JP2001041084A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JP2001041084A
JP2001041084A JP11215534A JP21553499A JP2001041084A JP 2001041084 A JP2001041084 A JP 2001041084A JP 11215534 A JP11215534 A JP 11215534A JP 21553499 A JP21553499 A JP 21553499A JP 2001041084 A JP2001041084 A JP 2001041084A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】減筒により生じるトルク変動の影響をより効果
的に抑制することのできる内燃機関の制御装置を提供す
る。 【解決手段】エンジン10では、その運転状態に応じて
特定気筒を休止する減筒運転が行われる。ECU(電子
制御装置)22は、高速運転中の減筒運転時には、各気
筒の発生トルクが着火順序の順に交互に増大/減少され
るように休止対象気筒以外の気筒の点火時期を制御す
る。またECU22は、低速運転中の減筒運転時には、
休止対象気筒に対して点火順序において直前の順となる
気筒の発生トルクを増大させ、直後の順となる気筒の発
生トルクを減少させるように各気筒の点火時期を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の制御装
置に関し、特に当該機関の運転状態に応じて特定気筒を
休止する減筒運転を行う内燃機関に適用して好適な制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、機関運転状態に応じて特定気
筒を休止する減筒運転を実施し、稼動気筒数を減らすこ
とで、実質的な内燃機関の排気量を一時的に低減して燃
費の向上を図るようにした内燃機関の制御装置がある。
【0003】図12は、4つの気筒#1〜#4を備える
直列4気筒型内燃機関の場合を例として、その(a)全
気筒運転時、及び(b)減筒運転時の機関回転数の推移
を示している。
【0004】この図12に例示した内燃機関では、気筒
#1→#3→#4→#2の順に着火が行われているもの
とする。この内燃機関が全気筒で運転されているときに
は、同図12(a)に示すように、各気筒での着火の都
度、機関回転数(機関回転速度)は増減を繰り返すよう
に変動されている。ここで、気筒#3に対する燃料供給
を遮断して減筒運転が行われると、同図12(b)に示
すように、この気筒#3の本来の着火時期の直後に機関
回転数(機関回転速度)が大きく低下するようになる。
【0005】このように減筒運転を行う内燃機関では、
減筒によって内燃機関の発生トルクのバランスが崩れ、
機関回転の不適正な変動が生じるようになる。そして、
この結果、内燃機関の振動や騒音が増大するなどの不都
合が生じるおそれもある。
【0006】そこで、特開平6−26430号公報に記
載の内燃機関の制御装置では、休止対象となる特定気筒
(休止対象気筒)に対して着火順序において直前の順と
なる気筒の着火時期(点火時期)を早め、同気筒の発生
トルクを増大するようにしている。この結果、休止対象
気筒の休止に先立ち、機関回転速度が予め高められるよ
うになり、減筒に起因する機関回転速度の落ち込みを低
減することができるようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように減筒運転時
に休止対象気筒に先行して着火される気筒の発生トルク
を増大するようトルク制御することで、減筒に起因する
機関回転数(機関回転速度)の一時的な落ち込みを好適
に抑制することはでき、またその結果、内燃機関の振動
や騒音の増大といった減筒に起因するトルク変動の影響
をある程度は抑制することができる。しかしながら、こ
うしたトルク制御によっても、やはり減筒に起因するト
ルクの不適正な変動を充分に低減することはできず、内
燃機関の回転バランスの悪化やそれに伴う振動や騒音な
どのトルク変動の影響を充分に抑制することはできな
い。
【0008】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、特定気筒を休止して減筒運
転を行う内燃機関において、減筒運転に伴うトルク変動
の影響を更に効果的に抑制することのできる内燃機関の
制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1に記載の発明は、内燃機関の運転状態に応じて特定
気筒を休止する減筒運転を行う内燃機関の制御装置にお
いて、前記減筒運転時には、各気筒の発生トルクが着火
順序の順に交互に増大/減少されるように該特定気筒以
外の気筒の発生トルクを制御するトルク制御手段を備え
るようにしたものである。
【0010】内燃機関の運転状態に応じて特定気筒を休
止する減筒運転中には、特定気筒を休止することによっ
て、内燃機関の発生トルクが不用意に変動して、内燃機
関の回転バランスが崩れ、振動や騒音が増大することが
ある。そこで、この請求項1に記載の構成では、こうし
た減筒運転時には、トルク制御手段によって、各気筒の
発生トルクが着火順序の順に交互に増大/減少されるよ
うに上記特定気筒以外の気筒の発生トルクを制御するよ
うにしている。こうしたトルク制御により、減筒運転時
の内燃機関のトルク変動周期を短縮させることで、減筒
に伴う内燃機関の回転変動を低減するようにしている。
【0011】また、こうして各気筒の発生トルクを交互
に増大/減少させるようにトルク制御を行えば、着火順
序において上記休止対象となる特定気筒の直前及び直後
の順の気筒の発生トルクが増大されるようになるため、
この特定気筒の休止に起因する回転速度の落ち込みが抑
制されるとともに、一時的に低下した回転速度をより早
急に回復されるようになり、減筒による機関回転数の落
ち込みを好適に抑制することができるようにもなる。
【0012】ちなみに、実時間における各気筒の着火間
隔がより短くなる内燃機関の高速運転中の減筒運転時に
上記構成のトルク制御手段にかかるトルク制御を適用す
れば、実時間における減筒運転時のトルク変動の周期が
更に短縮されるため、こうしたトルク変動の影響の緩和
に多大な効果が発揮されるようになる。このように、上
記構成にかかるトルク制御は、高速運転中の減筒運転時
に適用することでトルク変動の影響の抑制に特に高い効
果を奏することができるが、高速運転中以外の減筒運転
時に適用した場合にも、充分な抑制効果を得ることがで
きる。
【0013】したがって、この請求項1に記載の発明に
よれば、減筒運転時の機関回転に対するトルクの発生状
態をよりバランスのとれた好適な態様とすることがで
き、機関回転の不適切な変動や内燃機関の振動や騒音の
増大などの減筒運転時のトルク変動の影響を、更に効果
的に抑制することができるようになる。
【0014】また、請求項2に記載の発明は、内燃機関
の運転状態に応じて特定気筒を休止する減筒運転を行う
内燃機関の制御装置において、前記減筒運転時には、前
記休止対象となる特定気筒に対して着火順序において直
前の順となる気筒の発生トルクを増大せしめると共に、
同着火順序において直後の順となる気筒の発生トルクを
減少せしめるように発生トルクを制御するトルク制御手
段を備えるようにしたものである。
【0015】この請求項2に記載の構成では、内燃機関
の運転状態に応じて特定気筒を休止する減筒運転が行わ
れると、トルク制御手段により、上記休止対象となる特
定気筒に対して着火順序において直前の順となる気筒の
発生トルクが増大されるようになり、更にこの特定気筒
に対して着火順序において直後の順となる気筒の発生ト
ルクが減少されるようになる。すなわち、この構成で
は、休止対象となる特定気筒に先行して着火が行われる
気筒の発生トルクを増大させるようトルク制御して、内
燃機関の回転速度を予め高めておくことで、上記特定気
筒の休止による回転速度の落ち込みを低減するようにし
ている。また、休止対象となる特定気筒の直後に着火さ
れる気筒の発生トルクを減少することで、着火の再開に
伴い内燃機関の回転が急激に加速されて発生するショッ
クを好適に低減することができるようになり、減筒運転
時の内燃機関のトルク変動をより円滑なものとすること
ができるようになる。
【0016】ちなみに、実時間における各気筒の着火間
隔が長くなる内燃機関の低速運転中の減筒運転時に、上
記構成のトルク制御手段にかかるトルク制御を適用し
て、内燃機関のトルクをより円滑に変動させるようにす
れば、こうした変動の影響の緩和に多大な効果が発揮さ
れるようになる。このように、上記構成にかかるトルク
制御による減筒に起因するトルク変動の影響の抑制効果
は、低速運転中の減筒運転時に適用することで特に高い
効果を奏することができるが、低速運転中以外の減筒運
転時に適用した場合にも、充分な抑制効果を得ることが
できる。
【0017】したがって、この請求項2に記載の構成で
は、減筒に伴う機関回転速度の落ち込みを抑制するとと
