JP2001047957A - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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JP2001047957A
JP2001047957A JP11223705A JP22370599A JP2001047957A JP 2001047957 A JP2001047957 A JP 2001047957A JP 11223705 A JP11223705 A JP 11223705A JP 22370599 A JP22370599 A JP 22370599A JP 2001047957 A JP2001047957 A JP 2001047957A
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JP
Japan
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inflator
steering wheel
bag holder
occupant
plate bag
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JP11223705A
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English (en)
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Hiroshi Ohira
洋 大平
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組付け性を向上できると共にコストを低減で
きる。 【解決手段】 エアバッグ装置10では、袋体28を収
容するプレートバッグホルダ32に保持爪42を形成
し、保持爪42にインフレータ48のフランジ部50を
反乗員側から圧入してプレートバッグホルダ32にイン
フレータ48を組み付ける。インフレータ48に対向す
るステアリングホイール12の芯金18に当接部材60
を設け、袋体28が膨張展開してインフレータ48に反
乗員側への押圧力が作用した場合でも、当接部材60が
インフレータ48に当接してインフレータ48の反乗員
側への移動を阻止することにより保持爪42にインフレ
ータ48が圧入された状態を維持する。このため、従来
のボルト及びナットを使用しなくてもプレートバッグホ
ルダ32にインフレータ48を保持でき、部品点数及び
組付け工数を減少させて組付け性を向上できると共にコ
ストを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に設けられる
エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に設けられるエアバッグ装置は、例
えば、乗員拘束用の袋体を備えている。袋体は開口部を
有しており、この開口部周縁において袋体はステアリン
グホイールに固定されたプレートバッグホルダに保持さ
れている。また、プレートバッグホルダにはインフレー
タがボルト及びナットにより固定されており、これによ
り、プレートバッグホルダに保持された袋体の開口部に
インフレータが取り付けられた状態とされている。ここ
で、このインフレータは車両の急減速時にガスを発生す
る機構とされており、これにより、車両の急減速時には
このガスの圧力により袋体がステアリングホイールの乗
員側に膨張展開する構成である。
【0003】ところで、このようなエアバッグ装置で
は、インフレータをプレートバッグホルダにセットした
後ボルトにナットをセットしてナットをかしめることに
よりプレートバッグホルダにインフレータを固定する。
このように、プレートバッグホルダにインフレータを固
定するためにボルト及びナットを使用するため、部品点
数が多くなると共に組付け工数が多くなる。
【0004】さらに、インフレータ等に電力を供給する
電気コードがボルトの先端に接触することを防止するた
め、この電気コードにはテーピングがなされている。こ
のように、電気コードにテーピングする必要があるた
め、部品点数及び組付け工数が一層多くなる。
【0005】このため、このようなエアバッグ装置で
は、組付け性が悪いのみならず高コストとなるという問
題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、組付け性を向上できると共にコストを低減できる
