは両者の間に基本展開パネル2、展開パネル2
a、2b、及び基本展開パネル3、展開パネル3a、3
bをはさみこんでおり、ヒンジ6cとヒンジ7cとが概
略同一軸まわりに回転動作可能になり、基本展開パネル
2、展開パネル列2a〜2bを束ねたスタック8bと基
本展開パネル3、展開パネル列3a〜3bを束ねたスタ
ック8cとが互いに回転動作することが可能になってい
る。
【0045】次に、この展開構造物の展開方法を説明す
る。基本的には、先に説明した展開状態から収納状態に
移行する方法の逆の手順を行えばよい。図7、8はこの
実施の形態の展開構造物の収納状態からの展開課程を示
す図である。図において、8は基本展開パネル上にたた
み込まれた展開パネルとこの基本展開パネルとを束ねた
スタックで、8aは基本展開パネル1、展開パネル列1
a〜1cを束ねたスタック、8bは基本展開パネル2と
展開パネル列2a〜2c、8cは基本展開パネル3と展
開パネル列3a〜3c、8dは基本展開パネル4と展開
パネル列4a〜4cを束ねたスタックである。
【0046】9はこの展開構造物を収納する人工衛星本
体、50、51は展開パネルを保持する保持機構で、5
0は展開パネルが収納状態を保持するための保持機構、
51a〜51dはスタック8a〜8dを各々保持する保
持機構である。また、図7、8おいては、ヒンジの表示
を簡略化してある。
【0047】この実施の形態による二次元展開構造物
は、図4、図5に示した収納時形状から、図1〜図3に
示した展開後形状に至るまで、図7(a)〜図7
(c)、図8(a)、図8(b)に示した過程を経て展
開される。このときの展開動作の駆動力源は、ヒンジの
板バネに貯えられた弾性変形にともなう歪エネルギーで
ある。ヒンジの板バネは、展開後状態では展開パネルの
形成する面とほぼ平行になり、その形状で力学的に安定
になり、たたみ込む際には、弾性変形によってU字型に
折れ曲がるように結合されている。
【0048】この展開構造物の展開動作は次のように行
われる。図7(a)に示した収納時の完全に折りたたま
れた状態では、すべての展開パネルは平行に積み重ねら
れ、保持開放機構50により、適切な開放指令を受ける
まで展開構造物が展開しないように保持されている。図
7(a)に示したパネルの状態と図4、図5に示したパ
ネルの状態とは等価であるが、図7(a)では簡単のた
めにパネル間のすきまは省略してあり、ヒンジも一部省
略して図示してある。
【0049】適切な開放指令を受けると、保持開放機構
50が開放され、基本展開パネル1、展開パネル列1a
〜1cを束ねたスタック8aと、基本展開パネル2、展
開パネル列2a〜2cを束ねたスタック8bと、基本展
開パネル3、展開パネル3a〜3cを束ねたスタック8
cと、基本展開パネル4、展開パネル4a〜4cを束ね
たスタック8dとが、それぞれのスタックごとに、保持
開放機構51によって束ねられスタック形状がおおむね
変わらないように保持された状態で、スタック相互間を
結合しているヒンジの回転動作によって、図7(b)に
示した形状を経て図7(c)に示した形状まで展開され
る。
【0050】ここにおいて、スタック相互間を結合して
いるヒンジは、スタック8aとスタック8bの間に対し
てヒンジ6aとヒンジ7a、スタック8bとスタック8
cの間に対してヒンジ7cとヒンジ6c、スタック8c
とスタック8dの間に対してヒンジ6bとヒンジ7bで
ある。
【0051】図7(c)に示した状態に到達した後、ス
タック8の各々に配設された別の保持開放機構51が一
斉に開放され、スタック8は図8(a)に示した形状を
経て図8(b)に示した形状に至るまでほぼ同時に展開
し展開動作が完了する。
【0052】図7、図8に示したとおり、各スタックに
属するパネルは、スタック内では山折り、谷折りを交互
に繰り返して折りたたまれており、かつ、それぞれの山
折り、谷折りのヒンジの折りたたみ方向がスタック相互
間で同一になるようにそろえられているので、図8
(a)に示したように各スタックがほぼ同時にそろって
展開動作する。
【0053】さらに、各スタックはそれぞれ、スタック
内の展開パネルがヒンジで直列に結合され展開後にはほ
ぼ一直線上に短冊状になるように構成されている。上記
のスタック相互間の結合は、パネル列相互間の結合に等
しい。なお、上記保持開放機構50、51は、たとえば
展開パネルのスタックを束ねるケーブルとそのケーブル
を適切な指令に従って切断するケーブルカッターによっ
て構成することができる。
【0054】なお、展開パネルには、収納状態におい
て、オフセット部材を設けて結合されているヒンジが展
開パネルに衝突することを回避するために、展開パネル
のヒンジが展開前後を通じて通過する部分に切り欠きを
入れてある。このため、収納状態から展開する際にオフ
セットヒンジが展開パネルと接触することがなく、展開
時の展開パネルの面積を大きくとることができる。
【0055】さらに、本実施の形態では、二次元展開構
造物と人工衛星本体とを直接に結合した例を示したが、
これは特に限定するものではなく、必要に応じて人工衛
星本体と二次元展開構造物との間にヨーク部材を挿入し
て、両者の間隔を広げるようにしてもよい。さらに、本
実施の形態では、展開パネルを4×4=16枚の構成を
示したが、同様にしてパネル枚数を増減できることは当
然である。
【0056】本実施の形態では、展開パネルの平面方向
に垂直な方向に所定の厚みを有するオフセット部材とこ
のオフセット部材の先端をヒンジにより結合したオフセ
ット結合によって展開パネルを結合させているので、収
納時にこのオフセット部材の厚みによって生じた空間に
他の展開パネルを収納させることができる。また、本実
施の形態では、収納時に基本展開パネル間を結合してい
るヒンジの回転軸と展開パネル列間を結合しているヒン
ジの回転軸とが略同一軸上になるようにしているので、
展開を容易に行わせることができる。さらに、本実施の
形態では、展開パネルを結合するヒンジをフレキシブル
な板バネで構成しているので、展開パネルの位置が多少
ずれた場合でも、この板バネにより多少のズレを補償す
ることができる。
【0057】実施の形態2.図9、図10はこの実施の
形態の展開構造物の展開後の形状を示す図で、図9は展
開後の形状を示す斜視図、図10は図9と表裏逆転して
