JP3196951B2 - カバー式内視鏡 - Google Patents

カバー式内視鏡

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JP3196951B2 JP31846293A JP31846293A JP3196951B2 JP 3196951 B2 JP3196951 B2 JP 3196951B2 JP 31846293 A JP31846293 A JP 31846293A JP 31846293 A JP31846293 A JP 31846293A JP 3196951 B2 JP3196951 B2 JP 3196951B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡と該内視鏡を被
覆する内視鏡カバーとを備え、内視鏡カバー内にチャン
ネルチューブを有するカバー式内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】体腔内を観察するための内視鏡は、各種
疾患を発見したり、患部を治療する等に大きな役割を果
たしている。この内視鏡は、体腔内にその挿入部を挿入
して使用するものであるため、同一内視鏡を別の被検体
に使用する場合は事前に洗浄、殺菌する必要がある。
【0003】しかし、内視鏡の洗浄、殺菌を十分に行う
には長時間を要するので、医療現場での内視鏡使用の効
率性には多くの問題があった。
【0004】そこで、近年、内視鏡観察に必要な送気管
路、送水管路、吸引管路、処置具チャンネル等を備え、
かつ洗浄、殺菌が充分に施された使い捨て型のカバー
を、光学的要素のみを備えた内視鏡に装着して使用する
ことが提案されている。この場合、カバーは使い捨てと
されるものであるため、内視鏡自体への衛生上の配慮は
不要となる。
【0005】このようなカバー式内視鏡として、内視鏡
カバーに管路とか処置具チャンネルなどのチャンネル類
を備えたものにおいては、カバーの湾曲や屈曲操作によ
りチャンネル類に引張力や圧縮力等の無理な力が加わ
り、カバー先端とチャンネル先端の接合部の破壊とか所
望の角度まで湾曲できないなどの不具合が生じる場合が
あった。
【0006】このような不具合の解決手段として、例え
ば図15に示すように、内視鏡カバー51の手元側の口
体部52内の空間を大きくして、この口体部52内部で
チャンネル類53を蛇行またはループさせた後、このチ
ャンネル類53の手元側端部を口体部52に固定してチ
ャンネル類にかかる引張力や圧縮力を吸収するような方
法が考えられる。
【0007】また、米国特許 4,947,827号には、図16
に示すようにチャンネル54の途中に蛇腹状のひだ55
を設け、ひだ55においてチャンネルの長さを可変する
ことでチャンネルに加わる力を吸収するようにしたもの
や、図17に示すように体腔内挿入部56と操作部57
との間でチャンネル58を外に出してループさせてから
手元側を操作部57に固定し、チャンネルのループの大
きさを変えることでチャンネルに加わる力を吸収するよ
うにしたものが提案されている。
【0008】また、米国特許 4,745,908号には、図18
に示すように、挿入部59内で各チャンネル59aを各
々別々に蛇行させて両端を固定し、チャンネルに加わる
力を吸収するようにしたものが提案されている。
【0009】しかし、図15のようにカバー手元側口体
部を大型化したものや、図17のようにチャンネル類が
口体部付近でカバー外に大きくループしているもので
は、把持部と挿入部手元側端部との間が長くなってしま
い、操作のじゃまになって挿入時等における操作性が悪
くなる不具合がある。また、図16のようにチャンネル
の途中にひだを設けたものでは、ひだの内部で処置具類
がひっかかったりしやすく、処置具の操作性、挿通性が
悪くなる不具合がある。また、図18のように挿入部内
で各チャンネルを別々に蛇行させたものでは、一般の内
視鏡の挿入部内で行うことは可能であるが、チャンネル
付カバー内にカバー用内視鏡を挿入する必要のあるカバ
ー式内視鏡においては、内視鏡挿通路が狭くなったり、
各チャンネルが内視鏡挿入部にからまってチャンネル類
を破損させるかまたは内視鏡の挿入不能になりやすく、
カバーへの内視鏡挿通性能や湾曲性能が悪くなる不具合
がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、カバー
式内視鏡の挿入部を湾曲や屈曲させたときなどにカバー
内部のチャンネル類に無理な力が加わることを防止する
ために、従来の装置のようにチャンネル類を手元側でル
ープさせたりして引張力や圧縮力を吸収するようにした
ものでは、挿入部の体腔内への挿入時等における操作性
やカバーへの内視鏡の挿入性などが悪化してしまう問題
点があった。また、挿入部内で各チャンネルを別々に蛇
行させたものでは、内視鏡挿通路が狭くなったりしてカ
バーへの内視鏡の挿通性能が悪くなる不具合がある。
【0011】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、体腔内への挿入操作性やカバーへの内視鏡の挿
