JP2013246422A - 撮像装置及び電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像装置及び電子装置において、対象物の表面からの正反射成分の影響を比較的小型の構成で低減することを目的とする。
【解決手段】複数の光源と、導光体を形成し第1の面で受けた複数の光源からの光を反射及び拡散させて第1の面とは反対側の第2の面から光を対象物に照射する照射光学系と、照射光学系の内側に配置され対象物からの反射光が入射されて対象物の少なくとも一部の領域に相当する被写体像を撮像素子上に結像する撮像光学系を備え、第2の面は凹面形状を有するように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置及び電子装置に関する。本発明は、撮像装置で用いる照明光学系部品にも関する。
対象物に均一な光を照射して対象物の所定範囲を撮像する撮像装置は、様々な分野で利用されている。このような撮像装置からの撮像画像に画像処理を施す画像処理システムでは、特に鮮明な撮像画像が撮像装置から得られることが要求される。
近年のバイオメトリックス技術の発展に伴い、例えば人間の手足の指紋、目の網膜、顔面、血管等を撮像し、撮像画像から生体の特徴を認識することで個人認証を行う認証装置が種々提供されている。特に、手のひらや甲、指の血管、掌紋からは、比較的大量の個人特徴データを得ることができるため、個人認証の信頼性を向上するのに適している。又、血管(静脈)の模様も、個人認証に適している。
このような生体認証には、対象物、即ち、人間の体の一部を非接触で撮像することが好ましい。このため、撮像装置は、ある撮像範囲(撮像装置と対象物との間距離及び撮像装置による対象物の撮像面積)において、光の照射強度が均一となる光を発射し、その撮像範囲の反射光を受光して撮像画像信号を出力する。
対象物に光を照射して撮影する撮像装置では、対象物の表面における正反射の影響、所謂テカリが発生する。光が対象物の表面で鏡面反射した反射光をCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像装置で受光した場合、認証に用いる信号成分(例えば、対象物が個人の血管であれば静脈信号成分)よりも正反射成分の方が大きくなり、認証に用いる信号成分を正確に読み取れなくなる。このため、対象物の表面からの正反射の影響を少なくして、個人認証の信頼性を向上することが好ましい。
正反射の影響を少なくする1つの手段として、偏光板を用いる方法が提案されている(例えば、特許文献1)。この提案方法では、LED(Light Emitting Diode)の出射面側に一方向のみの偏光を透過する偏光板を設け、直線偏光の成分のみを対象物に照射する。対象物の表面からの正反射成分は、そのままの偏光方向を保って反射する。撮像装置の入射面側には、元の偏光と直交する方向の成分のみを透過する偏光板を設けることにより、対象物の表面からの正反射成分の影響を少なくする。
しかし、偏光板を設けると、LEDの出射面から対象物までの往路と、対象物から撮像装置の入射面までの復路は、共に透過率が1/2以下となるため、透過率が1/4以下に減少して光の利用効率が著しく低下してしまう。又、LEDの出射面側と撮像値の入射面側に偏光板を設けるため、部品点数が増加して生体情報読取装置全体のコストが増加してしまう。
又、特に撮像装置を例えばノートパソコン等の携帯型の電子装置に搭載する場合には、撮像装置を小型化する要求がある。しかし、撮像装置を小型化すると、照明光学系が点光源に近づき、正反射の影響が大きくなってしまう。
特開2007−233282号公報 特開2007−235863号公報 特開2002−159901号公報 特開2001−44515号公報
http://www.nihon-etching.co.jp/shibo/html http://www.colorants-retail.com/jushi/jushi_008/391.html
従来の撮像装置では、対象物の表面からの正反射成分の影響を比較的小型の構成で低減することは難しい。
そこで、本発明は、対象物の表面からの正反射成分の影響を比較的小型の構成で低減することのできる撮像装置、電子装置及び照明光学系部品を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、複数の光源と、導光体を形成し、第1の面で受けた前記複数の光源からの光を反射及び拡散させて前記第1の面とは反対側の第2の面から光を対象物に照射する照射光学系と、前記照射光学系の内側に配置され、前記対象物からの反射光が入射されて前記対象物の少なくとも一部の領域に相当する被写体像を撮像素子上に結像する撮像光学系を備え、前記第2の面は凹面形状を有することを特徴とする撮像装置が提供される。
本発明の一観点によれば、プロセッサ及び記憶部を収納する本体部と、前記本体部に設けられた上記の如き観点の撮像装置を備えたことを特徴とする電子装置が提供される。
本発明の一観点によれば、導光体を形成し、第1の面で受けた複数の光源からの光を反射及び拡散させて前記第1の面とは反対側の第2の面から光を対象物に照射する照射光学系部品であって、前記対象物からの反射光は前記照射光学系部品の内側の空間に入射され、前記第2の面は凹面形状を有することを特徴とする照明光学系部品が提供される。
開示の撮像装置、電子装置及び照明光学系部品によれば、対象物の表面からの正反射成分の影響を比較的小型の構成で低減することができる。
本発明の第1実施例における撮像装置の一例を示す分解斜視図である。 撮像装置の照明光学系を示す図である。 簡易な解析モデルを説明する図である。 図3の解析モデルによる解析結果の一例を示す図である。 LED単体を面光源とした場合に、面光源の直径に対する正反射の影響の解析結果を説明する図である。 LED単体を面光源とした場合に、面光源の直径に対する正反射の影響の解析結果を説明する図である。 信号成分/テカリ成分の比率と、LEDの面光源の面光源から対象物までの光の往路における照射強度分布の、LEDの面光源と対象物との間の距離への依存性を説明する図である。 信号成分/テカリ成分の比率と、LEDの面光源から対象物までの光の往路における照射強度分布の、LEDの面光源と対象物との間の距離への依存性を説明する図である。 照明光学系の出射面の各種形状を示す断面図である。 照明光学系が設けられていない比較例と、出射面の凸面形状の半径Rが2mm,4mmの例について、対象物への光の往路の照射強度を対象物上のX方向の位置について示す図である。 照明光学系が設けられていない比較例と、出射面が平坦形状の例と、出射面の凹面形状の半径Rが4mm,3mm,2mmの例について、対象物への光の往路の照射強度を対象物上のX方向の位置について示す図である。 照明光学系が設けられていない比較例と、出射面の凹面形状の半径Rが3mmの例と、凹面形状の半径Rが3mmで傾斜をつけた例について、対象物への光の往路の照射強度を対象物上のX方向の位置について示す図である。 出射面が傾斜面である比較例について、対象物への光の往路の照射強度を対象物上のX方向の位置について示す図である。 照明光学系が設けられていない比較例と、出射面の凹面形状の半径Rが3mmで傾斜をつけた例に対する正反射の影響の解析結果を説明する図である。 照明光学系が設けられていない比較例におけるLEDの面光源直径に対する信号成分/テカリ成分の比率を示す図である。 照明光学系から対象物までの光の往路における照射強度分布の凹面形状の出射面の半径への依存性を説明する図である。 照明光学系から対象物までの光の往路における照射強度分布の凹面形状の出射面の傾斜への依存性を説明する図である。 照明光学系から対象物までの光の往路における照射強度分布の照明光学素子の溝への依存性を説明する図である。 照明光学系から対象物までの光の往路における照射強度分布の照明光学素子の溝への依存性を説明する図である。 本発明の第2実施例における撮像装置の照明光学系の一例を示す断面図である。 比較例C1及び例E1,E2,E3に対する正反射の影響の解析結果を説明する図である。 比較例C1及び例E1,E2,E3における信号成分/テカリ成分の比率を示す図である。 本発明の第3実施例における撮像装置の一部を示す平面図である。 電子装置の一例を示す斜視図である。 本発明の第4実施例における撮像装置の照明光学系の一例を示す断面図である。 