エアバッグ装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のエアバ
ッグ装置は、全体として皿状に形成されてステアリング
ホイールに設けられ、底壁に保持孔が形成されると共に
前記保持孔の周囲に反乗員側へ突出する保持爪が形成さ
れ、乗員拘束用の袋体を収容すると共に前記保持孔に反
乗員側へ向けて挿通された前記袋体の開口部周縁を前記
保持爪によって係止するプレートバッグホルダと、外周
にフランジ部が形成され,前記フランジ部が前記プレー
トバッグホルダの保持爪に反乗員側から圧入されること
により前記プレートバッグホルダとの間に前記袋体の開
口部周縁を挟持した状態で前記プレートバッグホルダに
組み付けられて前記ステアリングホイールの芯金の乗員
側に配置され、車両の急減速時にガスを発生することに
より前記袋体を前記ステアリングホイールの乗員側に膨
張展開させるインフレータと、前記ステアリングホイー
ルの芯金の前記インフレータに対向する部位に設けら
れ、前記インフレータに当接可能な当接部材と、を備え
ている。
【0008】請求項1に記載のエアバッグ装置によれ
ば、ステアリングホイールに設けられたプレートバッグ
ホルダの保持爪は反乗員側に突出しており、この保持爪
にインフレータのフランジ部が反乗員側から圧入される
ことにより、インフレータがプレートバッグホルダに組
み付けられている。また、インフレータはステアリング
ホイールの芯金の乗員側に配置されている。
【0009】ところで、車両の急減速時には、インフレ
ータによって発生するガスの圧力によりプレートバッグ
ホルダに収容される袋体がステアリングホイールの乗員
側に膨張展開する。この膨張展開する袋体には乗員の体
重が掛かり、これにより、袋体及びプレートバッグホル
ダを介してインフレータにステアリングホイールの芯金
方向(反乗員側)への押圧力が作用する。また、通常の
状態においても、車両の振動等によりインフレータにス
テアリングホイールの芯金方向(反乗員側)への慣性力
等が作用する場合がある。
【0010】ここで、インフレータにステアリングホイ
ールの芯金方向(反乗員側)への押圧力または慣性力等
が作用した場合でも、ステアリングホイールの芯金のイ
ンフレータに対向する部位には当接部材が設けられてお
り、この当接部材にインフレータが当接することによ
り、インフレータの反乗員側への移動が阻止されてイン
フレータがプレートバッグホルダの保持爪に圧入された
状態が維持される。したがって、インフレータにステア
リングホイールの芯金方向(反乗員側)への押圧力また
は慣性力等が作用した場合でも、プレートバッグホルダ
にインフレータを保持でき、これにより、エアバッグ装
置の機能を維持することができる。
【0011】このように、インフレータをプレートバッ
グホルダの保持爪に圧入するのみでインフレータがプレ
ートバッグホルダに組み付けられていても、通常の状態
及び車両の急減速時にプレートバッグホルダにインフレ
ータを保持できるため、従来のようにプレートバッグホ
ルダにインフレータを固定するためにボルト及びナット
を使用する必要がなく,部品点数を減少できると共に組
付け工数を減少できる。さらに、従来のボルトを使用し
ないためインフレータ等に電力を供給する電気コードに
ボルトの先端が接触することがなく、これにより、この
電気コードへのテーピングを不要として部品点数及び組
付け工数を一層減少させることができる。
【0012】したがって、請求項1に記載のエアバッグ
装置では、組付け性を向上できると共にコストを低減で
きる。
【0013】請求項2に記載のエアバッグ装置は、請求
項1に記載のエアバッグ装置において、前記当接部材が
弾性を有すること、を特徴としている。
【0014】請求項2に記載のエアバッグ装置によれ
ば、当接部材が弾性を有するため、寸法バラツキや振動
によるインフレータのガタ付きを当接部材が吸収でき、
これにより、インフレータが当接部材に当接することに
よる騒音を抑制あるいは抑止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の実施の形態に
係るエアバッグ装置10が設けられたステアリングホイ
ール12の概略構成が断面図にて示されており、図2に
は、ステアリングホイール12の概略構成が平面図にて
示されている。また、図3には、エアバッグ装置10の
主要部が分解斜視図にて示されている。
【0016】ステアリングホイール12はいわゆるフロ
ーティングタイプのものであり、リング状のリム部14
が形成されると共に、リム部14の略中央部分にはボス
部16が形成されている。リム部14及びボス部16に