示した展開後の形状の斜視図である。図において、5d
〜5iは展開パネル端部に展開パネルの平面方向と垂直
方向に所定の厚みを有するように設けられたオフセット
部材である。このオフセット部材の所定の厚みは、展開
パネルの収納時にこのオフセット部材の厚み間にオフセ
ット部材が設けられている展開パネルに結合されている
展開パネル列が収納できるように、この展開パネル列を
構成する展開パネルの厚みの総和以上になるようにす
る。
【0058】6d〜6iは展開パネル列間を結合するヒ
ンジで、上記オフセット部材5d〜5i上部間に結合さ
れることにより展開パネル列間を結合している。その他
は実施の形態1と同様であるので説明は省略する。
【0059】図9に示した展開構造物を収納可能にする
ためには、以下のようにオフセットヒンジ及び通常ヒン
ジを設ける必要がある。まず、展開パネル1aと基本展
開パネル1に設けたオフセット部材5aの部分が収納時
に重ならないようにするために、展開パネル1a上にお
いて基本パネル1に設けたオフセット部材に対応する部
分に切り欠きをもうける。そして、展開パネル1aの切
り欠きが設けられていない部分にオフセット部材5dを
設ける。
【0060】次に、展開パネル1aに設けた切り欠き及
びオフセット部材5dの部分と展開パネル1bとが収納
時に重ならないようにするために、展開パネル1b上に
おいて基本パネル1aに設けた切り欠き及びオフセット
部材5dに対応する部分に切り欠きを設ける。そして、
展開パネル1bの切り欠きが設けられていない部分にオ
フセット部材5eを設ける。
【0061】以下同様にして、展開パネル1cは基本展
開パネル1と基本展開パネル1側に順に結合されている
展開パネルのオフセットヒンジと重ならないように切り
欠きを設ける。このように切り欠き及びオフセット部材
を設けることにより、収納及び展開を可能にすることが
できる。
【0062】以上、展開パネルに切り欠きを設けた場合
の例を説明したが、これは特に限定するものではなく、
収納時に各オフセット部材と他の展開パネルとが重なら
ないようにできればよく、例えば、展開パネル1aのオ
フセット部材が設けられる辺側をオフセット部材分短く
し、展開パネル1bのオフセット部材が設けられる辺側
をオフセット部材の2倍分短くし、そして、展開パネル
1cのヒンジ7aが結合される辺側をオフセット部材の
3倍分短くすればよい。
【0063】次に、上記展開構造物の収納時の形状を説
明する。図11はこの実施の形態の展開構造物の収納時
の形状を示した斜視図である。図における符号は図9、
10で説明したものと同様であるので説明は省略する。
図11に示した収納状態は実施の形態1と同様にして展
開状態から収納状態を形成することができる。また、展
開方法に関ししても実施の形態1と同様にすればよい。
【0064】図11に示した収納時形状においては、ヒ
ンジ7aによって結合されている展開パネル1cと展開
パネル2cとが対向して折りたたまれており、この折り
たたまれた展開パネル1c、展開パネル2cをオフセッ
ト部材5e、ヒンジ6eのオフセットヒンジによって結
合されている展開パネル1bと展開パネル2bとがはさ
みこんだ形状になっている。
【0065】そして、オフセット部材5d、ヒンジ6d
のオフセットヒンジによって結合されている展開パネル
1aと展開パネル2aとがこれらの折りたたまれた展開
パネル1b、1c、2b、2cをはさみこみ、さらに、
これらの折りたたまれた展開パネル1a〜1c、2a〜
2cをオフセット部材5a、ヒンジ6aのオフセットヒ
ンジによって結合されている基本展開パネル1と基本展
開パネル2とがはさみこんだ形状になっている。以上、
図11に示した収納時の展開構造物の下部部分の構造を
説明したが、上部部分も同様な構造であるので、説明は
省略する。
【0066】また、図11に示したように、基本展開パ
ネル1、基本展開パネル2間を結合するオフセットヒン
ジ、展開パネル1a、展開パネル2a間を結合するオフ
セットヒンジ、展開パネル1b、展開パネル2b間を結
合するオフセットヒンジ、そして、展開パネル1c、展
開パネル2c間を結合する通常ヒンジとは、畳み込まれ
た状態において、角柱状に積み重ねられた展開パネルの
集合体の同じ側面上に存在する。
【0067】同様に、基本展開パネル3、基本展開パネ
ル4間を結合するオフセットヒンジ、展開パネル3a、
展開パネル4a間を結合するオフセットヒンジ、展開パ
ネル3b、展開パネル4b間を結合するオフセットヒン
ジ、そして、展開パネル3c、展開パネル4c間を結合
する通常ヒンジとは、畳み込まれた状態において、角柱
状に積み重ねられた展開パネルの集合体の同じ側面上に
存在する。そのため、これらのオフセット結合を構成す
るヒンジと通常ヒンジのヒンジの概略回転動作中心軸と
をほぼ共通にすることができ、展開時には、この共通の
共通軸まわりに回転動作することが可能になっている。
【0068】本実施の形態では、展開パネルが縦横方向
ともにヒンジを介して結合されているので、展開時後の
パネル間の段差を生じにくく展開後の平面形成にすぐ
れ、展開信頼性を高くすることができる。
【0069】図12はこの実施の形態の他の展開物構造
の展開後の形状を示す斜視図である。図において、1
x、1yは基本展開パネル1の展開パネル1a〜1cか
らなる展開パネル列が結合されていない側に順に結合さ
れている展開パネル、2x、2yは基本展開パネル2の
展開パネル列が結合されていない側に順に結合されてい
る展開パネル、3x、3yは基本展開パネル3の展開パ
ネル列が結合されていない側に順に結合されている展開
パネル、4x、4yは基本展開パネル4の展開パネル列
が結合されていない側に順に結合されている展開パネル
である。
【0070】5x〜5wは展開パネル端部に展開パネル
の平面方向と垂直方向に所定の厚みを有するように設け
られたオフセット部材である。このオフセット部材の所
定の厚みは、展開パネルの収納時にこのオフセット部材
の厚み間にオフセット部材が設けられている展開パネル
に結合されている展開パネル列が収納できるように、こ
の展開パネル列を構成する展開パネルの厚みの総和以上
になるようにする。
【0071】6w〜6zは上記オフセット部材上部間に
