JP2001047059A - スライム防除方法及びスライム防除剤 - Google Patents

スライム防除方法及びスライム防除剤

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JP2001047059A JP22805799A JP22805799A JP2001047059A JP 2001047059 A JP2001047059 A JP 2001047059A JP 22805799 A JP22805799 A JP 22805799A JP 22805799 A JP22805799 A JP 22805799A JP 2001047059 A JP2001047059 A JP 2001047059A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】少量の薬剤の添加により、冷却水系のスライム
の付着を抑制することができ、さらにいったんスライム
が付着した冷却水系においても、付着量を減少すること
ができるスライム防除方法及びスライム防除剤を提供す
る。 【解決手段】冷却水系に、酸化性抗菌剤、イソチアゾロ
ン化合物及び所望によりブロモニトロ化合物を添加する
ことを特徴とする冷却水系のスライム防除方法、並び
に、酸化性抗菌剤、イソチアゾロン化合物及び所望によ
りブロモニトロ化合物を含有することを特徴とするスラ
イム防除剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライム防除方法
及びスライム防除剤に関する。さらに詳しくは、本発明
は、少量の薬剤の添加により、冷却水系のスライムの付
着を抑制することができ、さらにいったんスライムが付
着した冷却水系においても、付着量を減少することがで
きるスライム防除方法及びスライム防除剤に関する。
【0002】
【従来の技術】冷却水は、種々の産業分野、例えば、石
油化学産業や鉄鋼産業などにおいて、間接的又は直接的
に被処理物を冷却する目的で、あるいは、ビルの空調や
冷暖房及びその関連装置などに多量に利用されている。
さらに、水資源の不足や有効利用の観点から、冷却水の
使用量を削減するために、例えば、開放循環冷却水系の
高濃縮運転における強制ブロー量の削減など、冷却水の
高度利用が行われている。このように冷却水を高度に利
用した場合には、溶存塩類や栄養源の濃縮などにより、
循環冷却水の水質が悪化し、細菌、黴、藻類などの微生
物群に、土砂、塵埃などが混ざり合って形成されるスラ
イムが発生し、熱交換器における熱効率の低下や通水の
悪化を引き起こし、またスライム付着下部において、機
器や配管の局部腐食を誘発する。そこで、このようなス
ライムによる障害を防止するために、種々の抗菌剤、例
えば、次亜塩素酸などの酸化性抗菌剤などが用いられて
いる。しかし、冷却水の高度利用がさらに進んだ場合に
は、スライムによる障害が激しくなり、抗菌剤の必要添
加濃度が上昇する。しかし、酸化性抗菌剤の場合は、金
属腐食を生ずる危険性が増すので、添加濃度を増加する
余地はほとんどない。さらに、酸化性抗菌剤は、酸化力
が強くスライムに対する浸透力に乏しいために、いった
んスライム障害が発生すると、その進行を阻止すること
は極めて困難である。一方、有機系抗菌剤の場合は、酸
化力がないか又は極めて低く、スライムに対する浸透力
が強いために、いったんスライム障害が発生した場合で
もその進行を阻止することは比較的容易である。しか
し、選定する薬剤によって、細菌、黴、藻類などのスラ
イムの構成要素に対して有効なスペクトルが異なる。ま
た、素材コストが酸化性抗菌剤と比較して遥かに高価な
ために、処理コストの大幅な増加を伴う。このために、
スライム障害の激しい条件においても、細菌、黴、藻類
などのあらゆるスライムの構成要素に対して有効であ
り、低コストでスライムを防除することができるスライ
ム防除方法及び防除剤が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、少量の薬剤
の添加により、冷却水系のスライムの付着を抑制するこ
とができ、さらにいったんスライムが付着した冷却水系
においても、付着量を減少することができるスライム防
除方法及びスライム防除剤を提供することを目的として
なされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、冷却水系に酸化
