JP2001043864A - 筒状空気電極および筒状空気電池 - Google Patents

筒状空気電極および筒状空気電池

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JP2001043864A
JP2001043864A JP11214501A JP21450199A JP2001043864A JP 2001043864 A JP2001043864 A JP 2001043864A JP 11214501 A JP11214501 A JP 11214501A JP 21450199 A JP21450199 A JP 21450199A JP 2001043864 A JP2001043864 A JP 2001043864A
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cylindrical air
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Yuji Uchida
有治 内田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒状空気電池における耐漏液性の向上を図る
こと。 【解決手段】 本発明は、中空円筒型集電体21の周囲
に触媒層22が圧着されるている中空円筒状触媒層20
と、中空円筒状触媒層20の周囲に巻き付けられ、巻き
始めと巻き終わりとが重ねられるPTFE膜23と、P
TFE膜23の巻き始めと巻き終わりとの重なり部分を
溶着するため、PTFE膜23の融点より低い融点から
なる溶着樹脂とを備えている筒状空気電極2である。ま
た、この筒状空気電極2を用いた筒状空気電池1でもあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気中の酸素を正
極活物質とする筒状空気電極および筒状空気電池に関す
る。
【0002】
【従来の技術】空気電池は正極活物質に空気中の酸素を
用いることから、電池内に正極活物質を充填する必要が
ない。また、この電池の正極には、一般的なアルカリ電
池用正極に比べて極めて薄く、空気中の酸素を反応させ
るための特殊な多孔体電極(以下、「空気極」と言
う。)が用いられている。このため、空気電池は負極充
填のための容積が他の電池系に比べて非常に大きく、エ
ネルギー密度がアルカリ電池に比べて約2倍もある高エ
ネルギー密度電池である。
【0003】ところで、近年の携帯用電子機器の普及に
伴い、携帯用電源としての電池への要求は高まるばかり
である。特に、より軽く、より小さく、かつより長く使
える電池、すなわち高エネルギー密度電池の登場が期待
されている。このような流れから、携帯用電源として空
気電池は理想的な1次電池であり、実際に補聴器やペー
ジャ用の電源として、ボタン型空気電池の需要が伸びて
きている。また、これを受けて、携帯用電源として、よ
り汎用性を高めた筒状空気電池の開発も行われている。
【0004】この筒状空気電池の内部には筒状空気電極
が配置されている。従来の筒状空気電極としては、金属
製ネットなどの導電性金属から成る中空円筒状集電体
に、金属酸化物、活性炭、カーボンブラック、フッ素系
樹脂を混合して成る多孔質の触媒層を塗着し、その外周
に、酸素ガス透過能を有する撥水性のシート状多孔体膜
を圧着して3層構造の電極とし、このシート状多孔体膜
のつなぎ目を合成ゴムまたはエポキシ系の接着剤で接着
することにより構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな筒状空気電極および筒状空気電池においては、次の
ような問題がある。すなわち、触媒層を塗着した中空円
筒状集電体の外周に巻かれるシート状多孔体膜のつなぎ
目での接合を、合成ゴムまたはエポキシ系の接着剤で接
着しており、この接着では十分な接着力が得られないこ
とから、長期保存や電極内の内圧が上昇したときなどに
漏液が生じてしまう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するために成された筒状空気電極および筒状空
気電池である。すなわち、本発明は、中空集電体の周囲
に触媒層が圧着されている中空筒状触媒層と、中空筒状
触媒層の周囲に巻き付けられ、巻き始めと巻き終わりと
