JP3808246B2 - 内視鏡 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内層と外層とを有するチューブで形成した管路を内部に延設し、この管路を介して流体を移送可能とした内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
一般に、内視鏡内には、チューブで形成した管路を延設してあり、この管路は各種の処置を行う処置具を挿通したり、体腔内の体液を吸引する等の処置に使用されている。このため、良好な滑り性を有し、また、汚れが付着し難い等の特性から、ポリテトラフルオロエチレン(以下PTFEと称する)等のフッ素樹脂製チューブを用いて管路を形成していた。
【0003】
しかし、こうしたフッ素樹脂製チューブは、柔軟性や可撓性に欠けるため、管路を小さな半径で屈曲させると、チューブがキンク(折れ)し、内視鏡の機能を損なってしまうという問題があった。
【0004】
一方、内層を充実構造のPTFEで形成し、外層を多孔質構造テープ巻成体で形成した可撓性チューブも提案されている。このような可撓性チューブの例が特開平7−1630号に記載されている。
この可撓性チューブでは、屈曲に対する耐性は向上している。しかし、充実構造のPTFEで形成された内層は非常に薄く、チューブ内面に洗浄ブラシなどを繰り返し挿脱させると、内面が削れてしまう可能性が高い。そして、内層が削り取られると、外層が多孔質構造のテープ層であるために、気密を保持することはできず、すぐに内視鏡の内部へ水漏れを起こす虞がある。
【0005】
本発明は、上記の事情に基づいてなされたもので、屈曲に対する耐性を向上させるとともに、内面の削れに対する耐久性を向上させた可撓性チューブにより、管路を形成した内視鏡を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明によると、内視鏡に用いられるチューブであって、内層は、全長にわたり充実構造のPTFE層で形成し、外層は、端面側から離隔する方向に向けて、順に、充実構造のPTFE層と、充実構造から徐々に多孔質構造へ変化する移行層と、多孔質構造のPTFE層とで形成されているチューブが提供される。
更に、剛性の操作部と、前記操作部に接続される軟性の管部と、前記管部に対して可撓性が低く、前記操作部と管部との間でこの管部の一部を囲むように設けられた折れ止め部と、前記管部内に挿通され、内層は、全長にわたり充実構造のPTFE層で形成され、外層は、端面側から離隔する方向に向けて順に充実構造のPTFE層と、この充実構造から徐々に多孔質構造へ変化する移行層と、多孔質構造のPTFE層とで形成されるチューブと、前記操作部内に設けられ、前記チューブに流体移送可能に連通すると共に、前記移行層が形成される部分を前記折止め部内に配置するように接続するパイプと、を有する内視鏡が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図中、図1〜図4は本発明の第1実施形態を示す。
[構成]
図1は、第1実施形態の内視鏡を用いる内視鏡システム1を示す。この内視鏡システム1は、第1実施形態による内視鏡2と、この内視鏡2に接続される光源装置3と、ビデオプロセッサ4とを備え、このビデオプロセッサ4に、モニタ5とVTRデッキ6とビデオディスク7とビデオプリンタ8とが接続されている。光源装置3には、ランプ17が内蔵されている。
【0008】
この内視鏡2は、体腔内に挿入される挿入部10と、医師等の操作者がこの挿入部10の先端部を体外から操作する操作部9と、この操作部9から延びて光源装置3に接続されるユニバーサルコード13とを備える。このユニバーサルコード13の先端部には、ライトガイドコネクタ14が設けられており、このライトガイドコネクタ14を介して内視鏡2が光源装置3に接続されると共に、このライトガイドコネクタ14から分岐した信号コード15によりビデオプロセッサ4にも接続されている。操作部9と挿入部10との間には折れ止め11が設けられ、更に、ユニバーサルコード13は、操作部9およびライトガイドコネクタ14の双方との間に、それぞれ折れ止め12,16が設けられている。