本発明の第5実施例における撮像装置の照明光学系の一例を示す断面図である。 溝の深さが異なる照明光学系を示す断面図である。 図27の照明光学系の対象物への光の往路の照射強度を対象物上のX方向の位置について示す図である。 溝の曲率が異なる照明光学系を示す断面図である。 図29の照明光学系の対象物への光の往路の照射強度を対象物上のX方向の位置について示す図である。 図29の照明光学系の対象物への光の往路の照射強度を対象物上のX方向の位置について示す図である。 円弧状の上辺と曲率半径が略無限大の側辺で形成された溝を有する照明光学系を示す断面図である。 図32の溝の形状を説明する図である。 対象物までが近距離の場合の第4及び第5実施例における照明光学系に対する往路照射強度分布の解析結果を説明する図である。 対象物までが近距離の場合の第4及び第5実施例における照明光学系の対象物への光の往路の照射強度を対象物上のX方向の位置について示す図である。 対象物までが遠距離の場合の第4及び第5実施例における照明光学系に対する往路照射強度分布の解析結果を説明する図である。 対象物までが遠距離の場合の第4及び第5実施例における照明光学系の対象物への光の往路の照射強度を対象物上のX方向の位置について示す図である。 第5実施例とその第1変形例における照明光学系の一例を示す断面図である。 第5実施例とその第1変形例における照明光学系の対象物への光の往路の照射強度を対象物上のX方向の位置について示す図である。 第5実施例とその第2変形例における照明光学系の一例を示す断面図である。 第5実施例とその第2変形例における照明光学系の対象物への光の往路の照射強度を対象物上のX方向の位置について示す図である。 本発明の第6実施例における撮像装置の照明光学系の一例を示す断面図である。 本発明の第7実施例における撮像装置の照明光学系の一例を示す平面図である。 第7実施例における照明光学系の一部を拡大して示す断面図である。 本発明の第8実施例における撮像装置の照明光学系の一例を示す平面図である。 第8実施例における照明光学系の一部を拡大して示す断面図である。 本発明の第9実施例における照明光学系の一部を拡大して示す断面図である。 本発明の第10実施例における撮像装置の照明光学系の一例を示す平面図である。 第10実施例における照明光学系の一部を拡大して示す断面図である。 本発明の第11実施例における撮像装置の照明光学系の一例を示す平面図である。
開示の撮像装置及び電子装置は、導光体を形成し、第1の面で受けた複数の光源からの光を反射及び拡散させて第1の面とは反対側の第2の面から光を対象物に照射する照射光学系と、照射光学系の内側に配置され、対象物からの反射光が入射されて対象物の少なくとも一部の領域に相当する被写体像を撮像素子上に結像する撮像光学系を備える。照射光学系の第2の面は、凹面形状を有する。開示の照明光学系部品は、上記照明光学系に相当する。
以下に、開示の撮像装置、電子装置及び照明光学系部品の各実施例を図面と共に説明する。
図1は、本発明の第1実施例における撮像装置の一例を示す分解斜視図である。図1に示す撮像装置10は、配線基板11、配線基板11上に設けられた撮像系基板12、配線基板11上に設けられた光源の一例である複数の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)13、撮像系基板12上に設けられた撮像光学系14、撮像光学系14の周囲を囲むように配置された照明光学系(或いは、照明光学系部品)17の一例である照明光学素子15,16を有する。
LED13は、可視光領域の波長、近赤外光領域の波長、紫外光領域の波長等にて形成可能である。又、図1の例では8個のLED13が撮像系基板12(又は、撮像光学系15)の周囲に配置されているが、LED13の数は8個に限定されるものではなく、対象物を均一に照明するのに適した個数であれば良い。
撮像光学系14は、撮像系基板12上に設けられた撮像素子、及び撮像系レンズを含む周知の構成を有する。撮像系レンズは、対象物からの反射光が入射されて、対象物の少なくとも一部の領域に相当する被写体像を撮像素子上に結像する。撮像素子は、例えばCMOSセンサ、CCDセンサ等で形成可能である。撮像素子が撮像した対象物に関する出力撮像画像信号(又は、生体情報読取信号)は、例えば電子装置(図示せず)内の画像処理部に供給され、画像処理部内で生体情報認識処理等の周知の画像処理が行われる。画像処理部の機能は、電子装置内のCPUにより実現しても良い。
照明光学素子15,16は、光透過性の材料で形成されており、LED13からの光を対象物に対して照射する面を拡大する導光体を形成する。後述する如く、照明光学素子15の基板12側にはLED13が下側に配置される溝が設けられている。LED13の少なくとも一部分は、この照明光学素子15の溝に収納されていても良い。光透過性の材料は、例えばPMMA(Polymethyl Methacrylate)等のアクリル樹脂、ポリカーボネートを含む各種樹脂(有機ガラスとも言う)、BK7等のガラスで形成可能である。従って、照明光学素子15,16は、LED13からの光を反射及び拡散させて対象物に照射する照射光学系を形成する。対象物は、例えばユーザの指であれば読取対象となる生体情報は指紋情報であり、ユーザの手のひらであれば読取対象となる生体情報は手のひらの静脈情報である。
図1に示す例では、撮像光学系14は円柱形状を有し、照明光学素子15,16はリング形状を有する。
図2は、撮像装置の照明光学系を示す図である。図2中、(a),(b)は夫々側面及び上面から見た透視図であり、LED13からの光の反射及び拡散を示すと共に、照明光学素子16から出射される光を矢印で示す。又、図2中、(c)は照明光学素子15,16のリング形状の中心を通るように基板11(又は、撮像系基板12)の上面に対して垂直な面に沿って切断した状態を示す断面図である。図2(c)に示すように、照明光学素子15の上面(即ち、基板12とは反対側)は平坦であり、下面(即ち、基板12側)にはLED13の少なくとも一部分が収納される溝15−1がリング状に設けられている。一方、照明光学素子16の上面(即ち、照明光学素子15とは反対側の出射面)は凹面形状を有し、下面(即ち、照明光学系15側)は平坦である。この例では、照明光学素子16の上面の凹面形状は外側に向けて照明光学素子15(又は、基板11,12)の方向(以下、下方向とも言う)へ傾斜している。
次に、対象物の表面における正反射(所謂テカリ)の影響について、簡易な解析モデルで解析を行った結果について、図3及び図4と共に説明する。図3は、簡易な解析モデルを説明する図であり、図4は、図3の解析モデルによる解析結果の一例を示す図である。
図3中、(a)は解析モデルを示す側面図であり、(b)は対象物501の一例を示す平面図である。図4は、図3(a)の照明光学系17から照射された光が対象物501に当たって反射し、反射した光(即ち、対象物501の表面における正反射成分と散乱成分)のうち、撮像光学系14の入射瞳14−1を通る光だけを抽出したシミュレーション結果である。尚、図3(a)では、説明の便宜上、入射瞳14−1が見えるように照明光学系17の出射面(上面)より多少突出している状態で図示されているが、照明光学系17の出射面と同一平面上、或いは、略同一平面上に配置されていても良いことは言うまでもない。この例では、図3(b)に示すように、対象物501の奥の面(図3(a)に示す対象物501の照射光学系17から遠い方の面に相当)にストライプ状の光吸収体502を複数本横方向(即ち、X方向)に平行に設け、光吸収体502の成分を信号成分と定義している。
