JP3437318B2 - 体腔内超音波診断装置 - Google Patents

体腔内超音波診断装置

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JP3437318B2
JP3437318B2 JP07149395A JP7149395A JP3437318B2 JP 3437318 B2 JP3437318 B2 JP 3437318B2 JP 07149395 A JP07149395 A JP 07149395A JP 7149395 A JP7149395 A JP 7149395A JP 3437318 B2 JP3437318 B2 JP 3437318B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、体腔内への送液機能、
バルーン内に対する送液機能および吸引機能を有する体
腔内超音波診断装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、体腔内超音波診断装置は、屈曲
自在の可撓管の先端に超音波送受信部を備えており、こ
の超音波送受信部と診断目的部位とを密着させたり、あ
るいは両者の間を超音波伝達媒体で満たすことにより、
診断目的部位の超音波画像を得るようにしている。しか
し、空気中では超音波がほとんど伝わらないことから、
超音波送受信部と診断目的部位である体腔内壁との間に
空気が存在する場合には、超音波送受信部により診断目
的部位の超音波画像を得ることができない。 【0003】そのため、例えば、特開昭58−6512
9号公報や特公平2−57932号公報に開示されてい
るように、超音波送受信部にバルーンを被せ、このバル
ーン内に超音波伝達媒体を送液および吸引し得る機能を
備えた超音波診断装置が提案されている。また、一般の
超音波内視鏡のように、観察光学系の表面を洗滌する目
的のために送液機能が設けられた超音波診断装置や、挿
入部先端近傍の先端構成部の1箇所に送液出口を開口さ
せた超音波診断装置や、処置具類を体腔内へ挿入するた
めの管路を設けてこの管路を経て体腔内へ送液し得るよ
うにした超音波診断装置も提案されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、体腔内
への送液機能を有していない超音波診断装置において
は、超音波送受信部にバルーンを被せて、超音波を伝達
し得る媒体でバルーンを膨らませて体腔内壁に密着させ
ようとした場合、バルーン外表面と体腔内壁との間に空
気が残存してしまうことがある。その場合、超音波送受
信部から発する超音波信号がバルーン外表面と体腔壁と
の間に残存する空気の部分で反射されるため体腔内壁へ
うまく伝達できず、体腔内壁の診断が困難になってしま
う。 【0005】また、処置具類を挿通するための管路を有
する超音波診断装置においては、この管路を経て体腔内
の診断目的部位に水を溜め、この溜まった水の中に超音
波診断装置を浸すことによって体腔内壁の良好な超音波
画像を得ようとした場合、大量の水を管路内に溜めなけ
ればならないため、患者の負担を増加させるおそれがあ
る。さらに、管腔の状態によっては水を溜めることがで
きない場合があり、その場合、超音波画像を得ることが
できない。 【0006】また、処置具類を挿通するための管路を有
する超音波診断装置においては、超音波送受信部にバル
ーンを被せて、超音波を伝達し得る媒体でバルーンを膨
らませて体腔内壁に密着させようとする場合には、バル
ーン外表面と体腔内壁との間に空気が入り込まないよう
に処置具類を挿通するための管路を用いることによりバ
ルーン外表面へ送液することが可能である。しかし、前
記媒体を送液される管路の出口は通常1箇所であり、こ
の管路出口は本来バルーン外表面を濡らすことを目的と
して設けたものではないため、管路出口の開口角度は挿
入軸方向に対し垂直であったり斜め後方であったりす
る。このため、前記管路から送液してもバルーン外表面
を均一に濡れさせることは困難であり、診断目的部位に
おいてバルーン外表面と体腔内壁との間に空気が残存す
ることになるため、バルーン外表面と体腔内壁とを密着
させることはできない。 【0007】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、バルーン外表面を広範囲に亘って液体で濡
らして、確実に診断目的部位の超音波画像を得ることの
できる体腔内超音波診断装置を提供することを目的とす
る。 【0008】 【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
の請求項1の構成は、体腔内に挿入される挿入部に、表
面にバルーンを装着可能な超音波送受信部と、少なくと
も1つの開口部と、該開口部から体腔内へ液体を送液す
る送液管路とを有し、前記バルーン内へ液体を送液する
送液機能と、前記バルーン内から液体を吸引する吸引機
能とを備える体腔内超音波診断装置であって、前記開口
部から噴出される液体がバルーン表面に沿うような開口
角度で、前記開口部を前記挿入部の挿入軸方向に対し斜
め前方に開口させたことを特徴とするものである。 【0009】 【作用】本発明の請求項1の体腔内超音波診断装置によ
れば、体腔内に挿入される挿入部に設けられた少なくと
も1つの開口部は、該開口部から噴出される液体が前記
挿入部先端に取り付けられて膨らませたバルーン表面に
沿うような開口角度で、前記挿入部の挿入軸方向に対し
斜め前方に開口しているので、体腔内へ液体を送液する
送液管路から送出した液体は、該送液管路の管路出口に
て挿入部の前方へバルーン表面に沿って噴出され、バル
ーン表面を広範囲に亘って濡らす。 【0010】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本発明の第1実施例の体腔内超音波診
