JP3441014B2 - 写真用支持体の製造方法 - Google Patents

写真用支持体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料の帯電防止技術に関し、さらに詳しくは静電気障害を
解消し、かつフィルムの現像処理前後の取り扱い性(作
業性)及び各種帯電防止諸特性を向上したハロゲン化銀
写真感光材料の製造方法に関する。別の観点からは多層
同時塗布技術に関し、接触し混合することにより障害を
おこす二種類の塗液の中間に緩衝層を配置する事によ
り、障害を防止し実質的に両側のふたつの層を堅牢に展
着させ、それらの性能を十分に発揮させる塗布方法に関
する。 【0002】 【従来の技術】塗布組成物を構成する主成分としては各
種ゼラチン、親水性の各種ポリマー、コロイド性組成物
などがあり、一般に写真材料の多くはこれら塗布組成物
からなる複数の層から構成されている。 【0003】写真材料には、ポリマー層とゼラチン層と
が隣接した配置構成をとるものが数多く存在する。それ
らの中には塗液の状態で直接接触させると2層間の組成
混合により良好な塗布そのものがきわめて困難になるも
の、あるいはそのような塗布方法を用いて得た写真材料
の特性がなんらかの障害を被る結果となるもの等があ
る。特に酸基を有するポリマー層とゼラチン層の接触に
於いては顕著であった。この様な重層塗布することが出
来ない二種類の写真構成層を隣接させる場合には、従来
は一方の層を塗布し十分乾燥させた後、他方を塗り重ね
る以外に方法がなかった。しかし層を塗り重ねていく方
法は製造工程数を増やし塗布故障等の問題を発生させる
因子を増加させ、その結果として生産効率の低下につな
がるだけでなく、納入・保管・搬出等に時間・手間がか
かり作業効率を低下させる要因にもなっていた。 【0004】また、帯電防止加工を行う場合カチオン性
帯電防止剤を用いると処理液中のアニオン性着色物質を
吸着する傾向となり不利である。従ってアニオン性帯電
防止剤としてカルボン酸、スルフォン酸等の酸基を有す
るポリマ−を使用する方が有利である。ところがこの酸
基を有するポリマ−とゼラチンの相性が悪く、双方の溶
液を接触させると界面に高粘度の層が形成され同時塗布
する場合には著しい塗布障害となった。特願平4−24
1692号には塗布組成物の緩衝層としての利用が記載
されているが、酸基を有するポリマ−とゼラチンとの相
互作用については何等記載されていない。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的は
この様な層構成からなる写真用支持体製造の際に酸基を
有するポリマー層と汎用性ゼラチン層とを一工程で同時
塗布し、乾燥後には実質的にそれら2層の性能をそれぞ
れ十分に発揮させるのみならず堅牢な皮膜を形成するこ
とである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の課題は、フタル
化ゼラチンまたは冷却によりゲル化する多糖類を緩衝層
に用いた多層同時塗布方法によって達成される。すなわ
ち、多層スライド塗布装置(スライドコーター、カスケ
ードコーター)によって走行する支持体上に親水性コロ
イド性塗布組成物の多層を同時塗布する方法を用い、該
多層のうち酸基を有するポリマー層とその層上に塗布さ
れるゼラチン層との中間に少なくとも1層のフタル化ゼ
ラチン層または冷却によりゲル化する多糖類含有層を緩
衝層として有する写真用支持体を製造することにより解
決しうる。 【0007】塗布組成物を構成する酸基を有するポリマ
ーとして、本発明の効果を説明するための一例として帯
電防止性能を有するポリマーを用いた。帯電防止性能を
有するポリマーの例を挙げると、ポリスチレンスルフォ
ン酸及びその塩、N−メチロ−ル(メタ)アクリルアミ
ドとスチレンスルフォン酸の共重合物及びその塩、置換
あるいは無置換のアミノ基を含む(メタ)アクリレート
誘導体とスチレンスルフォン酸の共重合物及びその塩、
スルフォン酸基または/及び硫酸エステル基を含む原子
団とエステル結合している(メタ)アクリル系繰り返し