が重ねられるシート状多孔体膜と、シート状多孔体膜の
巻き始めと巻き終わりとの重なり部分を溶着するため、
シート状多孔体膜の融点より低い融点からなる溶着樹脂
とを備えている筒状空気電極である。また、この筒状空
気電極を用いた筒状空気電池でもある。
【0007】このような本発明では、中空筒状触媒層の
周囲に巻き付けられるシート状多孔体膜の巻き始めと巻
き終わりとの重なり部分を、シート状多孔体膜の融点よ
りも低い融点から成る溶着樹脂を用いて接着しているこ
とから、シート状多孔体膜のつなぎ目を強固に取り付け
ることができ、耐漏液性の向上を図ることができるよう
になる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の筒状空気電極およ
び筒状空気電池における実施の形態を図に基づいて説明
する。図1は、本実施形態の筒状空気電池を説明する部
分断面図である。すなわち、この筒状空気電池1は、主
として筒状空気電極2の中空内にゲル状負極合材3が充
填され、これらを空気穴10aが設けられた電池ケース
10に収納した構成になっている。
【0009】筒状空気電極2は、中空円筒型集電体21
と触媒層22とから成る中空円筒状触媒層20と、この
周囲に巻き付けられるシート状多孔体膜であるポリテト
ラフルオロエチレン多孔膜(以下、「PTFE膜」と言
う。)23と、上部開口端に取り付ける金属封止板24
と、下部開口端に取り付ける金属封止板25とから構成
されている。
【0010】このうち、中空円筒型集電体21として
は、ニッケルメッキを施した中空円筒状の焼結ステンレ
スネットが用いられている。また、触媒層22は、酸素
還元触媒能を有するもので、マンガン酸化物とカーボン
ブラック、活性炭、さらに固形分60%のポリテトラフ
ルオロエチレンの水性分散液を各々の固形分比で3:
1:3:3になるように混合し、ペースト状の触媒層混
合物を得て、さらに約60℃に加熱したプレスローラ間
に通して圧延し、約0.6mm厚のシート状にしてい
る。中空円筒状触媒層20は、このシート状の触媒層混
合物を中空円筒型集電体21に巻き付けて圧着し、乾燥
およびプレスロール工程を得て約0.5mm厚程度にし
たものである。
【0011】中空円筒状触媒層20の外周に巻き付けら
れるPTFE膜23は、その巻き始めと巻き終わりとが
重ねられており、その重ねられる部分で、PTFE膜2
3の融点より低い融点から成る溶着樹脂によって固定さ
れている。
【0012】本実施形態では、この溶着樹脂として、ポ
リオレフィン系樹脂を用いたり、テトラフルオロエチレ
ン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体を用いている。
図2は、筒状空気電極のPTFE膜の重なり部分を説明
する概略断面図である。このように、PTFE膜23は
中空円筒状触媒層20の外周に巻き付けられ、巻き始め
端部Asから巻き終わり端部Aeまで重なった状態とな
っている。この重なった部分の間で溶着樹脂20aによ
る溶着が施されている。
【0013】また、本実施形態では、溶着部の幅Aを中
空円筒状触媒層20の外形円周長に対して0.5%〜2
5%にしたり、溶着樹脂の溶着後の厚さを10μm〜1
50μmにしたり、PTFE膜23の溶着部分を除く重
なり部分の幅Bを中空円筒状触媒層20の外形円周長に
対して15%〜75%にしている。
【0014】また、図1に示すように、PTFE膜23
が巻き付けられた中空円筒状触媒層20の上部開口端お
よび下部開口端に取り付けられる金属封止板24、25
は、断面視略コの字状になっており、上部開口端および
下部開口端の円周に沿って圧縮する方向に絞ることで強
固に固定されている。この取り付けにあたり、上部開口
端および下部開口端に現れている中空円筒型集電体21
と、金属封止板24、25とが各々接触するようになっ
ている。
【0015】筒状空気電極2の外側には不織布から成る
空気拡散紙26が巻き付けられ、この状態で電池ケース
10内に収納される。電池ケース10内に収納された筒
状空気電極2の中空部内面にはセロハンより成るセパレ
ータ31および天然パルプ材の不織布から成る有底円筒
状のセパレータ32が順に挿入され、さらにこの内側に
ゲル状負極合剤3が充填される。
【0016】このゲル状負極合剤3は、以下のように調
整されている。すなわち、70重量%の亜鉛粉末と1.