結合されることにより、展開パネル列間を結合するヒン
ジで、7d〜7gは展開パネル間を結合するヒンジであ
る。その他は実施の形態1と同様であるので説明は省略
する。なお、本実施の形態では説明を簡単にするために
展開パネル列間の結合を省略したが展開パネル列間を結
合してよいことは言うまでもない。
【0072】次に、上記展開構造物の収納時の形状を説
明する。図13はこの実施の形態の展開構造物の収納時
の形状を示した斜視図及び側面図である。図における符
号は図12で説明したものと同様であるので説明は省略
する。図13に示した収納状態は実施の形態1と同様、
展開パネル1a〜1cからなる展開パネル列を基本展開
パネル1上に、展開パネル2a〜2cからなる展開パネ
ル列を基本展開パネル2上に、展開パネル3a〜3cか
らなる展開パネル列を基本展開パネル3上に、展開パネ
ル4a〜4cからなる展開パネル列を基本展開パネル4
上に折りたたんだ後、展開パネル1y、1xをこの折り
たたまれた展開パネル1a〜1cからなる展開パネル列
上に折りたたむ。展開パネル2y、2x、展開パネル3
y、3x、展開パネル4y、4xも同様に各基本展開パ
ネルに結合されている展開パネル列上に折りたたむ。そ
して、展開パネルが折りたたまれた基本展開パネル間を
折りたたんでいくことにより展開状態から収納状態を形
成することができる。また、展開方法に関しても実施の
形態1と同様にすればよい。
【0073】図13に示した収納時形状においては、基
本展開パネル1上に展開パネル列(展開パネル1a〜1
c)が折りたたまれており、その展開パネル列上にオフ
セット部材5wを介して折りたたまれた展開パネル1
x、1yが収納されている。そして、基本展開パネル2
下に展開パネル列(展開パネル2a〜2c)が折りたた
まれており、その展開パネル列下にオフセット部材5x
を介して折りたたまれた展開パネル2x、2yが収納さ
れている。以上、図13に示した収納時の展開構造物の
下部部分の構造を説明したが、上部部分も同様な構造で
あるので、説明は省略する。
【0074】また、図13に示したように、基本展開パ
ネル1、展開パネル1x間を結合するオフセットヒンジ
と、基本展開パネル2、展開パネル2a間を結合するオ
フセットヒンジと、基本展開パネル3、展開パネル3a
間を結合するオフセットヒンジと、基本展開パネル4、
展開パネル4a間を結合するオフセットヒンジとは、た
たみ込まれた状態において、角柱状に積み重ねられた展
開パネルの集合体の同じ側面上に存在する。
【0075】そのため、これらのオフセット結合を構成
するヒンジのヒンジの概略回転動作中心軸とをほぼ共通
にすることができ、展開時には、この共通の共通軸まわ
りに回転動作することが可能になる。
【0076】本実施の形態では、基本展開パネルを1方
向に結合させているが、これは特に限定するものではな
く収納が可能になるような他方向に結合させてもよい。
【0077】本実施の形態では展開パネル列を一方向で
はなく、複数の方向に展開させるようにしているので、
様々な展開時の展開パネルの形状を実現することができ
る。
【0078】以上説明したオフセット結合は上記のもの
に限定するものではなく、展開パネルの平面方向に垂直
な方向に他の展開パネルが収納可能な収納空間を作れれ
ばよく、弾性部材でないヒンジを用いてもよい。このよ
うな弾性部材でないヒンジを用いた場合には、展開動作
の駆動力源として、弾性バネ、モータ、形状記憶合金等
を備え、ヒンジを回転させるようにすればよい。さら
に、オフセット部材に所定の傾斜を設けたり逆三角形型
にし、このオフセット部材上部間を直接結合してヒンジ
を形成するようにしてもよい。
【0079】また、展開パネルの位置が多少ずれた場合
でも、板バネにより多少のズレを補償することができる
ようにヒンジに板バネを用いているが、これは特に限定
するものではなく、展開時に所定の位置を保つような弾
性部材であればよく、例えば、渦巻きばねやコイルばね
を利用した構成にしてもよい。
【0080】実施の形態3.図14、図15はこの実施
の形態の展開構造物を示した斜視図で、図14(a)は
展開構造物の収納状態を示した斜視図、図15(b)は
展開構造物の展開状態を示した斜視図、図14(b)、
(c)、図15(a)は展開構造物の収納状態から展開
状態へ移行する過程を示した図である。図において、1
0は一方向に伸張、収縮する伸展マストで、10aは横
方向に伸張・収縮する伸展マスト、10bは縦方向に伸
張・収縮する伸展マストである。11は伸展マスト10
を収納するとともに伸展マスト10の伸展機構を内蔵す
るキャニスタである。12は展開パネルと伸展マスト1
0とを結合するケーブル部材である。
【0081】図14、図15に示すように、この実施の
形態においては、伸展マストを収納する4つのキャニス
タ11とこのキャニスタ11間の伸展マスト10により
フレーム構造を構築し、このフレーム構造が展開パネル
の全体を包絡するようにしている。そして、展開時に
は、この伸展マスト10が各々伸張し、伸展マスト10
の伸張に伴いケーブル部材12で結合されている展開パ
ネルが引かれ、展開パネルが展開するようにしている。
【0082】次に、本実施の形態の動作を説明する。図
14(b)に示すように、収納状態から展開するときに
は、2本の伸展マスト10aがまずキャニスタ11に内
蔵された伸展機構によりほぼ同時に伸展し、これによっ
て、ケーブル部材12を介して伸展マスト10に結合さ
れている展開パネルが伸展マスト10aの伸展方向に合
わせて展開する。このとき、伸展マスト10bはスタッ
ク8の回転にともなう奥行きの変化に合わせて若干収縮
することになる。あるいは伸展マスト10bそのものは
収縮せず、ケーブル部材12の必要な部分を送り出すこ
とによって上記の奥行きの変化に追従させてもよい。
【0083】伸展マスト10aが最大に伸びて図14
(c)に示した形状に至った後、ひきつづいて伸展マス
ト10aと直交方向に配設された2本の伸展マスト10
bがほぼ同時に伸展する。この伸展動作により、展開パ
ネルはケーブル部材12を介して引っ張られて展開し、
図15(a)に示した形状を介して図15(b)に示し
た形状に至る。なお、この実施の形態における展開パネ
ル、ヒンジの形状、配置等は実施の形態1と等価であ
