JP6116471B2 - 流体供給具 - Google Patents

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本発明は、内視鏡の送気送水管路に内視鏡の挿入部の先端部から流体を供給する際、用いられる流体供給具に関する。
近年、被検体内に挿入される内視鏡は、医療分野及び工業用分野において広く利用されている。内視鏡は、細長い挿入部を被検体内に挿入することによって、被検体内を観察することができる。
また、内視鏡の挿入部の挿入方向先端側(以下、単に先端側と称す)に設けられた先端部内には、被検体内を撮像する撮像ユニットが設けられている。撮像ユニットは、該撮像ユニットを構成する光学ユニットの複数のレンズの内、最も先端側に位置するレンズである観察窓が、例えば直視型内視鏡の場合は先端部の先端面から露出するよう設けられている。
尚、直視型内視鏡の先端面には、観察窓の他、被検体内に対して照明光を供給する照明窓や、既知の処置具挿通用管路を兼ねた吸引管路の先端開口や、被検体内に液体を供給する前方送水管路の先端開口や、先端面に露出する観察窓に流体を供給する送気送水管路(以下、AW管路と称す)のノズル等が設けられている。
ところで、医療用の内視鏡は、使用後、例えば洗浄消毒装置により洗浄消毒される。尚、内視鏡は、外表面のみならず上述した吸引管路、前方送水管路、AW管路等の各種管路内も洗浄消毒される。
具体的には、洗浄消毒装置の洗浄消毒槽に載置された内視鏡におけるコネクタに設けられた各管路の口金に、洗浄消毒装置の流体供給ポートに一端が接続された洗浄チューブの他端が接続された状態で洗浄消毒装置が駆動されることにより、コネクタに設けられた各管路の口金を介して各管路内に洗浄液、消毒液、濯ぎ水、除水用アルコール、除水用エア等の流体が供給される。その後、各管路の先端面の各開口から流体が排出されることにより、各管路内は洗浄消毒される。
ここで、AW管路のノズルは、上述したように観察窓に流体を供給するよう流路もL字状に折り曲げられているとともに、折り曲げ部を含む流体供給口の流路径が流体供給口から観察窓に供給される流体の流速を上げるため絞られているのが一般的である。
しかしながら流路径が絞られていると、AW管路の口金から流体供給口まで流体を供給した際、流体供給口において、流体内に含有された異物、例えば洗浄消毒装置内のゴミ等が詰まってしまうといったAW管路特有の問題があった。
流体供給口に異物が詰まってしまった場合、流体供給口から針金等を差し込んで詰まりを解消する手法も考えられるが、AW管路は挿入部からコネクタに亘って設けられているため長く、異物を口金まで針金によって押し出すことは出来ないことから、作業後、口金から流体を供給すると、再度異物が流体供給口に詰まってしまうといった問題があった。よって、異物が流体供給口に詰まってしまうとノズルを交換するしか無く、使用者にとって大変負担となっていた。
このような問題に鑑み、特許文献1には、内視鏡の挿入部の先端部に流体供給具であるキャップを先端部の外周を覆うように水密気密に装着するとともにキャップの装着面とは反対側にシリンジを接続し、シリンジから流体を供給することにより、各管路内に、キャップを介して各管路の先端面の開口から各口金まで流体を供給して各管路を洗浄する構成及び洗浄方法が開示されている。
特開昭59−192345号公報
しかしながら、特許文献1に開示された洗浄構成においては、キャップを先端部の外周を覆うように装着するため、シリンジから供給された洗浄液は、AW管路内のみならず他の管路内にまで供給されてしまう。よって、AW管路内に供給される洗浄液の供給量が少なくなってしまうとともに供給圧も小さくなってしまうことから、流体供給口に詰まった異物を除去できない場合がある。
また、特許文献1のキャップは先端部の外周を覆うように装着されるため、先端部の径が異なる内視鏡毎に装着可能なキャップを複数用意しなければならないといった問題がある。
さらに、AW管路内のみに流体を供給するため、キャップに、流体供給口以外の他の管路の各開口に嵌入されることにより他の管路の各開口を塞ぐ凸部を設ける構成も考えられるが、この構成であっても、先端部の径または各管路の先端面における開口位置が異なる内視鏡毎に装着可能なキャップを複数用意しなければならないといった問題がある。
このような問題に鑑み、AW管路のノズルの流体供給口のみを覆うように、シリンジを押し当て、シリンジから直接、AW管路内に洗浄液を供給する手法も考えられる。
