JP2001040550A - ネット材を用いた構造体、シート及びネット材の端末部処理方法 - Google Patents

ネット材を用いた構造体、シート及びネット材の端末部処理方法

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JP2001040550A JP11206914A JP20691499A JP2001040550A JP 2001040550 A JP2001040550 A JP 2001040550A JP 11206914 A JP11206914 A JP 11206914A JP 20691499 A JP20691499 A JP 20691499A JP 2001040550 A JP2001040550 A JP 2001040550A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネット材に局部的な無理が生じることを防止
し、ネット材の信頼性を高める。 【解決手段】 三次元構造のネット材の端末部15が振
動溶着等の熱溶着手段によって該端末部15よりも内側
に位置する部位よりクッション性がなく硬くなるように
処理されている。従って、構造体を構成するフレーム3
0に、被係止部材としての端末部係止部材20を挿入用
間隙21の挿入口21aが特定の向きとなるように設け
ておけば、該挿入用間隙21に端末部15を挿入するだ
けで係止することができる。この端末部15は、その全
ての部位が挿入用間隙21に挿入されており、荷重がか
かった場合には特定のスポット的な部位ではなく、面で
係止片23に力が加わることになる。従って、従来のよ
うに特定の部位に無理な力がかかることによるネット材
10の損傷を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三次元構造のネッ
ト材を用いた構造体、この構造体からなるシート及びネ
ット材の端末部処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】クッション性の良いシート、例えば自動
車の車両用シート等は、通常、シートフレーム上にコイ
ルばね、S型ばね等のばね材を配設した上で、さらにウ
レタン等からなるパッド材を設け、その表面をビニール
レザーや布地等で覆って形成している。しかしながら、
このようにして形成したシートは、ばね材を含めた全体
の厚みが厚く、また、重量もある。また、パッド材に通
気孔を形成するなど、特殊な機構を採用したものを除
き、一般的には通気性も良くない。通気を確保するため
の特殊な機構を採用したものは、製造コストが高いとい
う問題がある。
【0003】上記した点を改善するシートとして、表面
メッシュ層と裏面メッシュ層との間を多数のパイルで連
結し、トラス構造(三次元構造)にしたネット材を用い
たものが知られている。トラス構造であるため、へたり
にくい弾性構造物となっており、体圧の分散及び吸収特
性に優れている。従って、薄型でも大きなクッション性
を発揮できる。しかも、ネット構造であるため、多数の
空隙を有しており何ら特別の機構を採用しなくても通気
性に優れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】三次元構造のネット材
は上記のような特徴を有するものの、多数の空隙を有す
ることのほか、表面メッシュ層と裏面メッシュ層の厚み
にさらにパイルの高さが加わってそれ相応の厚みを有す
ることから、これをフレームに確実に固着することが難
しい。従来、図12に示したように、ネット材100の
端末部101に、合成樹脂片や鉄板片102を熱溶着手
段の一種である振動溶着法を用いて溶着した後、スクリ
ューねじ103を用いて、フレーム104に固定してい
るのが一般的である。
【0005】しかしながら、上記手段は、結局のとこ
ろ、スクリューねじ103による点締結であるため、シ
ートのクッション材として用いられるネット材100に
人が着座するなどして荷重が加わった場合、スクリュー
ねじ103によって締結されている部分の合成樹脂片や
鉄板片102に大きな応力が生じる。従って、この合成
樹脂片や鉄板片102が変形したり、ネット材100が
破損したりする可能性があり、このため大きな荷重をか
けにくい。また、スクリューねじ103によって締結し
なければならないため、組み付け作業が繁雑になり、そ
のためのコストも高くつく。
【0006】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、スクリューねじを用いた場合のようにネット材に局
部的な無理が生じることを防止し、ネット材の信頼性を
高めることができると共に、組み付け作業が容易で、作
業コストも従来より低くすることができ、車両用シート
等として用いるのに適する三次元構造のネット材を用い
た構造体、この構造体からなるシート及びネット材の端
末部処理方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の本発明のネット材を用いた構造体
