JP2010062074A - 酸性電解質を用いた電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】酸性電解質を用いた電池(一次電池及び二次電池)を提供することを目的とする。
【解決手段】少なくとも負極となる金属1と、正極となる導電部材3とを重ね合わせて重合体7を形成し、導電部材3の金属1に対向する側には酸性電解質4が付着され、金属1に対向しない側には陽極触媒5を配置することにより一次電池を構成する。金属1はマグネシウム又はアルミニウム等を使用し、酸性電解質4としては過塩素酸を用いることができる。金属1と導電部材3との間にセパレータ2を配置し、金属1とセパレータ2との間に吸水・保湿部材を配置しても良い。電池化学反応に伴って溶滅する金属1を取り替えることで、充電時に外部電源を不要とする二次電池を形成することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、酸性電解質を用いた一次電池及び二次電池に関するものである。
従来、電池としては多種多様のものがあり、例えば使い捨ての一次電池や、充電可能な二次電池や燃料電池等が代表的な化学電池であり、そのほか光電池や太陽電池等の物理電池が知られている。
周知のように、一次電池は充電できず、二次電池は充電できるが充電時には電源に接続して通電しなければならないといった欠点がある。又、燃料電池は、電極触媒として白金を使用するため高価となる。更に、補聴器等に使用される空気電池は、一旦シールを剥がして空気を供給すると、その後シールを貼り直しても内部での化学反応を完全に停止することができず、自然放電をとめることができない欠点がある。
一方、リザーブ電池として知られているマグネシウム電池は、比較的大きな起電力を得られるが、放電持続時間が短いことや塩化銀などの高価な材料を用いる等のことから広く普及することは難しいとされている。このマグネシウム電池は、まだまだ未開発の分野であり、それに対する情報量も非常に少ない。例えば特許文献1、2等の中に僅かに記載されている程度である。
特表2008−523211号公報 特表平9−501007号公報
本件発明者らは、マグネシウム電池に関連する研究を重ねた結果、酸性電解質を用いることで従来よりも起電力がはるかに大きく、しかも電源に接続せずに負極の金属を取り替えるだけで充電できることを知見して本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、酸性電解質を用いた電池(一次電池及び二次電池)を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、本発明の請求項1は、少なくとも負極となる金属と、正極となる導電部材とを重ね合わせて重合体を形成し、前記導電部材における前記金属に対向する側には酸性電解質が付着され、前記金属に対向しない側には陽極触媒を配置して成る酸性電解質を用いた電池を特徴とする。
本発明の請求項2は、少なくとも負極となる金属と、正極となる導電部材とを重ね合わせて重合体を形成し、前記導電部材における前記金属に対向する側には酸性電解質が付着され、前記重合体を前記金属が外側となるようにして折り曲げ、前記導電部材の内側に生じた空間部に陽極触媒を配置して成る酸性電解質を用いた電池を特徴とする。
本発明の請求項3は、少なくとも負極となる金属と、正極となる導電部材とを重ね合わせて重合体を形成し、前記導電部材における前記金属に対向する側には酸性電解質が付着され、前記重合体を前記金属が内側となるようにして折り曲げ、前記導電部材の外側に陽極触媒を配置して成る酸性電解質を用いた電池を特徴とする。
本発明の請求項4は、請求項2又は3の酸性電解質を用いた電池において、前記重合体を筒状に屈曲形成したことを特徴とする。
本発明の請求項5は、請求項1ないし4のいずれかの酸性電解質を用いた電池において、前記金属と導電部材との間にセパレータを配置したことを特徴とする。
本発明の請求項6は、請求項1ないし5のいずれかの酸性電解質を用いた電池において、前記金属と導電部材との間、又は前記金属とセパレータとの間に吸水・保湿部材を配置したことを特徴とする。
本発明の請求項7は、請求項6の酸性電解質を用いた電池において、前記吸水・保湿部材に金属を取り付け、当該吸水・保湿部材と共に金属を交換することを特徴とする。