断装置の構成を示す図である。この第1実施例の体腔内
超音波診断装置は、体腔内への送液機能、バルーン内へ
の送液機能およびバルーン内からの吸引機能を有してい
る。この第1実施例は、バルーン外表面を広範囲に濡ら
し易い体腔内送液管路出口を設けることにより、確実に
診断目的部位の超音波画像を得ることのできる体腔内超
音波診断装置を提供することを目的としている。 【0011】本実施例の体腔内超音波診断装置は、図1
に示すように挿入部1を有しており、挿入部1は、湾曲
操作部2の先に設けられた軟性の挿入外套管3と、外套
管3の先に設けられた湾曲部4とを有しており、湾曲部
4はここでは図示しないワイヤによって湾曲操作部2と
連通している。挿入部1はさらに、湾曲部4の先に設け
られた先端構成部5と、先端構成部5の先に設けられた
超音波送受信部6とを有している。また、湾曲操作部2
には、超音波信号ケーブル7および軟質の給排液管8が
設けられており、信号ケーブル7の先には超音波コネク
タ9が、給排液管8の先には給排液コネクタ10が、夫
々設けられている。 【0012】湾曲操作部2の内部には、給液弁13およ
び排液弁14、ならびにそれらの図示上下に夫々接続さ
れるバルーン内給液管路11およびバルーン内排液管路
12が設けられている。上記給液弁13および排液弁1
4は、湾曲操作部2の外側に設けられた給液ボタン16
および排液ボタン17に夫々接続されている。図示上方
のバルーン内給液管路11およびバルーン内排液管路1
2は、給排液管8の内部を経て給排液コネクタ10に接
続され、給排液コネクタ10は給排液装置18に接続さ
れているので、バルーン内給液管路11およびバルーン
内排液管路12と給排液装置18とは連通している。一
方、図示下方のバルーン内給液管路11およびバルーン
内排液管路12は、外套管3および湾曲部4の内部を経
て先端構成部5に至った後、先端構成部5の内部を経
て、超音波送受信部6に着脱自在に設けられたバルーン
15の内側に夫々連通している。 【0013】湾曲操作部2にはさらに、送液口19が設
けられており、送液口19は、送液装置22に連通する
送液チューブ23が取り付けられるとともに、湾曲操作
部2の内部で送液管路20に接続されている。送液管路
20は、外套管3および湾曲部4の内部を経て先端構成
部5に至り、先端構成部5においてバルーン15の外表
面に沿うように挿入軸方向に対し斜め前方に開口させた
開口部(管路出口)21に連通している。なお、送液管
路20は送液口19から複数本分岐しているため、先端
構成部5の開口部21はこの送液管路20と同数だけ設
ける。例えば、図1においては送液管路20および開口
部21の数は夫々2本としているが、2本に限らないこ
とは言うまでもない。 【0014】次に、本実施例の作用を図1を用いて説明
する。図1において、給排装置18より供給される液体
(例えば脱気水)は、湾曲操作部2に設けられた給液ボ
タン16を押すことにより、バルーン内給液管路11を
経てバルーン15内へ送出される。一方、湾曲操作部2
に設けた排液ボタン17を押すことにより、バルーン1
5内の液体はバルーン排液管路12を経て給排液装置1
8へ吸引される。また、送液装置22から伸長する送液
チューブ23を送液口19に取り付けて、送液装置22
から液体を送出すると、その液体は送液チューブ23、
送液部19、送液管路20を夫々経て先端構成部5にお
いて開口する開口部21に至り、開口部21よりバルー
ン15の外表面へ向けて噴出される。 【0015】この第1実施例によれば、バルーン外表面
への専用の送液管路20を設け、その先端部に設けた開
口部21を、この開口部21から噴出される液体が挿入
部1の先端に取り付けられて膨らませたバルーン15の
表面に沿うような開口角度で挿入軸方向に対し斜め前方
に開口させることにより、膨張させたバルーン15の表
面を超音波伝達媒体で濡らすことができ、確実に診断目
的部位の超音波画像を得ることができる。 【0016】図2(a)は本発明の第2実施例の体腔内
超音波診断装置の要部の構成を示す図である。この第2
実施例の体腔内超音波診断装置は、開口部21の開口角
度を実用上の観点に基づいて限定したものであり、それ
以外は第1実施例と同様に構成する。この第2実施例
は、上記第1実施例と同様に、バルーン外表面を広範囲
に濡らし易い体腔内送液管路出口を設けることにより、
確実に診断目的部位の超音波画像を得ることのできる体
腔内超音波診断装置を提供することを目的としており、
特に、バルーンが実際に膨らんだとき濡らし易い体腔内
送液管路出口を有する体腔内超音波診断装置を提供する
ことを目的としている。 【0017】本実施例の体腔内超音波診断装置は、図2
(a)に示すように先端構成部5に開口部21が設けら
れており、開口部21の開口角度は挿入軸方向に対して
35°になっている。 【0018】次に、本実施例の作用を図2(a)〜
(c)を用いて説明する。なお、体腔内への送液および
バルーン内からの吸引については第1実施例と同一であ
り、説明を省略する。図1の送液装置22から伸張する
送液チューブ23を送液口19に取り付けて、送液装置
22から液体を送出すると、その液体は送液チューブ2
3、送液部19、送液管路20を夫々経て先端構成部5
に設けた開口部21に至り、開口部21よりバルーン1
5の外表面へ向けて35゜の角度で噴出される。 【0019】本実施例においては、バルーン15は通常
図2(a)に示すように挿入部の径Aの約2倍前後(約
2A)に膨張させて使用するため、バルーン15の膨ら
んだ状態では図2(b)、(c)に示すように、実用
上、超音波送受信部の外径Aの約1.8倍から3倍
(1.8A〜3A)の範囲となり、図2(b)、(c)
に対応する開口部21の開口角度は軸方向に対して25