は、表面メッシュ層と裏面メッシュ層とを有すると共
に、該表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多数のパイ
ルで結合されて構成された三次元構造のネット材と、該
ネット材の周縁に形成される端末部を支持する端末部係
止部材とを有するネット材を用いた構造体であって、前
記端末部係止部材が、前記端末部が挿入される挿入用間
隙を形成する係止片を備え、前記ネット材の端末部の少
なくとも一部が、該端末部の内側に位置する部位よりも
ネット組織の密度が密で、高い剛性となるように処理さ
れ、前記端末部係止部材の挿入用間隙に挿入されること
により係止されていることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の本発明のネット材を用いた
構造体は、表面メッシュ層と裏面メッシュ層とを有する
と共に、該表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多数の
パイルで結合されて構成された三次元構造のネット材
と、該ネット材の周縁に形成される端末部を支持する端
末部係止部材とを有するネット材を用いた構造体であっ
て、前記端末部係止部材が、前記端末部が挿入される挿
入用間隙を形成する係止片を備え、前記ネット材の端末
部の少なくとも一部に、熱溶着手段により合成樹脂片が
固着され、該合成樹脂片が固着された部位が、前記端末
部係止部材の挿入用間隙に挿入されることにより係止さ
れていることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の本発明のネット材を用いた
構造体は、表面メッシュ層と裏面メッシュ層とを有する
と共に、該表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多数の
パイルで結合されて構成された三次元構造のネット材
と、該ネット材の周縁に形成される端末部を支持する端
末部係止部材とを有するネット材を用いた構造体であっ
て、前記端末部係止部材が、前記端末部が挿入される挿
入用間隙を形成する係止片を備え、前記ネット材の端末
部の一部が、該端末部の内側に位置する部位よりもネッ
ト組織の密度が密で、高い剛性となるように処理され、
前記ネット材の端末部の他の部位に、熱溶着手段により
合成樹脂片が固着され、これらの端末部が前記端末部係
止部材の挿入用間隙に挿入されることにより係止されて
いることを特徴とする。
【0010】請求項4記載の本発明のネット材を用いた
構造体は、請求項1〜3のいずれか1に記載の構造体で
あって、前記端末部係止部材の挿入用間隙の挿入口が、
前記ネット材を前記係止片の外面に接するように配置し
た際に、前記端末部を内側に折り返して挿入できる向き
に設けられていることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の本発明のネット材を用いた
構造体は、請求項1、3又は4記載の構造体であって、
ネット組織の密度が密で、高い剛性となるように処理さ
れた前記端末部の少なくとも片面に突起が設けられ、該
突起が、前記端末部係止部材の挿入用間隙内に突出する
ように設けた爪部よりも奥に位置するまで挿入されて係
止されていることを特徴とする。
【0012】請求項6記載の本発明のネット材を用いた
構造体は、請求項3又は5記載の構造体であって、ネッ
ト組織の密度が密で、高い剛性となるように処理された
前記端末部が、発生する応力の小さい側の端末部係止部
材に係止され、合成樹脂片が固着された前記端末部が、
発生する応力の大きい側の端末部係止部材に係止されて
いることを特徴とする。
【0013】請求項7記載の本発明のネット材を用いた
構造体は、請求項1、3、4、5又は6記載の構造体で
あって、前記端末部が、熱溶着手段によって厚みを薄く
することにより、ネット組織の密度が密で、高い剛性と
なるように処理されていることを特徴とする。
【0014】請求項8記載の本発明のネット材を用いた
構造体は、請求項7記載の構造体であって、前記端末部
が、予め、ネット組織の密度が密となるように編み込ま
れた後、前記熱溶着手段が施されていることを特徴とす
る。
【0015】請求項9記載の本発明のネット材を用いた
構造体は、請求項1〜8のいずれか1に記載の構造体で
あって、前記熱溶着手段が振動溶着手段であることを特
徴とする。
【0016】請求項10記載の本発明のシートは、請求
項1〜9のいずれか1に記載の構造体から構成されるこ
とを特徴とする。
【0017】請求項11記載の本発明のシートは、請求
項10記載のシートであって、前方に配置されたフレー
ムに連結された端末部係止部材に、ネット組織の密度が
密で、高い剛性となるように処理された前記端末部が係
止され、後方に配置されたフレームに連結された端末部
係止部材に、合成樹脂片が固着された前記端末部が係止
されていることを特徴とする。