本発明の請求項8は、請求項1ないし7のいずれかの酸性電解質を用いた電池において、前記重合体を電気絶縁性の保護部材で保護したことを特徴とする。
本発明の請求項9は、請求項1ないし8のいずれかの酸性電解質を用いた電池において、前記重合体を電気絶縁性の容器内に収納し、この容器に空気導入孔を設けたことを特徴とする。
上記請求項1の発明によれば、負極と正極とをリード線で接続すると負極から金属陽イオンが溶出されると共に、電子がリード線を介して負極から正極側へ移動し、正極の表面に供給された酸素は、電子を取り込んで水を生成する。これにより、正極から負極側に電流がながれて電気を取り出すことができる。この場合、負極から発生する金属陽イオンと酸性電解質中の錯イオンとが結合して錯体が形成されるが、この錯体は電池化学反応によって生じる生成水によって簡単に溶解するため負極の金属表面に付着せず、大きな起電力が得られると共に起電力の低下を抑えることができる。又、正極には空気を供給して反応させるが、負極側を酸性電解質と接触させないことにより化学反応を完全に停止させることができる。
上記請求項2の発明によれば、少なくとも負極となる金属と、正極となる導電部材(金属に対向する側に酸性電解質を塗布する)とを重ね合わせた重合体を、前記金属が外側となるようにして二つに折り曲げてその内側空間に陽極触媒を配置することで小型・軽量の一次電池を形成することができる。
上記請求項3の発明によれば、請求項2のものとは反対方向に、即ち前記金属が内側となるようにして二つに折り曲げて前記導電部材の外側に陽極触媒を配置することで小型・軽量の一次電池を形成することができる。
上記請求項4の発明によれば、前記重合体を筒状に屈曲形成することにより、例えば円筒形や角筒形の一次電池を形成することができる。この場合も、金属が外側となっても内側となってもどちらでも良い。
上記請求項5の発明によれば、前記金属と導電部材との間にセパレータを配置したので負極と正極との領域を区画することができ、電池化学反応を確実に行うことができる。
上記請求項6の発明によれば、前記金属と導電部材との間、又は前記金属とセパレータとの間に吸水・保湿部材を配置したので、金属に対して酸性電解質を確実に且つ平均して接触させることができ、常時安定した起電力を得ることができる。又、電池化学反応によって負極の金属が溶けて無くなった(以下、溶滅という)時に、当該金属を取り替えることにより継続して使用することができる。これにより、外部電源に接続せずに負極の金属を取り替えるだけで充電が可能な二次電池を形成することができる。
上記請求項7の発明によれば、前記吸水・保湿部材に金属を取り付け、当該吸水・保湿部材と共に金属を交換するので、金属の取り替えが簡単にできると共に金属の残渣を残すことなく綺麗に取り除くことができる。
上記請求項8の発明によれば、前記重合体を電気絶縁性の保護部材で保護したので、電池の損傷を防止すると共に電池自体の強度を向上させることができる。
上記請求項9の発明によれば、前記重合体を電気絶縁性の容器内に収納し、この容器に空気導入孔を設けたので、空気の供給を阻害することなく電池を十分保護することができる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る酸性電解質を用いた電池の第1実施形態を示すもので、(a)は概略斜視図、(b)は概略分解断面図である。
図1において、1は負極となる板状の金属であり、本実施形態ではマグネシウムを用いるがこれに限定されない。この金属1としては、マグネシウム以外にアルミニウムを使用することができ、そのほか例えばリチウム、カルシウム、亜鉛、鉄、コバルト、カドミウム、鉛等も使用可能であると考えられる。又、金属1は金属粉を固めたものあるいは金属合金であっても使用することができる。この場合、金属1の大きさは3.5cm×3.5cm×0.4mm厚であり、重量は0.81gである。
2は金属1の下に配置するセパレータであり、合成樹脂等から形成されて陽イオンを通過できるようにしてある。このセパレータ2の大きさは4cm×4.5cm×0.1mm厚であり、重量は0.025gである。尚、このセパレータ2を設けないで実施することも可能である。