゜から60゜の範囲となることを考慮して、開口角度を
35°にしている。なお、上記開口角度は上記範囲内の
値であれば実用上同等の機能が得られるので、上記範囲
内の任意の角度にすることができる。 【0020】この第2実施例によれば、上記第1実施例
と同一の効果が得られ、さらに、開口部の開口角度を2
5°から60°の範囲の任意の角度、例えば35゜にす
ることにより、バルーンが実際に膨らんだときにバルー
ン外表面を広範囲に亘って濡らすことができ、確実に診
断目的部位の超音波画像を得ることができる。 【0021】図3は本発明の第3実施例の体腔内超音波
診断装置の要部の構成を示す図である。この第3実施例
の体腔内超音波診断装置は、開口部21の形状を第1実
施例に対し変更したものであり、それ以外は第1実施例
と同様に構成する。この第3実施例は、上記第1実施例
と同様に、バルーン外表面を広範囲に濡らし易い体腔内
送液管路出口を設けることにより、確実に診断目的部位
の超音波画像を得ることのできる体腔内超音波診断装置
を提供することを目的としており、特に、開口部の数が
少なくても広範囲に亘ってバルーン外表面を濡らすこと
のできる開口部を有する体腔内超音波診断装置を提供す
ることを目的としている。 【0022】本実施例の体腔内超音波診断装置は、図3
に示すように先端構成部5において送液管路20の先端
に開口部21が設けられており、開口部21の出口部分
は絞られてノズル状の開口部24となっている。 【0023】次に、本実施例の作用を図3を用いて説明
する。なお、体腔内への送液およびバルーン内からの吸
引については第1実施例と同一であり、説明を省略す
る。図1の送液装置22から伸張する送液チューブ23
を送液口19に取り付けて、送液装置22から液体を送
出すると、その液体は送液チューブ23、送液部19、
先端構成部5内の送液管路20を夫々経て開口部21に
至る。ここで、開口部21の出口部分はノズル状の開口
部24により絞られるので、送液管路20より送出され
た液体は霧状となってバルーン15の外表面へ向けて噴
出される。 【0024】この第3実施例によれば、上記第1実施例
と同一の効果が得られ、さらに、開口部21の出口部分
をノズル状にすることにより、バルーン外表面をより広
範囲かつ均一に濡らすことができ、確実に診断目的部位
の超音波画像を得ることができる。 【0025】図4は本発明の第4実施例の体腔内超音波
診断装置の要部の構成を示す図である。この第4実施例
の体腔内超音波診断装置は、開口部21の数を第1実施
例に対して変更したものであり、それ以外は第1実施例
と同様に構成する。この第4実施例は、上記第1実施例
と同様に、バルーン外表面を広範囲に濡らし易い体腔内
送液管路出口を設けることにより、確実に診断目的部位
の超音波画像を得ることのできる体腔内超音波診断装置
を提供することを目的としており、特に、リニア走査型
またはコンベックス走査型の体腔内超音波診断装置につ
いて、その先端部に設けたバルーン表面を濡らして、診
断目的部位の超音波画像を確実に得ることのできる開口
部を有する体腔内超音波診断装置を提供することを目的
としている。 【0026】本実施例の体腔内超音波診断装置は、リニ
ア型の体腔内超音波診断装置として構成されており、図
4に示すように超音波送受信部6が挿入部先端の周上の
一部に設けられている。この超音波送受信部6の周上の
位置と対応させて、第1実施例と同様の開口部21を、
超音波送受信部6の手元側の先端構成部5の周上に複数
箇所(図示例では3箇所)に並べて配置している。これ
ら複数箇所の開口部21には同数の送液管路20が接続
されているが、これら複数本の送液管路20は挿入部3
の内部(または湾曲操作部2の内部で)1本に統合され
て、送液口19に接続されている。 【0027】次に、本実施例の作用を図4を用いて説明
する。なお、体腔内への送液およびバルーン内からの吸
引については第1実施例と同一であり、説明を省略す
る。図1の送液装置22から伸張する送液チューブ23
を送液口19に取り付けて、送液装置22から液体を送
出すると、その液体は送液チューブ23、送液部19お
よび先端構成部5内の複数本の送液管路20を夫々経て
複数箇所の開口部21に至り、これら開口部21よりバ
ルーン15の外表面へ向けて噴出される。 【0028】この第4実施例によれば、上記第1実施例
と同一の効果が得られ、さらに、挿入部先端の超音波送
受信部を設けた部分に対応する先端構成部5の周上の位
置に複数箇所の開口部21を配置することにより、超音
波送受信部6からの超音波が当たるバルーン外表面を広
範囲に亘って濡らすことができ、確実に診断目的部位の
超音波画像を得ることができる。 【0029】図5は本発明の第5実施例の体腔内超音波
診断装置の要部の構成を示す図である。この第5実施例
の体腔内超音波診断装置は、複数箇所の開口部21を先
端構成部5の周上にほぼ均等に配置する変更を第4実施
例に対して加えたものであり、それ以外は第4実施例と
同様に構成する。この第5実施例は、上記第1実施例と
同様に、バルーン外表面を広範囲に濡らし易い体腔内送
液管路出口を設けることにより、確実に診断目的部位の
超音波画像を得ることのできる体腔内超音波診断装置を
提供することを目的としており、特に、ラジアル走査型
の体腔内超音波診断装置について、その先端部に設けた
バルーン表面全体を濡らして診断目的部位の超音波画像
を確実に得ることのできる体腔内超音波診断装置を提供
することを目的としている。 【0030】本実施例の体腔内超音波診断装置は、ラジ
アル型の体腔内超音波診断装置として構成されており、
図5に示すように、先端構成部5には3箇所の開口部2
1が周方向にほぼ均等に設けられている。 【0031】本実施例の作用および効果は第1実施例と
同一であり、これに加えて、複数の開口部21を先端構
