JP2001045195A - 画像読み取り装置、画像形成装置、画像読み取り方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

画像読み取り装置、画像形成装置、画像読み取り方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

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JP2001045195A
JP2001045195A JP11220461A JP22046199A JP2001045195A JP 2001045195 A JP2001045195 A JP 2001045195A JP 11220461 A JP11220461 A JP 11220461A JP 22046199 A JP22046199 A JP 22046199A JP 2001045195 A JP2001045195 A JP 2001045195A
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image
reading
friction
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sheet
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JP11220461A
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English (en)
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Takayuki Nishinohara
隆行 西ノ原
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分離片をリリース可能として様々な原稿シー
トに対応できるようにし、しかも、分離片のリリース時
と非リリース時とで、読み込まれた画像の搬送方向の長
さ(伸縮)が異なるといった事態を防ぐことである。 【解決手段】 解除レバー841によって、分離片83
7を分離ローラ832から離間可能としている。そし
て、フォトセンサ907によって、分離片837を分離
ローラ837に押圧させた状態にあるか、分離ローラ8
37から離間させた状態にあるかを判別し、分離片83
7がリリースされていない場合は、画像データの縦方向
のデータを等間隔に削除する圧縮処理を行って、分離片
837のリリース時と非リリース時とで、読み取り画像
の副走査方向の読み取り画素のライン数(情報量)が同
じになるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿シートを搬送
して画像を読み取る画像読み取り装置、その画像読み取
り装置を使用したファクシミリ装置等の画像形成装置、
画像読み取り方法、及びそれらに用いられるコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ファクシミリ装置では、複数枚
の原稿シートを原稿台にセットして送信するため、積載
された原稿シートを自動的に一枚ずつ分離して搬送する
機能を有するものがある。
【0003】原稿シートを分離して搬送する構造として
は、一般的に、原稿シートの搬送を開始する分離ローラ
に、ゴム等の高摩擦係数部材からなる分離片を接触さ
せ、その分離片をさらにバネ等の弾性体で分離ローラに
押圧する構造としている。かかる構造について詳しくは
後述するが、分離ローラを原稿シートの搬送方向に回転
させて、原稿シート(紙)同士の摩擦力、原稿シートと
分離片との間の摩擦力、原稿シートと分離ローラとの間
の摩擦力の違いを利用して、積載された原稿シートのう
ち分離ローラに接触しているシートだけを分離するもの
である。
【0004】ところで、いわゆるマルチファンクション
ファクシミリ装置、すなわち、ファクシミリの送受信を
行う機能の他に、カラーコピーを行う機能やカラー画像
をコンピュータに取り込むスキャナとしての機能を有す
るファクシミリ装置では、原稿シートとして、通常の紙
以外にも、その使用状況に応じて異なる種類の特殊な紙
が使用されることも多い。例えば、原稿シートとして、
新聞の切り抜き、雑誌の切り抜き、カラー写真、名刺等
が使用される。
【0005】新聞の切り抜きや雑誌の切り抜き等は、一
般的に薄くて破れやすい紙質であり、また、裏面にも印
刷がなされていることが多い。したがって、その原稿シ
ートを搬送する場合には、原稿シートを破損しないこ
と、原稿シートの表面はもちろん裏面も汚さないこと等
が要求される。また、これら特殊な原稿シートを使用す
る場合は、複数枚の原稿シートを積載するようなことは
少なく、分離搬送する性能は必要とされない。
【0006】そこで、分離片を分離ローラに押圧する力
(バネ等の弾性体の弾性力)を弱くしておくことが考え
られるが、そうすると、通常の原稿シートに対する分離
搬送性能が低下してしまう。また、分離片の押圧力を弱
くしても、分離片の摩擦係数が高いために、新聞の切り
抜きや雑誌の切り抜き等の原稿シートに傷をつける可能
性をなくすことはできず、分離片と原稿シートとの擦れ
によって原稿シートの裏面に分離片のゴムの跡(ゴムカ
ス)が付着することも完全には避けられない。さらに、
分離片の押圧力を弱くするだけでは、名刺等の厚くて硬
い紙質の原稿シートを搬送するのが困難である。以上の
ことを考慮すると、分離片を分離ローラから完全に離間
可能とする機構が必要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、分離片を分離
ローラから離間(リリース)可能とした場合、分離片を
リリースしていないときと、リリースしたときとで、読
み込まれた画像の搬送方向の長さ(伸縮)が異なってし
まうという問題がある。すなわち、原稿シートの搬送方
向の下流側には、適当な回転スピードで回転する給送ロ
ーラが設置されている。そして、分離ローラの回転によ
って搬送が開始された原稿シートは、この給送ローラの
回転によってさらに搬送されていく。
【0008】分離片をリリースしていないとき、すなわ