は芯金18が設けられており、これにより、ステアリン
グホイール12が補強されている。また、ステアリング
ホイール12はボス部16において車両に設けられたス
テアリングシャフト20にナット22によって固定され
ている。
【0017】ステアリングホイール12には、リム部1
4の略中央部分(ボス部16の芯金18の乗員側)にお
いてエアバッグ装置10が設けられている。エアバッグ
装置10はパッドカバー24を備えており、パッドカバ
ー24の所定の部位には他の部位より肉薄のバーストラ
イン26が形成されている。これにより、車両の急減速
時に膨張する後述の袋体28によってパッドカバー24
が押圧されると、このバーストライン26が破断してパ
ッドカバー24が展開する。また、パッドカバー24の
下部にはブラケット30が設けられており、このブラケ
ット30がステアリングホイール12の芯金18(ボス
部16の芯金18)に設けられたスプリング62に支持
されている。
【0018】また、エアバッグ装置10はプレートバッ
グホルダ32を備えている。プレートバッグホルダ32
は底壁34と底壁34周縁の乗員側に設けられた側壁3
6によって全体として皿状に形成されており、プレート
バッグホルダ32はステアリングホイール12の内部に
配置されると共に側壁36において上述したパッドカバ
ー24下部のブラケット30に固定されている。プレー
トバッグホルダ32の底壁34の略中央部分には円状の
保持孔38が形成されており、保持孔38には後述の袋
体28の開口部40周縁が反乗員側へ向けて挿通されて
いる。また、プレートバッグホルダ32の底壁34には
保持孔38の周囲において保持爪42が複数(本実施の
形態では4つ)形成されており、保持爪42は反乗員側
へ突出している。
【0019】さらに、エアバッグ装置10は乗員拘束用
の袋体28を備えている。袋体28は反乗員側へ開口す
る開口部40を有しており、袋体28の開口部40以外
の部位(以下、「袋部46」という)は折り畳まれた状
態とされている。この折り畳まれた状態の袋部46はプ
レートバッグホルダ32の乗員側(上述したパッドカバ
ー24とプレートバッグホルダ32の底壁34の間)に
収容されている。袋体28の開口部40周縁は上述した
プレートバッグホルダ32の保持孔38に反乗員側へ向
けて挿通されている。さらに、開口部40の周縁には上
述したプレートバッグホルダ32の保持爪42に対応し
て貫入孔44が複数(本実施の形態では4つ)形成され
ており,この貫入孔44をプレートバッグホルダ32の
保持爪42に貫入することにより、袋体28の開口部4
0周縁がプレートバッグホルダ32の保持爪42に係止
されている。
【0020】また、エアバッグ装置10はインフレータ
48を備えている。インフレータ48は略円柱状とされ
ると共にインフレータ48の側壁の略中間部分にはフラ
ンジ部50が形成されており、フランジ部50はインフ
レータ48の側壁(外周)の略鉛直方向へ立設されてい
る。フランジ部50には上述したプレートバッグホルダ
32の保持爪42に対応して圧入孔52が形成されてお
り、プレートバッグホルダ32の保持爪42にこの圧入
孔52が反乗員側から圧入されることにより、インフレ
ータ48とプレートバッグホルダ32との間に上述した
袋体28の開口部40周縁を挟持した状態でインフレー
タ48がプレートバッグホルダ32に組み付けられてい
る。このため、インフレータ48のフランジ部50より
乗員側の部位(以下、「噴出部54」という)はプレー
トバッグホルダ32の保持孔38に反乗員側から挿入さ
れており、これにより、袋体28の袋部46内にインフ
レータ48の噴出部54が配置されている。インフレー
タ48の噴出部54にはガス孔58が複数設けられてお
り、インフレータ48は車両の急減速時にこのガス孔5
8から大量のガスを噴出(発生)させる。このため、車
両の急減速時にはこのガス孔58から噴出されるガスの
圧力により袋体28が膨張する。
【0021】また、インフレータ48のフランジ部50
より反乗員側の部位(以下,「基盤部56」という)は
ステアリングホイール12の芯金18(ボス部16の芯
金18)の乗員側に配置されている。さらに、インフレ
ータ48には電気コード(図示省略)が接続されてお
り、この電気コードによりインフレータ48に電力が供
給される。
【0022】またここで、エアバッグ装置10は樹脂製
(例えばポリウレタン製)の当接部材60を備えてい
る。当接部材60はステアリングホイール12の芯金1
8のインフレータ48に対向する部位(ステアリングシ
ャフト20の周囲の芯金18)に設けられると共に、当
接部材60はインフレータ48の基盤部56から所定距