しかしながら、先端面においては、周知のようにAW管路のノズルを観察窓の視野外に配置したり、流体供給口から供給された洗浄液の水切り性を良くしたりする等の理由により、観察窓と流体供給口との間に段差が設けられた形状を有しているのが一般的である。よって、先端面にシリンジを押し当てた際、先端面に対するシリンジの密着性が段差によって悪くなってしまい、段差によって生じた間隙を介してシリンジから供給された洗浄液が漏れてしまい周囲に飛散してしまったり他の管路に先端面の開口を介して流れ込んでしまったりする他、間隙により流体供給口に詰まった異物を除去できる十分な量及び供給圧力の流体をAW管路内に供給することができないといった問題がある。
また、先端部の小径化を図るため、先端面においては、観察窓は、流体供給口に近接して設けられていることから、シリンジの先端により観察窓を傷付けてしまう場合もあった。
尚、以上のことは、直視型内視鏡に限定されず、先端部の外周面に、観察窓やAW管路のノズル等が設けられた側視型内視鏡であっても同様である。
本発明は、上記問題点及び事情に鑑みなされたものであり、先端部の径によらず、観察窓を傷付けることなくAW管路内のみにAW管路のノズルの流体供給口から確実かつ効率良く流体を供給することができる流体供給具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の一態様における流体供給具は、第1の面に形成されるとともに内視鏡の挿入部における先端部に水密気密に密着されて弾性変形する密着部と、前記密着部に形成されるとともに、前記密着部が前記先端部に密着された際、前記内視鏡に設けられた送気送水管路の前記先端部における流体供給口を囲む第1の開口と、前記第1の面と異なる第2の面に形成された第2の開口と、前記第1の開口と前記第2の開口とを連通するとともに、前記第2の開口を介して流体供給源が接続される管路と、を具備する。
本発明によれば、先端部の径によらず、観察窓を傷付けることなくAW管路内のみにAW管路のノズルの流体供給口から確実かつ効率良く流体を供給することができる流体供給具を提供することができる。
第1実施の形態の流体供給具が用いられてAW管路に流体が供給される内視鏡を示す図 図1の内視鏡の挿入部の先端部における先端面を、図1中のII方向からみた平面図 第1実施の形態の流体供給具を示す斜視図 図3中のIV-IV線に沿う流体供給具の断面図 図3の流体供給具の第1の面が図2の先端部の先端面に密着され、流体供給具にシリンジが接続された状態における図2中のV-V線に沿う部分断面図 図3の流体供給具の第1の面が図2の先端部の先端面に密着され、流体供給具にシリンジが接続された状態における図2中のVI-VI線に沿う部分断面図 図4の流体供給具の第2の面が流体供給具の外周面に形成されている変形例を示す断面図 第2実施の形態の流体供給具の断面図 図8の流体供給具の第1の面における密着部が図1の先端部の先端面に密着され、流体供給具にシリンジが接続された状態における部分断面図 第3実施の形態の流体供給具の断面図 図10の流体供給具の第1の面における密着部が図1の先端部の先端面に密着された状態における部分断面図 図10の流体供給具の変形例の構成において第1の面における密着部が図1の先端部の先端面に密着された状態における部分断面図 図10の管路をクランク状に形成した変形例を示す流体供給具の断面図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。尚、以下に示す実施の形態においては、流体供給具は、直視型の内視鏡におけるAW管路に流体を供給する際、用いられる流体供給具を例に挙げて説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本実施の形態の流体供給具が用いられてAW管路に流体が供給される内視鏡を示す図、図2は、図1の内視鏡の挿入部の先端部における先端面を、図1中のII方向からみた平面図である。
図1に示すように、内視鏡1は、被検体内に挿入される挿入部2と、該挿入部2の挿入方向の基端側(以下、単に基端側と称す)に連設された操作部6と、該操作部6から延出されたユニバーサルコード11と、該ユニバーサルコード11の延出端に設けられたコネクタ12とを具備して主要部が構成されている。尚、コネクタ12を介して、内視鏡1は、制御装置や照明装置等の外部装置と電気的に接続される。
操作部6に、挿入部2の後述する湾曲部4を上下方向に湾曲させる上下用湾曲操作ノブ7と、湾曲部4を左右方向に湾曲させる左右用湾曲操作ノブ9とが設けられている。
さらに、操作部6に、上下用湾曲操作ノブ7の回動位置を固定する固定レバー8と、左右用湾曲操作ノブ9の回動位置を固定する固定ノブ10とが設けられている。
挿入部2は、先端側から順に、先端部3と湾曲部4と可撓管部5とを具備して構成されており、細長に形成されている。