る。
【0084】本実施の形態では、ヒンジに内蔵された展
開駆動力源による展開力に加えて、伸展マストにより展
開パネルの端部を引っ張ることができるので、展開力を
いっそう確実にすることができる。なおこのとき、ヒン
ジ内蔵の展開力を非常に弱くして、事実上伸展マストの
伸展力のみによってパネルを展開させてもよいことは当
然である。
【0085】また本実施の形態では、展開パネルの展開
と伸展マストの伸展を同時に行っているが、展開方法は
これは特に限定するものではなく、ケーブル部材に送り
出し・巻き取り機構を付設しておき、伸展マストを先に
伸展させておいてから上記ケーブル部材の巻き取り機構
によってパネルを引っ張り展開させてもよい。
【0086】実施の形態4.図16はこの実施の形態の
ヒンジ近傍の拡大図で、実施の形態1のオフセットヒン
ジを示す図である。図16(a)は結合されている展開
パネルの展開時のヒンジ近傍の側面図、図16(b)は
展開パネルの展開時のヒンジ近傍の上面図、図16
(c)は図16(a)におけるB−B断面図である。
【0087】図において、1、2は結合される平面体で
ある展開パネル、5は展開パネル1及び展開パネル2の
平面方向と垂直な方向に所定の厚みを有するように設け
られたオフセット部材、13はヒンジの主たる結合部材
かつ回転動作部材となるフレキシブルな板バネで、板バ
ネ13aと板バネ13bとからなる。14は板バネ13
の両端部を保持する端部ブロックで、端部ブロック14
aと端部ブロック14b間に板バネ13bを、端部ブロ
ック14aと端部ブロック14c間に板バネ13aをは
さんで固定するようにしている。
【0088】図16(c)に示すように、板バネ13
a、13bの断面形状はC型で円筒面の一部を稜方向に
短冊状に切り出した形状をしており、これらを断面の凸
部が互いに向かい合うように一定の間隔を空けて重ね合
わされている。端部ブロック14は前記板ばねの表面曲
率に合致する曲率を有した形状をしており、上下面がと
もに凹となったブロック14aと1面が凸となったブロ
ック14bとで板バネ13bの端部を、ブロック14a
と1面が凸となったブロック14cとで板バネ13aの
端部をはさみこんで前記板バネを保持している。この図
に示したヒンジはオフセット部材5を有するオフセット
ヒンジに相当するものであるが、オフセット部材5の厚
みを短縮すればオフセットのない通常ヒンジと等価にも
成りうるものである。
【0089】図17は図16に示したヒンジを折りたた
んだ形状、すなわち収納時形状を示したものである。収
納時には、前記板バネは弾性変形によりU字型に変形す
ることになる。展開後には上記図7(a)に示したよう
に円筒面を短冊状に切り出した形状になり、エネルギー
的に安定した形状になっている。
【0090】さらに、ヒンジを構成する板バネ13が単
純な平面ではなく、一方向に曲率を有した円筒面の一部
をなす形状になっているので、単純な平面で構成された
場合に比較して大きな曲げ抵抗を有することができ、展
開後のヒンジ形状の安定、ひいては展開後の展開構造物
の形状の安定を強く得ることができる。
【0091】本実施の形態では、各板バネの凸面が対向
するように構成されているが、これとは逆に凹面が対向
するように設けてもよいことは言うまでもない。
【0092】本実施の形態では、ヒンジを断面形状がC
形の板バネで構成し、互いに逆方向の曲率を有する板バ
ネを対向しているので、展開時のエネルギーが安定した
形状になっているときに、板バネが容易に曲がることが
なく、展開形状を維持させることができる。
【0093】実施の形態5.図18はこの実施の形態の
ヒンジ近傍の展開後形状を示す側面図である。図におい
て、15は粘弾性材で構成されたストッパー、16はス
トッパー15をオフセット部材5(展開パネル)に支持
するためのステイである。その他は実施の形態4と同様
であるので説明は省略する。
【0094】展開構造物が収納状態から展開されるとき
には、図17に示したように収納時に折り曲げられてい
る板バネ13が図16に示した安定な状態に移行するエ
ネルギーによって展開パネルが展開されるが、展開時に
は板バネは図16に示した安定な位置にくるとすぐに停
止するわけではなく、安定な位置から行きすぎる場合が
ある。
【0095】そこで、安定な状態(展開状態)での位置
決めを正しく行うために、ストッパー15を設けること
により、図に示したヒンジが所定の展開角を行き過ぎよ
うとしたとき、ストッパー15が互いに衝突することに
よって、展開角の行き過ぎを防止すると同時に、パネル
の展開にかかわる運動エネルギーを吸収し、ヒンジに過
大な衝撃力が作用してヒンジが破壊されることを防止す
るダンパーの役割も同時に果たす。なお、この実施の形
態ではストッパー15を粘弾性材で構成しダンパーの役
割を兼ねるものとしたが、ストッパーとダンパーを別機
構として併設してもよく、ダンパーはスプリングと流体
を用いたものでも同等の機能を発揮する。
【0096】本実施の形態では、オフセット部材にスト
ッパーを設けているので、収納状態から展開するとき
に、このストッパーが互いに接触することにより、ヒン
ジが展開状態の展開角より行きすぎることを防止し、よ
り早く展開状態にさせることができるとともに展開状態
での位置決めを正しく行うことができる。また、展開パ
ネルの運動エネルギーをこのストッパーにより吸収する
ことができるので、ヒンジに過大な衝撃力が作用してヒ
ンジが破壊されるのを防止することができる。
【0097】実施の形態6.図19はこの実施の形態の
ヒンジ近傍の展開後形状を示す図であり、図19(a)
は上面図、図19(b)は図19(a)におけるC−C
断面を示す図である。図において、17は粘弾性効果の
大きいダンピング材料で構成され、板バネに貼り付けら
れたダンピング材シートである。その他は実施の形態4
と同様であるので説明を省略する。
【0098】収納状態から展開されるときには、板バネ
13は曲げられた状態からエネルギー的に安定な平面形
状に移行し、板バネ13は弾性変形を生じる。このと
き、板バネ13に貼り付けられたダンピング材シート1
7もこの板バネ13の弾性変形に追従しながらせん断変
形を生じる。そのため、このダンピング材シート17の