5重量%の酸化亜鉛粉末、1重量%のポリアアクリル酸
ソーダから成る増粘剤粉末を混合し、これを27.5重
量%の水酸化カリウム水溶液に加えて混合し、ゲル状負
極合剤3としている。
【0017】電池ケース10の内部における図中下側に
はガスケット5、ニュートラルカバー6が組み込まれ、
底部には釘状の負極集電ピン4が溶接された負極端子板
7が取り付けられている。電池ケース10の開口部は、
カシメ治具を用いてカシメ封口することで筒状空気電池
1が構成される。
【0018】この筒状空気電池1の筒状空気電極2から
の集電は、筒状空気電極2の金属封止板24、25が電
池ケース10の内壁面に強く圧接されることで確保され
ている。これは、筒状空気電極20の金属集電体21と
正極端子とが金属封止板24、25を介して接続されて
いるためである。また、負極の集電は、負極集電ピン4
がガスケット5の中央部に形成された貫通孔に圧入され
てゲル状負極合剤3に達することで確保されている。
【0019】
【実施例】以下、各実施例および各比較例に基づき本発
明の筒状空気電池の性能評価を説明する。なお、各実施
例では、筒状空気電極2を外形φ10mm、高さ45m
mとした。また、これを用いた筒状空気電池1は、外形
φ15mm、電池総高寸法50mmとした。先ず、各実
施例および比較例を説明する。
【0020】(実施例1)…図2に示すPTFE膜23
の巻き終わり端部Aeに厚さ50μmのポリエチレンフ
ィルムから成る溶着樹脂20aを挟み込み、150℃で
熱処理した溶着を行う。溶着後の溶着樹脂20aの厚さ
(以下、「接合厚み」と言う。)は30μmにする。ま
た、溶着部の幅Aは、中空円筒状触媒層20の外形円周
長に対して0.5%とし、溶着部を除く重なり部の幅B
は0である。
【0021】(実施例2)…PTFE膜23の溶着部の
幅Aを中空円筒状触媒層20の外形円周長に対して5%
とした。これ以外は上記実施例1と同じである。
【0022】(実施例3)…PTFE膜23の溶着部の
幅Aを中空円筒状触媒層20の外形円周長に対して25
%とした。これ以外は上記実施例1と同じである。
【0023】(実施例4)…PTFE膜23の接合厚み
を10μmとした。これ以外は上記実施例2と同じであ
る。
【0024】(実施例5)…PTFE膜23の接合厚み
を150μmとした。これ以外は上記実施例2と同じで
ある。
【0025】(実施例6)…PTFE膜23の溶着部に
溶着樹脂20aとして、30重量%のFEPのディスパ
ージョンを塗布し、300℃で熱溶着する。その他は上
記実施例1と同じである。
【0026】(実施例7)…PTFE膜23の溶着部の
幅Aを中空円筒状触媒層20の外形円周長に対して10
%とした。これ以外は上記実施例6と同じである。
【0027】(実施例8)…PTFE膜23の溶着部の
幅Aを中空円筒状触媒層20の外形円周長に対して25
%とした。これ以外は上記実施例6と同じである。
【0028】(実施例9)…PTFE膜23の溶着部の
幅Aを中空円筒状触媒層20の外形円周長に対して0.
2%とし、溶着部を除く重なり部の幅Bを中空円筒状触
媒層20の外形円周長に対して15%とする。また、ポ
リエチレンによる接合はPTFE膜23の重なりの略中
央で行う。これ以外は上記実施例1と同じである。
【0029】(実施例10)…PTFE膜23の溶着部
を除く重なり部の幅Bを中空円筒状触媒層20の外形円
周長に対して50%とする。これ以外は上記実施例9と
同じである。
【0030】(実施例11)…PTFE膜23の溶着部
を除く重なり部の幅Bを中空円筒状触媒層20の外形円
周長に対して75%とする。これ以外は上記実施例9と
同じである。
【0031】(実施例12)…PTFE膜23の溶着
を、巻き始め端部Asと巻き終わり端部Aeとの2か所
で行う。また、溶着部を除く重なり部の幅Bを中空円筒
状触媒層20の外形円周長に対して15%とする。これ
以外は上記実施例9と同じである。
【0032】(比較例1)…PTFE膜23の溶着部の
幅Aを中空円筒状触媒層20の外形円周長に対して0.
2%とした。これ以外は上記実施例1と同じである。
【0033】(比較例2)…PTFE膜23の溶着部の
幅Aを中空円筒状触媒層20の外形円周長に対して30
%とした。これ以外は上記実施例1と同じである。
【0034】(比較例3)…PTFE膜23の接合厚み
を5μmとした。これ以外は上記実施例2と同じであ
る。
【0035】(比較例4)…PTFE膜23の接合厚み
を200μmとした。これ以外は上記実施例2と同じで
ある。
【0036】(比較例5)…PTFE膜23の溶着部の
幅Aを中空円筒状触媒層20の外形円周長に対して0.
