JP2001044515A - 光学媒体、発光体及び照明器具 - Google Patents

光学媒体、発光体及び照明器具

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21VFUNCTIONAL FEATURES OR DETAILS OF LIGHTING DEVICES OR SYSTEMS THEREOF; STRUCTURAL COMBINATIONS OF LIGHTING DEVICES WITH OTHER ARTICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F21V5/00Refractors for light sources
    • F21V5/008Combination of two or more successive refractors along an optical axis
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES F21K, F21L, F21S and F21V, RELATING TO THE FORM OR THE KIND OF THE LIGHT SOURCES OR OF THE COLOUR OF THE LIGHT EMITTED
    • F21Y2115/00Light-generating elements of semiconductor light sources
    • F21Y2115/10Light-emitting diodes [LED]

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LED等の低温光源を多数用いることなく、
所望の照度を得ることが可能な光学媒体や発光体を提供
する。 【解決手段】 低温光源1と、この低温光源1を覆う光
学媒体2とから構成される。光学媒体2は、第1の湾曲
面からなる入射面と、第1の湾曲面からなる底部と、こ
の底部に連続して形成された側壁部とから構成された低
温光源1を収納するための収納部と、光を出射する第2
の湾曲面からなる出射面と、入射面と出射面とを接続す
る光伝送部とを有する。ここで、低温光源1は、第1の
ピン11に一体的に接続された基台の上に配置されたL
EDチップ13と、このLEDチップ13を被覆する樹
脂モールド14と、第1のピン11と対をなす第2のピ
ン12とから少なくとも構成された樹脂モールドされた
LEDである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光ダイオード
(LED)等の半導体発光素子の応用技術に係り、特に
この半導体発光素子用の光学媒体、この半導体発光素子
を用いた照明器具、及びこの照明器具用の発光体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近ハロゲンランプを用いた細身の懐中
電灯が市販されるに至っているが、この種の懐中電灯の
電池の寿命は連続点灯では3時間程度であり、また、ハ
ロゲンランプ自身の寿命も短いという欠点を有してい
る。
【0003】一方、パーソナルコンピュータ、ワードプ
ロセッサ、小型携帯テレビ、車載テレビ等には、液晶表
示装置が多用されている。このような液晶表示基板の照
明(バックライト)は蛍光放電管(蛍光灯)が用いられ
ている。このバックライト用蛍光灯は、携帯テレビや携
帯用パーソナルコンピュータを落下した際には破損した
り、特性が劣化し易いという問題がある。また、冬季寒
冷地等の低温度環境下で使用する場合、管内の水銀蒸気
圧が低下して発光効率が低くなり、充分な輝度を得るこ
とができなくなる。さらに、長時間動作に対する安定性
や信頼性が不十分である。また、最も重要な問題は消費
電力が大きいことである。携帯用パーソナルコンピュー
タを例にすれば、マイクロプロッセッサやメモリで消費
される電力よりも液晶表示部の消費電力が圧倒的に大き
い。このため、蛍光灯をバックライトとして用いた場合
は、長時間にわたり電池で携帯テレビや携帯用パーソナ
ルコンピュータを動作させるのは困難である。また、蛍
光灯は、電源の周波数に対応したパルス的な発光である
ので、個人差はあるが、そのちらつき感から、目の疲労
の問題が生じる。即ち、バックライトのような直接照明
に近い使用方法の場合、長時間、蛍光灯からの光を直視
することによる目の疲労、あるいは、目の疲労からくる
人体への影響などの問題もある。
【0004】発光ダイオード(LED)等の半導体発光
素子は電気エネルギーを直接光エネルギーに変換するた
め、ハロゲンランプ等の白熱球や蛍光灯に比し、高効率
で、しかも発光に際して発熱を伴わない特徴を有する。
白熱球においては、電気エネルギーを一旦熱エネルギー
に変換し、その発熱に伴う輻射を利用しているのであ
り、その変換効率は原理的に低く、その光への変換効率
が1%を越えることはない。蛍光灯においては電気エネ
ルギーは、放電エネルギーに変換されており、こちらも
同様に、その変換効率は低い。一方、LEDにおいて
は、変換効率が20%以上程度が可能で、白熱球や蛍光
灯に比し約100倍以上の変換効率が容易に達成出来
る。さらに、LED等の半導体発光素子は半永久的とも
考え得る長寿命で、かつ蛍光灯の光のようにちらつきの
問題もないので、目や人体に悪影響を及ぼさない−人に
やさしい光−ということが言える。
【0005】かかる優れた特徴をLEDは有するもの
の、LEDの応用は各種機器のコントロールパネルの表
示ランプや、電光掲示板等の表示装置等の極く限られた
範囲に限定されており、LEDが照明装置に使用された
例は少ない。最近、鍵穴の照明用のLED応用製品も一
部において知られているが、小さな面積しか照明できな
いものである。このような特殊な例を除けば、一般に、
LEDが照明用に使用されることはない。
【0006】これはLEDの輝度は極めて高いにもかか
わらず、LED1個の光の出射面積が1mm2程度の小
さな面積であるため、照明器具としての十分な光束が得
られないことに起因している。
【0007】図7は、従来技術において、レンズ101
を用いて、LEDからの光を平行光線とする場合の光路
を示す模式的な断面図である。単純に考えると、図7に
示すような光学系を用いれば、LEDからの光を所定の
ビーム径にして平行光線とすことが可能なように思われ
る。が、現実には、小さなLEDチップの像の影響が出
るため、明るく且つ太いビームにするのは困難である。
つまり、ビームを拡大しても、照度はその分小さくな
り、照明器具としての実用には適さない。
【0008】このように、従来の光学系を用いたので
は、1個のLEDの発光では、照明の対象となる面上の
照度が、所望の照度に達しない。つまり、光により照ら
された面上の単位面積当たりの光束が足りないのであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】単純には、LEDを多
数マトリクス状に配列した照明器具を構成すれば、一定
の照度は得られるであろう。しかし、現在のところLE
Dの主材料は、高価な化合物半導体が用いられており、
なおかつ、エピタキシャル成長や不純物拡散等の高度の
製造技術が要求されるため、LEDの製造単価(コス
ト)の低減には一定の限界がある。さらに、青色LED
の材料である窒化ガリウム(GaN)のエピタキシャル
成長の基板には、高価なサファイア基板が用いられてい
る等各半導体材料特有の事情もある。
【0010】従って、所望の照度を得るために、比較的
高価なLEDを多数配列する等の方法により照明装置
