JP4943508B2 - パネル構造物およびポインティングデバイス - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、複数のパネル部材が互いにヒンジ結合されて構成されているパネル構造物であって、複数のパネル部材は、同一正三角形状に形成された第1、第2、第3および第4のパネル部材が同一平面上で時計回り方向もしくは反時計回り方向に隣接するように併設され六角形状に構成された第1の基礎ユニットをヒンジを介して2次元的に複数配設させた集合体から構成されており、第1のパネル部材と第2のパネル部材の隣り合う辺は、両パネル面が同一平面状態または段差を有した平行状態となるようにそれぞれヒンジ結合されており、第3のパネル部材と第4のパネル部材の隣り合う辺は、両パネル面が同一平面状態または段差を有した平行状態となるようにそれぞれヒンジ結合されており、第2のパネル部材と第3のパネル部材の隣り合う辺は、両パネル部材が重なり合うようにヒンジ結合されていることを特徴とする。
この構成によれば、各パネル部材を重なり合わせることができるため、パネル構造物の収納状態がコンパクトな状態となる。一方、パネル構造物を展開させると、各パネル部材のパネル面を同一平面上に配置させることができる。
この構成によれば、ヒンジの折り曲げ方向が決められているため、パネル構造物を展開状態から収納状態にさせるとき、容易にパネル構造物を重なり合わせることができる。
この構成によれば、請求項2に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
この構成によれば、展開状態において隣接するパネル部材間が結合されたまま各パネル部材のパネル面を同一平面上に配置され、折り畳み状態ではコンパクトなサイズになるポインティングデバイスを提供することができる。
この構成によれば、軸支部がシャフトの長さ範囲内で動くことができ、パネル部材の移動に伴って軸支部も併せて移動する。この移動により、ポインティングデバイス自体のサイズを変化させることが可能になる。したがって、手の大きさに見合うポインティングデバイスに調整することができる。
12 第1のパネル部材
14 第2のパネル部材
16 第3のパネル部材
18 第4のパネル部材
20 第2の基礎ユニット
22 第5のパネル部材
24 第6のパネル部材
26 第7のパネル部材
28 第8のパネル部材
110 第3の基礎ユニット
120 第4の基礎ユニット
130 第5の基礎ユニット
210 第13のパネル部材
220 第14のパネル部材
230 第15のパネル部材
240 第16のパネル部材
300 パネル構造物
302、304、306、308、310、312 パネル部材
308a、308b ボタン切片
312a 傾斜面
A、B、C、D、E、F、G、H、I、J、K、L、M、N、O、P、Q、R、S、T、U、V、W、X パネル部材
OS 光学センサ
SW2、SW4 スイッチ
SP スピーカ
Y 基板
a、b、c、e、f、g、h、i ヒンジ
d 段差部
j2、j4、j6、j8 ヒンジ
m2、m4、m6、m8 軸支部
s1、s2、s3、s4、s5、s6、s7、s8 シャフト
k2、k4 ヒンジ
p2、p4、p6、p8 ピン
(実施例1)
まず、本発明の実施例1を、図1〜5を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係る第1の基礎ユニットの斜視図である。図2は、本発明の実施例1に係る第1の基礎ユニットと第2の基礎ユニットの斜視図である。図3は、本発明の実施例1に係るパネル構造物の展開状態の斜視図である。図4は、図3に示した展開状態と収納状態との途中状態の斜視図である。図5は、本発明の実施例1に係るパネル構造物の収納状態の斜視図である。
次に、本発明の実施例2を、図6〜10を用いて説明する。図6は、本発明の実施例2に係る第3の基礎ユニットの斜視図である。図7は、本発明の実施例2に係る第3の基礎ユニットと第4の基礎ユニットの斜視図である。図8は、本発明の実施例2に係るパネル構造物の展開状態の斜視図である。図9は、図8に示した展開状態と収納状態との途中状態の斜視図である。図10は、本発明の実施例2に係るパネル構造物の収納状態の斜視図である。
