JP3300778B2 - 発光体 - Google Patents

発光体

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JP3300778B2
JP3300778B2 JP28444699A JP28444699A JP3300778B2 JP 3300778 B2 JP3300778 B2 JP 3300778B2 JP 28444699 A JP28444699 A JP 28444699A JP 28444699 A JP28444699 A JP 28444699A JP 3300778 B2 JP3300778 B2 JP 3300778B2
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    • F21LIGHTING
    • F21VFUNCTIONAL FEATURES OR DETAILS OF LIGHTING DEVICES OR SYSTEMS THEREOF; STRUCTURAL COMBINATIONS OF LIGHTING DEVICES WITH OTHER ARTICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F21V5/00Refractors for light sources

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)
  • Led Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光ダイオード
(LED)等の半導体発光素子の応用技術に係り、特に
この半導体発光素子を用いた発光体に関する。
【0002】
【従来の技術】最近ハロゲンランプを用いた細身の懐中
電灯が市販されるに至っているが、この種の懐中電灯の
電池の寿命は連続点灯では3時間程度であり、また、ハ
ロゲンランプ自身の寿命も短いという欠点を有してい
る。
【0003】一方、パーソナルコンピュータ、ワードプ
ロセッサ、小型携帯テレビ、車載テレビ等には、液晶表
示装置が多用されている。このような液晶表示基板の照
明(バックライト)は蛍光放電管(蛍光灯)が用いられ
ている。このバックライト用蛍光灯は、携帯テレビや携
帯用パーソナルコンピュータを落下した際には破損した
り、特性が劣化し易いという問題がある。また、冬季寒
冷地等の低温度環境下で使用する場合、管内の水銀蒸気
圧が低下して発光効率が低くなり、充分な輝度を得るこ
とができなくなる。さらに、長時間動作に対する安定性
や信頼性が不十分である。また、最も重要な問題は消費
電力が大きいことである。携帯用パーソナルコンピュー
タを例にすれば、マイクロプロッセッサやメモリで消費
される電力よりも液晶表示部の消費電力が圧倒的に大き
い。このため、蛍光灯をバックライトとして用いた場合
は、長時間にわたり電池で携帯テレビや携帯用パーソナ
ルコンピュータを動作させるのは困難である。また、蛍
光灯は、電源の周波数に対応したパルス的な発光である
ので、そのちらつき感から、目の疲労の問題が生じる。
即ち、バックライトのような直接照明に近い使用方法の
場合、長時間、蛍光灯からの光を直視することによる目
の疲労、あるいは、目の疲労からくる人体への影響など
の問題もある。
【0004】発光ダイオード(LED)等の半導体発光
素子は電気エネルギーを直接光エネルギーに変換するた
め、ハロゲンランプ等の白熱球や蛍光灯に比し、高効率
で、しかも発光に際して発熱を伴わない特徴を有する。
白熱球においては、電気エネルギーを一旦熱エネルギー
に変換し、その発熱に伴う輻射を利用しているのであ
り、その変換効率は原理的に低く、その光への変換効率
が1%を越えることはない。蛍光灯においては電気エネ
ルギーは、放電エネルギーに変換されており、こちらも
同様に、その変換効率は低い。一方、LEDにおいて
は、変換効率が20%以上程度が可能で、白熱球や蛍光
灯に比し約100倍以上の変換効率が容易に達成出来
る。さらに、LED等の半導体発光素子は半永久的とも
考え得る長寿命で、かつ蛍光灯の光のようにちらつきの
問題もないので、目や人体に悪影響を及ぼさない−人に
やさしい光−ということが言える。
【0005】かかる優れた特徴をLEDは有するもの
の、LEDの応用は各種機器のコントロールパネルの表
示ランプや、電光掲示板等の表示装置等の極く限られた
範囲に限定されており、LEDが照明装置に使用された
例は少ない。最近、鍵穴の照明用のLED応用製品も一
部において知られているが、小さな面積しか照明できな
いものである。このような特殊な例を除けば、一般に、
LEDが照明用に使用されることはない。
【0006】これはLEDの輝度は極めて高いにもかか
わらず、LED1個の光の発光面積が1mm程度の小
さな面積であるため、照明器具としての十分な光束が得
られないことに起因している。
【0007】図12は、従来技術において、レンズ10
1を用いて、LED12からの光を平行光線とする場合
の光路を示す模式的な断面図である。単純に考えると、
図12に示すような光学系を用いれば、LEDからの光
を所定のビーム径にして平行光線とすことが可能なよう
に思われる。しかし、現実には、小さなLEDチップ2
4の像の影響が出るため、明るく且つ太いビームにする
のは困難である。つまり、ビームを拡大しても、照度は
その分小さくなり、照明器具としての実用には適さな
い。
【0008】このように、従来の光学系を用いたので
は、1個のLEDの発光では、照明の対象となる面上の
照度が、所望の照度に達しない。つまり、光により照ら
された面上の単位面積当たりの光束が足りないのであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】単純には、LEDを多
数マトリクス状に配列した照明器具を構成すれば、一定
の照度は得られるであろう。しかし、現在のところLE
Dの主材料は、高価な化合物半導体が用いられており、
なおかつ、エピタキシャル成長や不純物拡散等の高度の
製造技術が要求されるため、LEDの製造単価(コス
ト)の低減には一定の限界がある。さらに、青色LED
の材料である窒化ガリウム(GaN)のエピタキシャル
成長の基板には、高価なサファイア基板が用いられてい
る等各半導体材料特有の事情もある。
【0010】従って、所望の照度を得るために、比較的
高価なLEDを多数配列する等の方法により照明装置
(照明器具)を組み立てたのでは、あまりにも高価にな
りすぎるため、現実的ではない。また、シリコン(S
i)では直径現在300mmのウェハが使用され始めて
いるが、LEDの材料である化合物半導体のエピタキシ
ャル成長用基板としては、このような大口径ウェハは現
状では入手出来ない。さらに、エピタキシャル成長の均
一性等の製造技術上の問題もあり、基本的に大面積の発
光領域を有したLEDを製造するのは困難である。
【0011】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものである。従って、本発明の目的は、LED等の市
販されている半導体発光素子を用いることが可能で、且