3はセパレータ2の下に配置する正極となる通気性の導電部材であり、この場合はカーボンシートが用いられ、大きさは4cm×3.5cm×0.3mm厚であり、重量は0.12gである。この導電部材3における前記セパレータ2に対向する面側(上側面)には酸性電解質4が塗布されている。この酸性電解質4は、ゲル化した酸性電解液が用いられているがそれに限定されず、例えば液体及び触媒と複合した酸性電解液、又はゲル及び触媒と複合した酸性電解液なども使用することができる。
前記導電部材3のセパレータ2に対向しない面側(下側面)には陽極触媒5を配置すると共に、この陽極触媒5に集電体6を取り付ける。この場合、陽極触媒5はカーボン粉末と触媒とを混合してペースト状に形成したものであり、この陽極触媒5を前記導電部材3の下側面に付着させると共に前記集電体6を取り付けることができる。又、予め集電体6に陽極触媒5を塗布して押し固めておき、この集電体6を前記導電部材の下面側に配置するようにしても良い。集電体6は、例えばカーボンで形成した細板状のものを用いることができ、その大きさは0.5cm×6.5cm×0.1cm厚であり、重量は0.36gである。尚、導電部材3に配線する場合には集電体6を設けなくても良い。
このようにして、負極となる金属1と、セパレータ2と、正極となる導電部材3とを重ね合わせて重合体7を形成し、導電部材3のセパレータ2に対向する面側には酸性電解質4が付着され、セパレータ2に対向しない面側には陽極触媒5を付着すると共に、この陽極触媒5に集電体6を取り付けることで小型・軽量の一次電池を形成することができる。この場合、酸性電解質4としては過塩素酸(HClO)を用いるが、それに限定されない。
上記のような構成を備えた電池において、電池化学反応に伴って前記負極の金属1からマグネシウムイオンが溶出すると共に水素が発生し、図示しないリード線を介して電子が金属1から正極の導電部材3側に移動し、この導電部材3に供給される空気中の酸素が還元されて水を生成する。
この電池化学反応により、前記酸性電解質4の過塩素酸はHと[ClOとに電離し、[ClOが金属1から生じるMg2+と結合して錯塩Mg(ClO2となる。この錯塩は金属1の表面に付着すると分極が生じて起電力を阻害するが、前記生成水によって簡単に溶解するため金属1への付着が抑えられる。このため、金属1の表面は殆ど清浄状態に保持されることから、常時確実に電池化学反応が得られると共に起電力の低下を抑えることができる。
従来の電解液の役割は、電池内の内部抵抗を低くして電極近傍での電気的中性を保つことであるが、本発明ではこの役割に加えて負極側の触媒機能を付加するために酸性電解質を用いたものである。又、酸性電解質を用いることで、アルカリ性電解質よりも安全性を高めることができる。
この一次電池は、負極の金属1にリード線(図略)の端部を固定し、集電体6の突出端部にもリード線(図略)の端部を取り付けて電池性能試験を行った。この電池性能試験においては、北斗電工株式会社製の充放電試験機(HJR−110mSM6)を使用し、前記リード線に接続して1mAの負荷を掛け、電圧が2.5Vから1Vに低下するまでの電気容量を計測した。この電気容量は、828.8mAh/gであり、前記従来のマグネシウム電池の電気容量は170mAh/g程度であるから、単純計算で約4.8倍であることが分かった。
図2は、本発明に係る酸性電解質を用いた電池の第2実施形態を示すもので、(a)は概略斜視図、(b)は模式的概略断面図である。ここで、第1実施形態と同じ構成要素は、前記と同じ符号をつけて詳しい説明は省略する。
第2実施形態では、負極となる金属1と、セパレータ2と、正極となる導電部材3とを重ね合わせて重合体7を形成し、導電部材3のセパレータ2に対向する面側には酸性電解質4が付着され、重合体7を金属1が外側面となるようにして二つに折り曲げ、導電部材3の内側面に生じた空間部に陽極触媒5を配置すると共に、この陽極触媒5に集電体6を取り付けた構成である。前記第1実施形態が平面型の電池であるのに対し、第2実施形態は折曲型の電池である点で相違している。
この第2実施形態では、重合体7を二つ折りする際に金属1が外側面となるようにしたが、これに限定されずに金属1が内側面となるように二つ折りして実施することも可能である。その場合には、図示は省略したが導電部材3の外側面に陽極触媒5を付着すると共に、この陽極触媒5に集電体6を取り付ける。
図3は、本発明に係る酸性電解質を用いた電池の第3実施形態を示す模式的概略断面図である。ここでも、第1実施形態と同じ構成要素は、前記と同じ符号をつけて詳しい説明は省略する。