(照明器具)を組み立てたのでは、あまりにも高価にな
りすぎるため、現実的ではない。また、シリコン(S
i)では直径現在300mmのウェハが使用され始めて
いるが、LEDの材料である化合物半導体のエピタキシ
ャル成長用基板としては、このような大口径ウェハは現
状では入手出来ない。さらに、エピタキシャル成長の均
一性等の製造技術上の問題もあり、基本的に大面積の発
光領域を有したLEDを製造するのは困難である。
【0011】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものである。従って、本発明の目的は、LED等の市
販されている低温光源を用いることが可能で、且つその
数を多数必要とすることなく、所望の照度を得ることが
可能な光学媒体を提供することである。なお、本発明に
おいては、「低温光源」とは、白熱球や蛍光灯のよう
に、発光に際して発熱作用を伴う光源と区別するための
用語として用いていることに留意されたい。即ち、「低
温光源」とは、発光に際して発熱作用が少ない光源と定
義される。例えば、LEDや半導体レーザ等の半導体発
光素子が「低温光源」の範疇に含まれる。
【0012】本発明の他の目的は、市販されている低温
光源の潜在的な光エネルギーを効率良く引き出し、且
つ、それ自身には何ら手を加えることなく、容易に、光
の発散、収束等の光路の変更や焦点の変更が可能な光学
媒体を提供することである。
【0013】本発明のさらに他の目的は、安価で十分な
照度と長期間に渡る安定性と信頼性を有した発光体を提
供することである。
【0014】本発明のさらに他の目的は、電力消費量が
少なく、ちらつきのない発光体を提供することである。
【0015】本発明のさらに他の目的は、電池の寿命が
長く、携帯に適した照明器具を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴は、
第1の湾曲面からなる入射面と、低温光源の主発光部を
収納するための凹部であって、第1の湾曲面からなる底
部と、凹部を構成すべくこの底部に連続して形成された
側壁部とから構成された収納部と、入射面から入射した
光を出射する第2の湾曲面からなる出射面と、入射面と
出射面とを接続し、低温光源から発せられる光の波長に
対して透明の固体からなる光伝送部とを具備する光学媒
体であることである。具体的には、第1及び第2の湾曲
面は光伝送部の端面として存在し得る。「透明の固体」
としては、アクリル樹脂等の透明樹脂、石英ガラス、ソ
ーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラス、鉛ガラス等の種々
のガラス材料、透明プラスチック材料等が使用可能であ
る。あるいは、酸化亜鉛(ZnO)、硫化亜鉛(Zn
S)、炭化珪素(SiC)等の結晶性材料を用いてもか
まわない。
【0017】ここで、既に説明したように、「低温光
源」とは、LEDや半導体レーザ等の発光に際して、顕
著な発熱作用を伴わない光源という意味で用いられてい
ることに留意されたい。「低温光源」を用いれば、本発
明の第1の特徴に係る光学媒体の凹部(収納部)の内部
に、「低温光源」を収納した場合において、その発熱作
用によって、光学媒体に熱的影響を与えることがない。
【0018】本発明の第1の特徴に係る光学媒体によれ
ば、市販されている低温光源を用いることが可能で、且
つその数を多数必要とすることなく、所望の照度を簡単
に得ることが出来る。この照度は従来公知のレンズ等の
光学系では達成不可能な照度である。即ち、従来の技術
常識では予測できない照度を実現出来るものである。例
えば、LEDには内部量子効率と外部量子効率がある
が、通常外部量子効率は内部量子効率よりも低い。本発
明の第1の特徴に係る光学媒体により、LEDを収納部
(凹部)に収納することにより、内部量子効率とほぼ等
しい効率で、潜在的なLEDの光エネルギーを有効に取
り出すことが可能となる。
【0019】また、本発明の第1の特徴に係る光学媒体
によれば、市販されているLED等の低温光源それ自身
には何ら手を加えることなく、容易に、光の発散、収束
等の光路の変更や焦点の変更が可能である。
【0020】本発明の第1の特徴に係る「低温光源」
は、所定の発散角で特定方向に光を発する光源であるこ
とが好ましい。特定方向に光を発する発散角が既知であ
れば、集光や分散等の光学的設計が容易になり、第1及
び第2の湾曲面の曲率半径等の選定が簡単にできるから
である。なお、第1及び第2の湾曲面のいずれか一方
は、曲率半径無限大、若しくは無限大に近い平坦な面を
含みうることに留意すべきである。第1及び第2の湾曲
面のいずれか一方が、無限大ではない所定の(有限の)
曲率半径を有していれば、光の収束、発散が制御可能で
あるからである。また、「所定の発散角」は0°、即ち
平行光線をも含み得るということに留意すべきである。
また、発散角が90°であっても、収納部が低温光源の
主発光部をほぼ完全に光学的に覆っているため、有効に
その光を集光することが可能である。これは、従来のレ
ンズ等の光学系では不可能な作用である。即ち、第1の
湾曲面からなる入射面(底部)以外の収納部の内壁部
も、有効な光の入射部として機能しうる。
【0021】具体的には、本発明の第1の特徴に係る
「低温光源」は、第1の屈折率を有した透明材料でモー
ルドされた半導体発光素子であり、収納部は、第1の屈
折率とは異なる第2の屈折率を有する流体若しくは流動
体を介して低温光源を収納するようにすればよい。ここ
で、「流体」とは、低温光源から発せられる光の波長に
対して透明な気体若しくは液体の意であり、最も簡便に
は空気が使用できる。「流動体」とはゾル状、コロイド
状若しくはゲル状の光の波長に対して透明の物質をい
う。あるいは、本発明の第1の特徴における「低温光源
の主発光部」は、第1の屈折率を有した透明材料からな
る伝送部を有する光ファイバーの端部であり、収納部
は、第1の屈折率とは異なる第2の屈折率を有する流体
若しくは流動体を介して光ファイバーの端部を収納する
ようにしてもよい。この場合、光ファイバーの他方の端
部から所定の光を入力するための光源は必ずしも、半導
体発光素子に限られない。なぜなら、白熱球からの光で
あっても、光学媒体の凹部(収納部)の内部に収納され
る光ファイバーの端部は低温に維持出来るからである。
【0022】本発明の第2の特徴は、所定の波長の光を
発する低温光源と、この低温光源の主発光部をほぼ完全
に覆う光学媒体とから少なくとも構成された発光体であ
ることである。そして、この光学媒体は、第1の湾曲面
からなる入射面と、低温光源の主発光部を収納するため
の凹部であって、第1の湾曲面からなる底部と、凹部を
構成すべくこの底部に連続して形成された側壁部とから
構成された収納部と、入射面から入射した光を出射する
第2の湾曲面からなる出射面と、入射面と出射面とを接
続し、低温光源から発せられた光の波長に対して透明の
固体からなる光伝送部とを少なくとも有している。
【0023】本発明の第2の特徴に係る発光体において
は、発光に際して発熱作用が少ない低温光源を用いてい
るので、光学媒体の凹部(収納部)の内部に、光源を収
納した場合においても、その発熱作用によって、光学媒
体に熱的影響を与えることがなく、長期動作において
も、信頼性と安定性を維持出来る。
【0024】本発明の第2の特徴に係る発光体によれ
ば、少ない数の低温光源で、所望の照度を簡単に得るこ
とが出来る。この照度は従来公知の光学系では達成不可
能な照度で、従来の技術常識では予測できない十分な明
るさである。さらに、この発光体は、電力消費量が少な
く、ちらつきもない。
【0025】本発明の第2の特徴に係る発光体におい