性抗菌剤とイソチアゾロン化合物又は酸化性抗菌剤とイ
ソチアゾロン化合物とブロモニトロ化合物を添加するこ
とにより、各薬剤の相乗効果が発揮され、冷却水系のス
ライムの付着を効果的に抑制し、いったん付着したスラ
イムの量をも減少し得ることを見いだし、この知見に基
づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、(1)冷却水系に、酸化性抗菌剤、イソチアゾロン
化合物及び所望によりブロモニトロ化合物を添加するこ
とを特徴とする冷却水系のスライム防除方法、及び、
(2)酸化性抗菌剤、イソチアゾロン化合物及び所望に
よりブロモニトロ化合物を含有することを特徴とするス
ライム防除剤、を提供するものである。さらに、本発明
の好ましい態様として、(3)酸化性抗菌剤が、塩素
剤、臭素剤、ヨウ素剤、過酸化水素又はオゾンである第
(1)項記載のスライム防除方法、(4)酸化性抗菌剤の
残留濃度が、1μg/L〜10mg/Lである第(1)項記
載のスライム防除方法、(5)イソチアゾロン化合物の
添加濃度が、10μg/L〜1,000mg/Lである第
(1)項記載のスライム防除方法、(6)イソチアゾロン
化合物とブロモニトロ化合物の合計添加濃度が、10μ
g/L〜1,000mg/Lである第(1)項記載のスライ
ム防除方法、(7)イソチアゾロン化合物とブロモニト
ロ化合物の比率が、1:20〜20:1(重量比)であ
る第(1)項記載のスライム防除方法、(8)酸化性抗菌
剤が、塩素剤、臭素剤、ヨウ素剤、過酸化水素又はオゾ
ンである第(2)項記載のスライム防除剤、及び、(9)
イソチアゾロン化合物とブロモニトロ化合物の比率が、
1:20〜20:1(重量比)である第(2)項記載のス
ライム防除剤、を挙げることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のスライム防除方法は、冷
却水系に、酸化性抗菌剤、イソチアゾロン化合物及び所
望によりブロモニトロ化合物を添加するものである。本
発明のスライム防除剤は、酸化性抗菌剤、イソチアゾロ
ン化合物及び所望によりブロモニトロ化合物を含有する
ものである。本発明に用いる酸化性抗菌剤に特に制限は
なく、例えば、塩素ガス、次亜塩素酸ナトリウム、塩素
化イソシアヌル酸などの塩素剤、ジブロモヒダントイ
ン、ブロモクロロヒダントインなどの臭素剤、過ヨウ素
酸カリウム、メタ過ヨウ素酸ナトリウム、パラ過ヨウ素
酸ナトリウム、ヨウ素、ヨウ素酸カリウムなどのヨウ素
剤、過酸化水素、オゾンなどを挙げることができる。こ
れらの酸化性抗菌剤は、1種を単独で用いることがで
き、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもで
きる。酸化性抗菌剤の添加方法に特に制限はなく、例え
ば、冷却水系に連続的に注入することができ、間欠的に
注入することもできる。酸化性抗菌剤の添加量に特に制
限はなく、冷却水系の水質、用途などに応じて適宜選択
することができるが、通常は残留濃度として1μg/L
〜10mg/Lであることが好ましい。本発明に用いるイ
ソチアゾロン化合物としては、一般式[1]で表される
化合物を挙げることができる。
【化1】 ただし、一般式[1]において、X1及びZ1は、水素、
ハロゲン又は炭素数1〜4のアルキル基であり、Y
1は、炭素数1〜8のアルキル基である。このようなイ
ソチアゾロン化合物としては、例えば、2−メチル−4
−イソチアゾリン−3−オン、2−エチル−4−イソチ
アゾリン−3−オン、2−n−オクチル−4−イソチア
ゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソ
チアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−エチル−4−
イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−t−オク
チル−4−イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロ
ロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、4,5−ジクロロ−2−シクロヘキシル−4−イソ
チアゾリン−3−オンなどを挙げることができる。これ
