JPH0690442B2 - 写真要素 - Google Patents

写真要素

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JPH0690442B2
JPH0690442B2 JP61170967A JP17096786A JPH0690442B2 JP H0690442 B2 JPH0690442 B2 JP H0690442B2 JP 61170967 A JP61170967 A JP 61170967A JP 17096786 A JP17096786 A JP 17096786A JP H0690442 B2 JPH0690442 B2 JP H0690442B2
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polymer
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cellulose nitrate
blend
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ジョン ステクレンスキ デイビッド
ロックハート ケオーフ フィリップ
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イ−ストマン コダック カンパニ−
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    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/7614Cover layers; Backing layers; Base or auxiliary layers characterised by means for lubricating, for rendering anti-abrasive or for preventing adhesion
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10S430/162Protective or antiabrasion layer

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、硝酸セルロースとアクリレートポリマーとを
含むブレンドを感輻射線写真要素中で保護層として使用
することに関する。
〔従来の技術〕
感輻射線写真要素のための、特にハロゲン化銀層のため
の保護用の塗膜は公知である。保護用の塗膜は、要素の
感輻射線側及びその要素の別の側の両方に施されてい
る。この別の側は、通常、要素の支持体側あるいはベー
ス側としてこの技術分野において呼ばれている。これら
の塗膜は、種々の性質、例えば耐摩耗性及び耐溶剤性を
与えるように作られている。
特定の写真要素では、ベース側の保護オーバーコートで
もって満たさなければならない別の必要条件が存在して
いる。例えば、写真要素のベース側には帯電防止層を塗
布することが屡々である。この帯電防止層上には保護膜
を形成する。度々であるが、写真処理液中かもしくは環
境中に含まれる化学物質は帯電防止層中の導電性化合物
と反応することが可能であり、したがって、帯電防止層
におけるその導電性の著しいロスがひきおこされる。こ
のような理由があるために、ベース側に帯電防止層を有
している要素の保護膜は、帯電防止層を化学的に分離す
ることが可能でなければならない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
多くの写真処理手順において、その最終工程はいわゆる
安定化工程である。この工程において用いられる溶液
は、プロセスごとにまちまちである。殆どすべての場合
には、フィルムの乳剤側にすぐれた湿潤性を付与するた
めに作られた表面活性剤が溶液中に含ませられる。例え
ば米国特許第4,431,727号に開示されているようなポリ
マーの保護膜は、a)硝酸セルロースとb)疎水性ポリ
マーの相溶性のブレンドを有していて、その際、疎水性
ポリマーのガラス転移温度は約50℃である。これらの膜
は疎水性が大である。問題点は、安定化溶液が蒸発する
場合、好ましくない表面ヘイズあるいはスカムの形をし
た表面活性剤の付着物が保護膜上に生成するということ
である。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点は、本発明によれば、硝酸セルロースとポリ
マーを含むポリマーブレンドであって、 a)前記ポリマーが、スチレン、アルキルアクリレート
及びアルキルメタクリレートからなる群から選ばれた疎
水性モノマーから誘導された重合繰り返し単位少なくと
