JP2001043342A - チップカード - Google Patents
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Abstract
ップを搭載させるチップカードに関し、実装されるIC
チップの保護の向上を図るチップカードを提供すること
を目的とする。 【解決手段】本発明のチップカード11は、一方面に印
刷より導電性パターン13A,13Bが形成されてIC
チップ14が搭載されたベース基材12の当該ベース基
材12のチップ面12A上に、ICチップ14の厚さ以
上の厚さで当該ICチップ14を回避する穿孔部15A
が形成された中間部材15が形成され、この中間部材1
5上に重合部材17が形成される構成とする。
Description
ス基材上にICチップを搭載させるチップカードに関す
る。
称されるチップカードは種々のものがあり、大別して接
触型と非接触型がある。また、ベース基材上に搭載され
るICチップとしてメモリ及びその周辺回路を備えたも
のや、加えてCPU等を備えたものもある。特に、非接
触型のチップカードは、リーダライタとの間でデータの
送受を行うための送受信アンテナがベース基材上に設け
られ、製造コスト低減から可撓性のフィルムや紙上に上
記送受信アンテナを印刷して形成させている。そのた
め、外力、衝撃等からICチップを保護する構造のもの
が望まれている。
の説明図を示す。図8(A)は、チップカード101の
基本構成の概略縦側断面図であり、ベース基材102上
に二つの送受信アンテナの役割をなす導電性薄膜層10
3A,103Bが形成される。そして、導電性薄膜層1
03A,103B間にICチップ104が例えばフリッ
プチップ形式で接続されて搭載されたものである。
からフィルムや紙等の可撓性部材を用い、上記導電性薄
膜層103A,103Bを、導電性のカーボン等を含む
導電性インクで印刷して形成することが行われている。
そして、図8(B)に示すように、上記チップカード1
01を、水滴や汚れ等から保護するために全体を透明樹
脂等の保護部材105により密封状態で覆い、耐久性を
向上させることが行われている。
(B)に示すようなチップカード101は、保護部材1
05で被覆しているが、ICチップ104部分が突状と
なると共に、当該保護部材105は高硬度のものではな
いことから当該ICチップ104に外力や衝撃を受けや
すく保護が十分でないという問題がある。そこで、本発
明は上記課題に鑑みなされたもので、実装されるICチ
ップの保護の向上を図るチップカードを提供することを
目的とする。
に、請求項1記載の発明では、一方面に導電性パターン
が形成されてチップモジュールが搭載されるベース基材
と、前記ベース基材の一方面上に、前記チップモジュー
ルを回避する部分が設けられて重ね合わされるものであ
って、少なくとも当該チップモジュールの厚さの厚みで
介在される所定数の中間部材と、一方面が前記中間部材
上に対向して重ね合わされる重合部材と、を有してチッ
プカードを構成する。
モジュールは、ICチップ単体、又は前記導電性パター
ンと電気的接続される導電部が形成されたチップベース
材にICチップが搭載され」、「少なくとも前記ベース
基材に形成される導電性パターン及び前記チップベース
材に形成される導電部が、導電性印字材で印刷され」、
「前記ベース基材は可撓性部材で形成され」、「前記所
定数の中間部材は可撓性部材で形成され」、「前記重合
部材は可撓性部材で形成され」、「前記ベース基材及び
重合部材のうち、少なくとも一方の前記一方面の裏面に
所定情報が印字され」、「前記ベース基材、所定数の中
間部材及び重合部材が一体として折曲、接着することで
積層構造とされ、又はそれぞれが単体で積層構造とさ
れ」、「少なくとも前記ベース基材所定数の中間部材及
び重合部材が所定数連続状態で形成されており、当該ベ
ース基材、中間部材、重合部材が積層構造とされた後に
分離され」る構成である。
材と重合部材との間に位置されるチップモジュール部分
に当該チップモジュールを回避する部分を設けた所定数
の中間部材が介在される構造のもので、チップモジュー
ル部分で突状部分が形成されず当該チップモジュールへ
の外力や衝撃による保護効果を向上させることが可能と
なる。
を図により説明する。図1に、本発明の第1実施形態の
構成図を示す。図1に示すチップカード11は、例えば
個人が所有して入館、入室等の際に証明として提示する
登録証に適用した場合を示したもので、図1(C)に示
すように、例えばフィルムや紙等の可撓性部材(本実施