続いて、本発明の実施例3を、図11〜14を用いて説明する。
図11は、本発明の実施例3に係るパネル構造物を水平面に展開したときの斜視図である。図12は、図11の展開状態のまま水平面に立たせたときの斜視図である。図13は、図12の展開状態から折り畳みの途中状態を示す斜視図である。図14は、図12の展開状態を折り畳んだ収納状態を示す斜視図である。
実施例1では、パネル構造物は24枚のパネル部材A、B、C、・・・、Xによって構成されている例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、パネル部材の枚数は何枚でも構わない。
本発明の実施例4は、上述した実施例2で用いたパネル部材の形状に類似する部材を用いたパネル構造物であって、折り畳み時にポインティングデバイス(本例ではマウス)として使用できるように構成したものである。この実施例4は、図20〜23を用いて説明する。図20は、パネル構造物を展開した状態を示す平面図である。図21は、図20の下側から上側を見た側面図である。図22は、パネル構造物を折り畳んだときの状態(最小時)を示す斜視図である。図23は、図22の状態から最も伸ばした形態(最大時)を示す斜視図である。
パネル部材308は折り畳んだ状態で上面となる部位であって、ヒンジj6を介して後述するパネル部材310に結合されている。このパネル部材308は、マウスの機能として操作を行う際に用いるボタン切片308a、308bや、ヒンジj6を構成するシャフトs5などを有する。図21に表すように、ボタン切片308aに備えられたピンp6は、ボタン切片308aの操作に伴って上記ピンp2を押してスイッチSW2をオンするように構成する。同様にボタン切片308bに備えられたピンp8は、ボタン切片308bの操作に伴って上記ピンp4を押してスイッチSW4をオンするように構成する。
パネル部材302とパネル部材308との間は、図20の裏面側に備えられて当該裏面側が谷折りとなる方向にのみ作動するヒンジk2によって結合されている。このヒンジk2は、ヒンジj2、j4、j6、j8と同様に構成するが、軸支部の長さをシャフトの軸方向長さとほぼ同じにした点で相違する(後述するヒンジk4、k6も同様である)。
上述したパネル部材304、310は、実施例2で用いたパネル部材112、116にそれぞれ類似する(図7参照)。ただし、パネル部材304、310は板状部材とした点で、フレーム状(中あき状)に形成したパネル部材112、116と相違する。
上述したパネル部材306、312は、実施例2で用いたパネル部材122、126にそれぞれ相当する(図7参照)。ただし、パネル部材306、312は平面が五角形状の板状部材とした点で、平面が平行四辺形状でフレーム状に形成したパネル部材122、126と相違する。
ヒンジj4は、パネル部材304に備えたシャフトs3、パネル部材306に備えたシャフトs4、これらのシャフトs3、s4を軸支する軸支部m4によって構成される。
ヒンジj6は、パネル部材308に備えたシャフトs5、パネル部材310に備えたシャフトs6、これらのシャフトs5、s6を軸支する軸支部m6によって構成される。
ヒンジj8は、パネル部材310に備えたシャフトs7、パネル部材312に備えたシャフトs8、これらのシャフトs7、s8を軸支する軸支部m8によって構成される。
図20の表面側を基準として、ヒンジj2、j6は山折りとなる方向にのみ作動し、ヒンジj4、j8は谷折りとなる方向にのみ作動するように構成されている。また、軸支部m2、m4、m6、m8の長さは、シャフトs1、s2、s3、s4、s5、s6、s7、s8の軸方向長さよりも短くなるように構成されている。
一方、矢印Z方向とは逆方向にパネル部材306、312や、パネル部材304、310を最も押し込んだ状態で図22のようになり、押し込んだ後に展開すれば図20に示すような状態に戻る。このように使用時はマウスになり、収納時は展開された板状部材になるので、持ち運びにかさばらない。
Claims (7)