て、低温光源は、所定の発散角で特定方向に光を発する
光学形状を有することが好ましい。光の発散角が既知で
あれば、集光や分散等の光学的設計が容易になり、第1
及び第2の湾曲面の曲率半径等の選定が簡単にできるか
らである。なお、第1の特徴において説明したように、
第1及び第2の湾曲面のいずれか一方は、曲率半径無限
大、若しくは無限大に近い平坦な面を含みうる。
【0026】本発明の第2の特徴に係る発光体におい
て、低温光源は、第1の屈折率を有した透明材料でモー
ルドされた半導体発光素子であり、収納部は、第1の屈
折率とは異なる第2の屈折率を有する流体若しくは流動
体を介して低温光源を収納することが好ましい。「流
体」とは、第1の特徴において定義したように、透明な
気体若しくは液体の意であり、「流動体」とはゾル状、
コロイド状若しくはゲル状の物質をいう。
【0027】あるいは、本発明の第2の特徴に係る発光
体において、低温光源の主発光部は、所定の光源に光学
的に接続され、第1の屈折率を有した透明材料からなる
伝送部を有する光ファイバーの端部であり、収納部は、
第1の屈折率とは異なる第2の屈折率を有する流体若し
くは流動体を介して光ファイバーの端部を収納するよう
にしてもい。
【0028】本発明の第3の特徴は、互いに対向配置さ
れ、所定の波長の光を発する第1及び第2の低温光源
と、これらの第1及び第2の低温光源の主発光部を、そ
れぞれほぼ完全に覆う第1及び第2の光学媒体とから少
なくとも構成された発光体であることである。
【0029】そして、この第1の光学媒体は、第1の湾
曲面からなる第1の入射面と、第1の低温光源の主発光
部を収納するための第1の凹部であって、第1の湾曲面
からなる底部と、第1の凹部を構成すべくこの底部に連
続して形成された側壁部とから構成された第1の収納部
と、第1の入射面から入射した光を出射する第2の湾曲
面からなる第1の出射面と、第1の入射面と第1の出射
面とを接続し、第1の低温光源から発せられた光の波長
に対して透明の固体からなる第1の光伝送部とを少なく
とも有する。一方、第2の光学媒体は、第3の湾曲面か
らなる第2の入射面と、第2の低温光源の主発光部を収
納するための第2の凹部であって、第3の湾曲面からな
る底部と、第2の凹部を構成すべくこの底部に連続して
形成された側壁部とから構成された第2の収納部と、第
2の入射面から入射した光を出射する第4の湾曲面から
なる第2の出射面と、第2の入射面と第2の出射面とを
接続し、第2の低温光源から発せられた光の波長に対し
て透明の固体からなる第2の光伝送部とを少なくとも有
する。ここで、第1及び第2の出射面を構成する第2及
び第4の湾曲面は所定の曲率半径を有したなだらかな湾
曲面でも良く、或いは傾斜面を有する階段形状等でもか
まわない。
【0030】本発明の第3の特徴に係る発光体は、丁
度、第2の特徴に係る発光体を2つ用意し互いに対向配
置した構造に類似している。このように、互いに対向し
た第1及び第2の低温光源を配置することにより、照明
装置に適した棒状(1次元形状)の発光体を形成でき
る。さらに、複数個の第1の低温光源を有する第1の光
学媒体と、複数個の第2の低温光源を有する第2の光学
媒体とを用意し、これら複数個の第1の低温光源と複数
個の第2の低温光源とを互いに対向配置すれば、照明装
置に適した板状(2次元形状)の発光体を形成できる。
光を特定方向に発するためには、第1及び第2の出射面
からの出力光の方向の反対側に反射板を配置しても良い
ことは勿論である。
【0031】本発明の第4の特徴は、電池と、この電池
の陽極及び陰極にそれぞれ接続された電極を有した半導
体チップを透明材料でモールドし、所定の波長の光を発
する半導体発光素子と、この半導体発光素子の主発光部
を、ほぼ完全に覆う光学媒体とから少なくとも構成され
た照明器具であることである。光学媒体は、第1の湾曲
面からなる入射面と、半導体発光素子の主発光部を収納
するための凹部であって、第1の湾曲面からなる底部
と、凹部を構成すべくこの底部に連続して形成された側
壁部とから構成された収納部と、入射面から入射した光
を出射する第2の湾曲面からなる出射面と、入射面と出
射面とを接続し、半導体発光素子の発する光の波長に対
して透明の固体からなる光伝送部とを少なくとも有す
る。
【0032】本発明の第4の特徴に係る照明器具におい
ては、単一の半導体発光素子を用いればよいので、構造
が簡単で、しかも製造コストを低く出来る。また、光学
媒体により、この半導体発光素子の潜在的な光エネルギ
ーを効率良く引き出し、照明に必要な十分な照度を得る
ことが出来る。さらに、この照明器具は、長期間に渡る
安定性と信頼性に優れ、ちらつきもない。さらに、電力
消費量が少ないため、電池の寿命が長い。
【0033】本発明の第4の特徴に係る照明器具は懐中
電灯の他、携帯用のパーソナルコンピュータ、ワードプ
ロセッサ、小型テレビ、車載テレビ等の液晶表示装置の
照明器具(バックライト)としても使用可能である。そ
の他、間接照明を含めた種々の電気製品等に適用可能で
ある。
【0034】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して、本発明の
第1乃至第4の実施の形態を説明する。以下の図面の記
載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符
号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、
厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実の
ものとは異なることに留意すべきである。したがって、
具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべき
ものである。また図面相互間においても互いの寸法の関
係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんで
ある。
【0035】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る発光体を示す模式的な断面図であ
る。図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係
る発光体は、所定の波長の光を発する低温光源1と、こ
の低温光源1をほぼ完全に覆う光学媒体2とから少なく
とも構成されている。そして、この光学媒体2は、第1
の湾曲面からなる入射面と、低温光源1の主発光部を収
納するための凹部であって、第1の湾曲面からなる底部
と、凹部を構成すべくこの底部に連続して形成された側
壁部とから構成された収納部と、入射面から入射した光
を出射する第2の湾曲面からなる出射面と、入射面と出
射面とを接続し、低温光源から発せられた光の波長に対
して透明の固体からなる光伝送部とを有する。
【0036】図1の低温光源1は、第1のピン11に一
体的に接続された基台の上に配置されたLEDチップ1
3と、このLEDチップ13を被覆する樹脂モールド1
4と、第1のピン11と対をなす第2のピン12とから
少なくとも構成された樹脂モールドされたLEDであ
る。この樹脂モールドされたLED1の主発光部の頂部
は、図1に示すように、凸形状の湾曲面を有している。
このように樹脂モールド14の頂部近傍が凸形状の湾曲
面をなす事により、LEDチップ13からの光は、所定
の発散角で図1の右方向に出力する。
【0037】凸形状の湾曲面部を除けば、樹脂モールド
されたLED1は、例えば、直径(外径)2〜3mmφ
の円柱形状である。光学媒体2の収納部の側壁部は、樹
脂モールドされたLED1の主発光部を収納できるよう