入性を悪化させることなく、内視鏡カバーの挿入部を湾
曲または屈曲させたときの湾曲性能の悪化とかチャンネ
ルの接合部の破損などを防止することが可能なカバー式
内視鏡を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によるカバー式内
視鏡は、少なくとも内視鏡の挿入部を覆う内視鏡カバー
と、この内視鏡カバーに挿入して使用するカバー用内視
鏡とを備えるものであって、前記内視鏡カバーの挿入部
に、内視鏡検査に用いる管路チャンネルを挿通するため
の前記カバー用内視鏡の挿通路とは独立したチャンネル
収納部を備え、このチャンネル収納部内において前記管
路チャンネルを蛇行可能に配設したものである。
【0013】
【作用】内視鏡カバーの挿入部に、内視鏡検査に用いる
管路チャンネルを挿通するためのチャンネル収納部をカ
バー用内視鏡の挿通路とは独立して設け、このチャンネ
ル収納部内において前記管路チャンネルを蛇行可能とす
る。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図7は本発明の第1実施例に係り、図
1はカバー式内視鏡を有する内視鏡装置の概略構成を示
す説明図、図2は内視鏡カバーの挿入部先端部の概略構
成を示す構成説明図、図3はカバー用内視鏡の挿入部先
端部の概略構成を示す構成説明図、図4は内視鏡カバー
の挿入部カバー部においてカバー先端構成部に接続する
ダブルルーメンチューブの概略構成を示す断面図、図5
は内視鏡カバーにカバー用内視鏡を挿入するときの状態
を示す作用説明図、図6はダブルルーメンチューブのチ
ャンネル収納部内での送水,送気,吸引チューブの挿通
状態を示す断面図、図7は内視鏡カバーの挿入部の手元
側口体部周辺の他の構成例を示す構成説明図である。
【0015】本実施例は、カバーを装着するカバー用内
視鏡として、撮像素子を備えた電子内視鏡を用いた装置
構成例を示したものである。
【0016】図1に示すように内視鏡装置1は、カバー
を用いたカバー式内視鏡2を有する装置であり、このカ
バー式内視鏡2は、内視鏡カバー3と、この内視鏡カバ
ー3で覆うカバー用内視鏡4とから構成されている。ま
た、内視鏡装置1には、前記カバー式内視鏡2と接続さ
れる各種周辺機器を積載したカート5と、前記カバー用
内視鏡4を挿抜するときに内視鏡カバー3を保持するカ
バー保持具6とを備えている。
【0017】前記カート5には、例えば、光源装置7,
ビデオプロセッサ8,流体制御装置9,内視鏡カバー3
にカバー用内視鏡4などを挿入する際に使用する内視鏡
カバー拡張器(以下拡張器と記載)10などが収納さ
れ、このカート5の上面部にはビデオプロセッサ8から
の映像信号を受けて内視鏡画像を表示するモニタ11が
載置されている。
【0018】カバー用内視鏡4は、細長の内視鏡挿入部
21の手元側基端部に太径の把持部を兼ねた操作部22
を連設し、この操作部22の側部からユニバーサルコー
ド23を延出し、このユニバーサルコード23の端部に
接続用のコネクタ24を配設している。
【0019】一方、内視鏡カバー3は、カバー用内視鏡
4の挿入部21を覆う挿入部カバー部3a、操作部22
を被覆する操作部カバー部3b、操作部22から延出す
るユニバーサルコード23を被覆するユニバーサルコー
ドカバー部3cによって構成されている。
【0020】また、前記拡張器10からは内視鏡カバー
3の挿入部カバー部3aの内部に空気を送り込むための
拡張チューブ10aが延出されており、カバー用内視鏡
4を挿入する際には、この拡張チューブ10aの先端部
を内視鏡カバー3の固定用口体部30に設けた拡張チュ
ーブ口体31に接続して送気することによって、挿入部
カバー部3aの後述する挿入部カバー外皮となるダブル
ルーメンチューブに形成した内視鏡挿通用チャンネルを
拡張する。
【0021】図2に示すように、カバー式内視鏡2にお
ける内視鏡カバー3の挿入部カバー部3aは、手元側に
は図1に示す固定用口体部30が配設され、先端側には
硬質塩化ビニル,変性PPOなど黒色の硬質プラスチッ
クで形成した先端構成部33が配設されており、これら
の固定用口体部30と先端構成部33とが軟質塩化ビニ
ル,ポリウレタン,ポリエチレンなど軟質樹脂製のダブ
ルルーメンチューブ40で水密に連結されて構成されて
いる。ダブルルーメンチューブ40は、内視鏡を挿入す
るためのチャンネルである内視鏡挿通用ルーメン41と
送気・送水・吸引管路など各種管路を配設する管路配設
用ルーメン42の2つのルーメンが形成されており、管
路配設用ルーメン42には送水チューブ43,送気チュ
ーブ44,吸引チューブ45が挿通され、内視鏡挿通用
ルーメン41にはカバー用内視鏡4が挿入されるように
なっている。
【0022】前記内視鏡カバー3の先端構成部33の先
端面には、透明プラスチック製の対物用レンズカバー3
4及び照明用レンズカバー35がカバー用内視鏡4に設
けた対物レンズ25及び照明レンズ26にそれぞれ対応
する位置に配設され、さらに送水チューブ43,送気チ
ューブ44の先端側にそれぞれ連通する送水ノズル3
6,送気ノズル37が設けられ、吸引チューブ45の先