図4中、(a),(b)はLED13単体の発光面の平面図上の面積がφ2mm,φ50mmの場合の解析結果、(c)は(a),(b)の場合の解析結果から得られた対象物501の光吸収対502に相当する信号成分を示す。図4中、(a),(b)において、縦軸は図3(b)に示す如き対象物501上のY方向の位置をmmで示し、横軸は対象物501上のX方向の位置をmmで示し、横方向に延びる平行の黒っぽく見えるストライプが上記信号成分に相当する。図4中、(a),(b)夫々の右側のスケールでは、濃度で照射強度を任意単位(a.u.)で表現しており、白色が0.5(a.u.)、薄い灰色が約0.3(a.u.)、濃い灰色が約0.25(a.u.)、黒色が0(a.u.)である。又、X=0mm,Y=0mmの位置は、例えば入射瞳14−1の中心位置に相当し、以下の図においても同様である。図4中、(c)は(a),(b)のX=Pmm(例えば、P=+25mm)におけるY方向に沿った信号成分を夫々一点鎖線及び二点鎖線で示し、縦軸はφ=+54mmを原点とした場合の−Y方向の距離(mm)を示し、横軸は信号成分を任意単位(a.u.)を示す。この例では、中央に光が集中した2つのピーク(図4中、(a)において便宜上より白く表現されている部分)が存在する。このように光が集中したピークが、正反射成分(又は、ノイズ成分)に相当する照射強度を任意単位(a.u.)で表している。図4中、(a),(b)夫々の右側のスケールでは、正反射成分の照射強度が下側の0(黒色)から上側の0.5(白色)までの値をとり、より白く表現されている成分がより0.5に近い、即ち、より大きい正反射成分であることを示す。このピークが表すノイズ成分と信号成分の比を比較することにより、各条件での正反射の影響を解析することが可能となる。図4の解析結果より、面光源を大きくすることにより、正反射の影響が小さくできることが確認された。
尚、図4中、(a),(b)の右側のスケールと類似したスケールを、後述する図6、図8、図14、図21、図34及び図36においても用いるものとする。ただし、図8においては、スケールは後述する正規化照射強度を示している。
次に、正反射と、照明光学系と対象物との間の光の往路における照射強度分布について、図5乃至図8と共に説明する。
図5及び図6は、LED13単体を面光源とした場合(即ち、照明光学系が無い場合)に、面光源の直径に対する正反射(テカリ)の影響の解析結果を説明する図である。図5中、(a)はLED13の面光源直径(mm)に対する信号成分及びテカリ成分を示し、(b)はLED13の面光源直径(mm)に対する信号成分/テカリ成分の比率(%)を示す。図5中、(a)に示す□印は信号成分のデータを示し、◇印はテカリ成分のデータを示す。図5からもわかるように、例えばLED13の発光面の直径(即ち、面光源直径)をφ30mmからφ12mmに減少させて撮像装置10の小型化を図ろうとした場合、LED13の発光面の面積(即ち、面光源面積)に対してテカリ成分が増加して信号成分/テカリ成分の比率が相対的に減少するため、撮像装置10の小型化が難しいことが確認された。
図6中、(a),(b),(c),(d),(e)は、夫々LED13の面光源直径がφ10mm,φ20mm,φ30mm,φ50mm,φ100mmの場合の解析結果を示す。図6において、縦軸は対象物501上のY方向の位置をmmで示し、横軸は対象物501上のX方向の位置をmmで示し、横方向に延びる平行の黒っぽく見えるストライプが上記信号成分に相当する。又、図6において、光が集中したピーク(白い部分)が、正反射成分(又は、ノイズ成分)に相当する照射強度を任意単位(a.u.)で表している。図6からもわかるように、LED13の面光源面積を大きくして面発光に近づけることが、テカリ成分を抑制する上で効果的であることが確認された。
図7及び図8は、信号成分/テカリ成分の比率と、LED13の面光源から対象物までの光の往路における照射強度分布の、LED13の面光源と対象物との間の距離への依存性を説明する図である。
図7中、(a)は信号成分/テカリ成分の比率のLED13の面光源と対象物501との間の距離への依存性を示し、(b)は対象物501への光の往路の照射強度の対象物501上のX方向の成分を正規化した成分(以下、正規化照射強度と言う)のLED13の面光源と対象物501との間の距離への依存性を示す。図7中、(a)に示す◇印はLED13の面発光直径がφ30mmの場合のデータ、□印はLED13の面発光直径がφ10mmの場合のデータを示す。又、図7中、(b)に示す30mm,50mm,75mm,100mm,125mm,150mmは夫々LED13の面光源と対象物501との間の距離を示し、横軸の0.0はX=0mmの入射瞳14−1の中心位置に相当する。
図8中、(a),(b),(c),(d)は、夫々LED13の面光源から対象物501までの距離が30mm,50mm,75mm,150mmの場合の解析結果を、LED13の面発光直径がφ2mmの場合について示す。尚、図8以降のデータを示す図において、LED13の発光直径が特に記載されていない場合は、データがLEDの形状モデルと発光分布モデルのデータを使用しているものとする。図8において、縦軸は対象物501上のY方向の位置をmmで示し、横軸は対象物501上のX方向の位置をmmで示し、横方向に延びる平行の黒っぽく見えるストライプが上記信号成分に相当する。又、図8において、光が集中したピーク(白く表現されている部分)が、正規化された正反射成分(又は、ノイズ成分)に相当する正規化照射強度を任意単位(a.u.)で表している。
図7及び図8からもわかるように、LED13の面光源から対象物501までの距離が短くなると、対象物501から撮像光学系14への光の復路の照射強度分布が広がり、テカリ成分を低減することができる。一方、LED13の面光源から対象物501までの距離が短すぎると、LED13から対象物501への光の往路の照射強度分布の平坦性がくずれてくるために、逆にテカリ成分が増加して信号成分/テカリ成分の比率が悪化(低下)してしまう。このように、テカリ(正反射)の影響は、LED13から対象物501までの光の往路の照射強度分布の平坦性にも依存することが確認された。
次に、照明光学素子16の上面(即ち、照明光学系17の出射面)の形状と、照明光学系17から対象物501への光の往路の照射強度分布の平坦性との関係の解析結果について説明する。この解析には図9に示すような照明光学系17を用いた。図9は、照明光学系17の出射面16−1の各種形状を示す断面図である。図9中、(a)は凸面形状の出射面16−1A、(b)は平坦形状の出射面16−1B、(c)は凹面形状の出射面16−1C、(d)は外側に向けて下方向へ傾斜している凹面形状の出射面16−1Dを示す。
図10は、照明光学系17が設けられていない比較例C1と、図9の(a)に示す出射面16−1Aの凸面形状の半径Rが2mmの例凸R2と、出射面16−1Aの凸面形状の半径Rが4mmの例凸R4について、対象物501への光の往路の照射強度(a.u.)を対象物501上のX方向の位置(mm)に対して示す図である。
図11は、照明光学系17が設けられていない比較例C1と、図9の(b)に示す出射面16−1Bが平坦形状の例F1と、図9の(c)に示す出射面16−1Cの凹面形状の半径Rが4mm,3mm,2mmの例凹R4,凹R3,凹R2について、対象物501への光の往路の照射強度(a.u.)を対象物501上のX方向の位置(mm)に対して示す図である。
図12は、照明光学系17が設けられていない比較例C1と、図9の(c)に示す出射面16−1Cの凹面形状の半径Rが3mmの例凹R3と、図9(d)に示す出射面16−1Dの凹面形状の半径Rが3mmで且つ右側において半径Rの中心位置がX方向へ0.5mm,−0.5mmずらされて(即ち、ディセンタリングされて)凹面形状に傾斜をつけた例凹R3Dec0.5,凹R3Dec-0.5について、対象物501への光の往路の照射強度(a.u.)を対象物501上のX方向の位置(mm)に対して示す図である。例凹R3Dec0.5は外側に向けて下方向へ傾斜している凹面形状であり、例凹R3Dec-0.5は外側に向けて上方向へ傾斜している凹面形状である。
図10乃至図12からもわかるように、比較例C1及び凸面形状の例凸R2,凸R4では光の往路の照射強度分布の平坦性が悪いことが確認された。又、凹面形状の例凹R2,凹R3,凹R4では比較例C1及び凸面形状の例凸R2,凸R4と比較すると光の往路の照射強度分布の平坦性が向上することが確認された。更に、凹面形状に傾斜をつけた例凹R3Dec0.5,凹R3Dec-0.5では凹面形状凹R3と比較して光の往路の照射強度分布の平坦性が更に向上し、特に外側に向けて下方向へ傾斜している凹面形状の例凹R3Dec0.5が外側に向けて上方向へ傾斜している凹面形状の例凹R3Dec-0.5と比較しても光の往路の照射強度分布の平坦性が更に向上することが確認された。このように、図9中、(d)で示すように外側に向けて下方向へ傾斜している凹面形状の出射面16−1Dの場合に、光の往路の照射強度分布の平坦性が特に向上することが確認された。