ち、原稿シートに分離片が押圧させられているときは、
分離片による摩擦力が、給送ローラの回転による原稿シ
ートの搬送に対して抗力として作用する。すなわち、原
稿シートは上流側に引っ張られた状態で搬送されること
になり、わずかではあるが原稿シートと給送ローラとの
間で滑りが生じ、給送ローラの回転スピードに比べて実
際の原稿シートの搬送スピードが遅くなってしまう。
【0009】それに対して、分離片をリリースしたとき
は、上記のような抗力は生じないので、給送ローラの回
転スピードと実際の原稿シートの搬送スピードとはほぼ
一致する。
【0010】一般的に、搬送されてきた原稿シートの画
像を読み取るのに、原稿シートの搬送方向に垂直な1ラ
インの画像を読み取るラインセンサが用いられる。この
場合に、上記のように原稿シートの搬送スピードに差が
あると、搬送スピードが遅いとき(分離片をリリースし
ていないとき)の方が原稿シート1枚の読み取り時間が
長くかかることになる。そして、1ラインの読み取り時
間は分離片をリリースしていないときでもリリースして
いるときでも同じであるので、分離片をリリースしてい
ないときの方が読み取ったライン数が多くなってしま
う。そのために、分離片をリリースしていないときと、
リリースしたときとで、読み込まれた画像の搬送方向の
長さ(伸縮)が異なってしまう。
【0011】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたものであり、分離片をリリース可能として様
々な原稿シートに対応できるようにし、しかも、分離片
をリリースしていないときと、リリースしたときとで、
読み込まれた画像の搬送方向の長さ(伸縮)が異なると
いった事態を防ぐことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の画像読み取り装
置は、原稿シートを搬送する搬送手段と、上記搬送手段
に対向して配置された摩擦手段と、上記摩擦手段を上記
搬送手段に押圧する弾性手段と、上記原稿シートの画像
を読み取る画像読み取り手段とを備え、上記搬送手段及
び上記摩擦手段によって積載された原稿シートを1枚ず
つ摩擦分離して搬送し、その原稿シートの画像を上記画
像読み取り手段によって読み取る構成にした画像読み取
り装置であって、上記摩擦手段を上記搬送手段から離間
可能とした解除手段と、上記摩擦手段を上記搬送手段に
押圧させた状態にあるか、上記搬送手段から離間させた
状態にあるかを判別する判別手段と、上記判別手段の判
別結果に応じて、上記読み取り手段で読み取られた画像
データを圧縮処理する画像処理手段とを備えた点に特徴
を有する。
【0013】また、本発明の画像形成装置は、本発明の
画像読み取り装置と、記録シート給送手段と、記録シー
トに画像を記録する記録手段とを備えた点に特徴を有す
る。
【0014】また、本発明の画像読み取り方法は、原稿
シートを搬送する搬送手段と、上記搬送手段に対向して
配置された摩擦手段と、上記摩擦手段を上記搬送手段に
押圧する弾性手段と、上記搬送手段及び上記摩擦手段に
よって1枚ずつ分離搬送される原稿シートの画像を読み
取る画像読み取り手段と、上記摩擦手段を上記搬送手段
から離間可能とした解除手段とを使用して画像を読み取
るための画像読み取り方法であって、上記摩擦手段を上
記搬送手段に押圧させた状態にあるか、上記搬送手段か
ら離間させた状態にあるかを判別する手順と、上記判別
結果に応じて、上記読み取り手段で読み取られた画像デ
ータを圧縮処理する手順とを有する点に特徴を有する。
【0015】また、本発明のコンピュータ読み取り可能
な記憶媒体は、原稿シートを搬送する搬送手段と、上記
搬送手段に対向して配置された摩擦手段と、上記摩擦手
段を上記搬送手段に押圧する弾性手段と、上記搬送手段
及び上記摩擦手段によって1枚ずつ分離搬送される原稿
シートの画像を読み取る画像読み取り手段と、上記摩擦
手段を上記搬送手段から離間可能とした解除手段とを使
用して画像を読み取るためのプログラムを記憶したコン
ピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、上記摩擦手
段を上記搬送手段に押圧させた状態にあるか、上記搬送
手段から離間させた状態にあるかを判別する手順と、上
記判別結果に応じて、上記読み取り手段で読み取られた
画像データを圧縮処理する手順とを実行するためのプロ
グラムを記憶した点に特徴を有する。
【0016】上記のように構成した本発明によれば、分
離片等の摩擦手段をリリースしているときと、リリース
していないときとで、データ圧縮処理を行うことによ
り、読み取り画像の副走査方向のライン数(情報量)を
同一にすることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図に基づいて本発明の実施
の形態を説明する。まず、図1、2を用いて、ファクシ
ミリ装置1000について説明する。図1は、ファクシ
ミリ装置1000の外観斜視図である。また、図2は、
ファクシミリ装置1000の立体分解図である。これら
図1、2に示すように、ファクシミリ装置1000は、
前後左右の側壁を構成する筐体内部に、原稿搬送式カラ
ー画像読み取り装置であるカラースキャナ装置800、
シリアル記録式記録装置であるプリンタ装置400、制
御基板801、電源600等が内蔵されている。これら
の各構成部材は、簡単に交換及び着脱できるように個別
に構成されている。
【0018】ファクシミリ装置1000の筐体は、下側
の第1筐体となる下カバー100と、上側の第2筐体と
なる上カバー200と、記録シート案内のため及び電源
600を覆うための第3筐体となるリアカバー15とか
ら基本的に構成されている。
【0019】図1に示すように、上カバー200には、
原稿台2が回動自在に設けられ、記録ヘッドへのアクセ
スを可能にしている。この原稿台2には、原稿シートの
幅方向を調整するために幅調節可能とした一対のスライ
ダ3が取り付けられ、いずれか片方のスライダ3のみを
移動させることで、両方のスライダ3が中央部位を中心
に移動するようにしている。
【0020】原稿台2の後方には原稿積載トレイ4が着
脱自在に取り付けられ、例えばA4サイズの原稿シート
を縦にして積載するときでも、原稿シートの後端が垂れ
下がらないようにしている。