つその数を多数必要とすることなく、所望の照度を得る
ことが可能な発光体を提供することである。なお、本発
明においては、「半導体発光素子」とは、LEDや半導
体レーザ等の半導体中の光学的遷移を用いて発光する素
子をいう。
【0012】本発明の他の目的は、特に、両面発光構造
の半導体発光素子を用いた場合において、裏面側への発
光成分を含めて、すべての迷光成分が、有効に照明に寄
与出来る発光体を提供することである。そして、その数
を多数必要とすることなく、所望の照度を得ることが可
能な発光体を提供することである。
【0013】本発明の更に他の目的は、光軸の中心近傍
に関して所望の照度分布を有した照明が可能な発光体を
提供することである。
【0014】本発明の更に他の目的は、光強度やビーム
径を自由に変更できる発光体を提供することである。
【0015】本発明の更に他の目的は、装飾的な照明等
に適用可能な、指向性が弱く、発光体そのもの視認が容
易な発光体を提供することである。
【0016】本発明の更に他の目的は、所定の表示パタ
ーンを簡単に表示可能な発光体を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴は、
発光面となる前面と、前面に対向した後面と、前面と後
面とを接続する光伝送部と、後面の一部から前面方向に
沿って光伝送部の内部に形成された凹部とを少なくとも
有する光学媒体と、凹部に収納された半導体発光素子
と、光学媒体の後面に配置された背面鏡とからなる発光
体であることである。「光伝送部」を構成する光学材料
としては、透明ガラス材料、透明プラスチック材料等の
半導体発光素子の発光波長に対して透明の物質が使用可
能である。あるいは、半導体単結晶、多結晶、アモルフ
ァス等の結晶性材料を用いてもかまわない。背面鏡は、
光学媒体の側面の一部又は全部にまで延長形成してもか
まわない。背面鏡は、金属を研削加工もしくはプレス加
工し、その表面を研磨して構成すればよい。更に、これ
らの表面に反射率の高い薄膜を形成してもよい。簡便な
方法としては、反射率の高い金属薄膜を光学媒体の後面
に接着した構造でもかまわない。或いは、光学媒体の後
面に反射率の高い金属薄膜や誘電体多層膜を真空蒸着や
スパッタリングで堆積した構造でもかまわない。
【0018】本発明の第1の特徴に係る発光体において
は、基板の表面方向と共に裏面方向からの発光が伴う構
造の半導体発光素子において、特に有効にその光を利用
することが可能である。一般の封止LED等の半導体発
光素子においては、半導体発光素子の前面(頂部)以外
の所から出るいわゆる迷光成分となり、照明には寄与し
ない発光成分が多く含まれている。本発明の第1の特徴
に係る発光体においては、半導体発光素子が光学媒体の
凹部にほぼ完全に閉じこめられ、光学媒体の後面には、
背面鏡が配置されているので、これらの迷光成分がすべ
て最終的には発光面となる前面から出力可能である。従
って、すべての迷光成分が、有効に照明に寄与出来るよ
うになる。底部以外の凹部の内壁部も、有効な光の入射
部として機能し、内壁部を透過した迷光成分は、背面鏡
で反射され、最終的には発光面側から出力可能である。
また、半導体発光素子と凹部との間にはそれぞれの界面
で反射した光の成分が、種々の方向に多重反射し、迷光
成分となっている。これらの迷光成分も、本発明の第1
の特徴に係る発光体においては、凹部の内部に閉じこめ
られ、背面鏡により反射し、発光面となる前面側に導か
れる。この結果、これらの迷光成分がすべて最終的には
発光面から出力される。このように、本発明の第1の特
徴に係る発光体によれば、市販されている半導体発光素
子をそのまま用いることが可能で、且つその数を多数必
要とすることなく、所望の照度を簡単に得ることが出来
る。この照度は従来公知のレンズ等の光学系では達成不
可能な照度である。即ち、従来の技術常識では予測でき
ない照度を実現出来るものである。例えば、半導体発光
素子には内部量子効率と外部量子効率があるが、通常外
部量子効率は内部量子効率よりも低い。本発明の第1の
特徴に係る発光体により、半導体発光素子を凹部の内部
に収納することにより、内部量子効率とほぼ等しい効率
で、潜在的な半導体発光素子の光エネルギーをほぼ完全
に近く、有効に取り出すことが可能となる。
【0019】なお、LEDや半導体レーザ等の、半導体
発光素子は、発光に際して、顕著な発熱作用を伴わない
ので、本発明の第1の特徴に係る発光体の光学媒体の凹
部の内部に、これらの半導体発光素子を収納しても、そ
の発熱作用によって、光学媒体に熱的影響を与えること
がない。
【0020】本発明の第1の特徴に係る発光体において
は、発光面となる前面、この前面に対向した後面及び凹
部の底面のそれぞれの湾曲面のいずれか一方は、曲率半
径無限大、若しくは無限大に近い平坦な面を含みうるこ
とに留意すべきである。前面、後面及び凹部の底面の湾
曲面のいずれか一方が、無限大ではない所定の(有限
の)曲率半径を有していれば、光の収束、発散が制御可
能であるからである。また、「所定の発散角」は0°、
即ち平行光線をも含み得るということに留意すべきであ
る。また、発散角が90°であっても、凹部が半導体発
光素子をほぼ完全に光学的に覆っているため、有効にそ
の光を集光することが可能である。これは、従来のレン
ズ等の光学系では不可能な作用である。
【0021】本発明の第2の特徴は、発光面となる前面
と、前面に対向した後面と、前面と後面とを接続する第
1屈折率を有する光伝送部と、後面の一部から前面方向
に沿って光伝送部の内部に形成された凹部と、前面と凹
部との間の光伝送部の内部に形成された第1屈折率とは
異なる第2屈折率を有する光路変更部とを少なくとも有
する光学媒体と、凹部に収納された半導体発光素子とか
らなる発光体であることである。ここで、光路変更部
は、少なくともその一部が、前面と凹部との間の光伝送
部の内部に形成されていれば良く、場合によっては、一
部が光学媒体の表面からはみ出した構造でもかまわな
い。もちろん、光路変更部の全部が、前面と凹部との間
の光伝送部の内部に形成されていてもよい。
【0022】本発明の第2の特徴に係る発光体において
は、前面と凹部との間の光伝送部の内部に第2屈折率を
有する光路変更部を配置することにより、凹部の底部よ
り入射した半導体発光素子からの光は、光路変更部によ
りその進行方向を変えられる。第1屈折率と第2屈折率
の相対的な大きさにも依存するが、光路変更部の存在に
より、発光面の中央近傍の光束密度を調整し、光軸の中
心近傍の照度を変更し、光強度分布の調整が可能とな
る。
【0023】本発明の第2の特徴に係る発光体において
は、第1の特徴と同様に、発熱作用が少ない半導体発光
素子を用いているので、光学媒体に熱的影響を与えるこ
とがなく、長期動作においても、信頼性と安定性を維持
出来る。さらに、少ない数の半導体発光素子で、所望の
照度及び光強度分布を簡単に調整することが出来る。
【0024】本発明の第3の特徴は、発光面となる前面
と、前面に対向した後面と、前面と後面とを接続する光
伝送部と、後面の一部から前面方向に沿って光伝送部の
内部に形成された凹部と、前面と凹部の間において光伝
送部の内部に形成された透過率変更手段とを少なくとも
