JPH0861594A - 展開骨組み構造 - Google Patents

展開骨組み構造

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JPH0861594A
JPH0861594A JP19139694A JP19139694A JPH0861594A JP H0861594 A JPH0861594 A JP H0861594A JP 19139694 A JP19139694 A JP 19139694A JP 19139694 A JP19139694 A JP 19139694A JP H0861594 A JPH0861594 A JP H0861594A
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JP
Japan
Prior art keywords
frame structure
hexagonal
top surface
state
joints
Prior art date
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Pending
Application number
JP19139694A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Mitsugi
仁 三次
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 展開状態で曲率をもつ展開骨組み構造の基本
要素において、折れ曲がり部材を排除した構造を提供す
ることを目的としている。 【構成】 六角形の底面Aと上面Bを有する六角錐台の
各稜に相当する位置に棒材1,2を配し、前記底面A及
び上面Bの六角形の各頂点に、前記各棒材1,2を互い
に接続するつなぎ目3を持つ構成の骨組み構造であっ
て、前記底面A及び上面Bの六角形の形作っている合計
12本の横棒材1は、前記底面A側あるいは上面B側へ
の回転が自在になるように、前記つなぎ目3に回転自在
に接続されており、前記底面A側及び上面B側の各つな
ぎ目3を上下方向に接続する合計6本の縦棒材2は、一
つ置きに伸縮可能に構成されていることを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反射鏡アンテナの支持
構造や屋根構造に用いることのできる曲率をもった骨組
み構造のうち展開可能な骨組み構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の曲率を持つ展開可能な骨組み構
造としては、図7に示すような同期展開トラスと呼ばれ
る構造のものがある。この骨組み構造は、六角柱状に配
置された棒材によって構成されたものであり、スライド
部材101を棒材の軸方向に移動させ、折れ曲がり部材
102を伸展させることにより、図7(a)の収納状態
から図7(b)の中間状態を経て、図7(c)の展開状
態まで変化させることが可能に構成されている。この構
造のものは、上下の六角形の各頂点を上下方向に接続す
る6本の棒材103が互いに平行であり、上下の六角形
の中心をつなぐ棒材104に対して各6本の棒材103
を六角柱の側面に沿ってずらした構成にすることで、骨
組み構造に曲率を持たせることが可能である。
【0003】一方、六角錐台を基本構造とする展開可能
な骨組み構造としては、図8に示すヘキサリンクトラス
と呼ばれるものがある。この骨組み構造は、図9に示す
ように、六角錐台の側面において上下に延在する棒材1
11に沿ってスライド部材112を移動させ、折れ曲が
り部材113を伸展させることにより、図9(a)の収
納状態から図9(b)の中間状態を経て、図9(c)の
展開状態まで変化させることが可能に構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図7の同期
展開トラスのように、六角柱を基本とする骨組み構造の
基本要素を組み合わせて展開状態で曲率を持たせようと
する場合、骨組み全体で端部の六角柱が厚み方向に大き
くせん断した形状(図10参照)となり、構造として弱
くなるという欠点がある。
【0005】この問題は基本要素を六角錐台にすること
で解決されたが、従来技術では図9に示すように、展開
のために折れ曲がり部材113が必須となっていた。折
れ曲がり部材113を用いた場合、折り曲げのための回
転軸を折れ曲がり部材113の中心線上に設置すると、
収納時に、折れ曲がり部材113が互いに接触して収納
効率が悪くなる欠点がある。
【0006】このため通常は、図11に示すように、折
り曲げ回転軸114を中心線からオフセット量dだけず
らしたオフセットヒンジが用いられている。したがっ
て、この場合、折れ曲がり部材113の軸方向の長さを
Lとすると、この2本の折れ曲がり部材113を、図1
1(a)の収納状態から、図11(b),(c)を経て
図11(d)の展開状態まで変化させると、その途中に
おいて、2本の折れ曲がり部材113の両端間の最大距
離Lmax がLmax =L1 +L2 =2√(d2 +L2 )と
なる。これは、明らかに図11(d)の展開状態におけ
る2本の折れ曲がり部材113の両端の長さ2Lより長
くなってしまう。