【0021】原稿面を下向きにして原稿台2に原稿シー
トを載せると、詳しくは後述するが、この原稿シートは
前方に搬送されて、カラースキャナ装置800を通過す
る過程で画像が読み取られた上で原稿排紙トレイ6の上
に置かれる。この原稿排紙トレイ6は装置1000に着
脱自在に取り付けられ、矢印に示すように前後方向に移
動可能となっている。
【0022】一方、図1では示されないプリンタ装置に
対して搬送される記録シートは、まず装置1000の背
面側に配設された給紙トレイ401上に搬送される。そ
して、この給紙トレイ401に設けられた幅調整板9に
より幅方向が規制された後に、プリンタ装置においてシ
リアル記録されて、カラースキャナ装置800の下方の
記録シート台8に排出される。
【0023】給紙トレイ401には支持板5が内蔵さ
れ、適宜引き出すことで図示の位置になるように構成さ
れる。また、記録シート台8には記録シート支持棒7が
矢印に示すように引き出し可能に取り付けられている。
したがって、記録シートが縦に、つまり、記録シートの
長手方向が装置1000の前後方向になるように搬送さ
れるような場合でも、記録シートが給紙トレイ401及
び記録シート台8から垂れ下がらないようにすることが
できる。
【0024】上カバー200は図示のようにカラースキ
ャナ装置800の周囲を取り囲むような形状に成形さ
れ、その下縁部201が、下カバー100の上縁部20
2に沿うように取り付けられている。そして、この上カ
バー200を下カバー100から取り外すことで、カラ
ースキャナ装置800を下カバー100上に残したまま
の状態にできるようにしている。
【0025】カラースキャナ装置800では、スキャナ
本体部とパネル部とが図示しないヒンジを中心として開
閉可能にに結合されている。そして、パネル部にはLC
D表示部811やダイアルキー810等の操作部が図示
のように配設されている。
【0026】図2は、ファクシミリ装置1000の立体
分解図である。この図2において、既に説明済みの構成
には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。底面
となる基部と外観面となる前後左右の側壁とで囲まれた
開口面を一体形成した下カバー100に対して、原稿シ
ートの搬送を行いつつ画像を読み取るカラースキャナ装
置800、記録シートの搬送を行いつつシリアル記録を
行うプリンタ装置400、これらに接続されることで所
定制御を行う制御基板801、電源600、初期吐出で
不要となるインクを吸収するインク吸収体13、リアカ
バー15、上記記録シート台8、スピーカ等が工具類を
一切使用することなく固定できるようになっている。
【0027】次に、図2に示す各部の構成を詳細に説明
する。まず、カラースキャナ装置800について説明す
る。カラースキャナ装置800は、原稿シートGの原稿
面に光を照射してその反射光を電気信号に変換し、この
信号を操作モードに応じて他機に伝送し、または、プリ
ンタ装置400に伝送するものである。
【0028】カラースキャナ装置800において、83
1はカラースキャナ装置800のフレームとなるスキャ
ナベースであり、下カバー100に固定されている。ス
キャナベース831には、原稿台2側に原稿シートGを
ガイドするための下原稿ガイド901が設けられてい
る。また、スキャナベース831には、原稿シートGの
搬送を開始する分離ローラ832、原稿シートGを搬送
する給送ローラ833、原稿Gの画像データを読み取る
カラーコンタクトセンサ835、原稿シートGを原稿排
紙トレイ6上に排出させる排紙ローラ834等が設けら
れている。
【0029】また、スキャナベース831に被せるよう
にして、原稿シートGをガイドする上原稿ガイド836
が取り付けられている。さらに、分離ローラ832に対
向して配置された分離片837、給送ローラ833およ
び排紙ローラ834に対してそれぞれに対向して配置さ
れ押圧された給送コロ838および排紙コロ839、カ
ラーコンタクトセンサ835と対向して配置され押圧さ
れた読み取り白基準となる読み取り白地840等が設け
られている。
【0030】カラースキャナ装置800には、図示しな
い支点によってパネル部が回動自在に取り付けられてい
る。842は操作パネルであり、パネル部さらにはカラ
ースキャナ装置800の外装の一部をなし、上原稿ガイ
ド836に取り付けられている。この操作パネル842
には、図1に示したように、ダイヤルキー810、LC
D表示部811、それらを実装したパネル基板等が設け
られている。なお、カラースキャナ装置800の原稿搬
送、読み取り動作などは、図示しない読取駆動モータや
センサ駆動回路等によって行われ、また、これらの制御
及びLCD表示部811の表示制御などは、制御基板8
01によって制御される。
【0031】次に、プリンタ装置400について説明す
る。前述したように、プリンタ装置400には給紙トレ
イ401が取り付けられている。そして、この給紙トレ
イの中板が図示しない支点によって支持され、その中板
はバネで押圧されている。記録シートSは中板の上に積
載され、給紙トレイ401に内蔵された支持板5により
支えられ、また、幅方向の位置は幅調整板9の移動によ
って規制される。そして、給紙ローラが記録紙を1枚ず
つ繰り出して、プリンタ装置400へと送り出す。
【0032】プリンタ装置400は、いわゆるインクジ
ェット方式で記録を行うものである。411はプリンタ
装置400のフレームとなるプリンタシャーシであり、
下カバー100側に係合させるようにして固定されてい
る。412は送紙ローラで、対向して配置されたピンチ
ローラの押圧で、送られてきた記録シートSをさらに下
流の印字部へと送り出す。414は印字部での記録紙S
の裏面を支持するプラテンであり、記録シートSの表面
では、ガイドシャフト415に支持された往復動するキ
ャリッジ416に取り付けられたインクヘッド417に
よって、記録画像が形成される。
【0033】その後、排紙ローラ418によって、記録
シートSはプリンタ装置400から排出され、下カバー
100に設けられた記録シート台8上に搬送積載され
る。なお、プリンタ装置400の記録紙搬送、記録動作
等は、図示しないモータやセンサ、ヘッド駆動回路等に
よって行われ、これらの制御は制御基板801により制