【0018】請求項12記載の本発明のシートは、請求
項11記載のシートであって、さらに、側方に配置され
たフレームに連結された端末部係止部材に係止される端
末部を、ネット組織の密度が密で、高い剛性となるよう
に処理すると共に、突起を形成した後、係止させている
ことを特徴とする。
【0019】請求項13記載の本発明のネット材の端末
部処理方法は、表面メッシュ層と裏面メッシュ層とを有
すると共に、該表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多
数のパイルで結合されて構成された三次元構造のネット
材のうち、その周縁に形成される端末部を、被係止部材
に係止するため、熱溶着手段によって厚みを薄くするこ
とにより、該端末部の内側に位置する部位よりもネット
組織の密度が密で、高い剛性となるように処理すること
を特徴とする。
【0020】請求項14記載の本発明のネット材の端末
部処理方法は、請求項13記載の端末部処理方法であっ
て、前記端末部を、予め、ネット組織の密度が密となる
ように編んだ後、前記熱溶着手段を施すことを特徴とす
る。
【0021】請求項15記載の本発明のネット材の端末
部処理方法は、請求項13又は14記載の端末部処理方
法であって、前記端末部を熱溶着する際、厚み方向に突
出する突起を形成することを特徴とする。
【0022】請求項16記載の本発明のネット材の端末
部処理方法は、請求項13〜15のいずれか1に記載の
端末部処理方法であって、前記熱溶着手段が振動溶着手
段であることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施の形態に
基づいて本発明を更に詳しく説明する。図1は、本実施
の形態にかかる構造体を構成するネット材10の一部を
示す断面図である。この図に示すように、このネット材
10は、表面メッシュ層11、裏面メッシュ層12及び
該表面メッシュ層11と裏面メッシュ層12とを結合す
る多数のパイル13とを有する立体的なトラス構造(三
次元構造)から構成されている。
【0024】表面メッシュ層11は、例えば、図2に示
したように、細い糸を撚った撚糸から、ハニカム状(六
角形)のメッシュを有する構造に形成され、裏面メッシ
ュ層12は、図3に示したように、細い糸を撚った撚糸
をゴム編みにして形成され、表面メッシュ層11のハニ
カム状のメッシュよりも小さなメッシュ(細目)を有す
る構造に形成されている。パイル13は繊維又は糸で形
成し、表面メッシュ層11と裏面メッシュ層12とが所
定の間隔を保持するように、該表面メッシュ層11と裏
面メッシュ層12との間に編み込んだもので、この立体
メッシュニットとなっているネット材10に所定の剛性
を付与している。なお、本実施の形態では、ハニカム状
のメッシュを有する層を表面(例えば、シートのクッシ
ョン材として用いた場合に人体に接する面)としている
が、これを裏面とし、小さなメッシュを有する層を裏面
として使用することもできる。また、後述の表1で示し
たように、このメッシュ層組織としてはハニカム状や細
目以外のメッシュ形状を採用することももちろん可能で
ある。
【0025】ネット材10を構成する材料としては熱可
塑性樹脂が好ましく、繊維状に成形可能で、織物にした
際にシート地として要求される強度を発揮できるもので
あればよい。例えば、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などに
代表される熱可塑性ポリエステル樹脂類、ナイロン6、
ナイロン66などに代表されるポリアミド樹脂類、ポリ
エチレン、ポリプロピレンなどに代表されるポリオレフ
ィン樹脂類、あるいはこれらの樹脂を2種類以上混合し
た樹脂などを用いることができる。
【0026】また、パイル13の太さとしては380d
以上で、好ましくは600d以上がよい。これにより、
シートのクッション材として使用されるネット材10に
加わる着座者の荷重を各メッシュ層11,12を構成す
るメッシュの変形とパイル13の倒れによって支持する
ことができ、応力集中の起きない柔構造とすることがで
きる。
【0027】参考のため、表1に、ネット材10として
採用可能な材料の例及びそれらの物性値をいくつか示
す。
【0028】
【表1】
【0029】表1において、「d」はデニールを表し、
1dは1グラムの糸を9,000m引っ張ったときの太
さの単位であり、例えば、220dは1グラムの糸を
9,000/210=42.9m引っ張ったときの太さ
の糸である。「f」はフィラメントを表し、糸が何本の
細い糸で構成されているかを示す単位で、例えば、70
fは70本の細い糸で1本の糸を構成していることを意
味する。引張強度の「kg/5cm」は、5cm幅のものを引
っ張ったときの強度である。パイル組織の「パラレル」
は表面メッシュ層11と裏面メッシュ層12とを連結す
るパイル13が側面から見て交差していない状態をい
い、「クロス」とは側面から見て交差している状態をい
う。
【0030】次に、上記したネット材10の周縁の端末
