JP2001046954A - 乾燥塗布膜の形成方法 - Google Patents
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Abstract
ことができるので、乱れのない一定の厚みの乾燥塗布膜
を形成することができる。 【解決手段】PVA塗布液に、塗布液全体に対して高分
子多糖類を0.05〜0.5重量%の添加量になるよう
に添加し、前記高分子多糖類が添加されたPVA塗布液
を、塗布時の塗布液温度が20〜40°Cになるように
して塗布することにより前記ウエブに塗布膜を形成し、
前記添加量及び塗布液温度の条件で前記ウエブに形成さ
れた塗布膜を、該膜面温度が前記塗布液温度よりも3°
C以上低い温度に3秒間以上維持可能な予備乾燥を行な
ってから前記乾燥を行なう。
Description
法に係り、特に、感熱および感圧記録材料、印刷版材な
どの製造において、連続走行している帯状支持体(以下
「ウエブ」と称す)に、ポリビニルアルコール(以下
「PVA」と称す)を含有した複数のPVA塗布液を塗
布した後、乾燥して形成する乾燥塗布膜の形成方法に関
する。
親水性バインダとして用いられ、バリヤー性や表面強度
を持たせるために使用されている。
ウエブに一定の厚みで安定塗布すること、更にはウエブ
に塗布された塗布膜面に乱れを生じさせることなく且つ
迅速に安定乾燥して一定の厚みの乾燥塗布膜を形成する
こと(以下「均質乾燥」という)は極めて難しい技術で
ある。その理由は、PVA塗布液は、ゼラチン溶液のよ
うに低温でゲル化して塗布膜を安定させる所謂「セット
性」を有していないために、乾燥時に乾燥風によりウエ
ブの塗布膜面が乱れ、均質乾燥ができにくいためであ
る。また、PVA塗布液の多層塗布の場合には、乾燥風
により各層の界面が乱れて層同士が混合し易いために均
質乾燥ができにくい。これにより、塗布・乾燥された製
品の品質や性能が著しく低下してしまうという問題があ
る。
れが発生しないようにPVA塗布液の粘度を高くするこ
とが考えられるが、粘度を高くすることで乾燥時におけ
る塗布膜の乱れをなくすことはできても、塗布時におい
て粘度が高いと安定塗布ができない。逆に、PVA塗布
液の粘度を塗布時に適するように調整した場合には、乾
燥時における粘度としては低すぎるために均質乾燥がで
きない。即ち、安定塗布と均質乾燥では、その条件に相
反する関係があるために、両者ともに満足させることが
難しい。
塗布及び均質乾燥を図るべく、従来より各種の対策がな
されてきている。
は、インクジェット記録用紙の製造において、PVA塗
布液にカラギナンを添加して塗布膜とすること、更には
塗布液1L中に金属イオンを10mモル以上添加するこ
と、また塗布液の塗布温度よりも5°C以上低下させて
冷却する工程を設けることが開示されている。特開平6
─67330号公報には、写真材料の製造において、多
糖類含有の塗布液1Lに10mモル以上添加することが
開示されている。特開平6─75318号公報には、紅
藻類天然高分子多糖類(カラギナン等)を含有するハロ
ゲン化銀写真乳剤が開示されている。特開平7─120
880号公報には、写真用支持体の製造において、冷却
によりゲル化する多糖類を含有する層を有する多層塗布
について開示されている。特開平8─272014号公
報には、写真材料の製造において、紅藻類多糖類を含有
し、各塗布層のセットポイント温度よりも低い温度の冷
却ゾーンを通過させることが開示されている。特開平6
─81297号公報には、紙への塗布性向上を目的とし
て、PVAにカルボキシルメチル化澱粉又は水溶性セル
ロース又は海藻多糖類を添加することが記載されてい
る。特開平5─1198号公報には、多糖類をPVAと
の合計量で1〜40%添加したPVAから成る水溶性フ