御される。また、基板421は、これらモータやセン
サ、ヘッド駆動回路等の信号を中継し、制御基板801
へと転送する記録中継基板である。
【0034】下カバー100には、プリンタ装置400
でインクの目詰まり防止などの動作の際に生じる廃イン
クを吸収するためのインク吸収体13が取り付けられて
いる。
【0035】以下、カラースキャナ装置800の詳細に
ついて説明する。図3には、図2で示したカラースキャ
ナ装置800と同じタイプのカラースキャナ装置800
の拡大断面図を示す。このカラースキャナ装置におい
て、原稿シートGの搬送方向は矢印Fで示すとおりであ
る。
【0036】原稿シートGは、原稿面を下向きにして原
稿台2(図1参照)上に積載される。この積載された原
稿シートGは、原稿台2上の一対のスライダ3の幅調整
によって位置決めが行われ、上原稿ガイド836と下原
稿ガイド901との間に形成される原稿挿入口にセット
される。
【0037】906は予備搬送腕であり、分離ローラ8
32に対向して配置されている。予備搬送腕906は、
コイルバネ904によって分離ローラ832に押圧され
ている。そして、積載された原稿シートGは、これら予
備搬送腕906と分離ローラ832との協働作用によっ
て裁かれて予備搬送される。
【0038】837は分離片であり、ADFホルダ90
5を介してADFバネ903によって分離ローラ832
に押圧されている。そして、これら分離片837と分離
ローラ832との協働作用によって、前記予備搬送され
た原稿シートGを下側から1枚ずつ分離して搬送する。
さらに分離ローラ832は原稿Gを給送ローラ833ま
で搬送させる役割をかねている。なお、ADFホルダ9
05の隣(紙面奥側)には、後述する解除レバー841
が配置されている。これら予備搬送腕906、分離ロー
ラ832、分離片837、解除レバー841、ADFホ
ルダ905等からなる分離搬送機構Dの動作については
後述する。
【0039】分離ローラ832により搬送された原稿シ
ートGは、給送ローラ833及び給送コロ838により
コンタクトカラーセンサ835の読み取り位置まで搬送
される。カラーコンタクトセンサ835は、搬送されて
きた原稿シートGの画像を読み取る。白地板金からなる
読み取り白地840は、バネ902により上方から前記
カラーコンタクトセンサ835の読み取りラインに沿っ
て付勢されており、分離搬送された原稿シートGを読み
取りラインに密着させている。
【0040】カラーコンタクトセンサ835は光源と光
電変換部からなり、光源からの光を原稿面に当て、光電
変換部にて反射した光の輝度を電圧に変換してそれを画
像データとしてメモリに転送する。カラーコンタクトセ
ンサ835により読み取られた原稿シートGは排紙ロー
ラ834及び排紙コロ839により、原稿排紙トレイ6
(図1参照)へと排出される。
【0041】次に、図4を用いて、上述した予備搬送腕
906、分離ローラ832、分離片837、解除レバー
841、ADFホルダ905等からなる分離搬送機構D
について説明する。予備搬送腕906は比較的摩擦係数
の小さいプラスチックで成形され、基端部906aと、
基端部から延びる一対の腕部906bとを有する。そし
て、腕部906bを曲げて段部を形成するとともに、そ
の段部に対向させた壁部906cを設けている。したが
って、予備搬送腕906の基端部906a側には、上記
段部と壁部906cとが相まってくぼみ部906dが形
成される。
【0042】上記予備搬送腕906の一対の腕部906
b間には、プレート状のADFホルダ905が配置され
ている。さらに、このADホルダ905の分離ローラ8
32側の面には、ゴム等の摩擦部材で構成された分離片
837が設けられている。ADFホルダ905の端部に
は突起軸905aが一体に形成され、その両端が具体的
に図示しないが回動可能に支持されている。また、この
突起軸905aを、上記予備搬送腕906のくぼみ部9
06dにはめ込むようにしている。したがって、予備搬
送腕906は、この突起軸905aを中心として回転可
能となる。
【0043】予備搬送腕906とADFホルダ905と
の間には、引っ張りコイルバネ904が取り付けられて
いる。したがって、この引っ張りコイルバネ904によ
って予備搬送腕906の基端部906aが引っ張られ、
腕部906bが分離ローラ832に押圧させられること
になる。
【0044】また、ADFホルダ905には、突起軸9
05aとは反対側の端部に起立部905bが形成され、
この起立部905bの上面に、図3で示したように圧縮
コイルバネであるADFバネ903の一端が当接させら
れている。したがって、このADFバネ903によって
ADFホルダ905に取り付けた分離片837が分離ロ
ーラ832に押圧させられることになる。なお、ADF
バネ905の押圧力は、引っ張りコイルバネ904の引
っ張りカより大きくなるよう設定されている。
【0045】さらに、ADFホルダ905の起立部90
5bの側面には、外方向に突出させた突起部905cが
一体に形成されている。そして、この突起部905cの
隣に、解除レバー841の先端部分が位置するようにし
ている。この解除レバー841の先端部分の上面には、
平坦面841bと、この平坦面841bに連続する傾斜
面841aとが形成されている。解除レバー841は、
次に説明するように、分離片837を分離ローラ832
からリリースすることができ、その間に隙間を設けた状
態を保持するための部材である。
【0046】図5には、カラースキャナ装置800の上
原稿ガイド836に、上記ADFホルダ905や解除レ
バー841等が組み込まれた状態を示す。解除レバー8
41は上原稿ガイド836上の軸836aに支持され
て、この軸836aを中心として回転可能となってい
る。そして、この解除レバーの操作部841dを外部に
臨ませておき、ユーザが解除レバー841を操作できる
ようにしている。
【0047】図5(a)において解除レバー841の操
作部841dを矢印Iの方向に操作すると、解除レバー
841の先端部分の傾斜面841aがADFホルダ90
5の突起部905cに当接する。そして、そのまま矢印
Iの方向に操作すると、その傾斜面841aに沿って突
起部905cが移動させられ、ADFホルダ905はA
DFバネ903に抗して上方に押し上げられる。