形態では紙を適用する)を使用したベース基材12の一
方面(チップ面とする)12A上に、電気的に絶縁され
て分離した二つの導電性パターン13A,13Bが形成
されている。そして、上記導電性パターン13A,13
B間にチップモジュールとしての単体のICチップ14
が電気的に接続されて搭載されている。
A上には、当該ICチップ14を回避する部分として穿
孔部15Aが形成された中間部材15が接着材16によ
り接着されて位置される。この中間部材15は、例えば
上記ベース基材12と同材質のフィルムや紙等の可撓性
部材(本実施形態では紙を適用する)が使用され、上記
ICチップ14の厚さ以上の厚み(少なくともICチッ
プ14の厚さの厚み)で介在される。そして、例えばフ
ィルムや紙等の可撓性部材(本実施形態では紙を適用す
る)を使用した重合部材17の一方面(チップ側面とす
る)17Aが上記中間部材15上に接着材16により重
ね合わされた状態で設けられている。
の裏面(情報面とする)17Bに、図1(A)に示すよ
うに、例えば写真貼付領域以外に「登録証」、「登録N
O.:*****」、「氏名:****」等の情報が印
字される。また、ベース基材12のチップ面12Aの裏
面(情報面とする)12Bに、図1(B)に示すよう
に、例えば「注意事項***・・・」等の情報が印字さ
れる。
の製造説明図を示すと共に、図3及び図4に本発明のチ
ップカード構造の製造断面図を示す。図2〜図4におい
て、まず図2(A)、図3(A)に示すように、紙製の
ベース基材12、中間部材15及び重合部材17とが一
体とされ、それぞれの情報面17B,12Bに、図1
(A)、(B)に示すような情報が印刷により印字され
る。なお、図中破線18は折り込み線である。この場
合、中間部材15の厚さが搭載されるICチップ14の
厚み以上(少なくともICチップ14と同等の厚さ)の
ものとすることから、ベース基材12及び重合部材17
においても当該中間部材15と同じ厚さとする。
上に、例えばカーボン等の導電性印字材を用いて印刷に
より互いに電気的絶縁されて分離された導電性パターン
13A,13Bがそれぞれいわゆるべたパターンで形成
される(図2(B)、図3(B))。このように、導電
性パターン13A,13Bを紙上に印刷で形成すること
ができることから製造コストを低減することができる。
このことは、上記登録証に限らず、物流過程で搬送物に
貼付するタグ等にも適用することができるものである。
ICチップ14を搭載するチップモジュール搭載領域1
9を除き、ベース基材12、中間部材15、重合部材1
7のそれぞれのチップ(側)面12A,17A全面に接
着材16が塗布される(図2(C)、図3(C))。こ
の接着材16は、例えば一般的な不乾燥性の接着剤を用
いる。なお、接着材16は、所望の厚さで、チップモジ
ュール搭載領域19を確保して少なくとも中間部材15
及び重合部材15の展開図上(図3(C)参照)チップ
(側)面12A,15Aに塗布(部分塗布)してもよ
い。
9内であって、各導電性パターン13A,13B間にI
Cチップ14が電気的に接続されて搭載される(図2
(D)、図3(D))。このICチップ14の搭載は、
例えばバンプや導電性ペースト等を用いていわゆるフリ
ップチップ形式で行われる。
チップ面12A上に折り込み線18で折曲して重ね合わ
せる(図4(A))。このとき、ICチップ14は中間
部材15の穿孔部15A内に位置されて当該中間部材1
5間で回避された状態となる。続いて中間部材15上に
重合部材17を中間部材15上に折り込み線18で折曲
して重ね合わせた後、これら重ね合わせた状態でゴムロ
ール等の接着ローラ20A,20B間を通過させること
により、接着材16により接着させるものである(図4
(B))。なお、各中間部材15、重合部材17を重ね
合わせるときにある程度の力を加えることで接着材16
による接着を行う場合には、上記接着ローラ20A,2
0Bによる加圧は不要である。
容易かつ安価に製造することができ、上述のように広い
範囲で適用することができるものである。
際、ベース基材12、中間部材15及び重合部材17を
一体として、その中央にベース基材12(ICチップ1
4が搭載される部材)を配置した場合を示したが、左右
のいずれに配置してもよい。また、ベース基材12、中
間部材15及び重合部材17を一体とした場合を示した
が、それぞれを別個とし、又は少なくとも何れかを別個
として接着材16を塗布してICチップ14を搭載した
後に重ね合わせて接着させてもよい。さらに、中間部材
