JP2001046314A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2001046314A JP11225368A JP22536899A JP2001046314A JP 2001046314 A JP2001046314 A JP 2001046314A JP 11225368 A JP11225368 A JP 11225368A JP 22536899 A JP22536899 A JP 22536899A JP 2001046314 A JP2001046314 A JP 2001046314A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内部配管を形成する可撓性チューブの屈曲に対
する耐性と内面の削れに対する耐久性とを向上させた内
視鏡 【解決手段】内視鏡2内に流体を移送する配管を形成す
るチューブ26を、内層と外層とから形成し、この内層
を充実構造のポリテトラフルオロエチレンで形成し、外
層を多孔質構造のポリテトラフルオロエチレンで形成
し、内視鏡内に固設されたパイプ27との接続部から所
定長さにわたる充実構造部34を、焼成による充実構造
化部で形成し、この充実構造化部に配置される内層と外
層との双方のポリテトラフルオロエチレンを充実構造と
した内視鏡。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内層と外層とを有
するチューブで形成した管路を内部に延設し、この管路
を介して流体を移送可能とした内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】一般に、内視鏡内には、チ
ューブで形成した管路を延設してあり、この管路は各種
の処置を行う処置具を挿通したり、体腔内の体液を吸引
する等の処置に使用されている。このため、良好な滑り
性を有し、また、汚れが付着し難い等の特性から、ポリ
テトラフルオロエチレン(以下PTFEと称する)等の
フッ素樹脂製チューブを用いて管路を形成していた。
【0003】しかし、こうしたフッ素樹脂製チューブ
は、柔軟性や可撓性に欠けるため、管路を小さな半径で
屈曲させると、チューブがキンク(折れ)し、内視鏡の
機能を損なってしまうという問題があった。
【0004】一方、内層を充実構造のPTFEで形成
し、外層を多孔質構造テープ巻成体で形成した可撓性チ
ューブも提案されている。このような可撓性チューブの
例が特開平7−1630号に記載されている。この可撓
性チューブでは、屈曲に対する耐性は向上している。し
かし、充実構造のPTFEで形成された内層は非常に薄
く、チューブ内面に洗浄ブラシなどを繰り返し挿脱させ
ると、内面が削れてしまう可能性が高い。そして、内層
が削り取られると、外層が多孔質構造のテープ層である
ために、気密を保持することはできず、すぐに内視鏡の
内部へ水漏れを起こす虞がある。
【0005】本発明は、上記の事情に基づいてなされた
もので、屈曲に対する耐性を向上させるとともに、内面
の削れに対する耐久性を向上させた可撓性チューブによ
り、管路を形成した内視鏡を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の内視鏡は、内層と外層とを有するチューブで形成し
た管路を内部に延設し、この管路を介して流体を移送可
能とした内視鏡であって、前記チューブは、内層を充実
構造のポリテトラフルオロエチレンで形成し、外層を多
孔質構造のポリテトラフルオロエチレンで形成し、内視
鏡内に固設された被接続部材との接続部から所定長さに
わたる範囲を、焼成による充実構造化部で形成し、この
充実構造化部に配置される内層と外層との双方のポリテ
トラフルオロエチレンを充実構造としたことを特徴とす
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図中、図1〜
図4は本発明の第1実施形態を示す。 [構成]図1は、第1実施形態の内視鏡を用いる内視鏡
システム1を示す。この内視鏡システム1は、第1実施
形態による内視鏡2と、この内視鏡2に接続される光源
装置3と、ビデオプロセッサ4とを備え、このビデオプ
ロセッサ4に、モニタ5とVTRデッキ6とビデオディ
スク7とビデオプリンタ8とが接続されている。光源装
置3には、ランプ17が内蔵されている。
【0008】この内視鏡2は、体腔内に挿入される挿入