端側に連通する吸引口38が形成されている。なお、対
物用レンズカバー34及び照明用レンズカバー35,対
物レンズ25及び照明レンズ26の内面あるいは外面に
は、必要に応じて反射防止コーティング,防曇コーティ
ング,撥水コーティング,帯電防止コーティングなどの
コーティングを施している。また、レンズ近傍の内視鏡
カバー3やカバー用内視鏡4の表面は反射防止のため黒
色にすることが望ましい。
【0023】また、図1に示すように送水チューブ4
3,送気チューブ44,吸引チューブ45の手元側端部
は、各管路の開・閉を司る電磁弁9aを介して流体制御
装置9に接続されている。
【0024】前記カバー用内視鏡4は、図3に示すよう
に、内視鏡カバー3へ挿入する内視鏡挿入部21は断面
が略D字形状に形成されており、内視鏡先端部21a,
内視鏡湾曲部21b,内視鏡可撓管部21cが連設され
て構成されている。
【0025】次に、図4を参照してダブルルーメンチュ
ーブ40の構成を説明する。
【0026】図4の軸方向断面図及び断面BBに示すよ
うに、カバー先端構成部33に水密に連結するダブルル
ーメンチューブ40には、カバー用内視鏡4を挿通する
ための内視鏡挿通用ルーメン41と送水チューブ43,
送気チューブ44,吸引チューブ45などのチャンネル
チューブ類を配設するためのチャンネル収納部となる管
路配設用ルーメン42とを分割する仕切部46が軸方向
に沿って形成され、仕切部46によって2つのルーメン
が分割形成されている。
【0027】また、図4の軸方向断面図及び断面AAに
示すように、仕切部46で分割されてそれぞれ独立して
形成されている内視鏡挿通用ルーメン41と管路配設用
ルーメン42とは、カバー先端構成部33近傍において
仕切部46が一部切り欠かれて連通部47を形成してい
る。この連通部47には、内視鏡挿通用ルーメン41内
の圧力が一定圧(例えば0.5kg/cm2 )以上になると
弁が開いて自動的に内視鏡挿通用ルーメン41を管路配
設用ルーメン42に連通する調整弁48が設けられてい
る。すなわち、内視鏡挿通用ルーメン41と管路配設用
ルーメン42とは先端構成部近傍で調整弁48を介して
連通している。この調整弁48は、例えばシリコンゴム
等の薄肉シートを有し、このシートの基端側を連通部4
7の周囲の仕切部46に接着固定し先端側を先端構成部
33端部に密接させた構成となっている。
【0028】ここで、図5を用いて調整弁48の動作を
説明する。内視鏡カバー3にカバー用内視鏡4の挿入部
21を挿入する際には、カバー手元側の口体部30の拡
張チューブ口体31に拡張チューブ10aを接続し、前
記拡張チューブ口体31に連通するダブルルーメンチュ
ーブ40の内視鏡挿通用ルーメン41内に拡張器10に
よって例えば0.3kg/cm2 程度の圧力の空気を送気す
る。これにより内視鏡挿通用ルーメン41が拡張し、内
視鏡挿入部21を先端付近までスムーズに挿通できる。
内視鏡挿通用ルーメンの先端に空気の逃げ道が設けられ
ていない従来のカバーにおいては、カバーの先端部付近
の空気が圧縮され、空気がダンパーとなって内視鏡挿入
部を完全に先端まで挿入して嵌合するのが困難であった
が、これに対し、本実施例の構成では内視鏡挿通用ルー
メンの先端部の圧力が一定値以上になると図5に示すよ
うに管路配設用ルーメン42との間に設けられた調整弁
48が開き、先端側で他のルーメンへ空気を逃がすこと
ができるので、内視鏡先端部41aをカバー先端構成部
33の内視鏡挿通孔の端部までスムーズに挿入すること
ができる。
【0029】また、カバー手元側の口体部30には管路
配設用ルーメン42に連通する逆止弁32aを備えた排
気口体32が設けられており、管路配設用ルーメン42
内が一定圧以上になるとここから外部に空気が排出され
る。さらに、口体部30の拡張チューブ口体31および
排気口体32よりも手元側には、前記ルーメン41,4
2と内視鏡挿入部21及びチャンネルチューブ類との間
で気密を保つためのシール部材49が設けられ口体部3
0内に固着されている。なお、調整弁48は、うまくス
ペースが取れれば逆止弁32aのような構造のものを用
いても良い。
【0030】次に、内視鏡カバー3の管路配設用ルーメ
ン42内における送水チューブ43,送気チューブ4
4,吸引チューブ45等のチャンネルチューブ類の挿通
状態を図6に示す。
【0031】チャンネル収納部となる管路配設用ルーメ
ン42には、内視鏡挿通用ルーメン41側以外の径方向
に送水チューブ43,送気チューブ44,吸引チューブ
45等のチャンネルチューブ類が蛇行できる空間60が
形成されている。図6の断面DD及び断面EEに示すよ
うに、空間60は主に仕切部46に沿った方向に広く存
在し、図6の軸方向断面図(断面CC)に示すように、
送水チューブ43,送気チューブ44,吸引チューブ4
5が管路配設用ルーメン42内で大きなピッチで蛇行で
きるように配設されている。このようにチャンネルチュ
ーブ類を管路配設用ルーメン42内で蛇行させることに
より、カバー式内視鏡2の挿入部を湾曲とか屈曲させた
ときに内視鏡カバー3内のチャンネルチューブ類に加わ