【0009】
図2は、この内視鏡2の内部に延設された吸引を行うための管路システムを示す。また、図3は、図2の矢印Xに沿う断面を示す。
図示のように、内視鏡2内の吸引を行うための管路システムは、挿入部10の先端部に形成された開口部18と、操作部9に形成された開口部25と、コネクタ14に設けられた口金29との間に延設される複数の管路から形成されている。また、挿入部10の先端部に開口する開口部18と、挿入部9に開口する開口部25とを結ぶ管路中には、分岐部20が介挿され、操作部9の外部に開口させた処置具挿入部21を、この吸引を行うための管路システムに配置している。
【0010】
開口部18に接続される管路は、挿入部10内に延設された処置用チューブ19で形成され、処置具挿入部21を分岐させる分岐部20が、この処置用チューブ19の操作部9側の端部に接続されている。本実施形態におけるこの処置用チューブ19は、まず内層と外層を一体的に押し出し成形し、その後、外層のみを延伸発泡させた多孔質構造PTFE層に形成してある。内層は、滑り性がよく、汚れの付きにくい充実構造のPTFE層で形成する。また、分岐部20は、処置具挿入部21を分岐させると共に、つなぎチューブ22に接続さていれる。このつなぎチューブ22は、吸引シリンダ23に結合されたパイプ24に接続され、この吸引シリンダ23を介して操作部9の開口部25に連通した管路を形成する。
【0011】
図3に示すように、吸引シリンダ23は、剛性構造のケーシング37内に固定されている。この吸引シリンダ23の一端に設けられた開口部25がケーシング37の外部に開口しており、この開口部25には、内視鏡の操作者が吸引操作を行うための図示しない吸引ボタンが接続できるようになっている。また、開口部25と対向する側で、この吸引シリンダ23にパイプ27が一体的に結合されている。
【0012】
パイプ27は、吸引シリンダ23から延びる滑らかなS字状に湾曲した形状に形成され、この吸引シリンダ23と反対側の端部に、ユニバーサルコード13内を走行する吸引チューブ26が接続される。このパイプ27の滑らかなS字状形状により、それぞれの軸線がずれて配置された吸引シリンダ23と吸引チューブ26との間に、急角度あるいは小さな半径の折れ曲がり部のない滑らかに湾曲する管路を形成している。
【0013】
図4に示すように、吸引チューブ26は、内層と外層との2層構造に形成してある。内層は、全長にわたり充実構造のPTFE層30で形成している。また、外層は、端面側すなわちケーシング37に固設された被接続部材であるパイプ27から離隔する方向に向けて、順に、充実構造のPTFE層31と、充実構造から徐々に多孔質構造へ変化する移行層32と、多孔質構造のPTFE層33とで形成してある。すなわち、吸引チューブ26は、パイプ27との接続部の近傍に、外層が内層31と同じ充実構造のPTFE層で形成される充実構造部34と、この充実構造部34に隣接し、外層が充実構造部34から離隔するにつれて徐々に多孔質構造へ変化する移行層32で形成される移行部35と、この移行部35に隣接し、外層が多孔質構造のPTFE層33で形成される軟質部36とを配置している。
【0014】
このような構造の吸引チューブ26を形成する場合は、まず、内層と外層とを一体的に押し出し成形し、その後、外層のみを延伸発泡させて多孔質構造のPTFE層33を形成する。その後、例えばパイプ27である被接続部材に接続される端部から、所定長さ範囲を焼成させて、充実構造のPTFE層31を形成する。また、このPTFE層31に隣接する所定長さ範囲には、徐々に多孔質構造のPTFE層33へ移行するように焼成条件を緩和させることにより、上述のように充実構造から徐々に多孔質構造へ変化する移行層32を形成する。
【0015】
この吸引チューブ26は、その先端側で、コネクタ14内に固設されたパイプ28と接続され、このパイプ28の先端側に設けられた口金29より、外部へ開口している。この口金29は図示していない外部チューブを介して、吸引用のポンプに接続される。
【0016】