成部5の周上にほぼ均等に配置することにより、全周に
亘って一様にバルーン外表面を濡らすことができ、確実
に診断目的部位の超音波画像を得ることができる。 【0032】図6(a)〜(c)は夫々、本発明の第6
実施例の体腔内超音波診断装置の要部の構成を示す図で
ある。この第6実施例の体腔内超音波診断装置は、複数
箇所の開口部の形状を2種類とする変更を第5実施例に
対して加えたものであり、それ以外は第5実施例と同様
に構成する。この第6実施例は、上記第1実施例と同様
に、バルーン外表面を広範囲に濡らし易い体腔内送液管
路出口を設けることにより、確実に診断目的部位の超音
波画像を得ることのできる体腔内超音波診断装置を提供
することを目的としており、特に、バルーンの膨らみの
大小に拘わらずバルーン表面全体を一様に確実に濡らし
て、確実に診断目的部位の超音波画像を得ることのでき
る体腔内超音波診断装置を提供することを目的としてい
る。 【0033】本実施例の体腔内超音波診断装置は、図6
(a)に示すように、先端構成部5周上に複数の体腔内
送液管路の開口部がほぼ均等に配置されているが、開口
部として形状の異なる2種類の開口部を用いている。す
なわち、図6(b)の詳細図に示す開口部25は、挿入
軸方向に対して例えば30゜という浅い開口角度になっ
ているが、図6(c)の詳細図に示す開口部26は、挿
入軸方向に対して例えば50゜という深い開口角度にな
っており、開口部25,26は周方向において交互に配
置されている。 【0034】次に、本実施例の作用を図6(a)〜
(c)を用いて説明する。送液装置22から複数本の送
液管路20を経て送出された液体は、先端構成部5に設
けた複数箇所の開口部25,26に至り、これら開口部
より各々の開口角度に従ってバルーン15の外表面へ向
けて噴出される。これにより、バルーン15の膨らみが
小さいときは開口角度の浅い開口部25から放出された
液体がバルーン外表面を濡らし、バルーンの膨らみが大
きいときは開口角度の深い開口部26から放出された液
体がバルーン外表面を濡らす。 【0035】この第6実施例によれば、第5実施例と同
一の効果が得られ、これに加えて、バルーンの膨らみの
大小に拘わらず、バルーン外表面を均一に濡らすことが
できる。 【0036】図7(a)、(b)は夫々、本発明の第7
実施例の体腔内超音波診断装置の要部の構成を示す図で
ある。この第7実施例は、上記第6実施例と同様に、バ
ルーンの膨らみの大小に拘わらずバルーン表面全体を一
様に確実に濡らして、確実に診断目的部位の超音波画像
を得ることのできる体腔内超音波診断装置を提供するこ
とを目的としている。 【0037】本実施例の体腔内超音波診断装置は、体腔
内送液管路の管路出口(開口部)がバルーン内に設けら
れている。すなわち、図7(a)およびその軸方向の断
面図である図7(b)に示すように、バルーン15は内
Oリング28および先Oリング29の2つのOリングに
よって超音波送受信部6の前後を締め付けるように締結
されている。また、外バルーン27は外Oリング30の
みによって先端構成部5を締め付けるように締結され、
その先端側の自由端はバルーン15の手元側裾の一部に
被さるようになっている。先端構成部5内の送液管路2
0の先端に設けられている開口部21は、内Oリング2
8と外Oリング30との間に位置しており、前述の外バ
ルーン27の先端側自由端とバルーン15との隙間が送
液出口31を形成している。 【0038】次に、本実施例の作用を図7(a)、
(b)を用いて説明する。送液装置22から送液管路2
0を経て送出され、先端構成部5内の送液管路20の先
端に設けた開口部21から噴出される液体は、バルーン
15と外バルーン27との間を通過し、外バルーンの先
端側自由端にある送液出口31を経てバルーン15の外
表面へ噴出する。このバルーン15は、バルーン内給液
管路11から送出される液体により膨らみ、バルーン内
排液管路12を介してバルーン15内の液体を吸引する
ことにより収縮する。この際、外バルーン27はバルー
ン15の膨張、収縮に応じて膨張、収縮するので、送液
出口31は常にバルーン15の表面に沿って開口する。 【0039】この第7実施例によれば、バルーン15の
膨張、収縮に応じて送液出口31の開口角度が変化する
ので、常に送液出口31から噴出する液体が確実にバル
ーン外表面を均一に濡らすことになり、確実に診断目的
部位の超音波画像を得ることができる。 【0040】図8は本発明の第8実施例の体腔内超音波
診断装置の要部の構成を示す図である。この第8実施例
は、送液チューブの装着し易い送液口を有する体腔内超
音波診断装置を提供することを目的としている。 【0041】本実施例の体腔内超音波診断装置は、湾曲
操作部2内に設けられる送液口部分を段付き口金32に
形成している。すなわち、図8に示すように、体腔内へ
の送液口19の形状は、送液装置22より伸長する送液
チューブ23の内径より大きい外径を有する段付き口金
32となっている。 【0042】次に、本実施例の作用を図8を用いて説明
する。送液装置22から送液管路20を経て液体を送出
する際には、送液チューブ23は、段付き口金32に差
し込むだけで固定され、水密構造となる。 【0043】この第8実施例によれば、口金に特殊な注
水具を介することなく、容易に送液チューブを送液装置
に接続して水密構造とすることができる。 【0044】図9は本発明の第9実施例の体腔内超音波
診断装置の要部の構成を示す図である。この第9実施例
は、シリンジの装着し易い送液口を有する体腔内超音波
診断装置を提供することを目的としている。 【0045】本実施例の体腔内超音波診断装置は、湾曲
操作部2内に設けられる送液口部分をルアー口金に形成
している。すなわち、図9に示すように、体腔内への送
液口19の形状は、口金先端部に切欠のある鍔を有する