単位を含む重合体及びその塩、スルフォン酸基または/
及び硫酸エステル基を含む原子団をエーテル結合または
エステル結合で導入したポリビニールアルコールの誘導
体及びその塩、スルフォン酸基または/及び硫酸エステ
ル基変成ポリオレフィン化合物、硫酸エステル化澱粉、
デキストラン硫酸エステル等が有り、これらいずれも帯
電防止層を形成するポリマーとして使用可能である。 【0008】本発明に於て用いられる酸基を有するポリ
マー或は好ましく用いられる帯電防止性能を有するポリ
マー層の湿分塗布量としては10g/m2以上が好まし
く 、20g/m2〜40g/m2が特に好ましいが、乾
燥固形分は本発明の方法により製造される写真用支持体
に対する要求性能及び用いられるポリマーの種類により
適宜決定すればよい。 【0009】酸基を有するポリマーが置換あるいは無置
換のアミノ基を含む(メタ)アクリレート誘導体を繰り
返し単位の一部とする場合は2ケ以上のエポキシ基を有
する化合物により架橋可能である。 【0010】本発明の実施に用いる事の出来るフタル化
ゼラチンとしては、そのフタル化率が、45%〜95%
が望ましい。フタル化率が低くアミノ基残量が多いと塗
布障害を起こしやすく、逆にフタル化率が高くアミノ基
残量が少ないと、フタル化ゼラチン層を架橋剤で架橋す
る際架橋能力が不十分となる。 【0011】本発明の実施に用いる事の出来るフタル化
ゼラチンは通常、顆粒化・粉末化されて提供されている
ものであり、白色ないしは薄黄色を呈する。また、その
フタル化率は45%〜95%が望ましい。実際に入手し
用いたフタル化ゼラチンの一般的性質を表1に示す。
(測定・分析はPAGI法に準拠<粘度は15%溶液、40゜
Cにて測定>。) 【0012】 【表1】【0013】フタル化ゼラチンの最適使用濃度は用いる
ゼラチンの分子量あるいは置換率によるところが大きい
が、使用濃度は塗液に対し、好ましくは3.0〜15.
0重量%程度、さらに好ましくは5.0〜10.0重量
%程度が良い。 【0014】本発明に於て中間層として用いる事の出来
るフタル化ゼラチン層の湿分塗布量としては10g/m
2〜30g/m2が好ましいが、乾燥固形分としては0.
5g/m2〜2.5g/m2以下が好ましい。 【0015】本発明の実施に用いる事の出来る寒天はて
んぐさより得られる多糖類でアガロ−ス、アガロペクチ
ンからなる。溶解するためには高温に保持する必要が有
り、溶解が不完全であると、フィッシュアイ状の欠点と
なるので注意を要する。 【0016】本発明に於て中間層として用いる事の出来
る寒天層の湿分塗布量としては10g/m2〜30g/
2が好ましいが、 乾燥固形分としては0.02g/m
2〜0.2g/m2以下が好ましい。 寒天の濃度として
は0.2重量%〜1.0重量%が好ましい。 【0017】本発明の実施に用いる事の出来るカラギー
ナン類は紅藻より得られ、「α(1→3)結合」及び
「β(1→4)結合」を交互に繰り返してなる直鎖状ガ
ラクタンである。β(1→4)結合しているガラクト−
スユニットは一部あるいは全部が3,6−アンヒドロ−
D−ガラクト−ス及び硫酸エステルとして存在してい
る。α(1→3)結合しているガラクト−スユニットは
種々の割合で硫酸エステル化されており様々な変異が有
るが、典型的なタイプとしてカッパ、イオタ、ラムダが
挙げられる。 【0018】本発明に於て中間層として用いる事の出来
るカラギーナン層の湿分塗布量としては10g/m2
30g/m2が好ましいが、乾燥固形分としては0.2
g/m2〜0.4g/m2以下が好ましい。カラギーナン
の濃度としては0.5重量%〜1.5重量%が好まし
い。 【0019】本発明の実施に用いる事の出来るペクチン
は柑橘類の果皮、リンゴ等の果実に含まれ、ペクチン酸
の繰り返し単位の一部がメチルエステル化した構造を持
つ高分子化合物である。ペクチンはカルシウム等の2価
の金属イオンによりゲル形成能力を付与出来る。ペクチ
ンはゲニューペクチン(三晶株式会社)のように市販さ
れている物が利用出来る。使用量は塗液に対し、好まし
くは0.01〜1.0重量%、さらに好ましくは0.1