一方、図3に示すように、この吸引チューブ26を内包するユニバーサルコード13は、基端側すなわち操作部9に近接する端部に接続口金38を設けてあり、この接続口金38が操作部9内の固定部品39にビス40で固定されている。この固定部品39は、シャーシ41を介して、ケーシング37に固定されている。また、ユニバーサルコード13の外周には、ゴム製の折れ止め12が設けられている。この折れ止め12の内周側には、雌ネジ43を形成した固定金具42を設けてある。この固定金具42の雌ネジ43を、接続口金38の外周面に設けた雄ネジに螺合することにより、折れ止め12がユニバーサルコード13およびケーシング37の双方に対して固定される。
【0017】
図3に示すように、本実施形態における吸引チューブ26では、充実構造部34と移行部35とが、固定金具42で囲まれる部分から操作部9側に配置されている。また、固定金具42で囲まれてない部分、すなわち、折れ止め12の先端側のゴム製部分でのみ囲まれた部分からコネクタ14(図2)側に延設された部分では、吸引チューブ26は、軟質部36で形成されている。
【0018】
[作用]
この内視鏡2を通じて流体を移送する場合、例えば体腔内から胃液等の体液を吸引する場合は、図示しない吸引ポンプによる陰圧を、口金29と吸引チューブ26とパイプ27とを介して、吸引シリンダ23に伝える。何ら操作してない通常状態では、図示していない操作ボタンにより、パイプ24へ通じる孔が塞がれているため、挿入部10の先端の開口部18には、この圧力は伝わらない。ここで、操作ボタンを作動させるとパイプ27とパイプ28とが連通し、先端の開口部18へ陰圧が伝わり、例えば、体腔内の胃液を吸引し、回収することができる。
【0019】
また、例えば体腔内に鉗子等の処置具を挿入する場合には、処置具挿入口21から挿入し、挿入部10内に延設した処理用チューブ19を通した後、先端の開口部18から体腔内に突出させる。上述のように通常状態では吸引シリンダ23の操作ボタンによりパイプ24とパイプ27とが遮断されているため、処置具を操作する際に、陰圧は影響しない。処置具は、処置用チューブ19の充実構造のPTFEで形成された滑り性のよい内層の内面を摺動しつつ、滑らかに挿脱される。
【0020】
また、このような内視鏡2を単独で持ち運ぶ場合があり、このような場合には、一般に、操作部9を保持し、コネクタ14をユニバーサルコード13と共に下に垂らした状態で運ばれる。このとき、折れ止め12は、コネクタ14の重みで軟性のユニバーサルコード13と剛性の操作部9との間が急角度あるいは小さな角度で屈曲されるのを防止する。また、ユニバーサルコード13は、検査時や運搬時にループを形成することがあが、しかし、ユニバーサルコード13内に延設される軟質部36が、外層の多孔質構造のPTFE層33で形成され、内層を充実構造のPTFE層30で形成してあるため、ユニバーサルコード13の中間部は可撓性を有し、このようなループによる急角度あるいは小半径の屈曲にも追従することができる。
【0021】
また、検査後に、洗浄具として洗浄ブラシ(図示しない)を用いて内視鏡を洗浄する場合は、操作部9に開口した吸引シリンダ23の開口部25から洗浄ブラシを挿入する。この後、パイプ27を通して吸引チューブ26内をライトガイドコネクタ14まで挿通し、管路の内面を洗浄する。
【0022】
[効果]
このような吸引チューブ26で形成した管路をユニバーサルコード13内に延設した内視鏡2によれば、軟質部36の可撓性により、検査時および洗浄時等におけるユニバーサルコード13の取扱いが容易である。また、例えば手で保持しつつ運搬する際に生じることのある急角度あるいは小半径の屈曲にも追従することも可能であり、チューブのキンクが防止される。
【0023】
検査を終えた後、吸引チューブ26の内面をブラッシングにより洗浄する場合には、吸引チューブ27のS字状に屈曲しているパイプ27出口付近で、洗浄ブラシが屈曲方向の外側に向けて付勢される。このため、パイプ27と吸引チューブ27と接続部の近部で、洗浄ブラシが吸引チューブ26に片当たりし、吸引チューブ26の内面に不均等な力が作用する。
【0024】