図13は、照射光学系17の出射面が傾斜面である比較例C2について、対象物501への光の往路の照射強度をX方向の位置について示す図である。図13中、(a)は照明光学系17が設けられていない比較例C1と、照明光学系17の出射面16−1Eが(b)に示すように下方向に傾斜した平坦面である比較例C2と、図9(d)に示す出射面16−1Dの凹面形状の半径Rが3mmで且つ右側において半径Rの中心位置が0.5mmディセンタリングされて凹面形状に傾斜をつけた例凹R3Dec0.5について、対象物501への光の往路の照射強度(a.u.)を対象物501上のX方向の位置(mm)に対して示す図である。図13(a)からもわかるように、比較例C2の場合は照明光学系17の中心部分に対向する対象物501の部分で照射強度が比較的大きく低下することが確認された。このように、照明光学系17の出射面16−1Eを単に傾斜した平坦面としたのでは、例凹R3Dec0.5の場合のように照射強度分布の平坦性を向上することはできないことが確認された。
図14は、比較例C1と、照明光学系17の出射面の凹面形状の半径Rが3mmで傾斜をつけた例凹RDec0.5に対する正反射の影響の解析結果を説明する図である。図14中、(a)はLED13の面光源直径がφ10mmの場合の上記比較例C1の解析結果を示し、(b)はLED13の面光源直径がφ10mmの場合の上記例凹R3Dec0.5の解析結果を示す。図14において、縦軸は対象物501上のY方向の位置をmmで示し、横軸は対象物501上のX方向の位置をmmで示し、横方向に延びる平行の黒っぽく見えるストライプが上記信号成分に相当する。又、図14において、光が集中したピーク(白く表現されている部分)が、正反射成分(又は、ノイズ成分)に相当する照射強度を任意単位(a.u.)で表している。
図15は、比較例C1におけるLED13の面光源直径(mm)に対する信号成分/テカリ成分の比率(%)を示す。図15からもわかるように、例えばLED13の発光面の直径(即ち、面光源直径)をφ30mmからφ12mmに減少させて撮像装置10の小型化を図ろうとした場合、比較例C1の場合はLED13の発光面の面積(即ち、面光源面積)に対してテカリ成分が増加して信号成分/テカリ成分の比率が相対的に減少して約6%になるため、撮像装置10の小型化が難しい。これに対し、上記の例凹R3Dec0.5の場合はLED13の発光面の直径をφ30mmからφ12mmに減少させても、LED13の発光面の面積に対してテカリ成分の増加が抑制されて信号成分/テカリ成分の比率が図15中Prで示すように約15%まで向上されることが確認された。つまり、上記の例凹R3Dec0.5の場合は、撮像装置10を小型化しても照明光学系17から対象物501への光の往路の照射強度分布の平坦性が向上され、正反射(テカリ)の影響が抑えられることが確認された。
次に、照明光学系から対象物までの光の往路における照射強度分布の凹面形状の出射面16−1Dの半径R及び傾斜への依存性について、図16及び図17と共に説明する。
図16は、照明光学系から対象物までの光の往路における照射強度分布の凹面形状の出射面の半径Rへの依存性を説明する図である。図16中、(a)は照明光学系17が設けられていない比較例C1と、(b)に示す出射面16−1Cの凹面形状の半径Rが6mm,4mm,3mm,2mmの例凹R6,凹R4,凹R3,凹R2について、対象物501への光の往路の照射強度(a.u.)を対象物501上のX方向の位置(mm)に対して示す図である。
図17は、照明光学系から対象物までの光の往路における照射強度分布の凹面形状の出射面の傾斜への依存性を説明する図である。図17中、(a)は照明光学系17が設けられていない比較例C1と、(b)に示す出射面16−1Dの凹面形状の半径Rが3mmで且つ右側において半径Rの中心位置がX方向へ0.2mm,0.5mm,0.7mm,1mmずらされて(即ち、ディセンタリングされて)凹面形状に傾斜をつけた例凹R3Dec0.2,R3Dec0.5,凹R3Dec0.7,凹R3Dec1について、対象物501への光の往路の照射強度(a.u.)を対象物501上のX方向の位置(mm)に対して示す図である。例凹R3Dec0.2,R3Dec0.5,凹R3Dec0.7,凹R3Dec1は、外側に向けて下方向へ傾斜している凹面形状であり、傾斜角度はこれらの例の中では例凹R3Dec1の場合が最も大きい。
本実施例における照明光学素子17はリング形状を有しており、その半径方向に沿ったリング幅は例えば2mmであり外形はφ12mmである。この場合、凹面形状の出射面16−1C,16−1Dの半径Rは、例えばリング幅の半分である1mmより大きく、リング幅の3倍程度である6mmよりも小さいことが望ましく、図16中(a)からもわかるように半径Rはこの例では例えば3mmであることが望ましい。凹面形状の出射面16−1C,16−1Dは、半径Rが大きくなると平面に近づいていき、半径Rがリング幅の半分より小さくなると平面に近づいてしまうので、照明光学系17から対象物501への光の往路の照射強度分布の平坦性が悪くなる。
又、凹面形状に傾斜をつける方法の一例として、上記の例では半径Rの中心位置をずらすディセンタリングが行われている。図17中(a)からもわかるように、このディセンタリングの大きさは、2mmのリング幅に対して例えば1/4から1/10程度、即ち、この例では0.5mmから0.2mm程度であることが望ましい。ディセンタリングの量を大きくして凹面形状の傾斜が大きくなりすぎると、照明光学系17から対象物501への光の往路の照射強度分布の平坦性が悪くなる。一方、ディセンタリングの量が小さくなりすぎると、凹面形状の傾斜がなくなってしまう。
次に、照明光学系から対象物までの光の往路における照射強度分布の照明光学素子の溝への依存性について、図18及び図19と共に説明する。
図18は、照明光学系から対象物までの光の往路における照射強度分布の照明光学素子の溝への依存性を説明する図である。図18中、(a)は照明光学系17が設けられていない比較例C1と、図17中(b)に示す出射面16−1Dの凹面形状の半径Rが3mmで0.5mmのディセンタリングで凹面形状に傾斜を付けた例凹R3Dec0.5と、図18中(b)に示す出射面16−1Dの凹面形状の半径Rが3mmで0.5mmのディセンタリングで凹面形状に傾斜を付けているもの照射光学素子15に溝15−1が設けられていない比較例C3について、対象物501への光の往路の照射強度(a.u.)を対象物501上のX方向の位置(mm)に対して示す図である。図18中(a)からもわかるように、照射光学素子15には溝15−1を設けた方が、照明光学系17から対象物501への光の往路の照射強度分布の平坦性が良くなることが確認された。
図19中、(a)は照明光学系17が設けられていない比較例C1と、(b)に示す出射面16−1Dの凹面形状の半径Rが3mmで0.5mmのディセンタリングで凹面形状に傾斜をつけた例凹R3Dec0.5narrow,R3Dec0.5,凹R3Dec0.5wideについて、対象物501への光の往路の照射強度(a.u.)を対象物501上のX方向の位置(mm)に対して示す図である。例凹R3Dec0.5narrow,R3Dec0.5,凹R3Dec0.5wideは、溝15−1のX方向に沿った幅wがリング幅の1/2より小さい場合、リング幅の1/2の場合、及びリング幅の1/2より大きい場合に相当する。図19中(a)からもわかるように、例R3Dec0.5のように溝15−1の幅wがリング幅の1/2程度であると、照明光学系17から対象物501への光の往路の照射強度分布の平坦性が良くなることが確認された。又、例凹R3Dec0.5narrowのように溝15−1の幅wがリング幅の1/2より小さくなると、溝15−1が設けられていない上記比較例C3の場合と同様に照射強度分布の平坦性が悪化することが確認された。更に、例凹R3Dec0.5wideのように溝15−1の幅wがリング幅の1/2より大きくなると、照射強度分布の中央部分のへこみが図19(a)に示すように顕著になることが確認された。
次に、本発明の第2実施例における撮像装置について、図20乃至図22と共に説明する。図20は、本発明の第2実施例における撮像装置の照明光学系の一例を示す断面図である。図20中、図17(b)と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。本実施例では、照明光学素子15,16間と、照明光学素子16の上面、即ち、照明光学系117の出射面に散乱面120が設けられている。