有する光学媒体と、凹部に収納された半導体発光素子と
からなる発光体であることである。透過率変更手段とし
ては機械的なシャッター、絞りでも良く、液晶等の電気
的な手段でもかまわない。
【0025】本発明の第3の特徴に係る発光体によれ
ば、光強度やビーム径を自由に変更できる発光体を提供
することが出来る。
【0026】本発明の第4の特徴は、発光面となる前面
と、前面に対向した後面と、前面と後面とを接続する光
伝送部と、後面の一部から前面方向に沿って光伝送部の
内部に形成された凹部と、前面と凹部との間の光伝送部
の内部に形成された複数個の散乱体とを少なくとも有す
る光学媒体と、凹部に収納された半導体発光素子とから
なる発光体であることである。散乱体としては、例え
ば、アルミニウム(Al)、金(Au)、タングステン
(W)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)等の金属
の粉末を透明プラスチック材料、ガラス材料等からなる
光学媒体に混在させればよい。
【0027】本発明の第4の特徴に係る発光体は、光学
媒体中の散乱体により、半導体発光素子からの光が散乱
するため、指向性が弱くなる。そして、発光体そのもの
の全体が微光を放つ特徴を有する。従って、非常灯、ベ
ットサイドの照明器具或いは装飾的照明器具等に好適で
ある。
【0028】本発明の第5の特徴は、発光面となる前面
と、前面に対向した後面と、前面と後面とを接続する光
伝送部と、後面の一部から前面方向に沿って光伝送部の
内部に形成された凹部と、前面の一部から凹部方向に沿
って光伝送部の内部に形成された溝部とを少なくとも有
する光学媒体と、凹部に収納された半導体発光素子とか
らなる発光体であることである。溝部は、V字型、U字
型、W字型等種々の断面形状が可能で、溝の形成方向や
形成位置も表示する情報の内容に応じて選択可能であ
る。表示する情報の内容に応じ、光学媒体の前面の全部
を削除するような大きな溝も、本発明の第5の特徴に係
る発光体においては含みうることに留意すべきである。
【0029】光学媒体の表面に溝部を設ければ、この部
分で光路の変更や光強度の変更が発生するので、溝部の
位置や構造を設計することにより、所定の情報を表示可
能である。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して、本発明の
基礎技術に係る発光体を説明し、続いて本発明の第1乃
至第5の実施の形態に係る発光体を説明する。以下の図
面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類
似の符号を付している。ただし、図面は模式的なもので
あり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は
現実のものとは異なることに留意すべきである。
【0031】(本発明の基礎技術)図13に示すよう
に、本発明の基礎技術に係る発光体は、発光面となる前
面と、前面に対向した後面と、前面と後面とを接続する
光伝送部と、後面の一部から前面方向に沿って光伝送部
の内部に形成された凹部とを少なくとも有する光学媒体
116と、凹部に収納された半導体発光素子12とから
構成されている。
【0032】図13の半導体発光素子1は、第1のピン
21に接続された少なくとも一部に透明部を有する基台
の上に配置されたLEDチップ24と、このLEDチッ
プ24を被覆する樹脂モールド23と、第1のピン21
と対をなす第2のピン22とから少なくとも構成された
封止LED12である。この封止LED12の頂部は、
図13に示すように、凸形状の湾曲面を有しており、L
EDチップ24からの光は、所定の発散角で図13の左
方向に出力する。
【0033】一般には、樹脂モールド23の凸形状の湾
曲面以外の所から出る光は、いわゆる迷光成分となり、
照明には寄与しない。しかし、本発明の基礎技術に係る
発光体においては、封止LED12が光学媒体116の
凹部にほぼ完全に閉じこめられているので、これらの迷
光成分が有効に照明に寄与出来るようになる。即ち、湾
曲面からなる底部以外の凹部の内壁部も、有効な光の入
射部として機能しうるのである。また、封止LED12
と光学媒体116の凹部との間にはそれぞれの界面で反
射した光の成分が多重反射し、迷光成分となっている。
従来公知のレンズ等の光学系では、これらの迷光成分
は、照明に寄与できるように取り出すことは出来ない。
しかし、これらの迷光成分も、本発明の基礎技術におい
ては、凹部の内部に閉じこめられているので、最終的に
は、照明に寄与できる成分となりうる。
【0034】ここで、従来の光学系として示した図12
と図13とを比較してみる。図13と図12において、
光軸方向は同一の距離であるが、図13に示す本発明の
基礎技術に係る光学媒体116の方が遙かに、光のビー
ム径を広く出来ることが分かる。また、図12に示した
従来の光学系では、図示した器具以外に、レンズホルダ
等や駆動装置等の付加的な器具が必要で、調整が煩雑で
あるが、図13に示す本発明の基礎技術に係る光学媒体
116では、簡単な構成で光路の拡大、収束等が実現で
きる。
【0035】(第1の実施の形態)ところで、青色LE
Dの材料として周知のGaNのエピタキシャル成長基板
として絶縁性の高いサファイア基板が用いられている。
このため、通常はGaN青色LEDのアノード電極及び
カソード電極はともにGaNエピタキシャル成長層の表
面側から取り出される。このサファイア基板は青色LE
Dの波長に対して透明であるため、青色LEDのパッケ
ージの構造によっては、青色LEDからの発光は基板の
裏面方向(図13において右方向)からも取り出すこと
が可能である。しかし、図13に示した本発明の基礎技
術に係る発光体においては、基板の裏面方向(右方向)
からの発光を積極的に利用する構造の配慮がない。
【0036】図1に示すように、本発明の第1の実施の
形態に係る発光体は、発光面となる前面と、前面に対向
した後面と、前面と後面とを接続する光伝送部と、後面
の一部から前面方向に沿って光伝送部の内部に形成され
た凹部とを少なくとも有する光学媒体14と、凹部に収
納された半導体発光素子12と、光学媒体14の後面に
配置された背面鏡31とからなる。背面鏡31は、光学
媒体14の側面の一部にまで延長されて形成されてい
る。図1では、背面鏡31は、光学媒体14の側面の一
部を被覆しているが、光学媒体14の側面のほぼ全面を
被覆するように形成してもかまわない。背面鏡31は、
Al、真鍮、ステンレス等の金属を図1に示す形状に旋
盤・フライス盤等を用いて研削加工、もしくはプレス加
工機等により成型加工し、その後、その表面を研磨して
構成すればよい。更に、これらの表面にニッケル(N
i)鍍金や金(Au)鍍金を施せば反射率が向上するの
で好ましい。安価、且つ簡便な方法としては、Al薄膜
等の反射率の高い金属薄膜を接着した構造でもかまわな
い。或いは、熱可塑性樹脂を押出成形若しくは射出成形
により図1に示す形状に加工し、この表面にAl箔等の
反射率の高い金属薄膜や誘電体多層膜を真空蒸着やスパ
ッタリングで堆積した構造、若しくは高反射性ポリエス
テル白色フィルム等を接着した構造でもかまわない。更