せん断変形によりヒンジの展開動作にかかわる衝撃エネ
ルギーの一部を散逸させ、ヒンジに過大な荷重が作用す
ることを防止する。
【0099】本実施の形態では、ダンピング材シートを
板バネに貼り付けているが、これはシートに限定するも
のではなく、板バネにダンピング材料を直接設けてもよ
く、板バネの変形に伴い粘弾性効果が生じるものであれ
ばよい。また、本実施の形態では、各板バネの片面にダ
ンピングシートを貼り付けているが、両面または反対の
面のみに設けてもよいことはいうまでもない。
【0100】本実施の形態では、板バネに粘弾性効果の
大きいダンピングシートを設けているので、ヒンジ(板
バネ)にかかる衝撃をこのダンピングシートにより散免
させることができ、ヒンジ(板バネ)に大きな衝撃力が
与えられるのを防止することができる。
【0101】実施の形態7.図20はこの実施の形態の
ヒンジ近傍の展開後形状を示す側面図である。図におい
て、15は粘弾性材で構成されたストッパー、16はス
トッパー15、ペネトレータ18をオフセット部材5
(展開パネル)に支持するためのステイ、18はヒンジ
が所定の展開角を行き過ぎようとしたときに相対する粘
弾性体のブロック15に打ち込まれるペネトレータであ
る。その他は実施の形態4と同様であるので説明は省略
する。
【0102】図21はこの実施の形態におけるダンパ反
力の特性を示した模式図である。図において、θ1はダ
ンパが作用を始めるようにあらかじめ設定された展開
角、特性Aはこの実施の形態のペネトレータ18を用い
た場合のダンパ反力の特性、特性Bは実施の形態5の図
18に示したダンパを用いた場合のダンパ反力の特性を
示している。
【0103】この実施の形態では、展開衝撃のエネルギ
ーを吸収するダンパーが、粘弾性体に打ち込まれるくさ
び状のペネトレータ18で構成されているので、所定の
角度に対する展開の行き過ぎ角とダンパーに生ずる反力
との関係は、図21のグラフにおける特性Aの曲線に示
すようになる。この特性Aにおいて反力の立ち上がりが
なめらかなのは、上記ペネトレータがくさび形状をして
いるので、相対するブロック15に接触する部位の面積
が非常に小さい状態から徐々に大きくなっていくことに
よる。
【0104】一方、もしもこのダンパーが実施の形態の
図18に示したように平面的な表面形状を有している場
合には、ダンパー反力は図21に示した急峻に立ち上が
る特性Bのごとくなる。図21に示したように、特性A
のほうがダンパー反力がなめらかに立ち上がるので、ダ
ンパーが作用することによる衝撃は特性Aのほうがより
小さくなり、ヒンジ機構に対する保護機能をより効果的
に得ることができる。
【0105】また、立ち上がりが急峻な特性Bでは、ダ
ンパ部材15の設定位置がわずかにずれただけでも所定
の角度θ1における反力が大きくかわるのに対し、特性
Aでは設定位置が少々ずれても、θ1近傍における反力
はほとんど変化しないので、ダンパーの調整が容易にな
るという利点が生ずる。
【0106】本実施の形態では、ダンパをペネトレータ
を用いた構成にしているので、ペネトレータが粘弾性体
に打ち込まれるときに効率よく衝撃を緩和することがで
き、展開時のヒンジやパネルが過大動作によって破壊さ
れたりすることがなく、展開信頼性を高くすることがで
きる。
【0107】実施の形態8.図22はこの実施の形態の
展開構造物を示す平面図である。図において、19はパ
ネル列相互間を結合するケーブル、20はケーブル19
を展開後に巻き取るためのケーブル巻き取り機構、15
はケーブル19を巻き取り機構20によって巻き取って
いくことによって隣接するパネルと接触し相対位置を保
持するためのストッパである。その他は、実施の形態1
と同様であるので説明は省略する。
【0108】次に、動作について説明する。収納時に
は、ケーブル19を緩めて実施の形態1で説明したのと
同様にして収納させる。そして、収納状態から展開させ
る場合も、実施の形態1で説明したのと同様にして展開
する。そして、パネル列が展開した後に、巻き取り機構
20によって展開パネル間に結合されているケーブル1
9を巻き取り、ケーブル19間に結合されている展開パ
ネルを固定する。この展開時には、ケーブル19を緩め
ておくことにより、展開パネル1cと展開パネル2c
間、展開パネル2cと展開パネル3c間、そして、展開
パネル3cと展開パネル4c間に余分な力が働かないの
で、展開をスムーズにさせることができる。
【0109】本実施の形態では、図1に示した展開パネ
ル列相互間を結合するヒンジ7a、7b、6c(オフセ
ット部材5cを含む)に代えてケーブル部材19a、1
9b、19cを配設し、巻き取り機構を配設したので、
これらによるパネル列間の結合を展開途中ではいっそう
柔軟にして展開動作の信頼性を高め、かつ、展開後には
ケーブル19が巻き取り機構20によって巻き取られて
絞め込まれ、ストッパ15が隣接するパネルに押し付け
固定されるので、展開後の剛性が向上する。
【0110】本実施の形態では、展開パネル1c、2
c、3c、4cをケーブル19で結合するようにしてい
るが、これは特に限定するものではなく、展開時に展開
状態が維持できればよく、他の展開パネル間をケーブル
で結合する構造にしてもよい。
【0111】
【発明の効果】この発明にかかる展開構造物の結合構造
は、平面体からなる第1の展開物の端部に設けられこの
第1の展開物の平面方向に対して垂直な方向に所定の厚
みを有する第1のオフセット部材と、平面体からなる第
2の展開物の端部に設けられこの第2の展開物の平面方
向に対して垂直な方向に所定の厚みを有する第2のオフ
セット部材と、展開物の展開後形状において、第1の展
開物の第1のオフセット部材が設けられた面と第2の展
開物の第2のオフセット部材が設けられた面とが同一方
向になるように第1の展開物に設けられたオフセット部
材と第2の展開物に設けられたオフセット部材とを結合
する回動可能な結合部材とを備え、展開物の収納時に
は、第1の展開物のオフセット部材が設けられた面と第
2の展開物のオフセット部材が設けられた面とが対向
し、オフセット部材により第1の展開物と第2の展開物
間に所定の収納空間を有するようにし、この収納空間に
第1または第2の展開物のいずれか一方と回動可能な結