図20中、(a)は散乱面120が照明光学素子16の上面及び下面に設けられた例を示し、(b)は散乱面120が照明光学素子15の上面及び照明光学素子16の上面に設けられた例を示す。散乱面120の形成方法は特に限定されない。例えば、散乱面120は、被特許文献1に記載された如きサンドブラスト処理(又は、ホーニング処理)等によりシボを作成することで形成したり、特許文献3に記載された如き屈折率の異なる微粒子を照明光学素子内に分散させて形成したり、非特許文献2に記載された如き異方性散乱フィルムを照明光学素子の表面に形成したりすることで得ることが可能である。
図21は、比較例C1と、照明光学系17の出射面の凹面形状の半径Rが3mmで傾斜をつけた例凹RDec0.5に相当する散乱面120が設けられていない例E1、例凹RDec0.5において照明光学素子15の上面に散乱面120が設けられた例E2、及び例凹RDec0.5において照明光学素子15の上面及び照明光学素子16の上面に夫々散乱面120が設けられた例E3に対する正反射の影響の解析結果を説明する図である。図21中、(a)は例E1の解析結果、(b)は例E2の解析結果、(c)は例E3の解析結果を示す。図21において、縦軸は対象物501上のY方向の位置をmmで示し、横軸は対象物501上のX方向の位置をmmで示し、横方向に延びる平行の黒っぽく見えるストライプが上記信号成分に相当する。又、図21において、光が集中したピーク(白く表現されている部分)が、正反射成分(又は、ノイズ成分)に相当する照射強度を任意単位(a.u.)で表している。
図22は、比較例C1及び例E1,E2,E3における信号成分/テカリ成分の比率(%)を示す図である。図22からもわかるように、比較例C1、例E1、例E2、例E3の順で信号成分/テカリ成分の比率が大きくなり、散乱面120を設けることで正反射の影響を更に抑えることができる。つまり、比較例C1の場合は信号成分/テカリ成分の比率が相対的に減少して約6%になるため、撮像装置10の小型化が難しい。これに対し、例E1の場合は信号成分/テカリ成分の比率が約15%まで向上され、例E2の場合は信号成分/テカリ成分の比率が約17%まで向上され、例E3の場合は信号成分/テカリ成分の比率が約34%まで向上されることが確認された。つまり、上記の例E1,E2,E3の場合は、撮像装置10を小型化しても照明光学系17から対象物501への光の往路の照射強度分布の平坦性が向上され、正反射(テカリ)の影響が抑えられることが確認され、特に例E3が望ましいことが確認された。
このように、照明光学系17の出射面全体を均一に発光させるには、LED13からの光を散乱面120により様々な角度に散乱させることが効果的である。従って、散乱面120を照明光学素子15,16間及び出射面の両方に設けることで、対象物501に様々な角度で照明光を入射させることが可能となり、正反射の影響を抑えることができる。
次に、本発明の第3実施例における撮像装置を、図23と共に説明する。上記各実施例では、撮像光学系14の周囲に設けられた照明光学系17、即ち、照明光学素子15,16がリング形状を有する。しかし、照明光学系17の形状はリング形状に限定されるものではなく、複数の円弧状部材で形成されていても良い。図23中、図1と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図23中、(a)は照明光学系17がリング形状を有する場合、(b)は照明光学系17が撮像光学系14を略囲む2個の円弧状部材17−1A,17−2Aで形成される場合、(c)は照明光学系17が撮像光学系14の左右部分を囲む2個の円弧状部材17−1A,17−2Aより短い円弧状部材17−1B,17−2Bで形成される場合を示す。各円弧状部材17−1A,17−2A,17−1B,17−2Bは、1又は複数のLED13(図示せず)の上に配置されている。図23中、(a)に示すリング形状の照明光学系17及び(b)に示す円弧状部材17−1A,17−2Aの内周の形状は、撮像光学系14の外周の形状と略一致する。これに対し、図23中、(c)に示す円弧状部材17−1B,17−2Bの内周の形状は、撮像光学系14の外周の形状と多少異なる。尚、照明光学系17を形成する円弧状部材の数は、2個に限定されるものではなく、3個以上であっても良い。照明光学系17の分割数及び形状は、対象物501に様々な角度で照明光を入射させるのに好適となるように選定すれば良い。
上記各実施例では、照明光学系17を形成する照明光学素子15,16の間に間隙を設けることなく照明光学素子15,16が接合(又は、密着)されているが、照明光学素子15,16の間に例えば0.1mm程度の微小な間隙(即ち、空気層)が形成されていても良い。尚、照明光学素子15,16は、上記第2実施例のように、散乱面120を介して接合されていても良い。
次に、撮像装置を搭載した電子装置の一例を図24と共に説明する。図24は、電子装置の一例を示す斜視図である。この例では、電子装置は例えばノートパソコン等の携帯型の電子装置である。
図24に示す電子装置1は、例えばパーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)を形成する。電子装置1は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ及び記憶部を収納する本体部2、本体部2に対して開閉可能に設けられた蓋部3、本体部2に設けられたキーボード4及び入力部5、蓋部3に設けられた表示部7を有する。
図24の右側に示す電子装置1の斜視図において、入力部5の部分を図24の左側に拡大して示す。入力部5は、マウスパッド51、帯形状のクリックパッド52、及び上記第1乃至第3実施例のいずれかの構成を有する撮像装置10を有する。一対のクリックパッド52は、それらの長手方向に沿って撮像装置10を挟んで一直線上に配置されており、撮像装置10はクリックパッド52の内側の比較的狭い空間内に搭載されている。
このように、撮像装置10は比較的小型で、比較的低コストで構成可能であるが、上記の如く正反射(テカリ)を低減させて信号成分の劣化を防ぐことができる。従って、例えば電子装置1が生体の特徴を認識することで個人認証を行う周知の認証を行う場合、撮像装置10は生体情報であるユーザの手や指等の血管(静脈)の模様を正確に撮像することができ、認証精度を向上することができる。言い換えると、撮像装置10は、対象物501の表面からの正反射成分の影響を低減し、例えば認証に用いる信号成分の劣化を比較的低コスト、且つ、比較的小型の構成で防止することができる。
次に、本発明の第4実施例における撮像装置について、図25共に説明する。図25は、本発明の第4実施例における撮像装置の照明光学系の一例を示す断面図である。図25中、図17(b)と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。本実施例では、照明光学系(或いは、照明光学系部品)17が単一の照明光学素子172で形成されている。照明光学素子172は、上記各実施例における照明光学素子15,16と同様の材料で形成可能である。照明光学系17の他の部分は、上記第1乃至第3実施例と同様に形成可能である。
次に、本発明の第5実施例における撮像装置について、図26共に説明する。図26は、本発明の第5実施例における撮像装置の照明光学系の一例を示す断面図である。図26中、図25と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図25に示す照明光学素子172の溝15−1の上部が平坦であるのに対し、本実施例では、照明光学素子172の溝15−2の上辺は円弧状に形成されている。溝15−2の幅は、照明光学素子172(即ち、導光体)の幅(内径と外径の差)の半分程度である。溝15−2の深さは、溝15−2の上辺の曲率半径より大きい。LED13からの光の分布は、光制御面として機能する溝15−2の中心部(即ち、円弧状の上辺)により制御される。一方、LED13からの光は、導光体として機能する溝15−2の周辺部により散乱させられながら上方向へ導かれる。このため、図25の照明光学素子172のように溝15−1の上辺が平坦である場合と比較すると、図26の照明光学素子172の方がLED13からの光を更に良好に分散可能である。尚、図25及び図26において、LED13の位置は、溝15−1,15−2の外側に図示されているが、上記第1実施例等の説明からもわかるように、LED13の少なくとも一部分が溝15−1,15−2内に収納されていても良い。