る引張力や圧縮力を吸収できる。
【0032】また、図7に挿入部カバー部3aの手元側
におけるチャンネルチューブ類周辺の他の構成例を示
す。図7において、(b)は側面図、(a)は(b)の
FF断面図である。
【0033】ダブルルーメンチューブ40の基端側に
は、管路配設用ルーメン42の外面側に開口する前後2
カ所の開口部62が設けられ、この開口部62から吸引
チューブ45が一旦外部に突出して内部に戻るように吸
引チューブ45が大きな曲率で曲げられて配設されてい
る。吸引チューブ45は、内部に処置具類を挿入する処
置具チャンネルも兼ねており、処置具チャンネルが処置
具挿通孔61から挿入部内の間で小さな曲率で曲がって
いると処置具類がひっかかり挿通不能になるなどの不具
合を生じる可能性があるが、前記のようにダブルルーメ
ンチューブ40基端側を構成することによって吸引チュ
ーブ45を大きな曲率で曲げることができるため、処置
具の挿通作業性の悪化を防止でき、処置具類をスムーズ
に挿通できる効果を有する。なお、このような構成の場
合は、手元側の口体部30において管路配設用ルーメン
42側のシール部材や排気口体などは不要である。ま
た、吸引チューブ45の手元側は必ずしも図7のような
構成とする必要はなく、図5及び図6のように管路配設
用ルーメン42内で吸引チューブ45を蛇行させるだけ
としても良い。
【0034】図8に内視鏡カバー3の先端構成部33に
おける内視鏡先端部の固定手段の構成を示す。
【0035】先端構成部33には、ダブルルーメンチュ
ーブ40の内視鏡挿通用ルーメン41に連通した内視鏡
挿通孔63が設けられ、この先端構成部33とは別体の
ストッパー部材64が内視鏡挿通孔63内に先端が一部
突出するように配置されている。ストッパー部材64の
基端側の外面はダブルルーメンチューブ40の挿入部カ
バー外皮65の内面に接着や溶着により連結固定されて
いる。この挿入部カバー外皮65は、ストッパー部材6
4より先端側で固定部66によって先端構成部33外周
に水密に固定されている。そして、ストッパー部材64
の位置に対応する挿入部カバー外皮65外周部が弾性ゴ
ムバンド等の押さえ部材67によって一定力量で締結さ
れている。この構成により、挿入部カバー外皮65を外
周側に引き上げることで、ストッパー部材64の先端部
が内視鏡挿通孔63内より外側へ抜け出すようになって
いる。
【0036】内視鏡先端部21aにおけるストッパー部
材64に対応する外面には、ストッパー部材64が係入
する凹溝68が形成され、この凹溝68の先端側の外面
には内視鏡挿入時にストッパー部材64に当接して該ス
トッパー部材64を外周側へ押圧する傾斜面69が形成
されている。図8(c)に示すように、内視鏡先端部2
1aが内視鏡挿通孔63の先端側内面に突き当たったと
きにストッパー部材64が凹溝68に嵌合することによ
って内視鏡先端部21aが前後にガタつくことを防止し
ている。また、内視鏡先端部21aは図8(d)に示す
ように断面形状が略D形の非円筒形状をしており、これ
と嵌合する内視鏡挿通孔63もほぼ同形状となってお
り、この断面形状によりカバーへ挿入したときの内視鏡
先端部21aの横方向のガタつきや回転を防止してい
る。
【0037】内視鏡カバー3の内視鏡挿通用ルーメン4
1内に内視鏡挿入部21を挿入していくと、内視鏡先端
部21aが図8(a)の状態から図8(b)の状態まで
内視鏡挿通孔63に押し込まれ、このとき内視鏡先端部
21aの傾斜面69でストッパー部材64とその部分の
挿入部カバー外皮65とが外側へ持ち上げられる。その
まま内視鏡挿入部21を押し込んでいくと、内視鏡先端
部21aが図8(c)のように内視鏡挿通孔63の先端
側内面に突き当たり、同時にストッパー部材64が凹溝
68に係入して嵌合する。これにより内視鏡先端部21
aが内視鏡カバー3の先端構成部33に対して固定さ
れ、内視鏡検査中に内視鏡先端部21aがガタつくこと
が防止でき、良好な観察視野が常に得られる。
【0038】また、検査終了後に挿入部カバー部3aか
ら内視鏡挿入部21を抜去する場合には、まず、押さえ
部材67を外し、挿入部カバー外皮65のストッパー部
材64の上側部分を指で持って外側に引き上げながら、
内視鏡挿入部21を手元側に引っ張ることでストッパー
部材64と凹溝68の嵌合が外れ、その後はさらに内視
鏡挿入部21を引き抜けば容易にカバー先端構成部33
から内視鏡先端部21aを外すことができる。なお、挿
入部カバー外皮65の強度のみで内視鏡検査中に加わる
外力に耐えてストッパー部材64が凹溝68より抜けな
いように構成できる場合は、押さえ部材67を不要とす
ることができる。また、内視鏡挿入部の脱着時に、挿入
部カバー外皮をカッターナイフ等で切除してストッパー
部材64を外部に除去する方法を用いても良い。
【0039】このような構成のカバー先端構成部と内視
鏡先端部との固定手段を用いることにより、容易にカバ
ー先端構成部に内視鏡先端部を着脱でき、確実に内視鏡
先端部を固定することができる。これと共に、寸法精度
の必要なカバー先端構成部33を内視鏡脱着時において
変形させる必要がないので硬質のプラスチックモールド
