JP2001040342A - 蓄熱材マイクロカプセル - Google Patents

蓄熱材マイクロカプセル

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JP2001040342A
JP2001040342A JP11214644A JP21464499A JP2001040342A JP 2001040342 A JP2001040342 A JP 2001040342A JP 11214644 A JP11214644 A JP 11214644A JP 21464499 A JP21464499 A JP 21464499A JP 2001040342 A JP2001040342 A JP 2001040342A
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heat
microcapsules
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Mamoru Ishiguro
守 石黒
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Abstract

(57)【要約】 【課題】蓄熱材マイクロカプセルを長期の流動、熱履
歴、ポンプ内の剪断に長時間曝しても破壊することのな
い安定な蓄熱材マイクロカプセルを提供する。 【解決手段】蓄熱材を内包するマイクロカプセルにおい
て、該マイクロカプセルの固形物を空気中で200℃、
3時間加熱した後の重量減少率を40%以下とする。蓄
熱材は脂肪族炭化水素、エステル、アルコールが好まし
く、マイクロカプセルを形成する皮膜は、尿素ホルマリ
ン樹脂、メラミンホルマリン樹脂が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蓄熱材を内包するマ
イクロカプセルに関するものであり、例えば、ビル、家
屋等の冷暖房用に用いられる蓄熱材として用いられる。
即ち、本発明による蓄熱材マイクロカプセルの分散液を
蓄熱槽に貯え、安価な深夜電力を利用して多量の熱エネ
ルギーを貯えて冷暖房用の熱源として利用できる。ま
た、本発明の蓄熱材マイクロカプセルの分散液を蓄熱槽
と熱交換機間を循環する空調用回路内に満たすことによ
り多量の潜熱を搬送可能な熱媒体としても用いられる。
【0002】
【従来の技術】これまで一般に蓄熱式空調システムにお
ける蓄熱材として水が用いられる。水は他の化合物より
も比熱が極めて高いために、加熱または冷却することに
より多量の熱エネルギーを顕熱として蓄えることが可能
である。また、水は凝固する際に、約80kcal/kgのエ
ネルギーを蓄熱することができるため、潜熱を利用した
氷蓄熱方式として昨今普及がめざましい。この方法で
は、蓄熱時に0℃以下に冷却されたブライン(不凍液)
を用いて水を冷却することにより氷として冷熱を蓄え、
放熱時に氷を融解して冷熱を取り出す。
【0003】また、氷以外の潜熱蓄熱材としては、0℃
以上の温度で相変化する潜熱蓄熱物質の融解又は凝固潜
熱を利用し、その潜熱物質を樹脂製のカプセルやコンテ
ナ内に封入して冷水又はブラインを用いて冷却すること
によって冷房領域の冷熱を蓄熱することができる。これ
ら0℃以上の温度で相変化する化合物としては、無機系
の共晶塩や各種有機化合物が知られている。これら相変
化を伴う潜熱蓄熱材は、通常球状、板状のコンテナー内
に密閉されものが蓄熱槽容器内に多数充填され静止状態
で使用される。蓄熱槽容器と蓄熱材が密閉されたコンテ
ナーの間には水やブラインが充填される。
【0004】上記の如く、潜熱蓄熱材が密閉された充填
物は、蓄熱槽内で静止状態で放熱と蓄熱を繰り返すが、
蓄熱材自体を冷水又はブライン中に分散させ熱搬送が可