2%とした。これ以外は上記実施例6と同じである。
【0037】(比較例6)…PTFE膜23の溶着部の
幅Aを中空円筒状触媒層20の外形円周長に対して30
%とした。これ以外は上記実施例6と同じである。
【0038】(比較例7)…PTFE膜23の溶着部を
除く重なり部の幅Bを中空円筒状触媒層20の外形円周
長に対して10%とする。これ以外は上記実施例9と同
じである。
【0039】(比較例8)…PTFE膜23の溶着部を
除く重なり部の幅Bを中空円筒状触媒層20の外形円周
長に対して80%とする。これ以外は上記実施例9と同
じである。
【0040】上記各実施例および各比較例に示す条件で
作製された筒状空気電極2を用いて筒状空気電池1を作
製し、空気穴をシールにより塞いで、60℃乾燥状況下
で40日および100日間放置し、漏液数を検証した。
また、0.9Vを終止電圧とする2Ω定抵抗放電試験を
行い、放電容量の検証も行った。この結果および従来例
の検証結果を図3に示す。
【0041】図3に示す実施例1〜5、実施例9〜12
の結果から分かるように、溶着樹脂としてポリエチレン
を使用することで、耐漏液性を飛躍的に向上させること
ができる。一方、比較例1の結果のように、同じポリエ
チレンから成る溶接樹脂を用いた場合でも、溶着部の幅
Aを中空円筒状触媒層の外形円周長に対して0.5%未
満にすると均一な接合ができなくなり、つなぎ目から漏
液が生じてしまう。
【0042】また、比較例2の結果のように、同じポリ
エチレンから成る溶接樹脂を用いた場合でも、溶着部の
幅Aが中空円筒状触媒層20の外形円周長に対して25
%を越えると、耐漏液性は確保できるものの、筒状空気
電極の有効表面積が減少し、放電特性が低下してしま
う。
【0043】接合部の厚さに関しても、比較例3の結果
のように、接合厚みを10μm未満にすると均一な接合
ができなくなる。反対に、比較例4の結果のように、接
合厚みが150μmを越えると金属封止板を圧縮してか
しめた時に、接合部以外の部分と均一な圧縮ができなく
なり、漏液が発生してしまう。
【0044】なお、実施例1〜5、実施例9〜12で
は、溶着樹脂として固体状のポリエチレンフィルムを用
いたが、液体状の溶着樹脂でも同様の結果が得られる。
【0045】また、実施例6〜8の結果から分かるよう
に、溶着樹脂としてFEPを使用しても高い耐漏液性を
得ることができる。一方、比較例5の結果のように、同
じFEPから成る溶接樹脂を用いた場合でも、溶着部の
幅Aを中空円筒状触媒層の外形円周長に対して0.5%
未満にすると均一な接合ができなくなり、つなぎ目から
漏液が生じてしまう。
【0046】また、比較例6の結果のように、同じFE
Pから成る溶接樹脂を用いた場合でも、溶着部の幅Aが
中空円筒状触媒層20の外形円周長に対して25%を越
えると、耐漏液性は確保できるものの、筒状空気電極の
有効表面積が減少し、放電特性が低下してしまう。FE
Pは酸素透過性であるにもかかわらず放電特性が低下し
てしまうのは、熱溶着した際にPTFE膜の孔を埋めて
しまうためである。
【0047】なお、実施例6〜8では、溶着樹脂として
FEPのディスパージョンを使用したが、フィルムなど
を用いても同様である。
【0048】また、実施例9〜11の結果のように、P
TFE膜の溶着部を除く重なり部の幅Bを中空円筒状触
媒層の外形円周長に対して15%以上75%以下にする
ことで、耐漏液性を向上させることができる。この場合
は、いずれも溶着部の幅Aを中空円筒状触媒層の外形円
周長に対して0.2%にしても漏液数を0にすることが
できる。
【0049】一方、比較例7、8の結果のように、PT
FE膜の溶着部を除く重なり部の幅Bを中空円筒状触媒
層の外形円周長に対して15%未満もしくは75%を越
えるようにすると、PTFE膜の折れ曲がりや、しわな
どによる不良が発生し、耐漏液性を悪化させることにな
る。
【0050】上記実施例1〜11では、いずれも溶着樹
脂による固定をPTFE膜の重なり部分における略中央
で行ったが、図2に示す巻き始め端部Asから巻き終わ
り端部Aeまでの間のいずれの位置で固定しても同様な
結果を得ることができる。また、実施例12のように、
PTFE膜の重なり部分における2か所で溶着樹脂によ
る固定を行っても耐漏液性を向上させることができる。
【0051】なお、本実施例においては、シート状多孔