に、直径(内径)2.5〜4mmφの円筒形状となって
いる。図示を省略しているが、LED1と光学媒体2と
を固定するために、LED1と光学媒体2の収納部との
間には、厚さ0.25〜0.5mm程度のスペーサが挿
入されている。このスペーサは、LED1の主発光部を
除く位置、即ち、図1において、LEDチップ13の底
面より左方に配置すればよい。光学媒体2は、凸形状の
第2の湾曲面からなる出射面を有する頂部を除けば、ほ
ぼLED1と同様な円柱形状である。この光学媒体2の
円柱形状部分の直径(外径)は、10〜30mmφであ
る。光学媒体2の直径(外径)は、本発明の第1の実施
の形態に係る発光体の使用目的に応じて選択できる。従
って、10mmφ以下でも、30mmφ以上でもかまわ
ない。
【0038】本発明の第1の実施の形態に係るLED1
は、第1の屈折率n1を有したエポキシ樹脂等の透明材
料でモールドされている。そして、光学媒体2は、第1
の屈折率n1とは異なる第2の屈折率n0を有する空気を
介してLED1を収納している。空気以外の流体若しく
は流動体を介してLED1を収納部に収納しても良い。
LED1から発せられる光の波長に対して透明な気体若
しくは液体であれば、種々の「流体」が使用可能であ
る。収納部のLED1と光学媒体2との間に、スペーサ
オイル等の使用も可能である。また、「流動体」として
の種々のゾル状、コロイド状若しくはゲル状の透明物質
が使用できる。また、光学媒体2は、第2の屈折率n0
とは異なる第3の屈折率n2を有するようにすればよ
い。第1の屈折率n1、第2の屈折率n0、及び第3の屈
折率n2を、それぞれ最適な値に選定することにより、
LEDチップ13からの光を収束させることも分散させ
ることも可能である。また、光学媒体2の光伝送部の有
する第3の屈折率n2を次第に大きく、若しくは、次第
に小さくするようにして光路設計をしても良い。
【0039】一般には、樹脂モールド14の凸形状の湾
曲面以外の所から出る光は、いわゆる迷光成分となり、
照明には寄与しない。しかし、本発明の第1の実施の形
態においては、樹脂モールドされたLED1が光学媒体
2の収納部にほぼ完全に閉じこめられているので、これ
らの迷光成分が有効に照明に寄与出来るようになる。
【0040】即ち、第1の湾曲面からなる入射面(底
部)以外の収納部の内壁部も、有効な光の入射部として
機能しうるのである。また、LED1と光学媒体2の収
納部との間にはそれぞれの界面で反射した光の成分が多
重反射し、迷光成分となっている。従来公知のレンズ等
の光学系では、これらの迷光成分は、照明に寄与できる
ように取り出すことは出来ない。しかし、これらの迷光
成分も、本発明の第1の実施の形態においては、収納部
の内部に閉じこめられているので、最終的には、照明に
寄与できる成分となりうる。
【0041】この結果、樹脂モールド14の形状等の光
の取り出し効率や、光学系相互の反射成分等に依存せ
ず、ほぼ、内部量子効率とほぼ等しい効率で、潜在的な
LEDチップ13の光エネルギーを有効に取り出すこと
が可能となる。
【0042】このようにして、本発明の第1の実施の形
態に係る発光体によれば、市販されている樹脂モールド
されたLED1の数を多数必要とすることなく、照明に
寄与する光ビームとして所望の照射面積の光束を確保
し、且つ所望の照度を簡単に得ることが出来る。この照
度は従来公知のレンズ等の光学系では達成不可能な照度
である。驚くことに、現在市販されているハロゲンラン
プを用いた細身の懐中電灯と同程度の照度がたった一個
のLEDで実現できたのである。このように、本発明の
第1の実施の形態に係る発光体によれば、従来の技術常
識では全く予測できない照度を、図1に示すような簡単
な構造で、実現出来る。
【0043】ここで、従来の光学系として示した図7と
図1とを比較してみる。図1と図7において、光軸方向
は同一の距離であるが、図1に示す本発明の第1の実施
の形態に係る光学媒体2の方が遙かに、光のビーム径を
広く出来ることが分かる。また、図7に示した従来の光
学系では、図示した器具以外に、レンズホルダ等や駆動
装置等の付加的な器具が必要で、調整が煩雑であるが、
図1に示す本発明の第1の実施の形態に係る光学媒体2
では、簡単な構成で光路の拡大、収束等が実現できる。
【0044】なお、本発明の第1の実施の形態に係る発
光体に用いる樹脂モールドされたLED1としては、種
々の色(波長)のLEDが使用可能である。但し、懐中
電灯のような照明目的のためには、白色LEDが人間の
目には自然であるので好ましい。白色LEDは種々の構
造のものが使用できる。たとえば、赤(R)、緑(G)
及び青(B)の3枚のLEDチップを縦に積層して構成
しても良い。この場合、樹脂モールド14から、それぞ
れの色のLEDチップに対応し、合計6本のピンが導出
されても良く、樹脂モールド14の内部配線として、6
本のピンを2本にまとめ、外部ピンとしては2本設けら
れた構造としてもかまわない。また、一方の電極(接地
電極)を共通とすれば、外部ピンは4本でよい。
【0045】即ち、この白色LEDを、図1に示す樹脂
モールドされたLED1として用い、この白色LED1
に対して所定電圧が印加出来るように電池ケースとこの
電池ケースの中の電池(例えば単3電池)を収納すれ
ば、ペンタイプの細身の懐中電灯(携帯用照明器具)が
完成する。この電池の陽極及び陰極にそれぞれ、白色L
ED1の電極を接続する構造とすれば良いのである。こ
の結果、簡単な構造で、製造単価の低い懐中電灯(携帯
用照明器具)が提供できる。この懐中電灯(携帯用照明
器具)は、長期間に渡る安定性と信頼性に優れ、特に、
電力消費量が少ないため、電池の寿命が長いという従来
予測できなかった優れた特性を有する。
【0046】本発明の第1の実施の形態に係る発光体に
用いる光学媒体2としては、アクリル樹脂等の透明樹
脂、石英ガラス、ソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラ
ス、鉛ガラス等の種々のガラス材料、透明プラスチック
材料等が使用可能である。あるいは、酸化亜鉛(Zn
O)、硫化亜鉛(ZnS)、炭化珪素(SiC)等の結
晶性材料を用いてもかまわない。この内、アクリル樹脂
等の透明樹脂や透明プラスチック材料等は、光学媒体2
を大量生産するのに好適な材料である。即ち、一度金型
を作り、この金型により成形加工すれば光学媒体2が簡
単に大量生産できる。
【0047】[第1の実施の形態の変形例1]上記のよ
うに、本発明の第1の実施の形態に係る発光体において
は、光学媒体2を用いることにより、市販されている低
温光源(LED等)それ自身には何ら手を加えることな
く、容易に、光の発散、収束等の光路の変更や焦点の変
更が可能であるという有利な効果を奏するものである。
特に、「低温光源」から特定方向に光を発する発散角が
既知であれば、集光や分散等の光学的設計が容易にな
り、第1及び第2の湾曲面の曲率半径等の選定が簡単に
できる。
【0048】さらに、図2に示すように、第1の光学媒
体2の外側に第2の光学媒体3を配置し、更に、第2の
光学媒体3の外側に第3の光学媒体4を配置すれば、樹
脂モールドされたLED1の光のビーム径を更に広い照
射面積となるように拡大することが可能である。第2の
光学媒体3は、第1の光学媒体2と同様に、光の波長に
対して透明の固体からなり、第3の湾曲面を底部に有
し、第1の光学媒体2を収納するための収納部と、第3
の湾曲面に対向した第4の湾曲面からなる出射面とを具
備している。また、第3の光学媒体4は、第5の湾曲面
を底部に有し、第2の光学媒体3を収納するための収納
部と、第5の湾曲面に対向した第6の湾曲面からなる出