成形品とすることができ、また固定手段を先端構成部と
は別体の安価な硬質のストッパー部材64及び軟性のカ
バー外皮65で形成することができるため、固定手段に
多くのスペースを必要とせず安価に構成することができ
る。また、前記のようにカバー先端構成部を硬質のプラ
スチックモールド成形品で構成できることにより、内視
鏡挿入時のカバー先端構成部の損傷の恐れを排除でき、
カバー先端構成部の寸法精度を高めることができる。
【0040】前述のように構成された本実施例のカバー
式内視鏡2を使用する際に、カバー装着状態のカバー式
内視鏡挿入部を体腔内に挿入し内視鏡湾曲部21bを湾
曲動作させて内視鏡カバー3を含めた体腔内挿入部を湾
曲させると、挿入部カバー部3aのダブルルーメンチュ
ーブ40と共にダブルルーメンチューブの管路配設用ル
ーメン42内の送水チューブ43,送気チューブ44,
吸引チューブ45等のチャンネルチューブ類が湾曲され
る。このとき、図6に示すように、前記チャンネルチュ
ーブ類はチャンネル収納部となる管路配設用ルーメン4
2内に設けられた空間60によって該チャンネル内で緩
やかに蛇行するよう配設されているため、湾曲時に加わ
る引張力や圧縮力がダブルルーメンチューブ40内の蛇
行部において蛇行量を変化させることで吸収される。ま
た、チャンネルチューブ類は仕切部46によって管路配
設用ルーメン42内に移動範囲が規制されて配設されて
おり、内視鏡挿通用ルーメン41側には移動しないよう
なっているため、チャンネルチューブ類は仕切部46の
方向(内視鏡挿通用ルーメン方向)以外の所定方向に蛇
行し、内視鏡挿通用ルーメン41に干渉して内視鏡挿通
路を狭くすることはない。
【0041】本実施例では、仕切部46を有するダブル
ルーメンチューブ40を用いて一方のルーメン内にチャ
ンネルチューブ類を所定方向に蛇行できるよう位置規制
して配設する構成となっているため、内視鏡カバーの構
成が簡単で安価にでき、挿入部の細径化も可能である。
【0042】このように、本実施例によれば、内視鏡カ
バーの挿入部カバー部においてチャンネルチューブ類が
内視鏡挿通チャンネル以外の方向に蛇行できる空間を有
する管路配設用ルーメンを設けたことにより、カバー式
内視鏡の挿入部を湾曲、屈曲させたときにチャンネルチ
ューブ類に加わる引張力や圧縮力を挿入部カバー部の管
路配設用ルーメン内でチャンネルチューブ類の蛇行量を
変化させることで吸収でき、チャンネルチューブ類に無
理な引張力や圧縮力が加わることを防止でき、カバーの
湾曲不良や湾曲操作性の悪化、チャンネルの座屈による
損傷、チャンネルとカバーとの接合部の損傷などの発生
を防止することができる。
【0043】また、チャンネルチューブ類に加わる力を
吸収するために、カバーの手元側口体部内においてチャ
ンネルチューブ類を大きく蛇行させたりする必要がなく
蛇行量は接続に必要な最小限で済むため、内視鏡カバー
の手元側の内視鏡固定部を小型化でき、カバー装着状態
のカバー式内視鏡において把持部から挿入部基端部まで
の距離を短くできるため、カバー式内視鏡の体腔内への
挿入時等における操作性を向上させることが可能とな
る。また、チャンネルの長さを変化できるようなひだを
設ける必要もなく、また挿入部カバー部内でのチャンネ
ルチューブ類の蛇行も大きなピッチであるので、チャン
ネル内部に処置具等を挿通してもひっかかることがな
く、処置具の操作性、挿通性等の処置性能が低下するこ
ともない。さらに、挿入部カバー部内においてチャンネ
ルチューブ類が蛇行して湾曲時に加わる力を吸収する際
に、カバー用内視鏡の挿通路にはみ出さないようにチャ
ンネルチューブ類が所定方向にのみ移動可能となってい
るため、内視鏡カバーにおける内視鏡挿通路が狭くなる
こともなく、カバーへの内視鏡の挿通性能が低下するこ
とを防止できる。
【0044】ここで、図1に示したカバー保持具6の詳
細の構成及びカバー装着動作について図9を参照して説
明する。
【0045】カバー保持具6は、台座70に支柱71が
倒立して取り付けられ、支柱71に先端固定部72と口
体部固定部73とが移動自在に固定されて構成されてお
り、カバー装着の際には、先端固定部72には挿入部カ
バー3aの先端構成部33を、口体部固定部73にはカ
バー手元側の口体部30をそれぞれ固定するようになっ
ている。先端固定部72にはカバー先端構成部33が嵌
合する使い捨ての弾性ゴムキャップ72aが設けられ、
口体部固定部73には口体部30が係止するU字状の腕
73aが設けられており、これらの固定部72,73は
支柱71に対して移動自在に係合し固定ビス74によっ
て所定の位置に固定されるようになっている。
【0046】内視鏡カバーの挿入部カバー3aに内視鏡
挿入部21を挿入する場合には、カバー先端構成部33
を先端固定部72に、カバー手元側の口体部30を口体
部固定部73にそれぞれ固定した後、挿入部カバー部3
aの挿入部カバー外皮65がねじれたり蛇行することな
く真直ぐに伸長し、かつカバー用内視鏡4の挿入部21
を挿入しやすい高さとなるように先端固定部72及び口
体部固定部73を移動させ、2カ所の固定ビス74を締