部15(図7参照)を係止する被係止部材である端末部
係止部材20の構造を図4及び図5に基づき説明する。
この端末部係止部材20は、シート等の構造体を構成す
るパイプ材等からなるフレーム30の外面に、該フレー
ム30に沿ってスポット溶接やボルトなどを用いて固着
される。端末部係止部材20は、ネット材10の端末部
15を挿入し得る挿入用間隙21を備えたものであれば
どのようなものであってもよい。
【0031】図4(a)及び図5(a)に示した端末部
係止部材20は、フレーム30の外面に沿って接合可能
な湾曲面を備えた基片22と、この基片22の上部から
下方に向かって屈曲され、該基片22に対して間隙を隔
てて対面する係止片23とを有している。そして、この
基片22と係止片23との間の間隙が挿入用間隙21と
なる。また、係止片23には、下部を連結した状態で切
り込みを入れた後、該挿入用間隙21内に突出するよう
に折り込まれた爪部23aが所定間隔ごとに形成されて
いる。なお、爪部23aの幅は限定されるものではな
く、適宜に決定することができる。
【0032】図4(b)及び図5(b)に示した端末部
係止部材20は、フレーム30の外面に沿って接合可能
な湾曲面を備えた基片22と、この基片22の下端部か
ら外方に突出するように屈曲された突出片24と、この
突出片24の外端縁から下向きにフレーム30の外面と
略平行となるように屈曲させた係止片23とを備え、こ
の係止片23の内面とフレーム30との外面との間に挿
入用間隙21が形成される。係止片23の内面には、挿
入用間隙21に向かって斜め上方に向かって突出する爪
部23aが形成されている。この爪部23aの幅、すな
わち、この爪部23aにおける係止片23の長手方向に
沿った長さも限定されるものではなく、図に示したよう
に係止片23の長さ全体に亘って形成してもよいし、部
分的に形成してもよい。
【0033】図4(c)及び図5(c)に示した端末部
係止部材20は、フレーム30の外面に沿って接合可能
な湾曲面を備えた基片22と、この基片22の上部から
下方に向かって屈曲された係止片23と、係止片23の
下端縁から内方に向かって突出するよう屈曲されること
により形成された爪部23aとを有して構成される。な
お、係止片23と、これに対面する基片22との間の間
隙が挿入用間隙21となることは図4(a)及び図5
(a)に示したものと同様である。
【0034】図4(d)に示した端末部係止部材20
は、フレーム30の外面に沿って接合可能な湾曲面を備
えた基片22と、この基片22の下端部から外方に突出
するように屈曲された突出片24と、この突出片24の
外端縁から下向きにフレーム30の外面と略平行となる
ように屈曲させた係止片23とを備え、この係止片23
の内面とフレーム30との外面との間に挿入用間隙21
が形成される。また、係止片23の中途にはハンマリン
グ等によるかしめ手段により挿入用間隙21に向かって
突出する爪部23aが形成されている。
【0035】端末部係止部材20は、ネット材10を係
止片23の外面に沿うように配設した場合に、挿入用間
隙21に対し、端末部15を内側に折り曲げて挿入でき
るような向きにその挿入口21aが形成されていればよ
い。すなわち、ネット材10に荷重が加わると、該ネッ
ト材10の端末部15は荷重が加わった点に向かって引
っ張られるが、その際に、端末部15が係止片23の内
面に当接して、挿入用間隙21から抜け出ないような向
きに挿入口21aが位置するように形成されていればよ
い。例えば、図5(a)〜(c)に示したように、ネッ
ト材10がフレーム30の外面上部を通過して張設され
る場合には、該ネット材10における端末部15に隣接
する部分を係止片23の外面に沿わせた後、下側から端
末部15を挿入できるように、挿入用間隙21の挿入口
21aは下向きに設けられる。端末部係止部材20の構
造は、挿入用間隙21に対して端末部15を上記のよう
に挿入できるように取り付け可能である限り、いかなる
形状であってもよく、図4及び図5に示した例に限定さ
れるものではない。
【0036】次に、上記の端末部係止部材20の挿入用
間隙21に挿入されて係止されるネット材10の端末部
15の処理方法について説明する。上記したように、本
実施の形態においては、端末部係止部材20の挿入用間
隙21に挿入し、荷重によるテンションが加わった場合
に係止片23に当接した状態で係止されている必要があ
る。従って、ネット材10は、そのうち荷重がかかる部
分、例えば、シートとして用いた場合には人が着座する
部分については十分なクッション性が要求される一方
で、端末部15はある程度硬くなっている必要がある。
【0037】端末部15を硬く処理する方法としては次
のような方法が挙げられる。第1の方法は、熱溶着手段
を施して厚みを薄くすることにより高密度化して、剛性
を上げる手段である。すなわち、熱溶着により、パイル
13同士、表面メッシュ層11とパイル13、裏面メッ
シュ層12とパイル13、あるいは表面メッシュ層11
と裏面メッシュ層12を相互に接合して厚みを薄くす