湾曲部4は、上下用湾曲操作ノブ7や左右用湾曲操作ノブ9の回動操作により、例えば上下左右の4方向に湾曲されることにより、先端部3内に設けられた光学ユニット25(図5参照)の観察方向を可変したり、被検体内における先端部3の挿入性を向上させたりするものである。さらに、可撓管部5は、湾曲部4の基端側に連設されている。
図2に示すように、先端部3の先端面3sには、撮像装置26に被検部位の像を結像させる光学ユニット25(図5参照)の観察窓25aや、各照明ユニット21(図5では1つのみ図示)の照明窓21a、21bや、前方送水管路の開口22kや、吸引管路20(図6参照)の開口20kや、AW管路31の先端側に装着されたノズル30(いずれも図5参照)等が設けられている。
ノズル30は、AW管路31を介して流路30iに流入された流体Rを観察窓25aに向けて供給することにより、観察窓25aの表面の汚れを除去するものであり、観察窓25aを指向する流体供給口30kが形成されている。
具体的には、後述する図5に示すように、ノズル30の先端側は、先端面3sよりも挿入部2の挿入方向の前方(以下、単に前方と称す)に突出して位置しており、内部に設けられた流路30iは、ノズル30の突出した部位内において先端部3の径方向Kの内側に折り曲げられ、ノズル30の突出した部位の外周における観察窓25a側に流体供給口30kとして開口されている。
尚、流路30iにおいては、径方向Kの内側に折り曲げられた部位30vから流体供給口30kまでの流路径が、観察窓25aに供給される流体Rの流速を上げるため絞られている。
また、図2に示すように、先端面3sにおいて、観察窓25aとノズル30との間に、上述したようにノズル30を観察窓25aの視野外に配置したり、流体供給口30kから供給された液体の水切り性を良くしたりする等の理由により段差27が形成されている。尚、段差27は、ノズル30と照明窓21bとの間にも形成されている。即ち、先端面3sにおいては、ノズル30が設けられる領域は、段差27によって、観察窓25a、照明窓21a、21b、開口20k、22kが設けられる領域よりも基端側に凹んで位置している。
よって、先端面3sは、該先端面3sに設けられたノズル30、観察窓25a、照明窓21a、21b、段差27等により、平坦面では無く、凹凸を有する形状となっている。尚、先端面3sは、後述する流体供給具50の密着部50m(いずれも図3参照)が水密気密に密着する面となっている。
次に、流体供給口30kを介してAW管路31内に流体を供給する際、用いられる流体供給具50の構成を、図3〜図6を用いて説明する。
図3は、本実施の形態の流体供給具を示す斜視図、図4は、図3中のIV-IV線に沿う流体供給具の断面図、図5は、図3の流体供給具の第1の面が図2の先端部の先端面に密着され、流体供給具にシリンジが接続された状態における図2中のV-V線に沿う部分断面図、図6は、図3の流体供給具の第1の面が図2の先端部の先端面に密着され、流体供給具にシリンジが接続された状態における図2中のVI-VI線に沿う部分断面図である。
図3〜図6に示すように、流体供給具50は、生体適合性を有する弾性部材、例えばシリコーンゴムから構成されており、第1の面50iと、該第1の面50iとは異なる、具体的には第1の面50iに対向する第2の面50tと、第1の面50iの中心に形成された第1の開口55iと第2の面50tの中心に形成された第2の開口55tとを連通する貫通孔である管路55とを具備して主要部が構成されている。
第1の面50iは、先端面3sに水密気密に密着されて弾性変形するとともに平坦面に形成された密着部50mを有しており、密着部50mに第1の開口55iが形成されている。
尚、密着部50mが平坦面に形成されていることにより、図5、図6に示すように、第1の面50iが上述したように凹凸を有する先端面3sに接触した際、密着部50mは、弾性変形に伴い先端面3sに隙間無く水密気密に密着する。また、密着部50mが平坦面に形成されていることにより、先端面3sに配置される各部材のレイアウトによらず、密着部50mは先端面3sに隙間無く水密気密に密着する。
第1の開口55iは、密着部50mが先端面3sに密着された際、図5、図6に示すように少なくとも流体供給口30kを囲む径、具体的には、ノズル30を囲む径に形成されている。
よって、密着部50mが先端面3sに密着された際、管路55は、第1の開口55i及び流体供給口30kを介して流路30iのみと連通する。
管路55は、図5、図6に示すように、第2の開口55tを介して流体供給源であるシリンジ60が接続されるものである。尚、流体供給源は、シリンジ60に限定されない。
次に、本実施の形態の作用を簡単に説明する。