ルアー口金33となっており、これと対応して、送液チ
ューブはルアーロック34を有するシリンジ35となっ
ている。 【0046】次に、本実施例の作用を図9を用いて説明
する。送液装置22から送液管路20を経て液体を送出
する際には、ルアーロック34を有するシリンジ35
は、ルアー口金33にねじ込むことにより固定され、水
密構造となる。 【0047】この第9実施例によれば、シリンジ35を
ルアー口金33にねじ込むことにより、容易に送液チュ
ーブを送液装置に固定することができるとともに、水密
構造とすることができる。 【0048】図10は本発明の第10実施例の体腔内超
音波診断装置の構成を示す図である。この第10実施例
の体腔内超音波診断装置は、体腔内への送液機能、バル
ーン内への送液機能およびバルーン内からの吸引機能を
有している。この第10実施例は、上記第1実施例と同
様に、バルーン外表面を広範囲に濡らし易い体腔内送液
管路出口を設けることにより、確実に診断目的部位の超
音波画像を得ることのできる体腔内超音波診断装置を提
供することを目的としており、特に、バルーン表面へ送
液する手段を自動化することによって、より簡単にバル
ーン表面へ送水し得るようにした体腔内超音波診断装置
を提供することを目的としている。 【0049】本実施例の体腔内超音波診断装置は、上記
図1の第1実施例では湾曲操作部2内に設けられていた
送液口19を廃止するとともに、それに伴い送液管路2
0の接続先および給液ボタン16の構造を変更したもの
であり、それ以外は第1実施例と同様に構成する。すな
わち、図1の第1実施例では送液口19および送液チュ
ーブ23を介して送液装置22に接続されていた送液管
路20は、本実施例では、図10に示すように給液弁1
3と連通している。また、給液ボタン16は、本実施例
では、給液弁13に接続された2つの管路11,20の
操作スイッチを兼ねる2段押し構造になっている。な
お、送液管路20は給液弁13の挿入部側で複数本(例
えば2本)に分岐しており、先端構成部5の開口部21
はこの送液管路20と同数だけ存在する。 【0050】次に、本実施例の作用を図10を用いて説
明する。本実施例においては、給液ボタン16を2段押
し構造としたため、給液ボタン16を全く操作しない場
合には、給排液装置18から送出される液体はバルーン
内給液管路11および送液管路20へ流れず、給液ボタ
ン16を1段階押した状態では、給排液装置18から送
出される液体はバルーン内給液管路11のみに流れ、給
液ボタン16を2段階押した状態では、給排液装置18
から送出される液体は送液管路20のみに流れる。 【0051】この第10実施例によれば、給液ボタン1
6を2段階押すことによりバルーン15の外表面への送
液を行うことができるので、給排液装置18以外に体腔
内送液のみだけのための別の送液装置を超音波診断装置
に対し接続する必要がなく、超音波診断装置を安価に構
成することができる。 【0052】図11は本発明の第11実施例の体腔内超
音波診断装置の要部の構成を示す図である。この第11
実施例は、上記第1実施例と同様に、バルーン外表面を
広範囲に濡らし易い体腔内送液管路出口を設けることに
より、確実に診断目的部位の超音波画像を得ることので
きる体腔内超音波診断装置を提供することを目的として
おり、特に、体腔内送液管路を有する体腔内超音波診断
装置の挿入部を細径化することを目的としている。 【0053】本実施例の体腔内超音波診断装置は、体腔
内送液管路の分岐部分を図11に示すように構成してい
る。すなわち、ここでは図示しない送液口19(送液装
置22から伸長する送液チューブ23が取り付けられて
いる)に連通する管路41は分岐部42で4本に分岐し
て、4本の送液管路20に連通している。なお、本実施
例では分岐を4本にしているが、これに限定されるもの
ではなく、複数本であれば何本にしてもよい。 【0054】次に、本実施例の作用を図11を用いて説
明する。送液装置22から送液チューブ23を経て送液
口19に向けて送出された液体は、1箇所にまとめられ
た分岐部42で4方向に分岐され、4本の送液管路20
を経て、図1に示す4箇所の開口部21よりバルーン1
5の外表面へ向けて送液される。 【0055】この第11実施例によれば、管路を複数に
分岐させることにより先端構成部の複数箇所から送液す
ることが可能になるとともに、細い管路を複数本用いて
1本の太い送液管路と等しい断面積にして同一送水量を
確保することにより、挿入部内の空きスペースに細い管
路を収容することが可能になるので、挿入部を細くする
ことができる。 【0056】図12は本発明の第12実施例の体腔内超
音波診断装置の要部の構成を示す図である。この第12
実施例は、上記第1実施例と同様に、バルーン外表面を
広範囲に濡らし易い体腔内送液管路出口を設けることに
より、確実に診断目的部位の超音波画像を得ることので
きる体腔内超音波診断装置を提供することを目的として
おり、特に、管路内の洗滌性を向上させた体腔内超音波
診断装置を提供することを目的としている。 【0057】本実施例の体腔内超音波診断装置は、体腔
内送液管路の分岐部分を図12に示すように構成してい
る。すなわち、ここでは図示しない送液口19に連通す
る管路41は分岐部42で4本に分岐して、4本の送液
管路20に連通している。なお、分岐部42での管路4
1の中心軸と送液管路20の中心軸とは平行になってい
る。 【0058】次に、本実施例の作用を図12を用いて説
明する。送液装置22から送液チューブ23を経て送液
口19に向けて送出された液体は、1箇所にまとめられ
た分岐部42で4方向に分岐され、4本の送液管路20
を経て、図1に示す4箇所の開口部21よりバルーン1
5の外表面へ向けて送液される。また、管路を洗滌する
際には、送液管路20の先に設けた開口部21(図1参