離(図1の距離A)離間している。このため、乗員がパ
ッドカバー24を押圧すると、スプリング62の付勢力
に抗してパッドカバー24が移動でき、これにより、ホ
ーン機構(図示省略)を作動させてホーンを鳴らすこと
ができる。
【0023】さらに、インフレータ48の基盤部56の
当接部材60からの離間距離(図1の距離A)は、プレ
ートバッグホルダ32の保持爪42へのインフレータ4
8の圧入孔52の圧入量(図1の長さB)より小さくさ
れている。これにより、インフレータ48が反乗員側へ
移動してインフレータ48が当接部材60に当接する状
態(当接部材60がインフレータ48の反乗員側への移
動を阻止する状態)において、プレートバッグホルダ3
2の保持爪42にインフレータ48の圧入孔52が圧入
された状態を維持することができる。
【0024】また、当接部材60は樹脂製であるため弾
性を有しており,これにより、通常の状態で、仮にイン
フレータ48が当接部材60に当接する状態となって
も、当接部材60は寸法バラツキや振動によるインフレ
ータ48のガタ付きを吸収できる構成である。
【0025】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0026】以上の構成のエアバッグ装置10では、ス
テアリングホイール12に設けられたプレートバッグホ
ルダ32の保持爪42は反乗員側に突出しており、この
保持爪42にインフレータ48のフランジ部50が反乗
員側から圧入されることにより、インフレータ48がプ
レートバッグホルダ32に組み付けられている。また、
インフレータ48はステアリングホイール12の芯金1
8(ボス部16の芯金18)の乗員側に配置されてい
る。
【0027】ところで、車両の急減速時には、インフレ
ータ48によって発生するガスの圧力によりプレートバ
ッグホルダ32に保持される袋体28が膨張し、この膨
張する袋体28にパッドカバー24が押圧されてパッド
カバー24がバーストライン26から破断することによ
り、袋体28がステアリングホイール12の乗員側に膨
張展開する。この膨張展開した袋体28には乗員の体重
が掛かり、これにより、袋体28及びプレートバッグホ
ルダ32を介してインフレータ48にステアリングホイ
ール12の芯金18(ボス部16の芯金18)方向(反
乗員側)への押圧力が作用し、インフレータ48が反乗
員側へ移動する。また、通常の状態においても、車両の
振動等によりインフレータ48にステアリングホイール
12の芯金18(ボス部16の芯金18)方向(反乗員
側)への慣性力等が作用し、インフレータ48が反乗員
側へ移動する場合がある。
【0028】ここで、インフレータ48にステアリング
ホイール12の芯金18(ボス部16の芯金18)方向
(反乗員側)への押圧力または慣性力等が作用し、イン
フレータ48が反乗員側へ移動した場合でも、ステアリ
ングホイール12の芯金18のインフレータ48に対向
する部位(ステアリングシャフト20の周囲の芯金1
8)には当接部材60が設けられており、この当接部材
60にインフレータ48が当接することにより、インフ
レータ48の反乗員側への移動が阻止される。またここ
で、インフレータ48の基盤部56の当接部材60から
の離間距離(図1の距離A)は、プレートバッグホルダ
32の保持爪42へのインフレータ48の圧入孔52の
圧入量(図1の長さB)より小さくされているため、イ
ンフレータ48が反乗員側へ移動しインフレータ48が
当接部材60に当接した状態でも、インフレータ48の
圧入孔52がプレートバッグホルダ32の保持爪42に
圧入された状態を維持することができる。したがって、
インフレータ48にステアリングホイール12の芯金1
8(ボス部16の芯金18)方向(反乗員側)への押圧
力または慣性力等が作用した場合でも、プレートバッグ
ホルダ32にインフレータ48を保持することができ、
エアバッグ装置10の機能を維持できる。
【0029】このように、インフレータ48の圧入孔5
2をプレートバッグホルダ32の保持爪42に圧入する
のみでインフレータ48がプレートバッグホルダ32に
組み付けられていても、通常の状態及び車両の急減速時
にプレートバッグホルダ32にインフレータ48を保持
できるため、従来のようにプレートバッグホルダにイン
フレータを固定するためにボルト及びナットを使用する
必要がなく、部品点数を減少できると共に組付け工数を
減少できる。さらに、従来のボルトを使用しないためイ
ンフレータ48等に電力を供給する電気コード(図示省
略)にボルトの先端が接触することがなく、これによ
り、この電気コードへのテーピングを不要として部品点