図27は、溝の深さが異なる照明光学系を示す断面図である。図27中、図26と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。照明光学素子172の外径は12mm、幅は2mm、厚さは3mmであるものとする。図27中、(a)に示す照明光学素子172の溝15−2Aの幅は底辺で1.2mm、上辺で0.8mmであり、深さが上辺の曲率半径より大きく照明光学素子172の厚さの半分以下であり(b)に示す照明光学素子172の溝15−2Bは深さが上辺の曲面部と側辺の平坦部の差が殆どない程度まで浅く上辺の曲率半径以下であり、(c)に示す照明光学素子172の溝15−2Cの深さは照明光学素子172の厚さの半分を超えており深くその他の寸法は溝15−2Aと同じである。
図28は、図27の照明光学系の対象物501への光の往路の照射強度を対象物501上のX方向の位置について示す図である。図28は、LED13の面光源と対象物501との間の距離が50mmの場合を示す。図28中、A,B,Cは夫々図27(a),(b),(c)の溝15−2A,15−2B,15−2Cを有する照明光学素子172を用いた場合の照射強度を示す。図28からもわかるように、Aの溝15−2Aの場合の照明分布と比較すると、Bは溝15−2Bの深さが上辺の曲率半径以下であり浅すぎるため照明分布の平坦性が低下しており、Cは溝15−2Cの深さが照明光学素子172の厚さの半分を超えており深すぎるために照明分布の平坦性が低下していることがわかる。従って、照明光学素子172の溝15−2の深さは、照明光学素子172の厚さの半分以下で、且つ、溝15−2の上辺の曲率半径よりも大きいことが望ましいことが確認された。
図29は、溝の曲率が異なる照明光学系を示す断面図である。図29中、図26と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。照明光学素子172の外径は12mm、幅は2mm、厚さは3mmであるものとする。図29中、(a)に示す照明光学素子172の溝15−2Aの幅は底辺で1.2mm、上辺で0.8mmであり、深さが上辺の曲率半径R07(=0.7mm)より大きく、曲率半径R07が溝15−2Aの幅(上辺の0.8mm)より小さく溝15−2Aの幅の半分以上であり(b)に示す照明光学素子172の溝15−2Dは上辺の曲率半径R1(=1mm)が溝15−2Dの幅(上辺の0.8mm)以上である以外は溝15−2Aと同じであり、(c)に示す照明光学素子172の溝15−2Eは上辺の曲率半径R04(=0.4mm)が溝15−2Eの幅(上辺の0.8mm)より小さく溝15−2Eの幅の半分以上である以外は溝15−2Aと同じである。
図30は、図29の照明光学系の対象物501への光の往路の照射強度(a.u.)を対象物501上のX方向の位置について示す図である。図30及び後述する図31は、LED13の面光源と対象物501との間の距離が50mmの場合を示す。図30中、R07,R1は夫々図29(a),(b)の溝15−2A,15−2Dを有する照明光学素子172を用いた場合の照射強度(a.u.)を示す。又、R3,R2は、溝15−2Dの上辺の曲率半径がR2(=2mm),R3(=3mm)の場合を比較例として示す。図30からもわかるように、R07の溝15−2Aの場合の照明分布と比較すると、R1は溝15−2Dの曲率半径R1が溝幅を超えており大きすぎるため照明分布の平坦性が低下していることがわかる。又、溝15−2Dの曲率半径が更に大きいR2,R3の比較例の場合は、照明分布の平坦性が更に低下していることがわかる。
図31は、図29の照明光学系の対象物501への光の往路の照射強度(a.u.)を対象物501上のX方向の位置について示す図である。図31中、R07,R04は夫々図29(a),(c)の溝15−2A,15−2Eを有する照明光学素子172を用いた場合の照射強度(a.u.)を示す。図31からもわかるように、R07の溝15−2Aの場合の照明分布と比較しても、R04は溝15−2Eの曲率半径R04が溝幅(上辺で0.8mm)より小さく溝幅の半分以上であるため、照明分布の平坦性の低下は見られない。従って、照明光学素子172の溝15−2の上辺の曲率半径は、溝15−2の上辺の溝幅より小さく、且つ、上辺の溝幅の半分以上であることが望ましいことが確認された。
図32は、円弧状の上辺と曲率半径が略無限大の側辺で形成された溝を有する照明光学系を示す断面図である。図33は、図32の溝の形状を説明する図である。図32及び図33に示すように、照明光学素子172の溝15−2は、円弧状の上辺172−1の曲率半径が溝15−2の上辺の溝幅以下で、且つ、上辺の溝幅の半分以上である。一方、溝15−2の側辺172−2の曲率半径は、上辺172−1の曲率半径と比較して大きく、例えば略無限大である。又、側辺172−2は、照明光学素子172の底面に垂直な方向と平行ではなく、傾斜している。LED13からの光は、曲率半径が異なる上辺172−1と側辺172−2のうち、平面に近く導光体として機能する側辺172−2により散乱させられながら上方向へ導かれる。一方、LED13からの光は、光制御面として機能する上辺172−1により制御される。このため、図25の照明光学素子172のように溝15−1の上辺が平坦である場合と比較すると、溝15−2の上辺172−1が円弧状である図32の照明光学素子172の方がLED13からの光を更に良好に分散可能である。
図34は、対象物までが近距離の場合の第4及び第5実施例における照明光学系に対する往路照射強度分布の解析結果を説明する図である。図34は、LED13の面光源と対象物501との間の距離が50mmの場合を示す。図34において、縦軸は対象物501上のY方向の位置をmmで示し、横軸は対象物501上のX方向の位置をmmで示し、照射強度を任意単位(a.u.)で表している。
図35は、対象物までが近距離の場合の第4及び第5実施例における照明光学系の対象物への光の往路の照射強度(a.u.)を対象物上のX方向の位置について示す図である。図35中、I4n,I5nは夫々図25及び図26の溝15−1,15−2を有する照明光学素子172を用いた場合の照射強度(a.u.)を示す。図35からもわかるように、照明光学素子172の照明分布I4nには中央部分にへこみ(強度の低下)があるのに対し、照明光学素子172の照明分布I5nは略一定であることが確認された。これは、上辺が円弧状の溝15−2の方が、上辺が平坦な溝15−1より光が更に良好に分散していることによるものであると考えられる。
図36は、対象物までが遠距離の場合の第4及び第5実施例における照明光学系に対する往路照射強度分布の解析結果を説明する図である。図36は、LED13の面光源と対象物501との間の距離が100mmの場合を示す。図36において、縦軸は対象物501上のY方向の位置をmmで示し、横軸は対象物501上のX方向の位置をmmで示し、照射強度を任意単位(a.u.)で表している。
図37は、対象物までが遠距離の場合の第4及び第5実施例における照明光学系の対象物への光の往路の照射強度(a.u.)を対象物上のX方向の位置について示す図である。図37中、I4f,I5fは夫々図25及び図26の溝15−1,15−2を有する照明光学素子172を用いた場合の照射強度(a.u.)を示す。図37からもわかるように、照明光学素子172の照明分布I4fには中央部分にへこみ(強度の低下)があるのに対し、照明光学素子172の照明分布I5fは略一定であることが確認された。これは、上辺が円弧状の溝15−2の方が、上辺が平坦な溝15−1より光が更に良好に分散していることによるものであると考えられる。
このように、LED13の面光源と対象物501との間の距離が近距離の場合も遠距離の場合も、照明光学素子172の溝15−2の上辺が円弧状であると、光の分散が更に向上することが確認された。
図38は、第5実施例とその第1変形例における照明光学系の一例を示す断面図である。図38中、(a)は図33に示すように溝15−2の側辺172−2が照明光学素子172の底面に垂直な方向と平行ではなく傾斜している第5実施例における照明光学素子172を示し、(b)は溝15−2Fの側辺が照明光学素子172の底面に垂直な方向と平行である第5実施例の第1変形例を示す。