【0007】したがって、折れ曲がり部材113が展開
状態となって骨組み構造として安定するためには折れ曲
がり部材113をLmax を越えて展開状態に押し込むこ
とが必要となる。このためには、折れ曲がり部材113
の展開ばねを強くしたり、展開力を与える部分にリンク
構造を用いるなどの対処が必要となり、結果として収納
状態での展開力が必要以上に大きくなったり、骨組み構
造としては重量がかさんだりする、といった欠点があっ
た。
【0008】この発明はこのような事情に基づきなされ
たもので、その目的は、展開状態で曲率をもつ展開骨組
み構造の基本要素において折れ曲がり部材を排除した構
造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の展開骨組み構造は、六角形の底面と上面を
有する六角錐台の各稜に相当する位置に棒材を配し、前
記底面及び上面の六角形の各頂点に、前記各棒材を互い
に接続するつなぎ目を持つ構成の骨組み構造であって、
前記底面及び上面の六角形を形作っている合計12本の
横棒材は、前記底面側あるいは上面側への回転が自在に
なるように、前記つなぎ目に回転自在に接続されてお
り、前記底面側及び上面側の各つなぎ目を上下方向に接
続する合計6本の縦棒材は、一つ置きに伸縮可能に構成
されていることを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明の展開骨組み構造においては、一つ置き
に設けた伸縮自在の縦棒材を伸ばすことにより、12本
の横棒材が展開状態における底面側あるいは上面側に移
動する。ここで例えば、展開状態における底面及び上面
が水平方向と一致しているとすれば、伸縮自在の縦棒材
を伸ばすことにより、横棒材はほぼ垂直な状態から水平
な状態に移動することになる。これと同時に、各縦棒材
間の距離が拡大し、展開状態となる。
【0011】また、展開状態から収納状態にするには、
伸縮自在の縦棒材を縮める。そうすると、各横棒材が水
平方向からほぼ垂直な方向に変化し、かつ各縦棒材間の
距離が縮まり、収納状態になる。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例について図1〜図6を参
照して説明する。まず、図1〜図5を参照して第1実施
例を説明する。
【0013】この第1実施例においては、六角形の底面
Aと上面Bを有する六角錐台の各稜に相当する位置に棒
材1,2を配し、前記底面A及び上面Bの六角形の各頂
点に、前記各棒材1,2を互いに接続するつなぎ目3を
持つ構成の骨組み構造であって、前記底面A及び上面B
の六角形を形作っている合計12本の横棒材1は、前記
底面A側あるいは上面B側への回転が自在になるよう
に、前記つなぎ目3に回転自在に接続されており、前記
底面A側及び上面B側の各つなぎ目3を上下方向に接続
する合計6本の縦棒材2は、一つ置きに伸縮可能に構成
されていることを特徴としている。
【0014】すなわち、図中21は縦棒材2のうちの伸
縮可能縦棒材であり、22は骨組み構造の展開力を与え
る展開用ケーブルであり、23は収納力を与える収納用
ケーブルである。収納用ケーブル23は、ばねに接続さ
れていて、この骨組み構造に、常に収納する方向に力を
与えるようになっている。
【0015】この骨組み構造の一側面の詳細を図2に示
す。この図において、11は底面Aの六角形を構成する
横棒材であり、12は上面Bの六角形を構成する横棒材
であり、21は伸縮自在縦棒材であり、22は展開用ケ
ーブルであり、24は展開用ケーブルを巻き取るモータ
であり、25はケーブルを引き回すためのケーブル張架
用プーリである。展開用ケーブル22は、伸縮可能縦棒
材21の中をプーリを介して引き回されており、この展
開用ケーブル22を巻き取ることによって、伸縮可能縦
棒材21が伸びるとともに展開運動を生じ、側面が台形
状に展開するようになっている。
【0016】伸縮可能縦棒材21内の要部を図3に示
す。この図において211は伸縮可能縦棒材21を構成
する細縦棒材であり、212は細縦棒材211を囲むよ
うにして、同細縦棒材211に沿って移動可能な太縦棒
材である。そして、細縦棒材211の上端部には、第1
のプーリ26a及び第2のプーリ26bが設けられ、太
縦棒材212の下端部には、第3のプーリ26c及び第
4のプーリ26dが設けられている。また図中211a
は展開用ケーブル22が通過する穴である。
【0017】すなわち、展開用ケーブル22は、図2に
示す案内プーリ28を介して第3のプーリ26cに引き
回され、次いで図2及び図3に示すように、一方の穴2
11aを通って第1及び第2のプーリ26a,26bに
巻回され、さらに他方の穴211aを通って第4のプー
リ26dに巻回され、そして、他の側面に位置する案内
プーリ28へと巻回されるようになっている。
【0018】図4は横棒材1とつなぎ目3との接続部を
拡大した図である。ただし、前述したように、横棒材1
には底面A側の横棒材11と、上面B側の横棒材12が
ある。横棒材1は、図4に示すように、回転軸41を介
してつなぎ目3に接続され、底面A側あるいは上面B側
に回転自在になっている。すなわち、つなぎ目3に設け
られた雌ブラケット31と、この雌ブラケット31に嵌
まるように横棒材1の端部に設けられた雄ブラケット1
3とを回転軸41で回転自在に接続するようになってい