らのイソチアゾロン化合物は、1種を単独で用いること
ができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いること
もできる。また、イソチアゾロン化合物としては、上述
のイソチアゾロン化合物と塩化マグネシウム、硝酸マグ
ネシウム、塩化銅、硝酸銅、塩化カルシウムなどとの錯
化合物を用いてもよい。
【0006】本発明方法において、イソチアゾロン化合
物の添加方法に特に制限はなく、例えば、酸化性抗菌剤
とともに連続的又は間欠的に添加することができ、ある
いは、常時は酸化性抗菌剤のみを添加してスライム付着
を防止している冷却水系に、スライム付着が発生したと
きに添加することもできる。例えば、酸化性抗菌剤を連
続的又は間欠的に添加して、常時は酸化性抗菌剤のみに
よる処理を行い、スライムセンサーにより判定して、ス
ライム付着量が所定量に達したとき、イソチアゾロン化
合物を添加することができる。イソチアゾロン化合物の
添加量に特に制限はなく、冷却水系の水質、用途などに
応じて適宜選択することができるが、通常は添加濃度と
して10μg/L〜1,000mg/Lであることが好ま
しい。酸化性抗菌剤のみを用いてスライムを防除しよう
とすると、酸化性抗菌剤を高濃度に添加する必要が生ず
る場合があるが、酸化性抗菌剤を高濃度に添加すると、
冷却水系の配管の金属部分に腐食を生ずるおそれがあ
る。酸化性抗菌剤とイソチアゾロン化合物を併用するこ
とにより、少ない薬剤の添加量で効果的にスライム付着
を防止し、あるいは、いったん発生したスライムの付着
量を減少することもできるので、腐食発生のおそれなく
スライムを防除することができる。酸化性抗菌剤は、ス
ライムに対する浸透性に乏しいので、いったん発生した
スライム付着を減少する効果はほとんどないが、イソチ
アゾロン化合物はスライムに対する浸透性を有するの
で、いったん発生したスライム付着をも減少させること
ができる。
【0007】本発明に用いるブロモニトロ化合物として
は、一般式[2]又は一般式[3]で表される化合物を
挙げることができる。
【化2】 ただし、一般式[2]において、X2及びY2は、水素、
炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のヒドロキシ
アルキル基又は臭素であり、X2とY2は、同一であって
も異なっていてもよい。一般式[3]において、X
3は、炭素数1〜5のアルキレン基又はアルキリデン基
であり、Y3は、水素又は臭素である。一般式[2]で
表されるブロモニトロ化合物としては、例えば、2,2
−ジブロモ−2−ニトロエタノール、3,3−ジブロモ
−3−ニトロプロパノール、2−ブロモ−2−ニトロプ
ロパン−1,3−ジオール、2−ブロモ−2−ニトロブ
タン−1,4−ジオール、2−ブロモ−2−ニトロペン
タン−1,5−ジオール、3−ブロモ−3−ニトロペン
タン−2,4−ジオール、3−ブロモ−3−ニトロペン
タン−1、5−ジオール、2−ブロモ−2−ニトロヘキ
サン−1,6−ジオール、3−ブロモ−3−ニトロヘキ
サン−1,6−ジオール、2−ブロモ−2−ニトロヘプ
タン−1,7−ジオール、3−ブロモ−3−ニトロヘプ
タン−1,7−ジオール、4−ブロモ−4−ニトロヘプ
タン−1,7−ジオールなどを挙げることができる。一
般式[3]で表されるブロモニトロ化合物としては、例
えば、1,1−ジブロモ−1−ニトロ−2−アセトキシ
エタン、1,1−ジブロモ−1−ニトロ−2−アセトシ
キプロパンなどを挙げることができる。これらのブロモ
ニトロ化合物は、1種を単独で用いることができ、ある
いは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。本
発明方法において、ブロモニトロ化合物の添加方法に特
に制限はなく、例えば、酸化性抗菌剤及びイソチアゾロ
ン化合物とともに連続的又は間欠的に添加することがで
き、あるいは、常時は酸化性抗菌剤のみを添加してスラ
イム付着を防止している冷却水系に、スライム付着が発
生したときにイソチアゾロン化合物とともに添加するこ
ともできる。ブロモニトロ化合物の添加量に特に制限は
なく、冷却水系の水質、用途などに応じて適宜選択する
ことができるが、通常はイソチアゾロン化合物とブロモ
ニトロ化合物の合計添加濃度が、10μg/L〜1,0
00mg/Lであることが好ましい。また、イソチアゾロ