先ず、作業者は、ノズル30の流路30iにおいて、流体供給口30k及び部位30v付近に詰まった異物を除去する際は、第2の開口55tを介して、管路55内にシリンジ60の先端を接続する。この際、管路55の第2の開口55t付近の管路径は、流体供給具50が弾性部材から構成されていることからシリンジ60の接続に伴い図5、図6に示すように拡径する。
次いで、作業者は、先端面3sに流体供給具50の第1の面50iを、第1の開口55iがノズル30を囲むように位置合わせをしてシリンジ60を用いて押し付ける。その結果、上述したように、第1の面50iの密着部50mは、先端面3sに水密気密に密着する。その結果、管路55は、第1の開口55i及び流体供給口30kを介して流路30iのみと連通する。
尚、先端面3sへ第1の面50iを押し付ける作業は、管路55内へのシリンジ60の接続より前に行っても構わない。
その後、作業者は、シリンジ60を操作することにより、シリンジ60の先端から流体Rを吐出させる。尚、シリンジ60から吐出させる流体Rとしては、流路30iに詰まった異物を確実に除去するため、異物を押し出すための抵抗を十分有しているもの、例えば水等の液体、または液体に気体が混入されたもの等が好ましい。尚、液体であっても、AW管路31内に残留してしまうと好ましくないような溶剤は適さない。
その結果、シリンジ60から吐出された流体Rは、管路55内に流入し、その後、第1の開口55i、流体供給口30kを介して流路30iに流入する。この際、密着部50mが先端面3sに水密気密に密着しているため、流体Rが先端面3sと密着部50mとの間から漏れて周囲に飛散しまうことがない他、流体供給口30kに近接する吸引管路20に開口20kを介して流れ込んでしまうことがなく、流路30iのみに集中して流体供給口30kを介して、流路30iに詰まった異物を除去するのに十分な量及び供給圧力にて流体Rが供給される。
最後に、流体供給口30k及び部位30v付近に詰まった異物は、流体Rにより流路30iから押し出されてAW管路31内に流入し、その後、例えばコネクタ12(図1参照)に設けられたAW管路31の基端側の口金から、流体Rとともに内視鏡外へと排出される。
このように、本実施の形態においては、流体供給具50は、第1の面50iが先端面3sに押し付けられた際、弾性変形することにより先端面3sに水密気密に密着する密着部50mを第1の面50iに有していると示した。
また、密着部50mに、該密着部50mが先端面3sに密着した際、流体供給口30kを囲む第1の開口55iが形成されており、第2の開口55tを介して管路55内にシリンジ60が接続されると示した。
このことによれば、密着部55mが先端面3sに水密気密に密着していることにより、シリンジ60から吐出された流体Rは、密着部55mと先端面3sとの間から漏れること無く、管路55、第1の開口55i、流体供給口30kを介してノズル30内の流路30iのみに集中して効率良く十分な量及び圧力にて供給することができるため、流路30iの流体供給口30k及び部位30v付近に詰まった異物を、AW管路31の基端側の口金から流体Rとともに押し出して確実に除去することができる。
また、密着部50mは弾性部材から構成されていることから、先端面3sに密着したとしても観察窓25aや照明窓21a、21bを傷付けてしまうことがない。さらに、先端面3sに密着させると同時に他の開口部、例えば図6に示されるような吸引管路20も閉じることができるため、送液体が漏れ流れることなくノズル30内の流路30iに集中して注入でき、送液圧力を確保できる。
また、従来のように、流体供給具50は、先端部3の外周に被覆する構成では無く、密着部50mを先端面3sに密着させて用いる構成のため、1つの流体供給具50にて先端部3の外径の異なる複数の内視鏡に適用することができる。さらに、第1の開口55iの径を、複数の内視鏡の内、一番大きな外形を有するAW管路のノズルよりも大きく形成しておけば、どのようなAW管路のノズルにも対応することができる。
尚、以上の効果は、側視型の内視鏡においても同様である。
以上から、先端部3の径によらず、観察窓25aを傷付けることなくAW管路31内のみにAW管路31のノズル30の流体供給口30kから確実かつ効率良く流体Rを供給することができる流体供給具50を提供することができる。
尚、以下、変形例を示す。上述した本実施の形態においては、流体供給具50は弾性部材から構成されていると示したが、先端面3sに押圧されて弾性変形する密着部50mのみが弾性部材から構成され、流体供給具50の他の部位は、硬質な部材から構成されていても構わないことは勿論である。この場合、管路55のシリンジ60が接続される部位のみをシリンジ60の径に合わせて拡径しておけば良い。
また、以下、別の変形例を、図7を用いて示す。図7は、図4の流体供給具の第2の面が流体供給具の外周面に形成されている変形例を示す断面図である。