る。これによって、端末部15がほぼ板状形態となって
空隙が小さくなってクッション性がほとんどなくなり、
剛性が高くなる。但し、図7に示したように、上記した
ネット材10を編み込み形成する際に、端末部15に相
当する部位のみ、ネット組織の密度が、他の部位よりも
密になるように編み込んでおき、次に、この端末部15
に熱溶着手段を施して厚みを薄くすることが好ましい。
ネット材10を編む際に予め端末部15に相当する部位
のネット組織の密度が密となるように編み込むのは、こ
のようにして端末部15の厚みを薄く処理すると、表面
メッシュ層11、裏面メッシュ層12及びパイル13の
接合密度がより密になり、より高い剛性を実現できるか
らである。
【0038】この際、本実施の形態では、図5及び図6
に示したように、該端末部15の少なくとも片面におい
て厚み方向に突出する突起15aを長手方向に沿って形
成している。この突起15aの突出方向、形状及び形成
数は限定されるものではなく、図6(a)〜(c)に示
したように種々の態様とすることができる。そして、本
実施の形態では、図5に示したように、この突起15a
が端末部係止部材20に形成された爪部23aよりも奥
に位置するまで、該端末部15を挿入用間隙21内に挿
入している。これにより、ネット材10にテンションが
かかり該端末部15が挿入用間隙21から離脱する方向
に引っ張られても、突起15aが爪部23aに引っかか
って、容易に抜けてしまうことが防止される。
【0039】なお、端末部15に相当する部位のネット
組織の密度が密となるように編み込む手段は限定される
ものではなく種々の手段が考えられるが、例えば、パイ
ル13の表面メッシュ層11及び裏面メッシュ層12に
対する編み込み間隔を、該端末部15より内側における
編み込み間隔よりも小さくして隣接するパイル13間の
間隔を短くする手段、表面メッシュ層11及び/又は裏
面メッシュ層12のメッシュの大きさが端末部15に相
当する部位のみ小さくなるように編み込む手段、端末部
15に相当する表面メッシュ層11、裏面メッシュ層1
2及び/又はパイル13を形成する繊維(モノフィラメ
ント)の太さを太くする手段、端末部15に相当する表
面メッシュ層11、裏面メッシュ層12及び/又はパイ
ル13を糸(多層又は撚り繊維)から形成する手段、又
は、これらの手段を適宜に組み合わせて行う手段等が挙
げられる。
【0040】また、熱溶着手段としては、ヒートシー
ル、超音波溶着、振動溶着等の手段が挙げられるが、三
次元構造のネット材10を確実に溶着し、高密度で薄型
にするに当たっては振動溶着が適切である。
【0041】端末部15を剛性が高くなるように処理す
る第2の方法としては、図8に示したように、該端末部
15に相当する幅及び長さを有するように形成された板
状の合成樹脂片16を、該端末部15に積層し、両者を
上記した振動溶着等の熱溶着手段により固着する方法が
挙げられる。この場合も、該端末部15は、表面メッシ
ュ層11、裏面メッシュ層12及び/又はパイル13が
互いに接合して空隙が少なくなり、薄く板状になると共
に、合成樹脂片16が固着されているため、被係止部材
に確実に係止させることが可能になる。
【0042】ここで、図7は、製造されたネット材10
を模式的に示す平面図であるが、このように、長尺に編
まれたネット材10は、想像線で示したように、所望の
形、例えば、シート用のクッション材として使用する場
合には、当該シートを形成するフレームに張設できるよ
うな形状にカットされる。この際、例えば、製造された
ネット材10の幅が大きく、シート用のクッション材と
して2枚とれる場合には、幅方向中央から分断されるた
め、いずれも一方の端末部15は予めネット組織の密度
が密になっているが、対向する他方の端末部15’(す
なわち、分断ラインCに隣接した部位)のネット組織は
密になっていない。従って、この場合には、各他方の端
末部15’を処理するに当たっては、上記の合成樹脂片
16を接合して振動溶着する手段が採用される。
【0043】このように、一方の端末部15が、ネット
組織を密にして振動溶着する上記第1の方法により処理
され、他方の端末部15’が、合成樹脂片16を振動溶
着する上記第2の方法により処理されている場合、端末
部係止部材20の挿入用間隙21に挿入した際に合成樹
脂片16の固着されている端末部15’の方が変形しに
くく、抜けにくい。従って、このような構成の場合に
は、荷重により係止片23に発生する応力の小さい側に
配設された端末部係止部材20に上記第1の方法により
処理された端末部15を係止させ、荷重により係止片2
3に発生する応力の大きい側に配設された端末部係止部
材20に上記第2の方法により処理された端末部15’
を係止させることが好ましい。
【0044】例えば、車両用シートのシートクッション
部を構成するクッション材として上記のネット材10を
張設する場合には、図10に示したように前方に位置す
るフレーム31に取り付けた端末部係止部材20と後方
に位置するフレーム32に取り付けた端末部係止部材2