ン化合物とブロモニトロ化合物の比率は、1:20〜2
0:1(重量比)であることが好ましく、1:2〜5:
1(重量比)であることがより好ましい。イソチアゾロ
ン化合物とブロモニトロ化合物を併用することにより、
有機系抗菌剤としてイソチアゾロン化合物のみを用いた
場合に比べて、同一の薬剤添加濃度でより優れたスライ
ム防除効果を発現させることができる。
【0008】本発明のスライム防除剤の形態に特に制限
はなく、例えば、酸化性抗菌剤とイソチアゾロン化合物
又は酸化性抗菌剤とイソチアゾロン化合物とブロモニト
ロ化合物を含有する1剤型のスライム防除剤とすること
ができ、酸化性抗菌剤、イソチアゾロン化合物及び所望
により添加するブロモニトロ化合物をそれぞれ分離した
2剤型又は3剤型のスライム防除剤とすることもでき、
あるいは、酸化性抗菌剤、イソチアゾロン化合物及びブ
ロモニトロ化合物の中の任意の1剤のみを分離した2剤
型のスライム防除剤とすることもできる。1剤型のスラ
イム防除剤とする場合は、スライム防除剤中の酸化性抗
菌剤の濃度を数十〜数百mg/L程度とすることにより、
イソチアゾロン化合物及び所望により配合するブロモニ
トロ化合物が酸化分解を受けることなく、抗菌作用を持
続することができる。あるいは、酸化性抗菌剤として塩
素を使用する場合、塩素を5,5−ジメチルヒダントイ
ンによって結合型塩素とすることにより、配合物中の塩
素濃度を高濃度にしても、イソチアゾロン化合物及びブ
ロモニトロ化合物の酸化を抑制することができる。酸化
性抗菌剤と、イソチアゾロン化合物及び所望により添加
するブロモニトロ化合物を分離した2剤型のスライム防
除剤とし、通常は酸化性抗菌剤のみを添加して冷却水系
を運転し、スライム付着が発生したときイソチアゾロン
化合物又はイソチアゾロン化合物とブロモニトロ化合物
を添加すると、冷却水系のスライムの付着量が減少して
正常な状態に復帰するので、低コストでスライムを防除
することができる。
【0009】本発明においては、酸化性抗菌剤、イソチ
アゾロン化合物及び所望により用いるブロモニトロ化合
物に加えて、スケール防止剤、防食剤などを併用するこ
とができる。併用するスケール防止剤に特に制限はな
く、例えば、カルボン酸単位を有する重合体、ホスホン
酸、ポリリン酸塩などを挙げることができる。カルボン
酸単位を有する重合体としては、例えば、アクリル酸、
メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸などの単独重合
体、共重合体などを挙げることができ、これらの不飽和
カルボン酸と共重合する単量体としては、例えば、ビニ
ルスルホン酸、スチレンスルホン酸、酢酸ビニル、メタ
クリル酸−2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−3
−アリロキシプロパンスルホン酸などを挙げることがで
きる。ホスホン酸としては、例えば、ニトリロトリメチ
レンホスホン酸、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸、
エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸、ホスホノ
ブタントリカルボン酸などを挙げることができる。ポリ
リン酸塩としては、例えば、トリポリリン酸ナトリウ
ム、ヘキサメタリン酸ナトリウムなどを挙げることがで
きる。防食剤としては、例えば、ホスホン酸系防食剤、
糖アルコール系防食剤などを挙げることができる。本発
明によれば、酸化性抗菌剤とイソチアゾロン化合物、又
は、酸化性抗菌剤とイソチアゾロン化合物とブロモニト
ロ化合物を用いることによりこれらの薬剤の効果が相乗
的に発揮され、その結果、処理コスト対スライム防除効
果が著しく向上する。イソチアゾロン化合物又はイソチ
アゾロン化合物とブロモニトロ化合物のみを用いてスラ
イムを防除するためには、比較的高濃度の添加が必要で
あり、また、長期間にわたってこのような有機系抗菌剤
を使用していると、スライム生成要因となる微生物に耐
性がつき、スライム防除効果が低下し、さらに添加量を
増やす必要が生ずる。酸化性抗菌剤とイソチアゾロン化
合物又は酸化性抗菌剤とイソチアゾロン化合物とブロモ
ニトロ化合物を併用することにより、これらの薬剤の相
乗効果によりそれぞれの添加量を低減することができ
る。しかも、酸化性抗菌剤によっては微生物の耐性がつ