射面とを具備している。
【0049】図2に示すように、本発明の第1の実施の
形態の変形例1においても、LED1は、第1の屈折率
1を有したエポキシ樹脂等の透明材料でモールドされ
ている。そして、第3の屈折率n2を有する第1の光学
媒体2は、第2の屈折率n0を有する空気を介してLE
D1を収納している。さらに、第4の屈折率n3を有す
る第2の光学媒体3は、第2の屈折率n0を有する空気
を介して第1の光学媒体2を収納している。そして、第
5の屈折率n4を有する第3の光学媒体4は、空気を介
して第2の光学媒体3を収納している。空気以外の流体
若しくは流動体を介してLED1、第1の光学媒体2及
び第2の光学媒体3を、それぞれの収納部に収納しても
良い。また、第3の屈折率n2、第4の屈折率n3若しく
は、第5の屈折率n4を次第に大きく、或いは、次第に
小さくするようにして光路設計をしても良い。
【0050】本発明の第1の実施の形態の変形例1のよ
うに、ビーム径をあまり広げすぎると照度が減少するの
で、懐中電灯のような目的には不適となるが、均一な照
明を必要とするバックライト(間接照明系)には好適と
なる。即ち、通常のLEDをバックライト(間接照明
系)に用いると、LEDの発光点がスポット状に明るく
なり、明るさのバラツキが目立つが、図2に示すように
してビーム径を、50〜100mmφ程度まで拡大すれ
ば、均一なバックライト照明が可能となる。
【0051】[第1の実施の形態の変形例2]図1にお
いて、光学媒体2は、凹形状の第1の湾曲面からなる収
納部、及び凸形状の第2の湾曲面からなる出射面を有し
ていた。しかし、図1は例示であり、第1の湾曲面や第
2の湾曲面は、目的に応じて、種々の形状が採用可能で
ある。
【0052】図3は、本発明の第1の実施の形態の変形
例2として、凹形状の第2の湾曲面からなる出射面を有
す光学媒体21を示す。図3に示すような凹形状の第2
の湾曲面を用いると、光は分散する傾向になるので、バ
ックライト(間接照明系)には好適な均一性を得ること
が出来る。
【0053】(第2の実施の形態)図4は、本発明の第
2の実施の形態に係る発光体を示す模式的な断面図であ
る。図4に示すように、本発明の第1の実施の形態に係
る発光体は、所定の波長の光を発する低温光源の主発光
部23と、この低温光源の主発光部23をほぼ完全に覆
う光学媒体2とから少なくとも構成されている。そし
て、この光学媒体2は、第1の湾曲面からなる入射面
と、低温光源の主発光部を収納するための凹部であっ
て、第1の湾曲面からなる底部と、この凹部を構成すべ
くこの底部に連続して形成された側壁部とから構成され
た収納部と、入射面から入射した光を出射する第2の湾
曲面からなる出射面と、入射面と出射面とを接続し、低
温光源から発せられた光の波長に対して透明の固体から
なる光伝送部とを少なくとも有する。ここで、「低温光
源の主発光部」は、第1の屈折率を有した透明材料から
なる伝送部を有する光ファイバー束23の端部である。
【0054】図4に示す光ファイバー束23は、複数の
光ファイバー23a,23b,23c,・・・・・の集合か
ら構成されている。複数の光ファイバー23a,23
b,23c,・・・・・からの光は、所定の発散角で図4の
右方向に出力する。光ファイバー束23を構成する複数
の光ファイバー23a,23b,23c,・・・・・はスト
レート形状でも、撚りが加えられた形状でも良い。ま
た、光ファイバー束23ではなく、単一の光ファイバー
でも良いことは勿論である。
【0055】光ファイバー束23は、例えば、直径(外
径)4〜5mmφの円柱形状である。光学媒体24の収
納部の側壁部は、光ファイバー束23の端部を収納でき
るように、直径(内径)4.5〜6mmφの円筒形状と
なっている。図示を省略しているが、LED1と光学媒
体24とを固定するために、光ファイバー束23と光学
媒体24の収納部との間には、厚さ0.25〜0.5m
m程度のスペーサが挿入されている。光学媒体24は、
凸形状の第2の湾曲面からなる出射面となる頂部を除け
ば、円柱形状である。この光学媒体24の円柱形状部分
の直径(外径)は、10〜30mmφである。光学媒体
24の直径(外径)は、本発明の第2の実施の形態に係
る発光体の使用目的に応じて選択できる。従って、10
mmφ以下でも、30mmφ以上でもかまわない。
【0056】本発明の第2の実施の形態に係る光ファイ
バー束23は、第1の屈折率n1を有するクラッド部を
有する複数の光ファイバー23a,23b,23c,・・
・・・の集合から構成されている。そして、光学媒体24
は、第1の屈折率n1とは異なる第2の屈折率n0を有す
る空気を介して光ファイバー束23の端部を収納してい
る。空気以外の流体若しくは流動体を介して光ファイバ
ー束23の端部を収納部に収納しても良い。また、光学
媒体24は、第2の屈折率n0とは異なる第3の屈折率
6を有するようにすればよい。第1の屈折率n1、第2
の屈折率n0、及び第3の屈折率n6を、それぞれ最適な
値に選定することにより、光ファイバー束23の端部か
らの光を収束させることも分散させることも可能であ
る。また、光学媒体24の有する第3の屈折率n6を次
第に大きく、若しくは、次第に小さくするようにして光
路設計をしても良い。
【0057】本発明の第2の実施の形態において、光フ
ァイバー束23の端部と光学媒体24の収納部との間に
はそれぞれの界面で反射した光の成分が多重反射し、迷
光成分となる。従来公知のレンズ等の光学系では、これ
らの迷光成分は、照明に寄与できるように取り出すこと
は出来ない。しかし、これらの迷光成分も、本発明の第
2の実施の形態においては、収納部の内部に閉じこめら
れているので、最終的には、照明に寄与できる成分とな
りうる。
【0058】このようにして、本発明の第2の実施の形
態に係る発光体によれば、照明に寄与する光ビームとし
て所望の照射面積を自由に選択でき、且つ所望の照度を
簡単に得ることが出来る。
【0059】本発明の第2の実施の形態に係る光ファイ
バー束23の他方の端部から所定の光を入力するための
光源は必ずしも、半導体発光素子に限られない。なぜな
ら、白熱球からの光であっても、光学媒体24の収納部
の内部に収納される光ファイバー束23の端部は低温に
維持出来るからである。従って、半導体発光素子以外の
光源を用いれば、本発明の第1の実施の形態に係る発光
体の場合のように、LEDの出力で規定される光束の制
限を解除出来るので、極めて明るい照明系を実現でき
る。
【0060】なお、光ファイバー束23の端部の形状
は、図示のものに限られないことは勿論である。
【0061】(第3の実施の形態:棒状発光体)図5
(a)は、本発明の第3の実施の形態に係る棒状発光体
を示すための軸方向に沿った模式的な断面図で、図5
(b)は図5(a)のA−A方向から見た断面図であ
る。図5に示すように、本発明の第3の実施の形態に係
る発光体は、互いに対向配置され、所定の波長の光を発
する第1の低温光源41及び第2の低温光源42と、こ
れらの第1の低温光源41及び第2の低温光源42を、
それぞれほぼ完全に覆う第1の光学媒体51及び第2の
光学媒体52とから少なくとも構成されている。
【0062】そして、この第1の光学媒体51は、第1
の湾曲面からなる第1の入射面と、第1の低温光源41
の主発光部を収納するための第1の凹部であって、第1
の湾曲面からなる底部と、第1の凹部を構成すべくこの
底部に連続して形成された側壁部とから構成された第1
の収納部と、第1の入射面から入射した光を出射する第
2の湾曲面からなる第1の出射面と、第1の入射面と第
1の出射面とを接続し、第1の低温光源41から発せら