に、光学媒体14の後面に反射率の高い金属薄膜や誘電
体多層膜を真空蒸着やスパッタリングで直接堆積した構
造や、反射率の高い金属薄膜を鍍金により形成した構造
やこれらの複合膜でもかまわない。
【0037】図1の半導体発光素子12は、第1のピン
21に接続された支持リングの中空部はめ込まれ、その
端部を固定されて配置されたLEDチップ24と、この
LEDチップ24を被覆する樹脂モールド23と、第1
のピン21と対をなす第2のピン22とから少なくとも
構成された封止LED12である。背面鏡31には、第
1のピン21及び第2のピン22を貫通させる穴があい
ており、背面鏡31に第1のピン21と第2のピン22
とを電気的に短絡しないように考慮している。第1のピ
ン21に接続された支持リングの中央部は中空であるた
め、LEDチップ24からの発光はLEDチップ24の
裏面方向(図1において右方向)からも取り出される両
面発光構造をなしている。支持リングは完全に閉じたリ
ングである必要はなく、C字型、コの字型等の閉じない
リングでもよい。要はLEDチップ24の端面の一部を
固定できる構造であればよい。この封止LED12の頂
部は、図1に示すように、凸形状の湾曲面を有してい
る。このように樹脂モールド23の頂部近傍が凸形状の
湾曲面をなす事により、LEDチップ24から左方向
(表方向)に出力する光は、所定の発散角で指向性を有
して出力される。一方、LEDチップ24から右方向
(裏方向)に出力する光は、背面鏡31で反射され、L
EDチップ24の表面から左方向に出力される。結局、
LEDチップ24の右方向(裏方向)に出力する光も、
頂部近傍が凸形状の湾曲面により所定の発散角が与えら
れる。
【0038】凸形状の湾曲面部を除けば、封止LED1
2は、例えば、直径(外径)2〜3mmφの円柱形状で
ある。光学媒体14の凹部の側壁部は、封止LED12
を収納できるように、直径(内径)2.5〜4mmφ
円筒形状となっている。図1(b)及び図2に示すよう
に、封止LED12は頭部がカップ形状のLEDホルダ
16に固定され、LEDホルダ16を介して、封止LE
D12と光学媒体14とが互いに固定されている。LE
Dホルダ16は電気的に絶縁性が高く、光学的に透明な
材料で構成すればよい。LEDホルダ16の封止LED
12と光学媒体14の凹部との間に位置するカップ形状
の部分の肉厚は、例えば、0.25〜0.5mm程度で
ある。そして、光学媒体14は、ほぼ封止LED12と
相似な円柱形状である。この光学媒体14の円柱形状部
分の直径(外径)は、10〜30mmφである。光学媒
体14の直径(外径)は、本発明の第1の実施の形態に
係る発光体の使用目的に応じて選択できる。従って、1
0mmφ以下でも、30mmφ以上でもかまわない。L
EDホルダ16は、例えば図2に示すように、背面鏡3
1と一体で構成し、この背面鏡一体型LEDホルダ16
に封止LED12を差し込むようにすれば、本発明の第
1の実施の形態に係る発光体の組み立て工程が簡略化可
能である。図2に示す背面鏡一体型LEDホルダ16に
おいて、中央部のLEDホルダ16に、第1のピン21
及び第2のピン22を通す2本の貫通孔が設けられてい
る。貫通孔は、前述の背面鏡31に設けられた貫通孔に
連続している。そして、この2本の貫通孔に、第1のピ
ン21及び第2のピン22を差し込むことにより、LE
Dホルダ16に封止LED12が固定される。
【0039】本発明の第1の実施の形態に係る封止LE
D12は、屈折率nを有したエポキシ樹脂等の透明材
料でモールドされている。そして、光学媒体14は、屈
折率nとは異なる屈折率nを有する空気を介して封
止LED12を収納している。空気以外の流体若しくは
流動体を介して封止LED12を凹部に収納しても良
い。封止LED12から発せられる光の波長に対して透
明な気体若しくは液体であれば、種々の「流体」が使用
可能である。凹部の封止LED12と光学媒体14との
間に、スペーサオイル等の使用も可能である。また、
「流動体」としての種々のゾル状、コロイド状若しくは
ゲル状の透明物質が使用できる。また、光学媒体14
は、屈折率nとは異なる屈折率nを有するようにす
ればよい。屈折率n、屈折率n、及び屈折率n
を、それぞれ最適な値に選定することにより、LED
チップ24からの光を収束させることも分散させること
も可能である。また、光学媒体14の光伝送部の有する
屈折率nを次第に大きく、若しくは、次第に小さくす
るようにして光路設計をしても良い。LEDホルダ16
は、封止LED12の屈折率nと同じ屈折率を有する
エポキシ樹脂等の透明材料、もしくは光学媒体14の屈
折率nと同じ屈折率を有する透明材料等で構成すれば
よい。あるいは、屈折率n及び屈折率nのいずれと
も異なる屈折率を有する透明材料で構成してもよい。い
ずれにしても、封止LED12から発せられる光の波長
に対して透明な光学材料で、LEDホルダ16を構成す
ればよい。光学媒体14としては、透明プラスチック材
料、ガラス材料等が使用可能で、有色の樹脂や蛍光材料
を含んだ樹脂等も使用可能である。この内、アクリル樹
脂やポリ塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂は、光学媒体
14を大量生産するのに好適な材料である。即ち、一度
金型を作り、この金型により押出成形若しくは射出成形
すれば光学媒体14が簡単に大量生産できる。ガラス材
料としては、石英ガラス、ソーダ石灰ガラス、ホウケイ
酸ガラス、鉛ガラス等の種々のガラス材料が使用可能で
ある。あるいは、酸化亜鉛(ZnO)、硫化亜鉛(Zn
S)、炭化珪素(SiC)等の結晶性材料を用いてもか
まわない。
【0040】一般の封止LEDにおいては、樹脂モール
ド23の凸形状の湾曲面以外の所から出る光は、いわゆ
る迷光成分となり、照明には寄与しない。しかし、本発
明の第1の実施の形態においては、封止LED12が光
学媒体14の凹部にほぼ完全に閉じこめられ、光学媒体
14の後面には、背面鏡31が配置されているので、こ
れらの迷光成分がすべて最終的には発光面となる前面か
ら出力可能である。従って、すべての迷光成分が、有効
に照明に寄与出来るようになる。即ち、凹部に着目すれ
ば、底部以外の凹部の内壁部も、有効な光の入射部とし
て機能し、内壁部を透過した迷光成分は、背面鏡31で
反射され、最終的には発光面側から出力可能である。ま
た、封止LED12と光学媒体14の凹部との間にはそ
れぞれの界面で反射した光の成分が、種々の方向に多重
反射し、迷光成分となっている。従来公知のレンズ等の
光学系では、これらの迷光成分は、照明に寄与できるよ
うに取り出すことは出来ない。しかし、これらの迷光成
分も、本発明の第1の実施の形態においては、凹部の内
部に閉じこめられ、背面鏡31により内部で反射し、発
光面となる前面側に導かれる。この結果、これらの迷光
成分がすべて最終的には発光面から出力される。
【0041】この結果、樹脂モールド23の形状等の光
の取り出し効率や、光学系相互の反射成分等に依存せ
ず、ほぼ、内部量子効率とほぼ等しい効率で、潜在的な
LEDチップ24の光エネルギーを有効に取り出すこと
が可能となる。
【0042】このようにして、本発明の第1の実施の形
態に係る発光体によれば、封止LED12の数を多数必