15を、ベース基材12等と一体、別部材に関わらず、
全体(重ねた状態)としてICチップ14(後述のチッ
プモジュール)の厚さ以上の厚さを確保するために複数
としてもよい。
静電誘導型のもので、導電性パターン13A,13Bが
アンテナの役割を成す。一例を簡単に説明すると、当該
チップカード11がリーダライタに接近すると、リーダ
ライタにおいて上記導電性パターン13A,13Bに対
応した各導電性パターンの極性を所定周波数(例えば1
25KHz)で変化させるもので、これによりチップカ
ード11の各導電性パターン13A,13Bに静電誘導
により同周波数で電荷が発生して電流が生じる。この所
定周波数の電流は電源として利用されると共に、データ
(コマンド)が含まれるもので、ICチップ14内でデ
ータ処理が行われて当該ICチップ14内にデータが記
憶され、又は記憶されている情報を上記リーダライタに
返信するものである。
形態の説明図を示す。図は、上記実施形態で示した一体
のベース基材12、中間部材15及び重合部材17を所
定数連続状態としたものを用いるものである。上記と同
様に、各情報面12B,17Bに所定情報(個別情報と
共通情報)を印刷し(図5(A))、各チップ面12A
に導電性パターン13A,13Bを形成した後(図5
(B))、チップモジュール搭載領域19を除いて接着
材16を全体に塗布し(図5(C))、それぞれにIC
チップ14を搭載する(図5(D))。
み線18でベース基材12のチップ面12A上に中間部
材15を折曲し、当該中間部材15上に重合部材17を
折り込み線18で折曲した後、適宜図4(B)に示すよ
うな接着ローラ20A,20Bを用いて接着し、個別の
チップカード11毎に切断分離することにより作製する
ものである。
カード11とすることにより、容易に量産することがで
きることから、製造コストの低減を図ることができ、安
価なチップカード11を提供することができるものであ
る。
成図を示す。なお、図1と同様の構成部分には同一の符
号を付す。図6において、チップカード21は、ベース
基材12の情報面12Bに、上記同様の図6(B)に示
すような所定の情報が印刷され、チップ面12Aに導電
性パターン13A,13Bが形成されて当該導電性パタ
ーン13A,13B間にチップモジュール22(図7で
説明する)が搭載される。そして、中間部材15を上記
チップモジュール22の厚さ以上の厚みで、かつ当該チ
ップモジュール22を回避する部分の穿孔部15Bを形
成して介在させ、上記同様の図6(A)に示すような情
報が情報面17Bに印刷された重合部材17を位置させ
る構造である。
るチップモジュール及びその搭載の説明図を示す。図7
において、チップモジュール22は、図7(A)、
(B)に示すように、小面積のチップベース材31上に
導電部32A,32Bが例えばカーボン等の導電性印字
材で印刷により形成されており、当該導電部32A,3
2B間にICチップ14が例えばフリップチップ形式で
搭載される。そして、各導電部32A,32B上には導
電性接着材33A,33Bが形成されたものである。
形態と同様のフィルムや紙等の可撓性部材でもよく、プ
ラスティックのような樹脂で形成してもよい。また、導
電部32A,32b上に形成される導電性接着材33
A,33Bは、後述のように導電性パターン13A,1
3Bに電気的に接続させるためのものであることから、
接着材に限らず、バンプ等の金属端子を用いてもよい。
このようなチップモジュール22は、それ自身チップカ
ードを構成するものであるが、アンテナの役割をなす導
電部32A,32Bが小面積であって感度に限界がある
ことから、これをチップモジュールとして適用させたも
のである。
に示すように、一体化されたベース基材12、中間部材
15、重合部材17の当該ベース基材12チップ面12
Aに導電性パターン13A,13Bが形成され、チップ
モジュール搭載領域34を除いて接着材16が塗布され
た当該チップモジュール搭載領域34内であって、上記
導電性接着材33A,33Bを対応する導電性パターン
13A,13Bに接続して搭載させるものである。
チップカード21は、上記図2〜図5と同様の過程でベ
ース基材12上に中間部材15を折曲して接着し、この
中間部材15上に重合部材17を折曲して接着すること
で製造することができるもので、特にチップモジュール
22も図2、図3等の印刷等を用いて同様の過程で製造
することができるものである。すなわち、上記チップモ
ジュール22を備えるものであっても容易に製造するこ
とができると共に、製造コストの低減を図ることができ