この第3実施形態では、負極となる金属1と、セパレータ2と、正極となる導電部材3とを重ね合わせて重合体7を形成し、導電部材3のセパレータ2に対向する面側には酸性電解質4が付着され、重合体7を金属1が外側面となるようにして円筒状に屈曲し、導電部材3の内側面に生じた円形の空間部に陽極触媒5を配置すると共に、この陽極触媒5に集電体6を取り付けた構成である。
この場合は、重合体7を円筒状に屈曲する際に金属1が外側面となるようにしたが、これに限定されずに金属1が内側面となるように円筒状に屈曲して実施することも可能である。その時には、図示は省略したが導電部材3の外側面に陽極触媒5を付着すると共に、この陽極触媒5に集電体6を取り付ける。
又、上記第3実施形態では円筒状に屈曲する場合であったが、これに限定されることなく角筒状に形成することも可能であり、例えば三角形状や、四角形状その他の角形にすることができる。更に、円筒状の場合は円形に限定されずに、楕円形であっても良い。
図4は、本発明に係る酸性電解質を用いた電池の第4実施形態を示す概略分解断面図である。ここにおいても、第1実施形態と同じ構成要素は、前記と同じ符号をつけて詳しい説明は省略する。
この第4実施形態では、第1実施形態と基本的な構成は同じであり、負極となる金属1と、セパレータ2と、正極となる導電部材3とを重ね合わせて重合体7を形成し、導電部材3のセパレータ2に対向する面側には酸性電解質4が付着され、セパレータ2に対向しない面側には陽極触媒5を付着すると共に、この陽極触媒5に集電体6を取り付けた構成であり、金属1とセパレータ2との間に吸水・保湿部材8を配置したことを特徴とする二次電池である。吸水・保湿部材8は、液体を吸収して湿潤状態に保持できる機能を有するものであり、この場合はガラス繊維シートが用いられているが、これに限定されず例えば紙、布、不織布や吸水性樹脂等を使用することができる。尚、前記実施形態1〜3の一次電池においても、金属1とセパレータ2との間に吸水・保湿部材8を配置させることもある。吸水・保湿部材8を配置することにより、金属1に対して酸性電解質4を確実に且つ均等に接触させることができ、安定した起電力を得ることが可能となる。
電池化学反応に伴って、前記負極の金属1は徐々に溶け出して減少する。この金属1が溶滅すると電池化学反応が停止して、前記一次電池はそれ以上使用できなくなる。しかしながら、第4実施形態において、負極の金属1が溶滅した際に新品の金属に取り替えることで、継続して使用することが可能となる。即ち、二次電池としての使用が可能となり、しかも従来の二次電池のように外部電源に接続して充電する必要はない。
図5は、本発明に係る酸性電解質を用いた電池の第5実施形態を示す模式的概略断面図である。この場合も、第1実施形態と同じ構成要素は、前記と同じ符号をつけて詳しい説明は省略する。
この第5実施形態では、第1実施形態と基本的な構成は同じであり、負極となる金属1と、セパレータ2と、正極となる導電部材3とを重ね合わせて重合体7を形成し、導電部材3のセパレータ2に対向する面側には酸性電解質4が付着され、セパレータ2に対向しない面側には陽極触媒5を付着すると共に、この陽極触媒5に集電体6を取り付け、金属1とセパレータ2との間に吸水・保湿部材8を配置してあり、この吸水・保湿部材8に金属1を取り付ける点に特徴を有している。
このようにして、金属1が吸水・保湿部材8に取り付けられていると、負極の金属1が溶滅した際に図5のように金属1を吸水・保湿部材8と一緒に綺麗に剥ぎ取って取り替えることができる。吸水・保湿部材8とその下のセパレータ2とは非接着であるから、吸水・保湿部材8を剥がす作業は容易に行うことができる。これにより、溶滅した金属1の残渣が残留することなく完全に取り除かれるので、重合体7は綺麗な状態で残される。このため、新しい吸水・保湿部材と共に金属1を取り替える作業がきわめて容易になる。この時、新たなガラス繊維シートを省いて新品の金属だけ取り替えるようにしても良い。
図6は、本発明に係る酸性電解質を用いた電池の第5実施形態を示す概略側面図である。これは、前記平面型電池(図1)や折曲型電池(図2)を、電気絶縁性の保護部材9で挟み付けて保護した構成である。これにより、重合体7を損傷から保護できると共に、重合体7の強度を向上させることができる。保護部材9としては、例えばアクリル等の合成樹脂板を使用することができ、上下の保護部材9をボルトとナット等の適宜の締着具10で固定する。尚、重合体7の保護手段はこれに限定されない。