- 複数のパネル部材が互いにヒンジ結合されて構成されているパネル構造物であって、
複数のパネル部材は、同一正三角形状に形成された第1、第2、第3および第4のパネル部材が同一平面上で時計回り方向もしくは反時計回り方向に隣接するように併設され六角形状に構成された第1の基礎ユニットをヒンジを介して2次元的に複数配設させた集合体から構成されており、
第1のパネル部材と第2のパネル部材の隣り合う辺は、両パネル面が同一平面状態または段差を有した平行状態となるようにそれぞれヒンジ結合されており、
第3のパネル部材と第4のパネル部材の隣り合う辺は、両パネル面が同一平面状態または段差を有した平行状態となるようにそれぞれヒンジ結合されており、
第2のパネル部材と第3のパネル部材の隣り合う辺は、両パネル部材が重なり合うようにヒンジ結合されていることを特徴とするパネル構造物。 - 請求項1に記載のパネル構造物であって、
同一正三角形状に形成された第5、第6、第7および第8のパネル部材が同一平面上で第1の基礎ユニットの各パネル部材の併設方向と同方向に隣接するように併設され六角形状に構成された第2の基礎ユニットを備えており、
複数のパネル部材は、第1の基礎ユニットと、この第1の基礎ユニットに対して、第2のパネル部材と第3のパネル部材のヒンジの軸方向および第6のパネル部材と第7のパネル部材のヒンジの軸方向が一致するように併設された第2の基礎ユニットとからなり、ヒンジを介してこれら両基礎ユニットを2次元的に複数配設させた集合体から構成されており、
第1のパネル部材と、隣り合う第2の基礎ユニットの第6のパネル部材との間のヒンジは、両パネル部材のパネル正面が互いに近づく方向にのみ回動可能となっており、
第1のパネル部材と、隣り合う第1の基礎ユニットの第4のパネル部材との間のヒンジは、両パネル部材のパネル正面が互いに遠ざかる方向にのみ回動可能となっており、
第2のパネル部材と、第3のパネル部材との間のヒンジは、両パネル部材のパネル正面が互いに近づく方向にのみ回動可能となっており、
第4のパネル部材と、隣り合う第2の基礎ユニットの第7のパネル部材との間のヒンジは、両パネル部材のパネル正面が互いに近づく方向にのみ回動可能となっており、
第4のパネル部材と、隣り合う第1の基礎ユニットの第1のパネル部材との間のヒンジは、両パネル部材のパネル正面が互いに遠ざかる方向にのみ回動可能となっており、
第5のパネル部材と、隣り合う第2の基礎ユニットの第8のパネル部材との間のヒンジは、両パネル部材のパネル正面が互いに近づく方向にのみ回動可能となっており、
第6のパネル部材と、隣り合う第1の基礎ユニットの第1のパネル部材との間のヒンジは、両パネル部材のパネル正面が互いに近づく方向にのみ回動可能となっており、
第6のパネル部材と、第7のパネル部材との間のヒンジは、両パネル部材のパネル正面が互いに遠ざかる方向にのみ回動可能となっており、
第7のパネル部材と、隣り合う第1の基礎ユニットの第3のパネル部材との間のヒンジは、両パネル部材のパネル正面が互いに近づく方向にのみ回動可能となっており、
第8のパネル部材と、隣り合う第2の基礎ユニットの第5のパネル部材との間のヒンジは、両パネル部材のパネル正面が互いに近づく方向にのみ回動可能となっていることを特徴とするパネル構造物。 - 複数のパネル部材が互いにヒンジ結合されて構成されているパネル構造物であって、
複数のパネル部材は、
段差部を介して対称となるように上下面が形成されている平行四辺形状の2枚の同一パネル部材の各1辺を、下面もしくは上面の同一平面上でヒンジ結合させ六角形状に構成された第3の基礎ユニットと、
この第3の基礎ユニットの両パネル部材と同一に構成された2枚の同一パネル部材の各1辺を、上面もしくは下面の同一平面上でヒンジ結合させ六角形状に構成された第4の基礎ユニットとを、
第3の基礎ユニットにおける両パネル部材を結合させたヒンジの軸方向と、第4の基礎ユニットにおける両パネル部材を結合させたヒンジの軸方向とが一致するように、両基礎ユニットの各2辺を、上面もしくは下面の同一平面上でそれぞれヒンジ結合させた第5の基礎ユニットから構成されており、この第5の基礎ユニットの各辺を互いにヒンジを介して2次元的に複数配設させた集合体から構成されていることを特徴とするパネル構造物。 - 複数のパネル部材が互いにヒンジ結合されて構成されているパネル構造物であって、