部10と、医師等の操作者がこの挿入部10の先端部を
体外から操作する操作部9と、この操作部9から延びて
光源装置3に接続されるユニバーサルコード13とを備
える。このユニバーサルコード13の先端部には、ライ
トガイドコネクタ14が設けられており、このライトガ
イドコネクタ14を介して内視鏡2が光源装置3に接続
されると共に、このライトガイドコネクタ14から分岐
した信号コード15によりビデオプロセッサ4にも接続
されている。操作部9と挿入部10との間には折れ止め
11が設けられ、更に、ユニバーサルコード13は、操
作部9およびライトガイドコネクタ14の双方との間
に、それぞれ折れ止め12,16が設けられている。
【0009】図2は、この内視鏡2の内部に延設された
吸引を行うための管路システムを示す。また、図3は、
図2の矢印Xに沿う断面を示す。図示のように、内視鏡
2内の吸引を行うための管路システムは、挿入部10の
先端部に形成された開口部18と、操作部9に形成され
た開口部25と、コネクタ14に設けられた口金29と
の間に延設される複数の管路から形成されている。ま
た、挿入部10の先端部に開口する開口部18と、挿入
部9に開口する開口部25とを結ぶ管路中には、分岐部
20が介挿され、操作部9の外部に開口させた処置具挿
入部21を、この吸引を行うための管路システムに配置
している。
【0010】開口部18に接続される管路は、挿入部1
0内に延設された処置用チューブ19で形成され、処置
具挿入部21を分岐させる分岐部20が、この処置用チ
ューブ19の操作部9側の端部に接続されている。本実
施形態におけるこの処置用チューブ19は、まず内層と
外層を一体的に押し出し成形し、その後、外層のみを延
伸発泡させた多孔質構造PTFE層に形成してある。内
層は、滑り性がよく、汚れの付きにくい充実構造のPT
FE層で形成する。また、分岐部20は、処置具挿入部
21を分岐させると共に、つなぎチューブ22に接続さ
ていれる。このつなぎチューブ22は、吸引シリンダ2
3に結合されたパイプ24に接続され、この吸引シリン
ダ23を介して操作部9の開口部25に連通した管路を
形成する。
【0011】図3に示すように、吸引シリンダ23は、
剛性構造のケーシング37内に固定されている。この吸
引シリンダ23の一端に設けられた開口部25がケーシ
ング37の外部に開口しており、この開口部25には、
内視鏡の操作者が吸引操作を行うための図示しない吸引
ボタンが接続できるようになっている。また、開口部2
5と対向する側で、この吸引シリンダ23にパイプ27
が一体的に結合されている。
【0012】パイプ27は、吸引シリンダ23から延び
る滑らかなS字状に湾曲した形状に形成され、この吸引
シリンダ23と反対側の端部に、ユニバーサルコード1
3内を走行する吸引チューブ26が接続される。このパ
イプ27の滑らかなS字状形状により、それぞれの軸線
がずれて配置された吸引シリンダ23と吸引チューブ2
6との間に、急角度あるいは小さな半径の折れ曲がり部
のない滑らかに湾曲する管路を形成している。
【0013】図4に示すように、吸引チューブ26は、
内層と外層との2層構造に形成してある。内層は、全長
にわたり充実構造のPTFE層30で形成している。ま
た、外層は、端面側すなわちケーシング37に固設され
た被接続部材であるパイプ27から離隔する方向に向け
て、順に、充実構造のPTFE層31と、充実構造から
徐々に多孔質構造へ変化する移行層32と、多孔質構造
のPTFE層33とで形成してある。すなわち、吸引チ
ューブ26は、パイプ27との接続部の近傍に、外層が
内層31と同じ充実構造のPTFE層で形成される充実
構造部34と、この充実構造部34に隣接し、外層が充
実構造部34から離隔するにつれて徐々に多孔質構造へ
変化する移行層32で形成される移行部35と、この移
行部35に隣接し、外層が多孔質構造のPTFE層33
で形成される軟質部36とを配置している。
【0014】このような構造の吸引チューブ26を形成
する場合は、まず、内層と外層とを一体的に押し出し成
形し、その後、外層のみを延伸発泡させて多孔質構造の
PTFE層33を形成する。その後、例えばパイプ27
である被接続部材に接続される端部から、所定長さ範囲
を焼成させて、充実構造のPTFE層31を形成する。
また、このPTFE層31に隣接する所定長さ範囲に
は、徐々に多孔質構造のPTFE層33へ移行するよう