る。
【0019】雄ブラケット13の端部には、必要以上に
横棒材1が回転しないように、クチバシ状のストッパ1
3aが設けられている。このストッパ13aにはストッ
パねじ31aが当たるようになっており、このストッパ
ねじ31aによって横棒材1の展開時の位置が決定する
ようになっている。
【0020】上記のように構成された展開骨組み構造に
おいては、展開用ケーブル22をモータ24で巻き取る
ことにより、一つ置きに設けた伸縮自在縦棒材21が伸
びる。これにより、12本の横棒材11,12が展開状
態における底面A側あるいは上面B側に移動する。ここ
で例えば、展開状態における上面A及び底面Bが水平方
向と一致しているとすれば、伸縮自在縦棒材21が伸び
ることにより、横棒材11,12はほぼ垂直の状態から
水平な状態まで移動する。そうすると、各ストッパ13
aがストッパねじ31aに当たって、横棒材11,12
が水平な状態に保たれることになる。これと同時に、各
縦棒材2間の距離が拡大し、展開状態となる。
【0021】また、展開状態から収納状態にするには、
モータ24から展開用ケーブル22を戻し出すようにす
る。そうすると、骨組み構造を常時収納する方向に力を
付与している収納用ケーブル23によって、この骨組み
構造が図5に示す収納の途中状態を経て、完全な収納状
態まで変化する。この際、伸縮自在縦棒材21は、収納
用ケーブル23の力によって自然に縮まり、各横棒材1
1,12は水平方向からほぼ垂直な方向に変化し、かつ
各縦棒材2の間の距離が縮まって、収納状態になる。
【0022】したがって、上記展開骨組み構造によれ
ば、骨組み構造の部材として折れ曲がり棒材を必要とし
ないから、折れ曲がり部の回転軸をオフセットすること
によって生じる展開時の大きな力を排除することができ
る。このため、この展開力を与えるためにリンク機構を
設けるなどの対処が必要なくなり、また展開力に対して
棒材等を補強する必要もなくなるから、軽量かつ安価
で、しかも強度的に安全な展開骨組み構造を提供するこ
とができる。
【0023】次ぎに、第6図を参照して、第2実施例を
説明する。ただし、図1〜図5に示した第1実施例の構
成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明
を省略する。
【0024】図6において、51は同期機構を示すもの
であり、この同期機構51によって展開時及び収納時の
各横棒材11,12の移動時の同期が図られるようにな
っている。
【0025】したがって、この第2実施例によれば、第
1実施例では特に所有しなかった六角錐台の各側面の展
開及び収納の同期をとることができる。
【0026】
【発明の効果】この本発明によれば、骨組み構造の部材
として折れ曲がり棒材を必要としないから、折れ曲がり
部の回転軸をオフセットすることによって生じる展開時
の大きな力を排除することができる。このため、この展
開力を与えるためにリンク機構を設けるなどの対処が必
要なくなり、また展開力に対して棒材等を補強する必要
もなくなるから、軽量かつ安価で、しかも強度的に安全
な展開骨組み構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例として示した展開骨組み
構造の斜視図。
【図2】同展開骨組み構造の一側面を示す説明図。
【図3】同展開骨組み構造の伸縮可能縦棒材を示す要部
斜視図。
【図4】同展開骨組み構造の横棒材とつなぎ目との接続
部を示す要部斜視図。
【図5】同展開骨組み構造における展開の途中状態を示
す斜視図。
【図6】この発明の第2実施例として示した展開骨組み
構造の斜視図。
【図7】第1の従来例として示した展開骨組み構造の展
開収納状態を示す斜視図。
【図8】第2の従来例として示した展開骨組み構造の斜
視図。
【図9】同展開骨組み構造の一側面について展開収縮状
態を示した説明図。
【図10】第1の従来例として示した展開骨組み構造の
問題点を示す説明図。
【図11】第2の従来例として示した展開骨組み構造の
問題点を示す説明図。
【符号の説明】
1 横棒材 2 縦棒材 3 つなぎ目 A 底面 B 上面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 六角形の底面と上面を有する六角錐台の
    各稜に相当する位置に棒材を配し、前記底面及び上面の
    六角形の各頂点に、前記各棒材を互いに接続するつなぎ
    目を持つ構成の骨組み構造であって、 前記底面及び上面の六角形を形作っている合計12本の
    横棒材は、前記底面側あるいは上面側への回転が自在に
    なるように、前記つなぎ目に回転自在に接続されてお
    り、 前記底面側及び上面側の各つなぎ目を上下方向に接続す
    る合計6本の縦棒材は、一つ置きに伸縮可能に構成され
    ていることを特徴とする展開骨組み構造。
JP19139694A 1994-08-15 1994-08-15 展開骨組み構造 Pending JPH0861594A (ja)

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Cited By (6)

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