能になれば同じ流量の水又はブラインを搬送した場合と
比較して、顕熱のみならず潜熱も同時に搬送可能である
ため搬送動力の低減化、及び配管の小粒径化等の利点が
生じる。この試みに対し各種蓄熱材を金属や樹脂製容器
に充填したものを搬送管中を熱搬送する提案が為されて
いる。(特公昭60−23279号公報、同59−45
915号公報)
【0005】しかしながら、この方法では蓄熱材充填物
自体の大きさが数mm〜数cmのオーダーと極めて大きかっ
たり、比重が水又はブラインより大きく容易に沈降した
り、また蓄熱材の種類によっては浮遊してしまう結果、
均一な流動性が得られなかったり、管路を閉塞してしま
う等、多くの問題を有するものである。
【0006】上記、各種蓄熱材の充填物を水又はブライ
ン中に分散させて潜熱を搬送する手段の解決策として、
特開平5−117642号公報、同5−163486号
公報、同5−215369号公報、同5−237368
号公報に蓄熱材を内包するマイクロカプセル及びそれら
を用いた熱搬送法が記載されている。これらの手法は、
蓄熱材を内包したマイクロカプセル(以降蓄熱材マイク
ロカプセルともいう。)を水又はブライン中に分散しこ
れを熱媒として使用することにより熱搬送能力を高め、
熱交換効率の良い冷却又は加熱方法を目的とするもので
ある。蓄熱材マイクロカプセル分散液は、蓄熱材の融解
−凝固に関わらず良好な流動性を有する液体として取り
扱えることが最も大きな特徴であり潜熱の搬送法として
は最も実用性の高い手法といえる。
【0007】しかしながら、蓄熱材マイクロカプセルの
分散液を熱媒として用いる際の問題点として、長期に亘
る熱履歴、及び配管、動力ポンプ内を通過する際に、次
第にマイクロカプセル皮膜の劣化と破壊が生じ、ひいて
は蓄熱材が分散液中に分離することもある。マイクロカ
プセルが破壊に至る原因として第一に、蓄熱材が相変化
することにより体積で約10〜30%の膨張と収縮が多
数回繰り返されることによりマイクロカプセル皮膜に亀
裂が入り込むためと考えられ、第二に搬送用ポンプを通
過する際にポンプ内で非常に強い専断力を受けるために
物理的に破壊が生じることが挙げられる。
【0008】上記の如く、蓄熱材マイクロカプセルを空
調用蓄熱材として用いるためには非常に高い耐久性が必
要であり、耐久性に乏しい場合にはカプセルの破壊によ
り蓄熱材の分離が生じ配管の汚染や熱搬送能力の著しい
低下をもたらす。よって、蓄熱材を内包するマイクロカ
プセルを長期に安定に使用するためにはマイクロカプセ
ルの物理的及び化学的安定性を充分高いものにする必要
がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、蓄熱
材として安定な蓄熱材マイクロカプセルを得ることを目
的としており、具体的には長期の流動、熱履歴による相
変化、ポンプ内のせん断を長時間施しても破壊が極めて
少なく耐久性に優れ、かつ多量の熱を搬送し得る蓄熱材
マイクロカプセルを得ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】マイクロカプセル分散液
を加熱又は冷却を施した際の蓄熱材の体積膨張、及びポ
ンプ流動の際に加わる剪断力などの外圧にも長期に耐え
うる蓄熱材マイクロカプセルを得るためには、マイクロ
カプセルの熱的な安定性を高めることにより可能であっ
た。即ちある一定温度の高温下に一定時間静置した後の
重量減少率が下記の測定方法及び測定装置における加熱
時の重量減少率(以降、熱重量減少率と称す。)が40
%以下であれば長期に亘る十分な耐久性を有する蓄熱材
マイクロカプセルが得られることが判明した。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の蓄熱材マイクロ
カプセルについて詳細に説明する。熱重量減少率は下記