複数のパネル部材は、
第13のパネル部材、第14のパネル部材、第15のパネル部材および第16のパネル部材から構成されており、
これら各パネル部材は、円周方向に隣接するようにヒンジを介して併設されており、
ヒンジを介して併設される第13のパネル部材と第14のパネル部材は、該ヒンジを介して隣接する互いの辺の長さが同一の長さであると共に、該ヒンジを介して互いに対称となる形状で構成されており、
ヒンジを介して併設される第15のパネル部材と第16のパネル部材は、該ヒンジを介して隣接する互いの辺の長さが同一の長さであると共に、該ヒンジを介して互いに対称となる形状で構成されており、
ヒンジを介して併設される第14のパネル部材と第15のパネル部材は、該ヒンジを介して隣接する互いの辺の長さは同一の長さであるが、該ヒンジを介して互いに非対称となる形状で構成されており、
ヒンジを介して併設される第16のパネル部材と第13のパネル部材は、該ヒンジを介して隣接する互いの辺の長さは同一の長さであるが、該ヒンジを介して互いに非対称となる形状で構成されており、
第13のパネル部材と、隣り合う第14のパネル部材との間のヒンジは、両パネル部材のパネル正面が互いに遠ざかる方向にのみ回動可能となっており、
第14のパネル部材と、隣り合う第15のパネル部材との間のヒンジは、両パネル部材のパネル正面が互いに遠ざかる方向にのみ回動可能となっており、
第15のパネル部材と、隣り合う第16のパネル部材との間のヒンジは、両パネル部材のパネル正面が互いに近づく方向にのみ回動可能となっており、
第16のパネル部材と、隣り合う第13のパネル部材との間のヒンジは、両パネル部材のパネル正面が互いに遠ざかる方向にのみ回動可能となっており、
第13のパネル部材と第14のパネル部材の両パネル正面が互いに遠ざかる方向に回動させていくと、第15のパネル部材と第16のパネル部材の両パネル正面が互いに近づく方向に回動されていき、第15のパネル部材と第16のパネル部材が重なり合う格好で第13のパネル部材と第14のパネル部材の間に収納されることを特徴とするパネル構造物。 - 請求項4に記載のパネル構造物であって、
第13のパネル部材と第14のパネル部材は、
第1の辺と第2の辺との内角が60度、第2の辺と第3の辺との内角が90度、第3の辺と第4の辺との内角が90度、第4の辺と第1の辺との内角が120度となす同一四角形状にそれぞれ構成されており、
第15のパネル部材と第16のパネル部材は、
第1の辺、第2の辺および第3の辺の各長さが、第13のパネル部材および第14のパネル部材の両第1の辺の長さと一致する同一正三角形状にそれぞれ構成されており、
第13のパネル部材の第4の辺と第14のパネル部材の第4の辺は、両パネル面が互いに遠ざかる方向に折り曲げ可能にヒンジ結合されており、
第14のパネル部材の第1の辺と第15のパネル部材の第1の辺は、両パネル面が互いに遠ざかる方向に折り曲げ可能にヒンジ結合されており、
第15のパネル部材の第3の辺と第16のパネル部材の第3の辺は、両パネル面が互いに近づく方向に折り曲げ可能にヒンジ結合されており、
第16のパネル部材の第1の辺と第13のパネル部材の第1の辺は、両パネル面が互いに遠ざかる方向に折り曲げ可能にヒンジ結合されていることを特徴とするパネル構造物。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載のパネル構造物を用い、
折り畳んだ状態で位置検出が可能となるパネル部材にセンサを組み込むとともに、操作が可能となるパネル部材にスイッチを組み込み、
当該折り畳んだ状態で用いるポインティングデバイス。 - 請求項6に記載のポインティングデバイスであって、
ヒンジ結合は、シャフトと、当該シャフトに軸支される軸支部とを備え、
軸支部の長さがシャフトの軸方向長さよりも短くなるように構成したポインティングデバイス。
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