きにくく、また、いったんスライムが付着してもイソチ
アゾロン化合物とブロモニトロ化合物はスライムへの浸
透性がよいので、それぞれの薬剤の添加量を増大するこ
となくスライム防除効果が持続する。
【0010】
【実施例】以下に、実施例をあげて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によってなんら
限定されるものではない。 実施例1 図1は、本実施例に使用した試験装置の斜視図である。
保有水量30Lの循環タンク1の上に、透明アクリル樹
脂製のモデル冷却塔2を載置し、冷却塔下部に取り外し
可能な寸法300mm×150mm×10mmのラワン材製の
テストボード3を取り付けた。循環タンクに脱塩素した
市水を0.5L/時で補給して、オーバーブローにて水
を排出した。藻類を含んだスライムを付着させるため
に、テストボードには常に光があたるようにした。ポン
プ4を用いて水を毎分1Lの速度で循環用の配管を通
じ、モデル冷却塔の散水板5に導いた。散水板に開けら
れた孔から水をテストボードに落下させ、テストボード
に落下した水は、パイプ6を通じて循環タンクに戻し
た。循環用の配管の途中には、直径15mm、長さ300
mmのSUS306製のスライム評価用のテスト短管7
と、内部にSPCC製の腐食測定用のテストピースを設
置した腐食測定用カラム8を取り付けた。循環タンクの
水温は、30℃に維持した。スライムの繁殖を促進する
ために、栄養源として滅菌した液体培地(Glucos
e 10g:Polypepton 10g/L)を1mL
/minで連続供給した。試験開始時に、工場現場冷却塔
から採取したズーグレアと珪藻を主成分とするスライム
500mL(乾燥重量10g相当)を投入した。酸化性抗
菌剤として、次亜塩素酸ナトリウムを残留塩素濃度が1
mg−Cl2/Lとなるように連続的に供給した。また、
イソチアゾロン化合物として、5−クロロ−2−メチル
−4−イソチアゾリン−3−オン(MIT)を、ブロモ
ニトロ化合物として、2−ブロモ−2−ニトロプロパン
−1,3−ジオール(BNP)を、5−クロロ−2−メ
チル−4−イソチアゾリン−3−オンと2−ブロモ−2
−ニトロプロパン−1,3−ジオールの重量比が1:
0、20:1、10:1、5:1、2:1、1:1、
1:2、1:5、1:10又は1:20で、合計添加濃
度がブロー水量あたり2mg/Lになるように連続的に添
加した。さらに、すべての試験でホスホン酸系防食剤
を、全リン酸濃度が5mg/Lに維持されるように連続的
に供給した。試験期間1カ月で、テスト短管及びテスト
ボードを取り外し、テスト短管の管壁及びテストボード
の上面に付着しているスライムを全量採取し、60℃で
1日間乾燥したのち重量を測定した。腐食測定用のテス
トピースは、脱錆したのち重量を測定し、腐食減量より
腐食速度(mdd:mg/dm2/day)を求めた。 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンのみを添加し、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−
1,3−ジオールを添加しなかったとき、スライム付着
量は、テスト短管が33mg、テストボードが211mgで
あり、腐食速度は、2.1mddであった。5−クロロ
−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンと2−ブ
ロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールの重量比
が、5:1、1:1及び1:5のとき、スライム付着量
は、テスト短管が5mg以下、5mg以下及び8mg、テスト
ボードが7mg、8mg及び90mgであり、腐食速度は、
2.6mdd、1.7mdd及び1.6mddであった。
【0011】比較例1 次亜塩素酸ナトリウム、5−クロロ−2−メチル−4−
イソチアゾリン−3−オン及び2−ブロモ−2−ニトロ
プロパン−1,3−ジオールを添加することなく、ホス
ホン酸系防食剤のみを供給して、実施例1と同じ試験を
行った。スライム付着量は、テスト短管が308mg、テ
ストボードが2,166mgであり、腐食速度は、4.5m
ddであった。また、付着したスライムを検鏡したとこ
ろ、テスト短管、テストボードともに、緑藻類、珪藻
類、藍藻類が認められ、藻類を含むスライムであること