0との間にネット材10が張設されるが、このネット材
10に着座する人体のヒップポイント(HP)が後方寄
りである。このため、人が着座することによる端末部係
止部材20の係止片23の応力は、前方に位置するフレ
ーム31に取り付けられたものよりも後方に位置するフ
レーム32に取り付けられたものの方が大きくなる。従
って、この場合には、前方に位置するフレーム31に取
り付けられた端末部係止部材20に、上記第1の方法に
より処理された端末部15を、その突起15aが該端末
部係止部材20の爪部23aに係合するように係止さ
せ、後方に位置するフレーム32に取り付けられた端末
部係止部材20に、上記第2の方法により処理された端
末部15’を、接合された合成樹脂片16の下端縁が該
端末部係止部材20の爪部23aに係合するように係止
させることが好ましい。
【0045】なお、合成樹脂片16を振動溶着する上記
第2の方法により処理されている場合には、上記のよう
に端末部係止部材20の挿入用間隙21に挿入した際に
抜けにくい。従って、この場合の被係止部材である端末
部係止部材20としては、図9に示したように、挿入用
間隙21内に突出する爪部を有しない構造のものでもよ
い。
【0046】ネット材10の端末部は、本実施の形態の
構造体を上記のように車両用シートとして用いる場合に
は、上記のように第1の方法により処理した端末部15
と第2の方法により処理した端末部との組み合わせであ
ることが好ましい。これは、前方に位置するフレーム3
1のコーナー部が通常曲成されてアールがつけられてい
るため、合成樹脂片16を固着したのでは取り付けにく
いことと、上記のように前方に位置するフレーム31に
取り付けられた端末部係止部材20に発生する応力が小
さいからである。しかしながら、他の構造体の場合には
必ずしもこのような構成とする必要はなく、全ての端末
部を上記の第1の方法により処理したり、逆に、全ての
端末部を上記の第2の方法により処理したりすることも
できる。
【0047】また、本実施の形態の構造体を車両用シー
トとして用いる場合、ネット材10の両サイドの端末部
17(図7参照)を、シートクッション部を構成するサ
イドフレーム(図示せず)に固定する必要がある。この
場合には、図4に示したような端末部係止部材20をこ
のサイドフレームに沿って取り付けておき、両サイドの
端末部17を、振動溶着等の熱溶着手段を用いて、厚み
を薄くすることによって剛性を高くすると共に、少なく
とも片面に突出する突起を形成して係止する。両サイド
の端末部17は、ネット組織が密に構成されていない
が、振動溶着等により厚みを薄くすることにより板状体
となって剛性が高くなり、サイドフレームに配設した端
末部係止部材20にかかる応力との関係から、挿入用間
隙から外れることのない程度に剛性を高くすることがで
きる。
【0048】本実施の形態によれば、三次元構造のネッ
ト材の端末部15,15’,17が上記のように振動溶
着等の熱溶着手段によって該端末部15,15’,17
よりも内側に位置する部位よりクッション性がなく剛性
が高くなるように処理されている。従って、構造体を構
成するフレーム30に、被係止部材としての端末部係止
部材20を挿入用間隙21の挿入口21aが上記した特
定の向きとなるように設けておけば、該挿入用間隙21
に端末部15,15’,17を挿入するだけで係止する
ことができる。また、上記のように処理された端末部1
5,15’,17は、その全ての部位が挿入用間隙21
に挿入されており、荷重がかかった場合には特定のスポ
ット的な部位ではなく、面で係止片23に力が加わるこ
とになる。従って、従来のように特定の部位に無理な力
がかかることによるネット材10の損傷を防止すること
ができる。また、特に構造体のコーナー部に張設した場
合など、従来のような点締結ではネット材が波打ち、し
わが生じたりすることがあったが、本実施の形態によれ
ば、このようなしわが発生することがなく、外観を損な
うこともない。
【0049】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではないことはもちろんである。上記説明では三
次元構造のネット材10を用いた構造体を主として車両
用のシートに適用する場合を例にとり説明しているが、
学習机や事務机などに使用される家具用の椅子、映画館
等における座席シート、またシートに限らずその他の構
造体に適用することもできる。
【0050】また、被係止部材である端末部係止部材2
0として、図11(a)に示したように、基片22に、
挿入用間隙21内へ突出する爪部22aを形成したもの
を用いることもできる。図11(b)に示したように、
ネット材10の端末部15の突部15aの突出方向をこ
れに合わせて形成しておけば、該端部15aの逃げ方向
に爪部22aが位置することになるため、両者の係合が
より強固となる。また、挿入用間隙21内へ突出する爪
部を基片22と係止片23の両方に設けることも可能で
ある。
【0051】
【発明の効果】本発明の三次元構造のネット材を用いた