れた光の波長に対して透明の固体からなる第1の光伝送
部とを少なくとも有する。
【0063】一方、第2の光学媒体52は、第3の湾曲
面からなる第2の入射面と、第2の低温光源42の主発
光部を収納するための第2の凹部であって、第3の湾曲
面からなる底部と、第2の凹部を構成すべくこの底部に
連続して形成された側壁部とから構成された第2の収納
部と、第2の入射面から入射した光を出射する第4の湾
曲面からなる第2の出射面と、第2の入射面と第2の出
射面とを接続し、第2の低温光源42の発する光の波長
に対して透明の固体からなる第2の光伝送部とを少なく
とも有する。
【0064】図5(a)に示すように、第1の光学媒体
51の第1の出射面は、4つの傾斜面と3つ平坦面から
なる連続段差形状部からなる第2の湾曲面を有してい
る。同様に、第2の光学媒体52の第2の出射面は、4
つの傾斜面と3つ平坦面からなる連続段差形状部からな
る第4の湾曲面を有している。そして、第1及び第2の
出射面とが互いに対向配置することにより、出力光がそ
れぞれの傾斜面を介して、図5(a)の上方に出射する
ように構成されている。但し、連続段差形状部を構成す
る傾斜面及び平坦面の個数は、設計上任意に選択可能で
ある。また、第1及び第2の出射面を構成する第2及び
第4の湾曲面は所定の曲率半径を有したなだらかな湾曲
面でも良い。光を特定方向(図5(a)の上方に)に発
するためには、第1及び第2の出射面からの出力光の方
向の反対側に反射板32を配置することが好ましいこと
は勿論である。図5(a)において、反射板32は第1
の光学媒体51及び第2の光学媒体52を搭載する支持
基板の役割をも果たしている。さらに、図5に示すよう
に、これらの反射板32、第1の光学媒体51及び第2
の光学媒体52等は円筒形状の外側カバー31の内部に
収納されている。また、第1の低温光源41及び第2の
低温光源42は、第1の光学媒体51及び第2の光学媒
体52のそれぞれの収納部に接続された第1の終端部3
4及び第2の終端部35により固定されている。図示を
省略しているが、第1の低温光源41と第1の終端部3
4との間には、厚さ0.25〜0.5mm程度のスペー
サが挿入されており、第2の低温光源42と第2の終端
部35との間にも、同様なスペーサが挿入されている。
【0065】なお、第1の光学媒体51及び第2の光学
媒体52とは、薄い透明材料で互いに連続するように構
成しても良い。すなわち、第1の光学媒体51、第2の
光学媒体52、及び接続部の薄い透明材料を同一材料と
することにより、一体で構成することも可能である。
【0066】本発明の第3の実施の形態に係る棒状発光
体は、丁度、第1の実施の形態に係る発光体を2つ用意
し、互いに対向配置した構造と解釈することも可能であ
る。
【0067】即ち、第1の低温光源41及び第2の低温
光源42は、それぞれ第1のピンに一体的に接続された
基台の上に配置されたLEDチップと、このLEDチッ
プを被覆する樹脂モールドと、第1のピンと対をなす第
2のピンとから少なくとも構成された樹脂モールドされ
たLEDである。これらの樹脂モールドされたLED4
1及び42としては、種々の色(波長)のLEDが使用
可能である。但し、照明目的のためには、白色LEDが
人間の目には自然であるので好ましいであろう。これら
の樹脂モールドされたLED41及び42のそれぞれの
主発光部の頂部は、図5(a)に示すように、凸形状の
湾曲面を有している。このように樹脂モールドの頂部近
傍が凸形状の湾曲面をなす事により、LEDチップから
の光は、所定の発散角で図5(a)において、それぞれ
対向して左右方向に出力する。このように、互いに対向
した第1の低温光源41及び第2の低温光源42を配置
することにより、照明装置に適した棒状(1次元形状)
の発光体を形成できる。
【0068】本発明の第3の実施の形態においては、樹
脂モールドされたLED41及びLED42が、それぞ
れ、第1の光学媒体51及び第2の光学媒体52の収納
部にほぼ完全に閉じこめられているので、これらのLE
Dからの迷光成分が有効に照明に寄与出来るようにな
る。また、LED41と第1の光学媒体51の収納部と
の間、及びLED42と第1の光学媒体52の収納部と
の間にはそれぞれの界面で反射した光の成分が多重反射
し、迷光成分となっているが、これらの迷光成分も、収
納部の内部に閉じこめられているので、最終的には、照
明に寄与できる成分となりうる。
【0069】このようにして、本発明の第3の実施の形
態に係る棒状発光体によれば、わずか2個の市販のLE
D41及び42を用いて、室内照明やパーソナルコンピ
ュータ等の液晶表示装置のバックライト照明に適した照
度を簡単に得ることが出来る。
【0070】(第4の実施の形態:板状発光体)図6
(b)は、本発明の第4の実施の形態に係る板状発光体
の模式的な上面図で、図6(a)は図6(b)のB−B
方向から見た模式的な断面図である。
【0071】図6に示すように、本発明の第4の実施の
形態に係る板状発光体は、互いに対向配置された複数個
の第1の低温光源41a,41b,41c,・・・・・及び
複数個の第2の低温光源42g,42h,42i,・・・・
・と、これら複数個の第1の低温光源41a,41b,
41c,・・・・・及び複数個の第2の低温光源42g,4
2h,42i,・・・・・の周囲を、それぞれほぼ完全に覆
う、第1の光学媒体61及び第2の光学媒体62とから
構成されている。
【0072】第1の光学媒体61は、第1の湾曲面から
なる第1の入射面と、複数個の第1の低温光源41a,
41b,41c,・・・・・から発せられる光の波長に対し
て透明の固体からなる第1の光伝送部と、第1の湾曲面
を底部に有し、第1の低温光源41の主発光部を収納す
るための複数個の第1の収納部と、第1の湾曲面から入
射した光を第1の光伝送部を介して出射する第2の湾曲
面からなる第1の出射面とを具備している。
【0073】一方、第2の光学媒体62は、第3の湾曲
面からなる第2の入射面と、複数個の第2の低温光源4
2g,42h,42i,・・・・・から発せられる光の波長
に対して透明の固体からなる第2の光伝送部と、第3の
湾曲面を底部に有し、第2の低温光源42の主発光部を
収納するための複数個の第2の収納部と、第3の湾曲面
から入射した光を第2の光伝送部を介して出射する第4
の湾曲面からなる第2の出射面とを具備している。
【0074】図6(a)に示すように、第1の光学媒体
61の第1の出射面は、4つの傾斜面と3つ平坦面から
なる連続段差形状部からなる第2の湾曲面を有してい
る。同様に、第2の光学媒体62の第2の出射面は、4
つの傾斜面と3つ平坦面からなる連続段差形状部からな
る第4の湾曲面を有している。そして、第1及び第2の
出射面とが互いに対向配置することにより、出力光がそ
れぞれの傾斜面を介して、図6(a)の上方に出射する
ように構成されている。但し、第1及び第2の出射面を
構成する第2及び第4の湾曲面は所定の曲率半径を有し
たなだらかな湾曲面でも良い。光を特定方向(図6
(a)の上方に)に発するためには、第1及び第2の出
射面からの出力光の方向の反対側に反射板32を配置す
ることが好ましいことは勿論である。図6(a)におい
て、反射板32は第1の光学媒体61及び第2の光学媒
体62を搭載する支持基板の役割をも果たしている。さ
らに、図6に示すように、これらの反射板32の下には
底板37が配置され、第1の光学媒体61及び第2の光
学媒体62の上方には、外側カバー38が設置されてい
る。また、複数個の第1の低温光源41a,41b,4
1c,・・・・・及び複数個の第2の低温光源42g,42
h,42i,・・・・・は、第1の光学媒体61及び第2の