め付けて支柱71に先端固定部72と口体部固定部73
を固定する。このとき、口体部固定部73の腕73aに
図示しない使い捨ての袋を被せて使用することで、挿入
部カバー部3aの汚染を防ぐことができる。
【0047】このような構成によれば、内視鏡挿入部を
挿入する際に挿入部カバー外皮65が蛇行したりふらふ
らすることがなくなり、また、内視鏡挿入部挿入時の摩
擦力により挿入部カバー外皮65が先端側に引っ張られ
て伸ばされるようになっても、カバーの先端構成部33
の軸方向の位置が固定されておりずれることがないの
で、内視鏡先端部21aをカバーの先端構成部33に容
易かつ確実に装着できるという利点を有する。
【0048】図10にカバー保持具の第1の変形例を示
す。本例は、内視鏡カバーのオーバーチューブまたはカ
バー梱包材をカバー保持具として兼用した例である。
【0049】カバー保持具6aは、内視鏡挿入部固定用
の弾性ゴムからなる先端固定部材75、手元側固定部材
76を有し、これらの固定部材75,76の間は透明で
内部が視認可能な硬性チューブ77で構成されており、
前記固定部材75,76に硬性チューブ77の端部が連
結している。手元側固定部材76の後端側には、カバー
のチャンネル類を収納し外部からの汚染を防止する軟性
の袋78が連設されている。
【0050】このように構成されたカバー保持具6aに
おいても、前述の実施例のカバー保持具と同様に内視鏡
挿入部挿入時のカバー先端構成部33の軸方向の位置が
固定されるため、内視鏡先端部をカバー先端構成部に容
易かつ確実に装着することができる。
【0051】図11にカバー保持具の第2の変形例を示
す。本例は、カバー保持具の支柱の長さを可変に構成し
た例である。
【0052】カバー保持具6bは、太径の棒79の内部
に細径の棒80の一端側がスライド可能に収納された伸
縮自在の支柱81を有して構成されている。支柱81の
太径の棒79の端部には固定ビス82が設けられ、固定
ビス82によって支柱81を所望の長さの状態に固定で
きるようになっている。支柱81の先端側と手元側には
それぞれカバー固定用のU字状またはリング状の腕83
が固定されている。
【0053】本例のカバー保持具は、カバー及び内視鏡
の挿入部有効長が1.7m位の長尺のものと1m位の短
尺のものなど異なる長さに対応可能なように支柱81が
スライド等することにより長さ調整可能となっている。
挿入部カバー部3aの長さに応じて、2つの腕83の間
の長さが所望の長さとなるよう細径の棒80をスライド
させ、固定ビス82を締め付けることによって支柱81
の長さを所定量で固定する。図11(a)は挿入部が長
尺の場合、図11(b)は挿入部が短尺の場合にそれぞ
れ対応してカバー保持具の支柱の長さを設定した例であ
り、いずれの場合においても挿入部カバー部3aが蛇行
したりすることなく、内視鏡挿入部挿入時のカバーの軸
方向の位置を固定でき、内視鏡先端部をカバー先端構成
部に容易かつ確実に装着することができる。なお、本例
のカバー保持具は、ベッド,テーブル等の上に横に置い
て使用することも可能である。
【0054】図12及び図13は本発明の第2実施例に
係り、図12は内視鏡カバーの挿入部カバー部における
チャンネル収納部の構成を示す構成説明図、図13はカ
バー用内視鏡に設けられる管路の構成を示す構成説明図
である。
【0055】第2実施例は内視鏡カバーの挿入部カバー
部をマルチルーメンチューブを用いて構成した例であ
る。その他の構成部分は第1実施例と同様であり、ここ
では異なる部分のみ説明する。
【0056】挿入部カバー部3aの中間部は、円形断面
の内視鏡挿通用ルーメン91及び複数の管路配設用ルー
メン92a,92b,92cを形成した4つのルーメン
を有するマルチルーメンチューブ90によって挿入部カ
バー外皮が構成されている。チャンネル収納部となる管
路配設用ルーメン92a,92b,92cには、送水チ
ューブ43,送気チューブ44,吸引チューブ45がそ
れぞれ挿通され、断面が長円形状の各ルーメン内におい
てチャンネルチューブが蛇行できるように配設されてい
る。また、内視鏡挿通用ルーメン91内に挿入されるカ
バー用内視鏡の挿入部93は、断面形状が内視鏡挿通用
ルーメン91とほぼ同様に円形状となっている。
【0057】内視鏡挿入部93には、図13に示すよう
にカバーの内視鏡挿通用ルーメン内に送気する送気管路
94とカバー内の余分な空気を吸引する吸引管路95と
が設けられており、内視鏡カバー側には第1実施例に示
したようなカバー内への送気・排気手段を設けない構成
となっている。すなわち、内視鏡挿入部93を挿入部カ
バー部3aの内視鏡挿通用ルーメン91に挿入する際に
は、送気管路94を介してカバー内に送気を行ってルー
メンを拡張させ、余分な空気を吸引管路95を介して吸
引することにより、内視鏡の挿入を容易にしている。
【0058】内視鏡カバー内に挿入するカバー用内視鏡
は、一日の検査終了後とか誤って汚染させた場合には洗
浄、滅菌を行うが、この洗浄、滅菌によって送気管路9
4や吸引管路95内に洗浄時の残水が残る恐れがある。
内視鏡挿入部の管路内に残水があるままカバー内で送気
を行うと、カバー内に水が混入してカバー先端のレンズ