数及び組付け工数を一層減少させることができる。
【0030】したがって、本実施の形態に係るエアバッ
グ装置10では、組付け性を向上できると共にコストを
低減できる。
【0031】また、通常の状態において、インフレータ
48の基盤部56は当接部材60から所定距離(図4の
距離A)離間しているため、乗員がパッドカバー24を
押圧すると、スプリング62の付勢力に抗してパッドカ
バー24が移動し、これにより、ホーン機構(図示省
略)を作動させてホーンを鳴らすことができる。
【0032】さらに、通常の状態で、仮にインフレータ
48が当接部材60に当接した場合でも、当接部材60
が弾性を有するため、寸法バラツキや振動によるインフ
レータ48のガタ付きを当接部材60が吸収でき、これ
により、インフレータ48が当接部材60に当接するこ
とによる騒音を抑制あるいは抑止することができる。
(変形例)図4には、本実施の形態の変形例に係るエア
バッグ装置80が設けられたステアリングホイール82
の概略構成が断面図にて示されている。
【0033】ステアリングホイール82はいわゆるフロ
ーティングタイプでないものであり、上述した実施の形
態のようなスプリング62は設けられておらず、エアバ
ッグ装置80のパッドカバー24はステアリングホイー
ル82のリム部14に固定されている。
【0034】また、通常の状態で,当接部材60にイン
フレータ48の基盤部56が当接している。これによ
り、当接部材60がインフレータ48の反乗員側への移
動を阻止してプレートバッグホルダ32の保持爪42が
インフレータ48の圧入孔52に圧入された状態を維持
する。また、当接部材60は樹脂製であるため弾性を有
しており,これにより、当接部材60は寸法バラツキや
振動によるインフレータのガタ付きを吸収できる構成で
ある。
【0035】次に、本変形例の作用を説明する。
【0036】以上の構成のエアバッグ装置80では、ス
テアリングホイール82に設けられたプレートバッグホ
ルダ32の保持爪42は反乗員側に突出しており、この
保持爪42にインフレータ48のフランジ部50が反乗
員側から圧入されることにより、インフレータ48がプ
レートバッグホルダ32に組み付けられている。また、
インフレータ48はステアリングホイール82の芯金1
8(ボス部16の芯金18)の乗員側に配置されてい
る。
【0037】ところで、車両の急減速時には、インフレ
ータ48によって発生するガスの圧力によりプレートバ
ッグホルダ32に保持される袋体28が膨張し、この膨
張する袋体28にパッドカバー24が押圧されてパッド
カバー24がバーストライン26から破断することによ
り、袋体28がステアリングホイール82の乗員側に膨
張展開する。この膨張展開した袋体28には乗員の体重
が掛かり、これにより、袋体28及びプレートバッグホ
ルダ32を介してインフレータ48にステアリングホイ
ール82の芯金18(ボス部16の芯金18)方向(反
乗員側)への押圧力が作用する。また、通常の状態にお
いても、車両の振動等によりインフレータ48にステア
リングホイール82の芯金18(ボス部16の芯金1
8)方向(反乗員側)への慣性力等が作用する場合があ
る。
【0038】ここで、インフレータ48にステアリング
ホイール82の芯金18(ボス部16の芯金18)方向
(反乗員側)への押圧力または慣性力等が作用した場合
でも、ステアリングホイール82の芯金18のインフレ
ータ48に対向する部位(ステアリングシャフト20の
周囲の芯金18)には当接部材60が設けられており、
この当接部材60がインフレータ48の基盤部56に当
接しているため、インフレータ48の反乗員側への移動
が阻止される。これにより、インフレータ48の圧入孔
52がプレートバッグホルダ32の保持爪42に圧入さ
れた状態が維持される。したがって、インフレータ48
にステアリングホイール82の芯金18(ボス部16の
芯金18)方向(反乗員側)への押圧力または慣性力等
が作用した場合でも、プレートバッグホルダ32にイン
フレータ48を保持することができ、エアバッグ装置8
0の機能を維持できる。
【0039】このように、インフレータ48の圧入孔5
2をプレートバッグホルダ32の保持爪42に圧入する
のみでインフレータ48がプレートバッグホルダ32に
組み付けられていても、通常の状態及び車両の急減速時
にプレートバッグホルダ32にインフレータ48を保持
できるため、従来のようにプレートバッグホルダにイン
フレータを固定するためにボルト及びナットを使用する
必要がなく、部品点数を減少できると共に組付け工数を
減少できる。さらに、従来のボルトを使用しないためイ