要とすることなく、照明に寄与する光ビームとして所望
の照射面積の光束を確保し、且つ所望の照度を簡単に得
ることが出来る。この照度は従来公知のレンズ等の光学
系では達成不可能な照度である。驚くことに、現在市販
されているハロゲンランプを用いた細身の懐中電灯と同
程度の照度がたった一個のLEDで実現できたのであ
る。このように、本発明の第1の実施の形態に係る発光
体によれば、従来の技術常識では全く予測できない照度
を、図1に示すような簡単な構造で、実現出来る。
【0043】なお、本発明の第1の実施の形態に係る発
光体に用いる封止LED12としては、種々の色(波
長)の両面発光LEDが使用可能である。但し、懐中電
灯のような照明目的のためには、白色LEDが人間の目
には自然であるので好ましい。白色LEDは種々の構造
のものが使用できる。たとえば、赤(R)、緑(G)及
び青(B)の3枚の両面発光型LEDチップを透明基板
上に縦に積層して構成しても良い。この場合、樹脂モー
ルド23から、それぞれの色の両面発光型LEDチップ
に対応し、合計6本のピンが導出されても良く、樹脂モ
ールド23の内部配線として、6本のピンを2本にまと
め、外部ピンとしては2本設けられた構造としてもかま
わない。また、一方の電極(接地電極又は電源電圧側)
を共通とすれば、外部ピンは4本でよい。図2に示す背
面鏡一体型LEDホルダ16の場合は、背面鏡一体型L
EDホルダ16に、所定のピン数分の貫通孔を開口して
おき、貫通孔に封止LED12のそれぞれのピンを差し
込むようにすればよい。
【0044】そして、この白色LEDを、図1に示す封
止LED12として用い、本発明の第1の実施の形態に
係る発光体を構成し、白色封止LED12に対して所定
電圧が印加出来るように電池ケースとこの電池ケースの
中の電池(例えば単3電池)を収納すれば、ペンタイプ
の細身の懐中電灯(携帯用照明器具)が完成する。この
電池の陽極及び陰極にそれぞれ、白色封止LED12の
電極を接続する構造とすれば良いのである。この結果、
簡単な構造で、製造単価の低い懐中電灯(携帯用照明器
具)が提供できる。この懐中電灯(携帯用照明器具)
は、長期間に渡る安定性と信頼性に優れ、特に、電力消
費量が少ないため、電池の寿命が長いという従来予測で
きなかった優れた特性を有する。
【0045】なお、赤(R)、緑(G)及び青(B)の
3枚のLEDチップを積層した場合には、赤(R)、緑
(G)及び青(B)のそれぞれの発光強度を調整し、混
合することにより、可視光帯スペクトルのすべての色が
発生できる。この場合、実際には、製造工程上のばらつ
きにより、色むらが発生する場合があるが、背面鏡31
で、赤(R)、緑(G)及び青(B)のLEDチップか
らの光をそれぞれ反射し、混合することにより、各色の
バランスを取り、色むらを解消できる利点を有する。
【0046】さらに、光学媒体(第1の光学媒体)14
の外側に第2の光学媒体を配置し、更に、第2の光学媒
体の外側に第3の光学媒体,・・・・・を配置すれば、封止
LED12の光のビーム径を更に広い照射面積となるよ
うに拡大することが可能である。第2の光学媒体は、第
1の光学媒体14と同様に、光の波長に対して透明の固
体からなり、第1の光学媒体14を収納するための凹部
と、湾曲面からなる発光面とを具備している。また、第
3の光学媒体は、第2の光学媒体を収納するための凹部
を有するようにしておけばよい。
【0047】図1において、光学媒体14の前面は、凸
形状の湾曲面からなる発光面を有している。しかし、図
1は例示であり、湾曲面は、目的に応じて、種々の形状
が採用可能であり、凹形状の湾曲面からなる発光面を有
す光学媒体でもよい。凹形状の湾曲面を前面(発光面)
に用いると、光は分散する傾向になるので、種々のバッ
クライト(間接照明系)に好適な均一性を得ることが出
来る。
【0048】(第2の実施の形態)図3に示すように、
本発明の第2の実施の形態に係る発光体は、発光面とな
る前面と、前面に対向した後面と、前面と後面とを接続
する第1屈折率nを有する光伝送部と、後面の一部か
ら前面方向に沿って光伝送部の内部に形成された凹部
と、前面と凹部との間の光伝送部の内部に形成された第
1屈折率nとは異なる第2屈折率nを有する光路変
更部35とを少なくとも有する光学媒体15と、凹部に
収納された半導体発光素子12とから構成されている。
【0049】第1屈折率nを有する光伝送部を構成す
る光学材料としては、本発明の第1の実施の形態に係る
発光体と同様な透明プラスチック材料(熱可塑性樹
脂)、ガラス材料或いは、結晶性材料等が使用可能であ
る。第2屈折率nを有する光路変更部としては、図3
に示すような屈折率nの空気の封入された空洞部で
も、他の固体材料からなる領域でもかまわない。いずれ
にせよ、第1屈折率nとは異なる第2屈折率nを有
する領域であれば、第1屈折率nの領域と第2屈折率
の領域との界面において光の屈折が生じるので、光
路の進行方向が変更可能である。
【0050】このように、本発明の第2の実施の形態に
係る発光体においては、前面と凹部との間の光伝送部の
内部に第2屈折率nを有する光路変更部35を有する
ので、凹部の底部より入射した半導体発光素子12から
の光は、光路変更部35によりその進行方向を変えられ
る。図3に示すように光学媒体15の中心軸方向に沿っ
て縦長の光路変更部35の幾何学的形状の場合は、第1
屈折率nが第2屈折率nより大きければ、発光面の
中央近傍の光束密度が低くなり、光軸の中心近傍が相対
的に暗い照明が可能となる。同様な、光路変更部35の
幾何学的形状の場合で、第1屈折率nが第2屈折率n
より小さければ、発光面の中央近傍の光束密度が高く
なり、光軸の中心近傍が相対的に明るい照明が可能とな
る。
【0051】本発明の第2の実施の形態に係る発光体
は、光学媒体15の後面に背面鏡が配置されていない点
を除けば、基本的に第1の実施の形態に係る発光体と同
様であるので、重複する説明を省略する。
【0052】一方、図4の本発明の第2の実施の形態の
変形例に示すように、光学媒体16の中心軸方向に沿っ
て横長の幾何学的形状の光路変更部36が前面と凹部と
の間の光伝送部の内部に配置された場合は逆の光路変更
がなされる。すなわち、第1屈折率nが第2屈折率n
より大きければ、発光面の中央近傍の光束密度が高く
なり、光軸の中心近傍が相対的に明るい照明が可能とな
る。同様な、光路変更部36の幾何学的形状の場合で、
第1屈折率nが第2屈折率nより小さければ、発光
面の中央近傍の光束密度が低くなり、光軸の中心近傍が
相対的に暗い照明が可能となる。
【0053】図5は、本発明の第2の実施の形態の他の
変形例に係る発光体の構造を示す模式図で、光学媒体1
7の後面に背面鏡31が配置されている。図5において
は、LEDチップ24の裏面からの発光成分や迷光成分
が背面鏡31により反射され、発光面となる前面側に導
かれる。この結果、これらの迷光成分がすべて最終的に
は発光面から出力される極めて高効率照明が可能である
と共に、照射面における光強度分布の調整が可能であ
る。
【0054】なお、本発明の第2の実施の形態における
光路変更部35,36,37の断面形状は図3,4,5
に示すような両凸形状以外に、平凸形状やメニスカス形