もに、着火の再開によるショックを低減することができ
るようになり、減筒に起因するトルク変動の影響を更に
効果的に抑制することができるようになる。
【0018】また、請求項3に記載の発明は、内燃機関
の運転状態に応じて特定気筒を休止する減筒運転を行う
内燃機関の制御装置において、当該機関の高速運転中の
前記減筒運転時には、各気筒の発生トルクが着火順序の
順に交互に増大/減少されるように該特定気筒以外の気
筒の発生トルクを制御し、当該機関の低速運転中の前記
減筒運転時には、前記休止対象となる特定気筒に対して
着火順序において直前の順となる気筒の発生トルクを増
大せしめると共に、同着火順序において直後の順となる
気筒の発生トルクを減少せしめるように発生トルクを制
御するトルク制御手段を備えるようにしたものである。
【0019】この請求項3に記載の構成では、内燃機関
の高速運転中の減筒運転時にはトルク制御手段によっ
て、各気筒の発生トルクが着火順序の順に交互に増大/
減少されるように上記特定気筒以外の気筒の発生トルク
が制御されるようになる。また、低速運転中の減筒運転
時には、同じくトルク制御手段によって、上記休止対象
となる特定気筒に対して着火順序において直前の順とな
る気筒の発生トルクが増大されるようになり、更にこの
特定気筒に対して着火順序において直後の順となる気筒
の発生トルクが減少されるようになる。
【0020】内燃機関の高速運転中の減筒運転時には、
実時間における各気筒の着火間隔が短くなる。こうした
高速運転中の減速運転時に、各気筒の発生トルクを着火
順序の順に交互に増大/減少させるトルク制御を適用す
れば、減筒運転時のトルク変動の実時間における周期が
充分に短縮されるため、減筒に起因するトルク変動の影
響の緩和に多大な効果が発揮されるようになる。
【0021】一方、内燃機関の低速運転中は、実時間に
おける各気筒の着火間隔がより長くなる。このときに
は、特定気筒に先行して着火される気筒の発生トルクを
増大させるとともに、その特定気筒の直後に着火される
気筒の発生トルクを減少させるようにトルク制御を行っ
て、減筒運転時における内燃機関のトルクをより滑らか
に変動させるようにすることで、減筒に起因するトルク
変動の影響をより効果的に抑制することができるように
なる。すなわち、この請求項3に記載の構成では、内燃
機関の高速運転中と低速運転中とで減筒運転時のトルク
制御態様を適宜に切り換えることで、減筒に起因して生
じるトルク変動の影響を更に効果的に抑制するようにし
ている。
【0022】したがって、この請求項3に記載の発明に
よれば、内燃機関の運転条件に応じてより適正な態様の
トルク制御が選択的に実行されるため、減筒に起因する
トルク変動の影響をより一層効果的に抑制することがで
きるようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明にかかる内燃機関の制御装置を具体化した第1の実施
の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0024】図1は、本実施の形態にかかる内燃機関及
びその制御装置を示す概略構成図である。ちなみに、こ
の実施の形態では、上記制御装置の適用対象となる内燃
機関として、直列4気筒型の車載用ガソリンエンジンが
採用されている。
【0025】同図1に示すように、このエンジン10
は、直列的に配設された4つの気筒#1〜#4が設けら
れたエンジン本体10a、吸気通路12、及び排気通路
17を備えて構成されている。
【0026】この吸気通路12において、その上流に
は、アクセルペダル14の踏み込み操作に応じて同吸気
通路12の流路面積を可変とするスロットルバルブ13
が設けられており、更にその上流には、エンジン10へ
の吸入空気量を検出するためのエアフローメータ16、
及び吸入空気をろ過するためのエアクリーナ15が設け
られている。また吸気通路12は、上記スロットルバル
ブ13の下流側において各気筒#1〜#4に分岐されて
おり、分岐後の吸気通路12には各々の気筒#1〜#4
へと燃料を噴射供給するためのインジェクタ11が気筒
毎にそれぞれ設けられている。
【0027】一方、エンジン本体10aに設けられた各
気筒#1〜#4には、図示しないスパークプラグに火花
を飛ばさせて燃料を点火するための高電圧の電流を、コ
イルへの通電のオン/オフ操作に基づき発生させる点火
コイル20がそれぞれの気筒毎に設けられている。これ
ら各気筒#1〜#4の点火コイル20の通電のオン/オ
フ操作は、イグナイタ21によって制御されている。ち
なみにこの実施の形態では、180°CA(クランク角
度)間隔で、気筒#1→#3→#4→#2の順に点火が
行われている。
【0028】こうしたエンジン10において、上記エア
フローメータ16などの各種センサの出力は、エンジン
10の制御系としての役目を司る電子制御装置(EC
U)22に対して入力される。このECU22には、上
記エアフローメータ16の他にも、エンジン10の回転
数や回転速度を検出する回転数センサ23をはじめ、エ
ンジン10の運転状態を検出するその他の各種センサ2
4の出力が入力されている。そしてECU22は、こう
したセンサの検出結果に基づいて、インジェクタ11の
駆動制御による燃料噴射量や燃料噴射時期の制御、及び
イグナイタ21の駆動制御による点火時期(着火時期)
の制御をはじめとする各種エンジン制御を行っている。
【0029】ところで、この実施の形態のエンジン10
では、上記エアフローメータ16や回転数センサ23な
どの検出結果に基づきエンジン10が所定の運転状態に
あると判断されたとき、特定気筒に対する燃料供給を遮
断して3つの気筒のみによりエンジン10を稼動させる
減筒運転を実施するようにしている。そしてこの実施の
形態では、こうした減筒運転にあたり、点火時期の制御
に基づく各気筒#1〜#4の発生トルクの調整を行っ
て、減筒に起因する機関回転の変動の影響を緩和するよ
うにしている。
【0030】次に、こうした減筒運転時のトルク調整の
ための点火時期の制御を中心として、この実施の形態に
おける点火時期制御について説明する。ECU(電子制
御装置)22は、各気筒#1〜#4での点火が行われる
毎に、各種センサの出力結果から把握されるエンジン1
0の運転状態に応じて点火時期を予め算出し、算出され
た点火時期に応じた制御信号(最終目標点火時期ao
p)をイグナイタ21に出力する。こうしたECU22
からの制御信号に応じてイグナイタ21は、点火を行う
気筒に対応した点火コイル20の通電のオン/オフ操作
により、上記算出された点火時期にスパークプラグから
火花を飛ばさせて該当気筒の着火を行うようにしてい
る。
【0031】図2〜図4は、点火時期の算出にかかるE
CU(電子制御装置)22の処理手順を示すフローチャ
ートである。続いて、このフローチャートに基づいて、
この実施の形態での点火時期の算出方法、及びこの点火
時期制御に基づく減筒運転時の各気筒#1〜#4の発生
トルクの調整方法について説明する。
【0032】ECU(電子制御装置)22は、各気筒#
1〜#4での点火の実行に先行して点火時期の算出を行
うため、所定クランク角毎の角度割り込み処理として図
2の「点火時期の算出処理」を実行する。
【0033】さて、処理がこの「点火時期の算出処理」
に移行すると、ECU22はまずステップS100にお
いて、そのときの機関運転状態に応じた点火時期である
ベース目標点火時期acalの算出を行う。ここでは、
ECU22は、上記回転数センサ23の出力結果より求
められた機関回転数ne、エアフローメータ16の出力
結果から求められた吸入空気量klsmなどのそのとき
の機関運転状態に基づき、予めECU22内に記憶され
た周知の制御マップなどを参照して、ベース目標点火時
期acalを算出するようにしている。
【0034】そして続くステップS110においては、
ECU22はそのとき減筒運転中であるか否かの判断を
行っている。なお、この実施の形態では上述の通り、エ
ンジン10が所定の運転状態にあるときに減筒運転を行
うようにしている。そして、ECU22は、そのとき減
筒運転中であると認識すればその処理をステップS12
0に移行する。
【0035】また、ここで減筒運転中ではない、すなわ
ち全気筒での運転中であると認識すれば、ECU22は
その処理をステップS130に移行する。このステップ
S130においては、減筒運転にかかるトルク調整のた
めの点火時期の補正を行わないようにするため、点火時
期補正量aopadの値を「0」に設定する。そしてE
CU22は、続くステップS400において、上記算出
したベース目標点火時期acalにこの点火時期補正量
aopadを加算して最終目標点火時期aopを算出
し、この算出処理を一旦終了する。すなわち、減筒運転
中でなければ、そのときの機関運転状態に応じた点火時
期であるベース目標点火時期acalがそのまま、最終
目標点火時期aopとして設定され、エンジン10はそ
の運転状態に応じた点火時期で運転されることとなる。
【0036】一方、そのとき減筒運転中であると認識さ
れていれば(ステップS110においてYES)、EC
U22はステップS120において、今回の点火時期の