ィルムが開示されている。特開平7─18599号公報
には、PVA濃度や塗布温度を極めて高くすることが開
示され、具体的にはPVA濃度を12〜60%とし、塗
布液温度を60〜95°Cにすることが開示されてい
る。
た従来の技術は、いずれも、PVA塗布液の安定塗布及
び均質乾燥するという観点、特に均質乾燥において十分
とはいえないという問題がある。
とで低温ゲル化性(疑似セット性)が得られることか
ら、上記従来技術の場合も多糖類を添加する試みがなさ
れているが、単に多糖類を添加しただけでは必ずしも効
果的な低温ゲル化性を得ることはできない。
高温で塗布した後、冷風で高粘度化させることで、安定
塗布と均質乾燥の両方を満足させる試みもなされている
が、塗布液の保温設備が必要になること、また感熱記録
材料のような塗布液では、高温にすると製品に悪影響が
でるという問題があり、根本的な解決にはならない。
定塗布及び均質乾燥の両方を満足するに十分な条件がま
だ定まっていないのが実情であり、この条件を定めるこ
とが重量な課題となっている。
もので、PVA塗布液の安定塗布及び均質乾燥を行なう
ことができるので、乱れのない一定の厚みの乾燥塗布膜
を形成することができるPVA乾燥薄膜の形成方法を提
供することを目的とする。
する為に、ポリビニルアルコールを含有したPVA塗布
液を、走行しているウエブに塗布すると共に、該ウエブ
に塗布された塗布膜を乾燥して前記ウエブ上に乾燥塗布
膜を形成する乾燥塗布膜の形成方法において、前記PV
A塗布液に、塗布液全体に対して高分子多糖類を0.0
5〜0.5重量%の添加量になるように添加し、前記高
分子多糖類が添加されたPVA塗布液を、塗布時の塗布
液温度が20〜40°Cになるようにして塗布すること
により前記ウエブに塗布膜を形成し、前記添加量及び塗
布液温度の条件で前記ウエブに形成された塗布膜を、該
膜面温度が前記塗布液温度よりも3°C以上低い温度に
3秒間以上維持可能な予備乾燥を行なってから前記乾燥
を行なうようにしたことを特徴とする。
への高分子多糖類の添加条件、その添加条件での塗布時
の塗布液温度、及び前記添加条件及び塗布液温度条件で
行なったときの塗布膜の乾燥を行なう前の予備乾燥条件
を、適切に規定したので、PVA塗布液の安定塗布と均
質乾燥の両方を満足させることができる。従って、乱れ
のない一定の厚みの乾燥塗布膜を形成することができる
ので、製品品質や性能を向上させることができる。
る乾燥塗布膜の形成方法の好ましい実施の形態について
詳説する。
適用される塗布・乾燥ラインの1例を示した全体構成で
ある。また、図2は、図1の塗布・乾燥ラインにおける
塗布装置の1例の詳細を示した断面図である。
は、主として、ロール状に巻回されたウエブを送り出す
送出し装置2、ウエブにPVA塗布液14を塗布する塗
布装置10、ウエブに塗布された塗布膜を予備乾燥する
弱風乾燥装置3、予備乾燥した後に本乾燥する強風乾燥
装置4、及び本乾燥されて製造された製品を巻き取る巻
取り装置5と、ウエブが走行する搬送経路を形成する複
数のパスローラ6、6…とで構成される。
イドホッパ方式のものを使用して3層同時塗布する場合
であり、ウエブ12面に塗布される複数(例えば3種
類)の塗布液14は、図示しない塗布液タンクからそれ
ぞれの供給ライン16、18、20を介してスライドホ
ッパー22内の各マニホールド24、26、28に供給
される。マニホールド24、26、28に供給された各
塗布液14は塗布幅方向に拡流された後、スリット状に
形成された各スロット30、32、34を介してスライ
ドホッパー22上面の下方傾斜したスライド面36に押
し出される。スライド面36に押し出された各塗布液1
4は、互いに混ざり合うことなく多層塗布膜状の塗布液
14となってスライド面36を流下し、スライド面36