【0048】さらに解除レバー841を矢印I方向に操
作すると、図5(b)に示すように、突起905cが解
除レバー841の平坦面841bまで移動して、ADF
ホルダ905は押し上げられた状態で保持される。この
状態では、分離片837を分離ローラ832からリリー
スして、その間に隙間を設けた状態に維持されることに
なる。
【0049】上原稿ガイド836上には、フォトセンサ
907が設置されている。図6(a)及び図6(b)に
は、このフォトセンサ907の立体斜視図を示す。フォ
トセンサ907は受光素子と発光素子とを備えたフォト
インタラプタセンサであり、発光素子から受光素子へ向
かう光軸を遮る遮蔽物の存在の有無を判別する構成とな
っている。
【0050】本実施形態では、発光素子として赤外LE
Dを、受光素子としてフォトトランジスタを用いてい
る。これらの二つの素子は、図6に示すように、凹形状
としたプラスチック部材907d内に組み込まれ、この
プラスチック部材907dの一方の突出部907aには
LEDが、他方の突出部907bにはフォトトランジス
タが配置されている。
【0051】907cは突出部907bに形成された走
査窓であり、図では示されないが突出部907a側の対
向した位置にも同様の走査窓が形成されている。赤外L
EDから発せられた光は、突出部907a側の走査窓を
通過して、突出部907b側の走査窓907cを通って
フォトトランジスタに達する。図中矢印Kは、赤外LE
Dからフォトトランジスタに向かう光軸を表している。
この光軸を遮る物体の有無により、フォトトランジスタ
からの出力が変化するので、発光素子と受光素子間の遮
蔽物の存在の有無を判別することが可能となる。
【0052】一方、図5に示すように、解除レバー84
1の所定位置には突起片841cが設けられ、図5
(b)に示すように、解除レバー841を操作して、分
離片837を分離ローラ832からリリースした状態に
したとき、突起片841cがフォトセンサ907の赤外
LEDとフォトトランジスタとの間に位置するようにし
ている。この状態では、図6(b)に示すように、解除
レバー841の突起片841cが赤外LEDからフォト
トランジスタに向かう光軸(矢印K)を遮断しているこ
とがわかる。
【0053】図7は、以上説明したファクシミリ装置1
000の制御構成を示すブロック図である。図7におい
て、制御基板801に構成される制御部900は、CP
U1001、CPU1001が実行する制御プログラム
や各種データを記憶しているROM1002、CPU1
001が種々の処理を実行するにあたり作業領域として
使用したり、各種データを一時的に保存したりするため
のRAM1003等を有している。
【0054】また、制御部900には、フォトセンサ9
07からの出力がA/D変換回路1006により数値化
されて送られ、CPU1001は、分離片837が分離
ローラ832からリリースされているかどうかを判別す
る構成となっている。さらに、制御部900には、外部
コンピュータとのデータの送受信を行うインターフェー
ス1004、プリンタ装置400、読取駆動モータMを
駆動する読取駆動モータ駆動回路1007、カラーコン
タクトセンサ835、公衆電話回線に接続された回線制
御回路1005等が接続され、ファクシミリ送受信、コ
ピー、外部コンピュータのプリンタおよびスキャナとし
て動作可能となっている。 そして、制御部900に
は、ユーザが種々の操作や指示を行う操作パネル842
が接続されている。
【0055】図8には、操作パネル842の外観を示
す。810はファクシミリ通信の送信先をダイヤルする
10キーと*キーと#キーで構成されるダイヤルキー、
908はファクシミリ送信あるいはコピー動作を指示す
るスタートキー、909は動作の中断を指示するストッ
プキー、910は画像原稿読み取り時のモード選択(フ
ァインモード(FINE)と標準モード(STANDA
RD))を行う解像度キー、912はコピー時において
カラーあるいはモノクロのモード選択を行うカラーキー
である。811は次の動作、エラー、注意および現在の
動作状況を表示してユーザに伝えるためのLCD表示部
である。
【0056】次に、カラーコンタクトセンサ835の読
み取り動作について説明する。ユーザによってセットさ
れ、給送ローラ833で搬送された原稿シートGは、バ
ネ902の弾性力が作用する読み取り白地840により
押圧され、カラーコンタクトセンサ835のガラス面に
密着させられる。
【0057】制御部900のCPU1001がカラーコ
ンタクトセンサ835内の光源であるLEDを点灯させ
ると、読み取りライン上の原稿シートGにLEDの光が
当たり反射する。反射した光はカラーコンタクトセンサ
835内に配置されたICで受け取られ、光の強さが電
圧に変換される。電圧はデジタルデータに変換されて制
御部900に送られ、画像データとしてRAM1003
上に蓄積される。上記の一連の動作がカラーコンタクト
センサ835の読み取りライン上の画像を読み取る動作
である。この動作にかかる画像読み取り時間は約3ms
ecであり、この3msecの間に読み取られたデータ
が原稿の副走査方向の1ライン(搬送方向に垂直なライ
ン)のデータになる。
【0058】ここで、既に述べたように、分離片837
をリリースしていないときは、原稿シートGに分離片8
37が押圧させられているので、分離片837と原稿シ
ートGとの間の摩擦力が、給送ローラ833の回転によ
る原稿シートGの搬送に対して抗力として作用する。す
なわち、原稿シートGは上流側に引っ張られた状態で搬
送されることになり、わずかではあるが原稿シートGと
給送ローラ833との間で滑りが生じ、給送ローラ83
3の回転スピードに比べて原稿シートGの実際の搬送ス
ピードが遅くなってしまう。
【0059】それに対して、分離片837をリリースし
たときは、上記のような抗力は生じないので、給送ロー
ラ833の回転スピードと原稿シートGの実際の搬送ス
ピードとはほぼ一致する。
【0060】まず、分離片837をリリースしたときの
読み取り動作について説明する。ファクシミリ動作にお
けるスタンダード送信では100dpi、ファイン送信
では200dpi、コピー動作では300dpi、スキ
ャナとして使用する動作には600dpiまでの解像度
