JP2001039827A - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents

水中油型乳化化粧料

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JP2001039827A JP21747199A JP21747199A JP2001039827A JP 2001039827 A JP2001039827 A JP 2001039827A JP 21747199 A JP21747199 A JP 21747199A JP 21747199 A JP21747199 A JP 21747199A JP 2001039827 A JP2001039827 A JP 2001039827A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (1)20℃でペースト状もしくは固体
の油剤、又は(2)融点が45℃以上の油剤を10重量
%以上含む混合油で構成されている油相が平均粒径10
〜200μmの擬凝集粒子を形成して水相に分散してい
ることを特徴とする水中油型乳化化粧料。 【効果】 この水中油型乳化化粧料は、優れたチキソト
ロピー性を有し、使用する際に、伸びがよく、良好な使
用感をもち、かつ保存安定性も良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は優れたチキソトロピ
ー性を有し、使用感、外観及び保存安定性の良好な水中
油型乳化化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に化粧料にチキソトロピー性を付与
することは、製剤の液ダレ防止、伸びの向上等に有効で
ある。更に乳化物の安定性についても、静置時の粘度が
高いとクリーミングが抑えられるので、使用感と安定性
向上の両面から有用な物性として注目されている。化粧
料にこのようなチキソトロピー性を付与する方法として
は、チキソトロピックな物性をもつ増粘剤、例えば、カ
ルボキシビニルポリマー、寒天やカラギーナンなどの合
成/天然高分子や、構造体(カードハウス構造)を形成
するスメクタイト等の粘土鉱物を配合する方法がある。
【0003】これらの増粘剤の作用は、連続相である水
相を増粘させることにより系全体にチキソトロピー性を
付与するというものであることから、種々の問題が生じ
る。水溶性高分子を用いた場合には、共存する塩のため
にチキソトロピックな物性を失ったり、高温での粘度低
下、化粧よれ、離水を生じるなどの問題があった。ま
た、水膨潤性粘土鉱物を用いた場合は、電解質の添加に
より均一なカードハウス構造の維持が困難となり、凝
集、沈殿を起こすといった問題があった。このため、電
解質や有機物を含む多くの化粧料においては、カードハ
ウス構造の崩壊にともない、凝集が起こりやすくなった
り、増粘効果が低下する傾向がある。更に、配合量が少
ない場合は好ましい粘度にならず、多くした場合には、
製造直後の製品の粘度が上昇しすぎる、経時的に粘度が
上昇する、離水を起こす、外観のつやが低下するといっ
た問題点が見られた。また、水溶性高分子と粘土鉱物を
併用する方法でも、これらの問題を完全に解決すること
はできなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、水相
を増粘するという従来の機構とは全く異なる機構によっ
て、優れたチキソトロピー性を付与した水中油型乳化化
粧料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、水相に分散
した油粒子をそのまま分散させておくのではなく、平均
粒径10〜200μmの擬凝集粒子を形成させ、それを
安定に保つことができれば、優れたチキソトロピー性を
有し、良好な使用感、外観及び保存安定性を有する水中
油型乳化化粧料が得られることを見出した。
【0006】すなわち、本発明は、(1)20℃でペー
スト状もしくは固体の油剤、又は(2)融点45℃以上
の油剤を10重量%以上含む混合油で構成されている油
相が平均粒径10〜200μmの擬凝集粒子を形成して
水相に分散していることを特徴とする水中油型乳化化粧
料を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の水中油型乳化化粧料にお
いて油相は、平均粒径10〜200μmの擬凝集粒子を
形成しているものであり、当該油相に用いることのでき
る油分としては、(1)20℃でペースト状もしくは固
体の油剤、又は(2)融点45℃以上の油剤を10重量
%含む混合油のいずれかである。ここで20℃でペース
ト状又は固体の油剤としては、20℃で100Pa・s以
上の粘度の油剤が挙げられる。
【0008】20℃でペースト状又は固体の油剤として
は、例えば、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバ
ウロウ、ベイベリーロウ等のロウ;ラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、1
2−ヒドロキシステアリン酸等の高級脂肪酸;ミリスチ
ルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコール等