照)より図示しないブラシを挿入することによって、開
口部21、送液管路20および分岐部42の範囲をブラ
ッシングすることができる。さらに、送液口19から他
のブラシを挿入することによって、送液口19、管路4
1および分岐部42の範囲をブラッシングすることがで
きる。 【0059】この第12実施例によれば、管路を複数に
分岐させることにより先端構成部の複数箇所から送液す
ることが可能になるとともに、細い管路を複数本用いて
1本の太い送液管路と等しい断面積にして同一送水量を
確保することにより、挿入部内の空きスペースに細い管
路を収容することが可能になるので、挿入部を細くする
ことができる。さらに、分岐部42を直線状としたこと
により、分岐部42の内部までブラッシングにより洗滌
することができる。 【0060】図13(a)、(b)は夫々、本発明の第
13実施例の体腔内超音波診断装置の要部の構成を示す
図である。この第13実施例は、上記第12実施例と同
様に、バルーン外表面を広範囲に濡らし易い体腔内送液
管路出口を設けることにより、確実に診断目的部位の超
音波画像を得ることのでき、かつ管路内の洗滌性を向上
させた体腔内超音波診断装置を提供することを目的とし
ており、特に、超音波送受信部の回転性を向上させたメ
カニカルラジアル走査型の超音波診断装置を提供するこ
とを目的としている。 【0061】本実施例の体腔内超音波診断装置は、体腔
内送液管路の挿入軸方向の断面図である図13(a)お
よびそのA−A断面図である図13(b)に示すよう
に、超音波送受信部6の中に内蔵されているここでは図
示しない超音波探触子を回転させるための屈曲自在の回
転軸46が体腔内超音波診断装置の中心を貫通してお
り、回転軸46はガイドチューブ47内に収容されてい
る。 【0062】一方、分岐部42は、図13(a)に示す
ように送液口19に直接連通し、ここで4本に分岐して
4本の送液管路20に連通しており、送液口19には送
液装置22から伸長する送液チューブ23が取り付けら
れている。前記送液管路20は、図13(b)に示すよ
うに挿入軸に対して垂直な平面で取った断面上で回転軸
46が収容されているガイドチューブ47を避ける方向
に分岐している。なお、図13(a)の断面では、図1
3(b)の左2本の送液管路20は省略されている。 【0063】次に、本実施例の作用を図13(a)、
(b)を用いて説明する。送液装置22から送液チュー
ブ23を経て送液口19に向けて送出された液体は、超
音波探触子を回転させる回転軸46が内部で回転するガ
イドチューブ47を避けるように、1箇所にまとめられ
た分岐部42で4方向に分岐された4本の送液管路20
を経て、図1に示す4箇所の開口部21よりバルーン1
5の外表面へ向けて送液される。また、管路を洗滌する
際には、送液管路20の先に設けた開口部21(図1参
照)より図示しないブラシを挿入することによって、開
口部21、送液管路20および分岐部42の範囲をブラ
ッシングすることができる。さらに、送液口19から他
のブラシを挿入することによって、送液口19から分岐
部42までの範囲をブラッシングすることができる。 【0064】この第13実施例によれば、管路を複数に
分岐させることにより先端構成部の複数箇所から送液す
ることが可能になるとともに、細い管路を複数本用いて
1本の太い送液管路と等しい断面積にして同一送水量を
確保することにより、挿入部内の空きスペースに細い管
路を収容することが可能になるので、挿入部を細くする
ことができる。さらに、分岐部42を送液口19に連通
させて設けたことにより、分岐部42の内部まで十分に
ブラシを当てることができ、洗滌性が第12実施例より
も向上する。さらに、ガイドチューブ47を避けるよう
に送液管路20を4本に分岐させたことにより、回転軸
46を分岐部42付近で屈曲させずに配置することがで
きるため、回転軸46の回転が滑らかになり、超音波画
像に影響を与えることはない。 【0065】図14(a)、(b)は夫々、本発明の第
14実施例の体腔内超音波診断装置の要部の構成を示す
図である。この第14実施例は、挿入部先端の超音波送
受信部よりも先端側に挿入補助部材を設けた場合でも、
バルーンを破損したりバルーンをバンド部に巻き込まず
に容易に装着することのできるバルーン装着治具を有す
る体腔内超音波診断装置を提供することを目的としてい
る。 【0066】本実施例の体腔内超音波診断装置は、図1
4(a)に示すように、元バンド部52および先バンド
部53を有するバルーン51を装着するための、内バル
ーン装着治具54および外バルーン装着治具55の2部
材より成るバルーン装着治具を有している。内バルーン
装着治具54は、図示左端部を球面状にしてその先端に
孔を設け、図示右端部を開放端とした中空円筒状の部材
である。一方、外バルーン装着治具55は、内バルーン
装着治具54の外径に先バンド部53の線径を加えた径
よりも大きくした内径を有し、図示左右両端部を開放端
とした中空円筒状の部材である。内バルーン装着治具5
4の開放端の近傍には、先バンド部53を装着するため
の段差56が設けられており、外バルーン装着治具55
の右開放端の近傍にも元バンド部52を装着するための
段差57が設けられている。なお、内バルーン装着治具
54の表面には、挿入を容易にするため、シリコンオイ
ル等が塗布されている。 【0067】また、図14(b)に示すように、体腔内
超音波診断装置58は、その先(挿入側)に超音波送受
信部60を有するとともに超音波送受信部60の先に挿
入補助部材59を有しており、この超音波送受信部60
の前後に隣接して夫々バルーン装着溝61,62が形成
されている。なお、挿入補助部材59の軸方向の長さは
上記内バルーン装着治具54の内部の長さとほぼ同一に
なっている。 【0068】次に、本実施例の作用を図14(a)、