も70重量%と、アクリル酸及びメタクリル酸からなる群
から選ばれた酸モノマーから誘導された重合繰り返し単
位10〜24重量%、好ましくは10〜20重量%とを含んでお
り、そして b)前記ブレンドが、硝酸セルロース20〜70重量%と、
重合した繰り返し酸モノマー8〜15重量%とを含んでい
ることを特徴とするものによって解決することができ
る。本発明のポリマーブレンドは、好ましくは、写真支
持体の裏面上で用いられる。
繰り返しの疎水性モノマーは、ポリマーをそれが処理中
に軟化するのを避けるのに十分な程度に疎水性となすた
め、少なくとも70重量%で含ませることが必要である。
少なくとも10重量%の酸モノマーを含ませることが必要
である。なぜなら、これは、処理溶液中の表面活性剤に
よってひきおこされるスカムの形成を防止するのに十分
な疎水性をオーバーコートの表面に対して付与するから
である。従来のオーバーコート上のスカムは、それらの
顕微鏡写真から、無数の微細な液滴からなっていること
が判る。ところが、この、新規でより疎水性が大である
オーバーコートでは、処理溶液の湿潤が均一に行なわ
れ、よって、乾燥時、上記のような液滴(スカム)の形
成が最低となるかあるいは行なわれないと、考えられ
る。24重量%よりも多量の酸モノマーを使用した場合、
アルカリ性処理溶液中における層の軟化がひきおこされ
るであろう。70重量%よりも多量の硝酸セルロースをブ
レンド中で使用した場合、得られる層にはステイン及び
スカムによる汚染がひきおこされる。もしも20重量%未
満の硝酸セルロースを使用するとなると、処理中、層の
軟化が発生する。
本発明の好ましい1態様において、保護膜は、ポリマー
ブレンドを有していて、該ポリマーブレンド中、疎水性
モノマーはスチレン、メチルメタクリレート、エチルア
クリレート及びブチルアクリレートからなる群から選ば
れ、酸モノマーはメタクリル酸であり、そして該ブレン
ドは9〜12重量%の繰り返しメタクリル酸モノマーを有
しかつそのバランスは硝酸セルロースである。
硝酸セルロースは、セルロースと硝酸の反応生成物であ
る。セルロースは、多数個のβ−アンヒドログルコース
単位からなっている。グルコース単位は、3個のヒドロ
キシル基を有しており、そしてβ−グルコシド結合を介
して一緒に結合せしめられている。いろいろなグレード
の硝酸セルロースが存在していて、それらは、アンヒド
ログルコース単位中に含まれるヒドロキシル基のニトロ
基による置換度によって重合度によって特性づけられて
いる。本発明において有用である硝酸セルロースは、市
販品も含めた任意の広範囲の硝酸セルロースを包含して
いる。有用な硝酸セルロースは、RS 硝酸セルロースな
らびにAS 及びSS 硝酸セルロース(Hercules社製)を
包含している。例えば、RS 硝酸セルロースは、約12%
の窒素含有量に相当するところの僅かな置換度を有して
いる。特定の硝酸セルロースの粘度は、その重合度に関
係があり、そしてセンチポイズによって表わされるかも
しくは時間(特定サイズ及び密度をもった金属球が硝酸
セルロースの溶液中に所定の深さまで落下するのに要す
る時間で、秒で表示)によって表わされる。本願明細書
の目的に関して、粘度(秒)は1/32インチ(0.08cm)鋼
球が25℃の12.2%硝酸セルロース/アセトン中/溶液中
に2インチ(5.08cm)だけ落下するのに要する時間であ
る。これは、ASTM D1343−56の指針に対応している。参
照文献として、H.M.Sperlenら、“Cellulose and Cellu
lose Derivafives",High Polymers, Vol.V, 2nd Editio
n, part3, Interscience, New Yowk,1955,をあげること
ができる。
本発明の層において、これらの層の相溶性ポリマーブレ
ンドの別の成分はポリマーである。
本発明のブレンドにおいて用いられるポリマーは、アル
カリ溶液中での処理の間の軟化、フェロタイプ、そして
ベース側と乳剤側のブロッキング及び粘着を避けるた
め、十分に大きな疎水性を有していなければならない。
この要件は、少なくとも70重量%の重合せる繰り返し疎
水性モノマーをポリマー中で維持することによって満足
することができる。ポリマー中に含まれる疎水性モノマ
ーのこの量は、ブレンドから形成された層中において最
低40℃のガラス転移温度を保持するのに十分である。な
お、“疎水性”とは、実質的に不水溶性でかつ水中で実
質的に膨潤可能でないことを意味する。有用なモノマー
は、スチレン、アルキルアクリレート、そしてアルキル
メタクリレートである。このようなモノマーの例は、メ
チルメタクリレート、ブチルメタクリレート、そしてエ