計算式より導かれ、その値は、マイクロカプセルの皮膜
の厚みと材質、反応条件、粒子径等により変化するが、
得られたマイクロカプセルの熱重量減少率が40%以
下、好ましくは20%以下であれば良好な耐久性を有す
る蓄熱材マイクロカプセルが得られることが判明した。
【0012】熱重量減少率の測定方法。蓄熱材マイク
ロカプセルの分散液を60℃、3時間乾熱条件下で乾燥
させ蓄熱材マイクロカプセルの固形物を得る。固形物
を市販の熱分析装置を用いた熱重量分析(TGA)を、
充填ガスは空気、加熱条件として200℃、3時間曝し
た後の重量減少率を下記の算式〔数1〕により導く。
【0013】
【数1】a=〔(b−c)/b〕×100 a:熱減少率 b:蓄熱材マイクロカプセルの分散液を60℃、3時間
乾熱条件下で乾燥させ蓄熱材マイクロカプセルの固形重
量 c:bで用いた固形物を熱重量変化分析装置(TGA)
を用い、加熱条件200℃、3時間空気雰囲気下に曝し
た後に室温まで戻した際の重量
【0014】一般に蓄熱材をマイクロカプセル化する方
法としては、複合エマルジョン法によるカプセル化法
(特開昭62−1452号公報)、蓄熱材粒子の表面に
熱可塑性樹脂を噴霧する方法(同62−45680号公
報)、蓄熱材粒子の表面に液中で熱可塑性樹脂を形成す
る方法(同62−149334号公報)、蓄熱材粒子の
表面でモノマーを重合させ被覆する方法(同62−22
5241号公報)、界面重縮合反応によるポリアミド皮
膜マイクロカプセルの製法(特開平2−258052号
公報)等の方法を用いることができる。
【0015】マイクロカプセルの皮膜膜形成材として
は、界面重合法、インサイチュー法等の手法で得られ
る、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリアミ
ド、ポリアクリルアミド、エチルセルロース、ポリウレ
タン、アミノプラスト樹脂、またゼラチンとカルボキシ
メチルセルロース若しくはアラビアゴムとのコアセルベ
ーション法を利用した合成あるいは天然の樹脂が用いら
れるが、本発明の如き熱的に安定な皮膜を有するマイク
ロカプセルを得るためにはインサイチュー法による尿素
ホルマリン樹脂、メラミンホルマリン樹脂が好ましい。
【0016】マイクロカプセルの粒子径の設定は、乳化
剤の種類、界面活性剤の濃度、乳化時の乳化液の温度、
乳化比(水相と油相の体積比率)、乳化機、分散機等と
称される微粒化装置の運転条件(攪拌回転数、時間等)
を変更することにより所望の粒径に設定することが出来
る。本発明で述べる平均粒子径は完成したマイクロカプ
セルの体積平均粒子径を意味し、具体的には米国コール
ター社製コールターマルチサイザーを用いて測定された
体積平均粒子径を表す。マイクロカプセルを製造する場
合、蓄熱材に対し添加する膜材量が同量であれば粒子計
が大きいほど皮膜は厚くなり熱重量減少率は小さい値に
なる。しかしながらあまりに大粒径になると機械的専断
力に極めて弱くなるため、平均粒子径は10μm以下、
好ましくは5μm以下に設定することが好ましい。
【0017】本発明で用いられる融点が40℃以下の蓄
熱材としては、テトラデカン、ヘキサデカン、オクタデ
カン等の脂肪族炭化水素化合物(パラフィン類化合物)
や、オクタン酸、デカン酸等の脂肪酸類、ラウリルアル
コール、ミリスチルアルコール等の高級アルコール類、
ミリスチン酸メチル、パルミチン酸メチル、ステアリン
酸メチル、等のエステル化合物、及び無機塩類などが使
用可能である。とりわけ蓄熱材としてパラフィン類化合
物、高級アルコール類、エステル化合物はそれ自体化学
的、物理的に安定な化合物であり、且つ高い蓄熱容量を
有すること、更に本発明において好ましいマイクロカプ
セル化法であるインサイチュー法と組み合わせることに
より低い熱減少率が得られるため好ましい蓄熱材として