合部材を介して結合された第3の展開物が収納されるよ
うにするので、複雑なヒンジを用いたりすることなく、
簡単な構成で、展開後の平面形成にすぐれ、コンパクト
におりたたみ収納可能で、かつ展開信頼性が高い二次元
展開構造物を得ることができる。
【0112】また、結合部材の回転動作をさせる駆動力
源を備えているので、外部からの補助力を加えることな
く展開を自動的におこなうことが可能になり、全体とし
て構造が簡素で展開信頼性の高い二次元展開構造物を得
ることができる。
【0113】さらに、駆動力源は弾性バネ、モータ、形
状記憶合金の少なくともいずれか1つであるので、外部
からの補助力を加えることなく展開を自動的におこなう
ことが可能になり、全体として構造が簡素で展開信頼性
の高い二次元展開構造物を得ることができる。
【0114】また、結合部材は弾性体で形成されている
ので、この弾性体の弾性変形によって結合されるパネル
相互間の回転動作が実現され、機構が簡素になり、潤滑
が不要となるうえ、ヒンジの回転動作軸位置のずれやね
じれを弾性変形で吸収して、必要な回転運動を実現する
ことが可能になり、展開信頼性の高い二次元展開構造物
を得ることができる。
【0115】さらに、弾性体は、フレキシブルな板バネ
であるので、このヒンジの板ばねの弾性変形によってこ
れに結合されるパネル相互間の回転動作が実現されるか
ら、機構が簡素になり、潤滑が不要となるうえ、ヒンジ
の回転動作軸位置のずれやねじれを弾性変形で吸収し
て、必要な回転運動を実現することが可能になり、展開
信頼性の高い二次元展開構造物を得ることができる。
【0116】さらにまた、板バネは形状がC状で、2枚
の板バネを互いの凸部または凹部が対向するように配設
されているので、簡便な機構でありながら展開後の剛性
が高い平面形成に優れた展開構造物が得られる。
【0117】また、弾性体の表面に柔軟で粘弾性効果の
大きいダンピング部材を設けているので、ヒンジや展開
パネルに衝撃的な荷重が作用した場合にその衝撃エネル
ギーを吸収し、展開時におけるヒンジや展開パネルの過
大動作による破壊を防止することができ、展開信頼性の
高い二次元展開構造物を得ることができる。
【0118】さらに、展開物が所定量以上回動しないよ
うにオフセット部材にストッパーを設けているので、展
開時にヒンジやパネルが過大動作することにより、展開
時の位置決めを正しくできると共にこれらが破壊したり
することがない展開信頼性の高い二次元展開構造物を得
ることができる。
【0119】また、ストッパーには液体または粘弾性体
からなるダンパーが設けられているので、ストッパーが
作用するときの衝撃エネルギーを吸収し、展開ヒンジや
パネルを過大動作によって破壊したりすることがない展
開信頼性の高い二次元展開構造物を得ることができる。
【0120】さらに、結合部材に結合されているオフセ
ット部材のいずれか一方に設けられた液体または粘弾性
体からなるブロック部と、他方に設けられ展開時に前記
ブロック部に打ち込まれるように配設されたくさび状の
ペネトレータとを備えているので、ペネトレータが粘弾
性体に打ち込まれるときに効率よく衝撃を緩和すること
ができ、展開時におけるヒンジや展開パネルの過大動作
による破壊を防止することができ、展開信頼性の高い二
次元展開構造物を得ることができる。
【0121】この発明にかかる展開構造物は、展開構造
物の結合構造によって結合された第1の展開物及び第2
の展開物を備えているので、複雑なヒンジを用いたりす
ることなく、簡単な構成で、展開後の平面形成にすぐ
れ、コンパクトにおりたたみ収納可能で、かつ展開信頼
性が高い展開構造物を得ることができる。
【0122】また、展開構造物の結合構造によって結合
された第1の展開物及び第2の展開物と、展開構造物の
結合構造によって結合された第3の展開物及び第4の展
開物と、展開物の展開後形状において結合構造が設けら
れている面が同一方向になるように第2の展開物の結合
構造が設けられている側に対して反対側と第3の展開物
の結合構造が設けられている側に対して反対側とを結合
する回動可能な結合部材とを備え、展開物の収納時に
は、第2の展開物の結合部材が設けられている面と反対
の面と第3の展開物の結合部材が設けられている面と反
対の面とが対向するようにしているので、コンパクトに
おりたたみ収納可能で、かつ各パネル列を同時に展開す
ることができ、展開信頼性が高く、軽量な二次元展開構
造物を得ることができる。
【0123】さらに、展開構造物の結合構造によって結
合されている展開物の前記結合構造が結合されていない
側に回動可能な結合部材により結合されている複数の展
開物からなる展開物列を備えているので、結合部材のみ
の結合により様々な方向に展開物を結合することがで
き、収納時にはこれらに展開物列をオフセット結合され
ている展開物間に収納させることができる。
【0124】また、展開後形状において展開物列間の隣
り合う展開物間を結合部材または展開構造物の結合構造
により結合しているので、各パネル列の展開動作を概略
同一にそろえることができるとともに運動軌跡をシンプ
ルにでき、地上での動作試験時に各パネルをその動きに
合わせて保持することが容易になり、製造や試験の容易
な信頼性の高い展開構造物を得ることができる。
【0125】さらに、収納時において、展開物列に結合
されている展開物を互いに結合する展開構造物の結合構
造が回動する軸と隣り合う展開物間を結合する結合部材
または展開構造物の結合構造が回動する軸とが同一直線
上になるようにしているので、展開物列間の隣り合う展
開物間を結合する結合部材と、はさみこんでいるペアの
結合部材とが概略同一軸まわりに回転動作できるから、
回転動作自在なヒンジを複数個組み合わせた複雑なヒン
ジを用いたりすることなく、簡単な構成で、展開後の平
面形成にすぐれ、コンパクトにおりたたみ収納可能で、
かつ展開信頼性が高い展開構造物を得ることができる。
【0126】また、回動する軸が同一直線上になる結合
部材または展開物構造の結合構造のうち少なくとも1つ
は強固な展開力と剛性を有する結合部材で、他は柔軟性
が大きな結合部材であるので、強固な展開力と剛性を有
する結合部材を用いることにより、展開をスムーズに行
え、かつ結合を強固にすることができると共に、結合部