(b)を用いて説明する。挿入補助部材を有する本実施
例の体腔内超音波診断装置58にバルーンを装着する際
には、まず、バルーン51の元バンド部52を外バルー
ン装着治具55の段差57に装着してからバルーン51
を裏返すようにして装着する。次に、図14(a)に示
すように、先バンド部53を押し広げるように内バルー
ン装着治具54を挿入し、バルーン51の先バンド部5
3を段差56に装着する。 【0069】この状態から、図14(b)に示すよう
に、先端に挿入補助部材を有する体腔内超音波診断装置
58を内バルーン装着治具54の内部に嵌合する。その
後、外バルーン装着治具55を体腔内超音波診断装置5
8の手元側にずらすことにより、元バンド部52を超音
波送受信部60の手元側のバルーン装着溝61の近傍ま
で移動させる。さらに、元バンド部52を外バルーン装
着治具55から外してバルーン装着溝61に嵌合してか
ら、外バルーン装着治具55を取り外す。そして先バン
ド53を内バルーン装着治具54から外して超音波送受
信部60の先端側のバルーン装着溝62に嵌合した後、
内バルーン装着治具54を超音波診断装置58から取り
外し、バルーンの装着を完了する。 【0070】この第14実施例によれば、上記のように
バルーン装着治具を2部材により構成し、夫々に先バン
ド部、元バンド部を装着する構成とすることにより、先
端に挿入補助部材を有する体腔内超音波診断装置を用い
る場合にも、バルーンを破損したりバルーンをバンド部
に巻き込まずに容易に装着することができる。 【0071】図15は本発明の第15実施例の体腔内超
音波診断装置の要部の構成を示す図である。この第15
実施例の体腔内超音波診断装置は、不透明なバルーン容
器内に収容したバルーンの残数をバルーン容器を開ける
ことなく確認できるようにすることを目的としている。 【0072】本実施例の体腔内超音波診断装置は、図1
5示すようなバルーン容器63を用いている。このバル
ーン容器63は、ラミネートパッケージ等より成るため
不透明であり、内部に収容されるバルーンは外部からは
見ることができない。このバルーン容器63の表面に
は、予めルーンの収容個数分のシール64が貼り付けら
れている。 【0073】次に、本実施例の作用を図15を用いて説
明する。不透明のバルーン容器63の内部には、所定数
のバルーンが収容されている。このバルーン容器63内
のバルーンを使用する際には、使用者は、バルーン容器
63からバルーンを1個取り出す毎に、バルーン容器6
3の表面に貼り付けられたシール64を1枚ずつ剥が
す。これを繰り返すことにより、常に、バルーン容器6
3内のバルーンの個数とバルーン容器63の表面のシー
ル64の個数とは一致することになる。 【0074】この第15実施例によれば、不透明なバル
ーン容器の表面に予め貼り付けられた収容数と同数のシ
ールを、バルーンを取り出す毎に1枚ずつ剥がすことに
より、バルーン容器を開けることなく容易にバルーン容
器内のバルーンの個数(残数)を確認することができ
る。 【0075】なお、本発明は上述した例のみに限定され
るものではなく、種々の変形または変更を加えることが
できる。例えば、上記請求項1の構成において、前記体
腔内送液管路の管路出口の開口角度を挿入軸方向に対し
て前方斜め25゜から60゜の範囲の任意の角度として
もよい。その場合、体腔内送液管路出口の開口角度を挿
入軸方向に対して25°から60゜の範囲の任意の角度
にすることにより、体腔内送液管路から送出した液体
は、該体腔内送液管路の管路出口にて挿入部の前方へバ
ルーン表面に沿って噴出されるので、バルーンが実際に
膨らんだときにバルーン外表面を広範囲に亘って濡らす
ことができ、確実に診断目的部位の超音波画像を得るこ
とができる。 【0076】ところで、観察光学系の表面を洗滌するた
めの送液管路を有する体腔内超音波診断装置の送液管路
は、バルーン外表面を濡らすことを目的としていないた
め必ずしもバルーンの方向を向いておらず、その送液管
路からバルーンへ送液してもバルーンを均一に濡らすこ
とができない。したがって、上記送液管路から送液した
場合には診断目的部位においてバルーンと体腔内壁との
間の空気が残存し、バルーン外表面と体腔内壁とが密着
しない不具合が生じる。この不具合に対処するため、上
記請求項1の構成において、前記体腔内送液管路の管路
出口の先端部の径を前記体腔内液送管路の内径に比べて
小さくしてもよい。その場合、送液管路から送られてく
る液体は、ノズル状にした体腔内送液管路の管路出口に
て挿入部前方へ霧状に噴出され、挿入部先端に取り付け
られて膨らませたバルーンの表面を濡らすことになるた
め、開口部の数が少ない場合でもバルーン外表面をより
広範囲かつ均一に濡らすことができ、確実に診断目的部
位の超音波画像を得ることができる。 【0077】また、上記不具合に対処するため、上記請
求項1の構成において、前記体腔内送液管路の管路出口
を挿入部先端近傍の先端構成部の外周上に、周方向にほ
ぼ均等に設けるようにしてもよい。その場合、送液管路
から送出された液体は、先端構成部の外周上に周方向に
ほぼ均等に設けられた複数の体腔内送液管路出口から挿
入部の前方へ噴出され、挿入部先端に取り付けられて膨
らませたバルーンの外表面を全周に亘って一様に濡らす
ことになるので、確実に診断目的部位の超音波画像を得
ることができる。 【0078】また、上記不具合に対処するため、上記請
求項1の構成において、前記体腔内送液管路の管路出口
を少なくとも2種類の開口角度の異なるものとし、それ
ら管路出口を周方向に対し一様に分布するよう配置して
もよい。その場合、送液管路から送出された液体は、挿
入部周上に周方向に対し一様に分布するように(例えば
交互に)配置された体腔内送液管路の2種類の管路出口
より、挿入部の全周に亘って挿入部前方へ噴出され、挿