の高級アルコール;コレステロール類;ミリスチン酸ミ
リスチル、イソステアリン酸コレステリル、ベヘニル酸
ベヘニル、ステアリン酸モノグリセリド、ベヘニン酸モ
ノグリセリド、トリミリスチン酸グリセリン等のエステ
ル油;ワセリン、セレシン、オゾケライト、マイクロク
リスタリンワックス等の炭化水素油、セラミド類等挙げ
られる。これらは単独でも、混合しても用いることがで
きる。
【0009】ここでセラミド類としては、天然セラミ
ド、スフィンゴシン誘導体等の他、特開昭62−228
048号、特開昭63−216812号、特開昭63−
227513号、特開昭64−29347号、特開昭6
4−31752号に記載のセラミド類似構造物質が好ま
しい。具体的には、次の一般式(1)で表わされる物質
が好ましい。
【0010】
【化1】
【0011】〔式中、R1bは炭素数10〜26の炭化水
素基、R2bは炭素数9〜25の炭化水素基を示し、Xは
-(CH2)n-(ここでnは2〜6の整数を示す)を示す。〕
【0012】なお、上記式(1)中、炭化水素基として
はアルキル又はアルケニル基が好ましい。
【0013】また、融点45℃以上の油剤を油相中に1
0重量%(以下、単に%で示す)以上を含む混合油とし
ては、融点45℃以上の油剤と20℃で液体状油剤との
混合油が挙げられる。ここで融点45℃以上の油剤とし
ては、前記20℃でペースト状又は固体の油剤として列
挙したもののうち、ラウリン酸及びワセリン以外のもの
が挙げられる。また20℃で液体状の油剤としては、オ
レイン酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸;ラウリル
アルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアル
コール等の高級アルコール;ミリスチン酸イソプロピ
ル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシ
ル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、
ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、イソノナン酸
イソトリデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコー
ル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ト
リ−2−エチルヘキシル酸グリセリン、モノイソステア
リン酸モノミリスチン酸グリセリル等のエステル油;ス
クアラン、流動パラフィン、パラフィン、スクワレン等
の炭化水素;オリーブ油;ホホバ油;トリグリセリド;
及び式(2)で表わされるセラミド類似構造物質(特開
平8−319263号)等が挙げられる。
【0014】
【化2】
【0015】(式中、R1 及びR2 は同一又は異なって
炭素数1〜40のヒドロキシル化されていてもよい炭化
水素基を示し、R3 は炭素数1〜6のアルキレン基又は
単結合を示し、R4 は水素原子、炭素数1〜12のアル
コキシ基又は2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基を
示す。ただし、R3 が単結合のときはR4 は水素原子で
ある。)
【0016】本発明において油相は、水相中に擬凝集粒
子を形成して水相に分散しているが、擬凝集とは、単分
散している油粒子(平均粒径1〜4μm程度)が凝集し
て粒子を形成しており、外力により容易に凝集が解消さ
れる状態をいう。擬凝集粒子は顕微鏡観察又は粒径の測
定により確認できる。当該擬凝集粒子の平均粒径は、乳
化系に良好なチキソトロピー性を付与する点及び乳化系
の保存安定性の点から10〜200μm、特に10〜1
00μmが好ましい。粒子の粒径が小さすぎるとチキソ
トロピー性が十分でなく、粒径が大きすぎると安定性が
低下する。なお、粒子の平均粒径は動的光散乱法により
測定することができる。
【0017】当該油相を構成する油分の量は、チキソト
ロピー性及び使用感の点から、本発明乳化化粧料中10
〜60%、特に10〜30%が好ましい。
【0018】前記油相の擬凝集粒子を形成させるには、
本発明乳化化粧料に(B)水膨潤性粘土鉱物又は無機塩
を配合するのが好ましい。これらの成分(B)を配合す
ることにより、油相が成分(B)とともに擬凝集した粒
子を容易に形成する。
【0019】ここで水膨潤性粘土鉱物としては、天然又
は合成のスメクタイト粘土であり、モンモリロナイト、
バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトラ
イト、ソーコナイト、スチブンサイト等が挙げられる。
天然のスメクタイト粘土としては、モンモリロナイトを
含むものとしてクニミネ工業(株)のクニピア G、ク
ニピア F、ドレッサーミネラル社のウエスタンボンド
等が、サポナイトを含むものとしてバンダービルド社の
ビーガム T、ビーガム HV、ビーガム K等が、ヘ
クトライトを含むものとしてアメリカンコロイド社のヘ
クタブライトAW、ヘクタブライド200等が、合成の
スメクタイト粘土としては、コープケミカルのイオナイ
ト H等が、ラポルテインダストリー社のラポナイト等