下端のリップ先端38に達する。リップ先端38に達し
た塗布液14は、リップ先端38と、バッキングローラ
40に巻き掛けられて走行するウエブ12面との間隙に
ビード部42を形成する。この場合、図示しなかった
が、ビード部42の下側を減圧にしてビード部42を安
定化する。このビード部42では、ウエブ12はバッキ
ングローラ40の周面に沿って下方から上方に走行す
る。これにより、ビード部42における塗布液14は、
ウエブ12面の上に引き上げられる作用を受けて引き伸
ばされて薄層化する。この結果、走行するウエブ12面
に薄層化した多層塗布膜を形成することができる。ま
た、多層塗布膜の薄層化の程度はウエブの走行速度によ
る。尚、図2における14Aは多層塗布膜のうちの最下
層を形成するPVA塗布液、14Bは次の層を形成する
PVA塗布液、14Cは最上層を形成するPVA塗布液
を示す。
端にウエブ12の入口と出口が開口されたトンネル状の
装置本体3A内にウエブの搬送ラインに沿って複数のパ
スローラ3B、3B…がアーチ状に配列される(図3参
照)。パスローラ3Bをアーチ状に配列する理由は、パ
スローラ3Bに対するウエブの抱き角(θ)をもたせる
ことにより、パスローラ3Bとウエブ12との接触面積
を大きくしてウエブ12の安定搬送を行なうようにする
ためである。これにより、予備乾燥時のウエブの走行を
安定させることができるので、走行に起因してウエブ1
2の塗布膜面が乱れるということがない。このように配
置されたパスローラ3B上を、塗布装置10でPVA塗
布液14が塗布された塗布膜面を上にしてウエブ12が
搬送される。また、装置本体3Aの両端上部には、エア
を装置本体3A内に供給する供給口3Cと、装置本体3
A内のエアを吸引する吸引口3Dが形成される。そし
て、供給口3Cからスリット3Eを通して露点が15°
C以下の冷風を供給しながら、吸引口3Dから装置本体
3A内のエアを吸引することにより、ウエブ12の塗布
膜面上に1〜8m/秒の風速で冷風が流れるように構成
される。
設備能力の制約との関係もあるので、ウエブ12が装置
本体3A内を通過する間に、ウエブ12の塗布膜面の温
度(膜温)が、塗布装置10でウエブ12に塗布される
塗布時の塗布液温度よりも3°C以上低い温度に3秒間
以上維持できればよい。
グドライヤ方式の装置例であり、両端にウエブの入口と
出口が開口されたトンネル状の装置本体4A内にウエブ
12の搬送ラインに沿って乾燥エアを吐出する複数のエ
アヘッダ4B、4B…を配置して構成される。この複数
のエアヘッダ4Bは、ウエブ12を挟んだ上方側と下方
側の両方に、ウエブの搬送ラインに沿って互い違いに位
置するように配置される。そして、これら互い違いに配
置されたエアヘッダ4Bからウエブ12の塗布膜面を迅
速に乾燥させるに十分で、且つウエブ12を浮上させる
に十分な風速の温風が吐出される。
しては、塗布膜の粘度が低下することなく迅速に乾燥さ
せるために、25〜40°Cであることが好ましい。こ
れにより、ウエブ12は装置本体4A内を無接触支持状
態で蛇行搬送されると同時に塗布膜面が迅速に乾燥され
る。
イン1によりPVA塗布液14を塗布・乾燥して乾燥塗
布膜を形成する方法を説明する。
ブ12に塗布・乾燥するにあたって、安定塗布及び均質
乾燥を行なうための条件を備えたPVA塗布液14を調
製する。
添加する。添加剤としては、高分子多糖類を塗布液全体
で0.05〜0.5重量%の添加量になるように添加
し、低温ゲル化性を高める。この場合、高分子多糖類の
添加量が0.05重量%未満であると、低温ゲル化性が
発揮されず乾燥時に塗布膜の乱れが発生する。また、高
分子多糖類の添加量が0.5重量%を越えると、PVA
塗布液14の粘度が高くなりすぎたり、PVA塗布液1