入部先端に取り付けられて膨らませたバルーン表面を濡
らすことになるので、バルーンの膨らみの大小に拘わら
ずバルーン外表面を一様に濡らして確実に診断目的部位
の超音波画像を得ることができる。 【0079】また、上記不具合に対処するため、上記請
求項1の構成において、前記体腔内送液管路の管路出口
が実質的にバルーン表面上に位置するように前記バルー
ンを構成してもよい。その場合、送液管路から送出され
た液体は、例えば、挿入部先端に取り付けられて膨らま
せたバルーンの表面の手元側の据の近傍に実質的に位置
することになった体腔内送液管路出口より噴出され、バ
ルーンの膨らみの大小に応じて開口角度が変化しても、
常に送液管路の管路出口から噴出される液体が確実にバ
ルーン外表面を均一を濡らすことになるので、確実に診
断目的部位の超音波画像を得ることができる。 【0080】 【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
構成によれば、体腔内に挿入される挿入部に、表面にバ
ルーンを装着可能な超音波送受信部と、少なくとも1つ
の開口部と、該開口部から体腔内へ液体を送液する送液
管路とを有し、前記バルーン内へ液体を送液する送液機
能と、前記バルーン内から液体を吸引する吸引機能とを
備える体腔内超音波診断装置の、少なくとも1つの開口
部は、該開口部から噴出される液体がバルーン表面に沿
うような開口角度で、前記挿入部の挿入軸方向に対し斜
め前方に開口しているので、体腔内へ液体を送液する送
液管路から送出した液体は、該送液管路の管路出口にて
挿入部の前方へバルーン表面に沿って噴出され、バルー
ン表面を広範囲に亘って濡らすことになる。よって、確
実に診断目的部位の超音波画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1実施例の体腔内超音波診断装置の
構成を示す図である。 【図2】(a)は本発明の第2実施例の体腔内超音波診
断装置の要部の構成を示す図であり、(b)および
(c)は第2実施例の作用を説明するための図である。 【図3】本発明の第3実施例の体腔内超音波診断装置の
要部の構成を示す図である。 【図4】本発明の第4実施例の体腔内超音波診断装置の
要部の構成を示す図である。 【図5】本発明の第5実施例の体腔内超音波診断装置の
要部の構成を示す図である。 【図6】(a)〜(c)は夫々、本発明の第6実施例の
体腔内超音波診断装置の要部の構成を示す図である。 【図7】(a)、(b)は夫々、本発明の第7実施例の
体腔内超音波診断装置の要部の構成を示す図である。 【図8】本発明の第8実施例の体腔内超音波診断装置の
要部の構成を示す図である。 【図9】本発明の第9実施例の体腔内超音波診断装置の
要部の構成を示す図である。 【図10】本発明の第10実施例の体腔内超音波診断装
置の要部の構成を示す図である。 【図11】本発明の第11実施例の体腔内超音波診断装
置の要部の構成を示す図である。 【図12】本発明の第12実施例の体腔内超音波診断装
置の要部の構成を示す図である。 【図13】(a)、(b)は夫々、本発明の第13実施
例の体腔内超音波診断装置の要部の構成を示す図であ
る。 【図14】(a)、(b)は夫々、本発明の第14実施
例の体腔内超音波診断装置の要部の構成を示す図であ
る。 【図15】本発明の第15実施例の体腔内超音波診断装
置の要部の構成を示す図である。 【符号の説明】 1 挿入部 2 湾曲操作部 3 外套管 4 湾曲部 5 先端構成部 6 超音波送受信部 7 超音波ケーブル 8 給排液管 9 超音波コネクタ 10 給排液管コネクタ 11 バルーン内給液管路 12 バルーン内排液管路 13 給液弁 14 排液弁 15,51 バルーン 16 給液ボタン 17 排液ボタン 18 給排液装置 19 送液口 20 送液管路 21,24,25,26 開口部 22 送液装置 23 送液チューブ 27 外バルーン 28 内Oリング 29 先Oリング 30 外Oリング 31 送液出口 32 段付き口金 33 ルアー口金 34 ルアーロック 35 シリンジ 41 管路 42 分岐部 46 回転軸 47 ガイドチューブ 52 元バンド部 53 先バンド部 54 内バルーン装着治具 55 外バルーン装着治具 56,57 段差 58 体腔内超音波診断装置 59 挿入補助部材 60 超音波送受信部 61,62 バルーン装着溝 63 バルーン容器 64 シール
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−190551(JP,A) 特開 昭58−65129(JP,A) 特開 昭63−288142(JP,A) 特開 平5−92004(JP,A) 特開 平5−317240(JP,A) 特開 平7−209260(JP,A) 実開 平2−126614(JP,U) 実開 平4−35406(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 8/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 体腔内に挿入される挿入部に、表面にバ
    ルーンを装着可能な超音波送受信部と、少なくとも1つ
    の開口部と、該開口部から体腔内へ液体を送液する送液
    管路とを有し、前記バルーン内へ液体を送液する送液機
    能と、前記バルーン内から液体を吸引する吸引機能とを
    備える体腔内超音波診断装置であって、 前記開口部から噴出される液体がバルーン表面に沿うよ
    うな開口角度で、前記開口部を前記挿入部の挿入軸方向
    に対し斜め前方に開口させたことを特徴とする体腔内超
    音波診断装置。
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