がある。これらの水膨潤性粘土鉱物は精製することなく
市販品を用いることができる。また、無機塩としては、
金属イオンを含む化合物であればよく、無機酸又は有機
酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩が挙げら
れ、具体的には硫酸マグネシウム、リン酸1水素2ナト
リウム、クエン酸3ナトリウムなどが挙げられる。この
うち、長期間での保存安定性を考慮すると、水膨潤性粘
土鉱物が特に好ましい。
【0020】これらの(B)水膨潤性粘土鉱物又は無機
塩は単独でも混合して用いてもよく、その配合量は本発
明乳化化粧料中、擬凝集性及び安定性の点から0.01
〜2%、特に0.05〜1%が好ましい。
【0021】また、本発明乳化化粧料における成分
(A)と成分(B)の配合重量比((A)/(B))
は、チキソトロピー性及び安定性の点から10/1〜1
000/1、特に20/1〜500/1が好ましい。
【0022】本発明乳化化粧料中に、擬凝集粒子を安定
に存在させるためには電気泳動光散乱法により測定した
ゼータ電位の絶対値が30mV以上であることが望まし
い。
【0023】本発明の乳化化粧料は、前記油分(A)、
及び必要に応じて成分(B)を用いて水中に乳化させる
ことにより製造できるが、予め油相と水相とを界面活性
剤を用いて乳化させ、次いで成分(B)の分散液又は溶
液を加えて混合することにより製造するのが好ましい。
ここで用いられる界面活性剤としては、ソルビタン脂肪
酸エステル類、グリセリン又はポリグリセリン脂肪酸エ
ステル類、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエ
ーテル類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POE
ソルビット脂肪酸エステル類、POEグリセリン脂肪酸
エステル類、POE脂肪酸エステル類、POEアルキル
エーテル類、POE−POPアルキルエーテル類、PO
Eヒマシ油又は硬化ヒマシ油誘導体、ショ糖脂肪酸エス
テル、アルキルグルコシド等の非イオン型界面活性剤;
脂肪酸石鹸、アルキル硫酸エステル塩、脂肪酸アミドス
ルホン酸塩、リン酸エステル塩、N−アシルグルタミン
酸塩等のアニオン界面活性剤が挙げられる。ここにPO
E、POPはそれぞれポリオキシエチレン、ポリオキシ
プロピレンを示す。当該界面活性剤の配合量は、本発明
乳化化粧料中、0〜10%、特に0.5〜3%が好まし
い。
【0024】本発明の乳化化粧料には更にシリコーン
油、無機又は有機粉体、保湿剤、水溶性高分子、防腐
剤、着色剤、香料、皮膚薬効成分等を配合することがで
きる。なお、本発明乳化化粧料における水の配合量は4
0〜90%、特に50〜80%が好ましい。
【0025】本発明の乳化化粧料は、クリーム、クリー
ム状ファンデーション等のクリーム状乳化化粧料として
基礎化粧料及びメイクアップ化粧料に使用することがで
きる。
【0026】
【実施例】実施例1〜3及び比較例1〜5 表1に記載の処方のクリームを下記製法に従って製造
し、その乳化物の粒子の粒径、ゼータ電位、皮膚上での
のび、保存安定性、チキソトロピー性及び外観(つや)
を下記方法により評価した。結果を表1に示す。
【0027】(製法) 実施例1及び2 (1)〜(2)、(4)〜(6)、(10)を80℃で
加熱混合し、これに80℃に加熱した(3)、(9)、
(11)〜(12)を攪拌しながら加えた。これに、別
途80℃で水膨潤性粘土鉱物(7)を精製水に分散させ
たものを加え、25℃まで冷却してクリームを得た。
【0028】実施例3 (1)〜(2)、(4)〜(6)、(10)を80℃で
加熱混合し、これに80℃に加熱した(3)、(9)、
(11)〜(12)を攪拌しながら加えた。これに、別
途無機塩(7)を精製水に溶解して調製したものを加
え、混合後25℃まで冷却してクリームを得た。
【0029】比較例1 (1)〜(2)、(4)〜(6)、(10)を80℃で
加熱混合し、これに80℃に加熱した(3)、(9)、
(11)〜(12)を攪拌しながら加えた。これを25
℃まで冷却してクリームを得た。
【0030】比較例2〜4 実施例1と同様にしてクリームを得た。
【0031】比較例5 (1)〜(2)、(4)〜(6)、(10)を80℃で
加熱混合し、これに80℃に加熱した(3)、(8)〜
(9)、(11)〜(12)を攪拌しながら加えた。こ
れを25℃まで冷却してクリームを得た。
【0032】比較例6 水膨潤性粘土鉱物(7)を予め水相に加え、これを油相
と混合する方法でクリームを調製した。即ち、(1)〜
(2)、(4)〜(6)、(10)を80℃で加熱混合
し、これに80℃に加熱した(3)、(7)、(9)、
(11)〜(12)を攪拌しながら加え、25℃まで冷
却してクリームを得た。
【0033】(評価方法) 1)粒径:粒径は、動的光散乱法により測定した。測定
装置はレーザー回折/散乱式粒度分布測定装置 LA−
910(堀場製作所)を用いた。 2)ゼータ電位:ゼータ電位は、電気泳動光散乱法によ
り測定した。測定装置は、コールターデルサ440(コ
ールターエレクトロニクス社)を用いた。 3)のび:専門パネル10人が皮膚に塗布して、皮膚上
でののびの評価を行い、1点〜5点の5段階評価でスコ
アをつけた。それぞれの評価の平均スコアを求め、平均