算出にかかる気筒が、減筒運転にかかる休止対象となる
特定気筒(休止対象気筒)であるか否かを判断する。
【0037】具体的にはECU22は、こうした休止対
象気筒の特定を点火順序カウンタNの値から判断するよ
うにしている。この点火順序カウンタNは、減筒運転中
に上記休止対象気筒以外の気筒の点火時期を算出すべ
く、この「点火時期算出処理」が実行される毎に「1」
ずつ加算される(ステップS160)。そして休止対象
気筒の点火時期の算出に際して、この点火順序カウンタ
Nの値はクリア(N=「0」)される(ステップS14
0)。したがって、4つの気筒を備えるこのエンジン1
0では、この「点火時期算出処理」の実行にあたり、点
火順序カウンタNの値が「3」であれば、今回の点火時
期の算出にかかる気筒が、休止対象となる特定気筒であ
ると判断することができる。
【0038】なお、この実施の形態では、減筒運転にあ
たり気筒#3に対する燃料供給を遮断し、気筒#3を休
止するようにしている。また、上述のようにこのエンジ
ン10における気筒の点火順序は、気筒#1→#3→#
4→#2の順となっている。このため、ステップS14
0或いはS160における処理(点火順序カウンタNの
値の操作)後の各気筒に対応する点火順序カウンタNの
値は、休止対象気筒にあたる気筒#3が値「0」に該当
し、以下、気筒#4が値「1」に、気筒#2が値「2」
に、気筒#1が値「3」にそれぞれ該当するようにな
る。
【0039】ここで、今回の算出にかかる気筒が休止対
象気筒でない旨認識されていれば(ステップS120に
おいてNO)、ECU22はその処理をステップS16
0に移行する。また、ここで今回の点火時期算出にかか
る気筒が休止対象気筒であると認識されていれば(ステ
ップS120においてYES)、ECU22はその処理
をステップS140に移行して、次の一連の処理(ステ
ップS140,S150)を実行する。
【0040】ステップS140では、ECU22は上述
のように点火順序カウンタNの値をクリアする。そして
続くステップS150において、ECU22は、この算
出処理の終了後に本来、点火が行われる予定の休止対象
気筒の点火を中止(点火カット)すべく旨の制御信号を
イグナイタ21に対して出力する。こうして、休止対象
気筒である気筒#3の点火カットを行わせるようにした
後、ECU22は今回の処理を一旦終了する。
【0041】一方、ここで今回の点火時期算出にかかる
気筒が休止対象気筒ではない旨認識され(ステップS1
20においてNO)、その処理がステップS180に移
行すると、ECU22はそのときエンジン10がある程
度よりも低速(機関回転数ne<α)、且つある程度よ
りも低負荷(吸入空気量klsm<β)で運転されてい
るか否かを判断する。ECU22は、ここでエンジン1
0が低速低負荷で運転されていると認識されていなけれ
ば(NO)その処理をステップS200(図3)に移行
し、認識されていれば(YES)その処理をステップS
300(図4)に移行する。そしてECU22は、これ
らステップS200及びS300にかかる処理において
それぞれ、そのときのエンジン10の運転条件に応じた
トルク調整がなされるように、上記点火時期補正量ao
padを算出するようにしている。
【0042】そしてこれらステップS200或いはステ
ップS300にかかる処理において、それぞれの運転状
態に応じた点火時期補正量aopadを算出した後、E
CU22はステップS400において、先のステップS
100において算出したベース目標点火時期acalに
この点火時期補正量aopadを加算して最終目標点火
時期aopを求め、この算出処理を一旦終了する。
【0043】このように、本実施の形態では、エンジン
10が低速低負荷で運転されている時とそれ以外の時と
で、異なる処理にて点火時期補正量aopadを求める
ようにしている。次に、各運転条件における点火時期補
正量aopadの算出方法について図3及び図4のフロ
ーチャート等を参照して説明する。
【0044】図3は、ステップS200にかかる処理、
すなわち減筒運転中にあってエンジン10が高速高負荷
で運転されているときの点火時期補正量aopadの算
出にかかる処理(「点火時期補正量の算出処理A」)の
手順を示すフローチャートである。
【0045】さて、処理がステップS200に移行する
と、まずECU22はステップS210において、今回
の算出にかかる気筒が点火順序において上記休止対象気
筒から数えて奇数番目であるか否かを判断する。すなわ
ち、このエンジン10においては、上記点火順序カウン
タNの値が「1」に対応する気筒#4、及び同カウンタ
Nの値「3」に対応する気筒#1の点火時期の算出に該
当するか否かを判断する。
【0046】ここで、上記条件に該当することが認識さ
れていれば(ステップS210においてYES)、EC
U22はその処理をステップS220に移行し、該当し
ないことが認識されていれば(NO)その処理をステッ
プS230に移行する。
【0047】そして、ステップS220においては、該
当気筒の発生トルクをより増大させるため、点火時期を
より進角させる方向の点火時期補正量aopadが算出
される。また、ステップS230においては、該当気筒
の発生トルクをより減少させるため、点火時期をより遅
角させる方向の点火時期補正量aopadが算出され
る。具体的には、本実施の形態でのステップS220及
びS230での点火時期補正量aopadは、ECU2
2内に予め記憶された制御マップを参照して算出されて
いる。
【0048】図5は、こうした点火時期補正量aopa
dの算出にかかる算出マップの一例を示している。この
図5の算出マップには、上記エアフローメータ16の検
出結果から求められる吸入空気量klsm、及び上記回
転数センサ23の検出結果から求められる機関回転数n
eと、点火時期補正量aopadの絶対値との対応関係
が示されている。そして、点火時期を進角方向に補正す
る場合(ステップS220)には進角補正量として、遅
角方向に補正する場合(ステップS230)には遅角補
正量として、この算出マップより求められた点火時期補
正量aopadの絶対値の正負を定め、点火時期補正量
aopadを算出している。
【0049】こうして点火時期補正量aopadを算出
した後、ECU22はその処理を図2のステップS40
0に移行し、減筒運転にかかるトルク調整分を加味した
最終目標点火時期aopを算出して、今回の「点火時期
の算出処理」を終了する。
【0050】図6に、このときの(a)点火時期補正量
aopad、及び(b)機関回転数neの推移を示す。
減筒運転中にあってエンジン10が高速高負荷で運転さ
れているときには、図6(a)に示す点火時期補正量a
opadは、上述のように休止対象となる特定気筒#3
から数えて点火順序において奇数番目の気筒#4,#1
の点火時期を進角させ、また偶数番目の気筒#2の点火
時期を遅角させるように設定される。そしてこうした点
火時期補正により、減筒される気筒#3の前後に点火さ
れる上記奇数番目の気筒#4,#1ではその発生トルク
がより増大され、また休止対象気筒#3から360°C
A後に点火される上記偶数番目の気筒#2ではその発生
トルクがより減少されるようになる。こうして、このと
きの各気筒の発生トルクは、減筒されてトルクを発生し
ない気筒#3も含めて、点火順序の順に交互に増大/減
少されるようになる。
【0051】この結果、エンジン10の発生トルクの変
動は、こうしたトルク調整を行わないときの720°C
A周期(点火間隔にて4気筒分)から360°CA周期
(点火間隔にて2気筒分)にまで短縮されるようにな
る。したがって、このときのエンジン10のトルク発生
態様は、360°CA間隔で点火が行われる2気筒運転
の等間隔点火時のトルク発生態様に近づき、よりバラン
スのとれたものとなる。ちなみに、実時間における各気
筒の点火間隔が短くなるエンジン10の高速運転中の減
筒運転時に、こうしたトルク制御を適用すれば、減筒に
起因するトルク変動の実時間における周期を充分に短く
して、且つ機関回転のバランスを向上することで、こう
した変動の影響の緩和に多大な効果を発揮するようにな
る。
【0052】一方、こうしたトルク調整の結果、機関回
転数ne(機関回転速度)は、例えば図6(b)に実線
で示すように推移するようになる。なお、この図6
(b)には、こうした減筒運転にかかるトルク調整を行
わないとき(図12(b)参照)の減筒運転時の機関回
転数neの変動も、破線にて併せ示されている。これら
の対比からも明らかなように、上記の如くトルク調整を
行えば、休止対象気筒の前後に点火される気筒での発生
トルクが増大されることにより、減筒に起因する機関回
転数ne(機関回転速度)の落ち込みが抑制されるとと
もに、一時的に低下した回転速度をより早急に回復させ
ることができるようになり、機関回転数ne(機関回転
速度)の落ち込み期間をより短縮することができるよう
にもなる。
【0053】以上のように、この実施の形態では、減筒
運転中にエンジン10が高速高負荷で運転されていれ
ば、各気筒の発生トルクが点火順序の順に交互に増大/
減少されるように休止対象気筒以外の気筒の発生トルク