4の部分的なゲル化により塗布液粘度が不安定になった
りするため、塗布時において塗布ムラが発生する。従っ
て、安定塗布を行なうことができない。高分子多糖類と
しては、種々の高分子多糖類を使用することができる
が、κカラギナンのような紅藻類に由来する天然高分子
海藻多糖類がより好ましい。
オンを添加すると、低温ゲル化性をさらに良好にするこ
とができる。しかし、金属イオンを多く添加しすぎる
と、高分子多糖類の添加量が多すぎる場合と同様に、P
VA塗布液14の粘度が高くなりすぎたり、PVA塗布
液14の部分的なゲル化により塗布液粘度が不安定にな
ったりするので、塗布液全体の容量1Lに対して上限が
0.02モル量までの範囲で添加することが好ましい。
更に好ましくは塗布液全体の容量1Lに対して上限が
0.015モルである。金属イオンとしては、硫酸カリ
ウム、塩化カリウム、硫酸アルミニウム、等の種々の金
属イオンを使用することができる。
PVA塗布液14に含有させるPVA濃度が0.1〜1
0重量%で且つPVA重合度が1000〜4000の条
件を満足させると良い。この場合、PVA塗布液14に
含有されるPVAの濃度が10重量%を越えると粘度が
高くなりすぎて安定塗布ができない。逆に、濃度を小さ
くしすぎると粘度が低いために、乾燥時において塗布膜
の乱れが発生し易くなるが、下限濃度が0.1重量%ま
でであれば、PVAの重合度を1000〜4000に、
好ましくは1000〜3000にすることで乾燥時に乱
れが発生しない程度のゲル化が可能である。ここで、本
発明に使用されるPVA(ポリビニルアルコール)は、
ポリビニルアルコール系重合体である。PVAは、酢酸
ビニル等のビニルエステル又はビニルエステルと他の共
重合性モノマーを塊状重合、乳化重合、溶液重合、懸濁
重合等の重合方法によって重合、又は共重合して得られ
るビニルエステルをケン化することにより製造される。
PVAのケン化度は60〜100%、好ましくは70〜
99.5%のものがよい。
液14をウエブに多層塗布する場合には、多層のうちの
少なくとも1層の粘度が塗布時の塗布液温度で50cP
以上になるようにすると、乾燥時における層間の乱れが
発生しにくくなる。この場合、粘度の上限としては安定
塗布に支障のない300cP以下の粘度であることが必
要である。
14を、塗布装置10によりウエブ12に塗布してウエ
ブ面に塗布膜を形成する。この塗布時における塗布液温
度は20〜40°Cとする。上記調製したPVA塗布液
14を用いて塗布したときに安定塗布できる下限の塗布
液温度が20°Cであり、高温にすると製品に悪影響が
でる感熱記録材料のような塗布液の上限温度が40°C
である。
塗布膜を有するウエブ12を、弱風乾燥装置3で予備乾
燥する。この予備乾燥条件は、前述したように、ウエブ
12が装置本体3A内を通過する間に、ウエブ12の塗
布膜面の温度(膜温)が、塗布装置10でウエブ12に
塗布される塗布時の塗布液温度よりも3°C以上低い温
度に3秒間以上維持できることが必要である。好ましく
は、3°C以上低い温度に5秒間以上、更に好ましくは
3°C以上低い温度に10秒間以上維持するのがよい。
この場合、ウエブ12の塗布膜面上に、露点が15°C
以下で1〜8m/秒の風速で冷風が流れるようにする。
更に好ましい冷風としては、露点が10°C以下で3〜
6m/秒の風速で冷風が流れるようにするのがよい。
0°Cの温風により本乾燥を行なってウエブ面に乾燥塗
布膜を形成し、ウエブ12を巻き取り装置5に巻き取
る。
法では、PVA塗布液14への高分子多糖類や金属イオ
ンの添加条件、あるいはPVA含有量、PVAの重合
度、塗布時の塗布液温度、及び塗布膜の乾燥を行なう前
の予備乾燥条件を、適切に規定したので、PVA塗布液
14の安定塗布と均質乾燥の両方を満足させることがで