体膜としてPTFE膜を用いたが、フッ素系樹脂以外に
も、オレフィン系樹脂、ゴム系樹脂、ビニル系樹脂など
でもよく、シート状多孔体膜の材料を替えた場合にも、
電解液を透過しない多孔体膜であれば同様の効果を得る
ことができる。
【0052】また、封止板材料は特に限定されないが、
ポリアミド系、ポリオレフィン系、ゴムなどの樹脂材
料、もしくは鉄、銅、ニッケル、ステンレスなどの金属
材料が好ましい。また、樹脂材料や金属材料にめっき処
理を施した封止板を用いてもよい。
【0053】また、上記説明した実施形態および各実施
例では、円筒状の空気電極および空気電池を例とした
が、円筒状以外の例えば角柱状であっても同様である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の筒状空気
電極および筒状空気電池によれば次のような効果があ
る。すなわち、中空筒状触媒の周囲に巻き付けるシート
状多孔体膜を、そのシート状多孔体膜の融点より低い融
点からなる溶着樹脂によって固定するため、十分な接着
強度を得ることができ、漏液性を大幅に向上させること
が可能となる。これにより、長期保存や内圧の変化があ
って耐漏液性に優れ、信頼性の高い筒状空気電池を提供
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の筒状空気電池を説明する部分断面
図である。
【図2】筒状空気電極のPTFE膜の重なり部分を説明
する概略断面図である。
【図3】実施例および比較例の検証結果を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1…筒状空気電池、2…筒状空気電極、3…ゲル状負極
合剤、4…負極集電ピン、5…ガスケット、20…中空
円筒状触媒層、21…中空円筒型集電体、22…触媒
層、23…PTFE膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H018 AA10 AS03 BB01 BB03 CC03 DD03 DD06 DD08 EE02 EE05 EE12 EE17 EE18 HH03 HH05 HH08 5H032 AA01 AS03 AS11 BB02 BB04 CC13 EE02 EE04 EE05 HH01 HH04 HH05 HH06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空集電体の周囲に触媒層が圧着されて
    いる中空筒状触媒層と、 前記中空筒状触媒層の周囲に巻き付けられ、巻き始めと
    巻き終わりとが重ねられるシート状多孔体膜と、 前記シート状多孔体膜の巻き始めと巻き終わりとの重な
    り部分を溶着するため、前記シート状多孔体膜の融点よ
    り低い融点からなる溶着樹脂とを備えていることを特徴
    とする筒状空気電極。
  2. 【請求項2】 前記溶着樹脂は、ポリオレフィン系樹脂
    から成ることを特徴とする請求項1記載の筒状空気電
    極。
  3. 【請求項3】 前記溶着樹脂は、テトラフルオロエチレ
    ン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体から成ることを
    特徴とする請求項1記載の筒状空気電極。
  4. 【請求項4】 前記シート状多孔体膜の前記溶着樹脂に
    よる溶着部の幅は、前記中空筒状触媒層の外形円周長に
    対して0.5%〜25%であることを特徴とする請求項
    1記載の筒状空気電極。
  5. 【請求項5】 前記溶着樹脂の溶着後の厚さは10μm
    〜150μmであることを特徴とする請求項1記載の筒
    状空気電極。
  6. 【請求項6】 前記シート状多孔体膜の前記溶着樹脂に
    よる溶着部を除く重なり部分の幅は、前記中空筒状触媒
    層の外形円周長に対して15%〜75%であることを特
    徴とする請求項1記載の筒状空気電極。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の筒状空気電極を電池ケー
    ス内に備えていることを特徴とする筒状空気電池。
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