での読み取りを行う。それぞれの動作モード(読み取り
解像度)において給送ローラ833の回転スピードを変
化させて、原稿シートGの搬送スピードを設定すること
により上記の読み取り解像度での読み取りを実現してい
る。
【0061】300dpiの読み取り解像度の場合につ
いて述べると、300dpiの1ドットあたりの長さは
0.085mmであるので、原稿シートGを約28.3m
m/sec(原稿シートGを3msec間に0.085
mmだけ搬送するスピード)のスピードで搬送し、カラ
ーコンタクトセンサ835で3msecごとに前述した
読み取り動作を行うことにより、300dpiの解像度
での原稿の読み取りを行う。
【0062】例えば、A4の原稿シートGを使用して3
00dpiの読み取りを行う場合は、以下のような読み
取り動作となる。原稿シートGの先端がカラーコンタク
トセンサ835上にくると、3msec間前述の読み取
り動作を行う(カラーコンタクトセンサ835のLED
を点灯し、原稿の読み取りを行い、消灯する)。このと
きのデータが副走査方向で1ライン目のデータとなる。
再び3msec間前述の読み取り動作を行う(LEDを
点灯させ、画像を読み取り、LEDを消灯する)。この
データが副走査方向で2ライン目のデータとなる。また
3msec間前述の読み取り動作を行う(LEDを点灯
し、画像を読み取り、LEDを消灯する)。この動作を
繰り返し続ける。原稿シートGの後端がカラーコンタク
トセンサ835上を抜けると、1枚の原稿シートG全体
の読み取りが終了する。この間原稿シートGは停止する
ことなく、約28.3mm/secのスピードで読み取
りライン上を搬送される。
【0063】A4原稿シートGの縦の長さは297mm
である。従って上記の一連の読み取り動作により349
4ラインの画像データがRAM1003上に蓄積され
る。
【0064】600dpiの解像度で読み取りを行う場
合は、原稿搬送スピードを300dpi時の1/2倍
(約14.2mm/sec)にして読み取り動作を行
い、6988ラインの画像データがRAM1003上に
蓄積される。また、150dpiの解像度の読み取りを
行う場合は、原稿搬送スピードを300dpi時の2倍
(約56.6mm/sec)にして読み取り動作を行
い、1747ラインの画像データがRAM1003上に
蓄積される。
【0065】次に、分離片837をリリースしていない
ときの読み取り動作について説明する。種々の動作モー
ド(読み取り解像度)での給送ローラ833の回転スピ
ードは、分離片837をリリースしているときと同一の
スピードである。そして、リリース時と非リリース時と
の原稿シートGの搬送スピードの差は、分離片837の
押圧力や摩擦係数等装置ごと異なる。
【0066】本実施形態では、分離片837の非リリー
ス時での原稿シートGの搬送スピードが、リリース時で
の搬送スピードと比較して1%遅くなるものとする。し
たがって、非リリース時には、1枚の原稿シートG全体
の搬送時間がリリース時に比べて1%長くなり、原稿シ
ートGの縦方向の画像データのライン数が1%多くな
る。
【0067】例えば、A4の原稿シートGを1枚読み取
る動作においては、150dpiの読み取り解像度の場
合、1%多い1764ラインの画像データがRAM10
03上に蓄積される。300dpiの解像度の場合、1
%多い3529ラインの画像データがRAM上に蓄積さ
れる。600dpiの読み取り解像度の場合、1%多い
7058ラインの画像データがRAM上に蓄積される。
【0068】そこで、送信あるいはコピーの記録動作の
前に、RAM1003上に蓄積された画像データのライ
ンデータをそれぞれ1%削除する処理を行うことによ
り、非リリース時の画像データのライン数(画像の縦方
向の長さ)をリリース時におけるライン数と同一にす
る。
【0069】以下には、データ処理について詳細を述べ
る。300dpiの読み取り解像度で原稿を読み取った
場合、(3529/35)×1ライン目のデータを削
除、(3529/35)×2ライン目のデータを削除、
(3529/35)×3ライン目のデータを削除、……
…、(3529/35)×35ライン目のデータを削除
する。このデータ処理を行うことにより、縦方向の画像
データは3494ラインに圧縮される。その結果、非リ
リース時の画像データの搬送方向のライン数(画像の縦
方向の長さ)をリリース時におけるライン数と同一にす
ることができる。
【0070】同様に、600dpiの読み取り解像度で
原稿の読み取りを行った場合、(7058/70)×1
ライン目のデータを削除、(7058/70)×2ライ
ン目のデータを削除、(7058/70)×3ライン目
のデータを削除、………、(7058/70)×70ラ
イン目のデータを削除する。このデータ処理を行うこと
により、縦方向の画像データは6988ラインに圧縮さ
れる。その結果、非リリース時の画像データの搬送方向
のライン数(画像の縦方向の長さ)をリリース時におけ
るライン数と同一にすることができる。
【0071】同様に、150dpiの読み取り解像度で
原稿の読み取りを行った場合、(1764/17)×1
ライン目のデータを削除、(1764/17)×2ライ
ン目のデータを削除、(1764/17)×3ライン目
のデータを削除、………、(1764/17)×17ラ
イン目のデータを削除する。このデータ処理を行うこと
により、縦方向の画像データは1747ラインに圧縮さ
れる。その結果、非リリース時の画像データの搬送方向
のライン数(画像の縦方向の長さ)をリリース時におけ
るライン数と同一にすることができる。
【0072】次に、分離片837の非リリース時とリリ
ース時におけるファクシミリ送信あるいはコピー時の読
み取り動作について、モノクロコピー300dpi解像
度での読み取り動作を例として、図9のフローチャート
を参照してそれぞれ説明する。
【0073】最初、装置に電源を投入すると、装置はセ
ンサのチェック等のイニシャライズ動作を行い、スタン
バイ状態(待機状態)に移る。ユーザが原稿シートGを
セットすると、図示しない原稿検知センサにより制御部
900上のCPU1001は原稿シートGが有ることを
認識する(ステップS1)。
【0074】そして、CPU1001は、ユーザ側から
のコピー操作(コピー操作は、カラーキー912の押下
によるカラーあるいはモノクロの選択、及び、解像度キ