を制御するようにして、減筒に起因して生じるトルク変
動の影響を抑制するようにしている。
【0054】これに対して、同じ減筒運転中にあっても
エンジン10が低速低負荷運転されていれば(ステップ
S170においてYES)、ECU22は上述のように
ステップS300にかかる処理によって点火時期補正量
aopadを求めており、上記の場合とは異なる態様で
各気筒の発生トルクを制御している。次に、このときの
点火時期制御によるトルク調整方法について図4及び図
7を参照して説明する。
【0055】図4は、こうしたステップS300にかか
る処理、すなわち減筒運転中にあってエンジン10が低
速低負荷運転されているときの点火時期補正量aopa
dの算出にかかる処理(「点火時期補正量の算出処理
B」)の手順を示すフローチャートである。
【0056】さて、処理がステップS300に移行する
と、ECU22はステップS310及びS330におけ
る判断処理によって、今回の点火時期の算出対象となる
気筒が点火順序において上記休止対象となる特定気筒の
直前の順にあたる気筒である場合(S310においてY
ES)、直後の順にあたる気筒である場合(S310に
おいてNO、且つS330においてYES)、及びそれ
以外の気筒である場合(S310,S330ともにN
O)とでその後の処理を分岐し、それぞれに応じた上記
点火時期補正量aopadの算出を行う。
【0057】「直前の順の気筒」に対応する場合、すな
わちそのときの点火順序カウンタNの値が「3」であっ
て、今回の点火時期の算出対象となる気筒が気筒#1で
ある場合には、ECU22はステップS320におい
て、該当気筒の発生トルクをより増大すべく、点火時期
をより進角する方向の点火時期補正量aopadを算出
する。
【0058】また「直後の順の気筒」に対応する場合、
すなわちそのときの点火順序カウンタNの値が「1」で
あって、今回の点火時期の算出対象となる気筒が気筒#
4である場合には、ECU22はステップS340にお
いて、該当気筒の発生トルクをより減少すべく、点火時
期をより遅角する方向の点火時期補正量aopadを算
出する。なお、このときの点火時期補正量aopad
も、先のステップS220,S230と同様に、図5の
算出マップを参照することによって求められている。
【0059】更に「それ以外気筒」に対応する場合、こ
の実施の形態ではそのときの点火順序カウンタNの値が
「2」であり、今回の点火時期の算出対象となる気筒が
気筒#2である場合には、ECU22はステップS35
0において、該当気筒の発生トルクを本来のレベルに保
持すべく、点火時期補正量aopadの値を「0」に設
定する。
【0060】以上のようにして、今回の点火時期の算出
対象となる気筒の点火順序に応じた点火時期補正量ao
padを算出した後、ECU22はその処理を図2のス
テップS400に移行し、ここで算出した点火時期補正
量aopadに応じて最終目標点火時期aopの算出を
行い、今回の算出処理を終了する。
【0061】図7に、このときの(a)点火時期補正量
aopad、及び(b)機関回転数neの推移を示す。
図7(a)に点火時期補正量aopadの推移を示すよ
うに、減筒運転中にあってエンジン10が低速低負荷で
運転されているときには、休止対象となる特定気筒#3
に対して点火順序において直前の順にあたる気筒#1の
点火時期を進角させ、直後の順にあたる気筒#4の点火
時期を遅角させるように補正が行われている。すなわ
ち、ここでは休止対象となる特定気筒#3に先行して点
火が行われる気筒#1の発生トルクが増大され、また特
定気筒の直後に点火が行われる気筒#4の発生トルクを
減少されるように点火時期を補正するようにしている。
【0062】こうしたトルク調整の結果、機関回転数n
e(機関回転速度)は、例えば図7(b)に実線で示す
ように推移するようになる。この図7(b)にも、減筒
運転にかかるトルク調整を行わないときの機関回転数n
e(機関回転速度)の推移を破線で示している。
【0063】これらの対比からも明らかなように、ここ
では休止対象気筒に先行して点火される気筒の発生トル
クを増大させ、点火カットに先立ち予め機関回転数ne
(機関回転速度)を高めておくことで、減筒に起因する
機関回転数ne(機関回転速度)の落ち込みを抑制する
ようにしている。また、ここでは、休止対象気筒の直後
に点火される気筒の発生トルクを低減することで、点火
の再開に伴いエンジン10の回転が急激に加速されて生
じるショックを緩和するようにしている。このように、
このときには、上記のトルク調整によって機関回転数n
eの落ち込みを抑制し、点火再開時のショックを緩和す
ることで、減筒に起因して生じるトルク変動の影響を低
減するようにしている。
【0064】ちなみに、各気筒の点火間隔が比較的長く
なるエンジン10の低速運転中における減筒運転時に、
こうしたトルク制御を適用して同エンジン10のトルク
変動を円滑に推移するようにすれば、こうした減筒に起
因するトルク変動の影響をより一層効果的に抑制するこ
とができるようになる。
【0065】以上説明したように、本実施の形態の内燃
機関の制御装置によれば、以下に記載する効果を得るこ
とができるようになる。 (1)減筒運転時に、各気筒の発生トルクが点火順序の
順に交互に増大/低減されるように休止対象気筒以外の
気筒のトルク調整を行うことで、減筒に起因して生じる
エンジン10のトルク変動や回転変動の影響を効果的に
抑制することができるようになる。
【0066】(2)減筒運転時に、休止対象気筒に対し
て点火順序において直前の順の気筒の発生トルクを増大
し、また直後の順の気筒の発生トルクを低減するように
トルク調整を行うことで、点火再開時のショックを緩和
して、減筒に起因して生じるエンジン10のトルク変動
や回転変動の影響を効果的に抑制することができるよう
になる。
【0067】(3)減筒運転時のエンジン10の運転状
態、特に機関回転数neに応じてトルク制御態様を適宜
に切り換えることで、更に効果的に減筒に起因する変動
の影響を抑制することができるようになる。
【0068】(4)減筒運転時における各気筒の発生ト
ルクの調整量(点火時期補正量aopad)をそのとき
のエンジン10の回転数(機関回転数ne)及び負荷
(吸入空気量klsm)に応じて算出するようにするこ
とで、減筒によって生じる回転変動やトルク変動、或い
はこうした変動によって発生する振動の発生態様のエン
ジン10の運転状態に応じた変化に合わせ、適切なトル
ク制御を行うことができるようになり、減筒に起因する
変動の影響を更に効果的に抑制することができるように
なる。
【0069】(5)点火時期の制御に基づいてこうした
減筒運転にかかるトルク調整を行うようにすることで、
各気筒の発生トルク容易且つ適切に制御することができ
るようになる。
【0070】(第2の実施の形態)次に、本発明にかか
る内燃機関の制御装置を具体化した第2の実施の形態に
ついて、第1の実施の形態と異なる点を中心に説明す
る。
【0071】第1の実施の形態では、エンジン10の減
筒運転にかかる各気筒のトルク制御として次の2つの制
御、 (A1)各気筒の発生トルクが点火順序の順に交互に増
大/減少されるように、休止対象気筒以外の気筒のトル
クを調整する制御。 (A2)休止対象気筒に対して点火順序において直前の
順の気筒の発生トルクを増大し、また直後の順の気筒の
発生トルクを減少させるように調整する制御。を行うこ
とで、減筒に起因するエンジン10のトルク変動や回転
変動の影響を効果的に抑制できることについて述べた。
また、機関高速運転中の減筒運転時には上記(A1)の
トルク制御を行い、機関低速運転中の減筒運転時には上
記(A2)のトルク制御を行うように、減筒運転時のト
ルク制御態様をエンジン10の運転状態に応じて適宜に
切り換えることで、減筒に伴うトルク変動の影響を更に
効果的に抑制し得ることについても上述した通りであ
る。
【0072】なお、第1の実施の形態では、こうした減
筒運転時のトルク制御を行う内燃機関の制御装置を直列
4気筒型の車載用ガソリンエンジンに適用した場合につ
いて説明しているが、気筒数や気筒配列の異なるその他
の形式の内燃機関についてもこれに準じたトルク制御を
同様に適用することができる。そして、その場合にも同
様に減筒に起因するトルク変動の影響を抑制することが
できる。
【0073】そこで、この第2の実施の形態では、本発
明にかかる減筒運転時のトルク制御を行う内燃機関の制
御装置を、直列6気筒型のガソリンエンジンに適用した
場合について説明する。
【0074】この実施の形態における直列6気筒型のガ
ソリンエンジンは、直列的に配設された6つの気筒#1
〜#6を備えている。これら各気筒#1〜#6にそれぞ
れ点火プラグ及び点火コイル20が設けられており、ま
た各気筒の点火時期がECU(電子制御装置)22の指
令信号に基づき作動するイグナイタ21によって制御さ
れることは、先の第1の実施の形態のエンジン10と同
様である(図1参照)。なお、この実施の形態では、ク
ランク角にて120°CAの等間隔で、気筒#1→気筒
#5→気筒#3→気筒#6→気筒#2→気筒#4の順に
点火が行われている。また、この実施の形態では、減筒