に焼成条件を緩和させることにより、上述のように充実
構造から徐々に多孔質構造へ変化する移行層32を形成
する。
【0015】この吸引チューブ26は、その先端側で、
コネクタ14内に固設されたパイプ28と接続され、こ
のパイプ28の先端側に設けられた口金29より、外部
へ開口している。この口金29は図示していない外部チ
ューブを介して、吸引用のポンプに接続される。
【0016】一方、図3に示すように、この吸引チュー
ブ26を内包するユニバーサルコード13は、基端側す
なわち操作部9に近接する端部に接続口金38を設けて
あり、この接続口金38が操作部9内の固定部品39に
ビス40で固定されている。この固定部品39は、シャ
ーシ41を介して、ケーシング37に固定されている。
また、ユニバーサルコード13の外周には、ゴム製の折
れ止め12が設けられている。この折れ止め12の内周
側には、雌ネジ43を形成した固定金具42を設けてあ
る。この固定金具42の雌ネジ43を、接続口金38の
外周面に設けた雄ネジに螺合することにより、折れ止め
12がユニバーサルコード13およびケーシング37の
双方に対して固定される。
【0017】図3に示すように、本実施形態における吸
引チューブ26では、充実構造部34と移行部35と
が、固定金具42で囲まれる部分から操作部9側に配置
されている。また、固定金具42で囲まれてない部分、
すなわち、折れ止め12の先端側のゴム製部分でのみ囲
まれた部分からコネクタ14(図2)側に延設された部
分では、吸引チューブ26は、軟質部36で形成されて
いる。
【0018】[作用]この内視鏡2を通じて流体を移送
する場合、例えば体腔内から胃液等の体液を吸引する場
合は、図示しない吸引ポンプによる陰圧を、口金29と
吸引チューブ26とパイプ27とを介して、吸引シリン
ダ23に伝える。何ら操作してない通常状態では、図示
していない操作ボタンにより、パイプ24へ通じる孔が
塞がれているため、挿入部10の先端の開口部18に
は、この圧力は伝わらない。ここで、操作ボタンを作動
させるとパイプ27とパイプ28とが連通し、先端の開
口部18へ陰圧が伝わり、例えば、体腔内の胃液を吸引
し、回収することができる。
【0019】また、例えば体腔内に鉗子等の処置具を挿
入する場合には、処置具挿入口21から挿入し、挿入部
10内に延設した処理用チューブ19を通した後、先端
の開口部18から体腔内に突出させる。上述のように通
常状態では吸引シリンダ23の操作ボタンによりパイプ
24とパイプ27とが遮断されているため、処置具を操
作する際に、陰圧は影響しない。処置具は、処置用チュ
ーブ19の充実構造のPTFEで形成された滑り性のよ
い内層の内面を摺動しつつ、滑らかに挿脱される。
【0020】また、このような内視鏡2を単独で持ち運
ぶ場合があり、このような場合には、一般に、操作部9
を保持し、コネクタ14をユニバーサルコード13と共
に下に垂らした状態で運ばれる。このとき、折れ止め1
2は、コネクタ14の重みで軟性のユニバーサルコード
13と剛性の操作部9との間が急角度あるいは小さな角
度で屈曲されるのを防止する。また、ユニバーサルコー
ド13は、検査時や運搬時にループを形成することがあ
が、しかし、ユニバーサルコード13内に延設される軟
質部36が、外層の多孔質構造のPTFE層33で形成
され、内層を充実構造のPTFE層30で形成してある
ため、ユニバーサルコード13の中間部は可撓性を有
し、このようなループによる急角度あるいは小半径の屈
曲にも追従することができる。
【0021】また、検査後に、洗浄具として洗浄ブラシ
(図示しない)を用いて内視鏡を洗浄する場合は、操作
部9に開口した吸引シリンダ23の開口部25から洗浄
ブラシを挿入する。この後、パイプ27を通して吸引チ
ューブ26内をライトガイドコネクタ14まで挿通し、
管路の内面を洗浄する。
【0022】[効果]このような吸引チューブ26で形
成した管路をユニバーサルコード13内に延設した内視
鏡2によれば、軟質部36の可撓性により、検査時およ
び洗浄時等におけるユニバーサルコード13の取扱いが
容易である。また、例えば手で保持しつつ運搬する際に
生じることのある急角度あるいは小半径の屈曲にも追従
することも可能であり、チューブのキンクが防止され
る。
【0023】検査を終えた後、吸引チューブ26の内面
をブラッシングにより洗浄する場合には、吸引チューブ
27のS字状に屈曲しているパイプ27出口付近で、洗