カバー等に付着し、良好な視野が得られなくなる不具合
が発生することがあった。このような問題点を解決する
ために、本実施例では図13に示すように、カバー用内
視鏡のコネクタ96において送気管路94や吸引管路9
5の端部に、管路を密封する水密パッキン97とコネク
タに螺合固着して水密パッキン97を含む管路端部を封
止するフタ部材98とを洗浄時に取り付けるようにす
る。また、挿入部先端部における送気管路94や吸引管
路95の端部に発砲性PTFEシート(ゴアシート)等
の防水性透気シート99を固着しておくようにしても良
い。なお、少なくとも送気管路94のコネクタ側端部に
のみ防水キャップを装着すれば、浸水時の送気管路94
内への水の混入はかなり抑えられ、この場合内視鏡挿入
部は完全に洗浄、滅菌することができる。
【0059】本実施例の構成では、カバー装着状態のカ
バー式内視鏡挿入部を湾曲させると、第1実施例と同様
に送水チューブ43,送気チューブ44,吸引チューブ
45等のチャンネルチューブ類はチャンネル収納部とな
る管路配設用ルーメン92a,92b,92c内でそれ
ぞれ緩やかに蛇行するかまたはループを形成するよう配
設されているため、湾曲時に加わる引張力や圧縮力がマ
ルチルーメンチューブ90内の蛇行部において蛇行量を
変化させることで吸収される。またこのとき、各チャン
ネルチューブは管路配設用ルーメンに沿った所定方向に
蛇行し、内視鏡挿通用ルーメン91に干渉して内視鏡挿
通路を狭くすることはない。従って、第1実施例と同様
にカバー式内視鏡の挿入部を湾曲、屈曲させたときにチ
ャンネルチューブ類に無理な引張力や圧縮力が加わるこ
とを防止でき、カバーの湾曲不良や湾曲操作性の悪化、
チャンネルの座屈による損傷、チャンネルとカバーとの
接合部の損傷などの発生を防止することができる。
【0060】また、本実施例では各チャンネルチューブ
が別々のルーメン内に収納してあるので、各々のチュー
ブがからみ合って湾曲時の動きを規制することを防止で
き、また各チューブの太さや硬さが異なる場合は必要な
蛇行スペースも異なるが、このような場合においても各
チューブに合わせた適正な蛇行可能な空間を有するチャ
ンネル収納部を形成することができる。この場合、図1
2に示すようにチャンネルチューブが管路配設用ルーメ
ン内で大きなループを形成するように配設することも可
能になる。また、内視鏡カバーに内視鏡を挿入する際に
カバー用内視鏡から送気、吸引するような構成としたの
で、この送気・排気手段の構成をカバーにおいて省略で
き使い捨てとする内視鏡カバーの構成を簡略化できるた
め、内視鏡カバーを含むカバー式内視鏡を安価に構成で
きる。
【0061】図14は本発明の第3実施例に係る内視鏡
カバーの挿入部カバー部におけるチャンネル収納部の構
成を示す構成説明図である。
【0062】第3実施例は内視鏡カバーの挿入部カバー
部を外皮となるシングルチューブ内に管路配設用のチュ
ーブを挿通して構成した例である。その他の構成部分は
第1実施例と同様であり、ここでは異なる部分のみ説明
する。
【0063】挿入部カバー部3aの中間部は、挿入部カ
バー外皮がシングルチューブ100で構成され、このシ
ングルチューブ100内にチャンネル収納部となるチャ
ンネル被覆チューブ103が挿通されており、シングル
チューブ100とチャンネル被覆チューブ103との間
で内視鏡挿通路101が、チャンネル被覆チューブ10
3内にチャンネル挿通路102がそれぞれ形成されてい
る。このチャンネル被覆チューブ103は、内部に送水
チューブ43や吸引チューブ45等のチャンネル類を蛇
行可能に配設し、かつ、シングルチューブ100との間
で内視鏡挿入部21をスムーズに挿入できるようにする
ガイド部材となっている。チャンネル被覆チューブ10
3はシリコンゴムやウレタンゴム等の軟らかい材料のチ
ューブからなり、挿入部湾曲時に支障をきたさない程度
の軟らかさを有している。
【0064】チャンネル被覆チューブ103の内部に
は、例えば三日月状の一定形状断面を持ち螺旋状に巻回
されたステンレス等の金属や硬質プラスチック製フレッ
クスなどから成る補強部材104が、挿入部カバー部3
aの全長、または内視鏡湾曲部に対応する部分のみ、ま
たは内視鏡湾曲部以外の部分のほぼ全長に配設されてい
る。なお、フレックスの代わりにφ0.2〜0.4mmの
金属コイルで補強部材104を形成しても良い。また、
チャンネル被覆チューブ103の内・外面に潤滑粉を塗
布しておくこともでき、この場合内部のチャンネル類や
内視鏡挿入部の滑り性を向上でき、内視鏡のカバーへの
挿入性やカバーを装着した状態の挿入部の湾曲性がさら
に向上する。
【0065】本実施例の構成では、カバー装着状態のカ
バー式内視鏡挿入部を湾曲させると、第1実施例と同様
に送水チューブ43,吸引チューブ45等のチャンネル
チューブ類はチャンネル収納部となるチャンネル被覆チ
ューブ103内でそれぞれ緩やかに蛇行するよう配設さ
れているため、湾曲時に加わる引張力や圧縮力がチャン
ネル被覆チューブ103内の蛇行部において蛇行量を変
化させることで吸収される。またこのとき、チャンネル