光学媒体62のそれぞれの収納部に接続された外周部3
6と底板37とにより固定されている。図示を省略して
いるが、複数個の第1の低温光源41a,41b,41
c,・・・・・と外周部36若しくは底板37と間には所定
のスペーサが挿入されている。同様に、複数個の第2の
低温光源42g,42h,42i,・・・・・と外周部36
若しくは底板37と間には所定のスペーサが挿入され、
固定されている。
【0075】なお、第1の光学媒体61及び第2の光学
媒体62とは、薄い透明材料で互いに連続するように構
成しても良い。すなわち、第1の光学媒体61、第2の
光学媒体62、及び接続部の薄い透明材料を同一材料と
することにより、一体で構成することも可能である。
【0076】本発明の第4の実施の形態に係る板状発光
体は、丁度、第3の実施の形態に係る棒状発光体を並列
配置した構造と解釈することも可能である。複数個の第
1の低温光源41a,41b,41c,・・・・・は、それ
ぞれ複数個の第1のピン11a,11b,11c,・・・・
に一体的に接続された複数の基台の上にそれぞれ配置さ
れた複数のLEDチップと、このLEDチップを被覆す
る樹脂モールドと、第1のピンと対をなす複数個の第2
のピン12a,・・・・・とから少なくとも構成された樹脂
モールドされたLEDである。同様に、複数個の第2の
低温光源42g,42h,42i,・・・・・は、それぞれ
複数個の第1のピン11g,11h,11i,・・・・・に
一体的に接続された複数の基台の上にそれぞれ配置され
た複数のLEDチップと、このLEDチップを被覆する
樹脂モールドと、第1のピンと対をなす複数個の第2の
ピン12g,・・・・・とから少なくとも構成された樹脂モ
ールドされたLEDである。これらの樹脂モールドされ
たLED41a,41b,41c,・・・・・,及び42
g,42h,42i,・・・・・としては、種々の色(波
長)のLEDが使用可能である。但し、照明目的のため
には、白色LEDが好ましい。これらの樹脂モールドさ
れたLED41a,41b,41c,・・・・・,及び42
g,42h,42i,・・・・・のそれぞれの主発光部の頂
部は、図6(a)に示すように、凸形状の湾曲面を有し
ている。このように樹脂モールドの頂部近傍が凸形状の
湾曲面をなす事により、LEDチップからの光は、所定
の発散角で図6(a)において、それぞれ対向して左右
方向に出力する。このように、互いに対向した複数個の
第1の低温光源41a,41b,41c,・・・・・及び複
数個の第2の低温光源42g,42h,42i,・・・・・
を配置することにより、照明装置に適した板状(2次元
形状)の発光体を形成できる。
【0077】本発明の第4の実施の形態においては、第
1の実施の形態において既に説明したように、樹脂モー
ルドされた複数個の第1の低温光源41a,41b,4
1c,・・・・・及び複数個の第2の低温光源42g,42
h,42i,・・・・・が、それぞれ、第1の光学媒体61
及び第2の光学媒体62の収納部にほぼ完全に閉じこめ
られているので、これらのLEDからの迷光成分が有効
に照明に寄与出来るようになる。また、複数個の第1の
低温光源41a,41b,41c,・・・・・と第1の光学
媒体61の収納部との間、及び複数個の第2の低温光源
42g,42h,42i,・・・・・と第1の光学媒体62
の収納部との間にはそれぞれの界面で反射した光の成分
が多重反射し、迷光成分となっているが、これらの迷光
成分も、収納部の内部に閉じこめられているので、最終
的には、照明に寄与できる成分となりうる。
【0078】このようにして、本発明の第4の実施の形
態に係る板状発光体によれば、少ない個数の第1の低温
光源41a,41b,41c,・・・・・,42g,42
h,42i,・・・・・を用いて、室内照明やパーソナルコ
ンピュータ等の液晶表示装置のバックライト照明に使用
可能な、所望の照度を簡単に得ることが出来る。
【0079】なお、図6においては、複数個の第1の低
温光源41a,41b,41c,・・・・・を左側に、複数
個の第2の低温光源42g,42h,42i,・・・・・を
右側に配置し対向配置しているが、更に同様な複数個の
第3の低温光源を図6に示す矩形の上辺に沿って配置
し、数個の第4の低温光源を図6に示す矩形の下辺に沿
って配置し、4辺を低温光源の配列で囲むような構成で
もかまわない。
【0080】また、図6においては、第1の光学媒体6
1及び第2の光学媒体62とが、第1及び第2の出射面
とを互いに対向するようにして平行配置されているが、
4辺を低温光源の配列で囲むような構成では、同心四角
形若しくは同心円上に段差部や曲面部を配列しても良
い。例えば、円錐や半球状の斜面からほぼ均一に内側方
向に光路を形成するように、幾何学的形状を設計しても
良い。即ち、4辺のそれぞれに配列された複数の低温光
源から発せられた光が、互いに中心線方向の傾斜の光路
を維持しながら、図6(a)の上方に出射するような光
学系を構成しても良い。同心四角形若しくは同心円上に
段差部や曲面部を配列する場合は、光学媒体は一体で形
成できる。
【0081】(その他の実施の形態)上記のように、本
発明は第1乃至第4の実施の形態によって記載したが、
この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定す
るものであると理解すべきではない。この開示から当業
者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明
らかとなろう。
【0082】例えば、第1の実施の形態に係る発光体を
複数個配列して照明器具等を構成しても良い。この場合
は、1次元的、2次元的、或いは3次元的な配列が可能
である。
【0083】また、上記の第1乃至第4の実施の形態の
説明においては、LEDと光学媒体の収納部との間にス
ペーサを挿入して、LEDを光学媒体に固定する場合に
ついて説明したが、接着剤、ネジやクランプ機構等の他
の手段を用いて固定しても良いことは勿論である。
【0084】さらに、光学媒体2,21,24等の外側
形状は、必ずしも光学的に平坦である必要はなく、クリ
スタルグラスのように、細かい凹凸を設けたものでもか
まわない。細かい凹凸を設ければ、出力光は四方八方に
発散するので、バックライト照明や間接照明の場合に
は、好都合である。
【0085】このように、本発明はここでは記載してい
ない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。した
がって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特
許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められ
るものである。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、LED等の市販されて
いる低温光源を用いることが可能で、且つその数を多数
必要とすることなく、所望の照度を得ることが可能な光
学媒体を提供することが出来る。
【0087】また、本発明によれば、低温光源の潜在的
な光エネルギーを効率良く引き出し、従来公知のレンズ
等の光学系では達成不可能な照度を実現できる。
【0088】さらに本発明によれば、低温光源それ自身
には何ら手を加えることなく、容易に、光の発散、収束
等の光路の変更や焦点の変更が可能な光学媒体を提供す
ることが出来る。
【0089】さらに本発明によれば、安価で十分な照度
と長期間に渡る安定性と信頼性を有した1次元形状若し
くは2次元形状等の発光体を提供することが出来る。
【0090】さらに本発明によれば、電力消費量が少な