このような片当たりあるいは不均等な力により、洗浄ブラシが強く当たる部分は、洗浄を繰返すうちに次第に削り取られてしまう可能性がある。吸引チューブ26が、パイプ27との接続部分あるいはこれに隣接する部分を軟質部36で形成されている場合には、内層を形成する充実構造のPTFE層30が薄いために、短期間で内層がその厚みの全体を削り取られ、外層が吸引チューブ26内に露出する可能性がある。この外層は、軟質部36では多孔質構造のPTFE33で形成されているため、吸引チューブ26内の気密が保たれず、内視鏡2の内部に水漏れが発生する可能性が高い。このようなチューブの削れによる水漏れを防止するために、吸引チューブ26をその全長にわたって単層の充実構造のPTFEで形成すると、前述のようにユニバーサルコード13を屈曲させたときに座屈してしまう。
【0025】
一方、パイプ27のS字形状をコネクタ14側に延長することで、吸引チューブ26に対する洗浄プラシの片当たりを防止することも考えられるが、しかし、この場合には、パイプ27がユニバーサルコード13の内部まで突出する。このため、ユニバーサルコード13内でパイプ27と吸引チューブ26とを重ね合せて接続する必要があり、この重ね合わせにより他の部分よりも大径に形成される接続部が、ユニバーサルコード13内に配置されるようになってしまう。この場合には、ユニバーサルコード13内の図示してない他の内蔵物を含む充填率が上昇し、したがって、内視鏡の組立てに、多くの時間と労力とが必要となる。
【0026】
これに対し、本実施形態における吸引チューブ26は、パイプ27の近傍で、外層に内層と同じ充実構造のPTFE層31を配置した充実構造部34として形成されているため、内層が多少削れて外層が内部に露出される状態となっても、内視鏡2内への水漏れが発生することはない。また、パイプ27をユニバーサルコード13内に延長させる必要もないため、組立コストが上昇することもない。
【0027】
また、この吸引チューブ26は、充実構造部34とこれに隣接する移行部35とが剛性の固定金具42よりも操作部側に位置し、この固定金具42の先端側には軟質部36が配置されているため、運搬時に、折れ止め12の先端側に形成されるユニバーサルコード13の屈曲により、吸引チューブ26が座屈することもない。
【0028】
なお、本実施形態では、操作部9に固設したパイプ27と吸引チューブ26との接続部について述べたが、この他にも、ライトガイドコネクタ14に固設されたパイプ28と吸引チューブ26との接続部、あるいは、分岐部20と処置用チューブ19との接続部ついても、上述と同様に形成することができる。また、吸引チューブ26は、2層より多くの層を有する多層構造のチューブを上述のように充実構造化処理して用いても良い。内層を滑り性がよく、汚れの付きにくい充実構造のPTFE層で形成することにより、処置具等の挿脱を滑らかに行うことができると共に、使用後の洗浄も容易である。
【0029】
前述した説明によれば、少なくとも以下に付記として列記する特徴事項が得られる。
【0030】
(付記)
1.内部に流体の移送を行うための管路を設け、この管路に少なくとも内層と外層を有するチューブを用いた内視鏡において、チューブの内層を充実構造のポリテトラフルオロエチレン、外層を多孔質構造のポリテトラフルオロエチレンで構成するとともに、チューブの接続部からある一定の長さ範囲に、焼成により充実構造化処理を行い、内層、外層ともに充実構造のポリテトラフルオロエチレンで構成した充実構造部を設けたことを特徴とする内視鏡。
【0031】
2.前記チューブの充実構造部と、内層を充実構造のポリテトラフルオロエチレン、外層を多孔質造のポリテトラフルオロエチレンで構成した部分との間に、充実構造部外層の充実構造が徐々に多孔質構造に変化する移行部を設けたことを特徴とする上記1に記載の内視鏡。
【0032】
3.軟性な管部と、管部の一端に接続した剛性部と、管部と剛性部の間に設けた折れ止め部と、管部と剛性部にまたがるように内部に設けた前記チューブとからなる内視鏡において、前記チューブの充実構造部と移行部を剛性部の範囲内に設けた上記2に記載の内視鏡。
【0033】
4.内視鏡を周辺機器へ接続するコネクタ部と、コネクタ部と前記操作部を接続する軟性な管部と、操作部と管部の間に管部より可撓性が低い折れ止め部を設けた内視鏡において、折れ止め部には操作部側に固定用の金属部品を設け、前記チューブの充実構造部と移行部を折れ止め部の金属部品から操作部側の範囲内に設けた上記3に記載の内視鏡。