きる。従って、乱れのない一定の厚みの乾燥塗布膜を形
成することができるので、製品品質や性能を向上させる
ことができる。
は、紙、ポリエチレンフィルム等の樹脂フィルム、金属
箔等を使用することができる。
の乾燥塗布膜の形成方法の条件をを満足する実施例を3
試験区、条件を満足しない比較例を7試験区についてそ
れぞれ乾燥塗布膜を形成し、各乾燥塗布膜の表面及び断
面の膜形成の良し悪し、及び製品性能を評価した。
布液条件を示したものである。
PVA217の重合度は1700であり、PVA205
の重合度は500である。
を使用した。
ギナンを使用した。
属イオンの添加量(モル/1L)は、上層と下層とも同
じ値とした。
における条件及び評価結果は、図4の通りであり、各試
験区の条件は、上記した表1の塗布条件、乾燥条件及び
PVA塗布液条件の各条件をそれぞれ組み合わせること
により、本発明の乾燥塗布膜の形成方法を満足する場合
と満足しない場合とに設定した。
体に対する重量%、金属イオン添加量は塗布液全体の容
量1Lに対するモル量、粘度は剪断速度50(1/秒)
での値で示した。また、乾燥後の膜形成は塗布膜の断面
を顕微鏡で観察して塗布膜表面及び層同士の界面を目視
で評価した。
液条件である多糖類の添加量、金属イオンを添加した場
合の添加量、上層と下層の液粘度、塗布時の塗布液温
度、乾燥条件の全てが本発明の条件を満足するように設
定したので、良好な2層塗布膜が形成され、且つ乾燥後
の乾燥塗布膜の形成、発色感度、耐候性、製品性能の総
合評価の全ての点で満足する結果を得ることができた。
分子多糖類に加えて金属イオンを添加したので、金属イ
オンを添加しなかった実施例1よりも乾燥後の乾燥塗布
膜の形成の点で更に良好な結果となった。
明の条件を満足しない場合には、塗布膜の形成、乾燥後
の乾燥塗布膜の形成、発色感度、耐候性の評価項目のう
ちの複数項目、特に乾燥後の乾燥塗布膜の形成が低評価
となり、製品性能の総合評価としても悪い結果となっ
た。
して17℃/40%RH(露点10℃)の冷風を2秒吹
き付け、次に本乾燥として35℃/25%RHの温風を
180秒吹き付けて乾燥させたもので、予備乾燥におけ
る本発明の条件である「膜面温度が前記塗布液温度より
も3°C以上低い温度に3秒間以上維持」のうち、予備
乾燥時間が3秒間に満たない場合である。この場合、低
温ゲル化が生じないために、乾燥後の乾燥塗布膜の形成
において乱れが多く発生した。また、発色感度、耐候性
も低評価を示す△であった。
0.04重量%で本発明の添加量の下限である0.05
重量%に満たない場合であるが、この場合は、安定塗布
はできるものの、低温ゲル化が十分でないために乾燥後
の乾燥塗布膜の形成において乱れが多く発生した。ま
た、発色感度、耐候性も低評価を示す△であった。
金属イオンの添加量が多すぎて本発明の添加量の上限を
越える場合であるが、この場合は、塗布液の粘度が高
く、また部分的にゲル化が発生して粘度が不安定になる
ために、安定塗布ができずに塗布ムラが発生した。この
ため、乾燥後の乾燥塗布膜の形成、発色感度、耐候性の
評価ができなかった。
Cの冷風を使用して本発明の冷風条件である露点15°
C以下の条件から外れる場合であるが、この場合は、予
備乾燥において塗布膜の温度が十分に下がらずゲル化が
進まないために、乾燥後の乾燥塗布膜の形成において特
に二層の界面に乱れが発生した。また、発色感度の評価
は良好であったが、耐候性が低評価であった。
VAとして、重合度が500のPVA205を使用して
本発明のPVAの重合度条件である1000〜4000
から外れる場合であるが、この場合は、PVA重合度が
低すぎてゲル化が弱くなるために、乾燥後の乾燥塗布膜
の形成において乱れが発生し易くなった。
塗布液温度の粘度が上層が35cP、下層が40cP