状等他の形状でもかまわないことは勿論である。
【0055】(第3の実施の形態)図6に示すように、
本発明の第3の実施の形態に係る発光体は、発光面とな
る前面と、前面に対向した後面と、前面と後面とを接続
する光伝送部と、後面の一部から前面方向に沿って光伝
送部の内部に形成された凹部と、前面と凹部の間におい
て光伝送部の内部に形成された透過率変更手段41とを
少なくとも有する光学媒体(14a,14b)と、凹部
に収納された半導体発光素子12とから構成されてい
る。
【0056】透過率変更手段41としては機械的なシャ
ッター、絞りでも良く、液晶等の電気的な透過率変更手
段でもかまわない。図6では、透過率変更手段41を光
学媒体頂部14aと光学媒体本体部14bが挟むような
構成を示しているが、目的によっては、光学媒体の一部
に挿入された構成でもかまわない。本発明の第3の実施
の形態に係る発光体は、透過率変更手段41を除けば、
基本的に第1の実施の形態に係る発光体と同様であるの
で、重複する説明を省略する。
【0057】本発明の第3の実施の形態に係る発光体に
よれば、透過率変更手段41を機械的、若しくは電気的
に駆動することにより、光強度やビーム径を自由に変更
できる発光体を提供することが出来る。透過率変更手段
41として、液晶を用いる場合は、薄膜トランジスタ
(TFT)等からなるアクティブマトリクスを透過率変
更手段41の内部に構成し、シフトレジスタ等によりア
クティブマトリクスエレメントを駆動するようにしても
よい。透過率変更手段41として、機械的なシャッタ
ー、絞りを用いる場合は、光学媒体(14a,14b)
に隣接してマイクロ・モータ等の機械駆動系を配置して
おけばよい。
【0058】また、図6に示す本発明の第3の実施の形
態に係る発光体は、光学媒体15の後面に背面鏡31が
配置された構造であるが、図13のような背面鏡がない
構成において、透過率変更手段41を設けてもかまわな
い。
【0059】(第4の実施の形態)図7に示すように、
本発明の第4の実施の形態に係る発光体は、発光面とな
る前面と、前面に対向した後面と、前面と後面とを接続
する光伝送部と、後面の一部から前面方向に沿って光伝
送部の内部に形成された凹部と、前面と凹部との間の光
伝送部の内部に形成された複数個の散乱体43とを少な
くとも有する光学媒体18と、凹部に収納された半導体
発光素子12とから構成されている。
【0060】散乱体43としてはAl、Au、W、T
i、Mo等の金属の粉末を透明プラスチック材料、ガラ
ス材料等の光学媒体18に混在させればよい。例えばア
クリル樹脂やポリ塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂を押
出成形若しくは射出成形する際に、これらの金属粉末を
混入しておけばよい。散乱体43の大きさは、光の波長
に比して大きければ良く、ミクロン・オーダから数mm
程度のもの等種々の大きさが可能で、その形状も問わな
い。
【0061】本発明の第1の実施の形態に係る発光体
は、懐中電灯等の比較的指向性の強い光ビームが必要な
照明器具に好適であったが、第4の実施の形態に係る発
光体は指向性を弱くし、発光体のほぼ全体が光り、その
美観を感受することが可能な照明器具に好適である。例
えば、非常灯やベットサイドの照明器具等に用いたり、
室内もしくは屋外における装飾的目的で用いたりしても
よい。発光体そのものの全体が微光を放つ特徴を生かす
ためには、光学媒体18の直径若しくは一辺の長さを5
cmないし30cm、或いは1m程度に大きくすること
も可能である。かかる大きな光学媒体をたった1個の半
導体発光素子12で光らせ、その消費電力は極めて小さ
い。装飾的目的の場合は、図7に示すような単純な形態
ではなく、動物、樹木、建造物等に類似な独特な形態等
を含めた複雑な構造に光学媒体18を構成することも可
能である。
【0062】光学媒体18の直径若しくは一辺の長さを
5cmないし30cm、或いは1m程度に大きくするす
るためには、本発明の第1の実施の形態の最後に述べた
ような多層構造を採用してもよい。すなわち、光学媒体
(第1の光学媒体)18の外側に第2の光学媒体を配置
し、更に、第2の光学媒体の外側に第3の光学媒体,・・
・・・を配置すれば、封止LED12の光を有効に広い面
積に導くことが可能である。第2の光学媒体は、第1の
光学媒体18と同様に、光の波長に対して透明の固体中
に散乱体43を含み、第1の光学媒体18を収納するた
めの凹部と、湾曲面からなる発光面とを具備している。
また、第3の光学媒体も、第1の光学媒体18と同様
に、光の波長に対して透明の固体中に散乱体43を含
み、第2の光学媒体を収納するための凹部を有するよう
にしておけばよい。散乱体の密度を、第1の光学媒体1
8、第2の光学媒体、第3の光学媒体,・・・・・と外側に
行くに従い高くしてもよい。すなわち、最外殻の光学媒
体の散乱体の密度を最も高くし、全体が有効に微光を放
つようにすることが出来る。このような多層構造にして
おけば、最外殻の光学媒体のデザインを好みに応じて変
更することも容易で、美観の陳腐化も防げる。そして、
このような装飾的目的の発光体は電池で駆動でき、電池
の寿命も長いので、電気配線のない屋外等にも簡単に設
置でき、夜間の美観を楽しむことが可能である。
【0063】(第5の実施の形態)上述した第1の実施
の形態に係る発光体を複数個配列すれば非常に明るい照
明器具や表示装置を構成できる。具体的には、1次元
的、2次元的、或いは3次元的な配列が可能である。例
えば、図8(a)に示すように、外囲ケース51に複数
個の発光体121,・・・・・,131,・・・・・,141,・・
・・・を2次元的に配列すれば、交通信号灯として用いる
ことが可能である。この場合、赤(R)、緑(G)及び
青(B)の3枚の両面発光型LEDチップを透明基板上
に縦に積層して構成した封止LEDを収納した複数個の
発光体121,・・・・・,131,・・・・・,141,・・・・・
を用い、所定のタイムスケジュールに基づき、赤
(R)、緑(G)及び青(B)のLEDチップのそれぞ
れの発光強度を調整すれば、同一のランプで、赤
(R)、黄(Y)及び緑(G)を表示可能である。
【0064】さらに、図8(b)に示すように、2次元
的に配列された複数個の発光体121,・・・・・,13
1,・・・・・,141,・・・・のうちの特定の発光体13
5,136,144,145,146,147の表面に
溝部を設ければ、この部分で光路の変更や光強度の変更
が発生するので、所定の表示パターン52を表示可能で
ある。例えば横断歩道の交通信号灯の人間の歩行動作の
像を、2次元配列パターン上に浮き出させることが可能
である。
【0065】図9は表面に溝部を設けた発光体の一例を
示す断面図である。すなわち、本発明の第5の実施形態
に係る発光体は、発光面となる前面と、前面に対向した
後面と、前面と後面とを接続する光伝送部と、後面の一
部から前面方向に沿って光伝送部の内部に形成された凹
部と、前面の一部から凹部方向に沿って光伝送部の内部
に形成された溝部55とを少なくとも有する光学媒体1
9と、凹部に収納された半導体発光素子12とから構成
されている。溝部55は、図9に示すようなV字型であ