運転にあたり気筒#1への燃料供給が遮断されて、残り
の5気筒での運転が行われている。
【0075】そしてこの実施の形態でも、減筒運転時に
は先の第1の実施の形態に準じた態様でのトルク制御が
行われている。以下、このエンジンでの減筒運転時のト
ルク制御について、図8及び図9を参照して説明する。
【0076】図8は、本実施の形態にかかるエンジンが
高速運転中に減速運転されているときの(a)点火時期
補正量aopad及び(b)機関回転数neの推移を示
している。
【0077】この図8に示すように、本実施の形態にお
いても、エンジンの高速運転中の減速運転時には、各気
筒の発生トルクが点火順序の順に交互に増大/減少され
るように、休止対象気筒#1以外の気筒#2〜#5の発
生トルクが制御されている。詳しくは、図8(a)に示
すように、休止される気筒#1から数えて点火順序にお
いて奇数番目にあたる気筒#5,#6,#4の発生トル
クを増大させるべく、これらの気筒の点火時期を進角側
に補正するよう点火時期補正量aopadを設定するよ
うにしている。また、休止される気筒#1から数えて点
火順序において偶数番目にあたる気筒#3,#2の発生
トルクを減少させるべく、これらの気筒の点火時期を遅
角側に補正するように点火時期補正量aopadを設定
するようにしている。
【0078】こうしたトルク制御の結果、休止されてト
ルクを発生しない気筒#1も含め、各気筒の発生トルク
は点火順序の順に交互に増大/減少されるようになる。
そして、エンジンの発生トルクの変動は、こうしたトル
ク調整を行わないときの720°CA周期(点火間隔に
て6気筒分)から240°CA周期(点火間隔にて2気
筒分)にまで短縮されるようになる。このため、このエ
ンジンのトルク発生態様は、当該エンジンにおいて24
0°CA間隔で点火が行われる等間隔点火による3気筒
運転状態に近づき、よりバランスのとれた状態でエンジ
ン回転が行われるようになる。
【0079】なお、実時間における各気筒の点火間隔が
短くなるエンジンの高速運転中の減筒運転時にこうした
トルク制御を適用することで、減筒に起因するエンジン
のトルク変動や回転変動の影響を特に効果的に緩和でき
ることは、先に挙げた直列4気筒エンジンの場合と同様
である。
【0080】こうしたトルク制御の結果、機関回転数n
e(機関回転速度)は、例えば図8(b)に示すような
態様で推移するようになる。この図8(b)に示すよう
に、休止対象気筒#1の前後に点火される気筒(気筒#
4,#5)の発生トルクを増大させることで、減筒に起
因する機関回転数ne(機関回転速度)の落ち込みが抑
制されるとともに、一時的に低下した回転速度をより早
急に回復されるようになる。このように上記トルク制御
の結果、減筒に起因する機関回転数ne(機関回転速
度)の落ち込み期間はより短縮されるようにもなる。
【0081】また一方で、この実施の形態でも、エンジ
ンの低速運転中の減速運転時には、高速運転中とは異な
った態様でのトルク制御が行われている。図9は、こう
したエンジンの低速運転中の減速運転時の(a)点火時
期補正量aopad、及び(b)機関回転数neの推移
を示している。
【0082】この図9に示すように、エンジンの低速運
転中の減筒運転時には、休止対象気筒#1に対して点火
順序において直前の順にあたる気筒#4の発生トルクを
増大すると共に、直後の順にあたる気筒#5の発生トル
クを減少させるようにトルク制御が行われている。すな
わちここでは、図9(a)に示すように、休止対象気筒
#1に先行して点火される気筒#4の発生トルクを増大
させるべく、同気筒#4の点火時期が進角されるよう点
火時期補正量aopadが設定されている。またその一
方で、休止対象気筒#1の直後に点火される気筒#5の
発生トルクを減少すべく、同気筒#5の点火時期が遅角
されるよう点火時期補正量aopadが設定されてい
る。
【0083】そしてこうしたトルク制御の結果、機関回
転数ne(機関回転速度)は、例えば図9(b)に示す
ような態様で推移するようになる。この図9(b)に示
すように、ここでは休止対象気筒#1に先行して点火さ
れる気筒#4の発生トルクを増大させて、点火カットに
先立ち予め機関回転数ne(機関回転速度)を高めてお
くことで、減筒に起因する機関回転数ne(機関回転速
度)の落ち込みを抑制するようにしている。また更にこ
こでは、休止対象気筒#1の直後に点火される気筒#5
の発生トルクを低減することで、点火の再開に伴いエン
ジンの回転が急激に加速されて生じるショックを緩和す
るようにしている。このように、このときには、上記の
トルク調整によって機関回転数neの落ち込みを抑制
し、点火再開時のショックを緩和することで、減筒に起
因して生じるトルク変動や機関回転数ne(機関回転速
度)の変動の影響を低減するようにしている。
【0084】なお、各気筒の点火間隔が比較的長くなる
エンジン10の低速運転中の減筒運転時に、こうしたト
ルク制御を適用することで、減筒に起因するエンジンの
トルク変動や回転変動の影響を特に効果的に緩和できる
ことは、先述した通りである。
【0085】以上、直列4気筒型或いは直列6気筒型エ
ンジンの場合を例として説明したように、エンジンの減
筒運転時に上記(A1)(A2)に記載のトルク制御を
適用すれば、減筒に起因して発生するトルク変動やエン
ジン回転の変動の影響を効果的に抑制することができる
ようになる。また、エンジンの高速運転中の減筒運転時
に上記(A1)に記載のトルク制御を、また低速運転中
の減筒運転時に上記(A2)に記載のトルク制御をそれ
ぞれ適用すれば、減筒にかかるトルクやエンジン回転の
変動の影響を特に好適な態様で抑制することができるよ
うにもなる。
【0086】なお、上記(A1)(A2)に記載のトル
ク制御は、直列4気筒型或いは直列6気筒型のエンジン
に限らず、気筒数や気筒配列の異なる任意の形式のエン
ジンについても同様に適用できることは上述した通りで
あるが、以上説明した第1及び第2の実施の形態にかか
る内燃機関の制御装置は、更に以下のように変更して実
施することも可能である。
【0087】・上記各実施の形態では、減筒運転時のト
ルク制御にかかる点火時期の調整量(点火時期補正量a
opad)をエンジンの回転数(機関回転数ne)と負
荷(吸入空気量klsm)に応じて算出する構成とした
が、上記(A1)(A2)に記載の態様で各気筒の発生
トルクの増大/減少が可能であれば、こうした点火時期
の調整量の算出方法は任意であり、例えば他の機関運転
状態を示すパラメータを用いて算出するなど、他の算出
方法によって求めるようにしてもよい。また、後述する
ように点火時期の調整以外の方法でトルク制御を行う場
合においても、上記エンジンの回転数及び負荷から算出
する方法以外の任意の方法で発生トルクの調整量を算出
するようにすることができる。
【0088】・また、こうした減筒運転にかかるトルク
制御にあたり、各気筒の発生トルクの調整量に適宜に変
化を付けるようにしてもよい。こうして各気筒の発生ト
ルクを更に細かく制御することで、減筒に起因して生じ
るトルク変動の影響を更に効果的に低減することができ
るようになる。
【0089】・なお、減筒に起因して生じるエンジン回
転やトルクの変動、或いはこうした変動によって生じる
振動や騒音の発生態様は、エンジンのフリクション状
態、例えばエンジンの温度状態による潤滑油の粘度変化
に応じた機関出力軸(クランクシャフト)等の回転フリ
クションの違いや、エンジンの吸気態様によって変化す
るエンジン回転時のポンピング損失の大きさなどによっ
て変化する。そこで、冷却水温度や潤滑油温度などのエ
ンジンの温度状態の変化、或いは機関バルブのバルブ特
性を可変とする可変動弁装置や吸気管の管路長さや管路
断面積などを可変とする可変吸気装置などのエンジンの
吸気態様を変化させる装置の制御量などにも応じて、上
記減筒運転時の発生トルクの調整量(点火時期補正量a
opad)を算出するようにしてもよい。このようにす
れば、エンジンのフリクション状態の変化に応じた減筒
時の回転変動などの発生態様の変化に合わせて、更に好
適な態様で減筒運転時のトルク制御を行うことができ、
こうした変動などの影響を更に効果的に抑制することが
できるようになる。
【0090】・また、上記減筒に起因して生じる変動や
振動の発生態様は、エンジンを懸架支持するエンジンマ
ウントやエンジンの搭載される車両のサスペンションな
どのエンジン支持装置の固有振動数などによっても変化
する。このため、エンジンや車両の運転状態に応じてそ
の減衰特性や弾性特性を可変とする可変エンジンマウン
トや可変サスペンションなどが採用された車両において
は、こうしたエンジン支持装置の制御態様によっても、
最適な減筒運転時のトルク制御態様が変化する。そこ
で、こうした可変エンジンマウントや可変サスペンショ
ンなどの制御量、或いはこれらの制御にかかるエンジン
や車両の運転状態を示すパラメータに応じても、上記減
筒運転時のトルク制御にかかる各気筒の発生トルクの調
整量(点火時期補正量aopad)を算出するようにし
てもよい。このようにすれば、上記エンジン支持装置の
制御状態に応じた変動や振動などの発生態様の変化に合