【0034】
5.内視鏡を周辺機器へ接続するコネクタ部と、コネクタ部と前記操作部を接続する軟性な管部と、管部とコネクタ部の間に管部より可撓性が低い折れ止め部を設けた内視鏡において、折れ止め部にはコネクタ部側に固定用の金属部品を設け、前記チューブの充実構造部と移行部を折れ止め部の金属部品からコネクタ側の範囲内に設けた上記3に記載の内視鏡。
【0035】
6.体腔内へ挿入する軟性な挿入部と、挿入部に接続し、各種操作を行う操作部と、操作部と挿入部の間に挿入部より可撓性が低い折れ止め部を設けた内視鏡において、折れ止め部には操作部側に固定用の金属部品を設け、前記チューブの充実構造部と移行部を折れ止め部の金属部品から操作部側の範囲内に設けた上記3に記載の内視鏡。
【0036】
7.操作部内部に流体の移送を行うための管路を設け、体腔内で処置を行うための処置具、または、管路の洗浄を行う洗浄具を管路内に挿入させるための開口部を設けた内視鏡において、開口部に連結して前記チューブを接続するとともに、前記チューブの接続部近辺は、充実構造部とした上記2に記載の内視鏡。
【0037】
8.前記チューブ接続部近辺の管路が屈曲し、かつ接続部近辺の前記チューブを充実構造部とした上記2に記載の内視鏡。
【0038】
【発明の効果】
以上明らかなように、本発明の内視鏡に用いられるチューブによれば、内層を充実構造のPTFE層で形成しているため、滑り性が良く、汚れも付きにくい。また、チューブは、端面側の充実構造のPTFE層を除いて、外層を充実構造から徐々に多孔質構造へ変化する移行層と多孔質構造のPTFE層とで形成されているため、全体を充実構造のポリテトラフルオロエチレンで形成したものより、柔軟性に優れ、屈曲に対する耐性が向上する。また、内層と外層との双方が充実構造のPTFE層で形成された部分では、例えば洗浄ブラシ等が長期間にわたって片当たりしても、水漏れを生じさせることはない。
更に、本発明の内視鏡によれば、軟性の管部内に挿通されるチューブが、このチューブに流体移送可能に連通するパイプにより、充実構造から徐々に多孔質構造へ変化する移行層が形成された部分を、操作部と管部との間でこの管部の一部を囲むように設けられた折れ止め部内に配置されるように接続されることにより、例えば内視鏡を運搬する際に管部が屈曲してもチューブの座屈が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態による内視鏡を用いた内視鏡システムの概略図。
【図2】図1の内視鏡内の配管システムを示す説明図。
【図3】図1の内視鏡の挿入部の内部配管を示す説明図。
【図4】配管を形成するチューブの一部を示す概略図。
【符号の説明】
2…内視鏡、19…処置用チューブ、20…分岐部、25…開口部、26…吸引チューブ、27…パイプ、30,31…充実構造のPTFE層、32…移行層、33…多孔質構造のPTFE層、34…充実構造部、35…移行部、36…軟質部、37…ケーシング、39…固定部品。
Claims (2)
- 内視鏡に用いられるチューブであって、内層は、全長にわたり充実構造のPTFE層で形成し、外層は、端面側から離隔する方向に向けて、順に、充実構造のPTFE層と、充実構造から徐々に多孔質構造へ変化する移行層と、多孔質構造のPTFE層とで形成されていることを特徴とするチューブ。
- 剛性の操作部と、
前記操作部に接続される軟性の管部と、
前記管部に対して可撓性が低く、前記操作部と管部との間でこの管部の一部を囲むように設けられた折れ止め部と、
前記管部内に挿通され、内層は、全長にわたり充実構造のPTFE層で形成され、外層は、端面側から離隔する方向に向けて順に充実構造のPTFE層と、この充実構造から徐々に多孔質構造へ変化する移行層と、多孔質構造のPTFE層とで形成されるチューブと、
前記操作部内に設けられ、前記チューブに流体移送可能に連通すると共に、前記移行層が形成される部分を前記折止め部内に配置するように接続するパイプと、
を有することを特徴とする内視鏡。
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