〜0.5重量%が良い。 【0020】本発明に於て中間層として用いる事の出来
るペクチン層の湿分塗布量としては10g/m2〜30
g/m2が好ましいが、 乾燥固形分としては0.01g
/m2〜0.1g/m2が好ましい。 【0021】本発明に使用する事の出来るジェランガム
は微生物(シュードモナス・エロディア)によって生産
される多糖類でグルコース、グルクロン酸およびラムノ
ースよりなり、その比率は2:1:1である。ジェラン
ガムはペクチン同様多価金属イオンによりゲル形成能力
を付与出来る。ジェランガムおよびペクチンは寒天同
様、溶解するためにかなりの高温に保持する必要が有る
が、クエン酸リチウム等のキレート剤を併用する事で溶
解を容易にする事が出来る。 【0022】本発明に於て中間層として用いる事の出来
るジェランガム層の湿分塗布量としては10g/m2
30g/m2が好ましいが、乾燥固形分としては0.0
05g/m2〜0.05g/m2以下好ましい。ジェラン
ガムの濃度としては0.05重量%〜0.2重量%が好
ましい。 【0023】これらの多糖類のあるものは多価金属イオ
ンでゲル化能が強化される。多価の金属イオンはカルシ
ウム、マグネシウムイオン等が利用しやすいが、他のイ
オンでも差し支えない。添加量は塗液に対し、10-4
10-2モル/Lの濃度が良い。濃度が低すぎるとゲル化
能を持ち得ないし、高すぎるとかえってゼリー強度が落
ちたり、塗布前の送液系で固化したりする障害がある。
ゼラチンを併用する場合はゼラチン中にもカルシウムイ
オンが存在するが、通常さらに添加する方が良い結果を
与える。 【0024】本発明者等はこの低濃度の「冷却によりゲ
ル化する多糖類」の或ものは低濃度のゼラチンを加える
事により、アルカリ、多価の金属イオンとの組み合わせ
で、著しくゲル化特性、ゼリー強度が改善される事を見
いだしている。 本発明に於いて該多糖類含有層に有利
に用いられるゼラチンは通常の写真用に用いられるゼラ
チンなら何でも良く、酸処理ゼラチン、アルカリ処理ゼ
ラチン、また、皮ゼラチン、骨ゼラチン等多くのものが
利用可能である。使用量は多糖類毎に異なるが塗液に対
し、好ましくは0.01〜4.0重量%、さらに好まし
くは0.1〜2.0重量%が良い。 【0025】特願平4−271692号には寒天及びカ
ラギ−ナンにゼラチンを添加するとかえって物性が損な
われる事が記載され、ペクチン−ゼラチン系の特異性が
強調されているが、本発明者等がその後更に検討を続け
たところ、少なくともカラギ−ナンについては、そのタ
イプ毎に最適濃度範囲と最適アルカリイオン環境を選べ
ばペクチン同様ゼラチンとの相互作用で物性を改善出来
る事が判明した。 【0026】本発明に於いて該多糖類含有層にゼラチン
を含む場合は通常のゼラチン用架橋剤で硬膜可能であ
る。 【0027】本発明で緩衝層の隣接層に用いられるゼラ
チンは、通常写真用に用いられるゼラチンなら何でも良
く、酸処理ゼラチン、アルカリ処理ゼラチン、また、皮
ゼラチン、骨ゼラチン等多くのものが利用可能である。 【0028】本発明で緩衝層の隣接層に用いられるゼラ
チン層の湿分塗布量としては10g/m2以上が好まし
いが、 乾燥固形分は本発明の方法により製造される
真用支持体に対する要求性能に従い適宜決定すればよ
い。 【0029】本発明の写真用塗布組成物は必要に応じ
て、適宜界面活性剤をはじめとする塗布助剤等を含有し
たほうが望ましい。また本発明に用いたゼラチンは、フ
タル化ゼラチン、を含めて通常のゼラチン用架橋剤で硬
膜可能である。架橋剤の種類、使用量については用いる
ゼラチンの種類と量により適宜決定される。 【0030】上述の各層には適宜、フィルター染料、マ
ット剤、硬膜架橋剤等を含有せしめることができる。 【0031】 【実施例】本発明の効果を詳しく説明するため実施例及
び比較例を述べる。 【0032】以下に記載する実施例に用いる帯電防止ポ
リマーは上述のアニオン性ポリマーに属するジアルキル
アミノアルキル(メタ)アクリレートとスチレンスルフ
ォン酸またはそのアルカリ金属塩との共重合体であり、
スチレンスルフォン酸ソーダ90部、2−ジメチルアミ