上述した本実施の形態においては、流体供給具50の第2の面50tは、第1の面50iと対向して位置していると示した。
これに限らず、図7に示すように、第2の面50tは、流体供給具50の外周面50gに形成されていても構わない。この場合、第2の開口55tは、外周面50gに開口される。また、管路55はL字状を有する。
(第2実施の形態)
図8は、本実施の形態の流体供給具の断面図、図9は、図8の流体供給具の第1の面における密着部が図1の先端部の先端面に密着され、流体供給具にシリンジが接続された状態における部分断面図である。
この第2実施の形態の流体供給具の構成は、上述した図1〜図7に示した第1実施の形態の流体供給具と比して、第1の面における密着部が傾斜面に形成されている点が異なる。
よって、この相違点のみを説明し、第1実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図8、図9に示すように、本実施の形態においては、流体供給具50の第1の面50iの密着部50mは、平坦な面に形成されておらず、第1の開口55iを囲む周状の傾斜面50pを有する擂り鉢状に形成されている。
具体的には、傾斜面50pは、流体供給具50の第1の面50iの外周縁から第1の開口55iに向けて径方向Kの内側かつ前方に周状に傾斜する形状に形成されている。
尚、その他の流体供給具50の構成は、上述した第1実施の形態と同じである。
このような構成によれば、図9に示すように、第1の面50iを先端面3sに押し付け、傾斜面50pから形成された密着部50mを弾性変形させて先端面3sに水密気密に密着させた際、密着部50mが平坦面に形成されている場合よりも、凹凸を有する先端面3sに対する密着性が向上する。
また、仮に、先端面3sと第1の面50iとの間から流体Rが漏れたとしても、傾斜面50pに付着した流体Rは、図9の矢印Hに示すように、傾斜面50pに沿って第1の開口55i側に流れることから、流体Rが飛散してしまうことを防ぐことができる。
尚、その他の効果は、上述した第1実施と同じである。
(第3実施の形態)
図10は、本実施の形態の流体供給具の断面図、図11は、図10の流体供給具の第1の面における密着部が図1の先端部の先端面に密着された状態における部分断面図である。
この第3実施の形態の流体供給具の構成は、上述した図1〜図7に示した第1実施の形態の流体供給具、図8、図9に示した第2実施の形態の流体供給具と比して、第1の面における外周縁部に、挿入部側に延出する円筒部が形成されている点と、流体供給具の管路の位置が径方向において外周側に偏芯して位置している点が異なる。
よって、この相違点のみを説明し、第1、第2実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図10、図11に示すように、本実施の形態の流体供給具50においては、第1の面50iにおける外周縁部に、挿入部2側に延出する円筒部50cが形成されている。
円筒部50cは、図11に示すように、第1の面50iを先端面3sに押し付け、第1の面50iにおける平坦面に形成された密着部50mを弾性変形させて先端面3sに水密気密に密着させた際、先端部3の外周3gを、径方向Kに間隙Qを有して覆う部材となっている。尚、密着部50mは、図示しないが、上述した第2実施の形態において示したように傾斜面に形成されていても構わない。
よって、本実施の形態の流体供給具50は、円筒部50cを有していることから径方向Kへの移動が制限されてしまうため、先端面3sに密着部50mが密着した際、第1の開口55iがノズル30を囲むことができるよう、管路55は、流体供給具50の中心Fよりも径方向Kにおいて外周側に偏芯して位置している。
このような構成によれば、シリンジ60から流体供給具50を介して上述したように、ノズル30内の流路30iに流体Rを供給した際、流体Rが仮に、先端面3sと第1の面50iとの間から漏れたとしても、周囲に飛散してしまうことを図11の矢印Jに示すように円筒部50cが防ぐことができる。
尚、その他の効果は、上述した第1、第2実施の形態と同じである。
また、以下、別の変形例を、図12を用いて示す。図12は、図10の流体供給具の変形例の構成において第1の面における密着部が図1の先端部の先端面に密着された状態における部分断面図である。
上述した本実施の形態においては、円筒部50cは、先端面3sに密着部50mが水密気密に密着した際、先端部3の外周3gを、径方向Kに間隙Qを有して覆うと示した。
これに限らず、図12に示すように、先端面3sに密着部50mが水密気密に密着した際、円筒部50cの内周面50cnは、外周3gに密着しても構わない。即ち、円筒部50cの内径と先端部3の外径とが一致していても構わない。