わせて、より適切な減筒運転時のトルク制御を行うこと
ができるようになり、更に効果的に上記変動などの影響
を抑制することができるようになる。
【0091】・なお、減筒に起因して生じる変動や振動
の発生態様は、エンジンマウントなどのエンジン支持装
置やエンジンの圧縮比などの経時変化や個体差などによ
っても変化する。そこで、こうした変化に応じた最適値
をエンジン回転数などに応じて学習する制御などによっ
て、上記減筒運転にかかるトルク制御時のトルク調整量
を制御装置自身が自己調整する構成としてもよい。こう
した構成とすることで、上記経時変化や個体差などに拘
わらず、常に適正なトルク制御を行うことができるよう
になる。
【0092】・上記各実施の形態では、エンジンの高速
運転中の減筒運転時には上記(A1)に記載の制御へ
と、低速運転中の減筒運転時には上記(A2)に記載の
制御へと、減筒運転にかかるトルク制御をそれぞれ切り
換えて実行する構成としたが、これら(A1)(A2)
のトルク制御は、こうした切り換え態様に限らず、減筒
運転時に任意に適用することができる。例えば、減筒運
転時に、機関運転状態に関わらず常に(A1)或いは
(A2)のいずれか一方のトルク制御のみを行う構成と
してもよい。上述のように、エンジンの高速運転中或い
は低速運転中の減筒運転時に、それぞれ上記(A1)或
いは(A2)のトルク制御を適用すれば、特に高い変動
の影響の抑制効果が得られるものの、それ以外の機関運
転中の減筒運転時に適用した場合にも充分な抑制効果を
得ることができる。
【0093】・上記各実施の形態では、こうした減筒運
転時のトルク制御を火花着火式内燃機関の一種であるガ
ソリンエンジンに対して適用し、点火時期の調整に基づ
き各気筒のトルク制御を行う構成について説明したが、
上記各実施の形態に準じた態様での減筒運転時のトルク
制御は、ガソリンエンジン以外の火花着火式内燃機関や
例えばディーゼルエンジンなどの自己着火式内燃機関な
ど、他の形式の内燃機関にも適用することができる。ち
なみに、自己着火式内燃機関においては、点火時期の代
わりに燃料噴射時期を制御し、各気筒での着火時期を調
整してすることでその発生トルクを制御することもでき
る。何れにせよ、減筒運転時に上記(A1)或いは(A
2)に記載の如く各気筒の発生トルクを制御するように
すれば、それが機関運転状態に応じて減筒運転を行うも
のであれば、如何なる形式の内燃機関であれ、減筒に起
因して生じるトルク変動などの影響を効果的に抑制する
ことができる。
【0094】・また、上記各実施の形態では、ガソリン
エンジンなどの火花着火式内燃機関における点火時期或
いはディーゼルエンジンなどの自己着火式内燃機関にお
ける燃料噴射時期などの着火時期の調整によって各気筒
の発生トルクを制御する構成としたが、各気筒の発生ト
ルクの制御方法は任意であり、各気筒の発生トルクを個
別に調整可能であれば他の方法で行うようにしてもよ
い。例えば、燃料噴射量(空燃比)、圧縮比、或いは燃
料噴射態様(噴射燃料の微細化による燃焼促進など)な
どを各気筒毎に個別に制御することで各気筒の発生トル
クを調整するようにしてもよい。また、機関バルブのバ
ルブ特性を可変とす可変動弁装置を備える内燃機関や、
吸気管の長さや断面積を可変とする可変吸気装置を備え
る内燃機関においては、これら可変動弁装置や可変吸気
装置の制御によって各気筒に導入される吸入空気量を適
宜に制御することで、発生トルクを制御するようにして
もよい。何れの方法にせよ、減筒運転時に上記(A1)
或いは(A2)に記載の如く各気筒の発生トルクを制御
するようにすれば、減筒に起因するトルク変動の影響を
効果的に抑制することはできるようになる。
【0095】(第3の実施の形態)次に、本発明にかか
る内燃機関の制御装置を具体化した第3の実施の形態に
ついて説明する。
【0096】上記各実施の形態では、直列型エンジンの
場合を例として減筒運転時のトルク変動の影響の抑制効
果を図るためのトルク制御について説明した。こうした
減筒運転時のトルク制御は、例えばV型エンジンや水平
対向型エンジンなどの、複数のバンクにそれぞれ配設さ
れた複数の気筒群を備える内燃機関に適用した場合に
も、やはり同様に減筒運転時のトルク変動の影響を効果
的に抑制することができることは上述した通りである。
【0097】なお、こうした複数のバンクにそれぞれ配
設された複数の気筒群を備える内燃機関では、休止対象
気筒の属する気筒群の構成気筒の発生トルクの変動を低
減することによっても、エンジン回転の変動や振動など
の減筒運転時のトルク変動の影響を抑制できることが確
かめられている。
【0098】そこで、この第3の実施の形態にかかる内
燃機関の制御装置では、休止対象気筒の属する気筒群の
トルク変動を低減すべく、休止対象気筒の選定や各気筒
の発生トルクの調整を行うようにしている。以下、本実
施の形態における減筒運転時のエンジン制御について、
図10及び図11に基づき説明する。
【0099】図10は、この実施の形態にかかる内燃機
関の制御装置の適用対象となるエンジンの気筒配列を模
式的に示している。本実施の形態の適用されるエンジン
100には、この図10に示すように、左右2つのバン
ク100a,100bに4つの気筒がそれぞれ設けられ
たV型8気筒式のガソリンエンジンである。そしてこの
エンジン100の各気筒#1〜#8は、左バンク100
aに設けられた気筒#1,#3,#5,#7からなる第
1気筒群と、右バンク100bに設けられた気筒#2,
#4,#6,#8からなる第2気筒群とに区分けされて
いる。
【0100】また、同図10では図示しないが、このエ
ンジン100においても、これら各気筒#1〜#8には
それぞれ点火プラグ及び点火コイルが設けられており、
またECU(電子制御装置)の指令信号に基づき作動す
るイグナイタによって各気筒の点火時期が制御されてい
ることは、先の第1及び第2の実施の形態と同様であ
る。なお、このエンジン100では、クランク角90°
CAの等間隔で、 ”気筒#1”→[気筒#8]→[気筒#4]→”気筒#
3”→[気筒#6]→”気筒#5”→”気筒#7”→
[気筒#2] の順に点火が行われている。ちなみに、ここでは左バン
ク100aの第1気筒群に属する気筒をダブルコーテー
ション(” ”)で、また右バンク100bの第2気筒
群に属する気筒を角括弧([ ])でそれぞれ囲んで記
している。
【0101】こうした点火順序で点火を行っているた
め、左右両バンク100a,100bの気筒群をそれぞ
れ個別にみれば、不等間隔で点火が行われることとな
る。すなわち、左バンク100aの第1気筒群の各気筒
の点火間隔はそれぞれ、気筒#1〜#3間が270°C
A、気筒#3〜#5間が180°CA、気筒#5〜#7
間が90°CA、気筒#7〜#8間が180°CAと不
等間隔となっている。また、右バンク100bの第2気
筒群の各気筒の点火間隔についても、気筒#8〜#4間
が90°CA、気筒#4〜#6間が180°CA、気筒
#6〜#2間が270°CA、気筒#2〜#8間が18
0°CAと、やはり不等間隔となっている。ちなみに全
気筒運転中は、このように両気筒群の各気筒の点火間隔
が不等間隔であっても、エンジン100全体でみれば各
気筒の点火は等間隔で行われているため、同エンジン1
00の回転バランスは保たれた状態となっている。
【0102】さて、本実施の形態では、減筒運転に際し
て燃焼供給が遮断される特定気筒(休止対象気筒)を次
のように選定するようにしている。すなわち、この実施
の形態では、左右バンク100a,100bいずれかの
気筒群において、その気筒群の4つの気筒間での点火間
隔が最も短くなる2つの気筒のいずれか休止対象気筒と
して選定するようにしている。ちなみに、このエンジン
100では、左バンク100aの第1気筒群においては
点火間隔が90°CAとなる気筒#5及び気筒#7のい
ずれかが、また右バンク100bの第2気筒群において
は気筒#8気筒#4のいずれかが、それぞれ休止対象気
筒として設定されることとなる。
【0103】こうして休止対象気筒を設定することで、
このエンジン100では減筒運転時に、同エンジン10
0全体について云えば気筒間の点火間隔は不等間隔とな
るが、休止対象気筒の属するバンクの気筒群について云
えば気筒間の点火間隔は等間隔に近づくこととなり、ト
ルク変動はより周期的でよりバランスのとれた状態とな
る。
【0104】図11は、このエンジン100での減筒運
転時における制御態様の一例を示している。ここでは、
各気筒群についてそれぞれ1気筒ずつ、都合2気筒が減
筒されており、第1気筒群については気筒#5への、第
2気筒群については気筒#8への燃料供給が遮断されて
いる。こうして各気筒群における休止対象気筒(#5,
#8)以外の3つの気筒の点火間隔は、この図11に示
すように、より等間隔に近い状態となり、各気筒群にお
けるトルク変動は低減されるようになる。
【0105】ちなみに、この実施の形態では、こうした
休止対象気筒の選定ばかりでなく、点火時期制御に基づ
く各気筒の発生トルクの調整によっても、減筒による各
気筒群でのトルク変動を低減するようにしている。
【0106】この図11に示す態様で減筒を行った場