ー910の押下による解像度の選択をする操作である)
を認識し(ステップS2)、続いてスタートキー908
が押下されるのを認識したら(ステップS3)、フォト
センサ907の電源をONする(ステップS4)。
【0075】CPU1001は読取駆動モータMを駆動
させて原稿シートGの搬送をスタートする(ステップS
5)。そして、原稿シートGの先端がカラーコンタクト
センサ835上に搬送されると、図示しない原稿端検知
センサがONになり(ステップS6)、カラーコンタク
トセンサ835に、3msec/1ineで原稿の読み
取りを開始させる(ステップS7)。原稿シートGの後
端がカラーコンタクトセンサ835上を通過すると、原
稿端検知センサがOFFになり(ステップS8)、カラ
ーコンタクトセンサ835の読み取り動作を終了させる
(ステップS9)。
【0076】そして、フォトセンサ907からの出力が
制御部900に伝えられと、CPU1001は、分離片
837が分離ローラ832からリリースされているかど
うか判別する(ステップS10)。分離片837が分離
ローラ832からリリースされていると判別すると、ス
テップS11、ステップS12に移行する。
【0077】それに対して、分離片837が分離ローラ
832からリリースされていないと判別すると、RAM
1003上の画像データにおいて、既に述べたように、
縦方向のデータを等間隔に全体の1%削除するデータの
間引き処理を行ってから(ステップS13)、ステップ
S11、ステップS12に移行する。
【0078】ステップS11ではフォトセンサ907の
電源をOFFして、ステップS12ではコピーの記録動
作を開始する。
【0079】上記の説明は解像度として300dpiの
解像度を選択したときの読み取り動作であるが、それ以
外の解像度の動作を選択したときも同様である。異なる
部分は、150dpi、300dpi、600dpiの
場合でデータの縦方向の1%に当たるライン数の具体的
な数値である。
【0080】以上説明したように上記実施形態によれ
ば、原稿の画像読み取り時において、分離片837がリ
リースされていない場合は画像データの縦方向のデータ
を等間隔に1%削除している(間引いている)。従っ
て、分離片837のリリース時と、非リリース時とで、
読み取り画像の副走査方向の読み取り画素のライン数
(情報量)を同じにすることができ、読み取った画像の
縦方向(副走査方向)の長さが異なる(伸縮が異なる)
といった事態を防ぐことができる。
【0081】なお、上述した実施の形態の機能を実現す
るように各部を動作させるコンピュータのプログラムコ
ード自体及びそのプログラムコードをコンピュータに供
給するための手段、例えば、かかるプログラムを記憶し
た記憶媒体は、本発明の範疇に属する。かかるプログラ
ムコードを記憶した記憶媒体としては、例えば、フロッ
ピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディス
ク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮
発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0082】また、供給されたプログラムコードをコン
ピュータが実行することにより上記実施の形態の機能が
実現されるだけでなく、そのプログラムコードが、コン
ピュータにおいて稼動しているOS(オペレーティング
システム)、あるいは、他のアプリケーションソフトと
共同して実施の形態の機能が実現される場合にも、かか
るプログラムコードは本発明に含まれる。
【0083】さらに、供給されたプログラムコードが、
コンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続さ
れた機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、
そのプログラムコードの指示に基づいて、その機能拡張
ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処
理の一部又は全部を行い、その処理によって実施の形態
の機能が実現されるシステムも本発明に含まれる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、原
稿の画像読み取り時において、分離片等の摩擦手段が離
間(リリース)されていない場合は、画像データの縦方
向のデータを所定量だけ削除する等して圧縮する。これ
により、摩擦手段をリリースしたときと、リリースして
いないときとで、読み取り画像の副走査方向のライン数
(情報量)を同一にすることが可能となり、リリース時
と非リリース時とで、読み取った画像の縦方向(副走査
方向)の長さが異なる(伸縮が異なる)といった事態を
防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施の形態であるファクシミ
リ装置1000の斜視図である。
【図2】図1に示す装置1000の側断面図である。
【図3】カラースキャナ装置800の拡大側断面図であ
る。
【図4】予備搬送腕906、分離ローラ832、分離片
837、解除レバー841、ADFホルダ905等から
なる分離搬送機構Dを示す斜視図である。
【図5】解除レバー841の動きを示した図である。
【図6】フォトセンサ907を示す斜視図である。
【図7】ファクシミリ装置1000の制御構成を示すブ
ロック図である。
【図8】操作パネル842の外観図である。
【図9】データ処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1000 ファクシミリ装置 400 プリンタ装置 800 カラースキャナ装置 801 制御基板 832 分離ローラ 833 給送ローラ 834 排紙ローラ 835 カラーコンタクトセンサ 837 分離片 841 解除レバー 842 操作パネル 900 制御部 903 ADFバネ 905 ADFホルダ 906 予備搬送腕 907 フォトセンサ 1001 CPU 1002 ROM 1003 RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F343 FA03 FB03 GA02 GB02 GC01 GD01 JA01 JD08 JD33 JD34 LC11 LC20 MA04 MA14 MA52 MC30 5C062 AA02 AA05 AB02 AB31 AB32 AC58 AE15 BA00 5C072 AA01 BA04 NA01 NA08 NA09