が確認された。 比較例2 次亜塩素酸ナトリウムを残留塩素濃度が1mg−Cl2
Lとなるように連続的に供給し、5−クロロ−2−メチ
ル−4−イソチアゾリン−3−オンと2−ブロモ−2−
ニトロプロパン−1,3−ジオールは添加することな
く、ホスホン酸系防食剤を供給して、実施例1と同じ試
験を行った。スライム付着量は、テスト短管が143m
g、テストボードが1,655mgであり、腐食速度は、
2.3mddであった。 比較例3 次亜塩素酸ナトリウムの供給量を、残留塩素濃度が2mg
−Cl2/Lとなるように増量した以外は、比較例1と
同様にして試験を行った。スライム付着量は、テスト短
管、テストボードともに5mg以下であったが、腐食速度
は、21.1mddであった。 比較例4 次亜塩素酸ナトリウムを供給することなく、5−クロロ
−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを添加濃
度がブロー水量あたり2mg/Lになるように連続的に添
加し、ホスホン酸系防食剤を、全リン酸濃度が5mg/L
に維持されるように連続的に供給して、実施例1と同じ
試験を行った。スライム付着量は、テスト短管が151
mg、テストボードが1,334mgであり、腐食速度は、
1.3mddであった。 比較例5 次亜塩素酸ナトリウムを供給することなく、2−ブロモ
−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールを添加濃度が
ブロー水量あたり2mg/Lになるように連続的に添加
し、ホスホン酸系防食剤を、全リン酸濃度が5mg/Lに
維持されるように連続的に供給して、実施例1と同じ試
験を行った。スライム付着量は、テスト短管が288m
g、テストボードが2,012mgであり、腐食速度は、
1.7mddであった。実施例1及び比較例1〜5の結
果を、第1表に示す。
【0012】
【表1】
【0013】第1表に見られるように、5−クロロ−2
−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを添加したと
き、スライムの付着量は、抗菌剤を添加しない比較例1
の約1/10に減少し、5−クロロ−2−メチル−4−
イソチアゾリン−3−オンと2−ブロモ−2−ニトロプ
ロパン−1,3−ジオールを併用すると、さらに良好な
結果が得られている。特に、5−クロロ−2−メチル−
4−イソチアゾリン−3−オンと2−ブロモ−2−ニト
ロプロパン−1,3−ジオールを重量比で5:1〜1:
2の割合で添加したとき、藻類を含むスライムの付着が
抑制されてスライム付着量が顕著に減少し、最大の相乗
効果が発揮されていることが分かる。また、5−クロロ
−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンと2−ブ
ロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールを添加し
ても、腐食速度に対する悪影響は認められない。これに
対して、次亜塩素酸ナトリウムのみを残留塩素濃度が1
mg−Cl2/Lとなるように供給した比較例2では、ス
ライム付着量は抗菌剤を添加しない比較例1の2/3な
いし1/2にしか減少しない。また、残留塩素濃度を2
mg−Cl 2/Lに高めた比較例3では、スライムの付着
は抑制されているが、腐食速度が著しく大きくなり、実
用には供しがたい。一方、次亜塩素酸ナトリウムを供給
することなく、5−クロロ−2−メチル−4−イソチア
ゾリン−3−オンのみを添加した比較例4では、スライ
ム付着量は抗菌剤を添加しない比較例1の2/3ないし
1/2にしか減少せず、2−ブロモ−2−ニトロプロパ
ン−1,3−ジオールのみを添加した比較例5では、ス
ライム付着量は抗菌剤を添加しない比較例1とほとんど
差がない。これらの結果から、次亜塩素酸ナトリウムと
5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、又は、次亜塩素酸ナトリウムと5−クロロ−2−メ
チル−4−イソチアゾリン−3−オンと2−ブロモ−2
−ニトロプロパン−1,3−ジオールを添加することに
より、次亜塩素酸ナトリウムとこれらの有機系抗菌剤の
間に相乗効果が発現して、優れたスライム防除効果が得
られることが分かる。 実施例2 実施例1と同じ試験装置を用い、比較例2と同様にし