チルアクリレートを包含する。
しかしながら、写真要素中における好ましくないスカム
及びヘイズの形成を避けるため、特定レベルの重合せる
親水性モノマーをポリマー中に含ませなければならな
い。この要件は、一般に、10〜24重量%の酸モノマーを
ポリマー中で保持することによって満足することができ
る。有用な酸モノマーは、メタクリル酸及びアクリル酸
を包含する。
場合によっては、0〜5重量%のその他の重合せる親水
性モノマーをポリマー中に含ませて、そのポリマーの親
水性を微調整することが可能である。これらのその他の
親水性モノマーを使用する場合には、酸モノマーの量を
低下させ、よって、層の親水性が過大となるのを防止す
べきである。この点に関連して、有用なモノマーは、ア
クリルアミド、メタクリルアミド、ヒドロキシエチルメ
タクリレート、そしてヒドロキシエチルアクリレートを
包含する。
本発明のブレンドにおいて用いられるポリマーの製法は
周知の技術である。このような方法は、塊状重合法、乳
化重合法、溶液重合法、そして懸濁重合法を包含する。
これらの技法は、一般に、W.R.Sorenson及びT.W.Cambel
l,“Preparative Methods of Polymer Chemistry",2nd
Edition,(1968),Wiley,N.Y.,そしてM.P.Stevens,“Po
lymer Chemistry,an Introducfion"Addison Wesley Pu
b.,Co.,Inc.(1975),London,に記載されている。
有用なポリマーには次のようなものがある: 本発明の保護オーバーコート層は、上記したポリマーの
溶剤溶液から塗布する。ここで選ばれる溶剤は、ブレン
ドの両成分を溶解することが可能である。塗布組成物の
粘度を調節するため、溶剤コストを経済的にするため、
あるいは何かその他の目的のため、溶剤の混合物を使用
することが屡々望ましい。硝酸セルロースは、ケトン、
エステル、アミド、そしてニトロパラフィンを含む種々
の溶剤に可溶である。また、特にその他の溶剤と混合し
て使用する場合、特定のアルコールがニトロセルロース
のための溶剤となり得る。有用なアルコール溶剤は、イ
ソプロパノール及び2−メトキシエタノールを包含す
る。もしも溶剤混合物を使用するのであるならば、その
ための補助溶剤は多種類の溶剤のいずれであってもよ
い。有用な補助溶剤は、アセトン、酢酸エチル、そして
メチルエチルケトンを包含する。有用な希釈剤は、芳香
族あるいは脂肪族のいずれかの液状炭化水素、例えばベ
ンゼン、キシレン、1,1,1−トリクロロエタン、1,2−ジ
クロロメタン、そしてトルエンを包含する。
上記したポリマーブレンドは、保護膜の形成のため、任
意の適当な手法を使用して塗布することができる。例え
ば、これらの組成物の塗布を、スプレーコート、流動床
塗布、ディップコート、ドクタブレードコートあるいは
押出ホッパーコートによって実施する。
塗布組成物において、その中に含まれる固体の重量%は
広く変化することができる。この固体の割合は、塗布の
方法ともども、層の被覆量に対して実質的な影響を及ぼ
すことができる。塗布組成物の中に含まれる固体の重量
%の有用な範囲は、ポリマーブレンドの構成員の特質及
び選ばれた溶剤に依存しており、また、通常、約1%〜
約10%である。
先に述べたように、本発明の保護オーバーコート層は、
ハロゲン化銀写真要素のベース側上に設けられた帯電防
止層の上方においてとりわけ有用である。有用な帯電防
止層は、米国特許第3,399,995号,同第3,674,711号及び
同第3,011,918号に記載されるもの(水分散性の粒状ポ
リマーを含有する層に係る)を包含する。特に好ましい
帯電防止層の一例は、米国特許第4,070,189号(水分散
性で粒状のビニルベンジル第4級アンモニウム又はホス
ホニウム塩ポリマーの使用に係る)に記載されている。
このタイプに属するもう1つの有用な帯電防止層は、例
えば、米国特許第4,294,739号に記載されている。もう
1つの部類に属する特に好ましい帯電防止層は、例え
ば、米国特許第3,963,498号及び同第4,237,194号に記載
されているように、ポリアニリン塩−含有の層からなっ
ている。
上記したように、特に有用な帯電防止組成物は、米国特
許第4,070,189号に記載されている。本発明の層は、多
くの帯電防止層とは異なって、疎水性バインダを包含す
る。本発明のオーバーコート層は、好ましくは、米国特
許第4,070,189号の帯電防止層と一緒に用いられる。な
ぜなら、これらの層は、お互いに、すぐれた層接着力を
有しているからである。本発明の帯電防止層は、帯電防
止性を有しかつ架橋結合せしめられたビニルベンジル第
4級アンモニウムポリマーを疎水性バインダと組み合わ