チューブ類はチャンネル被覆チューブ内で所定方向に蛇
行し、内視鏡挿通路101に干渉して内視鏡挿通路を狭
くすることはない。従って、第1実施例と同様にカバー
式内視鏡の挿入部を湾曲、屈曲させたときにチャンネル
チューブ類に無理な引張力や圧縮力が加わることを防止
でき、カバーの湾曲不良や湾曲操作性の悪化、チャンネ
ルの座屈による損傷、チャンネルとカバーとの接合部の
損傷などの発生を防止することができる。
【0066】また、本実施例では挿入部カバー部をシン
グルチューブ内にチャンネル被覆チューブを組み合わせ
て構成しているため、挿入部カバー外皮としてダブルル
ーメンチューブやマルチルーメンチューブ等の特殊なチ
ューブを用いる必要がなく、安価に構成でき、先端構成
部33や固定用口体部30との接合も容易にできる。ま
た、挿入部カバー外皮とチャンネル被覆チューブとが独
立しているので、湾曲時の抵抗が少なく、湾曲操作性が
より向上する。さらに、チャンネル被覆チューブに補強
部材を設けているので、チャンネル収納部の形状が変化
しにくく、チャンネル収納部内でチャンネル類がより蛇
行、スライドしやすくなり、さらに湾曲性能の良いカバ
ー式内視鏡を提供できる。
【0067】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、内視鏡カバーに設けるチャンネルチューブ
類は前述した送水チューブ,送気チューブ,吸引チュー
ブに限らず、側視型のカバー式内視鏡の場合に処置具起
上牽引ワイヤのガイドチューブを備えたものや、またバ
ルーン付きの内視鏡カバーの場合にバルーン送水,吸引
チューブを備えたものでも良いし、その他のユーティリ
ティチャンネル等の各種チャンネルを設けた場合でも同
様に本実施例の構成を適用可能であり、種々変形実施が
可能である。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、体
腔内への挿入操作性やカバーへの内視鏡の挿入性を悪化
させることなく、内視鏡カバーの挿入部を湾曲または屈
曲させたときの湾曲性能の悪化とかチャンネルの接合部
の破損などを防止することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図7は本発明の第1実施例に係り、
図1はカバー式内視鏡を有する内視鏡装置の概略構成を
示す説明図
【図2】内視鏡カバーの挿入部先端部の概略構成を示す
構成説明図
【図3】カバー用内視鏡の挿入部先端部の概略構成を示
す構成説明図
【図4】内視鏡カバーの挿入部カバー部においてカバー
先端構成部に接続するダブルルーメンチューブの概略構
成を示す断面図
【図5】内視鏡カバーにカバー用内視鏡を挿入するとき
の状態を示す作用説明図
【図6】ダブルルーメンチューブのチャンネル収納部内
での送水,送気,吸引チューブの挿通状態を示す断面図
【図7】内視鏡カバーの挿入部の手元側口体部周辺の他
の構成例を示す構成説明図
【図8】内視鏡カバーの先端構成部における内視鏡先端
部の固定手段の構成を示す構成説明図
【図9】カバー装着時に内視鏡カバーを保持するカバー
保持具の詳細の構成を示す構成説明図
【図10】カバー保持具の第1の変形例を示す構成説明
【図11】カバー保持具の第2の変形例を示す構成説明
【図12】図12及び図13は本発明の第2実施例に係
り、図12は内視鏡カバーの挿入部カバー部におけるチ
ャンネル収納部の構成を示す構成説明図
【図13】カバー用内視鏡に設けられる管路の構成を示
す構成説明図
【図14】本発明の第3実施例に係る内視鏡カバーの挿
入部カバー部におけるチャンネル収納部の構成を示す構
成説明図
【図15】内視鏡カバーの挿入部手元側の口体部におい
てチャンネル類を蛇行させた構成例を示す説明図
【図16】チャンネルチューブの途中に蛇腹状のひだを
設けた構成例を示す説明図
【図17】内視鏡の体腔内挿入部と操作部との間でチャ
ンネルを外に出してループさせた構成例を示す説明図
【図18】内視鏡の挿入部内で各チャンネルを各々別々
に蛇行させて配設した構成例を示す説明図
【符号の説明】
2…カバー式内視鏡 3…内視鏡カバー 3a…挿入部カバー部 4…カバー用内視鏡 21…内視鏡挿入部 30…固定用口体部 33…カバー先端構成部 40…ダブルルーメンチューブ 41…内視鏡挿通用ルーメン 42…管路配設用ルーメン 43…送水チューブ 44…送気チューブ 45…吸引チューブ 46…仕切部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも内視鏡の挿入部を覆う内視鏡
    カバーと、この内視鏡カバーに挿入して使用するカバー
    用内視鏡とを備えるカバー式内視鏡であって、 前記内視鏡カバーの挿入部に、内視鏡検査に用いる管路
    チャンネルを挿通するための前記カバー用内視鏡の挿通
    路とは独立したチャンネル収納部を備え、このチャンネ
    ル収納部内において前記管路チャンネルを蛇行可能に配
    設したことを特徴とするカバー式内視鏡。
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