このような構成によれば、先端部3の径が異なる毎に複数の流体供給具50を用意しなければならないといった欠点はあるが、外周30gに円筒部50cの内周面50cnを密着させるのみで、先端面3sに密着部50mを密着させた際、第1の開口55iにより自動的にノズル30を囲むことができる。即ち、ノズル30に対する第1の開口55iの位置合わせを別途行う必要が無くなる。
また、外周3gに円筒部50cの内周面50cnが密着することにより、より流体Rの飛散を円筒部50cによって防ぐことができる。
また、以下、別の変形例を、図13を用いて示す。図13は、図10の管路をクランク状に形成した変形例を示す流体供給具の断面図である。
本実施の形態と同様に、図10に示すように、流体供給具50において、第1の開口55iが、第1の面50iにおいて中心Fから径方向Kにおいて外周側に偏芯して位置している際、図13に示すように、第2の開口55tが第2の面50tにおいて中心Fに位置していることにより管路55がクランク状に形成されていても構わない。
このような構成によれば、図10に示す構成では、先端面3sに第1の面50iを、シリンジ60を用いて押し付けた際、中心Fから径方向Kにおいて外周側に偏芯した位置にて先端面3sに押圧力を付与するため、先端面3sに第1の面50iが当接した後、流体供給具50が径方向Kの外側となる図11の矢印U方向に間隙Qだけずれてしまい、円筒部50cを有していたとしても流体Rが飛散してしやすくなってしまう。
ところが、図13に示す構成では、シリンジ60により先端面3sに押圧力を付与する位置は中心Fとなるため、シリンジ60を用いて第1の面50iを先端面30sに押し付けた際、流体供給具50が図11に示す矢印U側にずれてしまうことを防ぐことができる。
尚、管路55をクランク状にする構成は、本実施の形態に限定されず、第1、第2実施の形態においても適用可能である。
1…内視鏡
2…挿入部
3…先端部
30k…流体供給口
31…AW管路
50…流体供給具
50c…円筒部
50g…外周
50i…第1の面
50p…傾斜面
50m…密着部
50t…第2の面
55…管路
55i…第1の開口
55t…第2の開口
F…流体供給具の中心

Claims (9)

  1. 第1の面に形成されるとともに内視鏡の挿入部における先端部に水密気密に密着されて弾性変形する密着部と、
    前記密着部に形成されるとともに、前記密着部が前記先端部に密着された際、前記内視鏡に設けられた送気送水管路の前記先端部における流体供給口を囲む第1の開口と、
    前記第1の面と異なる第2の面に形成された第2の開口と、
    前記第1の開口と前記第2の開口とを連通するとともに、前記第2の開口を介して流体供給源が接続される管路と、
    を具備することを特徴とする流体供給具。
  2. 前記密着部は、平坦面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の流体供給具。
  3. 前記密着部は、前記第1の開口を囲む周状の傾斜面を有する擂り鉢状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の流体供給具。
  4. 前記管路は、前記第1の開口と前記第2の開口とを連通させる貫通孔であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の流体供給具。
  5. 前記第1の面における外周縁部に、前記挿入部側に延出する円筒部が形成されており、
    前記円筒部は、前記先端部に前記第1の面が密着された際、前記先端部の外周を覆うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の流体供給具。
  6. 前記円筒部は、前記先端部に前記第1の面が密着された際、前記挿入部の前記外周に密着することを特徴とする請求項5に記載の流体供給具。
  7. 前記第1の開口は、前記第1の面の中心よりも該第1の面の外周側に偏芯して位置しており、
    前記第2の開口は、前記第2の面の中心に位置していることを特徴とする請求項5に記載の流体供給具。
  8. 前記第2の面は、前記第1の面に対向して位置していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の流体供給具。
  9. 前記密着部は、前記内視鏡に設けられた前記送気送水管路以外の管路の前記先端部における開口に密着して閉塞することを特徴とする請求項1に記載の流体供給具。
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