せたものを有し、また、その際、バインダと帯電防止性
架橋ポリマーとの重量比は約10:1〜1:1である。帯電防
止性を有しかつ高度に架橋結合せしめられたビニルベン
ジルアンモニウムポリマーは、次式により表わされるポ
リマーを包含する: 上式において、 Aは、最低2個のエチレン系不飽和基を含有する重合せ
るモノマーであり、 Bは、重合せる共重合可能なα,β−エチレン系不飽和
モノマーであり、 QはN又はPであり、 R1,R2及びR3は互いに独立に、炭素環式基、アルキル
基、アリール基及びアラルキル基からなる群から選ば
れ、そしてR1,R2及びR3は、一緒になって、Qとともに
複素環、例えばピリジニウムを完成するのに必要な原子
を任意に形成し、 M-はアニオンであり、 xは約0.1〜約20モル%であり、 yは約0〜約90モル%であり、そして zは約10〜約90モル%である。
米国特許第4,070,189号に記載される組成物の疎水性バ
インダは、カチオン系又は中性の疎水性フィルム形成性
ポリマー、例えば、アセチル化セルロース、ポリ(メチ
ルメタクリレート)、ポリ(エチルアクリレート)、ポ
リスチレン、ポリ(ブチルメタクリレート−コ−スチレ
ン)(60:40)、ポリ(ビニルアセタール)、そして酢
酸酪酸セルロースを包含する。
第2の好ましい部類に属する帯電防止層組成物は、ポリ
アニリン塩半導体を包含している。このタイプの組成物
は、例えば、米国特許第3,963,498号及び同第4,237,194
号に記載されている。米国特許第4,237,194号の組成物
が、それらの組成物は低い半導体被覆量の時に高い導電
性を呈示するから、とりわけ有利である。本発明の帯電
防止層は、凝集せるカチオン的に安定化されたラテック
スとポリアニリン酸付加塩半導体とを有しており、ま
た、その際、半導体が凝集前のラテックスと組み合わさ
れるように、ラテックスと半導体が選択される。とりわ
け有利なラテックスバインダは、カチオン的に安定化さ
れ、凝集せしめられた、実質的に線状のポリウレタンを
包含する。
本発明の保護膜は、上記したようなポリマーブレンドの
以外に、その他の成分を任意に含有する。有用な成分
は、可塑剤、ワックス、艶消し剤、そして色素を包含す
る。
写真要素は、支持体と、この支持体上に施された、少な
くとも1つの感輻射線層とを有する。本発明の保護膜
は、写真要素のベース側上に最外層として塗布すること
ができる。写真要素の別の側(通常、乳剤側と呼ばれ
る)は、その最外層として親水性層を有している。この
親水性層は、感輻射線層そのもの、例えばハロゲン化銀
を含有するもの、あるいはオーバーコート層;要素の処
理を促進するために親水性である;のいずれかであるこ
とができる。この最外層として親水性層は、任意である
けれども、種々の添加剤、例えば艶消し剤、カブリ防止
剤、可塑剤、そしてヘイズ低下剤を含有する。最外親水
性層は、多数の透水性親水性ポリマーのいずれかを含有
する。典型的な親水性ポリマーは、ゼラチン、アルブミ
ン、ポリ(ビニルアルコール)、そして加水分解したセ
ルロースエステルを包含する。
写真用のハロゲン化銀感輻射線層はこの技術分野におい
て公知である。このような層は、Research Disclosure,
1978年12月,22〜31頁,Iten 17643においてより完全に記
載されている。なお、本書はKenneth Mason Publicatio
ns,Ltd.,The Old Harbourmaster,s,8 North Street,Ems
worth,Hampshire POlO 7DD,Englandの刊行である。
本発明の写真要素は写真支持体を包含する。有用な支持
体は、上記Research DisclosureのパラグラフXVIIに記
載のものを包含する。とりわけ有用な支持体は、酢酸セ
ルロース及びポリ(エチレンテレフタレート)を包含す
る。
〔実施例〕
例1 A.塗布溶液及び塗布被膜の調製 45/55容量のアセトン及び1,1,1−トリクロロエタンの混
合物中にポリマー2(第I表)及び硝酸セルロース(RS
1/2秒グレード,Hercules社製)を下記の第II表に記載
の量で溶解することによって塗布溶液を調製した。次い
で、得られた溶液を未被覆のアセテート支持体上に塗布
し、乾燥したところ、透明で連続した層が支持体上に形
成された。
B.処理後のヘイズ及びスカムの評価 上記のように調製した層のサンプルをC−41写真化学プ
ロセスで、処理溶液のタンクにフィルムを浸漬すること
によって、処理した。C−41プロセスは、British Jour
nal Photographic Annual(1982)の209〜211頁に詳細
に記載されている。C−41安定化組成物で処理を行なっ