で、本発明の条件「多層のうちの少なくとも1層のPV
A塗布液の前記塗布液温度での粘度は50cP以上であ
る」との条件から外れるようにした場合であり、この場
合は、塗布膜の粘度が十分に高くないために比較例6の
場合と同様に乾燥後の乾燥塗布膜の形成において乱れが
発生し易くなった。
膜の形成方法によれば、PVA塗布液の安定塗布及び均
質乾燥を行なうことができるので、乱れのない一定の厚
みの乾燥塗布膜を形成することができる。これにより、
品質や性能の優れた製品、特に感熱記録紙として良好な
製品を製造することができると共に、不良品の発生が減
少するので生産性を向上させることができる。
する塗布・乾燥ラインの構成図
の断面図
ローラとウエブとの関係を示した図
例を説明する図表
燥装置、10…スライドビード型塗布装置、12…ウエ
ブ、14…PVA塗布液、14A…最下層のPVA塗布
液、14B…次の層のPVA塗布液、14C…最上層の
PVA塗布液、22…スライドホッパー、24、26、
28…マニホールド、30、32、34…スロット、3
6…スライド面、40…バッキングローラ、42…ビー
ド部、
Claims (6)
- 【請求項1】ポリビニルアルコールを含有したPVA塗
布液を、走行しているウエブに塗布すると共に、該ウエ
ブに塗布された塗布膜を乾燥して前記ウエブ上に乾燥塗
布膜を形成する乾燥塗布膜の形成方法において、 前記PVA塗布液に、塗布液全体に対して高分子多糖類
を0.05〜0.5重量%の添加量になるように添加
し、 前記高分子多糖類が添加されたPVA塗布液を、塗布時
の塗布液温度が20〜40°Cになるようにして塗布す
ることにより前記ウエブに塗布膜を形成し、 前記添加量及び塗布液温度の条件で前記ウエブに形成さ
れた塗布膜を、該膜面温度が前記塗布液温度よりも3°
C以上低い温度に3秒間以上維持可能な予備乾燥を行な
ってから前記乾燥を行なうようにしたことを特徴とする
乾燥塗布膜の形成方法。 - 【請求項2】前記予備乾燥は、露点が15°C以下の乾
燥風が、1〜8m/秒の風速で前記塗布膜面上を流れる
ようにして行なうことを特徴とする請求項1の乾燥塗布
膜の形成方法。 - 【請求項3】前記PVA塗布液に含有させるポリビニル
アルコールの濃度は0.1〜10重量%であると共に、
ポリビニルアルコールの重合度は1000〜4000で
あることを特徴とする請求項1又は2の乾燥塗布膜の形
成方法。 - 【請求項4】前記PVA塗布液に金属イオンを添加する
と共に、該金属イオンを塗布液全体の容量1Lに対して
上限が0.02モルまでの範囲になるように添加するこ
とを特徴とする請求項1、2又は3の乾燥塗布膜の形成
方法。 - 【請求項5】前記ウエブに複数のPVA塗布液を多層塗
布すると共に、前記多層のうちの少なくとも1層のPV
A塗布液の前記塗布液温度での粘度は50cP以上30
0cP以下であることを特徴とする請求項1、2、3又
は4の乾燥塗布膜の形成方法。 - 【請求項6】前記乾燥塗布膜の形成方法が感熱または感
圧記録材料の製造方法であることを特徴とする請求項1
乃至5のいずれかに記載の乾燥塗布膜の形成方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11230669A JP2001046954A (ja) | 1999-08-17 | 1999-08-17 | 乾燥塗布膜の形成方法 |
US09/640,374 US6326060B1 (en) | 1999-08-17 | 2000-08-17 | Method of forming coating layers |
Applications Claiming Priority (1)
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