挙げられる。これらの蓄熱材中には必要に応じ過冷却防
止材、比重調節材、劣化防止剤等を添加することができ
る。
【0018】熱減少率を低下させるための要因としてマ
イクロカプセルの膜厚が大きく影響し、膜厚は下記〔数
2〕式で導かれる蓄熱材比率で表される。
【0019】
【数2】a=(b/b+c+d)×100 a:蓄熱材比率 b:蓄熱材の固形重量 c:皮膜形成材料の固形総重量 d:乳化剤の固形重量
【0020】上記算式における皮膜形成材料とは、実質
的にマイクロカプセルの皮膜になりうるものとして添加
された樹脂類、樹脂形成モノマー等を意味する。蓄熱材
比率はマイクロカプセルの物理的強度比較の指標となる
数値であり、値が小さいほど蓄熱材マイクロカプセルの
強度は高くなるが、その一方で蓄熱できる容量は小さい
値となる。逆に蓄熱材比率の値が大きいほど蓄熱可能な
熱容量は増すものの皮膜の厚みが薄くなるため、容易に
破壊しやすくなる。本発明においては、両者を満足する
最適範囲が70〜90%であることが判明した。
【0021】かくして得られた本発明の蓄熱材マイクロ
カプセルを含む分散液はそのままでも熱媒として本発明
の目的を達し得るものであるが、必要に応じエチレング
リコール、プロピレングリコール、各種無機塩類、金属
粉、着色剤、比重調節材、分散助剤、接着剤、湿潤剤等
を添加することができる。これらの添加剤は蓄熱材比率
の算出には含まれない。
【0022】本発明の蓄熱材マイクロカプセルの分散液
中の濃度は高いほど単位重量当たりの蓄熱量が高まるた
め好ましいが、粘度の上昇を伴い流動性に乏しくなるた
め好ましくない。そのため分散液中のマイクロカプセル
の濃度は、通常10〜60(wt/wt)%の範囲に設定する
のが好ましい。
【0023】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。実施例中の部
数は固形重量部を表す。また、融点及び融解熱は示差熱
熱量計(米国パーキンエルマー社製、DSC−7型)を
用いて測定した。また、熱重量減少率は、同装置の熱重
量分析装置ユニット(TGA)を用いて測定した。
【0024】実施例1 メラミン粉末6.2部に37%ホルムアルデヒド水溶液
12部と水40部を加え、pHを8に調整した後、約7
0℃まで加熱してメラミンホルムアルデヒド初期縮合物
水溶液を得た。pHを4.5に調整した10%スチレン
無水マレイン酸共重合体のナトリウム塩水溶液100部
中に、蓄熱材としてテトラデカン(融点約4℃)80部
を激しく撹拌しながら添加し平均粒子径が3.5μmに
なるまで乳化を行なった。この乳化液に上記メラミン−
ホルムアルデヒド初期縮合物水溶液全量を添加し70℃
で2時間撹拌を施した後、pHを9に調製して平均粒子
径3.5μm、蓄熱材比率79.5%の蓄熱材マイクロ
カプセル分散液を得た。このマイクロカプセル固形物の
熱重量減少率は18.5%であった。
【0025】実施例2 メラミン粉末3.5部に37%ホルムアルデヒド水溶液
6.7部と水20部を加え、pHを8に調整した後、約
70℃まで加熱してメラミンホルムアルデヒド初期縮合
物水溶液を得た。pHを4.5に調整した5%スチレン
無水マレイン酸共重合体のナトリウム塩水溶液100部
中に、蓄熱材としてオクタデカン(融点約27℃)80
部を激しく撹拌しながら添加し平均粒子径が3.5μm
になるまで乳化を行なった。この乳化液に上記メラミン
−ホルムアルデヒド初期縮合物水溶液全量を添加し70
℃で2時間撹拌を施した後、pHを9に調製して平均粒
子径3.5μm、蓄熱材比率88%の蓄熱材マイクロカ
プセル分散液を得た。このマイクロカプセル固形物の熱
重量減少率は32.2%であった。
【0026】実施例3 尿素粉末17部に37%ホルムアルデヒド水溶液32部
と水40部を加え膜材溶液を調製した。次にpHを3.