た後、層を吊して風乾し、余分の液体をすすいだり除去
したりしなかった。次いで、乾燥した層を、透過光及び
反射光の両方を使用して、ヘイズ又はスカムの外観に関
して目視により評価した。
このデータは、層の透明度を改良しかつスカムの形成を
最小に抑えるためには、ブレンド及び層中に少なくとも
7重量%のメタクリル酸を存在させることが必要である
ということを、示している。
C.現像液中における軟化の評価 材料をアルカリ現像液に暴露する場合、その材料が軟化
を生じる程度は、写真系中に含まれる任意の酸−含有ポ
リマーあるいはブレンドと関連がある。上記のようにし
て調製したサンプルを105°F(40.6℃)のpH10、C−4
1現像液中で5分間にわたってすすいだ。次いで、これ
らのサンプルを軟化度、そして塗膜の表面を指のつめで
引掻いた場合の剥離傾向に関して評価した。どのブレン
ドも被膜の剥離あるいは軟化傾向を生じなかった。
例2 硝酸セルロース,RS 1/2秒グレード,のブレンドを、種
々の量のメタクリル酸を含有するアクリレートエステル
共重合体を使用して、調製した。それぞれのケースにつ
いて、最終の組成物に10重量%のメタクリル酸を含ませ
るため、共重合体と硝酸セルロースの比をいろいろに変
更してブレンドの組成とした。塗布溶液及び層を前記例
1に記載したようにして調製した。次いで、乾燥したフ
ィルムを、C−41処理後の外観及び現像液中における軟
化度に関して前記のようにして試験した。
例3 前記例1に記載の硝酸セルロース/アクリル酸共重合体
層(フィルム番号5)を米国特許第4,070,189号に記載
の帯電防止組成物上に保護オーバーコートとして塗布し
た。これらのオーバーコート層は、その下方にある帯電
防止層が写真処理溶液の影響を被るのを防止した。これ
らのオーバーコート層は、処理後においてヘイズを発生
せず、また、軟化あるいは剥離の傾向を示さなかった。
例4 硝酸セルロース,RS 1/2秒グレード,のブレンドを、種
々の量の重合せるメタクリル酸を含有するいろいろな疎
水性アルキルメタクリレート共重合体及び三成分共重合
体を使用して、調製した。それぞれのケースについて、
最終の組成物のモノマー酸含有量の合計を10%とするた
め、重合せる酸モノマーと硝酸セルロースの比をいろい
ろに変更してブレンドの組成とした。塗布溶液及び層を
前記例1に記載のようにして調製した。次いで、乾燥し
たフィルムを、C−41処理後の外観及び軟化度に関して
前記のようにして試験した。
〔発明の効果〕 写真支持体の裏側上に好ましくない処理後のヘイズやカ
ムが発生するのが解消され、また、同時に、帯電防止層
の保護が維持される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体と、その片側上の感輻射線ハロゲン
    化銀層及びその別の側上の帯電防止層、そして、最外層
    としての、硝酸セルロースとポリマーを有するポリマー
    ブレンドを含む層とを有してなる写真要素であって、 a)前記ポリマーが、スチレン、アルキルアクリレート
    及びアルキルメタクリレートからなる群から選ばれた疎
    水性モノマーから誘導された重合繰り返し単位少なくと
    も70重量%と、メタクリル酸及びアクリル酸からなる群
    から選ばれた酸モノマーから誘導された重合繰り返し単
    位10〜24重量%とを含んでおり、そして b)前記ブレンドが、硝酸セルロース20〜70重量%と、
    重合した繰り返し酸モノマー8〜15重量%とを含んでい
    ることを特徴とする写真要素。
JP61170967A 1985-07-22 1986-07-22 写真要素 Expired - Lifetime JPH0690442B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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US757701 1985-07-22
US06/757,701 US4612279A (en) 1985-07-22 1985-07-22 Protective overcoat for photographic elements

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JPS6223037A JPS6223037A (ja) 1987-01-31
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EP (1) EP0210068B1 (ja)
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