図39は、第5実施例とその第1変形例における照明光学系の対象物への光の往路の照射強度(a.u.)を対象物上のX方向の位置について示す図である。図39は、LED13の面光源と対象物501との間の距離が50mmの場合を示す。図39中、I5n,I5Fnは夫々図38(a),(b)の溝15−2,15−2Fを有する照明光学素子172を用いた場合の照射強度(a.u.)を示す。図39からもわかるように、照明光学素子172の照明分布I5Fnには中央部分に多少のへこみ(強度の低下)があるのに対し、照明光学素子172の照明分布I5nは略一定であることが確認された。これは、側辺が下方向に広がるように傾斜している溝15−2の方が、側辺が傾斜していない溝15−2Fより光が更に良好に分散していることによるものであると考えられる。
このように、照明光学素子172の溝15−2の側辺が下方向に広がるように傾斜していると、光の分散が更に向上することが確認された。
図40は、第5実施例とその第2変形例における照明光学系の一例を示す断面図である。図40中、(a)は図33に示すように溝15−2の側辺172−2が照明光学素子172の底面に垂直な方向と平行ではなく傾斜している第5実施例における照明光学素子172を示し、(b)は溝15−2Gの側辺の曲率が上辺の曲率と比較して大きいが、略無限大である溝15−2の側辺172−2の曲率と比較すると小さい第5実施例の第2変形例を示す。
図41は、第5実施例とその第2変形例における照明光学系の対象物への光の往路の照射強度(a.u.)を対象物上のX方向の位置について示す図である。図41は、LED13の面光源と対象物501との間の距離が50mmの場合を示す。図41中、I5n,I5Gnは夫々図40(a),(b)の溝15−2,15−2Gを有する照明光学素子172を用いた場合の照射強度(a.u.)を示す。図41からもわかるように、照明光学素子172の照明分布I4Gnには中央部分にへこみ(強度の低下)があるのに対し、照明光学素子172の照明分布I5nは略一定であることが確認された。これは、側辺の曲率が略無限大であり下方向に広がるように傾斜している溝15−2の方が、側辺の曲率が略無限大の曲率と比較して小さい溝15−2Gより光が更に良好に分散していることによるものであると考えられる。
このように、照明光学素子172の溝15−2の側辺の曲率が略無限大であり下方向に広がるように傾斜していると、光の分散が更に向上することが確認された。
図42は、本発明の第6実施例における撮像装置の照明光学系の一例を示す断面図である。図42中、図26と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。本実施例では、溝15−2内に照明光学素子172の材料よりも低屈折率で透明な樹脂500が充填されている。照明光学素子172は、例えば屈折率が1.6のポリカーボネイト、屈折率が1.5のPMMA(アクリル樹脂)、屈折率が1.5のBK7(ガラス)等で形成されているのに対し、樹脂500は例えば屈折率が1.4のシリコン樹脂で形成されている。樹脂500を溝15−2内に充填することで、照明光学系17の底面がより平坦となり、撮像装置の組み立て精度及び組み立て効率を向上できる。
図43は、本発明の第7実施例における撮像装置の照明光学系の一例を示す平面図であり、図44は、第7実施例における照明光学系の一部を拡大して示す断面図である。図43及び図44中、図1及び図26と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図43に示すように、複数のLED13は、各LED13の光軸(又は、発光中心)が溝15−2の中心付近に同様に配置されるように、溝15−2の下側に配置される。この場合、LED13は図44(a)に示すように溝15−2の下側で照明光学素子172の底面の下側に配置されていても、図44(b)に示すようにLED13の少なくとも一部分が溝15−2内に収納されるように配置されていても良い。
図45は、本発明の第8実施例における撮像装置の照明光学系の一例を示す平面図であり、図46は、第8実施例における照明光学系の一部を拡大して示す断面図である。図45及び図46中、図1及び図26と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図45に示すように、複数のLED13は、各LED13の光軸(又は、発光中心)が溝15−2の中心付近に配置されるように、溝15−2の下側に配置されるが、複数のLED13の光軸は円周方向上で見ると半径方向へ意図的にずらされている。この場合、複数のLED13のうち特定のLED13の光軸は図46(a)に示すように溝15−2の中心より内側に配置されており、他のLED13の光軸は図46(b)に示すように溝15−2の中心より外側に配置されている。尚、複数のLED13の光軸が溝15−2の中心に対して半径方向上異なる配置であれば、特に限定されない。このように、複数のLED13の光軸が溝15−2の中心に対して半径方向上異なる配置とすることで、LED13からの光をより多方向へ分散させることができる。
図47は、本発明の第9実施例における照明光学系の一部を拡大して示す断面図である。図47中、図44と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図47中、(a)は、LED13が照明光学素子172に対して外側に傾けて配置されている例であり、(b)はLED13の傾けた配置に合わせて照明光学素子172の底面が傾斜している例である。図47(a),(b)のいずれの例の場合も、LED13の光軸(又は、発光中心)が溝15−2の中心軸に対して傾斜するので、照明光学系17の外側への光の分散を向上可能である。言うまでもなく、LED13を照明光学素子172に対して内側に傾けて配置しても良く、この場合は照明光学系17の内側への光の分散を向上可能である。又、複数のLED13のうち、照明光学素子172に対して外側に傾けて配置するLED13と照明光学素子172に対して内側に傾けて配置するLED13とを混在させても良い。図47中、(b)の例の場合、照明光学素子172の底面が傾斜しているので、(a)の例の場合よりLED13を傾けて配置することによる照明光学系17の厚さの増加を抑制することができる。
図48は、本発明の第10実施例における撮像装置の照明光学系の一例を示す平面図であり、図49は、第10実施例における照明光学系の一部を拡大して示す断面図である。図48及び図49中、図1及び図26と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
上記各実施例及び変形例では、照明光学系の溝の半径方向の溝幅等について規定している。これに対し、本実施例では、照明光学系の溝の円周方向の溝幅についても規定する。図49中、(a)は照明光学素子172の半径方向に沿った断面を示し、(b)は照明光学系172の円周方向に沿った断面を示す。図48及び図49に示すように、照明光学素子172の溝15−20は、照明光学系17の円周方向と半径方向に対して同様に形成された先端が円弧形状の円錐台形状を有する。これにより、LED13からの光を円周方向及び半径方向についても良好に分散させることができる。
図50は、本発明の第11実施例における撮像装置の照明光学系の一例を示す平面図である。図50中、図2及び図26と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図50では、照明光学系17が一対の照明光学素子15,16で形成され、溝15−2が下側の照明光学素子15に形成されている点を除けば、上記第5実施例等と同様の効果を得ることができる。
尚、撮像装置が搭載される電子装置は、携帯型の電子装置に限定されるものではなく、又、コンピュータに限定されるものでもない。
又、上記実施例のうち、2以上の実施例を適宜組み合わせても良いことは言うまでもない。例えば、照明光学系(或いは、照明光学系部品)が単一の照明光学素子で形成されている場合も、例えば上記第2実施例のように照明光学素子の上面、即ち、照明光学系の出射面に散乱面を設けても良い。更に、照明光学素子の溝内に照明光学素子(導光体)の材料よりも低屈折率で透明な樹脂を充填する実施例は、上記各実施例と組み合わせが可能である。同様に、照明光学素子の溝を円周方向と半径方向に形成する実施例は、照明光学系が単一の照明光学素子で形成されている実施例とも、照明光学系が一対の照明光学素子で形成されている実施例とも組み合わせが可能である。又、各実施例及び変形例における照明光学系は、図1に示す如き撮像装置及び図24に示す如き電子装置に適用可能である。