浄ブラシが屈曲方向の外側に向けて付勢される。このた
め、パイプ27と吸引チューブ27と接続部の近部で、
洗浄ブラシが吸引チューブ26に片当たりし、吸引チュ
ーブ26の内面に不均等な力が作用する。
【0024】このような片当たりあるいは不均等な力に
より、洗浄ブラシが強く当たる部分は、洗浄を繰返すう
ちに次第に削り取られてしまう可能性がある。吸引チュ
ーブ26が、パイプ27との接続部分あるいはこれに隣
接する部分を軟質部36で形成されている場合には、内
層を形成する充実構造のPTFE層30が薄いために、
短期間で内層がその厚みの全体を削り取られ、外層が吸
引チューブ26内に露出する可能性がある。この外層
は、軟質部36では多孔質構造のPTFE33で形成さ
れているため、吸引チューブ26内の気密が保たれず、
内視鏡2の内部に水漏れが発生する可能性が高い。この
ようなチューブの削れによる水漏れを防止するために、
吸引チューブ26をその全長にわたって単層の充実構造
のPTFEで形成すると、前述のようにユニバーサルコ
ード13を屈曲させたときに座屈してしまう。
【0025】一方、パイプ27のS字形状をコネクタ1
4側に延長することで、吸引チューブ26に対する洗浄
プラシの片当たりを防止することも考えられるが、しか
し、この場合には、パイプ27がユニバーサルコード1
3の内部まで突出する。このため、ユニバーサルコード
13内でパイプ27と吸引チューブ26とを重ね合せて
接続する必要があり、この重ね合わせにより他の部分よ
りも大径に形成される接続部が、ユニバーサルコード1
3内に配置されるようになってしまう。この場合には、
ユニバーサルコード13内の図示してない他の内蔵物を
含む充填率が上昇し、したがって、内視鏡の組立てに、
多くの時間と労力とが必要となる。
【0026】これに対し、本実施形態における吸引チュ
ーブ26は、パイプ27の近傍で、外層に内層と同じ充
実構造のPTFE層31を配置した充実構造部34とし
て形成されているため、内層が多少削れて外層が内部に
露出される状態となっても、内視鏡2内への水漏れが発
生することはない。また、パイプ27をユニバーサルコ
ード13内に延長させる必要もないため、組立コストが
上昇することもない。
【0027】また、この吸引チューブ26は、充実構造
部34とこれに隣接する移行部35とが剛性の固定金具
42よりも操作部側に位置し、この固定金具42の先端
側には軟質部36が配置されているため、運搬時に、折
れ止め12の先端側に形成されるユニバーサルコード1
3の屈曲により、吸引チューブ26が座屈することもな
い。
【0028】なお、本実施形態では、操作部9に固設し
たパイプ27と吸引チューブ26との接続部について述
べたが、この他にも、ライトガイドコネクタ14に固設
されたパイプ28と吸引チューブ26との接続部、ある
いは、分岐部20と処置用チューブ19との接続部つい
ても、上述と同様に形成することができる。また、吸引
チューブ26は、2層より多くの層を有する多層構造の
チューブを上述のように充実構造化処理して用いても良
い。内層を滑り性がよく、汚れの付きにくい充実構造の
PTFE層で形成することにより、処置具等の挿脱を滑
らかに行うことができると共に、使用後の洗浄も容易で
ある。
【0029】前述した説明によれば、少なくとも以下に
付記として列記する特徴事項が得られる。
【0030】(付記) 1.内部に流体の移送を行うための管路を設け、この管
路に少なくとも内層と外層を有するチューブを用いた内
視鏡において、チューブの内層を充実構造のポリテトラ
フルオロエチレン、外層を多孔質構造のポリテトラフル
オロエチレンで構成するとともに、チューブの接続部か
らある一定の長さ範囲に、焼成により充実構造化処理を
行い、内層、外層ともに充実構造のポリテトラフルオロ
エチレンで構成した充実構造部を設けたことを特徴とす
る内視鏡。
【0031】2.前記チューブの充実構造部と、内層を
充実構造のポリテトラフルオロエチレン、外層を多孔質
造のポリテトラフルオロエチレンで構成した部分との間
に、充実構造部外層の充実構造が徐々に多孔質構造に変
化する移行部を設けたことを特徴とする上記1に記載の
内視鏡。
【0032】3.軟性な管部と、管部の一端に接続した
剛性部と、管部と剛性部の間に設けた折れ止め部と、管
部と剛性部にまたがるように内部に設けた前記チューブ
とからなる内視鏡において、前記チューブの充実構造部