く、ちらつきのない発光体を提供することが出来る。
【0091】さらに本発明によれば、電池の寿命が長
く、携帯に適した照明器具を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る発光体を示す
模式的な断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の変形例(変形例
1)に係る発光体を示す模式的な断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の変形例(変形例
2)に係る発光体を示す模式的な断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る発光体を示す
模式的な断面図である。
【図5】図5(a)は、本発明の第3の実施の形態に係
る棒状発光体を示すための軸方向に沿った模式的な断面
図で、図5(b)は図5(a)のA−A方向から見た断
面図である。
【図6】図6(b)は、本発明の第4の実施の形態に係
る板状発光体の模式的な上面図で、図6(a)は図6
(b)のB−B方向から見た模式的な断面図である。
【図7】従来技術において、発光ダイオード(LED)
からの光を集光する場合の模式的な断面図である。
【符号の説明】
1 低温光源(樹脂モールドされたLED) 2,21,24 光学媒体(第1の光学媒体) 3 第2の光学媒体 4 第3の光学媒体 11,11a,・・・・,11l 第1のピン 12,12a,12g 第2のピン 13 LEDチップ 14 樹脂モールド 23 光ファイバー束 23a,23b,23c 光ファイバー 31 外側カバー 32 反射板 34 第1の終端部 35 第2の終端部 36 外周部 37 底板 38 外側カバー 41,41a,41b,41c,・・・・・ 第1の低温光
源 42,42g,42h,42i,・・・・・ 第2の低温光
源 51,61 第1の光学媒体 52,62 第2の光学媒体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月19日(2000.6.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F21V 8/00 601 F21V 8/00 601E 601B // F21Y 101:02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の湾曲面からなる入射面と、 低温光源の主発光部を収納するための凹部であって、前
    記第1の湾曲面からなる底部と、前記凹部を構成すべく
    該底部に連続して形成された側壁部とから構成された収
    納部と、 前記入射面から入射した光を出射する第2の湾曲面から
    なる出射面と、 前記入射面と前記出射面とを接続し、前記低温光源から
    発せられる光の波長に対して透明の固体からなる光伝送
    部とを少なくとも有することを特徴とする光学媒体。
  2. 【請求項2】 前記低温光源は、所定の発散角で特定方
    向に前記光を発することを特徴とする請求項1記載の光
    学媒体。
  3. 【請求項3】 前記低温光源は、第1の屈折率を有した
    透明材料でモールドされた半導体発光素子であり、前記
    収納部は、前記第1の屈折率とは異なる第2の屈折率を
    有する流体若しくは流動体を介して前記低温光源を収納
    することを特徴とする請求項1又は2記載の光学媒体。
  4. 【請求項4】 前記低温光源の主発光部は、第1の屈折
    率を有した透明材料からなる伝送部を有する光ファイバ
    ーの端部であり、前記収納部は、前記第1の屈折率とは
    異なる第2の屈折率を有する流体若しくは流動体を介し
    て前記光ファイバーの端部を収納することを特徴とする
    請求項1又は2記載の光学媒体。
  5. 【請求項5】 所定の波長の光を発する低温光源と、 第1の湾曲面からなる入射面と、前記低温光源の主発光
    部を収納するための凹部であって、前記第1の湾曲面か
    らなる底部と、前記凹部を構成すべく該底部に連続して
    形成された側壁部とから構成された収納部と、前記入射
    面から入射した光を出射する第2の湾曲面からなる出射
    面と、前記入射面と前記出射面とを接続し、前記波長に
    対して透明の固体からなる光伝送部とを少なくとも有す
    る光学媒体とからなることを特徴とする発光体。
  6. 【請求項6】 前記低温光源は、所定の発散角で特定方
    向に前記光を発する光学形状を有することを特徴とする
    請求項5記載の発光体。
  7. 【請求項7】 前記低温光源は、第1の屈折率を有した
    透明材料でモールドされた半導体発光素子であり、前記
    収納部は、前記第1の屈折率とは異なる第2の屈折率を
    有する流体若しくは流動体を介して前記低温光源を収納
    することを特徴とする請求項5又は6記載の発光体。
  8. 【請求項8】 前記低温光源の主発光部は、所定の光源
    に光学的に接続され、第1の屈折率を有した透明材料か
    らなる伝送部を有する光ファイバーの端部であり、 前
    記収納部は、前記第1の屈折率とは異なる第2の屈折率
    を有する流体若しくは流動体を介して前記光ファイバー
    の端部を収納することを特徴とする請求項5又は6記載
    の発光体。
  9. 【請求項9】 互いに対向配置され、所定の波長の光を
    発する第1及び第2の低温光源と、 第1の湾曲面からなる第1の入射面と、前記第1の低温
    光源の主発光部を収納するための第1の凹部であって、
    前記第1の湾曲面からなる底部と、前記第1の凹部を構
    成すべく該底部に連続して形成された側壁部とから構成
    された第1の収納部と、前記第1の入射面から入射した
    光を出射する第2の湾曲面からなる第1の出射面と、前
    記第1の入射面と前記第1の出射面とを接続し、前記波
    長に対して透明の固体からなる第1の光伝送部とを少な
    くとも有する第1の光学媒体と、 第3の湾曲面からなる第2の入射面と、前記第2の低温
    光源の主発光部を収納するための第2の凹部であって、
    前記第3の湾曲面からなる底部と、前記第2の凹部を構
    成すべく該底部に連続して形成された側壁部とから構成
    された第2の収納部と、前記第2の入射面から入射した
    光を出射する第4の湾曲面からなる第2の出射面と、前
    記第2の入射面と前記第2の出射面とを接続し、前記波
    長に対して透明の固体からなる第2の光伝送部とを少な
    くとも有する第2の光学媒体とからなることを特徴とす
    る発光体。
  10. 【請求項10】 電池と、 該電池の陽極及び陰極にそれぞれ接続された電極を有し
    た半導体チップを透明材料でモールドし、所定の波長の
    光を発する半導体発光素子と、 第1の湾曲面からなる入射面と、前記半導体発光素子の
    主発光部を収納するための凹部であって、前記第1の湾
    曲面からなる底部と、前記凹部を構成すべく該底部に連
    続して形成された側壁部とから構成された収納部と、前
    記入射面から入射した光を出射する第2の湾曲面からな
    る出射面と、前記入射面と前記出射面とを接続し、前記
    波長に対して透明の固体からなる光伝送部とを少なくと
    も有する光学媒体とからなることを特徴とする照明器
    具。
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