て、次亜塩素酸ナトリウムを残留塩素濃度が1mg−Cl
2/Lとなるように連続的に供給し、ホスホン酸系防食
剤を、全リン酸濃度が5mg/Lに維持されるように連続
的に供給して、30日間試験を継続した。30日目のテ
ストボードのスライム付着状態を目視により観察したと
ころ、比較例2の30日目のスライム付着状態とほぼ同
じであった。31日目より、残留塩素濃度1mg−Cl2
/Lを維持したまま、さらに5−クロロ−2−メチル−
4−イソチアゾリン−3−オンを添加濃度がブロー水量
あたり5mg/Lになるように連続的に添加し、60日目
まで試験を継続した。この間、テストボードに付着した
スライムは次第に減少していった。60日目にテスト短
管及びテストボードを取り外し、テスト短管の管壁及び
テストボードの上面に付着しているスライムを全量採取
し、60℃で1日間乾燥したのち重量を測定した。スラ
イム付着量は、テスト短管が5mg以下、テストボードが
188mgであった。 比較例6 31日目より、5−クロロ−2−メチル−4−イソチア
ゾリン−3−オンを添加する代わりに、次亜塩素酸ナト
リウムの供給量を増して残留塩素濃度を2mg/Lとした
以外は、実施例2と同じ試験を行った。60日目のスラ
イム付着量は、テスト短管が365mg、テストボードが
2,874mgであった。 比較例7 31日目より、5−クロロ−2−メチル−4−イソチア
ゾリン−3−オンを添加する代わりに、次亜塩素酸ナト
リウムの供給量を増して残留塩素濃度を5mg/Lとした
以外は、実施例2と同じ試験を行った。60日目のスラ
イム付着量は、テスト短管が322mg、テストボードが
2,129mgであった。実施例2及び比較例6〜7の結
果を、第2表に示す。
【0014】
【表2】
【0015】第2表に見られるように、いったんスライ
ムが付着した冷却水系であっても、実施例2のように、
5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンを添加すると、スライム付着量が減少し、スライム付
着状態はかなり改善される。これは、5−クロロ−2−
メチル−4−イソチアゾリン−3−オンが、付着したス
ライムへの浸透性を有するためと考えられる。このよう
に、イソチアゾロン化合物はいったん付着したスライム
の防除にも有効で、スライム防止処理が不良であるとき
にのみ酸化性抗菌剤と併用することができるので、コス
ト的に極めて有利である。これに対して、スライム付着
後に残留塩素濃度を増大した比較例6と比較例7では、
スライム付着量の減少は認められない。これは、塩素に
はスライムへの浸透性がないためと考えられる。また、
比較例3の結果から推察されるように、残留塩素濃度の
増大は腐食速度を速めることからも好ましくない。
【0016】
【発明の効果】本発明のスライム防除方法及びスライム
防除剤によれば、少量の薬剤の添加により、冷却水系の
スライムの付着を抑制することができ、さらにいったん
スライムが付着した冷却水系においても、付着量を減少
して正常な状態に復帰することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施例に使用した試験装置の斜視図
である。
【符号の説明】
1 循環タンク 2 モデル冷却塔 3 テストボード 4 ポンプ 5 散水板 6 パイプ 7 テスト短管 8 腐食測定用カラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 43/80 102 A01N 43/80 102 (72)発明者 石堂 史子 東京都新宿区西新宿三丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 Fターム(参考) 4H011 AA02 BA06 BB04 BB10 BB18 DD01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷却水系に、酸化性抗菌剤、イソチアゾロ
    ン化合物及び所望によりブロモニトロ化合物を添加する
    ことを特徴とする冷却水系のスライム防除方法。
  2. 【請求項2】酸化性抗菌剤、イソチアゾロン化合物及び
    所望によりブロモニトロ化合物を含有することを特徴と
    するスライム防除剤。
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