と移行部を剛性部の範囲内に設けた上記2に記載の内視
鏡。
【0033】4.内視鏡を周辺機器へ接続するコネクタ
部と、コネクタ部と前記操作部を接続する軟性な管部
と、操作部と管部の間に管部より可撓性が低い折れ止め
部を設けた内視鏡において、折れ止め部には操作部側に
固定用の金属部品を設け、前記チューブの充実構造部と
移行部を折れ止め部の金属部品から操作部側の範囲内に
設けた上記3に記載の内視鏡。
【0034】5.内視鏡を周辺機器へ接続するコネクタ
部と、コネクタ部と前記操作部を接続する軟性な管部
と、管部とコネクタ部の間に管部より可撓性が低い折れ
止め部を設けた内視鏡において、折れ止め部にはコネク
タ部側に固定用の金属部品を設け、前記チューブの充実
構造部と移行部を折れ止め部の金属部品からコネクタ側
の範囲内に設けた上記3に記載の内視鏡。
【0035】6.体腔内へ挿入する軟性な挿入部と、挿
入部に接続し、各種操作を行う操作部と、操作部と挿入
部の間に挿入部より可撓性が低い折れ止め部を設けた内
視鏡において、折れ止め部には操作部側に固定用の金属
部品を設け、前記チューブの充実構造部と移行部を折れ
止め部の金属部品から操作部側の範囲内に設けた上記3
に記載の内視鏡。
【0036】7.操作部内部に流体の移送を行うための
管路を設け、体腔内で処置を行うための処置具、また
は、管路の洗浄を行う洗浄具を管路内に挿入させるため
の開口部を設けた内視鏡において、開口部に連結して前
記チューブを接続するとともに、前記チューブの接続部
近辺は、充実構造部とした上記2に記載の内視鏡。
【0037】8.前記チューブ接続部近辺の管路が屈曲
し、かつ接続部近辺の前記チューブを充実構造部とした
上記2に記載の内視鏡。
【0038】
【発明の効果】以上明らかなように、本発明の内視鏡に
よれば、内部に管路を形成するチューブの内面を充実構
造のポリテトラフルオロエチレンで形成しているため、
滑り性が良く、汚れも付きにくい。また、チューブは、
被接続部材との接続部の近傍を除いて、外層を多孔質構
造のPTFEで形成されているため、全体を充実構造の
ポリテトラフルオロエチレンで形成したものより、柔軟
性に優れ、屈曲に対する耐性が向上する。また、接続部
材との接続部の近傍では、内層と外層との双方のポリテ
トラフルオロエチレンを充実構造としたため、例えば洗
浄ブラシ等が長期間にわたって片当たりしても、水漏れ
を生じさせることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態による内視鏡を用い
た内視鏡システムの概略図。
【図2】図1の内視鏡内の配管システムを示す説明図。
【図3】図1の内視鏡の挿入部の内部配管を示す説明
図。
【図4】配管を形成するチューブの一部を示す概略図。
【符号の説明】
2…内視鏡、19…処置用チューブ、20…分岐部、2
5…開口部、26…吸引チューブ、27…パイプ、3
0,31…充実構造のPTFE層、32…移行層、33
…多孔質構造のPTFE層、34…充実構造部、35…
移行部、36…軟質部、37…ケーシング、39…固定
部品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新免 裕志 東京都世田谷区赤堤1丁目42番5号 ジャ パンゴアテックス株式会社内 Fターム(参考) 4C061 AA00 BB00 CC00 DD03 FF42 JJ03 JJ11 4F100 AK18A AK18B BA02 DA02 DD31 DJ00B EJ48A GB66 GB90 JK07 JK13 JK20 JL00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内層と外層とを有するチューブで形成し
    た管路を内部に延設し、この管路を介して流体を移送可
    能とした内視鏡であって、前記チューブは、内層を充実
    構造のポリテトラフルオロエチレンで形成し、外層を多
    孔質構造のポリテトラフルオロエチレンで形成し、内視
    鏡内に固設された被接続部材との接続部から所定長さに
    わたる範囲を、焼成による充実構造化部で形成し、この
    充実構造化部に配置される内層と外層との双方のポリテ
    トラフルオロエチレンを充実構造としたことを特徴とす
    る内視鏡。
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