材の回転動作軸位置のずれやねじれを柔軟性の大きな結
合部材で吸収して、必要な回転運動を実現することが可
能になり、展開信頼性の高い展開構造物を得ることがで
きる。
【0127】さらに、柔軟性が大きな結合部材を柔軟な
ケーブルに置き換えたので、柔軟性の大きいヒンジを柔
軟なケーブルで置き換えパネル列間を柔軟に結合すると
いう機能は確保しつつ、機構が簡素で軽量化にすぐれた
展開構造物を得ることができる。
【0128】さらにまた、展開物の展開後に前記展開物
間のズレが生じないように、柔軟なケーブルを巻き取る
巻き取り機構を備えているので、展開終了後にケーブル
を巻き取ってたるみをとり、パネル列間の結合力を向上
させることができ、平面形成にすぐれ、剛性の高い展開
構造物を得ることができる。
【0129】また、展開物の収納時に、前記展開物の収
納状態を維持させる保持機構を備え、展開構造物の結合
構造が結合されている展開物が展開した後に、展開物列
が展開するように保持機構により展開物を保持させるの
で、これらの保持開放機構を開放するタイミングや順序
をコントロールでき、展開信頼性が向上する。
【0130】さらに、展開物は収納時に展開構造物の結
合構造に接触しないように切り欠き部を設けているの
で、展開時に展開物が結合構造に接触することなくスム
ーズに展開できるとともに、展開状態において、展開物
の面積を大きくとることができる。
【0131】さらにまた、展開時に展開物を包絡し伸展
自在なフレームと、フレームと展開物の端部とに結合さ
れた結合ケーブルとを備え、展開物の展開時には、フレ
ームを伸展させ、このフレームに結合されている結合ケ
ーブルにより展開物を引っ張って展開させるので、マス
トの伸展力あるいはケーブル張力によってパネル端部を
常に一定の方向に引っ張りながら展開でき、展開中にパ
ネルの端部がおおきくあばれたりすることなく安定な展
開が可能になり、展開信頼性の高い二次元展開構造物を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の展開構造物を示す斜
視図である。
【図2】 本発明の実施の形態1の展開構造物を示す斜
視図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の展開構造物を示す平
面図である。
【図4】 本発明の実施の形態1の展開構造物を示す斜
視図である。
【図5】 本発明の実施の形態1の展開構造物を示す側
面図である。
【図6】 本発明の実施の形態1の展開構造物を示す側
面図である。
【図7】 本発明の実施の形態1の展開課程を示した斜
視図である。
【図8】 本発明の実施の形態1の展開課程を示した斜
視図である。
【図9】 本発明の実施の形態2の展開構造物を示す斜
視図である。
【図10】 本発明の実施の形態2の展開構造物を示す
斜視図である。
【図11】 本発明の実施の形態2の展開構造物を示す
斜視図である。
【図12】 本発明の実施の形態2の展開構造物を示す
斜視図である。
【図13】 本発明の実施の形態2の展開構造物を示す
斜視図である。
【図14】 本発明の実施の形態3の展開課程示す斜視
図である。
【図15】 本発明の実施の形態3の展開課程示す斜視
図である。
【図16】 本発明の実施の形態4のヒンジ近傍を示す
図である。
【図17】 本発明の実施の形態4のヒンジ近傍を示す
側面図である。
【図18】 本発明の実施の形態5のヒンジ近傍を示す
側面図である。
【図19】 本発明の実施の形態6のヒンジ近傍を示す
図である。
【図20】 本発明の実施の形態7のヒンジ近傍を示す
側面図である。
【図21】 本発明の実施の形態7のダンパ反力の特性
を示す図である。
【図22】 本発明の実施の形態8の展開構造物を示す
平面図である。
【図23】 従来の展開構造物のヒンジを示す図であ
る。
【図24】 従来の展開構造物を示す図である。
【図25】 従来の展開構造物の収納状態を示す図であ
る。
【図26】 従来の展開構造物を示す平面図である。
【図27】 従来の展開構造物の展開課程を示す斜視図
である。
【図28】 従来の展開構造物の展開課程を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1、2、3、4 基本展開パネル 1a〜1c、2a〜2c、3a〜3c、4a〜4c 展
開パネル 1x、1y、2x、2y、3x、3y、4x、4y 展
開パネル 1d〜1f、2d〜2f、3d〜3f、4d〜4f ヒ
ンジ 5 オフセット部材 6、7 ヒンジ 8 スタック 9 人工衛星 10 伸展マスト 11 キャニスタ 12 ケーブル部材 13 フレキシブルな板
バネ 14 端部ブロック 15 ストッパー 16 ステイ 17 ダンピング材シー
ト 18 ペネトレータ 19 パネル列間結合ケ
ーブル 20 巻き取り機構 50、51 保持開放機
構 101 パネル 103 1軸回転動作自
在なヒンジ 105 1軸回転動作自在なヒンジを複数個組み合わせ
たヒンジ 106 パネル 107 宇宙船 108 ヒンジ

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面体からなる第1の展開物の端部に設
    けられこの第1の展開物の平面方向に対して垂直な方向
    に所定の厚みを有する第1のオフセット部材と、平面体
    からなる第2の展開物の端部に設けられこの第2の展開
    物の平面方向に対して垂直な方向に所定の厚みを有する
    第2のオフセット部材と、前記展開物の展開後形状にお
    いて、前記第1の展開物の第1のオフセット部材が設け
    られた面と前記第2の展開物の第2のオフセット部材が
    設けられた面とが同一方向になるように前記第1の展開
    物に設けられたオフセット部材と前記第2の展開物に設
    けられたオフセット部材とを結合する回動可能な結合部
    材とを備え、前記展開物の収納時には、前記第1の展開
    物のオフセット部材が設けられた面と前記第2の展開物
    のオフセット部材が設けられた面とが対向し、前記オフ
    セット部材により前記第1の展開物と前記第2の展開物
    間に所定の収納空間を有するようにし、この収納空間に