構造体、この構造体からなるシート及びネット材の端末
部処理方法によれば、従来のスクリューねじを用いた場
合のような点締結ではないため、ネット材に局部的な無
理が生じることを防止し、ネット材の信頼性を高めるこ
とができる。また、被係止部材である端末部係止部材の
挿入用間隙に端末部を挿入するだけでネット材を張設で
きるため、組み付け作業が容易で、作業コストも従来よ
り低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一の実施の形態に構造体を構
成するネット材を示す断面図である。
【図2】図2は、図1に示したネット材の表面メッシュ
層を示す拡大図である。
【図3】図3は、図1に示したネット材の裏面メッシュ
層を示す拡大図である。
【図4】図4は、上記実施の形態にかかる構造体で使用
される端末部係止部材の例を示す図である。
【図5】図5は、図4で示した端末部係止部材にネット
材の端末部を係止した状態を示す図である。
【図6】図6は、第1の方法により端末部を処理した状
態を示す図である。
【図7】図7は、ネット材を模式的に示す平面図であ
る。
【図8】図8は、第2の方法により端末部を処理した状
態を示す図である。
【図9】図9は、第2の方法により処理した端末部を端
末部係止部材に係止した状態を示す図である。
【図10】図10は、上記実施の形態の構造体をシート
に採用した場合を説明するための図である。
【図11】図11は、端末部係止部材の他の例を説明す
るための図である。
【図12】図12は、ネット材の端末部を固定する従来
の方法を説明するための図である。
【符号の説明】
10 ネット材 11 表面メッシュ層 12 裏面メッシュ層 13 パイル 15,15’,17 端末部 16 合成樹脂片 20 端末部係止部材 21 挿入用間隙 23 係止片 30,31,32 フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小倉 由美 広島県広島市安芸区矢野新町一丁目2番10 号 株式会社デルタツーリング内 (72)発明者 千▲柄▼ 一義 広島県広島市安芸区矢野新町一丁目2番10 号 株式会社デルタツーリング内 (72)発明者 大下 裕樹 広島県広島市安芸区矢野新町一丁目2番10 号 株式会社デルタツーリング内 Fターム(参考) 4L048 AA20 AA24 AA48 AA49 AA51 AC17 BA22 CA01 CA02 CA04 CA09 DA25

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面メッシュ層と裏面メッシュ層とを有
    すると共に、該表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多
    数のパイルで結合されて構成された三次元構造のネット
    材と、該ネット材の周縁に形成される端末部を支持する
    端末部係止部材とを有するネット材を用いた構造体であ
    って、 前記端末部係止部材が、前記端末部が挿入される挿入用
    間隙を形成する係止片を備え、 前記ネット材の端末部の少なくとも一部が、該端末部の
    内側に位置する部位よりもネット組織の密度が密で、高
    い剛性となるように処理され、前記端末部係止部材の挿
    入用間隙に挿入されることにより係止されていることを
    特徴とするネット材を用いた構造体。
  2. 【請求項2】 表面メッシュ層と裏面メッシュ層とを有
    すると共に、該表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多
    数のパイルで結合されて構成された三次元構造のネット
    材と、該ネット材の周縁に形成される端末部を支持する
    端末部係止部材とを有するネット材を用いた構造体であ
    って、 前記端末部係止部材が、前記端末部が挿入される挿入用
    間隙を形成する係止片を備え、 前記ネット材の端末部の少なくとも一部に、熱溶着手段
    により合成樹脂片が固着され、該合成樹脂片が固着され
    た部位が、前記端末部係止部材の挿入用間隙に挿入され
    ることにより係止されていることを特徴とするネット材
    を用いた構造体。
  3. 【請求項3】 表面メッシュ層と裏面メッシュ層とを有
    すると共に、該表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多
    数のパイルで結合されて構成された三次元構造のネット
    材と、該ネット材の周縁に形成される端末部を支持する
    端末部係止部材とを有するネット材を用いた構造体であ
    って、 前記端末部係止部材が、前記端末部が挿入される挿入用
    間隙を形成する係止片を備え、 前記ネット材の端末部の一部が、該端末部の内側に位置
    する部位よりもネット組織の密度が密で、高い剛性とな
    るように処理され、前記ネット材の端末部の他の部位