ノエチルメタクリレート10部に窒素気流下、過硫酸カ
リウムを加え80℃で重合して得た。エポキシ化合物に
より架橋可能である。 【0033】実施例1 帯電防止ポリマーを主成分とする水溶性組成物1を次の
ように調製した。組成物1リットル当たり次の成分を含む。 帯電防止ポリマー 50g 架橋剤デナコールEX521(ナガセ化成(株)製) 7.5g 1N-NaOH 5g 【0034】フタル化ゼラチンを主成分とする水溶性組
成物2を次のように調製した。組成物1リットル当たり次の
成分を含む。 ゼラチンA 60g 硬膜剤(f) 6g ゼラチンAは上記記載フタル化置換率30%のフタル化
ゼラチンである。 【0035】ゼラチンを主成分とする水溶性組成物3を
次のように調製した。組成物1リットル当たり次の成分を含
む。 ゼラチン(IK158:ニッピゼラチン工業(株)製) 60g 硬膜剤(f) 3g 【0036】ポリエチレンテレフタレート支持体上に上
記記載の組成物1、2、3を、組成物1が支持体に隣接
する層を形成し、その上に組成物2が延展され、最上層
に組成物3が展着されるようにスライドコーターにより
同時塗布した。なおその際、各組成物塗液はそれぞれ1
5、25、25g/m2になるように供給され、 15m
/分の速度で塗布された。 【0037】実施例2 実施例1のうち水溶性組成物2を以下のように調製した
水溶性組成物4に代える他は実施例1に準じる。 フタル化ゼラチンを主成分とする水溶性組成物4 組成物1リットル当たり次の成分を含む。 ゼラチンB 60g 硬膜剤(f) 6g ゼラチンBは上記記載フタル化置換率45%のフタル化
ゼラチンである。 【0038】実施例3 実施例1のうち水溶性組成物2を以下のように調製した
水溶性組成物5に代える他は実施例1に準じる。 フタル化ゼラチンを主成分とする水溶性組成物5 組成物1リットル当たり次の成分を含む。 ゼラチンC 60g 硬膜剤(f) 6g ゼラチンCは上記記載フタル化置換率55%のフタル化
ゼラチンである。 【0039】実施例4 実施例1のうち水溶性組成物2を以下のように調製した
水溶性組成物6に代える他は実施例1に準じる。 フタル化ゼラチンを主成分とする水溶性組成物6 組成物1リットル当たり次の成分を含む。 ゼラチンD 60g 硬膜剤(f) 6g ゼラチンDは上記記載フタル化置換率77%のフタル化
ゼラチンである。 【0040】実施例5 実施例1のうち水溶性組成物2を以下のように調製した
水溶性組成物7に代える他は実施例1に準じる。 フタル化ゼラチンを主成分とする水溶性組成物7 組成物1リットル当たり次の成分を含む。 ゼラチンE 60g 硬膜剤(f) 6g ゼラチンEは上記記載フタル化置換率95%のフタル化
ゼラチンである。 【0041】実施例6 実施例1のうち水溶性組成物2を以下のように調製した
水溶性組成物8に代える他は実施例1に準じる。 フタル化ゼラチンを主成分とする水溶性組成物8 組成物1リットル当たり次の成分を含む。 ゼラチンF 60g 硬膜剤(f) 6g ゼラチンFは上記記載フタル化置換率98%のフタル化
ゼラチンである。 【0042】実施例7 実施例1のうち水溶性組成物2を以下のように調製した
水溶性組成物9に代える他は実施例1に準じる。 ペクチンを主成分とする水溶性組成物9 組成物1リットル当たり次の成分を含む。 ゲニュウペクチン 2.5g ゼラチン(IK158) 2.5g 塩化カルシウム 0.3g 硬膜剤(f) 0.2g 【0043】実施例8 実施例1のうち水溶性組成物2を以下のように調製した
水溶性組成物10に代える他は実施例1に準じる。 イオタカラギ−ナンを主成分とする水溶性組成物10 組成物1リットル当たり次の成分を含む。 イオタカラギ−ナン(CPガム:大日本製薬(株)製) 10g ゼラチン(IK158) 10g NaCl 3g 硬膜剤(f) 1g 【0044】実施例9 実施例1のうち水溶性組成物2を以下のように調製した
水溶性組成物11に代える他は実施例1に準じる。 ペクチンを主成分とする水溶性組成物11 組成物1リットル当たり次の成分を含む。 ゲニュウペクチン 2.5g 塩化カルシウム 0.3g 【0045】実施例10 実施例1のうち水溶性組成物2を以下のように調製した