    前記第1または第2の展開物のいずれか一方と回動可能
    な結合部材を介して結合された第3の展開物が収納され
    るようにすることを特徴とする展開構造物の結合構造。
  2. 【請求項2】 結合部材の回転動作をさせる駆動力源を
    備えていることを特徴とする請求項1記載の展開構造物
    の結合構造。
  3. 【請求項3】 駆動力源は弾性バネ、モータ、形状記憶
    合金の少なくともいずれか1つであることを特徴とする
    請求項2記載の展開構造物の結合構造。
  4. 【請求項4】 結合部材は弾性体で形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の展開構造物の結合構造。
  5. 【請求項5】 弾性体は、フレキシブルな板バネである
    ことを特徴とする請求項4記載の展開構造物の結合構
    造。
  6. 【請求項6】 板バネは形状がC型断面形状で、2枚の
    板バネを互いの凸部または凹部が対向するように配設さ
    れていることを特徴とする請求項5記載の展開構造物の
    結合構造。
  7. 【請求項7】 弾性体の表面に柔軟で粘弾性効果の大き
    いダンピング部材を設けたことを特徴とする請求項4〜
    6のいずれか1項記載の展開構造物の結合構造。
  8. 【請求項8】 展開物が所定量以上回動しないようにオ
    フセット部材にストッパーを設けたことを特徴とする請
    求項1〜7のいずれか1項記載の展開構造物の結合構
    造。
  9. 【請求項9】 ストッパーには液体または粘弾性体から
    なるダンパーが設けられていることを特徴とする請求項
    8記載の展開構造物の結合構造。
  10. 【請求項10】 結合部材に結合されているオフセット
    部材のいずれか一方に設けられた液体または粘弾性体か
    らなるブロック部と、他方に設けられ展開時に前記ブロ
    ック部に打ち込まれるように配設されたくさび状のペネ
    トレータとを備えていることを特徴とする請求項9記載
    の展開構造物の結合構造。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項記載の
    展開構造物の結合構造によって結合された第1の展開物
    及び第2の展開物を備えたことを特徴とする展開構造
    物。
  12. 【請求項12】 請求項1〜10のいずれか1項記載の
    展開構造物の結合構造によって結合された第1の展開物
    及び第2の展開物と、請求項1〜10のいずれか1項記
    載の展開構造物の結合構造によって結合された第3の展
    開物及び第4の展開物と、展開物の展開後形状において
    前記結合構造が設けられている面が同一方向になるよう
    に前記第2の展開物の結合構造が設けられている側に対
    して反対側と前記第3の展開物の結合構造が設けられて
    いる側に対して反対側とを結合する回動可能な結合部材
    とを備え、前記展開物の収納時には、前記第2の展開物
    の前記結合部材が設けられている面と反対の面と前記第
    3の展開物の前記結合部材が設けられている面と反対の
    面とが対向するようにすることを特徴とする展開構造
    物。
  13. 【請求項13】 請求項1〜10のいずれか1項記載の
    展開構造物の結合構造によって結合されている展開物の
    前記結合構造が結合されていない側に回動可能な結合部
    材により結合されている複数の展開物からなる展開物列
    を備えていることを特徴とする請求項11または請求項
    12記載の展開構造物。
  14. 【請求項14】 展開後形状において隣り合う展開物列
    間が結合部材または請求項1〜10のいずれか1項記載
    の展開構造物の結合構造により結合されることを特徴と
    する請求項13記載の展開構造物。
  15. 【請求項15】 収納時において、展開物列に結合され
    ている展開物を互いに結合する展開構造物の結合構造が
    回動する軸と隣り合う展開物列間を結合する結合部材ま
    たは展開構造物の結合構造が回動する軸とが同一直線上
    になるようにすることを特徴とする請求項14記載の展
    開構造物。
  16. 【請求項16】 回動する軸が同一直線上になる結合部
    材または展開構造物の結合構造のうち少なくとも1つは
    強固な展開力と剛性を有する結合部材で、他は柔軟性が
    大きな結合部材であることを特徴とする請求項15記載
    の展開構造物。
  17. 【請求項17】 柔軟性が大きな結合部材を柔軟なケー
    ブルに置き換えたことを特徴とする請求項16記載の展
    開構造物。
  18. 【請求項18】 展開物の展開後に前記展開物間のズレ
    が生じないように、柔軟なケーブルを巻き取る巻き取り
    機構を備えたことを特徴とする請求項17記載の展開構
    造物。
  19. 【請求項19】 展開物の収納時に、前記展開物の収納
    状態を維持させる保持機構を備え、請求項1〜10のい
    ずれか1項記載の展開構造物の結合構造が結合されてい
    る展開物が展開した後に、展開物列が展開するように前
    記保持機構により前記展開物を保持させることを特徴と
    する請求項13〜18のいずれか1項記載の展開構造
    物。
  20. 【請求項20】 展開物は収納時に請求項1〜10のい
    ずれか1項記載の展開構造物の結合構造に接触しないよ
    うに切り欠き部を設けていることを特徴とする請求項1
    1〜19のいずれか1項記載の展開構造物。
  21. 【請求項21】 展開時に展開物を包絡し伸展自在なフ
    レームと、前記フレームと展開物の端部とに結合された
    結合ケーブルとを備え、前記展開物の展開時には、前記
    フレームを伸展させ、このフレームに結合されている結
    合ケーブルにより展開物を引っ張って展開させることを
    特徴とする請求項11〜20のいずれか1項記載の展開
    構造物。
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