スコア4以上を○、3.0以上4.0未満を△、3.0
未満を×で表示する。 4)保存安定性:次の基準で評価した。○:50℃、1
ケ月分離、離水なし、×:50℃、1ケ月以内で分離、
又は離水が起こる。 5)チキソトロピー性:次の基準で評価した。○:せん
断力−応力曲線でチキソトロピー性が観測される、△:
せん断力−応力曲線でチキソトロピー性がやや観測され
る、×:せん断力−応力曲線でチキソトロピー性が観測
されない。 6)外観:専門パネル10人が肉眼で観察することによ
り評価を行い、1点〜5点の5段階評価でスコアをつけ
た。それぞれの評価の平均スコアを求め、平均スコア
4.0以上を○、3.0以上4.0未満を△、3.0未
満を×で表示した。
【0034】
【表1】
【0035】表1から明らかなように、本発明(実施例
1〜3)のクリームは、水膨潤性粘土鉱物を用いない比
較例1に比べて著しく大きな粒径の粒子が観察され、伸
びがよく、良好な使用感で、安定性に優れたものであっ
た。これに対し、比較例1で得られたクリームは、粘度
が低くチキソトロピー性を有していなかった。比較例2
で得られたクリームは、伸びがあまりよくなく、外観の
つやも劣るものであった。比較例3、4で得られたクリ
ームは、保存安定性が悪く、また、比較例5は保存安定
性、チキソトロピー性も実施例より劣るものであった。
また比較例6で得られたクリームはチキソトロピー性が
実施例1に比べて劣っていた。
【0036】 実施例4 (重量%) 1)モノステアリン酸ポリエチレングリコール(120EO) 0.5 2)モノステアリン酸ソルビタン 0.3 3)モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20EO) 0.5 4)ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム 1.0 5)スクワラン 7.0 6)N−(3−ヘキサデシロキシ−2−ヒドロキシプロピル) −N−2−ヒドロキシエチルヘキサデカナミド 3.0 7)セタノール 0.6 8)ステアリルアルコール 0.4 9)合成ケイ酸ナトリウム・マグネシウム 0.1 10)メチルポリシロキサン(6mm2/s) 10.0 11)メチルポリシロキサン・架橋型メチルポリシロキサン混合物 1.0 12)1,3−ブチレングリコール 1.0 13)グリセリン 15.0 14)パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 15)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 16)精製水 残余 (製法)(1)〜(3)、(5)〜(8)、(10)〜
(11)、(14)を80℃で加熱し、これに80℃に
加熱した(4)、(13)、(15)、(16)を攪拌
しながら加えた。これに、別に80℃で水膨潤性粘土鉱
物(9)を(12)と(16)の混合液に分散させて調
製したものを加え、25℃まで冷却しクリームを得た。
【0037】 実施例5 (重量%) 1)モノステアリン酸ポリエチレングリコール(120EO) 0.5 2)モノステアリン酸ソルビタン 0.3 3)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40EO) 0.5 4)N−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム 1.0 5)モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル 7.0 6)パラフィン 5.0 7)N−(3−ヘキサデシロキシ−2−ヒドロキシプロピル) −N−2−ヒドロキシエチルヘキサデカナミド 3.0 8)セタノール 0.6 9)ステアリルアルコール 0.4 10)イソステアリン酸イソコレステリル 1.0 11)ステアリン酸 0.3 12)パルミチン酸 0.2 13)合成ケイ酸ナトリウム・マグネシウム 0.1 14)高重合メチルポリシロキサン(10,000mm2/s) 5.0 15)ポリオキシエチレンメチルグルコシド (グルカムE-20, アマコール社製) 1.0 16)グリセリン 13.0 17)ナイロンパウダー 0.1 18)パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 19)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 20)精製水 残余 (製法)(1)〜(3)、(5)〜(12)、(1
4)、(18)を80℃で加熱し、これに80℃に加熱
した(4)、(16)〜(17)、(19)〜(20)
を攪拌しながら加えた。これに、別に80℃で水膨潤性
粘土鉱物(13)を(15)と(20)との混合液に分
散して調製したものを加え、25℃まで冷却しクリーム
を得た。