ることから、安価なチップカード21を提供することが
できるものである。
ード11,21を静電誘導型として、導電性パターン1
3A,13Bをいわゆるべたパターンで形成した場合を
示したが、電磁誘導型として当該導電性パターン13
A,13Bをコイルパターンで形成しても、本発明のチ
ップカード構造とすることで有効となるものである。ま
た、上記実施形態では、チップカード11,12を作製
する際、ベース基材12、中間部材15、重合部材17
をいわゆるC折りして重ね合わせた場合を示したが、い
わゆるZ折りして重ね合わせてもよく、この場合、図2
(A)の平面状態でベース基材、中間部材の配置が適宜
設定されると共に、接着材16が両面で部分的に塗布さ
れるものである。さらに、本発明のチップカード構造の
ものを、ICチップ14に影響を与えない温度でラミネ
ートしてもよく、これにより汚れを防止することができ
るものである。
パターンが形成されてチップモジュールが搭載されたベ
ース基材と当該チップモジュール側で重ね合わされる重
合部材との間に、チップモジュールの厚さ以上の厚みで
当該チップモジュールを回避する部分が形成された所定
数の中間部材を介在させることにより、突状部分が形成
されずチップモジュールに対する保護を向上させること
ができるものである。
可撓性部材で形成し、導電性パターン、導電部を導電性
印字材により印刷して形成させることにより、安価にチ
ップモジュールへの保護を向上させたチップカードを提
供することができる。
部材とを一体とし、また適宜ベース基材、中間部材、重
合部材を所定数連続状態で形成したものを積層構造とす
ることにより、容易に製造することができると共に、製
造コストの低減を図ることができ、安価なチップカード
を提供することができるものである。
る。
である。
である。
びその搭載の説明図である。
Claims (9)
- 【請求項1】一方面に導電性パターンが形成されてチッ
プモジュールが搭載されるベース基材と、 前記ベース基材の一方面上に、前記チップモジュールを
回避する部分が設けられて重ね合わされるものであっ
て、少なくとも当該チップモジュールの厚さの厚みで介
在される所定数の中間部材と、 一方面が前記中間部材上に対向して重ね合わされる重合
部材と、 を有することを特徴とするチップカード。 - 【請求項2】請求項1記載のチップカードであって、前
記チップモジュールは、ICチップ単体、又は前記導電
性パターンと電気的接続される導電部が形成されたチッ
プベース材にICチップが搭載されてなることを特徴と
するチップカード。 - 【請求項3】請求項1又は2記載のチップカードであっ
て、少なくとも前記ベース基材に形成される導電性パタ
ーン及び前記チップベース材に形成される導電部が、導
電性印字材で印刷されてなることを特徴とするチップカ
ード。 - 【請求項4】請求項1〜3のうち何れかに記載のチップ
カードであって、前記ベース基材は可撓性部材で形成さ
れることを特徴とするチップカード。 - 【請求項5】請求項1〜4のうち何れかに記載のチップ
カードであって、前記所定数の中間部材は可撓性部材で
あることを特徴とするチップカード。 - 【請求項6】請求項1〜5のうち何れかに記載のチップ
カードであって、前記重合部材は可撓性部材で形成され
ることを特徴とするチップカード。 - 【請求項7】請求項1〜6のうち何れかに記載のチップ
カードであって、前記ベース基材及び重合部材のうち、
少なくとも一方の前記一方面の裏面に所定情報が印字さ
れてなることを特徴とするチップカード。 - 【請求項8】請求項1〜7のうち何れかに記載のチップ
カードであって、前記ベース基材、所定数の中間部材及
び重合部材を一体として折曲、接着することで積層構造
とされ、又はそれぞれが単体で積層構造とされることを
特徴とするチップカード。 - 【請求項9】請求項1〜8のうち何れかに記載のチップ
カードであって、少なくとも前記ベース基材、所定数の
中間部材及び重合部材が所定数連続状態で形成されてお
り、当該ベース基材、中間部材、重合部材が積層構造と
された後に分離されてなることを特徴とするチップカー
ド。
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JP21807299A JP4176244B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | チップカード |
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