0に調整した5%エチレン無水マレイン酸共重合体水溶
液100部中に、蓄熱材として、ラウリルアルコール
(融点約24℃)80部を激しく撹拌しながら添加し平
均粒子径が5.8μmになるまで乳化を行なった。この
乳化液に上記、尿素−ホルムアルデヒド溶液を添加し6
0℃で2時間撹拌を施した後、pHを9に調製して平均
粒子径5.8μm、蓄熱材比率70%の蓄熱材マイクロ
カプセル分散液を得た。このマイクロカプセル固形物の
熱重量減少率は8.0%であった。
【0027】比較例1 メラミン粉末1.1部に37%ホルムアルデヒド水溶液
2.2部と水10部を加え、pHを8に調整した後、約
70℃まで加熱してメラミンホルムアルデヒド初期縮合
物水溶液を得た。pHを4.5に調整した5%スチレン
無水マレイン酸共重合体のナトリウム塩水溶液100g
中に、蓄熱材としてデカン酸(融点約31℃)80部を
激しく撹拌しながら添加し平均粒子径が3.5μmにな
るまで乳化を行なった。この乳化液に上記メラミン−ホ
ルムアルデヒド初期縮合物水溶液全量を添加し70℃で
2時間撹拌を施した後、pHを9に調製して平均粒子径
3.5μm、蓄熱材比率92%の蓄熱材マイクロカプセ
ル分散液を得た。このマイクロカプセル固形物の熱重量
減少率は80%であった。
【0028】比較例2 実施例1と全く同様の処方で、皮膜形成反応を45℃で
2時間行なった以外は同様にカプセル化を行い平均粒径
3.5μm、蓄熱材比率80%の蓄熱材マイクロカプセ
ル分散液を得た。このマイクロカプセル固形物の熱重量
減少率は60%であった。
【0029】上記実施例及び比較例で得られた蓄熱材マ
イクロカプセル分散液の機械的安定性を下記手法で評価
を行った。 1.実施例及び比較例に示した蓄熱材マイクロカプセル分
散液10kgを吐出量毎分20リットルの能力のロータ
リー式マグネットポンプを用い室温で連続循環させた。
この処理を168時間(ポンプ内平均パス回数約200
00回)施した後、試料として100cc採取した。
【0030】2.この試料とヘキサン50ccをよく混合し
マイクロカプセルが破壊することにより流出した蓄熱材
重量をガスクロマトグラフィーで定量して破壊率を算出
した。破壊率は蓄熱材マイクロカプセル固形重量に対す
る破壊により流出した蓄熱材重量比率で示し、値が0で
あることが破壊を生じていないことを示し、0に近いほ
ど破壊率が少ないことを示す。その評価結果を表1に示
す。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】実施例からも明らかなように、蓄熱材を
内包するマイクロカプセルの熱重量減少率を40%以下
となるカプセル設計とすることにより、スラリーを流動
させた場合の機械的安定性が著しく向上することが見出
された。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点が40℃以下の蓄熱材を内包するマ
    イクロカプセルにおいて、該マイクロカプセルの固形物
    を空気中で200℃、3時間加熱した後の重量減少率が
    40%以下である蓄熱材マイクロカプセル。
  2. 【請求項2】 マイクロカプセル固形中に占める蓄熱材
    の重量比率が70〜90%である請求項1記載の蓄熱材
    マイクロカプセル。
  3. 【請求項3】 蓄熱材が脂肪族炭化水素、エステル、ア
    ルコールから選ばれる化合物である請求項1記載の蓄熱
    材マイクロカプセル。
  4. 【請求項4】 マイクロカプセルを形成する皮膜が、尿
    素ホルマリン樹脂、メラミンホルマリン樹脂である請求
    項1記載の蓄熱材マイクロカプセル。
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