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿シートを搬送する搬送手段と、上記
    搬送手段に対向して配置された摩擦手段と、上記摩擦手
    段を上記搬送手段に押圧する弾性手段と、上記原稿シー
    トの画像を読み取る画像読み取り手段とを備え、上記搬
    送手段及び上記摩擦手段によって積載された原稿シート
    を1枚ずつ摩擦分離して搬送し、その原稿シートの画像
    を上記画像読み取り手段によって読み取る構成にした画
    像読み取り装置であって、 上記摩擦手段を上記搬送手段から離間可能とした解除手
    段と、 上記摩擦手段を上記搬送手段に押圧させた状態にある
    か、上記搬送手段から離間させた状態にあるかを判別す
    る判別手段と、 上記判別手段の判別結果に応じて、上記読み取り手段で
    読み取られた画像データを圧縮処理する画像処理手段と
    を備えたことを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 上記画像処理手段は、上記判別手段にお
    いて上記摩擦手段を上記搬送手段に押圧させた状態にあ
    ると判別されたとき、上記画像読み取り手段で読み取ら
    れた画像データを圧縮処理する一方、上記判別手段にお
    いて上記摩擦手段を上記搬送手段から離間させた状態に
    あると判別されたとき、上記画像読み取り手段で読み取
    られた画像データを圧縮処理しないことを特徴とする請
    求項1に記載の画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 上記画像処理手段は、上記画像読み取り
    手段で読み取られたシート搬送方向の画像データを圧縮
    処理することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像
    読み取り装置。
  4. 【請求項4】 上記画像処理手段は、シート搬送方向の
    画像データを等間隔に削除することを特徴とする請求項
    3に記載の画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 上記摩擦手段を上記搬送手段に押圧させ
    た状態における画像データのデータ量と、上記摩擦手段
    を上記搬送手段から離間させた状態における画像データ
    のデータ量とを同一にすることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 上記搬送手段は、分離ローラ、及び、上
    記分離ローラより下流側に配置された給送ローラで構成
    されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 上記摩擦手段はゴム等の高摩擦係数部材
    で構成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    1項に記載の画像読み取り装置。
  8. 【請求項8】 上記画像読み取り手段として、シート搬
    送方向に対して垂直なライン状に配置され、搬送される
    原稿シートの画像を読み取るラインセンサを用いたこと
    を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像
    読み取り装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の画
    像読み取り装置と、記録シート給送手段と、記録シート
    に画像を記録する記録手段とを備えたことを特徴とする
    画像形成装置。
  10. 【請求項10】 ファクシミリ装置であることを特徴と
    する請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 原稿シートを搬送する搬送手段と、上
    記搬送手段に対向して配置された摩擦手段と、上記摩擦
    手段を上記搬送手段に押圧する弾性手段と、上記搬送手
    段及び上記摩擦手段によって1枚ずつ分離搬送される原
    稿シートの画像を読み取る画像読み取り手段と、上記摩
    擦手段を上記搬送手段から離間可能とした解除手段とを
    使用して画像を読み取るための画像読み取り方法であっ
    て、 上記摩擦手段を上記搬送手段に押圧させた状態にある
    か、上記搬送手段から離間させた状態にあるかを判別す
    る手順と、 上記判別結果に応じて、上記読み取り手段で読み取られ
    た画像データを圧縮処理する手順とを有することを特徴
    とする画像読み取り方法。
  12. 【請求項12】 原稿シートを搬送する搬送手段と、上
    記搬送手段に対向して配置された摩擦手段と、上記摩擦
    手段を上記搬送手段に押圧する弾性手段と、上記搬送手
    段及び上記摩擦手段によって1枚ずつ分離搬送される原
    稿シートの画像を読み取る画像読み取り手段と、上記摩
    擦手段を上記搬送手段から離間可能とした解除手段とを
    使用して画像を読み取るためのプログラムを記憶したコ
    ンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、 上記摩擦手段を上記搬送手段に押圧させた状態にある
    か、上記搬送手段から離間させた状態にあるかを判別す
    る手順と、 上記判別結果に応じて、上記読み取り手段で読み取られ
    た画像データを圧縮処理する手順とを実行するためのプ
    ログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み
    取り可能な記憶媒体。
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