以上の実施例及び変形例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の光源と、
導光体を形成し、第1の面で受けた前記複数の光源からの光を反射及び拡散させて前記第1の面とは反対側の第2の面から光を対象物に照射する照射光学系と、
前記照射光学系の内側に配置され、前記対象物からの反射光が入射されて前記対象物の少なくとも一部の領域に相当する被写体像を撮像素子上に結像する撮像光学系を備え、
前記第2の面は凹面形状を有することを特徴とする、撮像装置。
(付記2)
前記第2の面の前記凹面形状は、前記撮像光学系から前記照明光学系の外周方向に、且つ、前記第1の面の方向に向かって傾斜していることを特徴とする、付記1記載の撮像装置。
(付記3)
前記照射光学系は、前記第1の面に前記複数の光源が下側に配置される溝が形成されていることを特徴とする、付記1又は2記載の撮像装置。
(付記4)
前記照射光学系は、
前記第1の面に前記複数の光源が下側に配置される溝が設けられた第1の照明光学素子と、
前記第1の照明光学素子上に設けられ、上面が前記第2の面を形成する第2の照明光学素子を有することを特徴とする、付記1乃至3のいずれか1項記載の撮像装置。
(付記5)
前記溝の上辺の曲率半径は、前記上辺の幅より小さく、且つ、前記上辺の幅の半分以上であり、
前記溝の深さは、前記照明光学系の厚さの半分以下で、且つ、前記溝の上辺の曲率半径よりも大きいことを特徴とする、付記3又は4記載の撮像装置。
(付記6)
前記溝の側辺の曲率は、前記上辺の曲率と比較して大きいことを特徴とする、付記5記載の撮像装置。
(付記7)
前記側辺は、下方向に広がるように傾斜していることを特徴とする、付記6記載の撮像装置。
(付記8)
前記溝内に前記照明光学系の材料よりも低屈折率で透明な樹脂が充填されていることを特徴とする、付記3乃至7のいずれか1項記載の撮像装置。
(付記9)
前記第2の面上に設けられた第1の散乱面と、
前記第1の照明光学素子と前記第2の照明光学素子の間に設けられた第2の散乱面を更に備えたことを特徴とする、付記4記載の撮像装置。
(付記10)
前記撮像光学系は円柱形状を有し、
前記照明光学系は、前記撮像光学系の周囲を囲むリング形状を有することを特徴とする、付記1乃至4のいずれか1項記載の撮像装置。
(付記11)
前記溝は、前記照明光学系の円周方向と半径方向に対して同様に形成された先端が円弧形状の円錐台形状を有することを特徴とする、付記3乃至9のいずれか1項記載の撮像装置。
(付記12)
前記溝は、前記複数の光源の少なくとも一部分を収納することを特徴とする、付記3乃至9のいずれか1項記載の撮像装置。
(付記13)
前記撮像光学系は円柱形状を有し、
前記照明光学系は、前記撮像光学系の周囲を囲む複数の円弧状部材を有することを特徴とする、付記1乃至12のいずれか1項記載の撮像装置。
(付記14)
各円弧状部材は、少なくとも1つの光源からの光を受ける配置を有することを特徴とする、付記13記載の撮像装置。
(付記15)
前記第1の照明光学素子及び第2の照明光学素子は、前記第1の照明光学素子及び第2の照明光学素子の間に間隙を設けることなく接合されていることを特徴とする、付記4記載の撮像装置。
(付記16)
前記第1の照明光学素子及び第2の照明光学素子の間に間隙が設けられていることを特徴とする、付記4記載の撮像装置。
(付記17)
プロセッサ及び記憶部を収納する本体部と、
前記本体部に設けられた、付記1乃至16のいずれか1項記載の撮像装置を備えたことを特徴とする、電子装置。
(付記18)
導光体を形成し、第1の面で受けた複数の光源からの光を反射及び拡散させて前記第1の面とは反対側の第2の面から光を対象物に照射する照射光学系部品であって、
前記対象物からの反射光は前記照射光学系部品の内側の空間に入射され、
前記第2の面は凹面形状を有することを特徴とする、照明光学系部品。
(付記19)
前記第2の面の前記凹面形状は、前記照明光学系部品の内側から外側方向に、且つ、前記第1の面の方向に向かって傾斜していることを特徴とする、付記18記載の照明光学系部品。
(付記20)
前記第1の面に前記複数の光源が下側に配置される溝が設けられた第1の照明光学素子と、
前記第1の照明光学素子上に設けられ、上面が前記第2の面を形成する第2の照明光学素子を有することを特徴とする、付記18又は19記載の照明光学系部品。
(付記21)
前記第2の面上に設けられた第1の散乱面と、
前記第1の照明光学素子と前記第2の照明光学素子の間に設けられた第2の散乱面を更に備えたことを特徴とする、付記13記載の照明光学系部品。
(付記22)
前記第2の照明光学素子は、リング形状を有することを特徴とする、付記18又は19のいずれか1項記載の照明光学系部品。
(付記23)
前記第2照明光学系は、複数の円弧状部材を有することを特徴とする、付記18又は19記載の撮像装置。
以上、開示の撮像装置、電子装置及び照明光学系部品を実施例及び変形例により説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能であることは言うまでもない。
1 電子装置
10 撮像装置
11 配線基板
12 撮像系基板
13 LED
14 撮像光学系
15,16,171,172 照明光学素子
15−1,15−2 溝
16−1D 出射面
17 照明光学系

Claims (10)

  1. 複数の光源と、
    導光体を形成し、第1の面で受けた前記複数の光源からの光を反射及び拡散させて前記第1の面とは反対側の第2の面から光を対象物に照射する照射光学系と、
    前記照射光学系の内側に配置され、前記対象物からの反射光が入射されて前記対象物の少なくとも一部の領域に相当する被写体像を撮像素子上に結像する撮像光学系を備え、
    前記第2の面は凹面形状を有することを特徴とする、撮像装置。
  2. 前記第2の面の前記凹面形状は、前記撮像光学系から前記照明光学系の外周方向に、且つ、前記第1の面の方向に向かって傾斜していることを特徴とする、請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記照射光学系は、前記第1の面に前記複数の光源が下側に配置される溝が形成されていることを特徴とする、請求項1又は2記載の撮像装置。
  4. 前記照射光学系は、
    前記第1の面に前記複数の光源が下側に配置される溝が設けられた第1の照明光学素子と、
    前記第1の照明光学素子上に設けられ、上面が前記第2の面を形成する第2の照明光学素子を有することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項記載の撮像装置。
  5. 前記溝の上辺の曲率半径は、前記上辺の幅より小さく、且つ、前記上辺の幅の半分以上であり、
    前記溝の深さは、前記照明光学系の厚さの半分以下で、且つ、前記溝の上辺の曲率半径よりも大きいことを特徴とする、請求項3又は4記載の撮像装置。
  6. 前記第2の面上に設けられた第1の散乱面と、
    前記第1の照明光学素子と前記第2の照明光学素子の間に設けられた第2の散乱面を更に備えたことを特徴とする、請求項4記載の撮像装置。
  7. 前記撮像光学系は円柱形状を有し、
    前記照明光学系は、前記撮像光学系の周囲を囲むリング形状を有することを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項記載の撮像装置。
  8. 前記溝は、前記複数の光源の少なくとも一部分を収納することを特徴とする、請求項3乃至7のいずれか1項記載の撮像装置。
  9. プロセッサ及び記憶部を収納する本体部と、
    前記本体部に設けられた、請求項1乃至8のいずれか1項記載の撮像装置を備えたことを特徴とする、電子装置。
  10. 導光体を形成し、第1の面で受けた複数の光源からの光を反射及び拡散させて前記第1の面とは反対側の第2の面から光を対象物に照射する照射光学系部品であって、
    前記対象物からの反射光は前記照射光学系部品の内側の空間に入射され、
    前記第2の面は凹面形状を有することを特徴とする、照明光学系部品。
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