る必要はなく、U字型、W字型等種々の断面形状が可能
で、溝の形成方向や形成位置も表示する情報の内容に応
じて変形すればよい。場合により、光学媒体19の前面
(頂部)の全部を削除するような大きな溝も、ここでは
含みうる。光学媒体19表面に溝部55を設けた以外
は、基本的に第1の実施の形態に係る発光体と同様であ
るので、重複する説明を省略する。
【0066】図9に示すように、光学媒体19の表面に
溝部55を設け、これらの複数個を図8(b)に示すよ
うに2次元配列すれば、溝部55の配置や形状により、
光路の変更や光強度の変更が発生するので、図8(b)
に示すような所定の表示パターン52を簡単に表示可能
である。
【0067】(その他の実施の形態)上記のように、本
発明は第1乃至第5の実施の形態によって記載したが、
この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定す
るものであると理解すべきではない。この開示から当業
者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明
らかとなろう。
【0068】例えば、本発明の光学媒体の形状は、図1
に示した繭型類似の形状や図3に示す弾丸型類似の形状
等に限定されるものではなく、図10に示す先端部に向
かい次第に細くなるように延長された形状でもよい。図
10に示すように光学媒体61を細長く延長することに
より、光ファイバと同様に、光束が光学媒体61の先端
部に導かれ、細く絞られ光強度の大きな光ビームを光学
媒体61の先端部から得ることが可能となる。
【0069】また、発光面となる前面を図11に示すよ
うに、第1曲面71と第2曲面72とで構成してもかま
わない。図11は、図4の光路変更部36の一部が、光
学媒体16の全面からはみ出し、頂部凹部73を構成し
た構造であると解釈することも可能であり、図4と同様
に、発光面の中央近傍の光束密度が高くなり、光軸の中
心近傍が相対的に明るい照明が可能となる。
【0070】さらに、光学媒体14〜19,61,62
等の外側形状は、必ずしも光学的に平坦である必要はな
く、クリスタルグラスのように、細かい凹凸を設けたも
のでもかまわない。細かい凹凸を設ければ、出力光は四
方八方に発散するので、バックライト照明や間接照明の
場合には、好都合である。
【0071】また、図1において、本発明の半導体発光
素子12として、樹脂モールドされた封止LED12を
説明したが、必ずしも樹脂モールドされたLEDである
必要はなく、第1のピン21に接続された支持リングに
はめ込まれたLEDチップ24と、第1のピン21と対
をなす第2のピン22とから少なくとも構成された構造
の裸のチップ状態、若しくは、簡単なパッシベーション
膜で被覆された状態のLEDでもかまわない。更に両面
発光型でなく、表面のみから発光する構造のLEDで
も、ある程度の効果は期待できる。一般には、意図的に
両面発光型としなくても、何らか裏面側への光の漏れが
あるので、本発明の背面鏡はこれらの漏れに対して有効
であるからである。裸のチップ状態や簡単なパッシベー
ション膜で被覆された状態のLEDの場合は、光学媒体
の凹部の内部にこれらの裸のチップ状態や裸のチップ状
態に近い状態のLEDを挿入後、エポキシ系樹脂等の熱
可塑性樹脂で、光学媒体の凹部の内部をモールドすれば
よい。また、LEDの代わりに半導体レーザを用いても
かまわない。
【0072】このように、本発明はここでは記載してい
ない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。した
がって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特
許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められ
るものである。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、両面発光構造の半導体
発光素子を用いた場合において、裏面側への発光成分を
含めて、すべての迷光成分が、有効に照明に寄与出来る
ようにすることを可能とすることが出来る。特に、その
数を多数必要とすることなく、所望の照度を得ることが
可能な発光体を提供することが出来る。
【0074】本発明によれば、光軸の中心近傍に関して
所望の光強度分布や照度分布を有した照明が可能な発光
体を提供することが出来る。
【0075】さらに本発明によれば、光強度やビーム径
を自由に変更できる発光体を提供することが出来る。
【0076】さらに本発明によれば、装飾的な照明等に
適用可能な、指向性が弱く、発光体そのもの視認が容易
な発光体を提供することが出来る。
【0077】さらに本発明によれば、所定の表示パター
ンを簡単に表示可能な発光体を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係
る発光体を示す模式的な鳥瞰図で、図1(b)は対応す
る断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る発光体の部分
図で、背面鏡を取り外した場合の封止LEDとLEDホ
ルダを示す鳥瞰図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る発光体を示す
模式的な断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の変形例(変形例
1)に係る発光体を示す模式的な断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の変形例(変形例
2)に係る発光体を示す模式的な断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る発光体を示す
模式的な断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る発光体を示す
模式的な断面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係る発光体の2次
元配列を示す模式的な鳥瞰図である。
【図9】図8(b)の2次元配列中の一つの発光体の構
造を示す模式的な断面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態に係る発光体を示す
模式的な断面図である。
【図11】本発明のさらに他の実施の形態に係る発光体
を示す模式的な断面図である。
【図12】従来技術において、発光ダイオード(LE
D)からの光を集光する場合の模式的な断面図である。
【図13】図13(a)は、本発明の基礎技術に係る発
光体を示す模式的な鳥瞰図で、図13(b)は対応する
断面図である。
【符号の説明】
12 半導体発光素子(封止LED) 14〜19,61 光学媒体 14a 光学媒体頂部 14b 光学媒体本体部 16 LEDホルダ 21 第1のピン 22 第2のピン 23 樹脂モールド 24 LEDチップ 31 背面鏡 35,36,37 光路変更部 41 透過率変更手段 43 散乱体 51 外囲ケース 52 表示パターン 55 溝部 71 第1曲面 72 第2曲面 73 頂部凹部 121,・・・・・,131,・・・・・,135,136,・・・・