ンフレータ48等に電力を供給する電気コード(図示省
略)にボルトの先端が接触することがなく、これによ
り、この電気コードへのテーピングを不要として部品点
数及び組付け工数を一層減少させることができる。
【0040】したがって、本変形例に係るエアバッグ装
置80では、組付け性を向上できると共にコストを低減
できる。
【0041】また、当接部材60が弾性を有するため、
寸法バラツキや振動によるインフレータ48のガタ付き
を当接部材60が吸収でき、これにより、インフレータ
48が当接部材60に当接することによる騒音を抑制あ
るいは抑止することができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1に記載のエアバッグ装置によれ
ば、インフレータをプレートバッグホルダの保持爪に圧
入するのみでインフレータがプレートバッグホルダに組
み付けられていても、通常の状態及び車両の急減速時に
プレートバッグホルダにインフレータを保持できるた
め、従来のようにプレートバッグホルダにインフレータ
を固定するためにボルト及びナットを使用する必要がな
く,部品点数を減少できると共に組付け工数を減少でき
る。さらに、従来のボルトを使用しないためインフレー
タ等に電力を供給する電気コードにボルトの先端が接触
することがなく、これにより、この電気コードへのテー
ピングを不要として部品点数及び組付け工数を一層減少
させることができる。したがって、組付け性を向上でき
ると共にコストを低減できる。
【0043】請求項2に記載のエアバッグ装置によれ
ば、当接部材が弾性を有するため、寸法バラツキや振動
によるインフレータのガタ付きを当接部材が吸収でき、
これにより、インフレータが当接部材に当接することに
よる騒音を抑制あるいは抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るエアバッグ装置が設
けられたステアリングホイールの概略構成を示す断面図
(図2の1−1線断面図)である。
【図2】ステアリングホイールの概略構成を示す平面図
である。
【図3】エアバッグ装置の主要部の分解斜視図である。
【図4】本実施の形態の変形例に係るエアバッグ装置が
設けられたステアリングホイールの概略構成を示す断面
図である。
【符号の説明】
10 エアバッグ装置 12 ステアリングホイール 18 芯金 28 袋体 32 プレートバッグホルダ 34 底壁 38 保持孔 40 開口部 42 保持爪 48 インフレータ 50 フランジ部 60 当接部材 80 エアバッグ装置 82 ステアリングホイール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体として皿状に形成されてステアリン
    グホイールに設けられ、底壁に保持孔が形成されると共
    に前記保持孔の周囲に反乗員側へ突出する保持爪が形成
    され、乗員拘束用の袋体を収容すると共に前記保持孔に
    反乗員側へ向けて挿通された前記袋体の開口部周縁を前
    記保持爪によって係止するプレートバッグホルダと、 外周にフランジ部が形成され,前記フランジ部が前記プ
    レートバッグホルダの保持爪に反乗員側から圧入される
    ことにより前記プレートバッグホルダとの間に前記袋体
    の開口部周縁を挟持した状態で前記プレートバッグホル
    ダに組み付けられて前記ステアリングホイールの芯金の
    乗員側に配置され、車両の急減速時にガスを発生するこ
    とにより前記袋体を前記ステアリングホイールの乗員側
    に膨張展開させるインフレータと、 前記ステアリングホイールの芯金の前記インフレータに
    対向する部位に設けられ、前記インフレータに当接可能
    な当接部材と、 を備えたエアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 前記当接部材が弾性を有すること、を特
    徴とする請求項1記載のエアバッグ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6702318B2 (en) * 2001-04-11 2004-03-09 Autoliv Asp, Inc. Vehicle occupant restraint module with disk inflator
KR100747396B1 (ko) 2006-02-16 2007-08-07 현대모비스 주식회사 운전석 에어백 모듈

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