合、各気筒群における点火間隔はより等間隔に近い状態
とされているものの、第1気筒群では気筒#7と気筒#
1との点火間隔が、また第2気筒群では気筒#4と気筒
#6との点火間隔が180°CAと、その他の気筒間の
点火間隔270°CAに比べて短くなっている。そこ
で、この実施の形態では、これらの点火間隔が比較的短
い4つの気筒#1,#4,#6,#7の発生トルクを低
減するため、点火時期を遅角するよう点火時期補正量a
opadを設定するようにしている。また更に、この実
施の形態では、各気筒群において休止対象気筒(#5,
#8)に先行して点火される気筒(#3,#2)のこれ
ら気筒#2,#3の発生トルクを増大するように、点火
時期を進角するよう点火時期補正量aopadを設定し
ている。こうしたトルク調整の結果、各気筒群でのトル
ク変動はより低減されるようになる。
【0107】このように本実施の形態では、複数設けら
れたバンク毎に区分けされた複数の気筒群を備える内燃
機関において、特定気筒を休止する減筒運転に際して、 (B1)該当気筒の属する気筒群において点火間隔の最
も小さな2つの気筒のいずれかを休止対象となる特定気
筒として設定する制御。 (B2)休止対象となる特定気筒の属する気筒群におい
て、この特定気筒に先行して点火される気筒の発生トル
クを増大するようトルク調整を行う制御。 (B3)休止対象となる特定気筒の属する気筒群におい
て、この特定気筒以外の気筒で、気筒間の点火間隔が他
よりも短くなる気筒の発生トルクを低減するようにトル
ク調整を行う制御。 を行っている。そして、こうした制御によって、減筒運
転時における休止対象気筒(休止対象となる特定気筒)
の属する気筒群のトルク変動を低減するようにしてい
る。上述したように、減筒運転によって内燃機関全体の
トルクバランスが崩れた場合、本実施の形態のように休
止対象気筒の属する気筒群のトルク変動を低減すること
によっても、減筒に起因する内燃機関全体のトルク変動
の影響を低減することができる。
【0108】以上説明した本実施の形態にかかる内燃機
関の制御装置は、次のように変更して実施することもで
きる。 ・上記(B1)〜(B3)に記載した制御の一部のみ
を、複数設けられたバンク毎に区分けされた複数の気筒
群を備える内燃機関における減筒運転時の制御として採
用するようにしてもよい。
【0109】・また、(B3)とは逆に、(B4)休止
対象となる特定気筒の属する気筒群において、この特定
気筒以外の気筒で、気筒間の点火間隔が他よりも長くな
る気筒の発生トルクを増大するようにトルク調整を行う
制御。を行うようにしてもよい。こうした制御によって
も、休止対象気筒の属する気筒群のトルク変動を低減す
ることは可能であり、同様に、減筒に起因する内燃機関
のトルク変動の影響を低減することができる。
【0110】・また、上記(B1)に記載したように休
止対象気筒を選定して減筒運転を行う内燃機関に、上述
の(A1)(A2)に記載のトルク制御の少なくとも一
方を適用するようにしてもよい。こうした場合、上記
(A1)や(A2)に記載のトルク制御の効果に加え、
休止対象気筒の属する気筒群でのトルク変動の低減によ
る効果も相まって、減筒に起因して生じるトルク変動の
影響をより好適に低減することができるようになる。
【0111】・なお、上記実施の形態にかかる減筒運転
時の制御は、この第3の実施の形態において例示したV
型8気筒式のガソリンエンジン以外にも、複数設けられ
たバンク毎に区分けされた複数の気筒群を備える内燃機
関であれば、これに準じた態様で同様に適用することが
でき、同様に減筒に起因する内燃機関のトルク変動の影
響を低減することができる。
【0112】・また、上記(B2)(B3)(B4)に
記載したトルク制御を点火時期制御以外の方法によって
行う構成としても、上記実施の形態と同様に減筒に起因
する内燃機関のトルク変動の影響を低減することができ
る。
【0113】(第4の実施の形態)次に、減筒運転を行
うことで生じる不具合を低減するための制御を行う内燃
機関の制御装置の一例を説明する。
【0114】減筒運転時には、燃焼が行われていない休
止対象気筒からの排気には、それ以外の燃焼が行われる
気筒からの排気(燃焼ガス)よりも多量の酸素が含まれ
ている。このため、減筒運転中は、全気筒運転時に比べ
て排気中の酸素分圧が高くなる。特に、休止対象気筒の
排気行程中は、排気通路内の酸素分圧は通常よりも大幅
に高くなっている。
【0115】また、減筒運転時には、休止対象気筒では
爆発がないため、他の気筒と比べ、排気として排出され
るガスの量(体積)が少なくなり、その分、排気の脈動
が低下するようになる。
【0116】この結果、休止対象気筒の排気行程が行わ
れているときに吸気行程を迎える気筒では、内部EGR
(排気再循環)量が減少し、しかもそのEGR中の酸素
分圧が高くなってしまう。したがって、こうした休止対
象気筒の排気行程中に吸気行程を迎える気筒では、気筒
内の酸素量が通常よりも多くなり、しかも内部EGR量
が少ない分、通常よりも燃焼が促進されるようになるた
め、ノッキングが発生し易い状態となる。
【0117】そこで、本実施の形態の内燃機関の制御装
置では、機関運転状態に応じて特定気筒を休止する減筒
運転に際して、休止対象となる特定気筒の排気行程中に
吸気行程を迎える気筒のノッキングの発生(異常燃焼)
を抑制する制御を行っている。詳しくは、こうした燃焼
抑制制御を、該当気筒の点火時期を遅角することや、空
燃比をよりリッチ側に調整して燃料噴射量を増量するこ
となどによって行っている。こうした制御によって、休
止対象気筒の排気行程中に吸気行程を迎える気筒の燃焼
を抑制することで、減筒に起因するノッキングの発生を
効果的に抑制することができるようになる。
【0118】なお、以上説明した各実施の形態から把握
される請求項以外の技術的思想について、その効果と共
に以下に記載する。 (イ)複数設けられたバンク毎に区分けされた複数の気
筒群を備える内燃機関の制御装置において、特定気筒を
休止する減筒運転に際して、該当気筒の属する気筒群に
おいて着火間隔の最も小さな2つの気筒のいずれかを前
記特定気筒として設定することを特徴とする内燃機関の
制御装置。
【0119】上記(イ)に記載の構成では、減筒運転に
あたり、内燃機関に複数設けられたバンク毎に区分けさ
れた複数の気筒群のうち、休止対象となる気筒群におい
て点火間隔の最も小さな2つの気筒のいずれかが休止対
象となる特定気筒(休止対象気筒)として設定されるよ
うになり、その気筒が休止されるようになる。こうして
休止対象気筒を設定すれば、休止対象気筒としてその他
の気筒を設定した場合に比べ、減筒運転時の休止対象気
筒の属する気筒群での着火気筒の着火間隔をより等間隔
に近づけることができるようになる。そしてこの結果、
減筒運転時における休止対象気筒の属する気筒群での各
気筒の発生トルクの変動を低減することができ、ひいて
は内燃機関全体での減筒に起因するトルク変動の影響を
抑制することができるようになる。
【0120】したがって、この(イ)に記載の構成によ
れば、休止対象気筒の属する気筒群の着火気筒の着火間
隔をより均等化することができ、減筒に起因して生じる
トルク変動の影響を低減することができるようになる。
【0121】(ロ)複数設けられたバンク毎に区分けさ
れた複数の気筒群を備える内燃機関の制御装置におい
て、特定気筒を休止する減筒運転に際して、前記特定気
筒の属する気筒群において、この特定気筒に先行して着
火される気筒の発生トルクを増大するようにトルク調整
を行うことを特徴とする内燃機関の制御装置。
【0122】上記(ロ)に記載の構成では、減筒運転に
あたり、内燃機関に複数設けられたバンク毎に区分けさ
れた複数の気筒群のうち、休止対象となる気筒群におい
て、休止対象気筒に先行して着火される気筒の発生トル
クが増大されるようになる。そしてこの結果、休止対象
気筒の属する気筒群での構成気筒の発生トルクの変動が
より平滑化され、該気筒群での減筒に起因するトルク変
動が低減されるようになる。また、休止対象気筒の本来
の着火時期に先立ち、機関回転数を高めておくことがで
きるようになるため、減筒による機関回転数の落ち込み
を抑制することができるようにもなる。こうして、ひい
ては内燃機関全体での減筒に起因するトルク変動の影響
が低減されるようになる。
【0123】したがって、この(ロ)に記載の構成によ
れば、休止対象気筒の属する気筒群のトルク変動が低減
され、また減筒による機関回転数の落ち込みが抑制され
るため、減筒に起因するトルク変動の影響を低減するこ
とができるようになる。
【0124】(ハ)複数設けられたバンク毎に区分けさ
れた複数の気筒群を備える内燃機関の制御装置におい
て、特定気筒を休止する減筒運転に際して、前記特定気
筒の属する気筒群において、この特定気筒以外の気筒の
うちで気筒間の着火間隔が他よりも短くなる気筒の発生
トルクを低減するようにトルク調整を行うことを特徴と
する内燃機関の制御装置。
【0125】上記(ハ)に記載の構成では、減筒運転に
あたり、内燃機関に複数設けられたバンク毎に区分けさ
れた複数の気筒群のうち、休止対象となる気筒群におい