水溶性組成物12に代える他は実施例1に準じる。 イオタカラギ−ナンを主成分とする水溶性組成物12 組成物1リットル当たり次の成分を含む。 イオタカラギ−ナン(CPガム) 10g NaCl 3g 【0046】比較例1〜2 実施例1のうち水溶性組成物2を以下のように調製した
水溶性組成物13に代える他は実施例1に準じたものを
比較例1として用いる。また、実施例1のうち水溶性組
成物2の塗液を供給することなく塗布したものを比較例
2として用いる。 【0047】水溶性組成物13を次のように調製した。
組成物1リットル当たり次の成分を含む。 ゼラチン(IK158) 60g 硬膜剤(f) 3g 【0048】実施例1〜8、比較例1、2の液の硬膜剤
(f)として、ジクロルオキシ−S−トリアジンソーダ
を用い、各層に適宜塗布助剤である界面活性剤を添加し
てスライドコーターにより同時塗布し、50℃一日加温
に供して得られた試料について以下のテストを行った。 【0049】(1)塗布性能の測定 各試料1m2当たりに存在するハジキの個数を調べ
た。 ハジキの個数が多いほど塗布性が悪いことを示
す。 塗布ムラを目視により判定した。組成物1に水溶性の
色素を添加し着色を施すことにより、塗布膜の均一性・
透明性を色ムラにより評価し、各層のプロフィールの乱
れを把握する。 【0050】(2)架橋性の測定 井桁状に切り傷を入れ、その上にpH12、33℃の
液に1分間浸漬後、脱脂綿でこすってその剥離の程度を
観察する。(擦り試験) 塗布面にセロハンテープを接着し、それを引き剥した
ときの剥離の程度により評価する。(接着試験) 【0051】(3)帯電防止性能の測定 未処理の試料及び自動現像機による現像処理を行った
試料を温度23℃、湿度35/50%RHの条件に於て
2時間シーズニング経過後、三菱油化製ハイレスタ表面
抵抗計 モデルHT−210 により各々の表面抵抗値、
現像処理前後での差異を調べ評価する。 【0052】以上テストからの評価結果を表2に示
す。評価はいずれのテストも、◎:問題無し、 ○:使
用可、 △:問題有り、×:使用不可 の4段階で判定し
た。表2の結果から本発明の試料は、塗布性・架橋性・
帯電防止性のいずれも優れたものであることがわかる。
また、その中で塗布性の面からは実施例2〜8、10
が、架橋性の面からは実施例1〜5、7、8が優れてい
ることがわかる。 【0053】 【表2】 【0054】 【発明の効果】本発明の写真用支持体の製造方法はお互
いの混合・夾雑が問題となるような全く異なる性質を有
する組成物を一工程で形成する多層同時塗布技術であ
る。本発明によれば、全ての層は層間混合を伴うことな
くその形成される全ての層が明瞭な層関係を維持し、か
つその厚み方向のプロフィールに於いて不規則なパター
ンを生じることなく同時塗布することが可能となるだけ
でなく、各層の性能が十分に発揮される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03C 1/91 G03C 1/91 (56)参考文献 特開 平3−61945(JP,A) 特開 昭56−19046(JP,A) 特開 昭54−4281(JP,A) 特開 平6−67330(JP,A) 特開 平7−159925(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 1/89 G03C 1/74 G03C 1/795 G03C 1/91

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 多層スライド塗布装置によって走行する
    支持体上に、酸基を有するポリマー層と、緩衝層として
    フタル化ゼラチン層または冷却によりゲル化する多糖類
    含有層と、ゼラチン層とをこの順に同時塗布することを
    特徴とする写真用支持体の製造方法。
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