・141,・・・・・144,145,146,147 発光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−214000(JP,A) 特開 昭64−82681(JP,A) 特開 平5−291628(JP,A) 特開 平5−206524(JP,A) 実開 昭62−42261(JP,U) 実開 平5−25751(JP,U) 実用新案登録3027418(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 33/00

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光面となる前面、前記前面に対向した
    後面、前記前面と前記後面とを接続する光伝送部、前記
    後面の一部から前記前面方向に沿って前記光伝送部の内
    部に先端部が位置するように形成された凹部とを有する
    光学媒体と、 前記凹部に収納され、表方向に出る光が主に前記凹部の
    先端部に入射し、同時に裏方向にも発光するように構成
    された両面発光構造の半導体発光素子と、 前記凹部の側壁部を介して入射した前記半導体発光素子
    の前記裏方向の発光を反射するように前記光学媒体の後
    面に配置された背面鏡とからなることを特徴とする発光
    体。
  2. 【請求項2】 前記半導体発光素子は、 第1のピンと、 該第1のピンと対をなす第2のピンと、 前記第1のピンに接続された中空部を有する支持リング
    と、 該支持リングの中空部に、自己の端部を固定されてはめ
    込まれたLEDチップと、 該LEDチップを被覆する樹脂モールドとから構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の発光体。
  3. 【請求項3】 前記半導体発光素子は、頭部がカップ形
    状のLEDホルダに固定され、該LEDホルダにより、
    前記半導体発光素子と前記光学媒体とが互いに固定され
    ていることを特徴とする請求項2記載の発光体。
  4. 【請求項4】 前記半導体発光素子と前記光学媒体との
    間に位置する前記LEDホルダのカップ形状の部分の肉
    厚が、0.25〜0.5mm若しくはこれに均等な厚さ
    であることを特徴とする請求項3記載の発光体。
  5. 【請求項5】 前記背面鏡は、前記光学媒体の後面か
    ら、前記LEDホルダの底部を覆うように延長形成さ
    れ、 該樹脂モールドの底部に位置する部分の前記背面鏡に
    は、前記第1のピン及び第2のピンを貫通させる穴があ
    いており、前記背面鏡により前記第1のピンと第2のピ
    ンとが電気的に短絡しないように構成されていることを
    特徴とする請求項3又は4記載の発光体。
  6. 【請求項6】 前記LEDチップは、サファイア基板を
    用い、該サファイア基板を透過した裏面からの光を積極
    的に利用可能な構造であることを特徴とする請求項2〜
    5のいずれか1項記載の発光体。
  7. 【請求項7】 前記半導体発光素子は、赤、緑、青の3
    枚のLEDチップを積層して構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の発光体。
  8. 【請求項8】 前記光伝送部は、第1屈折率を有する材
    料から構成され、更に、前記前面と前記凹部の先端部の
    間の前記光伝送部の内部に前記第1屈折率とは異なる第
    2屈折率を有する光路変更部を有することを特徴とする
    請求項1〜7のいずれか1項記載の発光体。
  9. 【請求項9】 前記前面と前記凹部の先端部の間の前記
    光伝送部に透過率変更手段を更に有することを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれか1項記載の発光体。
  10. 【請求項10】 前記前面と前記凹部の先端部の間の前
    記光伝送部に複数個の散乱体を更に有することを特徴と
    する請求項1〜7のいずれか1項記載の発光体。
  11. 【請求項11】 前記前面の一部から前記凹部方向に沿
    って前記光伝送部の内部に形成された溝部を更に有する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の発
    光体。
  12. 【請求項12】 前記光学媒体の前記前面と後面との間
    は円柱形状の側壁部で接続され、前記凹部は、円筒形状
    の側壁部を有することを特徴とする請求項1〜11のい
    ずれか1項記載の発光体。
  13. 【請求項13】 前記背面鏡は、前記光学媒体の前記円
    柱形状の側壁部の少なくとも一部まで延長形成されてい
    ることを特徴とする請求項12記載の発光体。
  14. 【請求項14】 第1の湾曲面からなる前面、前記前面
    に対向した後面、前記前面と前記後面とを接続する光伝
    送部、前記後面の一部から前記前面方向に沿って前記光
    伝送部の内部に形成され、先端部に第2の湾曲面を有す
    る凹部、前記第1及び第2の湾曲面の間の前記光伝送部
    に形成された機械的若しくは電気的に透過率を変化させ
    る透過率変更手段とを有する光学媒体と、 前記凹部に収納された半導体発光素子とを少なくとも有
    し、前記第1及び第2の湾曲面のそれぞれの曲率半径の
    選択により、前記前面から出力する光の収束・発散特性
    が決定されるように設計され、前記第2の湾曲面が、前
    記半導体発光素子の出力光の主なる入射部として機能
    し、前記第1の湾曲面が発光面として機能することを特
    徴とする発光体。
  15. 【請求項15】 複数の発光体の配列からなる表示装置
    であって、 前記複数の発光体のそれぞれは、第1の湾曲面からなる
    前面、前記前面に対向した後面、前記前面と前記後面と
    を接続する光伝送部、前記後面の一部から前記前面方向
    に沿って前記光伝送部の内部に形成され、先端部に第2
    の湾曲面を有する凹部とを有する光学媒体と、前記凹部
    に収納された半導体発光素子とを少なくとも有し、前記
    第1及び第2の湾曲面の少なくとも一方は、有限の曲率
    半径を有し、前記第1及び第2の湾曲面のそれぞれの曲
    率半径の選択により、前記前面から出力する光の収束・
    発散特性が決定されるように設計され、前記第2の湾曲
    面が、前記半導体発光素子の出力光の主なる入射部とし
    て機能し、前記第1の湾曲面が発光面として機能するよ
    うに構成され、 更に、前記複数の発光体の内の特定の発光体の前記前面
    の一部から前記凹部方向に沿って前記光伝送部の内部に
    形成された溝部を形成し、該溝部の配列により表示パタ
    ーンを表示することを特徴とする表示装置。
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