て、休止対象気筒以外の気筒のうちで気筒間の着火間隔
が他よりも短くなる気筒の発生トルクが低減されるよう
になる。各気筒の発生トルクが同じであれば、着火間隔
の短い部分ではトルク(機関回転数)がより高くなって
しまう。そこでこの(ハ)に記載の構成のように、着火
間隔が他よりも短くなる気筒の発生トルクを低減するよ
うにすることで、休止対象気筒の属する気筒群のトルク
変動がより低減されるようになる。そして、こうして同
気筒群のトルク変動を低減することで、ひいては内燃機
関全体の減筒運転時のトルク変動の影響も抑制すること
ができるようになる。
【0126】したがって、この(ハ)に記載の構成によ
れば、休止対象気筒の属する気筒群でのトルク変動を抑
制することで、減筒に起因するトルク変動の影響を低減
することができるようになる。
【0127】(ニ)複数設けられたバンク毎に区分けさ
れた複数の気筒群を備える内燃機関の制御装置におい
て、特定気筒を休止する減筒運転に際して、前記特定気
筒の属する気筒群において、この特定気筒以外の気筒で
気筒間の着火間隔が他よりも長くなる気筒の発生トルク
を増大するようにトルク調整を行うことを特徴とする内
燃機関の制御装置。
【0128】上記(ニ)に記載の構成では、減筒運転に
あたり、内燃機関に複数設けられたバンク毎に区分けさ
れた複数の気筒群のうち、休止対象となる気筒群におい
て、休止対象気筒以外の気筒のうちで気筒間の着火間隔
が他よりも長くなる気筒の発生トルクが増大されるよう
になる。各気筒の発生トルクが同じであれば、着火間隔
の長い部分ではトルク(機関回転数)がより低くなって
しまう。そこでこの(ニ)に記載の構成のように、着火
間隔が他よりも長くなる気筒の発生トルクを増大するよ
うにすることで、休止対象気筒の属する気筒群のトルク
変動がより低減されるようになる。そして、こうして同
気筒群のトルク変動を低減することで、ひいては内燃機
関全体の減筒運転時のトルク変動の影響も抑制すること
ができるようになる。
【0129】したがって、この(ニ)に記載の構成によ
れば、休止対象気筒の属する気筒群でのトルク変動を抑
制することで、減筒に起因するトルク変動の影響を低減
することができるようになる。
【0130】(ホ)機関運転状態に応じて特定気筒を休
止する減筒運転を行う内燃機関の制御装置において、減
筒運転に際して、前記特定気筒の排気行程中に吸気行程
を迎える気筒の異常燃焼を抑制するよう制御する異常燃
焼抑制手段を備えることを特徴とする内燃機関の制御装
置。
【0131】減筒運転時の休止対象気筒では、燃焼が行
われないため、同気筒の排気行程中は、排気通路内の酸
素分圧は通常よりも高くなる。また、減筒運転時の休止
対象気筒では爆発がないため、排気として排出されるガ
スの量(体積)が少なくなり、その分、排気の脈動が低
下するようになる。このため、休止対象気筒の排気行程
が行われているときに吸気行程を迎える気筒では、内部
EGR(排気再循環)量が減少し、しかもそのEGR中
の酸素分圧が高くなるため、ノッキングが発生し易い状
態となる。この点、この(ホ)に記載の構成では、減筒
運転時には、休止対象気筒の排気行程中に吸気行程を迎
える気筒の異常燃焼が抑制されるような制御が行われる
ため、こうした減筒によるノッキングの発生が効果的に
抑制されるようになる。
【0132】(へ)上記(ホ)に記載の内燃機関の制御
装置において、前記異常燃焼抑制手段は、該当気筒の点
火時期を通常よりも遅角するよう制御するものであるこ
とを特徴とする内燃機関の制御装置。
【0133】この(ヘ)に記載の構成では、減筒運転時
には、休止対象気筒の排気行程中に吸気行程を迎える気
筒の点火時期が遅角されるようになる。例えばガソリン
エンジンのような火花点火式の内燃機関では、点火時期
を通常よりも遅角することで気筒内の燃焼が抑制される
ようになる。このため、上記(ヘ)に記載の構成によれ
ば、減筒運転時において休止対象気筒の排気行程中に吸
気行程を迎える気筒の異常燃焼の発生、すなわちノッキ
ングの発生が効果的に防止されるようになり、ひいては
減筒運転をより好適な態様で行うことができるようにな
る。
【0134】(ト)上記(ホ)に記載の内燃機関の制御
装置において、前記燃焼抑制手段は、該当気筒の空燃比
を通常よりもリッチ側にするよう制御するものであるこ
とを特徴とする内燃機関の制御装置。
【0135】この(ト)に記載の構成では、減筒運転時
には、休止対象気筒の排気行程中に吸気行程を迎える気
筒の空燃比が通常よりもリッチ側とされて、同気筒の燃
料噴射量が通常よりも増量されるようになる。このため
上記気筒では、上述したように減筒に起因して増大した
気筒内の酸素分圧に見合った量の燃料が噴射されるよう
になり、酸素過多による異常燃焼の発生が好適に回避さ
れるようになる。したがって、この(ト)に記載の構成
によれば、減筒によるノッキングの発生が抑制され、ひ
いては減筒運転をより好適な態様で行うことができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる内燃機関の制御装置の第1実施
形態についてその概略構成を示す略図。
【図2】同実施形態による点火時期の算出手順を示すフ
ローチャート。
【図3】同実施形態による点火時期補正量の算出手順を
示すフローチャート。
【図4】同実施形態による点火時期補正量の算出手順を
示すフローチャート。
【図5】同実施形態で用いられる点火時期補正量算出マ
ップ例を示す略図。
【図6】同実施形態によるトルク制御態様を示すタイム
チャート。
【図7】同実施形態によるトルク制御態様を示すタイム
チャート。
【図8】本発明にかかる内燃機関の制御装置の第2実施
形態のトルク制御態様を示すタイムチャート。
【図9】同じく第2実施形態のトルク制御態様を示すタ
イムチャート。
【図10】本発明にかかる内燃機関の制御装置の第3実
施形態についてその適用対象となる内燃機関の気筒配置
を示す略図。
【図11】同第3実施形態によるトルク制御態様を示す
タイムチャート。
【図12】従来の内燃機関の制御装置によるトルク制御
態様を示すタイムチャート。
【符号の説明】
10,100…エンジン、#1〜#8…気筒、11…イ
ンジェクタ、12…吸気通路、13…スロットルバル
ブ、14…アクセルペダル、15…エアクリーナ、16
…エアフローメータ、20…点火コイル、21…イグナ
イタ、22…ECU(電子制御装置)、23…回転数セ
ンサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 301 F02D 45/00 301D F02P 5/15 F02P 5/15 B Fターム(参考) 3G022 AA04 CA06 CA08 CA09 DA02 EA07 GA05 GA06 3G084 AA03 BA00 BA09 BA13 BA15 BA17 CA03 CA04 CA09 DA11 DA39 FA07 FA33 3G092 AA01 AA14 BA04 BA09 BB01 BB06 CA07 CB04 EA04 FA04 FA05 FA14 GA05 GA06 GA17 GA18 HA01Z HE01Z 3G301 HA01 HA07 JA04 JA37 KB03 KB04 LA00 MA11 MA18 PA01Z PE01Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の運転状態に応じて特定気筒を休
    止する減筒運転を行う内燃機関の制御装置において、 前記減筒運転時には、各気筒の発生トルクが着火順序の
    順に交互に増大/減少されるように前記特定気筒以外の
    気筒の発生トルクを制御するトルク制御手段を備えるこ
    とを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】内燃機関の運転状態に応じて特定気筒を休
    止する減筒運転を行う内燃機関の制御装置において、 前記減筒運転時には、前記休止対象となる特定気筒に対
    して着火順序において直前の順となる気筒の発生トルク
    を増大せしめると共に、同着火順序において直後の順と
    なる気筒の発生トルクを減少せしめるように発生トルク
    を制御するトルク制御手段を備えることを特徴とする内
    燃機関の制御装置。
  3. 【請求項3】内燃機関の運転状態に応じて特定気筒を休
    止する減筒運転を行う内燃機関の制御装置において、 当該機関の高速運転中の前記減筒運転時には、各気筒の
    発生トルクが着火順序の順に交互に増大/減少されるよ
    うに前記特定気筒以外の気筒の発生トルクを制御し、当
    該機関の低速運転中の前記減筒運転時には、前記休止対
    象となる特定気筒に対して着火順序において直前の順と
    なる気筒の発生トルクを増大せしめると共に、同着火順
    序において直後の順となる気筒の発生トルクを減少せし
    めるように発生トルクを制御するトルク制御手段を備え
    ることを特徴とする内燃機関の制御装置。
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