    に、熱溶着手段により合成樹脂片が固着され、これらの
    端末部が前記端末部係止部材の挿入用間隙に挿入される
    ことにより係止されていることを特徴とするネット材を
    用いた構造体。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1に記載の構造
    体であって、前記端末部係止部材の挿入用間隙の挿入口
    が、前記ネット材を前記係止片の外面に接するように配
    置した際に、前記端末部を内側に折り返して挿入できる
    向きに設けられていることを特徴とするネット材を用い
    た構造体。
  5. 【請求項5】 請求項1、3又は4記載の構造体であっ
    て、ネット組織の密度が密で、高い剛性となるように処
    理された前記端末部の少なくとも片面に突起が設けら
    れ、該突起が、前記端末部係止部材の挿入用間隙内に突
    出するように設けた爪部よりも奥に位置するまで挿入さ
    れて係止されていることを特徴とするネット材を用いた
    構造体。
  6. 【請求項6】 請求項3又は5記載の構造体であって、
    ネット組織の密度が密で、高い剛性となるように処理さ
    れた前記端末部が、発生する応力の小さい側の端末部係
    止部材に係止され、合成樹脂片が固着された前記端末部
    が、発生する応力の大きい側の端末部係止部材に係止さ
    れていることを特徴とするネット材を用いた構造体。
  7. 【請求項7】 請求項1、3、4、5又は6記載の構造
    体であって、前記端末部が、熱溶着手段によって厚みを
    薄くすることにより、ネット組織の密度が密で、高い剛
    性となるように処理されていることを特徴とするネット
    材を用いた構造体。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の構造体であって、前記端
    末部が、予め、ネット組織の密度が密となるように編み
    込まれた後、前記熱溶着手段が施されていることを特徴
    とするネット材を用いた構造体。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1に記載の構造
    体であって、前記熱溶着手段が振動溶着手段であること
    を特徴とするネット材を用いた構造体。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1に記載の構
    造体から構成されることを特徴とするシート。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のシートであって、前
    方に配置されたフレームに連結された端末部係止部材
    に、ネット組織の密度が密で、高い剛性となるように処
    理された前記端末部が係止され、後方に配置されたフレ
    ームに連結された端末部係止部材に、合成樹脂片が固着
    された前記端末部が係止されていることを特徴とするシ
    ート。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のシートであって、さ
    らに、側方に配置されたフレームに連結された端末部係
    止部材に係止される端末部を、ネット組織の密度が密
    で、高い剛性となるように処理すると共に、突起を形成
    した後、係止させていることを特徴とするシート。
  13. 【請求項13】 表面メッシュ層と裏面メッシュ層とを
    有すると共に、該表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが
    多数のパイルで結合されて構成された三次元構造のネッ
    ト材のうち、その周縁に形成される端末部を、被係止部
    材に係止するため、熱溶着手段によって厚みを薄くする
    ことにより、該端末部の内側に位置する部位よりもネッ
    ト組織の密度が密で、高い剛性となるように処理するこ
    とを特徴とするネット材の端末部処理方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の端末部処理方法であ
    って、前記端末部を、予め、ネット組織の密度が密とな
    るように編んだ後、前記熱溶着手段を施すことを特徴と
    するネット材の端末部処理方法。
  15. 【請求項15】 請求項13又は14記載の端末部処理
    方法であって、前記端末部を熱溶着する際、厚み方向に
    突出する突起を形成することを特徴とするネット材の端
    末部処理方法。
  16. 【請求項16】 請求項13〜15のいずれか1に記載
    の端末部処理方法であって、前記熱溶着手段が振動溶着
    手段であることを特徴とするネット材の端末部処理方
    法。
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