【0038】 実施例6 (重量%) 1)モノステアリン酸ソルビタン 0.3 2)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40EO) 0.5 3)ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム 1.0 4)ワセリン 3.0 5)イソノナン酸イソトリデシル 8.0 6)N−(3−ヘキサデシロキシ−2−ヒドロキシプロピル) −N−2−ヒドロキシエチルヘキサデカナミド 3.0 7)セタノール 0.6 8)ステアリルアルコール 0.4 9)コレステロール 0.2 10)ベントナイト 0.1 11)メチルシクロポリシロキサン 10.0 12)エタノール 2.0 13)ジプロピレングリコール 5.0 14)グリセリン 13.0 15)パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 16)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 17)精製水 残余 (製法)(1)〜(2)、(4)〜(9)、(11)、
(15)を80℃で加熱し、これに80℃に加熱した
(3)、(12)、(14)、(16)〜(17)を攪
拌しながら加えた。これに、別に80℃で水膨潤性粘土
鉱物(10)を(13)と(17)との混合液に分散さ
せて調製したものを加え、25℃まで冷却しクリームを
得た。
【0039】 比較例7 (重量%) 1)モノステアリン酸ポリエチレングリコール(120EO) 0.5 2)モノステアリン酸ソルビタン 0.3 3)モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20EO) 0.5 4)N−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム 1.0 5)スクワラン 7.0 6)N−(3−ヘキサデシロキシ−2−ヒドロキシプロピル) −N−2−ヒドロキシエチルヘキサデカナミド 3.0 7)セタノール 0.6 8)ステアリルアルコール 0.4 9)メチルポリシロキサン 10.0 10)メチルポリシロキサン・架橋型メチルポリシロキサン混合物 1.0 11)1,3−ブチレングリコール 1.0 12)グリセリン 15.0 13)パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 14)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 15)精製水 残余 (製法)(1)〜(3)、(5)〜(10)、(13)
を80℃で加熱し、これに80℃に加熱した(4)、
(11)〜(12)、(14)〜(15)を攪拌しなが
ら加えた。これを25℃まで冷却しクリームを得た。
【0040】実施例4、5及び6のクリームは、それぞ
れ平均粒径35μm、30μm及び50μmの粒子を形
成しており、チキソトロピー性を有するものであり、伸
びがよく、使用感もさっぱりして良好であった。実施例
4、及び比較例7のクリームのせん断速度−応力曲線図
を図1及び2に示す。これらのせん断力−応力曲線図よ
り明らかなように、本発明(実施例4)のクリームでは
チキソトロピックなレオロジー挙動を示すものであった
が、比較例7のクリームにおいてはそのような挙動は確
認されなかった。
【0041】
【発明の効果】本発明の水中油型乳化化粧料は、優れた
チキソトロピー性を有し、使用する際に、伸びがよく、
良好な使用感をもち、かつ保存安定性も良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例4のクリームのせん断力−応力曲線図で
ある。
【図2】比較例7のクリームのせん断力−応力曲線図で
ある。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB052 AB271 AB362 AB382 AB441 AB442 AC022 AC082 AC102 AC122 AC242 AC422 AC432 AC442 AC482 AC642 AC792 AC902 AD042 AD072 AD152 AD202 AD212 AD592 BB12 CC05 DD22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)20℃でペースト状もしくは固体
    の油剤、又は(2)融点が45℃以上の油剤を10重量
    %以上含む混合油で構成されている油相が平均粒径10
    〜200μmの擬凝集粒子を形成して水相に分散してい
    ることを特徴とする水中油型乳化化粧料。
  2. 【請求項2】 油相の擬凝集粒子が、油相が水膨潤性粘
    土鉱物又は無機塩とともに擬凝集することにより粒子を
    形成しているものである請求項1記載の水中油型乳化化
    粧料。
  3. 【請求項3】 (A)油分を10〜60重量%、(B)
    水膨潤性粘土鉱物又は無機塩を0.01〜2重量%を含
    有するものである請求項1又は2記載の水中油型乳化化
    粧料。
  4. 【請求項4】 ゼータ電位の絶対値が30mV以上である
    請求項1〜3のいずれか1項記載の水中油型乳化化粧
    料。
  5. 【請求項5】 油相と水相とを界面活性剤を用いて乳化
    させ、水膨潤性粘土鉱物又は無機塩の分散液又は溶液を
    加えて混合する請求項1〜4のいずれか1項記載の水中
    油型乳化化粧料の製造法。
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