図7は、本発明に係る酸性電解質を用いた電池の第6実施形態を示す概略斜視図である。これは、前記平面型電池(図1)や折曲型電池(図2)を、電気絶縁性の容器11内に収納したものである。これにより、重合体7を損傷から保護できると共に、重合体7の強度を向上させることができる。この容器11は例えばアクリル等の合成樹脂で形成することができ、空気導入孔11aを設けると共に集電体6の取出孔11bをそれぞれ設ける。空気導入孔11aは図示の窓孔に限定されず、電池への空気供給を十分できる形態であれば良く、例えば複数の小孔で構成するようにしても良い。
前記の筒型電池(図3)の場合は、図示は省略したが電気絶縁性の筒状容器を用いて、この筒状容器内に重合体を収納する構成にすれば良い。角筒状の場合は、この角筒状に対応する容器を用いるようにする。
本発明に係る酸性電解質を用いた電池は、例えばノートパソコン、携帯電話、時計、電気器具、電動工具等の各種機器のバッテリーとして利用することができ、その他電気自動車、家庭用発電ユニット、無停電電源、医療機器等広い範囲での用途が期待できる。
本発明に係る酸性電解質を用いた電池の第1実施形態を示すもので、(a)は概略斜視図、(b)は概略分解断面図である。 本発明に係る酸性電解質を用いた電池の第2実施形態を示すもので、(a)は概略斜視図、(b)は模式的概略断面図である。 本発明に係る酸性電解質を用いた電池の第3実施形態を示す模式的概略断面図である。 本発明に係る酸性電解質を用いた電池の第4実施形態を示す概略分解断面図である。 本発明に係る酸性電解質を用いた電池の第5実施形態を示す模式的概略断面図である。 本発明に係る酸性電解質を用いた電池の第5実施形態を示す概略側面図である。 本発明に係る酸性電解質を用いた電池の第6実施形態を示す概略斜視図である。
符号の説明
1 金属
2 セパレータ
3 導電部材
4 酸性電解質
5 陽極触媒
6 集電体
7 重合体
8 吸水・保湿部材
9 保護部材
10 締着具
11 容器
11a 空気導入孔
11b 取出孔

Claims (9)

  1. 少なくとも負極となる金属と、正極となる導電部材とを重ね合わせて重合体を形成し、前記導電部材における前記金属に対向する側には酸性電解質が付着され、前記金属に対向しない側には陽極触媒を配置して成ることを特徴とする酸性電解質を用いた電池。
  2. 少なくとも負極となる金属と、正極となる導電部材とを重ね合わせて重合体を形成し、前記導電部材における前記金属に対向する側には酸性電解質が付着され、前記重合体を前記金属が外側となるようにして折り曲げ、前記導電部材の内側に生じた空間部に陽極触媒を配置して成ることを特徴とする酸性電解質を用いた電池。
  3. 少なくとも負極となる金属と、正極となる導電部材とを重ね合わせて重合体を形成し、前記導電部材における前記金属に対向する側には酸性電解質が付着され、前記重合体を前記金属が内側となるようにして折り曲げ、前記導電部材の外側に陽極触媒を配置して成ることを特徴とする酸性電解質を用いた電池。
  4. 前記重合体を筒状に屈曲形成したことを特徴とする請求項2又は3に記載の酸性電解質を用いた電池。
  5. 前記金属と導電部材との間にセパレータを配置したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の酸性電解質を用いた電池。
  6. 前記金属と導電部材との間、又は前記金属とセパレータとの間に吸水・保湿部材を配置したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の酸性電解質を用いた電池。
  7. 前記吸水・保湿部材に金属を取り付け、当該吸水・保湿部材と共に金属を交換することを特徴とする請求項6に記載の酸性電解質を用いた電池。
  8. 前記重合体を電気絶縁性の保護部材で保護したことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の酸性電解質を用いた電池。
  9. 前記重合体を電気絶縁性の容器内に収納し、この容器に空気導入孔を設けたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の酸性電解質を用いた電池。
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